平成20年度 総会資料(PDF 1543 KB)

目
次
□次第
1
□平成19年度事業報告
2
□平成19年度委員会活動報告
9
□平成19年度ワークショップ活動報告
43
□平成19年度収支決算報告書
74
□平成19年度監査報告書
75
□規約(案)
76
□役員等一覧(案)
80
□平成20年度事業計画(案)
81
□平成20年度行事年間計画(案)
84
□平成20年度収支予算書(案)
85
□ワークショップ要綱
86
□ワークショップ企画書
88
□入会申込書
89
□会員一覧
90
地域ICT推進協議会
平成 20 年度
総会次第
(1)日時:平成 20 年 5 月 16 日(金)15:00∼20:00(受付開始 14:30∼)
(2)会場:チサンホテル神戸
六甲
(3)プログラム
時
間
行事名
15:00∼
16:30
内
1.開会あいさつ
COPLI
総 会
(会員のみ)
容
岡
(敬称略)
義彦(会長)
2.議題
(1)平成 19 年度事業報告について
(2)平成 19 年度委員会活動報告について
(3)平成 19 年度ワークショップ活動報告につ
いて
(4)平成 19 年度収支決算報告について
(5)平成 19 年度監査報告について
(6)規約の改正について
(7)役員の変更について
(8)平成 20 年度事業計画について
(9)平成 20 年度収支予算について
3.その他報告事項
16:30∼
16:45
16:45∼
18:15
休
憩(一般来場者受付)
基調講演:
「マネーの出し手からみたICT企業の評価」
COPLI
セミナー
<講演者>
(一般参加可)
日本政策投資銀行 企業金融第6部
齊藤 成人 (ベンチャー担当)
18:15∼
18:30
18:30∼
20:00
休
調査役
憩
会員交流会
司会:川俣 順子
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第8期生)
- 1 -
平成 19 年度
事業報告
(平成 19 年4月1日∼平成 20 年3月 31 日)
(敬称略)
A.設立総会・COPLIセミナー
平成 19 年5月 21 日(月)15:30∼ チサンホテル神戸 六甲
○設立総会
参加者:66 人
(1)規約について
(2)会長等の選任について
(3)平成 19 年度事業計画について
(4)平成 19 年度収支予算について
(5)平成 18 年度事業報告について
(6)平成 18 年度収支決算報告について
(7)平成 18 年度監査報告について
○COPLIセミナー
参加者:80 人
テーマ:「2007 ニュービジネスのトレンド」
講演者:成毛 眞
(株式会社インスパイア代表取締役社長兼早稲田大学客員教授)
○交流会
参加者:81 名
司会:森上 聖子
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第4期生)
B.幹事会
○第1回幹事会
平成 19 年6月 19 日(火)18:30∼ 県立神戸学習プラザ4階
出席幹事:17 人(うち議決一任:1人)
出席事務局員:6人
議 題:(1)今年度の活動について
(2)事業別委員会について
(3)ワークショップについて
(4)セミナーの実施について
(5)事業報告・会計報告
(6)スケジュール確認 など
- 2 -
第6講義室
○第2回幹事会
平成 19 年8月 17 日(火)18:30∼ 県立神戸学習プラザ4階
出席幹事:15 人(うち議決一任:5人)
出席事務局員:6人
議 題:(1)事業別実行委員会について
(2)ワークショップについて
(3)セミナーの実施について
(4)事業報告・会計報告
(5)スケジュール確認 など
○第3回幹事会
平成 19 年9月 18 日(火)18:30∼ 県立神戸学習プラザ4階
出席幹事:13 人(うち議決一任:4人)
出席事務局員:4人
議 題:(1)事業別実行委員会について
(2)ワークショップについて
(3)セミナーの実施について
(4)事業報告・会計報告
(5)スケジュール確認 など
○第4回幹事会
平成 19 年 11 月 20 日(火)18:30∼ 県立神戸学習プラザ4階
出席幹事:14 人(うち議決一任:6人)
出席事務局員:5人
議 題:(1)事業別実行委員会について
(2)ワークショップについて
(3)セミナーの実施について
(4)事業報告・会計報告
(5)スケジュール確認 など
○第5回幹事会
平成 20 年1月 15 日(火)18:30∼ 県立神戸学習プラザ
出席幹事:13 人(うち議決一任:5人)
出席事務局員:4人
議 題:(1)事業別実行委員会について
(2)ワークショップについて
(3)セミナーの実施について
(4)事業報告・会計報告
(5)総会について
- 3 -
第1講義室
第6講義室
第6講義室
第1講義室
(6)スケジュール確認
など
○第6回幹事会
平成 20 年3月 18 日(火) サンパル7階会議室
出席幹事:14 人(うち議決一任:5人)
出席事務局員:4人
議題:(1)事業別実行委員会について
(2)ワークショップについて
(3)総会の開催について
(4)事業報告・会計報告
(5)スケジュール確認 など
C.COPLIセミナー等
<主催事業>
○ICTビジネスマッチング in KOBE
平成 19 年6月 25 日(月)14:00∼ 神戸市産業振興センター9階・10階
参加企業・団体数:68 企業・団体
参加者数:108 人
マッチング組数:84 組
内容:
プレゼンテーション…14:00∼15:00(9F 901 会議室)
(1)コベルコシステム株式会社
(2)インターナップ・ジャパン株式会社
(3)慧通信技術工業株式会社
(4)北都システム株式会社
ビジネスマッチング…15:00∼18:00(9F 902∼905 会議室)
交流会(軽食・飲み物付き)…18:00∼19:30(10F 1001・1002 会議室)
○COPLIセミナー
平成 19 年8月 21 日(火)17:00∼ 神戸勤労会館 2階 多目的ホール
参加者:34 人
内容:「これからの日本はツーリズムで産業振興!」
講師:竹内 栄二
(株式会社キースエンタープライズ 代表取締役社長兼CEO)
司会:山田 純子
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第9期生)
○ICTビジネスマッチングin KOBE
平成 19 年 10 月 30 日(火)13:00∼ 神戸市産業振興センター9・10 階
- 4 -
参加企業・団体数:70 企業・団体
参加者数:104 人
マッチング組数:109 組
内容:
セミナー(各業界の現状等の説明)…13:30∼15:00(9F 901 会議室)
(1)ICT関連分野 芝 勝徳(公立大学法人神戸市外国語大学教授)
(2)医療産業分野 前畑 年良(神戸市産業振興局企業誘致推進室主幹)
(3)RT(ロボットテクノロジー)分野
石黒 周(関西次世代ロボット推進会議プロジェクトオフィサー)
ビジネスマッチング…15:00∼18:00(9F 902∼905 会議室)
交流会(軽食・飲み物付き)…18:00∼19:30(10F 1001・1002 会議室)
○デジタル映像関連セミナー
平成 19 年 11 月 30 日(月)16:30∼ ラッセホール5Fハイビスカス
参加者:53 人
内容:
講演1「『セカンドライフ』における『ランド神戸』の取り組みについて」
講師 電鉄商事株式会社 DTSコミュニケーションズ
ゼネラルマネージャー 山端 秀明
講演2「コンテンツがメディアを選ぶ時代」
講師 デジタルハリウッド株式会社 取締役
デジタルハリウッド大学・大学院教授 櫻井 孝昌
司会:佐野仁美
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第 10 期生)
○COPLIセミナー「ICTでトレーサビリティ向上!」
平成 20 年2月7日(木)17:00∼ 兵庫県民会館 303会議室
参加者:36 人
内容:
セミナー1「最新のRFIDを用いたトレーサビリティ」
講師 株式会社日立製作所 セキュリティ・トレーサビリティ事業部
トレーサビリティソリューション本部 担当部長 山口 完治
セミナー2「コープこうべの食品トレーサビリティ」
講師 生活協同組合コープこうべ
総合品質保証室 統括部長 森口 文雄
司会:佐野仁美
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第 10 期生)
○先進地事例視察(韓国 ソウル)
平成 20 年2月 17 日(日)∼19 日(火)
- 5 -
視察先:テクビルダッコム(Tekville.com Inc.)、Directmedia 社、
韓国放送通信大学(Korea National Open University)、
韓国文化コンテンツ振興院(KOCCA)
参加者:10 人
内容:今後、日本でも成長が期待できるコンテンツ制作の実態を調査するた
め先進地である韓国(ソウル市)の上記4社を対象に視察を行なった。
調査対象としたのは、幅広いコンテンツ制作の中からe−ラーニングシ
ステムと次世代通信網を活用したコンテンツ配信である。
韓国のe−ラーニングシステム普及の概要は、教育機関を中心とした
学習体制の構築、企業を中心とした在職者に対する通信訓練の構築、国
民を対象とした生涯教育の構築などで、日本でも参考とするビジネスの
展開が明らかになった。
また、次世代通信網を活用したコンテンツ配信では、映像配信・音楽
配信・漫画配信などについて、韓国文化コンテンツ振興院(韓国政府の
第3セクター)が民間企業の支援を実施していた。
○先進地事例視察(小倉・博多)
平成 20 年3月6日(木)∼7日(金)(1泊2日)
視察先:九州リサーチセンター、福岡システムLSI総合開発センター、
株式会社ふくや
参加者:9人
内容:九州リサーチセンター
(九州リサーチセンターの概要、JGNⅡプロジェクトの概要、
仮想アクセスプロジェクトの概要)
福岡システムLSI総合開発センター
(シリコンシーベルトの概要、インキュベーションルームの概要、
人材育成、ベンチャー育成・支援事業の概要)
株式会社ふくや
(ネット販売に至った経緯、総売上に対するネット販売の比率、
ネット販売の運営および課題等について)
○セキュリティ啓発セミナー「セキュリティで痛い目に遭わないために」
平成 20 年2月 27 日(水)14:30∼ ラッセホール5Fハイビスカス
参加者:53 人
内容:
基調講演「セキュリティで痛い目に遭わないために」
講師 カーネギーメロン大学日本校 教授 武田 圭史
プレゼンテーション
・プロアクティブ・セキュリティWeb診断サービス
(株式会社神戸デジタル・ラボ)
- 6 -
・アイティーハードロック(株式会社アイティーシステム)
・昨今のお客さま事例をベースとしたセキュリティ対策
−痛い目にあわないうちのセキュリティ対策は?−
(コベルコシステム株式会社)
パネルディスカッション
コーディネーター:
カーネギーメロン大学日本校 教授 武田 圭史
パネリスト:
宇治 正孝(NTT西日本法人営業本部ソリューションビジネス部
セキュリティサービス推進室 室長)
森
清登(近畿タクシー株式会社 代表取締役社長)
水谷 英隆(兵神機械工業株式会社 経営管理部 部長)
司会:麻植美由樹
(アニメーション神戸・実践型ワークショップ声優育成コース第 10 期生)
○シスメックス株式会社 ソリューションセンター視察
平成 20 年3月6日(木)15:30∼17:30
視察先:シスメックス株式会社 ソリューションセンター
(神戸市西区室谷 1 丁目 3 番地の 2)
参加者:12 人
内容:会社概要説明、ソリューションセンター視察、質疑応答
D.他団体との共催事業
○ICT人材育成セミナー
「ICT企業トップからの発信『ICT業界で働く!』」(第1回)
平成 19 年 11 月 27 日(火)15:30∼ 神戸電子専門学校 ソニックホール
内容:講演者 株式会社豆蔵取締役会長 羽生田 栄一
講演者 株式会社エイチアイ代表取締役社長 川端 一生
○ICT人材育成セミナー
「ICT企業トップからの発信『ICT業界で働く!』」(第2回)
平成 19 年 12 月 14 日(金)15:30∼ 神戸電子専門学校 ソニックホール
内容:講演者 株式会社セルシス代表取締役会長 川上 陽介
講演者 ジョルダン株式会社代表取締役社長 佐藤 俊和
○ICT人材育成セミナー
「ICT企業トップからの発信『ICT業界で働く!』」(最終回)
平成 20 年1月 29 日(火)15:30∼ 神戸電子専門学校 ソニックホール
内容:講演者 株式会社ソピア 顧問 博多 孝三
- 7 -
講演者
株式会社神戸デジタル・ラボ
代表取締役社長
永吉
一郎
E.後援事業
○第 12 回アニメーション神戸 実践型ワークショップ(声優育成コース)
平成 19 年9月 29 日(土)・30 日(日) ジーベックホールほか
参加者:39 人
主催:アニメーション神戸実行委員会、神戸市、
神戸デジタルコンテンツ振興会議
後援:総務省、経済産業省、文化庁、神戸商工会議所 ほか
○第 12 回アニメーション神戸 実践型ワークショップ(アニメーターコース)
平成 19 年 11 月4日(日) たちばな職員研修センター
参加者:24 人
主催:アニメーション神戸実行委員会、神戸市、
神戸デジタルコンテンツ振興会議
後援:総務省、経済産業省、文化庁、神戸商工会議所 ほか
○第 12 回アニメーション神戸 授賞式
平成 19 年 11 月4日(日) 西山記念会館
参加者:520 人
主催:アニメーション神戸実行委員会、神戸市、
神戸デジタルコンテンツ振興会議
後援:総務省、経済産業省、文化庁、神戸商工会議所
ほか
F.情報発信活動
○メールニュース「COPLI ニュース」の発行・配信(月1回・原則第2水曜日)
平成 20 年3月 31 日までに「創刊号(1号)∼7号」を発行
「臨時号」は随時発行
発行人:協議会代表
岡 義彦
編集作業:情報発信委員会
- 8 -
平成19年度
委員会活動報告書
(平成19年4月1日∼平成20年3月31日)
1.ICT企業集積支援委員会
10
2.人材育成システム検討委員会
13
3.セキュリティ・モラル教育啓発委員会
16
4.P−MODAN神戸
19
5.先進地事例視察委員会
23
- 9 -
平成19年度
ICT企業集積支援委員会
活動報告
地域ICT推進協議会
ICT企業集積支援委員会
委員長
山本 裕計
1. 活動期間
平成19年4月∼平成20年3月
2. 活動概要
ICT業界では、エンドユーザーから仕事を得ることももちろん重要で
すが、他の業種に比べると同じ業界内の企業同士で受発注が行われること
が多い傾向にあります。ICT企業集積支援委員会では、地域のICT企
業同士が顔の見える関係を築き、東京一極集中が甚だしいICT業界にお
いて、地域で仕事をする機会を作り出そうという趣旨で活動を行っており
ます。そのために、行政機関や関係団体と協力し、ICT企業同士が、地
域にどんな会社があり、お互いどんな事業をしているかを知る機会となる
「ビジネスマッチング in KOBE」を年に2回実施しています。
3. 委員会メンバー
石橋 昭雄 財団法人ひょうご産業活性化センター
江間 恒尊 株式会社神戸コミュニティ・エクスチェンジ
岡 義彦
地域ICT推進協議会
木川 幸則 株式会社ファーイースト
下野 隆廣 コベルコシステム株式会社
清戸 伸治 チームITプロ(神戸情報機器株式会社)
高橋 伸之 株式会社シービット
服部 雄一 甲南大学
浜崎 修二 有限会社パウゼ
藤原 善浩 財団法人神戸市産業振興財団
三宅 雅也 神戸商工会議所
宮
浩
神戸市
矢野 孝一 ヤノ電器株式会社
山本 裕計 アイクラフト株式会社
力宗 幸男 兵庫県立大学
4. 活動状況
1)委員会開催
- 10 -
回
日時
第1回 平成19年4月23日
第2回 平成19年5月28日
第3回 平成19年8月22日
第4回 平成19年9月26日
第5回 平成20年1月28日
第6回 平成20年2月25日
第7回 平成20年3月24日
場所
アイクラフト㈱ 会議室
神戸市役所1号館11階
神戸市勤労会館 2階
神戸市役所1号館11階
神戸市役所1号館11階
神戸市役所1号館11階
神戸市役所1号館11階
教育室
教育室
教育室
教育室
教育室
2)実施事業
今年度も前年度に引き続き、2回のビジネスマッチングを神戸市、神戸
商工会議所、神戸市産業振興財団と協働して開催いたしました。
6月 25 日に開催されたビジネスマッチングでは、68 の参加企業・団体で
計 108 名の参加があり、東京や北海道など他地域からの参加も見受けられま
した。また、10 月 30 日のビジネスマッチングでは、ICT企業以外にも医
療産業関係やロボットテクノロジー関係からも参加者を募ったことが新し
い取り組みとなり、70 の参加企業・団体で計 104 名の参加がありました。
他業種からの参加を募ったということで、各業界の状況を解説するプレゼン
テーションを行うことにより、各業界とICT企業との協業による新しいビ
ジネスの可能性を見出すきっかけとなりました。
プレゼンテーションの様子
ビジネスマッチングで協力関係を見出す
雰囲気を変え懇親会場でも交流を深める
- 11 -
5. まとめ
平成 18 年度に始まった「ICTビジネスマッチング in KOBE」
も4回の開催を経て、神戸をはじめとした兵庫県下の企業や団体同士が顔
の見える関係を築くために定着してきたと思われます。また、マッチング
がきっかけとなって商談が成立したという具体的な実績も挙がってきて
おります。しかし、顔見知りになった企業や団体同士が増えることは、新
たなマッチングの意味が低下することでもあるので、実施方法は常に進化
し続ける必要があります。
具体的には、企業や団体を相互に紹介する方法を工夫したり、他業種や
他地域の企業・団体とのマッチングを行ったりするなどバリエーションを
多くして、新たな参加者を募り、新たな出会いを作り出す取り組みをして
いかなければならない時期に差し掛かってきたと言えます。
- 12 -
平成19年度
人材育成システム検討委員会
活動報告
地域ICT推進協議会
人材育成システム検討委員会
委員長 福岡 壯治
1. 活動期間
平成19年7月∼平成20年4月
2. 活動概要
・本地域のICT人材に関し、その教育と職業の連続性を高める為の人材育
成システムに関し議論
・「ICTインターンシップ 2007」を実施
・本地域の当該企業に対し、ICT人材に関するアンケート調査を実施
・本地域の若者層に対し、ICT業界の魅力やICTエンジニアという職種
のやり甲斐・可能性を啓蒙・アピールする講演会を実施
3. 委員会構成員
辻村 謙一
永吉 一郎
橋本 好幸
浜崎 修二
福岡 壯治
松岡 勝
宮
浩
吉田 邦彦
力宗 幸男
専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション
株式会社神戸デジタル・ラボ
神戸市立工業高等専門学校
有限会社パウゼ
神戸電子専門学校
株式会社テレマック
神戸市
西日本電信電話株式会社 兵庫支店
兵庫県立大学
4. 活動状況
1) 委員会・事務局会議
第1回事務局会議 平成 19 年
第1回委員会 平成 19 年 8 月
第2回事務局会議 平成 19 年
第3回事務局会議 平成 19 年
7月
7日
10 月
12 月
2)「ICTインターンシップ 2007」
夏休み期間を利用し、地域ICT推進協議会及び神戸デジタルコンテン
ツ振興会議に加入している企業・教育機関を対象として新卒学生のインタ
- 13 -
ーンシップを実施した。
事前の照会により、
「学生の受け入れが可能」との回答があった 12 企業
の情報を6教育機関に送付して学生を募った結果、5社で計8人(3教育
機関)を受け入れていただいた。
3) 「地域ICT人材育成に関するアンケート」調査
本地域のICT企業の人材ニーズやその育成をめぐる課題などの現状
を把握し、その結果を今後のICTエンジニア育成の内容やシステムのあ
り方に反映するべく、平成 19 年 12 月から平成 20 年1月にアンケート調
査を実施。本協議会会員中、当該 93 社のうち 26 社から有効回答を得た。
(コンピュータ総合学園が文部科学省から受託した「ITエンジニアのキ
ャリアアップを支援するIT基盤力養成プログラムの開発・実施」事業の
実施委員会(以下、IT基盤力養成事業実施委員会)との共同実施)。
4) 「ICT企業トップからの発信 『ICT業界で働く!』」講演会
ICT産業は、全産業、社会を支える基盤産業として、その影響力が急
速に高まっており、知的職業人の花形として、優秀な若者を多く受け入れ
る必要があるが、業界の全体像は、その多様性、複雑性の高さから、年々
掴みにくくなっているとの声が上がっている。
これを受け、本地域においてより知的な職業人になりたいと志望する専
門学校生や大学生、企業の初級ICTエンジニア等に対し、ICT業界を
牽引する経営者が自ら、同業界の動向や、求められる人材・スキル、そし
てICTエンジニアとして働くことの意義や将来の可能性を語り、強い刺
激を与えることを目的として、IT基盤力養成実施委員会との共催で、以
下、全6回(各回 60 分、計6時間)にわたる講演会を実施した(IT基
盤力養成事業実施委員会との共催)。
第1日 平成 19 年 11 月 27 日(火) 15:30∼17:30 参加者 190 名
『 ソフトウェアエンジニアリング の姿をモデリングする』
羽生田 栄一氏 株式会社豆蔵取締役会長 (情報システム開発コンサル
ティング他) http://www.mamezou.com/
『ICT業界で働く!』
川端 一生氏 株式会社エイチアイ代表取締役社長(組込み機器向けミ
ドルウェア開発他) http://www.hicorp.co.jp/
第2日 平成 19 年 12 月 14 日(金) 15:30∼17:30 参加者 182 名
『ジョルダンのベクトル』
佐藤 俊和氏 ジョルダン株式会社代表取締役社長 (業務ソフト開発、
「乗換案内」等サービス提供他)
http://www.jorudan.co.jp/
- 14 -
『ICT業界で働く!』
川上 陽介氏
株式会社セルシス代表取締役会長 (アニメーション制
作ソフト「RETAS!PRO」開発他)
http://www.celsys.co.jp/
第3日 平成 20 年 1 月 29 日(火) 15:30∼17:30 参加者 145 名
『ソフトウェアビジネスの環境変化と期待される企業像と人材像』
博多 孝三氏
株式会社ソピア 顧問 (経営改革・業務改革・ERP
コンサルティング及びIT基盤整備他)
http://www.sopia.co.jp/
『あなたのまだ知らないICT技術者のアカルイミライ』
永吉 一郎氏
株式会社神戸デジタル・ラボ代表取締役社長(ITコン
サルティング、システム開発、Webサイトプロデュー
ス他) http://www.kdl.co.jp/
5. まとめ
本年度については、新卒学生の就職が「売り手市場」であったため、イン
ターンシップに対する学生の意欲の低下が懸念されたが、実際にはコンテン
ツ系企業を中心に、前年度より多くの学生をインターンとして受け入れるこ
とができた。
企業や教育機関と個別で調整する方法をとっているため、この方式では大
規模な実施は困難という弱みはあるが、学生等が地域のICT関連企業に希
望や夢を持って就職する一助となるように今後も努めていく。
(ただ、10 月
頃、神戸デジタルコンテンツ振興会議とも協働し、インターンシップ事業に
関し意見交換を実施予定であったが実現できなかった。)
本委員会は、地域におけるICT人材に関する教育と職業の連続性を高め
ることを最終目的としているが、アンケート調査や講演会を実施するうちに、
本業界は特に、優秀な人材がボリューム感を持って向かって来る構造になっ
ていないこと、平成 18 年度に実施したインターンシップ事業で実感された、
各企業とそこへの就職を希望する学生との間の様々なギャップがより広が
っていることを感じた。
日常生活のあらゆる場面でその恩恵に預かりながら、実際に目で見たり、
手で触れたりする機会の少ないものづくり形態である場合が多いことが大
きな要因であると思われる。国が整備したITSS等の人材評価指標もまだ
まだ浸透しておらず、上記目的の達成のためには、同業界の職業感にはじま
り、双方が少しでも多くふれ合い、少しでも多くの共通認識を持っていく試
みが必要であると考える。
- 15 -
平成19年度
セキュリティ・モラル教育啓発委員会
活動報告
地域ICT推進協議会
セキュリティ・モラル教育啓発委員会
委員長
下野 隆廣
1. 活動期間
平成19年6月∼平成20年4月
2. 活動概要
セキュリティ・モラルに関し、教育や啓発活動を行う。
本年度、以下を検討及び具体化し、セキュリティ教育啓発の具体的な成果
をあげる。
1)小中学校等の教育機関やふれあいのまちづくり協議会等の地域団体等
と連携した啓発活動の推進
2)中小企業向けセキュリティセミナーの企画開催
3. 委員会メンバー
秋吉 一郎 兵庫県立大学
小嶋 崇行 神戸市
柴田 貴夫 有限会社ダイナスタイル
下野 隆廣 コベルコシステム株式会社
多井 剛
株式会社さくらケーシーエス
田中 和明 マイクロソフト株式会社
中川 彰二 有限会社スプリング・コンサルティング
長野 勝利 神戸市看護大学
浜崎 修二 有限会社パウゼ
渡邊 智明 神戸市
4. 活動状況
1)委員会開催
回
第1回
第2回
第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
日時
平成19年8月3日
平成19年9月10日
平成19年10月15日
平成19年11月14日
平成19年12月12日
平成20年1月21日
平成20年2月21日
平成20年3月17日
平成20年4月14日
場所
三ノ宮センタープラザ西館6階7号室
三ノ宮センタープラザ西館6階7号室
兵庫県立神戸学習プラザ 第1講義室
神戸市役所1号館11階 教育室
兵庫県立神戸学習プラザ 第6講義室
兵庫県立神戸学習プラザ 第1講義室
兵庫県立神戸学習プラザ 第2講義室
兵庫県立神戸学習プラザ 第2講義室
神戸市役所1号館11階 教育室
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2)実施セミナー
平成 20 年2月 27 日(水)に神戸市産業振興センターにおいて中小企業
向けにセキュリティの重要性を啓発する、セキュリティ啓発セミナーを開
催いたしました。
本セミナーは、昨年2月に旧KMICとして、新長田駅前広場にて開催
したインターネット安心・快適フェアに引き続いてのセキュリティ啓発事
業の第2弾として実施したもので、昨年は一般の方に向けて広くパソコン
や携帯電話の安全な使い方を啓発する趣旨で開催いたしましたが、今年は
強固なセキュリティ環境を構築することが困難な中小企業向けに様々な
セキュリティリスクを認識してもらい、企業内の情報を安全に管理しても
らうために開催いたしました。
セミナーでは、最初にカーネギーメロン大学日本校の武田先生から「セ
キュリティで痛い目に遭わないために」と題して、情報リスクの把握方法
や便利さとセキュリティの相反性、企業内
におけるセキュリティ要件についての講演
がありました。普段、ICTに触れていな
い参加者にも非常にわかりやすい内容で、
セキュリティ対策は企業の目標達成の要件
ではないため、後回しにされやすく、その
ために企業においてセキュリティ対策がな
かなか進まないなどの指摘がありました。
武田先生の講演の後は、地元の企業によるセキュリティ関連製品やサー
ビスについてのプレゼンテーションがあ
り、株式会社神戸デジタル・ラボのプロ
アクティブ・セキュリティWeb診断サ
ービス、株式会社アイティーシステムに
よるアイティーハードロックの説明とコ
ベルコシステム株式会社より事例をベー
スとしたセキュリティ対策についての紹
介が行われました。
プレゼンテーションをはさんで、最後に「中小企業が取り組むべきセキ
ュリティ対策とは!」と題してパネルディスカッションが行われました。
コーディネーターに基調講演をしてい
ただいた武田先生、パネリストにNTT
西日本セキュリティサービス推進室の宇
治室長と近畿タクシー株式会社の森 社
長、兵神機械工業株式会社の水谷部長の
3名をお迎えして活発な意見交換が行わ
れました。各パネリストからは自社での
セキュリティに関する取り組み状況や今後の対策で必要な取り組みは何
- 17 -
かといったことや、会場からもセキュリティに対する様々な質問がなされ、
活発な議論の内に終了いたしました。セキュリティと聞くと、つい身構え
てしまいますが、大掛かりのものでなくても、それぞれの企業に合った適
切なセキュリティを構築することが重要だと勉強させられました。
5.
まとめ
本年の活動目標に挙げた「セキュリティ教育啓発の具体的な成果をあげ
る」に関し、「中小企業向けセキュリティセミナーの企画開催」については
達成できましたが、「小中学校等の教育機関やふれあいのまちづくり協議
会等の地域団体等と連携した啓発活動の推進」については対象とする地域
団体候補の選定や調整に時間を要し、具体的な成果をあげることができま
せんでした。地域としての受け皿体制の確保や他の団体等のセミナーとの
連携等の課題を感じた1年でした。
- 18 -
平成19年度
P−MODAN神戸
活動報告
地域ICT推進協議会
P−MODAN神戸
代表代行 乙野 典博
1.活動趣旨
「これからの時代を担う子供たちのために」をキーワードに、子供たちが
「夢」を共有できるインフラストラクチャーの創出を行い、神戸が「世界へ
夢を発信する港」となることを目的としています。
子供たちが海外や他地域の子供たちと、インターネットをはじめとするI
CTをうまく利活用しながら交流することで、異なる文化の体感や新しいふ
れあいを通して、次代を担う子供たちが、豊かな人間性と創造力にあふれる
よう育っていくための支援を行っています。
2.平成19年度の活動経過
昨年度までは、市内の小学生と、海外の学校の児童・生徒とが、インター
ネット会議を通して交流し、ふれあってきました。
しかし、通信環境や地理的な隔たり等の制約もあったことから、事前の準
備等の交流もあったとはいえ、継続的に交流していくことが難しい状況でし
た。
今年度は、こうした点も踏まえて、実際に顔をあわせるリアルな交流と、
ネットによる交流をうまく組み合わせることで、所期の目的にむけて取り組
んでいくことにしました。
活動の経過は以下のとおりです。
平成 19 年 5 月
・P-MODAN 神戸
会議
リアルとネットの両面の交流を前提に、桂木児童館(神戸市北区)と真浄寺保
育園メイプルクラブ(高砂市)との交流で実施の方針決定。
・桂木児童館と P-MODAN 神戸メンバーで、交流の相手、交流の方法等の打ち合わ
せ。
平成 19 年 6 月
・真浄寺保育園と P-MODAN 神戸メンバーで、交流の相手、交流の方法等の打ち合
わせとネット環境の確認
――桂木児童館と真浄寺保育園で、ネット会議と事前のリアル交流を夏休みの
8 月に実施。
平成 19 年 7 月
・P-MODAN 神戸
会議
リアル交流として子供たちがお互いに自然と溶け込め、またネット交流が深
まるよう、共同の作業や体験がもてる地曳網とゲーム、その後真浄寺保育園で
の交流で調整。当日の運営等の打ち合わせ。
- 19 -
・真浄寺保育園で、P-MODAN 神戸メンバー、桂木児童館側の関係3者で、リアル
交流の内容の最終確認。ネット交流当日の運営等協議。
・CATV会社への取材、放映の協力依頼(BAN−BANテレビ、KCVすず
らんケーブル)。
平成 19 年 8 月
・子供たちのリアル交流会の実施
共通の話題づくりと共同の作業を通じてネット交流をより意義深いものと
するために、地引網やバーベキュー、すい か 割り等を行い、共通の体験を共有
することで交流を深めるととも
に、終了後、真浄寺保育園を訪
問し、子供たちがグループに分
かれて園内の案内やゲームを行
い、交流をはかる。
場所:姫路大塩海岸、
真浄寺保育園
日時:8月9日
参加者 :桂木児童館
24 名
真浄寺保 育園
29 名
・インターネットを利用した事前会議
ネ ット交流の 2 日前に、テレビ会 議システム(TANDBERG システム)の確認を
行うとともに、同システムを活用し、 ネット交流当日の運営等の再確認。
・インターネットを利用した交流
テレビ会議を利用し、児童館、保育園ともに集会場にスクリーン、スピー カ
ーを設置し、音と映像により
・それぞれのまちの紹介
・絵や写真を使い、共通の体
験を通じて得た思い出や成果
の発表
・得意芸の発表や、一緒
に歌を歌う
・共同宣言
を行う。
日時:8 月 23 日
場所:桂木児童館、真浄寺保育園
平成 19 年 9 月
・CATVで放映
BAN−BANテレビ
8 月 30 日∼9 月 7 日
KCV すずらんケーブル
10 月 7 日∼10 月 20 日
平成 19 年 10 月
・真浄寺保育園が桂木児童館を表敬
平成 19 年 12 月
・P-MODAN 神戸
会議
今後の取り組みの協議
平成 20 年 2 月
・P-MODAN 神戸
会議
今年度の反省と今後の取り組みの協議
- 20 -
3.インターネット会議当日イベント報告
平成19年8月23日(水)午後1時30分から約 1 時間、桂木児童館(神
戸市北区)と真浄寺保育園メイプルクラブ(高砂市)との間でインターネッ
ト会議を行いました。
桂木児童館2階の集会場には、この日を楽しみにしていた子供たちが、は
やる気持で、30 分前には 22 人(どうしても参加できない子どもは2人いまし
たが)が集まりました。
真浄寺保育園でも同様に、1階の講堂に 30 人の子どもが今か今かと集まり
ました。
1 時半開始に向けて、それまでの間、交流の進め方や発表内容等の最終調整
を行いました。
午後 1 時半、お互いの子供たちの代表2人ずつが「今からインターネット
会議をはじめます。よろしくお願いします!」と開会宣言を行いました。
ネットカメラを通じて、2台の大きなスクリーンには、鮮やかにお互いの
様子が映し出されると、2週間前の交流で仲良くなった顔と声に会い、「○○
ちゃん、元気!」とか早速おおはしゃぎ。
まずはビデオや写真、絵などを交えながら、お互いの住んでいる街を子供
たちが工夫して、さらに、インターネットを介して判りやすいように紹介し
あいました。
そして、お互いの学校で流行っている遊びを紹介、実際に再現したりして
くれました。
また、この日のために男の子は、自分たちの得意な一芸などを披露したり、
女の子は、手芸を用意したりと、スクリーンを介して拍手や笑いが起こった
りと、バーチャルを感じさせないほどの展開で、子供たち同士で楽しみ方を
学習していく様子がうかがえました。
予定は 1 時間の交流でしたが、両者ブロードバンド環境ゆえにスムーズに
行えた事により、映像、音声ともに非常にクリアで、子供同士のコミュニケ
ーションが、盛り上がりをみせ、1 時間 15 分の交流となりました。
事前準備も含め、両者の先生方、ならびに保護者の方々のサポートも、当
日イベントが円滑に、そして楽しく行なえた一因であったことを感謝申し上
げます。
- 21 -
4.まとめ
今年度、初めてリアルな交流を行いました。うまく交流ができるか不安な
思いがありましが、子供たちがすぐに溶け込んでいけるその様に驚きもし、
子供たちの素晴らしさを実感しました。屈託のない笑顔とはずんだ笑い声、
豊かな感性。次代の子供たちに 1 つの貴重な機会が提供できたものと思って
います。その後も引き続きメル友やペンフレンドとして、交流が続いている
様子です。
今後、子供たちだけ、ネット会議だけということではなく、例えば情報に
関連するロボットや子どもの食育に関する事柄などより幅の広い活動内容と、
保護者や一般の方、企業もまきこめるようなものにできればと考えています。
メンバー(順不同・敬称略)
乙野 典博
(株式会社オトックス)
赤松 庸光
(神戸市)
井上 あい子
(株式会社ケーブルネット神戸芦屋)
木川 幸則
(株式会社ファーイースト)
辻村 謙一
(学校法人 辻村学園専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション)
浜崎 修二
(有限会社パウゼ)
藤井 達司
(株式会社 GEO ソリューションズ)
藤原 秀樹
(事務局)
発知 良之
(株式会社アルファミクス)
矢野 孝一
(ヤノ電器株式会社)
渡邊 智明
(神戸市)
協力者(順不同・敬称略)
柏尾
政和
大原・桂木ふれあいのまちづくり協議会
西岡
日出夫
桂木児童館
井村
智眼
真浄寺保育園
CATV
館長
施設長
兵庫ケーブルテレビ広域連携協議会
BAN-BAN テレビ
株式会社
財団法人京阪神ケーブルビジョン
その他
委員長
すずらんケーブル
大塩町漁業協同組合(姫路市)
日本タンバーグ株式会社(TANDBERG システム)
デジタルテクノロジー株式会社(TANDBERG システム)
その他、COPLI 幹事・事務局員、メンバーが所属する各社・団体の協力者の皆々様
- 22 -
平成19年度 先進地事例視察委員会 活動報告
地域ICT推進協議会
先進地事例視察委員会
委員長
力宗 幸男
第 1 部 委員会の開催
Ⅰ.平成19年7月30日(月)
:キックオフミーティング
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
秋吉、石橋、江間、浜崎、永良、力宗
1.委員長の選任について
委員長は、力宗が承りました
2.海外視察について
海外視察候補として、ソウル、ベトナムの意見が出ました。
(次回までに各委員が
候補を検討して提案する)
3.国内視察について
国内視察候補として、大分県(合同新聞社)が挙げられました。
(次回までに各委
員が候補を検討して提案する)
4.次回開催日
日 時:平成19年8月27日 18:30~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅱ.平成19年8月27日(月)
:第2回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
秋吉、石橋、江間、浜崎、永良、松岡、力宗
1.国内視察候補
福岡県の IT 視察(2日程度)
2.海外視察候補
韓国(ソウル、プサン)
、ベトナム
3.国内・海外併用候補
ソウル(視察)
(セマウル号)→慶州(観光)
(高速道路)
→プサン(視察)
(高速船)
、→ 福岡県(視察)
4.視察実施時期
11月22日~11月26日(予定)
5.見積について
同日、旅行会社に対して、1~3までの行程について依頼
- 23 -
6.次回委員会開催日等
9月11日(火) 18 時 30 分~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅲ.平成19年9月11日(火)
:第3回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
秋吉、永良、力宗
1.国内視察候補
福岡県の IT 関連組織、企業視察
海外視察とは別の日程で行う。
時期は平成20年になってから。
2.海外視察候補
国内視察とは別日程にて、ソウルに一本化
次回までに見積もり(2泊3日と3泊4日)をとる。
日程は11月5日からの週か12日からの週で(水)
、木、金、土
3.次回開催日
日 時:平成19年9月19日 18:30~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅳ.平成19年9月19日(月)
:第4回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
秋吉、永良、力宗
1.海外視察候補
韓国(ソウル)の見積もりと準備の日程を考え、
日程を12月12日(水)~15日(土)に変更
2.次回委員会開催日等
日 時:平成19年9月25日 18:30~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅴ.平成19年9月25日(月)
:第5回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
秋吉、永良、力宗
1.海外視察
以下の事項を決定し、メイリングリストにて審議することとなった。
- 24 -
①日程 平成19年12月12日(水)~15日(土)4 日間
②視察先
ソウル市内の IT 関連企業予定及び教育機関等
③経費
・標準経費
33,800円
・航空機便変更
6,000円
961便(関空)
9:25発
964便(ソウル) 18:05発
・オイルサーチャージ
10,000円
(関空・ソウル空港税含む)
・シングル利用追加料金(ホテル)
30,000円
*ツイン利用の場合上記料金は不要
・視察経費合計
79,800円
④ホテル 明洞地区内のホテル(スタンダード)
⑤定員
20 名
⑥交通機関 タクシー等を利用するかバスをチャーター
(参加人数による)
⑦その他
・全行程食事なし
・空港・ソウル間送迎バス(無料)
⑧補助金
役員会で承認されれば、30,000補助予定
2.次回委員会開催日
未定
Ⅵ.平成19年11月07日(火)
:第6回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科会議室
0.参加者(敬称略)
石橋、江間、浜崎、力宗
1.国内視察候補と日程
博多とその周辺の IT 関連組織、企業視察
1月24日、25日、26日の3日間か2日間
2.海外視察候補
ソウルとその周辺の IT 関連組織、企業視察
2月20日、21日、22日、23日の3日間か4日間
3.次回開催日
日 時:平成19年12月11~14日の何れか 18:30~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅶ.平成19年12月12日(火)
:第7回委員会
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略)
- 25 -
秋吉、永良、石橋、江間、浜崎、力宗
1.国内視察候補と日程
博多とその周辺の IT 関連組織、企業視察
3月6日、7日の2日間
2.海外視察候補
ソウルとその周辺の IT 関連組織、企業視察
2月17日、18日、19日の3日間
12月17日に下記内容にて募集をかける。
----------------------------------------------------①日程 平成20年2月17日(日)~19日(火)3日間
②視察先
ソウル市内の IT 関連企業予定及び教育機関等
(日程変更のため現在調整中)
③経費・標準経費
27,800円
・航空機便変更
2,000円
961便(関空)
9:25発
964便(ソウル) 18:05発
・オイルサーチャージ
10,450円
(関空・ソウル空港税含む)
・シングル利用追加料金(ホテル) 10,000円
*ツイン利用の場合上記1万円の料金は不要
・視察経費合計
50,250円
*前回ご案内よりも29,550円割安
④ホテル
明洞地区内のホテル(スタンダード)
⑤定員
20名
⑥交通機関 タクシー等を利用するかバスをチャーター
(参加人数による)
⑦その他
・全行程食事なし
・空港・ソウル間送迎バス(無料)
⑧補助金
30,000補助予定 通訳、食費、交通費等に充当予定)
⑨申込締切 12月27日(木)
*定員10名を切る場合は中止します。
3.次回開催日
日 時:平成19年12月27日 18:30~
場 所:兵庫県立大学 神戸キャンパス
神戸ハーバーランドセンタービル 22F 小講義室
Ⅷ.平成20年1月4日(金):韓国ソウル視察決定
参加者が10名となり韓国ソウル視察決定
★ホテルは、イテウォン(梨泰院)地区のハミルトンホテル(3 つ星)になります。
★航空機は、まだ確定していませんが、関空9:25発(961便)予定 ソウル1
- 26 -
8:05発(964便)予定
★ ツアー代金(シングル) 55,900円
基本ツアー
21,800円
機種変更
7,000円
一人部屋
16,000円
燃油サーチャージ
4,800円
韓国出入国税
3,650円
関空施設使用料
2,650円
★ツアー代金(ツイン)
39,900円
基本ツアー
21,800円
機種変更
7,000円
燃油サーチャージ
4,800円
韓国出入国税
3,650円
関空施設使用料
2,650円
★補助金 30,000円
現地での通訳経費・交通費・視察企業へのお土産・食事・諸経費等に充当させていた
だきます。
Ⅸ.平成20年2月5日(火)
:メイルで委員会
国内視察スケジュール決定
国内視察
実施 3月6日~7日
3月6日(木)
独立行政法人
情報通信研究機構九州リサーチセンター
3月7日(金)
福岡システムLSI総合開発センター
株式会社
ふくや視察
Ⅹ.平成20年2月17日(日)~19日(火)
:韓国ソウル先進地事例視察
訪問地:韓国 ソウル市
視察先:テクビルダッコム
ダイレクトメディア(以上2月18日)
韓国国立オープン大学
韓国文化コンテンツ振興院(以上2月19日)
参加者:市成修、井上あい子、江間恒尊、木原篤史、谷本良平、辻村謙一、
永良昌三、西岡憲一、原山和繁、力宗幸男 以上10名(敬称略 50 音順)
ⅩⅠ. 平成20年3月6日(木)~7日(金)
:国内先進地事例視察
訪問地:小倉市、福岡市
視察先:3月6日(木)
独立行政法人 情報通信研究機構 九州リサーチセンター
- 27 -
3月7日(金)
福岡システムLSI総合開発センター
株式会社
ふくや視察
参加者:秋吉、西永、山本、清原、浜崎、永良、岡崎、
佐竹、力宗 以上9名(敬称略順不同)
- 28 -
第2部 先進地事例視察報告書
Ⅰ.海外先進地事例視察報告書
(1)海外先進地事例視察の概要
(記録者:(株)ステップワン 木原篤史・谷本良平)
①視察期間:2008/2/17-19
②視察場所:韓国ソウル市
③視察目的:
地域ICT推進協議会(COPLI)では、前身の団体である「阪神・淡路マルチメディア産
業交流会」
を含め平成11年度からIT関連の先進地である海外企業等の視察を行ない、
情報先進国が行なっている情報施策のありかた、
企業が行っている情報ビジネスの取り
組み、教育機関が行なっている情報化教育の現状を視察することにより、交流会会員企
業が取り組むべき情報化の対応策、
海外企業とのビジネスマッチングのあり方など研究
している。
その一環として今回は、
韓国・ソウル市内のIT関連企業及び教育機関等の視察を行う。
④訪問先企業の概要
以下に訪問先企業の概略について説明する。
[IT 関連企業]
『デクビルダッコム(www.tekville.com)』
…E-Learning の為のトータルソリューション事業を行う。
『Directmedia(www.directmedia.com)』
…中長距離エリアをカバーする無線通信である WiMAX 通信サービスの提供及びそのコ
ンテンツを作成する。
(株)KBS メディア・
(株)エダンエンターテインメント・三星電
子を主な出資元とするジョイントベンチャー企業。
(株)KBS メディア[Korean Broadcasting System 韓国放送公社]:TV 放送コンテン
ツを保有する。
(株)エダンエンターテインメント:音楽及びエンターテインメント全般のコンテンツ
を保有する。
三星電子:各種端末を生産する H/W、S/W 技術を保有する。
[教育機関]
『韓国放送通信大学[Korea National Open University]』
…韓国における遠隔教育、生涯教育機関として設立。授業は、OUN 放送大学 TV を通じ
た TV 講義、EBS FM によるラジオ講義、インターネット配信の他、出席授業(スクー
リング)等によって行われる。
『韓国文化コンテンツ振興院(Korea Culture&Content Agency)』
…2001 年 8 月文化産業の振興発展を効率的に支援するために文化産業振興基本法、第
31 条に基づいて設立された公共機関。文化コンテンツ産業育成のための総合支援体制
を構築し、創造的文化コンテンツの発信国となることを目標に置いている.
⑤視察スケジュール
- 29 -
その後、Yong-Nim Park さんから、韓国国内の e‐ラーニングの現状及び自社に関
する詳細な説明があった。説明後の質疑応答は Song Yeung Seop 氏がご対応下さっ
た。
韓国国内の e‐ラーニングの現況
活用戦略種別
・在職者職業能力開発訓練
・職業能力開発の一環
分 野
企 業
主 管
労働部
経過及び現況等
・1999 年在職者対象のインターネット通信訓練施行
・インターネット通信訓練人口は年間 100 万人以上
・主要都市教育庁サイバー家庭学習体制構築
・サイバー家庭学習
公教育
教育省
・中高生学習能力涵養
・ 2006 年末 17 ヶ所のサイバー大学
(学生数は 6 万人余)
・2002 年 e-ラーニング産業活性化計画
・高付加価値知識産業
産 業
産業資源部
・2004 年 e-ラーニング産業発展法
・平成19年 e-ラーニング産業振興政策推進
・対国民情報化促進の一環
国 民
情報通信省
・2002 年オンラインデジタルコンテンツ産業発展法
・SW とネットワーク基盤のインフラ構築
*政府機関と民間教育機関との共助体制を整備してe‐ラーニングの活性化に貢献
している。
韓国国内のe‐ラーニングの市場規模は2003 年度の8485 億ウォンから 2006 年度に
は 1 兆 6100 億ウォンへと急成長している。
ソウル市江南区にあるテクビルダッコムは 2001 年 2 月に創業された。
資本金は 18 億ウォン。
従業員数約 100 人。
“私たちは知識社会の基盤になる製品とサービスを提供して温かいデジタル世界と
誰もが願う教育を受ける事の出来る夢を実現する。
” という経営理念を持つ、e‐ラ
ーニング専門の会社である。
公共機関や大学、企業を主な対象とし 400 余りのコンテンツサービス事業及び LMS
(LEARNING MANAGEMENT SYSTEM)構築事業を行い、現在までに 1000 以上のコンテン
ツ制作実績を有する。事業領域としては以下の4つに分類する。
・ e‐ラーニングコンテンツ開発
・ e‐ラーニングサービス
・ コンサルティング&ASP サービス
・ LMS システム構築
サービス事業としては“エデュビル”
(=EDUCATION BUILDING)
、
“パスビル”
(=PASS
BUILDING)
、
“ティチョビル”
(=TEACHER BUILDING)等の独自の呼称を用いてわかり
易く分類している。
現在会員数は 81 万人を誇る。内訳としては教師が 13 万人、学生が 58 万人、父兄が
10 万人となっている。
- 31 -
ソリューション部門の売り上げ金額は全体の約25%で担当者は10人程度。
コンテンツ部門の売り上げ金額は全体の約35%で担当者は30人程度。
LMS サービス部門の売り上げ金額は全体の約40%で担当者は50人程度。
そしてその他管理部門等関連部署に10名程度の人員配置をしている。
開発に関しては16時間を1過程として考え、設計に1名、デザインに2名、プロ
グラムに1名の合計4名が1チームを構成し、2ヶ月を基準にプロジェクトに取り組
む。コストは1過程概算で2,500万ウォン(2007 年度実績)
。
政府と組んで開発等のプロジェクトを行う事が多いので、殆どの場合にプロジェク
トチームを構成して取り組んでいる。
(3)Directmedia 社
www.directmedia.net
記録者:兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科 力宗 幸男
日時:2月18日(月)午後5時~6時
面談者:Nam Dong-Hun 氏
1)会社概要
Directmedia 社の会社の概要は以下の通りである
①設立:2001年5月10日
②資本金:22.5億ウォン
③CEO:キム ギュウソク、イ ソンオク(共同 CEO)
④主要株主:礼堂(エイダン)エンターテイメント(22.20%)、KTF(12.87%)、三星電子
(11.77%)、KBS メディア(11.10%)、光通信(11.10%)
⑤社員数:50名(正社員)+25人(非正社員)
⑥平成19年の売上:153億ウォン(60%から 70%がコンテンツ販売)
2)事業領域
事業領域は次の三つである。
①マルチメディアプラットホーム運営(コンテンツプロバイダ)
②マルチメディアプラットホーム構築及び運営
③マルチメディアコンテンツ版権流通
プラットホームには大きくわけて、映像プラットホーム、音楽プラットホーム、コミ
ックプラットホームがある。
1.映像プラットホーム
KT WiBro VOD、KTF※ Show Video、KTF Multi pack VOD 等の映像プラットホーム開
発及び MCP※業務を行っている。
①コンテンツ配信
配信しているコンテンツは、ドラマ、映画、アニメーション、スポーツ、生活、
UCC※等がある。
②プラットホーム開発
Windows Media Video 用と H.264 用のストリーミングサーバを構築している。
- 32 -
Windows Media Player 連動システム、サービスウェブ開発、WiBro Back-end 連動
システム等も構築している。
③サービス運営
CMS※の開発、メニュー企画及び運営、コンテンツ加工/変換/登録、統計分析、
サービス運営報告などを行っている。
④提供サービス
提供サービスは、KT WiBro VOD、KTF Show Video、KTF Multi pack VOD、KTF FIMM
※
などである。
2.音楽プラットホーム
KTF MLP※、dosirak(無線)サービス MCP 業務及び音源投資/出版事業を行ってい
る。この際、DLM※システムを導入している。
①音源投資
礼堂(エイダン)エンターテイメントが中心となり、音源(音楽)に投資をして
いる。投資先は Melon、Bugs、musicON、Mnet.com 等である。音源のミュージシャ
ンは、キム・ゴンモ、チーム、イ・ジョンヒョン、イ・スンギ等である。さらに、
他会社が開発した音源を KTF に提供することもしている。
②音楽配信
KTF dosirak 等を通じて音楽を配信している。dosirak とは韓国語でお弁当の事で
ある。また「投資楽」をもじっている。
3.コミックプラットホーム
漫画 Viewer 開発及び漫画コンテンツ配信事業を行っている。
①コンテンツ
放送会社とか映画会社のドラマや映画の権利を確保したり、直接製作を行ってい
る。それらのコンテンツにはドラマの「宮」
、映画の「王の男」
、
「化け物」等があ
る。漫画家協会の150人の漫画家の協力を得てコンテンツを作成、変換等を行
っている。
配信しているコンテンツは、ドラマ、映画、アニメーション、スポーツ、生活、
UCC 等がある。
②漫画 Viewer 開発等
漫画専用 Viewer 開発の開発、漫画コンテンツ CMS の開発、自動変換ソルーション
の開発を行っている。
③オンライン流通
移動通信社を通じての配信と自社のポータルサイトからの配信を行っている。
- 33 -
音 KTF dosirak
楽 KTF Multi pack Application
→Star Music Box
KT WiBro 音楽放送
漫 KTF Comic Show
画
・500 余 CP と契約、50 ・歌謡:イ・ジョン
余万曲確保
ヒョン 6 集、チー
・企画社/アルバム社:
ム デジタルシン
礼堂(エイダン)、YG
グル“別離病”等
等から 15 万曲
・OST:新入社員、ば
・出版社:アインスディ
ら色人生、秘密男
ジタル等から 30 万曲
女等
・その他の CP:ドラマの ・その他:ニューエ
OST※又は特殊コンテン
ージ、有名ドラマ
ツ 5 万曲
/映画の論評、ロ
ゴソング等
・有名ドラマ又は映画の ・ドラマ/映画:宮、
漫画化:「宮」、「王の
王の男、化け物等
男」
、
「化け物」等
ソク・チョンヒョ
・漫画家協会人気作家漫
ン:鬼、化け物等
画:150 余名の主要代 ・ヤン・ヨンスン:
表作
ヌドルヌドル、ア
セクキガ、千日夜
話等
・その他:キム・ス
ジョン、パン・ハ
ックキ、キム・へ
リン等
出展:Directmedia 社のパワーポイント資料より作成
5)WiBro 事業
WiBro 事業として、先ず映像配信には VOD プラットホーム、Hot Clip プラットホー
ム、UCC/PCC プラットホームがある。VOD プラットホームは、自社制作の映像配信シス
テムであり、Hot Clip プラットホームは他社制作の映像を配信するシステムである。
但し、現在はこの2つのサービスをしていない。UCC/PCC※プラットホームは、アマチ
ュアと専門家水準のアマチュアが作成した映像を配信するプラットホームである。
次に、音楽放送プラットホームには、リアルタイム放送チャンネル、My Channel と
掲示板が提供されている。
WiBro 専用端末は 20、30 万ウォン、利用者は現在 10 万人で今年末までに 40 万人に
なる予定である。利用料金はいろいろなパックがある。
WiBro のキャリアは KT と SKT があるが、KT が中心である。Directmedia 社は、株主で
ある KT WiBro へのコンテンツ配信が中心であるが、
SKT WiBro への配信も行っている。
KT の WiBro は現在、ソウルを中心とした首都圏 18 市でサービスを行っているが、
今年末には5大地域でもサービスを始めようとしている。
WiBro のユーザのターゲットの 1 番目は、20、30 台の会社員、大学生で、2 番目は
高校生、中学生である。
WiBro 用コンテンツを作成している会社が別にあるのではなく、既にマルチメディ
アコンテンツを持っている会社が提供している。
- 35 -
6)これから始める事業
現在、WiBro を経由する Mobile IP TV Platform を準備中であり、KT と共同開発し
ている。MBC や KBS 等のリアルタイム放送や VOD を予定している。これは、IP TV なの
で、スマートホンやノートパソコンあるいは PMP※等でも視聴できる予定である。その
ために、ディスプレイサイズが異なる端末に対する映像変換を行うシステムが用意さ
れている。
WiBro 経由の IP 電話については、現在国の規制があり参入できない。
※:記録者注
KTF:KT の子会社の携帯電話事業者
MCP:Multimedia Contents Provider
UCC:User Created Contents(使用者製作コンテンツ)
CMS:Contents Management System
FIMM:KTF の第三世代携帯電話サービス
MLP:Master License Provider
DLM:Digital License Management
BcN:Broadband convergence Network 国の情報通信部と共同開発(5 対5)
CP:Contents Provider
OST:Original Sound track
PCC:Proteur Created Contents(プロチュア:Proteur とは専門家水準のアマチュ
アのこと)
PMP:Portable Multimedia Player
(4)韓国放送通信大学(Korea National Open University)
記録者:江間 恒尊 株式会社 神戸コミィニティ・エクスチェンジ)
2 月 19 日韓国放送通信大学内で、
韓国におけるサイバー大学の権威者である、
Duk Hoon
Kwak 教授との座談会形式での対話を実施した。
Duk Hoon Kwak 教授は、IEC SC36 の韓国の Chair マンであり、韓国内の e-learning
の標準化の責任者である。
韓国では、1972 年に最初のサーバー大学が設立され、 現在では17校開設されてい
るとのこと。
1)e-learning の補完教育に対する考え方
韓国ではオフライン教育の補完という考え方ではなく、オンライン教育は、時間と
空間を超越できるものであり、アフリカ等の後進国で非常に重要になってきている。
この意味は、e-learning はモバイルやユビキタスを利用して出来るので、いちいちケ
ーブルを張らなくても、出来てしまうという点である。
ただし e-learning ではどうしても人間性が欠けてしまう(一方的プッシュ型)にな
- 36 -
ってしまうので、
オンラインとオフラインを組み合わせて実施することが大切である。
トレンドとしては、Teaching ⇒ Learning ⇒ Thinking ⇒ Creativity への
やり方のシフトが重要であり、グループディスカッションや質問方式をとりいれるな
どプッシュ式ではなく、pulling 方式の双方向性が重要になってくるとのこと。
2)e-learning の Quality とは?
3つの要素が e-learning の品質を決める重要な要素であり、i)コンテンツ、ii)ソ
リューション(e-learning のシステム)
、iii)サービス(ASP)である。
コンテンツは、語彙が重要、ソリューションは、Accessibility が重要で、ハンディ
キャップをもった人でも支障なく利用出来たり、遠隔地でも平等に利用出来たりする
ことが重要である。
今後、e-learning に対する品質ガイドラインを法的に整備しようと考えており、
小・中・高までは教育機関側に任せる形で、高等教育(大学や企業の生涯教育)につ
いては、個々(企業ごと)にレベル管理をする方向で考えている。
3)それぞれの主幹的立場の人は?
コンテンツ:専門的な教師が内容提供⇒製作チームが選定⇒プログラム作成チームに
引き継ぐ(外部委託が多い)形態である。
ソリューション:韓国では企業ごとに色々ある。世界的にはオープンソースでやられ
ているが、高等教育部分ではどうしても様々な言語になってしまっている。
サービス:普通は大学が提供するが、韓国ではテクビルダッコム社のような企業が提
供している。その方がメリットが色々とある。
4)教育レベルとしては、オンラインとオフラインではどちらのレベルが高いのか?
サーバー大学は、今まで法律で縛られていたのと、各企業の意見に依存されてしま
う面があったのでレベル的にはちょっと低いものであった。オンライン・オフライン
お互いの課題を補完しあっていたのが、実情であるが、昨今では新聞でも取り上げら
れるようになったが、ソウル大学と同じようなレベルにはなってきているとのことで
あった。
5)教授が考える理想の e-learning 像とは?:
ボーダレスなコンテンツ共用ができるシステムと考えている。今アジアを1つの
e-learning ネットワークにつなぐ Community を作ろうと考えている。コンテンツ共用
するためには、作成時から共通語である英語化しておく必要がある。⇒翻訳システム
が重要になるが、そこまでは検討にいたっていない模様。
(コンテンツは、アジアの英語を比較的得意とし、単金の安い東南アジアの国々を使
うことを考えているようであった。
- 37 -
(5)韓国文化コンテンツ振興院(KOCCA)
(記録者:(株)ステップワン 木原篤史・谷本良平)
2 月 19 日、韓国文化コンテンツ振興院内にて、Kim,Seong-UK(金盛郁)氏よりアニメー
ションスタジオの案内と質疑応答を実施した。
1)韓国文化コンテンツ振興院とは
2001年に文化産業の振興発展を効率的に支援する為、文化産業振興基本法第31
条に基づいて設立された公共機関である。
実業が始まってからは3年とのこと。
目的は「人の教育と良い作品を作ること」である。
2)主な事業内容
・ コンテンツの複数メディアへの展開
映画、アニメーション、音楽コンテンツをメディア環境へ提供。
国内ゲームをポーティングし海外へ提供。
(その逆もある)
・ 人材の育成
・ 企業への投資
3)コンテンツの複数メディアへの展開
OSMU(One Source Multi Use)をキーワードに、既存・新規コンテンツ産業が生成するコ
ンテンツを様々なメディア上で使用できる形へ変換する。
TV ドラマ
アニメ
マンガ
音楽
映画
ゲーム
UCC(User create Contents)
[=CGM(Consumer Generated Media)と同義]
携帯電話
DMB 端末(Digital Multimedia Broadcasting)
ゲーム機(PS3、XBOX360、wii)
Wibro(=WiMax)
IP-TV
特に UCC 分野では、
一般ユーザが作成する動画コンテンツに向けて編集機材の提供など
を行い、付加価値を高めるサポートもしている。
4)人材の育成
企画者を集めて、製作までの間(約6~9ヶ月間)教育とサポートを行い、講師には漫
画家や映画監督等を招く。また、現在8作品の研修生によるアニメーションが制作進行
中である。
アニメーションの制作にはセル画を使用せず、
全てコンピュータによりデジタル化され
ている。
- 38 -
※現在韓国にはアニメーション高校が2校ある(ソウル1校、地方1校)
学生の年齢層は20~30代が多く、卒業生はアニメーション、ミュージカル、音楽な
ど様々な業界へ進出する。
各文化コンテンツ製作に対する素養のある人や現場経験のある人が、
より専門的な知識
を求めて集まる教育機関との位置づけかと思われる。
5)企業への投資
コンテンツ制作企業への機器や費用の支援を行っている。
【支援内容(1社当り)
】
費用:約2000万円程度
人材:コンテンツ制作の中心となる人材を派遣(8名程)
、
大きな作品は無く、30分程度のコンテンツ制作を行う。制作したコンテンツは、コン
テスト等に出品されている。
投資した費用の回収は考えておらず、教育的側面が強い様に感じた。
民間を主体とする市場形成へのロードマップがどのようになっているのかが、
見えなか
った。
- 39 -
Ⅱ.国内先進地事例視察(小倉・博多)報告
1.視察日程
平成20年3月6日(木)~7日(金) 2日間
2.訪問地
3月6日:独立行政法人 情報通信研究機構 九州リサーチセンター
視察内容:九州リサーチセンターの概要
JGNⅡプロジェクトの内容
仮想アクセスプロジェクトの内容
3月7日:福岡県・科学技術振興財団 福岡システムLSI総合開発センター
視察内容:シリコンシーベルトの概要
インキュベーションルームの概要
人材育成、ベンチャー育成・支援事業の内容
株式会社 ふくや
視察内容:ネット販売に至った経緯
総売上に対するネット販売の比率
ネット販売の運営および課題等について
3.参加者
秋吉一郎
岡崎 章三
清原 能伸
佐竹 博
永良 昌三
西永 範之
浜崎 修二
山本 裕計
力宗 幸男
兵庫県立大学
兵庫ものづくり支援センター神戸
株式会社 清原工務店
株式会社 エヌ・ティ・ティマーケティングアクト兵庫
兵庫県立工業技術センター
西日本電信電話 株式会社 兵庫支店
有限会社 パウゼ
アイクラフト 株式会社
兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科
4.訪問先の概要
(1)独立行政法人 情報通信研究機構 九州リサーチセンター
面談者:専門研究員
松尾 弘章 氏
拠点研究員
領木 信夫 氏
ヒューマンメディア財団ICT推進室次長 井上 雄仁 氏
ヒューマンメディア財団ICT推進室
松尾 博章 氏
概 要
九州リサーチセンターは、総務省の外部団体で日本標準時の管理、宇宙の
天気情報センター、TAOギガビットネットワークのラボ等を行っている。
JGNⅡプロジェクトについては、①ネットワークの経路制御技術、②エ
ンドツーエンド通信制御技術などを研究している。
- 40 -
仮想アクセスプロジェクトの研究では、多様な通信環境にいるユーザーが
多様なサービスをストレスなく享受することを要求している。そのため、ユ
ーザーに大きなストレスを与えることなく適切な情報サービスを現実的コ
ストで実現するための研究を行っている。
また、九州全域を見据えたICT産学連携ハブとして九州情報通信連携推
進協議会を運営している。構成員は、産業界8団体、大学9団体、官庁11
団体、地域ICT推進団体8団体の36団体で構成しユビキタスネットワー
ク社会の早期実現に向けて活動を行っている。
(2)福岡県・科学技術振興財団 福岡システムLSI総合開発センター
面談者:主幹
折野 吉記 氏
システムLSI部長
徳永 憲一 氏
インキュベーションマネージャー
井上 照教 氏
概 要
当該センターは平成16年11月に設立され、最新鋭の機能を備えた施設
である。
人材育成としては、福岡県、福岡市、北九州市の行政、半導体企業、地元
の企業が共同で福岡システムLSIカレッジを設立して、全国の大学の教授、
企業の高度技術者が講師を勤めている。その他、①知的クラスター創成事業、
②ベンチャー育成事業、③交流・促進事業などを行っている。
インキュベーション関係は、インキュベーションルーム44室、シェアー
ドオフィス26ブース全室が埋まっている状況で、LSI研究中核拠点とな
っている。
(賃貸料が格安で行われていることが、ベンチャー企業が集積す
る要因となっている。
)
ベンチャー育成・支援事業として、平成13年度からLSIベンチャーの
技術開発・製品開発に対して、2千万円以内/年(最長2年)補助率100%
の補助金を交付(年間3件程度)している。当該完了テーマは、18件で、
販売中5件、製品化完了2件、製品化中7件、中断中4件と、補助事業とし
ては成功の域に達している。また、セミナーの開催も平成16年オープン以
来310回の開催でスタッフの努力が垣間見えた。特にビジネス、技術セミ
ナーに至っては、毎週2回の開催(40人~80人参加)が実施されている
ことに、行政のバックアツプが相当なものであることが伺える。
(スタッフ
は、福岡県、福岡市、北九州市、企業派遣などで構成)
(3)株式会社 ふくや
面談者:営業部受注センター マネージャー 平尾 光啓 氏
営業部営業本部
梁川 剛一 氏
概 要
昭和60年に通信販売を始めて、平成9年にネット販売を実施している。
売上率は、直販60億円、通販60億円、持ち帰り30億円、発送30億
- 41 -
円で年間売り上げは180億円、従業員約600名を抱える企業に成長して
いた。
通販を行うにあたり、45,000件の顧客リストを入力して電話2台、
端末2台でスタートし現在では、年間販売顧客100万件を取り扱っている。
コールセンターは、通常50人(夏・冬の繁忙期140人)
、端末100台
(繁忙期140台)
、電話回線50回線(電話機80台)ファックス8回線
で対応している。平成18年には自動受注システムの導入を図り、人件費の
抑制に努めている。
課題としては、①ネットユーザーの確保、②ギフト販売であるため、若年
層を狙った販売の確保(平成13年:楽天市場、ヤフーショッピングセンタ
ーに加入)
、特に対応に苦慮するのはダミーの販売件数撲滅(件数は教えて
くれなかった)が重要なことであつた。
5.まとめ
この度実施した視察は、公的機関の団体2ヶ所、民間企業1社の訪問であつたが、
九州の公的機関2団体の行っている対応に、兵庫の状況を比べてICT推進には、や
はりキーマンの出現と、地域トップの的確な判断がICTを推進するためには重要な
課題であると痛感させられた。
また、株式会社ふくやを訪問して、自社で製造する明太子をネット販売に取り組ん
だ当時のスタッフの目の付け所、戦略にICTを生業とする我々に大きな刺激を与え
てくれたことに感謝する。
- 42 -
平成19年度
ワークショップ活動報告書
(平成19年4月1日∼平成20年3月31日)
1.高速無線通信規格WiMAXの現状と課題に関する研究
44
2.情報活用能力の形成と調査に関する研究
52
3.中小企業のメディアコントロール(広報)のあり方研究
56
4.地上デジタル放送を活用したビジネスモデルの研究(都合により未開催)
5.e−ラーニング等コンテンツ制作研究
64
6.情報サービス産業のマーケティング研究
69
- 43 -
平成19年度 ワークショップ1
「高速無線通信規格 WiMAX の現状と課題に対する研究」活動報告書
チームリーダー:力宗 幸男(兵庫県立大学大学院)
第1部 ワークショップの開催
Ⅰ.8月29日(水)
:キックオフミーティング
場所:兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略順不同)
秋吉、佐伯、鈴木、高原、永良、原山、盛田、弥久保、渡邊、力宗
1.メンバの自己紹介
2.会計担当者の決定
株式会社ユーシステムの佐伯様にお願いすることが決定された。
3.研究テーマの概要
概要の概要程度が話題になりました。
次回のミーティングで議論をして、今後の活動方針を決定する。
Ⅱ.10月5日(金)第2回ワークショップ
場所:兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略順不同)
秋吉、市成、佐伯、鈴木、高原、原山、弥久保、多井、力宗
1.Nikkei Communication2007.7.15 に掲載の「特集1:どうなるモバイル WiMAX」に
て、モバイル WiMAX の我が国での現状と韓国、台湾での現状を研究
2.「NGN 時代を勝ち抜く 新・モバイル革命のすべて」日経コミュニケーション
Chapter3
無線ブローバンドの免許方針
無線ブローバンドの課題
モバイル WiMAX(IEEE802,16e)
WiBro(前編)
WiBro(後編)
を資料として、無線ブロードバンドとその一つである WiMAX について研究
3.その他新聞の記事などにて、最近の動きを研究
4.月刊ニューメディアのバックナンバー購入の決定
平成19年2月号、4月号、6月号、8月号、10月号
Ⅲ.12月25日(金)第3回ワークショップ
場所:兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略順不同)
佐伯、高原、原山、永良、多井、力宗
- 44 -
1.兵庫県ケーブルテレビ広域連携協議会
事務局長井上あい子様のご講演 「CATV での事例紹介」
①湯の山温泉 WiMAX 実証実験報告
②What is WiMAX?
の二つのテーマでご講演を頂いた。
2.月刊ニューメディアのバックナンバー購入
平成19年2月号、4月号、6月号、8月号、10月号が手元に届き、回し読みを
した。
Ⅳ.2月18日(月)第4回ワークショップ
場所:韓国ソウル市の Directmedia 社
0.参加者(敬称略順不同)
市成、永良、力宗
1.韓国ソウル市の Directmedia 社を訪問し、WiBro(韓国版 WiMAX)と WiBro 用コンテ
ンツの現状と課題について情報収集を行なった。
Ⅴ.3月19日(水)第5回ワークショップ
場所:兵庫県立大学大学院応用情報科学研究科小講義室
0.参加者(敬称略順不同)
市成、鈴木、渡邊、力宗
1.報告書作成の打合せ
報告書の目次案を作成しメンバの執筆を募集することが決定した。
- 45 -
第2部 研究報告書
はじめに
有線のインターネットのブロードバンド化が急速に進んでいる中、無線においても世
界標準規格高速無線通信規格 WiMAX(ワイマックス、Worldwide Interoperability for
Microwave Access)が注目を浴びている。ユビキタスネットワーク社会に欠くことの
できないと考えられている WiMAX は、既に韓国や米国ではサービスが始まっており、ま
た台湾でも始まろうとしている。そこで、本ワークショップにおいては、WiMAX の世界
の現状と課題、そして国内の現状と課題を把握することにより、神戸、兵庫の ICT 関連
企業の今後の事業展開に資することを目的として、研究・調査を進める。特に WiMAX で
1 歩先を行く韓国(韓国での名称は WiBro)での現状を調査し、さらにその将来性を検
討する。
第1章 WiMAX とは
WiMAX は米国電気電子技術者協会(IEEE)の 802.16 ワーキング・グループが推進して
いる無線ブロードバンド規格である。802.16 ワーキング・グループでは、MAC 層と物理
層の仕様を策定し、
「WiMAX フォーラム」が、その上のネットワーク層の仕様策定を進め
ている。
「WiMAX フォーラム」は、WiMAX の普及をする業界団体であり、無線 LAN で WiFi
アライアンスが WiFi 機器でやっているような、WiMAX 関連機器同士の接続認証も行なっ
ている。WiMAX の規格には 802.16-2004 と 802.16e-2005 の二つがあり、802.16-2004 は
FWA(固定無線アクセス)でラストワンマイル用であり、移動ローミングなどの定義が無
いため、移動体通信には使うことはできない。一方、802.16e-2005 はモバイル用であり、
無線 MAN(Metropolitan Area Network)規格であると考えられる。表 1 は、二つの規
格の概略を纏めたものである。
表1 WiMAX の仕様
名前
目的
IEEE802.16-2004
固定アクセス
IEEE802.16e-2005
モバイル・アクセス
標準化の時期
周波数帯
最大伝送速度
変調方式
2004 年 6 月
11GHz 以下
約 75Mbps(20MHz 帯域幅の場合)
・QPSK/16QAM/64QAM/256QAM
・SC/OFDM/OFDMA
セル半径
2∼20Km
チャネル帯域 1.25MHz から 20MHz まで可変
幅
QPSK: Quadrature Phase Shift Keying
2005 年 12 月
6GHz 以下
約 75Mbps(20MHz 帯域幅の場合)
・QPSK/16QAM/64QAM/256QAM
・SC/OFDM/OFDMA(SOFDMA)
1∼3Km
1.25MHz、5 MHz、10 MHz、20
MHz
QAM: Quadrature Amplitude Modulation
SC: Single Carrier
OFDM: Orthogonal Frequency Division Multiplexing
OFDMA: OFDM Access
SOFDMA: Scalable OFDMA
参考文献[1],[2]より抜粋して作成
- 46 -
第2章 世界の WiMAX(参考文献[3],[4],[5],[9]参照)
(1)韓国(COPLI 先進地視察報告書参照)
2006 年 6 月に世界初のモバイル WiMAX による商用サービス「WiBro」が韓国でスター
トした。当初この WiBro に三社(KT、SK テレコム、ハナロ・テレコム)が参入したが、
ハナロ・テレコムは既に免許を返却し、そこに割り当てられていた周波数帯は、現在は
メーカなどが実証実験用に使用している。WiBro は、2.3GHz 帯を利用して、1つの帯域
は 27MHz である。
WiBro は当初、SK テレコム等の第 3 世代携帯電話(3G)の HSDPA と競合していたが、
2007 年後半から KT がサービスエリアを拡大し、また対応端末が多くなったので、ユー
ザは増加している。WiBro 専用端末は 20、30 万ウォン、利用者は現在 10 万人で今年末
までに 40 万人になる予定である。利用料金はいろいろなパッケージがある。
WiBro のキャリアは KT と SKT があるが、KT が中心である。KT の WiBro は現在、ソウ
ルを中心とした首都圏 18 市でサービスを行っているが、今年末には5大地域でもサー
ビスを始めようとしている。
WiBro のユーザのターゲットの 1 番目は、20、30 台の会社員、大学生で、2 番目は高
校生、中学生である。
WiBro 用コンテンツを作成している会社が別にあるのではなく、既にマルチメディア
コンテンツを持っている会社が提供している。
(2)台湾
台湾は無線 LAN の先進国であるが、その経験を WiMAX にも応用しようとしており、台
湾のみならず、世界のマーケットを目指している。
2005 年に経済部(日本の経済産業省に相当)が「M-Taiwan」プロジェクトを立ち上げ、
台湾のワイヤレス・ブロードバンドの普及を目指しており、WiMAX の促進もその一環で
ある。
M-Taiwan の WiMAX では、
日本と殆ど同じ 2.5GHZ 帯を使用し、
一つの帯域幅は 30MHz
である。台湾の北と南に分け、更にそれぞれに3つの免許を用意している。すなわち、
全部で 6 つの通信事業者が参入できるが、南北各地域の1つの免許は新規参入者でなけ
れば申請できない。2007 年 7 月に、この 6 つの免許に対して 13 社が申請をし、比較審
査及びオークションで 6 社が決定された。その 6 社は、台湾北部の Fitel、Global On
Corporation、WiMAX Telecom、台湾南部の FET、Tatung Telecom、Vastar Cable TV
Systems である。免許を落札した事業者は、3 年以内にサービスを開始しなければなら
ない。
(3)米国
米国では、早く(2004 年)から WiMAX の実証実験が行われていたが、現実にサービスを
始めたのは、2007 年のクリアワイヤのシアトルでサービスが最初であった。その後、ク
リアワイヤがスプリント・ネクステルと提携することとなり、一気に全米に WiMAX が広
がるものと期待されていたが、2007 年 11 月になり、この提携合意が解消されてしまっ
た。両者が提携の合意に至った段階では、スプリント・ネクステルが都市部を中心に、
クリアワイヤが都市部以外を中心に WiMAX を展開していく予定であったようであるが、
今後、どういう展開になるのか見守る必要がある。
- 47 -
第3章 全国 WiMAX の動向
総務省は平成19年 5 月 15 日に、広帯域移動無線アクセスシステムの免許方針案、
①2.5GHz 帯の周波数を使用する特定基地局の開設に関する指針案(全国バンド)と②
2.5GHz 帯の周波数(固定系地域バンド)を使用する無線局の免許方針案を公表した。そ
の後、意見募集の後、7 月 11 日に一部修正の上免許方針を決定した。その周波数割当の
イメージ図は、図 1 のようになる。
図1 2.5GHz 帯の周波数の割当のイメージ図
出典:http://www.soumu.go.jp/s-news/2007/070515_1.html
全国展開する 2 社の移動体通信事業者への割当は30MHz 幅であり、各地域における
固定的利用への割当は10MHz 幅である。
全国バンドと固定系地域バンドの内、先ずの全国展開する移動体通信業者の募集を 9
月 10 日から 10 月 12 日まで行なった。募集の際の主な条件は、①既存の携帯電話事業
者及びそのグループ会社以外のもの(ただし、3 分の 1 未満の出資による事業参加は許
容)が申請可能、②認定後 3 年以内にサービス開始で認定後 5 年以内に各管内のカバー
率 50%以上達成、③MVNO による無線設備の利用促進のための計画の策定を義務付け、
であった。その結果、(株)ウィルコム、オープンワイヤレスネットワーク(株)、ワイヤ
レスブロードバンド企画(株)、(株)アッカ・ワイヤレスの 4 事業者が申請を行なった。
オープンワイヤレスネットワーク(株)にはソフトバンクモバイルが、ワイヤレスブロー
ドバンド企画(株)には KDDI が、(株)アッカ・ワイヤレスには NTT ドコモが参画した。
その後、電波監理審議会のヒヤリング、公開カンファレンス、電波監理審議会委員に
よる自由討議、電波監理審議会への諮問、審議、答申を経て、ワイヤレスブロードバン
ド企画(株)と(株)ウィルコムの特定基地局の開設計画が認定された。
その結果、ワイヤレスブロードバンド企画(株)は世界の標準規格である WiMAX を採用
するが、(株)ウィルコムは WiMAX ではなく、日本独自の次世代 PHS を採用することにな
り、WiMAX の進展からすると、少し憂慮すべき状態となった。また、どちらの事業者に
も、KDDI と京セラが主要株主として入っているという少し歪な形になっている。
ワイヤレスブロードバンド企画(株)は、平成 20 年 3 月 1 日に UQ コミュニケーション
ズ(株)と名前を変更して事業会社としてスタートし、平成 21 年 2 月に東京 23 区と横浜
市内でサービスの開始を予定している。平成 21 年夏からは、名古屋、大阪へ、平成 21
年度末には全国政令指定都市へエリアの拡大を予定している。UQ コミュニケーションズ
(株)のモバイル WiMAX は、下りの最大の通信速度は 40Mbps を目指しており、120km/h で
- 48 -
移動中でも通信可能としている。
一方(株)ウィルコムは、平成 21 年 4 月試験サービス開始、平成 21 年 10 月本格サー
ビス開始、2011 年度末人口カバー率 50%、2012 年度末、人口カバー率 90%を目指して
いる。次世代 PHS の通信速度は 20Mbps 以上を予定している。
第4章 地域 WiMAX の動向
固定系地域バンドの公募は、平成 20 年 3 月 3 日から 4 月 7 日まで行なわれ、41 者の
申請(全国 62 市町村)が申請した。申請者の内訳は、CATV 事業者 40 者で、電気通信事
業者が 1 者である。申請は 4 月 7 日に一応は締め切った形になったが、その後も随時申
請可能となっている。申請における提供サービスは、ブロードバンド・ゼロ地域の解消
を目指すものが 5 者(解消世帯数は約 3000 世帯)で、防災・防犯サービスを行なおう
としているものが 35 件、児童・高齢者見守りサービスが 17 件等である。尚、都道府県
ごとの申請状況は表2の通りである。
表2 都道府県ごとの申請状況
申請を受け付けた総合通信局
免許の対象区域のある都道府県
申請事業者
北海道総合通信局
北海道
株式会社ニューメディア
株式会社帯広シティーケーブル
東北総合通信局
関東総合通信局
秋田県
東北インテリジェント通信株式会社
山形県
株式会社ニューメディア
埼玉県
入間ケーブルテレビ株式会社※
川越ケーブルビジョン株式会社
東松山ケーブルテレビ株式会社
本庄ケーブルテレビ株式会社
東京都
東京ケーブルネットワーク株式会社
株式会社南東京ケーブルテレビ
山梨県
河口湖有線テレビ放送有限会社
笛吹きらめきテレビ株式会社
株式会社日本ネットワークサービス
株式会社上野原ブロードバンドコミュニケーションズ
信越総合通信局
北陸総合通信局
新潟県
上越ケーブルビジョン株式会社
長野県
株式会社上田ケーブルビジョン
富山県
となみ衛星通信テレビ株式会社
石川県
金沢ケーブルテレビネット株式会社
株式会社テレビ小松
福井県
福井ケーブルテレビ株式会社
株式会社嶺南ケーブルネットワーク
- 49 -
東海総合通信局
愛知県
ひまわりネットワーク株式会社
株式会社キャッチネットワーク
株式会社CAC
三重県
株式会社アイティービー
株式会社シー・ティー・ワイ
株式会社ラッキータウンテレビ
中国総合通信局
鳥取県
株式会社中海テレビ放送
島根県
山陰ケーブルビジョン株式会社
岡山県
玉島テレビ放送株式会社
矢掛放送株式会社
四国総合通信局
山口県
山口ケーブルビジョン株式会社
徳島県
徳島中央テレビ株式会社
香川県
香川テレビ放送網株式会社
愛媛県
株式会社愛媛CATV
株式会社ハートネットワーク
九州総合通信局
佐賀県
株式会社ケーブルワン
佐賀シティビジョン株式会社
株式会社唐津ケーブルテレビジョン
伊万里ケーブルテレビジョン株式会社
大分県
シーティービーメディア株式会社
※入間ケーブルテレビ株式会社は、免許の対象区域のある都道府県に東京都を含みます。
出典http://www.soumu.go.jp/s-news/2008/080411_4.html#bs
これらの中には、早くから実証実験を行なっていた、福井県敦賀市の(株)嶺南ケーブ
ルネットワーク(参考文献[6],[7],[8]参照)
、三重県四日市市シー・ティー・ワイ(参
考文献[5]参照)等が含まれている。残念ながら、神戸市、兵庫県での申請者はゼロで
あった。
第5章 地域 ICT 推進協議会と WiMAX
前述のように、神戸市、兵庫県内からの地域 WiMAX サービスの免許申請は無かったの
は残念であるが、今後その可能性が無いわけでは無い。地域 ICT 推進協議会の「産学公
民」として WiMAX との関わりとしては、①全国 WIMAX の上で展開されるであろう MVNO
事業者として手を挙げ様々なサービスを手がける、②MVNO 事業者に音楽、画像、動画像
等のマルチメディアコンテンツを提供する、③地域 WiMAX を申請し地域の防災・防犯サ
ービス、児童・高齢者見守りサービス、その他の公的サービスを行なう、等が考えられ
る。
神戸市やその周りの都市には、様々な有線ブロードバンドサービスが展開されている
がモバイル無線ブロードバンドである WiMAX は、有線ブロードバンドの非常時のバック
アップとしての位置づけや、モバイル環境への観光情報などのマルチメディア情報提供
- 50 -
システムとしての位置づけが可能であると思われる。
おわりに
全国 WiMAX の通信事業者が決定され、地域 WiMAX の申請も進み、現実の WiMAX サービ
スも、直ぐそこに見え始めた。地域 ICT 推進協議会として、今後の WiMAX の展開を注目
する必要があると共に、WiMAX を用いたビジネス展開が可能であるかの検討も必要であ
ると思われる。
参考文献
[1] 日経コミュニケーションズ, NGN 時代を勝ち抜く 新・モバイル革命のすべて,日
経 BP 出版センター,2007 年
[2] 庄納 崇, ワイヤレス・ブロードバンド時代を創る WiMAX, インプレス, 2005 年
[3] 日経コミュニケーションズ, どうなるモバイル WiMAX, 日経コミュニケーション
ズ 2007 年 7 月 15 日号 特集1, 2007 年
[4] http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20071203/288554/?ST=keitai
[5] 志田 智, 世界の WiMAX 最新情勢 先進国でも立ち上がる国家的プロジェクトを
チェック, 月刊ニューメディア2007 年10 月号 特集WiMAX ビジネスGoGo!, 2007
年
[6] 田中吏臣, 見えてきた二つの利用目的 都市部でのモバイル利用とルーラル地域
での FWA 利用, 月刊ニューメディア 2007 年 2 月号 特集商用化前夜! WiMAX ビ
ジネス最前線, 2007 年
[7] 西野幸二, ケーブルテレビ事業者の生き延びる有力策の一つ, 月刊ニューメディ
ア 2007 年 4 月号 特集 WiMAX, 2007 年
[8] 西野幸二, 田中吏臣, ケーブルテレビ事業者による日本初のモバイル WiMAX 実証
実験, 月刊ニューメディア 2007 年 6 月号 特集 WiMAX を地域にください, 2007
年
[9] 伊藤公祐, 活発化するアジアの動き WiMAX Forum が日本での活動を本格化, 月
刊ニューメディア 2007 年 8 月号 WiMAX Report WiMAX の世界動向, 2007 年
- 51 -
平成19年度
ワークショップ2
「情報活用能力の形成と評価に関する調査研究」活動報告書
チームリーダー:秋吉 一郎(兵庫県立大学)
1.研究のテーマ・ねらい等
情報教育については、平成15年度から小・中・高校で新しい教育課程が
展開されてきた。しかし教育の量、質ともに地域や学校間で差も見られ、今
後さらに高等な教育機関との教育の連携も望まれる。このような情報教育の
現状を踏まえ、本ワークショップ2(以下、WS2)では単に知識獲得にと
どまらない、情報活用能力の形成のための教育コンテンツ、またヨーロッパ
のECDLに代表される情報活用能力に関わる資格制度に注目して調査研究
を行い、今後の情報教育のあり方を検討する。
2.研究期間
平成19年8月∼平成20年4月
3.参加メンバー(氏名50音順、敬称略)
井坂 孝一
ソニー生命保険株式会社
井内 善臣
兵庫県立大学
岡崎 章三
兵庫ものづくり支援センター神戸
柴田 貴夫
有限会社ダイナスタイル
鈴木 厳史
株式会社DNPメディアクリエイト関西
中川 彰二
有限会社スプリング・コンサルティング
中村 守男
株式会社サルード
永良 昌三
兵庫県立工業技術センター
浜崎 修二
有限会社パウゼ
原山 和繁
有限会社ビデオクラフト
平木 暢人
株式会社エムエムキュー
宮浦 修造
須磨学園高等学校
盛田 政敏
株式会社さくらケーシーエス
弥久保 裕一
株式会社ステップワン
渡邊 智明
神戸市
4.活動記録
第1回
日 時:8月29日(水)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第1講義室
テーマ:W1・2・4・5・6の合同キックオフ会
- 52 -
参加者数:11名
概 要:1.メンバーの自己紹介
2.会計担当者の決定
3.研究テーマ概要
4.今後の活動方針について
(役割分担、ゲストスピーカー、見学等)
5.その他
WS2においては、本研究の概要説明を行うとともに研究会開催日のお
およその日程(案)を示すとともに、具体的な研究の方法(講演、研修・
見学、調査等)について、研究会メンバーに意見を伺うためにメモを配
布した。
第2回
日 時:10月10日(水)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第 6 講義室
テーマ:過去のリフレクション及び今年度の方向性を決定する
参加者数:9名
概 要:
WS2の実質的なキックオフとなった。このWS2は本年で2年目と
なるので、まず平成18年度に行った活動を秋吉が報告し、「本年度も
昨年度に引き続き、学校現場における情報教育の現状を調査し、今後の
教育のあり方を検討していきたい。また平成18年度にできなかった、
資格試験と情報活用能力の関係などにも目を向けて調査したい。」旨を
申し上げた。
次に、具体的な研究の方法について、メンバーから活発な意見を頂戴
し、以下のような点に注目してはどうか、という方向性が示された。
(1)資格制度と情報処理能力
(例1)国家試験と実社会の関係。
(例2)教育機関で行われている「資格に向けた授業」
(その他)専門学校(指定校)における授業と国家試験の免除の関係
(2)学校現場における情報教育
(例1)高校生の情報処理能力に関する比較
(例2)コンテンツと産業デザイン、教育の関連
(例3)テキスト出版社の編集者、営業の意見
(3)情報に関連する能力の評価の対象と方法
(例1)生徒の作品を評価
(例2)先生を評価する方法
- 53 -
第3回
日 時:10月26日(金)14:10∼
場 所:マルチメディア室(須磨学園高校)
テーマ:高等生のオープンソースを活用した『情報B』の授業見学
(教員:坂田兼続先生)
参加者数:3名
概 要:
メンバーの宮浦先生にお願いし、須磨学園高等学校における情報教育
の先進事例を見学した。今回は 10 月の最終週であった。基礎と応用の
中間地点で、オープンソース Linux(KNOPPIX)、及びその上で動作する
Open Office などアプリケーションと利用環境が紹介されていた。この
オープンソースを授業に活用する試みは、国の情報教育プロジェクトに
採択されたもので、富士通と共同で開発されている。
まとめ:
レベルの高い内容を高校一年生で学んでいることに驚いた。生徒も、
先生も、設備も、授業で取り上げられた内容も、さすがと言うのが率直
な印象だった。「オープンソースとはどんなものか知る、また入ってい
るソフトを知る。」という頭出しであったが、この頭出しがあるのと、
無いのとでは大違いだと、感じた。
第4回
日 時:1月11日(金)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第 2 講義室
テーマ:ソフト分野カリキュラムの改編
情報処理技術者試験の動向とこれへの対応
(講師:学校法人 コンピュータ総合学園
神戸電子専門学校
江口良一先生
神戸情報大学院大学 長行康男先生)
参加者数:4名
概 要:
第2回研究会で、研究項目として挙げられていた「資格制度と情報処
理能力」について、国家試験と実社会の関係や、試験が実社会でどの世
に役に立っているか、といった話題に対して、基本情報技術者試験対策
などの授業を担当されておられる江 口先生と長行先生にご講演をお 願
いした。
まとめ:
資格試験は、知識や技術をどの程度保有しているか、を示す客観的な
評価の尺度であるが、単に知識や技術の習熟度を測るだけでなく、資格
保有に至る努力が評価されるべきであり、努力を評価する尺度として実
社会で受け入れられているものと思われる。
- 54 -
5.まとめ
2007 年度のWS2の活動の、第3回は情報処理の授業見学、第4回は情報
処理の資格試験の今後とそれに対する専門学校の取り組みに関する講演であ
った。
実質的なキックオフである第2回で当初挙げられた「学校現場における情
報教育」と「資格制度」を取り上げることができたが、実質的にはこの2回
にとどまってしまった。しかし、前者からは先進事例としての試みとして国
の情報教育プロジェクトに採択された、オープンソースを取り入れた高校に
おける高レベルの情報教育の存在を、また後者からは資格試験の実社会にお
ける評価と役割についての知見が得られ、その活動内容は有意義であったと
考える。
本WSで得られた知見が、今後に生かされることを期待する。
- 55 -
平成19年度
ワークショップ3
「中小企業のメディアコントロール(広報)のあり方研究」活動報告書
チームリーダー:前田 裕昭(株式会社神戸新聞社)
1.研究のテーマ・ねらい等
せっかく良い企画や製品をつくっても、広報・宣伝をうまくやれないといけ
ない。事業規模が小さい企業ほど、この点がおろそかになりがちである。ま
た、おおよそメディア向けのリリースは単一で一元化されてしまう傾向があ
るが、それでは競合者との差別化には程遠い。
そこで本ワークショップでは、文章・写真・映像などのスキル、発信のタイ
ミングなどのノウハウ、最低限必要な人脈の大きく三点について専門講師を
招き、実践的に参加会員の広報・宣伝の発信力向上を図る。また、その体験
を討議の素材とし、地元企業の情報発信力向上のためには、これから何が必
要かを考える。
なお、テーマが社会的性格を帯びることもあり、メンバーは当初申し込みが
あった方以外でも参加可能とした。また、研究会終了後は懇親会を設け、ゲ
スト講師を交えてアイデアや課題と展望についての情報交換と共に交流の機
会とした。
2.研究期間
平成19年8月30日∼平成20年4月3日
3.参加メンバー(氏名50音順、敬称略)
秋吉 一郎
兵庫県立大学
井坂 孝一
ソニー生命保険株式会社
井上 あい子
株式会社ケーブルネット神戸芦屋
井内 善臣
兵庫県立大学
岡崎 章三
兵庫ものづくり支援センター神戸
小嶋 崇行
神戸市
小林 正明
株式会社アイケー神戸
佐伯 里香
株式会社ユーシステム
鈴木 厳史
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
高橋 知秀
東洋経済調査株式会社
高原 徹
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
田村 重彦
コベルコシステム株式会社
中川 彰二
有限会社スプリング・コンサルティング
中村 守男
株式会社サルード
永良 昌三
兵庫県立工業技術センター
- 56 -
橋本
浜崎
原山
平木
平野
前田
森崎
渡邊
渡辺
真爾
修二
和繁
暢人
隆大
裕昭
清登
智明
昌治
橋本総合法律事務所
有限会社パウゼ
有限会社ビデオクラフト
株式会社エムエムキュー
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
株式会社神戸新聞社
近畿タクシー株式会社
神戸市
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
4.活動記録
第1回
日
時:平成19年8月30日(月) 18:30∼
場
所:神戸新聞社14F 2号会議室
テ ー マ:WSの進め方について
参 加 者 数:11名
内
容:
前年に引き続き、より具体的にスキルアップやノウハウの習得に重きを置
きたいとの意向が大半を占めた。そこで、今年度もリリースの文章、写真、
デザイン、プレゼンテーションなどについて、できるだけ第一線の講師を
招いて基本的な話を伺いながら訴求力の向上を図ることとした。
なお、今回の参加メンバーは、大半がすでに顔見知りのメンバーだったこ
ともあって、懇親会については毎回行なわず、できるだけ良い講師を招く
ための費用に充てることとした。
第2回
日
時:平成19年10月16日(火) 18:30∼
場
所:県立神戸学習プラザ 3号会議室
テ ー マ:うまいプレス・リリースのための基本ポイント
講
師:神戸新聞社 経済部デスク 藤井洋一氏
参 加 者 数:21名
内
容:
メディアに取り扱われやすくするポイントについては、昨年度も取り扱っ
たが今年も好評だった。特に新聞社の経済部は企業情報を担当するため、
顔見知りになっておいて損はない。
タイトル・キャッチコピーはいたずらに煽らないものを。最初に結論。A
4の紙に一枚程度。タイミングが大切。商品についての数字や根拠はしっ
かり明示して具体的に。専門用語は厳禁!マスコミとは仲良くなろう!な
- 57 -
ど、分かりやすく新聞が記事として取り扱うための基本チェック事項を平
易に解説された。質問も多く出て活気のあるWSとなった。
第3回
日
時:平成19年11月19日(月) 18:30∼
場
所:県立神戸学習プラザ 第3講義室
テ ー マ:プレゼンテーションの基本と心得
講
師:神戸新聞社メディア局デジタル事業戦略室
大井一郎氏
参 加 者 数:14名
内
容:
いろいろな場所で、簡潔で明解なプレゼンテーションが求められる。あれ
もこれも理解して欲しい、知らせたいという複雑なものを、どうやって簡
潔かつ明解にまとめるか。演出方法も含め、その基本を解説された。参加
者の事情がそれぞれ異なる中では必然一般的なプレゼンテーションの基
本の話にならざるを得ず、実践的なアドバイスとしてはどうであったか。
もう少し参加者から具体的なプレゼンテーション素材についての質問で
も出れば良かったのかも知れない。このテーマは重要なのに、なぜか軽く
考えられやすい。
今後は参加者から事前に素材の提供を受けておいて、それについて留意事
項を述べてもらうなどの工夫が必要かと感じられた。
第4回
日
時:平成19年12月18日(火) 18:30∼
場
所:ひょうご産業活性化センター交流室A
テ ー マ:コピーの書き方の基本と発想
講
師:フリーライター 大西昭彦氏
参 加 者 数:13名
内
容:
昭和40年代からの懐かしいCMのコピーを振り返りつつ、最新の傾向ま
で。どう発想していくかの基本ポイントを、その時代背景と共に解説され
た。流行語にもなったコピーや、その当時のモデル写真などをあらためて
咀嚼したことで、参加者の内の中高年世代は多いに盛り上がり、より理解
も深まったのではないか。基本的なコピーのテクニックや考え方だけでな
く、時代性と共存するコピーの力強さを大いに感じさせられる機会となっ
た。
第5回
日
場
時:平成20年1月23日(火) 18:30∼
所:ひょうご産業活性化センター交流室A
- 58 -
テ ー マ:今のデザインってどうなん?
講
師:関根デザイン事務所 関根 祐司氏
参 加 者 数:13名
内
容:
実際に資料を拡げつつ、パンフレットやチラシ、広告などのこれまでのデ
ザインの流れを俯瞰。加えて、今ウケているデザイン傾向と注目すべきポ
イントについて解説。実践的な部分では、印刷物を発注する際に留意すべ
き事項として、デザイナーとの上手い話し方、印刷会社との間でチェック
するポイントなどについて話された。
第6回
日
時:平成20年4月3日(木) 18:30∼
場
所:ひょうご産業活性化センター交流室A
テ ー マ:今年度のまとめと次年度の活動について
参 加 者 数:10名
内
容:
大方の感想は今年度も勉強になったということだったが、自社商品やサー
ビスの訴求、特にそのためのスキルやノウハウは、WSの範囲というより
協議会の会員全てに関わるテーマなので、協議会の事業の柱として別に継
続的に行なってはどうかという意見が出た。
WSならメンバーの都合をある程度反映させられるから、少人数で参加者
数も読めて密度の高い有益な時間を計画できる。しかし、協議会事業とな
れば、開催日時を早くから決め打ちしていかなくてはならないだろうし、
ある程度以上の人数も望まれるだろう。問題は、このあたりにありそうだ。
結果、幹事会で諮ってもらうこととした。
WSで続ける場合は、今年と同様の形式で進める。
5.まとめ
広報をテーマにする時、放送や出版、新聞などマスメディアの威力が絶大な
のは言うまでもない。将来、発信形式が変化しても、プロとしての取材と編
集の体制が保たれる限り、そのパワーは変わらないと予測される。ここを利
用しない手はない。ところが、どのメディアもこぞって大きく扱ってくれる
ような開発や技術、商品は、そうそうあるものでない。必然、しっかりした
リリースのスキルとノウハウを駆使しての地道な努力が肝要となる。とはい
え、そうは分かっていても、なかなか中小企業には有効な広報を考える余裕
がない。加えて、それにかけられる金も少ない。
数年前の本WS開始当初は、大きくメディアコントロールと題して、いかに
地域や企業の訴求を有利に運ぶかという戦略的な意味合いを含み、各発信者
共通の悩みを緩和する組織・広報支援センターの設置の可能性を考えていた。
しかし、現実は、まずきちんとメディアに伝えるには何が必要かというとこ
- 59 -
ろからスタートさせる方が現実的で参加者にも有効だと分かった。今年度も、
そうした意味から少しでも参加者に有効な訴求のための要件を理解してもら
えればと続けてきた。このままWSとして続けるか、拡大してCOPLIの
事業として広報セミナーを柱とする提案を出させてもらうか、幹事会で諮っ
てもらおうという話になっている。
それぞれ参加者有志から感想を頂いたので、それをもって本年の結びとする。
☆今年度は、企業にとって大切なプレスリリースのポイントや企画書・提案
書の書き方、またコピーの書き方や発想について学ぶことが出来た。特にプ
レスリリースは現役の経済部デスクの方が講師で、中々、聞けないお話もあ
り貴重な機会だった。それぞれどの講義も概念的なものではなく、即実行で
きるような内容であった。このような講師を自社だけで招くことは困難であ
るので、今後もこのような機会を設けていただければ幸いである。
☆本ワークショップに出席できない日も多くあり、残念かつ反省しておりま
す。神戸新聞の経済部デスクから現状を教えていただくことができたのは有
意義な出来事でした。中小企業のみならず、あらゆる組織で「伝えたいこと
を広報すること」はとても重要です。
しかしながら、本来的な問題である「広報したくなる、広報する価値のある
ネタ」をつくり出し、磨きをかけていく方法こそが本当のポイントなのでし
ょう。そのような視点で、次年度も引き続き、具体的かつ実践的な取り組み
に発展させていけるように努力していければと思っております。
☆物事は「事実」があってそれを「認識」して「評価」を行うという三段論
法で成り立っている。
その「評価」もその人の「経験則」を大前提として「認識」した事実にあて
はめてみるという三段論法で成り立っている。この認識の問題と評価の問題
を混同して発信しようとすると、原稿はきはめて読み難いものとなってしま
う。
でもそれは、顧客側の視点であって、広報する側から見れば、
「認識」と「評
価」の順序を逆に置き換えて、顧客に特定の「評価」をさせるために「事実」
を動かそうとすることになる。多少この言い方に語弊はあるけれども、多く
は商品やサービスへの光の当て方を工夫して、購買意欲へとかき立てるよう
な印象操作を行うのである。われわれの見ているのは造られた枠組みの中で、
購買への動機付けの原因となる心理状態へ持ち込まれ、多くは広報するもの
の意図した因果の流れに従って、落とされてしまうのである。そういう仕組
みをメディアコントロール言うのであるとすれば、より良心的なメディアコ
ントロールの手法を学ばなければならないのだと思う。
悪い例
1.「評価」を先にすることで、「事実」を動かそうとする
2.人の経験則判断を歪めるため洗脳を行う
3.背理法の手法を使って選択肢を消去していくやり方
- 60 -
大きい声を出せば勝つといったり、嘘も百回言えば真実となるというような、
そんな風潮が許されるなら、メディアの役割は自身が放棄したようなもので
あろう。私も仕事柄文章を多く書くが、「事実は動かせない」というのが大
前提であり信条だ。これから機会があれば善いメディアコントロールの手法
を学びたいと思っている。
☆今年のW3は、中小企業の広報のあり方という、身近なようで奥の深いテ
ーマでしたが、毎回、現場をよく知る講師陣のお話が聞けて、勉強になりま
した。オール出席というわけにはいきませんでしたが、プレスリリースのお
話、プレゼンテーションのお話など、いずれも、ポイントを絞ったアプロー
チで、有益でした。また、講師のお話だけでなく、出席者の方々からの質問
やご意見もまた、各企業のニーズや現状を知る良い機会となりました。
☆今回特に印象深かったのは、関根デザイン事務所の関根氏の講義でした。
関根氏がお持ち下さった、デザインに関する本が面白く、興味が沸きました。
私は昨年に引き続き参加させて頂いておりますが、今回、神戸新聞社様から
の講師の方もお話し頂き、現場の状況等も交えてお話し頂き、大変興味深く
勉強させて頂く事ができたと思っています。(プレスリリースの実例や、効
果的なプレゼンテーションのコツ)プレスリリースに関しては、実際に私が
プレスリリースを行う事は今のところ無いですが、文章の作り方、書き方な
ど、聞き手側に向けた伝え方が参考になりました。人にものを伝えるという
事は簡単な事の様ではありますが、実は大変難しいもので、今回のワークシ
ョップに参加する事で、相手(対象者)に正確に内容を伝えるという意味の
勉強ができたのではないかと思います。
☆私は過去 2 年間、大学で広報委員を担当しておりました。用務に役立てよ
うと WS3 で勉強させていただこうと参加を希望しました。しかし、初回、第
4 回、第 6 回の 3 回の参加となり、実質的にお話をお聞かせいただいたのは、
大西昭彦氏「コピーの書き方の基本と発想」だけとなりました。
私が行った広報の仕事は、2 つの広報誌(全学キャンパスガイド、経済学部
独自のガイド)の作成、Web ページの維持管理、及び入試広報として、高校
から大学に見学にこられる際のセットとお相手などでした。2 つの広報誌の
作成では、掲載文を集め、写真を撮り、レイアウトを考えて、各 10 ページ
程度の原稿を作成して印刷業者に引き渡すまでを、 教員 2 名で行ったので
すが、なにせ専門的な知識と経験が無い素人です。少しでも良いものを作る
ために、ご講演からヒントをいただいたと、感謝しております。
大西さんのお話から、企業の熱い思いを伝えるのが アドバタイズィング 、
物を売る広告が セールスプローモーション であることを再認識しました。
上記の広報誌に照らすと、全学キャンパスガイドは大学の思いを語るための
前者で、学部独自のガイドは受験生を集めるための後者であったと、あらた
めて気付きました。広報誌の作成にあたり、このことに気付くか、気付かな
いかは大きな違いです。企業と大学における広報には、もちろん共通点とか
なり異なる点がありますが、今後もお話を聞かせていただき、何か役立てる
- 61 -
点が見出せれば、と思っております。
お聞かせいただいた大西さんに心よりお礼申し上げます。次年度も、広報に
関するお話を聴かせていただく機会を作っていただければうれしいです。よ
ろしくお願いいたします。
☆このワークショップでは、わかりやすいチラシの作成方法や効果的なプレ
ゼンテーションの実施方法など、普段、あまり学ぶことのない広報に関する
様々な知識を身に付けさせていただくことができました。
特にプレゼンテーションの実施方法については、実際に資料を作成する前に、
伝えたい内容を簡潔にまとめてから作成することの大切さを実感いたしま
した。体裁だけでなく、やはり中身が大切であることは十分に理解していた
つもりでしたが、実際の仕事の場面ではつい手を抜いてしまいがちになる部
分の重要性をあらためて認識することができ、非常に有意義なワークショッ
プであったと思っています。
今後、このワークショップで学んだことを仕事の中で活かして行きたいと思
います。
☆昨年に引き続き、現場の第一線で活躍されている講師陣から、即戦力にな
る内容を受講させて頂くことができ、大変に勉強になりました。特にメディ
アに携わる一員として、情報を伝達する側は、情報を受信する側の立場に立
った視点を持ち、正確にできるだけスピーディーに伝達することが重要であ
り、メディアの特性と表現力の多様性についても再認識させていただきまし
た。これを踏まえ、ケーブルテレビ業界が地域社会にとって有益な情報発信
の場となり、少しでも地域貢献ができるようなメディアとなるように更に努
力させて頂きたいと考えます。何よりも、人的交流を大事と考えるWGに参
加させて頂き、諸先輩方よりご指導いただきました事、心より御礼を申し上
げます。
☆今回のWS出席は1回だけとなってしまいました。第5回の関根デザイン
事務所の関根氏の講義を聞くことができました。過去のデザイン、戦前のあ
かぬけした優れたデザイン、現在にいたるデザインの変遷を丁寧な作りの書
籍を見せていただきながら、今注目されているデザインの説明をうけました。
今回のテーマのメディア向けのリリース記事についても、デザインの質によ
り多くの読者に興味をわかせ大変影響を及ぼすものだと認識させていただ
きました。また、新聞社へのリリース記事については、大企業のトヨタ、松
下、シャープ等は何をリリースしても注目の対象になりますが、中小会社に
とっては大変敷居の高い感じがしております。今回のWSの研究会でマスコ
ミの担当の記者と馴染みになれば、なかなか敷居の高いマスコミ関係の人と
の連絡も身近になり大変有効な機会になると思います。
☆会社のアクティビティを社会に認知させていくために上手くパブリシティ
ーを活用すること、およびお客様の潜在ニーズを顕在化させ自社のソリュー
ションを採用していただけるようにプレゼンテーション力の向上を図るこ
とは、いずれの企業においても重要な方策である。この観点から第2回、第
- 62 -
3回のテーマは頗る有用であったと思う。
特に第2回のワークショップでは一般的な説明にとどまらず、具体的に2社
のプレス・リリースサンプルを提示しての解説であったので判りやすく、会
社の担当者に解説付きフィードバックできありがたかった。おそらく参加さ
れた他の方も同様な感想を持たれたと思う。
次年度も当ワークショップが更に活発化していくことを期待している。
☆当メディア研究会は、企業にとって一番苦戦している広報のあり方を研究
するワークショップで、職場で広報・企画を行う者、企業経営する者にとっ
て、実践しているプロの方々から現場での赤裸々な話が伺えるとともにその
実態が良くわかり、広報のあり方として体裁の整え方、また、どのようなこ
とをすれば人目につき効果が現れるのかが勉強になった。
今後とも、現場で実践しているプロの方々を招聘していただき、広報の企
画・実施のタイミング・紙面レイアウト・表現方法など継続実施していただ
きたい。
☆情報発信のための表現の基本、訴求力アップのための実践力強化を目的と
するこのワークショップは、会員各社にとってとても身近で役にたつものだ
とおもいます。昨年度からの継続でしたが毎回の講師を楽しみにしてできる
限り参加してまいりました。この活動がCOPLIの事業として運営され、
日常的に会員企業の課題や要請に応える仕組みができることを期待します。
- 63 -
平成19年度
ワークショップ5
「e−ラーニング等コンテンツ制作研究」活動報告書
チームリーダー:辻村 謙一(専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション)
1.研究のテーマ・ねらい等
平成16年度から実施してきた、e-ラーニング等リッチメディアコンテン
ツの活用方法及び制作研究は、紆余曲折を経ながらコンテンツ制作に向けて
準備を進めてきた。
本年度は、e-ラーニングコンテンツについて理解を深める事に加え、具体的
に e-ラーニングシステムを制作することを目的とする。
また、制作を進め第二の目標として公的補助金を視野に入れ引き続き研究を
進めていくこととする。
2.研究期間
平成19年8月∼平成20年4月
3.参加メンバー(氏名50音順、敬称略)
井坂 孝一
ソニー生命保険株式会社
井内 善臣
兵庫県立大学
岡本 映一
関西ビジネスインフォメーション株式会社
小林 正明
株式会社アイケー神戸
佐伯 里香
株式会社ユーシステム
辻村 謙一
専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション
中村 守男
株式会社サルード
浜崎 修二
有限会社パウゼ
原山 和繁
有限会社ビデオクラフト
平木 暢人
株式会社エムエムキュー
平野 隆大
株式会社DNPメディアクリエイト関西
弥久保 裕一
株式会社ステップワン
渡邊 智明
神戸市
事務局
永良 昌三
兵庫県立工業技術センター
4.活動記録
第1回
日 時:8月29日(水)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第1講義室
テーマ:W1・2・4・5・6の合同キックオフ会
- 64 -
参加者数:10名
概 要:1.メンバーの自己紹介
2.会計担当者の決定
3.研究テーマ概要
4.今後の活動方針について
(役割分担,ゲストスピーカー,見学等)
5.その他
第2回
日 時:10月10日(水)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第 6 講義室
テーマ:過去のリフレクション及び今年度の方向性を決定する
参加者数:8名
概 要:今回から新しいメンバーに参加して頂ける事になりましたので改
めて参加者全員の自己紹介を最初に行って頂きました。
その後今年度のワークショップ活動の目標設定を行うべく平成1
6年から始まった本ワークショップの過去の活動を振り返って皆さ
んに報告を致しました。過去の足跡(経緯)の説明を初年度、二年
目にリーダーをして頂いた原山さんにご説明頂き、引き続き現在の
状況報告を行いました。
その後今年後の方針を探るべく、対象とすべき内容や最終的な目
標を設定すべく意見交換を繰り返しました。
様々な本音の意見が活発に飛び交い非常に有意義な話し合いが行
えました。
更に方向性を絞り込むべく次回以降のワークショップにて何をな
すべきかという事をディスカッションの中から探り、大まかではあ
りますが指針や予定を決めました。
第3回
日 時:12月17日(月)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第1講義室
テーマ:W5メンバーの岡本さまから e-ラーニングの現状をご報告頂く
参加者数:9名
概 要:
* e-ラーニングと教育(Instructional Design・ADDIE モデル・SCORM 等)
* ビジネスモデルの現状(市場規模)
* e-ラーニング活用の失敗(企業における活用・利用法・今後の活用)
* 教育機関における活用事例の紹介
* 医療機関における活用事例の紹介
* オーサリングツール“TOOL BOOK”の説明・デモ
- 65 -
* 開発した作品のデモ
第4回
日 時:1月29日(火)18:30∼
場 所:県立学習プラザ第1講義室
テーマ:制作すべきコンテンツに関する具体的検討を行う
参加者数:9人
概 要:
*前回作成したコンテンツ(HTML について)の再確認。
*前回作成したコンテンツ制作で学んだ事の披露。
*今回制作するに際し、どのソフトを使うかの検討並びに決定。
安価に制作する為に候補として 2 種類のソフトがある。
その 1:パワーポイント E-Producer
(スコーム非対応・早送り可能・テスト不可能)
その 2:ホームページ・ビルダーVer8 e-ラーニング教材作成エクステン
ション
(スコーム対応・早送り不可・テスト可能)
*今回制作するコンテンツとしてどんな内容にするのかの話し合い。
*それに係る役割分担の決定。
【補足】
今回制作する内容として話し合った結果は以下の通り。
・「神戸検定」に関するものとする。
・「神戸初」に絞って取り上げる。
・「神戸初」が何なのかを調べてその中から事前にテキストを作成する。
第5回
日 時:平成20年2月17日(日)∼19日(火)
場 所:韓国 ソウル市
テーマ:先進地事例視察研修参加
参加者数:3名(全参加者10名中W5メンバー数)
概 要:e-ラーニング先進国である韓国を訪問し、以下の企業や大学を訪
問した。
訪問先としてW5に関連する視察先は以下の2箇所であった。
1)テクビルダッコム(2月18日)
応対者:Hyung Se Lee 様(テクビルダッコム社社長)
Yong-Nim Park 様
Song Yeung Seop 様
- 66 -
2)韓国情報通信大学(2月19日)
応対者:Duk Hoon Kwak 教授
第6回
日 時:4月4日(金)18:30∼
場 所:専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション第1教室
テーマ:制作実践並びに次年度方針の検討を行う
参加者数:4名
概 要:
*第4回のワークショップにおいて話し合った結果を反映させるべく再確
認を行った。
・使用するアプリケーションはホームページ・ビルダーとする。
・学ぶ内容については神戸初のものを対象とする。
*実際に制作してみる。
*質問形式に関しては記述式より選択式を採用する。
*とりあえず10問作ってみる。(1 問10点×10=100点)
*昨年度、今年度の反省を行う。
*新年度の方針を話し合う。
*新年度の方針の概略を決定する。
5.まとめ
昨年度は当初の計画通りにワークショップ活動が出来なかった反省を生か
すべく、今年度は当初の計画通りに開催出来るように心がけました。昨年度
は e-ラーニングの現状を企業の方にお話頂き、概要の理解を進めましたが、
過去からの経験をも含めて今年度は具体的なコンテンツ制作を目標に掲げる
事にしました。第2回W5から事務局からのご紹介により、e-ラーニングの
コンテンツ制作も業務として行っていらっしゃる、関西ビジネスインフォメ
ーション(株)の岡本様にメンバーとして参加して頂き、より詳しく e-ラー
ニングの現状について学ぶ事が出来ました。更に今年度は先進地事例視察に
W5の活動も包含して頂き、韓国の事例を視察出来た事は特筆すべき出来事
でした。委員会の方には無理をお願いして申し訳ないと思うと共に、ご協力
に心より御礼申し上げます。
キックオフに始まり第6回目のW5まで当初予定していたスケジュールは
概ねこなせたとは思いますが、内容的には十分満足するレベルにまで到達す
る事が出来ませんでした。簡単な成果物は一応作りましたが、全てに亘って
中途半端な状態で今年度のW5を終えてしまう事になったのは、リーダーと
して大いに反省すべき点でした。とは言うものの4年間に及ぶ継続的研究活
動を行って来た事は決して無意味ではなかったとも思います。様々な経験を
させて頂き、様々な方から色々な含蓄あるお話をお伺いする事が出来、何よ
り素晴らしいメンバーの方々に恵まれて、交流が促進できたのは何よりの成
果だったと改めて感じます。補助金獲得という最後の目標として掲げた事へ
- 67 -
のアプローチは結局出来ませんでしたが、今年度の活動で感じた事や学ばせ
て頂いた事、反省材料を糧に来年度に向けてどのような方向性とするべきな
のかについて、考えをまとめる事が出来ました。
W5の活動を様々な方面からご支持下さった事務局の永良様、お忙しい中
ワークショップにご参加下さり、真摯なご意見を交わす事の出来たメンバー
の皆様、進捗状況を毎月取りまとめて下さったCOPLI事務局の方々、W
5が十分な活動が出来たとは言えないところもございましたが、8月からの
活動にご協力下さり本当に有難うございました。改めてこの場をお借りしま
して、厚く御礼申し上げます。
- 68 -
平成19年度
ワークショップ6
「情報サービス産業のマーケティング研究」活動報告書
チームリーダー:多井 剛(流通科学大学)
1.研究のテーマ・ねらい等
情報サービス産業の高度化が、神戸市を中心とした地域市既存産業の活
性化や自治体の効率化に付与するところは大きい。
そのため情報サービス産業各社は技術の高度化はもちろんのこと、地域
企業ニーズを把握し、自社のシーズをそれにマッチングさせる戦略を立案
することが求められる。
要求に応えるには情報サービス産業各社のマーケティング能力を強化す
ることが必要であるが、各社個別にマーケティングに人材を育成したり、
神戸市を中心とした地域の市場調査を行うことは負担が大きいと考えられ
る。
そこで、今年は研究会を開催し、情報サービス産業におけるマーケティ
ングについて学習を深めた。
2.研究期間
平成19年8月∼平成20年3月
3.参加メンバー(氏名50音順、敬称略)
赤松 庸光
神戸市
秋吉 一郎
兵庫県立大学
井坂 孝一
ソニー生命保険株式会社
木川 幸則
株式会社ファーイースト
小林 正明
株式会社アイケー神戸
佐伯 里香
株式会社ユーシステム
柴田 貴夫
有限会社ダイナスタイル
鈴木 厳史
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
多井 剛
流通科学大学
高橋 知秀
東洋経済調査株式会社
高原 徹
株式会社 DNP メディアクリエイト関西
田村 重彦
コベルコシステム株式会社
辻村 謙一
専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション
中川 彰二
有限会社スプリング・コンサルティング
原山 和繁
有限会社ビデオクラフト
東 利一
流通科学大学
平木 暢人
株式会社エムエムキュー
福井 誠
流通科学大学
前田 裕昭
株式会社神戸新聞社
- 69 -
平成19年度
収支決算報告書
(平成19年4月1日から平成20年3月31日)
収入の部
(単位:円)
科
目
予 算 額
決 算 額
4,650,000
3,772,500
△877,500
セミナー等参加費・分担金
100,000
36,059
△63,941
交流会等参加費ほか雑収入
(総会・セミナー等)
900,000
751,000
△149,000
3,195,962
3,195,962
0
1,980,925
1,980,925
1,215,037
1,215,037
会員会費収入
前年度繰越金
旧神戸マルチメディア・インタ
ーネット協議会分
旧阪神・淡路マルチメディア産
業交流会分
預金利息
収 入 合 計
8,845,962
増 減
備
4,706
4,706
7,760,227
△1,085,735
デジタル映像関連セミナー
分担金
COPLI セミナー×2
ビジネスマッチング×2
デジタル映像関連セミナー
セキュリティ啓発セミナー
支出の部
(単位:円)
項
目
プロジェクト等事業費
ICT企業集積支援
人材育成
セキュリティ・モラル教育啓発
P−MODAN神戸
先進地事例視察
ワークショップ
平成 18 年度 KMIC 継続事業費
ICT企業集積支援
人材育成
P−MODAN神戸
グループ活動
情報発信経費
(ホームページ運営等)
ライター原稿料等
ニュース編集・制作、サーバ
管理、ホームページ更新費
総会・セミナー開催経費
総会
セミナー
事務局運営経費ほか
事務局運営経費
雑費
支
出
考
合
次年度繰越金
計
予 算 額
2,400,000
決 算 額
1,076,427
300,000
100,000
100,000
300,000
700,000
900,000
255,000
0
148,200
0
390,000
283,227
1,500,000
551,500
400,000
100,000
400,000
600,000
251,500
0
300,000
0
1,400,000
1,065,560
518,000
882,000
183,560
882,000
2,600,000
1,192,717
1,100,000
1,500,000
714,230
478,487
945,962
749,125
630,000
315,962
630,000
119,125
8,845,962
4,635,329
3,124,898
- 74 -
増 減
△1,323,573
△948,500
△334,440
△1,407,283
△196,837
△4,210,633
備
考
- 75 -
地域ICT推進協議会規約(案)
(名 称)
第1条 本会は、地域ICT推進協議会(以下「協議会」という。
)と称する。英語表記は、
Council for Promotion of Local Information, Communication and Technology とし、
通称名は COPLI (コプリ)とする。
(目 的)
第2条 本協議会は、ICTを利活用することにより、新しい産業活動の創造とICT関
連産業の集積・活性化並びに地域社会・経済の発展等に資することを目的とする。
(活動内容)
第3条 本協議会は、前条の目的を達成するために、次の活動を行う。
(1)会員相互間の情報交換及び交流に関すること
(2)ICTに関する調査・研究及び提言並びに実践に関すること
(3)ICTに関する啓発並びに人材育成、研修会、講演会に関すること
(4)協議会と同じ目的を持った団体や他地域の諸団体との連携に関すること
(5)ICT関連産業の集積・活性化の支援に関すること
(6)ICT新技術の情報収集と提供に関すること
(7)ICTを活用し、地域社会に貢献すること
(8)その他、協議会の目的に資する事業
(会 員)
第4条 本協議会は、次のメンバーで構成する。
(1)一般会員……協議会の活動の目的に賛同し、参画する企業・団体
(2)個人会員……協議会の活動の目的に賛同し、参画する個人
(3)特別会員……上記以外で協議会の目的に賛同し協力頂ける企業・団体・個人
(役 員)
第5条 本協議会に、次の役員をおく。
(1)会長 1名
(2)会長代行 1名
(4)幹事 15 名程度
(5)事務局長 1名
(3)副会長 若干名
(6)監事
2名
(役員等の選任)
第6条 会長は、総会において会員の中から選任する。
2 会長代行、副会長、監事は、総会において会員の中から選任する。
3 幹事、事務局長は、会員の中から会長が指名する。
4 会計事務を担当する者は、幹事の中から会長が指名する。
5 会長は、特別会員の中から特に指名する者を、協議会の運営に対し必要なアドバイス
等を行う顧問ないしオブザーバーとすることができる。
- 76 -
(役員の職務)
第7条 会長は、協議会を代表し、業務を総括する。
2 会長代行は、会長を補佐するとともに、会長に事故があったとき、その職務を代行す
る。
3 副会長は、会長及び会長代行を補佐するとともに、会長及び会長代行に事故があった
とき、その職務を代行する。
4 幹事は、協議会の目的を円滑に進めるため、必要な業務を執行する。
5 事務局長は、協議会の事務を統括し処理する。
6 監事は、協議会の業務及び会計を監査する。
(役員の任期)
第8条 役員の任期は、2年間とする。ただし、再任を妨げない。
2 役員は、会長に報告の上、自己の都合により辞任することができる。
3 役員に欠員が生じた場合、第6条の規定に基づき選任し、その任期は前任者の在任期
間とする。
4 役員は、任期満了の場合においても、後任者が就任するまでは、前任者がその職務を
行うものとする。
(総 会)
第9条 総会は、会員をもって構成する。
2 総会は、会長がこれを招集する。
3 総会の議事運営は、会長が主宰する。
(総会の決議事項)
第 10 条 総会は、次の事項を決議する。
(1)事業計画及び予算の決定
(2)事業報告及び収支決算の承認
(3)規約の変更
(4)会長、会長代行、副会長及び監事の選任
(5)その他協議会の運営に関する重要事項
(幹事会)
第 11 条 協議会に幹事会をおく。
2 幹事会は、会長、会長代行、副会長及び幹事をもって構成する。必要があると認める
ときは、会長は顧問及びオブザーバーに出席を求めることができる。
3 幹事会は、第3条に定める活動に関する企画・立案を行うとともに、次の事項を議決
する。
(1)総会に付議すべき事項
(2)総会の議決した事項の執行に関すること
- 77 -
(3)その他総会の議決を要しない業務の執行に関すること
4 幹事会は、会長、会長代行、副会長の承認を得て事務局長が召集する。
(実行委員会等)
第 12 条 第3条に定める活動を行うため、
必要に応じて事業別実行委員会やワークショッ
プ(以下「実行委員会等」という。
)を置くことができる。
2 実行委員会等の構成、設置及び運営に関して必要な事項は、幹事会で定める。
(会 費)
第 13 条 協議会の運営に要する費用は、会員が納入する会費をもって充てる。
2 個人会員および一般会員の会費は別表に定めるとおりとする。ただし、特別会員につ
いては別途定める。
(入退会)
第 14 条 協議会への入会、
または協議会からの退会を希望するものは、
事務局へ入会届
(退
会届)を提出するものとする。提出された入会届(退会届)については、幹事会の承認
をもって入会(退会)とする。
2 前条の会費を2年間に渡り滞納した会員に対して、一定の期間を設けて督促を行った
にも関わらず、なお会費の納入が無い場合には、幹事会の決定により当該会員を退会さ
せることができる。
(事業年度)
第15条 協議会の事業年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月 31 日をもって終了する。
(事務局)
第16条 協議会の庶務を行うため事務局を置く。
(個人情報の取り扱い)
第17条 協議会の活動において、個人情報を取り扱うときは、個人情報の保護に関する法
律等法令の定める取り扱いに準拠して取り扱うものとする。
(その他)
第18条 このほか、前記規約に定めのない事項は、幹事会の協議を経て別途決定する。
附 則
1 この規約は、平成 19 年5月 21 日から適用する。
2 この規約は、平成 20 年5月 16 日から適用する。ただし、第 13 条2項および別表につ
いては、平成 20 年4月1日から適用する。
3 特別会員の会費については、当面の間、本協議会の前身団体における会費の例による
ものとする。
- 78 -
(別表)案
従業員数および売上高
個人会員
会費(1口)
3万円
5人以下または5千万円以下
4万円
100人以下または10億円以下
5万円
101人以上かつ10億1円以上
またはその他の企業団体など
6万円
※ 従業員数については、中小企業基本法における、サービス業の中小企業の定義に準拠
※ 従業員数および売上高については、企業の総従業員数および総売上高で判断する
(支店単位などは不可)
- 79 -
地域ICT推進協議会
役員等一覧(案)
(順不同・敬称略)
会
長
岡
義彦(株式会社神戸コミュニティ・エクスチェンジ 顧問)
会長代行
山田
副 会 長
井内
善臣(兵庫県立大学 経済経営研究所長)
清水
信一(株式会社サンテレビジョン 代表取締役社長)
永吉
一郎(株式会社神戸デジタル・ラボ 代表取締役)
前田
裕昭(株式会社神戸新聞社 メディア局デジタル事業戦略室)
会計監事
久保木
佐藤
幹
昭(株式会社エヌエスソリューションズ関西 代表取締役社長)
勲(生活協同組合コープこうべ インターネット事業推進室 総括)
眞治(神戸商工会議所 中小企業振興部 相談事業チーム 担当課長)
事(☆:会計担当を兼任する幹事)
☆網本
市成
伊藤
雅生(株式会社ジャム・デザイン 代表取締役)
修(株式会社ムーブ 代表取締役)
啓介(株式会社さくらケーシーエス 公共営業部 電子自治体担当室 リーダ)
井上あい子(兵庫県ケーブルテレビ広域連携協議会 事務局長)
井上
智夫(株式会社神戸製鋼所 営業部 次長)
江口
秀孝(西日本電信電話株式会社 兵庫支店 副支店長)
乙野
典博(株式会社オトックス 代表取締役社長)
川田誉史子(神戸市 企画調整局 情報化推進部 主幹)
事務局長
顧
木川
幸則(株式会社ファーイースト COO)
下野
隆廣(コベルコシステム株式会社 取締役)
辻村
謙一(専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション 副学園長)
福岡
壯治(神戸電子専門学校 校長)
松浦
英樹(株式会社ミップ 代表取締役社長)
山本
裕計(アイクラフト株式会社 代表取締役)
問 多井
長野
剛(流通科学大学 教授)
勝利(神戸市看護大学 教授)
オブザーバー
加藤 恵正(兵庫県立大学 経済学部 教授)
坂本
和英(兵庫県 産業労働部 産業振興局 新産業立地課 課長補佐)
力宗
幸男(兵庫県立大学大学院 応用情報科学研究科 教授)
- 80 -
地域ICT推進協議会
平成20年度
事業計画(案)
1.基本方針
地域ICT推進協議会(通称 COPLI )は、情報通信技術の利活用を
通じて地域の活性化を図ることを目的として活動していた「神戸マルチメデ
ィア・インターネット協議会」と「阪神・淡路マルチメディア産業交流会」
が統合し、昨年4月に発足した。
本協議会は、民・学・産と行政によるコンソーシアムであり、そこでの交
流を通じた地域経済の活性化、また多彩な活動を通じた地域及びそこに住む
人たちへの貢献を「基本理念」としている。これら2つの「基本理念」を体
現するため、このたび4つの「行動指針」を以下のとおり定め、本指針に則
り最新の情報技術や地域連携に関するセミナー・イベント等の開催、また電
子メールを活用したニュースの発行等により、会員相互の情報を受発信する
とともに技術レベルの向上を図っていく。
①技術向上:会員の技術力の研鑽に努めるとともに、地域に根ざした産学
連携を活発にし、ICTを活用した高度な製品・サービスの創出に寄与
する。
②地域貢献:地域の安心・安全な情報化社会の実現に寄与するとともに、
ICTを利活用して地域経済の活性化に取り組む。
③人材育成:次世代を担う地域のICT人材の育成に寄与する。
④交流・融合:会員相互の交流を通じ、各会員の利益向上に努める。
2.活動内容
本協議会の活動は、
「会員が単独では出来ないことを、会員相互や地域の皆
さん、他の情報化推進関連団体などと協調・連携しながら実施していく、ま
た実施していける」ということに最大の特長がある。
昨年度は前身団体である2団体が統合した初年度であったため、両団体の
事業を引き続き実施することを基本に、セミナー・講演会や会員有志による
研究事業の一部を整理・統合したが、このたび「行動指針」を定めたことに
呼応し、それぞれ実行委員会を立ち上げて実施していた協議会の事業は以下
のとおり整理し、担当幹事を責任者として取り組む。
また、会員有志で構成されるワークショップの活動については、できる限
り多くの会員が自主的に参加し、地域振興や産業集積につながるような活動
内容の提案を受け、幹事会で認定のうえ、リーダーとなる会員を中心に進め
ていく。
実行委員会による協議会の事業、ワークショップとも、地域における「民・
- 81 -
学・産と行政」のネットワークを有するという本協議会の強みを最大限生か
し、活動への参加が会員にとって意義深いものとなるよう努めていく。
(1)事業別実行委員会による活動
①交流・視察委員会
外部の講師による講演や会員によるプレゼンテーションの場の提供、
会員間の人的ネットワークの強化等を図るため、セミナーや交流会を開
催する。また技術動向の情報を収集し、調査研究に資するため、ICT
先進地の視察を実施する。
②ICT企業支援委員会
ICT企業間のマッチングや販路の開拓などの新たなビジネスチャン
スの創造に資するとともに、ICT人材の育成および会員企業と人材の
マッチングを行い、会員企業およびICT企業の育成につなげる。
③地域貢献委員会
地域の様々な社会活動に協議会として協力するとともに、各会員の持
つICT技術を活用することにより、地域活性化を行う。
(2)ワークショップによる活動(正式には後日決定)
①ICTの活用によるファッション都市・KOBEの資産の発掘・保存に
関する研究
②MediaFLO(メディアフロー)の可能性と課題に関する研究
③効果的な広報の実践的研究
3.その他
(1)デジタル関連の振興への取り組み
「アニメーション神戸」への協力とともに「神戸デジタルコンテンツ
振興会議」等と連携し、人材の育成や広報、デジタルコンテンツ関連イ
ベントの開催等に取り組む。
(2)公的補助金等のアドバイス
補助金等に関する情報提供や申請にあたっての助言等を行う。
(3)情報化推進関連団体や教育機関との協力・交流
兵庫県ニューメディア推進協議会や他地域の情報化推進関連団体、教
育機関など関係する団体、機関との交流や事業協力に努める。
(4)会員の拡大
協議会活動を推進するため、会員の拡大に努める。
(5)総会・幹事会について
総会は年1回、幹事会は原則として隔月開催し、協議会の事業等の推
進を図る。
- 82 -
【参考】
地域ICT推進協議会(COPLI)行動指針
(平成 20 年3月 18 日 幹事会承認)
<基本理念>
地域ICT推進協議会(COPLI)は、「ICTに関わる民・学・産
と行政の交流」を通じて、「地域経済の活性化と地域社会への貢献」を目
指します。
<行動指針>
技 術 向 上:会員の技術力の研鑽に努めるとともに、地域に根ざした産
学連携を活発にし、ICTを活用した高度な製品・サービス
の創出に寄与する。
地 域 貢 献:地域の安心・安全な情報化社会の実現に寄与するとともに、
ICTを利活用して地域経済の活性化に取り組む。
人 材 育 成:次世代を担う地域のICT人材の育成に寄与する。
交流・融合:会員相互の交流を通じ、各会員の利益向上に努める。
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地域ICT推進協議会
●平成20年5月16日(金)
5月20日(火)
平成20年度
行事年間計画(案)
総会・セミナー・会員交流会
第2回幹事会
●6月18日(水)
ICTビジネスマッチング
●7月10日(木)
情報交流会
●8月11日(月)
COPLIセミナー
●9月10日(木)
情報交流会
●10月10日(金)
ICTビジネスマッチング
●11月10日(月)
情報交流会
●12月10日(水)
デジタル映像関連セミナー
●平成21年1月12日(月)
情報交流会
●2月10日(火)
COPLIセミナー
●3月10日(火)
情報交流会
兼
会員新年会
※ 幹事会は原則、奇数月の第3火曜日に開催
※ 上記の計画のほか、先進地事例視察を実施予定(時期未定)
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平成20年度
収支予算書(案)
(平成20年4月1日から平成21年3月31日)
(単位:円)
収入の部
科
目
予 算 額
4,380,000
会員会費収入
セミナー等分担金
備
100,000
交流会等参加費ほか雑収入
(総会・セミナー・情報交流会等)
1,000,000 @100,000×10
前年度繰越金
3,124,898
収
入
考
合
計
8,604,898
(単位:円)
支出の部
項
目
プロジェクト等事業費
交流・視察
ICT企業支援
地域貢献
ワークショップ
予 算 額
備
3,900,000
1,000,000
1,000,000
1,000,000
900,000 @150,000×6
情報発信経費 (ホームページ運営等)
ライター原稿料等
ニュース編集・制作、サーバ管理、
ホームページ更新費
1,482,000
600,000
882,000 @70,000×12×1.05
総会・セミナー開催経費
総会
セミナー
情報交流会
事務局運営経費ほか
事務局業務委託費
雑費
2,350,000
1,000,000
600,000 @200,000×3
750,000 @150,000×5
872,898
630,000 @50,000×12×1.05
242,898
支
出
合
計
8,604,898
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考
地域ICT推進協議会「ワークショップ要綱」
(目的)
第1条 地域ICT推進協議会(以下「協議会」という。)が目的とする、新し
い産業活動の創造とICT関連産業の集積・活性化並びに地域社会・経済の
発展等を進めるため、会員が、自主的に組織するワークショップにより、調
査・研究・実践活動(以下「調査など」という。)を行う取り組みを促進する
とともに、設置されたワークショップが必要とする活動経費を適正に負担す
ることを目的とする。
(活動内容)
第2条 会員は、協議会活動に関係するテーマに関し、専門的・具体的な調査
などを行うため、ワークショップを結成するものとする。
2 前項のワークショップが行った活動の成果はワークショップに帰属するも
のとする。
(調査などのテーマの募集)
第3条 協議会はワークショップが行う調査などのテーマについて会員から募
集する。
2 ワークショップで調査などを行う希望がある会員は、別記様式により、企
画書を幹事会に提出する。
3 企画書はワークショップの代表者から提出するものとする。
4 企画書の提出があったときは、幹事会でその内容を審査し、活動経費の負
担の可否について通知するものとする。
5 調査などを行うためワークショップを結成したい会員は、企画書の案を作
成し、事務局の協力を得て会員に対してワークショップへの参加者を募集す
ることができる。
(調査などの期間)
第4条 調査などを行う期間は協議会の事業年度によるものとする。ただし、
幹事会の承認を得て、延長することができる。
(ワークショップの結成)
第5条 ワークショップは2会員以上により構成する。
(代表)
第6条 ワークショップには構成員の互選により、代表者を置くものとする。
(報告)
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第7条 ワークショップの活動については総会などにおいて報告するとともに、
幹事会の求めがある場合には、すみやかに活動状況について報告するものと
する。
(活動経費の負担)
第8条 ワークショップの活動に必要な以下の経費については、協議会が負担
するものとする。
(1)会議費
(2)資料購入費
(3)外部講師の旅費および謝金
(4)その他活動に必要な経費
2 協議会が負担する経費は、1ワークショップ当たり15万円以内とする。
ただし、予算の範囲内とする。
3 外部講師の講演などで適当なものについては、ワークショップの構成員以
外の会員も聴講できるよう配慮するものとし、その場合の経費については協
議会が負担することができるものとする。
4 協議会は、ワークショップの活動が次の各号に該当するときは、経費の全
部または一部を返還させることができる。
(1)活動経費の使途が適切でない場合
(2)ワークショップが活動を中止または終了した場合
(その他)
第9条 前各号に掲げるもののほか、ワークショップの活動および経費の負担
について必要な事項については、幹事会で決定するものとする。
(付則)
この要綱は、平成19年5月21日から施行する。
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地域ICT推進協議会 ワークショップ 企画書
テーマ名
代表者
氏名
会員名(会社または団体名)および役職
E-mail
TEL(
FAX(
)
)
連絡先住所
会員名(会社または団体名)および役職
氏名
他の参加者
【取り組む内容の概要】
予定している
活動の概要
(参考となる資
料があれば添
付)
【必要経費の概算および明細】
(注)
1.
「取り組む内容の概要」は、添付資料も含めて、活動予定内容の概要が把握できる程度の内容を記入する。
2.
「必要経費の概算および明細」には、会議費、資料費、講師依頼費などを記入する。
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地域ICT推進協議会(COPLI)入会申込書
貴協議会に会員として加入を申し込みます。
年
月
日
■名称 ※
〒
■所在地 ※
■TEL/FAX ※
TEL:
■URL
http://
(
)-
/ FAX:
(
)-
(役職)
■代表者
(氏名)
■紹介文(120 字以内)※
(役職)
■協議会活動担当者①
(氏名)
(E-mail)
(役職)
■協議会活動担当者②
(氏名)
(E-mail)
■その他、COPLI ニュース
受信用アドレス
(複数も可)
※の項目についてはCOPLIホームページの会員紹介に掲載させていただきますので、あらかじ
めご了承ください。
(ただし、個人会員および個人名での特別会員は除きます。
)
□←個人会員の方で掲載を希望する場合はチェックを入れてください。
●会費
■入会金 なし
■年会費 (
)万円 × (
)口
[申込先]
地域ICT推進協議会事務局 (アイクラフト(株)内)
FAX:
(078)391−2901
TEL:
(078)391−2900
E-mail:[email protected]
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地域ICT推進協議会
会員一覧
(50音順)
平成20年5月16日現在
<一般会員>(81団体)
アイクラフト(株)
(株)アイケー神戸
アイ人財企画
アナダ マネジメント センター
(株)アルファミクス
(有)アロエ印刷
伊藤忠テクノソリューションズ(株)
(有)イメージリンク
インタービジネスネットワーク(ibn)
(株)エヌエスソリューションズ関西
(株)NTTデータ関西
(株)エムエムキュー
(株)オトックス
川重車両協同組合
川西市商工会
(株)清原工務店
近畿タクシー(株)
グローバルメディアプロジェクト(株)
(株)ケイ・オプティコム
(株)啓明ジャパン
(株)ケーブルネット神戸芦屋
(株)神戸コミュニティ・エクスチェンジ
神戸商工会議所
(株)神戸新聞社
(株)神戸製鋼所
(株)神戸デジタル・ラボ
(株)神戸ハーバーランド情報センター
コベルコシステム(株)
コベルコソフトサービス(株)
(株)さくらケーシーエス
(株)サルード
(株)三晃カメラ商会
(株)サンストリーム
(株)サンテレビジョン
(有)SEAS
(株)シービット
(株)GEOソリューションズ
(株)ジャム・デザイン
(株)ステップワン
(有)スプリング・コンサルティング
生活協同組合コープこうべ
(株)セントラルサクセス
ソニー生命保険(株)
(有)ダイナスタイル
チームITプロ
津名商業協同組合
(株)DNPメディアクリエイト関西
(株)TMSコミュニケーションズ
テクノシンク情報システム(株)
(株)テクノツリー
電鉄商事(株)DTSコミュニケーションズ
(株)ドアズ
東洋経済調査(株)
(有)トークシステム
西日本電信電話(株) 兵庫支店
日本アイ・ビー・エム(株)
日本政策投資銀行 関西支店
日本電気(株)神戸支店
(有)パウゼ
橋本総合法律事務所
(有)ビデオクラフト
兵庫県経営者協会
(社)兵庫県建設業協会
(財)ひょうご産業活性化センター
HINTプロジェクト推進協議会
(株)ファーイースト
5digistar(株)
富士ゼロックス兵庫(株)
兵神機械工業(株)
ペタビット(株)
マイクロソフト(株)
丸山印刷(株)
三木工業協同組合
(株)三井住友銀行
(株)ミップ
(株)ムーブ
ヤノ電器(株)
(株)ユーシステム
(有)ライズ
(株)ルネック
六甲トライデント(株)
- 90 -
<特別会員>(個人10、団体25)
明石市
大石 康弘
岡崎 章三
加西市
桂川 幸治
金﨑 章
京都産業大学
近畿経済産業局
近畿情報システム産業協議会
甲南大学
甲南大学知的情報通信研究所
神戸市
神戸市外国語大学
神戸市看護大学
(財)神戸市産業振興財団
神戸情報大学院大学
神戸市立工業高等専門学校
神戸デザイナー学院
神戸電子専門学校
神戸ファッション美術館
小谷 眞一
須磨学園高等学校
洲本市
専門学校アートカレッジ神戸
専門学校神戸カレッジ・オブ・ファッション
(株)電通 関西支社
永良 昌三
長谷川 修
春岡 聡子
兵庫県
兵庫県立工業技術センター
兵庫県立大学
三隅 隆也
光森 史孝
流通科学大学
※個人名で記載している方は、当協議会に対し
多大な貢献があったことにより、特別会員と
なっている方です。
- 91 -
【MEMO】