省エネルギー措置の届出と低炭素建築物の認定制度について 平成 25年

省エネルギ ー 措 置 の 届 出 と 低 炭 素 建 築 物 の 認 定 制 度 に つ い て
平成 年 月
25
12
一般社団法人 日本サステナブル建築協会
7:43:36
2013/11/26
1
H25資料2低炭素(429×297).indd
省エネルギー措置の届出と低炭素建築物の認定制度について
目
次
1. 特定建築物(住宅・非住宅)の省エネ措置の届出について ···················· 3
1.1 省エネ措置の届出の概要 ·················································· 3
1.2 届出に係る適用基準の概要 ················································ 6
(1)
適合すべき基準 ······················································· 6
(2)
基準の構成 ·························································· 13
(3)
建築物の用途について ················································ 16
1.3 届出手続きについて ····················································· 18
(1) 第一種特定建築物・第二種特定建築物(新築・改築・増築) ·············· 18
(1)-1 定義 ···························································· 18
(1)-2 届出対象となるかどうかの判断 ····································· 18
(1)-3 届出の内容······················································· 19
(1)-4 届出に係る「変更の指示等」 ······································· 20
(1)-5 届出に必要な書類と添付図書 ······································· 21
(2)
修繕・模様替 ························································ 23
(2)-1 定義 ···························································· 23
(2)-2 届出対象となるかどうかの判断····································· 23
(2)-3
届出の内容 ······················································ 29
(2)-4 届出に係る「変更の指示等」······································· 29
(2)-5 届出に必要な書類と添付図書······································· 30
(3) 設備機器の設置・改修 ················································ 32
(3)-1 定義····························································· 32
(3)-2 届出対象となるかどうかの判断 ····································· 32
(3)-3 届出の内容······················································· 39
(3)-4 届出に係る「変更の指示等」 ······································· 40
(3)-5 届出に必要な書類と添付図書 ······································· 41
(4) 定期報告 ···························································· 43
(4)-1 定期報告の対象 ··················································· 43
(4)-2 定期報告の内容 ··················································· 44
(4)-3 定期報告に係る「変更の指示等」 ··································· 44
(4)-4 定期報告に必要な書類 ············································· 44
(5) 届出対象外となるもの ················································ 45
1.4 申請に係る届出様式等について ········································· 46
(1)
届出様式について ···················································· 46
(2) 経過措置期間等における適用基準と届出様式 ···························· 46
(3)
届出内容別の記載項目 ················································ 48
(4) 注意書きに係る複合建築物の判断 ······································ 54
(5)
届出書の記載例 ······················································ 55
(5)-1 非住宅 ··························································· 55
(5)-2 変更届出 ························································· 59
(5)-3 定期報告 ························································· 60
1.5 参考資料(省令様式・附則様式) ······································· 64
2. 低炭素建築物新築等計画の認定について ··································· 99
2.1 低炭素建築物新築等計画の認定の概要 ····································· 99
2.2 認定に係る適用基準の概要 ·············································· 101
(1)適合すべき基準 ······················································ 101
(2)建築物の低炭素化の促進のために誘導すべきその他基準の概要 ············ 107
2.3 認定手続について ······················································ 116
(1)申請の一般的な流れ ·················································· 116
(2)申請手続きに係る図書等 ·············································· 117
2.4 申請に係る認定申請様式等について ······································ 123
(1)認定申請書・設計内容説明書の記入例1(非住宅用) ···················· 123
(1)-1 認定申請書(規則様式第五) ······································· 123
(1)-2 設計内容説明書(参考様式 1) ······································ 133
(2)認定申請書・設計内容説明書の記入例2(住宅部分を含む複合建築物用) ·· 137
(2)-1 認定申請書(規則様式第五) ······································· 137
(2)-2 設計内容説明書(参考様式 1) ······································ 148
(3)変更認定申請書・その他の書類の記入例 ································ 149
(3)-1 変更認定申請書(規則様式第七) ··································· 149
(3)-2 その他の書類 ····················································· 153
3.Q&A ································································ 159
1.特定建築物(住宅・非住宅)の省エネ措置の
届出について
-1-
1.
特定建築物(住宅・非住宅)の省エネ措置の届出について
1.1 省エネルギー法と届出の概要
「エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条及び第 75 条の 2 に
基づき、一定規模以上の建築物の新築、増築、改築、修繕等を行う場合に、省エネルギー措置の
所管行政庁への届出が義務付けられている。
法では、法第 73 条に定める特定建築物(法施行令(以下「施行令」という。)第 15 条で定め
る床面積の合計が 300 ㎡以上の建築物をいう。以下同じ。)のうち、床面積の合計が 2000 ㎡以上
の建築物を「第一種特定建築物」、それ以外の建築物(床面積の合計が 300 ㎡以上 2000 ㎡未満)
を「第二種特定建築物」と区分して規定しており、建築物の用途や規模により、届出対象行為、
届出内容、判断基準、担保措置、定期報告内容等が異なる。
届出の対象となった場合、工事着手の 21 日前までに所管行政庁に届出を行う必要がある。届出
後は、所管行政庁が内容を確認し、省エネ措置が判断基準に照らして著しく不十分である場合に
は、省エネ措置の変更等の指示を行うことができる。
省エネルギー措置に関する届出に求められる事項の概要は以下のとおりである。
(1)建築物の躯体等の断熱措置
(2)建築物に設ける空気調和設備等に対するエネルギーの効率的利用のための措置
届出を行った場合には、法第 75 条第 5 項及び法第 75 条の 2 第 3 項に定めるところにより、そ
の後 3 年ごとに維持保全の状況を所管行政庁に報告する必要がある(第二種特定建築物にあって
はエネルギーの効率的利用のための措置に係るものに限り、住宅である場合は報告を要しない。)。
報告後は所管行政庁が内容を確認し、判断基準に照らして著しく不十分である場合には、勧告を
行うことができる。
対象規模・届出対象・義務違反の概要を表 1-1 に整理する。また、届出及び報告の基本的な流
れを図 1-1 に示す。
-3-
表 1-1
対象規模・届出対象・義務違反
対象規模
(面積)
第一種特定建築物
第二種特定建築物
(法第 75 条)
(法第 75 条の 2)
2000 ㎡以上
300 ㎡以上 2000 ㎡未満
新築、一定規模以上の増改築
新築、一定規模以上の増改築
省エネ措置の届
出対象となる行
為
屋根、壁又は床の一定規模以上の
※棟ごとに判断
する
空気調和設備等の設置
定期報
告の対
象
対象者
-
又は一定の改修
届出義務違反
届出に係る省エ
ネ措置が判断基
準に照らして著
しく不十分であ
るときの措置
-
修繕又は模様替え
50 万円以下の罰金
指示→公表→命令
勧告
命令違反→100 万円以下の罰金
省エネ措置の届出をした者
省エネ措置の届出をした者
(住宅を除く)
報告
内容
届出事項に係る維持保全の状況
(空気調和設備等の省エネ措置に限る)
報告義務違反
報告事項が著し
く不十分である
ときの措置
届出事項に係る維持保全の状況
50 万円以下の罰金
勧告
勧告
-4-
図 1-1
新築・増改築
新築
増築
大規模修繕等
改築
外気に接する
屋根、壁又は床
空気調和設備等
届出まで
修繕・模様替
300㎡以上かどうか
YES
設置
改修
大規模かどうか
NO
大規模かどうか
省エネ措置の努力
NO
YES
YES
行為者
届出から 工事実 施まで
省エネ措置の所管行政庁への届出(工事着手の21日前まで)
判断基準に照らして著しく不十分かどうか
NO
YES
指示→公表→命令
若しくは勧告
省エネ措置の変更
工事の実施
所有者( 管理者 )
維持保全の実施
維持保全の状況の所管行政庁への報告(3年ごと)
工事実施 以降
判断基準に照らして著しく不十分かどうか
NO
YES
勧告
維持保全の変更
維持保全の実施
(以降3年ごとに報告)
-5-
NO
1.2
届出に係る適用基準の概要
(1)
適合すべき基準
平成 25 年 1 月 31 日に「エネルギーの使用の合理化に関する建築主等及び特定建築物の所有者
の判断の基準」(平成 25 年経済産業省・国土交通省告示第 1 号)が公布がされた。
上記改正基準の施行は、非住宅については平成 25 年 4 月 1 日、住宅については平成 25 年 10 月
1 日からとなっているが、経過措置として、非住宅は平成 26 年 3 月 31 日まで、住宅は平成 27 年
3 月 31 日まで従前基準の利用も可能となっており、省エネ基準においては一定期間新旧含め様々
な基準が共存して利用できることとなる。
また、非住宅は外皮に係る基準(PAL)が改正され、平成 25 年 9 月 30 日に公布された(平
成 26 年 4 月 1 日施行)。当該基準については経過措置を経て平成 27 年 4 月 1 日に完全施行する
予定となっている。
本書は、平成 26 年 4 月 1 日以降の内容を想定し作成を行っているが、省エネ届出における使用
可能な基準の整理や、新基準の適用開始時期等については以下を参照して頂きたい。
省エネ届出における使用可能な新基準
住宅
対象建築物等
外皮
一次エネ
非住宅
外皮
一次エネ
基準
省エネ届出
UA値等基準
○
部位別仕様表(設計施工指針本則 別表 1~7)
○
外皮仕様基準(設計施工指針附則)
○
一次エネルギー消費量計算
○
設備仕様基準(設計施工指針附則)
○
PAL*
○(H26.4~)
モデル建物法(PAL*)(5,000 ㎡以下)
○(H26.4~)
標準入力法(通常の計算法)
○
主要室入力法
○(H26.4~)
モデル建物法(一次エネルギー消費量)
○(H26.4~)
(5,000 ㎡以下)
-6-
新省エネ基準に基づく新築の届出において、適合すべき基準は建築物の用途等に応じ、大きく
下図に示すⅠ~Ⅳに分けられる。
なお、各ルートとも上表のいずれの基準に適合するかによって、判断の方法は異なることとな
る。
◆建築物の用途等に応じた基準適用とその判断
非住宅
一戸建ての
住宅
共同住宅
(非住宅のみの複
数用途建築物含
む)
住宅・非住宅
複合建築物
基準適合判断
Ⅰ
基準適合判断
Ⅱ
基準適合判断
Ⅲ
基準適合判断
Ⅳ
【基準適合判断Ⅰ】
○一戸建ての住宅(指針附則によらない場合)
・住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
・住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
○一戸建ての住宅(指針附則による場合)
・住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・住戸におけるUA値及びηA値について、
住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
-7-
【基準適合判断Ⅱ】
○共同住宅(指針附則によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値)
+
≦
+
Σ(共用部設計値) の合計
Σ(共用部基準値)
の合計
の合計
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
※共同住宅においては、一定の条件のもとに、平均みなし値を用
いた計算も可能。
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
○共同住宅(指針附則による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
各住戸の外皮及び設備機器の仕様が基準仕様に適合していること、かつ
Σ(共用部設計値) の合計 ≦ Σ(共用部基準値) の合計 となる
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
各住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
各住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
-8-
※共同住宅における「平均みなし値」を用いた計算について
各住戸の一次エネルギー消費量計算においては、暖冷房エネルギーを算出する際に外皮の断
熱性能による影響を考慮するため、各住戸の外皮基準に係る計算を行う過程で得られる以下の
3 つの値を用いることとなる。
q :単位温度差当たりの外皮熱損失量
mC:単位日射強度当たりの冷房期の日射熱取得量
mH:単位日射強度当たりの暖房期の日射熱取得量
共同住宅等の一次エネルギー消費量計算においては、以下の(1)~(4)までの全ての条件
に適合する場合、一次エネルギー消費量計算に用いる各住戸の上記外皮性能値(q 値,mC 値,
(a)式により求めた平均みなし値(q*値,mC*値,mH*値)を用いて計算す
mH 値)に代えて、
ることができる。
(1)各住戸の外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)が、地域
区分に応じ省エネ基準で定める、それぞれの基準値以下であること。
(2)各住戸の外皮性能について、地域区分に応じて定める以下の基準を満たすこと。
<1~7地域>
省エネ基準にあっては、各住戸において①又は②の基準を満たすこと。
①
住戸の設計UA値が基準UA値に 0.9 を乗じた値(小数点第 3 位を切り上げ。)以下で
あること
②
外気に接する床の部位熱貫流率が下表の値に 0.9 を乗じた値(小数点第 3 位を切り上
げ。)以下であり、かつ、 住戸の設計UA値が基準UA値に 0.95 を乗じた値(小数点第
3 位を切り上げ。)以下であること
地域区分
1、2 地域
3 地域
4~7 地域
床のUi 値
0.27
0.32
0.37
<8地域>
窓の冷房期の平均日射熱取得率が 15 以下となること。
(3)概ね標準以上の設備(注1)を採用していること。
暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯の5種の設備のうち、4種類以上において標準以
上の設備を採用しているなど、著しく一次エネルギー消費量の増大を招く設備を同時に用い
ないこと。なお、標準以上の設備とは、省エネ基準に係る一次エネルギー消費量の地域別の
基準値を設定した際に想定した標準設備又はこれと同等以上の性能を有するものを指す。
(4)平均みなし値を用いない通常の計算による各住戸の外皮性能値(q 値,mC 値,mH 値)を
用いて計算した住戸の設計一次エネルギー消費量の全住戸合計値が、全住戸の基準一次エ
ネルギー消費量の合計値以下となること。
q 値、mC 値、mH 値
q 値、mC 値、mH 値
-9-
当該住戸床面積
全住戸床面積の合計
(a)
(注 1)
「概ね標準以上の設備」とは、暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯のそれぞれの設備
について、イからホまでに示す事項のうち、4つ以上の事項に該当すること。
イ
当該住戸に採用する暖房設備が、暖房方式、運転方式及び地域区分(8 地域を除く。)に
応じ、次の表に掲げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価と
なるものであること。
暖房方式
運転方式
暖房設備及び効率
地域区分
1、2、3及び4
5、6及び7
単位住戸全体を暖房する
ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とする
方式
もの
居室のみを
連続運転
石油熱源機を用いた温水暖房 ガス熱源機を用いた温水暖房
暖房する方
用パネルラジエーターであっ 用パネルラジエーターであっ
式
て、日本工業規格S3031に規定
て、日本工業規格S2112に規定
する熱効率が83.0%以上であ する熱効率が82.5%以上であ
り、かつ、配管に断熱被覆があ り、かつ、配管に断熱被覆があ
間歇運転
るもの
るもの
密閉式石油ストーブ(強制対流
ルームエアコンディショナー
式)であって、日本工業規格 で あ っ て 、 日 本 工 業 規 格
S3031 に 規 定 す る 熱 効 率 が B8615-1 に 規 定 す る 暖 房 能 力
86.0%以上であるもの
を消費電力で除した数値が、以
下の算出式により求められる
基準値以上であるもの
- 0.321×暖房能力 (単位
キ
ロワット)+6.16
ロ
当該住戸に採用する冷房設備が、冷房方式及び運転方式に応じ、次の表に掲げる事項に
該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであること。
冷房方式
運転方式
冷房設備及び効率
単位住戸全体を冷房する
ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とす
方式
るもの
居 室 の み を 間歇運転
ルームエアコンディショナーであって、日本工業規格B8615-1
冷房する方
に規定する冷房能力を消費電力で除した数値が、以下の算出式
式
により求められる基準値以上であるもの
-0.504×冷房能力(単位
-10-
キロワット)+5.88
ハ
当該住戸に採用する全般換気設備の比消費電力(熱交換換気設備を採用する場合は、比
消費電力を有効換気量率で除した値)が、換気回数 0.5 回以下の場合において、0.3(単位
1時間につき1立方メートル当たりのワット)以下であること又は判断基準においてこれ
と同等以上の評価となるものであること。
ニ
当該住戸に採用する照明設備について、非居室に白熱灯又はこれと同等以下の性能の照
明設備を採用しないこと。
ホ
当該住戸に採用する給湯設備(排熱利用設備を含む)が、地域区分に応じ、次の表に掲
げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであるこ
と。
地域区分
1、2、3及び4
5、6、7及び8
石油給湯機であって、日本工業規格S2075に
ガス給湯機であって、日本工業規格S2075に
基づくモード熱効率が81.3%以上であるもの
基づくモード熱効率が78.2%以上であるもの
【基準適合判断Ⅲ】
○非住宅(モデル建物法によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各用途の設計値) の合計 ≦ Σ(各用途の基準値) の合計
・対象建築物における外皮性能について
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
○非住宅(モデル建物法による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
建築物全体のBEIm(設計値/基準値) ≦ 1.0
・対象建築物における外皮性能について
建築物全体のBPIm(設計値/基準値)
-11-
≦
1.0
【基準適合判断Ⅳ】
○住宅・非住宅複合建築物(住戸の届出が指針附則によらない場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値)
+
+
Σ(共用部設計値) の合計 ≦ Σ(共用部基準値)
+
+
Σ(非住宅設計値) の合計
Σ(非住宅基準値)
の合計
の合計
の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
※共同住宅の部分においては、一定条件のもとに、
平均みなし値を用いた計算も可能。
・非住宅部分全体の外皮性能について、
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
○住宅・非住宅複合建築物(住戸の届出が指針附則による場合)
・対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(共用部設計値) の合計
Σ(共用部基準値)
+
≦
+
Σ(非住宅設計値) の合計
Σ(非住宅基準値)
の合計
の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
各住戸の外皮の仕様が基準仕様に適合していること
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
各住戸の設備機器の仕様が基準仕様に適合していること
・非住宅部分全体の外皮性能について、
外皮性能設計値 PAL* ≦ 外皮性能基準値
PAL*
※非住宅用途で、モデル建物法を使用する場合は、基準適合判断Ⅲの取り扱いを参照。
なお、複合建築物における「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」において、
住宅以外の用途に供する部分の面積の合計が 300 ㎡未満の場合においては、当該外皮の部分につ
いてのみ住宅に係る外皮の基準を適用することができる。
-12-
(2)
基準の構成
省エネ
届出措置
イ
外皮
性能の
基準
住宅部分
の基準
建築主判
断基準
(1) 外皮平均熱貫流率(UA)に
関する基準
(2) 冷房期の平均日射熱取得率
(ηA)に関する基準
設計
施工
指針
本則
(1) 部位別仕様表(U、η)
附則
(1) 断熱構造とする部分
(2) 躯体の熱貫流率等に
関する基準※
(3) 開口部の断熱性能等に
関する基準※
非住宅部
分の基準
建 築
主 判
断 基
通常の
計算法
特別な
調査又
(1)PAL*(MJ/(㎡・年))に
関する基準
(2) モデル建物法(PAL*)
(5000 ㎡以下の建築物に限る)
は研究
の結果
に基づ
く計算
方法
ロ
一次
エネル
ギー消
費量の
基準
住宅部分
の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
(1) 暖冷房のエネルギー消費量
(2) 換気エネルギー消費量
設計施
工指針
(本則)
(3) 照明エネルギー消費量
(4) 給湯エネルギー消費量
(5) 家電等のエネルギー消費量(固定値)
(6) エネルギー利用効率化設備によるエネ
ルギー消費量の削減量
設計施
工指針
(附則)
(1) 暖房、冷房、換気、照明及び給湯ごとに
定める設備の仕様※
※一定の条件あり
-13-
共用部分
の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
(1)空調エネルギー消費量
(2)換気エネルギー消費量
(3)照明エネルギー消費量
(4)給湯エネルギー消費量
(5)昇降機エネルギー消費量
(6)エネルギー利用効率化設備によるエネル
ギー消費量の削減量
非住宅部
分の基準
(設備機
器)
建築主
判断基
準
通常の計算法
(標準入力法)
(1)空調エネルギー消
(2)換気エネルギー消
(3)照明エネルギー消
(4)給湯エネルギー消
(5)昇降機エネルギー
消費量
(6)事務機器等エネル
ギー消費量(固定
値)
(7)エネルギー利用効
率化設備によるエ
ネルギー消費量の
削減量
特別な調
査又は研
究の結果
に基づく
計算方法
-14-
主要室入力法
モデル建物法(一次エ
ネルギー消費量)(5000
㎡以下の建築物に限
る)
≪複合建築物におけるモデル建物法(PAL*)、モデル建物法(一次エネルギー消費量)の適用
について≫
床面積が 5,000 ㎡以下の非住宅用途の建築物に適用することができる簡易な基準として、外皮
についてはモデル建物法(PAL*)、一次エネルギー消費量についてはモデル建物法(一次エネ
ルギー消費量)が用意されている。
複合建築物において上記基準を適用するための床面積 5,000 ㎡以下の取扱いについて、判断基
準第 1 で非住宅建築物に係る基準、第2で住宅に係る基準と分けて示していることから、住宅用
途及び非住宅用途のそれぞれについて分離した基準適用が可能となる。
よって、住宅用途及び非住宅用途の複合建築物については、非住宅用途部分のみの床面積を対
象として、簡易基準の適用の判断を行うことができる。
ただし、複数の非住宅用途が混在する複合建築物においては、非住宅用途部分の合計の床面積
により判断されることとなるので、注意する必要がある。
以下に、その具体例を示す。
①共同住宅(4500㎡)+事務所(800 ㎡)=5300㎡
共同住宅
4500㎡
→床面積として 5000㎡を超えるが、
非住宅部分の床面積が5000㎡以下の為
モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消費量) の適用が可能
事務所
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
②事務所( 4500㎡)+飲食店(800 ㎡)=5300㎡
→非住宅部分の床面積の合計が50 00㎡を超え る為
事務所、飲食店ともに、モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消費量)の
適用が不可
事務所
4500㎡
飲食店
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
③ホテル(2000㎡) +物販店( 1200㎡)+飲食店(800 ㎡)=4000㎡
ホテル
2000㎡
物販店
12 00㎡
→非住宅部分の床面積の合計が50 00㎡以下である為
ホテル、物販店、飲食店ともに、モデル建物法(PAL*、一次エネルギー消
費量)の適用が可能
飲食店
800㎡
※修繕・模様替、設備機器の設置・改修も同様
-15-
(3)
建築物の用途について
非住宅に係る省エネルギー基準では、建築物の用途が異なる場合、選択する計算方法によって
設計値及び基準値が異なる値が算出されることとなる。
具体的には一次エネルギー消費量計算における「標準入力法(通常の計算法)」以外は全て建
築物の用途が審査上必要な情報となってくる。そのため、審査に際しては適用している計算方法
と建築物の用途を適切に判断することが必要となる。また、用途の考え方については、省エネ届
出及び低炭素認定いずれにおいても共通となる。
下表において、建築物の用途に関し告示で定める区分への分類を例示する。(下線を引いてい
るものは告示に定めのない用途についての分類の例示である。)
用途の区分
左記区分に含まれる用途例
事務所等
事務所、官公署、税務署、警察署、消防署、地方公共団体の支庁、
郵便局、銀行、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類
するもの
ホテル等
(客室部、宴会場部)※1
ホテル、旅館、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類
するもの
病院等
(病室部、非病室部)※2
病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホーム、診療所、助産所、児
童福祉施設、老人福祉施設、その他エネルギーの使用状況に関し
てこれらに類するもの
物品販売業を営む店舗等
百貨店、マーケット、理髪店、美容院、クリーニング取次店、質
屋、貸衣装店、貸本屋、日用品の販売を主たる目的とする店舗、
その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
学校等
小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各
種学校、看護学校、盲学校、聾学校、保育所、幼稚園、自動車教
習所、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
飲食店等
飲食店、食堂、喫茶店、キャバレー、料理店、カフェ、ナイトク
ラブ、バー、専ら異性を同伴する客の休憩を用に供する施設、そ
の他エネルギーの使用状況に関してこれらに類するもの
集会所等
図書館等
図書館、博物館、その他エネルギーの使用状況に関してこれらに
類するもの
体育館等
体育館、公会堂、集会場、ボーリング場、劇場、アスレチック場、
スケート場、浴場施設、競馬場又は競輪場、社寺、その他エネル
ギーの使用状況に関してこれらに類するもの
映画館等
映画館、カラオケボックス、ぱちんこ屋、その他エネルギーの使
用状況に関してこれらに類するもの
工場等
工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市
場、火葬場、自動車修理工場、危険物の貯蔵又は処理に供するも
の、物流施設、汚水処理場、機械室・電気室のみの無人・若しく
は巡回管理型の施設、その他エネルギーの使用状況に関してこれ
らに類するもの
住宅
一戸建住宅、長屋(連続住宅、重ね建住宅)、共同住宅、寮、寄
宿舎、リゾートマンション、別荘、その他エネルギーの使用状況
-16-
に関してこれらに類するもの
※1
※2
ホテル等における客室部、宴会場部とは以下の部分をいう。
客 室 部:宴会場部以外の部分
宴会場部:宴会若しくは大規模会議等の多人数の使用が想定される室及びそれに付随す
る室
病院等における病室部、非病室部とは以下の部分をいう。
病 室 部:病室、看護職員室及びそれに付随する、患者及び職員等が1日を通して利用
することが想定される室等
非病室部:病室部以外の部分
-17-
1.3
届出手続きについて
省エネルギー措置の届出は、当該建築物の建設地の所管行政庁に提出することとなる。届け出
る内容は、対象となる工事の種別により異なり、以下に項目別に示す。届出の対象となるかどう
かは、工事の種類、建築物の規模、内容によって細かく決められているため、注意深く確認する
必要がある。
(1)
第一種特定建築物・第二種特定建築物(新築・改築・増築)
(1)-1
定義
ここで扱う「新築」「改築」「増築」の定義は、以下のとおりとする。
「新築」:新たに建築物を建てること
「改築」:従前の建築物を取り壊して、これと位置・用途・構造・階数・規模がほぼ同程度の
ものを建てること
「増築」:敷地内の既存の建築物を建増しすること等
(1)-2
届出対象となるかどうかの判断
第一種特定建築物及び第二種特定建築物において、届出の対象となる新築、改築、増築に係る
工事の規模等は、施行令第 17 条及び施行令第 20 条の 2 各項に定められており、まとめると下表
のとおりとなる。
新築・増築・改築時の届出対象
第一種特定建築物
新築
第二種特定建築物
床面積が
床面積が 2000 ㎡以上
300 ㎡以上 2000 ㎡未満
増築部分が 300 ㎡以上
増築
増築部分が 2000 ㎡以上
かつ
増築面積が全体の 1/2 以上
改築
改築部分が 2000 ㎡以上
改築部分が 300 ㎡以上
または
かつ
改築面積が全体の 1/2 以上
改築面積が全体の 1/2 以上
-18-
(1)-3
届出の内容
届出の対象となった場合、法第 75 条第1項に定める第一種特定建築主等、および、法第 75 条
第 2 項に定める第二種特定建築主(以下「建築主等」という。)は、工事着手の 21 日前までに所
管行政庁に届出を行う必要があり、届出の対象となる箇所等をまとめると下表のとおりとなる。
なおここで工事着手とは、建築基準法における着工の定義と同一とし、建築基準法で特に定め
のない場合は、仮設工事等の形式的な工事行為を除く本体工事の着手時とする(以下、本テキス
トにおいて同じ。)。ただし、様々な工事内容が想定されるため、所管行政庁において前記と異
なる判断をする場合はこの限りでない。
届出対象箇所等一覧
届出対象箇所
新築
届出先
建築物全体
所管行政庁
増築・改築
増築部分、改築部分のみ
提出期限
工事着手の
21 日前
届出者
建築主等
第一種特定建築物及び第二種特定建築物の新築、改築、増築において、省エネルギー措置の届
出が必要な内容は、法第 75 条第1項第1号および法第 75 条の 2 第1項に定められており以下の
とおりである。
(1)建築物の外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置(躯体等の断熱措置)
(2)建築物に設ける空気調和設備等(空気調和設備その他の機械換気設備、照明設備、給湯設
備、昇降機をいう。以下同じ。)に対するエネルギーの効率的利用のための措置(エネル
ギーの効率的利用のための措置)
これら二つの措置における具体的な基準については、「エネルギーの使用の合理化に関する建
築主等及び特定建築物の所有者の判断の基準」(平成 25 年経済産業省・国土交通省告示第 1 号。
以下「判断基準」という。)において定めている。
判断基準では、第 1 で非住宅建築物に係る基準、第 2 で住宅に係る基準、そして第3に複合建
築物に係る基準が示されており、それぞれ「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」
と「一次エネルギー消費量に関する基準」から構成されている。
「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」では、非住宅及び住宅においてそれぞ
れ異なる基準が設けられており、非住宅については年間熱負荷係数(PAL*)、住宅については
外皮の平均熱貫流率(UA)及び冷房期の平均日射熱取得率(ηA)をそれぞれ算出し、これを基
準値と比較することにより適否の判断を行うこととなる。
-19-
「一次エネルギー消費量に関する基準」では、非住宅及び住宅とも、当該建築物に設置される
設備機器等の性能から設計一次エネルギー消費量を算出し、これを基準一次エネルギー消費量と
比較することにより適否の判断を行うこととなる。
また、住宅については法第 74 条第 2 項に基づき、国土交通大臣が「住宅に係るエネルギーの使
用の合理化に関する設計、施工及び維持保全の指針(以下「設計施工指針」という。)」を別途
告示により定めており、当該告示に基づく省エネルギー措置対応も可能となっている。
なお、住宅については経過措置として、平成 27 年 3 月 31 日までは従前の判断基準及び設計施
工指針(以下「基準等」という。)による届出も可能となっている。
また、非住宅に関しては平成 26 年 3 月 31 日まで従前の基準(平成 11 年基準(PAL/CEC、ポイ
ント法、簡易ポイント法))による届出も可能となっている。平成 25 年基準(平成 25 年 4 月施
行)の外皮基準であるPALについては、平成 27 年 3 月 31 日まで届出が可能である。
一方、増築、修繕若しくは模様替又は空気調和設備等の設置若しくは改修については、当分の
間、従前の基準(平成 11 年基準)によることが可能となっている。
(1)-4
届出に係る「変更の指示等」
所管行政庁は届出された内容を確認することとなるが、届出内容が基準等に比べ著しく不十分
である場合は、特定建築物の種別に応じ、法に基づく一定の指示、命令等を行うことができるこ
ととされている。
第一種特定建築物については届出に係る事項を変更すべき旨の指示を、また、当該指示に従わ
なかった場合はその旨を公表することができる(法第 75 条第 2 項及び第 3 項)こととされている
とともに、その指示を受けた者が正当な理由なく指示に係る措置をとらなかった場合は、命令を
行うことができる(法第 75 条第 4 項)こととしている。
第二種特定建築物については届出に係る事項に関し、必要な措置をとるべき旨の勧告をするこ
とができる(法第 75 条の 2 第 2 項)こととされている。
なお、そもそも届出を行わなかった又は虚偽の届出を行ったという場合は、法第 96 条第 1 項に
基づき罰金を科されることとなる。
省エネルギー措置届出に関する罰則等
第一種特定建築物
届出を怠った場合、
虚偽の届出をした場合
第二種特定建築物
50 万円以下の罰金
-20-
・所管行政庁による指示、公表、
省エネ措置が著しく
不十分な場合
命令
・100 万円以下の罰金
所管行政庁による勧告
(命令に違反の場合)
(1)-5
届出に必要な書類と添付図書
新築時に必要な届出書類は、「エネルギーの使用の合理化に関する法律第七十五条第一項の規
定に基づく建築物に係る届出等に関する省令(以下「省令」という。)」において、届出書の様
式とその根拠を示す図書(正副2通を提出)が定められている。
具体的に必要となる図書については、届出書第三面に関連して、基準等への適合が確認できる
計算書や図面などを、申請内容に応じて添付することになる。申請内容や適用する基準等に応じ、
必要となる資料が異なる場合があるので注意する必要がある。
【エネルギーの使用の合理化に関する法律第七十五条第一項の規定に基づく建築物に係る届出
等に関する省令】
(届出)
第一条 エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第七十五条第一項前
段の規定により届出をしようとする特定建築主等は、同項各号に掲げる行為の着手の予定の
日の二十一日前までに(同項第二号又は第三号に掲げる行為をしようとする場合において、
緊急その他やむを得ない理由があるときは、当該行為に着手する前に)、別記第一号様式に
よる届出書正副二通に、それぞれ次に掲げる書類及び図面を添えて、これらを所管行政庁に
提出しなければならない。
一 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置の内容を表示した各階平面図及び断
面図
二 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置の内容を表示した機器表
(昇降機にあっては仕様書)、系統図及び各階平面図
省令で求められている図書のうち、一般的に各階平面図には縮尺及び方位、間取り及び各室の
用途、断熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に設け
る建具(ガラスを含む)の種類が記載され、断面図には、縮尺、各階の床及び天井(天井のない
場合は屋根)の高さ、軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部分の高さ、外壁、天井及び
床の構造、断熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に
設ける建具の種類等が明示されることが多い。
下表では、省令で定められている届出に必要な図書を踏まえた上で、実際に必要と思われる図
書の事例を示す。(●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。)
-21-
資料、図書名
図書名 記載する内容及び注意点
●届出書(省令 第一号様式)
記載方法については、届出書の最後にある(注意)を良く読
むこと。
○各種計算書
及び計算内容を示す資料
・外皮性能計算書
・一次エネルギー消費量計算書(webプログラムの出力様式)
・web プログラムに入力された情報が記載された設計図書(各種図
面、面積表、カタログ、付属の計算書等)
・主要室入力法の場合は、主要室・非主要室の分類が記載された
もの(色分けされた平面図等)
※非住宅(モデル建物法以外)の場合は、計算条件等の確認の為
に、webプログラムの入力ファイル一式を提出することが考えられ
る。
配置図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届出建
築物の概要を示すのに有効である。
●各階平面図
・縮尺
・方位
・間取りと各室の用途
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
立面図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、届出建
築物の概要を示すのに有効である。
●断面図
・縮尺
・各室の用途
・各階の床及び天井の高さ
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
・軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部高さ寸法
○空気調和設備機器表、系統図、ダクト平面図、配管平面図、仕様書
○機械換気設備機器表、系統図、ダクト平面図
○照明設備機器表、照明区画図(各階平面図及び外構図)
○給湯設備機器表、系統図、配管平面図
○昇降機機器表、仕様書
○エネルギー使用効率化設備(太陽光発電、コージェネレーション設備)機器表、仕様書
-22-
(2)
修繕・模様替
(2)-1
定義
ここで扱う「修繕」「模様替」の定義は、以下のとおりとする。
「修
繕」:既存の建築物の部分に対して、おおむね同様の形状、寸法、材料により行われる工
事
「模様替」:おおむね同様の形状、寸法によるが、材料、構造種別等が変更となる既存の建築物
の部分に対する工事
(2)-2
届出対象となるかどうかの判断
修繕・模様替は、様々な工事内容が想定されるため、届出の対象となるかどうかの判断を注意
深く行う必要がある。判断のポイントは、規模と工事内容の 2 つとなっている。
以下では、「(イ)規模による判断」と「(ロ)工事の内容」に分けて解説を行い、最終的に
(イ)かつ(ロ)に該当する場合に届出が必要となる。
(イ)規模による判断
届出対象となる「修繕・模様替」の規模は、施行令第 18 条に定められており、前提条件として
当該特定建築物の床面積(修繕・模様替に係る部分のみではなく、建築物全体の床面積。)が、
第一種特定建築物(床面積 2,000 ㎡以上)であることとされている。
その上で、
(1) 屋根、壁又は床の修繕又は模様替に係る部分の合計面積が 2,000 ㎡以上であれば、届出
が必要となる。さらに工事部分の面積が 2,000 ㎡未満であっても、以下の条件を満たす場
合届出を要する。
(2) 屋根(窓その他の開口部を含む)の修繕又は模様替については、その修繕又は模様替に
係る部分の面積が、屋根全体の面積の 1/2 以上であること。
(3) 外壁(窓その他の開口部を含む)の修繕又は模様替については、その修繕又は模様替に
係る部分の面積が、外壁(道路以外の敷地境界線からの水平距離が 1.5m 以下を除く外壁面
積)の 1/2 以上であること。
(4) 直接外気に接する床(窓その他の開口部を含む)の修繕又は模様替については、その修
繕又は模様替に係る部分の面積が、直接外気に接する床全体の面積(窓その他の開口部を
含む)の 1/2 以上であること。
なお、上記において「工事部分の面積」とは実際に工事を行う部分の面積であり、工事を行う
部分の床面積ではないことに注意する必要がある。
また、施行令第 18 条第 1 項第 2 号において、外壁工事における工事対象面積割合を算出する場
合、分母となる直接外気に接する壁の面積(窓その他の開口部を含む、修繕可能面積。)には、
敷地境界線(建築基準法第 42 条に定める道路に接する道路境界線を除く。)からの水平距離が
-23-
1.5m 以下の部分を除くこととされている(事例1参照。)。
これは、このような部分には足場等の設置が難しい場合もあり、修繕・模様替の工事が困難な
場合があるためである。ただし、分子となる修繕又は模様替に係る部分の面積については、どの
面にあっても実際に工事を行った部分を算出する。例えば、窓だけ修繕した場合は、すべての面
の窓だけの面積が修繕又は模様替に係る部分の面積となる(事例2参照。)。
以下に、上記(1)から(4)に係る判断フロー図を示す。
第一種特定建築物
NO
届出対象外
(床面積の合計が 2,000 ㎡以上)
YES
NO
合計工事面積が 2,000 ㎡相当以上の工事
NO
各部単位の工事面積が 1/2 以上の工事
YES
届出対象外
YES
届出対象
届出対象
◆外壁の修繕・模様替に係る部分の考え方(事例1)
壁の修繕又は模様替については、外壁面(修繕可能面積)に対する修繕又は模様替に係る部
分の面積が 1/2 以上であることが届出の条件となる。修繕可能面積は、道路以外の敷地境界線
からの水平距離が 1.5m 以下の部分を除く面積(下図に太線にて示す部分)と考え、分母はそ
の値を用いる。
道路
近接隣地の壁面を除く外壁面積の求め方
(平面図)
-24-
敷地境界線
敷地境界線からの水平距離が1.5m以下の部分
修繕可能面積
敷地境界線
道路
近接隣地の壁面を除く外壁面積の求め方
(断面図)
敷地境界線
敷地境界線からの水平距離が1.5m以下の部分
修繕可能面積
◆外壁の修繕・模様替に係る部分の考え方(事例2)
サッシとガラスをすべて取替えた場合を例に考える。この例では、3 面の外壁は隣地境界線
より 1.5m 以内なので、修繕可能面積には含まれない。一方、実際に修繕した部分は窓すべて
なので、4 面全面の窓部分が修繕又は模様替に係る部分の面積となる。
1.5m
1.5m
1.5m
道路
修繕可能面積(隣地から1.5m離れた部分)
修繕範囲
修繕可能面積であり、修繕範囲でもある。
届出対象となるのは、窓全部の面積を、修繕可能面積(その範囲に位置する開口部の面積を
含む。)で除した値が 1/2 以上となる場合である。
-25-
以下に、具体的な修繕・模様替の届出対象の判断の事例を示す。
◆修繕・模様替の届出対象判断の例(事例3)
D3
D2
A2
D1
1.5m
D1
D2
D3
A1
1.0m
E1
1.5m以上
B2
C1
隣地境界線
B3
1.5m以上
B1
隣地境界線
A1
1.5m以上
A2
E1
道路
1.5m以上
F1
C1
1.5m以上
隣地境界線
隣地
境界
線
1.0m
0.5m
B2
B3
B1
修繕に係る部分
<届出判断の例>
第一種特定建築物(床面積の合計が 2,000 ㎡以上)(NO)→
届出対象外
↓(YES)
合計工事面積が 2,000 ㎡相当以上の工事 (YES) →
届出対象
A1+B1+B2+C1+D1+D2+F1≧2,000 ㎡
↓ (NO)
各部位単位の工事面積が 1/2 以上の工事 (YES) →
届出対象
屋根 : A1/(A1+A2)≧1/2
壁
:(B1+B2+C1+D1+D2)/(B2+B3+D2+D3+E1)≧1/2
上図の網掛け部分(=修繕部分)
上図のコ字(太字)の部分(=修繕可能な部分)
↓ (NO)
届出対象外
-26-
(ロ)工事の内容による判断
次に、工事の内容による判断を行うこととなるが、基本的な考え方として、省エネルギー措置
に関係する「修繕」「模様替」のみが対象となるという点に注意する必要がある。
例えば、屋根について断熱材や防水層など全てをはがしてやりかえる工事は届出の対象となる
が、断熱材があっても当該断熱部分に影響を及ぼさない表層部分のみをはがして修繕する場合は、
省エネルギー措置に関係する修繕ではないため、届出の対象とはならない。
以下に具体的な判断の事例を示す。
◆修繕・模様替の届出対象判断の例(事例4)
防水層や断熱材の「追加」は「修繕等」には該当しないため届出の対象外となる。ただし、
これは省エネルギー措置の変更にあたるため、定期報告時には内容を報告することになる。表
層部分の修理、修繕については基本的に届出は必要ないが、断熱材を含む層の取替えについて
は、届出が必要となる。
屋外
防水層
押えコンクリート
修繕 の範囲
修繕 の範囲
屋外
断熱材
コンクリート
屋内
屋内
修繕の範囲
届出 不要 ×
届出 要 ○
届出 要 ○
届出 不要 ×
住戸 内
屋外
せ っ こ うボ ー ド
断熱 材
コン クリー ト
タイ ル
-27-
要
○
取替 →届出
コンクリート
要
○
取替 →届出
防水層
不要
×
取替 →届出
不要
×
修理 →届出
不要
×
新設 →届出
要
○
取替 →届出
断熱材
以下に、届出対象となる修繕・模様替についての具体例を示した。
第一種特定建築物の屋根の修繕等の例と届出の必要性
修繕・模様替の内容
判断内容
届出
検討建物:床面積 5,000 ㎡(第一種特定建築物)
工事内容:屋根全体面積 1,000 ㎡の建築物の屋根部分 600 ㎡の修繕を行う
新たに断熱材等を付加する
屋根
上記における修繕の内容について、新たに
のみの場合は、修繕・模様替
断熱ブロック等を現状の屋根に敷設する場
に該当しない。
合。
ただし、屋根材の交換を伴う
修繕の場合は、該当する。
屋根
上記における修繕の内容について、新たに、 屋上庭園は新築、改築を問わ
屋上庭園として 600 ㎡を計画する場合。
ず該当しない。
不要
要
不要
上記における修繕の内容について、現状の
屋根
600 ㎡の屋上庭園の植栽の植え替えを全面
同上
不要
的に行う場合。
屋根
上記における修繕の内容について、現状設
置されている断熱材を除去し、新たに断熱
材を設置する場合。
断熱材が同じ性能でも該当
する。
要
届出を要しない第一種特定建築物の屋根・外壁の工事例
修繕・模様替の内容
判断内容
届出
屋根
屋根の押さえモルタル+アスファルト防水
の補修工事として、上から塗布防水を行っ
た場合。
塗布防水の追加のみなので
届出が必要な修繕に該当し
ない。
不要
外壁
外壁のペンキを塗り変えた場合。
塗装は届出が必要な修繕行
為に該当しない。
不要
外壁
外壁の外側にパネルを追加して、外壁の雰
囲気を変えたような場合。
外壁の変更がなく、パネルの
追加のみなので、届出が必要
な修繕に該当しない。
不要
窓面積率40%で、外壁はそのままとし窓を
修繕した場合。
修繕の行う面積が、対象とな
る外壁(窓を含む)面積の1/2
以上とならないので届出が
必要な修繕に該当しない。
不要
外壁
-28-
(2)-3
届出の内容
届出の対象となった場合、建築主等は工事着手の 21 日前までに所管行政庁に届出を行う必要が
あり、省エネ措置届出の対象となる箇所は工事対象の部位となる。ここでいう建築主等には、譲
渡を受けた者(管理組合等)も想定される。
上記をまとめると下表のとおりとなる。
届出対象箇所等一覧
届出対象箇所
修繕・模様替
工事対象の部位
届出先
所管行政庁
提出期限
工事着手の
届出者
建築主等
21 日前
修繕・模様替において、省エネルギー措置の届出が必要と判断された場合、外皮の基準に基づ
き判断を行うこととなる。
外皮の修繕・模様替を実施した場合、厳密には一次エネルギー消費量の値も変動するが、その
変動状況は外皮の届出内容にて判断がある程度可能と考えられる為、一次エネルギー消費量の計
算結果までは求めないこととする。
なお、修繕若しくは模様替(増築又は空気調和設備等の設置若しくは改修についても同様。)
については、当分の間従前の例(従前の基準)によることが可能となっている。
例えば、新築時に新基準で届出をした建築物や、建築当時に届出対象では無く届出を行ってい
ない建築物においても、修繕若しくは模様替の届出に関しては、従前の例によることも妨げられ
ていない。
(2)-4
届出に係る「変更の指示等」
所管行政庁は届出された内容を確認することとなるが、届出内容が基準等に比べ著しく不十分
である場合は、法に基づく一定の指示、命令等を行うことができることとされている。
第一種特定建築物の修繕・模様替については、届出に係る事項を変更すべき旨の指示を、また、
当該指示に従わなかった場合はその旨を公表することができる(法第 75 条第 2 項及び第 3 項)こ
ととされているとともに、その指示を受けた者が正当な理由なく指示に係る措置をとらなかった
場合は、命令を行うことができる(法第 75 条第 4 項)こととしている。
なお、そもそも届出を行わなかった又は虚偽の届出を行ったという場合は、法第 96 条第 1 項に
基づき罰金を科されることとなる。
-29-
省エネルギー措置届出に関する罰則等
第一種特定建築物
届出を怠った場合、
虚偽の届出をした場合
50 万円以下の罰金
・所管行政庁による指示、公表、命令
省エネ措置が著しく
不十分な場合
・100 万円以下の罰金
(命令に違反の場合)
(2)-5
届出に必要な書類と添付図書
修繕・模様替に必要な届出書類は、基本的には新築時における外皮基準への適合を示す書類と
同様であり、省令において届出書の様式とその根拠を示す図書(正副2通を提出)が定められてい
る。
必要となる図書については、届出書第三面に関連して基準等への適合が確認できる計算書や図
面などを、申請内容に応じて添付することになる。適用する基準等に応じて必要となる資料は異
なる場合があるので注意する必要がある。
修繕・模様替において審査の中心となるのは、届出対象となる工事範囲とその仕様の確認であ
る。また、同時に設備機器の改修を行う場合も多いと考えられるが、その場合には届出が同時に
される場合もある。
具体的な申請時に添付される図面としては、設備機器の改修を伴わない修繕・模様替の場合、
省令において「外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置の内容を表示した各階平面図
及び断面図」とされている。
記載内容としては新築時と同様に、各階平面図には縮尺及び方位、間取り及び各室の用途、断
熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に設ける建具(ガ
ラスを含む)の種類が記載され、断面図には、縮尺、各階の床及び天井(天井のない場合は屋根)
の高さ、軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部分の高さ、外壁、天井及び床の構造、断
熱材を使用している位置並びに断熱材の種別及び寸法、開口部の位置及び開口部に設ける建具の
種類等が明示されることが多い。
以下に、省令で定められている届出に必要な図書を踏まえた上で、実際に必要と思われる図書
の事例を示す。(●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。)
-30-
資料、図書名
図書名 記載する内容及び注意点
記載方法については、届出書の最後にある(注意)を良く読むこ
●届出書(省令 第一号様式) と。記入は、修繕・模様替を行う部分について記載し、既存のま
まの部分については、記載は必要ない。
○各種計算書
及び計算内容を示す資料
・外皮性能計算書
配置図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、修繕・
模様替の届出の対象となるかの判断を行うのに有効である。
●各階平面図
・縮尺
・方位
・間取りと各室の用途
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
・修繕、模様替の範囲
立面図
●断面図
省令では示されていないため、必ずしも必要ではないが、修繕・
模様替の範囲を示すのに有効である。
・縮尺
・各室の用途
・各階の床及び天井の高さ
・断熱材を使用している位置
・断熱材の種別及び寸法
・開口部の位置
・建具の種類(サッシ、ガラスの種類)
・軒、ひさし、廊下及びバルコニーの出及び各部高さ寸法
・修繕、模様替の範囲
-31-
(3)
設備機器の設置・改修
(3)-1
定義
ここで扱う設備機器の「設置」「改修」の定義は、以下のとおりとする。
「設置」:これまでなかった設備機器を備えつけること
「改修」:これまであった設備機器を取り替えること
(3)-2
届出対象となるかどうかの判断
設備機器の改修は様々な工事内容が想定されるため、当該改修が届出の対象となるかどうかの
判断が重要となる。具体的に届出の対象となる工事は施行令第 19 条に定められている。
また、これまでなかった設備を新たに設置する場合は、全て届出対象となり、改修と併せまと
めると下表のとおりとなる。
設備機器の設置・改修時の届出対象
第一種特定建築物である建築物に空気調和設備等(空気調和設備その他の機械換気設備、照明設
備、給湯設備、昇降機)を新たに設置する場合
第一種特定建築物である建築物の設備機器の改修で以下のいずれかに該当するもの
空気調和設備の熱源、ポンプ、空気調和機の取替え
機械換気設備の送風機の取替え
照明設備の取替え
給湯設備の熱源の取替え
2台以上の昇降機の取替え
改修の届出の対象となるのは、空気調和設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備、昇降機で
あるが、それぞれ取替える機器の能力やその範囲によって、届出対象となるかどうかが異なる。
以下に、対象となる設備機器毎に、改修の届出対象となるか否かの判断に係わる事項を示す。
(イ)空気調和設備
(ⅰ)届出対象機器等の考え方
改修の届出対象となる空気調和設備(暖房用熱源機器、冷房用熱源機器、暖房用ポンプ、冷房
用ポンプ、空気調和機(以下、この 5 つの分類を「機器分類」という。))の改修要件を下表に
示す。(施行令第 19 条第1項第 1 号)
-32-
空気調和設備の届出対象となる設備改修
①機器の能力等
②全体の 1/2 以上の改修
③1フロア全ての
改修
空気調和設備
熱源機器
(暖房用)
熱源機器
(冷房用)
ポンプ
(暖房用)
ポンプ
(冷房用)
空気調和機
取替えに係る熱源機器
取替えに係る熱源機器の
の定格出力の合計が
定格出力の合計が全体の
300kW 以上
1/2 以上
取替えに係る熱源機器
取替えに係る熱源機器の
の定格出力の合計が
定格出力の合計が全体の
300kW 以上
1/2 以上
取替えに係るポンプの
取替えに係るポンプの定
定格流量の合計が
格流量の合計が全体の 1/2
900L/min 以上
以上
取替えに係るポンプの
取替えに係るポンプの定
定格流量の合計が
格流量の合計が全体の 1/2
900L/min 以上
以上
取替えに係る空気調和
取替えに係る空気調和機
機の定格風量の合計が
の定格風量の合計が全体
60,000 ㎥/h以上
の 1/2 以上
-
-
-
-
1 つの階に設置され
ているすべての空気
調和機を交換する場
合
①②は全ての機器分類に適用され、③は空気調和機のみに適用される。①は機器分類毎に定め
られた規模以上の改修を行う場合に適用される要件であり、②は建築基準法でも 1/2 以上の修繕
を大規模の修繕としていることから定められた要件である。③の要件は、空気調和機の改修工事
が階毎に行われることが多いことから定められた要件となっている。
空気調和設備の改修工事が届出の対象になるかどうかは、5 つの機器分類の各々について①か
ら③の要件に該当するかを判断し、
1 以上の機器分類が要件に該当する場合は届出の対象となる。
(ⅱ)届出要否の判断に含める機器
改修の届出の要否の判断における、機器分類で定める熱源機器、ポンプ、空気調和機において、
どのような機器が対象となるかについて、例を示すと次表のとおりとなる。届出要否の判断に含
める機器は、機器分類における主要な機器であり、取替えによって省エネルギー化を図ることが
できる可能性のある機器である。
空気調和設備を構成する機器は多種多様であり、改修工事による省エネルギー化を図りやすい
-33-
ものと図りにくいものがある。例えば、冷房用熱源機器に含まれる冷凍機と冷却塔を比べると、
冷凍機は高効率機器への取替えにより省エネルギー化を図りやすいが、冷却塔は取替えによって
省エネルギー化を図るのは難しい。
また、冷凍機は熱源機器の中の主要機器であるため、冷凍機の取替えに合わせて熱源機器全体
のシステムを見直して台数制御等の省エネルギー制御の導入をしやすいが、冷却塔は冷凍機の補
助機器であるため、冷却塔の取替えに合わせて熱源機器全体のシステムを見直すことは考えにく
い。
これらのことから空気調和設備の改修工事においては、取替えによって省エネルギー化を図る
可能性のある機器を届出要否の判断に含めることで、実質的な省エネルギー改修工事を届出の対
象とし、既存建物の空気調和設備の省エネルギー化を促進することができる。
届出要否の判断に含める機器の例
機器分類
判断に含める機器の例
判断に含めない機器の例
・ボイラ
・真空温水機
・無圧式温水機
・ヒートポンプ冷凍機
暖房用熱源機器
・パッケージ室内機(ビル用マルチ、
・冷温水発生機
ガスヒートポンプ冷暖房機等の
・パッケージ屋外機(ビル用マルチ、
室内機を含む)
ガスヒートポンプ冷暖房機等の屋
外機を含む)
・ルームエアコン屋外機
・圧縮式冷凍機(ターボ冷凍機、スク
リュー冷凍機、水令チラー、空冷チ
ラー等)
・冷却塔
・吸収式冷凍機
冷房用熱源機器
・ボイラ(吸収式冷凍機用として)
・ヒートポンプ冷凍機
・パッケージ室内機(ビル用マルチ、
・冷温水発生機
・パッケージ屋外機(ビル用マルチ、
ガスヒートポンプ冷暖房機等の屋
外機を含む)
・ルームエアコン屋外機
-34-
ガスヒートポンプ冷暖房機等の
室内機を含む)
暖房用ポンプ
・温水1次ポンプ
・温水2次ポンプ
・冷温水1次ポンプ
・冷温水 2 次ポンプ
・オイルポンプ
・冷水1次ポンプ
冷房用ポンプ
・冷水2次ポンプ
・冷温水1次ポンプ
・冷温水 2 次ポンプ
・冷却水ポンプ
・ブラインポンプ
・レタンファン
・外気ファン(ただし、外調機の外
・空調機
気給気ファンは対象)
・外調機
・排気ファン
・ファンコイルユニット
空気調和機
・パッケージ室内機(ビル用マルチ、
ガスヒートポンプ冷暖房機等の室
・全熱交換器ファン
・パッケージ屋外機(ビル用マルチ、
ガスヒートポンプ冷暖房機等の
内機を含む)
屋外機を含む)
・ファンコンベクター
・ルームエアコン室内機
・ファンが無い放熱器
(コンベクター、パネルヒータ等)
・ルームエアコン屋外機
以上をふまえて、下表に判断に迷う場合の事例を示す。
届出に係る判断の具体例
改修工事の具体例
判 断
パッケージの更新は、熱源としての対象か空調機として 屋外機は熱源機器、室内機は空気調和
の対象か。
機として扱う。
同一階の空調機がAHU+FCUの場合でFCUのみ、又はAHUの
み取替える場合。FCUのみ、又はAHUのみでは60,000m3/h そう判断する。
以上の場合のみが対象となるのか。
既存の空気調和設備に増設する場合、例えば、空調機の 取替えた機器+増設した機器の容量で
設置された部屋にパッケージを追加する場合。
判断する。
自動制御のみを取替えた場合(インバータ等の設置)。
届出要否の判断の対象外。
パッケージの屋外機のみを更新する場合は熱源で判定
するのか。
熱源機器で判定する。
パッケージの室内機のみを更新する場合は空調機で判
定するのか。
空気調和機で判定する。
-35-
(ロ)空気調和設備以外の機械換気設備
改修の届出対象となる空気調和設備以外の機械換気設備の改修要件を下表に示す。
空気調和設備以外の機械換気設備においては、①②が適用される。改修工事が届出の対象にな
るかどうかは、2 つの要件のいずれかに該当するかを判断し、要件に該当する場合は届出の対象
となる(施行令第 19 条第1項第 2 号)。
空気調和設備以外の機械換気設備の届出対象となる設備改修
①機器の能力等
空気調和設備以外
の機械換気設備
取替えに係る送風機の
電動機の定格出力の合
計が5.5kW以上
②全体の 1/2 以上の改修
取替えに係る送風機の電
動機の定格出力の合計が
全体の1/2以上
③1フロア全ての
改修
-
(ハ)照明設備
改修の届出対象となる照明設備の改修要件を下表に示す。照明設備においては、①②③が適用
される(施行令第 19 条第 1 項第 3 号)。
照明設備の届出対象となる設備改修
①機器の能力等
照明設備
②全体の 1/2 以上の改修
取替えに係る部分の床
取替えに係る部分の床面
面積の合計が2,000㎡以
積の合計が全体の1/2以上
上
③1フロア全ての
改修
1つの階の居室に設
置されているすべて
の照明設備を交換す
る場合
なお、照明設備とは、照明器具、配線、配線器具(スイッチ等)、制御機器(コントローラー)
から構成され、照明器具は、器具本体のほか、光源、安定器、点灯管などの消耗部品を内蔵し、
拡散や遮光のための部品を付属する。
照明設備の届出対象となる改修では、上記の記述とは異なり照明器具を狭義に解釈し、照明器
具本体を一定規模取替える場合を想定している。したがって、照明器具本体を取替える場合に、
それに伴ってその他の構成要素を取替える状況は届出対象となるが、照明制御機器、配線、配線
器具(コンセント類、スイッチ等)、光源、安定器、点灯管、拡散や遮光のための部品等のみを
取替える場合は、たとえ全面的な交換であっても、照明設備の届出対象とはならない。
-36-
また、照明設備の届出対象となる改修は、第一種特定建築物において①照明設備の取替えに係
る床面積の合計が 2,000 ㎡以上である場合、あるいは②当該建築物の床面積の 1/2 以上である場
合、さらに、③1 つの階の居室に設置されている全ての照明設備の取替えを実施する場合と規定
される。
①若しくは②の場合、照明設備の改修を計画する室等の床面積の合計が 2,000 ㎡以上か、延べ
床面積の 2 分の 1 以上であれば、それら室等が当該建築物の中にどのように分布しているかに係
わらず、規定に該当するものと見なされる。床面積の絶対値による規定であるため、例えば、床
面積が 2,000 ㎡程度あるいはそれ以上の規模の建築物においては、ごく小部分の改修に相当する
かもしれないが、届出対象となる改修と見なされる可能性がある。また、2,000 ㎡程度の建築物
では、1,000 ㎡程度の改修でも規定に該当する。
③の場合は、ある1つの階に設置されている全ての照明設備を取り替える場合であり、仮に、
該当する室等の床面積の合計が 2,000 ㎡に満たない場合も、対象となる第一種特定建築物におけ
る照明器具の改修であれば、この規定に該当する。
(ニ)給湯設備
改修の届出対象となる給湯設備(熱源機器、配管設備)の改修要件を下表に示す。給湯設備に
おいては、①②が適用される(施行令第 19 条第 1 項第 4 号)。
給湯設備の届出対象となる設備改修
①機器の能力等
②全体の 1/2 以上の改修
③1フロア全ての
改修
給湯設備
熱源機器
取替えに係る熱源機器
の定格出力の合計が
200kW以上
取替えに係る熱源機器の
定格出力の合計が全体の
1/2以上
-
配管設備
取替えに係る配管の長
さが500m以上
取替えに係る配管の長さ
が全体の1/2以上
-
改修の届出対象となる給湯システムは、セントラル給湯システムとして設備されたものだけで
なく、熱源設備と給湯栓が 1 対 1 に対応しているような個別給湯システムにおいても、上記表の
規模に該当する場合は、届出対象となる。
配管の取替えを行う際には、配管全長及び取替えを行う配管長は、還り管を含む給湯配管と熱
交換器一次側配管の長さを合計して求めるが、先止配管についてはこれらの配管長には含めない。
-37-
熱源機の取替えにおいては、給湯専用の熱源機を取替える場合は上記に従って判断し、空調熱
源と給湯用熱源を兼用するなど給湯以外の用途を含めて使用している場合には、各用途の消費熱
量の比に応じて適宜按分して求めることになっており、給湯用途に按分した後の熱源出力を届出
対象となる「定格出力」とする。取替える熱源機の「定格出力」も給湯用途に按分した値を用い
て判断する。
太陽熱利用や排熱利用により給水予熱などを行っている給湯システムについては、太陽熱利用
における貯湯槽や集熱器などの周囲配管は一次側配管となる。この配管を含めて、全長 1/2 以上
もしくは 500m を超える配管を取替える場合には届出対象となる。太陽熱集熱器や排熱回収器等を
取替える場合で配管を取替えない場合には、これらの定格出力は判断しにくいことから、届出対
象とはしない。
届出に係る判断の具体例を、下表に示す。
届出に係る判断の具体例
改修工事の具体例
判 断
配管の取替えを行う際の配管長
還り管を含む給湯配管と熱交換器一側
配管の長さの合計。先止配管は含めな
い。
他の用途と兼用する熱源の取替え
給湯用途に按分した後の熱源出力で判
断する。
太陽熱利用システム・排熱利用システムの配管の取替え
熱交換器一次側配管として扱い、取替
える配管長に含めて判断する。
太陽熱集熱器や排熱回収器等の取替え
熱源機器として定格出力が判断しづら
いことから、届出不要とする。
(ホ)昇降機
改修の届出対象となる昇降機の改修要件を下表に示す(施行令第 19 条第 1 項第 5 号)。
昇降機の届出対象となる設備改修
昇降機
①機器の能力等
②全体の 1/2 以上の改修
2台以上の昇降機を交換
する場合
-
③1フロア全ての
改修
-
昇降機においては、①のみが適用される。
改修の届出対象となる前提は、第一種特定建築物(床面積が 2,000 ㎡以上)であることだが、
-38-
エレベーターの場合は、階床数やエレベーターの定員・速度等により設置台数が一律に決めら
れない面がある。
また、建物全体に占めるエレベーターのエネルギー消費量は他の機器に比べて相対的に小さく、
しかもホテル用途では延べ面積が 2,000 ㎡クラスでも休業して改修工事ができないこと、改修工
事を行う場合でも 1 台ずつ行われることなどから 2 台以上設置している場合が多いことを考慮し
て「2 台以上」と決められた。
エレベーターの、届出対象となる改修か否かの判断については下表によるが、基本的にはエレ
ベーターを全部取替える時(乗場の三方枠、敷居、レールなど一部の機器を流用する場合も全部
取替えとみなす)を届出対象とする。
評価対象となる用途については、従前の基準ではCEC/EVにおいて、ホテル等と事務所等
のみと定められていたが、新しい基準による評価の場合は、工場を除くその他の建物用途であっ
ても届出の対象となるので注意が必要である。
届出に係る判断の具体例
改修の方式
説明
届出有無
完全撤去・新設
既設エレベーターのすべての機器を、一括して最
新式の機器に取替える方式
要
準撤去・新設
乗場の三方枠、敷居、レールなど建物に埋設され
ている機器を一部流用し、その他の機器は最新式
の機器に取替える方式
要
分割改修
「乗場戸閉」
、「かご」
、「制御」等分割して順次取
替える方式
要
制御改修
エレベーターの制御器を取替える改修
不要
かご室改修
エレベーターのかご室のみを取替える改修
不要
その他
上記以外で、エレベーターの機器の一部を取替え
る改修
不要
(3)-3
届出の内容
届出の対象となった場合、建築主等は、工事着手の 21 日前までに所管行政庁に届出を行う必要
があり、省エネ措置届出の対象となる箇所は工事対象の部位となる。ここでいう建築主等には、
譲渡を受けた者(管理組合等)も想定される。まとめると下表のとおりとなる。
-39-
届出対象箇所等一覧
届出対象箇所
設備機器の
設置・改修
工事対象の設備
届出先
所管行政庁
提出期限
工事着手の
21 日前
届出者
建築主等
設備機器の設置・改修において、省エネルギー措置の届出が必要と判断された場合、エネルギ
ーの効率的利用のための措置(一次エネルギー消費量)の基準に基づき判断を行うこととなる。
なお、空気調和設備等の設置若しくは改修(建築物の増築、修繕若しくは模様替についても同
様。)については、当分の間従前の例(平成 11 年基準)によることが可能となっている。
例えば、新築時に新基準で届出をした建築物や、建築当時に届出対象では無く届出を行ってい
ない建築物においても、空気調和設備等の設置若しくは改修の届出に関しては、従前の例による
ことも妨げられていない。
新しい基準で設備機器の改修の届出を行う場合は、改修部分以外の省エネ性能にデフォルト値
(標準仕様)を使用して、建物全体の一次エネルギー消費量の算定をすることになる。ただし、
改修部分のみの算定で届出をすることも可能である。また、全設備の仕様・性能を把握している
場合は、全設備の実仕様による算定も可能とするが、改修部分以外の一部の設備機器のみ実仕様
を用いて算定することはできない。評価の際には、建物全体の設計一次エネルギー消費量が建物
全体の基準一次エネルギー消費量以下となること又は、改修部分の設計一次エネルギー消費量が
改修部分の基準一次エネルギー消費量以下となることを確認する。なお、これらの確認方法は、
新築以外の全ての行為について適用することができる。
(3)-4
届出に係る「変更の指示等」
所管行政庁は届出された内容を確認することとなるが、届出内容が基準等に比べ著しく不十分
である場合は、法に基づく一定の指示、命令等を行うことができることとされている。
第一種特定建築物における設備機器の設置・改修については、届出に係る事項を変更すべき旨
の指示を、また、当該指示に従わなかった場合はその旨を公表することができる(法第 75 条第 2
項及び第 3 項)こととされているとともに、その指示を受けた者が正当な理由なく指示に係る措
置をとらなかった場合は、命令を行うことができる(法第 75 条第 4 項)こととしている。
なお、そもそも届出を行わなかった又は虚偽の届出を行ったという場合は、法第 96 条第 1 項に
基づき罰金を科されることとなる。
-40-
省エネルギー措置届出に関する罰則等
第一種特定建築物
届出を怠った場合、
虚偽の届出をした場合
50 万円以下の罰金
・所管行政庁による指示、公表、命令
省エネ措置が著しく
不十分な場合
・100 万円以下の罰金
(命令に違反の場合)
(3)-5
届出に必要な書類と添付図書
設備機器の設置・改修時に必要な届出書類は、基本的には新築時と同様であり、省令において
届出書の様式と、その根拠を示す図書(正副2通を提出)が定められている。
必要となる図書については、届出書第三面に関連して、基準等への適合が確認できる計算書や
図面などを、申請内容に応じて添付することになる。申請内容や適用する基準等に応じて必要と
なる資料は異なる場合があるので注意する必要がある。
設備機器の設置・改修において審査の中心となるのは、届出対象となる設備機器等の分類とそ
の仕様である。また、同時に修繕・模様替を行う場合も考えられるが、その場合には届出が同時
にされる場合もある。
具体的に申請時に添付される図面としては、外皮の修繕・模様替を伴わない設備機器の設置・
改修の場合の場合、省令において「空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
の内容を表示した機器表(昇降機にあっては仕様書)、系統図及び各階平面図」とされている。
記載内容としては新築時と同様に、機器表あるいは仕様書などに機器の種別や性能が記載され、
当該記載された性能に基づく計算書などが添付されることが多い。
以下に、省令で定められている届出に必要な図書を踏まえた上で、実際に必要と思われる図書
の事例を示す。(●は必須、○は申請の内容により必須の図書を示す。)
-41-
図書名 記載する内容及び注意点
資料、図書名
記載方法については、届出書の最後にある(注意)を良く読むこ
●届出書(省令 第一号様式) と。記入は、設備機器の改修を行う部分について記載し、既存の
ままの部分については、記載は必要ない
○各種計算書
及び計算内容を示す資料
・一次エネルギー消費量計算書(webプログラムの出力様式)
・web プログラムに入力された情報が記載された設計図書(各種図
面、面積表、カタログ、付属の計算書等)
・主要室入力法の場合は、主要室・非主要室の分類が記載された
もの(色分けされた平面図等)
※非住宅(モデル建物法以外)の場合は、計算条件等の確認の為
に、webプログラムの入力ファイル一式を提出することが考えられ
る。
○空気調和設備機器表、系統図、ダクト平面図、配管平面図、仕様書
○機械換気設備機器表、系統図、ダクト平面図
○照明設備機器表、照明区画図(各階平面図及び外構図)
○給湯設備機器表、系統図、配管平面図
○昇降機機器表、仕様書
○エネルギー使用効率化設備(太陽光発電、コージェネレーション設備)機器表、仕様書
-42-
(4)
定期報告
(4)-1
定期報告の対象
定期報告は、新築、増改築、修繕等の際に省エネ措置の届出を行った建築物について行う必要
がある。定期報告の対象を以下に示す。
定期報告の対象
第一種特定建築物、第二種特定建築物(住宅を除く)で、以下の省エネ措置届出を行ったもの
新築・増築・改築
修繕・模様替
設備機器の設置・改修
定期報告は、届出を行った日に属する年度の末日から起算して 3 年ごとに、区分した各期間
ごとの最終年度内に規定の様式により行うこととなっている。
例えば、平成 25 年 10 月 1 日に届出を行った場合は、平成 28 年度内に定期報告を行うことに
なる。
H25.10/1
届出
H26.3/31
定期報告期間
H27.3/31
H28.3/31
H29.3/31
◆所管行政庁に対する定期報告義務の免除
建築物の省エネ措置に関する維持保全の状況については、所管行政庁へ定期報告を行うか、登
録建築物調査機関の建築物調査を受けるのかのいずれかを選択することになる(法第 76 条)。
登録建築物調査機関による建築物の維持保全の状況の調査を受け、その維持保全の状況が省エ
ネルギー基準に適合する旨を示す書面(適合書)の交付を受けた場合は、その書面の交付を受け
た日の属する期においては、建築物の維持保全の状況を所管行政庁に報告する義務は免除され、
当該機関が調査結果を所管行政庁に報告することになる。
義務が免除された期の次の期(次の 3 年間)においては、所管行政庁へ定期報告を行うか、登
録建築物調査機関の調査を受ける必要がある。
-43-
(4)-2
定期報告の内容
定期報告は、省エネルギーに特化して行われるものである。したがって、一般的な維持保全の
状況は対象とならず、省エネルギーに関連する項目の状況だけが対象となる。また、第二種特定
建築物に係る定期報告は、空気調和設備等に関するエネルギーの効率的利用のものに限っている。
定期報告の報告対象者は、省エネ措置の届出を行ったもの(当該建築物が譲渡された場合はそ
の譲渡された者)となるが、届出を行った者又は譲渡された者と、当該建築物の管理者が異なる
場合は、当該管理者が報告対象者となる(法 75 条第 5 項、法 75 条の 2 第 3 項)。
対象箇所等一覧
対象箇所
届出先
報告者
提出期限
新築・増築・改築、修
繕・模様替、共用設備
改修時に届出た建築主
等、それらを譲り受け
た者(管理組合等)も
しくは管理者
省エネ措置届出箇所
定期報告
(第二種特定建築物は、
空気調和設備等の省エ
所管行政庁
ネ措置に限る)
(4)-3
定期報告に係る「変更の指示等」
所管行政庁は定期報告された内容を確認することとなるが、報告内容が基準等に比べ著しく不
十分である場合は、法に基づく勧告を行うことができることとされている(法 75 条第 6 項、法
75 条の 2 第 4 項)。
なお、そもそも届出を行わなかった又は虚偽の届出を行ったという場合は、法第 96 条第 1 項に
基づき罰金を科されることとなる。
省エネルギー措置届出に関する罰則等
第一種特定建築物
届出を怠った場合、
虚偽の届出をした場合
省エネ措置が著しく
不十分な場合
(4)-4
第二種特定建築物
50 万円以下の罰金
勧告
定期報告に必要な書類
定期報告に要する書類等は、省令に規定されており、所定の定期報告書(第三号様式)に省エ
ネルギー措置の維持保全状況について記入し、所管行政庁に報告しなければならない。
-44-
(5)
届出対象外となるもの
法第75条第7項及び法第75条の2第5項の定めるところにより、「法令若しくは条例の定める現状
変更の規制及び保存のための措置その他の措置がとられていることにより、省エネルギー措置を
とることが困難なものとして政令で定める建築物又は仮設の建築物であつて政令で定めるものに
は、適用しない」とされている。
具体的には政令第 20 条に定められており、まとめると下表のとおりとなる。
届出を要しない建築物
①文化財保護法(昭和二十五年法律第二百十四号)の規定によつて国宝、重要文化財、
重要有形民俗文化財、特別史跡名勝天然記念物又は史跡名勝天然記念物として指定さ
れ、又は仮指定された建築物
②文化財保護法第百四十三条第一項又は第二項の伝統的建造物群保存地区内におけ
る同法第二条第一項第六号の伝統的建造物群を構成している建築物
文化財等
③旧重要美術品等の保存に関する法律(昭和八年法律第四十三号)の規定によつて重
要美術品等として認定された建築物
④文化財保護法第百八十二条第二項の条例その他の条例の定めるところにより現状
変更の規制及び保存のための措置が講じられている建築物であつて、法第七十二条に
規定する措置をとることが困難なものとして所管行政庁が認めたもの
⑤ ①、③、④に掲げる建築物であつたものの原形を再現する建築物で、法第七十二
条に規定する措置をとることが困難なものとして所管行政庁が認めたもの
⑥景観法(平成十六年法律第百十号)第十九条第一項の規定により景観重要建造物と
して指定された建築物
⑦建築基準法第八十五条第一項又は第二項に規定する応急仮設建築物であつて、その
建築物の工事を完了した後三月以内であるもの又は同条第三項の許可を受けたもの
仮設
建築物
⑧建築基準法第八十五条第二項に規定する工事を施工するために現場に設ける事務
所、下小屋、材料置場その他これらに類する仮設建築物
⑨建築基準法第八十五条第五項の許可を受けた建築物
また、都市の低炭素化の促進に関する法律第 54 条第 8 項により、低炭素建築物として建築物全
体(共同住宅においては建築物全体+住戸ごと)の認定を受けることにより、省エネルギー法の
届出をしたものとみなされる。ただし、法第 75 条第 5 項及び法第 75 条の 2 第 3 項に定める定期
報告については省略することができないので注意が必要である。
-45-
1.4.申請に係る届出様式等について
(1)
届出様式について
届出に係る各種様式は省令において以下の通り定められている。
イ)第一号様式:届出書
ロ)第二号様式:変更届出書
ハ)第三号様式:定期報告書
今回の改正で変更となるのは、上記様式のうち第一号様式の届出書のみとなっている。第一号
様式の届出書は、
第一面:届出者である建築主氏名と届出先所管行政庁
第二面:特定建築主等の概要
第三面:省エネルギー措置の概要
から構成されており、従前、第三面は「住宅の用途に供する建築物」
「住宅以外の用途に供する建
築物」の用途に応じ異なる様式となっていたが、平成25年10月1日の改正で用途によらない1枚
の書式となり、【3.用途区分】の項目で住宅、非住宅それぞれの用途にチェックを入れる様式と
なった。
また、住宅の届出においては、平成25年10月1日より施行される設計施工指針附則(新仕様基準)
による場合は、第一号様式に代わり附則様式を添付することになる。
(2)
経過措置期間等における適用基準と届出様式
前述の通り、平成 25 年 1 月 31 日に公布された省エネの改正基準は、非住宅については平成 25
年 4 月 1 日、住宅については平成 25 年 10 月 1 日から施行され、新たな基準に基づく届出が可能
となっているが、経過措置として非住宅は平成 26 年 3 月 31 日(ポイント法を除く外皮基準に関
しては平成 27 年 3 月 31 日)まで、住宅は平成 27 年 3 月 31 日まで従前の基準による届出も可能
となっている。
そのため、一定期間従前の基準等を届出に用いることが可能となり、従前基準と改正基準が混
在した届出が行われることとなる。適用する基準によって届出の際に使用する届出様式も異なり、
主に以下の①~③が用いられることになる。
-46-
① 平成 22 年 4 月 1 日版
【住宅】
Q値、μ値(判断基準)又は外皮仕様(旧設計施工指針)
【非住宅】PAL(ポイント法、簡易ポイント法)、CEC(ポイント法、簡易ポイント法)
② 平成 25 年 10 月 1 日版
【住宅】 UA値、ηA値及び一次エネルギー消費量(判断基準、新設計施工指針(本則))
【非住宅】PAL、一次エネルギー消費量
②’ 平成 25 年 10 月 1 日版附則様式
【住宅】
【非住宅】
外皮仕様及び設備仕様(新設計施工指針(附則))
-
③ 平成 26 年 4 月 1 日予定版(PAL*対応版)
【住宅】 UA値、ηA値及び一次エネルギー消費量(判断基準、新設計施工指針(本則))
【非住宅】PAL*、一次エネルギー消費量
上記②と③の違いは、平成 26 年 4 月 1 日よりPAL*が適用可能となり、用途区分ごとに分け
た記載から、建築物全体としての記載へと改訂される為、以下に示すように非住宅の外皮性能の
記載方法が異なる点である。
第三面イメージ】
【平成 25 年 10 月 1 日版
【平成 26 年 4 月 1 日予定版
第三面イメージ】
-47-
①、②、②’及び③の様式と、対応する適用基準をまとめると下表のとおりとなる。なお、平
成 25 年 10 月 1 日時点で、平成 25 年 4 月 1 日版様式は廃止されることとなる。
届出様式と対応する適用基準
届出
様式
用途
住宅
①
②
平成 22 年
平成 25 年
4 月 1 日版
10 月 1 日版
Q値、μ値
又は外皮仕様
平成 25 年
平成 26 年
10 月 1 日版
4 月 1 日予定版
附則様式
(PAL*対応版)
外皮仕様
及び設備仕様
UA値、ηA値及び一
次エネルギー消費量
特殊な調査研究に基
づく計算法
-
PAL*
一次エネルギー
消費量
特別な調査又は研
究の結果に基づく
計算法
第三面を
第三面に
住戸部分のみに
第三面に
用途ごとに記載
まとめて記載
ついて記載
まとめて記載
(ポイント法、
簡易ポイント法)
CEC
(ポイント法、
簡易ポイント法)
複合建築物
の場合
③
PAL
一次エネルギー
消費量
特別な調査又は研
究の結果に基づく
計算法
PAL
非住宅
UA値、ηA値及び一
次エネルギー消費量
特殊な調査研究に基
づく計算法
②’
上表①、②、②’及び③の届出様式において、適用する基準に応じ該当する様式を選択するこ
とになる。具体的には第7章に省令様式・附則様式を添付しているので参照されたい。
なお、上表において、複合用途の建築物の場合、様式①については第三面をそれぞれの用途ご
とに記載することになるが、様式②若しくは③については、一枚に複数の用途を記載することが
可能な様式となっている。
また、例えば住宅と非住宅の複合建築物において、それぞれの用途で新旧の基準を使い分ける
場合などは、複数の様式の第三面を併用するケースも考えられる。
(3)届出内容別の記載項目
今回改正された届出様式における、届出内容別の第三面の記載項目一覧を
【表 6-1
届出内容別記載項目一覧(新築・改築・増築)】
【表 6-2
届出内容別記載項目一覧(修繕・模様替、設備機器の設置・改修)】に示す。
-48-
表 6-1
届出内容別記載項目一覧(新築・改築・増築)
住宅
工事
種別
新築
(一戸建
ての住
宅)
住
No
数
判断
設計
判断
設計
基準
施工
基準
施工
等
指針
等
指針
※1
附則
※1
附則
非
住
宅
-
○
-
-
① ②、④
2
1
-
○
-
○
-
A、C、D
3
1
○
-
-
○
-
① ②、D
○
-
○
-
-
-
○
-
○
-
○
-
-
○
-
-
-
-
-
○
5
6
7
8
2以
上
2以
上
2以
上
-
1
○
-
○
-
○
新築
用住宅)
欄
○
宅等)
(店舗併
記入が必要な
1
新築
非住宅
一次エネ
1
4
(共同住
戸
外皮
9
1
-
○
-
○
○
10
1
○
-
-
○
○
○
-
○
-
○
11
2以
上
①、④、⑤、
⑥、⑦
備考
⑤、⑥、⑦は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
A、B、C、D、 B、C、D は住戸数分の情報
E
を別途用意して提出。
①、⑤、⑥、B、 ⑤、⑥、B、D は住戸数分の
D、E
情報を別途用意して提出。
①、③、④
①、③、④、
⑤、⑥、⑦
非住宅用途の床面積が 300
㎡以下の場合、③は不要なケ
ースもあり。以下同じ。
①、③、④、B、 ④は非住宅部分のみ対象。
C、D
①、③、④、
④は非住宅部分のみ対象。
⑤、⑥、B、D
①、③、④、
⑤、⑥、⑦
⑤、⑥、⑦は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
④は非住宅部分及び共同住
新築
12
(複合建
2以
上
-
○
-
○
○
①、③、④、B、 宅共用部が対象。
C、D
B、C、D は住戸数分の情報
を別途用意して提出。
築物)
④は非住宅部分及び共同住
13
2以
上
○
-
-
○
○
①、③、④、
宅共用部が対象。
⑤、⑥、B、D
⑤、⑥、B、D は住戸数分の
情報を別途用意して提出。
※1 判断基準等とは、判断基準及び設計施工指針本則(部位別仕様表)を示す。
-49-
表 6-2
届出内容別記載項目一覧(修繕・模様替、設備機器の設置・改修)
)
住宅
外皮
工事
種別
No
住戸
数
一次エネ
設計
判断
設計
判断
施工
基準
施工
基準
指針
等
非
住
記入が必要な欄
備考
宅
指針
等
附則
附則
⑤、⑥は改修を行った住戸
修繕・
18
2以
上
数分用意して提出。
○
-
-
-
-
①、⑤、⑥
計算部位以外はデフォルト
値(仕様基準上の U 値)を
模様替
用いて計算しても良い。
(住宅
B、C は改修を行った住戸数
外皮)
19
2以
上
-
○
-
-
A、B、C
-
分用意して提出。
変更部位のみ記載すれば良
い。
⑤、⑦は改修を行った住戸
数分用意して提出。プログ
ラムに使う q 値、m C 値、m H
設備機
20
器の設
2以
上
値及び改修していない設備
-
-
○
-
-
①、④、⑤、⑦
の性能についてはデフォル
ト値を用いて計算しても良
置・改
い。④は共用部を改修した
修
場合に共用部の計算結果を
(住宅
記入。
設備)
B、D は改修を行った住戸数
21
2以
上
分用意して提出。改修を行
-
-
-
○
-
A、B、D、E
っていない設備については
記入不要。共用部も併せて
改修する場合は、E も記入。
修繕・
模様替
(非住
22
-
-
-
-
-
○
①、③
23
-
-
-
-
-
○
①、④
宅外皮)
設備機
器の設
置・改
修
(非住
宅設備)
-50-
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
①
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
②
③
④
⑤
⑥
⑦
地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(用途区分
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-51-
)
)
)
)
)
)
附則様式(附則第四条関係)(A4)
省エネルギー措置の概要
A
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備
【3.該当する地域区分】(
B
C
地域)
【4.住戸に係る事項】
(1)住戸の番号
(
)
(2)住戸の存する階 (
階)
(3)専用部分の床面積(
㎡)
(4)外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1)屋根又は天井
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
2)壁
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
3)床
(イ)外気に接する部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
4)土間床等の外周
(イ)外気に接する部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
5)開口部
【開口部比率】(
)
【断熱性能】□建具等の種類(建具の材質・構造
(ガラスの種別
□熱貫流率
(
W/(㎡・K))
【日射遮蔽性能】
□ガラスの日射熱取得率(日射熱取得率
□開口部付属部材
(南±25 度に設置するもの
(上記以外の方位に設置するもの
□ひさし、軒等
-52-
)
)
)
)
)
D
E
(5)空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1)住戸の形状に係る措置
外皮等面積の合計を床面積の合計で除した数値(
基準値(
2)住戸の設備に係る措置
【暖房】暖房設備(
効率(
)
)
)
)
【冷房】冷房設備(
効率(
)
)
【換気】換気設備(
効率(
)
)
【照明】省エネルギー措置の概要(
)
【給湯】給湯設備(
効率(
)
)
【5.共同住宅等における共用部に係る措置】
基準一次エネルギー消費量(
設計一次エネルギー消費量(
【6.備考】
-53-
GJ/年)
GJ/年)
(4)
注意書きに係る複合建築物の判断
複合建築物の届出書類の取扱いについては、届出書の第一号様式の注意書きに規定されており、
以下の通りである。
(注意)
1.届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
住宅の用途及び住宅以外の用途に供されている建築物の届出において、住宅以外の用途
に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合、住宅以外の用途に供する部分を、住宅の
用途に供するものとして取り扱うこととします。ただし、住宅以外の用途に供する部分につ
いて、第三面の5欄の(1)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱
うことができることとし、5欄の(2)の記入については、住宅以外の用途に供するものと
して取り扱うこととします。
~以下略~
今回の届出様式改正によって注意書きの項目も大幅に変更となっており、複合建築物の判断に
おいて例外が設けられているのは、住宅以外の用途に供する部分の床面積の合計が300㎡未満の場
合のみである。
またその場合、住宅以外の用途に供する床面積の合計が300㎡未満の部分の計算方法については、
外皮基準は住宅の基準若しくは非住宅の基準のいずれでも適用できるが、一次エネルギー消費量
(設備基準)に関しては、必ず非住宅の基準にて届出を行う必要がある。
なお、第二種特定建築物で非住宅用途の場合は、3年ごとの定期報告が義務付けされているが、
上記注意書きに準じた非住宅用途部分については、「住宅の用途に供するものとして取り扱う」
と記載しており、住宅用途と判断し定期報告を行うことは要しないこととなる。
なお、従前の基準による届出の場合は従前の届出様式を使用することとなるが、その場合注意
書きも当該様式の内容が適用されることとなる。
◆共同住宅(1,500㎡)+事務所(300㎡未満)の新築の場合(事例)
住宅
住宅
共用部
→
事務所
300㎡
未満
注意書きの規定により、住宅として届出を行う。
(第二種特定建築物の住宅であるため、定期報告は不要となる。)
-54-
(5)
届出書の記載例
(5)-1
非住宅
平成 25 年 10 月 1 日版(PAL計算)の様式における届出の場合について、
第三面の記載例を以下に示す。
平成 25 年 10 月 1 日版
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成25年10月1日
届出者氏名 株式会社 省エネ不動産
代表取締役 ○○ ○○
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
※整理番号欄
日
号
係員印
-55-
印
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】 カブシキガイシャ ショウエネフドウサン ○○ ○○
【ロ.氏名】 株式会社 省エネ不動産 代表取締役 ○○ ○○
【ハ.郵便番号】 102-0071
【ニ.住所】 東京都千代田区○○○
【ホ.電話番号】 03-○○○○-○○○○
【2.代理者】
【イ.氏名】 ○○ ○○
【ロ.勤務先】 株式会社 ○○設計事務所
【ハ.郵便番号】 102-0071
【ニ.所在地】 東京都千代田区○○○
【ホ.電話番号】03-○○○○-○○○○
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】と同じ
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】 東京都港区赤坂○○○
【ロ.名称】
(仮称)○○マンション新築工事
【ハ.用途】 共同住宅
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造 □木造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
5階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】( 3850.0㎡)(
㎡)(3850.0㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成25年11月20日
【6.工事完了予定年月日】平成26年7月30日
【7.備考】
-56-
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
6 地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置PALにおける用途を記載する。
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率複数用途建築物の場合は、改行を
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
して用途ごとに記載する。
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(296.1 MJ/(㎡・年))(用途区分 事務所等 )
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
7054.9 GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
6911.7 GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-57-
)
)
平成 26 年 4 月 1 日版(PAL*計算)の様式における届出の場合について、
第三面の記載例を以下に示す。
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
6 地域)
PAL*における基準値を
【5.建築物全体に係る事項】
記載する。
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
複数用途建築物の場合は、屋
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
内周囲空間の床面積で加重平
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
モデル建物法(PAL*)の場合の記載例。
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果 均した値を記載する。
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数( 429.1 MJ/(㎡・年))(基準値 450 MJ/(㎡・年))
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
モデル建物法(PAL*) 設計値/基準値:0.95
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
モデル建物法(一次エネ)の場合の記載例。
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
モデル建物法(一次エネ) 設計値/基準値:0.98
)
(
主要室入力法 基準一次エネルギー消費量:7054.9GJ/年
設計一次エネルギー消費量:6911.7GJ/年
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
主要室入力法の場合の記載例。
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-58-
)
)
(5)-2
変更届出
届出を行った後に変更が生じた場合には、届出書の第一面を変更届(省令第二号様式)とし、
変更部分に係る図書を添付し、変更の届出を行う必要がある。以下に記載例を示す。
第二号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
変更届出書
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項後段又は法第 75
条の2第1項後段の規定による変更の届出をします。この変更届出書に記載の事項は、事実に相
違ありません。
所管行政庁
様
平成25年10月20日
届出者氏名
株式会社 省エネ不動産
代表取締役 ○○ ○○
印
【変更の届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項後段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項後段の規定による届出)
【変更の届出をする建築物の直前の届出】
【受付番号】 第
○○○○○○ 号
【届出日】
平成25年8月1日
【変更内容の概要】
開口部の位置及び大きさ
※特記欄
※受付欄
平成
年
第
月
※整理番号欄
日
号
係員印
(注意)
① 届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③
数字は算用数字を用いてください。
④
記入欄が不足する場合には、別紙に必要な事項を記入して添えてください。
⑤
この変更届出書のほか、建築物の外壁、窓等を通しての熱の損失の防止及び建築物に設け
る空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置の内容を確認するために所管
行政庁が必要と認める書類及び図面を提出してください。
⑥
※印のある欄は記入しないでください。
-59-
(5)-3
定期報告
定期報告書(第三号様式)に省エネルギー措置の維持保全状況について記入し、所管行政庁に
報告しなければならない。以下に記載例を示す。
第三号様式(第三条関係)(A4)
定期報告書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第5項又は法第 75 条
の2第3項の規定による報告をします。この定期報告書に記載の事項は、事実に相違ありません。
所管行政庁
様
平成25年10月20日
報告者(所有者又は管理者)氏名
株式会社 省エネ不動産
代表取締役 ○○ ○○
【定期報告の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第5項の規定による報告)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第3項の規定による報告)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
※整理番号欄
日
号
係員印
-60-
印
(第二面)
報告者等の概要
【1.報告者(所有者又は管理者)】
【イ.氏名のフリガナ】 カブシキカイシャショウエネフドウサン ダイヒョウトリシマリヤク
【ロ.氏名】 株式会社省エネ不動産 代表取締役 ○○ ○○
【ハ.郵便番号】 〒100-○○○○
【ニ.住所】 千代田区○○○
【ホ.電話番号】 03-○○○○-○○○○
○○ ○○
【2.代理者】
【イ.氏名】 断熱 太郎
【ロ.勤務先】 霞ヶ関管理株式会社
【ハ.郵便番号】 〒100-○○○○
【ニ.所在地】 千代田区○○○
【ホ.電話番号】 03-○○○○-○○○○
【3.調査者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
「2.代理者」と同じ
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】 ●●●
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】 千代田区○○○
【ロ.名称】 省エネビル
【ハ.用途】 事務所
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
5階
地下
1階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
2214㎡)(
㎡)
( 2214㎡)
【5.備考】
-61-
(第三面)
省エネ措置の届出を行った
年月日を記入する。
建築物の維持保全の状況等
【1.届出及び報告の状況】
【イ.届出をした日】平成22年11月1日(受付番号 ○○○ )
【ロ.届出をした部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備 □昇降機
報告をしたことがある場合
【ハ.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等
□物品販売業を営む店舗等 □学校等 □飲食店等 は前回の報告を行った年月
□集会所等 □工場等
日と受付番号、および報告
【ニ.届出書の有無】□有 □無
【ホ.報告をした日】平成
年
月
日(受付番号
) 書の有無を記入する。この
【ヘ.報告書の有無】□有 □無
例では初めての報告なので
【ト.法第 76 条第2項の書面の交付】平成
年
月
日
(機関名
)(調査番号
)
未記入。
【2.建築物の維持保全の状況】
最初の省エネ措置の届出
【イ.省エネルギー措置の変更の有無】
外壁、窓等
空気調和設備
空気調和設備以外の機械換気設備
照明設備
給湯設備
昇降機
有
□
□
□
□
□
□
/
/
/
/
/
/
/
無
□
□
□
□
□
□
(報告をしたことがある場
変更後の省エネルギー措置の概要
合は前回の報告)以降に行
った増築・改築・修繕・模
様替等を記入する。
【ロ.省エネルギー性能の維持保全の状況】
定期報告項目
確認内容
外壁、窓等 □室の配置
熱の損失が増大しないように採用した室の配置等
に変更がない
□外壁、窓等の保全
目視による外壁、窓等の破損がない
□窓の清掃等
ガラス等が清掃され、建具周りの気密材に破損がない
適/不適
□ / □
□ / □
□ / □
ひさし・屋外日よけの破損がない
□ / □
ブラインド・カーテン等が正常に作動している
□ / □
□熱源機器の台数制御
熱源機器の台数制御が正常に作動している
□ / □
採用した省エネ措置にチェ
□蓄熱空調システムにお 蓄熱空調システムにおける熱源機器が正常に作動し
□ / □
ける熱源機器の作動
ている
ックする。
□日射遮蔽装置の保全
空気調和設
備
□冷温水の変流量制御
□空気調和機の変風量制
御
□予冷・予熱時外気シャ
ットオフ制御
□最小外気負荷制御
□ヒートポンプ方式の
空調機
空気調和設
備以外の機
械換気設備
□送風機のフィルター
□ダンパーの作動
□送風機の制御
冷温水の変流量制御が正常に作動している
空気調和機の変風量制御が正常に作動している
□ / □
□ / □
予冷・予熱時外気シャットオフ制御が正常に作動して
いる(モーターダンパーの作動)
最小外気負荷制御が正常に作動している
フィルターに汚れや目詰まりがない
冷媒管に液漏れがない
吹き出し口から適切な風量がある
温度調節ができる
フィルターの汚れが著しくなく、目詰まりもない
ダンパーが正常に作動している
送風機の発停(オン/オフ)制御が正常に作動してい
る
□ / □
-62-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
照明設備
□照明環境の維持
□制御の作動状況
給湯設備
□システムの省エネ性
□熱源機器の作動
□熱源機器の断熱・保温
□配管系統の保温
昇降機
風量制御が正常に作動している
□ / □
光源(ランプ)・反射板・カバー等が定期的に清掃され □ / □
ている
カード、センサーによる制御が正常に作動している □ / □
明るさ検知による自動点滅制御が正常に作動してい
る
適正照度制御が正常に作動している
タイムスケジュール制御が正常に作動している
昼光利用制御が正常に作動している
ゾーニング制御が正常に作動している
局所制御が正常に作動している
安全装置(安全弁・膨張管)から常時湯が吹き出しし
ていない
給湯不要時に、熱源が運転していない(夜間等の貯湯
運転時は除く)
ボイラ本体外周部に高温部・変色部・熱による変形部
がなく、及びボイラ本体から異臭・煙がない
配管・バルブ・フランジ類の保温材に損傷・腐食・劣化
(カビの付着等)がない
配管・バルブ・フランジ類からの水漏れ及び保温材の
濡れがない(屋外配管は防水処理箇所の劣化がない)
□配管系統の循環ポンプ 循環ポンプからの水漏れがない
運転不要時に、循環ポンプが運転していない
□貯湯槽の温度設定
給湯温度が正常に設定されている(給湯温度を必要以
上に高温にしていない)
□貯湯槽の断熱・保温
貯湯槽からの湯漏れ及び貯湯槽周りの保温材の濡れ
がない
□太陽熱システム
集熱器及び配管からの水漏れがない
□昇降機設備の点検
巻上機の著しい機械的な摩耗及びオイル漏れ等がな
い
【ハ.エネルギー利用効率化設備に関する事項】
(1)エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
(2)変更の有無
有 / 無
□ / □
変更内容
(3)維持保全の状況
定期報告項目
□機器の点検
確認内容
機器の著しい汚れや破損等がない
適/不適
□ / □
□制御の作動状況
制御が正常に作動している
□ / □
【3.備考】
-63-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
1.5
参考資料(省令様式・附則様式)
・第一号様式
届出書①:平成22年4月1日版
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
日
印
※整理番号欄
日
号
係員印
-64-
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成
年
月
日
【6.工事完了予定年月日】平成
年
月
日
【7.備考】
-65-
(第三面(住宅の用途に供する建築物))
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置】
該当する地域区分(
地域)
□性能基準
□年間暖冷房負荷(年間暖冷房負荷
MJ/(㎡・年))
□熱損失係数及び夏期日射取得係数(熱損失係数
W/(㎡・K))
(夏期日射取得係数
)
□仕様基準
【屋根又は天井】
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【断熱性能】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
【壁】
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【断熱性能】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
【床等】
【床等の種別】□床 □土間床等の外周部
【床等の部位】□外気に接する部分 □その他の部分
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【断熱性能】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
【開口部】
【断熱性能】□建具等の種類(建具の材質
)(ガラスの種別
)
□熱貫流率
(
W/(㎡・K))
【日射遮蔽性能】
□ガラスの日射遮蔽性能(日射侵入率
)
□開口部付属部材
(付属部材
)
□ひさし、軒等
【3.空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置】
□【空気調和設備(共用部に設けるもの)】
省エネルギー措置の概要 (
)
□【空気調和設備以外の機械換気設備(共用部に設けるもの)】
□性能基準(換気エネルギー消費係数
)
□仕様基準(評価点の合計
)
□【照明設備(共用部に設けるもの)】
性能基準(照明エネルギー消費係数
)
□【給湯設備(共用部に設けるもの)】
省エネルギー措置の概要 (
)
□【昇降機(共用部に設けるもの)
】
□性能基準(エレベーターエネルギー消費係数
□仕様基準(評価点の合計
【4.備考】
-66-
)
)
(第三面(住宅以外の用途に供する建築物))
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.用途区分】□ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗等
□学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【3.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置】
【外壁、窓等】
□性能基準(年間熱負荷係数
MJ/(㎡・年))
□仕様基準(評価点の合計
)
□基準対象外
【4.空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置】
□【空気調和設備】
□性能基準(空調エネルギー消費係数
)
□仕様基準(評価点の合計
)
□基準対象外
□【空気調和設備以外の機械換気設備】
□性能基準(換気エネルギー消費係数
□仕様基準(評価点の合計
□基準対象外
)
)
□【照明設備】
□性能基準(照明エネルギー消費係数
□仕様基準(評価点の合計
□基準対象外
)
)
□【給湯設備】
□性能基準(給湯エネルギー消費係数
□仕様基準(評価点の合計
□基準対象外
)
)
□【昇降機】
□性能基準(エレベーターエネルギー消費係数
□仕様基準(評価点の合計
□基準対象外
【5.備考】
-67-
)
)
□事務所等
(注意)
1.届出書類
① 住宅の用途のみに供されている建築物の届出
第一面、第二面及び第三面(住宅の用途に供する建築物)を提出してください。なお、
「住
宅」とは、一戸建住宅、連続住宅、重ね建住宅、共同住宅その他エネルギーの使用の状況に
関してこれらに類するものをいいます。
②
住宅の用途及び住宅以外の用途に供されている建築物の届出
(1) 住宅以外の用途に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合
住宅以外の用途に供する部分を、住宅の用途に供するものとして取り扱うこととします。
第一面、第二面及び第三面(住宅の用途に供する建築物)を提出してください。
(2) 住宅以外の用途に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡以上の場合
原則として、第一面、第二面、第三面(住宅の用途に供する建築物)及び第三面(住宅
以外の用途に供する建築物)を提出してください。また、住宅以外の複数の用途に供する
建築物については、各用途ごとに第三面(住宅以外の用途に供する建築物)を提出してく
ださい。ただし、次に掲げる場合は、それぞれの区分に応じた取扱いとすることができま
す。
イ
住宅の用途に供する部分の床面積の合計が、建築物の床面積の合計の5分の1未満で、
かつ、2000 ㎡未満である場合
当該部分を特定用途(住宅及び工場等以外の用途のう
ち、建築物の床面積に占める割合が最も大きいものをいいます。以下同じ。)に供する
ものとして取り扱うことができます。
ロ
特定用途に供する部分の床面積の合計が、建築物の床面積の合計の5分の4以上で、
かつ、非特定用途(住宅、工場等及び特定用途以外の用途のうち、建築物の床面積に占
める割合が最も大きいものをいいます。以下同じ。)に供する部分の床面積の合計が 2000
㎡未満である場合
住宅、工場等及び特定用途以外の用途に供する部分を特定用途に供
するものとして取り扱うことができます。
ハ
特定用途に供する部分の床面積の合計が、建築物の床面積の合計の2分の1以上5分
の4未満で、かつ、非特定用途に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡未満である場合
住宅、工場等及び特定用途以外の用途に供する部分を特定用途に供するものとして取り
扱うことができます。
なお、イの規定及びロ又はハの規定を同時に適用することは可能ですが、ロ又はハの規
定の適用の判断に当たっては、イの規定により特定用途に供するものと取り扱われる部分
についても、特定用途以外の用途に供されるものとして取り扱われることとなります。
③
住宅以外の用途のみに供されている建築物の届出
第一面、第二面及び第三面(住宅以外の用途に供する建築物)を提出してください。また、
複数の用途に供する建築物については、各用途ごとに第三面(住宅以外の用途に供する建築
物)を提出してください。ただし、次に掲げる場合は、それぞれの区分に応じた取扱いとす
ることができます。
イ
特定用途に供する部分の床面積の合計が、建築物の床面積の合計の5分の4以上で、か
つ、非特定用途に供する部分の床面積の合計が 2000 ㎡未満である場合
住宅、工場等及
び特定用途以外の用途に供する部分を特定用途に供するものとして取り扱うことができ
ます。
ロ
特定用途に供する部分の床面積の合計が、建築物の床面積の合計の2分の1以上5分の
4未満で、かつ、非特定用途に供する部分の床面積の合計が 300 ㎡未満である場合
-68-
住宅、
工場等及び特定用途以外の用途に供する部分を特定用途に供するものとして取り扱うこ
とができます。
2.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
3.第一面関係
①
届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③ ※印のある欄は記入しないでください。
4.第二面関係
① 第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者がそれぞれ2者以上の場
合は、第二面は代表となる第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者
について記入し、別紙に他の第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工
者について記入して添えてください。
②
1欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及
び代表者の氏名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は法人の所在
地を、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主がマンションの管理を行う建物の区分所有
等に関する法律第3条又は第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者
の氏名のフリガナを、「ロ」は団体の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は団体の所在地を記入
してください。
③
2欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主からの委任を受けて届出をする場合に
記入してください。
④
4欄の「ニ」は、該当するすべてのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
なお、その他の構造を含む場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併
せて具体的な構造を記入してください。
⑤
ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
5.第三面(住宅の用途に供する建築物)関係
①
1欄は、該当するすべてのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
②
2欄は、
「性能基準」又は「仕様基準」の該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ
てください。
③
2欄の「性能基準」は、
「年間暖冷房負荷」又は「熱損失係数及び夏期日射取得係数」の該
当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せて必要な事項を記入するとともに、省
エネルギー基準(法第 73 条第1項に基づき国土交通大臣が定める基準をいいます。以下同
じ。)の適用に当たって使用した計算表は、別紙に記入して添えてください。
④
2欄の「仕様基準」の「屋根又は天井」及び「壁」の「断熱材の施工法」は、部位ごとに
断熱材の施工法を複数用いている場合は、主たる施工法のチェックボックスに「レ」マーク
を入れてください。なお、主たる施工法以外の施工法について、主たる施工法に準じて、第
三面(住宅の用途に供する建築物)のうち当該部位に係る事項を記入したものを添えること
を妨げるものではありません。
⑤
2欄の「仕様基準」の「屋根又は天井」及び「壁」の「断熱性能」は、
「断熱材の種別及び
厚さ」、「熱貫流率」又は「熱抵抗値」のうち、該当するチェックボックスに「レ」マークを
入れ、併せて必要な事項を記入してください。
「断熱材の種別及び厚さ」については、当該部
位に使用している断熱材の材料名及び厚さを記入してください。
-69-
⑥
2欄の「仕様基準」の「床等」は、床及び土間床等(地盤面をコンクリートその他これに
類する材料で覆ったもの又は床裏が外気に通じないものをいいます。
)の外周のうち、主たる
部位を対象としてください。
⑦
2欄の「仕様基準」の「床等」の「床等の種別」及び「床等の部位」は、該当するチェッ
クボックスに「レ」マークを入れてください。
⑧
2欄の「仕様基準」の「床等」の「断熱材の施工法」は、断熱材の施工法を複数用いてい
る場合は、主たる施工法のチェックボックスに「レ」マークを入れてください。なお、主た
る施工法以外の施工法について、主たる施工法に準じて、第三面(住宅の用途に供する建築
物)のうち当該部位に係る事項を記入したものを添えることを妨げるものではありません。
⑨
2欄の「仕様基準」の「床等」の「断熱性能」は、「断熱材の種別及び厚さ」、「熱貫流率」
又は「熱抵抗値」のうち、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せて必要な
事項を記入してください。
「断熱材の種別及び厚さ」については、当該部位に使用している断
熱材の材料名及び厚さを記入してください。
⑩
2欄の「仕様基準」の「開口部」は、開口部のうち主たるものを対象としてください。
⑪
2欄の「仕様基準」の「開口部」の「断熱性能」は、
「建具等の種類」又は「熱貫流率」の
該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せて必要な事項を記入してください。
⑫
日射遮蔽措置がとられている場合は、2欄の「仕様基準」の「開口部」の「日射遮蔽性能」
の「窓の日射侵入率」、「付属部材」及び「ひさし、軒等」について該当するチェックボック
スに「レ」マークを入れ、併せて必要な事項を記入してください。
⑬
3欄の各消費係数は、以下の数値をいいます。
(1)
「換気エネルギー消費係数」
住宅に設ける機械換気設備が1年間で消費するエネルギ
ーの量で熱量に換算したものを、同期間における当該住宅の仮想換気消費エネルギー量で
熱量に換算したもので除して得た数値
(2)
「照明エネルギー消費係数」
住宅に設ける照明設備が1年間に消費するエネルギーの
量で熱量に換算したものを、同期間における当該住宅の仮想照明消費エネルギー量で熱量
に換算したもので除して得た数値
(3)
「エレベーターエネルギー消費係数」
住宅に設けるエレベーターが1年間に消費する
エネルギーの量で熱量に換算したものを、同期間における当該住宅の仮想エレベーター消
費エネルギー量で熱量に換算したもので除して得た数値
⑭
3欄の共用部に設ける「空気調和設備」及び「給湯設備」は、これらの設備を設け、かつ、
集中熱源から各住戸へダクトや配管によって温風や温水等を供給する場合は、該当するチェ
ックボックスに「レ」マークを入れ、併せてその省エネルギー措置の概要について記入して
ください。
⑮
3欄の共用部に設ける「空気調和設備以外の機械換気設備」、「照明設備」及び「昇降機」
は、これらの設備を設ける場合は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て性能基準又は仕様基準に基づく評価を記入してください。
⑯
⑭及び⑮の規定にかかわらず、3欄は、一戸建住宅に設けるもの並びに連続住宅、重ね建
住宅及び共同住宅において住戸ごとに設けるものについて記入する必要はありません。
⑰
エネルギー利用効率化設備その他のエネルギーの効率的利用を図ることができる設備又は
器具等、ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、4欄に記入し、又は別紙に記入
して添えてください。
6.第三面(住宅以外の用途に供する建築物)関係
①
1欄は、該当するすべてのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
-70-
②
2欄は、該当するすべてのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。建築物の
用途区分は、次のとおりとします。なお、複数の用途について省エネルギー性能を計算する
際にそれぞれの用途に対応した省エネルギー基準を適用する場合にあっては、適用する省エ
ネルギー基準ごとに建築計画又は設備計画について別紙に記入して添えてください。
(1)
「ホテル等」とは、ホテル、旅館その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類す
るものをいいます。
(2)
「病院等」とは、病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホームその他エネルギーの使用の
状況に関してこれらに類するものをいいます。
(3)
「物品販売業を営む店舗等」とは、百貨店、マーケットその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(4)
「事務所等」とは、事務所、官公署、図書館、博物館その他エネルギーの使用の状況に
関してこれらに類するものをいいます。
(5)
「学校等」とは、小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各種学
校その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(6)
「飲食店等」とは、飲食店、食堂、喫茶店、キャバレーその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(7)
「集会所等」とは、公会堂、集会場、ボーリング場、体育館、劇場、映画館、ぱちんこ
屋その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(8)
「工場等」とは、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市場、
火葬場その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
③
3欄及び4欄は、
「外壁、窓等」など各項目について、省エネルギー基準に基づき、該当す
るチェックボックスに「レ」マークを入れた上で、性能基準又は仕様基準に基づく評価等必
要な事項を記入してください。また、省エネルギー基準の適用に当たって使用した計算表は、
別紙に記入して添えてください。ただし、次に掲げる場合に該当するときは、「基準対象外」
のチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
(1) 「外壁、窓等」については、工場等の用途に供する建築物の場合
(2) 「空気調和設備」については、工場等の用途に供する建築物の場合
(3)
「空気調和設備以外の機械換気設備」については、工場等の用途に供する建築物の場合
又は建築物に設けられる換気設備(空気調和設備及び定格出力 0.2 キロワット以下の機械
換気設備を除きます。)の定格出力の合計が 5.5 キロワット未満である場合
(4)
「照明設備」については、建築物に主として作業環境上必要な照明を確保するため屋内
に設けられる照明(避難用、救命用その他特殊な目的のために設けられるものを除きます。)
がない場合
(5)
「給湯設備」については、建築物に設けられる給湯設備が返湯管を有する中央熱源方式
のものではない場合
(6)
「昇降機」については、ホテル等及び事務所等以外の用途に供する建築物の場合又は建
築物に設けられるエレベーターの設置台数が3台未満の場合
④
4欄の各消費係数は、以下の数値をいいます。
(1)
「空調エネルギー消費係数」
建築物に設ける空気調和設備が空気調和負荷を処理する
ために1年間に消費するエネルギーの量で熱量に換算したものを、同期間における当該建
築物の仮想空気調和負荷で除して得た数値
(2)
「換気エネルギー消費係数」
建築物に設ける機械換気設備が1年間に消費するエネル
ギーの量で熱量に換算したものを、同期間における当該建築物の仮想換気消費エネルギー
-71-
量で熱量に換算したもので除して得た数値
(3)
「照明エネルギー消費係数」
建築物に設ける照明設備が1年間に消費するエネルギー
の量で熱量に換算したものを、同期間における当該建築物の仮想照明消費エネルギー量で
熱量に換算したもので除して得た数値
(4)
「給湯エネルギー消費係数」
建築物に設ける給湯設備が1年間に消費するエネルギー
の量で熱量に換算したものを、同期間における当該建築物の仮想給湯負荷で除して得た数
値
(5)
「エレベーターエネルギー消費係数」
建築物に設けるエレベーターが1年間に消費す
るエネルギーの量で熱量に換算したものを、同期間における当該建築物の仮想エレベータ
ー消費エネルギー量で熱量に換算したもので除して得た数値
⑤
エネルギー利用効率化設備その他のエネルギーの効率的利用を図ることができる設備又は
器具等、ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、5欄に記入し、又は別紙に記入
して添えてください。
-72-
・第一号様式
届出書②:平成 25 年 10 月 1 日版
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
日
印
※整理番号欄
日
号
係員印
-73-
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成
年
月
日
【6.工事完了予定年月日】平成
年
月
日
【7.備考】
-74-
□木造
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(用途区分
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-75-
)
)
)
)
)
)
(注意)
1.届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物の届出において、住宅以外の用途に供する部
分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合、住宅以外の用途に供する部分を、住宅の用途に供する
ものとして取り扱うこととします。ただし、住宅以外の用途に供する部分について、第三面の5
欄の(1)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うことができることと
し、5欄の(2)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うこととします。
2.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
3.第一面関係
①
届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③ ※印のある欄は記入しないでください。
4.第二面関係
① 第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者がそれぞれ2者以上の場
合は、第二面は代表となる第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者
について記入し、別紙に他の第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工
者について記入して添えてください。
②
1欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及
び代表者の氏名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は法人の所在
地を、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主がマンションの管理を行う建物の区分所有
等に関する法律第3条又は第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者
の氏名のフリガナを、「ロ」は団体の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は団体の所在地を記入
してください。
③
2欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主からの委任を受けて届出をする場合に
記入してください。
4欄の「ハ」は、建築基準法施行規則(昭和 25 年建設省令第 40 号)別紙の表の用途の区
④
分に従い記入してください。
⑤
4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造を含む場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て具体的な構造を記入してください。
⑥
ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
5.第三面関係
①
1欄及び2欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
②
3欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。建築物の用
途区分は、次のとおりとします。
(1) 「住宅」とは、一戸建て住宅、連続住宅、重ね建住宅、共同住宅その他エネルギーの使
用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(2) 「事務所等」とは、事務所、官公署その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類
するものをいいます。
(3)
「ホテル等」とは、ホテル、旅館その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類す
るものをいいます。
-76-
(4)
「病院等」とは、病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホームその他エネルギーの使用の
状況に関してこれらに類するものをいいます。
(5)
「物品販売業を営む店舗等」とは、百貨店、マーケットその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(6)
「学校等」とは、小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各種学
校その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(7)
「飲食店等」とは、飲食店、食堂、喫茶店、キャバレーその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(8)
「集会所等」とは、公会堂、集会場、図書館、博物館、ボーリング場、体育館、劇場、
映画館、ぱちんこ屋その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいま
す。
(9)
「工場等」とは、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市場、
火葬場その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
③
4欄は、省エネルギー基準(エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和 54 年法律第
49 号)第 73 条第1項に基づき、国土交通大臣が定める判断の基準となるべき事項をいいま
す。以下同じ。)において定めるところにより、該当する地域区分を記入してください。
④
5欄の(1)は、
「一戸建ての住宅」の場合、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得
率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェック
ボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「外皮平均熱貫流率」とは、建築
物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損失を除く。
)を外皮等(外気等(住
宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等をいう。)に接する天井(小屋裏又は天井
裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、床及び開口部、共同住宅における隣接する住
戸又は共用部に接する部分等をいう。以下同じ。)面積で除した値、また、「冷房期の平均日
射熱取得率」とは、冷房期において建築物に入射する日射量に対する室内に侵入する日射量
の割合を外皮等面積で平均した値として省エネルギー基準において定めるものをいいます。
「住宅以外の用途に供する建築物」の場合、
「年間熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究
の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れ
た上で記入してください。
「年間熱負荷係数」とは、屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内
周囲空間の床面積の合計で除して得た数値として省エネルギー基準において定めるものをい
い、省エネルギー基準において定める用途区分ごとに記入してください。工場等の用途に供
する建築物の場合は、「基準対象外」のチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
また、省エネルギー基準の適用に当たって使用した計算表は、別紙に記入して添えてくださ
い。
⑤
5欄の(2)は、
「一次エネルギー消費量」については「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」
の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー
利用効率化設備の有無」については、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次
エネルギー消費量の削減量を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している
場合には「有」に、算入していない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
また、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところにより、これらについては、小
数点第二位以下は切り上げた値を記載してください。なお、省エネルギー基準の適用に当た
って使用した計算表は、別紙に記入して添えてください。
(1)
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準となる
-77-
一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをいう。以
下同じ。)として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
(2)
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一次
エネルギー消費量として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
⑥
6欄は、共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅又は住宅の用途及び住宅以外
の用途に供する建築物の住戸の部分に係る措置について、住戸ごとに記入して下さい。なお、
届出に係る住戸の数が二以上である場合は、当該各住戸に関して記載すべき事項の全てが明
示された別の書面をもって代えることができます。
この欄に用いる用語の定義は、注意5の④及び⑤のとおりとします。
(4)については、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査
又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マー
クを入れた上で記入してください。
(5)については、
「基準一次エネルギー消費量」及び「設計一次エネルギー消費量」又は
「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックス
に、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー利用効率化設備の有無」に
ついては、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次エネルギー消費量の削減量
を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している場合には「有」に、算入し
ていない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
⑦
1欄から6欄までに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別紙
に記入して添えてください。
-78-
・附則様式
届出書②’ 平成25年10月1日版附則様式
附則様式(附則第四条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
日
印
※整理番号欄
日
号
係員印
-79-
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成
年
月
日
【6.工事完了予定年月日】平成
年
月
日
【7.備考】
-80-
□木造
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備
【3.該当する地域区分】(
地域)
【4.住戸に係る事項】
(1)住戸の番号
(
)
(2)住戸の存する階 (
階)
(3)専用部分の床面積(
㎡)
(4)外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1)屋根又は天井
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
2)壁
【 断 熱 材 の 施 工 法 】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
3)床
(イ)外気に接する部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【該当箇所の有無】□有 □無
【断熱材の施工法】□内断熱工法
□外断熱工法
□充填断熱工法 □外張断熱工法 □内張断熱工法
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
4)土間床等の外周
(イ)外気に接する部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
(ロ)その他の部分
【 該 当 箇 所 の 有 無 】□有 □無
【 断 熱 性 能 】□断熱材の種別及び厚さ(種別
)(厚さ
mm)
□熱貫流率(
W/(㎡・K)) □熱抵抗値(
(㎡・K)/W)
5)開口部
【開口部比率】(
)
【断熱性能】□建具等の種類(建具の材質・構造
(ガラスの種別
□熱貫流率
(
W/(㎡・K))
【日射遮蔽性能】
□ガラスの日射熱取得率(日射熱取得率
□開口部付属部材
(南±25 度に設置するもの
(上記以外の方位に設置するもの
□ひさし、軒等
-81-
)
)
)
)
)
(5)空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1)住戸の形状に係る措置
外皮等面積の合計を床面積の合計で除した数値(
基準値(
2)住戸の設備に係る措置
【暖房】暖房設備(
効率(
)
)
)
)
【冷房】冷房設備(
効率(
)
)
【換気】換気設備(
効率(
)
)
【照明】省エネルギー措置の概要(
)
【給湯】給湯設備(
効率(
)
)
【5.共同住宅等における共用部に係る措置】
基準一次エネルギー消費量(
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
GJ/年)
【6.備考】
(注意)
(1)届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
(2)各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
(3)第一面関係
① 届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
② 届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③ ※印のある欄は記入しないでください。
(4)第二面関係
① 第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者がそれぞれ2者以上の場
合は、第二面は代表となる第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者
について記入し、別紙に他の第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工
者について記入して添えてください。
② 1欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及
び代表者の氏名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は法人の所在
地を、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主がマンションの管理を行う建物の区分所有
等に関する法律第3条又は第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者
の氏名のフリガナを、「ロ」は団体の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は団体の所在地を記入
してください。
③ 2欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主からの委任を受けて届出をする場合に
記入してください。
④ 4欄の「ハ」は、建築基準法施行規則(昭和 25 年建設省令第 40 号)別紙の表の用途の区
分に従い記入してください。
⑤ 4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造を含む場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て具体的な構造を記入してください。
⑥ 1欄から5欄までに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、6欄に記入し、又は別紙
に記入して添えてください。
(5)第三面
① 1欄及び2欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
② 3欄は、省エネルギー基準(エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和 54 年法律第
49 号)第 73 条第1項に基づき、国土交通大臣が定める判断の基準となるべき事項をいいます。
)
において定めるところにより、該当する地域区分を記入してください。
③ 4欄及び5欄は、共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅又は住宅の用途及び
住宅以外の用途に供する建築物の住戸の部分に係る措置について、住戸ごとに記入してくださ
-82-
い。なお、届出に係る住戸の数が二以上である場合は、当該各住戸に関して記載すべき事項の
全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
④ 4欄の(1)から(3)の欄は、対象住戸が共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外
の住宅又は住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物の住戸の場合に記入してください。
⑤ 4欄の(4)の1)から3)までにおける「断熱材の施工法」は、部位ごとに断熱材の施
工法を複数用いている場合は、主たる施工法のチェックボックスに「レ」マークを入れてく
ださい。なお、主たる施工法以外の施工法について、主たる施工法に準じて、附則様式のう
ち当該部位に係る事項を記入したものを添えることを妨げるものではありません。
⑥ 4欄の(4)の1)から4)までにおける「断熱性能」は、
「断熱材の種別及び厚さ」、
「熱
貫流率」又は「熱抵抗値」のうち、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て必要な事項を記入してください。
「断熱材の種別及び厚さ」については、当該部位に使用し
ている断熱材の材料名及び厚さを記入してください。
⑦ 4欄の(4)の3)及び4)における(イ)及び(ロ)の「該当箇所の有無」は、該当箇
所がある場合には、「有」のチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
⑧ 4欄の(4)の5)の「開口部比率」とは、開口部の面積の合計を外皮等面積の合計で除
した値をいいます。
⑨ 4欄の(4)の5)は、開口部のうち主たるものを対象として、必要な事項を記入してく
ださい。
⑩ 4欄の(4)の5)の「断熱性能」は、
「建具等の種類」又は「熱貫流率」の該当するチェ
ックボックスに「レ」マークを入れ、必要な事項を記入してください。
⑪ 4欄の(4)の5)の「日射遮蔽性能」は、「ガラスの日射熱取得率」、「開口部付属部材」
又は「ひさし、軒等」について該当するチェックボックスに「レ」マークを入れ、必要な事
項を記入してください。
⑫ 4欄の(5)の2)の「暖房」、「冷房」、「換気」、「給湯」については、住戸に設置する設
備機器とその効率を記載してください。設備機器が複数ある場合は最も効率の低い設備機器
とその効率を記載してください。「効率」の欄には、「暖房」では熱源機の熱効率又は暖房能
力を消費電力で除した値を、「冷房」では冷房能力を消費電力で除した値を、「換気」では換
気回数及び比消費電力(全般換気設備の消費電力を設計風量で除した値として省エネルギー
基準において定めるものをいう。以下同じ。)(熱交換換気設備を採用する場合にあっては、
比消費電力を有効換気量率で除した値)を、
「給湯」では熱源機の熱効率をそれぞれ記載して
ください。
⑬ 5欄の「基準一次エネルギー消費量」及び「設計一次エネルギー消費量」は、共同住宅等
の共用部における「空気調和設備」
、「機械換気設備」、「照明設備」、「給湯設備」及び「昇降
機」におけるそれぞれの値の合計値を記入してください。
⑭ 1欄から5欄までに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、6欄に記入し、又は別紙
に記入して添えてください。
-83-
・第一号様式
届出書③:平成26年4月1日予定版(PAL*対応版)
第一号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
届出書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項前段又は法第 75
条の2第1項前段の規定による届出をします。この届出書に記載の事項は、事実に相違ありませ
ん。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項前段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項前段の規定による届出)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
日
印
※整理番号欄
日
号
係員印
-84-
(第二面)
第一種特定建築主等又は第二種特定建築主の概要
【1.第一種特定建築主等又は第二種特定建築主】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.設計者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.工事着手予定年月日】平成
年
月
日
【6.工事完了予定年月日】平成
年
月
日
【7.備考】
-85-
□木造
(第三面)
省エネルギー措置の概要
【1.工事種別】□新築 □増築 □改築
□直接外気に接する屋根、壁又は床の修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置 □空気調和設備等の改修
【2.届出をする部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床
□空気調和設備以外の機械換気設備
□給湯設備 □昇降機
□空気調和設備
□照明設備
【3.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等 □物品販売業を営む店舗
等 □学校等 □飲食店等 □集会所等 □工場等
【4.該当する地域区分】(
地域)
【5.建築物全体に係る事項】
(1) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
1) 一戸建ての住宅
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) 住宅以外の用途に供する建築物
□年間熱負荷係数(
MJ/(㎡・年))(基準値
MJ/(㎡・年))
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
□基準対象外
(2) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【6.住戸に係る事項】
(1) 住戸の番号
(
)
(2) 住戸の存する階 (
階)
(3) 専用部分の床面積(
㎡)
(4) 外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置
□外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率
(外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K))
(冷房期の平均日射熱取得率
)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
(5) 空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置
1) 一次エネルギー消費量
□基準一次エネルギー消費量(
GJ/年)
設計一次エネルギー消費量(
GJ/年)
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2) エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
【7.備考】
-86-
)
)
(注意)
1.届出書類
第一面、第二面及び第三面を提出してください。
住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物の届出において、住宅以外の用途に供する部
分の床面積の合計が 300 ㎡未満の場合、住宅以外の用途に供する部分を、住宅の用途に供する
ものとして取り扱うこととします。ただし、住宅以外の用途に供する部分について、第三面の5
欄の(1)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うことができることと
し、5欄の(2)の記入については、住宅以外の用途に供するものとして取り扱うこととします。
2.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
3.第一面関係
①
届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③ ※印のある欄は記入しないでください。
4.第二面関係
① 第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者がそれぞれ2者以上の場
合は、第二面は代表となる第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工者
について記入し、別紙に他の第一種特定建築主等、第二種特定建築主、設計者又は工事施工
者について記入して添えてください。
②
1欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及
び代表者の氏名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は法人の所在
地を、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主がマンションの管理を行う建物の区分所有
等に関する法律第3条又は第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者
の氏名のフリガナを、「ロ」は団体の名称及び代表者の氏名を、「ニ」は団体の所在地を記入
してください。
③
2欄は、第一種特定建築主等又は第二種特定建築主からの委任を受けて届出をする場合に
記入してください。
4欄の「ハ」は、建築基準法施行規則(昭和 25 年建設省令第 40 号)別紙の表の用途の区
④
分に従い記入してください。
⑤
4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造を含む場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併せ
て具体的な構造を記入してください。
⑥
ここに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
5.第三面関係
①
1欄及び2欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
②
3欄は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。建築物の用
途区分は、次のとおりとします。
(1) 「住宅」とは、一戸建て住宅、連続住宅、重ね建住宅、共同住宅その他エネルギーの使
用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(2) 「事務所等」とは、事務所、官公署その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類
するものをいいます。
(3)
「ホテル等」とは、ホテル、旅館その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類す
-87-
るものをいいます。
(4)
「病院等」とは、病院、老人ホーム、身体障害者福祉ホームその他エネルギーの使用の
状況に関してこれらに類するものをいいます。
(5)
「物品販売業を営む店舗等」とは、百貨店、マーケットその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(6)
「学校等」とは、小学校、中学校、高等学校、大学、高等専門学校、専修学校、各種学
校その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
(7)
「飲食店等」とは、飲食店、食堂、喫茶店、キャバレーその他エネルギーの使用の状況
に関してこれらに類するものをいいます。
(8)
「集会所等」とは、公会堂、集会場、図書館、博物館、ボーリング場、体育館、劇場、
映画館、ぱちんこ屋その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいま
す。
(9)
「工場等」とは、工場、畜舎、自動車車庫、自転車駐車場、倉庫、観覧場、卸売市場、
火葬場その他エネルギーの使用の状況に関してこれらに類するものをいいます。
③
4欄は、省エネルギー基準(エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭和 54 年法律第
49 号)第 73 条第1項に基づき、国土交通大臣が定める判断の基準となるべき事項をいいま
す。以下同じ。)において定めるところにより、該当する地域区分を記入してください。
④
5欄の(1)は、
「一戸建ての住宅」の場合、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得
率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェック
ボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「外皮平均熱貫流率」とは、建築
物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損失を除く。
)を外皮等(外気等(住
宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等をいう。)に接する天井(小屋裏又は天井
裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、床及び開口部、共同住宅における隣接する住
戸又は共用部に接する部分等をいう。以下同じ。)面積で除した値、また、「冷房期の平均日
射熱取得率」とは、冷房期において建築物に入射する日射量に対する室内に侵入する日射量
の割合を外皮等面積で平均した値として省エネルギー基準において定めるものをいいます。
「住宅以外の用途に供する建築物」の場合、
「年間熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究
の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れ
た上で記入してください。
「年間熱負荷係数」とは、屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内
周囲空間の床面積の合計で除して得た数値として省エネルギー基準において定めるものをい
い、省エネルギー基準において定める「基準値」と併せて記入してください。
「基準値」とは、
年間熱負荷係数について基準とすべき値として省エネルギー基準において定めるものをいい
ます。工場等の用途に供する建築物の場合は、
「基準対象外」のチェックボックスに「レ」マ
ークを入れてください。また、省エネルギー基準の適用に当たって使用した計算表は、別紙
に記入して添えてください。
⑤
5欄の(2)は、
「一次エネルギー消費量」については「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」
の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー
利用効率化設備の有無」については、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次
エネルギー消費量の削減量を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している
場合には「有」に、算入していない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
また、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところにより、これらについては、小
数点第二位以下は切り上げた値を記載してください。なお、省エネルギー基準の適用に当た
-88-
って使用した計算表は、別紙に記入して添えてください。
(1)
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準となる
一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをいう。以
下同じ。)として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
(2)
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一次
エネルギー消費量として、省エネルギー基準において定めるものをいう。
⑥
6欄は、共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅又は住宅の用途及び住宅以外
の用途に供する建築物の住戸の部分に係る措置について、住戸ごとに記入して下さい。なお、
届出に係る住戸の数が二以上である場合は、当該各住戸に関して記載すべき事項の全てが明
示された別の書面をもって代えることができます。
この欄に用いる用語の定義は、注意5の④及び⑤のとおりとします。
(4)については、
「外皮平均熱貫流率及び冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査
又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マー
クを入れた上で記入してください。
(5)については、
「基準一次エネルギー消費量」及び「設計一次エネルギー消費量」又は
「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当するチェックボックス
に、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「エネルギー利用効率化設備の有無」に
ついては、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次エネルギー消費量の削減量
を設計一次エネルギー消費量の計算において算入している場合には「有」に、算入し
ていない場合には「無」に「レ」マークを入れてください。
⑦ 1欄から6欄までに書き表せない事項で特に記入すべき事項は、7欄に記入し、又は別
紙に記入して添えてください。
-89-
・第二号様式
変更届出書
第二号様式(第一条又は第二条関係)(A4)
変更届出書
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第1項後段又は法第 75
条の2第1項後段の規定による変更の届出をします。この変更届出書に記載の事項は、事実に相
違ありません。
所管行政庁
様
平成
年
月
届出者氏名
【変更の届出の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第1項後段の規定による届出)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第1項後段の規定による届出)
日
印
【変更の届出をする建築物の直前の届出】
【受付番号】 第
号
【届出日】
平成
年
月
日
【変更内容の概要】
※特記欄
※受付欄
平成
年
第
月
※整理番号欄
日
号
係員印
(注意)
① 届出者の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することができます。
②
届出の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③
数字は算用数字を用いてください。
④
記入欄が不足する場合には、別紙に必要な事項を記入して添えてください。
⑤
この変更届出書のほか、建築物の外壁、窓等を通しての熱の損失の防止及び建築物に設け
る空気調和設備等に係るエネルギーの効率的利用のための措置の内容を確認するために所管
行政庁が必要と認める書類及び図面を提出してください。
⑥
※印のある欄は記入しないでくださ
-90-
・第三号様式
定期報告書
第三号様式(第三条関係)(A4)
定期報告書
(第一面)
エネルギーの使用の合理化に関する法律(以下「法」という。)第 75 条第5項又は法第 75 条
の2第3項の規定による報告をします。この定期報告書に記載の事項は、事実に相違ありません。
所管行政庁
様
平成
報告者(所有者又は管理者)氏名
年
月
日
印
【定期報告の別】
□第一種特定建築物(法第 75 条第5項の規定による報告)
□第二種特定建築物(法第 75 条の2第3項の規定による報告)
※特記欄
※受付欄
平成
第
年
月
※整理番号欄
日
号
係員印
-91-
(第二面)
報告者等の概要
【1.報告者(所有者又は管理者)】
【イ.氏名のフリガナ】
【ロ.氏名】
【ハ.郵便番号】
【ニ.住所】
【ホ.電話番号】
【2.代理者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【3.調査者】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】
【イ.氏名】
【ロ.勤務先】
【ハ.郵便番号】
【ニ.所在地】
【ホ.電話番号】
【へ.調査した項目】
【4.建築物及びその敷地の概要】
【イ.所在地】
【ロ.名称】
【ハ.用途】
【ニ.構造】□鉄筋コンクリート造 □鉄骨鉄筋コンクリート造 □鉄骨造 □木造
□その他(
)
【ホ.階数】地上
階
地下
階
( 届出部分 )(届出以外の部分)
(
合計
)
【ヘ.床面積の合計】(
㎡)(
㎡)(
㎡)
【5.備考】
-92-
(第三面)
建築物の維持保全の状況等
【1.届出及び報告の状況】
【イ.届出をした日】平成
年
月
日(受付番号
)
【ロ.届出をした部分】□直接外気に接する屋根、壁又は床 □空気調和設備
□空気調和設備以外の機械換気設備 □照明設備
□給湯設備 □昇降機
【ハ.用途区分】□住宅 □事務所等 □ホテル等 □病院等
□物品販売業を営む店舗等 □学校等 □飲食店等
□集会所等 □工場等
【ニ.届出書の有無】□有 □無
【ホ.報告をした日】平成
年
月
日(受付番号
)
【ヘ.報告書の有無】□有 □無
【ト.法第 76 条第2項の書面の交付】平成
年
月
日
(機関名
)(調査番号
)
【2.建築物の維持保全の状況】
【イ.省エネルギー措置の変更の有無】
外壁、窓等
空気調和設備
空気調和設備以外の機械換気設備
照明設備
給湯設備
昇降機
有
□
□
□
□
□
□
/
/
/
/
/
/
/
無
□
□
□
□
□
□
変更後の省エネルギー措置の概要
【ロ.省エネルギー性能の維持保全の状況】
定期報告項目
確認内容
外壁、窓等 □室の配置
熱の損失が増大しないように採用した室の配置等
に変更がない
□外壁、窓等の保全
目視による外壁、窓等の破損がない
□窓の清掃等
ガラス等が清掃され、建具周りの気密材に破損がない
適/不適
□ / □
□ / □
□ / □
ひさし・屋外日よけの破損がない
□ / □
ブラインド・カーテン等が正常に作動している
□ / □
□熱源機器の台数制御
熱源機器の台数制御が正常に作動している
□ / □
□蓄熱空調システムにお 蓄熱空調システムにおける熱源機器が正常に作動し □ / □
ける熱源機器の作動
ている
□日射遮蔽装置の保全
空気調和設
備
□冷温水の変流量制御
□空気調和機の変風量制
御
□予冷・予熱時外気シャ
ットオフ制御
□最小外気負荷制御
□ヒートポンプ方式の
空調機
空気調和設
備以外の機
械換気設備
□送風機のフィルター
□ダンパーの作動
□送風機の制御
冷温水の変流量制御が正常に作動している
空気調和機の変風量制御が正常に作動している
□ / □
□ / □
予冷・予熱時外気シャットオフ制御が正常に作動して
いる(モーターダンパーの作動)
最小外気負荷制御が正常に作動している
フィルターに汚れや目詰まりがない
冷媒管に液漏れがない
吹き出し口から適切な風量がある
温度調節ができる
フィルターの汚れが著しくなく、目詰まりもない
ダンパーが正常に作動している
送風機の発停(オン/オフ)制御が正常に作動してい
る
□ / □
-93-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
照明設備
□照明環境の維持
□制御の作動状況
給湯設備
□システムの省エネ性
□熱源機器の作動
□熱源機器の断熱・保温
□配管系統の保温
昇降機
風量制御が正常に作動している
□ / □
光源(ランプ)・反射板・カバー等が定期的に清掃され □ / □
ている
カード、センサーによる制御が正常に作動している □ / □
明るさ検知による自動点滅制御が正常に作動してい
る
適正照度制御が正常に作動している
タイムスケジュール制御が正常に作動している
昼光利用制御が正常に作動している
ゾーニング制御が正常に作動している
局所制御が正常に作動している
安全装置(安全弁・膨張管)から常時湯が吹き出しし
ていない
給湯不要時に、熱源が運転していない(夜間等の貯湯
運転時は除く)
ボイラ本体外周部に高温部・変色部・熱による変形部
がなく、及びボイラ本体から異臭・煙がない
配管・バルブ・フランジ類の保温材に損傷・腐食・劣化
(カビの付着等)がない
配管・バルブ・フランジ類からの水漏れ及び保温材の
濡れがない(屋外配管は防水処理箇所の劣化がない)
□配管系統の循環ポンプ 循環ポンプからの水漏れがない
運転不要時に、循環ポンプが運転していない
□貯湯槽の温度設定
給湯温度が正常に設定されている(給湯温度を必要以
上に高温にしていない)
□貯湯槽の断熱・保温
貯湯槽からの湯漏れ及び貯湯槽周りの保温材の濡れ
がない
□太陽熱システム
集熱器及び配管からの水漏れがない
□昇降機設備の点検
巻上機の著しい機械的な摩耗及びオイル漏れ等がな
い
【ハ.エネルギー利用効率化設備に関する事項】
(1)エネルギー利用効率化設備の有無
□有 □無
(2)変更の有無
有 / 無
□ / □
変更内容
(3)維持保全の状況
定期報告項目
□機器の点検
確認内容
機器の著しい汚れや破損等がない
適/不適
□ / □
□制御の作動状況
制御が正常に作動している
□ / □
【3.備考】
-94-
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
□ / □
(注意)
1.各面共通関係
数字は算用数字を用いてください。
2.第一面関係
①
報告者(所有者又は管理者)の氏名の記入を自署で行う場合は、押印を省略することがで
きます。
②
定期報告の別は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
③
※印のある欄は記入しないでください。
3.第二面関係
①
報告者(所有者又は管理者)が2者以上の場合は、第二面は代表となる報告者(所有者又
は管理者)について記入し、別紙に他の報告者(所有者又は管理者)について必要な事項を
記入して添えてください。
②
1欄は、法第 75 条第1項前段又は法第 75 条の2第1項前段の規定による届出(法第 75
条第1項後段又は法第 75 条の2第1項後段の規定による変更の届出があったときは、その
変更後のもの。以下「届出」といいます。)をした者(届出をした者と当該届出に係る建築物
の管理者が異なる場合にあっては管理者とし、当該建築物が譲り渡された場合にあっては譲
り受けた者(譲り受けた者と当該建築物の管理者が異なる場合にあっては管理者)とする。
)
について記入してください。
③
1欄は、報告者(所有者又は管理者)が法人の場合は、
「イ」は法人の名称及び代表者の氏
名のフリガナを、「ロ」は法人の名称及び代表者の氏名を、
「ニ」は法人の所在地を、報告者
(所有者又は管理者)がマンションの管理を行う建物の区分所有等に関する法律第3条又は
第 65 条に規定する団体の場合は、
「イ」は団体の名称及び代表者の氏名のフリガナを、
「ロ」
は団体の名称及び代表者の氏名を、
「ニ」は団体の所在地を記入してください。
④
2欄は、報告者(所有者又は管理者)からの委任を受けて報告をする者がいる場合に記入
してください。
⑤
3欄は、報告者(所有者又は管理者)からの委託を受けて建築物の維持保全の状況につい
て調査を行う者がいる場合に記入してください。なお、調査を行う者が2者以上いる場合は、
第三面2欄のロの表の定期報告項目に掲げる項目のうち、各調査者が調査した項目ごとに記
入してください。記入欄が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。
⑥
4欄の「ニ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてください。な
お、その他の構造からなる場合は、
「その他」のチェックボックスに「レ」マークを入れ、併
せて具体的な構造を記入してください。
⑦
ここに書き表せない事項で特に報告すべき事項は、5欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
4.第三面関係
①
1欄の「イ」は、届出をした年月日を記入してください。複数の届出をしていて、記入欄
が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。
②
1欄の「ロ」及び「ハ」は、該当する全てのチェックボックスに「レ」マークを入れてく
ださい。
③
1欄の「ニ」は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
④
1欄の「ホ」は、過去に法第 75 条第5項又は法第 75 条の2第3項の報告(以下単に「報
告」といいます。)をした年月日のうち直近のものを記入してください。
⑤
1欄の「ヘ」は、該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。
-95-
⑥
1欄の「ト」は、登録建築物調査機関が行う建築物調査を受けた場合に、法第 76 条第2
項の書面が交付された日を記入するとともに、登録建築物調査機関の名称及び調査番号を記
入してください。
⑦
2欄の「イ」は、届出(過去に報告をしたことがある場合は直近のもの)以降に行った省
エネルギー措置の変更の有無について、変更の「有」又は「無」の該当するチェックボック
スに「レ」マークを入れてください。
「有」の場合は、変更後の省エネルギー措置の概要及び
その年月日を「変更後の省エネルギーの措置の概要」の欄にそれぞれ記入してください。記
入欄が不足する場合は、別紙に記入して添えてください。なお、法第 75 条の2第3項の規
定による報告を行う場合は、外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のための措置に関する事
項を記入する必要はありません。
⑧
2欄の「ロ」は、届出(過去に報告をしたことがある場合は直近のもの)以降の、届出に
係る事項に関する当該建築物の維持保全の状況について記入してください。なお、法第 75
条の2第3項の規定による報告を行う場合は、外壁、窓等を通しての熱の損失の防止のため
の措置に関する事項を記入する必要はありません。
⑨
2欄の「ロ」の表の定期報告項目は、届出時に講じた省エネルギー措置に関し、該当する
箇所のチェックボックスすべてに「レ」マークを入れてください。建材や機器等の清掃や補
修等によって届出時の省エネルギー性能が適切に維持保全されているかを確認した結果につ
いて、それぞれ「適」又は「不適」の該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてく
ださい。
「不適」の場合は、その概要を説明するため別紙に必要な事項を記入して添えてくだ
さい。
⑩
2欄の「ハ」(1)は、届出時にエネルギー利用効率化設備による一次エネルギー消費量を設
計一次エネルギー消費量の計算において算入している場合には「有」に、算入していない場
合には「無」に「レ」マークを入れてください。(2)は、届出(過去に報告をしたことがある
場合は直近のもの)以降に行った当該エネルギー利用効率化設備の変更の有無について、変
更の「有」又は「無」の該当するチェックボックスに「レ」マークを入れてください。(3)
は、機器の清掃や補修等によって届出時のエネルギー利用効率化設備の性能が適切に維持保
全されているかを確認した結果について、それぞれ「適」又は「不適」の該当するチェック
ボックスに「レ」マークを入れてください。
「不適」の場合は、その概要を説明するため別紙
に必要な事項を記入して添えてください。
⑪
ここに書き表せない事項で特に報告すべき事項は、3欄に記入し、又は別紙に記入して添
えてください。
-96-
2.低炭素建築物新築等計画の認定について
-97-
2.低炭素建築物新築等計画の認定について
低炭素建築物新築等計画の認定の概要
2.1
低炭素建築物新築等計画の認定(以下「低炭素建築物認定」という。)を受けようとする者
は、都市の低炭素化の促進に関する法律(以下「法」という。)第 53 条に基づき、認定対象建
築物の所在地を所管する所管行政庁に、添付図書を添えて申請書を提出することが求められる
が、認定の対象としては建築物全体、住戸のみ、建築物全体と住戸の両方とに分かれる為、必
要に応じた申請方法を選択することとなる。なお、市街化区域等(都市計画法第 7 条第 1 項に
規定する市街化区域の区域(同項に規定する区域区分に関する都市計画が定められていない同
法第 4 条第 2 項に規定する都市計画区域にあっては、同法第 8 条第 1 項第 1 号に規定する用途
地域が定められている土地の区域。)内の計画のみ認定可能となるため申請にあたっては注意
が必要となる。
所管行政庁は申請者から申請があった場合は速やかに認定審査を行うこととなるが、申請者
は低炭素建築物新築等計画に係る技術的審査をあらかじめ、建築物の用途に応じ下表に定める
機関(以下「審査機関」という。)等に依頼することが可能な場合がある。この場合、所管行
政庁に認定申請する前に審査機関に技術的審査を依頼し、認定基準に適合することを証する「適
合証」の交付を受け、所管行政庁に提出することとなる。
対象建築物
(1)
住宅のみの用途に
供する建築物
(2)
※
(1)以外の建築物
審査機関
・登録建築物調査機関
・登録住宅性能評価機関
・登録建築物調査機関
上表において「登録建築物調査機関」とは、エネルギーの使用の合理化に関する法律(昭
和 54 年法律第 49 号)第 76 条第 1 項に規定する機関をいう。
※
上表において「登録住宅性能評価機関」とは、住宅の品質の確保の促進等に関する法律
(平成 11 年法律第 81 号)第 5 条第 1 項に規定する機関をいう。
(2)の場合において、所管行政庁の区域において業務を行う登録建築物調査機関の数が少な
い場合には、住宅性能評価を実施しているなど、省エネルギー性能の審査能力がある中立
性のある機関の活用も考えられる。
※
上記各機関の業務範囲で、実施可能な建築物の範囲に限る。
※
上記各機関は、業として、建築物を設計し若しくは販売し、建築物の販売を代理し若し
くは媒介し、又は新築の建設工事を請け負う者に支配されていないものが想定される。
また、法第 54 条第 2 項に基づき、低炭素建築物新築等計画の認定申請とともに、建築確認審
査の申し出を併せて行うこともできる。この場合は、認定申請を行う際に建築確認の申請書を
併せて提出しなければならない。
なお、建築確認審査の申し出を併せて行う場合、認定を受けたことをもって、建築確認済証
が交付されたとみなされることとなっており、当該認定が取り消しをされると、建築確認済証
の交付があったとみなされなくなる。また、容積率の緩和(低炭素建築物の床面積のうち、認
定基準に適合させるための措置をとることにより通常の建築物の床面積を超えることとなる場
-99-
合における政令で定める床面積を容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない(低炭素化
に資する設備に係る床面積について対象とし、他の設備と明確に区画された部分の床面積(専
用室に設置する場合は当該室全体の面積)について、建築物の延べ面積の一定割合を限度とし
て認められる。)を受けようとする場合には、当該認定を受けることができないと建築確認審
査での容積率の緩和が認められなくなるため注意が必要である。
さらに、エネルギーの使用の合理化に関する法律に基づく届出が必要な建築物にあっては、
低炭素建築物の認定を受けることにより当該届出をしたものとみなされるが、届出をしたもの
とみなされている場合で当該認定が取り消されると、建築確認済証と同様に届出をしたものと
みなされなくなるので注意が必要となる。なお、一部住戸のみの認定を受けた場合は、エネル
ギーの使用の合理化に関する法律に基づく届出をしたものとはみなされない。
■手続の流れ
確認申請書
(建築確認審査を同時に希望する場合) ●所管行政庁
●申請者
⇒認定申請書、添付図書の
提出
⇒認定申請の受付、審査、
認定申請書
認定の通知、等
適合証
(事前に技術的審査を行った場合)
依頼書
適合証
●審査機関
⇒低炭素建築物新築等
計画に係る技術的審査
※審査機関による技術的審査の手続の詳細は「一般社団
法人 住宅性能評価・表示協会」または審査機関受付窓
口にて確認のこと。
また、技術的審査の活用に先立って、各所管行政庁に
おける技術的審査の取り扱いを確認のこと。
-100-
2.2
認定に係る適用基準の概要
(1)
適合すべき基準
低炭素建築物認定においては、省エネ基準に基づく省エネ届出に使用することが可能となって
いる外皮や一次エネルギー消費量に係る簡易法を用いることができないなど、省エネ届出に係る
基準と全く同一の基準構成となっていない他、建築物の低炭素化の促進のために誘導すべきその
他の基準が設けられていることに注意する必要がある。
本書は、平成 26 年 4 月 1 日以降の内容を想定し作成を行っているが、低炭素建築物認定におけ
る使用可能な基準の整理や新基準の適用開始時期等については、以下を参照して頂きたい。
低炭素建築物認定における使用可能な新基準
住宅
対象建築物等
外皮
基準
省エネ届出
低炭素建築物認定
平均UA値等基準
○
○
部位別仕様表(設計施工指針
○
○
○
×
一次エネルギー消費量計算
○
○
設備仕様基準(設計施工指針
○
×
PAL*
○(H26.4~)
○(H26.4~)
モデル建物法(PAL*)
○(H26.4~)
×
○
○
主要室入力法
○(H26.4~)
○(H26.4~)
モデル建物法(一次エネルギ
○(H26.4~)
×
本則 別表 1~7)
外皮仕様基準(設計施工指針
附則)
一次エネ
非住宅
附則)
外皮
(5,000 ㎡以下)
一次エネ
標準入力法(通常の計算法)
ー消費量)(5,000 ㎡以下)
低炭素建築物認定の申請において適合すべき基準は、申請の単位及び建築物の用途等に応じ、
大きく下図に示すⅠ~Ⅳに分けられる。
ここで申請の単位とは、住戸のみの認定を受けるのか、あるいは建築物全体としての認定を受
けるのかの別をいい、共同住宅又は住宅部分を含む複合建築物の場合には、建築物全体の申請、
住戸のみの申請、その両方の申請のいずれかを選択することとなる。ただし、一戸建ての住宅は、
建築物全体の認定を受けることで建築物全体及び住戸での認定を受けることと同様の取扱いがな
されることとなる。
なお、共同住宅又は住宅部分を含む複合建築物の場合であって、認定基準毎に同一仕様となる
複数の住戸については、様式の一部の面(認定申請書の第三面)をまとめて記載して申請するこ
とができる。
-101-
◆申請の単位及び用途等に応じた基準適用とその判断
認定の対象範囲
住戸のみ
建築物全体と
住戸の両方
建築物全体
(共同住宅等の住戸) (一戸建ての住戸)
(非住宅のみ)
基準適合判断
Ⅰ
基準適合判断
Ⅳ
(住宅・非住宅部分複合
(共同住宅等
住棟のみ)(住宅部分を含む複合建築物)(共同住宅等
基準適合判断
Ⅱ
基準適合判断
Ⅲ
住棟及び住戸) 建築物及び住戸)
基準適合判断
Ⅰ+Ⅱ
基準適合判断
Ⅰ+Ⅲ
※一戸建ての住宅は、下記フロー上の「Ⅰ」の適合判断を行うことにより、建築物全体での基準も満たしていることとなる。
【基準適合判断Ⅰ】
○一戸建ての住宅、共同住宅の住戸
適合判断
・各住戸における一次エネルギー消費量について、
住戸設計値 ≦ 住戸基準値
※共同住宅においては、平均みなし値を用いた計算も可能。
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
・各住戸に対して、その他の低炭素化に資する措置について適合すること。
※共同住宅における「平均みなし値」を用いた計算について
各住戸の一次エネルギー消費量計算においては、暖冷房エネルギーを算出する際に外皮の
断熱性能による影響を考慮するため、各住戸の外皮基準に係る計算を行う過程で得られる以
下の 3 つの値を用いることとなる。
q :単位温度差当たりの外皮熱損失量
mC:単位日射強度当たりの冷房期の日射熱取得量
mH:単位日射強度当たりの暖房期の日射熱取得量
共同住宅等の一次エネルギー消費量計算においては、以下の(1)~(4)までの全ての条
件に適合する場合、一次エネルギー消費量計算に用いる各住戸の上記外皮性能値(q 値,mC 値,
(a)式により求めた平均みなし値(q*値,mC*値,mH*値)を用いて計算する
mH 値)に代えて、
-102-
ことができる。
(1)各住戸の外皮平均熱貫流率(UA値)及び冷房期の平均日射熱取得率(ηA値)が、地域
区分に応じ省エネ基準で定める、それぞれの基準値以下であること。
(2)各住戸の外皮性能について、地域区分に応じて定める以下の基準を満たすこと。
<1~7地域>
省エネ基準にあっては、各住戸において①又は②の基準を満たすこと。
① 住戸の設計UA値が基準UA値に 0.85 を乗じた値(小数点第 3 位を切り上げ。)以下
であること
② 外気に接する床の部位熱貫流率が下表の値に 0.85 を乗じた値(小数点第 3 位を切り
上げ。)以下であり、かつ、 住戸の設計UA値が基準UA値に 0.9 を乗じた値(小数点
第 3 位を切り上げ。)以下であること
地域区分
1、2 地域
3 地域
4~7 地域
床のUi 値
0.27
0.32
0.37
<8地域>
窓の冷房期の平均日射熱取得率が 12 以下となること。
(3)概ね標準以上の設備(注1)を採用していること。
暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯の5種の設備のうち、4種類以上において標準以
上の設備を採用しているなど、著しく一次エネルギー消費量の増大を招く設備を同時に用
いないこと。なお、標準以上の設備とは、省エネ基準に係る一次エネルギー消費量の地域
別の基準値を設定した際に想定した標準設備又はこれと同等以上の性能を有するものを指
す。
(4)平均みなし値を用いない通常の計算による各住戸の外皮性能値(q 値,mC 値,mH 値)を
用いて計算した住戸の設計一次エネルギー消費量の全住戸合計値が、全住戸の基準一次
エネルギー消費量の合計値以下となること。
q 値、mC 値、mH 値
q 値、mC 値、mH 値
当該住戸床面積
全住戸床面積の合計
(a)
(注1)「概ね標準以上の設備」とは、暖房、冷房、全般換気、照明及び給湯のそれぞれの設
備について、イからホまでに示す事項のうち、4つ以上の事項に該当すること。
イ
当該住戸に採用する暖房設備が、暖房方式、運転方式及び地域区分(8 地域を除く。)
に応じ、次の表に掲げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評
価となるものであること。
暖房方式
運転方式
暖房設備及び効率
地域区分
1、2、3及び4
5、6及び7
単位住戸全体を暖房する ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とす
方式
るもの
-103-
居 室 の み を 連続運転
石油熱源機を用いた温水暖房 ガス熱源機を用いた温水暖房
暖房する方
用パネルラジエーターであっ 用パネルラジエーターであっ
式
て、日本工業規格S3031に規定
て、日本工業規格S2112に規定
する熱効率が83.0%以上であ
する熱効率が82.5%以上であ
り、かつ、配管に断熱被覆が り、かつ、配管に断熱被覆があ
あるもの
間歇運転
るもの
密閉式石油ストーブ(強制対 ルームエアコンディショナー
流式)であって、日本工業規 で あ っ て 、 日 本 工 業 規 格
格 S3031に規定する熱効率が
B8615-1に規定する暖房能力を
86.0%以上であるもの
消費電力で除した数値が、以下
の算出式により求められる基
準値以上であるもの
-0.321×暖房能力(単位
キ
ロワット)+6.16
ロ
当該住戸に採用する冷房設備が、冷房方式及び運転方式に応じ、次の表に掲げる事項
に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであること。
冷房方式
運転方式
冷房設備及び効率
単位住戸全体を冷房する
ダクト式セントラル空調機であって、ヒートポンプを熱源とす
方式
るもの
居室のみを
間歇運転
ルームエアコンディショナーであって、日本工業規格B8615-1
冷房する方
に規定する冷房能力を消費電力で除した数値が、以下の算出式
式
により求められる基準値以上であるもの
-0.504×冷房能力(単位 キロワット)+5.88
ハ
当該住戸に採用する全般換気設備の比消費電力(熱交換換気設備を採用する場合は、
比消費電力を有効換気量率で除した値)が、換気回数 0.5 回以下の場合において、0.3(単
位
1時間につき1立方メートル当たりのワット)以下であること又は判断基準におい
てこれと同等以上の評価となるものであること。
ニ
当該住戸に採用する照明設備について、非居室に白熱灯又はこれと同等以下の性能の
照明設備を採用しないこと。
ホ
当該住戸に採用する給湯設備(排熱利用設備を含む)が、地域区分に応じ、次の表に
掲げる事項に該当するもの又は判断基準においてこれと同等以上の評価となるものであ
ること。
地域区分
1、2、3及び4
5、6、7及び8
石油給湯機であって、日本工業規格S2075に
ガス給湯機であって、日本工業規格S2075に
基づくモード熱効率が81.3%以上であるも 基づくモード熱効率が78.2%以上であるも
の
の
-104-
【基準適合判断Ⅱ】
○共同住宅 住棟のみ
適合判断
・認定対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値) の合計
+
≦
+
Σ(共用部設計値) の合計
Σ(共用部基準値) の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
・建築物(住棟)全体に対して、その他の低炭素化に資する措置について適
合すること。
【基準適合判断Ⅲ】
○住宅・非住宅複合建築物
適合判断
・認定対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各住戸設計値) の合計
Σ(各住戸基準値) の合計
+
+
Σ(共用部設計値) の合計 ≦ Σ(共用部基準値) の合計
+
+
Σ(非住宅設計値) の合計
Σ(非住宅基準値) の合計
・各住戸におけるUA値及びηA値について、
UA値設計値 ≦ UA値基準値 かつ
ηA値設計値 ≦ ηA値基準値
・各用途の非住宅部分の外皮性能について、
外皮性能設計値(PAL*) ≦ 外皮性能基準値(PAL*)
・住宅部分、非住宅部分、それぞれに対して、その他の低炭素化に資する
措置について適合すること。
【基準適合判断Ⅳ】
○非住宅のみ
適合判断
・認定対象建築物における一次エネルギー消費量について、
Σ(各用途の設計値) の合計 ≦ Σ(各用途の基準値) の合計
・各用途の外皮性能について
外皮性能設計値(PAL*)
≦
外皮性能基準値(PAL*)
・建築物全体に対して、その他の低炭素化に資する措置について適合する
こと。
-105-
■住宅部分を含む複合建築物の場合
【建築物認定】
【住戸認定】
602
603
501
502
503
401
402
403
301
302
303
201
202
203
事務所
交付可
建築物認定申請
店舗
交付可
交付不可
エ レ ベ ー タ ー 等 の 共 用 部
601
住戸認定申請
住戸認定申請
所管行政庁
一次エネルギー消費量に
係る基準不適合住戸
一次エネルギー消費量に
係る基準適合住戸
-106-
建築物全体では一次エネルギー
消費量に係る基準に適合
(2)
建築物の低炭素化の促進のために誘導すべきその他の基準の概要
低炭素建築物認定においては外皮及び一次エネルギー消費量に係る基準とは別に、建築物の低
炭素化の促進のために誘導すべきその他の基準に適合することが必要となる。
当該基準のに係る詳細は以下のとおりとなっているが、第 1 及び第 2 の項目のいずれかに適合
することが必要となる。
建築物の低炭素化の促進のために誘導すべきその他の基準
第1又は第2のいずれかに該当すること。
ただし、認定申請複合建築物が複合建築物全体である場合は、住宅の用途に供する部分及
び住宅以外の用途に供する部分について、それぞれ第1又は第2のいずれかに適合する措
置を講ずるものとする。
第1
1
次の1から8までに掲げる項目のうち、二以上の項目に適合するものとする。
節水に関する取組について、次のいずれかに該当すること。
(1)設置する便器の半数以上に節水に資する便器を採用すること。
【解説】
次のいずれかに該当すること。
JIS A 5207 で規定する節水形大便器の認証を受けたもの。ただし、「節水Ⅰ形大便器」の場
①
合は、フラッシュバルブ式の大便器に限る。
②
①と同等以上の節水性能を有するものとして、JIS A 5207 で規定する「洗浄水量」が 6.5 リ
ットル以下でかつ JIS A 5207 に規定する「洗浄性能」及び「排出性能」に適合するもの。又
はフラッシュバルブ式の大便器のうち、JIS A 5207 で規定する「洗浄水量」が 8.5 リットル
以下でかつ JIS A 5207 に規定する「洗浄性能」及び「排出性能」に適合するもの。
住戸の認定の場合は住戸内に設置する便器の半数以上、共同住宅等の住棟及び建築物(非住宅)
の認定の場合は、設置する便器総数の半数以上が節水に資する便器であることが求められる。住
戸を含む建築物の認定の場合は、住宅部分に設置する便器総数の半数以上が節水に資する便器で
あれば、住宅部分において一項目適合となり、非住宅部分に設置する便器総数の半数以上が節水
に資する便器であれば非住宅部分において一項目適合となる。
(2)設置する水栓の半数以上に節水に資する水栓を採用すること。
【解説】
次のいずれかに該当すること。
①
以下に掲げる水栓のうち、財団法人日本環境協会のエコマーク認定を取得したもの。
節水コマ内蔵水栓、定流量弁内蔵水栓、泡沫機能付水栓、湯水混合水栓(サーモスタット式)、
湯水混合水栓(シングルレバー式)
、時間止め水栓、定量止め水栓、自閉水栓、自動水栓(自
己発電機構付,AC100V タイプ)、手元一時止水機構付シャワーヘッド組込水栓。
②
①と同等以上の節水性能を有するものとして、以下に掲げる水栓。
-107-
イ)節水が図れるコマを内蔵する節水コマ内蔵水栓であって、普通コマに対する吐水量が、水
圧 0.1MPa において、ハンドル 120°開時、20~70%以下で、且つ、ハンドル全開時は
70%以上であるもの。又は、JIS B 2061 に規定する「節水コマを組み込んだ水栓の吐水性
能」に適合するもの。
ロ)流量制限部品(定流量弁、圧力調整弁等)を内蔵する水栓であって、ハンドル全開時、水
圧 0.1~0.7MPa において、適正吐水流量が8L/分以下であるもの。
ハ)節水の図れる吐水形態(泡沫,シャワー等)を採用する水栓であって、通常吐水に対する
吐水量が、水圧 0.1~0.7MPa において、ハンドル全開時、20%以上の削減効果があるこ
と。
ニ)JIS B 2061 「給水栓」の定義によるサーモスタット湯水混合水栓であって、2ハンドル
混合栓に対する使用水量比較において同等以上の削減効果のあるものとして、JIS B 2061
に規定する「給水栓の自動温度調整性能」に適合するもの。
ホ)JIS B 2061 「給水栓」の定義によるシングル湯水混合水栓であって、2ハンドル混合栓
に対する使用水量比較において同等以上の削減効果のあるものとして、JIS B 2061 に規定
する「給水栓の水栓の構造」に適合するもの。
へ)設定した時間に達すると自動的に止水する機構を有する時間止め水栓であって、次の性能
を有するもの。
|(設定時間 - 実時間)/ 設定時間|≦ 0.05
ト)設定した量を吐水すると自動的に停止する機構を有する定量止め水栓であって、JIS B
2061 に規定する「給水栓の定量止水性能」に適合するもの。
チ)レバーやハンドルなどを操作すれば吐水し、手を離せば一定量を吐水した後に自動的に止
水し、止水までの吐水量が調節できる機構を有するもの。
リ)手をかざして自動吐水し、手を離すと自動で 2 秒以内に止水する機構を有する自動水栓で
あって、水圧 0.1~0.7MPa において、吐水量が 5L/分以下であるもの。
ヌ)シャワーヘッド又は水栓本体に設置もしくは使用者の操作範囲に設置されたタッチスイッ
チ、開閉ボタン、センサー等での操作又は遠隔操作により、手元又は足元で一時的に止水、
吐水の切り替えができる構造を有するもの。
住戸の認定の場合は住戸内の台所、浴室、洗面室に設置する水栓の半数以上、共同住宅等の住
棟及び建築物(非住宅)の認定の場合は、設置する水栓総数(住宅については台所、浴室、洗面
室に設置するもの)の半数以上が節水に資する水栓であることが求められる。住戸を含む建築物
の認定の場合は、住宅部分に設置する水栓総数(台所、浴室、洗面室に設置するもの)の半数以
上が節水に資する水栓であれば、住宅部分において一項目適合となり、非住宅部分に設置する水
栓総数の半数以上が節水に資する水栓であれば非住宅部分において一項目適合となる。
(3)定置型の電気食器洗い機を設置すること。ただし、共同住宅等全体及び複合建
築物については、住戸の半数以上に設置すること。
【解説】
一戸建ての住宅及び共同住宅等における、定置型(ビルトイン型)で給湯設備に接続されてい
る電気食器洗い機であること。
共同住宅等の住棟及び住戸を含む建築物の認定の場合は、総住戸数の半数以上(共用部に設置
-108-
したものは除く。)に上記の電気食器洗い機が設置されていれば、住宅部分において一項目適合と
なる。
2
雨水、井戸水又は雑排水の利用のための設備を設置すること。
【解説】
雨水及び雑排水においては、容量が 80 リットル以上の貯水槽を設置し、取水場所又は集水場所
から貯水槽まで、及び貯水槽から利用場所までの間、建築基準法第 2 条 3 号に定める建築設備と
しての配管が接続されていること。
井戸水においては、井戸等から井戸水を取水する設備を有し、利用可能な状態であること。
配置図等において、雨水等を利用するため、雨樋などに接続した貯水タンクの位置の確認がで
きることが必要となる。使用場所、配管経路等を図面等に明示することが必要である。
3
エネルギー管理に関する取組について、次のいずれかに該当すること。
(1)HEMS(住宅の所有者が使用する空気調和設備、照明設備等の電力使用量等の
住宅のエネルギー消費量に関する情報について、個別に計測、蓄積及び表示をする
ことが可能で、その電力使用を調整するための制御機能を有するホームエネルギー
管理システムをいう。)を設置していること。ただし、共同住宅等全体及び複合建築
物については、住戸の半数以上に設置すること。
【解説】
次の①から④までのすべてに該当するHEMSが、住戸の認定の場合は当該住戸に、共同住宅等
の住棟の認定の場合は総住戸の半数以上に、設置されていることが必要となる。住戸を含む建築
物の認定の場合はHEMSが総住戸の半数以上又は住宅部分に棟としてBEMSを設置されてい
ることが必要となる。
①
住宅全体に加え、分岐回路単位、部屋単位、機器単位、発電量、蓄電量・放電量のいずれか
について、電力使用量のデータを取得し、その計測または取得の間隔が 30 分以内であること。
②
住宅内において、電力使用量の計測データを表示することができること。
③
HEMS機器により測定したデータの保存期間が、次のいずれかであること。
・表示する電力使用量の所定時間単位が 1 時間以内の場合は、1 ヶ月以上
・表示する電力使用量の所定時間単位が 1 日以内の場合は、13 か月以上
④
ECHONET
Liteによる電力使用の調整機能(自動制御や遠隔制御等、電力使用を
調整するための制御機能)を有すること。
(2)BEMS(空気調和設備、照明設備等の電力使用量等の建築物のエネルギー消費
量に関する情報について、個別に計測、蓄積及び表示をすることが可能で、その電
力使用を調整するための制御機能を有するビルエネルギー管理システムをいう。
)を
設置すること。
-109-
【解説】
次の①から④までのすべてに該当するBEMSが、共同住宅等の住棟の認定の場合は棟として設
置され、住戸を含む建築物の認定の場合は非住宅部分に棟として設置されていることが必要とな
る。
①
建築物全体に加え、空調、照明、動力幹線、電灯幹線のいずれかについて、BEMS機器に
より電力使用量のデータを取得し、その計測または取得の間隔が、30 分以内であること。
②
電力使用量等の計測データを表示することができること。
③
計測データについて、13 か月以上の保存及び閲覧ができること。
④
電気空調の on/off 並びに設定変更、及び照明の調光並びに on/off 等の制御を行う機能を有
すること。
4
太陽光発電設備等の再生可能エネルギー発電設備と連系した蓄電池(床に据え付ける
ものに限る。)を設置すること。ただし、共同住宅等全体及び複合建築物については、
住戸の半数以上に設置すること。
【解説】
「都市の低炭素化の促進に関する法律」や基本方針の趣旨を踏まえ、省資源、創エネルギーと
合わせた蓄エネルギーの推進は重要である。太陽光等の再生可能エネルギーを利用した発電設備
及びそれと連系した定置型の蓄電池を設置についても、その一つとして付加的に評価し、災害等
の停電時の非常時電源、かつ将来の分散型エネルギーマネジメントにおいて自立的運用が可能な
蓄電池を評価する。太陽光発電システム等の再生可能エネルギーを利用した発電設備と連系した
蓄電池(床に据え付けるものに限る。)であること。「床に据え付ける」とは、床に据えて動かな
いように置くことをいい、いわゆる据置型又は定置型の蓄電池を想定している。蓄電池の種類と
しては、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ナトリウム硫黄電池等がある。
発電場所、蓄電池設置場所、配線経路等を図面に明示することが必要である。住戸の認定の場
合は当該住戸又は共用部(共同住宅等の場合で、当該住戸に蓄電した電力を供給できるものに限
る。)に、共同住宅等の住棟の認定の場合は総住戸の半数以上又は共用部(総住戸の半数以上に蓄
電した電力を供給できるものに限る。)に、再生可能エネルギーを利用した発電設備と連系した定
置型の蓄電池が設置されていることが必要となる。住戸を含む建築物の認定の場合は総住戸の半
数以上又は共用部(総住戸の半数以上に蓄電した電力を供給できるものに限る。)に、再生可能エ
ネルギーを利用した発電設備と連系した定置型の蓄電池が設置されている場合は住宅部分におい
て一項目適合となる。
5
ヒートアイランド対策に関する取組について、次のいずれかに該当すること。
(1)敷地面積に対する緑地、水面等の面積割合を 10%以上とすること。
【解説】
(1) 次式で算出される緑化等面積率が 10%以上であること。共同住宅等における住戸又は住戸を
含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合していることが必要となる。
緑化施設の緑化面積の算定は、原則として都市緑地法に基づく方法とし、以下の方法とす
-110-
る。
緑化等面積率=緑化面積/敷地面積×100
緑化面積とは、緑化施設の水平投影面積を合計したものとする。緑化施設とは以下に示す
ものであり、緑化施設は当該建築物の空地、その他の屋外に設けられるものに限り、建築
物の内部空間に設けられたものは含まない。
【緑化施設】
・樹木
・地被植物
・花壇、その他これに類するもの
・プランタ、コンテナ等
・棚もの
・水流、池、その他これらに類するもの
・園路、土留その他の施設
緑化施設の水平投影面積の算定は、原則として都市緑地法に基づく方法とし、以下にその概要
を示す。
<樹木の水平投影面積(樹冠面積)>
次に示す①~③の算出方法のうち、いずれかの方法に従って算出する。
①樹冠の水平投影面積の合計
樹木ごとの樹冠の水平投影面積を合計する。ただし、樹冠が重なる場合は重複して計上するこ
とはできない。なお、樹冠投影面積は植栽時の実際の水平投影面積とする。
②樹高に応じた「みなし樹冠」の水平投影面積の合計
樹木の樹高に応じて右表に示す半径
の円形の樹冠を持つものとみなし、こ
の「みなし樹冠」の水平投影面積を合
計する。ただし、
「みなし樹冠」が重な
る場合や地被植物等と重なる部分につ
いては、重複して計上することはでき
植栽時の樹高
みなし樹冠の半径
4.0m以上
2.1m
2.5m以上 4.0m未満
1.6m
1.0m以上 2.5m未満
1.1m
※この算出方法は、樹木の樹高が 1m以上のものに限る。
ない。
③一定の条件を満たす植栽基盤の水平投影面積の合計
下記に示す密度以上で植栽されており、かつ、その部分の形状やその他の条件に応じて適切な
配置で植栽されている場合は、樹木が生育するための植栽基盤の水平投影面積を、緑化施設の面
積とすることができる。
満たすべき植栽密度:A≦18T1+10T2+4T3+T4
A:当該部分の水平投影面積(㎡)
T1:高さ 4m 以上の樹木の本数
T2:高さ 2.5m 以上 4m 未満の樹木の本数
T3:高さ 1m 以上 2.5m 未満の樹木の本数
T4:高さ 1m 未満の樹木の本数
※樹木の高さは植栽時のものとする。
<地被植物の水平投影面積>
地被植物が成長時に覆うものと計画した範囲の水平投影面積とする。ただし、他の植物と重な
る部分については、重複を省いて面積を合計する。
<花壇、その他これに類するものの水平投影面積>
草花やその他これに類する植物が生育するための土壌、あるいはその他の資材で表面が被われ
-111-
ている部分の水平投影面積とする。ただし、他の緑化施設の水平投影面積との重複を省く。
<プランタ・コンテナ等の水平投影面積>
プランタやコンテナ等の容量が概ね 100 リットル以上の場合に算出する。算出方法は、植栽が
樹木の場合は前述した樹木の水平投影面積の算出方法②に、地被植物の場合は前述した地被植物
の水平投影面積の算出方法に準ずるものとする。
<棚ものの水平投影面積>
植物が成長時に覆うものとして計画した範囲の水平投影面積とする。ただし、他の植物と重な
る部分については、重複を省いて面積を合計する。
<水流、池、その他これらに類するものの水平投影面積>
水流、池、その他これらに類するもので、樹木や植栽等と一体となって自然的環境を形成し
ているものについての水平投影面積とする。ただし、他の緑化施設の水平投影面積との重複を省
く。
<園路、土留その他の施設>
園路、土留その他の施設の水平投影面積とする。ただし、樹木、地被植物、花壇、その他これ
に類するもの、水流、池、その他これらに類するものを合計した面積の4分の1を超えない範囲
とする。また、これらの水平投影面積と重複して計上することはできない。
なお、当該項目に係る用語を次の通り定義する。
樹
木:地上部の一部が木質化している植物。
地 被 植 物:シバ、クローバーなどの草本やササ類、シダ植物、コケなど、地面を低く面的に
覆う植物。
花
壇:草花を植えるために、土を盛り上げたり仕切を設けたりしたもの。年間を通じて
適宜植え替えなどを行うことにより、概ね6ヶ月以上植物が植栽された状態にあ
るものを言う。
棚 も の :フジ棚、ブドウ棚、ヘチマ棚など、棚上に植物を仕立てるもので、アーチ状のも
のを含む。
水流、池 :樹木、植栽等と一体となって自然的環境を形成しているものに限る。修景のため
の浅い水盤や水泳プールのような人工的な水面や流れは含まない。
園路、土留、その他の施設:
園路、土留、樹木や植栽等と一体となった小規模な広場等が含まれる。
植栽基盤:樹木や地被植物の生育基盤で、一定の厚みを持つ土壌等のこと。プランタやコンテ
ナ等の容器に土壌等を入れたものは、安定的に設置するもの(容量が概ね 100 リ
ットル以上)を対象とする。
樹
冠:樹木の上部についている枝と葉の集まり。
樹冠投影面積:樹木が生長した時点を想定した樹冠の水平投影面積。
地
上:地面と一体となっている人工地盤を含む。
(2)日射反射率の高い舗装材により被覆した面積の敷地面積に対する割合を 10%以
上とすること。
【解説】
(2) 次式で算出される日射反射面積率が10%以上であること。共同住宅等における住戸又は住戸
-112-
を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合していることが必要となる。
日射反射面積率=高反射性(低日射吸収率)舗装面積/敷地面積×100
高反射性(低日射吸収率)舗装面積とは、高反射性(低日射吸収率)舗装材により舗装さ
れた地表面面積とする。高反射性(低日射吸収率)舗装材は、JIS K 5602 で規定する試
験方法(JIS K 5602 は塗膜の性能を規定したものであり、「塗膜」を「舗装材」に読み
替える。)に基づく日射反射率が明度に関わらず 50%以上であることに適合すること。
(3)緑化等の対策をした面積の屋根面に対する割合を 20%以上とすること。
【解説】
(3) 次式で算出される屋根緑化等面積率が 20%以上であること。共同住宅等における住戸又は住
戸を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合していることが必要となる。
【1】戸建住宅及び共同住宅等の住棟の認定の場合
屋根緑化等面積率=屋根緑化面積/屋根面積×100
【2】非住宅建築物の認定の場合
屋根緑化等面積率=屋根緑化面積又は日射反射率の高い屋根材の採用面積の合計
/屋根面積×100
【3】複合建築物の認定の場合
最上階が住宅の場合は【1】式にて、非住宅建築物の場合は【2】式にて算出
屋根緑化面積とは、屋根や屋上における緑化施設の水平投影面積の合計とし、屋根面積も
同様に水平投影面積で算出する。緑化施設とは、(1)で示す緑化施設を指し、水平投影面積
の算出方法もこれに準じること。
なお、建築物の認定の場合における日射反射率の高い屋根材としては、次の①、②のいず
れかに該当するものをいう。
①J JIS K 5675 に適合する屋根用高日射反射率塗料又は同等の性能及び品質の塗料で被
覆された屋根材。
②JIS K 5602 で規定する試験方法(JIS K5602 は塗膜の性能を規定したものであり、
「塗
膜」を「防水シート」に読み替える。)に基づく近赤外域(780nm~2500nm)における日
射反射率が 50%以上である JIS A 6008 に適合する合成高分子系ルーフィングシート又
は同等の性能と品質を有するもの。該当する製品としては、例えば合成高分子ルーフィ
ング工業会規格(KRK S-001 高反射率防水シート)に適合した製品等があげられる。
(4)緑化対策をした面積の外壁面積に対する割合を 10%以上とすること。
【解説】
(4)次式で算出される壁面緑化面積率が 10%以上であること。共同住宅等における住戸又は住戸
を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合していることが必要となる。
緑化施設の採用面積の算定は、原則として都市緑地法に基づく方法とし、以下の方法とす
る。
-113-
壁面緑化面積率=壁面緑化の採用面積の合計/外壁面積×100
①垂直壁面の場合
壁面緑化の採用面積は、緑化施設が整備された外壁直立部分の水平投影の長さの合計
(m)に1.0(m)を乗じた値とする。ただし、同一壁面の複数箇所を緑化した場合など
で、水平投影をした場合に重なる部分については重複できないものとする。
②傾斜壁面の場合
壁面緑化の採用面積は、水平投影面積とし、「緑化施設が整備された外壁直立部分の水
平投影の長さの合計(m)」に 1.0(m)を乗じた値と比較して面積の大きい値を採用
する。
なお、緑化に使用する植物として1年草は含まず、外壁面積には扉や窓等を含むことと
する。
(5) (1)の割合、(2)の割合、(3) の割合の 2 分の 1 及び(4)の割合の合計を 10%以
上とすること。
【解説】
(5) (1)で規定する緑化等面積率、(2)で規定する日射反射面積率、(3) で規定する屋根緑化等面
積率の2分の1及び(4)で規定する壁面緑化面積率の合計が10%以上であること。共同住宅等に
おける住戸又は住戸を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合している
ことが必要となる。
緑化等面積率+日射反射面積率
+屋根緑化等面積率×1/2+壁面緑化面積率 ≧ 10%
6 日本住宅性能表示基準(平成 13 年国土交通省告示第 1346 号)に定める劣化対策等級
に係る評価が等級3に該当する措置を講ずること。
【解説】
次のいずれかに該当すること。共同住宅等における住戸又は住戸を含む建築物における住戸の認
定の場合は、建築物として適合していることが必要となる。また、住宅の用途に供する部分を含
まない複合建築物は対象外となる。
①
日本住宅性能表示基準(平成 13 年国土交通省告示第 1346 号)に規定する劣化対策等級3に
適合すること。
②
長期優良住宅の普及の促進に関する法律(平成 20 年法第 87 号)に規定する長期優良住宅建
築等計画の認定を取得している又は認定基準に適合していること。
7
木造住宅又は木造建築物であること。
【解説】
半数以上の階の主要構造部(建築基準法第 2 条第 5 号の定義による。
)が木造であること。共同
住宅等における住戸又は住戸を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合して
いることが必要となる。
-114-
8
高炉セメント又はフライアッシュセメントを構造耐力上主要な部分に使用しているこ
と。
【解説】
次のいずれかのセメントを構造耐力上主要な部分のいずれかに用いられていること。共同住宅等
における住戸又は住戸を含む建築物における住戸の認定の場合は、建築物として適合しているこ
とが必要となる。
①
JIS R 5211:2009 に規定する高炉セメント。
②
JIS R 5213:2009 に規定するフライアッシュセメント。
③
高炉スラグ、フライアッシュを混和材として利用したセメント。ただし、混和材の質量割合
が高炉スラグにあっては JIS R 5211:2009、フライアッシュにあっては JIS R 5213:2009 に
規定する以上のものに限る。
第2
建築物の総合的な環境性能評価に基づき、標準的な建築物と比べて低炭素化に資す
る建築物として、法第 53 条第1項に規定する所管行政庁が認めるものとする。
【解説】
標準的な建築物と比べて、低炭素化に資する建築物として所管行政庁が認めるものとする。例
えば、建築環境総合性能評価システム「CASBEE」に基づき環境効率 BEE のランクが A 以上、
又はライフサイクル CO₂(温暖化影響チャート)のランクが☆☆☆以上を取得していることなど
が目安として考えられるが、所管行政庁が認めるものであることが前提となるため、本項目を利
用する際は事前に建設地の所管行政庁に確認を行う必要がある。
-115-
2.3
認定手続きについて
(1)申請の一般的な流れ
認定申請に係る手続きの流れは下図のとおりとなっている。所管行政庁による認定を受
けることとなるが、審査機関による事前審査を活用する場合は、事前に建設地の所管行政庁
に活用可能であるかを確認することが必要となる。
所管行政庁
申請者(建築主)
建築主事
低炭素建築物新築等計画
確認審査の申し出
( 第 条第
)
確認の申請書
認定申請書(様式第五)①
書類受取
(書類の
不備等の
確認)
申請
受付
不適合
認定基準への
適合審査
認定しない
旨の通知 ③
その他必要な書類
・適合証 等
審査機関
建築関係
規定への
適合審査
(法第 54 条
第 4 項)
適合
認定の通知
(様式第六)④
申請者
(建築主等)
認定通知書
の作成
確認済証
(法第 54 条
第 5 項)
(法第 54 条第 1 項)
認定低炭素
建築物
認定低炭素
建築物新築
等計画
計画を変更する場合
(軽微な変更を除く)
(法第 55 条)
新築等
新築等の状況に関す
る報告・助言・指
導・改善命令(法第
56 条、第 57 条、第
59 条)
認定
建築主
※点線は建築確認を同時に申請する場合のフローを示す。
変更の申請
(様式第七)⑥
認定基準への適合審査
通知
(様式第八)⑦
変
更
の
認
定
報告の徴収
報告の徴収
(法第 56 条)
報告
助言・指導
助言・指導
改善命令
(法第 57、59 条)
改善命令
(計画に従っていない場合)
改善命令に従わない
取りやめる旨の申出(参考様式3)⑧
計画認定取消しの通知
⑨
報告の徴収
新築等完了時
受理
(法第 54 条
第 3 項)
認定の申請
(法第 53 条第 1 項)
添付図書②
a)設計内容説明書(参考様式1)
b)各種図面・計算書等
通知
報告
(参考様式2)⑤
-116-
計画認定の取消し
(法第 58 条)
建築工事が完了した旨
の報告(建築士等が確
認した書類)の確認
(2)申請手続きに係る図書等
低炭素建築物認定では、当該計画に係る建築物を着工する前に、都市の低炭素化の促進に
関する法律施行規則(以下「規則」という。)で定められた申請書及びに必要な添付図書(正
本及び副本)を添えて所管行政庁に提出しなければならない。当該計画に係る建築物を着工
するのは認定申請受付後になる。ただし、認定申請した計画が認定基準に適合しなければ、
着工後に認定を受けることができない。
また、建築物認定後に住戸認定を受けようとする場合、または、住戸認定後に建築物認定
を受けようとする場合、すでに着工していると新たに申請を行うことはできないこととなる。
なお、低炭素建築物認定の申請を行う時に、併せて当該住宅の建築確認審査の申し出を行
うことができるが、この場合、建築基準法に基づき、建築確認申請に必要な図書を同時に提
出しなければならない。
①認定申請書(規則様式第五)
申請者が作成し、所管行政庁に提出する。
a.第一面
申請者の住所(又は所在地)、及び氏名(又は名称)、申請の対象となる
範囲等についての記載欄が設けられている。
b.第二面
建築しようとする建築物の位置、構造等や規模に関する事項、建築物用途
等についての記載欄が設けられている。
c.第三面
共同住宅等若しくは住宅部分を含む複合建築物における住戸の認定を受け
る場合に必要なもので、住戸番号や専用部分の面積など住戸に関する事項についての
記載欄が設けられている。申請は建築物認定では建築物単位、住戸部分の認定では住
戸単位で行うこととなるが、1住戸ごとの項目が重複している場合には複数の住戸で
まとめて記載して申請することができる。(認定申請書の提出イメージ参照)
d.第四面
低炭素化のための建築物の新築等に係る資金計画、工事の着手及び完了の
予定時期についての記載欄が設けられている。
■認定申請書の提出イメージ
【一戸建ての住宅の場合】
【様式第五】
建築主
戸建て
第一面
第二面
第四面
申請者住
所・氏名
等
建築物に
関する事
項、用途
資金計画
等に関す
る事項
-117-
申請
認定通知
【様式第六】
所管
行政庁
【住宅部分を含む複合建築物の場合】
【様式第五】
A タイプ
○㎡
B タイプ
◇㎡
C タイプ
△㎡
301
302
303
201
202
101
102
建築主
(分譲事業者
等)
203
103
共用部又は非住宅
第一面
第二面
第四面
申請者住
所・氏名
等
建築物に
関する事
項、用途
資金計画
等に関す
る事項
※第三面
※第三面
※第三面
(A タイプ)
住戸に関
する事項
101、201
301
(B タイプ)
住戸に関
する事項
102、202
302
(C タイプ)
住戸に関
する事項
103、203
303
申請
所管
行政庁
認定通知
【様式第六】
住戸の認定を行う場合は
住戸毎に発行される
※住戸の認定申請を行う場
合に必要となる。
【非住宅の場合】
【様式第五】
建築主
非住宅
第一面
第二面
第四面
申請者住
所・氏名
等
建築物に
関する事
項、用途
資金計画
等に関す
る事項
申請
所管
行政庁
認定通知
【様式第六】
②添付図書
添付図書の種類及び明示すべき内容は以下のとおり。
申請には表 1 及び表 2 に掲げる図書が必要となるが、認定の申請を行う建築物に住
戸が含まれる場合においての当該住戸及び一戸建ての住宅については、表 1 及び表 3
に掲げる図書が必要となる。
なお、変更申請の場合は、対象となる建築物の認定通知書またはその写しが必要と
なる。また、その場合の添付図書については、変更に係るもののみの提出でよい。
a.設計内容説明書(参考様式1参照)
認定基準適合の根拠となる設計の内容を説明するための書類。設計内容、記載図書等
を記載するとともに設計内容確認欄などを設ける。
設計内容確認欄は審査を行う者が活用する。
申請者が作成し、所管行政庁に提出する。
b.各種図面・計算書
認定申請する対象建築物が、申請書に添付された設計内容説明書のとおりに設計され
ていることを確認するための書類。(一次エネルギー消費量の計算書、外皮平均熱貫流
率、平均日射熱取得率、PAL計算表、低炭素化に資する建築物(所管行政庁が認める
もの)を証明する書類等)
c.その他必要な書類等(所管行政庁が必要と認める図書)
審査機関の技術的審査をあらかじめ受けてきた場合における当該機関が発行する
適合証(技術的審査を受けた設計内容説明書を添付)
-118-
d.建築確認に関する申請図書
法第 54 条第 2 項により建築確認審査の申し出を併せて行う場合は、建築確認の申請
図書を提出する。この際、建築確認の申請に係る図書の省略については、建築基準法の
取り扱いに従う。
表1
図書の種類
a)設計内容説明書
明示すべき事項
建築物のエネルギーの使用の効率性その他の性
能が法第五十四条第一項第一号に掲げる基準に
適合するものであることの説明
b)各種
付近見取図
方位、道路及び目標となる地物
図面・計
配置図
縮尺及び方位
算書
敷地境界線、敷地内における建築物の位置及び申
請に係る建築物と他の建築物との別
空気調和設備等及び空気調和設備等以外の低炭
素化に資する建築設備(以下この表において「低
炭素化設備」という。) の位置
建築物の緑化その他の建築物の低炭素化のため
の措置(以下この表において「低炭素化措置」と
いう。)
仕様書(仕上げ表を含む。)
部材の種別及び寸法
低炭素化設備の種別
低炭素化措置の内容
各階平面図
縮尺及び方位
間取り、各室の名称、用途及び寸法並びに天井の
高さ
壁の位置及び種類
開口部の位置及び構造
低炭素化設備の位置
低炭素化措置
床面積求積図
床面積の求積に必要な建築物の各部分の寸法及
び算式
用途別床面積表
用途別の床面積
立面図
縮尺
外壁及び開口部の位置
低炭素化設備の位置
低炭素化措置
断面図又は矩計図
縮尺
建築物の高さ
外壁及び屋根の構造
-119-
軒の高さ並びに軒及びひさしの出
小屋裏の構造
各階の天井の高さ及び構造
床の高さ及び構造並びに床下及び基礎の構造
各部詳細図
縮尺
外壁、開口部、床、屋根その他断熱性を有する部
分の材料の種別及び寸法
各種計算書
建築物のエネルギーの使用の効率性その他の性
能に係る計算その他の計算を要する場合におけ
る当該計算の内容
低炭素化措置が法第五十四条
低炭素化措置の法第五十四条第一項第一号に規
第一項第一号に規定する経済
定する経済産業大臣、国土交通大臣及び環境大臣
産業大臣、国土交通大臣及び
が定める基準への適合性審査に必要な事項
環境大臣が定める基準に適合
することの確認に必要な書類
表2
図書の種類
b)各種
機器表
明示すべき事項
空気調和設備
熱源機、ポンプ、空気調和機その他の機器の種別、
図面・計
仕様及び数
算書
空気調和設備以外
給気機、排気機その他これらに類する設備の種
の機械換気設備
別、仕様及び数
照明設備
照明設備の種別、仕様及び数
給湯設備
給湯器の種別、仕様及び数
太陽熱を給湯に利用するための設備の種別、仕様
及び数
節湯器具の種別及び数
空気調和設備等以
空気調和設備等以外の低炭素化に資する建築設
外の低炭素化に資
備の種別、仕様及び数
する建築設備
仕様書
昇降機
昇降機の種別、数、積載量、定格速度及び速度制
御方法
系統図
空気調和設備
空気調和設備の位置及び連結先
空気調和設備以外
空気調和設備以外の機械換気設備の位置及び連
の機械換気設備
結先
給湯設備
給湯設備の位置及び連結先
空気調和設備等以
空気調和設備等以外の低炭素化に資する建築設
外の低炭素化に資
備の位置及び連結先
する建築設備
-120-
各階平
空気調和設備
縮尺
面図
空気調和設備の有効範囲
熱源機、ポンプ、空気調和機その他の機器の位置
空気調和設備以外
縮尺
の機械換気設備
給気機、排気機その他これらに類する設備の位置
照明設備
縮尺
照明設備の位置
給湯設備
縮尺
給湯設備の位置
配管に講じた保温のための措置
節湯器具の位置
昇降機
縮尺
位置
空気調和設備等以
縮尺
外の低炭素化に資
位置
する建築設備
制御図
空気調和設備
空気調和設備の制御方法
空気調和設備以外
空気調和設備以外の機械換気設備の制御方法
の機械換気設備
照明設備
照明設備の制御方法
給湯設備
給湯設備の制御方法
空気調和設備等以
空気調和設備等以外の低炭素化に資する建築設
外の低炭素化に資
備の制御方法
する建築設備
表3
図書の種類
b)各種
機器表
明示すべき事項
空気調和設備
空気調和設備の種別、位置、仕様、数及び制御方
図面・計
算書
法
空気調和設備以外
空気調和設備以外の機械換気設備の種別、位置、
の機械換気設備
仕様、数及び制御方法
照明設備
照明設備の種別、位置、仕様、数及び制御方法
給湯設備
給湯器の種別、位置、仕様、数及び制御方法
太陽熱を給湯に利用するための設備の種別、位
置、仕様、数及び制御方法
節湯器具の種別、位置及び数
空気調和設備等以
空気調和設備等以外の低炭素化に資する建築設
外の低炭素化に資
備の種別、位置、仕様、数及び制御方法
する建築設備
-121-
※表の図書の種類欄に掲げる図書に明示すべき事項を、全て他の図書に明示したときは、
当該図書を要しない。
③不認定通知書
認定しない旨を所管行政庁が申請者に通知するための書類。
申請図書等の不備を認めた場合、また、審査により認定基準への不適合(法第 54 条
第 2 項の申し出をした場合は建築基準関係規定への不適合を含む。)が認められた場合
等において、所管行政庁から通知される。
④認定通知書
審査の結果、認定が確定した場合にその旨を所管行政庁が申請者に通知するための書
類。
⑤計画に基づく建築物の建築工事が完了した旨の報告書(参考様式2参照)
法第 56 条に基づく報告を所管行政庁から求められた場合に提出する書類。添付する
書類としては、原則として、建築士による工事監理報告書などが考えられるが、これに
より難い場合は建設工事の受注者による発注者への工事完了の報告書などを添付して
報告する。
⑥変更認定申請書(規則様式第七)
低炭素建築物新築等計画の変更認定申請のための書類。
既に認定を受けた低炭素建築物新築等計画(以下「認定計画」という)に記載された
内容を変更しようとする場合(軽微な変更を除く)に申請者が作成し、所管行政庁に提
出する。認定計画には、認定申請書、添付図書の他、法第 54 条第 2 項に基づき建築確
認申請を行う場合には確認の申請書も含まれる。
計画の変更申請にあたっては、規則第七号様式を用いる。同様式には申請者の住所(又
は所在地)及び氏名(又は名称)、計画変更前の認定通知書の認定番号、認定年月日、
変更の概要についての記載欄が設けられる。
⑦変更認定の通知書(規則様式第八)
審査の結果、変更に係る計画の認定が確定した場合にその旨を所管行政庁が申請者に
通知するための書類。申請書の副本及びその添付図書を添えて通知される。
⑧計画に基づく建築等を取りやめる旨の申出書(参考様式3参照)
認定計画に基づく建築等を取りやめる旨を申し出るための書類。
所管行政庁は、認定建築主から認定計画に基づく建築等を取りやめる旨の申出があっ
た場合は計画の認定を取り消すことができる。
⑨認定取消通知書
認定を取り消すことを決定した旨を所管行政庁が申請者に対して通知する書類。
認定建築主が所管行政庁の改善命令に違反した場合や⑧の申出があった場合で、認定
を取り消すことが決定された場合、所管行政庁から通知される。
-122-
2.4
申請に係る認定申請様式等について
(1) 認定申請書・設計内容説明書の記入例 1(非住宅用)
(1)-1 認定申請書(規則様式第五)
様式第五(第四十一条関係)(日本工業規格A列4番)
平成 27 年 4 月 1 日版
(第一面)
低炭素建築物新築等計画認定申請書
年
所管行政庁
月
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
代 表 者 の 氏 名
印
都市の低炭素化の促進に関する法律第53条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画に
ついて認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
【申請の対象とする範囲】
□建築物全体
□住戸の部分のみ
□建築物全体及び住戸の部分
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
認定番号欄
月
第
日
号
係員印
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.この様式において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次のとおりとします。
①一戸建ての住宅
ないもの
②共同住宅等
一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する部分を有し
共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅
③非住宅建築物 住宅以外の用途のみに供する建築物
④複合建築物 住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物
2.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
3.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
4.【申請の対象とする範囲】の欄は、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは
複合建築物の全体に係る申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住
戸の部分のみに係る申請の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全
体及び住戸の部分の両方に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マ
ークを入れてください。
-123-
(記入例)
様式第五(第四十一条関係)(日本工業規格A列4番)
(第一面)
低炭素建築物新築等計画認定申請書
平成○○
所管行政庁
○○県○○市長
年
○○ 月 ○○
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
○○県○○市○○町○-○-○
建築太郎
申請者の氏名又は名称
印
代 表 者 の 氏 名
都市の低炭素化の促進に関する法律第53条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画に
ついて認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
【申請の対象とする範囲】
□建築物全体
□住戸の部分のみ
☑
□建築物全体及び住戸の部分
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
第
認定番号欄
月
日
号
係員印
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.この様式において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次のとおりとします。
①一戸建ての住宅 一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する部分を有し
ないもの
②共同住宅等 共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅
③非住宅建築物 住宅以外の用途のみに供する建築物
④複合建築物
住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物
2.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
3.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
4.【申請の対象とする範囲】の欄は、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは
複合建築物の全体に係る申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住
戸の部分のみに係る申請の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全
体及び住戸の部分の両方に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マ
ークを入れてください。
-124-
(第二面)
低炭素建築物新築等計画
1.新築等をしようとする建築物の位置、延べ面積、構造、設備及び用途並びに敷地面積に関す
る事項
〔建築物に関する事項〕
【1.地名地番】
【2.市街化区域等】□市街化区域
□区域区分が定められていない都市計画区域のうち用途地域が定め
られている土地の区域
【3.敷地面積】
㎡
【4.建築面積】
㎡
【5.延べ面積】
㎡
【6.建築物の階数】
(地上)
階
【7.建築物の用途】□一戸建ての住宅
(地下)
階
□共同住宅等
□非住宅建築物
□複合建築物
【8.建築物の住戸の数】
建築物全体
戸
認定申請対象住戸
戸
【9.工事種別】□新築
□増築
□改築
□修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置
【10.構造】
造
□空気調和設備等の改修
一部
造
【11.建築物の構造及び設備の概要】
別添設計内容説明書による
【12.該当する地域区分】
地域
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
□基準一次エネルギー消費量
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
(1)一戸建ての住宅、共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)
-125-
)
□外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K)
冷房期の平均日射熱取得率
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
□年間熱負荷係数
MJ/(㎡・年)(基準値
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
MJ/(㎡・年))
)
【14.確認の特例】
法第54条第2項の規定による申出の有無
□有
□無
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】
【16.備考】
(注意)
1.
【2.市街化区域等】の欄は、新築等をしようとする建築物の敷地が存する区域が該当す
るチェックボックスに「3」マークを入れてください。
2.
【7.建築物の用途】及び【9.工事種別】の欄は、該当するチェックボックスに「3」マ
ークを入れてください。
3.【8.建築物の住戸の数】の欄は、【7.建築物の用途】で「共同住宅等」又は「複合建築
物」を選んだ場合のみ記載してください。
4.
【12.該当する地域区分】の欄は、建築物の低炭素化誘導基準(都市の低炭素化の促進に
関する法律(平成24年法律第84号)第54条第1項第1号に規定する経済産業大臣、
国土交通大臣及び環境大臣が定める基準をいいます。以下同じ。)において定めるところに
より、該当する地域区分を記載してください。
5.
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】の欄は、第一面の【申請の対象とする
範囲】の欄で「建築物全体」又は「建築物全体及び住戸の部分」を選んだ場合のみ記載し
てください。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で、小数点第二位以下は切り
上げた値を記載してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」の「(1)一戸建ての住宅、
共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)」については、
「外皮平均熱貫流率」
及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及
び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で記載してください。
「(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
」については、
「年間
熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当す
るチェックボックスに、「3」マークを入れてください。「年間熱負荷係数」については、
建築物の低炭素化誘導基準において定める「基準値」と併せて記載してください。
「基準値」
-126-
とは、年間熱負荷係数について基準とすべき値として建築物の低炭素化誘導基準において
定めるものとします。
この欄における次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところによります。
①
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準とな
る一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをい
う。以下同じ。)として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
②
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一
次エネルギー消費量として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
③
外皮平均熱貫流率
建築物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損
失を除く。)を外皮等(外気等(住宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等を
いう。)に接する天井(小屋裏又は天井裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、
床及び開口部、共同住宅における隣接する住戸又は共用部に接する部分等をいう。以下
同じ。)面積の合計で除した値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものを
いいます。
④
冷房期の平均日射熱取得率
冷房期において、建築物に入射する日射量に対する室内
に侵入する日射量の割合を外皮等面積で平均した値として、建築物の低炭素化誘導基準
において定めるものをいいます。
⑤
年間熱負荷係数
屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内周囲空間の床面積の合計で
除して得た値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
6.
【14.確認の特例】の欄は、認定の申請に併せて建築基準法(昭和25年法律第201号)
第6条第1項の規定による確認の申請書を提出して同項に規定する建築基準関係規定に適
合するかどうかの審査を受けるよう申し出る場合には「有」に、申し出ない場合には「無」
に、「3」マークを入れてください。
7.
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】の欄には、法第60
条の規定により容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない部分の床面積(建築基準
法第52条第3項及び第6項並びに建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第2
条第1項第4号及び第3項の規定に基づき延べ面積に算入しない部分の床面積を除き、建
築物の延べ面積の20分の1を超えるときは当該建築物の延べ面積の20分の1とする。)
を記入してください。また、当該床面積の算定根拠を示す資料を別に添付してください。
8.この面は、建築確認等他の制度の申請書の写しに必要事項を補って追加して記載した書面
その他の記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-127-
(記入例)
(第二面)
低炭素建築物新築等計画
1.新築等をしようとする建築物の位置、延べ面積、構造、設備及び用途並びに敷地面積に関す
る事項
〔建築物に関する事項〕
【1.地名地番】
○○県○○市○○1-2-3
【2.市街化区域等】
☑
□市街化区域
□区域区分が定められていない都市計画区域のうち用途地域が定
められている土地の区域
【3.敷地面積】
1650.42
【4.建築面積】
1206.60
㎡
【5.延べ面積】
9508.73
㎡
㎡
9
【6.建築物の階数】
(地上)
【7.建築物の用途】
□一戸建ての住宅
階
(地下)
1
階
□共同住宅等
☑
□非住宅建築物
□複合建築物
【8.建築物の住戸の数】
建築物全体
戸
認定申請対象住戸
戸
☑
【9.工事種別】□新築
□増築
□改築
□修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置
【10.構造】
□空気調和設備等の改修
鉄筋コンクリート
造
一部
造
【11.建築物の構造及び設備の概要】
別添設計内容説明書による
【12.該当する地域区分】
6
地域
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
□基準一次エネルギー消費量
○○
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
○○ GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
-128-
)
(1)一戸建ての住宅、共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)
□外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K)
冷房期の平均日射熱取得率
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
□年間熱負荷係数
○○
MJ/(㎡・年)(基準値
○○
☑
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
MJ/(㎡・年))
)
【14.確認の特例】
法第54条第2項の規定による申出の有無
□有
☑
□無
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】
【16.備考】
(注意)
1.
【2.市街化区域等】の欄は、新築等をしようとする建築物の敷地が存する区域が該当す
るチェックボックスに「3」マークを入れてください。
2.
【7.建築物の用途】及び【9.工事種別】の欄は、該当するチェックボックスに「3」マ
ークを入れてください。
3.【8.建築物の住戸の数】の欄は、【7.建築物の用途】で「共同住宅等」又は「複合建築
物」を選んだ場合のみ記載してください。
4.
【12.該当する地域区分】の欄は、建築物の低炭素化誘導基準(都市の低炭素化の促進に
関する法律(平成24年法律第84号)第54条第1項第1号に規定する経済産業大臣、
国土交通大臣及び環境大臣が定める基準をいいます。以下同じ。)において定めるところに
より、該当する地域区分を記載してください。
5.
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】の欄は、第一面の【申請の対象とする
範囲】の欄で「建築物全体」又は「建築物全体及び住戸の部分」を選んだ場合のみ記載し
てください。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で、小数点第二位以下は切り
上げた値を記載してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」の「(1)一戸建ての住宅、
共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)」については、
「外皮平均熱貫流率」
及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及
び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で記載してください。
「(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
」については、
「年間
熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当す
るチェックボックスに、「3」マークを入れてください。「年間熱負荷係数」については、
-129-
建築物の低炭素化誘導基準において定める「基準値」と併せて記載してください。
「基準値」
とは、年間熱負荷係数について基準とすべき値として建築物の低炭素化誘導基準において
定めるものとします。
この欄における次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところによります。
①
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準とな
る一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをい
う。以下同じ。)として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
②
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一
次エネルギー消費量として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
③
外皮平均熱貫流率
建築物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損
失を除く。)を外皮等(外気等(住宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等を
いう。)に接する天井(小屋裏又は天井裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、
床及び開口部、共同住宅における隣接する住戸又は共用部に接する部分等をいう。以下
同じ。)面積の合計で除した値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものを
いいます。
④
冷房期の平均日射熱取得率
冷房期において、建築物に入射する日射量に対する室内
に侵入する日射量の割合を外皮等面積で平均した値として、建築物の低炭素化誘導基準
において定めるものをいいます。
⑤
年間熱負荷係数
屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内周囲空間の床面積の合計で
除して得た値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
6.
【14.確認の特例】の欄は、認定の申請に併せて建築基準法(昭和25年法律第201号)
第6条第1項の規定による確認の申請書を提出して同項に規定する建築基準関係規定に適
合するかどうかの審査を受けるよう申し出る場合には「有」に、申し出ない場合には「無」
に、「3」マークを入れてください。
7.
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】の欄には、法第60
条の規定により容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない部分の床面積(建築基準
法第52条第3項及び第6項並びに建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第2
条第1項第4号及び第3項の規定に基づき延べ面積に算入しない部分の床面積を除き、建
築物の延べ面積の20分の1を超えるときは当該建築物の延べ面積の20分の1とする。)
を記入してください。また、当該床面積の算定根拠を示す資料を別に添付してください。
8.この面は、建築確認等他の制度の申請書の写しに必要事項を補って追加して記載した書面
その他の記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-130-
第四面)
2.低炭素化のための建築物の新築等に係る資金計画
3.低炭素化のための建築物の新築等に関する工事の着手予定時期及び完了予定時期
[工事の着手の予定年月日]
年
月
日
[工事の完了の予定年月日]
年
月
日
(注意)
この面は、記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-131-
(記入例)
第四面)
2.低炭素化のための建築物の新築等に係る資金計画
建築に要する費用約○○万円
3.低炭素化のための建築物の新築等に関する工事の着手予定時期及び完了予定時期
[工事の着手の予定年月日]
平成○○
年 ○○ 月
○○ 日
[工事の完了の予定年月日]
平成○○
年 ○○ 月
○○
日
(注意)
この面は、記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-132-
(1)-2 設計内容説明書(参考様式1)
非住宅用
建築物の名称
建築物の所在地
設計者氏名
審査員氏名
認定
確認
事項
項目※
1.躯
外皮性能
体の外
皮性
設
計
内
容
項目
地域区分
説
明
欄
※
設計内容
設計内容
記載図書
□
1地域
□
2地域
□
3地域
■様式 0
等に係る
□
4地域
□
5地域
□
6地域
□概要書
基
□
7地域
□
8地域
□
木造(
□
鉄骨造
□平面図
□
鉄筋コンクリート造(組石造含む。
)
□断面図
□
その他
□
建築物の構造
□
□用途分類図
軸組構法
□枠組工法
階数
・地上(
面積
・敷地面積
(
)㎡
・建築面積
(
)㎡
・延べ面積
(
□
ホテ
□
ル等
/(㎡・年)
年間熱負荷係数
)階、地下(
)
□面積表
)階
)㎡
客室部(
□
)MJ
□ PAL * 計 算
表
宴会場部(
)MJ
□概要書
/(㎡・年)
□
病院
□
等
/(㎡・年)
病室部(
□
)MJ
非病室部(
)MJ
/(㎡・年)
□
物品店舗等(
□
事務所等(
□
事務所等(
□
飲食店等
□
集会
□
所等
/(㎡・年)
□
)MJ/(㎡・年)
)MJ/(㎡・年)
)MJ/(㎡・年)
(
)MJ/(㎡・年)
図書館等(
体育館等(
)MJ
)MJ
/(㎡・年)
□
映画館等(
)MJ
/(㎡・年)
2.一次
空調
エネル
ギー消
費量
換気
給湯
空調ゾーン
■様式 2-1
外壁構成
■様式 2-2
窓仕様
■様式 2-3
外皮仕様
■様式 2-4
熱源入力
■様式 2-5
二次ポンプ
■様式 2-6
空調機
■様式 2-7
換気対象室
■様式 3-1
給排気送風機
■様式 3-2
換気代替空調機
■様式 3-3
給湯対象室
■様式 4-1
給湯機器
■様式 4-2
照明
照明
■様式 5
昇降機
昇降機
■様式 6
-133-
確認欄
(記入例)
建築物の名称
○○ビル
建築物の所在地
○○県○○市○○1-2-3
設計者氏名
低炭 素子
審査員氏名
認定
確認
事項
項目※
1 .躯
外皮性能
体 の外
皮性
設
計
内
容
項目
地域区分
説
明
欄
※
設計内容
設計内容
記載図書
□
1地域
□
2地域
等に係る
□
4地域
□
5地域
基
□
7地域
□
8地域
□
木造(
□
☑
□
鉄骨造
☑
□面積表
☑
□平面図
鉄筋コンクリート造(組石造含む。
)
☑
□断面図
□
その他
□
建築物の構造
□
□
☑
□
軸組構法
3地域
6地域
□枠組工法
階数
・地上(
9 )階、地下(
面積
・敷地面積
(
1650.42
)㎡
・建築面積
(
1206.60
)㎡
・延べ面積
(
9508.73
)㎡
□
ホテ
□
客室部(
ル等
/(㎡・年)
年間熱負荷係数
□
■様式 0
☑
□概要書
☑
□用途分類図
1
)
)階
)MJ
☑
□ PAL * 計 算
表
宴会場部(
)MJ
□概要書
/(㎡・年)
□
病院
□
等
/(㎡・年)
□
病室部(
)MJ
非病室部(
)MJ
/(㎡・年)
□
物品店舗等(
□
☑
□
事務所等(
)MJ/(㎡・年)
事務所等(
)MJ/(㎡・年)
□
飲食店等 (
)MJ/(㎡・年)
☑
集会
□ 図書館等(
280
)M
□
所等
)MJ/(㎡・年)
J/(㎡・年)
□
体育館等(
)MJ
/(㎡・年)
□
映画館等(
)MJ
/(㎡・年)
2.一次
空調
エ ネル
ギ ー消
費量
換気
給湯
空調ゾーン
■様式 2-1
外壁構成
■様式 2-2
窓仕様
■様式 2-3
外皮仕様
■様式 2-4
熱源入力
■様式 2-5
二次ポンプ
■様式 2-6
空調機
■様式 2-7
換気対象室
■様式 3-1
給排気送風機
■様式 3-2
換気代替空調機
■様式 3-3
給湯対象室
■様式 4-1
給湯機器
■様式 4-2
照明
照明
■様式 5
昇降機
昇降機
■様式 6
-134-
確認欄
エネルギ
太陽光発電等
■様式
ー利用効
率化設備
3.その
第1
節水措置
□
節水便器の設置
□仕上表
□
節水水洗の設置
□平面図
□
電気食器洗い機の設置
□
□
雨水利用
□
井戸水利用
□
雑排水利用
一次エネ削減
□
BEMSの採用
蓄電池使用
□
再生可能エネルギーと連系した定置型蓄電池
ヒートアイランド
敷地緑化等
対策
□
(2項目
他基準
適合)
雨水等の利用
の採用
敷地又は水面の面積が敷地面積の10%以上
敷地の高反射性塗装
□
日射反射率の高い塗装の面積が敷地面積の1
0%以上
屋上緑化等
□
緑化を行う又は日射反射率等の高い屋根材を
使用する面積が屋根面積の20%以上
壁面緑化等
□
壁面緑化を行う面積が外壁面積の10%以上
□
緑化等面積率+日射反射面積率+屋根緑化等
木造住宅・建築物
□
木造建築物
高炉セメント等の
□
高炉セメント使用の有無
利用
□
フライアッシュセメント
面積率×1/2+壁面緑化面積率≧10%
□
高炉スラグ又はフライアッシュを混和剤とし
て利用
第2
所管行政庁の認め
(1項目
るもの
□
(
)
適合)
-135-
□
(記入例)
エネルギ
太陽光発電等
■様式
ー利用効
率化設備
3.その
第1
☑
□
節水便器の設置
□
節水水洗の設置
☑
□仕上表
☑
□平面図
□
電気食器洗い機の設置
□
□
雨水利用
□
井戸水利用
□
雑排水利用
一次エネ削減
□
BEMSの採用
蓄電池使用
□
再生可能エネルギーと連系した定置型蓄電池
ヒートアイランド
敷地緑化等
対策
□
節水措置
(2項目
他基準
適合)
雨水等の利用
の採用
敷地又は水面の面積が敷地面積の10%以上
敷地の高反射性塗装
□
日射反射率の高い塗装の面積が敷地面積の1
0%以上
屋上緑化等
□
緑化を行う又は日射反射率等の高い屋根材を
使用する面積が屋根面積の20%以上
壁面緑化等
□
壁面緑化を行う面積が外壁面積の10%以上
□
緑化等面積率+日射反射面積率+屋根緑化等
木造住宅・建築物
□
木造建築物
高炉セメント等の
☑
□
高炉セメント使用の有無
利用
□
フライアッシュセメント
面積率×1/2+壁面緑化面積率≧10%
□
高炉スラグ又はフライアッシュを混和剤とし
て利用
第2
所管行政庁の認め
(1項目
るもの
□
(
)
適合)
-136-
□
(2) 認定申請書・設計内容説明書の記入例 2(住宅部分を含む複合建築物用)
(2)-1 認定申請書(規則様式第五)
様式第五(第四十一条関係)(日本工業規格A列4番)
平成 27 年 4 月 1 日版
(第一面)
低炭素建築物新築等計画認定申請書
年
所管行政庁
月
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
印
代 表 者 の 氏 名
都市の低炭素化の促進に関する法律第53条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画に
ついて認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
【申請の対象とする範囲】
□建築物全体
□住戸の部分のみ
□建築物全体及び住戸の部分
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
第
係員印
月
認定番号欄
日
号
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.この様式において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次のとおりとします。
①一戸建ての住宅 一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する部分を有し
ないもの
②共同住宅等 共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅
③非住宅建築物 住宅以外の用途のみに供する建築物
④複合建築物 住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物
2.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
3.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
4.【申請の対象とする範囲】の欄は、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは
複合建築物の全体に係る申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住
戸の部分のみに係る申請の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全
体及び住戸の部分の両方に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マ
ークを入れてください。
-137-
(記入例)
様式第五(第四十一条関係)(日本工業規格A列4番)
(第一面)
低炭素建築物新築等計画認定申請書
平成○○
所管行政庁
○○県○○市長
年 ○○ 月
○○
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
○○県○○市○○町○-○-○
建築太郎
申請者の氏名又は名称
印
代 表 者 の 氏 名
都市の低炭素化の促進に関する法律第53条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画に
ついて認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
【申請の対象とする範囲】
□建築物全体
□住戸の部分のみ
☑
□建築物全体及び住戸の部分
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
第
認定番号欄
月
日
号
係員印
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.この様式において、次に掲げる用語の意義は、それぞれ次のとおりとします。
①一戸建ての住宅 一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する部分を有し
ないもの
②共同住宅等 共同住宅、長屋その他の一戸建ての住宅以外の住宅
③非住宅建築物 住宅以外の用途のみに供する建築物
④複合建築物
住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物
2.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
3.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
4.【申請の対象とする範囲】の欄は、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは
複合建築物の全体に係る申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住
戸の部分のみに係る申請の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全
体及び住戸の部分の両方に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マ
ークを入れてください。
-138-
(第二面)
低炭素建築物新築等計画
1.新築等をしようとする建築物の位置、延べ面積、構造、設備及び用途並びに敷地面積に関す
る事項
〔建築物に関する事項〕
【1.地名地番】
【2.市街化区域等】□市街化区域
□区域区分が定められていない都市計画区域のうち用途地域が定め
られている土地の区域
【3.敷地面積】
㎡
【4.建築面積】
㎡
【5.延べ面積】
㎡
【6.建築物の階数】
(地上)
階
【7.建築物の用途】□一戸建ての住宅
(地下)
階
□共同住宅等
□非住宅建築物
□複合建築物
【8.建築物の住戸の数】
建築物全体
戸
認定申請対象住戸
戸
【9.工事種別】□新築
□増築
□改築
□修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置
【10.構造】
造
□空気調和設備等の改修
一部
造
【11.建築物の構造及び設備の概要】
別添設計内容説明書による
【12.該当する地域区分】
地域
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
□基準一次エネルギー消費量
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
(1)一戸建ての住宅、共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)
-139-
)
□外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K)
冷房期の平均日射熱取得率
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
□年間熱負荷係数
MJ/(㎡・年)(基準値
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
MJ/(㎡・年))
)
【14.確認の特例】
法第54条第2項の規定による申出の有無
□有
□無
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】
【16.備考】
(注意)
1.
【2.市街化区域等】の欄は、新築等をしようとする建築物の敷地が存する区域が該当す
るチェックボックスに「3」マークを入れてください。
2.
【7.建築物の用途】及び【9.工事種別】の欄は、該当するチェックボックスに「3」マ
ークを入れてください。
3.【8.建築物の住戸の数】の欄は、【7.建築物の用途】で「共同住宅等」又は「複合建築
物」を選んだ場合のみ記載してください。
4.
【12.該当する地域区分】の欄は、建築物の低炭素化誘導基準(都市の低炭素化の促進に
関する法律(平成24年法律第84号)第54条第1項第1号に規定する経済産業大臣、
国土交通大臣及び環境大臣が定める基準をいいます。以下同じ。)において定めるところに
より、該当する地域区分を記載してください。
5.
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】の欄は、第一面の【申請の対象とする
範囲】の欄で「建築物全体」又は「建築物全体及び住戸の部分」を選んだ場合のみ記載し
てください。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で、小数点第二位以下は切り
上げた値を記載してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」の「(1)一戸建ての住宅、
共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)」については、
「外皮平均熱貫流率」
及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及
び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で記載してください。
「(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
」については、
「年間
熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当す
るチェックボックスに、「3」マークを入れてください。「年間熱負荷係数」については、
建築物の低炭素化誘導基準において定める「基準値」と併せて記載してください。
「基準値」
-140-
とは、年間熱負荷係数について基準とすべき値として建築物の低炭素化誘導基準において
定めるものとします。
この欄における次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に定めるところによります。
①
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準とな
る一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをい
う。以下同じ。)として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
②
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一
次エネルギー消費量として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
③
外皮平均熱貫流率
建築物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損
失を除く。)を外皮等(外気等(住宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等を
いう。)に接する天井(小屋裏又は天井裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、
床及び開口部、共同住宅における隣接する住戸又は共用部に接する部分等をいう。以下
同じ。)面積の合計で除した値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものを
いいます。
④
冷房期の平均日射熱取得率
冷房期において、建築物に入射する日射量に対する室内
に侵入する日射量の割合を外皮等面積で平均した値として、建築物の低炭素化誘導基準
において定めるものをいいます。
⑤
年間熱負荷係数
屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内周囲空間の床面積の合計で
除して得た値として、建築物の低炭素化誘導基準において定めるものをいいます。
6.
【14.確認の特例】の欄は、認定の申請に併せて建築基準法(昭和25年法律第201号)
第6条第1項の規定による確認の申請書を提出して同項に規定する建築基準関係規定に適
合するかどうかの審査を受けるよう申し出る場合には「有」に、申し出ない場合には「無」
に、「3」マークを入れてください。
7.
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】の欄には、法第60
条の規定により容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない部分の床面積(建築基準
法第52条第3項及び第6項並びに建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第2
条第1項第4号及び第3項の規定に基づき延べ面積に算入しない部分の床面積を除き、建
築物の延べ面積の20分の1を超えるときは当該建築物の延べ面積の20分の1とする。)
を記入してください。また、当該床面積の算定根拠を示す資料を別に添付してください。
8.この面は、建築確認等他の制度の申請書の写しに必要事項を補って追加して記載した書面
その他の記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-141-
(記入例)
(第二面)
低炭素建築物新築等計画
1.新築等をしようとする建築物の位置、延べ面積、構造、設備及び用途並びに敷地面積に関す
る事項
〔建築物に関する事項〕
【1.地名地番】
○○県○○市○○1-2-3
【2.市街化区域等】
☑
□市街化区域
□区域区分が定められていない都市計画区域のうち用途地域が定
められている土地の区域
【3.敷地面積】
1092.42
【4.建築面積】
406.60
【5.延べ面積】
3508.73
㎡
㎡
㎡
10
【6.建築物の階数】
(地上)
【7.建築物の用途】
□一戸建ての住宅
階
(地下)
1
階
□共同住宅等
□非住宅建築物
☑
□複合建築物
【8.建築物の住戸の数】
建築物全体
47
認定申請対象住戸
9
☑
【9.工事種別】□新築
□増築
戸
戸
□改築
□修繕又は模様替
□空気調和設備等の設置
【10.構造】
□空気調和設備等の改修
鉄筋コンクリート
造
一部
造
【11.建築物の構造及び設備の概要】
別添設計内容説明書による
【12.該当する地域区分】
6
地域
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
☑
□基準一次エネルギー消費量
○○
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
○○
GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
-142-
)
(1)一戸建ての住宅、共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)
☑
□外皮平均熱貫流率
○○
冷房期の平均日射熱取得率
W/(㎡・K)
○○
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
○○
MJ/(㎡・年)(基準値
○○
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
☑
□年間熱負荷係数
MJ/(㎡・年))
)
【14.確認の特例】
法第54条第2項の規定による申出の有無
□有
☑
□無
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】
【16.備考】
(注意)
1.
【2.市街化区域等】の欄は、新築等をしようとする建築物の敷地が存する区域が該当す
るチェックボックスに「3」マークを入れてください。
2.
【7.建築物の用途】及び【9.工事種別】の欄は、該当するチェックボックスに「3」マ
ークを入れてください。
3.【8.建築物の住戸の数】の欄は、【7.建築物の用途】で「共同住宅等」又は「複合建築
物」を選んだ場合のみ記載してください。
4.
【12.該当する地域区分】の欄は、法第54条第1項第1号に規定する経済産業大臣、国
土交通大臣及び環境大臣が定める基準において定めるところにより、該当するチェックボ
ックスに「レ」マークを入れてください。
5.
【13.建築物全体のエネルギーの使用の効率性】の欄は、第一面の【申請の対象とする
範囲】の欄で「建築物全体」又は「建築物全体及び住戸の部分」を選んだ場合のみ記載し
てください。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、「レ」マークを入れた上で記入してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」の「(1)一戸建ての住宅、
共同住宅等又は複合建築物(住宅の用途に供する部分)」については、
「外皮平均熱貫流率」
及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及
び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「レ」マークを入れた上で記入してください。
「(2)非住宅建築物又は複合建築物(住宅以外の用途に供する部分)
」については、
「年間
熱負荷係数」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果」の該当す
るチェックボックスに、「レ」マークを入れてください。「年間熱負荷係数」については、
法第54条第1項第1号に規定する経済産業大臣、国土交通大臣及び環境大臣が定める基
準において定める基準値と併せて記入してください。
-143-
この欄に用いる次に掲げる用語の意義は、それぞれ次に掲げる値として法第54条第1
項第1号に規定する経済産業大臣、国土交通大臣及び環境大臣が定める基準において定め
るものとします。なお、①及び②に掲げる値については、小数点第二位以下は切り上げた
値を記載してください。
①
基準一次エネルギー消費量
建築物の床面積、設備等の条件により定まる、基準とな
る一次エネルギー消費量(1年間に消費するエネルギーの量を熱量に換算したものをい
う。以下同じ。)
②
設計一次エネルギー消費量
建築物における実際の設計仕様の条件を基に算定した一
次エネルギー消費量
③
外皮平均熱貫流率
建築物の内外の温度差1度当たりの総熱損失量(換気による熱損
失を除く。)を外皮等(外気等(住宅の外気又は外気に通じる床裏、小屋裏、天井裏等を
いう。)に接する天井(小屋裏又は天井裏が外気に通じていない場合には、屋根)、壁、
床及び開口部、共同住宅における隣接する住戸又は共用部に接する部分等をいう。以下
同じ。)面積の合計で除した値
④
冷房期の平均日射熱取得率
冷房期において、建築物に入射する日射量に対する室内
に侵入する日射量の割合を外皮等面積で平均した値
⑤
年間熱負荷係数
屋内周囲空間の年間熱負荷を各階の屋内周囲空間の床面積の合計で
除して得た値
6.
【14.確認の特例】の欄は、認定の申請に併せて建築基準法(昭和25年法律第201号)
第6条第1項の規定による確認の申請書を提出して同項に規定する建築基準関係規定に適
合するかどうかの審査を受けるよう申し出る場合には「有」に、申し出ない場合には「無」
に、「3」マークを入れてください。
7.
【15.建築物の床面積のうち、通常の建築物の床面積を超える部分】の欄には、法第60
条の規定により容積率の算定の基礎となる延べ面積に算入しない部分の床面積(建築基準
法第52条第3項及び第6項並びに建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第2
条第1項第4号及び第3項の規定に基づき延べ面積に算入しない部分の床面積を除き、建
築物の延べ面積の20分の1を超えるときは当該建築物の延べ面積の20分の1)を記入
してください。また、当該床面積の算定根拠がわかる資料を別に添付してください。
8.この面は、建築確認等他の制度の申請書の写しに必要事項を補うこと等により記載すべき
事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-144-
(第三面)
〔申請に係る住戸に関する事項〕
【1.住戸の番号】
【2.住戸の存する階】
階
【3.専用部分の床面積】
㎡
【4.住戸のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
□基準一次エネルギー消費量
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
□外皮平均熱貫流率
W/(㎡・K)
冷房期の平均日射熱取得率
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(注意)
1.この面は、共同住宅等又は複合建築物の住戸の部分に係る申請を行う場合に、申請に係
る住戸ごとに作成してください。
2.住戸の階数が二以上である場合には、【3.専用部分の床面積】に各階ごとの床面積を
併せて記載してください。
3.
【4.住戸のエネルギーの使用の効率性】の欄に用いる用語の意義は、第二面の注意5
のとおりとします。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、「3」マークを入れた上で記載してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」については、
「外皮平均熱貫
流率」及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算
方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で記載してく
ださい。
4.この面は、他の制度の申請書の写しに必要事項を補うこと、複数の住戸に関する情報を
集約して記載すること等により記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって
代えることができます。
-145-
(記入例)
(第三面)
〔申請に係る住戸に関する事項〕
【1.住戸の番号】205,305,405,505,605,705,805,905,1005
【2.住戸の存する階】
2~10
階
【3.専用部分の床面積】
58.12
㎡
【4.住戸のエネルギーの使用の効率性】
1.一次エネルギー消費量に関する基準
□基準一次エネルギー消費量
○○
GJ/年
設計一次エネルギー消費量
○○ GJ/年
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準
☑
□外皮平均熱貫流率
○○
W/(㎡・K)
冷房期の平均日射熱取得率 ○○
□特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結果
(
)
(注意)
1.この面は、共同住宅等又は複合建築物の住戸の部分に係る申請を行う場合に、申請に係
る住戸ごとに作成してください。
2.住戸の階数が二以上である場合には、【3.専用部分の床面積】に各階ごとの床面積を
併せて記載してください。
3.
【4.住戸のエネルギーの使用の効率性】の欄に用いる用語の意義は、第二面の注意5
のとおりとします。
「1.一次エネルギー消費量に関する基準」は「基準一次エネルギー消費量」及び「設
計一次エネルギー消費量」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算方法及び計算結
果」の該当するチェックボックスに、「3」マークを入れた上で記載してください。
「2.外壁、窓等を通しての熱の損失の防止に関する基準」については、
「外皮平均熱貫
流率」及び「冷房期の平均日射熱取得率」又は「特別な調査又は研究の結果に基づく計算
方法及び計算結果」の該当するチェックボックスに、
「3」マークを入れた上で記載してく
ださい。
4.この面は、他の制度の申請書の写しに必要事項を補うこと、複数の住戸に関する情報を
集約して記載すること等により記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって
代えることができます。
-146-
(第四面)
2.低炭素化のための建築物の新築等に係る資金計画
3.低炭素化のための建築物の新築等に関する工事の着手予定時期及び完了予定時期
[工事の着手の予定年月日]
年
月
日
[工事の完了の予定年月日]
年
月
日
(注意)
この面は、記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
-147-
(記入例)
(第四面)
2.低炭素化のための建築物の新築等に係る資金計画
建築費約○○万円
3.低炭素化のための建築物の新築等に関する工事の着手予定時期及び完了予定時期
[工事の着手の予定年月日]
平成○○
年 ○○ 月
[工事の完了の予定年月日]
平成○○
年 ○○ 月 ○○ 日
○○
日
(注意)
この面は、記載すべき事項の全てが明示された別の書面をもって代えることができます。
(2)-2 設計内容説明書(参考様式1)
認定申請書・設計内容説明書の前掲の記入例を参照。
-148-
(3) 変更認定申請書・その他の書類の記入例
(3)-1 変更認定申請書(規則様式第七)
様式第七(第四十五条関係)(日本工業規格A列4番)
低炭素建築物新築等計画変更認定申請書
年
所管行政庁
月
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
印
代 表 者 の 氏 名
都市の低炭素化の促進に関する法律第55条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画の変更
の認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
年
月
日
3.認定に係る建築物の位置
4.申請の対象とする範囲
□建築物全体
□住戸の部分のみ
□建築物全体及び住戸の部分
5.変更の概要
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
第
係員印
月
認定番号欄
日
号
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
3.3欄には、認定に係る建築物の位置する地名地番及び認定に係る住戸の番号(共同住宅等又
は複合建築物において、住戸の部分に係る申請を行った場合に限ります。)を記載してくだ
-149-
さい。
4.4欄には、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは複合建築物の全体に係る
申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住戸の部分のみに係る申請
の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全体及び住戸の部分の両方
に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マークを入れてください。
※「一戸建ての住宅」は「一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する
部分を有しないもの」をいい、「共同住宅等」は「共同住宅、長屋その他の一戸建ての
住宅以外の住宅」をいい、「非住宅建築物」は「住宅以外の用途のみに供する建築物」
をいい、「複合建築物」は「住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物」をいいま
す。
-150-
(記入例)
様式第七(第四十五条関係)(日本工業規格A列4番)
低炭素建築物新築等計画変更認定申請書
平成○○
○○県○○市長
所管行政庁
年 ○○ 月 ○○ 日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
○○県○○市○○町○-○-○
建築太郎
申請者の氏名又は名称
印
代 表 者 の 氏 名
都市の低炭素化の促進に関する法律第55条第1項の規定により、低炭素建築物新築等計画の変更
の認定を申請します。この申請書及び添付図書に記載の事項は、事実に相違ありません。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
○○○○ 号
第
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
平成○○ 年 ○○ 月
○○ 日
3.認定に係る建築物の位置
○○県○○市○○町○-○-○
4.申請の対象とする範囲
☑
□建築物全体
□住戸の部分のみ
□建築物全体及び住戸の部分
5.変更の概要
設置設備の変更
(本欄には記入しないでください。)
受付欄
年
第
係員印
月
認定番号欄
日
号
年
第
月
決
裁
欄
日
号
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあっては、その代表者の氏名)の記載を自署で行う場合には、押印を
省略することができます。
3.3欄には、認定に係る建築物の位置する地名地番及び認定に係る住戸の番号(共同住宅等又
は複合建築物において、住戸の部分に係る申請を行った場合に限ります。)を記載してくだ
-151-
さい。
4.4欄には、一戸建ての住宅、非住宅建築物又は共同住宅等若しくは複合建築物の全体に係る
申請の場合には「建築物全体」に、共同住宅等又は複合建築物の住戸の部分のみに係る申請
の場合には「住戸の部分のみ」に、共同住宅等又は複合建築物の全体及び住戸の部分の両方
に係る申請の場合には「建築物全体及び住戸の部分」に、「3」マークを入れてください。
※「一戸建ての住宅」は「一棟の建築物からなる一戸の住宅で、住宅以外の用途に供する
部分を有しないもの」をいい、「共同住宅等」は「共同住宅、長屋その他の一戸建ての
住宅以外の住宅」をいい、「非住宅建築物」は「住宅以外の用途のみに供する建築物」
をいい、「複合建築物」は「住宅の用途及び住宅以外の用途に供する建築物」をいいま
す。
-152-
(3)-2 その他の書類
①計画に基づく建築物の建築工事が完了した旨の報告書(参考様式2)
(建築士による書類を添付する場合)
(日本工業規格A列4番)
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築工事が完了した旨の報告書
年
所管行政庁
月
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
印
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築工事が完了したので報告しま
す。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
年
月
日
3.認定に係る建築物の位置
4.認定建築主の氏名又は名称
5.計画に従って建築物の建築工事が行われたことを確認した建築士
( 級)建築士(
住所
氏名
)登録第
( 級)建築士事務所(
名称
所在地
号
印
)知事登録第
号
(本欄には記入しないでください。)
年
第
係員印
受付欄
月
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者の氏名)の記載を自署で行う場合においては、
押印を省略することができます。
-153-
(記入例)
(日本工業規格A列4番)
認定低炭素建築物新築等計画に基づく住宅の建築工事が完了した旨の報告書
平成○○
○○県○○市長
年
○○ 月 ○○
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
○○県○○市○○町○-○-○
建築太郎
印
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築工事が完了したので報告します。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
○○○○
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
平成○○
年
○○
月
○○
日
3.認定に係る建築物の位置
○○県○○市○○町○-○-○
4.認定建築主の氏名又は名称
建築太郎
5.計画に従って建築物の建築工事が行われたことを確認した建築士
(○級)建築士(○○)登録第 ○○○○○号
住所 ○○県○○市○○ ○-○-○
氏名
○○ ○○
(○級)建築士事務所(○○)知事登録第
名称
○○県○○市○○ ○-○-○
所在地 ○○○○○○建築設計事務所
印
○○○○号
(本欄には記入しないでください。)
年
第
係員印
受付欄
月
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者の氏名)の記載を自署で行う場合においては、
押印を省略することができます。
-154-
(建設工事の受注者による書類を添付する場合)
(日本工業規格A列4番)
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築工事が完了した旨の報告書
年
所管行政庁
月
日
殿
申請者の住所又は
主たる事務所の所在地
申請者の氏名又は名称
印
認定低炭素建築物新築等計画に基づく住宅の建築工事が完了したので報告します。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
年
月
日
3.認定に係る建築物の位置
4.認定建築主の氏名
5.当該住宅の建築工事の請負契約に基づき住宅の建築工事を実施した施工者
施工者の名称
建設業の許可番号
主任技術者の氏名
(本欄には記入しないでください。)
年
受付欄
月
第
係員印
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者の氏名)の記載を自署で行う場合におい
ては、押印を省略することができます。
-155-
(建設工事の受注者による書類)
(日本工業規格A列4番)
建築物の建築工事を完了した旨の報告書
年
発注者
月
日
殿
施工者の名称
建設業の許可番号
主任技術者の氏名
印
下記の住宅の建築工事の請負契約に基づき建築物の建築工事を完了したので報告します。
1.建築物の所在地
2.発注者の氏名
3.建築工事の完了の日
(本欄には記入しないでください。)
年
第
係員印
受付欄
月
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者の氏名)の記載を自署で行う場合におい
ては、押印を省略することができます。
-156-
②計画に基づく住宅の建築を取りやめる旨の申出書(参考様式3)
(日本工業規格A列4番)
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築を取りやめる旨の申出書
年
所管行政庁
月
日
殿
認定建築主の住所又は
主たる事務所の所在地
認定建築主の氏名又は名称
印
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築を取りやめたいので、申し出します。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
年
月
日
3.認定に係る建築物の位置
4.認定建築主の氏名
(本欄には記入しないでください。)
年
第
係員印
受付欄
月
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者
の氏名)の記載を自署で行う場合においては、押印を省略することができます。
3.認定建築主の氏名の欄には、建築行う権原を有さない者は記載する必要はありません。
-157-
(記入例)
(日本工業規格A列4番)
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築を取りやめる旨の申出書
平成○○
○○県○○市長
所管行政庁
年 ○○ 月
○○ 日
殿
認定建築主の住所又は
主たる事務所の所在地
○○県○○市○○町○-○-○
認定建築主の氏名又は名称
建築太郎
印
認定低炭素建築物新築等計画に基づく建築物の建築を取りやめたいので、申し出します。
1.低炭素建築物新築等計画の認定番号
○○○○
第
号
2.低炭素建築物新築等計画の認定年月日
平成○○
年
○○
月
○○
日
3.認定に係る建築物の位置
○○県○○市○○町○-○-○
4.認定建築主の氏名
建築太郎
(本欄には記入しないでください。)
年
第
係員印
受付欄
月
日
号
第
認定番号欄
年
月
日
号
決済欄
係員印
(注意)
1.申請者が法人である場合には、代表者の氏名を併せて記載してください。
2.申請者の氏名(法人にあってはその代表者
の氏名)の記載を自署で行う場合においては、押印を省略することができます。
3.認定建築主の氏名の欄には、建築行う権原を有さない者は記載する必要はありません。
-158-
3.Q&A
-159-
改正省エネルギ-基準・低炭素建築物認定基準に関するQ&A
※「都市の低炭素化の促進に関する法律」を本文中で「低炭素法」といいます。
※「エネルギーの使用の合理化に関する法律」を本文中で「省エネ法」といいます。
番号
1
質疑
省エネ基準(法律・制度)
省エネ法に基づく改修等の届出の場合、既存部分の 新しい基準で設備機器の改修の届出を行う場合は、
外皮や省エネ性能等の届出はどのように行えばよい 改修部分以外の省エネ性能にデフォルト値(標準仕
か。
様)を使用して、建物全体の一次エネルギー消費量
の算定をすることになります。ただし、改修部分のみ
の算定で届出をすることも可能です。また、全設備の
仕様・性能を把握している場合は、全設備の実仕様
による算定も可能とするが、改修部分以外の一部の
設備機器のみ実仕様を用いて算定することはできま
せん。なお、これらの方法は、新築以外の全ての行
為について適用することができます。
また、当分の間、従前の基準(PAL/CEC)も適用可能
です。
届出様式はどこから入手できますか?
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15
届出の内容についての現場審査等は必要ですか?
国土交通省のホームページよりダウンロード可能とな
ります。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukenti
ku_house_tk4_000005.html
現場審査はありません。
共同住宅において、建物全体だけでなく、各住戸につ その通りです。
いても省エネ措置の届出が必要ですか?
建築物全体に加えて、全ての住戸分の届出が必要と
なります。
共同住宅の住戸について、外皮性能や消費エネル
一次エネルギー消費量の計算では不利になる住戸
ギーの計算根拠として不利になる住戸の計算根拠
の特定が困難なため、それぞれ計算を行うことが必
を、別の有利な住戸の計算根拠として添付することは 要となります。
可能ですか?
経過措置期間における基準の適用は、届出日・着工 届出日をベースに考えます。
日どちらをベースとして考えますか?
従前の基準、従前の届出様式を使用した場合におい 適用されます。
て、注意書き(複合建築物の場合の判断等)も従前の
内容が適用されますか?
届出書の様式について
適用する基準の新旧によって、使用する届出書も新
旧を使い分けるのですか?
その通りです。
適用する基準によって届出様式も使い分けます。
経過措置期間中における共同住宅の届出において、
住戸を新基準(UA、ηA、一次エネルギー消費量)、
共用部を従前の基準(CEC及びポイント法)で届出を
行うことは可能ですか?
経過措置期間中であれば、可能です。
ただし、各住戸及び共用部の一次エネルギー消費量
を合計できませんので、それぞれで基準に適合する
必要があります。
共同住宅の共用部の設備性能において、従前の基準 新築・改築の場合は、平成27年3月31日まで使用でき
(CEC及びポイント法)はいつまで使用できますか? ます。その他の行為(改修等)の場合は、当分の間使
用できます。
住宅用途と非住宅用途の複合建築物において、非住
宅用途部分が300㎡未満のテナントだった場合の外
皮性能基準や一次エネルギー消費量計算は非住宅
の基準を適用するのか。
非住宅部分が300㎡未満の場合には、外皮性能基準
として、住宅の基準を適用することが可能です。
一次エネルギー消費量計算は、非住宅の基準を適
用します。
住宅の新基準(H25年省エネ基準)はいつから適用さ 改正後の省エネ基準について、住宅については、平
れ、旧基準(H11年省エネ基準)はいつまで適用する 成25年10月1日より施行となり、1年半の経過措置を
ことが可能か。
経て、平成27年4月1日より完全施行となります。
つまり、旧基準(H11年基準)は平成27年3月31日まで
適用することができます。
住宅の新基準(H25年省エネ基準)の適用について、 着工の21日前までに届出を行う必要があり、届出を
施行日と届出、着工との扱いについて教えてほしい。 行った日に施行されている基準に基づき届出を行うこ
ととなります。
したがって、その届出日が完全施行日(平成27年4月
1日)以降であれば旧基準(H11年省エネ基準)は適
用できません。
共同住宅における省エネ措置の届出において、一部 省エネ基準では、全ての住戸及び建築物全体での基
の住戸で基準達成しなくとも、住棟全体で基準達成す 準達成が必要です。
れば基準に適合していると扱うことはできないか。
H25年基準の基準値は、H11年基準からどのような見 判断基準において、8地域の断熱性能の基準が廃止
直しがあったのか。
されたことにより、仕様基準の内容も変更されていま
す。なお、RC造外断熱工法におけるその他の床の基
準値が新設されています。
設計施工指針はどう変わったのか。
16
回答
本則に位置付けられている外皮基準の計算を簡易に
行うための部位別仕様表と、附則に当分の間使える
ものとして位置付けられている仕様基準で構成され
ています。
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省エネ 低炭素 住宅 非住宅
公開日
更新日
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2013/10/11
番号
質疑
仕様基準はどのように変わったのか。
17
18
19
20
21
設計施工指針附則に「当分の間」とあるが、仕様基準 運用実態を踏まえ、検討される予定です。
はいつまで使えるのか。
附則の仕様基準を使えないのはどのような場合か? 仕様基準は開口部比率が一定以上の住宅や、RC造
で対象住戸の過半の床下が外気に接する又は通じ
る住宅では、使用できません。この場合、判断基準又
は設計施工指針本則により適否の判断を行う必要が
あります。
住宅の外皮性能の基準において、気密性能に関する 気密性能に関する定量的な規定はありませんが、気
基準はないと考えてよいか。
密性能が不要ということではありません。
その重要性から、設計及び施工上の配慮が必要であ
り、気密性及び防露性能の確保のための措置を講じ
る必要があります(認定基準の告示中のⅠ.の第1
の1-4及び1-5参照)。
住宅の外皮基準はH11年基準からH25年基準でどこ
が変わったのか(Q値とU値、μ値とη値では何が違う
のか)?
規模補正はなくなるのか?
断熱性能、日射遮蔽性能について、従来、床面積当
たりの指標(Q値、μ値)であったものを外皮表面積当
たりの指標(UA値、ηA値)へ変更いたしました。この
変更により、従来行っていた小規模住戸の基準値の
補正は不要となりました。
また、寒冷地の日射遮蔽性能及び蒸暑地の断熱性
能に関する基準を廃止されています。
開口部比率の計算の方法を教えてほしい。
開口部(窓・ドア)の面積を外皮等面積の合計で除し
てください。
外皮等面積の合計の計算方法については講習会テ
キストをご確認下さい。
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28
29
回答
省エネ基準(法律・制度)
従来の仕様基準は、どのような条件の住宅であって
も部位ごとの熱貫流率を一定以下に抑えれば基準達
成と判断しておりましたが、熱損失が大きい開口部の
影響を適正化するために、開口部比率に応じた基準
が設定されています。
トレードオフ規定が使えなくなったと聞いたが、小窓の 小窓の計算除外規定及び玄関・土間の緩和規定の
計算除外規定や玄関・土間の緩和規定はどうなるの 扱いは従来どおりです。ただし、判断基準では、適用
か。
除外となりませんので、ご注意ください。
平成25年基準の告示はどこで入手できるのか。
告示(エネルギーの使用の合理化に関する建築主等
及び特定建築物の所有者の判断の基準)は、国土交
通省のHPに掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/build/jutakukenti
ku_house_tk4_000005.html
建物用途ごとに基準値は定められておりません。室
一次エネルギー消費量の基準値は、建物用途ごとに 用途毎、設備毎、地域毎に定められています。告示
の別表第3をご参照下さい 。
定められているのか。
平成25年4月1日以降、省エネルギ-措置の届出対
象となる建物規模に変更はあるか。
届出対象に変更はありません。従来通り床面積の合
計が300m2以上の建築物(特定建築物)の新築、増
改築等を行う場合は届出の対象です。
平成25年基準を適用して届出をする場合、外皮も評
価する必要があり、ポイント法や簡易なポイント法で
平成25年基準を適用して一次エネルギ-消費量を算 は届出ができません。
定し届出をする場合、外皮性能も評価する必要があ ただし、経過措置期間中に従来の基準を適用して届
るのか。またその場合、ポイント法や簡易なポイント法 出を行う場合は、ポイント法や簡易なポイント法でも
でも届出を行うことはできるのか。
届出が可能です。
PALの計算では告示の別表第1の建物用途区分を適
用し、一次エネルギ-消費量の計算では告示の別表
第3の室用途区分を適用して下さい。また、室用途の
判断がつかない場合は、下記の建築研究資料 第
140号・第149号 (P109~)をご参照下さい。
http://www.kenken.go.jp/becc/documents/building/
平成25年1月31日に公布された告示の別表第1の建 TechnicalRep/b2c1.pdf
物用途区分と、別表第3の室用途区分が異なるが、ど なお、平成25年9月30日に改正告示が公布され、平
のように適用すればよいのか。
成26年4月1日からは新たな外皮基準であるPAL*
が施行されます。それに伴い、別表第1の基準値や
用途区分の一部が変更され、平成26年4月1日から適
用されます。
従来の基準では簡易な評価方法としてポイント法が
定められていましたが、一次エネルギ-消費量の算
定においては、簡易な評価方法は無いのか。
平成26年4月1日より、一次エネルギー消費計算の入
力を簡素化した「主要室入力法」や旧ポイント法に替
わる簡易評価法である「モデル建物法」が導入される
予定です。
−162−
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
公開日
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番号
30
質疑
回答
省エネ基準(法律・制度)
省エネ法の省エネ基準には適合義務はありません。
従って、省エネ基準を満たしていない場合でも、建築
平成25年4月1日以降、省エネ基準を満たさなければ 基準法を満たしていれば確認済み証はおります。た
だし、省エネ基準を著しく満たしていない場合は、所
確認申請をしても確認済証がおりないのか。
管行政庁から指示や勧告を受ける場合があります。
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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可能です。
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平成25年4月1日から平成26年3月31日までの経過措
置期間中は、PAL・CECやポイント法・簡易なポイント
法で届出を行うことは可能か。
設備仕様入力シ-ト一式、Webプログラムでの計算
省エネ計画書の添付書類にはどのような書類がある 結果、設計図書、その他、所轄行政庁により求めるも
のが異なる可能性がありますので、ご確認下さい。
のか。
問題ありません。
「物品販売業を営む店舗等」の屋外駐車場や駐輪場 ただし、屋外駐車場又は駐輪場が、本体の物販店舗
の評価を行う場合、「工場等」の「屋外駐車場又は駐 などと建築構造的に分離し別の建物であり且つ床面
積が300㎡未満であれば、届出の対象外です。
輪場」を選択して入力しても問題はないか。
従来と同様に生産エリアは届出の対象外です。事務
平成25年基準では、工場の中に生産エリアと事務室 室等については、各設備を対象に一次エネルギー消
等が存在する場合、一次エネルギー消費量の評価は 費量の計算が必要です。
どのようになるのか。
各棟が開放型の渡り廊下で繋がっている場合は、基
各建物が外気に開放された渡り廊下で接続されてい 本的に別建物と見なし届出が必要ですが、所管行政
る場合、それぞれ別建物とみなして届出をするのか。 庁に確認して下さい。
着工後の現場変更による空調機や照明器具の能力 届出の内容に変更が生じる場合は、所管行政庁へ速
変更や台数変更があった場合、どのような対応になる やかに変更届をする必要があります。
のか。
非住宅建築物の場合、売電をしない場合は、全発電
太陽光発電設備は一次エネルギ-消費量の計算に 量をエネルギー削減量として差し引くことができます。
売電をする場合は、削減量をゼロとして計算します。
算入できるのか。
平成25年4月1日以降、修繕・模様替や設備改修等の
届出対象の工事規模に変更はあるのか。
届出対象の工事規模に変更はありません。
できます。平成25年経済産業省・国土交通省告示第
1号の附則により、建築物の増築、修繕もしくは模様
平成26年4月1日以降でも、増築、修繕もしくは模様替
替え又は空気調和設備等の設置若しくは改修につい
え又は空気調和設備等の設置若しくは改修は、PAL・
ては、当分の間従来の基準で届出をすることができ
CECでも届出が出来るのか。
ます。
省エネ法75条及び75条の2に基づく届出においては、
エネルギーの指定管理工場の事務所は、改修・増築 一定規模以上の改修・増改築も届出の対象です。
の場合は省エネ法の届出が不要となるのか。
入力する室を簡略化する措置は現状ありません。計
一次エネルギ-消費量を算定するにあたり、従来の 算対象となる設備がある室は、全て計算対象です。
基準のように対象とする室や設備を緩和する措置は また、一次エネルギー消費量の簡易評価法について
あるのか。(例えば従来の基準では、照明設備の計 は、現在検討中です。
算において床面積が50m2未満の室は計算対象から
除くことができた)
指標の名称は法律(告示)では規定されていませんが
一次エネルギ-消費量算定プログラムではBEI(設
計一次エネルギー消費量を基準一次エネルギー量
従来基準では総合的な設備の効率性の評価にはER
で除した値)が指標として採用されており、この指標が
R値が使われていたが、平成25年度基準の指標には
今後使われていくものと考えられます。
名称等は付いているか。
BEIが1.0以下であれば、基準適合です。
低炭素建築物認定基準(法律・制度)
申請書や申請書に添付する図書はどこで定められる 低炭素法施行規則※において、認定申請書、認定通
か。
知書、変更申請書、変更認定通知書の4様式を定
め、合わせて添付する図書と明示すべき事項が定め
られています。
※都市の低炭素化の促進に関する法律施行規則
(国土交通省令第86号)
http://www.mlit.go.jp/common/000231678.pdf
施行規則に記載の「所管行政庁が必要と認める図
「所管行政庁が必要と認める図書」は、所管行政庁
書」の詳細は、どこかに規定されているのでしょうか? の判断によりますので、申請先の行政庁へお問い合
せ下さい。
−163−
番号
質疑
認定申請を連名で行うことは可能か。
3
回答
低炭素建築物認定基準(法律・制度)
可能である。連名で申請する場合、第一面の申請者
記載欄に記入し、書ききれない場合は別紙に記載が
ある旨表記して別紙に記入するなどすることとなりま
す。また、別紙に記載する場合についても第一面の
記載事項を記載することになります。(住所、氏名、押
印)
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
公開日
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2012/11/21
4
建築確認申請を同時に行う場合、設計図書など提出 認定申請に必要な図書と建築確認の申請書は、兼
書類を兼ねることは出来るのか。
ねることはできません。それぞれ必要です。
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技術的審査の申請者と、認定申請の申請者は合わ
せる必要があるか。
原則、同じになります。
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その他基準の選択的項目を明示するための図書は
何か。
低炭素施行規則において明示すべき事項が記載さ
れた平面図、仕様書、計算書等になります。
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認定申請書の「申請の対象とする範囲」において、一
戸建ての住宅は「建築物全体」にチェックを入れること
でよいか。
また、共同住宅で住戸認定の場合は「住戸の部分の
み」にチェックを入れることでよいか。
そのとおり、一戸建ての住宅は「建築物全体」の申請
にチェックを入れ、共同住宅における住戸認定の場
合は、「住戸の部分のみ」の申請にチェックを入れる
様式とする予定です。
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低炭素法第54条第2項に基づく申し出をした場合に提 建築基準法第6条第1項の規定による確認の申請書
出する建築基準法第6条第1項に規定する確認の申 の様式をそのまま用います(宛先は建築主事のまま
請書の宛先及び申請書に記載されている申請書の内 となります)。
容はどうなるのか。
1の敷地に複数の建築物がある場合、申請・審査は
どのようにまとめられるか。
資金計画を記載することになっているが、基準及びそ 購入金額(自己資金、借入金と借入先など)を記載
の審査はあるのか。また、計画通りに実施されなかっ し、計画通りに実施されない場合は改善命令を受け
た場合、罰則はあるのか。
ることもありえます。
市街化区域等内とはどのような区域か。
また、上記以外の区域での申請は不可となるか。
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市街化区域等内に限定しているのは何故か。
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敷地に存する当該建築物以外の建築物がある場合
においては、同一敷地であっても審査の対象になりま
せん。
低炭素法律第7条に規定されている区域で、都市計
画法第7条1項に規定する市街化区域の区域、及び
市街化区域に定められていない都市計画区域にあっ
て都市計画法第8条1項1号に規定する用途地域が
定められている土地の区域になります。
また、上記以外の区域での申請はできません。
都市の低炭素化を進める上で、建築物単体の低炭
素化を図ったとしても、当該建築物の新築等により都
市の拡散を招くものである場合、交通負荷の増大等
により、都市全体としての低炭素化につながらないた
め、申請対象となる区域を市街化区域又は区域区分
を定めていない都市計画区域のうち用途地域の指定
がある区域のみに限定しています。
賃貸住宅の場合も認定を受ければ、オーナーが税制 平成24年度税制改正で措置されている所得税(住宅
優遇を受けられるのか。
ローン減税)、登録免許税の特例については、住宅
購入者が入居することが要件となっており、賃貸住宅
のオーナーは税制優遇は受けることはできません。
長期優良住宅申請のスキームのように型式性能等の 現時点では、「日本住宅性能表示基準に定める劣化
活用はあるのか。ある場合、図書省略は、長期優良 対策等級に係る評価が等級3に該当する措置」に関
住宅と同様のものを想定しているのか。
する項目について所管行政庁が認める場合、住宅型
式性能認定書等を活用し添付図書の一部を省略す
ることが可能です。
共同名義の建築物について連名で申請する場合、認 共同名義の建築物全体の認定通知書は一の建築物
定通知書は連名分全て交付されるのか。
につき、1枚となります。
共同名義の建築物または分譲マンションの一の住戸 連名で申請することは可能です。ただし、認定通知書
について連名で申請することは可能か。
は一の建築物につき、1枚となります。
認定申請の際、適合証の原本は正本に添付するの
か。
申請先の所管行政庁が定める方法に従ってくださ
い。
認定が下りないと着工できないのか。
着工前に申請した計画については、着工した住宅で
あっても認定を受けることができます。また、申請時
期については着工する前に行う必要があります。な
お、着工後に申請を取り下げて再度申請することは
できないので注意が必要でありまする。
−164−
更新日
番号
質疑
回答
低炭素建築物認定基準(法律・制度)
住宅展示場は低炭素建築物の認定は可能か。(後に 住宅であれば可能ですが、最終的に居住しないもの
住宅として引き渡す場合と、引き渡さない場合があり であれば「住宅」とは言えません。
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得る)
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別棟で台所がない住宅を建築する場合、認定を受け 認定を受ける条件として、原則「居室、台所、便所、
ることができるか。
風呂」の全てを備えていることが必要となります。ただ
し、認めるべき特別な理由がある場合は理由書を提
出した上で、個別確認となります。
認定建築主又は建物の名義が変わった場合の手続
きはどうなるか。
認定建築主又は建物の名義が変更になった場合、変
更認定の手続は不要ですが、その旨を所管行政庁に
報告してください。
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
公開日
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更新日
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認定申請をディベロッパーが行って認定を受けた後、 低炭素建築物の所有者が、低炭素建築物新築等計
譲受人が決定し、さらにその後に工事内容に変更が 画の変更認定の申請を行うことになります。
生じた場合、変更申請はだれが行うのか。
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建築確認を認定申請前に得ておくことは可能か。ま
た、低炭素法第54条第2項以外の場合において、申
請前に建築確認を得ておく必要があるか。
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容積率の緩和は、改修工事においても利用出来るの 可能です。
か。
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容積率の緩和を活用する場合は、認定後でないと確 低炭素法第54条2項に基づく申し出であれば同時申
認の申請は行えないと考えればよいか。
請で問題ありませんが、確認検査機関に申請する場
合は、確認済証の発行は認定後となりますが、申請
の受付は各機関の判断となります。
長期優良住宅と低炭素建築物両方の認定を受けるこ 長期優良住宅、低炭素建築物のそれぞれについて
とは可能か。
認定申請し、認定を受けることは可能です。
なお、税制優遇については、いずれかの認定を選択
して適用することとなりますので、所得税の特例につ
いては低炭素建築物の認定、固定資産税の特例に
ついては長期優良住宅の認定というように、税目が
異なる場合に併用することは可能です。
店舗付き戸建て住宅は、住宅の基準と非住宅の基準 建築物としての認定を受ける場合はそれぞれの基準
の両方の適用を受けるのか。
が適用されます。
変更認定申請が必要となる変更と、申請不要となる
軽微な変更の範囲はどのようになるか。
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容積率の緩和を活用しない場合は建築確認を認定
申請前に得ておくことは可能です。また、確認済証の
有無によらず認定の申請は可能です。
低炭素法施行規則において、着手予定時期又は完
了予定時期の6ヶ月以内の変更と、認定基準に適合
することが明らかな変更(省エネの効率性を向上させ
る変更等認定基準に適合することが明らかな変更で
あって、建築基準法に基づく建築確認が不要である
軽微変更に該当するものに限る。)を軽微な変更とし
て取り扱う予定です。
上記の軽微な変更以外は、変更申請が必要です。
認定を受けた建築物が完成し、その認定低炭素建築 認定を受けた建築物において、軽微な変更に該当し
物を増築した場合は新規申請と変更申請のどちらで ない変更を行う場合は変更申請を行うことになりま
行えばよいか。
す。なお、認定を受けていない建築物において増築し
た場合に認定申請を行う場合は、新規の申請となり
ます。
増改築等の低炭素認定申請の場合も新築同様、増 増改築部分も含め、建築物全体で外皮及び一次エネ
改築等の部分を含め住戸もしくは建築物全体での申 ルギー消費量の基準を満たす必要があります。ただ
請となるか。
し、この計算において既存部分の外皮性能について
根拠となる書類を添付できる場合は添付し、その値を
添付できない場合はデフォルト値を用いて計算の上、
申請をしてください。
31
改修工事における認定申請のタイミングは新築と同
様か。
32
建築確認の必要な改修工事においても、新築同様に 可能です。
低炭素法第54条第2項の申請は出来るのか。
増築についてはどのように取り扱うか。
新築と同様に着工前となります。
既存部分を含めて審査の対象となります。
33
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参考様式である建築工事が完了した旨の報告書の
「計画に従って建築物の建築工事が行われたことを
確認した建築士」とは、建築士であればだれでもよい
のか。また、建築士でなければいけないのか。
建築士における報告においては、建築士法令等に
従って工事を確認した建築士になります。建築士によ
らない場合、登録住宅性能評価機関や建設業者が
確認することも想定される。また、改修や増築等も同
じ扱いとなります。
−165−
番号
質疑
回答
低炭素建築物認定基準(法律・制度)
参考様式である建築工事が完了した旨の報告書には 報告書に添付する工事監理報告書等に記載すること
提出年月日の記載欄があるが、工事が完了した日の になる。改修や増築等も同じ扱いとなります。
35 記載は不要ということでよいか。
認定建築主は完了の報告を求められることはある
か。
36
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所管行政庁は低炭素法第56条に基づき、認定建築
主に対して、法律により低炭素建築物の新築等の状
況について報告を求めることができます。
この規定に基づき、長期優良住宅と同様に工事完了
報告に検査済証の写し及び工事写真の添付が求め
られる予定です。
所管行政庁による低炭素建築物への立ち入りや完了 低炭素法における立入検査又は完了検査の規定は
検査は行われるか。
ありませんが、所管行政庁は、低炭素法第56条~第
58条に基づき報告徴収、改善命令又は認定取消を
行うことはできます。
38
低炭素法第54条第2項に基づく申し出を受けた場合に 建築基準関係規定に係る部分のみでかまいません。
着工した建築物の中間検査、完了検査では、認定基
準に係る部分の検査もするのか。
39
共同住宅等(共同住宅、長屋その他の一戸建ての住
宅以外の住宅)の複数の住戸がある建物について、
建築物全体と各住戸毎の認定を受けたい場合は、そ
れぞれ毎に申請を行う必要があるか?
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一の建築物については、建築物全体と各住戸毎の認
定申請をまとめて行うことができます。
この場合、申請された建築物全体と各住戸のそれぞ
れ毎に認定通知書が交付される予定です。
共同住宅において、一部の住戸で住戸認定の申請を 着工前であれば住戸認定の申請を追加することは可
行った後に申請住戸を追加することは可能か。
能ですが、着工後に追加することはできません。
なお、申請住戸を追加する場合は、新規の申請にな
ります。
共同住宅の建築物全体の認定で容積率の緩和のみ 容積率の緩和のみが目的の場合、住戸についての
を受けたい場合でもすべての住戸についての認定が 認定は必要ありません。
必要か。
申請時に複数住戸をまとめて認定申請した共同住宅 当該住戸の所有者が同じ場合は、可能です。
において、変更申請を行う際もまとめて申請すること
は可能か。
複数住戸のあるマンションの場合は、住宅部分のみ 必要に応じてまとめて申請することができます。認定
の申請であっても、まとめて申請書を作成してよいの 書の発行単位は住戸単位になります。
か。また、その場合、認定書の発行単位はどうなるの
か。
共同住宅において、例えば、10戸あって最初5戸、追 着工前であれば可能です。
加で2戸の認定申請は可能か。
共同住宅において、建設中にある住戸が仕様変更を 建築物認定だと取り消しとなりますが、住戸認定では
行い、結果として一次エネルギー消費量が基準を満 各住戸で基準を満たすことが可能なため、全住戸取
たさなくなった場合、全住戸の認定が取り消されるの り消しとはなりません。
か。
「居室、浴室、台所、便所」のいずれかが無い住宅は 住宅として認定を受ける条件として、原則「居室、台
低炭素住宅の認定対象となるか。
所、便所、風呂」の全てを備えていることが必要となり
ます。ただし、認めるべき特別な理由がある場合は理
由書を提出した上で、個別確認となります。
低炭素建築物認定の共同住宅の住戸について、外皮 一次エネルギー消費量の計算では不利になる住戸
性能や消費エネルギーの計算根拠として不利になる の特定が困難なため、それぞれ計算を行うことが必
住戸の計算根拠を、別の有利な住戸の計算根拠とし 要となります。
て添付することは可能か。
低炭素法第53条の認定に関して、増築の場合の増築
の規模の規定はあるのか。同様に建築設備の設置、
改修に関して認定を受けられる規模の縛りはあるの
か。
規模の規定はありません。そのため、設備設置後の
建物の省エネ性能が低炭素基準を満たしているので
あれば認定取得は可能です。ただし、税制優遇措置
の対象は新築の場合に限られます。
認定基準Ⅱの第1に規定する建築物の低炭素化の
促進のために誘導すべきその他の基準の適合につい
て、採用する措置の仕様が基準に適合していることを
確かめるものとして、申請時にどのようなものを添付
すればよいか。
JIS等の認証書又は第三者による性能確認書等によ
るものとなります。
当分の間、性能値の表示に関する責任の所在を明
示した上で、生産者(第一者)による確認書(適合証
明書)でも可能です。
低炭素建築物の認定はどこで受けられるのか。住
宅、非住宅ともに認定が受けられるのか。
所管行政庁で受けられます。
低炭素建築物の認定基準を満たせば、住宅、非住宅
ともに認定が受けられます。
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省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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番号
質疑
回答
2
省エネ基準・低炭素建築物認定基準共通(法律・制度)
低炭素法の認定を受けた場合、省エネ法の届出をし そのとおりです。
たものとみなされるが、認定後21日を待たず着工でき
るか。
低炭素法の認定を受け、省エネ法の届出をしたものと 定期報告についてはみなし規定はないため、認定を
みなされた場合、省エネ法の定期報告対象となる物 受けた場合にあっても3年毎の報告は必要となりま
件について3年毎の報告は必要か。
す。
3
低炭素法の申請と省エネ法の届出は同時に行うこと 同時に申請と届出を行うことは可能です。ただし、省
ができるか。
エネ法による届出は、省エネ法に基づき着工の21日
前までに届出を行う必要があります。
1
4
5
共同住宅の各住戸について、低炭素法の低炭素建築 省エネ法の届出では各住戸及び建物全体の省エネ
物の認定を受けた場合、省エネ法の届出をしたものと ルギー性能を評価する必要があるため、各住戸のみ
みなされるか。
低炭素建築物の認定を取得している場合は、届出を
したものとみなされず、別途届出が必要です。省エネ
法の届出をしたものとみなされるのは、各住戸の認
定に加え、建物全体の認定を受けた場合に限りま
す。
グループホームの用途が建築基準法上、寄宿舎と扱 寄宿舎は住宅として扱い、住宅の基準を適用します。
われた場合にPAL*の病院等ではなく住宅としての 住宅については、第二種特定建築物の場合、定期報
検討で問題ないのか。住宅とした場合には第二種特 告は不要です。
定の場合には定期報告の必要がなくなるが?
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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附則の仕様基準は低炭素建築物認定には使えるか。 使えません。
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部位別仕様表とはどのようなものか。
低炭素建築物認定に係る計算にも部位別仕様表は
使えるのか。
7
部位別仕様表は全ての住宅に使えるのか。
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webプログラム使用の時、具体的にどの書類が行政
への提出書類となるか明示してほしい。
11
外皮表面積の定義、算定の方法を教えてほしい
13
条件を細かく設定することにより様々な仕様に対応し
た部位別仕様表を作成することは可能ですが、個別
性の高い仕様については、条件の設定が難しくなる
ことが想定されます。
部位別仕様表に熱抵抗値Rと断熱材厚さが記載され 基本的には断熱材の熱伝導率と厚さから熱抵抗値R
ている理由は何か。
を求め、適用の判断を行います。しかし、充填断熱工
法で断熱材の厚みが小さい場合など、構造熱橋部の
厚みが断熱材の厚みまでしか評価できないため、厚
みの規定が必要となっています。
部位別仕様表以外の仕様は使えないのか。
今後追加予定はあるのか。
12
部位の熱貫流率は、例えば外壁なら構造熱橋部と一
般部(断熱部)など、その部位を構成する部分の面積
比率や層構成を考慮し計算する必要があります。部
位別仕様表は、あらかじめ部位の熱貫流率を計算し
た表を用意することにより、計算の簡略化を図るもの
です。なお、部位別仕様表は低炭素建築物認定にお
いても利用可能です。
告示においては、代表的な仕様を記載しております
が、告示で示す以外の仕様についても、使用可能で
あり、断熱材メーカーや審査機関などが独自に作成
し、活用することも想定しています。
以下の書類が考えられます。
・省令届出様式
・webプログラムの出力様式
・webプログラムの入力ファイル一式
・入力された情報が記載された設計図書(各種図面、
面積表、カタログ、付属の計算書等)
・主要室入力法の場合は、主要室・非主要室の分類
が記載されたもの(色分けされた平面図等)
建築研究所ホームページ『住宅・建築物の省エネル
ギー基準及び低炭素建築物の認定基準に関する技
術情報』に掲載されている資料「外皮の熱損失の計
算方法」をご確認ください。
http://www.kenken.go.jp/becc/index.html#AppendixH
ouse
・複合用途(複数の非住宅用途)の場合は用途ごとに ・複数用途の場合、用途毎に算定するのではなく、ペ
PAL*を算定することでよいか
リメーター面積按分により建物全体の、基準値、設計
値を求めて算定します。按分計算は、webプログラム
が自動で行う予定です。
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一次エネルギー消費量の算定において、一戸建ての 対象となりません。
住宅に付随する駐車場は審査の対象となるのか。
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共同住宅の共用部の一次エネルギー消費量の計算 現時点では、共用部には「通常の計算法」のみが使
に、主要室入力法、モデル建物法(一次エネルギー消 用できます。
費量)は使用できますか?
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番号
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質疑
回答
省エネ基準・低炭素建築物認定基準共通(法律・制度)
共同住宅における平均みなし値を用いた一次エネル 本計算法は住棟の全住戸を対象としているため、一
ギー消費量計算を一部の住戸のみに適用することは 部の住戸のみに適用することはできません。
できるか?
適用要件についても全ての住戸が条件を満たすこと
が必要です。
共同住宅における平均みなし値を用いた一次エネル 暖冷房設備機器を設定しない場合は標準設備を設
ギー消費量計算の適用要件の「概ね標準以上の設 置したものと想定されるため、設置しない居室は標準
備を採用していること」において、居室に暖冷房設備 設備を設置したものと扱われます。
機器を設置しない場合や一部の居室のみに設置する
場合はどのような扱いになるのか。
共同住宅における平均みなし値を用いた一次エネル ピロティなどの外気空間に接する床が存する住戸に
ギー消費量計算の適用要件の(2)②「外気に接する 対して用いることができます。
床~」はどのような場合に用いるのか?
太陽熱利用給湯設備と電気ヒートポンプ給湯機を併 現在評価方法を無いため、太陽熱利用給湯設備と電
用する場合、一次エネルギー消費量計算プログラム 気ヒートポンプ給湯機を併用する場合は、太陽熱利
の入力はどのように行うのか?
用給湯設備を選択した上で、給湯熱源機の種類で
は、「その他の給湯設備機器」を選択し、「その他の
給湯設備機器の名称」には、「太陽熱利用電気ヒート
ポンプ給湯機」などの名称を入力してください。
省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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一次エネルギー消費量の算定において、機械式駐車 計算の対象とならない室となります。
場や、タワー駐車場は審査対象外と考えて良いか。
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複合用途の場合の1次エネルギー消費量算出時、住 住宅、非住宅のそれぞれのweb算定用プログラムで
宅部分と非住宅部分でweb算定用プログラムを分け 計算する必要があります。
て計算する必要があるか。
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共用部分の範囲についてどのように考えればよい
か。
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住民専用の屋内共用プールは共用部に該当するか。 共用部に該当します。
住民専用の売店は共用部に該当するか。
共用部に該当します。
主たる居室やその他の居室が、廊下や階段室、玄関
などと間仕切りや扉等で仕切られておらず連続してい
る場合、主たる居室、その他の居室、非居室をどのよ
うに分類すればよいか。
「間仕切りや扉等で区切られた」区画を室の単位とし
ます。間仕切りや扉等がなく、空間的に連続する場合
は、ひとつの室とみなします。室用途の分類は以下
のとおりとなります。
①「主たる居室」と「その他の居室」、「非居室」が空間
的に連続する場合、「その他の居室」「非居室」は「主
たる居室」として扱います。
②「その他の居室」と「非居室」が空間的に連続する
場合、「非居室」は「その他の居室」として扱います。
※「間仕切りや扉等」とは、間仕切り壁、扉、引き戸、
ふすま、障子、欄間(閉じることが可能なもの)などの
建具、床から天井までの高さがある造り付けの家具
など、隣接する空間同士を明確に区画することが可
能なものを指します。アコーディオンカーテン、ロール
スクリーン、閉じることができない欄間や下部が空い
ている吊り押し入れ、上部が空いている造り付けの
家具やキッチンカウンターなどは除外されます。
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吹き抜けのある居室において、吹き抜け上部に上階 「間仕切りや扉等で区切られた」区画を室の単位とし
の廊下やホール等が空間的に連続している場合、こ ます。間仕切り壁や扉等がなく、空間的に連続する場
の空間は居室の床面積に含まれるのか。
合は、ひとつの室とみなします。
したがって、当ケースの場合も、ひとつの室として扱
います。
居間やダイニングから独立した台所についても、「主
たる居室」に分類するのか。
間仕切りや扉等で区切られているかどうかに関わら
ず、居間、ダイニング、台所を「主たる居室」に分類し
ます。
二世帯住宅など、居間、ダイニング、台所が複数ある 居間、ダイニング、台所が複数ある場合は、全て「主
場合には、どれを「主たる居室」と判断するのか。
たる居室」に分類します。
和室の押し入れや洋室のクローゼットなどの収納部
分は、「その他の居室」の面積にふくめるのか。
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共用廊下、ロビー、管理人室、集会室、屋外廊下、屋
内駐車場、機械室、電気室、廃棄物保管場所等の共
同住宅等における住戸以外の住民専用部分が該当
します。
床から天井までを扉、引き戸、ふすま、障子などの建
具によって区切られる押し入れやクローゼットなどの
収納部分は、原則として「非居室」に分類します。
ただし、収納が居室に付随している場合は、それが
属する居室の一部としてみなし、居室に分類しても構
いません。
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番号
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質疑
廊下の一部に配置したホールやファミリースペースに 廊下の一部に配置したホール等は、原則として、非
ついて、居室と扉で区切られていない場合は、どのよ 居室に分類されますが、その形状や隣接する室の条
うに分類すればよいか。
件等により判断が異なる場合がありますので、審査
を受ける窓口で直接ご相談下さい。
吹き抜け部分は、床面積に算入するか。
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省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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吹き抜け空間や天井の高さが4.2mを超える室の場合
は、上部に仮想床があるとみなし床面積を計算する
必要があります。詳細は、建築研究所 省エネ基準
及び低炭素認定基準 技術情報サイトで公開されて
いる「吹抜け等の仮想床面積の算定方法」をご参照く
ださい。
なお、仮想床の面積をプログラムに入力する際には、
次の方法に従ってください。
①主たる居室に仮想床を設定する場合
「主たる居室」、「合計」それぞれの入力欄に、仮想
床の床面積を加算した面積を入力。
②その他の居室に仮想床を設定する場合
「その他の居室」、「合計」のそれぞれの入力欄に、
仮想床の床面積を加算した面積を入力。
③非居室に仮想床を設定する場合
「合計」の入力欄に、仮想床の床面積を加算した面
積を入力。
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回答
省エネ基準・低炭素建築物認定基準共通(法律・制度)
水平方向の寸法について、「壁心間」とあるが、確認 水平方向の寸法については原則壁心となります。た
申請の際の床面積の算出方法と異なる場合がある。 だし、基準法に定める延べ面積算定で異なる算出方
確認申請の際の(基準法上の)算出と同じ寸法でよい 法が定められている場合は当該方法に拠ることも考
か。
えられます。
ワンルームマンションの場合、主たる居室とその他の ワンルームの場合は、「主たる居室」と「非居室」から
居室をどのように分類すればよいか。
構成されるものとし、「その他の居室」の床面積を「0
㎡」としてください。
ダクト式セントラル空調を設置するが全室に吹き出し 以下の通り入力してください。
を行わず、吹き出さない室には別の暖房設備を設置 ・暖房方式の選択
する場合、どのように評価するか。
「「主たる居室」と「その他の居室」の両方あるいはい
ずれかに暖房設備機器または放熱器を設置する」を
選択
・主たる居室およびその他の居室
ダクト式セントラル空調を設置する居室は、「その他
の暖房設備機器」を選択。別の暖房設備を設置する
室はその暖房設備(設備を設置しない場合は「設置し
ない」)を選択
居間に床暖房を設置する場合、敷設率計算の際の分 主たる居室に床暖房を設置する場合の敷設率の算
母は、居間の面積か、ダイニングや台所を含めた「主 定には、「主たる居室」の床面積を用います。
たる居室」の面積か。
なお、主たる居室に吹抜け等により仮想床を想定す
る必要がある場合は、仮想床も含めた床面積を分母
とします。
居室に床暖房を設置する場合、敷設率計算の際に、 造り付け家具やクローゼットが、「非居室」として扱わ
造り付け家具やクローゼットの面積は床面積から差し れる場合、敷設率算定の際の分母に含めません。た
引いてよいか。
だし、「主たる居室」又は「その他の居室」として扱わ
れる場合は、敷設率算定の分母に含めることとしま
す。
複数の「その他の居室」で、暖冷房設備機器を設置す 「その他の居室」が複数あり、いずれかの室に暖房設
る部屋としない部屋がある場合は、どのように評価す 備機器等を設置する場合は、その設備機器を選択し
るか。
てください。
プログラムに選択肢のない暖房設備機器を設置する 選択肢のない暖房設備機器については、以下の通り
場合は、どのように評価すればよいか。
入力してください。
・暖房方式の選択
「「主たる居室」と「その他の居室」の両方あるいはい
ずれかに暖房設備機器または放熱器を設置する」を
選択。
・主たる居室、その他の居室の暖房設備の種類
「その他の暖房設備機器」を選択
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ただし、以下に例示するような、持ち込み型の機器は
評価の対象外となりますので、「暖房方式の選択」で
「暖房設備機器または放熱器を設置しない」を選択し
ます。
・ 開放式ストーブ(電気、ハロゲン、石油ファンヒー
タ、ガスファンヒータ)
・電気カーペット
・こたつ
暖房設備について、プログラム上で選択肢のない設
備はどのように計算するのか。
「その他の暖房設備機器」を選択ください。
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質疑
回答
省エネ基準・低炭素建築物認定基準共通(法律・制度)
有効換気量率が85%未満又は温度交換効率が65% 有効換気量率が85%未満又は温度交換効率が65%
未満の熱交換型換気設備を採用する場合のプログラ 未満の熱交換型換気設備を採用する場合は、「換
ムへの入力はどのようになるか。
気」タブで換気設備の種類を選択し「有効換気量率」
に当該熱交換型換気設備の有効換気量率を入力し、
「熱交換」タブで「採用しない」を選択して下さい。
風呂機能の種類について、「給湯単機能」「ふろ給湯 「給湯単機能」は浴槽への湯張り機能を持たないも
機(追焚なし)」「ふろ給湯機(追焚あり)」はそれぞれ の、「ふろ給湯機(追炊なし)」は浴槽への湯張り機能
どのように判断すればよいか。
を持ち、ふろ給湯機と浴槽の間で浴槽内の湯の循環
による追炊を行わないもの、「ふろ給湯機(追炊あ
り)」は浴槽への湯張り機能を持ち、ふろ給湯機と浴
槽の間で浴槽内の湯の循環・加熱による追炊を行う
ものをいいます。
寒冷地仕様の電気ヒートポンプ給湯機を採用した場 電気ヒートポンプ給湯機のJIS効率は、寒冷地仕様で
合、プログラムへのJIS効率の入力値は、「寒冷地年 あっても「年間給湯効率」又は「年間給湯保温効率」
間給湯保温効率」を用いるのか。
を入力して下さい。
貯湯タンク容量が100L未満の太陽熱給湯設備のプロ 貯湯タンク容量が100L未満の太陽熱給湯設備は評
グラム上の評価はどのようになるのか。
価できません。
プログラム上の太陽熱給湯タブにて、「採用しない」を
選択してください。
太陽光発電の設置を行う場合、住宅に10kW以上の 太陽光設置なしとして扱います。
太陽光発電設備を設置し、経済産業省の「再生可能
エネルギー固定価格買取制度」において「全量買取」
を選択した場合、どのように評価するのか。
下記の指定ウェブブラウザでも、一次エネルギー消費
量算定
プログラムが使用できません。
・インターネットエクスプローラ(IE)バージョン8以降の
もの
・Firefox最新バージョンのもの
・Chrome 最新バージョンのもの
外部へのリンク( http://code.jquery.com/
http://code.highcharts.com 等)に
アクセス制限が設定されている可能性があります。
これらへのアクセス制限があると正常に動作しません
ので、社内のネットワーク管理者にお問い合わせの
上、これらへのアクセス制限を解除してください。
ブラウザの種類によりますが、そのまま画面を閉じて
プログラムの終了ボタンが設置されていないが、計算 もデータは保持されているはずです。再度アクセスす
中のデータを保持して終了し、再びデ-タを読込んで れば、ブラウザが以前の状態を自動的に復元して作
業を再開できます。
計算を再開することは出来るのか。
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WEBプログラムで計算した結果、設計値が基準値を
超えてしまった場合、設計内容を変更して、基準値以
内に収めていくような調整作業を行うが、調整におけ
る優先項目の順位等はあるのか。
プログラムは計算過程を詳細に出力する機能を有し
ておりますので 基準値に比して設計値が大きい室
や設備を見つけ出し その室の設備仕様を調整をし
ていくことで、基準値以内に収めていくことが出来ると
考えられます。
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設備仕様入力シ-トで、行の追加、セル内の文字表
示位置の変更、選択肢のプルダウンメニュ-の追加
等の修正を行っても問題はないか。
(独)建築研究所のHPに記載の通り、設備仕様入力
シ-トは誤作動を防ぐ為、「シ-トの保護」を有効にし
た状態で提供していますが、パスワ-ドを入力するこ
とにより保護を解除していただければ、任意の改良が
可能です。
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入力シ-ト作成支援ツ-を制作・販売することに問題
はありません。
集計結果を設備仕様入力シ-トに入力できるといった ただし、WEBプログラムは更新される可能性があり、
入力シ-ト作成支援ツ-ルの開発を検討しているが、 販売時には最新のWEBプログラムと内容にずれが生
開発したソフトを販売することは可能か。
じる可能性があります。
必要ありません。事務機器等の一次エネルギ-消費
量は、WEBプログラムの計算上、基準値と設計値の
事務機器等については設備仕様入力シ-トに入力す 両方に同じデフォルト値が「その他一次エネルギ-消
費量」として自動的に加算されます。
る必要はないのか。
技術解説書「平成25年省エネルギー基準に準拠した
算定・判断の方法及び解説」にて詳細は記されてい
一次エネルギ-消費量算定プログラムの計算ロジッ ます。
クの詳細や基準一次エネルギー消費量の設定根拠 技術解説書は、一般財団法人建築環境・省エネルギ
等は公開されないのか。
-機構にて取り扱っております。
計算対象となる設備、対象とならない設備について
【建築研究資料 第140号・第149号 P174】
の考え方は、建築研究資料と技術解説書「平成25年
一次エネルギ-消費量の計算対象外とする照明設備 省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方法及び
として、快適性確保や演出性確保の為、生産活動の 解説」に記載されています。
消費エネルギ-と不可分と考えられる室の照明設
備、と記載されているが、この具体的な指針はあるの
か。
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省エネ 低炭素 住宅 非住宅
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省エネ基準・低炭素建築物認定基準共通(法律・制度)
各室用途の各日の運用スケジュ-ルを定めたもので
す。例えば、「事務所等」は平日は運用、土日は休
【建築研究資料 第140号・第149号 P100】
み、「学校等」は8月は休みとする、などです。技術解
表2-1-2「標準室仕様条件一覧(事務所等)」~表2- 説書「平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・
1-10「標準室仕様条件一覧(工場等)」に記載されて 判断の方法及び解説」に記載されています。
いる「カレンダ-パタ-ン」とは何か。
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主用途を選択して入力して下さい。
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【様式1.(共通条件)室仕様入力シ-ト】
当該室が2種の用途に跨って使用される場合(例えば
主用途が食堂として使用されていますが、場合に応じ
て会議室として使用される室)、主用途を選択するの
か。あるいは、計算上不利となる室(基準一次消費エ
ネルギー量が少ないもの)を選択するのか。
告示の本文中の表に記載の共用部の室用途から選
択して下さい。
【様式1.(共通条件)室仕様入力シ-ト】
その表の中に該当する室用途がない場合は、告示別
共同住宅の共用部は、どの建物用途・室用途から選
表第3の非住宅建築物の室用途から適宜選択して下
択するのか。
さい。
「様式2-2.(空調)外壁構成入力シ-ト」には、カーテ
ンウォールを支える袖壁を入力して下さい。袖壁等、
【様式2-2.(空調)外壁構成入力シ-ト】
外壁に当たる部分が無い場合については、「様式2ガラスのカーテンウォールのある建物の場合、「様式 4.(空調)外皮仕様入力シ-ト」にて、外壁面積を0(外
2-2.(空調)外壁構成シート」はどのように入力すれば 皮面積と窓面積に同じ値を入力する)ことでも計算可
よいか。
能です。
複数の仕様の窓がある場合は、「様式2-3.(空調)窓
仕様入力シ-ト」にて窓名称を分けてそれぞれの窓
仕様を入力し、「様式2-4.(空調)外皮仕様入力シ-
【様式2-3.(空調)窓仕様入力シ-ト】
ト」にて当該複数窓が設置される外皮を複数行に分
【様式2-4.(空調)外皮仕様入力シ-ト】
ひとつの外皮構成に窓が複数ある場合は窓の窓名 けて入力して下さい。外皮を複数行に分ける場合、外
称、窓面積、ブラインドの有無はどのように入力したら 皮面積が窓面積を下回らないように、また外皮の合
計面積が変わらないように入力して下さい。
よいか。
現在のWEBプログラムでは、季節ごとにブラインドの
挙動を変えることはできません。夏季も冬季も日射を
【様式2-3.(空調)窓仕様入力シ-ト】
遮蔽するものとして計算されます。
【様式2-4.(空調)外皮仕様入力シ-ト】
ブラインドについて夏季は日射を遮蔽、冬季は日射を
取り入れるものとしてWEBプログラムでは計算される
のか。
【様式2-3.(空調)窓仕様入力シ-ト】において、「④ガ
ラス番号」「⑤ガラス種類」を選択するのではなく、別
途計算によって求めた「②熱貫流率」「③日射侵入
【様式2-3.(空調)窓仕様入力シ-ト】
率」を入力する場合においては、サッシ枠の影響を見
ガラスの仕様について、特にサッシ枠の仕様による熱 込むことは可能です。ただし。「②熱貫流率」「③日射
貫流率への影響は認められるのか。
侵入率」の計算根拠を提出する必要があります。
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【様式2-3.(空調)窓仕様入力シ-ト】
内窓が付加される場合、内窓を含めた仕様を入力し
てもよいか。
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【様式2-4.(空調)外皮仕様入力シ-ト】
同一方位で仕様の異なるガラスはどのように入力す
るのか。
62
【様式2-4.(空調)外皮仕様入力シ-ト】
「表1-2-2 建材の物性値一覧」に示されている建材
でその熱伝導率が同表に示されている数値以上の性
能が確保されている場合は、その数値を適用してもよ
いか。
63
【様式5-1.(給湯)給湯対象室入力シ-ト】
「③節湯器具」の選択肢「自動給湯栓」について具体
的仕様の規定はあるのか。
64
内窓を含めた窓全体の仕様を入力して下さい。
「②方位」の欄は方位が重複しても構いませんので、
同じ方位について複数行に渡って入力して下さい。
適用する建材の熱伝導率の根拠(計算書等)を提出
すれば、任意の数値を適用することが可能です。根
拠を示す方法としてフォ-マットなどは無く、最終的な
判断を行う所管行政庁が確認できる方法で提出して
下さい。
「自動給湯栓」は、電気的に開閉し、手を遠ざけると
自動で止水するものや、公衆浴場で使われている自
閉式水栓(一定時間あるいは量を吐水した後に自動
で止水する水栓)も含みます。
設計時に想定した湯の使用量が一番多い節湯器具
を選択して下さい。
【様式5-1.(給湯)給湯対象室入力シ-ト】
2種類の節湯器具が混在する場合は「③節湯器具」の
採否でどのように扱えばよいか。
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更新日
H25資料2低炭素(429×297).indd
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2013/11/26
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