滑川市教育大綱 基本理念 子供は未来、未来は子供、子供第一主義のもと、教育は全てに優先するとの考えで、子 供とその親への支援と教育施策の充実に努めます。 めざす姿 健全な心を支えるたくましい体、自然と芸術に親しむ豊かな心、人間の生き方を考える 優れた知性の育成を三大目標とし、1 ふるさと滑川を支える人づくり、2 心と身体の健 やかで元気な社会づくり、3 結婚、妊娠、出産、子育て、教育の切れ目のない支援、4 図 書、情報等を通じた人がいきいきと交流するまちづくり、5 防災と危機管理による安全な 教育社会環境の5つの基本方針をもとに市民一人一人のより高い自己実現と温もりのある、 ふるさと滑川の郷土づくりに努めます。 対象期間 第4次滑川市総合計画の「ひと・まち・産業が元気なまち 滑川」との整合性を図り、 教育委員会重点施策を推進するため重点化を図った大綱として位置付け、平成 28 年度から 平成 32 年度の5年間を対象期間とします。毎年、目標の達成状況を評価し、見直します。 基本方針 1 ふるさと滑川を支える人づくり ―生きる力を育むための学校教育の充実 ―充実した人生を送るための生涯学習の推進 ① 科学・理数・ものづくり教育の推進 現状と課題 本市の人口一人あたりの製造品出荷額は県内一位であり、「ものづくり滑川」の基 礎となる科学技術や世界で通用するグローバルな人材の育成を図るため、体験活動 を通じて社会に役立つ人を育てるよう科学・理数教育を推進していく必要がある。 <指標> ・理科専科教員等の配置 【現状】 7 人 ・教育課程特例校の指定 【現状】 0 校 基本方向 観察実験アシスタントの全小中学校への配置、理科専科教員の全小学校への配置 をする。 理科・数学備品の完全整備を図り、教科準備室の活用を図る。ビオトープなどの 自然観察を通して自然に親しませる。 -1- NPO 法人「リアルサイエンス」 、北陸職業能力開発大学校、市内企業等と連携し、 体験型科学教育プログラムを実施する。 全小学校を文科省教育課程特例校とする。 理数教育、実験実習の授業研修を通して教員が授業改善を図り、質の向上を目指 す。実験実習を通じて楽しく遊ぶことを通じて教員OBの協力により授業支援を図 る。 <指標> ・理科専科教員等の配置 【目標】 10 人 ・教育課程特例校の指定 【目標】 全校 ② 教育環境の充実 現状と課題 学校施設の耐震化と全ての普通教室に空調設備を完備している。学力向上のため、 特色ある学校づくり事業や平成 26 年度から土曜授業を実施している。 全国学力・学習状況調査は全ての科目で全国平均を上回っている。 基本的生活習慣が身についていない、家庭学習が少ないなどの児童・生徒がいる。 <指標> ・土曜授業の実施回数 【現状】 小学校8回、中学校7回 基本方向 土曜授業を引き続き実施し、確かな学力が身につくよう授業改善のための研修等 を実施する。 スクリーンオフ、家庭学習の時間の目標の設定、学習課題の工夫、長期休業中の 生徒支援などを通じて学習の習慣化を図る。 <指標> ・土曜授業の実施回数 【目標】 現状維持 ③ 外国語教育のための支援体制の構築 現状と課題 ALTや英語活動指導員を配置し、中学校英語、小学校外国語活動の充実を図っ ている。CDやDVD、電子黒板等の視聴覚教材を活用し、指導している。 CAN DOリストに基づいた指導やアクティブラーニングとなる授業改善が必 要である。 <指標> ・ALT 【現状】 3人 ・学習支援員の配置数 【現状】 5人 基本方向 平成 30 年から小学校3、4年生に外国語活動が導入される。5、6年生では英語 が教科となる。教科としての指導の仕方や評価方法、担任とALT、指導員との連 携の仕方について外国語活動推進研修会を実施する。 ICTや交流活動を通じ、外国語、異文化への関心を高め、学習につなげる。 -2- <指標> ・ALT 【目標】 3人 ・学習支援員の配置数 【目標】 18 人 ④ 現地学習を通じた文化財教育の推進 現状と課題 学校教育と生涯学習の連携、学校教育における郷土学習、指導者育成が求められ る。現地見学会のため移動手段の確保が必要である。 伝統芸能の保存と継承のため、各保存会へ助成するとともに、児童生徒への郷土 芸能の踊り指導などを支援している。 <指標> ・市指定文化財 【現状】 31 件 ・文化財見学 【現状】 7校 7回 170 名 基本方向 郷土の先人がのこした有形無形の文化遺産を次世代に継承するため、身近にある 文化財を掘り起し、看板等の設置等周知に努める。 <指標> ・市指定文化財 【目標】 33 件 ・文化財見学 【目標】 7校 7回 200 名 ⑤ 公民館活動の推進と生涯学習を通じた地域をあげた人づくり 現状と課題 地区公民館を中心とした地域コミュニティの形成を推進するため、多世代のふれ あい活動、公民館まつり、住民運動会などが開催されている。 滑川の自然・歴史・文化に対する理解を深めるため、ふるさと教育を推進してい る。 <指標> ・福寿大学参加者(年間) 【現状】 1,352 人 ・青雲閣利用者数 【現状】 3,262 人 ・男女共同参画事業参加者 【現状】 100 人 基本方向 地域のコミュニティや絆を維持するため、地域を知る「ふるさと教育」を積極的 に推進し、公民館を核とした地域コミュニティの確立を図る。 <指標> ・福寿大学参加者(年間) 【目標】 1,500 人 ・青雲閣利用者数 【目標】 4,000 人 ・男女共同参画事業参加者 【目標】 120 人 ⑥ 芸術文化の振興 現状と課題 優れた芸術作品を鑑賞する機会の拡充や市美術展、美術協会展や美術各分野の連 -3- 盟展を開催し、市民の芸術活動の振興に努めている。 音楽活動について、優れた指導者による音楽教室を開催するなど、技術の向上を 支援している。 <指標> ・博物館の利用者数 【現状】 17,046 人 ・出前講座(年間) 【現状】 9回 基本方向 「香り高い文化のまち」を実現するため、優れた芸術作品の鑑賞や芸術文化団 体の育成を図り、文化施設の充実を推進する。 <指標> ・博物館の利用者数 【目標】 17,500 人 ・出前講座(年間) 【目標】 12 回 2 心と身体の健やかで元気な社会づくり ―生涯にわたるスポーツの推進 ① 食育の推進 現状と課題 児童生徒が正しい知識と望ましい食生活を身に付けることができるよう、栄養教 諭の専門性を生かした計画的な指導に基づき「知・徳・体」を支える食育を推進し ている。 学校給食の一層の充実を図るため、地場産品の活用を推進し、食への関心を高め ている。魚の食育、海の食育教室を開催している。 生涯いきいき食育計画により、市長を本部長として、幼い時からの食習慣が一生 をつくるという基本理念のもと家庭の食育を重視し、学校給食、幼小中の各食育プ ログラムを実施している。口腔衛生が生涯の健康保持に重要であるとの認識に基づ く普及啓発に努めている。 栄養教諭のさらなる活用や小中学生が自主的に食育への関心を高めるような啓発 活動が必要である。 <指標> ・朝食の欠食率 【現状】 0.6~0.8% ・地場産野菜の使用率 【現状】 53.9% 基本方向 栄養教諭の専門性を活用し、小中一貫した食育カリキュラムに基づいた学校での 授業の指導と、給食メニューの作成と評価に積極的に取り組み、特色ある給食献立 や学校給食の日の活動など学校給食の充実を推進する。「早寝・早起き・朝ごはん」 運動を推進し、望ましい生活習慣を身に付けさせ、心身の健康の保持・増進を図る。 ホタルイカ観光船「キラリン」を活用し、ホタルイカの漁場の見学、ほたるいかミ ュージアムの見学、水産研究所での魚の学習等を通して、滑川の魚の学習を体験的 -4- に展開する。 食育科学部等の活動を通じて、食品添加物、発酵食品の学習、梅干し作りなど特 色ある活動を推進する。 <指標> ② ・朝食の欠食率 【目標】 限りなく0に ・地場産野菜の使用率 【目標】 60% 生涯を通じた健康づくりとたくましい精神力の育成 現状と課題 ・成人のスポーツ実施率(週1回以上)が全国、富山県平均を上回ったものの、年代 により高低差があるため、市民の誰もが気軽に参加できる機会づくりを進める必要 がある。 ・幼児期から運動に親しみ、意欲的に体を動かすことが好きな子どもを育成する ため、運動習慣化の定着や家庭、幼稚園、保育所(園)等との連携を進める必要がある。 ・全児童生徒を対象に体力テストを実施しており、結果について、各校の教員等 による分析や体力向上に向けた取組みについて、情報交換を行い学校での活動に活 かしている。 ・スポーツ・健康の森公園の完成により、早朝から夜間までジョギングやウォー キングを楽しんだり、芝生広場で親子で遊ぶ方が増加したが、一層の利活用を促す 取組みが必要である。 ・総合型地域スポーツクラブ「なめりCANクラブ」において、幼児から高齢者 までを対象とした年間を通じたスポーツ教室やイベント活動を展開しているが、知 名度が低いため、クラブ活動のPRや財源、指導者の確保など自主運営に向けた支 援が必要である。 ・「観る」「支える」スポーツの推進を図るため、スポーツイベントの誘致や開催 により「観る」スポーツの拡充や、スポーツボランティアの発掘、育成を図ること が必要である。 <指標> ・成人のスポーツ実施率 【現状】 45.9% ・スポーツ・健康の森公園利用者数 【現状】 48,970 人 基本方向 ・市民の誰もが気軽にスポーツに参加するなどの活動機会づくりの拡充を推進す る。 ・市民スポーツフェスタや市民体育祭等の開催によりスポーツに親しみ、スポー ツを通じた地域づくりを推進する。 ・幼児期からの運動の普及啓発の推進するため、幼稚園、保育所(園)、小学校等と の連携した取組みを推進する。 ・児童生徒が自分の身体の発育・発達や体力について学び、自ら遊びや運動がで きるよう、学校、関係団体等との連携などについて支援する。 -5- ・市民がスポーツに親しむことのできる環境の整備として、関係団体と連携し、 ウォーキングイベントや軽運動教室等を開催し、市民の利活用を推進する。 ・総合型地域スポーツクラブの活動の充実と支援として、市民ニーズに応じたス ポーツ教室を開催できるよう支援していく。 ・ 「観る」スポーツの機会づくりとして、スポーツイベントの開催や情報提供に努 めるほか、スポーツボランティアの発掘、育成する活動を推進する。 <指標> 【目標】 50% ・成人のスポーツ実施率 ・スポーツ・健康の森公園利用者数 【目標】 55,000 人 ③ トップアスリート等の育成 現状と課題 ・ジュニア層の強化を図るため、全国大会等への出場者への支援(激励費贈呈)や中 学校運動部活動への指導者派遣を推進している。また、トップアスリートを招聘し た講演会や実技指導を得る機会づくりに努めている。 ・競技力の向上、維持には優秀な指導者の確保が重要であり、指導者の育成に向 けた講習会を開催し養成に努める。 ・スポーツ少年団、中学校運動部活動と、小学校の教育を目的とした文化活動、 中学校の部活動での文化・スポーツ施設の使用料を無料化し、競技力の向上を支援 している。既存スポーツ施設を活用した大学合宿等の誘致や合宿施設の整備を行う。 <指標> ・小・中学生の文化・スポーツ活動における全国大会出場者 【現状】 6団体 103 人 ・スポーツ少年団登録数 【現状】 23 団体 基本方向 ・夢の教室等トップアスリートを招いた指導や競技団体との連携強化として、一 貫指導体制の確立やジュニア期におけるプログラムを関係団体と連携し支援する。 ・市民スポーツ大学の開催等により指導者育成を支援する。 ・スポーツ・健康の森公園を活用したトレーニングスクールの実施等、ジュニア 層の競技力向上を支援する。 ・スポーツ合宿等によるスポーツ施設を活用する。 ・屋内練習場の整備等、スポーツ環境の更なる充実に努める。 ・音楽教室の開催等により、児童生徒の音楽に対する興味・関心の向上と指導者 育成を支援する。 <指標> ・小・中学生の文化・スポーツ活動における全国大会出場者 【目標】 10 団体 120 人 ・スポーツ少年団登録数 ④ 【目標】 25 団体 特別支援教育の充実 -6- 現状と課題 特別な支援を必要とする幼児児童生徒がおり、インクルーシブ教育が求められて いるため、特別支援教育体制の一層の確立・充実を図るため、スタディ・メイトを 配置し、支援が必要な児童生徒の援助にあたっている。 <指標> ・スタディ・メイト配置校 【現状】 9校 基本方向 スタディ・メイトや通常の学級担任の研修や授業研究等を通して発達障害を含め た障害のある幼児児童生徒に対する理解と認識を深める。 特別支援学級や通級指導教室では、一人一人の教育的ニーズに応じた教育課程が 編成できるよう、特別支援学校等から助言、援助が受けられるようにする。 適応指導教室の周知と学校との連携に努めるとともに、特別支援の視点を入れて、 不登校対策に努める。 <指標> ・スタディ・メイト配置校 ⑤ 【目標】 9校 子供への経済的支援 現状と課題 ひとり親家庭や多子世帯は経済的に厳しい状況にあることが多く、自立支援の充 実が求められているが、貧困の連鎖を断ち切るため子の学習支援も求められている。 要・準要保護児童生徒に対し、学用品や給食費を援助している。 <指標> ・高等職業訓練促進給付金受給者 【現状】 2人 基本方向 ひとり親家庭の親は働いていても低収入であることが多いため、より高収入が望 める職業に就けるよう高等職業訓練促進給付金の活用を進める。また、ひとり親家 庭や生活困窮世帯の子どもの学習支援の充実を図る。 奨学金制度の周知と活用の推進を図る。 <指標> ・高等職業訓練促進給付金受給者 【目標】 5人 3 結婚、妊娠、出産、子育て、教育の切れ目のない支援 ―子供の幸せを第一に考えた子育て支援 ① 子供を産み育てる家庭環境への支援・社会づくり 現状と課題 子育て世代の経済的負担を軽減することが求められている。 中学3年生までの医療費無料、インフルエンザ予防接種費用助成、第3子保育料 の無料等の施策を実施している。 放課後児童クラブと放課後子供教室をあわせて放課後子供プランを推進している。 -7- 子供の居場所づくりは社会的ニーズが高く子ども子育て支援事業計画に基づき、 子ども図書館、保育所、幼稚園、認定こども園の充実を進めている。 <指標> ・子どもインフルエンザ予防接種助成利用者 【現状】 5,195 人 【現状】 7 校区 9 クラブ ・放課後児童育成クラブ数 基本方向 経済的負担軽減のため、子ども医療費助成や子どもインフルエンザ予防接種費用 助成の制度を継続し、第2子以降の保育料等の完全無料化を行い、教育・保育施設 を利用する多子世帯の経済的負担軽減のため、利用者負担の軽減を行う。 市有林材利用の新しい児童館により、子供がのびのび遊ぶことのできる場づくり に努める。 子育て世代包括支援センターの構築、子育てに関する情報を集約したポータルサ イトや子育て支援ガイドを整備し、結婚支援事業、子ども図書館、児童館でのワー クショップや自主的学習の場を効果的に推進する。 病児病後児保育、特別支援教育の体制づくりを進める。 <指標> ・子どもインフルエンザ予防接種助成利用者 【目標】 5,450 人 【目標】 7校区 10 クラブ ・放課後児童育成クラブ数 ② 幼保一元化の推進、幼保小中の一貫した教育・保育 現状と課題 教育委員会に子ども課を設置し、児童福祉と教育を一体的に推進している。 「小1プロブレム」の解消に向け、幼・保・小の合同研修会を開催し、保育や教 育に対する相互理解を深めている。 「中1ギャップ」の克服を目指し、小学生が中学 校の授業体験を実施し、教員が相互の授業を参観したりするなど、異校種間の連携 の在り方を工夫改善しながら小中学校の接続に努めている。特別な支援が必要な幼 児に対しての個別の支援計画を作成し、小中学校へと引き継いでいくことが必要で ある。 <指標> ・認定こども園設置数 【現状】 3園 基本方向 合同研修会を小学校や幼稚園等で開催し、教育・保育環境に関して相互理解を進 めていく。中学校教員を土曜授業コーディネーターに指名し、土曜授業のみならず、 平日の授業に関しても中学形式での授業を小学校で実施し、中学校での授業への不 安の解消にあたる。個別の支援計画を幼・保から作成し、小学校、中学校へと引き 継いでいくことにより、発達の段階に応じた継続的な指導ができるようにする。 保育所、幼稚園の充実、強化を図る。 <指標> ・認定こども園設置数 【目標】 5園 -8- 4 図書、情報等を通じた人がいきいきと交流するまちづくり ―充実した人生を送るための生涯学習の推進 ① 子ども図書館と学校図書館の連携 現状と課題 乳児から幼児、小学生、中学生を対象として子ども図書館を開設し、絵本、児 童書を配架するとともに、子供とその親の支援施設、子育て支援施設としている。 学校に司書教諭、図書館司書を配置し、子ども図書館の司書とともに研修会で、 連携の在り方について協議している。 学校が必要とする図書を子ども図書館から貸し出しをするためのシステムを 構築する必要があるが、現在は、必要な資料を学校図書館司書が子ども図書館へ 借りにきている。授業等で必要な資料等について、双方での情報共有、連携が必 要である。 <指標> 560 人 ・子ども図書館講座参加者 【現状】 ・学校図書館司書配置校 【現状】 9校 基本方向 小中学校の各教科の年間指導計画から必要になる図書をリストアップし学校 図書館や子ども図書館、市立図書館とで準備する。貸し出しに関して、校務助手 が配送できるように支援する。学校図書館の図書貸し出しをパソコンを使って管 理するシステムの構築をする。教育センター、子ども図書館、学校図書館が連携 し、学校図書館への支援体制を構築する。ネットワークや団体貸出用図書を整備 し、学校図書館の貸出依頼、レファレンス、利用時期の調整、配送などに対応す る。 <指標> ・子ども図書館講座参加者 【目標】 1,000 人 ・学校図書館司書配置校 ② 【目標】 9校を継続 学校における情報化・メディア教育の推進 現状と課題 コンピュータや実物投影機等の教育機器を活用し、視覚的学習効果を最大限に 生かして児童生徒が興味をもって学習できるようにしている。 児童生徒の情報活用能力の育成を図るとともに情報機器の利用上の注意やマ ナーの指導をしている。 情報機器やソフト、アプリの変化が激しく、教員の情報に関する知識が追い付 いていない状況がある。 <指標> 【現状】普通教室にICT機器が常設されていない。 基本方向 -9- 小中学校の全普通教室にプロジェクター、実物投影機、スクリーンを常時設置し、 授業での活用を容易にする。 スマートフォンの正しい使い方や「LINE」等のアプリの使い方などのネッ ト講習会を実施し、児童生徒の情報機器を使用する際の注意を指導していく。 <指標> 【目標】全ての普通教室にICT3点セットを常設する。 ③ 人が交流する図書館改革 現状と課題 子ども図書館の開館に伴い、これまで閉鎖していた2階を改装し、 「めざす姿」 を目標にした図書館像の確立を図る必要がある。 <指標> ・市民1人当たり貸出冊数 【現状】 4.4 冊 ・来館者数 【現状】 143,375 人 基本方向 2階閲覧スペースを改装し、カフェと図書を楽しみながら滞在できるとともに 1・2階の導線を新設することでの交流の場を提供し「憩う」・「支える」・「ふるさ とを知る」等の目標を推進する。 <目標> ・市民1人当たり貸出冊数 【目標】 10 冊 ・来館者数 ④ 【目標】 来館者数の増加 人・地域の交流を通じた人づくり 現状と課題 小諸市、豊頃町、那須塩原市、シャンバーグ市姉妹都市提携を結び、小諸市、 豊頃町、シャンバーグ市とは市民、学校単位で交流を継続している。 <指標> ・提携先との支援の実施 【現状】 3校区 基本方向 交流を継続し、発展させ、文化、スポーツでの交流を推進し教育、施設整備な どを学ぶ機会とする。 <目標> ・提携先との支援の実施 【目標】 支援の実施の継続 5 防災と危機管理による安全な教育社会環境 ―生きる力を高めるための安全学習の推進 ① 地域の自然と防災を学ぶジオパーク学習 現状と課題 ジオパークに対する関心や知識が深まっておらず、防災教育や自然観察学習を 通じて、豊かな自然環境を理解し環境を保全していくことが必要である。 - 10 - 早月川を始めとした河川の水害とたたかってきた歴史と用水かんがいの水利 用によって、豊かな土地利用が行われた歴史を学習し、自然の力と先人の努力に よって培われた大地の恵みを持続可能な姿で保全活用していくことが課題であ る。 <指標> ・副読本の作成 【現状】 未作成 ・ジオサイトの学習 【現状】 未実施 基本方向 解説員の養成や講演会、講座、展示会を通じ理解を深め滑川の魅力を発信する。 椎名道三を始めとした、先人の用水開拓の努力を社会科の副読本などで児童に伝承 していく。 早月川扇状地がもたらす豊かな水資源の恵みを積極的にPRする。 解説員の養成や講演会、講座、展示会を通じ理解を深め滑川の魅力を発信する。 椎名道三を始めとした、先人の用水開拓の努力を社会科の副読本などで児童に伝 承していく。 早月川扇状地がもたらす豊かな水資源の恵みを積極的にPRする。 <指標> ・副読本の作成 【目標】 作成する ・ジオサイトの学習 【目標】 全校で実施 ② 安全と危機管理に努める教育の推進 現状と課題 地震や津波などの自然発生時に備え、避難経路を確認するほか定期的な避難訓 練を実施したり、避難誘導マニュアルを作成したりするなど、児童生徒の安全確 保に万全を期している。 交通事故、けが、不審者等の緊急事態発生時の対応について、危機管理マニュ アルを作成し、職員で共通理解をしている。 様々な事態に備え、危機管理マニュアルの毎年の見直しが必要である。 児童生徒が安全に通学できる通学路の確保に向けた着実かつ効果的な取組み を推進するため滑川市通学路安全推進会議を設置している。 いじめの防止といじめ事案の解消のため、いじめ防止対策推進委員会を開催し、 専門機関との連携をはかり、学校を支援している。 <指標> 【現状】 危機管理マニュアルの作成 ・防犯カメラの設置校 【現状】 5校 基本方向 危機管理マニュアルの見直しの徹底をする。事故未然防止のための教職員の研 修を実施する。校舎の内外の安全点検実施と修繕を図る。 児童生徒が自分で自分を守る方法や緊急事態への対応に関しても児童生徒自 - 11 - 身が行動できるよう、安全学習の実施を進める。 防犯カメラの未設置校には計画的に設置を計画する。 滑川市通学路安全推進会議と学校での児童生徒の取組を通じて各学校の通学 路での安全点検と安全のための学習を毎年度行う。 いじめの防止といじめ事案の解消のため、いじめ防止対策推進委員会を開催し、 専門機関との連携をはかり、学校を支援している。 <指標> 【目標】 危機管理マニュアルの見直し ・防犯カメラの設置校 【目標】 9校 - 12 -
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