第三回 立川市地域公共交通会議 会議録 開催日時 平成26年10月30日(木曜日)午後3時00分~午後5時00分 開催場所 立川市役所208・209会議室 出 席 者 氏 名 選出区分 備考 岡村 敏之 学識経験者 東洋大学国際地域学部国際地域学科 教授 島田 尚利 一般乗合旅客自動車運送事業者の代表者 立川バス株式会社 運輸部計画課長 田中 正紀 一般乗合旅客自動車運送事業者の代表者 西武バス株式会社 運輸計画部計画課長 田崎 達久 一般乗合旅客自動車運送事業者の代表者 京王電鉄バス株式会社 乗合バス事業担当課長 藤﨑 幸郎 (代理:金子氏) 一般乗用旅客自動車運送事業者の代表者 一般社団法人東京ハイヤー・タクシー協 会 専務理事 菊池 伸一朗 公募による市民 市民公募 中野 正信 利用者の代表者 立川市自治会連合会 昭 利用者の代表者 立川市老人クラブ連合会 柳澤 実 利用者の代表者 立川市社会福祉協議会 鵜澤 健一 野﨑 次 副会長 草場 関根 肇 (代理:小川氏) 元 運輸営業部 副会長 主任 国土交通省関東運輸局長又はその指名す 国 土 交 通 省 関 東 運 輸 局 東 京 運 輸 支 局 る者 首席運輸企画専門官(輸送担当) 一般乗合旅客自動車運送事業者の事業用 立川バス労働組合 自動車の運転手が組織する団体の代表者 執行委員長 東京都北多摩北部建設事務所の職員 東京都北多摩北部建設事務所 佐藤 政延 警視庁立川警察署の職員 警視庁 立川警察署 下澤 文明 市長が指名する職員 立川市 都市整備部長 第 ◎開会 1 運行ルートの見直し検討について 2 運行サービス水準等について 3 その他 ◎閉会 交通課長 管理課長 開会 午後3時00分 ◎開式 1 運行ルートの見直し検討について <事 務 局> 資料1の説明 <会 長> 多くの内容が説明されており、できるだけ多くの意見をいただきたいと思っ ている。8ページまでの前半部分は現状整理であり、9ページ以降はルートの案ということ である。2つに分けて意見を伺いたい。まずは前半の現状整理の部分について、質問や意見 を伺いたい。 <委 員> 今回の公共交通会議だけでなく、先日まで行われていた地域別懇談会に参加 して気づいた点、これまでと違うと思った点についていくつか話をする。 高齢化が進んでおり、これまで歩いていたところも歩けない人が増えていると。幸学習館 での会に参加したが、私が歩くと泉市民体育館のモノレール駅まで4分だったが、参加した 高齢者の方は10分かかると言っていた。そのため、路線バスの立32がなくなると困ると も話していた。高齢の方は路線バスでの移動が主のようで、モノレールについても、エレベ ーターやエスカレーターがあっても上下移動がしにくいと話していた。路線バスのほうがモ ノレールよりも便利とのことである。 また、シルバーパスを利用したいとの意見であった。現在の市民バス(くるりんバス)の 100円均一運賃でも高いとの意見があった。これで値上げをされてはたまらないとの意見 がでた。100円運賃は維持した上で、多くの方が立川駅まで行けるような案が必要かと思 う。 <会 長> 他に意見がないようなので、後半のルートの部分も含めて検討に移りたいと 思う。事務局に確認であるが、今回の議事はこのルートを決めるということではなく、個別 のルートで様々な課題などがあると思われるため、率直な意見を伺うということか、それと ももう少し先の議論まで行うか。 <事 務 局> 参考資料1に示しているとおり、今回の第三回地域公共交通会議での議論を 踏まえて、第三回の地域別懇談会を行っていきたいと思っている。そのときには、今日示し ている資料を地域の方にも見ていただき、ルートについて率直な意見を伺おうと思っている。 今回は、その前にバス事業者を含めて交通の専門家の意見として話をしていただきたいと 思っている。それを参考にしながら最終的なルートを考えていきたいと思っている。 <会 長> 地域別懇談会は平日の日中に行われており、平日の日中に自宅にいる方から の意見を伺ったのだと思う。今後は、平日の日中に自宅にいない人も含めて意見も聞いてい くのかと思う。 その際に伺いたいが、今回のくるりんバスの運行コンセプトにおいて、通勤通学の言葉が 入っていないが、基本的には、朝は8時半から9時ぐらいから運行し、夕方は6時ごろで終 わりとし、通学は少し入ってくると思うが、そのような方の利便性向上はあまり考えないと いうこととするのか。一方、交通不便地域については、通勤通学に関しても不便な地域であ る、通勤通学もある程度想定するようなかたちで考えていこうとしているのか。 考えがあれば教えていただきたい。 <事 務 局> 今回の検討にあたって、乗降調査を行っており、その結果をみると早朝や夕 方では通勤通学で利用している方もいる。他市の事例をみても、朝7時から運行しているよ うなところもある。 現在の実態を考えても、通勤通学目的での利用者を完全に対象としないというところまで の判断には至っていない。運行の持続性を考えても、使ってもらえるのであれば利用しても らいたい。 通勤通学の時間帯の朝夕のほうが利用者数が多い傾向もあり、西ルートなどでは路線バス の補助を行っている路線もあるが、行き先、昭島駅まで運行するのか、西武立川駅までなの か、起終点を考えながら、最終的には判断するのだと思っている。 <委 員> 質問である。旧西ルートを現在のルートから変える、分断するといったこと をしてもいいのか。バスを購入した名目が、旧西ルートへの増車という名目でバスを購入し ているのではないか。可能なのか。 西西ルート②について、西武立川駅の手間で右折することになっているが、踏み切りの直 前で認可が下りない可能性があるのではないか。その場合、左回りの片回り循環になってし まうのではないか。 <事 務 局> 1つ目について、平成24年7月に西ルートにバスを1台増車して現在に至 っている。その際の条件は、西武立川駅の駅舎改良に合わせた乗り入れであり、今回のルー ト①、②ともに西武立川駅への乗り入れは行うことから問題ないと考えている。 <委 員> その場合、西東ルートとつながらないが、例えば天王橋のところで接してい るため問題ないという考えか。 <事 務 局> もともとは武蔵砂川駅から松中団地を経由して昭島駅まで運行していたが、 現在、松中団地で西西ルート、西東ルートに分けている。西西ルートについては、どのよう なルートにしようか整理しており、また西東ルートは利用者も少ないため運行するかどうか 判断しているところである。西武立川駅への乗り入れが条件であり、問題ないと思っている。 2点目の11ページ右上の部分、西武立川駅への乗り入れ部分については、まだ通行可能 かどうかの検討までは行えていない。踏切からの距離などにより右左折が可能かどうかは、 関係者と協議をしていきたいと思っている。五日市街道を通すなども考えられると思ってい る。しかし、大きな考え方として、この周辺の交通不便地域の方からの要望もあり、運行で きればと思ってルートを引いている。 <副 会 長> 事務局的な意見になるが、今後、また地域別懇談会を行っていくにあたって、 9ページ以降に様々な意見が出ると思っている。 今の資料にも示しているように、各ルートについて一定の評価を示しているが、これらル ートに示している文章、評価の仕方、評価が抜けていることについて意見をいただければと 思う。 <会 長> 地域の方に示していく資料はこれだと思う。○、△、◎についても、率直に 示していくのだと思う。 一方で、1つ目の方針にある、持続可能性を考えると、一定の利用者が必要だと思う。現 時点ではまだその段階にないが、何人の利用者が見込めそうか、利用者が見込めない、厳し いといった部分についても、地域別懇談会の際には事務局で考えたうえで検討していただき たい。地域として移動の要望があるかもしれないが、全体でみた場合に利用者の数がかせげ ないのではないかといった部分も想定して地域別懇談会を行ってもらいたい。 ニーズは高いかもしれないが、実際にその場に行く用事は年に数回、2 回しかないなど、 乗っていただかないと使い勝手のよいバスとならないため、説明をしていく必要があると思 っている。 交通不便地域をカバーしている、○となっているが、本当にお客さんがいるかどうかわか らない。そのような検討も行うべきだと思う。 <委 員> 率直に申し上げると、回送車も含めた路線バスとの重複が多いと思う。中央 ルートはすずかけ循環、泉循環と同じような路線である。 中央(栄)ルートは一部の議員の方とも話をしているが、立51系統(立川駅~けやき台 団地の路線)のルート変更で対応できないかと思っている。この路線で運行をしてしまうと、 立51系統と立53系統も影響を受けてしまう。 都市計画道路についても、一部土地は確保できているかもしれないが、これから確保する のであればいつ整備ができるかわからない。また考えられるのが、すぐにはできないと思う が、緑川公園に仮設バス道路をつくり、立53系統を片回り循環で運行してはどうか。つま り、立川駅から西武車庫、東曙町住宅、北町まで行き、そのまま中央線の高架下をくぐり、 東立川と呼ばれる地域から緑川公園の仮設バス道路を通って、緑川通りを通り立川駅に行っ てはどうか。これであれば、今の立53系統の車両数で今のままのダイヤが維持できると思 う。また、緑川通りは中型車両しか使用できないが、立53系統は、一部大型の車両を使っ ている時間もあるが概ね中型の車両を使って運行しており、ちょうどいいのではないか。立 53系統を一部時間帯だけでも東緑川立ち寄りにすることも考えられる。 ただ、立53系統は1台で運行しており、今は1往復20分で運行しているが、東緑川に 立ち寄ると往復で25分、30分になる可能性があり、その分本数が減ってしまう可能性が ある。 今示されているルート案は、案ではあるが、ざっとみても5台で運行できるとは思えない。 行おうとすると、2ルート1台、3ルート1台などで運行しなければ車両が足りないのでは ないか。 東西での運行について、西ルートが分割する前に武蔵砂川駅で北ルートの右回りと西ルー トが3台に1回乗り継ぎが行えたが、ほとんど利用する人がいなかった。そのため、路線が 短くていいので、身近の路線バスの運行本数が多いバス停まで運行し、そのかわり100円 で走らせてほしいとの声が多かったと思う。もっと運行ルートを絞ってもいいと思う。 また、富士見町の南西ルートについて、富士見保育園のあたりの道路は道路幅が狭いが通 行可能なのか。かといって、もうひとつ先に道路幅が広い道路があるが、踏み切りの底が高 いので通れないと思う。そのため、富士塚交差点経由のルートはないと思う。また、このル ートは立71系統の回送車と同じルートであり、正直に申し上げるとこのルートが必要だと は思えないが、どうしても必要なのであればこれを活用すべきではないか。 回送車は定時性の観点からあまりよくないが、どうしても運行するのであれば活用するの も仕方ないと思う。そうでなければ、このようなルートは5台では足りない。 <会 長> 話をまとめると、まずは路線バスによりルートを確保することが望ましい、 または路線バスで確保することと、くるりんバスで運行することを同列で比較するような場 合があるのではないか、ということについて、資料にはあまり明示されていないがどのよう に考えているのかということ。 また中央ルートの都市計画道路の整備がいつになるのか、当面の方策として市民に示して いけるものがあるのではないか。 もっとルートを短くして運行頻度を上げて、難しいかもしれないが100円で1時間に3 回りぐらい運行するほうが効率よく、採算性のある運行をすることができるのではないか。 本当に全てのルートに対応するのか、といったことだと思う。 <事 務 局> 今回提示しているルートを全て運行するのかどうかについて、今回の提示は たたき台として複数案を示している。 各ルートについて、○、△などをつけ、評価を行っている。また、説明が少し足りなかっ たが、実線と破線の2パターンでルートを示している。 基本的には、考えうるルートを全て示している状態であり、現実的なところでは、◎、○ もしくは実線で示しているルートについては、これまで課題を整理してきたうえで、優先順 位が高い、対応していくべきルートだと思っている。今示しているルートから、地域に入っ ていき絞り込んでいこうと思っている。 今、指摘があった部分についてはまさに課題と思っており、例えば中央ルートについては、 くるりんバスで市役所に行きたいとの意見が多かったため示しているが、路線バスと競合し ており難しいと思っている。 中央(曙)ルートについてはとても悩んでいる。道路幅員が確保されているため、路線バ スで対応、もしくは都市計画道路の整備とあわせて今後対応ができないかと思っている。都 市計画道路の整備について、連続立体交差事業にともなう JR の側道の整備と、都市計画道 路 3.2.10 の2つの道路整備で対応と考えている。JR の側道の整備については、早期に対応 できると思っている。 <委 員> JR の側道は道路幅員が3.6mで狭いのではないか。 <副 会 長> 国立市のほうはすでに整備されており、この道路が立川駅までつながる予定 である。平成28年には整備される予定であり、用地の確保もほぼできている。その道路は 最も狭い部分で8mの予定であり、片側歩道で2mの道路と6mの車道を標準断面にして整 備する予定である。そのため、コミュニティバスは運行できるようになる予定である。 <事 務 局> 中央(栄)ルートについて、栄町に交通不便地域が残っており、なんとか解 消できないかと思ってルートを示している。しかし、立川通りから弁天通りに向かって確か に路線バスが多く走っており難しいと考えている。また、立川通りから自衛隊に向かう通り についても立53系統が運行している。資料には、路線バスとくるりんバスの整理がうまく 表現できていない部分もあると思うため、ご指摘を踏まえて整理していきたい。地域に入る ときには、地域の人にわかりやすいような表現をしていきたい。 ルートを短くしていくことについては、そうしていきたいと考え検討している。例えば北 西ルートについて、地域では玉川上水駅まで運行してほしいとニーズがあるが、実際はどの 程度利用してくれるのか不安を持っているところである。しかし、地域では武蔵砂川駅東側 の交通不便地域から若葉町を繋ぐようなルートがほしいとの意見が非常に多い。このあたり については、ニーズと利用者数をどのように整理できるのかが課題と思っている。できれば 短いルートとしていきたいと思っている。 <会 長> 地域別懇談会で示すにあたって必要な項目がないか意見してもらいたい。 <委 員> 地域の方にルートをみてもらうには、ルート別の収支を示しておいたほうが いいのではないかと思う。ルート別に、このルートは少ないから見直しの必要がある、多い から見直しの必要はない、といったものを示すことが参考になるのではないか。 <事 務 局> 第一回の地域懇談会で路線バスの現在の状況、補助の状況等を示している。 しかし、市民の方も毎回地域別懇談会に参加しているわけではないので、現状と課題につい ては第三回でも示しておくようにしたい。 <副 会 長> 配布した資料のOD図を見ていただきたい。赤い線は完全に路線バスと競合 しており、オレンジのものは路線バスのバス停近くにくるりんバスのバス停がありやや競合、 青については競合していない状態である。左下の部分については、青とオレンジが混ざって いるが、南ルートで1本のルートとなっている。ルート単位のものは整理しているが、南ル ートについては、東と西で特性が違っており、分けて評価していく必要があると考えている。 次回の懇談会では、そのような資料を示していくことは考えていなかったが、廃止にあた ってはそのような検討が必要だと思うので、作業が間に合えば、東と西とを分けて整理した ものを示したい。 <委 員> 例えば南東ルートについて、これから地域で意見を伺う際に、概ね何分間隔 で、どの時間帯で運行するつもりなのか、どのような目的の方が利用することができそうか、 そのようなイメージを示していく必要があるのではないか。 例えば南東ルートについては、どのような利用を考えているのか。 <事 務 局> 南東ルートは、最も実現性が高いと思っているルートである。現在、交通不 便地域となっている箇所は路線バスが運行しておらず、狭い道路が多く、くるりんバスでな いと対応できないと思っている。 ルートについては3案示しているが、距離なども整理して、ラウンドダイヤが可能かどう かなどについて作業を進めており、そのようなものは示していきたいと思っている。南ルー トの運行時間は現在110分であり、西側を運行しないことによって大幅に運行間隔を短縮 できると考えている。 また、現在の始発は富士見町を7時に出発、立川駅に8時に入る状況で、南ルートだけ少 し早い時間になっている。採算性なども考えると、通勤通学での利用も考えられると思って いる。朝晩の運行については、地域の声も聞きながら考えたい。 <会 長> 短いルートにして1時間に1本ぐらいの運行が可能なのか、また通勤通学で も利用できそうなのか、といった内容ができるだけあったほうがいいというご指摘だと思う。 私のイメージとしては、検討されつくした案としてではなく、検討途中のもの、複数案と して率直に示していいと思う。そこで厳しい意見をいただいたのであれば、率直な意見をも らえばいいと思う。 <委 員> ルートの検討ということであるが、運行サービス水準、運行時間帯、運行間 隔、運賃設定は大切である。リンクして検討していきたい。 例えば、駅に入ってきて100円で運行されてしまうと路線バス事業者は既存の利用者を 奪われてしまい苦しい。そのような場合は、運賃を路線バスに合わせて設定する、朝夕は路 線バスに任せて日中をコミュニティバスで運行するなど、ルートと合わせてサービス水準、 細かな部分ではバス停の位置なども含めて調整を行っていただきたい。 <委 員> 収支の話があったが、毎年、運行経費が増加している。 くるりんバスのような小さな車両はどうしても人件費の割合が高くなる傾向にあるが、現 在の運転手の交代は2交代か、3交代どちらであるか。毎年、運行経費が増加しているのは、 推測ではあるが、再雇用の運転手が確保できないからでないか。最初に始めたのは武蔵野市 であるが、コミュニティバスは再雇用の方が専属で行っている場合が多い。しかし、最近は 再雇用の方が減少しており、見かけない気がしており、一般路線からの応援の運転手、常勤 の運転手の超勤、休日出勤などでまかなっているのではないか。この場合、超勤手当てなど を支払う必要があり経費が上がってしまう。 税金の使い道の問題だけでなく、現場の運転手に無理な労働をさせて将来的に安定的な運 行が確保できるのかどうかという疑問もある。 <会 長> 現在の意見は、ルートに関する議論と外れてしまうと思う。むしろ、コスト 管理がどうなっているのか、運行時間帯を考えると、朝から晩までの運行は運転手の交代か ら考えると厳しいといった意見として、利用者のニーズ以外に検討すべき事項がある、また それはコストに関係することとして、市民に示していく必要があるいう指摘だと思う。 <委 員> 例えば京王バスでは、中型二種免許の方を再雇用してやっていくのか。単純 に考えると9台必要であり、費用云々ではなく運転手の数が足りなくなる。運行を脅かされ る事態になりかねないと思っている。 <会 長> このような懸念があるということを、早い段階から整理して市民に示し、理 解してもらう、ということだと思う。重要な指摘であり、ダイヤを設定するときに、1本運 行を増やすととてもコストが増えるといったことも実際にはあり、市民の方に理解してもら うことも必要である。 <事 務 局> 運行経費が増加している1つの要因としては、車両が古くなっており修理の 経費がかかったことがある。現在の日野自動車のポンチョを使う前は、外国のプジョーの車 両を使っており、最近まで走っていたが、それにより年間200万円から300万円かかっ ていた。その特徴も数字として出ている。 <委 員> ルート設定について保安性があり、道路の通行可能性を確認する必要がある と思うが、通行可能性の確認について、どの時点で行っていく予定であるか。現在示してい るルートは通行可能性がクリアされていると思っていいのか。ある程度ルート案が固まって きて、その後、道路管理者、交通管理者の照会を行うことになると思うが、そこでだめにな ることはないか。 <事 務 局> これから協議を行う必要があると思っている。今回の会議で意見をいただき、 いくつかの案に絞って道路管理者、交通管理者に確認をしたうえでパブリックコメント等を 行っていく予定である。現時点では、事務的な確認が残っている状況である。 ほとんどのルートが既存ルートであり、問題ないと思っているが、いくつか、先ほど指摘 のあったような踏切前後での右左折などで課題が残っているという認識である。 <委 員> 立川駅北口に乗り入れるような案になっているが、どこに乗り入れるつもり であるか教えていただきたい。現状では、女性総合センターが起終点になっているが、立川 駅に乗り入れた場合の扱いはどう考えているか。 また、北東ルート①で玉川上水駅の南口に入るようになっているが、どこに入る予定でい るか。 最後に、中央(栄)ルートであるが、こちらについては相当数の路線バスが運行している 区間であり、あえてルートに入れている理由があれば教えていただきたい。 <事 務 局> 立川駅北口への乗り入れについて、具体的にどこにということは考えていな い。破線で示しているルートであり、地域からの要望はあるが実際に運行することは厳しい と思っている。今後考えていく予定である。 玉川上水駅の南口についても同様である。地域の要望としては上がっているが、実際に利 用していただけるのか、需要等も考えて必要と判断し、乗り入れることになれば、既存のバ ス事業者の方に相談したいと思っている。 中央(栄)ルートについては、路線バスと競合しており、くるりんバスでの運行が本当に 必要かどうか疑問に思っている部分でもある。そのため、くるりんバスで考えるとこのよう なルートが考えられる、ということで示している。路線バスとの関係を考えると対応が難し いと思っており、資料ではそのような課題もわかるように修正する必要があると思っている。 <副 会 長> 栄町の交通不便地域の方から陳情で挙がり議会で採択されている状況である。 そのため、真摯に取り組む必要があり、運行するのであればどのようなルートがあるか検討 しなければいけないと思っている。 この地域は、路線バスが運行しているが国立駅に向かっており、立川駅へのアクセスが不 便になっている。以前は立川駅まで運行する路線バスが走っていたがなくなっているため、 立川駅までを結ぶルートを提示されている。しかし、結果として路線バスと重複するような 状況である。 このルートについては、路線バスの変更等についても評価に示せるとよいと思っており、 路線バス事業者の方でも考えてもらいたいところである。コミュニティバスの議論ばかりし ているが、地域の公共交通を考えると、利用者数から見ても民間の路線バスが優先であると 思っている。 <会 長> 市民からすると、くるりんバスの話を聞いても、路線バスも含めた意見が挙 がってくる。両方が共有できるような検討をすべきである。 2 運行サービス水準等について <会 長> 確認しておきたい事項があれば時間まで受けようと思う。 <委 員> 路線ごとの収支と示されているが、くるりんバスの場合5台でクリアできれ ばという考えだったと思う。今後、路線再編の結果によっては2ルートで1台の車両を利用 するなども考えられる。また、路線の長さにもばらつきが出てくると、運行便数が路線によ って変わってくる。 考えられる案は、近接する路線をあわせて一筆描きにするルートを2台で運行するなどの 方法があると思うが、この場合、運賃箱が一緒であるため収支が不明確になってしまうこと があると思う。 南東ルートについて、道が狭くて20人乗りの車両しか運行できないが、雨の日は利用者 が多いため25人乗りの車両を運行してもいいのではないか。その場合、立川通り、みのわ 通りでの運行も考えられるのではないか。また、みのわ通りでは路線バスの運行も検討され ているとの話もあったため、そのあたりも含めて確認したい。 <会 長> 今回の質問は、路線ごとの評価でいいのか、他の方法も考えられないか、と いうことだと思う。路線特性を考えるべきではないか、ということだと思う。 <事 務 局> 現在は路線ごとではなく、全体で評価を行っていた。今後は可能であればル ートごとに行いたいと思っている。また、輸送人員を1便あたりにするのかどうかはルート の現状によっても変わってくると思っており、意見をいただきながら、他地区の事例なども 見ながら、市民の方にわかりやすい指標にしていきたい。 車両の大きさについては、ロングとショートを利用しており、北ルートではロングを使用 しているが、交差点が曲がれるかどうかなどもあり、また、今ある5台を利用することを考 えており、そのなかでどのように割り振っていけるかだと思っている。 <委 員> 現在の路線バスの運賃はどのような設定となっているか。 <事 務 局> 初乗り180円の対距離制である。 <会 長> 今回はルートの話を行ったため、ルートに対する評価がどうであるかという 話になっていたが、ダイヤの設定、例えば、利用者が少ない時間帯は運行を減らし、一方多 い時間帯は増やす、利用者の少ないバス停はショートカットするなど、そのようなことが現 実的には大切であり、ダイヤを変えることはやりやすいため、そのような部分を含めて検討 をすべきではないかと思う。 <事 務 局> 他地区の事例を見ても、ルートの評価と1便あたり状況でダイヤの評価をし ている箇所もあり、検討していきたい。 <委 員> くるりんバスに1人が乗車するのに300円かかっており、それに税金が2 00円投資されていて、ある時間の運行本数を減らす、運行距離を減らすということで、1 人あたりの経費を減らし且つ便利になるような検討を行っているのだと思うが、そもそも、 どのぐらいの経費がかかることを目標に行っているのか。 先々100円のままにするのか、それとももっと利用者を募り利用しやすくしたうえで運 賃を上げるのか。また、結果的に1人あたりの運行経費は300円で、税金での負担は20 0円かかる場合にバスの予算を追加で確保していくつもりであるのか。市全体でみると、バ スにそんなに費用をかけられないという話もあると思うが、どのようなスタンスで進めてい くつもりなのか。少しはっきりしていないと思う。 <事 務 局> 方針4として、持続性の確保と示しており、大切な項目と認識している。ま ずは5台を利用して、車両を増やすことは考えていない。また、再編の前提として現状での 費用負担の6,000万円を最大として考えている。 その場合、ルートを再編していくと100円のままで運行可能なのか、また、路線バスと の競合等を考えると路線バスの最低運賃を意識しなければいけないのか考えなければならな い。一方で、値上げした場合に利用してもらえない可能性もある。ルートとの関係を見なが ら検討していきたい。 <副 会 長> 今回の検討条件は5台で考えている。理由は多摩の他の市より不便地域の人 口割合が少ない。一方、負担金は増えているが、他の多摩の他の市と比べると平均的な出資 となっているので、現在の負担金をベースとしたい。 受益者負担の率もルール化していなかったが、他の施策に比べても税金の率が高い。公共 施設のスペースを使用するときは半々が受益者負担である。コミュニティバスは、他の自治 体は収支率40%が多いがルールを決めていきたい。 3 その他 <事 務 局> 本日第三回の地域公共交通会議を行い、来月、第三回の地域別懇談会を行う 予定である。その後、年明けには第四回地域公共交通会議を開催し、地域別懇談会の意見を 踏まえてルートについて検討を進め、運賃などについても議論をしたいと思っている。 ◎閉会 閉会 午後5時00分
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