聖と俗

「聖と俗」雑感 Weblog2009 年 10 月 18 日
愚見では、聖は天主(Deus)に関わり 、俗は人間社会(hominum communitas)に関わる。
聖は縦の関係つまり天主と人間との関わりであり、俗は横の関係、人間同士の関わりであ
る。聖は一であり、俗は多であるとも言える。天主は御一体であり、数多の天主というの
は絶対矛盾であるからして、天主と人間の関係は一つしかない。天主と人間の関係を宗教
と言うが宗教は常識的には多数あると考えられている。しかし唯一の天主の啓示し給うた
真の宗教はただ一つ、それはカトリック教会によって 2000 年以上にわたって守られてき
たものである。多である人間社会において真の宗教は一つである。それがカトリック教会
である。以前にキリシタンについて触れた折にも、言ったことであるが、このことを主張
するカトリック教会は他の諸宗教から憎まれる。カトリック以外のすべての宗教(ユダヤ
教は天主が建てられたものであるから、他の諸宗教とは異なるが )は人間が開祖であるが 、
ユダヤ教とキリスト教(カトリック教会)は天主御自身が建て給うたものである。カトリ
ック教会から離れたすべてのキリスト教諸宗派は、例えばカルヴィン派はカルヴィンが、
ルター派はルターが、作ったものである。 「公教要理」 の第18課ー第20課は「公教
会」(カトリック教会のこと)について述べているので参照していただきたい。
共産主義はこの聖の世界を否定し、人間社会である俗だけしかこの世にはないと主張す
るだけでなく、公教会に対して積極的に破壊工作、弾圧を行う。フリーメーソンは聖なる
世界の主人公をサタンとし、サタンを礼拝する。サタンは被造物である天使が創造主であ
る天主を否定して堕落した存在であり、人間をも天主に対して反逆させ、堕落させること
を目的として活動している。これら両者はカトリック教会の敵である。彼らはカトリック
教会を不倶戴天の敵として、これを滅ぼそうと全力を傾ける。旧ソビエト連邦が崩壊した
とき、共産主義も崩壊したと世間では言われているが、とんでもない。ただ従来の形を少
し変えただけであり、ファチマの聖母が「ロシアの諸々の誤謬」と言われた様々のものを
ロシアはそのまま受け継いでいる。ロシアは誤謬を世界中に広め共産中国や北朝鮮と友好
関係を維持している。
聖と俗は対立、敵対するものではない。人間はこの両世界に生きている。天主は人間を
お創りになったとき、独りでいるのはよくない、と言われて、女を創り、男と女の間に子
どもたちを生ませ、育てさせ、共同社会の原型を創られた。俗の中で聖が保たれるべきこ
とを神は望み給うたのである。天主の十戒は第一から第三までが聖に関わり、第四戒から
第十戒までが人間社会にかかわる掟である。先に俗は横の関係と言ったが、神との垂直関
係に比して水平であるという意味であり、人間社会に縦の関係がないという意味ではない 。
天主の十戒の第四は「なんじ、父母を敬うべし」であり、親と子は横、水平の関係である
べきだとか、政治の世界で支配者と被支配者があるべきではないと考えることは誤りであ
る。
俗は多である、と先に言ったが、人間社会においては、民族、言語は多様であり、その
どれか一つを絶対化したり、あるいは多を否定して一にしようとすることは誤りである。
-1-
共産主義もフリーメーソンも俗における多を否定して、「万国の労働者よ、団結せよ」と
叫んで国民を無国籍者にしたり、世界政府を主張して民族、言語の多様性を否定する。そ
の一方で、共産主義者は独裁を主張し、フリーメーソンは世界政府を樹立しようとする。
彼らは真の聖を否定した上で、おのれを聖なるものの地位に置こうとするのである。(続
く)
「聖と俗」雑感(2) Weblog / 2009 年 10 月 19 日
聖と俗の混乱は現代カトリック教会にも起こっているように思われる。聖の俗化、ある
いは聖なる世界への俗の侵入とでも言えばよかろうか。聖なる世界に専念すべき聖職者が
政治的な問題に深入りし、日本国憲法第九条を天主の掟であるかのごとく、絶対視して、
憲法改正の議論を封殺したり、軍備を持つことに反対することなどはその一つの例である 。
もちろん、聖と俗は切り離されているとか、対立・敵対するものではない。聖は俗に対し
て天主の掟に反する事柄を指摘し天主の掟に従うように説得する義務がある。例えば、中
絶の合法化を立法府が行おうとするとき、カトリック教会はその立法府に対して、天主の
第五戒「汝、人を殺すなかれ」を突きつけ、そのことを黙認する国民を啓蒙しなければな
らない。聖の世界は民主主義、自由主義の世界ではない、国民が民主主義原理である多数
決で決めようとも、それが天主の掟に反するならば悪である、と宣言しなければならない 。
聖の世界はそういう意味で孤高を守らなければならない場合がある。天主の掟に反する俗
に迎合、妥協したり、それを黙認したりすることは、聖に関わるカトリック教会の堕落で
はなかろうか 。「汝等往きて万民に教えよ 」(マテオ
28:19)という天主の命令を受けて
いるカトリック教会の教職を放棄するならば、教会はその使命を果たしているとは言えな
いのではないだろうか。
しかし、国家が自衛のために軍隊を持つこと、自衛のために戦争が起こることは天主の
掟に反しない。平和は大切なものであるが、国家がその存亡の危機に立たされるとき、平
和を絶対視すれば、隷属や亡国につながる。俗の世界が多であることは天主が嘉し給うた
ことである。民族、国家、文化、言語は多であり、力づくでそれを滅ぼすこと、あるいは
一にしてしまうことは許されないし、そういうことが起これば、国家は戦争によってそれ
に対抗することができる。
俗がいつも、必ず天主に反する、敵対するなどということはない。聖を聖として堅持し
て天主の第一戒から第三戒を守り、天主の第四戒から第十戒までを厳格に守る俗が人間の
理想である。現実はそう生やさしいものではない。アダムとエヴァが禁断の木の実を食す
ることによって天主に背き、そのアダムとエヴァの子、カインが弟のアベルを殺して天主
の第五戒に背いていることから見ても、すでに人間の歴史の始めに世界に悪が入って来た
ことがうかがえる。
-2-
「聖と俗」雑感(3)
Weblog / 2009 年 10 月 20 日
共産主義は悪である。天主の十戒に背くからである。共産主義は戦闘的無神論であり、
共産主義者が政権を奪取した国ではカトリック信仰を禁止し、弾圧する。 現在も共産党
が政権を掌握している中国ではカトリック教会は弾圧され 、
地下教会として潜行している 。
この事情を 2000 年 8 月の「ファチマ・クルーセイダー 」、第 65 号「中国におけるカトリ
ック教会--迫害と混乱--」 から以下に引用する。
「中国は 1949 年に共産主義国に変わった。ほとんど直ぐに新しい共産党政府はカトリ
ック教会を圧迫し始めた 。1953 年までに多くの中国の司祭たちや平信徒たちは逮捕され 、
監獄で死んだ。これらの初期の殉教者たちの例はただカトリック信仰と忠誠を鼓舞し、強
化しただけであった。カトリック教会を根絶することに失敗して、中国政府は 1957 年に
「中国カトリック愛国協会」(Chinese Catholic Patriotic Association)と呼ばれるそれ自身
の教会を創った。
愛国協会を創る共産主義者たちの目的はローマカトリック教会に取って代わることそして
政府によって完全に教会を支配することである。そうすることにおいて彼らは単に聖霊の
力を過小評価したばかりでなく、また教会の種子である殉教者たちの血の力をも過小評価
した。破壊される代わりに、中国におけるカトリック教会の人口は 1950 年代初期の30
0万人から現在[2000 年=訳者注]の900万人から1000万人へと増加した。
状況がどうであろうと、ローマカトリック教徒たちは彼ら自身の信仰とローマカトリック
教徒としての地位を放棄することなしに一つの代用品としての他のいかなる教会をも受け
入れることはできない。中国におけるこれら900万人のローマカトリック教徒は、それ
ゆえに、たとえ迫害の危険にさらされようようとも、彼らの信仰を保ち、そして同時に教
皇の至高の権威を拒否するために彼らの政府の教えに従うことはできないのである。教皇
に忠実であり従順であり続けることによって、そして教皇および普遍的教会との完全な親
しい交わりの中にとどまることによって、ローマカトリック教会は中国においては非合法
化されている、そして「公認されていない」教会あるいは地下教会として知られているの
である。1996 年 12 月3日の演説の中で教皇は地下教会を誇らしげに「カトリック教会の
一つの貴重な宝石」だと宣言された。
政府がスポンサーになっている愛国協会が 1957 年に創られるとすぐに、ローマカトリッ
ク教会のすべての財産は没収された。後に 1980 年に中国が門戸開放したとき、多くの教
会や財産は --元の所有者、ローマカトリック教会にではなく --政府に支援された愛国協会
へと移された。結果として、ローマカトリック教会はひどく貧乏なままであり、教会堂な
しのままである。
あなたたちの多くは中国に行ったことがある。あなたたちの多くは上海にあるカテドラル 、
北京にあるカテドラル、そしていたるところの他の教会堂に行かれたであろう。しかしな
-3-
がら、あなたたちが理解していないであろうことは、あなたたちがローマカトリック教会
に行かれたのではないということである。あなたたちは愛国協会に所属している教会に行
かれたのである。これらの教会はカトリックだと見える。祭服は同じ、祈りや聖歌も同じ
である。しかしそれらはカトリックではない。なぜか?説明してみよう。
愛国協会の憲章における最も重要な条項は教皇からのそれの自律性である。それは教皇の
至高の行政的、立法的、および司法的な権威を認めない。神学101はわれわれに、誰も
ローマ教皇の至高の権威を同時に否定しているのに教皇との親しい交わりを主張すること
はできないと教えている。それゆえに、愛国協会は教皇との親しい交わりの中にはいない
のである。教皇との親しい交わりはカトリックの基本的な教義であって、一つの規律では
ない。」
「聖と俗」雑感(4)
Weblog / 2009 年 10 月 21 日
共産主義はカトリック教会を弾圧するだけではない。民族とその文化を抑圧したり、抹
殺したりする。国家をも超越しようとする。コミンテルンがその例である。共産主義によ
る世界征服。そして中国によるモンゴル族、チベット族、ウィグル族など征服地の民族の
武力弾圧や虐殺・拷問・強制収容所送付などもその例である。共産党独裁で言論の自由、
宗教の自由その他諸々の人権を抑圧する。共産主義は社会主義、社会民主主義その他さま
ざまの名称を持つが、マルクス・レーニン主義を根幹としている 。レーニン 、スターリン 、
毛沢東らは自国民を何千万人も殺した。しかし共産主義国家は彼らを英雄視し崇拝する。
共産主義とフリーメーソンは形は違うが、天主に背き、天主の掟に反抗する点において
同じ目標に向かい同じ結果をもたらす。天主の存在を否定するだけでなく、民族の否定、
文化、道徳の堕落を目指し、達成する。共産主義とフリーメーソンはその名称だけで、す
なわち、共産党とかフリーメーソンの特定ロッジとして存在するだけではなく、名称を変
えて、あるいは本性を隠してあらゆる国に潜入、浸透する。伝統的・保守的なものをすべ
て旧式・陳腐なもとして排斥・弾劾し、進歩的・革新的なものが善であるかのごとくに宣
伝する。
共産主義は中国や北朝鮮などの共産主義国家だけで実践されているわけではなく、自由
世界のすべての国々にその支持者、エージェントを持っている。彼らは一般に左翼と呼ば
れている。左翼の人々は彼らに反対する者を右翼と呼ぶ。
「聖と俗」雑感(5)
Weblog / 2009 年 10 月 28 日
日本の隣国にもう一つ邪悪な共産主義国家が存在する。北朝鮮である。北朝鮮は国家
として多数の日本人を拉致し、現在もその大多数を返さない犯罪国家である。この国は核
-4-
爆弾を開発し、日本海に、そして日本を越えて太平洋にミサイルを発射する国である。国
民を飢えさせながらの核開発であり、ミサイル増強である。国連や各国から食料援助を受
けながら軍備増強に狂奔する北朝鮮が第一に敵視しているのが日本である。日本はそのよ
うな北朝鮮にかつて食料支援をした。正義が犯されているところに、友愛とか人道主義を
持ち出すのは、国家間のあり方としては間違っていると思う。日本は憲法九条を後生大事
にしている間に国家としての真っ当な対応も出来なくなっているのではないだろうか?
「聖と俗」雑感(6) Weblog / 2009 年 10 月 30 日
聖の領域を無にしようとする点で一致する共産主義とフリーメーソンの考え方は共産主
義国家の中国や北朝鮮の中で生きているだけではなく、わが国日本の現代に名称を変えて
生きている。他国の脅威もさることながら、国の内部に深くそして広範に拡がっている。
戦後日本は民主化されたと言われているが、実は左翼の考え方とフリーメーソン的な誤っ
た自由の考え方がすっかり根付いてしまった。国際共産主義的な国家廃絶の思想とフリー
メーソン的な世界統一国家の思想が相まって、日本国を日本国でなくそうとする方向へと
向かっている。一つはアメリカの占領政策のせいであると同時に左翼の人々が教育の世界 、
言論の世界を牛耳り民主主義とか自由主義の名の下に、聖の領域を根絶しようとしてきた 。
ちょうど一ヶ月前に成立した民主、社民、国民新党連立政権はなんだかそらおそろしい政
権である。現在の国民の政権支持率は 70-80% であるとマスコミは宣伝しているが、国民
はバラマキ政策に目が眩んで、この政権の本質を見落としているのではないだろうか。
鳩山首相は「日本国は日本人だけのものではない」と公言し、「東アジア共同体」構想を
打ち出して、共産中国にすり寄っている。鳩山総理の言う「友愛」という言葉に注意しな
ければならない。これはフランス革命の標語となった「自由・平等・博愛」の第三番目の
博愛(フラテルニテ)を鳩山由紀夫総理の祖父の鳩山一郎氏が友愛と訳したということで
ある。この三つの標語によって革命政府がやったことは圧政であり、社会秩序の破壊であ
り、聖なるものに対する憎悪とおのれに反対する人々のギロチンによる処刑であった。
「聖と俗」雑感(7)
Weblog / 2009 年 10 月 31 日
夫婦とその間に生まれる子どもたちで構成される家族は俗の領域における基本単位であ
り、天主はアダムのためにエヴァを創り、「生めよ、殖えよ、地に満ちよ」と祝福なさっ
た。マルクス・エンゲルスは共産主義社会を実現するため、資本主義社会を支える家族制
度を解体することにした。 1917 年ロシア革命でレーニンは家族解体を実践する。天主の
定め給うた秩序の破壊である。
鳩山内閣の千葉景子法務大臣(元社会党員)は記者会見で「選択的夫婦別姓」を近いう
-5-
ちに導入するため民法改正法案を通常国会に提出すると述べたと言われる。これはまさに
共産主義的な家族解体論の実践につながることである。夫婦関係や親子関係を破壊し離婚
や中絶が増え、出生率の低下や新生児の比嫡出子の割合の増加といったことが起こってく
ることは、革命後のロシア社会や 1983 年のスウェーデンでの選択的夫婦別姓制度の採用
の例が示している。民主的な法改正という合法的な手続きを踏みながら、多数派となった
民社党は革命的、左翼的な施策を実行しようとしている。家族を崩壊させ、国家を解体し
ようとしていると考えざるを得ない。
日本カトリック司教協議会は法務大臣に対して選択的夫婦別姓を導入する民法改正につ
いて抗議文ないしは反対声明を出すべきではないだろうか?
「聖と俗」雑感(8)
Weblog / 2009 年 11 月 01 日
小野田圭志神父様がブログ CREDIDIMUS CARITATI に載せておられる「ピオ十一世の
共産主義に関する回勅『ディヴィニ・レデンプトーリス』(DIVINI
REDEMPTORIS)」か
ら以下の箇所を引用させていただきます。
少し長くなりますが私の関心の在処を知るてがかりにしてください。(段落の前の数字
は回勅の節、太字は私がつけたものです:)
3
尊敬すべき兄弟たちよ、このきわめて恐るべき危険とは、諸兄がすでにさとっている
ように、社会の秩序をくつがえし、キリスト教文明の根底までもなぎたおそうとしている
過激で無神的な共産主義である。
4
<以前の誤謬断定>
このような危険を前にして、カトリック教会は、沈黙すること
ができなかったし、事実、沈黙を守らなかった。真理、正義、および、共産主義によって
否定され攻撃されているあらゆる永遠の善を防衛する使命をおびている使徒的聖座は、声
明を発することを怠らなかった。知的諸団体が、人類の文明を、倫理と道徳とのきずなか
ら解放しょうと企てた時代からすでに、私の先任者たちは、人類社会の非キリスト教化に
よって生ずる種々の結果について、明白に、世人の注意を喚気してきた。共産主義に関し
ては、一八四六年、私の尊敬すべき先任者で聖なる追憶をとどめているピオ九世は、その
後『シラブス』によって確認された荘厳な声明によって、これを誤謬と断定し、「共産主
義と呼ばれるこの悲しむべき理論は、自然法そのものに、根本から反している。このよう
な理論をひとたび受けいれるならば、あらゆる権利、制度、所有、および人類社会そのも
のまでも、全く崩壊するにちがいない」と述べている。その後、私の先任者で、不朽の追
憶をとどめているレオ十三世は 、その回勅『クオド・アポストリチ・ムネリス 』のなかで 、
共産主義を「人類の心髄をおかして、これを滅ぼす致命的なペスト」と定義している。レ
オ十三世は、明敏にも、この技術的進歩の時代に、大衆が無神主義におちいっているのは 、
そのもとをただすならば、数世紀前から、科学を信仰生活と教会生活とから分離しようと
-6-
努めている哲学であることを示した。
10
<人間のペルソナ(人格)と家族との運命>
その上、共産主義は、倫理的行為の精
神的原理である自由を人間から剥ぎとり、人間のペルソナ(人格)から、その尊厳を構成
するもの、盲目的な本能の攻撃に対して倫理的に抵抗するものを奪うのである。個人は、
集団に対して、人間のペルソナが自然にそなえている権利をなにひとつ主張することがで
きない。 .....[共産主義は]人間相互の関係については、絶対的平等を主張し、天主によっ
て立てられた階級と権威とをことごとく放棄する。両親の権威さえも放棄するのである。
14
尊敬すべき兄弟たちよ、以上が、過激で無神的共産主義が救済と贖罪とのメッセージ
として世界に告げようとする新しい福音である。これは、理性と天主の啓示とに反する誤
謬と詭弁とにみちた体系であり、社会の根底そのものを破壊するがゆえに社会秩序を壊乱
する理論であり、国家の真の起源、性質、目的をはじめ、人間のペルソナの諸権利、その
尊厳、その自由を無視する体系である。
17
<大がかりな宣伝>
その上、共産主義の思想が、国の大小、文明の程度を問わず、
あらゆる国々に浸みこみ、地球上にこれをまぬがれた部分はひとつもないほど、敏速にひ
ろまったのは、前代未聞の真に悪魔的な宣伝のおかげである。この宣伝は、ただひとつの
中心によって統轄され、種々の民族の条件にきわめてたくみに適合させられているし、大
きな財力、巨大な組織、国際大会、よく統制された無数の勢力を利用している。その上、
この宣伝は、小冊子、雑誌、映画、演劇、およびラジオを通じて、小学校から大学にいた
るまで行なわれ、徐々に、あらゆる環境、最良の環境にまで侵入しているので、その害毒
は、ほとんど知らず知らずのうちに、絶えずますます、人々の精神と心のなかに浸み込ん
で行く。
18
<出版物の謀略的な沈黙>
共産主義の伝播に大いに貢献している第三の要因は、全
世界の非カトリック出版物の大部分が、謀略的に沈黙を守っていることである。私は、謀
略という語を用いる。なぜなら、日常生活のささいなできごとを報道して飽くことがない
出版物が、ロシア、メキシコ、スペインの大部分におこった恐るべきできごとについて長
い間沈黙を守り、モスクワの指導下にある共産主義という広汎な世界的組織について、比
較的わずかしか報道しないということは、謀略によるというほかはないからである。この
謀略は、ある程度、短見な政策に鼓吹されたものであるが、永年前からキリスト教的社会
秩序を破壊しようと努めている種々の秘密結社に援助されているのである。
(以下続く)
このように言われている共産主義は前にも述べたように、旧ソビエト、現共産中国、北朝
鮮などで実行されているだけではなく、日本の現政権の中に姿を変えて入り込んでいる旧
日本社会党出身の職業左翼の人々が信奉しているものである。しかしそのことは 18 節で
言われている<出版物の謀略的な沈黙>(今日風に言えば TV や新聞等のマスコミの謀略
的な沈黙)によって、国民に隠されている。それが支持率 70-80 %として表れている現実
-7-
である。
「聖と俗」雑感(9)
Weblog / 2009 年 11 月 02 日
「ピオ十一世の共産主義に関する回勅『ディヴィニ・レデンプトーリス』( DIVINI
REDEMPTORIS)」から昨日抜粋引用した部分の残りを抜粋引用します。
22
<天主的なものへの戦い>
悲しいことに、われわれの眼前には「天主的なすべての
ものへの戦い」が展開されている。このような戦いが、人間によって冷静に意欲され、学
問的に仕組まれたのは、有史以来、これが最初である。共産主義は、その性質上反宗教的
であり、宗教を「人民の阿片」であると考える。そのわけは、死後の生活について語る宗
教的諸原理は、プロレタリアがこの世というソヴィエト的楽園の実現を日ざして努力する
ことを妨げるからである。
23
<恐怖政治>
しかしながら、自然とその作者とを踏みにじって、不都合をきたさな
いわけはない。共産主義はその目的を、純然たる経済的領域においてさえも、実現するこ
とができなかったし、将来においても実現することができないにちがいない。ロシアにお
いて、幾世紀にわたる長い惰性から、人間と事物とをゆすぶり、しばしば良心的でない方
法で、いくらかの物質的成功をおさめたことは事実である。しかしながら、われわれは、
信用するに足る証言(その一部分は最近のものである)によって、共産主義は、その約束
したものを現実に達成しなかったことを、知ることができる。その上、恐怖政治が、数百
万の人間を奴隷状態におちいらせている。経済的領域においてさえ、倫理や倫理的責任感
を無視することができないのであるが、共産主義のような唯物論的体系においては、これ
を問題にする余地がない。これに代わるものといえば、恐怖政治があるだけである。そし
て、われわれは、その実例を、現在ロシアで見せつけられている。ロシアにおいては、か
つての陰謀と闘争との同志たちが、相互に殺し合っている。しかも、この恐怖政治をもっ
てしても、結局、道徳の腐敗を食いとめることができず、社会機構の崩壊を防止すること
ができないのである。
57 .....共産主義の首領たちは、みなが平和を望んでいるのを見ると、世界平和運動のもっ
とも熱心な推進者、宣伝者をよそおうのである。しかしながら、かれらは、他方において
は、流血の惨をひきおこす階級闘争を刺激し、平和の内的保障が欠けているのを感じて、
無際限な軍備にたよるのである。また、共産主義のにおいのしないさまざまの名称のもと
に、組織や雑誌をおこし、この方法によらないでは接触することのできない環境に、その
思想を浸みこませようとしている。その上、かれらは、はっきりしたカトリック団体、宗
教団体にまで浸入しようとして謀略をめぐらすのである。たとえば、かれらは、その邪悪
な原理を少しも放棄していないにかかわらず、かれらのいわゆる人道的領域、愛の領域に
おいて、ときには、キリスト教の精神と教会の教義とに完全に合致したことを提案して、
カトリックの協力を要請している。その上、もっと信仰があつく、文明のすすんだ諸国に
-8-
おいては、共産主義は、もっと穏健な姿をとり、宗教の信奉をさまたげず、良心の自由を
尊重すると信じこませるほど、欺瞞をたくましくするのである。
58
尊敬すべき兄弟たちよ、信徒が欺かれることのないように留意してほしい。共産主義
は本質的に邪悪であって、キリスト教的文明を救いたいと望む者は、いかなる領域におい
ても、これと協力するのを受諾することができない。
74...天主に対する信仰、天主に対する恐れが全く消え去ったところに、どうして、良心の
保証が考えられるであろうか。この土台が除去されるときは、道徳律全体は、それと一緒
にくずれ去るのである。そして、どのような救治策をもってしても、民族、家族、国家、
文明それ自体の滅亡が、徐々に、しかも間違いなくおこるのを阻止することができない。
(Caritate Christi,一九三二年五月三日)
以上、回勅からの一部抜粋であるが、共産主義に対するカトリック教会の断罪がはっきり
と示されている。共産主義は家族の解体、親子の上下関係の否定を推進する。 57 節で言
われているように、共産主義は「共産主義のにおいのしないさまざまの名称のもとに」こ
のことを実行する。「男女平等」とか「ジェンダー・フリー」を主張して、男女の区別を
なくそうとする。鳩山内閣には社民党の福島瑞穂党首が内閣府特命担当大臣(消費者及び
食品安全・少子化対策・男女共同参画)として加わっている。福島大臣は自ら事実婚と夫
婦別姓を選択している。選択的夫婦別姓は民主党政権の左翼的・共産主義的政策の一端で
あるが、これは民主党のマニフェストにも載せられず、民主党政策集 Index 2009 に「選
択的夫婦別姓の早期実現 」としていわば国民を欺くような仕方で隠されていたものである 。
民主党に 300 議席以上を与えた国民はこのことを推進して欲しいのであろうか?カトリッ
ク信者は 58
節のピオ十一世の言葉をもう一度読み返すべきである 。「尊敬すべき兄弟た
ちよ、信徒が欺かれることのないように留意してほしい。共産主義は本質的に邪悪であっ
て、キリスト教的文明を救いたいと望む者は、いかなる領域においても、これと協力する
のを受諾することができない。」
「聖と俗」雑感(10)
国民新聞(平成 16
Weblog / 2009 年 11 月 03 日
年 3 月)<宇宙線> 共産主義革命進む日本の社会をまず読んでみて
ください。革命は静かに忍び足でやって来ている。民主党の支持母体の一つである日教組
は過激な性教育を小・中学生に行っている。日教組は天主の定め給うた結婚、家庭、性の
あり方を根本から覆す仕事を着々と進めている。殺人である中絶が小・中学生の年齢で行
われその数が年々増加している。日教組は反戦・平和を叫ぶ一方で、子どもたちに性行為
の仕方まで、避妊の方法まで、教えている。その結果子どもたちは避妊に失敗して中絶医
のところへ行くことになるのだ。日教組は胎児に対する戦争・殺人を子どもたちにさせて
いると言っても言い過ぎではないと思う。その日教組と民主・社民内閣はがっちりと手を
組んだ。今年 1 月に輿石参院会長は日教組の会合で「教育に政治的中立はない」と挨拶し
-9-
ている。
「聖と俗」雑感(11)
Weblog / 2009 年 11 月 04 日
川端達夫文部科学相は小学六年生と中学三年生の全員を対象として行われている全国学
力テストを来年度から抽出調査に転換すると言っている 。日教組や文化省の「ゆとり教育 」
によって低下しつづけている基礎学力を全国的なレベルで的確に調査して対策を講ずべき
であるのに、鳩山政権は日教組という左翼集団の線に沿って今後の教育制度を運営し基礎
学力の低下を推し進めるつもりらしい。教育に関してはその他に道徳教育や愛国教育を廃
止する方向に向かうようである。教員免許更新制度は今年 4 月に導入されて、教員の質の
向上を目指すはずであったが、輿石参院会長は 9 月 12 日の記者会見でこれを廃止させる
ための改正法案を来年の通常国会に提出すると述べた。日教組の主張:教科書の学校単位
での選択:教職員会議の議決機関化 、校長権限の縮小、過激な性教育 、子どもの権利条約 、
等々が教育の民主化という名目で実施されて行くことになるであろう。天主の定め給うた
聖と俗の秩序が革命的左翼政権(一見そうは見えないが)によって転覆させられていくの
を見るのは空恐ろしいことである。4 年間は解散はしないと言っている現政権の下で日本
の 4 年後はどうなっているだろうか?
「聖と俗」雑感(12)
Weblog / 2009 年 11 月 05 日
言論の自由の抑圧は共産主義国家に見られる通りであるが、民主党政策集 INDEX 2009
に載せられている「人権侵害救済機関の創設」では次の通り述べられている。
「人権侵害を許さずその救済を速やかに実現する機関を創設します。
民主党が 2005 年の 162 回通常国会に提出した『人権侵害による被害の救済及び予防等
に関する法律案 』(人権侵害救済法案)では、内閣府の外局として中央人権委員会、各都
道府県に地方人権委員会を設置し、人権侵害に係る当事者への助言・指導などの一般救済
手続きと調査・調停・仲裁等の特別救済手続きを行うことができるよう定めています。報
道機関による人権侵害については特別救済手続きの対象とはせず自主的救済制度をつくる
努力義務を定めています。」
人権侵害救済は結構なこと、望ましいことではないか、と思われるかも知れないが、そ
もそも「人権侵害」ということで何を指すのか、非常に不透明である 。法案の第2条で「こ
の法律において『人権侵害』とは、不当な差別、虐待その他の人権を侵害する行為をいう 」
とあるが、これは人権侵害とは人権侵害のことであるという同語反復に等しい、空疎な定
義とも言えない定義である。強大な権限を持たされている「内閣府の外局として中央人権
委員会、各都道府県に地方人権委員会 」の判断だけで人は「人権侵害 」だとされてしまう 。
しかも「中央人権委員会の委員のうちに、『人権侵害による被害を受けたことのある者』
- 10 -
を含めるよう努める」とあるから、特定団体の活動家(例えば朝鮮総連幹部、部落解放同
盟役員など)、あるいは共産中国のエージェントの告発によってこれらの団体や国家に対
する批判は人権侵害や民族差別と判定されてしまうおそれが多分にある。人権委員会は人
権擁護委員で構成されるが、外国人を除外しないし、『人権侵害による被害を受けたこと
のある者』を含み、『人権侵害に関する調査及び人権侵害による被害の救済又は予防を図
るための活動』を行うとある。これらの超法規的な人権委員会は、令状なしに、人権侵害
をしたと疑われる関係者に出頭を求めて質問をすることや 、
関係文書の提出を求めること 、
関係する場所に立ち入り検査をすることなどができる。日本全国で1万人もの人権擁護委
員が人権侵害を救済するために調査活動を行えば、個人は言論の自由を奪われる。INDEX
2009
はマスコミの反対を封じるために、予防線を張って「報道機関による人権侵害につ
いては特別救済手続きの対象とはせず自主的救済制度をつくる努力義務を定めています」
と述べている点は狡猾である。
人権侵害救済の名の下に、旧ソビエトの KGB のような組織を作る民主党政権はいった
いどういう政権なのか?千葉景子法相はこの法案の提出に非常に意欲的である。
民主党のこの人権侵害救済法案は実は自民党の左よりの議員たちによって人権擁護法案と
して提出されたものの民主党版である。彼らは民主党の人権侵害救済法案に賛成票を投じ
るであろう。
「聖と俗」雑感(13)
Weblog / 2009 年 11 月 06 日
民主党政権は外国人参政権付与法案を来年 1 月の通常国会に提出すると言っているが、
公明党がその先を行って近いうちに外国人参政権法案を出すそうである。日本はどうなっ
てしまったのか?天主の定めは俗の世界において国家の存立と維持をよしとされている。
フリーメーソンや共産主義はインターナショナリズムという看板を掲げて、国家の解体を
促進する。各国家において、俗は聖の世界を尊重すべきであることはもちろんであるが、
国家は領土を持ち、国語を持ち、独自の文化を持ちそして国民に国家への忠誠を要求する 。
これが天主の定め給うたことである。天主の権威を否定してその権威を人間が簒奪すると
ころに、国家を否定する悪しきインターナショナリズムが生じている。左翼やフリーメー
ソンはこの天主の秩序を守ろうとする者を「国家主義者」として攻撃する。国家は国旗や
国歌を持ち、国民にこれらを国家の象徴として尊敬を尽くすことを要求する。この当然の
ことを日教組は守らないどころか、学校の式典での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する。
外国人は彼らが所属している国家に忠誠を尽くし、彼らの国旗や国歌を尊重する。当然
のことである。その外国人が帰化せずに外国人としてとどまるかぎりは、外国人であって
日本国への忠誠を誓う必要はない。しかしそのような外国人に参政権を与えるということ
は国家というものを否定することにつながる。例えば、民主党が国民には隠している中国
人 1000 万人ないし 3000 万人移民というようなことが現実になり 、彼らが参政権を持てば 、
- 11 -
たといその参政権が地方に限られているとしても、日本列島のある都市、ある町村は圧倒
的多数の中国人によって議会を乗っ取られてしまうことは明かなことではないだろうか。
共産中国はその秘密の計画では何十年か後には日本列島の西半分を中国の省にするつもり
だとも言われている。
民主党の鳩山首相が「日本列島は日本国民のものだけではない」と公言しているとすれ
ば、共産中国にとって日本列島の一部あるいは全部を中国の省にすることは容易なこであ
ろう。鳩山首相のいう「友愛」は共産主義国家にとっては願ってもない有り難いことであ
ろう。共産主義国家でなくとも、国家間には領土問題が生じるものである。韓国との間の
「竹島」問題や台湾との間の「尖閣列島」問題がある。
国政や地方行政のあり方を決定することに中心的な役割を果たす参政権を安易な考えで
外国人に付与することは国家解体につながる革命であり、われわれは断固反対しなければ
ならないと思う。
「聖と俗」雑感(14)
Weblog / 2009 年 11 月 09 日
11 月 7 日の産経新聞によると、鳩山首相がミャンマー軍事政権のテイン・セイン首相
にミャンマーの民主化を要請したということである。鳩山首相は中国の胡錦涛国家主席に
は民主化を要請したのか?もともと中国によるアジアの経済・社会支配のための戦略とし
て打ち出された「東アジア共同体」を鳩山政権は日本の外交姿勢としてマニフェストでも
うたっている。共産中国はほくそ笑んでいることであろう。共産中国のアジア支配の野望
に自分の方から「友愛外交」の看板を掲げてすり寄ってくる日本に笑いが止まらないので
はなかろうか?拓殖大学客員教授の藤井厳喜氏はこの東アジア共同体構想は「大中華圏構
想」であり、シナ帝国主義の覇権構想である、と論じておられる。シナ帝国主義はウィグ
ル(東トルキスタン)やチベットを侵略した上で自治区と称して植民地として支配し、ウ
ィグル人やチベット人を少数民族として弾圧してきた。鳩山内閣の岡田克也外相はチベッ
ト・ウィグル問題は中国の内政問題であるから、干渉しないと言い放っている。ミャンマ
ーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー氏のミャンマー軍事政権による弾圧も、
そうすると、内政問題ではないのか?鳩山内閣の左寄りのあり方がすけて見える。
地域分権を通り越して地域主権をうたっている鳩山政権は、一方で八ッ場ダムの一方的
工事打ち切りを行いながら、沖縄に一国二制度という「道州制」を導入して沖縄を独立さ
せ、中国人 3 千万人をノーヴィザで滞在させ、沖縄独自通貨を発行するという構想を持っ
ている。137 万人の沖縄人口の約 23 倍の中国人が沖縄に自由に滞在すれば何が起こるか
は誰でも推測ができる。これは沖縄を中国に譲渡ないし献上するということではないか?
無勢に多勢、少数民族として沖縄の人はウィグル、チベットの人たちの二の舞を踏むこと
は明白である。
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「聖と俗」雑感(15)
Weblog / 2009 年 11 月 10 日
これまでに民主党政権が通そうとしている日本国家解体・家族解体法案の数々を指摘し
たが、これらは一言で言えば、マルクス・レーニン主義とフリーメーソン思想の合体であ
ろう。すでに自民党政権のときに成立している人工妊娠中絶の合法化( 1948 年)や男女
共同参画社会基本法( 1999 年)もそうであるが、これに戸籍法の改正や選択的夫婦別姓
導入、ジェンダー・フリー教育、過激な性教育強化によって性道徳の紊乱、家族の解体、
離婚の増加、少子化の促進がますます進むことになる。
このような事態が起こりつつあるのは、日本人が伝統的な道徳・文化・風習を捨てて自
由と民主主義という美名の下に左傾化してここに至っているということであろう。ベルリ
ンの壁崩壊 20 周年を大々的に報じている NHK は世界にはもう共産主義の脅威が無くな
ったと人々に錯覚させている。共産中国や北朝鮮やロシアについては無言である。共産主
義はしかし、前に引用した教皇ピオ十一世が指摘なさったように、「共産主義の首領たち
は、みなが平和を望んでいるのを見ると、世界平和運動のもっとも熱心な推進者、宣伝者
をよそおうのである。しかしながら、かれらは、他方においては、流血の惨をひきおこす
階級闘争を刺激し、平和の内的保障が欠けているのを感じて、無際限な軍備にたよるので
ある。また、共産主義のにおいのしないさまざまの名称のもとに、組織や雑誌をおこし、
この方法によらないでは接触することのできない環境に、その思想を浸みこませようとし
ている。その上、かれらは、はっきりしたカトリック団体、宗教団体にまで浸入しようと
して謀略をめぐらすのである。たとえば、かれらは、その邪悪な原理を少しも放棄してい
ないにかかわらず、かれらのいわゆる人道的領域、愛の領域において、ときには、キリス
ト教の精神と教会の教義とに完全に合致したことを提案して、カトリックの協力を要請し
ている。その上、もっと信仰があつく、文明のすすんだ諸国においては、共産主義は、も
っと穏健な姿をとり、宗教の信奉をさまたげず、良心の自由を尊重すると信じこませるほ
ど、欺瞞をたくましくする」ほどに、狡猾・老獪である。
民主党政権の中にはマルクス・レーニン主義とフリーメーソン思想を持った閣僚が何人
もいる。自由な選挙で国民の支持を得て政権を獲得したことは事実であろうが、誰かが指
摘していたように、ヒットラーも選挙で国民の圧倒的な支持を得て政権を握ったのである 。
われわれは国連について幻想を抱き過ぎているのではないか?小沢一郎民主党幹事長は
国連と共産中国に強く傾斜した思想の持ち主のようである。現政権の蔭の支配者と言われ
ているが、国連と共産中国に偏りながら日本の政治を動かして行けば、日本亡国に行き着
くと思う。
「聖と俗」雑感(16)
Weblog / 2009 年 11 月 12 日
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共産主義を警戒する人も国連に対しては警戒心を持たず、国連のさまざまの理事会や国
連 NGO の提言に無批判に追随することが多いのではないか?しかし注意しなければなら
ないことは国連の中に共産主義・社会主義的な考えをもった事務総長(初代トリグブ・リ
ーはノルウェー人でソビエトに強い共感を持っていた。二代目総長のダグ・ハマーショル
ドはスウェーデンの左翼社会主義者であり、左翼イデオロギーを国連事務局内に浸透させ
た。)の影響力が強いということである。このことについては草莽崛起ー PRIDE OF JAPAN
の中で岡本明子氏が紹介しておられる「国連の家族政策の歴史 」を参照していただきたい 。
同じく現在の国連において、フェミニズム的な思想が何故力を持ちえているのかも読んで
ください。
すでに 10 年前の平成 11 年(1991 年)自民党政権の時に成立した「男女共同参画社会
基本法」について山谷えり子参議院議員は「フェミニストの言うジェンダー論を参画計画
などに持ち込んだことが間違いである。女性学によると、男による女の支配がジェンダー
論であり、そういう階級闘争史観は、自民党とは相容れない」と発言しておられる。この
「男女共同参画社会基本法」の内容を審議した「男女共同参画社会基本法検討小委員会」
はフェミニストの委員で占められ、フェミニズムを隠蔽して基本法を男女参画という曖昧
な概念でごまかす陰謀を働いたと言われている 。
(『正論』2005 年 9 月号「男女共同参画 」
その欺瞞の系譜とレトリック:参照)
民主党政権が成立させようとしている「選択的夫婦別姓」はこの延長線上にある革命的
家族解体論である。天主の建て給うた男女の差を差別ととらえる共産主義的・フリーメー
ソン的フェミニズムを密かに貫徹しようとする「男女共同参画社会基本法」を廃案にする
こと 、「選択的夫婦別姓」制度を建てようとする民法改正案を粉砕することに向かって努
力することはカトリック信者の義務ではなかろうか?
「聖と俗」雑感(17)
Weblog / 2009 年 11 月 13 日
今日はコメントなしです。次の二つの HP を紹介します。
日本政策研究センター研究員
小坂実氏による日本政策研究センター( 2006 年 7 月 3
日 ( 月 曜 日 ) : ジ ェ ン ダ ー フ リ ー 教 育 の 恐 る べ き 「 弊 害 」
(URL:http://www.seisaku-center.net/modules/wordpress/index.php?p=166)
という論考を読んで下さい。
もう一つ美しい日本をつくる会の HP( URL:http://www.utsukushii-nippon.org/)を読んで下さ
い。
「聖と俗」雑感(18)
Weblog / 2009 年 11 月 14 日
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産経新聞によれば、岡田克也外相は 10 月7日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講
演し、村山談話(1995年)について「( アジアに)まだ納得できない人が一定範囲で
いることは事実だ。それ以上に言葉よりも行動だ」と述べ、より踏み込んでいく考えを示
した。
歴史認識については「過去に行った戦争で被害を受けた人たちの気持ちは簡単に解決で
きるものではない」と述べ、村山談話の踏襲だけでは不十分だとの認識を表明。「過去の
政権では村山談話があるにもかかわらず、これに反する閣僚などの発言があり、『悪かっ
たと思っているのか』と疑問を抱かせた。そういうことがないようにしていきたい」と述
べた。
村山談話の中で村山元総理大臣は「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦
争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、 植民地支配と侵略によって、多くの国々、
とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。 私は、未来に誤ち
無からしめんとするが故に、 疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここに
あらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。 また、
この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。」と述べた。
アジア諸国に対して「植民地支配と侵略」を行ったという断定そのものが歴史的に正し
いかどうかの問題があるが、今はそのことを置いても、「まだ納得できない」国は共産中
国と朝鮮くらいであろう。これらの国とは日本は戦争をしなかったのであるから講和条約
を結ばず賠償金も払っていないが、日中共同声明・日中平和友好条約、日韓基本条約を結
び、賠償金に代わる経済協力金を支払った。国際法のルールによって過去の出来事はこれ
らの条約で決着がついているはずである。村山談話自体が戦後半世紀もして出された不適
切な見解であるのに、それを上回る「言葉よりも行動」で謝罪を続け、共産中国にひれ伏
す民主党政権は国民の血税をばらまくつもりなのか?
これより前、9 月に鳩山由紀夫首相は中国の胡錦濤国家主席とニューヨーク市内のホテ
ルで会談し、その席で村山談話について、
「基本的に踏襲する」と発言した 。これに対し 、
胡主席は、「明確な立場を示したことを評価したい」と応じている。
戦後ぞくぞく西欧の植民地から独立したアジア諸国は未だに植民地支配を行った西欧諸
国に(インドはイギリスに、インドネシアはオランダに、フィリピンはアメリカに、ヴェ
トナムはフランスに)謝罪と補償を求め続けているだろうか?彼らはすべて独立に伴う条
約によって過去と決着をつけたのではないか?なぜ日本の政府だけがいつまでも反省をし
謝罪と補償を続けなければならないのか。
これは信仰とは直接関係がない問題と思われるかもしれないが、国際法という俗の世界
での正義の問題であり、天主の秩序は国家の存立をよしとしておられるからして、国民を
- 15 -
自虐的な精神のうちにいつまでも閉じこめようとする政府は国家存立の基盤を掘り崩す悪
しき政府と言わざるを得ない。共産中国の江沢民はかつて「日本に対しては歴史問題を永
遠に言い続けなければならない」と言った。その歴史問題を日本で支えているのは左翼の
メディアや知識人たちである。
「聖と俗」雑感(19)
Weblog / 2009 年 11 月 17 日
衆議院の西村眞悟議員の「眞悟の時事通信」平成 21 年 11 月 16 日(月)の記事を紹介
させていただきます。
外国人参政権問題とNHKの反日報道
先ず、十一月十四日の東京銀座における日本解体阻止、外国人参政権付与阻止の街頭集
会とデモに参加された皆様、そして、翌十一月十五日の大阪靱公園におけるNHKの反日
報道糾弾街頭集会とデモに参加された皆様、
心より、申しあげます。
ご苦労様でした。ありがとうございました。
皆様と共に、大和魂を回復し祖国日本を再興する日本国の主体とバックボーンは何処に
あるのかを天下に示すことができました。「見よ、ここにある!」と。
夕刻の銀座マリオン前に集まった五百名を越える人々は、集会を終えるにあたり、皇居
の方を向いて「君が代」を斉唱し天皇陛下万歳を三唱した。このような街頭集会が、戦後
かつてあったであろうか。赤旗はいつもあったが。
また、十五日の大阪でのデモも、ある人曰く、「あれほどの密度で日の丸を掲げて御堂
筋を歩くデモは、かつてなかった」という情況であった。
さて、外国人参政権付与問題について
これは、法理論上の次元と特定外国の思惑とそ
れに迎合する国内勢力という政治謀略の次元という両面から押さえておくべきである。
法理論上、
1、外国人への参政権の付与は、「公務員を選定しこれを罷免することは国民固有の権利
である」とする憲法十五条に反している。つまり違憲である。
ここに言う「国民固有の権利」とは外国人に与えることができない権利のことだからで
ある。
2、従って、参政権は、表現の自由というような権利とは異なる。表現の自由を「国民固
有の権利」とは言わない。
また、国民が参政権を行使するということは国民の「公務の執行」である。国民が公務
員を選定するという「公務」を執行するのが、参政権の行使である。これに対し、表現の
自由を行使する、つまり、べらべら自由にしゃべるのは「公務の執行」ではなく、その人
の私的行為である。
- 16 -
従って、外国人にも自由にしゃべる「表現の自由」があるのだから、同様に外国人にも
選挙権があるべきだとはならない。
3、選挙権は権利と言うより国民の義務でもある。そして、選挙権の行使によって国家の
方針を決めるのであるから、同じく国家の運命を左右する国民の「国防の義務」と不可分
である。つまり、国防の義務のある国民であるから選挙権があるのだ。
従って、日本を守る義務のない外国人に選挙権がある余地はない。
ところで、今流行っているのは地方分権論である。そこで、外国人の参政権は、国政で
はなく地方選挙に与えられるのであればよいではないかという考えが流布される。
しかし、地方とは別の抽象的な国が何処かにあるのではない。大阪も日本、京都も日本
である。全国津々浦々が日本であり、そこに住むのは日本人であり、等しく中央や地方の
区別なく公務員を選定する「国民固有の権利」を有する国民である。
我が国には、多くの外国人がいるが、彼らには全て国籍がある。従って彼らは皆、母国
を守る国防の義務と参政権を有している。何も日本にいる外国人が、日本人に比べて権利
の欠落があるわけではない。
もっとも、日本にいる外国人でもっとも多くなったのが中国人であるが、彼らは共産主
義独裁体制の人民である 。彼らは、自国での参政権行使を自国の政府に要求すべきである 。
自国の参政権の何たるかを知らない外国人に、何故我が国で参政権を行使させねばならな
いのか理解に苦しむ。
特定国の謀略について、
外国人参政権付与の問題は、具体的には中国人と韓国朝鮮人の問題である。
国民国家のあり方として、外国人に参政権を付与することができないことは既に述べた 。
この原則があるので、当然なことであるが、日本政府は、外国に、当該外国に滞在する日
本国民に参政権を付与してくれというような要求はしない。
従って、日本政府にその要求をしてくる外国に対しても、その原則を崩してはならない 。
ただ、韓国朝鮮が我が国の統治下にあったという「特殊事情」を理由にその要求をして
くるのならば、その「特殊事情」を帰化要件の緩和というかたちで配慮すればよい。
「日本で生まれ日本語しかできず韓国語は話せない、しかし、日本人になるのは嫌だ、
韓国人のまま日本の参政権が欲しい、」では話にならない。
在日韓国人も、韓国を防衛する義務をもつ韓国人だからである。日本人ではない、日本
人にはならないということは、韓国を母国だと確認して自身のアイデンティティーを明確
にしているのであるから立派に母国韓国のために尽くせばいい。
問題は、今や在日外国人の中で最大多数を占めるに至った中国人である。外国人に参政
権が付与されるとなれば、彼ら中国人が参政権を行使することになる。ここに中国共産党
の謀略がある。
中国共産党の国家戦略は、アジアの覇権を握る世界帝国になることである。その為に、
この20年間、経済発展と軍備拡張という両輪を回し続けてきた。
- 17 -
これと平行して、この国家戦略の最大の障害を除去するために、「日本を無力化する工
作」を続けてきたのが中国である。
その方策が、我が国政界を掌中に入れる対日政治工作である。その結果、遂に「東アジ
ア共同体」という中国との共同体を造ろうという中国にとっては「飛んで火にいる夏の虫 」
のような鳩山内閣が誕生した。
この鳩山内閣に在日中国人に参政権を付与させれば、日本政治は完全に中国の思惑通り
動くようになる。日本の政治が中国の思うとおりになると言うことは、中国が、全国の小
中学校の歴史教育を支配し、あらゆる公教育の場で、日本の国旗の掲揚や国歌の演奏を止
めることができるということである。つまり、子供たちは、祖国の歴史と国旗と国歌を奪
われることになる。
中国は、日本国民の抵抗意思を挫くためには、「日本帝国主義の悪事」を歴史を捏造し
たうえで誇大に宣伝して中国は被害者で日本が加害者という贖罪意識を植え付けることが
効果的だと学習し、強力かつ執拗にそれを推進してきた。
その結果が、本年4月にNHKが制作放送した日本の台湾統治が如何に無法で酷く台湾
人を苦しめたかを浮き上がらせるための「ジャパンデビュー」という捏造番組である。
この番組放映こそは、日本国民の受信料によって成り立っているNHKが、実は中国共
産党の歴史観に従う「中国共産党の放送局」になりはてていたことを日本国民と全世界に
示す記念すべき番組だったのである。
以上の通りであるから、外国人参政権付与を実現しようとする鳩山内閣の行為は、中国
共産党の日本支配を完成させる為の動きそのものであり、日本国と日本国民の為の行為で
はない。つまり、鳩山内閣と与党は、日本の政府と与党ではない。
また、NHKは、日本国民の放送局ではなく、中国共産党の放送局である。
従って、十四日の東京街頭での外国人参政権付与反対と十五日の大阪街頭でのNHK糾
弾は、共に、中国共産党の日本支配の謀略を打ち砕くための不可分の国民運動といえる。
ところで、諸兄姉にお伺いしたい。
十一月十二日の天皇ご在位二十周年の日に、百名にも満たない人数で天皇制反対のデモ
が行われたという。何故、知っているかと言えば、そのデモの様子がテレビニュースで放
映されたからだ。
次に二日後の十四日、銀座での外国人賛成権付与反対デモは、千七百名ほどの規模であ
った。銀座でも、これほど大規模なデモは珍しいが、このデモはテレビ各社で放送された
のであろうか?
NHKのみならず、我が国のマスコミは、国内の反日的特定勢力と特定周辺国のマイン
ドコントロール下にある。
国民には、既に偏向した情報しか与えられていない。中川昭一さんの死に致る経緯にも 、
この偏向報道が存在している。
そして、この情報統制下で、夏の総選挙が行われた。その結果が現在の情況をもたらし
ている。鳩山内閣という中国にとって飛んで火にいる「夏の虫内閣」が誕生した。
なるほど、無念ではあるが、今までは、中国共産党の打つ手はことごとく当たってきた 。
- 18 -
しかし、近い将来、真に日本国民が立ち上がったとき、その謀略は粉砕される。
-----------------------------------------------------------------------------以上西村議員の全文を紹介させていただいたが、共産中国の謀略にひっかかっていると
しか思えない民主党政権の外国人への参政権付与へ向けての動きは、まさに西村議員の
言われる通りだと思う。「日本列島は日本人のものだけではない」と公言する鳩山首相を
頭にいただく民主党政権は天主のよしとされる国民国家の存立を危うくする共産主義的・
フリーメーソン的なワン・ワールド・オーダーを目指しているのか?
憲法九条を掲げていれば日本が平和であり続けることができると考えるのは甘すぎる。
教皇ピオ十一世は「文明のすすんだ諸国においては、共産主義は 、もっと穏健な姿をとり 、
宗教の信奉をさまたげず、良心の自由を尊重すると信じこませるほど、欺瞞をたくましく
する」と言っておられる。共産主義の謀略によって日本ではすでにマスコミが工作員とし
ての働きを十分に果たしている。
「聖と俗」雑感(20)
Weblog / 2009 年 11 月 18 日
- 国連による革命運動 フリー百科事典『ウィキペディア( Wikipedia)』によると女子差別撤廃条約とは「女子
に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」(Convention on the Elimination of All
Forms of Discrimination against Women)の略称であり、「女子差別の撤廃を定めた多国間
条約である」と。しかし、日本語では条約と訳されているが、英語では Convention 「協
定」「協約」すなわち「申し合わせ」であって、国際法上の拘束力をもつ Treaty[条約]で
はない、と林道義氏は『家族を蔑む人々』の中で指摘しておられる。「日本のフェミニス
ト=政府がそれを『条約』と訳し、いかにも国際的な強制力のあるものと(おそらく意図
的に)『誤解』させた、いや国民を騙した ....国連側がそれに合わせて『批准』という手続
きを各国に強要するという、子供騙しのような『手』を使った ...」と。(同所、 p.98)
この協約は「1979 年(昭和 54 年)12 月 18 日に、国際連合第 34 回総会で採択され、1981
年(昭和 56 年)に発効した。前文及び 30 か条から成り、政治的・経済的・社会的・文化
的・市民的その他のあらゆる分野における男女平等を達成するため必要な措置を定めてい
る。この条約の特徴は、法令上だけでなく、事実上、慣行上の差別も、条約の定める差別
に含まれると規定している点である。また、私人間及び私的分野も含めた差別撤廃義務を
締約国に課している。」
『ウィキペディア(Wikipedia)』では次のように言われている。
「国連の女子差別撤廃委員会(Committee on the Elimination of Discrimination against
Women=CEDAW)→女子差別撤廃条約第 17 条に基づき設置されている。
- 19 -
女子差別撤廃委員会の機能
個人通報制度:
女子差別撤廃条約の選択議定書では、(最高裁判所の判決など)国によ
る条約違反によって女子差別の被害を受けた被害者が、女子差別撤廃委員会にたいして通
報できる個人通報制度を定めている。この批准を求める請願が国会に提出されたが、日本
は、「司法権の独立を侵す可能性がある」ことを理由として、 2009 年 10 月現在、まだこ
の選択議定書を批准していない。
活動の沿革
1982 年 4 月、女子差別撤廃委員会委員の第1回選出が行われた。
2007 年 1 月時点では、日本を含む 22 カ国から女子差別撤廃委員会に委員が派遣されてい
る(CEDAW)。
2008 年 1 月から 2010 年末まで、日本から、林陽子弁護士が委員に任命されて派遣されて
いる。
林陽子弁護士は、ジェンダー法学会において、ラディカル・フェミニズム団体であるポル
ノ・買春問題研究会( APP 研究会)の共同代表である角田由紀子と中里見博らとともに
理事に名をつらねている。
2008 年から、女子差別撤廃委員会を指導する国連高等弁務官に、ラディカル・フェミニ
ストのナバネセム・ピレー(Navanethem Pillay)が就任した 。」
林道義氏の『家族を蔑む人々』では次のように指摘されている。
「フェミニズムは形を変えた世界革命運動であり、したがってかつてのスターリニズムの
総本山であるコミンテルンの組織・運動形態をほとんどそのまま踏襲している。いまはそ
の総本山の役目を国連が背負っている。フェミニストの国際組織がまず方針を出し、それ
を国連組織の決議や『条約』という大げさな名前をつけた文書にして、それを各国に押し
つけるという構図である。」(p.97)
林道義氏の所論をもう少し紹介しよう。
「『 女子差別撤廃条約』批准と『北京行動綱領』の趣旨を日本に定着させようとして制定
されたのが『共参法』(男女共同参画社会基本法)である。そこには人間性を否定する極
端な共産主義思想に裏打ちされた思想がちりばめられている。母性否定、『多様な家族』
の名のもとでの不健全な家族の肯定と健全な家族の相対化、何があっても女性を一生働か
せる『働け』イデオロギー、『ジェンダー』用語による性差の全面的否定、家事・育児の
外注化による家族の空洞化、どれを取ってもエンゲルスやべーベルの家族・女性論の焼き
直ししかない。
この危険思想が国の法律の名のもとに、半ば強制力を持って全国各地に
条例を作らせ、押しつけられようとしている。」
男女の区別を「差別」として否定してしまおうとするフェミニズムが国 、地方公共団体 、
教育のあらゆる段階で推し進められ貫徹されようとしている。天主が定め給うた男女の区
- 20 -
別とそれに伴う男の義務と女の義務の区別を「差別」として廃絶し、道徳、家族・国家を
解体してしまう悪魔のようなことが俗の世界に充満してきている。平和とか人権とか差別
撤廃とかを叫ぶことは知ってか知らずか共産主義に与することにもなりかねない。平和な
日本の社会を静かな革命によって共産主義化させる男女共同参画社会基本法の廃絶のため
に声を上げなければ、教皇ピオ十一世が言われた「共産主義に協力する」ことになるので
はないか?
参考:林道義「家族を蔑む人々
フェミニズムへの理論的批判」 PHP 研究所、 2005.
美しい日本をつくる会 男女共同参画社会基本法の廃棄をめざして
2005 年 4 月 5 日(火)「しんぶん赤旗」男女平等めざす「北京行動綱領」完全実施すみや
かに
国連女性の地位委員会
新日本婦人の会中央本部国際部部長
平野恵美子さんのリ
ポート
「聖と俗」雑感(21)
Weblog / 2009 年 11 月 19 日
共産主義への協力
主祷文には「御旨の天に行わるる如く地にも行われんことを」とある。天主の御旨は地
において行われることが天に行われることを模範として行われるということである。しか
し、現実の「地」は天ではない。現実の「地」には戦争があり、不正があり、軍隊や警察
がなければ、とても正義も平和も貫徹できない。どんな国家にも警察があり、その警察機
能が麻痺していれば、かつての中国のように匪賊の跋扈する不安定な国家になることは誰
も否定できない。それと同じようにどんな国家も軍隊を持たないならば、国家間の平和が
保てないというのが常識ではないのか?日本に憲法九条があったから、平和が保たれて来
たと考えるのは短見だと思う。軍拡を続けている共産中国や北朝鮮のすぐ横で平和が保た
れてきたのは、曲がりなりにもアメリカの核の傘があったからで、憲法九条のおかげでは
ないというのが現実であろう。
憲法九条を金科玉条とする「九条の会」があり、その会のアピールに賛同するように呼
びかける「宗教者九条の和」の呼びかけ人 55 人の名簿が 2005 年 4 月 16 日(土)「しんぶ
ん赤旗」に掲載されている。御覧になるように、2005 年 4 月 15 日現在で 13 人の枢機卿
様、大司教様、司教様方が並んでおられる。日本のカトリック教会のトップにおられる方
々が共産党の「しんぶん赤旗」でいわば同志のごとくに挙げられていることに驚きを禁じ
得ない。
共産主義の謀略は日本を憲法九条に縛りつけて、国家として無力化することにあると思
う。そのために工作人として働く日本人は民族、家族、国家、文明を滅亡させる者たちで
あることに気づかなければならないと思う。
- 21 -
教皇ピオ十一世の「共産主義に関する回勅『ディヴィニ・レデンプトーリス』( DIVINI
REDEMPTORIS)」の次の箇所をもう一度読んでください。
58
尊敬すべき兄弟たちよ、信徒が欺かれることのないように留意してほしい。共産主義
は本質的に邪悪であって、キリスト教的文明を救いたいと望む者は、いかなる領域におい
ても、これと協力するのを受諾することができない
59 ..天主に対する信仰、天主に対する恐れが全く消え去ったところに、どうして、良心の
保証が考えられるであろうか。この土台が除去されるときは、道徳律全体は、それと一緒
にくずれ去るのである。そして、どのような救治策をもってしても、民族、家族、国家、
文明それ自体の滅亡が、徐々に、しかも間違いなくおこるのを阻止することができない 。」
(Caritate Christi,一九三二年五月三日)
参照:宗教者九条の和
「聖と俗」雑感(22)
Weblog / 2009 年 11 月 20 日
ベルリンの壁の崩壊によって共産主義が死んだ、と思う人々は共産主義の謀略に引っか
かっている。形を変え名前を変えて共産主義は生き残り、世界を徘徊している。 1917 年
はファチマにマリア様が御出現になった年であるが、ロシアに赤色革命が起こった年でも
あり、マリア様は「共産主義の悪」とは仰らず、「ロシアの諸々の誤謬」と仰った。その
諸々の誤謬が世界中に、そして日本国に、暴力革命という形を取らずに、拡がっている。
日本共産党だけが共産主義の担い手ではなく、学者たち、マスコミ、官公庁の役人たちも
共産主義の担い手である。
ロシア革命はロシア一国にとどまらずに、コミンテルンによって世界中に共産主義革命
を輸出した。ソ連は武力や謀略によって勢力範囲を拡げ、アメリカ、西欧諸国そして日本
にその工作人たちを送り込み、各国の中にコミンテルン支部を作った。「ロシアの諸々の
誤謬」はますます巧妙なやり方で世界中に広まり、国連という機関を通して世界中にその
邪悪な教説を実行に移させている。
大東亜戦争に敗北した日本を占領したアメリカは徹底した言論弾圧を行う一方で、言論
の自由を規定した憲法を押しつけた。その憲法を天主の十戒のごとくに絶対視するのはお
かしいのではないか?日本の伝統的なあり方を否定して、共産主義者たちを日本社会にの
さばらせたのはアメリカだった。左翼的な学者たちが大学の学長として知識人と言われる
人々を左翼化した。自民党がずっと政権を握ってきたから、日本が保守的な国であったと
考える人は事実をよく見ていない。官界、教育界、マスコミの世界はずっと左翼的な人々
によって支配されてきた。
- 22 -
民主党政権になって閣僚の中にマルクス・レーニン主義を信奉する人々が収まってい
る。日教組や自治労という左翼労組を支持母体とする民主党であるから別に不思議でない
のかも知れない。民主党政権はかつて政府に反対していたこれらの労組とかっちり手を組
んで左翼的政策をどんどん遂行して行くのであろう。マスコミも政府を応援・援護し、鳩
山首相の脱税や不正献金をほとんど報道しない。
「聖と俗」雑感(23)
Weblog / 2009 年 11 月 21 日
稲田朋美衆議院議員の法務委員会での質疑を見てください。
平成 21 年 11 月 17 日 衆議院法務委員会 稲田朋美 1/4
元の URL:http://www.youtube.com/watch?v=gweiS6GEK4k
平成 21 年 11 月 17 日 衆議院法務委員会 稲田朋美 2/4
元の URL:http://www.youtube.com/watch?v=Hg46lCMEBoI
平成 21 年 11 月 17 日 衆議院法務委員会 稲田朋美 3/4
元の URL:http://www.youtube.com/watch?v=8uZgHP4mkT0
平成 21 年 11 月 17 日 衆議院法務委員会 稲田朋美 4/4
元の URL:http://www.youtube.com/watch?v=LKn3ZhffwJI
「聖と俗」雑感(24)
Weblog / 2009 年 11 月 22 日
雑感(22)で私は「大東亜戦争に敗北した日本を占領したアメリカは徹底した言論弾圧
を行う一方で、言論の自由を規定した憲法を押しつけた」と書いたが、江藤淳の「閉ざさ
れた言語空間
占領軍の検閲と戦後日本」(文春文庫)を読めば、そのことが理解される
であろう。占領軍は厳しい検閲を行いながら、検閲の存在そのものを被検閲者(マスコミ 、
著者、映画制作者等々)に秘匿させることを強制した。基本的人権である言論の自由を圧
殺しておきながら、圧殺していることを絶対に秘匿させ、あたかも言論の自由が存在して
いるかのように見せかけさせたのが、占領軍の検閲であり、これは従来日本の国家が法律
によって明示して行った検閲とはまったく性質を異にする検閲であった。戦後の日本はそ
のような仕方で占領軍によって精神の汚染を被り、精神を抑圧する共産主義的全体主義へ
と傾斜していったのではないか?
- 23 -
「聖と俗」雑感(25)
Weblog / 2009 年 11 月 23 日
江藤淳によれば米軍の「民間検閲支隊」( Civil Censorship Detachment=CCD)は新聞・雑
誌などの公共出版物だけでなく、民間・個人の郵便物・電信電話をも検閲していた。 CCD
の構成人員は 1947 年 3 月現在で「将校 88 名、下士官兵 80 名、軍属 370 名、連合国籍民
間人 554 名、日本人 5076 名、総員 6168 名であった」という 。「日本人検閲員の俸給を支
払わされていたのは、皮肉なことにほかならぬ日本政府であった。」彼らは当時としては
高給を支給されていたが、もちろん検閲者であることを秘匿する義務を課せられた。
CCD はその検閲指針を 1946 年 11 月末にまとめているが、「削除または掲載発行禁止の
対象」となるものとして挙げられているのは30項目に及ぶ。その最初の4項目はこうで
ある。
1.連合国最高司令官(司令部)(SCAP)に対する批判
2.極東軍事裁判に対する批判
3.SCAP が憲法を起草したことに対する批判
4.検閲制度への言及
以下、連合国や朝鮮人、中国に対する批判、占領軍兵士と日本女性との交渉とか闇市の
状況についての言及なども挙げられている。このような指針に基づいて厳格な検閲が行わ
れ、しかも日本人がそれに荷担することによって、日本は「閉ざされた言語空間」の国と
なり、極東軍事裁判という名の戦勝国による一方的な日本の断罪をわがものとして受け入
れ、アメリカが作った憲法を金科玉条とするに至ったのである。われわれは現在もなおそ
の呪縛を解かれないままに、ひたすら反省と謝罪を繰り返している。
「聖と俗」雑感(26)
Weblog / 2009 年 11 月 24 日
米軍総司令部(General Headquarters=GHQ)は検閲の他に禁書・焚書をも行い、情報操作
を徹底させている。占領政策を進めた GHQ は「 真相はこうだ」という日本人洗脳番組( 1945
年 12 月 9 日から放送)を作って放送させ、また「太平洋戦争史 」
( 1945 年 12 月 8 日から
一週間)を大手新聞に連載させた。このようにして悪しき戦前の日本と正義のアメリカと
いう歴史観をアメリカは日本人に植えつけた。
東北大学名誉教授の田中英道氏によれば、GHQ の前にルーズベルト大統領が作った「戦
略情報局」(Office of Strategic Service = OSS)という謀略組織が日本に対する歴史の抹殺
行為を行ったという。アメリカは反共だと思われているが、民主党のルーズベルト大統領
が作ったこの OSS という組織はアメリカの共産党員やソフトな革命理論をもったユダヤ
- 24 -
人フランクフルト派のマルクーゼ、ノーマンらがその構成員であった。 OSS は共和党の
トルーマン大統領によって解散させられたが、 GHQ の占領政策はこの OSS の容共的な方
針によって方向づけられた、という。共産党の徳田球一は戦後、服役していた府中刑務所
から GHQ によって釈放されいる。彼は「ファシズムおよび軍国主義からの世界解放のた
めに連合国軍隊の日本進駐によって、日本における民主主義革命の端緒が開かれたことに
対してわれわれは深甚の感謝の意を表する。米英および連合諸国の平和政策に対してわれ
われは積極的にこれを支持する」(徳田球一全集、第一巻)と述べている。
憲法第二十一条(集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障す
る。 検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない 。)を作
った GHQ はこの条項をまったく無視していた。田中英道氏が『「日本国憲法」は共産革
命の第一段階としてつくられた』『
( 正論』 2006 年 11 月)と言われるのは当を得ている。
「聖と俗」雑感(27)
Weblog / 2009 年 11 月 25 日
昨日、
「占領政策を進めた GHQ は『真相はこうだ』という日本人洗脳番組(1945 年 12 月 9
日から 1946 年 2 月 10 日まで、10 週間にわたって週一回放送)を作って放送させ、また
『太平洋戦争史』
(1945 年 12 月 8 日から一週間)を大手新聞に連載させた 」と述べたが 、
これは CI&E (民間情報教育局)の「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム 」
(War Guilt Information Programme=WGIP 戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけ
るための宣伝計画)の一環である。
少し長くなるが、江藤淳の「閉ざされた言語空間
占領軍の検閲と戦後日本」から引用
する 。『太平洋戦争史』についてこう言われている:「昭和二十年暮れの、八日から十五
日にいたる僅か一週間のあいだに、日本人が闘った戦争『大東亜戦争』はその存在と意義
を抹殺され、その欠落の跡に米国人の戦った戦争、『太平洋戦争』が嵌め込まれた。これ
は単なる用語の入れ替えにとどまらない。戦争の呼称が入れ替えられるのと同時に、その
戦争に託されていた一切の意味と価値観もまた、その儘入れ替えられずにはいないからで
ある。すなわち、用語の入れ替えは、必然的に歴史記述のパラダイムの組み替えを伴わず
には措かない。しかし、このパラダイムの組み替えは、決して日本人の自発的な意志によ
って成就したものではなく、外国占領権力の強制と禁止によって強行されたものだったの
である 。」( p.267-68)『太平洋戦争史』には「まず 、『日本の軍国主義者』と『国民』とを
対立させようという意図が潜められ、この対立を仮構することによって、実際には日本と
連合国、特に日本と米国とのあいだの戦いであった大戦を、現実には存在しなかった『軍
国主義者』と『国民』とのあいだの戦いにすり替えようとする意図が秘められている。」
(p.270)「もしこの架空の対立の図式を、現実と錯覚し、あるいは何らかの理由で錯覚し
たふりをする日本人が出現すれば、 CI&E の『ウォー・ギルト・インフォメーション・プ
ログラム』は、一応所期の目的を達成したといってもよい。つまり、そのとき、日本にお
ける伝統的秩序破壊のための、永久革命の図式が成立する。以後日本人が大戦のために傾
注したエネルギーは、二度と再び米国に向けられることなく、もっぱら『軍国主義者』と
- 25 -
旧秩序の破壊に向けられるにちがいないから。」(太字は引用者による)( p.271)
「占領終了後、すでに一世代以上が経過しているというのに、いまだに CI&E の宣伝文
書の言葉を、いつまでもおうむ返しに繰り返しつづけているのは、考えようによっては天
下の奇観というほかないが、これは一つには戦後日本の歴史記述の大部分が、『太平洋戦
争史』で規定されたパラダイムを、依然として墨守しつづけているためであり、さらには
そのような歴史記述をテクストとして教育された戦後生まれの世代が、次第に社会の中堅
を占めつつあるためである。つまり、正確に言えば、彼らは、正当な史料批判にもとづく
歴史記述によって教育されるかわりに、知らず知らずのうちに、『ウォー・ギルト・イン
フォメーション・プログラム』の宣伝によって、間接的に洗脳されてしまった世代という
ほかない。」(p.272-73)
日本の左翼はこの占領軍の政策に乗っかって日本の伝統と秩序を破壊してきた。教育とマ
スコミを支配した左翼は今なおその破壊を続けている。
「聖と俗」雑感(28)
Weblog / 2009 年 11 月 26 日
「民間検閲支隊」 CCD の検閲指針の第二項に「削除または掲載発行禁止の対象となる
もの」として「極東軍事裁判に対する批判」が挙げられていることは前に述べたが、この
極東軍事裁判(いわゆる東京裁判)は、江藤淳の言葉によれば「それ自体が大仕掛けな『ウ
ォー・ギルト・インフォメーション・プログラム』であったのみならず、日本人から自己
の歴史と歴史への信頼を、将来ともに根こそぎ『奪い』去ろうとする組織的かつ執拗な意
図を含ませていたのである。」
われわれは戦後 60 年以上も過ぎた今日、未だにこのプログラムの意図に従った歴史観
を持ち続けている。いわゆる東京裁判史観あるいは自虐史観である。占領期間中は仕方が
なかったとしても、独立を果たしたときに、日本はこのような占領軍の一方的な日本断罪
をはねのけて、独立国として矜持をもった政策に転じ、独自の史観を回復・確立すべきで
あった。保守的な人々の公職追放とその間隙に支配的な地位を獲得した左翼の人々の影響
力によって、占領軍のプログラムはむしろ強化された。「村山談話」が現在も日本の国際
的な地位を貶めつづけている。
日本の反日左翼は東京裁判史観と GHQ 憲法を金科玉条とすることによって日本国を貶
め解体しようとしている。
CCD の検閲指針の中で「極東軍事裁判に対する批判」と「 SCAP が憲法を起草したことに
対する批判」とを第二、第三項目として挙げて出版物や放送内容を「削除または掲載発行
禁止」にしたのは、日本が侵略国家であり、未来永劫にわたって、世界に謝罪を続けなけ
ればならない、そして自国の防衛をも自国の意志で行うことができないということを日本
- 26 -
人に強制的に信じ込ませる「洗脳」工作であったからである。アメリカは日本に共産主義
思想を浸透させる役割を戦後の占領政策によって果たした、とも言えるであろう。
極東軍事裁判について言えば、裁判という名前がついているが、清瀬一郎弁護人の指摘
するように、平和に対する罪とか人道に対する罪という名目で連合国が日本を起訴し裁く
権限を持たないのであって、これは戦勝国による敗戦国に対する復讐であった。戦争犯罪
と言われるものは、国際法的に言えば、捕虜の虐待とか、略奪とかであって、戦争を始め
たことは戦争犯罪ではない。マッカーサー条例という事後法によって国家の固有の権利で
ある戦争による問題解決手段を「平和に対する罪」と決めつけて戦争犯罪とすることは、
戦勝国の越権である。しかも戦争を起こした国の政治家や軍人を戦犯として処刑すること
は、国家の行為である戦争の個人責任を問うという誤りを犯している。戦争で人を殺すこ
とは殺人罪ではない。国家間の紛争が平和的な交渉によって解決されるに越したことはな
いが、交渉が決裂したときには戦争を起こすことは国家の固有の権利である。戦争の勝敗
が決まれば、平和条約を結んで決着する。かつては領土の分割とか、賠償金を支払うとか
という形をとった。しかし、大東亜戦争以後の戦争ではベトナム戦争、朝鮮戦争、アフガ
ン戦争のように、戦勝国と敗戦国とがはっきりせず、出兵先からの撤兵という形で終わっ
ている戦争が殆どである。
平和とか人道を声高に叫んでいる人々は知ってか知らずかそのことによって自国の防衛
を疎かにさせたり人々の道徳観を堕落させようとしている邪悪な共産主義思想の走狗とな
っているのである。
「聖と俗」雑感(29)
Weblog / 2009 年 11 月 29 日
江藤淳の「閉ざされた言語空間
占領軍の検閲と戦後日本」によれば、 1945 年 9 月 15
日付の次の朝日新聞が連合軍最高司令官に代わる陸軍中佐ハロルド・フェアによって日本
帝国政府に対して「東京に於て発行されてゐる新聞『朝日新聞』の発行を停止させるため
の所要の命令を発出すべき」であるという指令が出されている。その発行停止命令の対象
となった記事は次の通りである。『
「 正義は力なり』を標榜する米国である以上、原子爆
弾の使用や無辜の国民殺傷が病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪である
ことを否むことは出来ぬであらう。極力米人をして罹災地の惨状を視察せしめ、彼ら自身
彼らの行為に対する報償の念と復興の責任とを自覚せしむること、日本の独力だけでは断
じて復興の見通しのつかぬ事実を率直に披瀝し日本の民主主義的復興、国際貿易加入が米
国の利益、世界の福祉と相反せぬ事実を認識せしむることに努力の基礎を置き、あくまで
彼をして日本の復興に積極的協力を行はしむるごとく力を致さねばならぬ。」
記事の内容は至極正当なものであると思われるが、占領軍にすれば痛いところをつかれ
たがために、国民にそのことを指摘した朝日新聞の発行停止を命じたのである。これはほ
んの一例であって、占領軍兵士の婦女暴行を非難した記事なども発行停止処分を受けてい
- 27 -
る。このように連合軍最高司令官は 10 箇条の「日本出版法」を発布して、禁じたいどん
な記事も禁止することができるようにしながら、「日本に言論の自由を確立せんがために
日本出版法を発布す」などと出版法発布の趣旨に述べている。
左翼が押し頂いている憲法や教育基本法は占領軍によって与えられたものであり、決し
て自主的に制定されたものではない。検閲や発行停止や焚書が行われながら、あたかもそ
のようなことが一切ないかの如くにそれらの言論圧殺を隠蔽するという手の込んだ民主化
を占領軍は日本に行ったのである。それに飛びついたのが左翼であり、上に挙げた経験を
持つ「朝日新聞」もやがて左傾化し、まさに占領軍が望んだ方向へと旋回してゆくのであ
る。
「聖と俗」雑感(30)
Weblog / 2009 年 11 月 30 日
占領軍のウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムによって検閲・焚書が行わ
れると同時に「公職追放」によって保守的な人々が 1946 年から 1950 年にかけて 20 万人
以上も公職から追われた 。そしてそれらの人々の地位をおそったのは左翼の人々であった 。
共産党の徳田球一が「占領軍は解放軍であった」と言ったとおり、左翼的な人々が要職に
ついた。1945 年南原繁が東京帝国大学総長となり、 1951 年その後任として矢内原忠雄が
就任、 1953 年には京都大学総長に滝川幸辰が就任した。彼らはいずれも左翼であり、戦
後の大学は左翼に占拠された状態であった。左翼知識人がこれらの大学から大量に作られ
マスコミや教育界を支配して行くのである。反戦平和運動も各地に荒れ狂い、広島や長崎
の反核運動も実態は左翼的な政治活動であった。占領軍によって進められたウォー・ギル
ト・インフォメーション・プログラムは結果的に反米容共の左翼支配を生み出すことにな
り、日本解体の進行は現在も続いているということである。
「聖と俗」雑感(3 1)
Weblog / 2009 年 12 月 01 日
2009 年 06 月 10 日になされた上智大学名誉教授・渡部昇一氏と「建て直そう日本」女
性塾幹事長・伊藤玲子氏の対談をまずお聞き下さい。そのあと、伊藤玲子氏の 2009 年 10
月 27 日に行われた「日本解体法案」反対請願受付国民集会でのメッセージを聞いて下さ
い。
民主党にもぐり込んだ日教組は日本を解体転覆しょうとしている 1
民主党にもぐり込んだ日教組は日本を解体転覆しょうとしている 2
民主党にもぐり込んだ日教組は日本を解体転覆しょうとしている 3
民主党にもぐり込んだ日教組は日本を解体転覆しょうとしている 4
(残念ながら以上の動画は削除されてしまい、見ることができません。)
- 28 -
「日本解体法案」反対請願受付国民集会 2 伊藤玲子氏 前半
URL:http://www.youtube.com/watch?v=xsi72usCnIE
「日本解体法案」反対請願受付国民集会 3 伊藤玲子氏 後半
URL:http://www.youtube.com/watch?v=-T4RNHpIwoY
「聖と俗」雑感(32)
『11.28
Weblog / 2009 年 12 月 02 日
日本解体阻止!外国人地方参政権 絶対阻止!守るぞ日本!国民大行動 第 3 弾
を YOUTUBE の動画で見て下さい。
1/3【11.28 日本解体阻止!!】渋谷街頭大演説会(昼の部)ダイジェスト[桜 H21/11/30]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=88CuVdULbVE
2/3【11.28 日本解体阻止!!】山手線全駅街頭宣伝活動[桜 H21/11/30]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Q_4P5H6KFHE
3/3【11.28 日本解体阻止!!】渋谷街頭大演説会(夜の部)ダイジェスト[桜 H21/11/30]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iVwUiEcdpxQ
「聖と俗」雑感(33)
Weblog / 2009 年 12 月 03 日
民主党政権が成立を狙っている外国人地方参政権法案は憲法第 15 条違反であると同時
に日本を解体する売国法案である。前衆議院議員西村眞悟氏の外国人地方参政権阻止国民
大行動における演説をお聞きください。
外国人地方参政権阻止国民大行動 in 銀座 西村眞悟1 国防義務
URL:http://www.youtube.com/watch?v=7pt_Zk_vBCo
外国人地方参政権阻止国民大行動 in 銀座 西村眞悟 2 マスコミと外国資本
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ZF7atJ-XHYc
- 29 -
外国人地方参政権阻止国民大行動 in 銀座 西村眞悟 3 憲法違反
URL:http://www.youtube.com/watch?v=oflbSbNMmRg
なお井尻千男氏の以下の解説をも併せてご覧ください。
【快刀乱麻】朝貢外交?民主党の大訪中団[桜 H21/11/30]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=5fV_MAwOMHM
「聖と俗」雑感(34)
Weblog / 2009 年 12 月 04 日
中国共産党政府が東トルキスタン( 新疆ウイグル自治区)で 1964 年から 1996 年まで 32
年間にわたってのべ 46 回の核爆発実験を行い、そのうち 3 回はメガトン級の地表での実
験であった。中国共産党政府はこれら一連の核実験を管理された無人地域で行ったのでは
なくて、ウィグル人の居住地域でしかも実験区域への立ち入り禁止をせずに行ったという
から、これはもう実験というものではなくて、意図的なウィグル人大量殺戮であると言わ
なければならない。YOUTUBE の以下の動画をご覧になってください。なお札幌医科大学
の高田純教授の以下の書物をも参照して下さい。
「中国の核実験
シルクロードで発生した地表核爆発災害」医療科学社、 2008,7
1/4 シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割 [桜 H21/3/25
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ef21O_MyDe4
2/4 シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割[桜 H21/3/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8n5-De3nSnE
3/4 シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割[桜 H21/3/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=9hdv2pDOmMs
4/4 シルクロードにおける中国の核実験災害と日本の役割[桜 H21/3/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=d8DUOJOPenE
- 30 -
「聖と俗」雑感(35)
Weblog / 2009 年 12 月 05 日
聖という縦の関係において天主を否定し、俗という横の関係において人間世界に、聖の
擬制(人間が天主に取って代わる)を持ち込むのが共産主義であり、左翼・左派勢力であ
る。彼らにとっては絶対的な真理・正義・善は存在せず、欺瞞と不正と悪が支配する。彼
らは真実を隠蔽し、真理と虚偽を混同する。共産主義は制度として旧ソ連において破産し 、
共産シナにおいて破産したにもかかわらず、真理や正義や善に反対する勢力としてしぶと
く生き残り、形を変えて現在の日本にものさばっている。
進歩・革新・平和を叫ぶ日本の左翼は実は共産シナの走狗であることは、彼らが共産シ
ナにとって不都合なことはすべて隠蔽することを見れば分かる。昨日見たウィグル人居住
地区におけるシナ共産党政府の無謀な核爆発はその一例である。
NHK は公正な放送をしていると思われがちである。しかし NHK は共産シナのこの蛮
行を一度も放送せず、隠蔽していただけでなく、ウィグル人たちがいかに弾圧されている
かについても何ら取り上げていない。この間の事情を以下の動画でご覧下さい。
【イリハム・マハムティ】NHK報道とウイグル問題[桜 H21/6/16]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RC_lZFAO8p0
さらに驚くべきことが NHK によって行われていることを札幌医科大学の高田純教授が明
らかにしておられるので、以下をご覧下さい。
1/2【高田純】もう一つの「NHKの大罪」[ H21/7/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=zBJxqprOuU0
2/2【高田純】もう一つの「NHKの大罪」[ H21/7/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ZbaVI63FJaI
参照:高田純「核の砂漠とシルクロード観光のリスク」医療科学社、 2009,10
「聖と俗」雑感(36)
Weblog / 2009 年 12 月 07 日
聖と断絶した俗にあっては、天主の定め給うた掟がすべて無視されてすべてのことが「民
主」となり、教育の世界では「子どもの自主」となり、教師や親の教育の義務と権利が否
- 31 -
定される。
山谷えり子参議院議員が政府に提出された質問趣意書によれば、今年 2 月に広島で開か
れた日教組教研集会において配布された資料には「憲法の理念を生かし、子どもの権利条
約を広めよう 」『
「 公共の精神 』『規範意識 』『伝統と文化の尊重』など、個人の内面に関
わることを法律によって強制することは問題であり、子ども一人ひとりの『思い』を大切
にしながら日々の教育を行っていくことの方が大切です」と書かれているという。聖を否
定する左翼日教組は俗における伝統的な価値観を破壊し、教育という名の非教育を行う。
子どもの『思い』とか『ありのまま』を尊重するというが、それは結局のところ、わがま
ま、勝手を容認し、規範や親子関係、道徳を破壊することに行き着く。
子どもの権利条約をうけて各地方公共団体が「子どもの権利条例」とか「子どもの人権オ
ンブズパーソン条例」なるものを制定しているが、生徒の授業妨害を注意した教師が人権
侵害で訴えられる、というような事例もあるようである。
教師集団である日教組がこのような考えで子どもを教育しているならば、それは教育して
いるのではなくて革命思想を刷り込んでいるのである。
学校において教師が生徒を教育しないだけでなく、家庭においても親が子どもを教育し
ないという状況が進行しているのではないだろうか?正当な権利を行使することができる
ためには、まず生徒としての、子どもとしての義務を果たすことができるように躾けなけ
ればならない。子どもの権利条約を定めた国連はそういう伝統的・保守的な教師・生徒関
係、親子関係を破壊する革命思想の場となっており、このことは以前に述べた女子差別撤
廃条約(実は条約ではなくて協約)の革命思想とも連なっているのである。
「聖と俗」雑感(37)
Weblog / 2009 年 12 月 08 日
岡田外相は「チベット問題やウイグル問題は中国の内政問題である」と言っているが、そ
うではない。「チベット問題やウイグル問題はシナ国内の人権問題ではなくて、侵略地に
おける占領問題であり、現在進行形の侵略が行われているのだ。シナは侵略の現行犯であ
る」。(藤井厳喜:「NHK 捏造事件と無制限戦争の時代」総和社、2009, 11 p.313 参照)
民主党政権の東アジア共同体への傾斜とか、 1000 万人移民計画とか、外国人地方参政
権とか、沖縄の一国二制度への移行とかの問題は一党独裁のシナ共産主義政権との関係を
抜きにしては考えられない大問題である。
チベットの問題は必ず日本に波及すると述べておられる東京大学史料編纂所教授 酒井
信彦氏の「民族主義者からの警鐘」をまずご覧下さい。そしてその後「シナ中共による人
口侵略」をご覧下さい。恐ろしいことが日本ですでに進行中であることが分かると思いま
- 32 -
す。
酒井信彦教授_民族主義者からの警鐘
URL:http://www.youtube.com/watch?v=3_nhXuvf9sc
(削除されて見ることができません。)
シナ中共による人口侵略 その1 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=FVznAegClyk
シナ中共による人口侵略 その2 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=LNfnfiyIjes
シナ中共による人口侵略 その3 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=dvblrWA5XH4
シナ中共による人口侵略 その4 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=o3JLxSqsJY8
シナ中共による人口侵略 その5 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=DvLjeAvewqs
シナ中共による人口侵略 その6 東京大学史料編纂所教授 酒井信彦
URL:http://www.youtube.com/watch?v=QjHOR307X-A
「聖と俗」雑感(38)
Weblog / 2009 年 12 月 09 日
俗の世界において民族や国家は天主が建て給うた秩序の根本である。その民族や国家を
侵略と虐殺によって抹殺しているのがシナ共産党政府であり、これは過去の出来事ではな
くて、現在進行形の事実である。「日中記者交換協定」なるものによってこれらのシナ共
産党政府の民族抹殺を一切報道しない NHK や朝日などのマスコミは、そのことによって
悪に荷担しているのである。シナ共産党政府が新疆ウイグル自治区と呼んでいる東トルキ
スタンのウイグル人に対する 46 回の核爆発については前に高田純教授の報告を見たが、
以下の動画もあわせてご覧下さい。
民主党政府がアメリカと手を切ってシナ共産党政府にすり寄ろうとしているが、悪の権
化シナ共産党政府と手を結ぶことはチベットやウイグルの二の舞になることはあきらかで
ある。マスコミが知らせない事実を知るために以下の動画を紹介します。
- 33 -
中国の嘘
「テロリスト」と呼ばれたウイグル女性
URL:http://www.youtube.com/watch?v=UdzFpYp_u0E
東トルキスタン / ウイグル族大弾圧 (5-1)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=zz4PwTMnXVY
東トルキスタン / ウイグル族大弾圧 (5-2)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Fj_5rY5tQuY
東トルキスタン / ウイグル族大弾圧 (5-3)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=EwwGnIG5w1Q
東トルキスタン / ウイグル族大弾圧 (5-4)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=rc6GPTSjwfY
東トルキスタン / ウイグル族大弾圧 (5-5)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=GbziiQ5zirw
「聖と俗」雑感(39)
Weblog / 2009 年 12 月 10 日
上智大学名誉教授渡部昇一氏が桜チャンネルの「大道無門」において「立て直そう日本
・女性塾」幹事長(塾長は山谷えり子参議院議員)伊藤玲子氏と対談しておられるのを聞
いてください。民主党が政権交代を果たす 1 年以上前になされた対談です。民主党の正体
がよく分かると思います。
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 1
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 2
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 3
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 4
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 5
民主党は旧社会党である国家解体を目指している 6
(残念ながら以上の動画は削除されて見ることができなくなりました。)
「聖と俗」雑感(40)
Weblog / 2009 年 12 月 12 日
シナ共産党政府は「中日友好」ということを表向き言いながら、シナ各地に何百という
反日記念館を建設している。展転社から出された平沼赳夫氏監修の「反日記念館
写真の撤去を求める!」( 2009.4 ¥1,050,-)をぜひ読んでください。
- 34 -
不当な
同時に以下のYOUTUBUの動画をご覧ください。
1/5 【『反日記念館』】 阿羅健一・平沼赳夫・西田昌司 ほか [桜 H21/3/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=6IrlJ8SfF_g
2/5 【『反日記念館』】 衛藤晟一・西村眞悟・稲田朋美 [桜 H21/3/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=a9uRtcVifmQ
3/5 【『反日記念館』】 宮崎正弘・富岡幸一郎・阿羅健一 ほか [桜 H21/3/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=SQx5G1dMmmY
4/5 【『反日記念館』】 宮崎正弘・富岡幸一郎・阿羅健一 ほか [桜 H21/3/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=xMXQYJpORhw
5/5 【『反日記念館』】 宮崎正弘・富岡幸一郎・阿羅健一 ほか [桜 H21/3/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=haNiP15Vekg
「聖と俗」雑感(41)
Weblog / 2009 年 12 月 16 日
日本会議国会議員懇談会・日本会議は 12 月 14 日に以下の「『[声明]政府による天皇陛下
の「政治利用」に断固抗議する』」を出しています。以下引用。
政府は十二月十一日、十四日来日する中国の習近平国家副主席が、十五日に天皇陛下に
会見すると発表した。外国要人が天皇陛下との会見を望む場合には、一ヵ月前までに文書
で正式に申し込むという確立した「一ヵ月ルール」が存在する。それを破って行われよう
とする今回の会見は、鳩山首相自らこのルールを破り、中国側の強い要請を受けて現政府
が政治主導で実現しようとする異例な措置である。
この特例措置について、鳩山首相は、「一ヵ月ルール」を「しゃくし定規で駄目だとい
うようなことで国際親善の意味で正しいのか」と疑問を呈し、今回は「政治利用という言
葉は当たらない」と発言した。はたして今回の措置は、そう断言できるのか。
中国からの要請は十一月二十六日とされており、日本外務省は「一ヵ月ルール」を理由
に会見を断った。しかし中国側は納得せず「習副主席訪日の成否がかかっている」となお
も会見を要求し、首相は、会見の実現に向け平野官房長官を通じて、宮内庁側に「日中関
係の重要性」の一点張りで会見を求めたとされる(羽毛田長官の発言)。国際親善のみが
目的なら、常識的に考えてこのような要求を強引にするであろうか。「訪日の成否がかか
っている」とまでいうのは、何らかの政治的意図があるからこその中国の強引な要求であ
- 35 -
り、それを敢えて官邸が受け入れた「政治判断」もまた、天皇会見の「政治利用」にほか
ならない。
従来、現実の国際政治を超えたところで行われる皇室の友好親善は 、国の大小に関わらず 、
公平平等に行われてきた。また、この「一ヵ月ルール」は、ご多忙な中で準備をなされな
ければならない天皇陛下の健康面を配慮して、前立腺がんの摘出手術を受けられた後の平
成十六年以降、世界の国々の理解のもと、厳格に運用してきたものである。一度でも、中
国のみへの特例を認めることになれば、他の国々から同様の要求がなされた場合、政府は
どのように対応するのか。その度に、陛下にご負担をおかけするのか。
天皇陛下は、外国ご訪問や外国要人とのご会見にあたっては、細心の準備で臨まれ、相
手国との友好親善を図ってこられた。こうしたご努力を通して世界各国の友好親善が大き
く進展してきたことは周知の事実である。今回の政府の行為は、強引な中国政府の要求を
ルールを破って唯々諾々と受け入れ、陛下のご健康を顧みず、これまでの天皇陛下の国際
親善へのご努力を軽んじ、天皇陛下を「政治利用」しようとする以外のなにものでもない
と断ぜざるを得ない。
ここに我々は、政府に強く抗議するとともに、直ちに会見の白紙撤回を求めるものであ
る。
平成二十一年十二月十四日
日本会議国会議員懇談会
日本会議
会長
三好
会長
平沼赳夫
達
引用終わり。
民主党政府の本性がだんだんとあらわれてきたようである。結局この会見白紙撤回の声
明は無視され、天皇陛下の習近平との会見は強行された。
このことに関して西田昌司参議院議員が話しておられるビデオレターをご覧ください。
showyou ビデオレター(2009.12.14)天皇陛下の政治利用反対 小沢幹事長は無礼
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RhWfxiaPINE
showyou ビデオレター(2009.12.15)天皇陛下を冒涜する小沢幹事長は即刻辞職せよ
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8RC2A9pvGpQ
「聖と俗」雑感(42)
Weblog / 2009 年 12 月 17 日
- 36 -
12 月 10 日の産経新聞は以下のように伝えた。
小沢氏、胡中国主席と会談「私は人民解放軍の野戦軍司令官」 2009.12.10 23:30
【北京=原川貴郎】民主党の小沢一郎幹事長は10日午後、北京に到着し、人民大会堂
で胡錦濤(こ・きんとう)中国国家主席と会談した。両氏は、日中関係の強化や民主党と
中国共産党の政党間交流の促進を図ることで一致した。
小沢氏は会談後、記者団に対し、来夏の参院選について胡氏に 、
「こちらのお国(中国 )
に例えれば、解放の戦いはまだ済んでいない。来年7月に最終の決戦がある。人民解放軍
でいえば、野戦の軍司令官として頑張っていると伝えた」と語った。
他の先進国の主要政治家が、天安門事件で民主化運動を武力で鎮圧した人民解放軍の幹
部に自らをなぞらえることはあり得ない。
小沢氏はまた 、「参院選で民主党が過半数を取ることで、思い切った議論をできる環境
が整い、関係を深めることができる」と語ったことも紹介した。
胡氏は「民主党政権になってからも交流を深め、日中の互恵関係が新たな段階に入った 」
と語り、鳩山政権のアジア重視の姿勢を評価した。
このことに関連した二つの動画を見てください。
【小沢訪中団】「私は人民解放軍の司令官」【600 人】
URL:http://www.youtube.com/watch?v=QBPv4IUrMjs
(削除されています。)
【石平】中国・人民解放軍は何をやってきたのか[桜 H21/12/15]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=QBPv4IUrMjs
「聖と俗」雑感(43)
Weblog / 2009 年 12 月 18 日
まず民主党幹事長小沢一郎氏の記者会見を見てください。
小沢一郎
恫喝記者会見_1.wmv
URL http://www.youtube.com/watch?v=f8ubtlLVu5I
小沢一郎
恫喝記者会見_2.wmv
URL http://www.youtube.com/watch?v=viEvjrqDQSg
小沢一郎
恫喝記者会見_3.wmv
URL http://www.youtube.com/watch?v=CJEv-fr8N5I
- 37 -
次に【正論】初代内閣安全保障室長・佐々淳行
正視に耐えぬ現政権「朝貢の図」を読ん
でください。そして次の動画をご覧ください。
【売国】小沢一郎幹事長言行録[桜 H21/12/17]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=NXjgD4jb_Jg
民主党政権を実質的に動かしている小沢幹事長がシナ共産党政府に朝貢団を引き連れ、
日本を属国にする動きを強めていることは日本国にとって由々しき問題です。副主席習近
平をルールを無視して天皇陛下に会わせたこともその一つの表れです。
産経新聞や桜チャンネルくらいしか、そのことについて報道しませんが 、「気がついた
ら遅かった」ということがないように、われわれは民主党政権や与党幹事長の動きに注目
していかなければならないと思います。
「聖と俗」雑感(44)
Weblog / 2009 年 12 月 20 日
桜チャンネルの3時間討論番組をご覧ください。 NHK では絶対聞けない番組です。雑感
(43)で取り上げた小沢民主党幹事長の記者会見に対する批判も聞けます。
1/4【討論!】民主党政権と解体する日本[桜 H21/12/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=CMhOqO-HjLY
2/4【討論!】民主党政権と解体する日本[桜 H21/12/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=m4TTTgSbZoM
3/4【討論!】民主党政権と解体する日本[桜 H21/12/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=e3z-FDUaG7g
4/4【討論!】民主党政権と解体する日本[桜 H21/12/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=b75BrSaQ3QM
聖と俗」雑感(45)
Weblog / 2009 年 12 月 22 日
小沢一郎民主党幹事長が去る 12 月 12 日韓国の国民大学で学生たちに講演している内容
についてまず聞いてください。総勢 600 人規模の大訪中団を率いて中国詣でをした小沢幹
事長はその足で韓国にも立ち寄り学生たちを相手に日本国の天皇陛下を貶めるような講演
を行っています。その後に井尻千男氏「快刀乱麻」の解説をお聞きください。 12 月 15 日
に習近平を天皇陛下にルールを破って引見させた小沢幹事長は自分の力を過信しているよ
- 38 -
うです。
小沢一郎 國民大 講演 (1) Ozawa's Speech at KMU 2009 年 12 月 12 日 上午 國民大 本館
學術會議場.
Mr. Ichiro Ozawa, President of Japan Democratic Party, made a speech at Kookmin University in
Seoul, Korea. Title: Korea-Japan New Relationship and Raising New Leaders
URL:http://www.youtube.com/watch?v=CbJnAW6eCSM
小沢一郎 國民大 講演 (2) Ozawa's Speech at KMU
URL:http://www.youtube.com/watch?v=hR5TF83kGK8
小沢一郎 國民大 講演 (3) Ozawa's Speech at KMU
URL:http://www.youtube.com/watch?v=WsOwC13DVVw
小沢一郎 國民大 講演 (4) Ozawa's Speech at KMU
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vTiu5wtdBUU
小沢一郎 國民大 講演 (5) Ozawa's Speech at KMU
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mQtHln8204Q
【快刀乱麻】韓国における小沢氏の講演[桜 H21/12/21]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=yxl2y1frfI8
「聖と俗」雑感(46)
Weblog / 2009 年 12 月 23 日
天皇陛下のお誕生日を謹んでお祝い申し上げます
前衆議院議員西村眞悟氏の本日 12 月 23 日の「眞悟の時事通信」の記事を引用させていた
だきます。
URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=472
天皇陛下のお誕生日を謹んでお祝い申し上げます
天長節をお祝いすることは、万世一系百二十五代の御皇室を戴く我ら日本国民の深い喜
びです。
我ら日本民族のみ二千年百二十五代の歴史の喜びを実感することができる。
何故なら、世界にこのような国は他にないからです。
- 39 -
立憲君主国として世界に冠たるイギリス、UK・ユナイテッド・キングダムの現王室は 、
ウインザー朝で、十八世紀にドイツハノーバー家からイギリスに来たドイツ語しか話せな
い王を初代として三百年十一代の歴史をもつ。
世界に二百近くある国のなかで立憲君主国は、我が国とイギリスそしてヨーロッパでは
オランダやデンマーク、アジアではブータンとタイくらいのものである。アフリカのエチ
オピアやアジアのネパールは王政が廃止され、以後圧政と混乱のなかにある。
我が国の天皇は、
「 その地位は主権の存する国民の総意にもとづく」と記されている(憲
法第一条)。
では「国民の総意」とは何か。
この二千年に及ぶ万世一系の皇室を戴いてきた事実が、
「国民の総意」そのものである。
この間、天皇を倒そうとする革命運動はおろか、天皇に危害を加えようとする動きもな
い。その証拠に、天皇が千年以上おられた京都の御所には防御施設はない。
江戸の武士、高山彦九郎が三条の橋の上で皇居に向かい涙したのは、皇居の塀が破れて
いて三条から中が見えたからである。
そして、戦後のいわゆる東京裁判において裁判官をつとめた白人が、後に「日本の天皇
とは何か」と質問されて、「神だ、あれほどの試練を受けても国民の信頼を失わない存在
は神としか考えられない」と答えている。
つまり、以上の事実は、天皇が権力によってではなく公の権威、神話に発する権威によ
って存在し続けてきたことを示しているのである。
よって、斯くの如き権威としての存在である天皇を明確に顕すに適切な表現と言葉は、
大日本帝国憲法にある
「天皇は神聖にして侵すべからず」であり、
この表現こそまさに適切というべきである。
従って、昭和二十一年に紙に書かれた「国民の総意」という文言は、天皇の権威を示す
ものとして理解しなければならない。何故なら、日本国民は天皇を昭和二十一年より遡る
こと二千六百五年以上前から戴いてきたからである。つまり、昭和二十一年に生きていた
国民の意思によって天皇が生まれたのではないからである。
それ故、我が国の政治家こそ、特に天皇の斯くの如き権威に深く服して、権力の行使で
ある国政の任務を全うする必要がある。
それをこの度、以上の如き我が国の基本的なあり方を全く理解しない与党幹事長と総理
大臣が、天皇の下に中国共産党の№6にすぎない習近平、シュウキンピラかキンヘイか、
をルールを無視して近づけるという不遜な事態を引き起こした。
彼らは、権力によって天皇の行動を自由に左右できて、其の権威を利用できると考える
者であり、それをすれば、天皇の権威自体に傷がつくことを理解しない輩である。
- 40 -
そして、彼らは中国共産党に促されて、まさにそれをした。
従って彼らには、もはや中国共産党の習キンピラより序列が上の№5、4、3などから
の天皇との会見申し込み(政治利用)を断る術はなくなっている。
彼らは、自分が世界の中心だとする傲慢な中華思想の何たるかを理解せず、我が国天皇
の権威を中共内の序列争いに利用させたのである。
これは即ち、日本国そのものを中共の下位に置く売国的行為である。
内外の共産主義者は、20世紀前半から一貫して、我が国の天皇の権威を否定して日本
の解体と共産化を狙ってきた。
共産主義者といえども、我が国家統合における天皇の大切さを理解していたからである 。
しかし、現与党幹事長と総理は、果たして日本人なのか、天皇の権威の何たるかを理解
せずに天皇を政治利用した。
共産主義者よりなおたちが悪いというべきである。
「無道の者」である。掃蕩しなければならない。
本日は、天長節を深くお慶び申し上げるとともに、
この度の政府与党の無道の者が、中国共産党内の序列争いに我が国天皇を利用させると
いう事態をもたらしたことを深く怒り、
日本人として命をかけて、天皇と我が国国体を護ることを誓う日となりました。
あらためて、万世一系百二十五代二千年の天皇を戴く我が国体の尊さありがたさに感謝
し、日本人の誇りをもってこの国体を護持していきましょう。
「聖と俗」雑感(47)
Weblog / 2009 年 12 月 28 日
民族と国家と家族は俗の世界において天主が建て給うた共同体の在り方である。人間は
単一の世界市民として生まれて来るのではなくて、例えば、日本人は日本民族、日本国家
の中のある家族の一員として生まれて来る。人間は世界市民である前に、日本人とかアメ
リカ人である。
そして当然のことであるが、日本人は自分を生んでくれた家族、国家、民族を愛さなけ
ればならない。聖の世界において天主を唯一の創造主として愛さなければならないように 、
俗の世界において家族における両親、国家、民族を愛さなければならない。これが人の道
である。
日本人は戦後、過去の自分たちの国、日本国家を侵略国家として憎むように、占領米軍
によって徹底的に教え込まれ、信じ込まされた結果、大部分の人々が侵略によってアジア
の人々を苦しめたその日本の過去の歴史を永久に記憶にとどめて、その罪を償い、謝罪を
続けなければならない、と現在も思い続けている。東京裁判史観といわれる自虐史観を植
えつけられて、マスコミ、教育もこの考え方を改めない。
- 41 -
大東亜戦争終結から 50 年、平成 7 年(1995 年 )8 月 15 日、村山富市内閣総理大臣は「戦
後五十年の終戦記念日にあたっての村山首相談話」(いわゆる村山談話)を発表した。村
山首相はその中で「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで
国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国
の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが
故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の
意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外
すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます」と述べた。
歴代内閣はそれ以後この「村山談話」を受け継ぎ、中国や韓国に対して謝罪を続けてい
る。民主党政権はさらに歩を進めて「謝罪は言葉だけではなく、行動で示さなければなら
ない」と言っている。われわれは、日本を世界の中の悪者として固定する「村山談話」や
「河野談話」(平成 5 年=1993)の白紙撤回を求めるべきではないか?
「聖と俗」雑感(48)
Weblog / 2009 年 12 月 29 日
未だに日本を性犯罪国家だと世界に信じさせることによって日本国を貶めている「河野談
話」について以下の動画をご覧ください。
「河野談話の真相」中村粲(H19.1.21)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=SvbuJl9lAUI
「河野洋平、強制の根拠を説明しろ!!」(H19.2.20)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=bqQybYi6gc8
「河野洋平は責任を取れ」 2-1(H19.2.26)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mr_Pd_WZKHQ
「聖と俗」雑感(49)
Weblog / 2009 年 12 月 31 日
再び前衆議院議員西村眞悟氏の「眞悟の時事通信」から、 12 月 24 日の「アメリカの日
本 精 神 掃 討 作 戦 の 結 果 」( N o . 4 7 3 =
URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=473 )と 12 月 25 日の「迎
合政府のもたらすものは」( No.474 = URL:
http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=474) を 引 用 さ せ て い た だ き ま
す。
- 42 -
アメリカの日本精神掃討作戦の結果
昨日二十三日の天長節には、午後、堺の仁徳天皇陵から東北東約十三キロのところにある 、
仁徳天皇の父君である応神天皇陵を訪れ、
ご皇室の彌栄と日本国の安泰を祈った。
もはや我が国は、平穏に過ぎゆくことができないほど精神・気力が衰えたと思ったから
だ。
中国共産党の中華意識に基づく対日要求に迎合屈服し、天皇を政治利用して、てんとし
て恥じない政府与党を目の当たりにした直後の天長節だ。
このような政治を続けさせると、中国の国家戦略に絡め取られ中国の属国となり果てる 。
この屈辱的な流れと戦う、荒ぶる魂を呼び起こすには、
八幡宮の祖である応神天皇の霊に祈ることだと思った。
冷たい雨の中、一人、応神天皇陵の正面に佇み、応神天皇、母君神功皇后そして御祖父
日本武尊の霊に祈った。
本日、上京し、一日遅れながら二重橋に至り、礼をして引き返し、楠正成の銅像を眺め
た。郷里の山金剛山の正成公が此処にいると思った。久しぶりの二重橋で、荘厳の気に打
たれた。
後、所用を済ませ、再び大阪に帰った次第。
さて、昨日の良き日に書くのを控えたことを次に書いておきたい。
占領軍総司令部GHQは、日本占領後、日本断罪のために東条英機らをいわゆるA級戦
犯として逮捕し極東軍事裁判(東京裁判)を企画するが、それを昭和二十一年四月二十八
日の起訴状朗読をもって開始した。
そして、当裁判において絞首刑を宣告された東条英機ら七名の死刑を、昭和二十三年十
二月二十三日に執行した。
GHQは、裁判開始と死刑執行に、昭和天皇と今上天皇の誕生日を選んでいる。
GHQが、当時皇太子であられた今上陛下のお誕生日に死刑を執行したことは、マッカ
ーサーが武人としての魂をもたない卑劣な軍人であったかを示すことである。それととも
に、アメリカが決して対日戦争を停止していないことも示している。
アメリカは、日本占領後に、日本の至高の価値であり、帝国憲法に「神聖にして侵すべ
からず」と表現された日本を日本たらしめている共同体の魂に攻撃を開始したのである。
それは、検閲と追放を使う執拗で陰湿な追撃戦であり、日本人の歴史観を奪い精神的文
化を破壊するものであった。
このアメリカの占領下の戦争継続については、あまりにも広範囲に及ぶので今は詳述せ
ずに、次のことを指摘しておきたい。
つまり、このアメリカの追撃戦には、これに同調することによって戦後社会で有利な地
- 43 -
位を得ようとする日本人自身が参戦し始めた。従って、アメリカの日本占領解除後にも、
一部の日本人自身が喜々としてアメリカの占領下における対日攻撃を継続した。
そして、結論だけ言うが、先日の天皇を政治利用しようとする中国共産党に迎合した鳩
山由紀夫氏や小沢一郎氏という人格は、この風潮のなかで実に心地よく造られたといえる 。
彼らは、日本に対しては、天皇誕生日にA級戦犯の絞首刑を執行した占領軍と同じマイ
ンドであり、日本は悪い国ですという村山談話を信奉する総理大臣と与党幹事長である。
これが、アメリカの日本精神掃討作戦の結果として、今我々の眼前にある。
もっとも、実利が伴う迎合の相手がアメリカ様から中国様にかわっている。
お分かりの通り、他に迎合する者ほど器用で変わり身が早い。
以上、戦後体制からの脱却とは、実に壮大な歴史の回復であり、戦後の日本を自己否定
する壮挙である。
決して容易ではない。しかし、このままでは日本が滅びる。
必ず為さねばならない。
天長節を迎え、大和魂復活、そして、日本再興を念ずる。
迎合政府のもたらすものは
昨日は、深夜東京から帰り、天長節の良き日に触れることを控えざるを得なかったことを
書いた。
今上陛下のお誕生日を選び、東条英機ら7名を絞首刑にしたGHQとマッカーサーの悪
魔的な思惑は、まことに、卑劣で無念だが、見事に「戦後日本」を造る起点となっている 。
そして、このGHQに迎合する戦後のなかで、今の内閣と与党が生まれたのである。彼
らにおいては、GHQへの迎合が、中国共産党への迎合に転化している。
これを象徴的に見せてくれたのが、十二月の小沢民主党幹事長と百四十余名の国会議員
を含む六百名以上の訪中と、見返りの習近平というウイグル人大量虐殺の責任者と天皇陛
下の会見であった。
ナチスとの戦いというイギリス存亡の危機に立ち向かったチャーチルは、落選中はイギ
リスの歴史を勉強し、政治家の使命感は自国の歴史を学ぶことによって得られるものだと
述べた。
しかし、我が国民主党の幹事長の韓国での発言をみると、歴史観まで迎合していること
が明らかである。というより、自国の歴史を学んでいない。これでは政治家としての使命
感をもてるはずがない。
「戦後」に心地よく泳ぎ、歴史認識としては村山談話しかなく、村山歴史観を吹聴して
周辺諸国の覚えめでたきを得るということは、つまり、日本人としての使命感を放棄して
いることに他ならない。
この度の、小沢幹事長らの中国韓国訪問は、まざまざとこのことを見せてくれた。国民
は「戦後」という醜い姿を、彼らに看ることができたのである。
- 44 -
そして、こともあろうに、この彼らが、政府与党として我が国の操舵室を占拠するに至
っているのだ。
そこで、国際政治のなかで、速くもこの彼らの政府が、何をもたらしつつあるかを一つ
指摘したい。これはマスコミがあまり報じていない。
まず、国内であれば、母ちゃんのお金に頼って総理になろうが、土建屋を締め上げるの
が政治力だと思っていようが、朝言うことと夜言うことが違おうが、まだ堪えることがで
きる。
しかし、相手国のある国際政治においてはそうはいかない。国家の運命を左右すること
になる。
鳩山総理大臣と与党幹事長は、国際政治において、たぶん自覚なく、国家の運命を狂わ
しつつある。
自覚なくであるから、その反動が現れ始めれば、驚くか、居直るしかできない。例の、
宮内庁長官を罵り、質問する記者を憲法を読んだかと恫喝した時のように。
私が憂慮するのは、日本時間二十二日未明、アメリカのクリントン国務長官が、日本の
藤崎駐米大使を国務省に呼び、日米関係の現状への認識を示し、米軍の普天間飛行場の移
設に関する日米合意の早期履行を求めるアメリカ政府の立場を正式に伝えたということで
ある。
これは、極めて異例なことである。
鳩山内閣は、インド洋での給油活動を憲法違反とまで言って中止して引き上げ、さらに
アメリカの国家戦略の一環にして日本を含む東アジアの安定に重要な役割を持つ沖縄のア
メリカ海兵隊のプレゼンスを排除しようとしている。
それも、鳩山氏の言動においては、普天間移転に関する日米間の合意を、「守るのか」、
「破棄するのか」、「そもそも合意を知らないのか」分からない。
ある時は、大統領に「私を信じて」と言い、翌日には反対のことを言う。果ては、二酸
化炭素削減に関する会議、つまり普天間とは全く種類が違う会議での夕食会でたまたまク
リントン国務長官と横の席になった。何かしゃべったのだろう。そして翌日勝手に「クリ
ントン国務長官は、普天間移転を先延ばしすることを了承してくれた」と放言する。
以上の、いきさつの果てに、異例の駐米大使の国務省への呼びつけという事態になって
いる。
この事態を観て、昭和十六年のせっぱ詰まった日米交渉における、コーデル・ハル国務
長官と野村吉三郎駐米大使の情景を思い浮かべるのは大げさであろうか。
しかし私は、これを連想し不吉な感じがした。
では、何故不吉な感じがしたのか。
それは、アメリカの世論が、どう動くか、アメリカ政府がどう動かそうとしているのか 、
- 45 -
分からないからである。
一体、鳩山氏や与党幹部は、アメリカの世論に対する配慮があるのか。
アメリカは、息子を戦場に送っている母親がいる国である。既に数千人の息子達がアフ
ガンで戦死している。戦死した彼らの大義は、日本を含む同盟国・自由な世界をテロから
守ることである。だから息子を亡くした母親は耐えることができる。
また、東アジアでの有事に備えて、アメリカは数万の若者を沖縄はじめ極東に送り込ん
でいる。彼らの大義は、同盟国日本を守ることである。
ところが日本には、アメリカには傲慢で中国にはぺこぺこする幹事長のいる与党と、
「東
シナ海を友愛の海」にしたい鳩山が、朝晩言うことがくるくるかわって、結果としてアメ
リカを裏切っている。
同盟国を裏切るということは、もはや同盟国ではないということだ。
鳩山総理の言動は、アメリカ世論が、このように激変する可能性を高めている。
アメリカの歴代大統領が、どれほどアメリカ世論を気にしているか。次の事実で、日本
人は身に染みていなければならない。
先の日本とアメリカとの戦争で、アメリカが東条英機らを死刑にしたのは、「戦争の謀
議」という訴因である。
しかし、本当の「戦争の謀議」は、実はアメリカのルーズベルト大統領とイギリスのチ
ャーチル首相との間で行われた。「裏口からの戦争」合意と言われる。一九四一年八月の
大西洋会議である。
そして、ルーズベルトは、日本に先に手を出させる為に苦心惨憺する。つまり、日本に
真珠湾を奇襲させるのである。
何故、ルーズベルトは、このような卑劣な謀略をしたのか。
それは、アメリカ世論を激高させて対日戦争を開始する為である。反対から言えば、ア
メリカ世論が戦争を容認しなければ、対日戦争ができないからである。
アメリカ大統領は、アメリカの世論で動くのだ。
今、アメリカの世論は、鳩山総理のくるくる替わる言動に反応はしていないように思え
る。しかし底辺では何が動いているか分からない。腹に据えかねる寸前の状態かもしれな
い。
さらに加えて、アメリカ国内には、極めて強力な中国の工作活動がある。
鳩山総理は、就任以来、アメリカ世論を日米離反へ誘導する材料を自らの口から出し続
けてきた。
言うまでもなく、日米離反は、中国共産党の願い。中華の覇権が世界に伸びる重要なス
テップと、中共は思っている。つまり、鳩山総理と小沢幹事長なら日本を属国化できると
中国は明らかに思っている。
この度の異例の駐米大使の国務省への呼びつけを切っ掛けとして、ある日、有力コメン
テーターが、鳩山の言動を、如何なる動機においてであれ、「裏切りだー」、「何故裏切り
- 46 -
者の日本を守るために、我々の息子達が血を流さねばならないのか」と唱え始めれば、一
挙に、日米同盟廃棄の方向へ火がつきかねない。
何が「友愛の海」じゃ。総理よ、フィリピンのスービック基地からアメリカが撤去した
直後、中国がフィリピンが領有する、南沙諸島を一挙に武力で占領した事実を思い起こせ 。
尖閣諸島周辺には、巨大な地下資源が眠っているのだ。
それとも、鳩山総理は、自力で我が国を守る覚悟で、言を左右して確信的に日本を対米
離反の方向に動かしているのなら、
選挙公約の児童手当を断念して、五兆円以上、国防費に回すべきだ。それの方が、経済も
活性化する。
その覚悟がなくて、対米関係で言を左右しているのなら、
友愛坊ちゃんの火遊びではすまない。
国を誤り滅ぼす。万死に値する無責任さだ。
(以上、長い引用終わり)
戦後のアメリカによる日本精神掃討作戦は日本人の精神の奥底に日本国家悪者の意識を
植えつけ、自虐史観となって今日政権担当者をも動かしている。迎合の相手をアメリカか
ら中国に代えようというのが鳩山政権の外交なのであろう。しかしシナはアメリカのよう
な自由の許される民主主義国ではなくて自由のない共産主義専制国家であることをわれわ
れは忘れてはならないと思う。
良き新年をお迎えになられますよう、天主様の豊かな祝福が来年も皆様の上にあります
ようお祈り申し上げます。
「聖と俗」雑感(50)
Weblog / 2010 年 01 月 01 日
謹んで新年の御慶びを申し上げます。平成二十二年( 2010 年)の日本は民主党政権の
もとでさまざまの危険な方向に進みそうですが、それにもめげず、日本国の安泰と発展、
皇室の御繁栄を祈りたいと思います。
われわれの取るべき道を考える上で参考になると思われる桜チャンネルの「どうなる !?
日本・年末大討論」をご覧下さい。
1/4【討論!】どうなる!?日本・年末大討論[桜 H21/12/31]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8vN3DcFFv7w
2/4【討論!】どうなる!?日本・年末大討論[桜 H21/12/31]
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URL:http://www.youtube.com/watch?v=DhRyVyl7Snk
3/4【討論!】どうなる!?日本・年末大討論[桜 H21/12/31]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Ve233hSbZD8
4/4【討論!】どうなる!?日本・年末大討論[桜 H21/12/31]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=-8Fg5pKeZ9o
「聖と俗」雑感(51)
Weblog / 2010 年 01 月 02 日
今月の通常国会に民主党は外国人参政権法案を提出しようとしています。これまでにも
すでにこの法案について見てきましたが、再び取り上げてみたいと思います。
少し古いですが、次の二つの動画をご覧下さい。
【稲田朋美】「日本解体法案」阻止! [桜 H21/11/12]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=VnZLV2LQ9hc
山岡 「外国人参政権、外国人住民基本法」 円より子 民主党
URL:http://www.youtube.com/watch?v=93q3Q67_D3A
(削除されています。)
「聖と俗」雑感(52)
Weblog / 2010 年 01 月 07 日
今月 18 日から始まる通常国会に提出されると考えられている外国人地方参政権法案が持
っている重大な危険性に気づいて亡国の道への出発を阻止しなければなりません。
【村田春樹】シミュレーション「もしも外国人地方参政権が成立したら?」[桜 H22/1/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=NlsikmAlAE4
【断舌一歩手前】運命を分ける150日戦争[桜 H22/1/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vY7k3mEvT48
「聖と俗」雑感(53)
Weblog / 2010 年 01 月 09 日
外国人地方参政権法案とともに非常な問題のある法案が提出されており、通常国会で可
決される恐れが出てきている。それは平成 21 年 3 月に「外登法問題と取り組む全国キリ
- 48 -
スト教連絡協議会」が参議院に提出した外国人住民基本法の制定に関する請願であり、民
主党副代表円より子氏が紹介議員となっているもので以下の通りである。長くなりますが
全文を引用しますので、まず読んで下さい。
《外 国 人 住 民 基 本 法 (案)》全 文
前 文
今日の国際社会は、地球と人類の存亡に関わる重要な課題に直面している。世界の各地
に発生する
民族的・宗教的紛争、貧困と飢餓などは、国際社会の平和と安定の維持、ならびに人道の
確立を危う
くし、人びとの移動を余儀なくさせている。そのため日本社会においても、就学、就業な
どを目的と
する人びとの国境を越えた移動が急増し、外国人住民の定住化が進行している。このよう
な国際化の
潮流は、日本社会を、国籍、民族、文化および宗教的に多様な社会へと急変させている。
そして国際化に伴う日本社会の変化は、日本政府と人びとの考えと行動を、歴史的に支
配してきた
「単一民族国家観」から多民族社会観へと、その価値観を転換し、外国人の人権と民族的
・文化的独
自性を尊重して共生することを強く求めている。そのため、外国人を治安管理の対象とし
た外国人登
録法、出入国管理及び難民認定法は、その法目的を含めた根本的な変革を迫られている。
また、日本
の植民地政策および戦争責任に対する歴史認識が正され、それに基づき、旧植民地出身者
への戦後補
償および人権の確立が強く求められている。
国際社会は、世界人権宣言、国際人権規約、難民条約、女性差別撤廃条約、子どもの権
利条約、人
種差別撤廃条約および移住労働者権利条約と、外国人権利宣言ならびにマイノリティ権利
宣言など、
外国人およびマイノリティの権利保障に関する共通基準を採択し、世界各国が国内的に受
容し実施す
ることを求め続けている。
日本社会が外国人と日本人の共生と真の国際化を達成し、新しい時代を迎えるためには
外国人の人
- 49 -
権と民族的・文化的独自性、そして地域社会の住民としての地位と権利を包括的に保障す
る法律の制
定が不可欠であると認識し、「外国人住民基本法」を制定する。
第一部 一般的規定
第 1 条( 目的と定義)
① この法律は、外国人住民の人権と基本的自由および民族的・文化的独自性を保障し、
外国人住
民と日本人住民が共生する社会の構築に資することを目的とする。
② この法律の適用において「外国人住民」とは、在留資格、滞在期限その他在留に伴う
条件の如
何に関係なく、日本国籍を保持することなく、日本国内に在住する者をいう。
第 2 条( 権利享有と保護の平等)
① すべて外国人住民は、その国籍、人種、皮膚の色、性、民族的および種族的出身、な
らびに門
地、宗教その他の地位によるいかなる差別も受けることなしに 、日本国憲法 、国際人権法 、
およ
びこの法律が認める人権と基本的自由を享有する権利を有する。
② すべて外国人住民は、いかなる差別もなしに、この法律による保護を平等に受ける権
利を有す
る。
第 3 条( 国および地方公共団体の義務)
① 国および地方公共団体は、この法律が認める権利をすべての外国人住民に保障するた
めに、立
法、行政および司法、財政その他必要な措置をとらなければならない。
② 国および地方公共団体は、人種主義、外国人排斥主義、および人種的・民族的憎悪に
基づく差
別と暴力ならびにその扇動を禁止し抑止しなければならない。
③ 国および地方公共団体は、すべての外国人住民に、この法律が認める権利の侵害およ
び差別的
行為に対し、裁判所その他の国家機関によって効果的な保護および救済措置を受ける権利
を保障
しなければならない。
第二部 出入国および滞在・居住に関する権利
第 4 条( 滞在・居住権の保障)
- 50 -
① すべて外国人住民は、法律が定める正当な理由および適正な手続きによることなく、
その滞在・
居住する権利を制限もしくは剥奪されない。
② すべて外国人住民は、何時でも自由に出国し、その滞在期限内に再入国する権利を有
する。
③ 外国人住民で、旅券を所持できない者は、日本国外の旅行に必要な証明書の交付を受
ける権利
を有する。
第 5 条( 永住資格 )
① 永住資格を有する外国人住民の子孫は、申請により永住資格が付与される。
② 外国人住民の子として日本国内において出生した者は、申請により永住資格が付与さ
れる。
③ 日本国籍者または永住資格を有する外国人の配偶者で、 3 年以上居住している外国人
住民は、申
請により永住資格が付与される。
④ 外国人住民で引き続き 5 年以上居住している者は、申請により永住資格が付与される 。
第 6 条( 恣意的追放の禁止)
① すべて外国人住民は、法律が定める正当な理由および適正な手続きに基づく決定によ
ることな
く日本国外に追放されない。
② 追放決定の当該外国人住民は、自己の追放に反対する理由を提示し、当該事案の再審
査を受け
る機会と裁判所の決定を求める権利を有する。
③ 永住資格を有する外国人住民は、いかなる理由によっても追放されることがない。
第 7 条( 家族の再会と家庭の形成)
すべて外国人住民は、日本においてその家族構成員と再会し、家庭を形成し維持する権利
を有する。
第三部 基本的自由と市民的権利および社会権
第 8 条( 基本的自由・市民的権利)
すべて外国人住民は、日本国憲法および国際人権法が保障する基本的自由と市民的権利、
とくに次
の自由と権利を享有する。
第二部 出入国および滞在・居住に関する権利
第三部 基本的自由と市民的権利および社会権
a.非人道的な、または品位を傷つける取り扱いを受けない権利、および生命、身体の自
由と安全に
- 51 -
ついての権利。
b.日本国の領域内において自由に移動し居住する権利、ならびに日本国を自由に離れ、
かつ戻る権
利。
c.刑事上の罪および民事上の権利と義務の争いに関する決定のため、公平な裁判所によ
る公正な裁
判を受ける権利、とくに自己の理解する言語によって裁判を受ける権利。
d.私生活、家族、住居もしくは通信に対して恣意的にもしくは不法に干渉されない権利 。
e.思想、良心の自由についての権利。
f.宗教の自由、とくに習俗によってこの自由が侵されない権利。
g.意見を持ち自由に表現する権利。
h.平和的に集会し、結社する権利。
i.直接に、または自由に選んだ代表者を通じて政治に参与し、公務に携わる権利。
j.いかなる国籍も自由に取得し離脱する権利。
第 9 条( 経済的・社会的権利)
すべて外国人住民は、日本国憲法および国際人権法が認める経済的、社会的および文化的
権利、と
くに次の諸権利を日本国民と等しく享有する。
a.労働、職業選択の自由、および労働条件ならびに同一労働同一賃金に対する権利。
b.住居についての権利。
c.緊急医療、保健衛生および社会的サービスに対する権利。
d.社会保険および社会保障に対する権利。
e.教育を受ける権利。
f.研修および訓練を受ける権利。
g.文化活動に参加する権利。
h.一般公衆の使用を目的とする施設またはサービスを利用する権利。
i.財産を所有し自由に処分する権利。
第 10 条( 特別措置の保障)
すべて外国人住民は、第 8
条および前条の権利享有を達成するために、必要な特別措置
を求めるこ
とができる。
第 11 条( 公務につく権利)
永住資格を有する外国人住民は、日本の公務につく権利を有する。
第 12 条( 社会保障・戦後補償に対する権利)
すべて外国人住民は、日本国民に適用される社会保障・戦後補償の関連法律の施行時に遡
及して平
- 52 -
等に適用を受ける権利を有する。
第四部 民族的・文化的および宗教的マイノリティの権利
第 13 条( マイノリティの地位)
すべて外国人住民は、国際人権法が保障する民族的、文化的および宗教的マイノリティの
地位を有
する。
第 14 条( マイノリティの権利)
すべて外国人住民は、国際人権法がマイノリティに保障する権利を、個人的に、および集
団的に、
とくに次の諸権利を享有する。
a.自己の文化を享有し、自己の宗教を信仰し、かつ実践し、および自己の言語を使用す
る権利。
b.自己の言語、文化歴史および伝統について教育を受ける権利。
c.前項( a)および( b)の権利を享有するために必要な活動に参加し、団体を結社し維
持する権利。
d.自己の民族的・文化的および宗教的独自性の維持と発展に関連する国および地方公共
団体の意思
決定に参加する権利。
e.民族名を使用する権利。
第 15 条( 国および地方公共団体の責務)
国および地方公共団体は、外国人住民の民族的・文化的および宗教的独自性を保護し、外
国人住民
がその独自性を維持し発展させるために必要な立法、行政、財政その他必要な措置をとる
責務を有
する。
第五部 地方公共団体の住民としての権利
第 16 条( 住民の地位)
すべて外国人住民は、地方自治法第 10
条が認める地方公共団体の住民として 、「日本国
民たる住民」
と平等な権利を享有し、負担を分任する。
第 17 条( 住民として登録する権利)
すべて外国人住民は、住民基本台帳に基づく住民登録をする権利を有する。
- 53 -
第 18 条( サービスの提供を受ける権利)
すべて外国人住民は、住民としての生活を営むために必要な、自己の理解する言語による
情報を含
む、地方公共団体のサービスを受ける権利を有する。
第 19 条( 自治の参加)
すべて外国人住民は、地方公共団体の意思決定および地域社会の住民活動に参加する権利
を有する。
第 20 条(政治的参加)
地方公共団体に引き続き 3
年以上住所を有する外国人住民は、地方自治法が住民に保障
する直接請
求ならびに解散および解職の請求についての権利を有する。
第 21 条( 参政権 )
永住の資格を有し、もしくは引き続き 3 年以上住所を有する外国人住民は、当該地方公
共団体の議
会の議員および長の選挙に参加する権利を有する。
第六部 外国人人権審議会
第 22 条( 審議会の設置)
国および地方公共団体に、この法律の実施に伴う諸問題を審議する機関として「外国人人
権審議会」
(以下「審議会」と称する)を設置する。
第 23 条( 審議会の権限)
① 国に設置される「審議会」は、この法律の実施に伴う諸問題を審議し、必要な事項に
ついて関
連政府機関に勧告する。
② 地方公共団体に設置される「審議会」は、この法律の実施に伴う諸問題を審議し、必
要な事項
について地方公共団体の長に勧告する。
● 1998 年 1 月 15 日
●「外登法問題と取り組む全国キリスト教連絡協議会」第 12 回全国協議会で作成
この法案について平沼赳夫衆議院議員が「平沼赳夫の警鐘塾」で警鐘を発しておられる以
下の動画をご覧ください。
- 54 -
平沼赳夫議員が語る
外国人住民基本法に警鐘する
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Q5a7jh80LzA
参照:平沼赳夫の警鐘塾「外国人住民基本法に警鐘する」
以上ご覧になったように、外国人地方参政権法案や外国人住民基本法案が可決されれば 、
外国人、特にシナ人が日本国に圧倒的に入って来て、外国人犯罪が増えるだけでなく、や
がて日本国はシナの属国となり、チベットやウイグルの二の舞になることは時間の問題と
なる。日本国は日本人のものだけではないと主張している鳩山首相や日本人民解放軍の指
揮官であると自任している小沢民主党幹事長は日本をシナ共産国の属国にしようとしてい
るとしか思えない。
「聖と俗」雑感(54)
Weblog / 2010 年 01 月 12 日
今朝の産経新聞の以下の記事を読んでください。産経新聞を除く日本の大新聞や NHK な
どのマスコミがほとんど報道しないシナ共産党独裁国家の現実の姿を伝えている。改革・
開放は経済の分野だけで、政治・宗教・言論の分野では 30 年間相変わらずの強権・独裁
・弾圧の続行である。
【ちゃいな.com】中国総局長・伊藤正
2010 年 1 月 12 日(火)8 時 0 分配信
30年不変の政治
産経新聞
十年一昔というが、時代の移り変わりの激しい現代では30年は大昔か。1970年代
末に改革・開放政策に転じて以来、中国の経済・社会に起こった急激な発展と変化からそ
んな気にさせられる。しかし、この国の政治には本質的な変化がないな、と感じることが
ある。昨年暮れ、中国の作家、劉暁波氏に対し、懲役11年の判決が下されたときもそう
だった。
劉暁波氏の主要な罪状は、2008年12月にネット上に発表された民主化宣言「08
憲章」の中心的な起草者だったことだった。憲章は、一党独裁体制が党官僚の特権と腐敗
を生み、民主と人権を抑圧しているとして、民主主義体制への移行を主張する内容で、大
学教授、弁護士、作家ら303人が賛同の署名をしていた。
署名者の中には、中国の時事週刊誌『中国新聞週刊』が昨年末に出した号でこの10年
で最も影響力のあった知識人の筆頭に挙げた政府系シンクタンク「天則経済研究所」の茅
於軾所長はじめ穏健改革派知識人もいた。改革開放の進展とともに、民主主義への希求は
必然的な潮流になり、広がっているのだ。
- 55 -
これに対し、党指導部が危機感を持ったのは疑いない。中国当局が、憲章発表の前夜、
劉氏の身柄を拘束、同調者に警告したのはその表れだった。にもかかわらず、ネット上で
は、署名呼びかけに応じる人が急増していく。数日後には当局は憲章をネットから抹殺し
たが、国際的な反響を大きくしただけだった。劉氏への重刑は、当局が党への挑戦は容赦
しない決意を表明したものだった。
この判決を聞いたとき、頭に浮かんだのは、30年前の魏京生裁判のことだった。魏氏
は、文化大革命終結後の1978年秋、北京に旋風を起こした民主化運動の旗手的な存在
で、79年3月、トウ小平氏を毛沢東後の「新たな独裁者」と攻撃する文章を発表した後 、
逮捕され、同年10月、反革命宣伝扇動罪などで懲役15年の判決を受けた。
トウ小平氏は一党独裁下での経済建設を第一にし 、民主化運動を「社会の安定を損なう 」
として徹底的に嫌った。86年の学生デモを弾圧したのに続き、89年には武力鎮圧(天
安門事件)も辞さなかった。その原点が魏京生裁判であり、今回の劉氏の裁判も本質的に
は同じだった。
トウ氏以後の江沢民、胡錦濤両政権も、政治体制はそのままに、異議申し立て者を抑圧
しながら、経済発展を図ってきた。それによって今日の繁栄が可能になったというのが共
産党の主張である。しかし改革・開放の進展によって社会は国際化、多元化し価値観も変
化した。特にネットの普及で、人びとの発言空間が広がり、党はさまざまな挑戦を受けて
いる。
08憲章は、言論の自由や人権尊重など、国民の基本的権利の拡大に、三権分立という
西側の制度への移行を要求したものだった。それは中国が経済面だけでなく、政治的にも
世界の大国として影響力を持つようになった今日、国際社会が求めるものであり、劉氏の
公判に世界が強い関心を寄せ、日本を除く主要国が公判の監視に人を派遣した理由でもあ
った。
中国市場に寄せる世界の視線はますます熱く、日本企業の中国依存度も増している。そ
れは経済の原理と現状から当然のことだ。
が、日本政府も企業と同じレベルであっていいわけがない。劉氏の政治裁判に対する日
本の冷淡さは、欧米だけでなく、中国の知識人層の失望を招いている。(中国総局長)
引用終わり
「日本を除く主要国が公判の監視に人を派遣した」とは何と恥ずかしいことではない
か。民主と人権を声高に叫ぶ民主党政権は異議申し立てをすべきではないか!
「聖と俗」雑感(55)
Weblog / 2010 年 01 月 13 日
- 56 -
桜チャンネルが1月9日に行った新春討論をご覧ください。小沢一郎民主党幹事長が実
質的に政権を動かしている民主党政権の日本国家に及ぼす悪影響をマスコミがあまり報道
しないときにこのような討論によって日本の将来について真剣に考えるべきだと思う。
1/4【討論!】新春討論・平成22年この国の行方[桜 H22/1/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=GrfnMNWIo58
2/4【討論!】新春討論・平成22年この国の行方[桜 H22/1/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=tr_ko62xgJU
3/4【討論!】新春討論・平成22年この国の行方[桜 H22/1/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=K4Yda305mQM
4/4【討論!】新春討論・平成22年この国の行方[桜 H22/1/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=K4Yda305mQM
「聖と俗」雑感(56)
Weblog / 2010 年 01 月 15 日
日本が世界の他の国と違っている一つの点は、歴史を通じて連綿として皇室が続き、国
民の尊崇を受けているという点である。皇室をないがしろにする政治家がいる一方で、以
下の動画でご覧になるような学生がいることを知ってうれしく思う。
【三荻祥】天皇陛下がお護りになる日本の絆[桜 H22/1/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=dgubQhw0zc8
「聖と俗」雑感(57)
Weblog / 2010 年 01 月 16 日
シナという言い方をマスコミはしない。中国が一般的である。しかし、英語は China,
フランス語は Chine である。もともと中国とか中華という言い方はおのれを中心に置き、
東夷・西戎・北狄・南蛮つまり野蛮人が周りを取り巻いているとう尊大な呼称である。東
夷・西戎・北狄・南蛮は中国に朝貢すべき存在だというわけである。
つい最近、政権与党の幹事長は国会議員140数名他総勢600人以上を引き連れて朝
貢外交を行い、日本を属国だと認めるような媚態を示した。シナが未だに共産党によって
独裁的に支配され、人権も民主主義もないのに、なぜ朝貢のような振る舞いをするのか?
政権与党民主党は東アジア共同体構想を打ち出してシナにすり寄ろうとしている。外国人
地方参政権を実現してシナ人に国籍を与えようとしている。人口減少傾向が続いているの
- 57 -
で、経済界も外国人地方参政権や外国人住民基本法などを歓迎しシナ人大量流入を容認し
ているかに見える。しかし「聖と俗」雑感(53)で述べたように、シナ人を大量に受け入
れれば、日本は亡国の道をたどる。
亡国・売国の道ではなく、天主が与え給うた俗の世界における国家の存立・愛国の道を
進むべきである。シナが共産主義をすでに放棄しながら、共産党独裁を続けているのは欺
瞞そのものにほかならない。シナに近づくことの危険・シナ人をただ経済的な観点からだ
け受け入れることの危険をもっと敏感に察知すべきではなかろうか。
「聖と俗」雑感(58)
Weblog / 2010 年 01 月 17 日
民主党はマニフェストにも載せていない外国人地方参政権付与法案を明日からの通常国
会に提出しようとしている。小沢一郎民主党幹事長は韓国の李明博大統領の兄である李相
得氏に外国人地方参政権付与を約束した。しかし問題なのは在日韓国人だけではなくて、
年々増加しつつあるシナ人である。昨年から出されている動画を参考にして、外国人地方
参政権付与法案がもっている国益を損なう危険な面に注目してください。
小沢民主党が、外国人参政権を急ぐ理由
URL:http://www.youtube.com/watch?v=9QxuJY0N8f0
(削除されています)
【ニュースの読み方】外国人地方参政権への暗流[桜 H21/11/20]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ebpUt__mEeo
【ニュース Pick Up】外国人参政権・浸透を図る中国と一蹴したフランス[桜 H22/1/15]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=pPziFCOiqNg
「聖と俗」雑感(59)
Weblog / 2010 年 01 月 18 日
今日から通常国会が始まりました。昨日に引き続き外国人地方参政権付与に関する問
題について YOUYUBE からいくつかの動画をご覧ください。
この問題は外国人排斥ということではなくて、日本という国の国益、日本国家の独立
の問題です。 NHK などのマスコミはこの問題についてまったく沈黙を守っていますが、
それには何か意図的なものもあると思わざるを得ません。鳩山首相の「日本列島は日本人
だけの所有物ではない」という考えを実現させようとしているのでしょうか?
【草莽崛起】1.11 売国議員を落選させよう![桜 H22/1/12]
- 58 -
URL:http://www.youtube.com/watch?v=fTw3L-ClNtI
【断舌一歩手前】外国人参政権を先送りにするには[桜 H22/1/12]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=2ZW_eFhYxOw
【ニュース Pick UP】民団と外国人参政権 ほか[桜 H22/1/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=DkfP_B-Oph8
【勝岡寛次】再検証・日韓併合 100 年[桜 H22/1/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=QYV91bFaTz0
鳩山首相が民主党幹事長であったときにニコニコ生放送で「日本列島は日本人だけの
所有物ではない」と語った動画を見つけました。
【民主党】鳩山由紀夫、売国行為を平然と賛美する
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ZkpEvS654hg
(削除されています)
この元鳩山幹事長の発言に対して三輪和雄氏はこう反論しています。
【断舌一歩手前】日本列島は日本人だけの所有物じゃない??
URL:http://www.youtube.com/watch?v=jdvoDMQKP_I
「聖と俗」雑感(60)
Weblog / 2010 年 01 月 19 日
1月14日の産経ニュース:政治欄での桜井よしこ氏の以下の提言を読んでください。
日米安保改定条約調印記念に関する日米両国の声明の出し方、沖縄普天間飛行場の移設問
題、永住外国人への地方参政権付与の問題などに関して鳩山首相の無定見なあり方を厳し
く追及し、「国家としての理念と国益の問題」を「共生や友愛」の問題にすり替えている
鳩山首相に対して「日米保と参政権、それらが国益に及ぼす影響について考え、その正し
い仕分けもできない鳩山氏であれば、もはや首相をお辞めいただくしかないだろう」と結
んでおられる。
花岡信昭氏の花岡信昭メールマガジン766号[2010・1・17]をご覧下さい。秘書
3人が逮捕された民主党小沢一郎幹事長が「検察と戦う」と公開の席で述べ、首相が「ど
うぞ戦ってください」と激励するというようなことは前代未聞のことである。このような
政権を出現させてしまった国民の責任は重いと思う。
以下の動画も合わせてご覧下さい。
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1/2【1.16 民主党大会】外国人地方参政権阻止緊急国民行動 報告[桜 H22/1/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=xcAa1j7GlHY
2/2【1.16 民主党大会】外国人地方参政権阻止緊急国民行動 報告[桜 H22/1/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iRlxVLEewfE
「聖と俗」雑感(61)
Weblog / 2010 年 01 月 20 日
外国人地方参政権付与法案に関して以下の動画をご覧ください。われわれは、民主党
の「子ども手当」や「高校無償化」に騙されずに、危険な法律案が目白押しになっている
通常国会の行方に注目しなければならない。
【江崎道朗】日本解体法案にどう立ち向かうか?[桜 H21/11/24]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=C0ZQdqasBAk
ところで、先日の民主党大会での小沢幹事長のあいさつと鳩山首相の激励には驚きで
あるが、このことに関して元衆議院議員の西村眞吾氏は「眞吾の時事通信」で次のように
述べておられる。(一部抜粋)
「
十六日の日比谷における民主党大会は、馬鹿らしくて注目した訳ではないが、かいつ
まんだ感想を言えば、追い詰められた
左翼の会だ。このような集会は、かつて大学紛争中の民青主導の集会によくあった。
「外部の大きな弾圧勢力」を想定し、その共同幻想のもとに一致団結して「断固戦う」
と誓い合う。全く馬鹿らしい民青的手法である。
小沢氏の「側近」と会議運営手法には、民青の臭いがするので 、かつて 、その「知恵袋 」
に 、「貴方は、学生時代、民青にいなかったか」と聞いたことがある。答えは 、「そうで
す」だった。
小沢氏も、鳩山総理大臣も、「検察の横暴と戦う」だと。
政府与党が、つまり、行政の長と立法の多数集団が、司法検察と戦うというのか。言う
までもなく、逮捕状は、裁判所が発布して検察が執行しているのだ。
貴君らは、三権分立を如何に解しているのか。
この個別的事件に関して、行政と立法を盾にして戦うと党大会で合唱するとは、小沢氏
と鳩山氏の頭は、国家の体制も分からない「錯乱」であると言うしかない。小沢・鳩山コ
ンビは、亡国の錯乱か。
小沢さん、鳩山さん、戦うなら、法を武器として一人で戦え。国家の公職を利用するな 。
事件は極めて個別的ではないか。法治国家の日本では、国民は総理大臣であろうが、ホー
ムレスであろうが、等しく、法を武器として戦える。反対に、小沢だから、総理だから、
特別に戦える手段は用意されていない。これが、法治国家なのだ。
- 60 -
(不肖、西村はそうした。「国策捜査」だとか、検察の横暴だとか言わなかった。一人
で戦った。そして、検察が国会議員の首を取るために用意した訴因において、「無罪」を
いただき、検察はこの無罪に対して控訴をしなかった。現職国会議員を起訴した訴因にお
いて一審で無罪が出て検察が控訴しないのは希有である)
それを、この十六日の両名は、大学紛争時の共産党民青のように「国家権力の横暴」に
すり替えた。そして、大勢の国会議員の同調のヤジを演出した。民青的手法に従うなんと
惨めな国会議員の姿か。両名は卑怯だ。
民主党の大会は、最も精神的に脆弱で、それ故に卑怯な者達に、日本がハイジャックさ
れていることを示したものである。」
衆議院議員西田昌司氏も次のように言っておられる。
西田昌司showyouビデオレター( 2010.1.17)検察と戦えとは何事だ
URL:http://www.youtube.com/watch?v=0-ssX0kDAyY
「聖と俗」雑感(62)
Weblog / 2010 年 01 月 23 日
愛国と言えば反動だと理解するのは異常である。何度も言ってきたが、聖と俗という二
つ秩序のうち、俗の秩序において各人が生まれた国家を愛することは天主の思し召しであ
る。天主は世界国家をつくられなかった。人種・民族・皮膚の色の違いも含めて、地球上
のそれぞれの国が言語・習俗・文化を異にしながら、それぞれの独自性を発揮し、伝統を
重んじ、よき習俗・道徳、健全な歴史観を保持していくことが天主の御旨である。
戦後の日本は、占領政策と左翼の宣伝・教育によって、戦前の日本のすべての在り方を
否定する「日本悪しかれ史観」を骨の髄まで浸透させられた。村山談話や河野談話に見ら
れるように、政府自体がこの「日本悪しかれ史観」を引きずってきた。民主党政権は村山
談話を踏襲するのみならず、「行動で示さなければならない」と言っている。
政府だけでなく、朝日や毎日のような大新聞、公共放送を看板に掲げている NHK もま
ったく左翼的である。国際法に則らない極東軍事裁判によって大東亜戦争が日本の一方的
な侵略戦争だと断罪され、大量の左翼知識人が教育や政治や官僚制度の中に入り込み、日
本人を左翼的な考え方に馴染ませてきた。言論の自由がないときに作られた憲法が未だに
大切にされ、その中でも第九条が、日本の国防をも十分に果たせないような現実を作り出
している。平和憲法によって日本は守られてきたというのは幻想である。アメリカの核の
傘の下にいたから、旧ソ連や中国・北朝鮮などの共産主義国の侵略から守られてきたので
ある。
大東亜戦争が日本の一方的な侵略戦争ではなかったことは、 1951 年 5 月 3 日に、アメリ
カの上院軍事外交合同委員会が行ったアメリカの極東政策に関する公聴会の席でのマッカ
- 61 -
ーサーの以下のような証言が明らかにしている:
「日本は絹産業以外には固有の産業はほとんどない。(中略)綿がない、羊毛がない、
石油の産出がない、錫がない、ゴムがない、その他実に多くの原料が欠如している。もし
これらの原料の供給を断ち切られたら、一千万から一千二百万の失業者が発生することを
彼ら(日本)は恐れていました。したがって、彼らが戦争に飛び込んでいった動機は、大
部分が安全保障の必要に迫られてのことだったのです」(小堀桂一郎訳、太字は引用者)。
マッカーサーのこの証言は東京裁判の無効宣言ともいうべきものである。
「聖と俗」雑感(63)
Weblog / 2010 年 01 月 25 日
大東亜戦争は自衛のためのやむを得ぬ戦争であっただけではなく、白人欧米諸国家(イ
ギリス、フランス、オランダ、アメリカなど)のアジア植民地支配からのアジアの解放を
結果としてもたらした。大東亜戦争の日本による最初のうちの勝利によって、植民地とさ
れたアジア諸国が独立への希望を抱き、日本の敗戦によっても、もはや再植民地化の道を
辿らなかったことは歴史的な事実である。
中村粲氏は「大東亜戦争への道」で次のように述べておられる:
「...近代に於ける我国の対外行動は殆どの場合、国家民族としてのぎりぎり一杯の必要を
理由としてゐたのであり、それを顧慮せず簡単に "侵略 "と呼ぶことは事実に反し、歴史を
歪めることになる。
第二次大戦以前、四千万の英国民はアジアとアフリカで四億五千万人の人々を支配して
ゐたが、この植民地支配は英国の安全と生存の上から絶対不可欠のものであったと云へる
であらうか。英国は現在なほ香港を租借し続けてゐるが香港に対する英国の必要度は南満
州に対する日本の必要度に比較し得るであらうか。香港を失っても英国の安全も生存も脅
かされることはない。だが、南満州を失ふ時、日本の安全も生存も忽ち危機に陥るのであ
った。いみじくもグレー卿が述べた如く、日本は満州の地に「鮮血を植ゑた 」のであった 。
因に中国は、日本の満州進出を侵略として、そのために日本と戦争までしながら、英国の
香港支配は阿片戦争以来百五十年の今日に至るも、これを承認し続けてきてゐるではない
か。
米国はどうか。西海岸から四千キロ以上もの海濤を隔てたハワイを併合するのに、国防
または生存上の絶対的な正当理由があっただらうか。明らかに否だ。いはんや、一万三千
キロもの遠隔にあるフィリピンを領有する如何なる切実な国家的要請もなかった筈であ
る。
フランスの印度支那植民支配然り、オランダのジャワ、スマトラ支配も同断である。広
- 62 -
大な欧亜大陸を征服し侵略した帝政ロシアとソヴィエト・ロシアに至っては、正に領土欲
の権化と評する他ないではないか。
風濤万里の他国領土に兵を進め、これを植民地として支配し搾取したこれら欧米列強の
対外行動と比べる時、我国の対外進出たるや、実に緊切の必要に迫られた行動であったと
云はねばならない。
国際社会に於て『自存権』は全ての義務に優先すると説く学者もゐる( Rivier)。『自存
権』は他国の権利を尊重する義務さへ無効にすると ...
かく見てくる時、近代日本の対外行動を簡単に『侵略』と呼び捨てることのいかに当らざ
るかを改めて痛感する。」
(引用終わり)
聖と俗」雑感(64)
Weblog / 2010 年 01 月 26 日
「大東亜戦争への第二の流れ」として、中村粲氏は次のように述べておられる:
「それはロシア革命以後の共産主義防遏(ぼうあつ=ふせぎとめること:引用者注)の
戦ひであった。
大正中期以降の歴史を思ひ返さう。シベリア出兵、満州事変は何れも、いかにして共産
主義の危険から東亜と日本を守るかの問題意識と深く関はってゐた。支那事変発生の背景
にコミンテルンの謀略があったことも本書で指摘した。更に、日米交渉の最大争点が支那
に於ける防共駐兵の問題であったことは、我が国策が最後まで防共と不可分のものであっ
たことを物語ってゐよう。
惜しむらくは、米国に、我国の防共努力に対する理解の欠けてゐたことである。東亜に
於ける共産主義の防波堤たらんとする我が日本の立場に対する正当な認識が米国にあった
ならば、日米関係と東亜に於ける全事態は、全く別の展開を遂げたのではあるまいか。
所で昨今、東欧、バルト三国その他世界各地で、共産主義の思想と体制が人間の自由を
抑圧するものとして、その権威を否認され、その罪過が民衆によって問はれるといふ注目
すべき現象が連鎖的に生起しつつある。ロシア革命以来、共産主義七十有余年の政治犯罪
史の告発と断罪が始ったのだ。の澎湃(ほうはい)たる反共機運を歴史の光の中に置いて
見るならば、決定的に重大な問題が浮かび上がってくるのに気がつく。
即ち、共産主義が邪悪な反人道的イデオロギーであり、政治体制であるならば、その共
- 63 -
産主義と一貫して戦った日本は先見の明があり、基本的には人道の側に立ってゐたとの結
論になるのではないか、といふことだ。共産主義の否定が人間回復への道であり、歴史の
正しい方向であるならば、防共への第一線を戦ってきた日本は、少なくとも歴史の正しい
流れに沿って歩んでゐたと結論できるのではないか。『軍国主義』日本は、人類救済の先
導者であったことにはならないか。もしさうならば、当時は他国侵略と見えた行動も、大
局的には防共といふ大義のための一時的な方便であったといふことにならう。
してみれば、共産主義を民主主義と同一視し、善なる体制と前提した上で日本の行動を
断罪した東京裁判史観は、その前提が崩れた今日、完全に成立しなくなる。逆に共産主義
の防波堤たらんとして戦った日本は、基本的には侵略戦争ではなく、正義と人類救済の戦
争を遂行してゐたことになり、マクロ的には 、正しい歴史の流れに従ってゐたことになる 。
防共戦としての性格をもつ大東亜戦争は、いまその正当性を事実を以て立証されつつある
と云へよう。
共産主義社会の実現を最高善とし 、そのための破壊工作や戦争を民族解放戦争と美化し 、
斯かる共産破壊活動から自らを守らんとする陣営を反動、帝国主義、侵略の道をゆく者と
して歴史を記述してきた左翼史家達は、いまや決定的な歴史評価の転換を、世界の人民大
衆によって迫られてゐると云へよう。マルキストおよびその同調者達に、彼等の歴史観の
誤りを率直に認め、訂正する良心と勇気があるかどうか、厳しく見守ってゆかねばなるま
い。」「
( 大東亜戦争への道」pp.658-659)
(引用終わり)
まことに中村氏の云われる通りであると思う。アメリカは戦前にソビエト共産主義と共
同して日本を打倒し、戦後日本に共産主義を跋扈させたことで、日本の左翼的な土壌を育
ててしまったと思う。世界の他の国々で共産主義がもはや力を持ち得ない今日、日本にだ
けは左翼思想が幅を利かせているのは、日本人の大部分が東京裁判史観によって洗脳され
てしまったからであろう。われわれはこのような日本悪しかれ史観から早く脱却しなけれ
ばならないと思う。
聖と俗」雑感(65)
Weblog / 2010 年 01 月 29 日
ロシアはそれまでどの国からも敗れたことがないのに、日露戦争( 1904 - 1905 明治
37-38)によって、非白人国の日本に敗れ、ポーツマス講和条約を結んだ。この悔しさ、
恨みは帝政ロシアが崩壊してソビエト共産主義政権が生まれてからも消えることなくロシ
ア人の胸の奥底深くに残ったと云われる。
1919 年(大正 8 年)レーニンはモスクワにコミンテルン(共産主義インターナショナ
ル)を組織したが、これは国際組織というよりはソ連共産党の下部組織を世界各国に置い
- 64 -
たというのが実情であった。コミンテルンが 1932 年(昭和 7 年)に日本に与えたいわゆ
る「三十二年テーゼ」は、日本人に日本国を貶め、蔑ませるために日本共産党に与えた、
世界各国の共産党への指令書には見られない特殊な指令書である。元共産党員であった谷
沢永一氏は「世界の共産主義者は階級闘争の敵を憎みますけれども、祖国に対しては愛国
者であるのが常例です。 ....わが国の共産主義者だけが、祖国を憎み、祖国の歴史を悪しざ
まに罵り、国民に軽侮の眼を向け、反日的日本人になるのです」と云っておられる。
このことは、谷沢氏によれば、「三十二年テーゼ」(正式には「日本における情勢と日
本共産党の任務についてのテーゼ」)を日本共産党が絶対的に正しい、一つの聖典のよう
なものとして無批判に受け取ったことに起因している。日本の共産党ばかりでなく、すべ
ての左翼人はコミンテルンに無批判に平伏し、三十二年テーゼを絶対の真理と考えている
そうである。
三十二年テーゼにはさまざまのことが云われているが、そのひとつの点は「日本は強盗
的帝国主義であり、現に帝国主義的強盗戦争をおこなっている」ということである。この
ことが現在も続いている「日本悪しかれ史観」の根底になっている、コミンテルン史観へ
の拝跪なのだ。日本の左翼はコミンテルンのこのマインド・コントロールに現在もかかっ
たままなのだ。
参考文献:谷沢永一「悪魔の思想 『進歩的文化人 』という名の国賊 12 人」クレスト社 、
平成 8 年
聖と俗」雑感(66)
Weblog / 2010 年 01 月 31 日
日本は世界にも稀な、連綿と続いている皇室を戴いている国である。現在世界には多く
の王国があるが、しかし日本のように途切れることなく続いて現在百二十五代目の天皇を
戴いている国はない。
シナは四千年の歴史を誇ると自負しているが、王朝が日本のように今日まで連綿と続い
ているわけではなくて、易姓革命によってさまざまの民族の王朝を交替させてきた武力革
命の国である。王朝の交替にもかかわらず、シナは華夷秩序(すなわち、おのれを中華と
して中心に置き、四囲の国々を東夷、西戎、南蛮、北狄として従属させようとしてきた)
の国である。シナにとって日本は東夷というわけである。シナには天子、皇帝が存在する
が、四囲の夷狄の国々には天子・皇帝の存在を許さず、ただ王という称号を許して朝貢さ
せようとした。
王の王たるキリストは王を敬うことをよしとなさる。キリストは革命をよしとなさらな
い。フランス革命は王制を倒して王の一族を断頭台に送った。ロシア革命によってもロマ
ノフ王朝最後の皇帝一家は惨殺された。革命はどこでも血なまぐさい。シナやロシアが日
- 65 -
本に対して敵意をむき出しにするのは、皇室が連綿と続いているからであろう。彼らは逆
立ちしても日本とたちうちできない。共産党や左翼は「天皇制」という言葉を作りだし、
それにファシズムを結びつけて天皇制ファシズムが近代日本に害を及ぼしたと主張し、現
憲法に規定されている象徴天皇をさえ否定する。これはシナを喜ばせる理屈である。日本
を人民民主主義国家にすれば、日本を華夷秩序のうちに押し込めることができるからであ
る。
小沢一郎民主党幹事長がシナ北京に国会議員 140 数名を含む総勢 600 人以上の日本人を
引き連れて行き、日本人民解放のための野戦軍司令官として働くと胡錦濤国家主席に述べ
たことにわれわれは注意しなければならない。北京訪問の見返りに、習近平国家副主席を
天皇に強引に引見させたことと結びつけて考えると、小沢民主党がこれからしようとして
いることの恐ろしさが分かる。東アジア共同体構想、外国人地方参政権付与法案、等々、
ひょっとすると、憲法の第一章の廃止も?
聖と俗」雑感(67)
Weblog / 2010 年 02 月 01 日
鳩山首相は就任直後に「私は靖国に参拝しない」と断言した。どこの国も自国の兵士が
自国を護るために戦死した場合国立墓地に手厚く葬り、国家元首がその慰霊に参拝するの
は当然のこととしている。
日本でその国立墓地に相当するのが靖国神社である。遺体の埋葬地としての墓地ではな
く、国難に殉じた人々の霊が合祀されている。国家の命令によって国家の存続のために戦
って亡くなったすべての名誉ある戦没者を慰霊することは、人間としての当然の行いであ
り、天主の掟にかなうものである。私のためにではなく、公のために戦死したならば、国
家、あるいは国家にかわる機関がその慰霊を行うことは人間としてなすべき行為である。
戦争はないに越したことはないが、しかし国際間の紛争処理として認められてきた。大
東亜戦争は前に述べたように「自衛のための戦争」であって、決して侵略戦争ではなかっ
た。戦争に殉じた人々は国家のために亡くなられたのであるから、その慰霊を行うことは
当然のことである。靖国神社が宗教法人であるからとか、そこに A 級戦犯が合祀されて
いるから、参拝をするべきではないと云うのは筋違いである。国難に殉じた人々の犠牲の
上に今日のわれわれの生存が成り立っているのであるから、慰霊をすることは国民の義務
であるはずである。
聖と俗」雑感(68)
Weblog / 2010 年 02 月 02 日
日中歴史共同研究 報告書公表
URL:http://www.youtube.com/watch?v=rg-k81RKZGo(削除されています)
- 66 -
【魔都見聞録】日中歴史共同研究なんてまっぴらゴメンだ![桜 H22/2/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=j-vfzfON8DA
以上二つの動画をご覧になってどう思われたでしょうか?「証拠として通用する写真は
1 枚もなかった」と「南京事件
慎次郎
『証拠写真』を検証する 」(東中野修道
小林進
福永
草思社)でなかったと検証された南京事件について日本側があったことを認め、
ただ人数を中国側主張の 30 万人に対して日本側が数万から 20 万人とした、などという報
告書を作成するというとんでもない共同研究であると思う。さらに、現代の中国の天安門
事件については中国側が双方の見解の公表を拒否するという手前勝手にあきれて口がふさ
がらないと云うしかない。日本はシナとの情報戦争で完全に手玉に取られているのではな
いか。
聖と俗」雑感(69)
Weblog / 2010 年 02 月 03 日
シナとの情報戦争について藤井厳喜氏は「NHK 捏造事件と無制限戦争の時代 」
(総和社
平成 21 年 11 月)の中で詳しく述べておられるが、参考のために以下の YOUTUBE 動
画をご覧ください。
常識的にはあり得ないと思われるが、シナが実際に NHK を支配しているということがこ
の書物によって明らかにされている。シナとの貿易にその活路を見出している経済界もま
たまったく親中的となっている。人権や民主主義を主張する左翼はシナの人権抑圧や非民
主的独裁政治、またチベット、ウイグル侵略、両国人の虐殺については口をつぐみながら 、
日本がかつて侵略国家であった、それゆえにシナに対して永久的に謝罪し続けなければな
らないという間違った考えを国民に押しつけている。
【厳喜に訊け!】NHK問題に見る無制限(超限)戦争[H21/7/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Lp-nUyJUtzM
「聖と俗」雑感(70)
Weblog / 2010 年 02 月 04 日
民主党政権は左翼政権である。すでに破産している共産主義の政策を次々と実行に移そ
うとさまざまの法案を準備している。外国人地方参政権付与法案、夫婦別姓法案、人権擁
護法案、国会図書館に戦前日本の悪行を研究し、保存させる法案等々、日本国家解体、家
族解体、教育改悪を狙っている民主党政権はアメリカとの絆を断ってシナ共産党国家の属
国になろうとしている。 2 月 2 日に行われた「【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総
決起集会」の模様を以下の動画でご覧下さい。
- 67 -
1/2【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 1 [桜 H22/2/3]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=xSMMjYcCl_U
2/2【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 1 [桜 H22/2/3]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=GJCrEjTWcRc
「聖と俗」雑感(71)
Weblog / 2010 年 02 月 05 日
金まみれの二人のトップに率いられた民主党は党内議論もないままに、トップの続投を
よしとしている。一度やらせてみればいいじゃないかという気持ちで民主党に投票した国
民は、NHK をはじめとするマスコミの民主党に対する露骨な応援で、現実の危険から目
を逸らされている。
産経ニュースは次のように報じている。
鳩山首相、人権侵害救済法案の早期提出表明
言論統制の危険性も
2010.2.3 20:17 MSN 産経ニュース
鳩山由紀夫首相は3日の参院本会議での代表質問に対する答弁で、民主党内で検討さ
れている人権侵害救済法案(旧人権擁護法案)について「できる限り早期に国会に提出で
きるよう努力を約束する」と表明した。また、「差別問題をはじめ数々の深刻な人権問題
が後を絶たない。人権救済機関の創設は非常に重要だ」と必要性を強調した。民主党の松
岡徹氏の質問に答えた。
首相が同法案の提出に強い意欲を示したことで、永住外国人への地方参政権(選挙権)
付与法案や夫婦別姓法案と合わせ、与野党の保守系議員らが「日本を日本でなくする国家
解体法案」と指摘してきた3つの法案が今国会でそろい踏みする可能性が出てきた。
民主党の救済法案は、各省庁の上位に、独立性が高く他の機関のチェックの及ばない「第
2の司法機関」ともいうべき人権侵害救済機関を設置することを柱としている。
かつて自民党政権も党人権問題調査会を中心に法整備を検討し、平成20年に法案(太
田誠一調査会長私案)をまとめたにもかかわらず、結局は国会提出に至らなかった。人権
侵害防止は他の法令で可能とされる上、法案は肝心の「 人権侵害の定義があいまい」で「救
済機関の権限が強大」と指摘されたためだ。また、公権力による民間の言論活動への介入
の根拠となるだけだとの意見も多数出された。
一方、民主党は昨年の衆院選マニフェストで「人権侵害救済機関の創設」などを掲げ、
千葉景子法相は就任直後の9月17日の記者会見で、「国際的にみても(設置が)当たり
- 68 -
前の機関だ。実現に向けて早急に取り組みたい」と語っていた。
ただ、民主党案は自民党案よりさらに大きな問題点も指摘されている。1つは、焦点の
救済機関を自民党案の「法務省の外局」ではなく、首相官邸直結の「内閣府の外局」に設
置することだ。政府と党の一体化を進める民主党政権では、党の意向がより反映されやす
い。さらに、救済機関を中央だけでなく、各都道府県に置くことや、立ち入り調査などを
行う人権委員に国籍要件を設けないため、外国人の就任も可能とされることも問題視され
ている。
救済機関は、人権侵害の申し立てがあれば、立ち入り調査のほか、調停や仲裁、勧告、
公表、訴訟参加など国民生活の隅々にまで介入・干渉する司法権を持つ。また、報道機関
には努力義務を課すなどメディア規制色も強い。
これらは、民主党の支持団体である部落解放同盟の要望をほぼそのまま取り入れたもの
でもある。野党議員からは「人権救済とは名ばかりで、政府や特定団体による『人権抑圧
法』だ」との批判もある。(小島優)
(引用終わり)
-------------------昨日御紹介した 2 月 2 日に行われた「【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決
起集会」のパート2をご覧ください。
【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 2 [桜 H22/2/4]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=gldCwmria4g
2/2【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 2 [桜 H22/2/4]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=MufqBhsyRYo
「聖と俗」雑感(72)
Weblog / 2010 年 02 月 06 日
一昨日、昨日とご覧いただいた【 2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報
告のパート3がアップされていますので、引き続いてご覧ください。月曜日にはパート4
もあるようで楽しみにしています。
1/3【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 3 [桜 H22/2/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=FpaH854PwbY
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2/3【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 3 [桜 H22/2/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=WSHb7vOCPhA
3/3【2.2 頑張れ日本!】日本解体阻止!全国総決起集会報告 Part 3 [桜 H22/2/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iTi31I22jq4
「聖と俗」雑感(73)
Weblog / 2010 年 02 月 07 日
西村眞悟氏の「眞悟の時事通信」から 2 月 3 日と 2 月 4 日の二つの御主張を引用させて
いただきます。
平成 22 年 2 月 3 日(水)曜日
頑張れ日本!
本日三日未明から、政治資金規正法違反容疑に関して、小沢民主党幹事長の不起訴方向
での決着の噂が流れている。現在のところ、検察が最終的に如何に処置するか分からない 。
その上で、次のことを指摘しておきたい。
検察が、政治資金を報告書に記載したか否かで小沢氏の秘書を逮捕したからといって、
小沢氏に関する疑惑が、報告書への記載の有無に尽きるわけではない。
かつてアメリカのシカゴを闇で支配していたギャングの親分アル・カポネを、エリオッ
ト・ネスが脱税容疑で起訴したからといって、アル・カポネに関する疑惑が、脱税に尽き
るわけではないのと同じである。
エリオット・ネスが脱税を突破口にしたように、現在検察は政治資金規正法を突破口に
している。
これに関して、突破口にはならなかったようだという噂が、本日未明から流れているわ
けだ。
ギャングの親分アル・カポネは、シカゴの市会議員や警察はもちろん、裁判所の陪審員
を金で買収していたので、エリオット・ネスの捜査と突破口阻止に自信満々だった。しか
し、最後の段階で裁判官が買収されていた陪審員を交代させて、正当な結論への道が開か
れた。
つまり、アル・カポネへの「法と正義」実現への突破口が開いたのである。
ところで、このアル・カポネに関する事例つまり捜査官や陪審員の買収と同じ「法と正
義」への障害が、小沢氏の捜査に関してあるのだろうか。これが、問題だ。しかし、現在
のところ、まだ、噂の域を出ない。
さて、この突破口の話はともかく、小沢氏への疑惑の本質は何だろうか。それは、小沢
氏の下に入った政党助成金という公金が、一体どうなったのだろうか、小沢氏は何に使っ
たのだろうか、ということ、つまり、そこに横領がなかったのか否かということである。
- 70 -
これが、小沢氏に関する「法と正義」の実現であり「刑事司法の領域における小沢問題」
である。
次に、「政治領域における小沢問題」がある。
そして、国家の運命にとって、この問題がさらに重要である。
まず、小沢氏は何人(なにじん)なのか分からない。
昨年末の中国と韓国における小沢氏の発言を知ると、日本人としてまことに情けないこ
とながら、彼が何人か分からないのである。
とは言え、彼は日本の国会議員であることは確かであるが、日本人でないことは確かで
ある。
まず、北京では、彼は中国共産党の「人民解放軍の司令官」だと自ら言った。そして、
ソウルでは次のように言った。
「日本人はもともと民度が劣るから、君達韓国人のような優秀な民族の血を日本人に入れ
ない限り、他人やアジアに寄生して生きる害虫日本人が増えるだけだ」
外国でこのようなことが言える日本の国会議員が、果たして日本人だろうか。ここに彼
の本質が露呈された。
小沢氏は、まさに「語るに落ちた」のである。
小沢氏は、日本人を軽蔑し見くびっているようだが、
日本人は、このような何れの国に忠誠心を持っているか分からない政治家によって「改
革」されることを黙って見過ごすほど民度は低くない。
この中国と韓国において露呈された小沢氏の「本音」と小沢氏が推進しようとしている
外国人参政権付与法案を合わせれば、
小沢氏は、この法案を実現することによって、中国と韓国・朝鮮の我が国への内政干渉
が、合法的日常的に実施される道を開こうとしていると断定できる。つまり、小沢氏は、
我が国を中国共産党に売り渡すかのように、我が国国政の内部から、我が国の国家主権を
腐敗させ崩壊させようとしているのである。
この過程で使われる民主党の政治用語例えば「人権や平等や国際協調や東アジア共同体 」
は、日本国民が「民度が低い」ので、国家解体という狙いを誤魔化すために考えられた偽
装表示である。
私は、アメリカのオバマの「チェ~ンジ、イエッス
ウィー
キャン」も馬鹿らしい標
語だと思う。それ以上に馬鹿らしく亡国的なのは 、民主党の「改革」つまり「チェーンジ 」
である。
何故なら、この民主党の改革は、日本人を軽蔑し日本人の心をもたない帰属不明の人に
より無批判に煽られているからである。
そこで、この我が国政治におけるこの重大問題に関して、
日本文化チャンネル(代表
水島
総氏)の呼びかけで、
「頑張れ日本!全国行動委員会」(代表
前航空幕僚長田母神俊雄)が結成され、
- 71 -
「日本解体阻止!外国人参政権阻止!全国総決起集会」が、
昨二月二日、日比谷公会堂で開催された。
私も、八尾の三宅博氏や堺の水ノ上成彰市議会議員等大勢の同志とともに出席させてい
ただいた。
日比谷公会堂は、一階から三階席まで満席で後ろには大勢の人が立って参加していた。
昼と夜の出席者は三千名を越えると思われる。演壇から見渡すと、それこそ、北海道か
ら九州沖縄まで、全国の国を憂う方々が集まっておられた。
それは、一七日前に同じ場所で開かれた民主党という傀儡政権を運営する政党の大会と
は全く意義の違う集会だった。
つまり、一七日前は「亡国の集会」であったが、
昨日は「日本再興の集会」つまり頑張れ日本!の集会だった。
断固として、外国人参政権を阻止すること、その為にまさに戦後から脱却するための真
の保守の勢力が結集しなければならないとの総意が表明された。
そして、これこそ、真の保守結集の始まりの姿だった。
この集会での決議の最後の呼びかけを記して本報告を終えたい。
一、全国の日本草莽(草の根)は、草莽崛起せよ!
一、全国の日本草莽は「頑張れ日本!全国行動委員会」に結集
し、起ち上がれ!
一、全国の日本草莽は、それぞれの地方組織「頑張れ日本!委員
会」を結成し、地方
から中央へ攻め上がれ!
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=486
平成 22 年 2 月 4 日(木)曜日
原点・愛国心、祖国への愛が日本を守り救う
政治も、教育も、経済も、経営も、祖国への愛が根底になければならない。それがなけ
れば、無力だ。
昨日、二月二日の日比谷公会堂の「頑張れ日本!日本解体阻止!外国人参政権阻止!全
国総決起集会」のことを書いたが、そこに参集した三千名を越える方々が訴えたものは、
つまり、
「祖国への愛」であった。
この単純で明快な心的事実をお伝えするために、昨日に続きここに入力している。
二月二日に集まられた方々、即ち同志は、この「祖国への愛」の故に、国家の危機を感
じ、自分も祖国に対して何かをしなければならないという思いで集まられたのである。
では、その危機とは何か。
それは、戦後体制の極まった果てにこの一年で我が国の中枢部に顕著に表れてきた外国勢
力に迎合した日本解体の動き、
つまり、「祖国への裏切り」である。
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考えてみれば、民衆が如何に祖国を忘れようとも、
政治の中枢にあるものは祖国に忠誠を誓わなければならない。
また教育者として日々子供たちに接する者は、祖国への愛を子供たちに伝えねばならない 。
また、自国の若者に、職場を提供できなくなった経営者は、如何に会社が世界的大企業
であっても、自国の経済界の代表となってはならない。経営者は、外国に存立の足場を置
けば、お得意様である外国のために働かざるを得ないからである。
しかし、現在の我が国は、政界、教育界、経済界において全てこの正反対の現象が起き
ている。即ち、具体的に言えば、
政治の中枢にある者は、中国共産党に迎合して、韓国で祖国を侮辱している。
教育者は、日本が中国や朝鮮に悪いことをした国だと日々子供たちに教えている。
経営者の代表は、中国の統計に幻惑されて中国で儲けさせてもらえると迎合し、常に中
国寄りの発言をして国政に影響を与えようとしてきた。特に 、車を中国で売っている会社 。
そして、これらの各界の者達は、靖国神社に参拝しない。我が国では政界、教育界、財
界で「偉くなれば」、中国様に気兼ねして靖国神社に参拝しないのだ。
つまり、各界の中枢部が、祖国よりも外国に迎合する者達で占められている。そもそも
外国に迎合する者でなければ中枢に入れない。この逆転現象、閉塞状況、これが我が国の
危機である。
よって、日本解体阻止、日本再興の道とは、この逆転を解消することに尽きる。我が国
の中枢部に祖国への愛をもった者達を送り込むことである。
その為に、政界の再編はどうしても必要である。その再編は、祖国への愛をもった保守
の新党誕生という起爆剤によって開始される。
今は、その為の圧縮熱を高める時期である。
臥薪嘗胆という言葉がある。
日清戦争後の明治二十八年、我が国はロシア、フランス、ドイツの三国干渉を受け入れ
て山東半島を清国に返還した。以後我が国は、この屈辱を忘れずに独立自尊の力をつける
ために歯を食いしばった。この時の合い言葉が、臥薪嘗胆である。
今、歴史観において教育において政治において、我が国は三国干渉を遙かに凌駕する干
渉を中国共産党から受けている。
その上で、中国共産党は、核ミサイルと海軍力を中心に巨大な軍備拡大に乗り出してい
る。
明らかに、我が国を力で屈服させるためである。
中国は、日本と戦いそして勝つために、軍備を増強している。つまり、、我が国は顔を
背けて見ようとしていないのであるが、中国は、近い将来、我が国と力で対決しようとし
ているのである。
これ、第二次日清戦争ではないか。中国共産党の国は、清国の版図を引き継いだ帝国で
ある。
- 73 -
その戦争の前段階が、今ある中国共産党の対日内政干渉と位置づけられる。
従って、今が本当の臥薪嘗胆の時と言わねばならない。
ところが、この状況において、こともあろうに、在日中国人に参政権を与えるなど、利
敵行為の最たることである。
よって、この状況下において、外国人に参政権を与える為に動く者は、ご承知の通り、
一見人権や平等を尊重してみせながら日中友好を装って国民を誘導しているのであるが、
本質は祖国日本を中国共産党に売り渡す中国共産党の走狗、
「祖国を裏切る者」である。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=487
「聖と俗」雑感(74)
Weblog / 2010 年 02 月 08 日
何度も言うように、愛国は天主のよしとなさることである。国民は国を愛さなければな
らない。国を憎んだり、貶めたりして、人類愛とか地球愛とかを語るのは欺瞞である。国
家には国民が尊重すべき歴史と伝統がある。日本国の尊重すべき伝統の最も根幹には日本
の皇室がある。125 代 2670 年の永きにわたって万世一系の男系天皇を戴く国は世界広し
といえどもただ一国日本だけである。
与党幹事長はそのような天皇を現在の国民の総意でどうにでも動かせるような発言をし
た。韓国の大学で学生たちに向かって、天皇が朝鮮から日本に来たというようなことを言
った。とんでもないことである。天皇はずっと最高の権威をお持ちになっておられたが、
権力を直接行使なさることはなかった。これは日本の天皇の特徴である。シナの天子や西
欧の君主は権力の所有者、行使者であった。その点でも日本の皇室は世界にはない独自の
ものである。国民統合の中心におられる方である。現在生きている国民の統合だけではな
くて、 2670 年の永きにわたって天皇を中心に生きてきたすべての日本国民の統合をなさ
っているのは天皇である。
国を愛する国民は国歌である「君が代」と国旗である「日の丸」をも尊重しなければな
らない。日教組は教職員や学生・生徒たちに国歌を歌わせ、国旗に敬礼させることを拒否
し続けてきた。子どもたちに天皇・日の丸、君が代を愛させないように努力してきた。反
日・侮日を歪んだ歴史教育によって教え込んできた。日本が悪逆な侵略国家であり、シナ
と韓国・朝鮮には永久に謝罪し続けなければならないと教え込んできた。そのように教育
された大人たちは現在の国家の中枢を担っている。
国を愛する国民は国防の任にあたる兵士を尊重しなければならない。世界の大部分の国
が軍隊を持っているのに、日本は自衛隊しか持たない。国家のために命を捧げた英霊のた
めの日本独特の施設である靖国神社を大切にしないどころか、排斥する人々はどこの国に
- 74 -
帰属意識を持っているのだろうか。
西村眞悟氏が言われたように、「政治も、教育も、経済も、経営も、祖国への愛がなけ
ればならない」のである。友愛とか命とかを口にされるわが首相は、友愛の原点をフラン
ス革命においておられるようだ。革命は言葉は美しいが、行動は残虐であったことを歴史
が証明している。フランス革命しかり、ロシア革命しかり、文化大革命しかり。
祖国日本を愛さずに、すでに破綻した共産主義を騙って政権にしがみついているシナ共
産党政府に媚びを売り、迎合している政権の危うさに国民は早く気がついて軌道修正をし
なければ、日本国は亡国の道をたどるであろう。
「聖と俗」雑感(75)
Weblog / 2010 年 02 月 09 日
「日中歴史共同研究報告書」に関する次の記事をご覧ください。
平河総合戦略研究所 甦れ美しい日本
第 489 号(平成 22 年 2 月 8 日)より
平成22年2月8日
「日中歴史共同研究報告書に抗議する」
加瀬
英明
「南京事件の真実を検証する会」
会長(外交評論家)
藤岡
信勝
「
事務局長(拓殖大学教授)
々
」
去る1月31日、日中歴史共同研究の報告書が発表された。学術研究は、国家の
政治に従属し、奉仕するものされている共産党支配の独裁国家と、歴史の共同研
究を行おうということ自体おろかなことである。案の定、南京事件に関して中国
側は相も変わらず、30万虐殺宣伝に終始した主張を繰り返した。こんなものは
研究の名に値するものでないことは言うまでもない。
より問題であるのは、日本側の学者が、近年急速に進んだ南京事件についての研
究結果をこの共同研究の場に提起するのではなく、デタラメ極まりない東京裁判
において主張された20万虐殺論をベースとする古色蒼然たる時代遅れの南京虐
殺論を報告していることである。虐殺があったという固定的な前提に基づいて事
実をつまみ食い的に集める、学問とは程遠い俗論である。
絶対的な重みを持つ最新資料として、東中野修道亜細亜大学教授が台北にある国
民党党史館で発見した「国民党宣伝部国際宣伝処工作概要1938年~1941
年4月」という「極機密」印の押された内部文書がある。ここには、南京戦を挟
- 75 -
む10ヶ月間に漢口において外国人記者を招いて100回に記者会見をしたこと
が詳しく記されている。しかしながら、日本を非難する目的のこの記者会見にお
いてただの一度も南京で日本軍が市民虐殺をしただとか、捕虜の殺害をしただと
か発表していないのである。何十万という虐殺がありながら、一言も言わないな
どという事がありうるのか。このことに全く触れた形跡のないこの報告書は、学
問研究の価値ゼロの代物である。
南京事件の実態はいまや明らかとなってきた。我々は、2008年5月、胡錦涛
主席来日の折に、添付の公開質問状を提出した。5点の質問項目は、南京事件の
実態を明らかにするための根幹的な重要事項である。しかしながら、未だに胡錦
涛主席からの返事はない。当然のことながら我々は答えられないためである、と
解釈している。北岡座長をはじめとする委員に質問する。この5項目に対して貴
殿らはどのように考えるのか。あのような報告書を書いた当事者としてこれに答
える責任があるはずである。回答を要求するものである。
以上
<添付>
「胡錦濤国家主席閣下への公開質問状」
このたび中華人民共和国国家主席胡錦濤閣下のご訪日に当たって、日中両国の
友好を願う者として心より歓迎申し上げます。
さて、われわれは1937年12月に行なわれた日中南京戦に伴って起こった
とされる所謂南京事件を検証すべく、研究して参りましたものです。貴国のこ
の事件に対する見解とその取り扱いにつき、深刻な憂慮を感じております。昨
年南京屠殺記念館が大規模に拡張改装されましたが、一方で友好を唱えながら
このような非友好的なことを平然と行なう貴国に対して強い不信の念を感じざ
るを得ません。そもそも南京で大虐殺があったという論拠は最近の研究によっ
て根本的に否定されつつあります。以下重要な5つのポイントについて閣下の
ご見解を伺いたく、謹んでご質問申し上げます。
一、故毛沢東党主席は生涯にただの一度も「南京虐殺」ということに言及さ
れませんでした。毛先生が南京戦に触れているのは、南京戦の半年後に
延安で講義され、そして『持久戦論』としてまとめられた本の中で「日
本軍は、包囲は多いが殲滅が少ない」という批判のみです。30万市民
虐殺などといういわば世紀のホロコーストとも言うべき事件が本当に起
こったとすれば、毛先生が一言もこれに触れないというのは、極めて不
自然で不可解なことと思います。閣下はこの事実について、どのように
お考えになられますか?
二、南京戦直前の1937年11月に、国共合作下の国民党は中央宣伝部に
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国際宣伝処を設置しました。国際宣伝処の極秘文書『中央宣伝部国際宣
伝処工作概要』によりますと、南京戦を挟む1937年12月 1 日から
38 年 10 月 24 日までの間に、国際宣伝処は漢口において 300 回の記者会
見を行い、参加した外国人記者・外国公館職員は平均 35 名と記録されて
います。しかし、この 300 回の記者会見において、ただの一度として「南
京で市民虐殺があった」「捕虜の不法殺害があった」と述べていないとい
う事実について閣下はどのようにお考えになられますか。もし本当に大
虐殺が行なわれたとしたら、極めて不自然で不可解なことではないでし
ょうか?
三、南京安全区に集中した南京市民の面倒を見た国際委員会の活動記録が
『Documents of the Nanking Safety Zone』として、国民政府国際問題
研究所の監修により、1939 年に上海の英国系出版社から刊行されていま
す。それによりますと、南京の人口は日本軍占領直前20万人、その後
ずっと20万人、占領1ヵ月後の1月には25万人と記録されています。
この記録からすると30万虐殺など、到底ありえないとしか考えられま
せんが、閣下はいかがお考えでしょうか?
四、さらに『Documents of the Nanking Safety Zone』には、日本軍の非行
として訴えられたものが詳細に列記されておりますが、殺人はあわせて
26件、しかも目撃されたものは1件のみです。その1件は合法殺害と
注記されています。この記録と30万虐殺という貴国の主張とは、到底
両立し得ないと考えますが、閣下はいかが思われますか ?
五、南京虐殺の「証拠」であるとする写真が南京の屠殺記念館を始め、多く
の展示館、書籍などに掲載されています。しかし、その後の科学的な研
究
(『南京事件の「証拠写真」を検証する』(東中野他・草思社)など)
によって、ただの1点も南京虐殺を証明する写真は存在しないことが明
らかとなっております。もし、虐殺を証明する写真が存在しているので
したら、是非ご提示いただきたいと思います。そのうえで検証させてい
ただきたいと思います。
以上述べました5つの点は南京で大虐殺があったなどということを根本的に否
定しているものとわれわれは考えざるを得ません。上記5つの点につきまして、
閣下のご見解を承ることができれば幸いです。この問題は多くの日中国民の関
心事と考えますので、公開質問状として提出させていただきます。子子孫孫ま
での日中友好を願うものとして、閣下のご高配を、衷心から期待しております。
平成20年5月5日
南京事件の真実を検証する会委員一同
(会長)加瀬英明
(事務局長)藤岡信勝
(監事)冨沢繁信
- 77 -
茂木弘道
(委員)阿羅健一
東中野修道
上杉千年
溝口郁夫
「聖と俗」雑感(76)
小林太巌
杉原誠四郎
高池勝彦
高山正之
宮崎正弘
Weblog / 2010 年 02 月 11 日
今日はルルドの聖母の祝日そして日本国の建国記念日です。どういうわけか、日本国の
記念すべき日とマリア様の記念の日は重なっています。 2 月 11 日のルルドの聖母の記念
日と建国記念の日、8 月 15 日の聖母被昇天の祝日と敗戦記念日、12 月 8 日の無原罪の聖
母の記念日と大東亜戦争開戦の日がそれです。マリア様が日本を愛しておられることのし
るしではないかと思います。
民主党政権が革命政権であることはこの政権が提出しようとしている諸法案を見れば分
かります。国民には耳あたりのよい命を大切に、とか、子ども手当支給とか、高速道路料
金無料化とかを言っていますが、本質は革命を日本に起こそうとしているのです。外国人
地方参政権付与の真の目的はシナ人を大量に日本に引き入れて、彼らに地方から権力を得
させることです。
チャンネル桜の【2.2 頑張れ日本!】
「全国行動委員会」結成大会報告 Part 3[桜 H22/2/10]
を以前の分と併せてご覧ください。
1/2【2.2 頑張れ日本!】「全国行動委員会」結成大会報告 Part 3[桜 H22/2/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ghRjDnsRDIk
2/2【2.2 頑張れ日本!】「全国行動委員会」結成大会報告 Part 3[桜 H22/2/10]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=3T8JNn3LS1o
「聖と俗」雑感(77)
Weblog / 2010 年 02 月 12 日
引き続きチャンネル桜の【 2.2 頑張れ日本!】
「 全国行動委員会」結成大会報告 Part 4[桜
H22/2/11]をご覧ください。
1/2【2.2 頑張れ日本!】「全国行動委員会」結成大会報告 Part 4[桜 H22/2/11]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=b9hFYqI7tXw
2/2【2.2 頑張れ日本!】「全国行動委員会」結成大会報告 Part 4[桜 H22/2/11]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=bE4pJ25DDXY
- 78 -
「聖と俗」雑感(78)
Weblog / 2010 年 02 月 14 日
桜チャンネルの「【 特別座談】どうなる民主党政権と保守再生」をご覧ください。国家
とか国防とかについてわれわれがいかに考えてこなかったか、進歩・革新を文句なしによ
しとし、保守・伝統を悪しとしてきたかを反省させる議論ではないだろうか?
1/4【特別座談】どうなる民主党政権と保守再生[桜 H22/2/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=tmot-qzL_7E
2/4【特別座談】どうなる民主党政権と保守再生[桜 H22/2/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vWO_zkCx6sU
3/4【特別座談】どうなる民主党政権と保守再生[桜 H22/2/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=N0FqIuJJtNg
4/4【特別座談】どうなる民主党政権と保守再生[桜 H22/2/13]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=hcneADGrsVY
聖と俗」雑感(79)
Weblog / 2010 年 02 月 17 日
俗の世界のことについていろいろ触れてきたが、聖母マリアがロシアの奉献を教皇に御
要求になったことも、俗の世界を聖の世界へ関係づけることであった。ロシアが革命を起
こして以来共産主義政権によって殺された人間の数は国家間の戦争によって殺された人間
の数を遙かに上回る。
クルトワの『共産主義黒書』によれば、共産主義によって殺された人間の概数は以下の
通りである。
・ソ連
2000 万
・シナ
6500 万
・ベトナム
100 万
・北朝鮮
200 万
・カンボジア
200 万
・東欧
100 万
・ラテンアメリカ 15 万
・アフリカ
170 万
・アフガニスタン 150 万
・その他 1 万
- 79 -
合計すると、共産主義による殺人はおよそ 1 億人、これは二度の世界大戦による死者の
二倍になる。日本の歴史教科書のほとんどを書いている共産主義者や左翼の人々はこの事
実を隠蔽して、二十世紀の戦争の惨禍のみを強調し平和を訴える。しかし、戦争による死
者の 2 倍も殺した共産主義政権の殺人は自国民の殺人である。戦争によって敵国人を殺す
のではなく、革命によって自国民を殺すのである。ソ連による大量殺人の責任はスターリ
ンに被せられてきたが、ロシア革命を始めたレーニン自身がクラーク(富農)の大量処刑
を命じ、数十万の自国民の殺害を指示した。
左翼が共産主義諸国を平和勢力として賛美し、自由主義諸国を帝国主義的戦争勢力とし
て非難するのは欺瞞である。 1949 年に政権を乗っ取ったシナ共産党政府はそれ以後、満
州、チベット、モンゴル、ウイグルなどを侵略し、それらを自国領土としてその国民を殺
してきた。シナが日本を侵略国家と呼んで非難する資格はない。
「聖と俗」雑感(80)
Weblog / 2010 年 02 月 20 日
外国人地方参政権付与法案について産経新聞から2,3の記事を拾いました。日本大学
の百地章教授の話とともにご覧ください。韓国人が表面に出ているが、本命はシナ人の大
量流入と参政権付与の危険性であろう。
「法案は明らかに違憲」
2010.1.28 21:47
外国人参政権の理論的支柱が自説を撤回
MSN 産経ニュース
外国人に地方参政権を付与できるとする参政権の「部分的許容説」を日本で最初に紹介
した長尾一紘(かずひろ)中央大教授(憲法学)は28日までに産経新聞の取材に応じ、
政府が今国会提出を検討中の参政権(選挙権)付与法案について「明らかに違憲。鳩山由
紀夫首相が提唱する東アジア共同体 、地域主権とパックの国家解体に向かう危険な法案だ 」
と語った。長尾氏は法案推進派の理論的支柱であり、その研究は「参政権付与を講ずる措
置は憲法上禁止されていない」とした平成7年の最高裁判決の「傍論」部分にも影響を与
えた。だが、長尾氏は現在、反省しているという。
長尾氏はドイツにおける部分的許容説に影響を受け、昭和63年に論文「外国人の人権
-選挙権を中心として」を発表。「地方議会選挙において、外国人に選挙権を認めること
に、憲法上特段の障害は存在しない」と主張し、「部分的許容説は合憲」との立場をとっ
た。ただ、当時から「政策論としての(参政権)導入には大反対だった」という。
昨年9月に民主党政権が誕生し、外国人への地方選挙付与が現実味を帯びたことで、長
尾氏は自説に疑義を抱き始めた。政治思想史の文献を読み直し、昨年12月の段階で、理
論的にも状況の変化という理由からも、「部分的許容説は維持できない。違憲である」と
の結論に達した。
- 80 -
また、昨年2月、韓国での在外選挙権法成立で、在日韓国人が本国で国政参政権を行使
できるようになり、状況は一変したと考えた。長尾氏は「現実の要素が法解釈に影響を与
える『立法事実の原則』からも、部分的許容説はもはや誤りである」と語る。自身が学説
を紹介したことで外国人参政権付与が勢いづいたことに関しては「私の読みが浅かった。
慚愧(ざんき)に堪えない」と述べた。
さらに、焦点は「在日韓国人問題から中国人問題に移る」との認識を表明。政府が法案
提出を検討していることについては、「とんでもない。国家解体に向かう最大限に危険な
法律を制定しようというのは、単なる憲法違反では済まない」と警鐘を鳴らした。
外国人参政権をめぐる長尾教授インタビュー詳報「読みが浅かった」
2010.1.28 21:52
MSN 産経ニュース
外国人への地方参政権付与は合憲としてきた長尾一紘(かずひろ)・中央大教授が、従
来の考えを改めて「違憲だ」と明言した。主なやりとりは次の通り。
――地方参政権を認める参政権の部分的許容説に対する今のスタンスは
「過去の許容説を変更して、現在は禁止説の立場を取っている。変える決心がついたの
は昨年末だ」
――部分的許容説を日本に紹介したきっかけは
「20年くらい前にドイツで購入した許容説の本を読み、純粋に法解釈論として合憲が
成立すると思った。ただ、私は解釈上は許容説でも、政策的に導入には反対という立場だ
った」
――許容説から禁止説へと主張を変えたのはいつか
「民主党が衆院選で大勝した昨年8月から。鳩山内閣になり、外国人地方参政権付与に
妙な動きが出てきたのがきっかけだ。鳩山由紀夫首相の提唱する地域主権論と東アジア共
同体論はコインの裏表であり、外国人地方参政権とパックだ。これを深刻に受けとめ、文
献を読み直し、民主党が提出しようとしている法案は違憲だと考え直した」
――考え直した理由は
「2つある。1つは状況の変化。参政権問題の大きな要因のひとつである、在日外国人
をめぐる環境がここ10年で大きく変わった。韓国は在外選挙権法案を成立させ、在日韓
国人の本国での選挙権を保証した。また、日本に住民登録したままで韓国に居住申告すれ
- 81 -
ば、韓国での投票権が持てる国内居住申告制度も設けた。現実の経験的要素が法解釈に影
響を与える『立法事実の原則』からすると、在日韓国人をめぐる状況を根拠とすることは
不合理になり、これを続行することは誤りだと判断した」
――もうひとつは
「理論的反省だ。法律の文献だけで問題を考えたのは失敗だった。政治思想史からすれ
ば、近代国家、民主主義における国民とは国家を守っていく精神、愛国心を持つものだ。
選挙で問題になるのは国家に対する忠誠としての愛国心だが、外国人にはこれがない。日
本国憲法15条1項は参政権を国民固有の権利としており、この点でも違憲だ」
――ほかには
「許容説の一番最先端を行っているドイツでさえ、許容説はあくまでも市町村と郡に限
られる。国と州の選挙の参政権はドイツ国民でなければ与えられない。一方、鳩山首相は
地域主権論で国と地方を並列に置き、防衛と外交以外は地域に任せようとしている。最先
端を行くドイツでさえ許していないことをやろうとするのは、非常に危険だ」
――政府・民主党は、外国人地方参政権(選挙権)付与法案を成立させたい考えだが
「とんでもないことだ。憲法違反だ。国家の解体に向かうような最大限に危険な法律だ 。
これを制定しようというのは単なる違憲問題では済まない」
――付与の場合の影響は
「実は在日韓国人より、中国人の方が問題だ。現在 、中国は軍拡に走る世界で唯一の国 。
中国人が24日に市長選があった沖縄県名護市にわずか千人引っ越せば、(米軍普天間飛
行場移設問題を焦点とした)選挙のキャスチングボートを握っていた。当落の票差はわず
か1600票ほど。それだけで、日米安全保障条約を破棄にまで持っていく可能性もある 。
日本の安全保障をも脅かす状況になる」
――学説の紹介が参政権付与に根拠を与えたことは
「慚愧(ざんき)に堪えない。私の読みが浅かった。10年間でこれほど国際情勢が変
わるとは思っていなかった。2月に論文を発表し、許容説が違憲であり、いかに危険なも
のであるのか論じる」(小島優)
「政治的配慮あった」外国人参政権判決の園部元最高裁判事が衝撃告白
2010.2.19 00:18
MSN 産経ニュース
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平成7年の最高裁判決が永住外国人への地方参政権(選挙権)付与に関し、判例拘束力
のない「傍論」部分で「憲法上禁止されていない」との判断を示した問題で、判決に加わ
った園部逸夫元最高裁判事は18日までに産経新聞に対し、(
「 在日韓国・朝鮮人を)な
だめる意味があった。政治的配慮があった」と明言した。さらに判決に際し、地方参政権
付与の対象者について「( 在日韓国・朝鮮人ら)非常に限られた永住者に限定する」こと
を想定したとし、民主党などが「一般永住者」にも与えようと検討していることを「あり
えない」と批判した。
園部氏が判決の背景として、「政治的配慮」に言及したことは、最高裁判決の当事者と
しては極めて異例の発言といえる。
判決は特別永住者に限らず、経済的基盤を日本に持ち10年以上在留など一定要件を満
たせば得られる「一般永住者」についても、参政権を付与する案の根拠とされている。こ
の点について園部氏は「( 一般永住者に)選挙権を即、与えることは全然考えていなかっ
た」と語った。同法案を政府提出とすることにも「賛成できない」と表明した。
判決理由については、「憲法の地方自治の本旨に従って、特定地域と非常に密接な関係
のある永住者に、非常に制限的に選挙権を与えることが望ましいと判断した」と証言。歴
史的経緯があり、何世代にもわたり日本国内に在留する韓国人、朝鮮人、台湾人に限り、
住み続けている地域に限定して地方参政権を付与することは、「全く憲法違反だとは言い
切れないという判断だった」という。
園部氏は当時の判決について「金科玉条で一切動かせないとは考えていない」と述べ、
時代の変化に合わせ見直すことも可能だとした。
■外国人地方参政権に関する最高裁判決
永住外国人に地方参政権を認めない公選法な
どの規定は、住民自治を定めた憲法に違反すると、在日韓国人9人が起こした訴訟の上告
審で最高裁第3小法廷は平成7年2月、「憲法上、わが国に在留する外国人に対し、選挙
の権利を保障したものではない 」とした一審判決を支持し 、原告の請求を棄却した 。ただ 、
判決理由の判例拘束力のない「傍論」部分で「永住外国人に対し、地方レベルの参政権を
法律をもって認めることは憲法上禁止されていない」との判断も示し、地方参政権付与推
進派を勢いづかせた。
「発想おかしい」各地で反対決議
2010.2.1 00:38
外国人参政権
MSN 産経ニュース
鳩山内閣が進める外国人参政権をめぐる問題では、最近、自治体レベルの反対決議が相
次いでいる。昨年12月以降、市町村議会では愛媛県松山市や今治市、福岡県直方市、茨
城県常総市、埼玉県吉川市などで反対決議が採択された。
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都道府県議会でも熊本、香川、埼玉、佐賀、秋田、山形、新潟など14県議会が反対採
択。かつて推進の意見書を採択した34都道府県でも、茨城や千葉、石川、富山、島根、
佐賀、長崎、大分の8県が参政権付与が現実味を帯びるにつれ、反対に転じる動きが広が
っている。
全国都道府県議会議長会では「民主主義の根幹にかかわる問題で、拙速に法案提出や審
議されるべき案件ではない」とする特別決議を採択した。
首長からも付与への反対論が相次ぎ、石原慎太郎東京都知事は「絶対反対。発想そのも
のがおかしい」と批判。民主党系の上田清司埼玉県知事も「基地問題など外交、安全にか
かわる話が市長選のテーマになることもある。国の運命を左右する話には、日本国籍を持
った人が投票すべきだ」と話している。
【百地章】「日本沈没」の前触れ-永住外国人地方参政権の脅威[桜 H22/2/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=LL8Q2IIJ6z0
【ニュース Pick Up】外国人参政権、地方主権関連ニュース[桜 H22/2/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=At0UZWLAwQA
最後に、(引用すると長くなるので)西村眞悟氏の「眞悟の時事通信 」(平成 22 年 2 月 18
日)をお読みください。
「聖と俗」雑感(81)
Weblog / 2010 年 02 月 21 日
民主党政権の支持率がどんどん下がっていることについて、かつて自民党政権のときに
繰り返し「支持率何%低下」を放送していた NHK が無言であることにお気づきになって
いるであろうか?国家解体法案を次々に準備している民主党政権についてその危険性を訴
えているマスコミはチャンネル桜や産経新聞などほんのわずかである 。真実を知るために 、
以下の動画をご覧ください。
【直言極言】NHKと戦後日本の姿[桜 H22/2/19]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iFpwEsOP258
1/4【討論!】小沢不起訴以降の民主党政権の行方[桜 H22/2/20]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=P_eol5HGoQc
2/4【討論!】小沢不起訴以降の民主党政権の行方[桜 H22/2/20]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=M2aiqh-yZmE
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3/4【討論!】小沢不起訴以降の民主党政権の行方[桜 H22/2/20]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=P8egFdl3bf8
4/4【討論!】小沢不起訴以降の民主党政権の行方[桜 H22/2/20]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Fes3kdLqttI
聖と俗」雑感(82)
Weblog / 2010 年 02 月 22 日
シナ共産党独裁政府は天安門事件を批判する自国民の劉暁波(りゅうぎょうは)氏に懲
役 11 年の刑を課した。共産党を批判すればこうなるぞという脅しである。
シナは共産党独裁になる以前からシナ独特の世界観を持ち、日本人の「一衣帯水」とか「同
文同種」というシナと日本が同じ文明に属するという考えが幻想にしか
すぎないことを『シナ人とは何か
研究会編
内田良平の『支那観』を読む』(宮崎正弘
内田良平
展転社)はわれわれに教えている。
「08憲章」劉暁波氏、民主化の闘い
2010 年 2 月 21 日(日)8 時 0 分配信
ひるみなき幽閉11年の道
産経新聞
中国共産党の独裁体制を批判、民主主義体制への移行を訴えた「08憲章」の起草者、劉
暁波(りゅうぎょうは)氏に対する懲役11年の刑が確定した。中国最大の祝日である春
節3日前の今月11日のことだ。過去何度も獄中で春節を迎えた劉氏だが、11年の幽閉
は54歳の彼にとって絶望的な長さに思える。しかし劉氏はひるんではいまい。その底に
は1989年の天安門事件で、民主化を求め犠牲になった若者らへの責任感があり、自ら
捨て石になる覚悟で08憲章を起草したからだ。劉氏の裁判は、共産党の非民主性を暴露
し、内外の関心を集めた。劉氏の闘いは始まったばかりだ。(中国総局長
伊藤正)
◇
2年前、劉暁波氏と愛妻の劉霞氏を北京の日本料理店に招いた。劉氏は「この人は酒豪
です」と緊張気味の夫人を紹介、夫人は熱燗(あつかん)をぐいぐい飲んだ。劉氏の刑確
定後、夫人に酒を差し入れようとしたが、電話はつながらなかった。劉氏収監後も夫人へ
の監視は続いているのだ。
その会食の際、劉氏は、胡錦濤(こきんとう)政権になってから当局の監視や言論統制
が年々強まっていると話した。それは共産党が国民の支持を失いながら、なお支配階級の
特権を守るため一党独裁維持に躍起になっている表れにほかならない。
劉氏は当時、08憲章の構想を温め、作家の余傑氏ら少数の知識人に相談していたよう
だ。天安門事件以降、経済発展の一方で政治改革も民主化も停滞し、矛盾や問題が山積、
社会に不公平感が広がる中で、民主主義体制以外に道はないと考える知識人は多かった。
- 85 -
しかし、当局の弾圧を恐れ声を上げる人はごく少数だった。90年代以降、共産党批判
の言動は取り締まり対象になり、3年間の労働矯正所送りになった劉氏はじめ多数の知識
人が迫害を受け、著作や刊行物の摘発が相次いだ。
◇
そうした中で、2008年12月10日の世界人権デーに合わせてインターネット上に
発表されたのが08憲章だ。自由、人権、平等などの基本理念に立ち、直接選挙による憲
政、三権分立、言論の自由、人権の保障など19項目の要求を掲げ、303人の学者、弁
護士、作家らが署名していた。
ネット上で賛同の署名を呼びかけた憲章を、共産党指導部が党への挑戦と受け止めたの
は当然だった。この動きを事前に察知した治安当局は憲章発表予定の前々日、中心人物の
劉氏を自宅から連行、拘束した。
劉氏は拘束を予測し身の回り品を用意していたという。起訴され重刑を科せられるのも
覚悟していたに違いない。それでも、劉氏があえて公然と行動に出たのは、経済発展をバ
ックに一党独裁が絶対化し、民主化が後退することへの危機感だったろう。
◇
■ネット社会、膨らむ存在感
劉暁波氏の行動の原点は天安門事件を抜きに語れない。彼は1980年代半ば、北京師
範大学大学院時代から、中国の封建制批判など、鋭い評論で注目され、オスロ大学やハワ
イ大学から招聘(しょうへい)されたのに次ぎ、89年には米コロンビア大学の客員研究
員として渡米した。
その年の春、北京で始まった学生らの民主化運動が過激化し迷走しだした5月中旬、劉
氏は急遽(きゅうきょ)帰国した。彼は党がいずれ鎮圧に出ると予測し、知識人が結束し
て学生らを天安門広場から撤退させる必要を説いたが、失敗。6月2日には、他の3人と
ともに広場でハンストに入った。
その目的は、自ら運動に参加し、学生らに撤退を促すことにあった。しかし党は翌3日
夜から武力鎮圧を開始、4日朝まで広場にとどまっていた数千人の学生に武力行使の危険
が迫る中で、劉氏らは必死の説得を続け、広場での流血を食い止めた。
◇
08年6月、劉氏は天安門事件を回顧し「この19年間、私は大虐殺の生存者として闘
い続け 、(犠牲になった)若い魂に恥じない尊厳ある生き方をしてきたつもりだが、あの
世から見れば、依然私は恥辱の中にいる」と書いた。
天安門事件後、逮捕され1年半の刑期を終えた後の劉氏は、海外のメディアやネットに
評論を精力的に発表、国外に出ることを拒否してきた。彼はそれを「歴史への責任」「知
- 86 -
識人の道義」と言う。
劉氏は、現実主義者である。天安門事件当時も、民主化には長い時間を要し、無駄な血
を流すなと学生らを説得した。その劉氏が08憲章で行動に出たのは、単に危機感による
ものではなく、現実社会の変化が味方すると読んでのことだったろう。
社会の変化は情報革命がもたらした。4億人のネットユーザー、7億台を超えた携帯電
話など情報伝達手段の発達は政府の情報管理、宣伝能力を大きくそいだ。特にネットが普
及したこの10年間、ネットは最大の世論構成力を持つようになり、政府の政策や人事を
しばしば動かしてきた。
劉氏はネットの発達で、民間がかつてない社会変革の力になったと数年前から唱えてい
る。情報を政府やその宣伝機関が独占していた天安門事件当時には考えられない事態だ。
08憲章は、ネットで瞬時に全中国、全世界に流れ、最初の5日間に約7千人の署名を
得た。この間の中国国内からのアクセス数は500万を超えた。当局は慌てて規制、中国
国内から検索は不能になり、劉氏がらみのニュースは中国メディアではタブーになった。
◇
08憲章事件では、当初の署名者だけではなく起草に関与した数人の知識人も弾圧され
なかった。中国当局が劉氏1人を摘発したのは、事態の拡大を避ける狙いに加え、1人の
主張が拡大、普遍化するネット空間では、「首謀者」を、他の見せしめにすることが有効
とみているからだ。
劉氏への有罪判決は、中国が自らの憲法で規定している「言論の自由」や、中国も調印
している「市民的及び政治的権利に関する国際規約(B規約)」に反しているとの批判が
起こった。経済大国、中国は劉氏の抹殺に成功したかに見えるが、劉氏の存在はかつてな
く大きくなり、中国政府への重圧になろうとしている。獄中の劉氏の笑みが浮かぶ。
「聖と俗」雑感(83)
Weblog / 2010 年 02 月 24 日
シナ共産党国家の属国にならないために 7 月の参院選で民主党に勝利させてはならな
い。以下の桜チャンネルの動画をご覧ください。
1/2【守るぞ日本!】2.17 教育再生国民集会 in 山梨[桜 H22/2/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=nsQoNMb0xj8
2/2【守るぞ日本!】2.17 教育再生国民集会 in 山梨[桜 H22/2/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=17hMirUnuF4
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「聖と俗」雑感(84)
Weblog / 2010 年 02 月 26 日
2 月 2 日「聖と俗」雑感(68)と 2 月 9 日「聖と俗」雑感(75) でも南京事件について
触れたが、南京虐殺について渡部昇一氏と阿羅健一氏が対談しておられる以下の動画をご
覧ください。なお、南京事件に関する参考文献のいくつかを紹介しておきます。真実を知
らなければシナ共産党国家との情報戦争に負けます。
阿羅健一
「[再検証]南京で本当は何が起こったのか」
阿羅健一
「『 南京事件』日本人 48 人の証言」
鈴木明
「『 南京大虐殺』のまぼろし」
田中正明
「『南京事件』の総括」
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 1
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mlJvWzAGq8E
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=gB1DEKDdJho
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 3
URL:http://www.youtube.com/watch?v=SwFtk11Efnw
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 4
URL:http://www.youtube.com/watch?v=uLz3SEH1qvg
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 5
URL:http://www.youtube.com/watch?v=X8By8kgYaac
南京虐殺は蒋介石国民党宣伝部とアメリカ工作員の捏造 6
URL:http://www.youtube.com/watch?v=JnVu2FcOL7E
(以上 6 つの動画は全部削除されています。)
聖と俗」雑感(85)
Weblog / 2010 年 02 月 27 日
今日は時局心話會代表の山本善心氏の木曜コラムの論説をお読みください。
【論説】軍拡を続ける中国の脅威
時局心話會代表
- 88 -
山本善心
東アジアの軍事情勢は中国の軍拡による脅威が顕著となり、各国は警戒
を強めている。わが国にとっても深刻な事態であるが、そんな緊迫した状況
下で鳩山首相は米国抜きの「アジア共同体」を提案したが、周辺諸国から
反発を招き、常識を疑われた。鳩山首相は親中派を鮮明にしたが、実力者
小沢幹事長は 620 名以上も引き連れて中国を訪れ、さらに親中派を強調す
る。
中国の国防費は 2009 年に7兆 930 億円となり、 21 年連続で2ケタの伸びを
達成した。一方日本の防衛費は7年連続減少の 4 兆 7 千億円で、この数年
日本と中国の軍事バランスは中国の圧倒的な優位が定着しつつある。
違法侵犯で領海問題に揺さぶりを続ける中国
昭和 53 年(1978 年)、巡視船「やえやま」が魚釣島近辺を哨戒中、五星紅旗
(中国国旗)を掲げた 300 隻の中国漁船が島を占拠しようとし、漁船には人
軍の兵士が機銃を装備して乗り込んでいる。「やえやま」は武装船との一触
即発の事態を前に海上保安庁に応援を依頼。その1時間後には米軍機が
上空を旋回し、そのまま何処かに消えた。海上保安庁はその2日後、現地
に 10 隻の巡視船と4機の飛行機を現地に派遣し、武装船を領海外に押し戻
したのである。中国解放軍らは尖閣諸島を中国固有の領土であると主張し
ながら退去した。
この問題は、米軍と日本政府の出方を見るための中国解放軍による尖閣
諸島を巡る予備訓練であった。もしそのまま武装した兵士が尖閣諸島に上
陸していたら竹島と同じ運命を辿っていたかもしれない。尖閣を巡る領海問
題は一触即発の危機にあったといえよう。
わが国政府は中国船の日本海域の侵犯に抗議するでもなく、単にトラブ
ルを避ける事なかれ主義でしかない。中国が日本近海でガス田を開発し、
駆逐艦や潜水艦等が頻繁に日本海域に出没する本当の狙いとは、日本
海での海洋権益の獲得と威嚇だ。中国船の違法侵犯は日本近海を何度
も航行することで既成事実をつくりつつある。
したたかな中国の外交戦術
中国はわが国の歴史を悪と断定し、靖国や歴史問題を持ち出しては謝罪
と反省を求めてきた。日本側がそれに対して反発せず謝罪と反省を繰り返
すことで中国の反日政策は成功を収めた。
反日政策には二つの効果がある。一つは中国国内で起こる年間8万5千件
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以上の大小様々な暴動に対して、国民の不満の矛先を日本に振り向けるこ
とだ。二つ目は、わが国政府の歴代首相に謝罪と反省を繰り返させることで、
中国の偏向した歴史観を正当化することにある。わが国天皇陛下にまで謝
罪の意を表明させ、その威信を低下させたことに多くの日本国民は不快感
をにじませた。これらはいずれも中国にとって東ガス田、ODA、借款などの
有利な交渉カードとなる。
日本はこれまで中国による絶え間ない圧力に屈してきた。しかし次第に中
国離れが始まり、中国から日本企業が撤退を始めたり、ODA、借款も中国
の意に添えない状況になりつつある。しかしながら言うべきことをはっきり主
張できない日本外交が招いた後遺症は大きい。
中国外交は軍拡を背景に相手国を威嚇し、ぎりぎりまで譲歩させるのが常
套手段である。中国は国益のためにあらゆる手段を用いて相手国の弱み
を穿ってくるが、相手が反発し強いとみると突然変身して潔く微笑外交や融
和政策に方向転換する。 2009 年6月、胡錦濤主席が来日した際、これまで
の強持てから一変したのは周知のとおりだ。
中国に従順な鳩山内閣が誕生してから、尚更日本の世論に対する姿勢が
融和的になり、靖国・歴史では何も言わなくなった。今、中国ではわが国世
論の取り込みと民主党を使った日米分断も視野に入っている。今後日米分
断を目的とする反米論争が活発になれば、韓国盧武鉉政権と同じ運命を
たどり、米国はわが国から撤退するとの見方もある。
中国ミサイルはワシントンが照準
現在、中国にとって最大の目的は米国の軍事力に追いつくことだ。今や米
中はG2といわれ、世界は米中が利害を共有して共存すると思われてきた
が、決してそうはならないだろう。中国は米国本土に近い海域に原子力潜
水艦の増大を計画し、潜水艦から米国本土にミサイルを撃ち込む実験に
も成功している。いまや日本近海のみならず、中国は膨大な軍事費を使い
米国に対する挑戦を始めた。
中国は経済成長と軍拡に励み、自国中心の中華帝国を完成させ、「多極化
世界」の構築を目指している。誇大妄想的とも受け取られるが、着々とその
目的に向けて歩みを進めている。台湾攻略に関して中国政府は 2012 年まで
統一するとの計画が元北京大学の教授である袁紅冰氏によって暴露され
た。
中国は東アジア共同体構想を練り、米国をアジアから除外することが目的
- 90 -
である。鳩山首相は中国の意向に沿う忠実な代弁者であったが、周辺諸国
からの反発が強く、計画は頓挫した。中国の狙いは米国を東アジアから排
除し、世界最大国の座から引き摺り下ろして中国が取って替わることである。
暴走する中国に周辺諸国も反発へ
東アジアの平和と安定には日米安保条約が不可欠だとして、東アジア・大
洋州周辺諸国から普天間移設問題で、日米関係の悪化を懸念する声がし
きりだ。そのすべての原因はこれまで中国が取ってきた他国への横暴な姿
勢と軍拡にある。
しかし、中国の傍若無人な動きに対して近隣諸国が黙って見ているわけで
はない。オーストラリアのラッド政権は中国の軍事拡大に対抗し、同じく軍
備増強を行うと宣言。対中防衛計画に本腰を入れ始めた。まず潜水艦隊
の倍増やF 35 戦闘機の 100 機購入計画など具体的な領空の軍事力増強を
発表した。今後 20 年間に同国周辺の安全保障のみならず、遠方へ展開す
る軍の再編にも力を入れる。
米国は日本を見捨てない
米国は日本の安全保障に関してどのように考えているのか。「米国の敵は
中国」とは米国の軍事専門家なら誰でもそう思っていよう。オバマ政権の仮
想敵国は中国だ。対中戦略上最も重要な軍事拠点は沖縄の普天間基地で
ある。米国は沖縄の基地が確保できなければわが国を守れないと考えて
いよう。最近「米国は日本より中国寄りになった」「オバマは日本を見捨てた」
との論調が多いが、これは大きな間違いで、「中国は軍事的に米国本土を
狙う世界で唯一の敵対国だ」。
米国と日本は自由と民主主義という価値観を共有するパートナーである。た
とえ日本経済が弱体化しようが、米国は単なる経済的利益のために友好
国を見捨てたりはしない。条約を守らないとすれば“自由と民主主義、人権
と法治”という米国の理念を放棄したときだ。東アジア最大のパートナーは
日本であり、台湾である。日米同盟と安保条約は簡単に崩れる関係ではな
い。
南シナ海は中国の軍事拠点
中国は東アジア諸国で軍事的プレゼンスを高めている。中国軍は海南島を
一大軍事拠点とすべく海軍力の増強と施設の増大を計画中だ。さらに南シ
ナ海の島に領有権を主張し、マレーシア、フィリピン、ベトナム等6カ国と紛
- 91 -
争中である。
中国は台湾、尖閣諸島をはじめ他国の領土を自国領海と言い、勝手な法
解釈で海洋権益を主張した。南シナ海の小島を自国領とする前提で石油・
ガス田に米国企業の参加にも文句を言い、威嚇している。ここに来て「オバ
マ大統領がしっかりしないから世界が不安定になる」と、内外から厳しい注
文が相次いでいる。
米中間の新冷戦時代へ
米オバマ政権の中国に対する見方や考え方に少しずつ変化が見られるよ
うになった。最も大きな理由は鳩山政権が中国寄りとなり、米国離れの動き
が顕著となりつつあることだ。普天間基地問題では先が見えない。鳩山政
権には中国からも圧力がかかっており、両国の板挟みとなって身動きでき
ないでいる。
今年に入ってオバマ大統領はグーグル問題、台湾向けの武器輸出、チベ
ットのダライ・ラマとの会見、人民元問題など中国が嫌がる政策ばかりを発
表した。米中は急転直下「新冷戦時代」に突入し、対立関係に変わりつつ
あるかに見える。この米国側の政策転換の背景には、中国の覇権主義的
な勢力の拡大が米国の権益を侵し始めたからに他ならない。
中国は相手側が弱いとみると、繰り返し他国の弱点を突いてくる。しかし、
米国は世界の警察官であり、リーマンショックがあっても世界の経済大国
であることに変わりない。しかも喧嘩好きでいったん火がついたら手のつ
けられない恐ろしい国ということでは中国の比ではない。しかも両国の軍
事的格差が大きすぎる。今のところ中国の居丈高な態度を過大に見るの
も良いが、中身は空洞との見方もある。
元の URL:http://www.jikyokushinwakai.jp/mokuyou_colum/mokuyou_colum.html
「聖と俗」雑感(86)
Weblog / 2010 年 02 月 28 日
革命政権である民主党政府はいよいよ家族解体を目指すために「選択的夫婦別姓」を実
現する民法改正を提案・可決しようとしている。この問題については昨年からすでに桜チ
ャンネルで論じられているので、以下の動画をまとめてご覧ください。現政権の閣僚であ
る千葉景子氏や福島瑞穂氏はこの法律案を積極的に推進している革命派の人物である。
- 92 -
【千葉景子】「夫婦別姓法案」提出へ(09-09-30 チャンネル桜)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RuZe4Wvh3m0
【産経】夫婦別姓 家族の絆を壊しかねない(09-10-01 チャンネル桜 )
URL:http://www.youtube.com/watch?v=xArOlzW65pE
(この二つの動画は削除されています)
1/2【千葉展生】「選択的夫婦別姓」の何が問題か? [桜 H21/10/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mHzD8LTDI_s
2/2【千葉展生】「選択的夫婦別姓」の何が問題か? [桜 H21/10/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=-_YGgJ8TnoM
【断舌一歩手前】日本を壊す選択的夫婦別姓の導入[桜 H22/2/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ELaJvRVx51Q
【厳喜に訊け!】民法改悪・家族解体法案反対![桜 H22/2/26]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=doNOIO6VpT8
「聖と俗」雑感(87)
Weblog / 2010 年 03 月 01 日
外国人地方参政権付与法案について以下の産経新聞の記事をご覧ください。
【社会部オンデマンド】外国人参政権、海外では?
2010 年 2 月 28 日(日)8 時 0 分配信
産経新聞
外国人に地方参政権を認める法案が国会に提出される可能性があるようですが、十分に
国民の理解が得られないまま法案が通れば、日本人との間で摩擦が起きる危険があると思
います。海外で外国人参政権を認めている国の状況はどうなのでしょうか。=匿名
□異なる歴史的背景
比較は無意味
■“仲間・身内”限定
「(外国人参政権は)まさに愛のテーマだ。友愛と言っている原点がそこにあるからだ 」
民主党幹事長時代にこう述べた鳩山由紀夫首相。その鳩山政権のもとで、外国人地方参
政権が実現する可能性が取りざたされている。
- 93 -
「外国人参政権は世界の趨勢(すうせい)だ」とは、推進論者の主張。国立国会図書館
の調査などによると、海外では欧州を中心に一定の居住年数などを条件として、約40カ
国で外国人参政権が認められている。世界約200カ国のうち40カ国なら、確かに少な
くはないようだ。
だが、この問題に詳しい日本大学の百地章教授は強調する。
「そもそも、外国人参政権問題で、わが国と外国を単純に比較することは無意味なので
す」
なぜか-。具体的に、海外の状況を見ていこう。
欧州の大国であるフランス、イタリア、ドイツは3カ国とも、外国人参政権を認めてい
る。だが、付与対象はEU(欧州連合)加盟国民限定。民主主義や人権など価値観を共有
し、欧州議会や共通通貨ユーロ導入など、政治・経済的に緩やかな統合が進んでおり、“
仲間”同士で参政権を認め合っている格好だ。
イギリスはどうか。EU加盟国民への地方参政権に加えて、カナダやオーストラリアな
ど「英連邦」諸国に対しては、相互に二重国籍を認め 、国政レベルの参政権も認めている 。
英連邦はかつての植民地で“身内”のようにつながりは深い。
「旧宗主国と植民地が二重国籍を認めあった上で選挙権を付与するのは 、『外国』では
なく『国民』への参政権付与です」(百地教授)
ポルトガルもイギリスと似ており、旧植民地のブラジルなど「ポルトガル語を話す」国
に対し、地方参政権などを認めている。
■寛大な政策のリスク
国籍制限を設けず地方参政権を認めている国もある。北欧のスウェーデン 、デンマーク 、
ノルウェー、フィンランドなどだ。中でも1975年に「無制限」をスタートさせたスウ
ェーデンは、外国人参政権の“先進例”とされている。
同国があらゆる外国人に参政権の門戸を開いた背景には、経済成長に伴う移民の増加が
あった。1960年には外国出身者の割合は4%だったが、2006年には約17%に増
加。当初はフィンランドなど欧州から、後には中東などからの難民が増えたという。
「移民の社会への統合を促した」。参政権付与など同国の“寛大”な政策を評価する声
も強い。難民出身で帰化し、閣僚に就任した人物も出ているほどだ。
- 94 -
一方で、移民増が社会問題化しているのも事実。高福祉で知られる同国だが、仕事を得
られない難民が福祉財政の負担となり、非欧州系移民の増加で文化的摩擦や犯罪増などの
問題が浮上。「反移民」を掲げる右派政党が選挙で躍進するといった現象も出ている。
同様の移民問題は、オランダなど欧州各国で起こっており、“寛大”すぎる移民政策は
こうした問題を招くリスクもはらんでいるようだ。
「外国人参政権を認めている国には、それぞれ日本とは全く異なる歴史的背景や事情が
ある」と百地教授は指摘する。
日本で現在、地方参政権付与の主な対象とみられているのは、永住外国人91万人のう
ち、約47万人の在日韓国・朝鮮人や約14万人の在日中国人だ。特に中国人は将来的に
最多になるとみられている。
日本は中韓と領土や歴史認識などで対立。鳩山首相は「東アジア共同体 」を提唱するが 、
EUと状況は異なっている。
米軍基地移設問題が争点となった沖縄県名護市長選のように、地方選挙の結果が安全保
障という国政の重大テーマに直結する状況もある。また、外国人参政権問題は、年々増加
する在日外国人に対し、日本社会がどう向き合うかというテーマでもある。日本固有の事
情を踏まえ、冷静に議論する必要がありそうだ。(千葉倫之)
「聖と俗」雑感(88)
Weblog / 2010 年 03 月 03 日
少し古い動画でかつ長時間ですが、昨年 8 月 14 日に録画された桜チャンネルの「大東亜
戦争肯定論」をご覧ください。
3 の 1 大東亜戦争肯定論 1
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ktCgUTr-U3I
3 の 1 大東亜戦争肯定論 2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=UjSQxkB-T1s
3 の 1 大東亜戦争肯定論 3
URL:http://www.youtube.com/watch?v=26NecsXPb5M
3 の 1 大東亜戦争肯定論 4
URL:http://www.youtube.com/watch?v=7Ra2rVnoNzU
- 95 -
3 の 1 大東亜戦争肯定論 5
URL:http://www.youtube.com/watch?v=q02t4p6k0No
3 の 1 大東亜戦争肯定論 6
URL:http://www.youtube.com/watch?v=s1Pf1BAwjWA
3 の 2 大東亜戦争肯定論 1
URL:http://www.youtube.com/watch?v=PAychJNtS0o
3 の 2 大東亜戦争肯定論 2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=JJAywq8J-po
3 の 2 大東亜戦争肯定論 3
URL:http://www.youtube.com/watch?v=tMZZoRxHhLg
3 の 2 大東亜戦争肯定論 4
URL:http://www.youtube.com/watch?v=PHW_clr95tE
3 の 2 大東亜戦争肯定論 5
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vIKieNzqLbw
3 の 2 大東亜戦争肯定論 6
URL:http://www.youtube.com/watch?v=g0qlwTa4G_o
3 の 3 大東亜戦争肯定論 1
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vgsln0Qjsl0
3 の 3 大東亜戦争肯定論 2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=M-Uhh0ebhko
3 の 3 大東亜戦争肯定論 3
元の URL:http://www.youtube.com/watch?v=cKSv09dNVdM
3 の 3 大東亜戦争肯定論 4
URL:http://www.youtube.com/watch?v=2Uem1l1dTos
3 の 3 大東亜戦争肯定論 5
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iu80KXe9HWs
- 96 -
3 の 3 大東亜戦争肯定論 6
URL:http://www.youtube.com/watch?v=jbOejya1C18
以上の討論をもっとよく理解するために、出席者の一人である中村粲氏の『大東亜戦争
への道』を是非読んでください。
「聖と俗」雑感(89)
Weblog / 2010 年 03 月 04 日
2 月 28 日の「聖と俗」雑感(86)に引き続き、民主党政権が提出しようとしている家族
解体・国家解体法案について以下の3つの動画をご覧ください。
【頑張れ日本!】2.27 外国人参政権・夫婦別姓反対国民大行動[桜 H22/3/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mO24HGvuoXY
【快刀乱麻】共同体解体の危機[桜 H22/3/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=kKkLMEV4CO8
【高市早苗】選択的夫婦別姓は必要か?[桜 H22/3/2]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=pb4dKEhbNt8
「聖と俗」雑感(90)
Weblog / 2010 年 03 月 06 日
シナ共産党政権が悪逆であることについてはすでに何度も見てきたが、共産党政府が出
現する以前のシナ、すなわち、蒋介石の国民革命軍のときのシナもかなり悪逆であったこ
とは、1937 年(昭和 12 年)のいわゆる南京虐殺といわれるものの 10 年前に起こった南
京事件を見れば明らかである。この南京事件について上智大学名誉教授渡部昇一氏と日本
近現代史研究家田中秀雄氏が行っておられる対談をご覧ください。
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 1
URL:http://www.youtube.com/watch?v=J9sQXw2wPuM
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=9EFBba03A3U
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 3
URL:http://www.youtube.com/watch?v=yxpdU54eqvw
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 4
- 97 -
URL:http://www.youtube.com/watch?v=97pkvE0EZdQ
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 5
URL:http://www.youtube.com/watch?v=zYB4g6jAASA
一度見るべき日本が中国から受けた虐殺 6
URL:http://www.youtube.com/watch?v=3IBYwr833pQ
(以上 6 回の動画はすべて削除されています。
)
最初に紹介されているように、田中氏は『もうひとつの南京事件 - 日本人遭難者の記
録 - 』(芙蓉書房
1,995,-)という書物を出しておられる。
「聖と俗」雑感(91)
Weblog / 2010 年 11 月 23 日
3月6日以来長い間お休みしていた「聖と俗」雑感を再開します。この間に日本国の国
際的な地位は明らかに低下したと思われます。まさに国難と言っても過言ではありません 。
共産党独裁国家の中国からは「尖閣事件」で馬鹿にされ、ロシアからも「大統領の北方領
土公式訪問」で馬鹿にされたのに、民主党管内閣は何ら適切な処置もしないまま徒に時を
過ごしています。国民が一度やらせてみたら、と政権を獲得させたけれども、左翼革命思
想を持つこの政権は日本国を解体しようとしているのだと思われるような様々の行動を取
っています。このまま政権が続くとほんとうに日本国は共産党中国の属国、自治区になり
下がるでしょう。
桜チャンネルで 11 月 8 日、11 月 9 日にアップされた11月6日の「自由と人権アジア
連帯集会」の5本の映像をご覧ください。
1
【草莽崛起】11.6 自由と人権アジア連帯集会&デモ ダイジェスト[桜 H22/11/8]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=aqEYXWZIvnA&feature=BF&list=PL54FC41514A89170
D&index=1
2
【頑張れ日本】11.6 自由と人権アジア連帯集会・記者会見[桜 H22/11/8]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=NctfJi4hNOo&feature=BF&list=PL54FC41514A89170D&
index=2
3
【頑張れ日本】11.6 自由と人権アジア連帯集会-後半[桜 H22/11/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=SVA5FfIT8Hg&feature=BF&list=PL54FC41514A89170D
&index=3
4
【頑張れ日本】11.6 自由と人権アジア連帯集会-デモ行進[桜 H22/11/9]
- 98 -
URL:http://www.youtube.com/watch?v=U1YBM2AFY2s&feature=BF&list=PL54FC41514A89170
D&index=4
5
【頑張れ日本】11.6 自由と人権アジア連帯集会-街頭宣伝活動[桜 H22/11/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=sqzd7oXWc3U&feature=BF&list=PL54FC41514A89170D
&index=5
以上のような国民的な大きな運動があっているにもかかわらず、 NHK をはじめとする
マスメディアは国民にそのことを一切報道していないのはどういうことでしょうか?
「聖と俗」雑感(92)
Weblog / 2010 年 11 月 24 日
昨日に引き続き桜チャンネル11月23日にアップされた11月20日の「【11.20 大阪 】
中国糾弾!全国国民統一行動」の3本の映像をご覧ください。
1
【11.20 大阪】中国糾弾!全国国民統一行動・集会[桜 H22/11/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=U9xd2L0bHoc&feature=channel
2
【11.20 大阪】中国糾弾!全国国民統一行動・デモ行進[桜 H22/11/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=onw1fmJcfdc&feature=channel
3
【11.20 大阪】中国糾弾!全国国民統一行動・街宣活動[桜 H22/11/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=sF8ijNfsA1M&feature=channel
「聖と俗」雑感(93)
Weblog / 2010 年 11 月 27 日
カトリック教徒は聖の領域において唯一の天主を信じますが、俗の領域においては、自
分が生まれた国を愛する義務を同時に負っていることは以前にも書きました。われわれが
生をうけている日本国は天皇陛下を「国民統合の象徴」としていただく民主国家です。皇
室は現に生存している国民統合の象徴であるだけではなく、建国以来の数千年にわたって
続いて来た日本国の国民すべての統合の象徴です。
カトリック教徒であろうと、日本人ならば皇室を敬愛し、靖国神社にまつられている国
家のために殉難された英霊に感謝の念を表すべきです。これは聖の領域におけるカトリッ
ク信仰と矛盾するどころか、聖と俗との関わりについてのカトリック信仰の根本です。
皇室を「天皇制」という名で呼び、靖国神社を A 級戦犯を合祀した特定の宗教団体と
して忌避し、日の丸や「君が代」を侵略国家の象徴として毛嫌いするのは、左翼であり、
- 99 -
共産主義者です。しかし左翼や共産主義者だけでなく、カトリック教徒の中にもそのよう
な考え方、行動の仕方に同調する人がいますが、これは聖と俗の関係を誤解しているのだ
と思います。
日本という国の伝統的なものをすべて否定することは日本国を亡きものとすることで
す。地球市民とか世界のグローバル化とかの概念を持ち出して日本国家を解消させようと
する前首相のような人もいますが、それは観念論であって、現実の世界は国家のエゴによ
って動いています。
早い話が、憲法前文の「日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する
崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、わ
れらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫
と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占め
たいと思ふ」という文言は現実の世界からは遙かに遠くて、国際社会は「平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めて」はいません。そのことは
尖閣問題における中国の行動や北朝鮮による韓国・延坪(ヨンピョン)島への砲撃を見ても
明らかです。われわれがいつまでも戦後の平和ボケの状態にとどまることは亡国への道を
走ることだと思います。
「聖と俗」雑感(94)
Weblog / 2010 年 11 月 28 日
11 月 6 日の「自由と人権アジア連帯集会」の【完全版】をご覧ください。
1/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会・記者会見[桜 H22/11/26]( 6:28)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iDftMOnzLDQ&feature=mfu_in_order&list=UL
2/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会[桜 H22/11/26] (32:25)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mxd4DPYnSP4&feature=BF&list=ULh47optZib-s&index=
19
3/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会[桜 H22/11/26] (31:10「聖と俗」雑感(93))
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mejF9estdtM&feature=BF&list=ULh47optZib-s&index=20
4/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会[桜 H22/11/26] (36:16)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=BDXnnpxICHc&feature=BF&list=ULh47optZib-s&index=
21
5/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会[桜 H22/11/26] (38:37)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=FNhItDRwNbI&feature=youtube_gdata
- 100 -
6/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯集会[桜 H22/11/26] (16:12)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iLauG3YFkrE&feature=BF&list=ULh47optZib-s&index=2
3
7/7【完全版】11.6 自由と人権アジア連帯デモ行進&街宣活動[桜 H22/11/26] (3:54)
http://www.youtube.com/watch?v=sHwZIj69sVQ&feature=BF&list=ULh47optZib-s&index=24
「聖と俗」雑感(95)
Weblog / 2010 年 12 月 03 日
一昨日12月1日に東京で行われた【頑張れ日本】 12.1「国会・首相官邸包囲」国民大行
進[桜 H22/12/2] と【頑張れ日本】12.1「民主党内閣倒閣宣言!」国民大集会[桜 H22/12/2]
をご覧ください。
1
【頑張れ日本】12.1「国会・首相官邸包囲」国民大行進[桜 H22/12/2]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=D7_qU3qyBvE&feature=player_embedded#!
2
【頑張れ日本】12.1「民主党内閣倒閣宣言!」国民大集会[桜 H22/12/2]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=gUAIA9oqGlE&feature=channel
「聖と俗」雑感(96)
Weblog / 2010 年 12 月 04 日
以下の桜チャンネルの新番組をごらんください。
【新番組】日いづる国より、中山成彬氏に聞く[桜 H22/12/3]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=bUnQucjdlvI&feature=channel
「聖と俗」雑感(97)
Weblog / 2010 年 12 月 05 日
今日も桜チャンネルの以下の番組をごらんください。すこし前の映像ですが、 NHK をは
じめとするマスメディアでは見られない番組です。
1/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=nCfWX2--jtw&feature=related
2/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=fhy86YpsN0Q&NR=1
- 101 -
3/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=-CIMMoVn0lI&feature=list_related&playnext=1&list=PL
D6F80CB0B5FDA868
4/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=IFSU-GgODzc&list=PLD6F80CB0B5FDA868&playnext=
2
5/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=rU62-KDgijw&feature=channel
6/6【頑張れ日本】9.21「民主党政権・糾弾!」国民集会[桜 H22/9/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=7tIGL9f52Zg&feature=channel
「聖と俗」雑感(98)
Weblog / 2010 年 12 月 06 日
欧米諸国はそのほとんどがキリスト教国家である。欧米のキリスト教国家が他のキリス
ト教国家とこれまでに何度も戦争を繰り返してきたことは歴史的事実である。これらは国
家同士の戦争であって、教会内部の争い、例えばカトリック教会と英国国教会との争い、
プロテスタント諸教会各派間の争い、カトリック教会とプロテスタント教会との争いでは
なかった。
また、欧米諸国が白人によって構成された国であり、非白人国であるアジア 、アメリカ 、
アフリカ諸国を侵略し、植民地化してきたということも歴史の事実である。これは、キリ
スト教会がやってきたことなのか?そうではない。俗の世界を支配する国家がやってきた
ことである。聖の世界のキリスト教は国家同士の戦いにおいて、その国家に所属するキリ
スト教徒に対して国家のために戦うことを禁じたか?否、国家のために命を賭して戦うこ
とをよしとし、従軍司祭・従軍牧師を差し出してきた。
かつてのロシア帝国の国民はその大多数がロシア正教徒であったが、ロシア帝国は 1547
年イワン四世がツァーリになったときからその領土拡張政策を実行してたった 100 年でボ
ルガ河畔の小公国からオホーツク海に達する大国になり、ロマノフ王朝の成立した 1613
年以来 300 年間、その領土拡大の進行はとどまらなかったと言われる。共産主義の崩壊し
た現ロシアも日本の北方四島を未だに占領し続けている。これはロシア正教会がやったこ
とではなくて、ロシア帝国、ソビエト社会主義連邦共和国、ロシア共和国が連綿としてや
ってきた膨張主義政策の一環である。
日本の近現代史を軍国主義と侵略の歴史としてしか見ない識者や一般人が多いが、日本
- 102 -
だけを悪者にして、欧米やロシア、中国を免罪するのは、歴史の現実を知らないからであ
る。あるいは一歩下がって、日本は欧米やロシアと同罪であって、侵略されたアジア・ア
フリカは被害者であり、日本の過去を正当化することはできない、と言う人もいる。近現
代の日本の歴史は欧米やロシアと同じ侵略の歴史であるのか?大東亜戦争に負けた日本は
占領軍によって押しつけられた「日本=悪」という歴史観をこの先もずっと持って行くつ
もりなのか? 1995 年(平成 7 年)8 月 15 日に出されたいわゆる「村山談話」、2010 年(平
成 22 年)8 月 10 日のいわゆる「管談話 」は二人の首相によって 、日本が侵略国家であり 、
アジア諸国に多大の被害を与えたとして謝罪した談話である。国家の最高責任者の二人ま
でもがこのような形で世界に向かって自国の罪悪を謝罪した国は日本以外にないのではな
いか?
前首相鳩山由紀夫氏のように 、
「日本国は日本人だけのものではない 」とか「友愛の海 」
とか「地球市民」とかを語るのは、欺瞞である。旧約聖書は人類がバベルの塔を築いたた
めに、神によって多数の諸国語を語る諸国に分けられたと教えている。地球市民の観念は
バベルの塔の再建である 。神は聖の世界において人類が一つであることを望まれているが 、
それは俗の領域での自由を尊重する国家において、一人ひとりの人間の良心の決断におい
て唯一の神に帰依することを求めておられるのであって、国家を否定して世界政府を作る
ことによって俗の世界を一つにしてしまうことを望んでおられるわけではない。聖の世界
に関わる信教の自由を圧殺する共産主義諸国は悪であるが、地球市民の名の下に国家に対
する忠誠や愛国心を圧殺する俗の世界もまた悪である。現在の日本はその悪に染まりつつ
あるのではないか?
国家は領土・言語・伝統を持っている。他国の領土を奪い言語・伝統を破壊することは
俗の世界で起こってきたこと、現に起こりつつあることである。シナ共産党政府は自国民
に自由を与えないだけではなく 、その成立以来、チベット、モンゴル 、ウィグルを侵略し 、
植民地化し、言語・伝統を奪い続けている。そのシナ共産党政府は日本に対して「歴史問
題」、「靖国問題」も持ち出して悪者扱いをし、 ODA の資金を日本から貰って毎年二桁台
の軍備拡張を行い、表面では「中日友好」と言いながら国内に何百という「反日記念館」
を作ってシナ国民を洗脳している。
「聖と俗」雑感(99)
Weblog / 2010 年 12 月 07 日
西村眞悟氏の「眞悟の時事通信」から以下の記事を引用させていただきます。
コミンテルンは生きている
No.576
平成 22 年 12 月 7 日(火)
中国共産党の独裁国家中共は、当然、共産主義を信奉する国家である。従って建前は、
マルクス、レーニン、毛沢東主義を掲げている。
そこで、中国共産党の幹部連中であるが、彼らにとって、二十世紀前半から断絶するこ
- 103 -
となく続いている「共産主義運動」の方式とは何か。
また、彼ら共産主義者から見て、我が国の民主党と菅内閣は如何に映っているのか。
これらのことに思いを巡らせているとき、浮かんだ言葉は、
コミンテルンであった。
思えば、ソビエトが崩壊して中共が改革開放路線に転換して、守銭奴のようになってい
るので、過去の概念だと思いがちであるが、中共は、建前では、依然として共産主義を標
榜しているのである。そして、彼らが権力を握った方式は、国際共産主義運動の指令に基
づく方式であった。
この国際共産主義運動がコミンテルンである。
他方、菅内閣の、菅、仙石とは何か。これらも、コミンテルンの影響下に学生生活を送
った、正真正銘の左翼である。
ここから、中国共産党幹部が、菅内閣を如何に位置づけているのかが分かる。つまり、
中共の連中は、菅、仙石をコミンテルンの手下と見ているのだ。これが、九月以来明らか
になった中共幹部の我が国に対する傲慢な態度を生み出した。
今日は、このコミンテルンについて短文ながら書いておきたい。日常忘れているが、コ
ミンテルンはつい最近まで我が国をも突き動かしていた共産主義運動である。そして、気
がつけば、この運動のなかで育った左翼が、我が国の政権にありついている。
まさに、コミンテルンの運動方式が、我が国で成功しているのだ。
思い返せば、私が大学に入学したのは、昭和四十三年だった。
その時既に大学紛争に火がついており、大学は左翼一色だった。入学式当日には、全入学
生に「マルクスの資本論」の共同購入申し込み用紙が配られた。
学生は、すぐその色に染まって、「紅萌ゆる」という第三高等学校寮歌を歌うよりも、
「インターナショナル」を歌うようになった。私などは、校庭で「軍歌」を、「あー、あ
ー、大君に召されたるー」と歌っていて笑われた。
この雰囲気のなかで、コミンテルンという言葉と運動は、日本の革命を目指す指針とし
て語られていたのだ。
菅、仙石は、その時この雰囲気に生きて数年を経ていた。
さて、コミンテルンは、第二インターナショナル解体後の一九一九年三月、モスクワで
結成され、一九三五年まで第七回の大会を行った。別名、第三インターナショナル、共産
主義インターナショナルともいう国際的共産主義運動である。
何故、前進の第二インターナショナルが解体されたのか 。その理由は 、第二インターが 、
第一次世界大戦において各々の母国を支持したからである。従って、この経験を経たコミ
ンテルンの運動方針には、国家の解体が強調されている。
コミンテルンの運動方針は次の通りである。
「世界のブルジョアジーを打倒するために、さらに、国家の完全な廃止に向けての過渡的
段階としての国際的ソビエト共和国の建設のために、軍事力を含むあらゆる可能な手段に
よって戦う」
- 104 -
現在は、この方針のなかの「国際的ソビエト共和国」のところを「中華人民共和国」に
入れ替えればよい。ソビエト崩壊後は、中共がこの運動の承継者だからである。
つまり、現在は、各国の共産主義者は、「国際的中華人民共和国」建設のために戦うべ
し、というのがコミンテルンの方針となる。
このコミンテルンは、昭和に入って、第六回と七回の大会で、「共産主義者は各々の自
国を戦争で敗北させること、敗戦から内戦を起し、内戦から革命に移行せよ」と指令し、
次に、
「共産主義者は身分を隠してブルジョア組織のなかに潜入し、統一戦線(フロント)を結
成せよ」と指令する。
中国共産党と毛沢東は、このコミンテルンの指令通りの謀略を展開して権力を握った。
即ち、内戦から国共合作、抗日民族統一戦線、また内戦そして革命成功というプロセスで
ある。
そこで、注目すべきは、このコミンテルンの全ては中華人民共和国建設のためにという
スローガンと、中国が世界の中心だという伝統的中華思想は見事に一致するということで
ある。
これが、中共の、他国の国境を平気で無視し何でもできると思いこんだ傲慢な態度の原
因である。
今度は、我が国の民主党と菅内閣に目を転じよう。
まず鳩山由紀夫という御仁の言動。
「国民というより市民といいたい 」、「日本は日本人だけのものではない 」、「東アジア共
同体」・・・これらは全て、日本の国家の枠組みを取り除こうとする言動である。
菅氏は、いわずと知れた「市民運動家」で、仙石氏は「地球市民」を目指している。
では、この彼ら三名が期せずして強調する「市民」とは何か。それは、「国民」に対立
する概念である。つまり、彼らは、国民と国家を否定するために「市民」という言葉を多
用しているのだ。従って、彼らには、「国民」が無いのであるから、外国人が我が国の参
政権を行使するのは当然のこととなる。さらに、「国家」を護る軍隊また自衛隊は、有害
な暴力装置ということになる。
ここにおいて 、「国家の完全な廃止に向けて」というコミンテルンのテーゼを思い起こ
せば、彼ら三人の言っていることは、国家否定のコミンテルン指令そのものではないか。
また、民主党のいう「ポストモダン」とは、何も新しいものではなく、コミンテルンの
「国家の完全な廃止」を指向するものである。
次に、コミンテルンの「共産主義者は身分を隠してブルジョア組織のなかに潜入せよ」
という指令に着目したい。
鳩、菅また仙石は、各々民主党という身分を隠すための徒党に入ってから、共産主義者
から見ればブルジョア組織そのものの日本国政府のなかに潜入し、今や総理と官房長官と
してそのヘゲモニーを握ることに成功している。
そして、我が国の防衛予算を削減し、基地移転問題で日米の信頼関係をずたずたにし、
- 105 -
盛んに官僚批判を続けて我が国の統治機構を弱体化させ、外国人参政権を推進して内政干
渉を合法化し、北朝鮮労働党の日本国内の宣伝洗脳機関に税金を与え、悪質な中国船長を
釈放して我が国の法秩序を無視して中共に屈服し、夫婦別姓を推進して我が国の伝統的な
家族のあり方を解体させようとしている。
菅そして仙石両氏は、ここにおいても、コミンテルン指令を忠実に実施している共産主
義者、コミンテルンの本家である中国共産党から見れば、忠実な手下そのものであると言
える。
さらに、菅氏が特に気に入っている千葉景子という人物の思考回路に触れたい。
この者は、法務大臣の時、死刑には反対だが、死刑を見ておく必要があると勝手に思い
こんで二人の死刑を執行させた。これは、共産党独裁国家で今も続く見せしめのための「公
開処刑」の発想である。
死刑を執行された二人の囚人は、死によって罪を償うためではなく、この千葉という人
物に自分が殺されるところを公開させるために殺されたのである。何と哀れか、可哀想で
はないか。これが、法治国家なのか。
これは、死刑執行という法治国家の形式を借りた殺人の公開ではないか。
そして、このことを平然と実行し、「人が殺されるところを見学した」千葉景子という
人物の思考回路こそ、ブルジョア組織のなかに潜入してブルジョア組織を破壊する左翼コ
ミンテルンの典型だと指摘しておきたい。
以上の通り、コミンテルンの指令は、現在の鳩山そして菅内閣によって我が国で実現さ
れている。
従って、この民主党内閣はコミンテルンの指令の下にあり、必然的にコミンテルンの本
家である中国共産党に吸収されていく。
ということは、日本国民は、民主党内閣が続く限り、中共の我が国に対する無礼な脅迫
と恫喝を受けねばならないということである。
そして、この事態に至った病根は深く、それは、二〇世紀の世界に惨害を及ぼした国際
共産主義運動に源がある。
共産主義、コミンテルンと戦う必要があったのは、二〇世紀だけではない。
今も我が国は、コミンテルンと共産主義者に歴史観を奪われたままである。
従って、菅内閣をはじめとする二〇世紀から持ち越されたコミンテルンの残滓を一掃す
るための、
我が国の国体を護る徹底的な戦いを今こそ始めねばならない。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=576
「聖と俗」雑感(100)
Weblog / 2010 年 12 月 12 日
- 106 -
欧米白人国家の大航海時代以来の膨張主義、アジア・アフリカの侵略・植民地化を一
神教であるキリスト教の本質に根ざすものであり、アジア・アフリカの多神教的・アニミ
ズムこそが人類の取るべきあり方である、と主張する人々がいる。
しかしこのような考え方は聖と俗という二つの領域を混同していると思われる。確かに
大航海時代以来、ポルトガルやスペイン、続いてイギリス、オランダなどのキリスト教国
家が世界の他の国々を征服し、植民地にしたのは事実である。しかしそれらはいずれも俗
の領域に属する国家の膨張・征服であった。アメリカはヨーロッパ諸国に遅れて、同じく
膨張主義政策を取り、ハワイやフィリピンを征服し、植民地化した。そのアメリカも国民
の主体を構成しているのはキリスト教徒である。国家による侵略・植民地化に伴って宣教
師たちが布教をしたことも歴史的な事実である。しかし、それは聖の領域に属する宗教の
活動であって、国家による支配とは異なる。
以上のことを踏まえた上で、俗の領域に属する国家が自己の利益のために膨張し、征服
し、植民地化してきたのが、近世の歴史的事実である、ということを確認しよう。国家は
相互に国境を持ち、自国の領土を守るだでではなく、その領土を拡張しようとする。その
ために戦争が起こる。かつては、戦争によって勝敗が決し、戦勝国が敗戦国の領土を割譲
された。軍事力の圧倒的優位によって、かつての欧米諸国はアジア・アフリカを征服し、
植民地化した。外国の圧力によって開国を迫られた日本は、最初不平等条約を結ばされた
けれども、欧米諸国による征服や植民地化を免れた。それは明治の先覚者たちが、富国強
兵につとめ、日清・日露の両戦争で大国である清やロシアに勝利したからである。
当時の戦争は軍隊同士の戦いであって、軍人ではない一般国民に対する攻撃は国際法違
反であった。戦争の決着は勝敗によって終わり条約によって確定したので戦争犯罪人を処
罰することもなかった。
日露戦争はロシア帝国の膨張主義に対する日本の自衛戦争であり、白人国家を非白人国
家が敗退させた世界初の戦争であった。欧米諸国によって植民地化されていたアジア諸国
家はアジアの一小国である日本が白人国である大ロシア帝国を破ったことによって独立の
夢をかき立てられた。
大東亜戦争もまた、後にマッカーサー元帥が証言したように、アメリカ・イギリス・シ
ナ・オランダ( ABCD)による経済的包囲網によって苦境に立たされた日本国の自衛戦争
であった。
インチキな「東京裁判」と 6 年有余に及ぶ連合国軍占領の諸政策によって、日本悪者論
を信じこまされた日本人は歴史的な事実を認識する目を奪われ、侵略をしていないアジア
諸国に謝罪し続けている。日本の子どもたちも教育の中で
日本は侵略国家であり、永久
に謝罪し続けなければならないと教え込まれて、自国に対して誇りを持てない無国籍人間
になっている。
- 107 -
聖の領域である宗教のことをしばらく措いて、俗の領域である国家の問題、特に「東京
裁判」についてしばらく見て行くことにしたい。
「聖と俗」雑感(101)
Weblog / 2010 年 12 月 13 日
いわゆる「東京裁判」とは、 1946 年(昭和 21 年)5 月 3 日に「極東国際軍事裁判所」
が開廷され 1948 年 11 月 4 日から 12 日に判決が出されるまでに 2 年半にわたり 423 回も
行われて、連合国側が日本を糾弾したものであるが、加瀬俊一氏によれば 、「要するに、
勝者の敗者に対する一方的断罪」に過ぎなかった。
詳しくは、佐藤和男監修「世界がさばく東京裁判」(ジュピター出版)を参照していた
だきたい。この書物には「 85 人の外国人識者が語る連合国批判」という副題が付せられ
ている。14 カ国の高名な識者 85 人が連合国の戦争責任を追及し、東京裁判を批判してい
る書物である。
法学博士である青山学院大学の名誉教授佐藤和男氏は「国際法に準拠して裁くと豪語し
て占領軍が実施した東京裁判は、しかし、実際には実定国際法に違反していた軍事行動に
過ぎず、本質的に連合国の政治的措置であった」と喝破しておられる。
1899 年にオランダ・ハーグで開かれた第 1 回万国平和会議において採択された「陸戦
ノ法規慣例ニ関スル条約(英: Convention respecting the Laws and Customs of War on Land,
仏: Convention concernant les lois et coutumes de la guerre sur terre)」並びに同附属書「陸戦
ノ法規慣例ニ関スル規則」(いわゆるハーグ陸戦条約)第 43 条は[占領地の法律の尊重]
という項目を立て、「国の権力が事実上占領者の手に移りたる上は、占領者は、絶対的の
支障なき限、占領地の現行法律を尊重して、成るべく公共の秩序及生活を回復確保する為 、
施し得べき一切の手段を尽すべし」と規定している。にもかかわらず、連合国はこの国際
法に違反する「無条件降伏政策」を取った。これは「敵国に賠償金や領土割譲というペナ
ルティーを課すだけでなく、敵国の政治制度の抜本的改革、さらに進んで敵国の『哲学の
破砕』すなわち『精神的武装解除』までも意図するものであった。そのために、予め戦後
処理の具体的な条件を示さず、一切の交渉抜きで敵国に降伏を受諾させ、しかるのちに連
合国軍が一方的に敵国を管理し、"国家改造 "を行うという方式」である。
この「無条件降伏政策」とのかかわりのなかで 、
「戦犯裁判」政策が出てきた 。1943 年 11
月 1 日にアメリカ大統領ルーズベルト、イギリス首相チャーチル、ソ連首相スターリンに
よって発表されたモスクワ宣言(Moscow
Declaration)は、第二次世界大戦中に行われた
残虐行為を戦争犯罪として処罰することを共同の意志として表明した。これはナチス・ド
イツを対象として宣言されたものであるが、イタリア、日本をもその対象とした。しかし
この宣言は敵国の戦争犯罪人に対する戦勝国の裁判管轄権を要求しているだけで、連合国
- 108 -
側の戦争犯罪人についての言及がないという点で致命的な欠陥を持っていた。さらに 1945
年(昭和 20 年)2 月 4 日から 11 日までクリミア半島のヤルタで行われた、F.ルーズベル
ト(アメリカ合衆国)・チャーチル(イギリス)・スターリン(ソビエト連邦)による首
脳会談で、
「すべての戦争犯罪人を正当かつ迅速に処断する不動の方針 」が述べられたが 、
この「すべての戦争犯罪人」にも連合国の戦争犯罪人は含まれていないという一方的なも
のであった。
1945 年 8 月 8 日、グレート・ブリテン及び北アイルランド連合王国政府、アメリカ合
衆国政府、フランス共和国臨時政府及びソヴィエト社会主義共和国連邦政府というたった
四カ国の代表によって、今までの国際法とは異なるロンドン協定が「欧州枢軸諸国の重大
戦争犯罪人の訴追及び処罰に関する協定」として締結され、ニュルンベルク条例が起草さ
れた。戦争法規違反などの「通例の戦争犯罪」のほかに、この条例では従来の国際法では
想定されていなかった(1)
「平和に対する罪」と「人道に対する罪」を戦争犯罪とする 、
(2)枢軸国指導者は国際軍事裁判所方式によって処罰される、(3)国家が犯したこれ
らの犯罪について、戦争指導者と目される個人が刑事責任を追及される 、(4 )「共同謀
議罪」を導入する、といったことが決定された。
事後立法禁止という刑法の基本原則を連合国は踏みにじり、遡及的事後立法を行ってそ
れを適用したのがニュルンベルク裁判であり東京裁判なのである。しかも、敗者だけを裁
き、勝者である連合国側の戦争犯罪をすべて免責するという身勝手で正義にもとる、裁判
とはとても呼べない復讐であった。
「聖と俗」雑感(102)
Weblog / 2010 年 12 月 14 日
連合国は「東京裁判」の法的根源を、1945 年 7 月 26 日、日本に発せられた「ポツダ
ム宣言」に置いている。その第 10 項の「俘虜ヲ虐待セル者ヲ含ム一切ノ戦争犯罪人ニ対
シテハ厳重ナル処罰ヲ加ヘラルベシ」という条文を根拠として「東京裁判」が開かれた。
ところが、占領軍最高司令官であるマッカーサー元帥は「極東国際軍事裁判所条例」とい
う至上命令を発して、それに基づいて裁判を行った。
1945 年 8 月 14 日本はポツダム宣言を受託したが、しかしドイツのように、無条件降伏
をしたわけではない。ポツダム宣言はその第五項で「ワレラノ条件ハ左ノ如シ」と述べて
おり、日本政府に条件つきの降伏(終戦)を求めたものであった。これは東郷外相が言う
ように「( 日本が連合国と)対等の立場において条件をのむ一種の条約の締結であり、連
合国は日本が国家として無条件降伏をすることを要求しているのではない」のである。
1945 年 9 月 2 日、アメリカ戦艦ミズーリの艦上で、日米領国の政府代表が、政治的宣
言であるポツダム宣言を条約化することによって法的拘束力あるものとする文書に調印し
たが、これは「日本国軍隊の無条件降伏」を一条件に休戦することに合意した、国際法上
- 109 -
の「休戦協定」である。連合国側はこの休戦協定を意図的に「降伏文書」と名付けた。こ
の文書に署名し、日本側が軍の武装解除を始めたとき、トルーマン大統領は 9 月 6 日「連
合国最高司令官の権限に関するマッカーサー元帥への通達」において「われわれと日本と
の関係は、契約的基礎の上に立っているのではなく、無条件降伏を基礎とするものである 。
貴官の権限は最高である」と述べて、「日本政府が無条件降伏をしたのだから、占領政策
を遂行する上で、日本政府の権利に配慮する必要など全くない」としたのである。トルー
マン大統領は自分たちが発した宣言を踏みにじっている。この通達を受け取ったマッカー
サー元帥は 9 月 15 日次のような声明を出した。「マッカーサー元帥は、連合国はいかなる
点においても日本国と連合国を平等とみなさないことを、日本が明確に理解するよう希望
する。日本は文明諸国間に地位を占める地位を認められていない。敗北せる敵である。最
高司令官は日本政府に対して命令する。交渉はしない。」
日本の子どもたちは今も「日本はポツダム宣言を受託し、無条件降伏をした」という嘘
を学校で教えられている。日本は東京裁判の諸判決を受け入れざるを得なかったが、東京
裁判そのものの不当性まで受け入れることはできないのである。
連合国はポツダム宣言を遵守する気はなかったと言わざるを得ない。ポツダム宣言第 10
項の「吾等ハ日本人ヲ民族トシテ奴隷化セントシ、又ハ国民トシテ滅亡セシメントスルノ
意図ヲ有スルモノニ非ズ」という宣言は完全に見捨てられ、日本人は連合国最高司令官に
一片の抗議さえ出し得ないほどに奴隷化されていた。同じく第 10 項には「言論、宗教及
ビ思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ」と謳われていたにもかかわらず、7
年近くに及ぶ占領期間にはこれらの権利をまったく剥奪されていた。
俗の領域、セザルに属する領域はかくのごとき有様であり、それは今日も変わりないの
である。
「聖と俗」雑感(103)
Weblog / 2010 年 12 月 16 日
マッカーサー元帥が 1945 年(昭和 20 年) 9 月 8 日に出した声明は、日本を「文明諸国
間に地位を占める地位を認められていない」「敗北せる敵」と扱うことを宣言したもので
あるが、これは「無条件降伏」政策を日本に適用することを意味する。 GHQ( General
Headquarters =連合国軍最高司令官総司令部)は 9 月 19 日に「日本に対するプレス・コー
ド」を発表した。30 項目に及ぶこの検閲指針は以下の通りである。
(1)SCAP--連合国最高司令官(司令部)に対する批判
(2)極東軍事裁判(東京裁判)批判
(3)SCAPが日本国憲法を起草したことに対する批判
(4)検閲制度への言及
(5)合衆国に対する批判
- 110 -
(6)ロシアに対すに対する批判
(7)英国に対する批判
(8)朝鮮人に対する批判
(9)中国に対する批判
(10)他の連合国に対する批判
(11)連合国一般に対する批判
(12)満州における日本人取り扱いについての批判
(13)連合国の戦前の政策に対する批判
(14)第三次世界大戦への言及
(15)ソ連対西側諸国の「冷戦」に関する言及
(16)戦争擁護の宣伝
(17)神国日本の宣伝
(18)軍国主義の宣伝
(19)ナショナリズムの宣伝
(20)大東亜共栄圏の宣伝
(21)その他の宣伝
(22)戦争犯罪人の正当化および擁護
(23)占領軍兵士と日本女性との交渉
(24)闇市の状況
(25)占領軍軍隊に対する批判
(26)飢餓の誇張
(27)暴力と不穏の行動の煽動
(28)虚偽の報道
(29)SCAPまたは地方軍政部に対する不適切な言及
(30)解禁されていない報道の公表
1952 年(昭和 27 年)4 月 28 日に発効した講和条約までの約 7 年間、軍事的な戦争は 1945
年(昭和 20 年)に終わっていたけれども、連合国、特にアメリカの日本国に対する一方
的な情報戦争が遂行されたということを、この検閲指針は示している。検閲制度を隠して
検閲を行ったのはもちろん日本国民にその事実を知らせないためであった。 GHQ/SCAP
は言論の自由を圧殺しながら、言論の自由を謳った「日本国憲法」を自ら起草し、そのこ
とを批判する言論を封殺したのである。 「東京裁判」はこのような状況の中で行われ、
連合国側の国際法違反を一切問題にせずに日本を侵略国として断罪することだけを目的と
した。
「聖と俗」雑感(104)
Weblog / 2010 年 12 月 17 日
桜チャンネルの『稲田朋美を囲む会・「 私は日本を守りたい」出版記念』会の模様をご
覧ください。 この書物をお読みになることをお勧めします。「
( 私は日本を守りたい
- 111 -
家
族、ふるさと、わが祖国」 2010 年 7 月 7 日、 PHP 研究所、1, 575, -)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=0fpTaDjF0zo&feature=youtube_gdata
12月29日に完全版がアップされましたので、追加します。
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ZVMt4Nmg840&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(105)
Weblog / 2010 年 12 月 18 日
「東京裁判」の問題点を整理すれば、次のような点を上げることができる。
1)罪刑法定主義(法律がなければ犯罪は成立しない)に違反した。
2)法律不遡及(法律制定以前以前になされたことを後に作られた法律によって裁くこ
とはできない)の原則に違反した。
3)戦勝国の判事だけにより、中立国や敗戦国の判事を除外した公正を欠く「裁判」と
いう形式を取った復讐であった。
4)日本の 66 の都市への無差別爆撃、広島・長崎への原爆の投下等、戦勝国アメリカ
の国際法違反を裁かない一方的、不公平な裁判であった。
5)日ソ中立条約に違反して日本に宣戦布告したソ連には日本を裁く資格はないにもか
かわらずアメリカはその資格を与えた。
6)「東京裁判」が訴追の対象とした昭和 3 年から昭和 20 年までの17年間のうち、昭
和 3 年から昭和 6 年 9 月までと、昭和 8 年 5 月から昭和 12 年 7 月までの期間、日本と英
米、日本と中華民国の間に戦争状態は生じていなかったのに、その間の戦争犯罪を裁く軍
事裁判は成立しないはずである。
7)「言論、宗教及ビ思想ノ自由並ニ基本的人権ノ尊重ハ確立セラルベシ」というポツ
ダム宣言に違反して、検閲、焚書を行った上で 、
「ウォー・ギルト・インフォメーション 」
や「真相箱」による日本の世論操作、日本国民の洗脳を行った。
日本は「東京裁判」の諸判決を受け入れざるを得なかったが、「東京裁判」を受け入
れるべきではない。なぜなら「東京裁判」は国際法に違反した連合国の一種の軍事作戦で
あり、日本国の精神的粉砕を目指し、連合国の意のままになるように精神的国家改造を行
うという占領政策の目的を達成するための手段に過ぎなかったからである。
現在に至るまで日本人の大多数は連合国が押しつけた「東京裁判」史観を後生大事に
抱き続けている 。「東京裁判」史観とは侵略国家日本、軍国主義日本、永遠にその罪を告
白し続けなければならない世界の悪者日本という誤った近現代史観である。
「聖と俗」雑感(106)
Weblog / 2010 年 12 月 19 日
- 112 -
「東京裁判」についてこれまでに述べて来たことは歴史的な事実である。しかし占領政
策によって日本人は「東京裁判」史観を骨の髄まで染み込ませられ、 約 7 年後にサンフ
ランシスコ平和条約によって独立を達成した後にも、国民の大部分はこの史観を捨てるこ
となく今日に至っている。
中華民国とソ連を除き、他の連合国はキリスト教国と言ってもよいだろう。キリスト教
国がキリスト教国であるゆえに、このような欺瞞と歴史改竄をしたのであろうか?私はそ
うではないと思う。世俗の領域に属する国家はキリスト教国であろうが、共産主義国であ
ろうが、他国に対して自国の利益のために行動し、協力することもあるということではな
いか。
西欧諸国家・白人諸国家は武力をバックにして他国の領土を侵略し 、植民地化してきた 。
それらの国々が日本の大東亜戦争を「侵略や植民地化」として断罪することができるのか 。
そもそも「東京裁判」によってそうだとされた大東亜戦争は果たして歴史的な事実なのか
どうか、それを歴史的に検討してみる必要がある。
「聖と俗」雑感(107)
Weblog / 2010 年 12 月 21 日
大東亜戦争は日本と中華民国との間に 1937 年(昭和 12 年)7 月に勃発した支那事変に
対して、アメリカ、イギリス、オランダの三国が中華民国を支援して日本に敵対的行動を
とり、日本軍の支那大陸からの全面的撤退を要求して経済制裁と武力脅迫の挙に出たこと
に起因しているのである。戦後日中戦争と呼ばれるようになったが、支那事変が事変と呼
ばれるのは、両国とも宣戦布告や最後通告を行わなかったため、国際法で言う戦争になら
ず、1941 年(昭和 16 年)12 月 8 日の日米間の大東亜戦争とともに中華民国蒋介石政権が
翌 12 月 9 日に日本に宣戦布告した時に正規の戦争となったのである。
日本と中華民国との間の武力紛争に欧米連合国がなぜ中華民国に加担して日本に敵対
したのか?大東亜戦争の目的が述べられている 1941 年(昭和 16 年) 12 月 8 日の「開戦
の詔書」の一部を以下に挙げてみよう。
「中華民國政府曩ニ帝國ノ眞意ヲ解セス濫ニ事ヲ構ヘテ東亞ノ平和ヲ攪亂シ遂ニ帝國ヲ
シテ干戈ヲ執ルニ至ラシメ茲ニ四年有餘ヲ經タリ幸ニ國民政府更新スルアリ帝國ハ之ト善
隣ノ誼ヲ結ヒ相提携スルニ至レルモ重慶ニ殘存スル政權ハ米英ノ庇蔭ヲ恃ミテ兄弟尚未タ
牆ニ相鬩クヲ悛メス米英両國ハ殘存政權ヲ支援シテ東亞ノ禍亂ヲ助長シ平和ノ美名ニ匿レ
テ東洋制覇ノ非望ヲ逞ウセムトス剰ヘ與國ヲ誘ヒ帝國ノ周邊ニ於テ武備ヲ增強シテ我ニ挑
戰シ更ニ帝國ノ平和的通商ニ有ラユル妨害ヲ與ヘ遂ニ經濟斷交ヲ敢テシ帝國ノ生存ニ重大
ナル脅威ヲ加フ朕ハ政府ヲシテ事態ヲ平和ノ裡ニ囘復セシメムトシ隠忍久シキニ彌リタル
モ彼ハ毫モ交讓ノ精神ナク徒ニ時局ノ解決ヲ遷延セシメテ此ノ間却ツテ益々經濟上軍事上
- 113 -
ノ脅威ヲ增大シ以テ我ヲ屈從セシメムトス斯ノ如クニシテ推移セムカ東亞安定ニ關スル帝
國積年ノ努力ハ悉ク水泡ニ帰シ帝國ノ存立亦正ニ危殆ニ瀕セリ事既ニ此ニ至ル帝國ハ今ヤ
自存自衞ノ爲蹶然起ツテ一切ノ障礙ヲ破碎スルノ外ナキナリ」
(現代語訳文=中華民国政府は、以前より我が帝国の真意を理解せず、みだりに闘争を
起こし、東アジアの平和を乱し、ついに帝国に武器をとらせる事態にいたらしめ、もう四
年以上経過している。さいわいに国民政府は南京政府に新たに変わった。帝国はこの政府
と、善隣の誼(よしみ)を結び、ともに提携するようになったが、重慶に残存する蒋介石
の政権は、米英の庇護を当てにし、兄弟である南京政府と、いまだに相互のせめぎあう姿
勢を改めない。米英両国は、残存する蒋介石政権を支援し、東アジアの混乱を助長し、平
和の美名にかくれて、東洋を征服する非道な野望をたくましくしている。あまつさえ、く
みする国々を誘い、帝国の周辺において、軍備を増強し、わが国に挑戦し、更に帝国の平
和的通商にあらゆる妨害を与へ、ついには意図的に経済断交をして、帝国の生存に重大な
る脅威を加えている。私は政府に事態を平和の裡(うち)に解決させようとさせようとし 、
長い間、忍耐してきたが、米英は、少しも互いに譲り合う精神がなく、むやみに事態の解
決を遅らせようとし、その間にもますます、経済上・軍事上の脅威を増大し続け、それに
よって我が国を屈服させようとしている。このような事態がこのまま続けば、東アジアの
安定に関して我が帝国がはらってきた積年の努力は、ことごとく水の泡となり、帝国の存
立も、まさに危機に瀕することになる。ことここに至っては、我が帝国は今や、自存と自
衛の為に、決然と立上がり、一切の障害を破砕する以外にない。)
小堀桂一郎氏は「再検証東京裁判」の中で次のように述べておられる 。「大東亜戦争
は二十世紀に入ってより以降の支那大陸に於ける日本と欧米連合国の利害の対立に発する
といふのみならず、広く捉へればおよそアジアに於ける日本と西欧列強との国益の衝突が
戦争の形をとって発火したものと把握すべき事件である 。」そしてその遠因は 、「そもそ
も西洋人が営利的な欲望を懐いてアジアに姿を現した時にまで溯って考へられるべきこと
であり、即ちその淵源は歴史上『大航海時代』の名で呼ばれてゐる西洋文明の全地球的拡
張運動の中に見てとることができる。」
英領香港、英領インド、米領ミッドウェイ、アレウト列島、ハワイ諸島、ウェーク島、
グワム島、フィリピン群島、蘭印(蘭領東インド =インドネシア)仏印(フランス領イン
ドシナ =ヴェトナム)等々、欧米列強はアジアだけに限ってもそれぞれ植民地を持ってい
た。 これらの植民地の一部は、結果としてではあるけれど、大東亜戦争において日本が
占領したことによって、独立を達成した。西欧列強によるアジア植民地の解放が大東亜戦
争の第一の目的であったとまでは言えないかもしれないが、結果はそうなったのである。
日本は追い詰められ、自衛のために開戦せざるを得なかったというのが、歴史的事実であ
ろう。
「聖と俗」雑感(108)
Weblog / 2010 年 12 月 23 日
- 114 -
天皇陛下の喜寿の御誕生日おめでとうございます。日本国民の一人として陛下の御健康
と御皇室の末永き御繁栄をお祈り申し上げます。
いわゆる「東京裁判」が大東亜戦争のことを侵略戦争だと決めつけ、勝者である連合国
側の検事、裁判官だけで、中立国や敗戦国である日本からは一人も出さずに一方的に断罪
したことについて考えているが、たびたび述べているように、聖の世界とは一線を画して
いる俗の世界には、諸国家という神から定められた組織があり、それぞれの国家が言語や
歴史や慣習を異にしながら、並立しているのであるから、戦争が終われば条約によって領
土の割譲や賠償金の支払いという形で戦勝国と敗戦国が戦後の処理をすることが大東亜戦
争以前の諸国家間のあり方であった。国家が国内で警察を持っているように、国際社会で
は国家は軍隊を持つことが当然のことである。そして国家を構成する国民はその国家に忠
誠を尽くし、国家のために領土や言語や歴史を守るべく戦うことが要求されている。国家
同士の対立は時によっては戦争という形で解決される。大東亜戦争は悪であるというなら
ば、それ以後のすべての戦争も悪なのか?そうではない。
戦後の日本はそういう世界の常識から外れて、連合国によって一方的に裁かれ、侵略国
家と断定され、隠された検閲によって発言を封じられた上で、国の基本である憲法まで占
領軍によって作られ、それを戦後 65 年以上経っても後生大事に守り続けている。
確かに、世俗の領域である国家に所属する国民は聖の領域である神の掟を現実の生活の
中で守る義務を負っている。国家も真理や正義や公正を重んじなければならない 。しかし 、
現実には、俗の世界を構成している諸国家は自国の利益を優先し、他国と衝突することを
世界の歴史の中で繰り返してきた。
戦争にはそれに至る原因があり経過がある。大東亜戦争もその例に漏れない。西欧列強
のアジア・アフリカへの進出、ロシア帝国の膨張政策やソビエト共産主義のコミンテルン
政策などのことを抜きにして、日本軍国主義の一方的な侵略などということを言うことは
歴史を無視した占領軍の検閲・焚書や「ウォー・ギルト・インフォメーション」政策によ
って洗脳された結果である。
「聖と俗」雑感(109)
Weblog / 2010 年 12 月 24 日
中村粲氏は「大東亜戦争への道」の中で、大東亜戦争の性格について次のように述べ
ておられる。「大東亜戦争は二つの大きな歴史的潮流の合流し、激し合ふ所に生起した戦
争であると云ってよい。一つの流れは十九世紀以来の門戸開放主義を理念とする米国極東
政策と、特に満蒙との特殊関係維持を主張する我が大陸政策との相剋であり争奪戦である 。
これが主流である。ロシア革命以後は、共産主義から日本と東亜を守る防共の戦ひといふ
流れが合流してくることになる。日米大陸政策のせめぎ合ひと共産主義との戦ひ --この二
- 115 -
つが大東亜戦争の基本的性格であると考へられる。」
個々の事実に関しては中村粲氏の上掲書を読んでいただきたい。
「東京裁判」や反日的日本人による日本軍国主義侵略史観は中村氏等による近現代史の
見直し作業によってもはや通用しないはずであるのに、日本の子どもたちは誤った日本の
歴史を学校で教え込まれている。
「聖と俗」雑感(110)
Weblog / 2010 年 12 月 26 日
12 月 23 日の西村眞悟氏の「眞悟の時事通信」と 24 日の【日いづる国より】西村眞悟、
祖国再生の闘い[桜 H22/12/24] における中山恭子氏との対談を続けてご覧ください。
海上保安官の救国の映像公開と「処分」について
No.580
平成 22 年 12 月 23 日(木)
本日は、天皇誕生日。
おめでとうございます。
心より、御皇室の彌榮を祈り申し上げます。
また、昭和二十三年の本日未明、巣鴨において、東条英機ら七名が、連合軍によって絞
首され殺害された。
連合軍は、殺害した七名の遺体を直ちに東京から運び出して焼却し、その遺灰を海に投
棄した。無念だ。
ここに、我が国現代史に刻まれた苦痛がある。
この苦痛を我が現代史回復の機転とすることによって、七名の霊に報いねばならない。
本日、未明、このことを強く思った。
あたかも、夢のなかで語りかけられているようだった。
さて、昨二十二日、海上保安庁が尖閣映像を公開した海上保安官を停職十二ヶ月とし、
同人は「後悔していない」と言い切り退職した。
処分を発表した鈴木海保長官は、
「あってはならない事態 。国民の信頼を大きく損ねた 」
と述べ、保安官が所属した神戸の第五管区の本部長も、「映像流出はあってはならない行
為。深くおわび申しあげます」と口裏を合わせた。
マスコミも、「流出」に関する処分自体は致し方ないという論調である。
中共に指図されて、尖閣映像を秘密にしていた菅内閣にとっても、映像の公開は、もち
ろん、「あってはならない事態」である。
官房長官は 、(
「 保安官の書類送検を受けた捜査当局は)速やかに厳正処分してくれた
らと思う」と未だぬかしている。
- 116 -
そこで、これら有象無象の頭の中に無い国家的観点から申し上げておきたい。
それは、「あってはならない事態」がなかったら
「どうなっていたのか」ということである。
それこそ、我が国が「中共の戦略の罠」に嵌っていた。
いや、正確ではない。
「中共の戦略の罠に自ら身を委ねて嵌っていった菅内閣の背信性と売国性を国民が見抜く
ことができなかった」というべきである。
国民が自らの内閣の中共への売国的背信的屈服を見抜けなければ、尖閣どころではなく
國が滅ぼされる。
では、その「中共の戦略の罠」とは何か。
これこそ、二十世紀の我が国が嵌った最大の罠だ。
我が国は、一九二七年に南京で蒋介石の北伐軍の襲撃を受けて以来、一九三七年七月の
支那事変を経て泥沼の大陸に足をすくわれるまで、一貫して中国共産党に仕組まれた図式
のなかに嵌め込まれた。
それは、「日本が悪で、中国は善」というプロパガンダである。これこそ、現在に至る
中共の「国家戦略」であり、江沢民の時代に強化された反日教育の徹底と南京の「三〇万
人屠殺記念館」によって常に拡大再生産されている。
このプロパガンダ戦略により、中共は、我が国から膨大な援助という金塊を奪うことが
できた。
そして、現在、中共は、同じプロパガンダによって我が国の金塊だけではなく、尖閣さ
らに沖縄という我が国の領土と領海を奪うことができると踏んでいるのだ。
これが、中共の一貫した戦略だ。
そこで、尖閣映像公開以前、中共は如何なる発信をしていたのか。この度の中共の発信
先も、戦前と同じである。
中共は、我が国に発信するのではなく、アメリカに発信していた 。従って、我が国では 、
ことの重大性が直ちに解らない。
九月二十四日の、中国船長釈放の前後にアメリカのマスコミには次の「真相はこうだ」
的な論調が現れ始めていた。
それは、端的に、
「尖閣周辺の中国の漁場では 、貧しい中国の漁民が漁をして生活をかろうじて支えている 。
この無力で貧しい中国漁民を日本の武装した強力な巡視船が追いかけ回していじめてい
る」という論調である。
国際社会、特にアメリカ世論のなかで、この中共の嘘が事実として広がる事態が如何に
我が国にとって危険か、歴史を知ればくどくどと説明をする必要もなかろう。
この中共の嘘が世界にまかり通ると、尖閣はおろか沖縄も危ない。
さて、ここまで来ればもう指摘するまでもない。
- 117 -
部下を護ろうとする気力さえない海保の腰抜け幹部と、
売国と背信の巣と化した菅内閣が言う、尖閣映像公開という
「おこってはならない事態」が、その願望通り「おこらなければ」、我が国は如何なる事
態に陥っていたのか!
それは、中共の反日プロパガンダへの屈服である。
まさに、二十世紀前半から中盤にかけて我が国が陥った苦渋を、再び経験することにな
ったのだ。
しかしながら!
海上保安官、一色正春氏の「後悔していない」と言い切る映像公開があった。
そして、見よ!
中共の「反日プロパガンダ」は朝日の前のぼた雪のように消え去り、その中共の共犯と
して映像を秘匿した菅内閣の背信性が明らかになったではないか。
尖閣の海における、我が国の正義が世界に明らかになったのだ。
繰り返す。
尖閣映像公開は、中国の凶暴なる実相と中国船長逮捕の経緯を明らかにしただけではな
く、密使とか言う馬鹿な兄ちゃんを北京に赴かせて中共の指図に迎合してその共犯となり 、
日本国民を今に至るも裏切っている菅内閣の総理と官房長官の卑しい根性をも明らかにし
た。
これこそ、「救国の公開」だったのである!
尖閣周辺における私の「体験的海保論」は、後日述べたいと思う。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=580
【日いづる国より】西村眞悟、祖国再生の闘い[桜 H22/12/24]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Nr7CRJEDziI&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(111)
Weblog / 2010 年 12 月 28 日
朝鮮を属国とみなす清国は 1894 年(明治 27 年)6 月 12 日「属邦保護」のために朝鮮
への出兵を日本に通告してきた。朝鮮が自主独立の国であるとして清韓の宗属関係を認め
ない日本はこれに対して清国兵力との均衡を保つために朝鮮に出兵し、ここに日清戦争が
始まった。日本の一方的な勝利で日清戦争は終わり、下関条約では「清国は朝鮮が独立自
主の国であることを承認する、遼東半島、台湾、澎湖列島を日本に割譲する、賠償金約 3
億円を支払う」ことが決められた。これは国際法上正式の講和条約であり、当事国や第三
国が遵守すべきものである。にもかかわらず、清は英露独に報酬を与えてこの講和条約を
破棄させようとした。この清の以夷制夷(夷を以て夷を制す)策は功を奏し、三国干渉が
武力の威圧の下になされた。軍事的、財政的にこれら三大強国と戦争する余力のなかった
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日本は三国の「勧告」(実は武力威圧の下での干渉)を涙を飲んで受諾し、遼東半島を清
国に還付した。日本はこの屈辱的な三国干渉によって「臥薪嘗胆」し、軍備の拡張と国力
の充実をはかったのである。
日清戦争の結果として清国からの独立を果たすべきであった朝鮮は一応清国からの独立
を宣言したものの、三国干渉による日本の譲歩を見て、今度はロシアに近づき、ロシアも
親露派を使って朝鮮を支配しようとした。朝鮮政局内部で様々のことがあったが、ロシア
は兵力をもって親露内閣を保護し、ロシア顧問によって財政と軍事を掌握した。日本はこ
れに対して日露の勢力均衡と妥協を行うべく「小村・ウェーバー覚書 」
(明治 29 年 5 月 )、
「山県・ロバノフ議定書」(明治 29 年 6 月)を結んで、ロシアのそれ以上の進出を阻止す
ることにした。このように一応の日露の勢力均衡と妥協が成立したが、その一方でロシア
は露清密約や朝鮮との密約を結んで、覚書や議定書の精神を踏みにじった。ロシアの高圧
的な対韓政策が韓国民の反感を招き、排露気運が高まった。 1898 年(明治 31 年) 3 月 23
日ロシアの軍事・財政の二人の顧問が朝鮮より引き揚げた。しかし、ロシアはその 4 日後
にその南下政策の矛先を満州に向け、清国から旅順・大連を租借した。ロシアは三国干渉
によって日本に返却させた遼東半島の軍事・通商上の要衝である旅順・大連を今度は自分
で奪ったと云ってもよいであろう。ロシアは旅順・大連 25 年間の租借権を得たばかりで
なく、その後間もな東支鉄道を旅大まで延長する権利を獲得し、不凍港入手の宿望を果た
し、更に遼東半島全域を租借区域として獲得した。フランスは 1898 年(明治31年)1
1月、ロシアと提携して清を圧迫し南支広州湾 99 カ年租借権を獲得した。三国干渉の当
事者であるイギリスは九龍半島 99 カ年租借権、威海衛租借権を獲得している。
清国が日本を掣肘するためにロシア等に援助を求めた三国干渉はこのように清国自身に
大きな代価を払わせることになり、以後のアジア全域を大きな禍乱に巻き込むことになっ
た。 ロシアの南進政策は以後露骨になり、やがて日露戦争へと至ることになる。
これまでの歴史を見ただけでも、戦後日本人に押しつけられた「日本軍国主義侵略史観 」
がいかに連合国側の偏見・捏造であるかが分かるであろう。
「聖と俗」雑感(112)
Weblog / 2010 年 12 月 30 日
「東京裁判」で日本を一方的に裁いた連合国はこれまでにも見たように、キリスト教
徒を主体とする国家でありながら、アジア・アフリカを植民地とし、圧政をしてきた白人
国家が主であった。1917 年(大正 7 年)帝政ロシアが革命によって滅び共産主義国家に
なったとき、日本だけがその真の恐ろしさを知って防共のために支那の共産化を防ごうと
したが、地理的に遠かった西欧は自分たちの民主主義とそれほど違わないと錯覚して、共
産主義ロシアに好意を示した。( 1918 年 -1922 年のシベリア出兵の際も日米共同出兵であ
ったにもかかわらず、アメリカは日本の出兵意図に猜疑を懐き、ボルシェヴィキと戦う日
本軍に協力せず、1920 年 1 月アメリカ派遣軍は政府通告なしに突如撤兵した 。
)アメリカ
- 119 -
・イギリス・中華民国・オランダ( ABCD)は防共の努力をした日本に敵対し、経済的・
軍事的に包囲網を敷いた。アメリカは日支の紛争に局外者であったときから、密かに蒋介
石軍に加担するという国際法違反を犯していた。ソ連は日本との中立条約を一方的に破棄
して、終戦間際に宣戦布告をした国際条約違反国であるのに、そのソ連が戦勝国の一員と
なって「東京裁判」の検事席・裁判官席に坐ったのである。
支那は以夷制夷の国、支那を赤化しようとする共産主義国家ソビエトと手を結ぶと同時
に、植民地化を行った連合国諸国とも手を結んだ。コミンテルン支那支部であった毛沢東
率いる支那共産党は国民党と国共合作工作を行い、蒋介石国民党政府は日米開戦と同時に
日本に宣戦布告を行って連合国の一員となった。現在の中華人民共和国はまだ成立してお
らず、政権を握ったのは戦後の 1949 年 10 月 1 日である。国民党政権の中華民国は辛亥革
命によって 1912 年1月に清が倒れて以後の僅か 37 年 9 ヶ月しか続かなかったことにな
る。蒋介石政権は毛沢東共産党政権に破れて、日清戦争の後日本領となっていた台湾に移
った。1945 年(昭和 20 年)8 月 14 日のポツダム宣言受諾によって終わった大東亜戦争の
戦勝国の一員になったのはそれゆえ、中華人民共和国ではなくて、まだ大陸にいた中華民
国であった。
俗の世界である諸国家はかくの如くに、聖の世界である神の律法を犯しながら、自国の
利益のために猛進する。日本だけを悪者にする「東京裁判」史観から脱却して、冷静に歴
史を見直すことが絶対必要であると思う。そうでなければ、日本は共産党支配の中国によ
っていつまでも歴史認識を問題にされ、内政干渉を受けるばかりでなく、領土まで奪われ
ることになるであろう。
「聖と俗」雑感(113)
Weblog / 2011 年 01 月 01 日
新年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申しあげます。
「大東亜戦争」に先立つ日清戦争は日本の生命線であり防衛の第一線である朝鮮へ清が
侵入支配しようとするのを追い払った自衛戦争であり、また日露戦争はロシアが満州から
朝鮮に侵入してきたのを追い払ったこれも自衛戦争である。これらの戦争はいずれも国際
法に則った正規の戦争であり、戦後講和条約によって決着がつき、国際社会も認めざるを
得なかった戦争である。日清戦争の媾和条約である下関条約は英・独・露による三国干渉
によって遼東半島の還付という煮え湯を飲まされ、日露戦争における日本の勝利はアメリ
カ大統領ルーズヴェルトの斡旋でポーツマス媾和条約が成立した。このとき、認められた
のが韓国における日本の権益、関東州の租借権などいわゆる日本の特殊権益であった。
1932 年(昭和7年)清の宣統帝であった溥儀を執政として建国された満州国は 1934
年(昭和 9 年)溥儀の満州国皇帝就任によって五族(支那、満州、蒙古、朝鮮、日本の諸
族)協和の王道楽土となった。岩波「広辞苑」は、満州国は「日本が満州事変により、中
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国の東北三省および東部内蒙古(熱河省)をもって作りあげた傀儡国家」としているが、
これは支那共産党の言い分である。「広辞苑」が満州事変を日本の中国東北侵略戦争とし
ているのも同じ言い分である。日本の関東軍が治安維持を担当して、匪賊・馬賊や軍閥を
排除したことによって、満州は居住民にとって安心して暮らせる楽土であったのである。
アメリカはこのときにも国際連盟の力を借りて満州国を承認せず、日本を非難した。
1945 年終戦とともに満州になだれ込んだソ連軍は日本人 60 万人を拉致してシベリアに連
れ去り、その過酷な奴隷労働によって6万人の日本人の生命を奪った。
「聖と俗」雑感(114)
Weblog / 2011 年 01 月 03 日
日露戦争以来日本は満州に利権を持っていた。1931 年(昭和 6 年)には五族協和を理
想とする満州国が成立した。日本の進歩的知識人たちは満州を日本の傀儡国家であり、日
本は西欧の植民帝国主義のまねをした侵略国家であると考えたが、そうではない。ロシア
や西欧の帝国主義的蚕食からアジアを救うために日本は朝鮮半島や満州に進出したのであ
る。
日中戦争と誤って云われている支那事変は宣戦布告を伴わない軍事紛争であり、その
発端となった盧溝橋事件は、スターリンが後ろで糸を引き、共産党軍に仕掛けさせた罠で
ある。日本軍は謀略によって蒋介石軍と戦わせられたと云ってもよい。日本は支那事変と
いう反日ゲリラ戦に誘い込まれて勢力を消耗させられた。その背後にいたのはアメリカで
あり、ソ連であった。ソ連は中共軍をバックアップし、アメリカは蒋介石を助ける援蒋ル
ートを使って物資を援助した。
「聖と俗」雑感(115)
Weblog / 2011 年 01 月 04 日
「大東亜戦争」は日本政府がアメリカをはじめとする連合諸国に対する戦争を呼んだ
正式呼称である。占領軍はこの呼称を使うことを禁止し、「太平洋戦争」と呼ぶように強
制した。支那という呼び名も共産中国が嫌うからという理由で使われなくなった。アメリ
カは昨日述べたように、支那事変において局外者でありながら 、蒋介石軍を密かに援助し 、
日本の国力の疲弊を待って来るべき日米戦争に備えた。また日本への石油輸出を全面的に
禁止したり、ABCD 包囲網を敷いて日本を経済的に圧迫し、移民によって成り立つ国であ
るにもかかわらず、1924 年日本人移民だけを締め出す排日移民法を制定した。そして 1941
年(昭和 16 年)11 月 26 日、最後通牒としてハル・ノートを突きつけた。その内容は1 )
満州国を含む支那大陸、及び仏印から軍隊、警察の全面撤退、2)大陸に於ける総ての権
益の放棄、3)三国同盟の廃棄である。これは実質的にアメリカの対日挑発であり宣戦布
告であった。
- 121 -
これによって日本は対米開戦を決意するが、アメリカ大統領ルーズヴェルトは自分から
国際法上の宣戦布告をすることは国民の同意を得ることができないので、真珠湾奇襲の情
報を予め得ていたにもかかわらず、ハワイのキンメル司令官にそのことを知らせず、日本
が騙し討ちをしたと宣伝して、アメリカ国民を怒らせ 、
「リメンバー・パール・ハーバー 」
を合い言葉に、国民を日米開戦に駆り立てた。このように日本とアメリカ(イギリス・オ
ランダ・フランスなどの連合国)の戦争はルーズヴェルト大統領が巧妙に仕掛けた謀略で
あって、日本の侵略戦争であるというのは、まさに「東京裁判」史観である。
日本が国際法上正規の条約によって獲得した権益をすべて放棄せよ、と迫ることは、日
本よ、大陸から出て行け、日本よ、死ねと言うことである。アメリカはそのことを日本に
迫った。大東亜戦争は日本が死を賭して日本の名誉と生存を守るために立ち上がった自衛
戦争であった。
アメリカは 3 年半の軍事的戦争で日本を打ち破ったが、その倍の 7 年近くを費やして「占
領による日本の解体」を行った。その第一の日本解体作業が「東京裁判」である。アメリ
カがその作業のために使った NHK と朝日新聞と岩波書店は現在に至ってもアメリカの思
惑通りに日本国民を「日本侵略国家論」につなぎ止める宣伝活動をやめていない。
「聖と俗」雑感(116)
Weblog / 2011 年 01 月 06 日
江藤淳氏の「閉ざされた言語空間
占領軍の検閲と戦後日本」(文春文庫)については
以前にも触れましたが是非読んでほしい書物です。
1945 年(昭和 20 年)8 月 14 日日本は連合国のポツダム宣言を受諾した 。
「 9 月 2 日、
ミズーリ艦上の降伏文書調印によって、国際法上の戦闘行為は停止されたが、それに替っ
て超法規的な隠れた戦争が開始されたのである。日本における民間検閲は、この眼に見え
ない戦争で、ほとんど原子爆弾に匹敵する猛威を振うはずであった。」
占領軍の検閲は私信の開封・検閲から新聞・雑誌・放送の検閲までのすべての言論統制
であった。日本が受諾したポツダム宣言第十項は「言論・宗教及思想の自由」を明示して
保証していたにもかかわらず、占領軍は「公共の安寧を妨げる情報」を禁止するというま
ったくどうにでも解釈できる曖昧な規定によって、日本の言語空間を閉ざしたのである。
米兵の非行(婦女暴行など)を報道した同盟通信社は 1945 年 9 月 14 日 、
「公共の安寧を
妨げるニュースを伝播した」廉により、海外放送の即時中止命令、同盟通信社の一切の機
能の停止を命じられた。
ポツダム宣言は「双務的・相互拘束的な契約文書」であるから、日本を拘束すると同じ
くアメリカを拘束するものであるのに、アメリカは「日本軍の無条件降伏」を「日本国の
無条件降伏」だとねじ曲げた。 9 月 6 日付で米大統領トルーマンがマッカーサー元帥に交
- 122 -
付した指令の第一項は「われわれと日本との関係は、契約的基礎の上に立っているのでな
く、無条件降伏を基礎とするものである」と規定していた。しかし、このトルーマン指令
はその 2 ヶ月前の 7 月 30 日アメリカ国務省が出した「 1945 年 7 月 26 日の宣言(ポツダ
ム宣言)と国務省の政策との比較検討」という文書の中では「この宣言は日本国および日
本国政府に対し、降伏条件を提示した文書であって、受諾されれば国際法の一般遵則によ
って解釈されるべき国際協定となるであろう」と述べられ、契約的な基礎の上に立ってい
ることを認めていたし、無条件降伏が「全日本国軍隊」にのみ適用され、日本国政府およ
び国民には適用されないことをも認めていた。
江藤淳氏の言葉をさらに引用しよう。「第二次大戦中、カリフォルニア州マンザナの日
系人強制収容所には鉄条網が張りめぐらされ、監視塔が設置されていたが、眼に見えぬ戦
争の戦場となった日本本土には、それに類する虜囚の象徴はどこにも見当たらなかった。
監視塔の役割を果たすべき CIC( Counter-Intelligence Corps=対敵諜報部隊)と CCD( Civil
Censorship Detachment =米軍民間検閲支隊)の活動は、いずれも細心に隠蔽されていたか
らである。」占領軍の検閲政策は秘匿され、検閲している事実を絶対に国民に知らせない
ようにするという悪質なものであったということである。放送、出版されたものの検閲で
はなく、事前検閲を受けないと放送も出版もできない。検閲を秘匿するために墨で塗りつ
ぶしたり、白紙を貼ったり、○○○で埋めたり、ブランクにしたり、ページを破ったりす
ること等々は禁止される旨の注意書きが出版社に配布された。
占領軍の検閲指針をもう一度以下に挙げておこう。
1.SCAP-連合国最高司令官(司令部)に対する批判
2.極東軍事裁判批判
3.SCAPが憲法を起草したことに対する批判
4.検閲制度への言及
5.合衆国に対する批判
6.ロシアに対する批判
7.英国に対する批判
8.朝鮮人に対する批判
9.中国に対する批判
10.他の連合国に対する批判
11.連合国一般に対する批判
12.満州における日本人取り扱いについての批判
13.連合国の戦前の政策に対する批判
14.第三次世界大戦への言及
15.ソ連対西側諸国の「冷戦」に関する言及
16.戦争擁護の宣伝
17.神国日本の宣伝
18.軍国主義の宣伝
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19.ナショナリズムの宣伝
20.大東亜共栄圏の宣伝
21.その他の宣伝
22.戦争犯罪人の正当化および擁護
23.占領軍兵士と日本女性との交渉
24.闇市の状況
25.占領軍軍隊に対する批判
26.飢餓の誇張
27.暴力と不穏の行動の扇動
28.虚偽の報道
29.SCAPまたは地方軍政部に対する不適切な言及
30.解禁されていない報道の公表
占領軍が欲すれば何でもできるという見本である。この検閲の作業に従事したのは 1947
年(昭和 22 年)3 月現在で、米軍将校 88 名、下士官 80 名、軍属 370 名、連合国籍民間
人 554 名、日本人 5076 名、総員 6168 名であったという。日本検閲員 5076 名の俸給を支
払わされていたのは日本政府であり、しかも一人少なくとも 700 円、ときには 1200 円も
の高給であった。これらの人々は滞米経験者、英語教師、大学教授、外交官の古手、英語
に自信のある男女の学生などであり、もちろん検閲の秘匿を義務づけられ、その経験は自
己の経歴からは外された。
占領米軍は 1945 年 12 月 8 日に日本の主要新聞紙上に『太平洋戦争史』と題する連載を
載せさせていわゆる「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム 」(戦争につい
ての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)を始めた。『太平洋戦争史』は、
新聞連載が終了したのち、 1946 年(昭和 21 年)3 月と 6 月に高山書店から刊行されて 10
万部を完売した。学校の教材として使用され、日本人を洗脳する大きな役割を果たした。
1945 年(昭和 20 年)12 月 15 日日本人が戦い、日本政府が正式名称とした「大東亜戦
争」という呼称は禁止され、その代わりに米国人の戦った「太平洋戦争」という呼称の使
用を命令された 。「昭和二十年十二月十五日聯合国軍最高司令官総司令部参謀副官発第三
号[民間情報教育部]終戦連絡中央事務局経由日本政府に対する覚書」という長ったらしい
覚書は次のように述べている。「公文書ニ於テ『大東亜戦争』、『八紘一宇』ナル用語乃至
ソノ他ノ用語ニシテ日本語トシテノソノ意味ノ聯想ガ国家神道、軍国主義、過激ナル国家
主義ト切リ離シ得ザルモノハ之ヲ使用するコトヲ禁止スル、而シテカカル用語ノ即刻停止
ヲ命令スル。」
1945 年(昭和 20 年)12 月 31 日占領軍は「修身、日本歴史及ビ地理ノ総テノ課程」の
即時中止を指令した。国史の授業で CI&E( Civil Infomation and Education Section=民間情
報教育局)作成の『太平洋戦争史』が使用され、この宣伝文書によって日本国民と日本軍
国主義者との対立がことさらに強調された。米軍の日本都市無差別爆撃や広島・長崎の原
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爆投下も日本の軍国主義者が悪かったから起こった災厄であり、米国人には少しも悪いと
ころはない、という洗脳が行われた。
『太平洋戦争史』の新聞連載と教材使用は「ウォー・ギルト・インフォメーション・
プログラム」(戦争についての罪悪感を日本人の心に植えつけるための宣伝計画)の第一
段階であったが、CI&E はそれにとどまらずに、これと平行して『真相はこうだ』という
『太平洋戦争史』を劇化したラジオのキャンペーンを 1945 年(昭和 20 年) 12 月 9 日か
ら 1946 年(昭和 21 年)2 月 10 日まで 10 週間にわたって週一回行った 。
『真相はこうだ』
の放送と同時に CI&E は日本の放送ネットワークに『真相はこうだ』の聴取者に質問の機
会を与えて番組に参加させた。
『 真相はこうだ』の放送が終了した時点でこの質問箱は『質
問箱』という番組になった。これは四十一週続けられ、 1946 年(昭和 21 年) 12 月 4 日に
終了した。聴取者からの投書は毎週平均 900 通から 1200 通あった。
「聖と俗」雑感(117)
Weblog / 2011 年 01 月 07 日
聯合国の主体となったアメリカは「占領中の相手国の憲法をつくってはならない」とい
う国際法を破って日本国憲法を作った。その憲法の中で「思想の自由」「出版の自由」を
謳っておきながら、検閲を行い、しかもそのことを国民に知らせないように秘密にしたと
いう二重・三重の悪質なことをした。私信、出版物、放送の検閲の他に、「焚書」も行っ
ていたということを西尾幹二氏は「 GHQ 焚書図書開封」という書物において明らかにし
ておられる。
西尾氏が「 焚書」と言っておられることを GHQ は「宣伝用刊行物没収」
( the Confiscation
of the Propaganda Publications)と呼び、戦前・戦中の日本の刊行物のうち 9288 点を選び
出して審査しうち 7769 点を「没収宣伝刊行物」に指定したのである。占領軍がリストを
作り、それに基づいて実際に本の没収を全国的にやったのは日本政府である。日本政府は
占領軍の言うままに、全国の書店、古書店、官公庁、倉庫、流通機構から輸送中のものも
含め没収した。没収に当たった担当官は各都道府県の知事によって指名され、没収に抵抗
する者に対しては警察力が使われた。これは日本の歴史を消すことであり、聯合国のやっ
たことを日本人の目から隠すことであった。このことも占領軍は秘密裡に行って国民に知
らせないようにした。
「聖と俗」雑感(118)
Weblog / 2011 年 01 月 09 日
「大東亜戦争」と戦後の「東京裁判」について見てきたが、日本の、あるいは世界の近
現代史がいかに一方的に戦勝国の都合のよいようにでっち上げられているががよく分かっ
たと思う。
- 125 -
戦後 65 年経ってもこの「東京裁判」史観は牢固として日本人の精神を支配している。
日清・日露の戦争のときのように、軍事上の勝敗が決まれば条約によって政治的・経済的
・領土的な処理を完了するということをしないで、戦闘時の2倍もの時間を使った戦後の
占領期間中に戦勝国が敗戦国の伝統・歴史・思想の改竄を行った例は歴史上大東亜戦争以
外にはないのではないか。サンフランシスコ平和条約の締結によって独立したはずの日本
は思想的に独立を果たせず、占領軍が望んだ通りの「東京裁判」史観を持ち続けて自国を
悪しき国として近隣諸国に謝罪し続けている。
日本の戦争を犯罪として裁いた戦勝国は中華民国とソ連を除いて主としてキリスト教を
信奉する国々であった。大航海時代以来 500 年に及ぶ欧米白人諸国家のアジア・アフリカ
・大洋州諸国の侵略と植民地化、非白人の大虐殺はキリスト教の本質と結びついている、
と指摘する日本の識者は多い。以前にも言ったが、私はそうではないと思う。国家は俗の
世界に属しており、国境を持つことによって領土的な紛争を絶えず起こしてきたのが歴史
である。国力を増大させ、領土を拡張し経済的な利益を他国から求めることが国家の先進
性を示すというのが大東亜戦争以前の世界の歴史であった。聖の世界に属しているキリス
ト教の精神は[神の]「御国の来らんことを、御旨の天に行わるる如く地にも行われんこと
を」という主祷文に示されている通りであるが、そのことが地上において実現されること
の困難性を世界の歴史は示していると思う。
世界から戦争をなくそうとして、一なる世界政府を作ろうという考えは、世界が諸国に
分かれ、領土を持ち、異なった文化、言語、思想、伝統を持っているという現実を否定す
る革命論であるということについては以前にも述べた。俗の世界の多様性の中でその多様
性を尊重し、正義と平和を守ることは至難の業ではあるけれども、神の御意志はその多様
性の中で神の御国が来ること、神の御意志が地上に行われることである。
現在のカトリック教会はエキュメニズムに支配されて、カトリック教会が唯一の真の宗
教であるということを言わなくなっているが、俗の領域における多様性と聖の領域におけ
る唯一の信仰とは矛盾しないと私は思う。しかしそのためには、俗の領域に属する諸国家
において信教の自由が保障されていなければならない。信教の自由が許されている国家の
中で教会が布教を行い、国民一人ひとりが自分の良心に従って入信するか否かを決定する
ことが保証されなければならない。共産主義国家やイスラム諸国では布教の自由・信教の
自由が許されていない。
大航海時代以来の西欧白人諸国家が非白人の諸国をその膨張主義によって侵略して植民
地としたことは悲しい事実である。しかしそれは俗の領域に属する国家のなしたことであ
った。カトリック教会の布教の努力が諸国家の侵略の先兵と見なされて、キリシタンの弾
圧・禁教をもたらした日本の歴史は俗の領域の国家と聖の領域のカトリック教会とが同一
視された悲しい歴史の一コマだと思う。
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「聖と俗」雑感(119)
Weblog / 2011 年 01 月 11 日
1945 年(昭和 20 年)3 月 10 日アメリカ空軍による東京大空襲が行われた。戦争は国際
法上は合法であり、戦争状態に入ると、平時には認められない交戦権の発動が認められる
が、その攻撃対象は戦闘員および軍事施設に限られていた 。しかし 、聯合国側は総力戦(ト
ータル・ウォー)という概念を採用して民間人への攻撃を正当化した。日本の66の都市
が無差別爆撃によって爆撃され、 40 万人以上の非戦闘員が殺された。これこそ国際法違
反の非戦闘員殺戮という戦争犯罪であった。都市の無差別爆撃だけでなく、日本が終戦を
模索していた 1945 年(昭和 20 年)8 月 6 日には広島に、そして 8 月 9 日には長崎に原爆
を投下して 20 万人以上の市民を殺戮した。アメリカは 50 万人から 100 万人のアメリカ兵
士の命を救うため、戦争を短期に終わらせるために原爆を使用したと強弁したが、原爆を
落とす何週間も前に日本の降伏を予知していた。
昭和 20 年 8 月 10 日、日本政府はスイス政府を通じて原爆投下についての対米抗議文を
出した。その文面は 11 日の朝日新聞によれば次の通りである。
「・・・米国政府は今時世界の戦乱勃発以来再三にわたり毒ガス乃至その他の非人道的
戦争方法の使用は文明社会の輿論により不法とせられをれりとし、相手国側において、ま
づこれを使用せざる限り、これを使用することなかるべき旨声明したるが、米国が今回使
用したる本件爆弾は、その性能の無差別性かつ残虐性において、従来かかる性能を有した
るが故に使用を禁止せられをる毒ガスその他の兵器を遙かに凌駕しをれり。米国は国際法
および人道の根本原則を無視して、すでに広範囲にわたり帝国の諸都市に対して無差別爆
撃を実施し来り....。而していまや新奇にして、かつ従来のいかなる兵器、投射物にも比し
得ざる無差別性惨虐性を有する本件爆弾を使用せるは人類文化に対する新たなる罪悪な
り。帝国政府はここに自らの名において、かつまた全人類および文明の名において米国政
府を糾弾すると共に即時かかる非人道的兵器の使用を放棄すべきことを厳重に要求す。」
以上のようなアメリカ政府に対する正当な糾弾をした日本は、しかし戦後アメリカの洗
脳工作によって、アメリカの戦争責任を追及するどころか 、「安らかに眠ってください /
過ちは/ 繰返しませぬから」という文面を刻んだ原爆慰霊碑を広島に建立して「過ちを犯
した日本が悪かったから原爆を投下された」と認めてしまった。このような戦争犯罪を犯
したアメリカは戦後 65 年経ってもどの大統領も日本国民に対して謝罪していない。日本
の首相はありもしなかった慰安婦問題で米大統領に謝罪している。
「聖と俗」雑感(120)
Weblog / 2011 年 01 月 13 日
「東京裁判」史観によって日本の近現代史に対する誤った考え方を持ってしまった日本
人はなかなか「普通の国」のあり方を求めることができなくなっている。「普通の国」と
は自国の歴史・伝統・文化に誇りを持ち、国土を守る軍隊を持ち、自前の憲法を持つ国で
- 127 -
あり、世界のどの国もそういう意味で「普通の国」である。占領軍によって洗脳され、独
立してからは左翼・共産主義者たちによる占領軍の押しつけ史観の増幅によって、日本国
は「普通の国」ではない「異常な国」になっている。正式の軍隊を持たないので、領土を
他国に占領されても敵を攻撃できない。占領軍の作った憲法によって戦争を放棄させられ
ている。戦前の日本をすべて悪しきものとして否定することによって、自国の歴史や文化
・伝統に誇りを持つ青少年を育てることができない。
「普通の国」になるべく日本は憲法の自主制定を行い、正規の軍隊を持って国防に力
を尽くさなければならないと思う。
「聖と俗」雑感(121)
Weblog / 2011 年 01 月 14 日
今日は時局心話会代表山本善心氏の『日本を取り巻く国際情勢
年1月13日発行
第 311 号
2011
山本善心の週刊「木曜コラム」』を引用させて頂きます。
元の URL:http://www.jikyokushinwakai.jp/mokuyou_colum/mokuyou_colum.html
日本を取り巻く世界経済を読む
時局心話會
代表 山本善心
年が明けたが、世界は日本と同じ百年に一度あるかないかの構造変化の時代を迎えてい
る。わが国を取り巻く世界経済の雲行きは依然として明るいとは言えない。ましてや日本
経済はいまだデフレから抜け出せずにいる。深刻な国内事情を抱える中国経済も、今年は
何か一波乱あるのではないか。昨年後半からそれらしき兆候はあったが輸出頼りの日本経
済は東アジア経済の好調に支えられている。
さらに、金融破綻一歩手前で財政赤字を抱えるギリシャ経済も全世界的に影響を与える
という危惧もある。EU諸国の財政赤字の増大は世界経済の活力を削ぎ、景気後退の要因
となるのが心配だ。ドイツ、オランダなどは輸出国で実体経済が支えているが 、ギリシャ 、
ポルトガル、スペインなどの南欧諸国は財政赤字で四苦八苦している。それゆえ修復の見
通しも余地もなく、負け組国家のモデルケースとなっている。
いずれも米国が金融、資産バブル崩壊から、いまだに立ち直れないのと同じだ。米国民
の大勢は住宅や自動車ローンの返済に追われ、国民は借金漬けになっている。さらに住宅
価格は下落し、金融機関は不良債権を抱えたままで身動きすらできない。米国では多くの
人々が仕事や家を失い、路頭をさまよう有様だ。これは弱肉強食による市場経済の哀れな
末路といえまいか。
安易な自由化、グローバル化を猛省
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いま、世界経済が米国金融破綻の余波を受けて景気低迷に喘いでいる。これまで資本主
義経済は米国主導のもと、日本とEUが独占的に世界経済を牽引してきた。一方、中国や
インドはかつてわが国が 1980 年半ばに経験したバブル期を迎え、アジア新興国も大躍進
を遂げてきた。
米国流金融経済はサブプライム危機により賭博ビジネスのからくりが露呈した。米国は
実体経済で流通する金融以外に現在 16 兆ドルという金融債権を発行し、米国経済を下支
えしている。米ドルは世界通貨であるから世界の金融を操作できるのだ。米国の資本主義
はドルを増刷して世界に資金をばらまくことで世界が潤ってきた。
このような米国型市場原理をそっくり日本に導入し、「構造改革」のモデルにしたのが
「小泉改革」だった。彼らはわが国経済が世界に適応するにはフリー、フェア、グローバ
ル、オープンが必要だと主張し、市場メカニズム一辺倒を強引に押し付けた。その結果、
格差社会が生まれ、わが国の企業や投資家は米国ファンドの格好の餌食となり、二束三文
で外資に買収された。
地方小都市はゴーストタウンが続出
日本経済は市場経済原理の影響で国民生活の安定とゆとりが失われ、多数の弱者を生ん
だ。人口6~8万人規模の多くの地方都市では食品、雑貨の購入は大型スーパーに集中し 、
地元商店街はシャッターを閉じる傾向が顕著である。これらの地域は国からも切り捨てら
れた。
米国のビジネスモデルである「ハーバード・ビジネス」プランがわが国に持ち込まれ、
多くの若者がこれに学び、第一線のエリートとして活躍中だ。しかし、このモデルはすべ
てが効率的、結果主義であり、勝つか負けるかしか重視されない。それゆえこれまでの日
本的経営は否定され、ドライな経営手法が勝ち組の条件だ。米国の本質は西部劇そのもの
の野蛮なシステムではないかとの現実が露呈しつつある。
悪循環に陥る日本経済
古来より農耕民族の日本人は「和」を尊ぶ、“共存・共栄・協力”の社会であった。し
かし、すっかり米国型ビジネスモデルに洗脳されたわが国企業は、経営の効率化と利益を
最優先にするため、人間を使い捨て同然に扱うようになった。敵を倒して制圧する西部劇
的手法の経営論理を持ち込み従業員は正規労働者と非正規労働者に分断され、賃金格差が
生まれ、賃金操作で企業利益を調整している。
日本経済は、経営の効率化を求めるあまり人件費を削減すれば、雇用がなくなり所得水
準が下がって消費が減る。その結果売上が下落し、ますます失業者が増えるという悪循環
- 129 -
に陥っている。民主党政権は子供手当をはじめとする景気対策を続ける見通しだが、ばら
まきばかりでどれだけ経済回復に役立っているのかまるで見えてこない。それより雇用を
生む未来の企業に投資すべきで、順番が逆ではないか。
小泉時代の米国一辺倒政策は格差社会を生み、産業が空洞化し、失業者を増加させたこ
とは確かだ。わが国の民族的特長はよりよい品質を追求し、適切な価格で共存、共生する
経済システムのはずであったが、結局中国やインドから安い製品を輸入して安ければ何で
もよいという風潮をつくり上げた。これでは日本人ならではの価値観は全滅だとの印象を
強くしたものだ。
対中輸出も下落局面に
低価格商品が市場を席巻し、街には百円ショップが溢れた。いまや多くの企業は低コス
トを目指し、商品の品質を落とさず顧客が求めるニーズを見極めるべきであり、それぞれ
の企業が得意とする分野に絞って競争力のある商品を生み出すことに特化すべきではなか
ろうか。
日本経済の危機に対して、最近政治の無能化に代わりメディアの論調も前向きな記事が
多く見られる。わが国の対外輸出は、EUは 13 %、米国が 16 %に減少し、対米経済関係
は縮小しつつある。いまや米国に代わって中国、インドをはじめとする対アジア諸国の輸
出が 56 %となった( 2009 年現在)。しかし、財務省や中国国家統計局の資料によると、2010
年3月頃から対中輸出は減速ではなく下落を始めており、中国市場の過熱にもかげりが見
られつつある。
インフレは中国経済のブレーキに
わが国経済は対欧米輸出の減少後、好調な対中輸出によって牽引されてきたが、頼りの
対中輸出も昨年、年率比率 20 %に近い下落となった。のみならず、 2010 年はアジア新興
国の輸出も激減した。今後は輸出頼みから第三局のビジネスプランの創出が緊急課題とな
ろう。
一方、中国では好景気の代償として誘発されてきたインフレが顕著で、中国経済の目下
の緊急課題はインフレの抑制だ。温暖化による異常気象も農作物の収穫に影響し、米国か
ら輸入する家畜飼料用の穀物などの値上がりによって中国野菜が 20 %以上上昇している
との統計もある。物価の上昇に反して賃金は上がらず、農村部の貧困層をはじめ市民の不
満は増大する一方だ。しかし彼らの収入を上げれば都市部への食品コストが跳ね上がる。
これまで中国政府は農作物コストをその都度引き上げてきたが、それでは都市の貧困層を
圧迫するばかりだ。これが中国経済の実情だ。
世界経済百年に一度の構造改革
- 130 -
米国型資本主義の実体とは、世界人口の 0.1 %の富裕層が世界の富の 40 %を独占する
システムに他ならない。資本主義の欲望という際限なき目的を満たすため為政者と富裕層
の癒着が生んだ結果物だ。小泉改革は一部の銀行や企業を二束三文で米国企業に売り渡す
規制化を奨励し、日本経済と国民はその「搾取と略奪」の餌食になった。
いまや、米国に代わり中国が同じ道を歩もうとしていまいか。中国富裕層は飢えに苦し
む貧困層には見向きもせず、富を国外に持ち出している。人民の不満は限界に達し、やが
て革命という名の暴動か神の裁きが下ることは避けられまい。
日本企業は日本人精神に還るべき
これまで、日本経済を取り巻く情勢は厳しいと分析してきたが、日本景気に底打ち感が
出てきたのも確かだ。対中経済も下落したが、引き締め政策によるもので、中国系各種統
計でも踊り場脱出間近の変化が見られる。また主要先進国も改善の兆しが見えてきた。さ
らに米国を中心とする投機マネーの伸びが景気を後押ししよう。
わが国経済の終身雇用は愛社精神を育み、会社に家族的な結束を作り上げてきた 。また 、
年功序列は企業文化を着実に継承する独自の知恵をもたらし、いずれもわが国民族の企業
が長い間積み重ねてきた「技量、能力、経験」の継承を重視するシステムであった。
これまでのように、国防も経済も自らの国家としての哲学を持たず、すべて他国の顔色
を伺いながら、その流れに追随する外交姿勢は止めるべきだ。外交にしてもわが国を思う
理念や哲学は何も伝わってこない。日本経済の再生は企業も国民も日本流の自立精神と伝
統的価値観の復元が問われていよう。(以上
引用終わり)
山本氏の言われる通り、日本はこれからは、かつての日本が持っていた「自立精神と
伝統的価値観」を回復すべき時であると思う。そのためにも、民主党やその他の左翼政党
がしがみついている「東京裁判」史観を捨てなければならないであろう。
「聖と俗」雑感(122)
Weblog / 2011 年 01 月 16 日
聯合国側で唯一の共産主義国であったソ連、それ以前のツァーリ絶対主義ロシア帝国の
歴史を簡単に振り返ってみよう。
ロシア人の祖先はスカンディナヴィアのノルマン人であるが、 9 世紀にルーシのリュー
リク3兄弟がノヴゴロドやキエフを支配したのがロシアの始まりである。そのロシアは
1237 年にモンゴル軍に侵入され、十三世紀から十五世紀にかけて二五〇年間その支配を
受けた。モンゴル軍がロシアに侵入したときにはモスクワは小さなと砦にしかすぎなかっ
- 131 -
た。リューリク家の諸侯はチンギス家の皇女たちと婚姻を結び、ハーンの娘婿としてその
特権を享受した。ロマノフ朝時代に、ロシア人はモンゴル人に支配されたことを「タター
ルの軛」と言い 、「アジアの野蛮人による圧政」と喧伝してロシア史を書き換えた。実際
はヴォルガ河畔の移動式の大天幕に住むモンゴルの遊牧王権を「黄金のオルド(帳殿)」
と呼びモンゴル王家の保護によって発展したのである。
1483 年イヴァン 3 世がキプチャク・ハン国を滅ぼし、ロシアはやっとモンゴル族の支
配から解放された。イヴァン 4 世( 雷帝)はコサックの活躍で領土にシベリアを加え、1547
年からはツァーリ(皇帝)の称号を用いて君臨した。 16l3 年ミハエル・ロマノフが即位
してロマノフ朝を開き、ポーランドやスウェーデンの干渉・侵略を排し、以後 1917 年の
ロシア革命に至るまでツァーリズム、絶対主義国家としてその版図を拡大し続けた。 1682
年ピョートル 1 世(大帝)の即位後、ロシアは西欧化・近代化に努め、兵役の義務化、黒
海艦隊・バルチック艦隊の創設、コサック騎馬隊の活用によって周辺諸地域を侵略した。
このピョートル以来のロシアの国家目標の一つとなったのは不凍港の獲得のための「南下
政策」である。1696 年ピョートル大帝はトルコ海軍を破りドン川河口を奪取した。
1700 年から 1721 年の北方戦争によってロシアは北欧の雄スウェーデンを破り、ポーラ
ンドにも優越する地位を確立、東欧の強国としてバルト海の覇権を握った。 1706 年には
コサック騎兵隊を使ってカムチャツカ半島を占領し、ロシアの版図は太平洋にまで拡がっ
た。清国とは 1689 年にネルチンスク条約を締結し、外興安嶺を国境と定め、下って 1839
年から 1842 年のアヘン戦争に敗北した清国の弱みにつけこみ、 1858 年愛琿条約を結んで
黒竜江(アムール川)以北の地を割譲させた。 2 年後の 1860 年には清国と北京条約を結
んでウスリー川東岸から日本海にいたる四〇万平方キロの沿海州を割譲させ、ウラジヴォ
ストークに不凍港を建設した。ロシアの次の目標は満洲と朝鮮であった。ロシアのシベリ
ア進出は 1867 年ベーリング海峡を渡ってアラスカまで領有する勢いとなった。 1868 年の
明治維新のあと、1871 年に日本は副島種臣をロシアに派遣し、樺太境界を協議させた。1875
年、日本はロシアと樺太・千島交換条約を締結した。日本は樺太(サハリン)に対する権
利をロシアに譲渡する代わりに、ウルップ以北の千島(クリル)諸島18島、つまり全千
島列島を日本に譲渡させたのである。
日清戦争(1894-95 年)の賠償として日本が獲得した遼東半島をロシアは三国干渉によ
って清国に返還させ、直ちにロシアの軍事基地として奪取した。
1899 年の義和団の乱の鎮圧後、出兵したロシア軍は撤退せず、鉄道守備を口実にして
満洲に大軍を送った。清国にせまって露清密約を結び、満洲を支配しようとした。ロシア
は朝鮮とも密約を結び、朝鮮半島のロシア化を進めた 。日本は 1902 年に日英同盟を結び 、
ロシアの極東侵略に対して自衛策を講じた。
以上見てきたように、ロシアの膨張主義は建国以来のものであり、ユーラシア大陸の大
半(世界の六分の一)をロシアの面積が占めるほどの侵略国家を作り上げた。そのような
- 132 -
大帝国ロシアは日露戦争( 1904-05 年)であっけなく日本に敗れた。 1917 年のロシア革命
によってロシアにとってかわった共産主義国ソ連がこのロシア敗戦の恨みを忘れなかった
ことは確かである。
「聖と俗」雑感(123)
Weblog / 2011 年 01 月 18 日
1941 年 4 月 13 日調印された日ソ中立条約をアメリカ大統領ルーズヴェルトは 1945 年
2 月のヤルタ会談でソ連のスターリンとの密約(南満洲鉄道の経営権、樺太と日本固有の
領土を含む千島列島の領有権をソ連に引き渡す)によって対日参戦を促した。日ソ中立条
約の有効期間は 5 年であり、その満了 1 年前までに両国のいずれかが廃棄を通告しない場
合は、さらに次の 5 年間、自動的に延長されることになっていた。ルーズヴェルト大統領
は満洲と日本の北方領土を餌にしてソ連に日ソ不可侵条約を破らせたのである。
日本はソ連の仲介による和平工作をソ連に依頼していた。ソ連はこれを黙殺しヤルタの
密約どおり対日参戦を行った。ソ連は
1945 年 8 月 8 日深夜(終戦の 1 週前)に突如、
日ソ中立条約の破棄を宣言し「日本がポツダム宣言を拒否したため連合国の参戦要請を受
けた」として宣戦を布告。 9 日午前零時をもって戦闘を開始し、南樺太・千島列島及び満
州国・朝鮮半島北部等へ侵攻し、そのままそれらの地域を不法に占拠た。 1945 年 12 月ア
メリカのプライス陸軍法務官は『ニューヨーク・タイムズ』紙において次のように述べて
いる。
「東京裁判は、日本が侵略戦争をやったことを、懲罰する裁判だが、無意味に帰するか
らやめたらよかろう。なぜならそれを訴追する原告アメリカが、明らかに責任があるから
である。ソ連は日ソ不可侵条約を破って参戦したが、これはスターリンだけの責任でなく 、
戦後に千島、樺太を譲ることを条件として、日本攻撃を依頼し、これを共同謀議したもの
で、これはやはり侵略者であるから、日本を侵略者呼ばわりして懲罰しても精神的効果は
ない。」『
( 世界がさばく東京裁判』 p.150 から)
このソ連軍侵攻の結果、満洲、樺太、千島列島に在住した日本、朝鮮、中国のきわめて
多数の民間人が殺害され、政府財産、民間企業の財産、民間人の財産の総てがロシア人に
よって奪われた。
さらにソ連は日本がポツダム宣言を受諾した 8 月 14 日以降もソ連軍の戦闘行動を継続
させた。アメリカは 1945 年 8 月 15 日正午をもってマッカーサー元帥の命により戦闘行動
を一切中止したが、マッカーサー元帥がソ連軍統帥部に攻撃作戦停止を要請してもこれを
無視し、ソ連軍は 8 月 15 日に南樺太および千島侵攻作戦を決定し、侵攻した。水間政憲
氏によれば、ソ連極東軍最高司令官ワシレフスキー元帥が 1945 年 8 月 18 日(終戦後 3 日
目!)スターリン、ブルガーニン、アントーノフに宛てて「北海道と南千島(北方四島)
占領計画書」を送り、 8 月 19 日にはこれらの地域を占領することにしていた。北海道北
- 133 -
半分(釧路市から留萌市を結ぶ線の北側)は日本の第五方面軍司令官樋口中将の正当防衛
戦によって占領を免れたが、北方四島は占領され、戦後 65 年経った現在も不法占拠され
たままである。この戦後の対ソ戦は 8 月 12 日朝から 9 月 5 日まで続けられた。
ソ連軍の北海道侵攻を頓挫させたのは占守島攻防戦である。日本軍の損害は、死傷者 600
名、破壊された砲6門、擱座した戦車 20 両であった。 占守島守備隊が途中で攻撃を中止
しなければソ連軍は全滅していたかもしれないが、それでも「艦艇撃沈破14 ,舟艇20 」
「破壊、水没した火器 50 数門」「戦死 2500 人、戦傷行方不明 2000 人」の大損害を被って
いる 。(水間政憲
『国家の盾』
「いまこそ日本人が知っておくべき『領土問題』の真実
PHP 研究所
国益を守る
参照)
かかるソ連を「東京裁判」の判事席に坐らせた聯合国の責任は重いと言わなければな
らない。
「聖と俗」雑感(124)
Weblog / 2011 年 01 月 21 日
先日御紹介した水間政憲氏の『いまこそ日本人が知っておくべき「領土問題』の真実
国益を守る「国家の盾」』(PHP 研究所)の第 5 章と第 6 章に「虚構の『遺棄兵器 』問題 」
について詳しく述べられています。今や世界第二位の経済大国になった中国が虚構の「遺
棄兵器」処理問題で日本から総額1兆円もの金を取っているという話です。この書物を是
非読んでほしいと思いますが、このことについて以下の SakuraSoTV( H22/10/1) 映像をご
覧ください。
【早い話が...】盗人に追銭、遺棄化学兵器処理事業の実態[桜 H22/10/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=XG8m1ILeTcU&feature=fvwk
「聖と俗」雑感(125)
Weblog / 2011 年 01 月 22 日
桜チャンネルの以下の動画をご覧ください。
1/2【新春特別座談】これからの日本[桜 H23/1/3]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iQfb2e7tUZw&feature=related
2/2【新春特別座談】これからの日本[桜 H23/1/3]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=sHEMG_T96Ks&feature=channel
「聖と俗」雑感(126)
Weblog / 2011 年 01 月 23 日
- 134 -
桜チャンネルの以下の動画をご覧ください。
1/3【新春討論】日本再生は『核武装』から[桜 H23/1/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=9bURwtmTigI
2/3【新春討論】日本再生は『核武装』から[桜 H23/1/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ujBhD3ueBVc&feature=fvw
3/3【新春討論】日本再生は『核武装』から[桜 H23/1/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=wh-vqDPYo2A&feature=fvw
同時に札幌医科大学教授高田純氏の『 核と刀
核の昭和史と平成の闘い』(明成社 1,800,-)
をも是非お読みください。
「聖と俗」雑感(127)
Weblog / 2011 年 01 月 25 日
西村眞悟氏の今日の「眞悟の時事通信」をお読みください。
空母、持たなあかんで
No.590
平成 23 年 1 月 25 日(火)
今朝、七時前から泉北高速の栂美木多駅で、一月最後の「朝立ち」をした。
その時、一人の人が近づいてきて、
「中国、ロシアになめられてるがな、空母、持たなあかんで、空母、持ちや!なあ!」
と僕に言った。
僕は 、「その通り、持たなあかん、頑張りましょう」と答えて、その人の後ろ姿を見送っ
た。
すると、昨日の、総理大臣である菅氏の「所信表明演説」を思い起こした。
そうだった、そういえば、昨日、菅が演説してたなー、と。
そして、思った。総理大臣が如何に抽象的な長時間の演説しようとも、この「空母を持
たなあかん」と言い残して勤めに行くために立ち去っていった方の、この一言に遙かに及
ばない、と。
総理大臣に、国家防衛のこの具体的な問題意識がないのならば、以後、政治家として何
を語らしても空虚であり有害である。
国家のために、この者に発言の機会を与えてはいけないと思う。
その理由を、以下に述べたい。
まずはじめに、前提として、我が国の政権、とりわけ民主党政権の頭の中に、中国の行
- 135 -
動の全体像が入っていない。
中国は、西から、インド洋の覇権を握ろうとしている。そして、マラッカ海峡から東の
南シナ海を「中国の海」として完全に制圧しようとしている。さらに、東シナ海と西太平
洋、つまり、我が国の周辺海域における覇権獲得を目指している。
中国は、西におけるこの戦略を実現するために、インドを牽制する必要があり、その為
にパキスタンに核とミサイルを供与した。また、東においてはアメリカと日本を念頭に置
いて、朝鮮半島の北朝鮮を管理下に置いて核とミサイルを容認している。
このように、経済で自信をつけた中国は、インド洋から東シナ海にかけて攻勢を強めて
いる。
従って、我が国は、この中国の覇権に対抗する国際的枠組みの一員であるという自覚を
持たねばならない。さらに、当然のことであるが、インド洋や南シナ海の事態を東シナ海
に連動するものとして注意を怠ってはならないのだ。
しかるに、鳩山そして菅内閣には、この国際的視野が欠落している。
そもそも昨年九月の中国の尖閣における攻勢を呼び込んだのは誰か。それは、中国の我
が国から離れたところで為されている国際的な動きに対する我が国の無関心である。
我が国のシーレーンは、インド洋を経て中東までつながっているからシーレーンなので
ある。従って、シーレーンが、東シナ海で扼されても、インド洋や南シナ海で扼されても
等しく我が国存立に対する脅威となりうる。
しかるに、我が国政治と総理の頭にはシーレーン防衛の発想がない。今朝、「空母、持
たなあかんで」と私に言った人にはその発想がある。
我が国の「防衛白書」を見ると、中国海軍の行動に関して、台湾以北の「東シナ海」に
おけるものは図示されている。しかし、それ以南は説明がない。
つまり、「防衛白書」に、シーレーン防衛の発想がないのである。
そこで、中国の西方における動きを見る。中国は、パキスタンに対する核とミサイルの
援助、さらにミャンマーへの露骨な南下によりインド洋制圧に乗り出している。そして、
南シナ海の島々・島嶼を武力制圧して、そこを「俺様の海じゃ」と言い始めた。つまり、
南シナ海は中国様の許可がなければ航行できない海だと言ったのである。
国際社会は、これを黙ってみていたのか。
無関心なのは、鳩山・菅政権だけだ。ASEAN諸国とアメリカは重大な脅威であると
対抗する姿勢を示し始めた。
昨年四月、アメリカのゲーツ国防長官は、シンガポールで、「アメリカはアジアに帰っ
てきた」と演説し、七月にはクリントン国務長官がハノイで、
「南シナ海の航行の自由は 、
アメリカの国益だ」と演説し、中国の「南シナ海は俺様の海」という覇権を否定したので
ある。
この時、我が国政府は如何に反応すべきであったのか。
我が国のシーレーンの問題としてアメリカ以上に、「南シナ海の航行の自由は日本の国
益だ」と確認してアメリカとの共同歩調を表明すべきであった。
- 136 -
しかし、ゲーツ演説の時は、頭空っぽの「友愛の海」の馬鹿が我が国の首相。クリント
ン演説の時には、訳の分からん最小不幸社会を提唱する左翼が我が国の首相。
共に、全く反応しなかった。
この我が国の無能内閣総理大臣の無反応を観察していた中国共産党は、牧場は招く、と
いう歌の文句のように、これはチャンスだ「尖閣は招くよ」、「菅の無能は招くよ」とば
かり、九月、尖閣に攻勢をかけてきたのだ。
さらに、日本の総理の無能ぶりを観察していたのは中国ばかりではなく、ロシアだ。
管総理と内閣の、尖閣における中国への屈服を見て、ロシアのメドベージェフが、「よ
し、俺もやる」と択捉島に侵入してきた。
この中国とロシアの連動は、「火事場泥棒」の連鎖である。
歴史を振り返れば、中国とロシアは、「火事場泥棒のプロ国家」である。
そして、この度の中国とロシアの行動は、鳩山と菅という無能の首相が招いた泥棒行為
であるといえる。
その菅という総理が、昨日、己の無能が中国とロシアから「火事場」扱いされているの
に、それと知らずに、抽象的な演説を国会でしていたという次第であった。
この者に、これ以上、無内容な演説を続けさせれば、さらに如何なる「火事場泥棒」を
呼び込むか分からない。もう演説させるべきではない。
それ故、本日の早朝、出勤する方からの、「空母、持たなあかんで」という言葉が、政
府と総理の無能にかかわらず、やはり日本復元の近いことを示してくれるようでありがた
かったのだ。
なお、今朝の「朝立ち」で、もう一つの収穫があった。それは、なるほど、中国人と日
本人は違うなー、という実話である。
朝立ちを終えてから、共にビラを配ってくれていた同志が言った。
「やっぱり、中国人は異常ですよ。僕の子供(小学生)に中国人の同級生がいる。その中
国人といたときに、息子のズボンのポケットから五〇〇円玉がでてきた。」
それからの彼の息子と中国人の同級生との会話は次の通り。
「あれ、五〇〇円でてきた、何で入っていたんやろ」
「その五〇〇円、僕のもんや」
「なんでや」
「自転車の修繕に五〇〇円いるからや」
「おまえは、アホか」
中国人は、中国共産党のトップから日本にいる小学生の人民まで、同じだ。従って、日
本人の対応も、この友人の息子のように同じでなければならない。
「尖閣は、中国のものや」と言ってきたら、
「おまえは、アホか」で片付ける。それ以外の説明はいらない。
- 137 -
あとは、獲りに来たらやっつけるだけだ。
だから、空母、つまり軍備がいるんだ。
菅さんよ 、「所信表明」をする前に、小学生に聞くべきだったな。 (以上、引用終わ
り)
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=590
西村眞悟氏の「中国の恫喝に屈しない国」( WAC BUNKO)をも読んでください。
「聖と俗」雑感(128)
Weblog / 2011 年 01 月 27 日
1917 年 10 月ボリシェヴィキ革命によって政権を握ったロシア共産党は 1919 年 3 月
モスクワでコミンテルンを結成した。この組織は「世界のブルジョワジーを打倒するため
に、さらに国家の完全な廃止に向けての過渡的段階としての国際的ソビエト共和国の建設
のために軍事力を含むあらゆる可能な手段によって戦う」ことを宣言している。
そのコミンテルンの主導によって 1921 年 7 月に中国共産党が作られた。中国共産党が
支那全土を掌握し、今日の中華人民共和国を成立させたのは、 1945 年の大東亜戦争終了
の 4 年後の 1949 年である。それ以前の支那の歴史を簡単に振り返ってみよう。
1911 年(明治 44)、武昌で革命軍が挙兵し辛亥革命が起こった。翌 1912 年 1 月には孫
文を臨時大総統とする中華民国臨時政府( 南京)が成立した。 同年 2 月 に清朝皇帝(宣
統帝溥儀)が退位して清朝は消滅する。 1644 年明を滅ぼして支那大陸を支配した清帝国
はこうして終わり、中華民国に替わるのであるが、これ以後 1937 年(昭和 12 年)盧溝橋
事件によって始まる支那事変に至るまで支那大陸では軍閥内戦・国民党内戦・国共内戦が
休む間もなく続けられた 。この時期は中華民国という一国の一政府が支配したのではなく 、
支那大陸に古代の春秋戦国時代のような多政府が覇を唱えて混戦していたのである。
支那事変から大東亜戦争終結までの 8 年間のうち、日支間の本格的な戦争は武漢三鎮(武
昌、漢口、漢陽)陥落までの 1 年半(1937 年(昭和 12 年 )7 月 7 日から 1938 年(昭和 13
年)10 月 27 日)に過ぎなかった。後は日本軍の占領地における治安維持の小競り合い、
ゲリラ掃討戦であった。武漢陥落後、各地方の治安は自治政府によって維持され、戦いは
小康状態を保っていた。汪兆銘の南京政府に日本が、蒋介石の重慶政府にアメリカ、毛沢
東の延安政府にソ連が加担し、三つ巴の抗争と内戦がこの「八年戦争」の内実である。支
那共産党政府は「八年抗日戦争」と呼んでいるが 、さらに時代を遡らせて 1931 年(昭和 6
年 9 月)の柳条湖事件に始まる満洲事変からの 15 年を「十五年戦争」と呼んで日中間の
戦争の連続性と一貫性を「日本の侵略」としている。これは歴史の捏造である。
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「聖と俗」雑感(129)
Weblog / 2011 年 01 月 28 日
尖閣問題について田母上俊雄氏の以下の動画をご覧ください。
【1/2 尖閣領海侵犯】銃撃、撃沈は国際法上正当、田母上俊雄氏指摘
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RP3upye9_7M&NR=1
【2/2 尖閣領海侵犯】銃撃、撃沈は国際法上正当、田母上俊雄氏指摘
URL:http://www.youtube.com/watch?v=5tP8WX3_Krw&feature=related
(これらの動画は削除されています。)
もうひとつ、 internet TV「超人大陸」2011/1/24 号の中の『作曲家・すぎやまこういち氏
が政治にもの申す!日本を中国の植民地にする人が政権を握っている』をご覧ください。
URL:http://www.choujintairiku.com/sugiyama2.html
「聖と俗」雑感(130)
Weblog / 2011 年 01 月 30 日
大東亜戦争について以下の動画をご覧ください。
1/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=1BcYSTXaGV8&feature=related
2/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=qm19P6pAqG0&feature=related
3/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=oDsNqwcKJvA&feature=related
4/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=pk0ZNg8yxwg&feature=related
5/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=6g1GFbIyRrg&feature=related
6/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=aV6FaxAqHnM&feature=related
7/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
- 139 -
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RL-fwOlmkaU&feature=related
8/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=y20gm5qSPmU&feature=related
9/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=NbaPrWeD9Tk&feature=fvw
10/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=F5DHsCDQqqc&feature=related
11/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=O4wN4s5mBD8&feature=related
12/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=IF5z5BpKSmo&feature=related
13/13 日本は侵略国家でない 8.15 と大東亜戦争
URL:http://www.youtube.com/watch?v=loLD8v_SdPw&feature=related
「聖と俗」雑感(131)
Weblog / 2011 年 02 月 01 日
桜チャンネルの以下の動画をご覧ください。日本のマスコミはなぜ報道しないのでしょ
うか?
【頑張れ日本1周年】1.29 国民決起集会・尖閣シンポジウム[桜 H23/1/31] ( 23:10)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=sNDJ3H1IKKw&feature=youtube_gdata
【頑張れ日本1周年】1.29 街頭宣伝活動・デモ行進[桜 H23/1/31] (23:44)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=94YlQBjtIiA&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(132)
Weblog / 2011 年 02 月 02 日
昨日に引き続いて桜チャンネルの【頑張れ日本1周年】 1.29
TPP シンポジウム[桜
H23/2/1] をご覧ください。
【頑張れ日本1周年】1.29 TPP シンポジウム[桜 H23/2/1]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=OHuqM3IdU9c&feature=youtube_gdata
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「聖と俗」雑感(133)
Weblog / 2011 年 02 月 03 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.594 国防とは平和のための戦略 平成 23 年 2
月 3 日木曜日』 をご覧ください。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=594
国防とは平和のための戦略
No.594
平成 23 年 2 月 3 日(木)
現在の我が国の政治家は、「国家が今求めるもの」に目をつぶり、「政権に寄生するた
めの方便としての政治」をしながら世間を誤魔化している。そして、権勢を誇り財を蓄え
ている。
先の時事通信では、二月一日の朝刊を見て、この観点から小沢一郎という政治家のこと
を書いた。
しかし、こういうゴミ捨て場に生育する藪たおしのような草のことを評論するだけでは
肝心なことを欠落させてしまう。事実、我が国のマスコミには、肝心なことが欠落してい
る。
(藪たおしとは、灌木にまとわりついて葉で覆い木を枯らしてしまう実に嫌な蔦のこと。
地下茎で各所に伸びてきてしぶとい。何処にでもある。貧乏草ともいう。
仁徳天皇陵近くの公園を散歩するときには、何時もこの蔓を引き抜いて木から引き離し
てきた。時々、薮たおしと呼ばずに、シナ草と言っていた。最近は、小沢草と呼んでも左
翼草または民主草と呼んでもいいだろう。)
従って、肝心なこと、つまり「国家が今求めるもの」を述べたい。それは、「平和のた
めの戦略としての国防」である。
広島の石にあるように、「過ちは繰り返しませんから」と誓うことはかえって我が国へ
の戦争および武力行使を招き寄せる。
何故なら、この「誓い」には、
「昭和二十年八月の、誤っている私に対する武力行使(原
爆投下)は正当でした。あの時、誤っていなければ原爆は墜ちなかったのです」という前
提があるからである。
そこで、是でいいのか。我が国の周辺国は、「日本は誤っている」と朝から晩まで言っ
ている国ではないか。
このような周辺国の前で、「過ちは繰り返しませんから」と誓っておればどうなるか、
自明のことではないか。
断言しておく。
- 141 -
周辺国は、自らの非は金輪際認めずに、「日本はその誓いを守らずに再び誤ったから核
を使用して懲罰せざるを得なかった。この責任は全て誤った愚かな日本にある」とぬけぬ
けと宣言する国なのだ。
そこで、本日の産経朝刊に載っている石平さんの「China
Watch」の「毛沢
東の狂気が蘇る時」が示唆に富む。
最近の中国メディアには毛沢東の蘇りを思わせる記事が見つかるというのである。
まず、人民日報には、一九五七年十一月に、毛沢東がソ連でフルシチョフ第一書記の提
唱する「西側との平和共存論」に対して行った猛烈な反論を掲載している。
「我々は西側諸国と話し合いするとこは何もない。武力をもって彼らを打ち破ればよいの
だ。核戦争になってもかまわない。世界に二十七億人がいる。半分が死んでも後の半分が
残る。中国の人口は六億だが、半分が消えてもなお三億がいる。我々は一体何をおそれる
のだろうか」
石平さんは、さらに重慶市共産党委員会が、市の幹部を毛沢東が一九三〇年代に共産ゲ
リラとして戦っていたときの山岳地帯の根城である井岡山見学に動員したという記事も紹
介している。
そこで、この一九五七年の毛沢東の「問題発言」を報道した人民日報を以て、中国メデ
ィアの変化、進歩の兆しと観るのか否かであるが、これは明らかに 、進歩の兆しではない 。
中国共産党とその軍隊が持つ一貫した武力行使の方針を毛沢東の演説を紹介することで
表面に浮かび上がらせているだけだ。
武力行使こそ、中華人民共和国建国の原点であり原動力であったからである。
「政権は銃口より生まれる」(毛沢東)
そこでまず、軍の中からは何が発信されていたのかを点検したい。
つとに、一九九五年、熊光楷副参謀総長
「アメリカが台湾防衛に武力介入すれば、アメリカは西海岸のロサンゼルスが核攻撃を受
けることを覚悟しなければならない」
次に、二〇〇五年、国防大学防務学院長朱成虎少将
「中国は西安以東の大多数の年の破壊を覚悟するが、アメリカも西海岸の百から二百の都
市の破壊を覚悟しなければならない」
「日本、台湾、インド、東アジアは、人口密集地帯であり、人口絶滅のための核攻撃の対
象である」
これらの中共軍首脳の発言は、中国の核戦力がキューバ危機当時のソビエトの核戦力を
超えたとの西側諸国への宣言の意味で為されたのであろう。当時(一九六二年)、ソビエ
ト軍のソコロフスキー元帥は次のように言った。
「ソビエトの指導者には、制約のない全面核戦争の用意がある」
以上の通り、一九六二年のソビエト軍元帥の発言も、ソビエト崩壊後の中共軍首脳の発
言も、全て一九五七年の毛沢東の発言に現れた「覚悟」をそのまま表明したものである。
従って、毛沢東の「問題発言」を人民日報が紹介したのは、中国メディアの進歩の兆し
- 142 -
でも何でもなく、中共が、経済大国、軍事大国となった今 、いよいよ毛沢東以来の「覚悟 」
を外交・対外関係処理の表面に露骨に顕す段階に入ったという共産党及び軍の認識の表明
だと観るべきである。
ここにおいて、我が国はどう「覚悟」を決めるのか。
是が、本年の課題であり「国家が求めるもの」である。
私の結論、つまり「覚悟」は、
我が国の国防体制の確立と国防力の増強である。
こと此処に至って、「過ちを繰り返しませぬから」と誓う政治家は、暴漢に最愛の家族
を差し出して命乞いをする人非人以下である。
何故なら、前者が我が国とアジアの平和を確保する「平和のための戦略」であり、後者
はかえって戦争の惨禍を自ら招き寄せる祖国に対する裏切りだからである。
是が、二月一日、中共の自称人民解放軍司令官なる人物の起訴が一面に大書された朝刊
を見て私が憤った理由である。
現在の我が国の政府与党においては、この人物の起訴が一面大書に値し、与野党の議論
と関心が此処に集中しているとするならば、この政治が一日一日続くことが日々祖国への
裏切りを重ね続けることである。これらの「政治家」達の行動は、「覚悟」もなく「過ち
は繰り返しませぬから」と言っておれば安泰だという亡国の偽善そのものだからである。
節分に当たり、我が国を取り巻く厳しい内外の情勢の中で、次のことを書き付けておく 。
「国防は最大の福祉である」
「国防なくして教育の改革はない」
「国防なくして経済の再建はない」
そして、
「国防なくして政治は再建できない」
「国防なければ亡国に至る」
「聖と俗」雑感(134)
Weblog / 2011 年 02 月 05 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.595 危機管理について 平成 23 年 2 月 4 日金
曜日』 をご覧ください。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=595
危機管理について
No.595
平成 23 年 2 月 4 日(金)
- 143 -
昨日夜、大阪の自動車青年会議所の例会で、「危機管理」について話するように要請さ
れ、三宅博さんとともに話をしてきた。
それで、危機管理に関して、その時話した内容を含めて書いておきたい。
まず第一に、我々が日常当たり前として問題にしていない事例を、「危機管理」の観点
から見直す必要がある。
1、例えば、北朝鮮に拉致された寺越さんのこと。
日本政府は、未だに寺越さんを拉致被害者だとは認定していない。その理由は、本人が
北朝鮮で生活していて、「私は拉致されたのではない」と言っているからである。
扇千景氏が担当大臣の時に衆議院委員会でこの質問をした。「十三歳の寺越さんが、日
本海に漁に出て破損した船だけが漂着した。海で死んだと思っていたら北朝鮮にいた。北
朝鮮に連れて行かれたとしか考えられないではないか」と。
大臣の答えは、官僚の書いたままの「寺越さん本人が、拉致されたのではない、と言っ
ているので、拉致認定できない」というものだった。
問題点は、明らかであろう。この政府の論理では、仮に北朝鮮当局が、北朝鮮において
全拉致被害者に、寺越さんのように、「拉致されたのではありません、首領様を慕って来
たのです」と誓約させれば、その瞬間に、我が国の拉致被害者救出問題は「消滅」するこ
とになる。
よって、日本政府の用いる論理は、自由のない北朝鮮に抑留されている拉致被害者を見
捨てる論理であり、人命に関わる極めて危険な論理である。
2、広島の原爆慰霊地にある「安らかにお眠り下さい、過ちは繰り返しませんから」とい
う碑文。
昨日も書いたが、この碑文の論理は、日本は誤ったから原爆を落とされた、というもの
である。では、落とす方が、日本は再び誤っていると決めれば、日本に原爆を落とすこと
は正当化されることになる。
危機管理上、これほど日本人を危険にさらす碑文があろうか。
3、外国人参政権付与、移民受け入れは、危機管理上何の点検もされずに提唱されている 。
現実には、中国人が参政権を行使し、移民として入国してくる。
中国共産党の支配体制と中国人の本質を知らない政治家、もしくは、中国に買収されて
シンパになっている政治家に、任せておれば、惨害が国民に及ぶ。
4、地方分権論
危機管理上、現在流行の地方分権論は極めて危険である。
何故なら、地方分権を推し進めて中央政府の権限を弱めるという論者に 、「では、その
地方に住む国民と地方の国土を如何にして守るのか」という問題意識がないからである。
この問題意識があれば、地方の軍隊(つまり州兵)の保持と地方分権論は不可分のもの
として意識されるはずだ。
- 144 -
この発想のない、地方分権論は危険である。無邪気な論者は意識していないが(だから 、
やっかい)、国家解体論と紙一重である。
5、TPP
この降って湧いたようなTPPをバスに乗り遅れるなという議論ではなく、又「開国」
というプロパガンダではなく、推進するアメリカの国家戦略、突然のように浮上した不自
然さ、さらにそれに飛びつく我が国政治家のうさんくささ、等の観点から、同時に、危機
管理の観点から、点検する必要がある。
次に、危機管理とは国防である。国防体制のない国に危機管理はない。そして、国家に
おける国防の体制、危機管理の体制は、如何にして成り立つのか。それを、アメリカ合衆
国憲法の三つの原則(条文)で説明した。
①第二条第一節(一七八八年)
「行政権は大統領に属する」
②同条第二節
「大統領は合衆国の陸海軍及び現に招集されている合衆国の軍務に属する各州の民兵の最
高指揮官(Commander
in
Chief)である」
③修正第二条(一七九一年)
「規律ある民兵は、自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保蔵しまた
携帯する権利は、これを侵してはならない」
アメリカの危機管理・危機克服また軍隊の運用は、以上の三つの原則で行う。即ち、大
統領の決断である。これによって、法律が予想していない危機にも対処する。
我が国には、①と②の原則はある(憲法と自衛隊法)。しかし、総理大臣の決断で対処
するという原則は封印され、法律に基づいてすることになっている。従って、法律が予想
しない危機には対処できない。
危機とはまさに予想外の事態だから危機なのだが・・・。
この責任の所在の欠落が、我が国の戦後体制の欺瞞を生み出している。十六年前の阪神
淡路大震災の時の村山総理大臣の弁解を想起されたい。曰く、「なにぶん、初めてのこと
で、朝も早かったものですから・・・ 」。これを以て救出の遅れの言い訳としたのである 。
しかし、危機とは、「初めてのこと」であり「朝早く起こる」ものである。
次に、③の原則、即ち、「人民の武装権」の自覚であるが、戦後はこれが徹底的に消去
された。もはや、十六世紀に「日本人は非常に勇敢で何時も武器を携行し軍事訓練をして
いるので日本を征服できない」とヨーロッパ人に観察された面影もない。
しかし、国民の軍隊建設の前提には、この人民の武装権がある。
国民は各々が持つ武装して祖国と仲間をを守る権限を軍隊に委譲する。従って軍隊は、
「国民の軍隊」となるのだ。
それ故、この「国民の軍隊」の最高指揮官は、国民に対して最終的な政治責任を負う内
閣総理大臣(アメリカでは大統領)となる。つまり、これがシビリアンコントロールの原
則である。
- 145 -
中国の軍事力増大に伴い、本年ますます風雲急を告げる東アジア情勢に対処するために
は、今こそ我が国に、危機管理の3つの原則を具現化する国家体制の確立が必要である。
特に、欠落している③の原則の自覚は、死活的に重要である。
一昨年来、日本国民は、民主党のマニフェストの毒に当てられて、「国に何をしてくれ
るか問うだけの国民」と位置づけられてきた。
しかし、今まさに、「国に対して何ができるかを問う国民」即ち自ら祖国を守る国民に
脱皮しなければならない。
そうでなければ、我々自身の将来はもちろん、祖国の存続が危機に瀕する事態を克服す
ることができなくなる。
「聖と俗」雑感(135)
Weblog / 2011 年 02 月 06 日
永山英樹氏の『丹羽宇一郎大使の ODA 増額の訴えは中共の対日要求そのものだ』という
以下の論考をお読みください。
URL:http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/
「聖と俗」雑感(136)
Weblog / 2011 年 02 月 07 日
2 月 2 日にアップした【頑張れ日本1周年】1.29
TPP シンポジウム[桜 H23/2/1]の完全版
をご覧ください。
【完全版】頑張れ日本!1周年・TPP 問題シンポジウム[桜 H23/2/5]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=9kxPp2KmBkY&feature=youtube_gdata
中野剛志氏の「超人大陸」での以下の動画もご覧ください。
http://www.choujintairiku.com/nakano.html
「聖と俗」雑感(137)
Weblog / 2011 年 02 月 08 日
2 月 1 日にアップした『【頑張れ日本1周年】 1.29 国民決起集会・尖閣シンポジウム』の
完全版をご覧ください。
【完全版】頑張れ日本!1周年・尖閣問題シンポジウム[桜 H23/2/5] ( 1:17:49)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Nn4wXcOTqK0&feature=channel
- 146 -
「聖と俗」雑感(138)
Weblog / 2011 年 02 月 09 日
今日はジャーナリストの櫻井よしこさんの SAPIO に載った以下の記事を読んでください 。
「騙すことが尊ばれる」「物の理を理解できない」人々との付き合い方とは――
「嘘と裏切り」に「開き直り」が加わった「中国革命」の先に待ち受ける“恐ろしい未来
”
(SAPIO 2010 年 12 月 22 日・2011 年1月 6 日号掲載) 2011 年 1 月 17 日(月)配信
URL:http://news.nifty.com/cs/magazine/detail/sapio-20110117-01/1.htm
「聖と俗」雑感(139)
Weblog / 2011 年 02 月 10 日
2 月 7 日は「北方領土の日」、2 月 22 日は「竹島の日」である。日本は戦後、近隣諸
国によって領土を奪われたまま今日に至っている。このまま行くとそのうちに尖閣列島も
奪われて「尖閣の日」ができるかもしれない。「諸国民の公正と信義を信頼」できないの
が、国際常識であるにもかかわらず、国土観念を忘れ去った日本人は未だに国防に力を注
がずに、大国となりつつある支那の属国化を進めているように思われる。以下の動画にお
いて、ロシア大使館と韓国大使館へのデモを日本の警察が 1 組 5 人に制限しているのを見
て情けなくなる。日本政府からの指示なのであろうか?
URL:http://www.youtube.com/watch?v=wq8lHt7s0vw&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(140)
Weblog / 2011 年 02 月 11 日
桜チャンネルの次の動画をご覧ください。
【倉山満】「日中戦争」は「戦争」ではない[桜 H23/2/9]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=XCYx9qzItuA&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(141)
Weblog / 2011 年 02 月 12 日
エジプトのムバラク大統領が辞任した。 30 年以上も権力の座に坐っていたとは驚きで
あるが、このニュースを見ながら、支那共産党政府はこのニュースを国民の目からシャッ
トアウトしているであろうと思った。支那大陸ではエジプトのムバラク大統領の倍以上の
- 147 -
60 年以上も共産党独裁政権が続き、共産党幹部の腐敗が深刻化し、民主化が抑圧されて
いるから、国民がエジプトのニュースを知ったならば全土で反政府運動が爆発するであろ
うからである。
このように書いた後で、産経新聞「国際」ニュースに次の記事を見つけた。
中国外務省「秩序の早期回復につながることを希望」
2011.2.12 14:10
中国外務省の馬朝旭報道官は12日、ムバラク大統領の辞任を受けたエジプト情勢につ
いて「国家の安定と正常な秩序の早期回復につながることを希望する 」との談話を出した 。
インターネット上では「次は中国の番だ」との書き込みもあり、当局は中国共産党の一党
独裁体制に対する国民の反応を注視しているとみられる。
中国メディアは、国営新華社通信などが12日未明から、ムバラク氏辞任を相次ぎ速報 。
多くの国内メディアは新華社電を基に報じており、当局が事実上、報道を規制しているこ
とをうかがわせている。
新華社は同日午前「国際社会はエジプトに平和的な政権移行を求めている」との記事を
配信し、中国が混乱の拡大を懸念していることを示した。
一方、ネット上では「中国の自由な未来(実現)に協力してくれたムバラク氏に感謝し
よう」との書き込みもあり、一部の検索ができない状態が続いている。(共同)
元の URL:http://sankei.jp.msn.com/world/news/110212/mds11021214120016-n1.htm
「次は中国の番だ」というネット上の書き込みに拍手を送ろう。
「聖と俗」雑感(142)
Weblog / 2011 年 02 月 13 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.598 外交不能、廃業だけが残されている 平成 23
年 2 月 13 日日曜日』 をご覧ください。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=598
外交不能、廃業だけが残されている
No.598
平成 23 年 2 月 13 日(日)
現在の内閣が、何かをやれると、国民が多少とも思っているとすれば、その理由は、マ
スコミが空虚な「小沢処分問題」に群がって、菅・小沢会談などの茶番を延々と(昨年秋
- 148 -
から年が明けた今まで)、放映してくれているからだろう。
それと平行して、大相撲の八百長問題の放映もある。その八百長審査をしている人には 、
民主党と同様に左翼顔もある。
この大相撲の八百長と内閣・政界の茶番、別のものと思ってはならない。内閣と党と小
沢氏のしていることも八百長なのだ。
もともと、一昨年夏の総選挙も八百長だ。
と、思いを巡らすと、
実は、この戦後に書かれた「憲法」のもとでの被占領政治、つまり、戦後政治は、実は
八百長だったということになる。
その八百長の最たるもの、病原菌の骨の髄まで達したものが菅内閣・民主党政治だと言
うことになる。
そして、大相撲と同様に、八百長がばれた。
そうであれば、結論は一つ。
大相撲は春場所中止だ。
だから、菅内閣も興行中止だ。廃業せよ。
しかるに、この左翼内閣は、廃業せず、これからも八百長を続けるつもりだ。
しかも、どこかの塾で「好感の持てる立ち居振る舞い」を学習した兄ちゃんをロシアに
派遣して、外交で稼ごうとして、反対に大敗北をしている。
昨年秋の尖閣諸島周辺海域で中国の攻勢に大敗北した上に、北のロシアでも敗北を買い
に、外務大臣がのこのこ出かけている。
今、管内閣は、対ロシアおよび対中国に関して、
我が国が曲がりなりにも、かろうじて維持してきた「国益」を全て自ら失おうとしてい
る。国益をドブに捨てて国民を裏切ろうとしている。
日本国民は、このような事態を民主党内閣に委託したことはない。
従って、菅氏が左翼の本性を守って、如何に卑屈になっても一度手にした権力にしがみ
つくのであれば、
エジプト国民がカイロのタハリール広場に集結して三十年にわたって権力を維持してきた
ムバラク大統領退陣を勝ち取ったように、我が国国民も、街頭において菅そして民主党政
権打倒の意思を示し、それを実現しなければならない。
ところで、一言。
私は、はっきり言って、大相撲の八百長にあまり怒らない。
江戸時代から美談として伝わってきた話にも、土俵の上で対戦相手の力士の老母の顔を想
い出して前日彼女に頼まれた通り負けてやった話がある。
また、大相撲が、神事であり、奉納するもの、である観点から見ても、単純なスポーツ
観戦と同じように扱うべきではない。
- 149 -
勝ちっぷり、負けっぷり、の様式美を奉納する観点も必要である。
また、大阪の春場所中止はけしからん。
大相撲は、相撲協会の私物ではない。
相撲協会幹部は、神事という観点を忘れ、ごっつおさんでタダ酒飲むのが当たり前だと
思いすぎていたのではないか。
従って、手下の一部に不心得者がでる。
だからといって、内部の不祥事にびっくりして真面目に神事を支えてきた多くの力士を
泣かすな、と言いたい。
(もっとも、相撲取りの「ごっつおさん」を非難するのは行き過ぎかも知れない。江戸時
代から「谷町」は相撲びいきのことだった。若い頃、藤山寛美の相撲の贔屓になって店を
潰してしまう大阪商人の物語を楽しく見た。相撲取りを引き連れて飲み歩くのは、男のス
テイタスシンボルだという伝統があった。)
私は、相撲に関しては以上の通り思っている。
しかしながら、反対に、政治に関する延々たる八百長と裏切りは、腹に据えかねる。
エジプト国民を見習うつもりで、断固として菅民主党内閣を廃業に追い込まねばならな
い。
・・・実は、訪ロ中の外務大臣のていたらくに関して書こうと思っていたのだが、八百
長について書きすぎた。腹が立ってくれば筆を止められなくなる。ご容赦を。
以下、はじめに書こうと思っていた問題に戻します。
昨年の北方領土と沿海州におけるロシアの極東最大の軍事演習とそれに続くロシアのメ
ドべージェフ大統領の北方領土不法入国、そして、同大統領の部下高官をたびたび北方領
土に送り込んだ上での、同領土に関する「戦略的地域」宣言と軍備増強の指示(二月九日 )
は、常に管内閣の無策を見越した先手である。
その背景に、鳩山・菅内閣と民主党幹事長が作り出した日米関係の空洞化がある。さら
に、菅内閣の昨年九月以来の中国への無策、屈服がロシアの露骨な攻勢の引き金となって
いる。
ロシアと支那は、対日関係において連動することを忘れてはならない。
百十余年前を想起されたい。
まず第一に、以夷制夷(夷を以て夷を制す)、借刀殺人(刀を借りて人を殺す)そして
遠交近攻(遠きと交わり近きを攻める)は、支那民族の特性である、このことを忘れては
ならない。
我が国は、明治二十八年(一八九四年)四月十七日、日清戦争の講和条約である下関条
約を清国と締結した。
しかし、同月二十三日、ロシア、ドイツフランスは、いわゆる三国干渉を行い、我が国
は列強三国の力の前に屈服し、清国から割譲を受けた遼東半島を返還した。
これが、東亜五十年の禍根と言われる三国干渉である。
- 150 -
この下関条約締結直後の三国干渉は、清国が日清戦役開戦前からロシアの介入を期待し
てきた結果である。
この三国干渉に接し、清国高官は驚喜し、締結直後の下関条約を廃絶するためにロシア
や英国に領土を割譲してでもロシアや英国に長崎や横浜そして大本営のある広島を攻めさ
せようとの主張を展開した(以夷制夷、借刀殺人)。
その後現実に、清国(李鴻章)は露清密約を締結し、ロシアに満州を売り渡し(ロシア
の満州横断鉄道建設容認)、対日共同戦線を作ることをロシアと約した。
この露清密約が、満州と朝鮮へのロシアの南下を促し、
明治三十七年(一九〇四年)の日露戦争へと極東情勢を動かしてゆくことになる。
以上の百十余年前の図式を念頭に置いて、昨年来の中国の東シナ海進出と尖閣侵略、そ
して、ロシアの極東での軍事演習と大統領の北方領土への侵入を眺めれば、これらは決し
て別個の問題ではなく、伝統に従って連動していることが分かる。
百年前の三国干渉は、支那が願望してロシアが乗り出した。昨年の尖閣は、支那が乗り
出してロシアが連動してきた。
両者の切っ掛けは、「日本の屈服」である。
そこで言う。
百十余年前のこのロシアと支那の連動を断ち切って我が国が危機を克服する方策は何で
あったのか。
それは、臥薪嘗胆である。
「聖と俗」雑感(143)
Weblog / 2011 年 02 月 14 日
昨日に引き続き西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『 No.599
と、そして大道を明らかにする
更に言う対露外交不能だ
平成 23 年 2 月 14 日月曜日』 をご覧ください。
昨日の本通信に、外交不能と書いた。前原外務大臣がロシアでしていることは、外交では
ない、と書いた。
そして、昨夜、 NHK の北方領土問題特集を観た。その中で、対露外交、特に北方領土
返還交渉を担当した二人の外交官、丹波氏と東郷氏がインタビューを受けていた。
丹波氏が、法と正義つまり四島一括返還要求を貫くべしとの持論を展開すれば(一括返
還論)、
東郷氏が、四島一括返還ではロシアは一切相手にしない、まず二島(歯舞・色丹)の返
還を受けて次に国後・択捉返還に進むべきだと主張した(二島返還論)。
彼らは各々、この持論を以て外交官として対露交渉に当たったのである。
その担当の時期の順序は、まず丹波氏が先で、その不首尾を受けて東郷氏が登場したと
いう形だ。
従って、昨夜の NHK でも東郷氏が政治家とともに「現実論」を模索したというニュア
- 151 -
ンスになっていた。
そして、特集は、ロシアがプーチン時代に国境を接する中国を含む八カ国と国境線確定
の合意に達したこと、それによって中露の国境地帯のロシア側では中国の進出によってロ
シアが経済的に潤い中露蜜月時代が訪れ始めたような光景を映して終わった 。
その映像は 、
ロシアとの領土問題を解決できない日本だけが取り残されていくという印象を与えてい
た。
しかしこの特集の終わり方は、国民に対して領土返還問題の本筋を曖昧にし、我が国の
対露交渉方針に悪影響を及ぼしかねない。
これでは、ロシアから、さすが NHK 特集だ、ありがとう(オーチン
ハラショー、ス
パシーバ)と誉められる内容である。
そこで、この NHK の特集を前提にして、対露領土返還に関する主張として、丹波さん
の一括返還論と東郷さんの二島返還論のどちらが「現実的」かを述べておかねばならない 。
その現実的か否かの基準は、もちろん、我が領土が返ってくるか返ってこないか 、である 。
私の結論。
ロシアに対しては、丹波さんの「法と正義に基づく断固とした一括返還論」が現実的で
ある。東郷さんの「まず二島返還から」という方針が非現実的である。
前者は、返ってくる。後者は、返ってこない。
では何故、丹波路線で何の成果もなかったのか。
それは、我が国政治が、領土が具体的に我が方へ動き出す前に、ロシアの欲するものを
ロシアに与えたからである。
では何故、東郷路線が非現実的なのか。
それは、相手がロシアだからである。
ロシアは、相手が譲歩したと見るや、そこからさらに譲歩を迫ってくる。そして、その
さらなる譲歩要求に乗らなければ二島も返らないと思わせられ、さらに譲歩を重ね、結局
気がつけば二島も返らない。これがロシアの交渉ドクトリンなのだ。
従って、NHK は、昨日の特集で、プーチン大統領の初期の日ソ共同宣言を尊重する旨
の発言を取り上げていたが、彼が後に、ころりとその反対を言い始めたことも明確に放映
するべきであった。そうすれば、番組においても二島返還論の非現実性が明らかになった
であろう。
さて、 NHK 特集には、前原外務大臣も出演していて、何かしゃべっていた。しかし、
丹波路線で行くのか東郷路線で行くのか、曖昧で分からない。唯一分かるのは、「ロシア
と日本の経済協力関係を親密にして日露の友好を深めればよい」と言うことだけだ。
この日本の外務大臣の訪問をロシア側から見ればどうなる。
「ロシアが欲するものを頼みもしないのに持ってきた鴨」だ。
まことに、ロシアを知らず、過去の日露交渉から何も学んでいない。売名のためだけに
ロシアに行く日本にとって危険な外務大臣と言われるべきである。
- 152 -
国家としてのロシアは、
「まず一方的にロシアの利益だけを主張する。それに誰も異議を申し立てないならば、ロ
シアの権益を拡張する。
相手が抵抗し、国際社会もロシアに批判的になり、このままごり押しを続けると、結果
としてロシアが損をすることが明らかになったときだけ 、国際協調に転ずる 」
(佐藤
優、
元外務相主任分析官)。
この度、ロシアに行った前原君に対してロシアはどういう態度だったか 。ロシア外相は 、
まさに「一方的にロシアの言い分を主張した」。それに対して、前原君は、北方領土の日
露共同開発を申し出た。
昨日も書いたが、一体これが外交なのか。
スーパーマーケットの係長がロシア出店のお願いに行ったのか。
さて、 NHK 特集では、中露国境付近で中露が経済的に潤い始めてロシア人大喜び、日
本だけが乗り遅れている、かの如きイメージを映し出していた。
しかし、言っておく。歴史的に、中国とロシアが仲良く共存などできない。
ロシア語では、中国人のことをキターイと言う。
言わずと知れた隙あらば東から西に侵入してきた遊牧民、契丹のことである。
ロシア人は、キターイが一番嫌いだ。
昨年秋、ウラジオストックから日本に留学して日本政治史を勉強している女子学生が、
日本のことを教えてほしいと訪ねて来た。
ウラジオストックのロシア海軍将校の娘だった。モスクワに行ったことがないという。
モスクワどころかバイカル湖にも行ったことがないという。彼女にとって、極東のロシア
が故郷なのだ。彼女の故郷のことを尋ねてから彼女に言った。
「気をつけろよ、既に東のロシアには中国人があふれかえってきている。このままでは、
彼らはイナゴのようにさらに押し寄せてくる。そのうち、東のロシアは中国人だらけにな
るぞ」
その時、彼女の顔は引きつったようになった。
すると、日本と仲良くすべきだと再度思ったのか、彼女は、ロシアと日本がもっと友好
を深めるにはどうすればいいのかと質問してきた。そこで言った。
「まず、第一に、ロシアが我が国の北方領土を返すこと。
次に第二、ロシアが日本の領土を返すこと。第三は、ロシアが日本の領土を返すこと。こ
れが全てだ。
ロシアがこれをすれば、その日から日露は友達になる。」
また彼女に言った。
「日本人は外国の文学の中で、ロシア文学を一番多く読んできた 。ロシアの権力ではなく 、
ロシアの民衆と日本は敵対したことはない。トルストイの戦争と平和に出てくるプラトン
・カタラーエフという素朴な農夫をロシア人も愛するし日本人も愛する」
そして、彼女を近くの泉大津にあるロシア兵墓地に案内した 。そこには 、日露戦争の時 、
旅順要塞で日本軍と戦い捕虜となって日本の堺・高石に作られたロシア兵捕虜収容所で亡
- 153 -
くなった七〇数名のロシア兵の墓がある。その墓地は、百年を経ているのに、今も付近の
人々によって、毎日きれいに清掃されて花も添えられている。その墓地に手を合わせて彼
女に言った。
「これが日本人だ」と。
さて、「対ロシアの権力」という本論に戻って結びを述べたい。
ロシアに対しては、先に紹介した元外務相主任分析官佐藤
優氏の見解を前提にして、
徹底的にこちらの主張を貫き断じて譲らない。そして、国際社会でのあらゆる機会を逃す
ことなく、ロシアの我が領土の不法占領を非難し続ける。もちろん、返還がなるまでロシ
アに何も渡さない。
つまり、我が国は領土における「法と正義」を貫くのだ。
もちろん、北で「法と正義」を貫き、南の尖閣でも「法と正義」を貫き 、竹島でも貫く、
その為の政治を構築し直す。
これが我が日本の再興への大道だ。(以上
引用終わり)
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=599
「聖と俗」雑感(144)
Weblog / 2011 年 02 月 16 日
少し古いですが、以下の動画をご覧ください。
1/5【虚妄の村山談話を撃つ!】基調講演:日本は侵略国家
URL:http://www.youtube.com/watch?v=dUwRxv1h_xc&feature=relmfu
2/5【虚妄の村山談話を撃つ!】基調講演:日本は侵略国家
URL:http://www.youtube.com/watch?v=cZCnZTTNwss&feature=relmfu
3/5【虚妄の村山談話を撃つ!】基調講演:日本は侵略国家
URL:http://www.youtube.com/watch?v=uctRQunKcZ4&feature=watch_response_rev
4/5【虚妄の村山談話を撃つ!】基調講演:日本は侵略国家
URL:http://www.youtube.com/watch?v=1K-qtf-ZTHU&feature=relmfu
5/5【虚妄の村山談話を撃つ!】基調講演:日本は侵略国家
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ZiTfHZETTpg&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(145)
Weblog / 2011 年 02 月 17 日
- 154 -
桜チャンネルの次の動画をご覧ください。
1/4【沖縄の真実】労組と日教組[桜 H22/8/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=qo82RKJxiv4&feature=related
2/4【沖縄の真実】労組と日教組[桜 H22/8/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=04RZTyit-JM&feature=fvwrel
3/4【沖縄の真実】労組と日教組[桜 H22/8/7]
URL: http://www.youtube.com/watch?v=f0X406sdLQw&feature=relmfu
4/4【沖縄の真実】労組と日教組[桜 H22/8/7]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=wvItBFSWYpA&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(146)
Weblog / 2011 年 02 月 18 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.601 国内情勢について
平成 23 年 2 月 18
日金曜日』 をご覧ください。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=601
国内情勢について
No.601
平成 23 年 2 月 18 日(金)
エジプトと中東情勢、二千年のユダヤとアラブの抗争の地、各民族と宗教宗派の抗争の
地、これらの状況を瞼に描いてアジアの西の果ての動きを見つめていた。
そして、我が国を取り巻く情勢、シーレーンと東シナ海そしてオホーツク海、また朝鮮
半島と台湾、この周辺情勢と中東情勢が我が国に重大な影響を与えかねない。
その間、我が国政治の主要ニュースは何か。
それは、小沢一郎氏を民主党が党員資格停止処分にした、
けしからんとしてチルドレンが民主党会派離脱届けを出した、
菅の目が泳ぎ始めた、
鳩山はやはりアホだった、
ということぐらいか。
考えてみれば、こういうレベルの連中が、国政にいて、「官僚支配打破」を掲げている
とは、とんでもない話だ。これらは、官僚がいるから曲がりなりにも与党面をしておられ
るのではないか。
- 155 -
昨年秋から年が変わった今まで、この大切な時に、朝から晩まで、「小沢処分」という
党内の私事でうろうろしてこられたのは、その政治空白の間、官僚が実務をしていたから
ではないか。
はっきり言えるが、今の与党の三百人弱は、一年少し前に議員になって以来、歳費はも
らっているが、「国民の代表としての公務」は全くしていない穀潰しだ。
これが、平成二十一年夏のマニフェスト選挙、政権交代の実態だ。
ここから生み出された彼らは 、穀潰しどころか日本を劣化させるバイ菌である 。そして 、
これを絶好の生息場所としているのが「小沢政治」と「左翼」である。
国民は、彼らに一昨年の選挙で騙されたのだ。詐欺にかかったのだ。
しかし、本日は、以下の通り、表面の注目を集める穀潰しの右往左往ではなくて、ここ
を絶好の生息環境とするものが何をしているのか、この部分で詐欺は続いているのかいな
いのかを指摘しておきたい。常にここに注目しておかないと、現実に日本は解体されるか
らである。
私は、こう思っている。
中国共産党を理解するには、コミンテルンを理解すべし。
コミンテルン戦略の成功が民主党政権であると見切るべし。
コミンテルンとは一九一九年から始まった国際共産主義運動であり、中国と日本の共産
化を目指していた。
その戦略は、身分を隠してブルジョア組織の中に入ってそれを支配し、自国の権威や伝
統や家族の絆を解体して自国を弱体化させることである。このようにして、コミンテルン
は、最終的な国家の解体による共産化を目指していた。
そして、我が国の左翼こそは、このコミンテルン運動の中で育ったものであり、身分を
隠してブルジョア組織の中に入っていた者は、いま民主党政権の中枢を占めている。
このことを前提にして、現在の我が国の状況を見れば、次のことがいえる。
1、民主党政権は日本弱体化という左翼の目的を確実に達しつつある。
沖縄の基地問題をめちゃくちゃにした
尖閣で敗北を買って出た、北方でも一方的に敗北した
防衛予算を減額、
自衛官の士気をずたずたにした・・・思想調査
2、民主党は、天皇の権威を貶めた
民主党は、靖国の英霊を無視した
これこそ、我が国の伝統破壊の最たる所業ではないか
3、民主党は、家族の絆の解体を進めている
夫婦別姓の推進
配偶者控除等の廃止
- 156 -
児童手当・・・この前提に家族解体の左翼思想がある
女性の解放という名の家族の解体を推進している
4、民主党は、国民国家の解体を狙っている
彼らが言う、ポストモダンとは日本国民の解体である
外国人参政権推進
移民の大量受け入れ容認
「日本は日本人だけのものではない」
東アジア共同体
以上、羅列しただけでも、民主党政権が何をしているか、明らかであろう。
もう一つ、付け加えたい。
5、そもそも民主党政権では、鳩山という正真正銘の痴呆が総理となり、次に、菅という
正真正銘の左翼が総理となり、官房長官の地位も左翼が引き継いでいる。つまり、痴呆と
左翼が政権中枢を占拠している。
これでは、日本が弱体化しないはずがない。よって、民主党が日本解体を狙う集団であ
ることは、これだけでも明白ではないか。
以上の通り、いまマスコミが煽るように、民主党政権は、がたがたなのではない。
左翼支配、コミンテルン支配という観点から見れば、我が国において、日本弱体化、日
本解体というコミンテルン戦略は、民主党を隠れ蓑にして、着々と進んでいる。
コミンテルンの本山、中国の高笑いが聞こえるではないか。
この民主党政権を生み出した国民に対する詐欺、詐術は、いまも健在で機能しているの
だ。
この国民に対する詐術が効果的に機能していること、これが、自民党も民主党と似たよ
うなものになっている理由だ。
つまり、政権が自民党に戻っても、この日本弱体化の詐術から脱却ができない、と観念
すべきだ。
よって、小沢処分とか不満分子の動きとかの表面上の「マスコミねた」に振り回される
ことなく、如何にしてこのコミンテルン的詐術・詐欺から脱却し 、強い日本を再興するか 、
いま腹を決めて練り上げることが必要である。
この実行こそ、日本再興、戦後からの脱却だ。
このために「たちあがれ日本」が生まれている。
「聖と俗」雑感(147)
Weblog / 2011 年 02 月 19 日
昨日に引き続き、西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『 No.602 現在の状況こそ戦争を
呼び込む
平成 23 年 2 月 19 日土曜日』 をご覧ください。
- 157 -
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=602
現在の状況こそ戦争を呼び込む
No.602
平成 23 年 2 月 19 日(土)
昨日に引き続き、我が国の危機の本質を指摘しておきたい。
昨日は、民主党は情けない、ゴタゴタして統治能力ゼロだ、と思ってはならない。この
状況の中で、着々と進行していることがある。それが、日本弱体化である 。しかもそれは 、
意図的に統一的な意思の元に進行している。と指摘した。
実は、痴呆が総理となり、目の泳いだ左翼が総理をしているこの状況こそが、左翼が望
む政治状況なのだ。
自民党時代と同じように、「政治部記者」の情報にのみ注目して、政権のゴタゴタだけ
に関心を集中しておれば、着実に進行している日本弱体化謀略を見落とすことになる。
コミンテルン第6回大会決議は、各国の共産主義者は、自国を弱体化させ、必ず起こる
帝国主義戦争において自国を敗北させるように仕組むこと、さらに敗戦から内乱へ、内乱
から革命へと進むことを指令している。
支那大陸における、国共内戦(中国国民党と共産党の内戦)と外国人襲撃、それを切っ
掛けとする我が国の山東出兵は、この指令の下に動く中国共産党の謀略から生まれた事態
である。
この歴史を振り返るとき、現在に符合する時点が明らかになる。それは、いまの民主党
政権で行われていることは、コミンテルン指令にある「自国の弱体化の段階」であるとい
うことだ。
では、次の段階。現在におけるか「必ず起こる帝国主義戦争」とは何か。それは、他人
事のように「必ず起こる」という必要もない。中国共産党自身が「起こす 」、尖閣侵攻で
ある。
この中国共産党の尖閣侵攻から、台湾、沖縄本島併呑、そして全日本の屈服と中国への
隷属国化。これは、ドミノ現象の如く続くのだ。
戦前のコミンテルンを持ち出して、西村は時代錯誤だと思われるなかれ。
ソビエト指導のコミンテルンは、1919年結成され、1935年以降の大会は途絶え
て、その運動は、ソビエト崩壊と共に確かにいまは見えなくなった。
しかし、コミンテルンの指令に基づいて一九四九年に「銃口から生まれた」中国共産党
の国家は、現在も健在で、指導部は共産主義者にして中華帝国主義者となり、ますます覇
権を拡張している。その狙いは、日本屈服である。
- 158 -
つまり、コミンテルンは、中国共産党の中に生きている。そして、我が国の左翼の中に
も生きている。先日、獄中で死んだ永田洋子やいまの総理のなかに。さらに、我々の回り
の学校にいる労組や左翼系市民運動や「護憲運動」のなかに。
そこで、以上のプロセスを頭に入れたうえで、現在の我が国の状況をみると、戦争を呼
び込む方向に向かいつつあるとしか考えられない。
我が国は、いま、自ら弱体化して、動乱、戦乱を呼び込む亡国、売国、左翼政権にハイ
ジャックされている。そして、国民もマスコミも、この政権のゴタゴタのみ自嘲気味に見
ているのみで、我が国を取り巻く国際環境の中で、我が国のこの事態が何を招いているか
に関して無関心なのだ。
まず、外の相手を考えるべきである。この相手に、油断は禁物であり、相手の弱みを必
ず突いてくる情け容赦のない共産主義者ではないか。
この相手に対しては、ただ「強い日本の再興」のみが平和を維持できる。
この意味で、このまま油断しておれば、本年必ず我が国は領土を奪われる。これは、全
日本の屈服を意味する。
従って、これを阻止するには、
昨年以上の、草莽崛起、国民大衆の直接的意思表明の手段に訴えねばならない。現在の
エジプトやアラブ諸国の国民による街頭行動が、大いに参考になるではないか。
結論、
菅・民主党内閣は、日本の為の内閣ではなく、日本弱体化を着々と実施し、我が国に動
乱を呼び込み、昨年に続いて中共に屈服し、領土を奪われるに任せようとしている。
これを阻止し、我が国を外国の侵攻から守るためには、
草莽崛起、十万、百万そして五百万の国民が、
救国の為に立ち上がる必要がある。
それ以外に方法はない。
その中で、真の保守救国の内閣を樹立する!
「聖と俗」雑感(148)
Weblog / 2011 年 02 月 20 日
桜チャンネルの次の討論会をご覧ください。
1/4【討論!】混迷する民主党政権と日本の行方[桜 H23/2/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=LhjBiqgevt4&feature=youtube_gdata
2/4【討論!】混迷する民主党政権と日本の行方[桜 H23/2/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=kNRF7uqW8O4&feature=relmfu
3/4【討論!】混迷する民主党政権と日本の行方[桜 H23/2/18]
- 159 -
URL:http://www.youtube.com/watch?v=vA28e31ewQw&feature=relmfu
4/4【討論!】混迷する民主党政権と日本の行方[桜 H23/2/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=AGyOEwv5rZA&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(149)
Weblog / 2011 年 02 月 21 日
桜チャンネルの次の討論会をご覧ください。
【直言極言】亡国の危機、アジアの空白地帯と化した日本[桜 H23/2/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=buq6ECHKTm8&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(150)
Weblog / 2011 年 02 月 22 日
「超人大陸」の佐々淳行氏の次の動画をご覧ください。
佐々淳行のガツンと一喝「民主党が日本を滅ぼす」
http://www.choujintairiku.com/sassa25.html
「聖と俗」雑感(151)
Weblog / 2011 年 02 月 23 日
桜チャンネルの次の動画をご覧ください。
【領土問題】竹島・尖閣諸島・北方領土を語るマラソントーク[桜 H23/2/22]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8EvIRg8WK38&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(152)
Weblog / 2011 年 02 月 24 日
桜チャンネルの次の動画をご覧ください。
【ニュースの読み方】パンダ報道の異常、マスコミの宣伝工作[桜 H23/2/23]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=RaBO1D7CKyo&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(153)
Weblog / 2011 年 02 月 25 日
- 160 -
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
【平沼赳夫】これからの日本[桜 H23/2/24]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Z_eoVjGHxT0&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(154)
Weblog / 2011 年 02 月 26 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
【青山繁晴】中共の対日文化工作、皇室への思い[桜 H23/2/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=n-Z0ZmyHLZ0&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(155)
Weblog / 2011 年 02 月 27 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
1/3【討論!】TPP問題と日本の行方[桜 H23/2/26] ( 52:55)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=gE_Bqxr0RsA&feature=youtube_gdata
2/3【討論!】TPP問題と日本の行方[桜 H23/2/26] ( 54:55)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8P23rTqvGgk&feature=relmfu
3/3【討論!】TPP問題と日本の行方[桜 H23/2/26] ( 58:34)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=TU1nEPkcIMA&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(156)
Weblog / 2011 年 02 月 28 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.606 イスラム情勢、TPP、草莽崛起
平成 23
年 2 月 28日月曜日』 をご覧ください。
イスラム情勢、TPP、草莽崛起
No.606
平成 23 年 2 月 28 日(月)
本日は、まとまり無く書きます。
まず、ここ数週間何時も見つめていたのがエジプト、リビヤをはじめとする北アフリカ
と中東情勢だ。
そして、その北アフリカ・中東の独裁政権の崩壊が、東アジアの中国と北朝鮮の体制に
如何なる動揺をもたらすのか。これを見ている。
- 161 -
北朝鮮の金正日は、既に死亡しているか植物状態に陥っているとの情報がある。その中
で、やはり政権への不満を訴える人民の具体的な抗議行動がある旨、伝えられてくる。
中国の大都市部では、ネットの呼びかけで人々が集まり始めるが、治安当局が虱潰しに
その動きを取り締まっている様が、 TV の画面に映る。
中国内の今や華やかな光景になった都市部でのこれらの動きの背景には、年間十万件に
も達するという内陸部の「暴動」があり、さらにチベット、ウイグル、モンゴルその他の
被支配民族の不満が渦巻いている。
北アフリカ・中東の民衆の不満は、世界的な投機資金によって上がり始めた食糧価格に
よって火がつけられたと言われる。
しかしそれ以上に、内陸部の低賃金を最大の資源として繁栄している共産党独裁下の中
国では、内陸部に十億に達する民衆が押し込められているのであって、その体制的構造的
歪みと不満の大きさは、計り知れない。
さらに、北朝鮮の民衆は、家畜の域に押し込められているではないか。
そこに、いよいよ中国の不動産バブルが弾ける兆候を見せ始めた 。韓国は銀行が危ない 。
そして、北の金正日が噂通り死んでおれば、朝鮮半島は、どうなるか。
北アフリカや中東どころか、アジアの東、我が国の海を隔てた西こそ、タダでは済まな
いのだ。
つまり、東アジアこそが、世界の火薬庫の要件を備えている。
そこで、日本の国内状況であるが、
まさに私利私欲だけの「人栄えて國亡ぶ、盲いたる民世に躍る(昭和維新の歌 )」、で
ある。
例えば、鹿児島で O 氏が「解散は早い」といえば、日教組のおっさんの K が 、
「解散は
困る」といっている。
解散風を吹かして寄る辺のないチルドレンを集めるいつもの手である。解散が有ると言
ったりないと言ったりは、まさにマッチとポンプ。二人一組の漫才だ。己の身を心配する
輩だけであり、ここに、国家の危機に対する心構えはこれっぽっちもない。彼らは、「政
治家」ではない。
そこに加えて、私の尊敬する会津若松に住む高士が一言で片付ける「人間の屑 」こと「平
成の黄門」が、「菅の首と引き替えに予算と関連法案を成立させて」と言っている。
彼、民主党の最高顧問だという。最低顧問だ。
とはいえ、これらしか、我が国内の政治ニュースは無いのだ!
まったく、彼らは、急激に変化して流動化する我が国を取り巻く世界の情勢と遊離して
いる。
ところが、この「盲いたる民」が、急に飛びついて流されているのが、 TPP である。
TPP によって、我が国も「開国」をしなければならない、というもっともらしい議論で
- 162 -
ある。
この議論には、我が国が、我が国の國の形即ち国体、そして固有の伝統と文化また社会
の成り立ちを守ろうとする当然のことを「鎖国」と見なす前提がある。
これが、鎖国=封建・悪、開国=近代・善、という歴史観ならまだ矯正可能だ。
しかし、およそ国家が守ろうとするもの=悪という思想即ち左翼コミンテルン思想が、
我が国に迫る「開国」は、我が国家を解体させる結果をもたらすものであり断じて許容で
きない。
何度も指摘するように、現在の民主党政権は、左翼の牛耳る左翼政権ではないか。
左翼思想とは、国家というものを弱体化させることが人々の幸せにつながるという嘘に
よって国民を惑わし権力を奪う思想である。従って TPP 推進論者は、我が国から国家の
大きな権能である関税自主権を奪えば、国民は幸せになるというのである。
この我が国の左翼思想とアメリカのハイエナである巨大多国籍企業のマネーゲーム戦略
が、絡み合って推進に動いているのが、我が国の TPP 議論である。
この TPP こそ、今まで毎年アメリカから押しつけられてきた「年次改革要望書」の年
度ごとという手間を省くために、一括して、我が国の国土と国民を巨大多国籍企業の餌場
にするという意味の「開国要求」なのである。
それを、我が国の、国家=悪で関税自主権喪失=開国=善、
という左翼思想が受け入れようとしているのだ。
そもそも、菅総理が、昨年唐突に TPP 検討を主張し始めたことも奇妙なら、まことに
よくアメリカに行っていて政治家として「成長し」、アメリカのペットになっている兄ち
ゃんが TPP 推進を叫び始めたのも、怪しいではないか。
我が国の各省庁は、仮に TPP を受け入れればこうなるという試算をしているが、 TPP
受け入れが経済的に得か損かという側面に限っても、試算した省庁の結論は損得正反対に
分かれている。つまり、 TPP は、訳が分からんのである。
この状態を前提にすれば、いま唐突に菅内閣で TPP を推進しているのは、アメリカの
ペットであると言える。
また菅内閣に誘導されて、TPP を農業分野の問題だと矮小化してはならない。
我々の全生活分野に影響が及ぶのが TPP である。
TPP は、医療、弁護士業務、保険そして労働市場などあらゆる分野に及ぶのである。
TPP 受け入れによって、例えば医療では、混合診療が当たり前となり株式会社が医者を
雇って収益を上げることを競い、我が国で現在当たり前となっている、全ての人が同じ費
用を負担して専門医の診察を受けることができるというすばらしい保健医療制度は崩壊す
る。これはつまり、アメリカをはじめ世界が見習うべきすばらしい医療制度が世界から無
くなることを意味する。
弁護士業務では、「小泉改革時代」の影響で粗製乱造された法曹人口にさらに外国人弁
護士が加わり様相が一変する。もはや弁護士は、「社会正義の実現」などと言っておれば
- 163 -
生活できなくなる。
さらに、東大阪など我が国の中小企業が集まる地域では、労働者のほとんどは低賃金で
働く外国からの出稼ぎ者で占められ、賃金は高くとも技術を持った日本人労働者は失業す
る。こうなれば、我々の住居周辺の治安状況も一変する。
もちろん、守るべき我が国の農業はどうなるか。
無くなる。
農業が無くなれば、我が国の文化と伝統はその基礎を失う。
新嘗祭をはじめとする宮中の祭祀、各地の秋祭りや伝統行事は農業の上に成り立ってい
ることを深思すべきである。
TPP 受け入れは、我が国の文化の喪失をもたらす。
これらを考えると、現在の左翼政権に断じて任せられないのである。
二月二十六日の夕方、有楽町で街頭アピールを終えてから、畏友の藤井厳喜さんに会っ
た。そして、年末年始の長期間にわたり、彼が巡ってきた北米の状況を聞いた。
彼曰く。
アメリカ人の大半はグローバル化に反対だ。アメリカの左翼も右翼も、反グローバル化
という点では一致している。つまり、ラルフ・ネイダーという極左もティーパーチーとい
う右も反グローバル化である。
アメリカ人は、 NAFTA(北米自由貿易)にも反対者が多い。メキシコからの入国者の
多さに嫌気がさしている。
アメリカの大衆は、TPP などに何の関心もない。政治課題でもない。
アメリカで TPP を煽っているのは、巨大多国籍企業だけだ。
これが、藤井厳喜さんの私に語った内容である。
従って、
日本で TPP を煽っているのは、アメリカの巨大多国籍企業のペットだ、と私は付け加
えておく。
菅内閣の誰がアメリカのペットか、見極めてほしい。
最後に、現在、我が国の政界は、国家戦略無く国家運用不能の状態である。
従って、現在こそ、国民は「自ら国家に何を為すことができるのか」という立場に立ち
返って、草莽崛起の思いで街頭での行動を起こすべきときである。
即ち、民主党の想定する「国から手当をもらう対象としての国民」から 、「国に対して
為すことができる国民」に脱却して立ち上がるときである。
それによって初めて克服することができる厳しい危機が、内外から我が国を覆いつつあ
る。
危機克服のためには、内には菅そして民主党内閣を打倒し戦後体制から脱却しなければ
ならない。そして外には、中国共産党の覇権主義そして軍事力に打ち勝たねばならない。
二十六日の有楽町の街頭行動の後、同志とともに、救国内閣の樹立、具体的には平沼赳
夫そして石原慎太郎首班を目指した救国内閣を如何にして樹立するかを話し合ったのであ
- 164 -
る。
我が国の再興の為に、必ずそのときが来る。
諸兄姉!
近き日のうちに、その行動を共にするときがあらんことを!
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=606
「聖と俗」雑感(157)
Weblog / 2011 年 03 月 01 日
超人大陸の次の動画をご覧ください。
超人大陸
2011/02/28 号
1)小松正之氏
「世界的食糧問題のためにも商業捕鯨再開という国家方針を打ち立てよ」」
http://www.choujintairiku.com/komatsu110228.html
2)参議院議員鶴保庸介氏
「テロに屈した外交的敗北が今回の調査捕鯨だ!」
http://www.choujintairiku.com/tsuruho110228.html
3)日本鯨類研究所顧問
農学博士
「反捕鯨国が行った調査は失敗
大隈清治氏
日本の捕鯨調査は正しいと証明された」
http://www.choujintairiku.com/oosumi110228.html
4)衆議院議員浜田靖一氏
「シーシェパードの暴力にに屈した日本」
http://www.choujintairiku.com/hamada110228.html
また水産ジャーナリスト梅崎義人氏の次の動画もご覧ください。
「イルカのほうが日本人よりも価値があると言う反捕鯨論者」
http://www.youtube.com/watch?v=a1OiTbtjsyE
「白人に象狩りを容認している欺瞞だらけのワシントン条約」
http://www.youtube.com/watch?v=ynApykaf8JM&feature=related
「環境保護運動は日本経済を叩くために始まった 【捕鯨問題】」
http://www.youtube.com/watch?v=nvjG_Na60Go&feature=related
- 165 -
「聖と俗」雑感(158)
Weblog / 2011 年 03 月 02 日
佐々淳行氏の次の動画をご覧ください。
佐々淳行「平成 22 年を振り返る;民主政権と国家危機」1/2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=y197DpLE034&feature=related
佐々淳行「平成 22 年を振り返る;民主政権と国家危機」 2/2
URL:http://www.youtube.com/watch?v=iOyh-Q4AKhY&feature=related
佐々淳行「国家危機を考える志を持った救国内閣を」平成 23 年年始
URL:http://www.youtube.com/watch?v=si1HM3ZskPE&feature=related
また、幻冬舎から出された佐々淳行氏の著書「彼らが日本を滅ぼす」 2011/1/30 1200,をも是非お読みください。
「聖と俗」雑感(159)
Weblog / 2011 年 03 月 03 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
【ニュースの読み方】実は緊迫する東アジア情勢[桜 H23/3/2]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=e0F6GfBSj6g&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(160)
時局心話會
Weblog / 2011 年 03 月 04 日
代表 山本善心氏の以下の記事をご覧ください。
日本を取り巻く国際情勢
第 318 号
2011年3月3日発行
山本善心の週刊「木曜コラム」
メールマガジン
中国の尖閣上陸を断固阻止せよ!
時局心話會
代表 山本善心
中国の対日最大目標は領土と領海の収奪にある。具体的には尖閣諸島を自国領土とする
ことだ。最近、中国筋から 2011 年6月 17 日に海外の華僑が中心となって 1000 艘規模の
- 166 -
船団が尖閣諸島を包囲し、上陸・敢行するとの情報がまことしやかに伝わって来る。
2010 年 7 月、アメリカ、カナダ、台湾、香港、マカオ在住の華僑がワシントン、ニュ
ーヨークで一堂に会し、尖閣上陸に気勢を上げた。これらの規模を考えれば民間団体だけ
で容易に行えるものではない。中国政府が後押しする官製デモと同様、人民解放軍の主導
であることは明白だ。
今年 1 月 2 日、香港で尖閣諸島(中国名:釣魚島 )の保全を訴える「世界華人保釣連盟 」
が結成された。台湾中華保釣協会秘書長の黄錫麟氏が全世界の華人に保釣活動に参加する
よう呼びかけ、氏主導のもと、本年 5 月~6月に客船を使って尖閣諸島周辺を取り囲むと
息巻いている。黄氏らは 6 月 17 日を「民間魚釣島の日」に制定すると発表した。
高まる日本人の反中感情
これまで、中国の対日強硬政策には歴史認識問題や靖国参拝問題があった。公的教育を
通じて自国の正しい歴史を学ばず成人した日本人には、中国が喧伝する南京大虐殺事件や
旧日本軍の中国侵略説などに対して反論の余地がなかった。しかし尖閣諸島問題は、歴史
的にみてもわが国固有の領土であることは明白で、いまその領土、資源、主権が中国に侵
されようとしている。そのことにいまや若者やサラリーマンをはじめとした多くの日本人
が危機感を強めている。
北方領土問題では民主党政権になり、ロシア側がこれまでにない調子で中国、韓国を巻
き込んだ経済特別区域にすると発表した。一方、竹島は事実上韓国領土として定着しつつ
ある。わが国周辺の島々が隣国から狙われている。
わが国経済が停滞し、格差社会や雇用不安が増大する中で自分たちの将来への危機感が
芽生えている。中国の度重なる反日デモには多くの国民が嫌悪感を強めている。しかし、
中国側には日本を諸悪の根源と扇動し、人民のいらだちを「反日」にぶつけざるを得ない
お家の事情がある。
中国の反日デモは人民統合策
中国国内で起こる反日デモは、格差拡大や政治の腐敗に対する国民不満のはけ口になっ
ているのが実情だ。多くの若者は雇用不安や高給役人たちの汚職と腐敗に対する反発を強
めている。中国政府や関係者らも天安門事件以降、一党独裁政権の維持に危機感を持って
きた。しかも人民を直撃するインフレはさらなる不満を爆発させている。インフレを打開
するには賃金を上げるしかない。賃金上昇は生産原価にはね返り、製造業が逃げていく。
すでに中国各地で年間8万件以上起こっている暴動の根源は賃金上昇とインフレも原因
だ。中国政府が人民統合を図る政策として愛国主義を掲げ、尖閣を攻撃目標として生き残
りを賭けている。
- 167 -
どこかのコマーシャルに中国人タレントが「嘘でも嬉しい」という表現があったが、嘘
は中国人の生活の中に溶け込んだ価値観である。それを外交にまで持ち込み、「尖閣は中
国固有の領土」だと言い出すのは国民性である。中国の愛国主義教育は愛党教育であり、
人民統合を図る手段に他ならない。江沢民元総書記は 1998 年 8 月 、
「日本への歴史問題を
終始強調し、永遠に言い続けるべきだ」と指示し、国民の不満を反日にぶつけて来た。
嘘で自らの首を絞める中国
中国は日本、台湾のみならず、南シナ海などの領土を主張して来たのは嘘と泥棒を美化
する国民性にあるからだ。このような外交政策を続ければ世界から孤立するのみならず、
まもなく自らの首を絞めることになろう。現に中国は世界から資源を買い漁り、バラまい
て自らが住めない環境汚染を生み出しているが、自業自得だ。
中国はこれまでなんとも思ってこなかった地域の領海や領土を突然「わが国固有の領土 」
と主張し、周辺諸国の驚きは顕著だ。それらはほとんど根拠のないもので、嘘も何百回と
繰り返すと本当のように思えてくる。嘘がばれたらまた新しい嘘を持ち出すお国柄だが、
明白な嘘が一人歩きすると真実が見えなくなり、嘘が本家になることもある。
石垣市議会は昨年末、「 1 月 14 日を尖閣諸島開拓日」に制定した。それに対し、中国共
産党機関紙・人民日報は「1月 14 日は倭国(日本)が釣魚島(尖閣)を盗んだ日」にし
ようと社説に掲載。さらに「釣魚島と周辺の島々は昔から中国の領土であり、尖閣は日本
軍国主義の横暴で奪い取られたものだ」と世界に呼びかけている。
尖閣は石油の宝庫
中国が尖閣は固有の領土であると主張するのであればその根拠を説明すべきだ。中国・
清の乾隆帝(1711 年~ 99 年)の勅命で編纂された地理書「大清一統志」に台湾の北東端
に基隆市がある。その近くに尖閣諸島があるので、これらは台湾に属すると勝手に主張し
ている。
中国が指摘する台湾の基隆市から尖閣は 300 キロも離れており、清代から「台湾の一部
ではない」と認識されていたのは既成の事実である。これは拓殖大学の下條正男氏(日本
史)の調査で明らかとなる。下條氏は「尖閣諸島が台湾の一部という事実はこれまで一度
もない」と指摘した。
1953 年1月8日付人民日報の記事によると、「琉球群島には尖閣諸島が含まれる」と記
載されている。つまり、中国は尖閣諸島が沖縄の一部であると認めていた。
尖閣問題を先送りし続けた通産省の大罪
- 168 -
尖閣に関する資料によれば、 1960 年代まで中国と台湾の教科書には尖閣は琉球領と明
記されている。明治 18 年( 1885)年に同島が無人島であり、清国統治の事実がないこと
を確認して明治 28( 1895)年1月に琉球領として組み入れた。それまで中国が尖閣を琉
球の一部として認知しており、一度も自国領として主張した記録もない。
しかし 1968 年、国連の ECAFE(アジア極東経済委員会)が尖閣諸島周辺海域で調査を行
った。翌 69 年、尖閣は漁業、鉱物資源、石油など豊富な資源の宝庫であると発表したの
で、突然中国は領土の主張を始めた。それ以来、軍事目的、資源探査という目的で尖閣近
海で勝手に情報収集を続けて来た。
わが国政府は、本来であれば、将来の紛争を避けるため、尖閣諸島内に観測所や水産加
工場などで島を実効支配すべきであった。これまで島の所有者である古賀氏らのかまぼこ
工場はあったが、日本政府は一切タッチしてこなかった。また試掘権を保有する東洋石油
が何度も通産省に試掘申請を行ったが、いずれも却下されてきた。
尖閣は竹島の二の舞か
中国ネットを中心に騒がれている「中華保釣協会」主導による尖閣突入計画は、実際に
行われるのであろうか。 1 月 20 日には香港でも協会が結成され、尖閣に上陸すると気勢
を上げている。それに対してわが国の防御体制はどうなっているのか。
関係筋の話によると尖閣に塔を建てた大日本青年社が 200 艘の船団をチャーターして中
国尖閣上陸を阻止すると外務省に申し入れたが、断られたと聞く。中国が上陸する「千船
保釣」宣言は事実上日中戦争を始める第一段階だとは、中国関係筋の話だ。
「日本の漁船が尖閣に近付けば要注意船舶として記録され、船の持ち主も要注意人物と
してチェックされる」から島には「近寄るな」というのが、海上保安庁の態度である。石
垣の漁師が尖閣に上陸したら海上保安官に連行され長時間拘束のうえ始末書を書かされる
と聞く。海上保安庁は先の中国抗議船事件で神経を尖らせている。次は 6 月 17 日、もし
1000 艘が尖閣周辺にやって来たら島を守れるのか。
早急な憲法改正を
既に中国の漁船はわが国の領海である尖閣諸島沖で海上保安庁の巡視船に体当たりした
ではないか。他国の領海に突入し、巡視船に体当たりすることは事実上の武力行使であり 、
他国ならすでに戦争態勢に入ったと見る。中国は尖閣を大量の漁船で包囲、上陸し、建造
物を建てたり、人間を住まわせるなど事実上の実効支配が目標だ。わが国の外交不在、弱
腰外交が続けば、尖閣が韓国に実効支配されている竹島の二の舞になりかねない。
- 169 -
しかし、憲法改正によってわが国自衛隊が自由に国防を担うようになれば、中国軍と対
等以上に対峙できよう。法的な環境が整えば、完成間近の中国空母や艦船も海上自衛隊が
得意とする対艦ミサイル攻撃によってピンポイント破壊攻撃が可能になる。そうなれば東
シナ海で中国は身動きできなくなろう。核武装とともに、早急な憲法改正議論が進めば尖
閣周辺は平和な海に戻ろう。平和と繁栄は軍事力の均衡によって成り立つものに他ならな
い。
元の URL:http://www.jikyokushinwakai.jp/mokuyou_colum/mokuyou_colum.html
「聖と俗」雑感(161)
Weblog / 2011 年 03 月 05 日
「台湾は日本の生命線!」における永山英樹氏の次の二つの論考をご覧ください。
“「対中ODA強化」求める丹羽宇一郎駐中国大使はまるで亡国の「朝貢使」
”
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1437.html
「中国にジャスミン革命なし」と断じた丹羽宇一郎・駐中国大使の意図は何か?
http://mamoretaiwan.blog100.fc2.com/blog-entry-1439.html
「聖と俗」雑感(162)
Weblog / 2011 年 03 月 06 日
チャンネル桜の以下の討論をご覧ください。
1/3【討論!】緊迫する朝鮮半島と東アジア情勢[桜 H23/3/5] ( 52:08)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=oE0RU2sUHQA&feature=youtube_gdata
2/3【討論!】緊迫する朝鮮半島と東アジア情勢[桜 H23/3/5] ( 54:50)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=I3JpcnZu1mg&feature=youtube_gdata
3/3【討論!】緊迫する朝鮮半島と東アジア情勢[桜 H23/3/5] ( 58:46)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=Zkw4Qk6rqBY&feature=youtube_gdata
「聖と俗」雑感(163)
Weblog / 2011 年 03 月 07 日
超人大陸から伊東良孝氏の「調査捕鯨は民間に任せるのではなく国でやるべきだ」をご覧
ください。
http://www.choujintairiku.com/ito110307.html
- 170 -
なお日本捕鯨協会の「反捕鯨団体の言われなき批判に対する考え方 」をも御参照ください 。
http://www.whaling.jp/taiou.html
「聖と俗」雑感(164)
Weblog / 2011 年 03 月 10 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。日本の内外の状況がますます危険な状態へと向
かっているようです。
1)【軍拡中国】軍事挑発、増大する日本への脅威[桜 H23/3/9] (6:10)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=wkyyzjguQlA&feature=relmfu
2)【日中関係】合意無視のガス田開発・西太平洋を窺う海上勢力[桜 H23/3/9] ( 6:11)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=y2DPc7K5rTw&feature=relmfu
3)【人権救済法案】人権に名を借りた日本人差別・外国人登用[桜 H23/3/9] ( 5:28)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=6oP0sKDXtx8&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(165)
Weblog / 2011 年 03 月 12 日
昨 3 月 11 日の東北地方太平洋地震によって亡くなられた犠牲者の方々の御冥福を心より
お祈り申しあげ、また負傷なさった多くの方々の
「聖と俗」雑感(166)
Weblog / 2011 年 03 月 13 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.610 空母と揚陸艦が必要だ
平成 23 年 3月
13日日曜日』 をご覧ください。
空母と揚陸艦が必要だ
No.610
平成 23 年 3 月 13 日(日)
三月十一日の東北太平洋地震について、現時点の思いを書いておく。
被災地に未だに陸路救援隊が入れないでいる。
それ故、未だ行方不明者の数、死者の数が計数出来ない。
ということは、この寒さの中で、何処にどれだけの人が救助を待っているのかを把握でき
ずに三日目を迎えているということだ。
- 171 -
陸路被災地に入れないときには、海から入るしかない。
その海から入る手段として、空母および揚陸艦がどうしても必要である。
それがない現時点においては、海上自衛隊の「おおすみ」や「ましゅう」という輸送艦
に、まとまった歩兵部隊と消防レスキュー隊、医師・看護師団を積んで被災沖に急行し、
へりで歩兵を被災地に運び、行方不明者捜索と救出に当たらせるべきである。
さらに、今のところ日本にある空母は、アメリカ軍の空母だけだから、アメリカ政府の
申し入れを受けて、その空母に、陸自の歩兵部隊、消防のレスキュー隊そして医師・看護
師隊を乗せて被災地沖にて、救助救命活動に当たるべきである。
我が海自の「おおすみ」も「ましゅう」も、アメリカの空母も、救助基地と病院の機能
をもつ船である。
それを、
菅総理は、初めは五千の自衛隊員の出動、翌日へりで見て回ってから五万人規模の出動
を指示したという。一日たった今日は、防衛大臣が十万人の自衛官動員と言っている。
馬鹿もの、自衛官の員数を減らしに減らしてきたのは貴公らではないか。一体直ちに、
十万人を動員できるのか。
総理が翌日、のこのこ被災地の上を飛び回る前に、
当日の地震発生直後の津波が陸を襲う映像を総理は観たのか観なかったのか 。
また彼の 、
部下の一人として、あの黒い高さ十メートルの津波の映像を観なかったのか。
あの映像を観れば、直ちに、海からの大救助部隊の編成と出動を総理大臣は発令すべき
だった。
総理も、官房長官も、糊の貼った防災服を着ているが、かっこをつけているだけではな
いか。
彼らの糊の貼った防災服を映像を観る度に、
胸糞悪く腹立たしい。無念である。
実は、我が国の災害では陸路ではなく、海路からの救出体制の整備は常に教訓として残
されてきた。
昭和三十二年の伊勢湾台風、平成七年の阪神淡路大震災が記憶に新しい。
伊勢湾台風のときは、アメリカ軍のヘリ空母キャサージーが、海からヘリを飛ばして救
助に当たってくれた。
阪神淡路大震災のときは、アメリカが空母インディペンデンスの派遣を申し出てくれた
が、村山富市馬鹿総理は断った。神戸市も、自衛艦の入港自体に難色を示した。
そして、今、菅○○総理だ。
何故か、左翼の○○が総理の時に限って大災害が我が国を襲う。
東北地方のみならず、
天変地異が、我が国の戦後政治そのものを襲っている。
天網恢々疎にして漏らさずというべきか。
- 172 -
国民の命を守るためにも、
どうしても、戦後政治から脱却しなければならない。
一人でも多くの人々の救出を切に祈りながら、
被災した人々に心よりお見舞い申し上げます。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=610
「聖と俗」雑感(167)
Weblog / 2011 年 03 月 14 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
1/3【討論!】反日メディアの現在[桜 H23/3/12] (51:01)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=1W4pqf8eczY&feature=youtube_gdata
2/3【討論!】反日メディアの現在[桜 H23/3/12] ( 54:35)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=0JG2e5LB6rk&feature=relmfu
3/3【討論!】反日メディアの現在[桜 H23/3/12]( 56:32)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ruR0O0bSAm4&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(168)
Weblog / 2011 年 03 月 18 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
[高田純]福島原子力発電所の行方
URL:http://www.youtube.com/watch?v=B5KeT0JBq-w&feature=related
「聖と俗」雑感(169)
Weblog / 2011 年 03 月 19 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
【眼前百事】有事と外国人、「平成の開国」という虚構[桜 H23/3/18]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=FzB8Jhh8KgI&feature=youtube_gdata
- 173 -
「聖と俗」雑感(170)
Weblog / 2011 年 03 月 21 日
Internet TV 超人大陸の 3 月 21 日号をご覧ください。
http://www.choujintairiku.com/top3.html
佐々淳行のガツンと一喝
「政治主導をやめよ」
http://www.choujintairiku.com/sassa27.html
小川和久のアナライザー「司令塔の不在」
http://www.choujintairiku.com/ogawak68.html
西田昌司の目覚めよ!日本人
第 20 撃 「民主党の大罪
なぜインフラを軽視したのか 」
http://www.choujintairiku.com/mezame020.html
平沼赳夫の警鐘塾「復興は超党派で」
http://www.choujintairiku.com/keisho107.html
竹田恒泰氏「日本人よ誇りを持とう」
http://www.choujintairiku.com/takeda2.html
「聖と俗」雑感(171)
Weblog / 2011 年 03 月 23 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.615
事場泥棒か
一体、何をしている、人気と支持率の火
平成 23 年 3月 23 日 水曜日』 をご覧ください。
一体、何をしている、人気と支持率の火事場泥棒か
No.615
平成 23 年 3 月 23 日(水)
菅内閣は、菅氏本人筆頭にして、国民の目の届かないところでは威張り散らしているよ
うだ。
そして、①為すべきことをせず、②為すべきでないことを為している。
まず、菅氏は東電の本社に行って、「撤退するなよ、撤退すれば東電つぶれるぞ」と怒
鳴ったらしい。その後も、怒鳴り続けているという。そして、閣僚からも「放水を続けよ 、
中断したら処分するぞ」という声が上がる。
そして、これらの発言は、福島の現場で、東電職員、自衛官また消防隊員が、国家と国
民のために身の危険を顧みず奮闘している最中に為された。
菅氏や閣僚の言動は、およそ、危機におけるリーダーとして、最もふさわしくない者の
することである。
- 174 -
①今為すべきこととは、
国民の救助と支援の為に各組織が持てる力を百%集中できる体制を国家指導者として指
示することである。
即ち、国民の救助と支援の現場においての、指揮命令系統を明確にすることである。
それと同時に、食糧とエネルギー等の支援物資を国費で確保し、現場の指揮命令系統を
機能させて、収容施設にいる人々と自宅にいる人々の区別なく配分することである。
そうでなければ、人知れず凍死する人が続出する。
指揮命令系統確立については既に指摘したが、東北方面総監を長として、各自衛隊、各
県警そして各消防が統一的に救助と支援に集中することが必要だ。
しかるに、今、菅内閣は、②の為すべきでないことを為している。
それは、まず第一にだ。
東京電力幹部を被災地の知事や収容施設へ謝罪に歩かせていることだ。
一体、福島原発は、東電職員の火の不始末によって火事になったのか。そうではないだ
ろう。
現在の事態は、世界で原発が出来てから未だ遭遇したことのない未曾有の M 9.0の
巨大地震との戦いではないか。
それを、「東電が悪いからこうなった」というように仕向ける行動は理解に苦しむ。東
電幹部を謝罪に歩かせているのは、菅内閣への批判を逸らす小細工だ。
その小細工に引っかかって、「今東電に対する県民の不満が高まっているときに、会う
べきではない」として、東電との会見を断った県知事も県知事である。
知事なら、東電幹部に会って、県民のために今何をしていて何時収束するのか具体的に
説明させるべきだ。
首都圏の巨大な電力需要に対して福島に原子力発電所を建設してそれに応じるという国
策が福島原子力発電所を存在させてきたのである。
一東電という会社の不注意によって今の事態が起こっているのではない。今は、誰が悪
いとか謝れとかいう次元で対処するのではなく、国家の緊急事態ではないか。
次に、福島県などで栽培されたほうれん草などの農産物の出荷禁止や摂取禁止は、全く
つじつまが合わない不合理な措置である。
菅内閣もこれらの農作物が安全だと言っているではないか。
安全なら食べればいいだろう。
安全な食べ物を、何故、農家に出荷させない、また、消費者に食べさせない。もったい
ないではないか。
察するに、菅内閣は、中国に追随しているに過ぎない。
中国は、嫌がらせのように、日本の農作物や日本からの貨物の放射線量を調査して中国
内に入れないようにしているという。
そのようにして中国は、正真正銘公害や重金属で汚染された中国産の野菜や食料品を日
本に大量に売り込もうとしている。
これは、一種の火事場泥棒ではないか。
- 175 -
そして、菅内閣は、この中国の火事場泥棒的企てを応援するために、安全な我が国の福
島県産農作物を国民の食卓から奪おうとしている。一体、菅内閣とは日本国民の内閣なの
か。
菅内閣が、安全な福島県産ほうれん草を農家に出荷するなというならば、その農作物を
全て買い取るべきである。
官房長官の記者会見で記者は何故この点を指摘しないのか。
考えれば考えるほど、おかしい。
要するに、菅本人の命運つきた瞬間に地震に救われて延命しながら、為すべきでないこ
とを為し為すべきことをしていない菅内閣も、馬鹿馬鹿しいボランティア担当補佐官やレ
ンホウの何とか大臣任命でも既に明らかなように、
人気と責任逃れだけを狙う一種の火事場泥棒内閣である。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=615
「聖と俗」雑感(172)
Weblog / 2011 年 03 月 25 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
【眼前百事】日本の食糧事情と TTP 問題[桜 H23/2/25]
URL:http://www.youtube.com/watch?v=e6DnbyDsFiU
「聖と俗」雑感(173)
Weblog / 2011 年 03 月 26 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.616 アメリカの正論で日本の亡国論が TPP 参
加
平成 23 年 3月 25 日金曜日』 をご覧ください
アメリカの正論で日本の亡国論が TPP 参加
No.616
平成 23 年 3 月 25 日(金)
本日の産経「正論」は、ジェームズ・アワー氏の論考である。
それは「不屈の精神で三度日本の奇跡を」と題されたもので、我が国に東日本大地震か
らの復興を呼びかけ、提言もしている。
私は、知日派といわれるアワー氏が、日本を激励してくれていると思って読み進んだが 、
「安全な原子炉をもっと建設するという決意を表明せよ」というもっともな一番目の提言
に続いて、
二番目に「TPP を批准せよ」と提言しているのを読んで、唖然とした。
- 176 -
そして、「ジェームズ・アワーは、やはりアメリカ人だ気をつけろ」と思った。
日本の核武装論でもそうだが、日本語を自由に操るアメリカ人を、日本人は「知日派」
で日本のためになる言動をしてくれると無邪気に思いがちだが、そうではない。彼らは、
日本語でアメリカの国益を述べるのだ。従って、日本語で日本の核武装に断固反対する。
そして、本日のジェームズ・アワー氏も、日本語でアメリカの国益である「 TPP を批准
せよ」と語っているのである。
従って、本日の産経「正論」は、「日本の正論」ではなく「アメリカの正論」だと思っ
て読まねばならない。
アワー氏は 、「津波で多くの日本農家が命を落とし・・・苦しんでいる 」、従って、こ
こで TPP が批准されれば、
「日本経済全体を後押しし」、
「意味ある日本農業改革をもたらすことができ」、
「TPP に参加することで引き起こされるであろう日本経済の強化は、農業改革を支える手
助けに成り得るだろう」と述べている。
しかし、これは嘘である。
我が国の TPP 参加は、次の通りになる。
「アメリカ経済全体を後押しし」
「アメリカの多国籍巨大企業を潤わせ」
「日本が TPP に参加することで引き起こされるアメリカ経済の強化は、アメリカによる
日本農業買収の手助けになるとともに、墜落寸前のオバマに大統領二期目への道を開くで
あろう」
本日は、TPP に関して述べておきたい。
私の結論は、「我が国は TPP に参加してはならない」、だ。
TPP とは、環太平洋戦略的経済連携協定といわれ、参加国間では完全な自由貿易を実現
しようとするものである。
これは、チリ、ペルー、シンガポール、ブルネイ、マレーシア、ニュージーランド、オ
ーストラリアやベトナムなどの小さな経済規模の国々が集まって始めたものである。
そこに、アメリカが入り日本にも入れと迫っているという次第だ。
全参加国に日本を加えた GDP のシェアは、日米で九十%以上である。従って、アメリ
カにとっては、日本が TPP に参加するか否かが最大のポイントとなり、日本の参加なき
TPP はアメリカ経済に効果なく無意味となる。
ここに、昨年秋、せっかくアメリカの国務長官に「尖閣には日米安保が適用される」と
言ってもらった直後に中国に屈服してしまった菅総理と外務大臣が、突如、 TPP 参加を打
ち出し「開国」と言い始めたからくりがある。
つまり、昨年ニューヨークにおいて恥をさらした総理と外務大臣の情けないコンビは、
アメリカに借りを作った上に、中国船長釈放という対中屈服の無惨な姿をさらすことにな
ったので、TPP に飛びつかされたのだ。
- 177 -
アメリカと言うよりオバマ政権と巨大多国籍企業は、TPP で何を狙っているかというと 、
まず巨大企業は日本における丸儲けの機会を狙っている。
そしてオバマは、昨年の中間選挙のぼろ負けで露呈した支持率低下を雇用増大と多国籍企
業を味方につけることで挽回して大統領の二期目を狙っている。
そのオバマ大統領が TPP で輸出増大による雇用増大を狙っていることは、昨年十一月
の横浜における次の演説で明らかである。
「アメリカは今後五年で輸出を倍増させる国家輸出戦略を進めている。」
「この地域(アジア)で輸出を増やすことにアメリカは大きな機会を見いだしている。」
「国外に十億ドル輸出する度に、国内に五千人の職が維持される」
これに対して、我が国首相の菅氏は、横浜で何と言ったか。
「日本はまた国を開きます」
「世界の多くの国々が国を開き、自由な貿易圏を形成しています。我が国は、この風潮か
ら取り残されつつあります」
「TPP については、国内の環境整備を早急に進めるとともに、関係国との協議を開始しま
す」
この演説をした菅総理は、我が国の全品目の関税率が、アメリカよりも少ない2・61
%(アメリカ2・96%)であることを知った上で言っているのであろうか。
また、農産物の関税率も我が国は極めて少ない方である。農産物の関税率は次の通り、
日本11・7%、韓国62・2%、 EU 19・5%、アメリカ5・5%。
このように、我が国は既に十分国を開いている。
この低い関税率の我が国総理が、さらに「国を開く」と言ったならば何をすることにな
るのか。
それは、非関税障壁とアメリカがいうもの、即ち「我が国の文化と伝統から来る慣習」
をかなぐり捨てて、我が国を全てアメリカさんの基準に合わせますということである。
これは、我が国に何の利益ももたらさない構造改革そのものである。
ところで、アメリカの TPP における目的は、我が国の農業市場の獲得であることは明
であるが、TPP は農業だけではなく、さらに金融サービスや投資また労働や紛争解決など
二十四の協議部会で構成され、その全てを自由化するものである。
そして、アメリカの巨大な GDP の七十%は金融サービスであることを考えれば、アメ
リカは TPP で我が国の農業のみならず、日本国民の全資産の支配運用をヨダレを垂らし
て狙っていると思はざるをえない。
我が国は、TPP でアメリカに農業を支配され、アジアの安い労働力の流入を阻止しえず
に失業の増大に甘んじねばならない。
また、アメリカの多国籍企業に雇われた外国の弁護士が我が国の法廷で彼ら独特の法的
闘争を展開することになる。
もちろん、医療分野にも、アメリカ流市場原理による自由診療、混合診療が企業として
入り込み、我が国の世界に冠たる国民皆保険制度は崩壊する。
- 178 -
なお、アメリカと NAFTA(北米自由貿易協定)を締結したカナダとメキシコの農業は
どうなったか。
現在アメリカ企業はカナダの小麦製粉と輸出牛肉加工の七割、麦芽製造と油糧種子加工
の九割を支配している。
また、メキシコのトウモロコシは我が国のコメと同じ主食であるが、メキシコが国内で
消費するトウモロコシ2600万㌧の三分の一はアメリカから流入している。
そこで、昨日、東京で京都大学の中野剛志教授から教わったレーガン時代に通商代表と
してカナダとの自由貿易協定締結に従事したクレイトン・ヤイターという農業ロビイスト
の発言をご紹介しておきたい。
ヤイターは後に、アメリカ・カナダ自由貿易協定について次のように言った。
「カナダ国民は、何に調印したのかを分かっていない。彼らは、二十年以内にアメリカ
経済に吸収されるだろう」
TPP 参加は、我が国に如何なる利益ももたらさないと断言する。
ところで、一九六四年(昭和三十九年)以来、タクラマカン砂漠で核実験をやりまくっ
て黄砂という放射能汚染の砂をかぶっている中国が、その砂の放射能よりは遙かに安全な
我が国の野菜に放射能汚染の何癖をつけている意図は、
危険な中国の野菜を我が国に売り込むことにある。
これと関連してさらに思うのは、何故、菅内閣の枝野官房長官が、福島県のほうれん草
が食べても安全だといいながら、出荷するなとか食べるなとか、不合理なことを言ってい
るのかということである。
ほうれん草が安全なら、
「安心して食べてほしい、率先して食べてほしい、それが被災地救援にもなる」、
と我が国の官房長官なら言うべきであろう。
これを言わないものだから、安全な我が国の食品が放射能汚染の不良品のように国内の
みならず世界から敬遠されつつある。つまり、風評被害の際限なき拡大である。
菅と枝野の両氏は、一体自らの発言から広がっている事態を理解しているのか、と首を
かしげて憤らざるをえない。
ところが、本日朝のジェームズ・アワー氏の産経「正論」を読んだ。
すると、アワー氏の「TPP 批准提言」と菅・枝野両氏の一見不合理な被害拡大発言が符
合してきたのである。
つまり、安全なほうれん草を食べるなと言っている菅・枝野両氏、加えて炉心へ水を送
る給水器を時間オーバーで焼き切らして防御作業の邪魔をした海江田氏は、無能なのでは
ない確信犯だとすれが符合するのだ。
つまり彼らは、この地震と津波による原発事故を奇貨として、風評被害を拡大させて、
日本農業と日本経済に得体の知れない打撃を与えた上で、日本国民が考える時間もなく、
- 179 -
藁をも掴む思いでアメリカから要求されている TPP に飛びつくように誘導しているので
はないだろうか。
菅がAPECで言った「国を開く」とは、日本の農地がアメリカ企業や中国の国営企業
に買収されることではないか。
つまり、菅内閣は、左翼政権であり、中国の傀儡でありアメリカの傀儡として、この地
震と津波を利用して日本弱体化をすすめつつある、と考えれば辻褄が合うのである。
しかし、最後にまた強調しておきたい。
もはや、内閣にいる彼らの口を信用してはならない。
彼らよりも、放射線防御学が専門の札幌医科大学の高田
純教授の見解を信頼して安心
されたい。
「日本の原子炉の耐震技術は世界一である」
「軽水炉の福島原子力発電所は安全である。黒鉛炉のチュエルノブイリ発電所事故のよう
になるはずがない」
そして、日本に今必要なことをしっかりと把握したい。
それは、デフレからの脱却であり TPP という構造改革ではない。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=616
「聖と俗」雑感(174)
Weblog / 2011 年 03 月 27 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
1/3【緊急特番】「東日本大震災」現地取材レポート Part 1[桜 H23/3/26] ( 36:09)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mKiKy_ykUBw&feature=youtube_gdata
2/3【緊急特番】「東日本大震災」現地取材レポート Part 1[桜 H23/3/26] ( 53:34)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=yZ37GpoAT4w&feature=relmfu
3/3【緊急特番】「東日本大震災」現地取材レポート Part 1[桜 H23/3/26] ( 1:16:09)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=8oGR2w19pYg&feature=relmfu
「聖と俗」雑感(175)
「超人大陸」3/28
Weblog / 2011 年 03 月 28 日
佐々淳行のガツンと一喝第 28 喝「クライシスガバナンス」をご覧く
ださい。
http://www.choujintairiku.com/sassa28.html
- 180 -
同じく「超人大陸」3/28
西田昌治の目覚めよ日本人第 21 撃
「平和ぼけした政策が天
災を人災に変えた」をご覧ください。
http://www.choujintairiku.com/mezame021.html
「聖と俗」雑感(176)
Weblog / 2011 年 04 月 05 日
「超人大陸」4/4 号の以下の動画をご覧ください。
「超人大陸」4/4
平沼赳夫の警鐘塾
第 108 鐘「この国難を契機とし総力を結集し、日
本の未来を拓くことに全力を賭ける」
http://www.choujintairiku.com/keisho108.html
「超人大陸」 4/4
参議院議員
衛藤晟一氏「人命よりも延命が大事なのか
管総理の狂
気を許すな!!」
http://www.choujintairiku.com/eto9.html
「超人大陸」4/4
西田昌治の目覚めよ日本人第 22 撃
「復興資金は国の役目
偽善と支
援を見極めろ」
http://www.choujintairiku.com/mezame022.html
経済評論家菅下清廣のプラス思考学
第 10 話 「 日銀引き受けの”日本再生復興国債”20
兆を速やかに発行せよ」
http://www.choujintairiku.com/sugashita43.html
「聖と俗」雑感(177)
Weblog / 2011 年 04 月 11 日
チャンネル桜の次の動画をご覧ください。
1/3【討論!】どうする!?震災復興と日本の行方[桜 H23/4/9] (51:23)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=1GqMf0BMqqM&feature=youtube_gdata
2/3【討論!】どうする!?震災復興と日本の行方[桜 H23/4/9] (55:10)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=mIcFD3k7ug4&feature=relmfu
3/3【討論!】どうする!?震災復興と日本の行方[桜 H23/4/9] (56:27)
URL:http://www.youtube.com/watch?v=ePfOGfDwcOc&feature=youtube_gdata
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「聖と俗」雑感(178)
時局心話會
Weblog / 2011 年 04 月 17 日
代表 山本善心氏の次のコラムをご覧ください。
日本を取り巻く国際情勢
第 324 号
山本善心の週刊「木曜コラム」
2011年4月14日発行
メールマガジン
過熱する台湾での原発報道に見る政治的意図
時局心話會
代表 山本善心
先月終わり頃、二十年来の友人である台湾人画家の姚旭燈氏から興奮した様子で電話が
かかってきた 。「今、台湾から戻ったばかりですが、帰りの中華航空機の乗客は私を含め
てたった9人!
そのうち台湾人は私だけで後の8人は日本人でした。台湾ではテレビも
新聞も日本の原発事故のニュースばかりで、台湾人は日本中の空気も水も食料も放射能汚
染で危ないと思っていますよ!」と言うのだった。
氏は日本人の奥さんと結婚して以来、日本に移り住んで 25 年になる。日本画の画家と
して活躍中で年に数度台湾各地で個展を開いている。その彼が、興奮した様子でそう語る
のだから何かが起こっていると見てよい。台湾では日本からの輸入をストップする企業が
相次いでいる。
台湾で不動産業を営む陳氏とは今月日本で会う約束をしたが「4月の日本行きは延期し
たい」との連絡があった。「日本からの原発ニュースで家族が反対して大変です。落ち着
くまで日本行きは控えます」との連絡を受けた。
過熱する海外での誇大報道
台湾メディアの東日本大震災に関する報道内容はあまりにも現実から乖離している。筆
者が3月 18 日台湾を訪れたときも地元テレビ局はこのニュースを朝から晩まで流し続け
ていた。その内容たるや日本に比べてさらに過激なものだ。女性キャスターらが興奮気味
に「皆さん、東日本どころか東京も放射能を浴びた水と空気、魚と野菜も汚染され、悲惨
な状況が続いています。日本はチェルノブイリ原発事故以上にすべてが汚染されています 」
と一日中同じことを絶叫する。何度も同じことを伝えられれば大方の台湾人視聴者は完全
に洗脳されてしまう。とにかく報道による台湾人らの思い込みは想像以上で驚くばかりだ 。
台湾の被災地報道があまりにも誇大で、事実無根のデマが飛び交っているようだ。日本
の原発事故で東京は汚染され、まるで日本人全員が被爆者になったかのように報道されて
いる。それゆえ対日観光が次から次へとキャンセルされているが、実際の東京は原発事故
- 182 -
前と何ら変わりない。
阿鼻叫喚する周辺国
台湾の専門筋の話では、被災地以外も含めて台湾観光客の日本観光が 99 %以上のキャ
ンセルがあると聞く。また、中国福建省の廈門港では商船三井の船に対して貨物を降ろす
許可が下りず、神戸港に引き返さざるをえない事態も生じている。
これは、台湾に限らず、わが国の報道をさらに拡大解釈した海外の誇大報道によるもの
だ。今回の津波と地震で被災した地元は冷静に対処しているが、周辺地域はデマ情報に振
り回されているのが現実だ。これらのデマや流言はほとんどが憶測や拡大解釈によるもの
である。ところが海外ではとんでもないでたらめな情報が飛び交い、あたかも事実である
かのように伝わっている。
わが国の報道は海外ではかなり誇大に報じられているが、台湾国民の受け取り方も全く
違ったものになっている。過熱する台湾の原発報道で、台湾人による善意の義援金が4月
7日現在 107 億円集まったと発表された。これまで分割して日本側に支払われてきたが、
今後は一括払いとなる。今回の異常な台湾報道は、その裏に何か政治的な意図があると考
えても不思議ではない。
馬氏の痛烈な反日発言
台湾の馬英九政権が「反日」に傾いていることは広く知られている。馬総統は日本の過
去を断罪し、尖閣諸島は台湾固有の領土と主張し続けてきた。ましてや、米国の大学院で
は卒業論文に尖閣問題を取り上げるなど、根っからの反日闘士であった。
以前弊誌で紹介したが、筆者は馬氏の強硬な反日姿勢を目の当たりにしたことがある。
筆者は民主党議員 27 名と企業経営者合わせて 70 余名で訪台した。当時台北市長であった
馬氏は、我々一行を市庁舎広場の野外ステージに招待し、歓迎のスピーチを行った。
ところが、その内容たるや小泉純一郎元首相の靖国神社参拝とかつての歴史を断罪する
反日発言を 40 分もの長きにわたって繰り返し、日本側の出席者を侮辱した。その後催さ
れたパーティーでは日本側参加者の大勢は食事に手を付けなかった。多くの参加者は馬氏
の反日姿勢は尋常ではないと感じ、彼が総統になれば日台関係は大きく後退するとの危機
感を覚えたものである。
駐日代表処も反日の砦
当時の馬発言は日台親善の本筋を逸脱する非礼な態度であった。わが日本の政治家の面
前でかっての日本の歴史を断罪する発言を繰り返すなど、馬氏の狂気の沙汰ともとれる露
- 183 -
骨な反日姿勢は中国と同じ論理であり、中国側でもとらない非礼な態度に参加者全員が不
愉快に思ったものである。
馬氏が総統に就任後、台湾の対日姿勢は激変し、嫌な予感はまさしく的中した。新たに
台北文化代表処の駐日代表である馮寄台氏は、これまで日台関係を支えてきた親台湾派議
員や関係者を無視する態度で接し、反感を買っている。ましてや代表処内の公務員も馮氏
の顔色を伺いながら対応するのでこれまでのような親日ムードはなくなり、ぎくしゃくし
た雰囲気に様変わりしている。一言で言うと、これほど評判の悪い駐日代表はこれまでな
かったというのが関係筋の意見であり、それを聞くたびに筆者の胸は痛むのだった。
台湾での過熱報道に何か意図的なものを感じるのは筆者だけではあるまい 。
台湾の新聞 、
テレビの 90 %以上は中国資本が入り、中国側の意図が反映されているのは周知のとおり
である 。「日本の不幸をよいことに日台関係を断絶する政治的意図が透けて見える」との
意見も漏れ伝わってくる。
それだけに日本政府は今回の事件で全容を公開し、海外に向けて今後の安全性を喧伝す
べきである。いまでは欧州の港湾も汚染されるということで日本の船舶の寄港を拒否する
事態も出始めている。また、海外の船が東京湾への入港を変更する検討がなされていると
も聞く。
台湾報道に何らかの政治的意図を見る
3月 11 日、馬総統は今回の東日本大震災に際して、台湾から救援隊を派遣したいと申
し出た。しかし日本政府は受け入れる姿勢を示したが、中国の救援隊を先に受け入れてか
ら台湾を受け入れるという外交姿勢に唖然とするばかりだ。菅政権はあくまで親中優先政
権である。
大震災は地下核実験の余波と報じる香港テレビ局
今回の台湾報道には驚くべき内容のニュースがあった。発信元の香港のフェニックステ
レビ局の報道を台湾のテレビ各社がそのまま報じたから大変だ。「今回の津波と大地震は
日本政府が地下核実験を行った余波によるものだ」という内容である。台湾人も最初はま
さかとの思いもあったが、同じ報道が何度も繰り返されるうちに本気にする人もいたとい
う。
「ウソ」とは中国ならではの専売特許だが、人の不幸を売り物にしたり、政局にすると
は香港テレビの信用をさらに低下させるものではなかろうか。我々もフェニックステレビ
の名前が出るたびに「ああ、あのウソツキテレビ局…」となろう。一番評判の悪い枝野幸
男官房長官も原発経過の棒読みばかりではなく、政治家としての言葉を使ってもらいたい
ものだ。
- 184 -
国家の衰退と崩壊は外敵の侵略よりもイデオロギーで滅ぶ。まず、祖先と祖国愛を溶解
され、次に国家を支える国民の存在が無視されよう。彼らは領土内に外国人参政権を持ち
込み、共同分有による地方分権を推し進めることが国家滅亡の決め手になると考えている 。
大震災の影に見え隠れする迫りくる日本崩壊
菅首相は仙谷氏らと同じ政治的、社会的なものの考え方、思想の傾向を持つイデオロギ
ー活動を行ってきた。彼らの歴史的 、社会的立場に基づく思想形成は「左翼イデオロギー 」
だと断じる声もある。菅首相らの行動はかつてのローマ帝国が崩壊した過程と同じ道を辿
っているとの指摘は興味深い。
ローマ帝国没落には次の主要な崩壊過程があった。第一に、国家の過去を否定し伝統を
破壊し尽くす。第二に、国家解体のイデオロギーで国家基盤を破壊する。第三に、隣国か
らの干渉と敵意剥き出しの威嚇と攻撃に従属する。第四に、見せしめとして同じ権力内か
ら常に敵を作り出し、党内を結集させる。第五に、資源と浪費の乱用による腐敗と堕落で
ある。第六に、時と自然がもたらす国土の損傷だ。わが国は国家衰退の翳りが色濃く見え
隠れする昨今であるが、古代ローマ帝国と同じ崩壊の道を辿りつつあるといえまいか。
東日本大震災で見せた菅政権の対応には日本再生という力強い政策と理念がまったく見
られない。台湾の風水害時、7日間も姿を見せず国家の危機を放置した馬英九総統と相通
じるものがある。日台両政権の共通する価値観はいまや「親中」であり、民族の未来より 、
自国を明け渡す亡国への道を歩んでいるかのように思えるのは筆者だけであろうか。
元の URL:http://www.jikyokushinwakai.jp/mokuyou_colum/mokuyou_colum.html
「聖と俗」雑感(179)
Weblog / 2011 年 04 月 18 日
超人大陸から中野剛志氏の「グローバル化を進めた結果民営化、無駄削減で非常事態がさ
らに泥沼化」をご覧ください。
http://www.choujintairiku.com/nakano3.html
「聖と俗」雑感(180)
超人大陸
Weblog / 2011 年 04 月 25 日
4 月 25 日号をご覧ください。
http://www.choujintairiku.com/top3.html
- 185 -
「聖と俗」雑感(181)
Weblog / 2011 年 05 月 17 日
西村眞悟氏の『眞悟の時事通信』から『No.630
平成 23 年 5 月 15 日
狗
やはり、血も涙もないコミンテルンの走
日曜日』 をご覧ください
やはり、血も涙もないコミンテルンの走狗
No.630
平成 23 年 5 月 15 日(日)
文藝春秋 6 月号に、避難指示区域の福島第一原発の半径二十キロ圏内が立ち入り禁止区
域となる四月二十二日まで、取り残された犬や猫の救出にあたっていた中谷百里さん(N
PO法人犬猫みなしご救援隊理事長)の手記が掲載されている。
この地域は、ご記憶の通り、福島第一原発の事故直後つまり地震と津波襲来直後、政府
により避難指示区域とされた。そして、避難するために役場に集められた住民は、ペット
は連れて行けないのでその場で放すように指示された。
そこで、中谷百里さんらは、飼い主に放されて取り残されたペットを保護するためにこ
の避難指定区域に入り、立ち入り禁止区域にされるまで、多くの犬や猫を保護する活動を
開始した。
その手記が、文藝春秋に掲載されているのであるが、その中に次の一節がある。
「原発近くの浜辺には、津波で流された遺体がたくさん放置されていました。南相馬市か
ら富岡町にかけて海辺を走ると 、至るところに遺体が『そのまま』の形で残されています 。
避難指示が出されていますし、放射能で汚染されているということで、回収もされていな
い。
私たちの目にも入ってきましたが、遺体を回収するのは私たちの仕事ではないので、心
の中で『ごめんなさい』と謝っていました」
政府が、この地域の遺体捜索に動いたのは、事故発生から一ヶ月以上経過してからであ
ったが、その頃、福島県内にいた私は、次のような話を聞いた。
「発見された遺体は、白骨化していた。子供の遺体が木の枝に引っかかったままであった 」
また、避難指定地区外の大規模な遺体捜索が行われていた地域では、指や手首が切断さ
れ、顎がこじ開けられた遺体が多く発見された、誰かが遺体から指輪や腕時計や金歯を奪
ったと考えられる、という話を聞いた。
さらに、西村幸祐氏が編集した「ジャパニズム」という雑誌の創刊号には、被災地から
のレポートとして、何者かに破壊されて中の現金が奪われた銀行のATM機の写真が掲載
されている。
そして、地震直後に、仙台から山形に避難した知人が次のように私に言った。
「山形空港には、地震直後、一団の中国人が続々と降り立ち、私と反対に被災地の方に入
っていった。彼らは、何をするために被災地に行ったのだろうか」
以上は、大手のマスコミが報道しない現地の状況である。意図して報道しないのか、取
- 186 -
材できていないから報道しないのか、分からない。
確かに大手マスコミの多くの記者が、被災地に入っている。
そして、彼らに 、「どこに泊まったの」と尋ねると 、「ホテル」と答える。今まで、野宿
したと答えた記者には出会っていない。
従って、「至るところに遺体が『そのまま』の形で残されている」所に行った記者はな
く、遺体の指や手首を切断して指輪や腕時計を盗む集団がいる所や、銀行のATMを潰し
ている者達がいる所で野宿した大手記者もいないと思う。
現場の実態、実相については、地震直後から二ヶ月近く被災地にいる、不肖宮島茂樹さ
んに尋ねるのが待ち遠しい。
とはいえ、以上の事実は、次の事を明らかにしている。
(1 )、福島原発周辺の避難指定区域内においては、政府は一切の救助活動を行わず、動
けない住民は死にゆくに任せられ、遺体は白骨になるまで放置されていたということだ。
その地区では、犬や猫は保護されても人間は放置されたのである。
(2 )、他の多くの犠牲者が生まれた地域では、遺体を切断して金品を奪うという身の毛
がよだつ凶行が多発していたのであり、ある意味では「戒厳令」を以て被災民を保護する
事態ではなかったのかとも思われるのである。
そして、被災地における(1)と(2)の事態を生みだし、そして、放置したことは、
共に菅内閣の血も涙もない重大な失態である。
特に、(1)の事態。人間として許されるものではない。
官房長官も民主党幹事長も、被災地の人々が平服でいるところに仰々しい防御服を着て
手袋をしたまま挨拶し握手している。
この風景を見て私は怒りがこみ上げた。
彼らは何かあれば国民とともに踏み留まる者達ではなく、自分だけ一気に安全な場所に
避難する輩である。
昨日、久しぶりに早稲田大学に行った。弁論部の同窓会である早稲田大学春秋会の総会
で講演するように依頼されたからである。そこで私は、現在の民主党菅内閣を理解する鍵
は、コミンテルンであると、次のように話した。
コミンテルンは、各国の共産主義者にソビエトを母国として、ブルジョアジーを打倒し
国家を廃絶せよという目的を掲げた。
その為に、必ず起こる帝国主義戦争において、「自国を弱体化させて敗北させ、敗戦か
ら内乱に、内乱から革命を実現すること」(第六回大会)、さらに、「共産主義者は身分を
隠してブルジョア組織の中に潜入して目的を達成すること」(第七回大会)を指令した。
この第六回大会の方針通り内乱から革命を経て権力を握ったのが中国共産党である。そ
して、菅直人氏ら、現在の日本の左翼の青春時代は、ソビエト、中共の指導するコミンテ
ルンの影響下の学生運動が燃えさかった時であった。
民主党のポスト・モダンとは、国民国家を超えてゆくことと説明されているが、これ即
- 187 -
ちコミンテルンの目的とした国民国家の解体であり、その為に民主党は外国人にも参政権
を付与しようとしている。
市民運動家という菅氏や弁護士の仙石氏をはじめとする内閣の面々は、コミンテルン第
七回大会の指令通り、「身分を隠してブルジョア組織の中に潜入して」出世して権力を得
た者達である。
菅氏が、「国民の安全のため」と言いながら、前記(1)や(2)のような事態を放置
しているのは、彼が血も涙もないくせに美辞麗句を弄んで民衆を誤魔化す左翼の典型であ
ることを示している。
巨大災害に襲われている現在、一番必要なこと、優先順位の第一は、復興である。そし
て、その復興は産業の活性化を前提とし、それには電力が死活的に必要である。
従って、菅氏が「国民の安全のために」中部電力に強要した代替手段なき原発稼働停止
は、我が国に死活的に必要な電力を大幅に削減することによって産業活性化の道を閉ざし
て我が国の復興の方策を奪うことである。
これは、菅氏が「自国の弱体化」というコミンテルンの指令を総理大臣として忠実に実
行している事を意味する。
なお、早稲田大学春秋会の会長は、自称水戸黄門の渡部民主党最高顧問である。私の話
は一時間であったが、話が残り五分ほどで終わる頃部屋に入ってきた黄門さんは、私が話
しているのを見て驚いたのか、「誰が呼んだんだ」ととなりの人に尋ねているのが耳に入
った。年齢的に声の調節ができなくなっているのか。
黄門さんが、党綱領もなく売国的事績しかない政党の「最高顧問」とはなー、水戸黄門
も驚く。
とはいえ、私に話す機会を与えていただいた早稲田大学春秋会に感謝し敬意を表して本
稿を終える。
元の URL:http://www.n-shingo.com/cgibin/msgboard/msgboard.cgi?page=630
「聖と俗」雑感(182) 欠如
「聖と俗」雑感(183)
Weblog / 2011 年 06 月 10 日
ある方から 1991 年に国際生命尊重会議東京大会で出された宣言 、
「胎児の人権宣言」と
いうのを教えて頂きましたので、紹介します。
胎児の人権宣言
前文
人間はひとりびとりが、受精の瞬間から自然死にいたるまで、生来の尊厳と固有の
価値を有するので、今日我々は公けに以下の六ケ条の宣言に同意する。
- 188 -
第一条
我々は、胎児ひとりびとりが、受精以後の発育のすべての段階において、人間で
あるという科学的事実を確認する。
第二条
我々は、本宣言に定められている権利を、人権、胎児齢、性別、国籍、宗教、社
会一経済的出自(生まれ)、障害の有無、その他のいかなる理由によっても差別すること
なく、尊重する。
第三条
我々は、胎児が、 1948 年の国連の人権宣言に述べられている胎児以外のすべて
の人間の基本的権利と同様の権利を有することを確認する。我々は、この権利が立法によ
って認められることを要求する。
第四条
我々は、胎児ひとりびとりが良好な体内環境で発育する権利を有することを認め
る。この環境には出産までの母親の適切な保護と両親への支援を求める権利が含まれなけ
ればならない。
第五条
胎児が、受精の時から、科学的、医学的、または医学外的実験や利用に供されな
い権利を有することを確認する 。ただし 、この実験や利用が胎児に直接役立つ場合を除く 。
第六条
我々は、胎児の発育とそれに関する諸問題についての科学的事実の教育の推進に
努める。また我々は、女性が子供を産み育てるのを難しくしている社会的、経済的ならび
に法律的諸条件の改善に努める。
結び
以上にかんがみ、我々はすべての国際団体、政府、組織、ならびにすべての善意
の人々が、ここに含まれる各箇条を公認し、実行するように強く奨める。
1991 年 4 月 27 日東京
「聖と俗」雑感(184)
Weblog / 2011 年 06 月 12 日
ローマ・カトリック教会は人工妊娠中絶を殺人だと認めてきた。例えば、教皇ピオ9世
は 1869 年、回勅 Apostolicae Sedis において、胎児は受胎の瞬間から人間であると宣言さ
れている。1968 年には教皇パウロ6世が回勅『フマネ・ヴィテ』を出された。
成相明人神父様の『フマネ・ヴィテ』 研究会 HP
http://hvri.gouketu.com/index.html
の中にこの教皇パウロ 6 世の回勅『フマネ・ヴィテ』(Humane Vitae) =適正な産児調節に
関する回勅
また、
の神父様による翻訳があります。 http://hvri.gouketu.com/humanaevitae.htm
神父様の「回勅『フマネ・ヴィテ』関連論文・資料」
http://hvri.gouketu.com/contents.htm には53点もの関連資料が載せられています。
- 189 -
なお、カトリック中央協議会発行のペトロ文庫の中に、教皇ヨハネ・パウロ2世の回勅
『いのちの福音』がありますので、是非ご覧ください。 2008 年 12 月 10 日発行、 735, -
- 190 -