平成28年度 - JA防府とくぢ

平成28年度
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防府とくぢ農業協同組合
山 口 農 林 事 務 所
全 農 山 口 県 本 部
防府徳地地区農業改良普及協議会
※講習会、現地指導の際には必ずご持参ください。
目 次
JA防府とくぢ水稲生産方針
……………………………………………………………………………… 1ページ
平成27年産農産物検査結果及び問題となった病害虫
………………………………………………… 2ページ
充実不足改善のために今一度確認しましょう 、 カドミウム対策 ……………………………………… 3ページ
水稲稚苗育苗のポイント …………………………………………………………………………………… 4ページ
平置育苗のポイント ………………………………………………………………………………………… 5ページ
稲作技術ポイント …………………………………………………………………………………………… 6ページ
収穫及び乾燥調製について ………………………………………………………………………………… 7ページ
ひとめぼれ栽培ポイント〔中山間部〕 ……………………………………………………………………… 8ページ
ひとめぼれ栽培ポイント〔平坦部〕 ………………………………………………………………………… 9ページ
きぬむすめ栽培ポイント〔平坦部〕 ………………………………………………………………………… 10ページ
ヒノヒカリ栽培ポイント〔平坦部〕 ………………………………………………………………………… 11ページ
本田施肥基準 ………………………………………………………………………………………………… 12ページ
除草剤の種類と使い方 ……………………………………………………………………………………… 13ページ
水稲の主要病害虫対策 ……………………………………………………………………………………… 14ページ
水稲農薬(除草・殺虫・殺菌剤)品目の概要 ……………………………………………………………… 15ページ
水稲奨励品種の特性表
…………………………………………………………………………………… 16ページ
農作業メモ …………………………………………………………………………………………………… 17ページ
JA防府とくぢ水稲生産方針
1.基本的な考え方
⑵ 適期植え付け
・適期移植の励行(田植え日が適期より早いと過繁茂になりやすく、また、登
熟期が高温条件となり米の充実不良により品質低下を招きやすくなります。)
品種 ひとめぼれ
きぬむすめ
ヒノヒカリ
地域
米の需給及び価格の安定を図るため、平成28年産米(水稲)について、防
府徳地地域農業再生協議会へ配分される生産目標数量(面積)の達成に取り組み
ます。また、売れる米づくりを進めるとともに、加工用米・飼料用米等新規需要
米の作付を推進し、不作付地等の活用・解消を図り、水田のフル活用に取り組
みます。
消費者へ安全・安心な防府とくぢ産米を提供するため、稲作栽培ごよみに基
づいた栽培管理を進め、農薬の安全使用を遵守し、栽培管理表への記帳の徹底
を行います。
北 部
平成28年産米の生産目標数量配分
JA防府とくぢ 8,776㌧ (昨年9,127㌧)
中 部
西 部
(面積換算1,727.5ha)(前年対比96.15%)
柚 野
八 坂
出雲・島地
串
小 野
中部全域
大 道
西 浦
右田佐野
5
5
5
5
6
6
6
6
6
/
/
/
/
/
/
/
/
/
15
25
25
15
5
10
10
15
15
6
6
6
6
6
/
/
/
/
/
10
15
20
20
20
6
6
6
6
/
/
/
/
15
20
20
20
注: 植え付け日の目安は、表中月日を中心に±5日とします。
2.重点方針
⑴ 水田のフル活用の推進及び「売れる米づくり」への取り組み
・米の生産目標数量の確実な作付を目指し、生産目標数量外で加工用米・飼料
用米等新規需要米の生産を推進します。
(加工用米は、実需者よりの要望で日本晴で契約します。)
・売れる品種の集約として、ひとめぼれ、ヒノヒカリ、きぬむすめを推進します。
・酒米、種子、もち米、エコ米の契約栽培の面積維持・拡大に取り組みます。
・部分調整水田等に水稲を作付推進し、不作付地の活用・解消に取り組みます。
・ライスセンター利用による品質の均一化に取り組みます。
⑵ 担い手対策
・TACを中心に技術情報の発信及び低コスト資材の提案を行います。
⑶ 適正な栽培管理履歴記帳の実施
・水稲栽培管理表への栽培管理履歴(使用した肥料と農薬の使用日、使用量、
使用倍率、播種日、田植え日、出穂期、収穫日等)の記帳の実施
⑷ 営農指導・販売体制の強化
・土壌分析・土壌診断・肥培管理指導を実施します。
・育苗講習会・現地講習会、収穫適期講習会を実施します。
・集荷率を高め販売体制を強化し、有利販売に取組みます。
3.栽培上の目標
⑴ 土づくり
・稲わらの年内鋤き込みの実施。(石灰窒素(20kg/10a)腐食促進)
・土壌改良資材(ケイカル・ミネラルG等)を投入しましょう。
・深耕による根域の拡大を図りましょう。
−1−
⑶ 薄播きと細植え
・催芽籾150g/箱、3本植/株の励行。植え付け本数が多いと1株本数が増え
1本の茎が細くなり、登熟が低下します。
⑷ 栽植密度の確保(坪当り60株の確保)
・疎植では、出穂がばらつきやすく、品質や粒張りの変動が大きくなり相対的
に玄米中のタンパク含有が高くなります。また、地力のない所では減収とな
ります。
⑸ 適正な水管理
・代かき後、除草剤散布後は水のかけ流しをしない(自然環境に影響します)
・中干し、溝切りの実施(適正茎数、作業性の確保)
・カドミウム対策(出穂前20日から出穂後20日までの適正な湛水管理)の実施
・早期落水防止(収穫直前まで間断灌水を行い土壌水分を保つ)
⑹ 適正な肥培管理
・土壌条件にあった適正量の肥料の施用(肥料不足が充実不良の原因になります)
⑺ 基幹防除の徹底
・移植時の箱施用剤、出穂前後本田防除剤は必ず行ないましょう。
・病害虫多発生時(特に秋ウンカ・カメムシ類多発時)には、発生状況を確認し
追加防除を行いましょう。
⑻ 共乾施設、機械の共同利用の促進
・ライスセンター利用による品質の均一化、機械の共同利用によるコスト低減
に取り組みましょう。
⑼ 農薬の適正使用
・登録農薬の確認と使用基準を遵守し、散布する作物以外への飛散防止対策を
徹底しましょう。
平成27年産農産物検査結果及び問題となった病害虫
適正管理・適期防除を心がけ、1等米比率向上を図りましょう!!
平成27年産米出荷実績(12月15日現在) (単位:30㎏)
委託
数量
品種名
出荷
数量
1 等
2 等
3 等
規格外
委託
数量比
平成27年産水稲の問題となった病害虫
1等米
比率
コ シ ヒ カ リ
8,485
5,418
1,751
3,359
288
20
63.9%
32.3%
ひ と め ぼ れ
48,634
33,798
11,817
19,461
2,380
140
69.5%
35.0%
ヒ ノ ヒ カ リ
46,477
44,005
12,550
30,493
921
41
94.7%
28.5%
き ぬ む す め
11,922
10,203
2,889
7,071
243
85.6%
28.3%
病害虫名
い
も
ち
病
発生状況
次年度対策
葉いもち感染好適条件が、7月5∼
9日、21∼23日に広域に出現し発病
が助 長 さ れ た 。 梅 雨 明 け ( 7 月 2 9
日)が平年に比べ10日遅く、7月
は曇雨天が続き、気温が平年より低
かったため、昨年に引続き中山間部
から平坦部まで発生が拡大した。
・補植用苗の早期除去を行う
・箱施用剤及び基幹防除の徹底を行う
・発生状況を確認し早期防除の徹底を行う
防除薬剤
品種毎の栽培ポイント参照
注意報 7月27日
晴
る
204
170
170
83.3%
100.0%
あきたこまち
26
30
30
115.4%
100.0%
晴
4,365
3,861
2,122
88.5%
55.0%
に こ ま る
314
268
85.4%
0.0%
他
84
171
38
133
203.6%
22.2%
ヒ ヨ ク モ チ
4,970
4,852
784
2,844
1,224
97.6%
16.2%
ミヤタマモチ
201
214
31
181
2
106.5%
14.5%
マンゲツモチ
252
64
10
50
4
25.4%
15.6%
総計
(主食用米) 125,934
103,054
32,192
65,535
5,122
205
81.8%
31.2%
11,151
8,876
2,263
12
98.6%
79.6%
日
そ
る
本
の
加 工 用 米
11,311
1,739
204
64
稲 こ う じ 病
紋 枯 病
格付理由
要 因
定 義
割 合
充 実 不 足
粒の厚みが小さく、側面縦溝が深い粒
青 未 熟 粒
粒表面に葉緑素が残り、緑色を呈している粒
3.9%
カ メ ム シ
虫(カメムシ類)により吸汁害された痕跡のある粒
3.6%
その他未熟粒
乳白、心白、青未熟、基部未熟、腹白未熟、背白未熟粒等以外の成熟していない粒
3.6%
死
大部分が粉質状で光沢のない粒
1.8%
そ
米
の
他 (胴割粒、心白粒、もみ混入、その他部分着色等)
斑点米カメムシ類
84.9%
8月中旬から9月上旬まで曇雨天
が多く、ヒノヒカリを中心に発生が
助長された。(幼穂形成期から穂ば
らみ期に降雨が多く、気温が低い年
に感染が多い)出穂期以降、気温が
高く(25∼30℃)推移したため発
病が助長された。
・多肥栽培はさける
・中干しを徹底し、過繁茂にしない
・前年度発生した圃場は、薬剤防除を行い
感染予防に心がける(出穂の20∼10日
前まで)
気象条件では梅雨明け(7月29
日)以降の8月上旬から発病に好適
な高温であったこと、生育状況では
株が過繁茂となったことから発生圃
場が増加した。8月中旬以降気温が
低くなり発生拡大は抑制されたが、
9月以降病斑が上位葉に進展し、倒
伏被害が発生した。 ・多肥栽培はさける
・中干しを徹底し、過繁茂にしない
・防除適期は出穂の2週間前で、発病部の
葉鞘によく付着するよう株元を中心に防
除する(粉剤、液剤)
7月中旬から8月上旬の高温、
梅雨時期のまとまった降雨によりイ
ネ科雑草の生育は旺盛であり、草刈
等の遅れにより発生が助長された。
一部の圃場では雑草地からの移動に
より斑点米の被害が発生した。 ・圃場周辺等(休耕田)の草刈の徹底(出
穂2週間前まで)
・基幹防除の徹底
・発生状況を確認し、多発生時には追加防
除を行う
防除薬剤
撒粉ボルドー粉剤DL、モンガリット粒剤、
ブラシンフロアブル 等
防除薬剤
品種ごとの栽培ポイント参照
防除薬剤
品種毎の栽培ポイント参照
管内の発生地域では、水系にそっ
て序々に発生地域が拡大している。
・河川等での卵塊等の駆除を行う
・発生圃場での薬剤防除の徹底を行う
スクミリンゴガイ
防除薬剤
スクミノン 等
2.2%
−2−
充実不足改善のために今一度確認しましょう!
ポイント
スタート
秋
稲わら + 石灰窒素(20kg/10a)で腐熟促進
①稲わらの腐熟のために年内に浅く(5∼15㎝)行う。
②2回目からは根域拡大のため15㎝以上の深耕を低速で行う。
稲わらのすき込み
対 照 区
(耕深14㎝)
深 耕 区
(耕深17㎝)
カドミウム対策
米に含まれるカドミウムの基準値が1.0ppmから0.4ppmに変わりました。この基準を上回った米
は、流通させることができません。
一般的に、カドミウムが特別に多い土壌でのみ、米に含まれるカドミウムも多いイメージがあり
ますが、一般的な土壌でも乾燥気味に水稲を栽培すると新しい基準値(0.4ppm)を超える可能性
があります。特に出穂前20日から出穂後20日までの期間を乾燥気味に水管理した場合、カドミウ
ムの吸収量が増加します。玄米中のカドミウム濃度を低くするため出穂前20日から出穂後20日の
40日間湛水管理が重要になります。
カドミウム対策としての水管理は下記のとおりです。
こんなに違う根の張り方
ポイント
冬
土壌改良剤の投入
《ケイ酸》受光態勢の向上や組織の強靭化。
《鉄 分》土壌の還元による有害な硫化水素を無毒化する。
秋落ちやゴマ葉枯れ症状の軽減。
春
荒
土壌中の微生物は気温上昇と耕起による酸素の供給で活動アップ。
起
こ
し
出穂
今までの水管理
中干し
間断灌水
出穂前後のみ湛水
間断灌水
適期植付
活着促進のための水管理
水管理が下のように変わります
5月の田植えは深水により低温防止
除草剤の適期使用
急激な水分状態の切り替えは、稲体(根)への悪影響につながります。
間に「間断灌水」を入れましょう。
間断灌水
出穂前20日間の湛水
ポイント
中
干
早めで短めの軽い
中干し・溝切り
1株当り20本の茎数を目標とするため、7割の1株14∼15本とな
ったら中干しを始める。
し
重要管理
中干しの 過剰分げつを抑える。
土を乾かすことで、土中に酸素を供給し根の発育を促す。
効果
間断灌水
穂 肥 の 施 用
分げつ過剰になると籾数が増え籾同士が養分を奪い合うため、出
穂10日前に葉色4.0以下で穂肥を施用する。
(施用量:窒素成分で1∼1.5kg/10a)
開花期の水の入れ替え
ため水よりは、水の入れ替えを!
秋
ゴール
充実不足の改善
品 名
施 肥 量
ミ ネ ラ ル G(粒)
200㎏
珪酸19、鉄18、石灰40、苦土2
ミ ネ ラ ル G F(粉)
200㎏
珪酸14、鉄25、石灰37、苦土3
ミ ネ リ ッ チ(粒)
100㎏
珪酸21、鉄8、石灰31、苦土4.5、りん酸5
ケ
200㎏
珪酸28、石灰45、苦土2
ア
イ
ズ
カ
ル(粒)
ミ
ン
40㎏
間断灌水
+20日
田面を露出させない水管理
間断灌水
【管理のポイント】
①少量の水でも田面が露出しないように、田面を均平にしましょう!
②丁寧な代掻きで、漏水を防止しましょう!
③中干しは、早めに、短く、軽めにしましょう!
④出穂前20日間と出穂後20日間は、水田に水を張り、田面を露出させない(空気
に触れさせない)ようにしましょう!
⑤ぬかりやすく秋作業が大変な水田は、中干しや収穫前の落水を行うときに、
溝切りを実施しましょう!
⑥落水は、秋作業に支障のない範囲で、出来るだけ遅くしましょう!
【参考:土壌改良資材】
間断灌水∼落水
出穂後20日間の湛水
−20日
追肥(ケイ酸加里)の施用
夏
出穂
カドミウム対策の湛水管理
初期・初中期一発・中後期の除草剤の適期使用で草に負けない稲作り
備 考(成分%)
みなさんが丹精込めて作ったお米が、基準値を
上回らないよう『湛水管理』をしっかり行いましょう!
腐植酸60、珪酸4、鉄2、苦土4
−3−
床
水稲稚苗育苗のポイント
粒状培土
土
宇部培土では
10a当り約4袋
準備する。
箱 準 備
床土入れ
1箱当り3.5ℓ位
(仕切り板使用)
播 種
播種前に充
分潅水する。
1箱当り催芽
籾150g以下
均一に播く
(10a当り約
20箱)
床土消毒
覆 土
1箱当りダコレート
水和剤500倍液を
0.5ℓ潅注
(苗立枯病対策)
籾がかくれる程度
(6∼7㎜)に覆土
覆土後の潅水はし
ない
うす播で健苗!
浸
*未消毒種子は、塩水選・種子消毒をおこなう。
水温と浸種日数の目安
(積算温度100℃)
水温
浸種日数
15℃
5∼6日
20℃
4∼5日
種
催 芽
必ず停滞水中で行い、水の量は
種籾の2倍量とする。
最初の3日間は水を換えない。
その後、高温などで酸素不足の
おそれがある時は薬が流失しな
いように静かに水を換える。
浸種後は水洗いしないこと。
芽出しはハト胸程度とし、
催芽はできるだけ均一にす
る。
150
※10℃より低い水温では
発芽不良を起こす場合
があります。
出芽(積重ね)
播種後
日 数
土だけ入れた箱
0日目(播種)
温度計
保温シート
重し
(タル木)
積みこみ場所
暖かいところ。
5月末以降の育苗では直射日光のあ
たらない納屋が安全。
図のように積みこむ。
(最高10段まで)
出芽適温 28∼30℃
(30℃を超えると籾枯
細菌病の助長を促す場
合があります。)
ビニールシートでつつ
み保温する。
日中30℃を超えない
よう注意する。
夜間は十分保温する。
出芽途中上下を積みか
えると発芽のそろいが
よい
芽が土の上に1.0∼1.5
㎝伸びるまで。
緑
化
硬
3日目
化
5日目
適温 18∼23℃
適温 20∼25℃
寒冷紗
芽が1.0∼1.5㎝になったらひろげ、
潅水する。
直射日光を避ける
(黒の寒冷紗を張る)
夜間15℃以上を保つ
(ビニールで保温)
潅水は 1 日 1 回、午前中に。
箱当り催芽籾で gの例
消毒済種子
10a当り20箱
イチバン 1,000倍
液で消毒する。
潅 水
寒冷紗を取り除く。
硬化初期は10℃以上を保つ
よう、保温する。(夜間)
潅水は10時頃タップリ潅水
し、晴天時は15時頃更に潅
水する。
移
植
20日目∼25日目
移植適令苗2.5葉
ウンカ類および葉
いもち病防除剤の
箱施用
第2葉
第3葉
第1葉
不完全葉
鞘葉
−4−
平置育苗のポイント
(自然温を利用し充実した苗づくり)
◎採土から覆土までの育苗準備作業は 4 ページを参照の事
生
育
期
平置育苗法のポイント
日
数
① 設置場所は、日当たり、排水の良い所、水田では排水溝をつくる。
《播種量》
催芽籾150g以下 厚まきすると根上がりしやすい。
健苗シート
おさえ
木材・土など
② 催芽を揃えるとともに、催芽籾150g以下の薄まきに努める。
③ 箱の下に有孔マルチを敷き、乾燥防止に努める。
健
苗
シ
ー
ト
④ 床土にはタップリ潅水し、覆土後は潅水をしない。
⑤ 覆土はやや厚めに行う。( 8 ㎜程度)
⑥ 乾燥を防ぐため、土や木材などでシートの密閉を確実に行う。
⑦ シートの上に雨水が溜まったらすみやかに払い落とす。
発
芽
期
4
∼
6
日
緑
化
期
4
∼
6
日
硬
化
期
約
10
日
⑧ 出芽後は、黒寒冷紗をかけ緑化します。ただ、高温時に必要以上に長時間掛けておく
と徒長苗の原因となります。
⑨ 使用後はシートを洗い、乾燥した後に直射日光を避けて暗所に保管する。
※健苗シートの留意点
① 被覆面のヤブレに注意してください。ウレタンスポンジ状になっているので、折りた
シートの上に水がたまらないよう注意
たんだり古くなると裂け易くなります。(3∼4年使用すると,温度保持能力が低下し
発
芽
ます。)
② 平均気温14∼16℃以下では、夜間ビニールトンネル等で二重被覆し、保温に努める。
③ シートを取り除く目安は、3∼4㎝(最長5㎝)程度とする。
※太陽シートの留意点
① 高温障害の原因となるアルミの損失の有無を確認し、消失部分があれば新しいものと
取り替える。
期
太
陽
シ
ー
ト
緑
化
期
硬
② 低温期(平均気温15℃)にはビニールハウス内で行う。
化
期
③ シートで覆う時は、表裏を間違えないように注意する。
④ シートを取り除く目安は、低温期、高温期とも出芽長1.5∼2㎝程度とする。
−5−
4
∼
6
日
5
∼
7
日
約
10
日
太陽シート
おさえ
木材・土など
寒冷紗
稲作技術のポイント
◉穂肥施用時期の判断
基準はその田の出穂期です。前年までの記録を参考にしましょう。
◉収量の構成要素
単位面積
稲の収量= × 1 穂籾数 × 登熟歩合 × 千 粒 重
当り穂数
出穂の早晩は株の中の最長草丈茎の幼穂の大きさを確認するのが基本です。
止葉や第 2 葉の出葉程度も参考になります。
適正籾数 26,000∼28,000粒/㎡
◉食味品質安定のための目標指数
品 種
㎡当り株数
1 株 穂 数
㎡当り穂数
1 穂 籾 数
㎡当り籾数
登 熟 歩 合
玄米千粒重
コシヒカリ
19株
18本
342本
80粒
27,360粒
85%
21.0g
ひとめぼれ
19株
20本
380本
70粒
26,600粒
85%
22.0g
きぬむすめ
19株
20本
380本
70粒
26,600粒
85%
22.0g
ヒノヒカリ
20株
20本
400本
70粒
28,000粒
85%
22.0g
品 種 名
第 1 回穂肥施用時期
(出穂前日数)
幼穂の大きさ
コ シ ヒ カ リ
−18日
10㎜
−20日
8㎜
−23日
2㎜
ひ と め ぼ れ
出 葉 程 度
止葉出始め
2 葉目の葉が 3 葉
の半分出たとき
ヒ ノ ヒ カ リ
◉窒素の施用時期と葉身及び節間の伸長
き ぬ む す め
第2葉の出始め
第 1 節間− 1 ∼+ 3
(N1) 止 葉−22∼−15 (−30∼−20)
第 2 節間− 6 ∼+ 3 (−16∼− 7 )
(N2)
幼穂
第 3 葉−34∼−28 (−50∼−36)
止葉の下の葉
止葉
第 2 葉−28∼−21 (−35∼−28)
図 1 葉鞘をむいて幼
穂の大きさによっ
て発育程度を調査
伸長を始めている節間
1枚ずつていねいにはぐ
過繁茂をなくし、倒伏しない稲をつくろう
穂伸長−15∼− 8
数字は出穂日を基準
第 4 葉−43∼−34 (−58∼−48)
第 3 節間−16∼− 4 (N3)
(−26∼−14)
◉葉耳の位置と出穂期の見分け方
理想的な節間長の比
N1
N2
N3
N4
N5
第1節間 第2節間 第3節間 第4節間 第5節間
節 間 長
の
比
例 稈長が
82㎝の場合
8
5
㎝
3
㎝
2
㎝
34.5 21.6 13.0
(節間の長さは)
N1≧N2+N3
N2≧N3+N4
N3≧N4+N5
8.6
根元が丸味を
出穂前(25日)
帯び始めた頃
出穂前
(15日)
出穂前(10日) 出穂前(5日)
10㎝
幼穂
10㎝
0.2㎝
㎝
4.3
出穂前
(20日)
第 5 節間−29∼−20 (N5)
(−39∼−30)
第 6 節間−44∼−28 (−54∼−38)
1
㎝
第 4 節間−23∼−13 (N4)
(−32∼−23)
幼穂長
( )内はこの時期に肥料を
施すと葉が大きくなったり節
間が伸びる時期。
倒伏の原因となる節間→第 4
および第 5 節間
3葉目と4葉目の
内部 葉耳が一致した 草姿
とき
(幼穂形成期)
−6−
止葉の葉耳
2葉目の葉が3葉
の半分出たとき
2 葉 目と 3 葉 目の 葉
耳が一致したとき
(減数分裂始期)
止 葉 と 2 葉 目 の 止葉と2葉目の葉
葉耳が一致した 耳が10㎝のとき
とき
(減数分裂終期)
(減数分裂盛期)
収穫及び乾燥調製について
3.刈取り時期と米の品質について
収穫適期のもみ水分は25%前後ですが、刈り遅れると「胴割米」や「茶米」が増加
します。逆に早く刈取りした場合は「未熟米」や「青米」が増えます。
収穫の目安
4.乾燥調製上の注意点
収穫が遅くなりすぎると、品質の低下を招きます。適期収穫を心がけましょう。
収穫時の籾の取扱い
品種名
青味籾率
積算温度
高水分の籾を長く放置すると発酵米の原因になります。特に早や刈りした籾は高水
ひとめぼれ・きぬむすめ
10∼15%
約980℃
分である為、短時間でも発酵米になりやすいので、収穫後速やかに乾燥作業を行うこ
ヒノヒカリ
15∼20%
約950℃
とが出来るよう計画的に刈取りましょう。
乾燥のポイント
1.積算温度
※収穫適期は出穂日∼成熟日までの積算温度950∼980℃が目安です。
① 張込・通風
※積算温度での目安は、年次、籾数の多少によって変動します。
●刈取り後、乾燥までの間に通風し、穀温が上がらないようにする。
※平均気温が18℃を下回ると登熟が進まなくなります。
●張込量は乾燥機容量とする。(充填率が低い場合は、水分ムラを完全にとることが
2.青味籾率による刈り取り時期の調べ方
出来ない。)
圃場の数箇所から最長桿から3番までの穂を抜き取り、籾を手でこぎ落とし、白い紙の
●張込から乾燥開始までの間は、通風、循環を行い、穀温が上がらないようにすると
上に落とします。不稔籾を除いて少しでも青みが残っている籾の割合が青味籾率です。
計算方法
ともに、水分ムラを少なくする。
② 送風温度・穀温
集めた穂の青味籾と黄化籾(すでに熟れている籾)の数を数える。
●初期水分が高いほど、送風温度を下げて乾燥する。
(送風温度40∼50℃)
青味籾率=青味籾数÷(青味籾数+黄化籾数)×100
●毎時乾燥率0.8%以下の乾燥になるようタイマーをセットする。
③ 水分測定(仕上げ水分 14.5∼15.0%)
※穂軸の黄化について
●水分計や乾燥機の自動水分検出装置の事前チェックは正確に行っておく。
ひとめぼれ、ヒノヒカリなどの早生、中生品種は高温時に成熟が進む為、穂軸の黄
●水分ムラが大きければ、送風温度を下げる。
化が進まなくても籾は成熟します。穂軸の熟れや葉の黄化で収穫時期を判断すると刈
●乾燥終了後の余熱で、水分が変動するので、水分18%時に青米粒混入割合を確認し、
り遅れになるので注意しましょう。
乾燥機を止める時期を決める。
100粒中の青米数
乾燥機停止後の水分変化
乾燥機を止める玄米水分
0∼5粒
乾く
15.5∼15.1%
6∼10粒
ほとんど変わらない
15.0∼14.6%
11粒以上
もどる
14.5%
※水分18%時にサンプルを取り、もみすりを行い100粒中の青米数を調べる。
籾摺りのポイント
●乾燥後は十分に放冷し、肌ズレとならないよう籾摺りをおこないましょう。
●籾摺り時に脱ぷが悪く、籾が混入して等級が落ちることがあります。製品を取る時
に必ず袋の中身を確認しましょう。
青味籾 13% 収穫適期
青味籾 3% 過熟
●ゴミ混入防止の為、籾摺りの最初の一袋は必ず保有米にとりましょう。
刈り取り適期の穂の状況
−7−
ひとめぼれ 栽培ポイント〔中山間部〕
月 別
4 月
5 月
育 苗 期
生育ステージ
6 月
移植・活着期
有効分けつ期
移植
間断灌水から中干しの手順
追肥
(活着促進)
深水
落水
灌水
落水
軽く干す
軽く充てる
軽く干す
浅水
3∼4㎝
月 日
(−40)
月 日
(−20)
間断灌水は移植後30日
(8.5葉 期)頃 を 目 安 に 開 始。
中干しは最高分げつ期まで
に開始する。
植付の目安
5/15∼25
中干しの目安
6/25∼7/5
間断灌水
防除時期
落水
月 日
(+20)
出穂の目安
8/5∼10
土づくり対策により
地力の低下を防ぐ
落水は機械収穫作業に差し
支えのない限り遅らせ、走
り水を行うなど収穫直前ま
で土壌水分を保つ。
落水
・稲ワラを早めに鋤き
こみ十分分解させる。
・土づくり資材の投入。
・年内鋤き込みを励行。
刈取期
土づくり
薄播きで健苗を
育成する
適正な栽植密度で
細植えにする
根づくりと草姿
を整える
生育に応じた
適正な施肥を
根の活力を維持し
て登熟を高める
適期収穫により
品質の低下を防ぐ
・夜間の低温や昼間の
高温に気をつける。
・灌水に注意し水をや
りすぎない。
・1株3本植え。
・㎡当たり19株を基準。
・茎数が14∼15本を目安に行い、
期間は7日前後にとどめる。強度
の中干しはしない。目安として土
が湿っていて、足跡がつく程 度。
・幼穂長8ミリ、葉色4以下
になるのを確認。
・葉色によって施用時期及
び施用量を加減。
・出穂期前後の湛水
管理後も湿った状
態を維持。
・収穫7日前まで間
断灌水を継続。
・青籾が10∼15%程度に
なったら。
・積算温度は約980℃。
除草剤散布(13ページ参照)
※代かきのにごり水は流さないように!
病 害 虫
秋鋤き・土づくり
(品質低下防止)
出穂前20日から出穂後20日
までの40日間は水面から土
壌表面が露出しない状態を
維持する。
穂 肥
追 肥
基 肥
主な管理
適期収穫
2∼1㎝
移植後、1週間∼10日程度
はやや深水とし、その後は
浅水で湛水を保つ。
育苗
登熟向上
湛水管理
カドミウム対策
月 日
(0)
中干し
10∼11月
成 熟 期
(登熟向上)
(根づくり)
9 月
登 熟 期
穂を作る
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
葉色の目安
8 月
幼穂形成期 出穂期
稲の体を作る
丈夫な苗を育てる
水 管 理
7 月
地域の発生状況に
合わせた重点防除
体系を組む
液
粉 剤
剤
剤
穂ばらみ期防除
穂揃期防除
多発時
いもち病
ウンカ類
ツマグロヨコバイ
イネミズゾウムシ
穂首いもち病
紋枯病
ウンカ類
枝梗いもち病
カメムシ類
ウンカ類
補完防除
コルター2号
F粉剤DL
ビームスタークル
粉剤5DL
ツインターボ
フェルテラ箱粒剤
補完防除
葉いもち病
紋枯病
コブノメイガ
ブラシントレボン
粉剤DL
フルターボ箱粒剤
稲こうじ病
防除の目安
出穂20∼10日前
ブラシン粉剤DL
撒粉ボルドー粉剤DL
ブラシンフロアブル
ブラシンフロアブル モンカットフロアブル
トレボン乳剤
ツインターボ
フェルテラ箱粒剤
粒
病 害 虫 防 除
移植期
コラトップ粒剤5
モンカット粒剤
アプロードパダンモンカット粒剤
モンガリット粒剤
※必要に応じて選択する。
−8−
フジワンラップ粒剤
カメムシ類
トビイロウンカ
スタークル
粉剤DL
ビームゾル
スタークル顆粒水溶剤
スタークル豆つぶ
水田土壌中に鉄分が
不足しています。
ミネラルGを10a当り
200㎏を投入しましょう。
ひとめぼれ 栽培ポイント〔平坦部〕
5 月
月 別
6 月
育 苗 期
生育ステージ
移植
月 日
(−40)
深水
灌水
落水
軽く干す
軽く充てる
軽く干す
3∼4㎝
浅水
成 熟 期
登熟向上
適期収穫
月 日
(−20)
湛水管理
カドミウム対策
月 日
(0)
(品質低下防止)
間断灌水
移植後2週間を目安に間断
灌水を開始し、30日を目
途に中干しを行う。
植付の目安
6/10∼20
出穂前20日から出穂後20
日までの40日間は水面か
ら土壌表面が露出しない状
態を維持する。
穂 肥
追 肥
基 肥
防除時期
落水
月 日
(+20)
中干しの目安
7/10∼20
出穂の目安
8/15∼20
土づくり対策により
地力の低下を防ぐ
・稲ワラを早めに鋤き
こみ十分分解させる。
・土づくり資材の投入。
・年内鋤き込みを励行。
落水は機械収穫作業に差し
支えのない限り遅らせ、走
り水を行うなど収穫直前ま
で土壌水分を保つ。
落水
刈取期
土づくり
薄播きで健苗を
育成する
適正な栽植密度で
細植えにする
根づくりと草姿
を整える
生育に応じた
適正な施肥を
根の活力を維持し
て登熟を高める
適期収穫により
品質の低下を防ぐ
・夜間の低温や昼間の
高温に気をつける。
・灌水に注意し水をや
りすぎない。
・1株3本植え。
・㎡当たり19株を基準。
・茎数が14∼15本を目安に行い、
期間は7日前後にとどめる。強度
の中干しはしない。目安として土
が湿っていて、足跡がつく程 度。
・幼穂長8ミリ、葉色4以下
になるのを確認。
・葉色によって施用時期及
び施用量を加減。
・出穂期前後の湛水
管理後も湿った状
態を維持。
・収穫7日前まで間
断灌水を継続。
・青籾が10∼15%程度に
なったら。
・積算温度は約980℃。
除草剤散布(13ページ参照)
※代かきのにごり水は流さないように!
病 害 虫
秋鋤・土づくり
2∼1㎝
移植後2週間程度湛水を
保つ。
育苗
中干し
追肥
10∼11月
登 熟 期
(登熟向上)
(活着促進)
落水
出穂期
9 月
穂を作る
(根づくり)
間断灌水から中干しの手順
主な管理
幼穂形成期
稲の体を作る
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
葉色の目安
8 月
移植・活着期 有効分けつ期
丈夫な苗を育てる
水 管 理
7 月
地域の発生状況に
合わせた重点防除
体系を組む
移植期
いもち病
ウンカ類
ツマグロヨコバイ
イネミズゾウムシ
粉 剤
液 剤
粒 剤
病 害 虫 防 除
ブイゲットフェルテラ
チェスL粒剤
穂ばらみ期防除 穂揃期防除
補完防除
葉いもち病
紋枯病
コブノメイガ
パダンバッサバリタ゛ ブラシン粉剤DL
撒粉ボルドー粉剤DL
粉剤DL
枝梗いもち病
カメムシ類
ウンカ類
コルター2号
F粉剤DL
ビームスタークル
粉剤5DL
ブラシンフロアブル
ブラシンフロアブル モンカットフロアブル
トレボン乳剤
ブイゲットフェルテラ
チェスL粒剤
フルターボ箱粒剤
稲こうじ病
防除の目安
出穂20∼10日前
穂首いもち病
紋枯病
ウンカ類
コブノメイガ
コラトップ粒剤5
モンカット粒剤
アプロードパダンモンカット粒剤
モンガリット粒剤
フジワンラップ粒剤
※必要に応じて選択する。
−9−
多発時
補完防除
カメムシ類
トビイロウンカ
スタークル
粉剤DL
ビームゾル
スタークル顆粒水溶剤
スタークル豆つぶ
水田土壌中に鉄分が
不足しています。
ミネラルGを10a当り
200㎏を投入しましょう。
きぬむすめ 栽培ポイント〔平坦部〕
5 月
月 別
6 月
育 苗 期
生育ステージ
間断灌水から中干しの手順
追肥
深水
灌水
落水
軽く干す
軽く充てる
軽く干す
3∼4㎝
浅水
月 日
(−20)
移植後2週間を目途に間断
灌水を開始し、30日を目
途に中干しを行う。
植付の目安
6/10∼20
適正な栽植密度で
細植えにする
・夜間の低温や昼間の
・1株3本植え。
高温に気をつける。
・㎡当たり19株を基準。
・灌水に注意し水をや
除草剤散布(13ページ参照)
りすぎない。
防除時期
地域の発生状況に
合わせた重点防除
体系を組む
適期収穫
間断灌水
月 日
(+20)
落水
土づくり対策により
地力の低下を防ぐ
中干しの目安
7/10∼20
出穂の目安
8/18∼23
液
粉 剤
剤
剤
フルターボ箱粒剤
刈取期
生育に応じた
適正な施肥を
根の活力を維持し
て登熟を高める
適期収穫により
品質の低下を防ぐ
・茎数が14∼15本確保されたら行
い、期間は7日前後にとどめる。強
度の中干しはしない。目安として
土が湿っていて、足跡がつく程度。
・幼穂長8ミリ、葉色4以下
になるのを確認。
・葉色によって施用時期及
び施用量を加減。
・出穂期前後の湛水
管理後も湿った状
態を維持。
・収穫7日前まで間
断灌水を継続。
・青籾が10∼15%程度に
なったら。
・積算温度は約980℃。
穂ばらみ期防除 穂揃期防除
紋枯病
コブノメイガ
稲こうじ病
防除の目安
出穂20∼10日前
穂首いもち病
紋枯病
ウンカ類
コブノメイガ
枝梗いもち病
カメムシ類
ウンカ類
パダンバッサ
バリダ粉剤DL
ブラシン粉剤DL
撒粉ボルドー粉剤DL
コルター2号
F粉剤DL
ビームスタークル
粉剤5DL
補完防除
ブラシンフロアブル
ブラシンフロアブル モンカットフロアブル
トレボン乳剤
ブイゲットフェル
テラチェスL粒剤
粒
病 害 虫 防 除
ブイゲットフェル
テラチェスL粒剤
落水
根づくりと草姿
を整える
移植期
いもち病
ウンカ類
ツマグロヨコバイ
イネミズゾウムシ
・稲ワラを早めに鋤き
こみ十分分解させる。
・土づくり資材の投入。
・年内鋤き込みを励行。
落水は機械収穫作業に差し
支えのない限り遅らせ、走
り水を行うなど、収穫直前
まで土壌水分を保つ。
※代かきのにごり水は流さないように!
病 害 虫
秋鋤・土づくり
(品質低下防止)
出穂前20日から出穂後20
日までの40日間は水面か
ら土壌表面が露出しない状
態を維持する。
穂 肥
追 肥
基 肥
主な管理
薄播きで健苗を
育成する
月 日
(−40)
湛水管理
カドミウム対策
月 日
(0)
11 月
2∼1㎝
移植後2週間程度湛水
を保つ。
育苗
中干し
10 月
成 熟 期
登熟向上
(登熟向上)
(活着促進)
落水
登 熟 期
穂を作る
(根づくり)
移植
9 月
幼穂形成期 出穂期
稲の体を作る
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
葉色の目安
8 月
移植・活着期 有効分けつ期
丈夫な苗を育てる
水 管 理
7 月
モンカット粒剤
アプロードパダンモンカット粒剤
モンガリット粒剤 フジワンラップ粒剤
※必要に応じて選択する。
− 10 −
多発時
補完防除
カメムシ類
トビイロウンカ
スタークル
粉剤DL
ビームゾル
スタークル顆粒水溶剤
スタークル豆つぶ
土づくり
水田土壌中に鉄分が
不足しています。
ミネラルGを10a当り
200㎏を投入しましょう。
ヒノヒカリ 栽培ポイント〔平坦部〕
5 月
月 別
6 月
育 苗 期
生育ステージ
移植・活着期
有効分けつ期
5.0
4.5
4.0
3.5
3.0
葉色の目安
落水
灌水
落水
軽く干す
軽く充てる
軽く干す
移植(活着促進)
10 月
11 月
幼穂形成期 出穂期
登 熟 期
成 熟 期
秋鋤・土づくり
穂を作る
登熟向上
適期収穫
(登熟向上)
3∼4㎝
中干し
追肥
深水
月 日
(−40)
浅水
月 日
(−20)
湛水管理
カドミウム対策
月 日
(0)
移植後2週間を目安に間断
灌水を開始し、30日を目
途に中干しを行う。
6/15∼25
中干しの目安
7/15∼25
穂 肥
追 肥
基 肥
植付の目安
出穂前20日から出穂後20
日までの40日間は水面か
ら土壌表面が露出しない状
態を維持する。
防除時期
落水
月 日
(+20)
土づくり対策により
地力の低下を防ぐ
出穂の目安
適正な栽植密度で
細植えにする
根づくりと草姿
を整える
・夜間の低温や昼間の
高温に気をつける。
・灌水に注意し水をや
りすぎない。
・1株3本植え。
・㎡当たり19株を基準。
・茎数が14∼15本を確保されたら行 ・幼穂長8ミリ、葉色4以下
い、期間は7日前後にとどめる。強
になるのを確認。
度の中干しはしない。目安として ・葉色によって施用時期及
土が湿っていて、足跡がつく程度。
び施用量を加減。
除草剤散布(13ページ参照)
移植期
粉 剤
液 剤
粒 剤
病 害 虫 防 除
いもち病
ウンカ類
ツマグロヨコバイ
イネミズゾウムシ
生育に応じた
適正な施肥を
ブイゲットフェル
テラチェスL粒剤
ブイゲットフェル
テラチェスL粒剤
フルターボ箱粒剤
穂ばらみ期防除 穂揃期防除
紋枯病
コブノメイガ
稲こうじ病
防除の目安
出穂20∼10日前
穂首いもち病
紋枯病
ウンカ類
コブノメイガ
枝梗いもち病
カメムシ類
ウンカ類
パダンバッサ
バリダ粉剤DL
ブラシン粉剤DL
撒粉ボルドー粉剤DL
コルター2号
F粉剤DL
ビームスタークル
粉剤5DL
補完防除
ブラシンフロアブル
モンカット粒剤
アプロードパダンモンカット粒剤 モンガリット粒剤
※必要に応じて選択する。
− 11 −
刈取期
土づくり
根の活力を維持し
て登熟を高める
適期収穫により
品質の低下を防ぐ
・出穂期前後の湛水
管理後も湿った状
態を維持。
・収穫7日前まで間
断灌水を継続。
・青籾が15∼20%程度に
なったら。
・積算温度は約950℃。
多発時
補完防除
カメムシ類
トビイロウンカ
スタークル
粉剤DL
ブラシンフロアブル
ビームゾル
モンカットフロアブル
スタークル顆粒水溶剤
トレボン乳剤
フジワンラップ粒剤
・稲ワラを早めに鋤き
こみ十分分解させる。
・土づくり資材の投入。
・年内鋤き込みを励行。
落水
8/25∼31
※代かきのにごり水は流さないように!
病 害 虫
間断灌水
落水は機械収穫作業に差し
支えのない限り遅らせ、走
り水を行うなど、収穫直前
まで土壌水分を保つ。
薄播きで健苗を
育成する
地域の発生状況に
合わせた重点防除
体系を組む
(品質低下防止)
2∼1㎝
移植後2週間程度湛水
を保つ。
育苗
9 月
(根づくり)
間断灌水から中干しの手順
主な管理
8 月
稲の体を作る
丈夫な苗を育てる
水 管 理
7 月
スタークル豆つぶ
水田土壌中に鉄分が
不足しています。
ミネラルGを10a当り
200㎏を投入しましょう。
本 田 施 肥 基 準
〔分施タイプ〕
施肥例 【ひとめぼれ 中山間】
肥 料 名
全 量
基 肥
(㎏/10a当り)
追 肥
−40日
穂 肥
−20日
−10日
ミ ネ ラ ル 等
200
苦 土 重 焼 燐
20
20
燐 加 安 4 4 号
20
20
珪酸加里プレミア34
20
味
穂
25
15
穂 づ くり 2 4 0
30
30
又は
N
2.80
基 肥
200
苦 土 重 焼 燐
20
20
燐 加 安 4 4 号
20
20
珪酸加里プレミア34
20
4.00
10
追 肥
−40日
穂 肥
−20日
−10日
15
穂 づ くり 2 4 0
30
30
10
基 肥
穂 肥
−23日
−10日
200
苦 土 重 焼 燐
20
20
燐 加安5 2 5号
25
25
珪酸加里プレミア34
20
燐 加 安 V550
35
20
穂 づ くり 2 4 0
40
40
40
5.20
6.00
5.60
珪酸加里プレミア34
20
成 分 量 計
15
米育ち一発462(早生用)
45
45
6.30
7.20
5.40
セラコートR354(早生用)
50
50
6.50
7.50
7.00
珪酸加里プレミア34
20
又は
追 肥
−40日
穂 肥
−20日
−10日
ミ ネ ラ ル 等
200
苦 土 重 焼 燐
20
20
燐 加安5 2 5号
30
30
珪酸加里プレミア34
20
燐 加 安 V550
35
20
苦 土 重 焼 燐
20
20
4.00
米育ち一発024(きぬむすめ用)
45
45
45
又は
お 米 守 一 発 024
45
4.80
1.60
4.00
珪酸加里プレミア34
20
穂 づ くり 2 4 0
40
40
3.60
5.25
1.75
7.00
4.80
1.60
4.00
N
K
7.00
9.00
5.40
6.30
4.00
20
9.00
全 量
成 分 量
P
12.40
10.30
(㎏/10a当り)
基 肥
追 肥
−40日
穂 肥
−20日
−10日
N
成 分 量
P
K
ミ ネ ラ ル 等
200
苦 土 重 焼 燐
20
20
ピ カ イ チ 302
40
40
9.20
4.00
4.80
お 米 守 一 発 024
45
45
9.00
5.40
6.30
珪酸加里プレミア34
20
又は
成 分 量 計
9.3∼9.75 12.2∼12.35 12.5∼15.5
注意 ①施肥量は、土壌条件に応じて加減しましょう。
②追肥(−40日)
に珪酸加里プレミア34を施用しましょう。また、追肥で施用できない場合は基肥散布時に
40㎏施用しましょう。
③穂肥の1回目は幼穂を確認し葉色、茎数を見て施用しましょう。
穂 肥
−20日
−10日
施肥例 【ヒノヒカリ】
肥 料 名
4.50
追 肥
−40日
成 分 量 計
K
4.00
20
基 肥
200
7.00
4.50
(㎏/10a当り)
ミ ネ ラ ル 等
7.00
15
全 量
1.75
成 分 量
P
4.00
6.3∼6.5 14.2∼14.5 9.4∼11.0
5.25
N
20
施肥例 【きぬむすめ】
肥 料 名
3.75
7.00
成 分 量 計
K
(㎏/10a当り)
基 肥
K
20
8.55∼9.0 11.6∼11.75 11.75∼14.75
全 量
N
成 分 量
P
20
3.00
施肥例 【ヒノヒカリ】
基 肥
穂 肥
−20日
−10日
苦 土 重 焼 燐
1.20
20
全 量
(㎏/10a当り)
追 肥
−40日
4.00
3.60
3.00
5.2∼5.6 13.0∼13.4 8.8∼9.6
2.60
5.00
3.75
4.00
200
1.25
N
20
ミ ネ ラ ル 等
3.75
成 分 量
P
7.00
施肥例 【ひとめぼれ 平坦部】
7.00
成 分 量 計
成 分 量 計
4.80
9.60
(㎏/10a当り)
追 肥
−40日
ミ ネ ラ ル 等
又は
6.40
40
施肥例 【きぬむすめ】
肥 料 名
5.60
セラコートR354(早生用)
6.4∼6.55 11.6∼11.65 9.60∼11.60
成 分 量 計
全 量
40
3.00
20
K
40
又は
K
成 分 量
P
米育ち一発462(早生用)
1.20
3.40
N
20
3.60
2.80
穂 肥
−20日
−10日
20
3.00
成 分 量
P
追 肥
−40日
苦 土 重 焼 燐
1.00
N
基 肥
200
3.75
7.00
25
全 量
(㎏/10a当り)
ミ ネ ラ ル 等
(㎏/10a当り)
燐 加 安 V550
又は
2.60
肥 料 名
ミ ネ ラ ル 等
肥 料 名
3.40
20
施肥例 【ひとめぼれ 平坦部】
又は
施肥例 【ひとめぼれ 中山間】
K
7.00
6.4∼6.55 11.4∼11.6
全 量
〔基肥1回タイプ〕
肥 料 名
成 分 量 計
肥 料 名
成 分 量
P
7.00
20
4.00
9.0∼9.2 11.0∼12.4 8.8∼10.3
注意 ①基肥1回タイプは、代かき7日∼10日前にていねいに散布し軽く耕しましょう。
②追肥(−40日)に珪酸加里プレミア34を施用しましょう。また、追肥で施用できない場合は基肥散布時に
40㎏施用しましょう。
③出穂10日∼15日前に葉色が4.0以下になった場合は、窒素成分で1kg∼1.5kg追肥しましょう。
(営農センターに相談)
− 12 −
除草剤の種類と使い方
田植日
植代時
推奨使用時期
田植え後日数
Ü Ü Ü Ü Ü Ü Ü Ü
田植前処理の場合
(初期剤+初中期剤体系処理)
デルカット乳剤【植代時(移植4日前まで)】
または
サキドリEW【植代後∼移植前7日】
エーワン1キロ粒剤(ノビエ3葉期まで)
【参考:ノビエ葉齢の目安】
初中期剤(粒剤)
新
初中期剤(フロアブル)
ガンガン1キロ粒剤(ノビエ3葉期まで)
サラブレッドKAIフロアブル(ノビエ2.5葉期まで)
イッポンDフロアブル(ノビエ2.5葉期まで)
雑草の取りこぼしに注意!
!
雑草の取りこぼしが、玄米の
充実や収量に影響します。
中干し前に中後期除草剤を
計画しておきましょう。
マサカリLジャンボ(ノビエ2.5葉期まで)
初中期剤(ジャンボ剤)
コメットジャンボ(ノビエ2.5葉期まで)
バッチリジャンボ(2.5葉期まで)
新 適用拡大
ノビエ、ウリカワ、ミズガ
ヤツリ
ノビエ1葉
(高温時:移植後3日)
通常年:移植後5日
ノビエ2葉
(高温時:移植後7日)
通常年:移植後10日
ノビエ3葉
(高温時:移植後10日)
通常年:移植後15日
アトトリ1キロ粒剤(移植後20日【稲5葉期以降】∼ノビエ4葉期【収穫45日前まで】)
中
後
期
剤
テッケン1キロ粒剤(ノビエ4葉期まで【収穫60日前まで】)
※初・中期剤との体系処理で使用する。
【水田一年生雑草(イネ科を除く)】
バサグラン粒剤【収穫60日前まで】・バサグラン液剤【収穫50日前まで】
【収穫45日前まで】
【ノビエのみ効果あり】
ヒエクリーン豆つぶ250(ノビエ4葉期まで)
※除草剤散布後は7日程度止水し、河川に流れないようにしましょう。
水田除草剤を効かせる3つのコツ
1. 水 管 理 を 確 実 に……一部の剤を除いて、処理後3日∼4日は3㎝程度
(フロアブル剤、
ジャンボ剤は
5㎝程度)
の湛水状態を保ちます。
特に処理後24時間の水の移動は効果に大きく影響します。
2. 処理時期は遅れずに ……気象条件等により、毎年雑草の発生状況は異なります。各薬剤が使用できる
期間の終わりより少し早めに処理するようにしましょう。
3. 薬 剤 の 変 更 ……長年同一の薬剤を使用していると、特定の雑草が残ってくることがあります。
2∼3年おきに使用する剤を変えていくのが効果的です。
− 13 −
箱処理剤と間違えないで!
1キロ粒剤除草剤と箱処理剤には、包装に表示がしてあります。
田植え前の育苗箱へ、間違えて除草剤をまいてしまわないよう
使用前の確認をして下さい。
水 稲 の 主 要 病 害 虫 対 策
病徴および発生生態
も
葉いもち病
写真
ち
病
防除目安および対策
病徴および発生生態
●種子消毒
●育苗箱への箱施用剤や本田防
除を行う。
●発生源となる補植用苗が伝染
源となるので、補植が終わり
次第、早期に処分する。
●発生予察情報の利用による早
急な防除を行うことである。
●海外からの飛来害虫であり、幼虫による葉の
食害が問題となる。
●主な飛来は6月下旬∼7月上旬に見られ、そ
の後2∼3世代を経過する。被害が大きくな
るのは止葉への食害である。多発年には7月
末∼8月のはじめにかけて急に被害が現れる。
●6月植え以降の遅い作型や葉色の濃いイネで
被害が大きくなりやすい。
コブノメイガ
い
●いもち病は、越冬した病原菌から感染し、菌
の増殖に好都合な条件(気温25∼28度で多
湿)、あるいはイネの抵抗性を弱めるような
条件(冷水の当たり口付近や肥料切れ)がで
きた場合に多発するため、梅雨時期に発生し
やすい。
●葉いもちの病斑は縦に長い紡錘形である。
●穂首いもちは穂首部に褐色病斑ができ、白穂
になる場合もある。
●枝梗いもちは遅くまで発生し、褐変して籾の
稔実が悪くなる。
写真
穂首いもち
枯
紋 枯 病
病
●薬剤防除は、イネの出穂の2
週間前に行うのが効果的であ
り、主に穂ばらみ期防除との
同時防除となる。なお、防除
は発病部である葉鞘によく付
着するように、下の方を狙っ
て行う。
●出穂期を過ぎると薬剤散布の
効果が劣るので、適期防除に
努める。
●イネの出穂前は水田以外の雑草地等で生活し、
イネが出穂すると水田に次々と飛来し穂を吸
汁するカメムシである。被害はカメムシの吸
汁による食害痕が斑点として残るため等級低
下の原因となる。一般には早生品種または極
アカスジカスミカメ
晩生品種で被害が大きいといわれている。
●出穂直前およびその後の草刈りは、カメムシ
類の水稲への移動を促し加害を助長するので
避ける。
紋 枯 病
(上位葉へ進展)
稲こうじ病
稲こうじ病による
厚膜胞子の混入
その他の病害虫など
内頴(外頴)褐変症
籾枯細菌病
(被害粒) ツマグロヨコバイ
イネミズゾウムシ
カメムシ類による
被害粒
●施肥基準を守り、窒素の多施
用は避ける。
●登録薬剤を出穂の20日前∼
10日前に散布する。
●銅剤では、出穂10日前以降
では、薬害が発生する恐れが
あるので散布を遅らせないこ
と。
●高温多湿で発病を助長するの
で、稲株を過繁茂にしないよ
う中干しを適期に行う。 トビイロウンカ
稲こうじ病
●収穫近くになると、稲の籾に塊の黒い菌核を
発生する。
●気温が低い年に発生しやすく、病穂では死米
や乳白米など品質低下が認められ、汚染籾が
玄米に混入すると規格外となる。
●黒い塊の菌核や厚膜胞子が伝染源となり、穂
ばらみ後期の葉の付け根の隙間から内部の籾
に流れ込んで感染する。
●低温、日照不足、多雨条件下で感染が助長さ
れる。感染後、出穂すると発病する。
●育苗箱への箱施用剤および成
虫飛来期から7∼10日後くら
いの幼虫ふ化期の防除が効果
的である。
●本田では、7月から成虫の払
い出し調査(田の中で1m程
度の竿をイネの葉に当たるよ
うに左右に振る方法)を行い、
払い出しで1㎡当たり成虫5
頭以上であれば、粉剤は7日
後に、粒剤は直ちに散布する。
葉の食害痕
斑点米カメムシ類
紋
●本病は、倒伏の原因となる。
●病斑は小判型や雲型の淡褐色の病斑で濃い褐
色の縁取りがある。
●越冬した菌核(直径2㎜程度で丸く淡褐色)
が水際の茎部に付着して発病する。
●病斑は下から上に次第に上がっていき、ひど
くなるとイネの茎が弱くなり、倒伏しやすく
なる。
●紋枯病菌は高温(30∼32℃)多湿を好むの
で、暖地や夏期高温の年、また密植のときに
多発する。
コブノメイガ(幼虫)
防除目安および対策
●秋ウンカと呼ばれ、イネを吸汁する海外から
の飛来害虫であり、越冬せず、年によって発
生時期、発生量が変動する。
●6∼7月の梅雨前線に乗って飛来し、飛来時
期に1ヶ月以上の幅がある。
●高温、少雨の気象条件で増殖力が高くなる。
●被害は、突然イネが枯死倒伏し水田の中に穴
があいたように「坪枯れ」を起こす。
●出穂後早くから枯れるほど減収となり、品質
も低下する。
トビイロウンカ短翅
(幼虫)
トビイロウンカによる
坪枯れ
セジロウンカ
ヒメトビウンカ
− 14 −
イネツトムシ
スクミリンゴガイ
(卵 塊)
スクミリンゴガイ
(成 貝)
クモヘリカメムシ
●カメムシ類が増えるのを防ぐ
ため、出穂2週間前までに畦
畔等の草刈りを実施し、それ
以降もイネ科雑草(エノコロ
グサ、メヒシバ、ヒエ等)の
穂が出ないよう管理する。
●穂揃い期に地域一斉に1∼2
回防除(畦畔を含む)すると
効果的である。粒剤で防除を
行う場合は、出穂期に施用す
る。
●多発生時には補完防除を行う。
●防除の目安は、8月上旬まで
は成幼虫100株当たり20頭以
上、8月中旬∼9月上旬は1株
当たり成幼虫5頭以上である。
●飛来時期が複数あるので、散
布後の防除効果を確認し、必
要に応じて追加防除を行う。
●主に9月中下旬から10月にか
けて坪枯れができるが、海外
からの飛来害虫であるので、
その発生量を日本内地だけで
予想できない問題点がある。
ホソハリカメムシ
ミナミアオカメムシ
(成 虫)
○
○
○
○
○
○
○
○
特
性
○
○
○
○
使 用 回 数
収 穫 前 日 数
登熟歩合向上
○
○
○
○
トビイロウンカ
ヒメトビウンカ
○
○
○
○
セジロウンカ
21
14
○
7
○
7
(フタオビコヤガ 3㎏/10a) 7
○○○
成虫のみ
○
−
○○○
○○○○○○○○
7
○
○○
○○○○○
7
○
60
○
○
○
○○○
30
幼虫
○
14
(穂枯れ 4㎏/10a)
○
○
○
45
○
○ (もみ枯細菌病4㎏/10a)
−
○
○○○
14
○○
−
(カメムシ類 4㎏/10a)
○
○
○
○○○
○ 30
○○○○○
7
○
7
○
○○○
(イネミズゾウムシ 2,000倍) 7
○
(カメムシ類 2,000倍)14
幼虫
○
○
14
○○○○
7
(コブノメイガ 1,000倍)
○
○○○○○○○
14
(カメムシ類2,000倍) ○ ○ ○ ○ ○
7
○ ○ ○ ○ (イネハモグリバエ 1,500∼3,000倍) 21
○
○○○○○
7
○
○
○
○○
○○
ウンカ類
スク ミリンゴガイ
ツマグロヨコバイ
イネ ミ ズゾウムシ
○○○
○○○
カ メ ム シ 類
○
○○
○
○
○
イネ ドロオイムシ
農薬の散布方法を守り、散布履歴(水稲栽培管理表)の記帳を必ず行って下さい。
作物や周りの圃場を確認し、農薬を散布しようとする作物以外に飛散しないように散
布時は細心の注意を払いましょう。
(ポジティブリスト制度の励行)
普
普
普
普
普
普
普
普
普
劇
普
普
普
普
普
普
普
劇
普
普
普
普
普
普
劇
普
イ ネハモグリバエ
食品衛生法の改正によりポジティブリスト制度が制定され、食品中に残留する農薬などの規制が厳しくなり
ました。定められた基準を超えて農薬が残留している食品は販売が禁止されています。農薬は定められた使用
方法に従って適切に使えば、問題はありません。散布作業の思わぬ事故等で農産物が販売できなくなるような
事が起きないよう、農薬散布においては十分な安全対策を行いましょう。
水 和 剤・液 剤
【農薬の適正使用と防除日誌の記帳】
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
2kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
3kg
250g
500ml
500ml
500ml
500ml
500g
500ml
500g
500g
250g
フタ オ ビコヤ ガ
剤
は種時(覆土前)∼移植当日 50g/箱
は種時(覆土前)∼移植当日 50g/箱
は種時(覆土前)∼移植当日 50g/箱
緑化期∼移植当日 50g/箱
は種時(覆土前)∼移植当日 50g/箱
移植3日前∼移植当日 50g/箱
パダンバッサバリダ粉剤DL
コルター2号F粉剤DL
ビームスタークル粉剤5DL
ブラシントレボン粉剤DL
ブラシン 粉 剤 D L
撒粉ボルドー粉剤DL
トレ ボ ン 粉 剤 D L
スタークル 粉 剤 D L
ス ク ミ ノ ン
アプロードパダンモンカット粒剤
モ ン カ ット 粒 剤
モ ン ガ リット 粒 剤
コ ラト ッ プ 粒 剤 5
オ リ ゼ メ ート 粒 剤
コラトップリンバー粒剤
フジワンラップ 粒 剤
スターク ル 豆 つ ぶ
ビ ー ム ゾ ル
ブラシンフロアブ ル
モンカットフロアブル
バリダ シ ン 液 剤 5
ア プ ロ ード 水 和 剤
ト レ ボ ン 乳 剤
スタークル顆粒水溶剤
パダンS G 水 溶 剤
ダ ント ツ 水 溶 剤
目
代かき作業時に原液で土壌混和処理を行える。
植え代時の使用で幅広い雑草を抑える。
雑草を白化させて枯らす。ノビエの発生を長期間抑える。
アゼナ、ホタルイ、コナギなどの抵抗性雑草に優れた防除効果を示す。
ノビエおよびコナギ・アゼナ類に長期残効を示す。
SU抵抗性ホタルイ、コナギに高い効果を示す。
水管理の難しい水田でもノビエに安定した効果を示す。
水稲への安全性が高く、効果の発現が速い特性。
除草効果の発現が早い薬剤。
(速効的)
拡散性に優れた粒剤をパックしたジャンボ剤。
カヤツリグサ科雑草、特にホタルイに対して安定した効果を示す。クログワイの塊形抑制効果がある。
移植直後処理が可能であり、効果の発現が非常に速い。
オモダカ矢尻葉3葉期まで、クログワイ、コウキヤガラは草丈30㎝以下が散布適期。
(ノビエに適用拡大)
ホタルイや1年生雑草のSU抵抗性雑草、クログワイ、オモダカなどの多年生雑草に対して高い雑草効果を示す。
多年生雑草に対して、生育期の散布で優れた効果を示す。
(※イネ科を除く水田1年生雑草に効果あり)
多年生雑草に対して、生育期の茎葉散布で優れた効果を示す。
(※イネ科を除く水田1年生雑草に効果あり)
ノビエに対する殺草適期幅が広く、発生前∼4葉期まで効果がある。(拡散性に優れる)
コ ブ ノメ イ ガ
イ ネ ツトムシ
ニカメ イ チュウ
稲 こ う じ 病
もみ枯 細 菌 病
穂
枯
れ
白 葉 枯 病
紋
枯
病
い も ち 病
毒
性
備 考
粒
1
1
1
1
1
1
品
容 量・規 格
トビイロウンカ
○
○
○
○
○
○
期
本 田
粉 剤・粒 剤
水和剤・液 剤
200倍 浸種前24時間浸漬
1000倍 瞬時浸漬または散布
400∼600倍 500ml/箱 は種時∼緑化期(但し、は種後14日後まで)
500∼1,000倍 500ml/箱 は種時∼緑化期(但し、は種後14日後まで)
6∼8g/箱 は種前 育苗箱土壌に均一に混和
使用回数
セジロウンカ
ヒメトビウンカ
イネ ミ ズゾウムシ
ツマグロヨコバイ
イネドロオイムシ
フタオビコヤガ
イネツトムシ
コブノメイ ガ
もみ枯 細 菌 病
病
病
病
病
性
ニカメイチュウ
穂 枯
白葉枯
紋 枯
いも ち
毒
容 量・規 格
○
○
○
○
○
○
時
植代時(移植4日前まで)
植代時(移植7日前まで)または移植直後∼ノビエ1葉期(但し移植後30日まで)
移植後5日∼ノビエ3葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ3葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ3葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植時・移植直後∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植後5日∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植後5日∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植直後∼ノビエ2.5葉期(但し移植後30日まで)
移植後20日(稲5葉期以降)∼ノビエ4葉期(但し収穫45日前まで)
移植後15日∼ノビエ4葉期まで(但し収穫60日前まで)
(但し収穫60日前まで)
(落水散布またはごく浅く湛水して散布)
移植後15日∼移植後55日
移植後15日∼移植後55日
(但し収穫50日前まで)
(落水散布またはごく浅く湛水して散布)
移植後15日∼ノビエ4葉期(但し収穫45日前まで)
備 考
ウンカ類
1kg 普
○ ○ ○ ○
アド マ イ ヤ ー C R 箱 粒 剤
1kg 普
○ ○ ○ ○ ○ ○
○
プ リ ン ス 粒 剤
1kg 普
○ ※ ○ ※ ○ ○ ○ ○
フェ ル テ ラ チェス 箱 粒 剤
1kg 普 ○
○
○ ○ ※ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ブイゲットフェルテラチェスL粒剤
1kg 普 ○
○ ○
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
ツインターボフェルテラ箱粒剤
1kg 普 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
フ ル タ ー ボ 箱 粒 剤
※フェルテラチェス箱粒剤のイネツトムシとフタオビコヤガの登録は移植3日前∼移植当日
※ブイゲットフェルテラチェスL粒剤のイネツトムシの登録は移植3日前∼移植当日
用
剤
1
−
2
2
1
使
粉
○ ○ ○ ○
10a
500ml
500ml
1kg
1kg
1kg
1kg
1kg
500ml
500ml
500g
300g
400g
1kg
1kg
3∼4kg
500∼700ml
250g
使 用 回 数
イネ 心 枯 線 虫
もみ枯 細 菌 病
ば か 苗 病
ごま 葉 枯 病
○ ○
い も ち 病
ピシ ウム菌
トリコデルマ菌
リ ゾープス菌
性
フザリ ウ ム菌
苗立枯病
使用量
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
2
1
○
※
※
ダ コ レ ート 水 和 剤 100g 普 ○ ○ ○
○
ダ コ ニ ー ル 1000 250ml 普
○
タチガレエースM粉剤 1kg 普 ○
箱施用剤
使用回数
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
藻類による表層剥離
○ ○
○ ○ ○
○
○
○ ○ ○
○
○
○ ○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○
○
○ ○
○ ○ ○
水 田一年 生 雑 草
コウキヤガラ
クログワイ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ヘラ オモ ダカ
オモダカ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
リ
ヒルム シ ロ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
セ
ミズガヤツリ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○ ○ ○
○ ○ ○
○ ○ ○
種子消毒 テクリードCフロアブル 100ml 普
バ
ン 500ml −
箱 消 毒 イ チ
床土消毒
ウ リカワ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
ホタルイ
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
毒
容 量・規 格
育 苗 用
ノ ビ エ
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
普
マツ バ イ
性
500ml
500ml
1kg
1kg
1kg
1kg
1kg
500ml
500ml
500g
300g
400g
1kg
1kg
3kg
500ml
250g
毒
デ ル カ ッ ト 乳 剤
サ キ ド リ E W
エ ー ワ ン 1 キ ロ 粒 剤
ダイナマンD1キロ粒 剤 5 1
ガ ン ガ ン 1 キ ロ 粒 剤
パワーウルフ1キロ粒 剤 51
アピロトップMX1キロ粒剤51
サラブレッドKAIフロアブル
イッポ ン D フロア ブ ル
マ サ カ リ L ジ ャ ン ボ
コ メ ッ ト ジ ャ ン ボ
バ ッ チ リ ジ ャ ン ボ
アトト リ1キ ロ 粒 剤
テ ッ ケ ン 1 キ ロ 粒 剤
バ サ グ ラ ン 粒 剤
バ サ グ ラ ン 液 剤
ヒ エ ク リ ー ン 豆 つ ぶ 250
容 量・規 格
除 草 剤
水稲農薬(除草・殺虫・殺菌剤)品目の概要
5
2
3
2
2
−
3
3
2
3
3
2
2
2
2
2
3
3
2
3
5
4
3
3
6
3
備 考
3∼4kg/10a
3∼4kg/10a
3∼4kg/10a(穂枯れ 4kg/10a)
3∼4kg/10a(カメムシ類 4kg/10a)
3∼4kg/10a(籾枯細菌病、稲こうじ病4kg/10a)
3∼4kg/10a 出穂10日前まで(稲こうじ病)
3∼4kg/10a(イネツトムシ 4kg/10a)
3kg/10a
1∼4kg/10a
3∼4kg/10a 出穂30∼10日前
3∼4kg/10a 出穂30∼10日前
3∼4kg/10a 出穂2∼3週間前まで
3∼4kg/10a 出穂30∼5日前まで
3∼4kg/10a 出穂3∼4週間前まで
3∼4kg/10a 出穂30∼5日前まで
3∼4kg/10a 出穂10∼30日前まで
250∼500g/10a(カメムシ類 250g/10a)
1000倍
1000倍 60∼150ℓ/10a
1000∼1500倍
1000倍 60∼150ℓ/10a
1000∼2000倍 60∼150ℓ/10a
1000∼2000倍 60∼150ℓ/10a
3000倍 60∼150ℓ/10a
1500倍 60∼150ℓ/10a
4000倍 60∼150ℓ/10a
※農薬を使用する際には、
ラベル等に記載されている登録内容を確認して使用しましょう。
※平成27年11月時点での農薬使用基準で作成しています。
− 15 −
食
ごま葉枯病
ヤヤ
852 20.9 53.5
839 20.5 47.5
846 22.8 55.5
840 22.1 52.5
841 22.2 58.2
中庸田
早植地帯
ヤヤ ヤヤ
ヤヤ
ヤヤ
ヤヤ
ヤヤ
ヤヤ
ヤヤ
平成2年
ヤヤ ヤヤ
初期の分げつ発生を促すため、深植、
籾数過多となり品質が低下するため、
良食味
極端な多肥栽培を避ける。
いもち病の適期防除に努める。
瀬戸内沿岸
ふ先色が「黄白」のため、粳種との混
−−
中間∼平坦 種に注意する。
良質多収
中∼肥沃田 1 穂籾数の確保と登熟向上のため、太 強稈
植えや過肥は避ける。
(注)1 .奨励品種決定調査による。 2 .試験地は本場が農林総合技術センター(山口市大内)、分場が旧徳佐寒冷地分場(山口市阿東徳佐)
3 .表中の値は農業試験場本場が平成22∼26年の5ヵ年平均、徳佐寒冷地分場が平成10∼18年の 9 カ年平均(「きぬむすめ」は平成16∼18年の3ヵ年平均)
− 16 −
良質
いもち病弱
耐倒伏性劣
長稈
いもち病、
紋枯病やや弱
ごま葉枯病
やや弱
秋落ち易
いもち病、
白葉枯病やや
弱
1 穂籾数が多
いと品質変動
が大きい
強
ヤヤ
強稈
安定多収
ごま葉枯病にやや弱いため、砂質浅耕
白葉枯病強
土の秋落田、ごま葉枯病常発田は避ける。
いもち病、
白葉枯病弱
倒伏やや弱
やや長稈のため、多肥栽培しない。
外観品質が低下しやすいため、早期落
良食味
水をしない。
の平坦
刈遅れるとうす茶米、胴割米が発生し 登熟良好
中∼肥沃田
やすい。
強
−
葉色がやや淡いため、生育初期の過肥
点
白葉枯病弱
腹白多い
青枯発生しや
すい
838 21.7 55.6
−− 830 27.9 58.7
食味極良
意する。特に、多肥栽培は避ける。
いもち病に弱いため、予防、適期防除 穂発芽難
に努める。
欠
分げつが旺盛なため、基肥減肥、適切
中間∼平坦 な水管理に注意し、過繁茂による倒伏を
収量安定
避ける。
中∼肥沃田 青枯れが発生しやすいため、過肥にし
ない。
829 22.7 57.2
中
7
いもち病に弱いため、適期防除に努め 良食味
る。
中間∼平坦 深水管理を避ける。
強
強
強
上
上の中
宮崎農試
良質
中間∼平坦 に注意する。
中
中
弱
中
中
上の上
上の中
生
ミヤタマモチ
耐倒伏性はやや劣るため、多肥栽培は
いもち病、紋枯病の適期防除に努め 倒伏やや強
収量安定
中∼肥沃田 2 次枝梗の熟れが遅れやすいため、 良質
良食味
多肥栽培を避け、刈遅れに注意する。
強
強
弱
弱
弱
中
中
上の下
上の下
糯
平
中
父 みのたまもち
点
山間∼中間 る。
中∼肥沃田
平成元年
母 南海76号
優
山間∼中間 倒伏しやすいため、施肥・水管理に注
強
−
−
中
弱
中
弱
上の上
上の中
8
中庸田
肥沃田
841 21.2 60.7
栽 培 上 の 留 意 事 項 等
山間∼中間 避ける。
強
中
弱
中
強
中
中
上の中
上の中
本場 6.10 8.23 10. 6 84 19.9 282
難
難
穂 重
少 ・ 中
宮崎農試
地
評
強
中
中
弱
中
弱
弱
上の上
上の中
微
微
難
難
偏 穂 重
稀 ・ 短
ヒノヒカリ
適
弱
中
中
強
中
弱
弱
上の上
上の中
微
中
中
中
穂 数
中 ・ 中
本場 6.10 8.24 10. 7 89 19.0 396
平
生
父 コシヒカリ
ヤヤ
−
昭和25年
母 黄金晴
概
弱
中
中
弱
弱
弱
上の上
上の中
850 22.3 57.2
842 21.7 51.5
倒
伏
カラバエ
紋 枯 病
白葉枯病
穂いもち
葉いもち
味
質
品
㎏/a
性
849 22.1 64.0
本場 6.10 8.24 10. 6 82 19.0 459
昭
42
抗
850 23.0 66.0
微
微
難
中
中 間
希 ・ 短
平
中
父 隼
抵
868 23.8 67.9
分場 5.10 8.11 9.25 83 20.1 432
本場 6.10 8.20 9.31 85 17.4 378
量
ヤヤ
微
少
難
難
偏 穂 数
少 ・ 短
本場 6.10 8.18 9.29 83 19.8 380
収
5.15 7.28 9. 6 86 19.2 402
6.10 8.12 9.20 86 18.7 386
g
米
865 22.0 62.0
微
微
難
難
中
間
無
本場
平 成 27 年 4 月
山口県農林総合技術センター
868 22.8 65.5
微
微
難
難
中
間
少 ・ 短
5.15 7.25 9.1 94 18.5 410
6.10 8.10 9.16 92 18.8 376
千粒重
g
微
微
難
難
偏 穂 数
ヤヤ少 短
・
本場
リットル重
心白の多少
腹白の多少
数
長
5.15 7.26 9. 3 89 19.7 419
6.10 8.12 9.18 89 19.6 409
九州沖縄農研センター 21
分場 5.10 8.13 9.24 77 18.0 365
平成17年
愛知農試
脱
粒
性
穂発芽の難易
草
型
芒の多少 長
・短
穂
穂
昭
生
粳
44
父 愛知92号(祭り晴)
母 農林22号
中生新千本
本/㎡
分場 5.10 8. 2 9.12 81 18.8 460
昭和38年
きぬむすめ
㎝
9
父 幸 風
母 キヌヒカリ
長
山口農試徳佐分場
愛知農試
稈
晴
期
平
父 コシヒカリ
母 東海 7 号(ヤマビコ)
本
本場
㎝
分場 5.10 7.30 9. 8 89 18.6 445
平成 9 年
日
熟
る
月日
54
母 ヤマホウシ
る
成
昭
早
父 農林 1 号
昭和31年
晴
月日
玄
分場 5.10 7.28 9. 6 81 19.3 478
母 農林22号
福井農試
月日
10
平成 3 年
コシヒカリ
期
古川農試
穂
父 初星
出
ひとめぼれ
平
母 コシヒカリ
期
年
地
成
所
度
育
場
植
成
移
育
験
名
年
晩
類
種
用
中
品
歴
試
採
早
種
来
水稲奨励品種の特性表
刈り遅れると
糠色が濃くな
る
農
ほ 場 名
及び地番
作付面積
作付品種
播 種
月・日
代かき
月・日
田 植
月・日
出 穂
月・日
作
刈 取
月・日
業
メ
施
生産・籾量
モ
肥
・
防
除
作
業
月/日 品名及び量 月/日 品名及び量 月/日 品名及び量 月/日 品名及び量 月/日 品名及び量 月/日 品名及び量
1
反
2
省 は 記
3
4
5
6
帳 か ら
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
合
計
品
種
籾
量
玄
米
量
販
売
量
等
〔メ モ〕
級
− 17 −
防 府 とくぢ 農 業 協 同 組 合
本 所 ☎23-6511(代表) ☎23-6825(営農部直通)
ホームページアドレス http://www.jahoutoku.or.jp/
中部営農センター(フリーダイヤル) 0120-704-831 ☎27-3200
西部営農センター(フリーダイヤル) 0120-614-831 ☎32-0126
北部営農センター(フリーダイヤル) 0120-624-831 ☎52-1773
防
右
牟
中
府
田
礼
関
支
支
支
支
所
所
所
所
☎22-0251
☎22-3045
☎38-0344
☎23-1780
西
富
小
華
浦
海
野
城
支
支
支
支
所
所
所
所
☎29-0030
☎34-0002
☎36-0121
☎22-5097
防府市農業公社
☎27-2100
山口市徳地農業公社
☎53-0031
山口農林事務所 農業部 ☎083-922-5249
大
出
島
八
道
雲
地
坂
支
支
支
支
所
所
所
所
☎32-0004
☎52-0088
☎54-0002
☎56-0001
平成27年12月作成