秘書士 教育課程ガイドライン

秘書士Ⓝ教育課程ガイドライン
本協会における秘書士の資格認定を受けようとする場合は、「秘書士資格認定に関する規程」
をもとに教育課程を編成すること。更に詳しい授業内容については以下のガイドラインを参照の
こと。なお、読替科目は( )で示した。各科目の講義・演習・実習の別及びその単位数は、当
該大学の定めに従う。また、例示科目、読替科目以外の秘書教育関連科目を選択科目としてあて
る場合は、本協会資格教育課程審査常任委員会の承認を得なければならない。
到達目標
職業人としての基礎的な実務能力を備えた上で、上司とのペアワークを中心とした秘書の仕事
を理解し、業務を遂行する情報業務スキルと対人業務スキルを身につけて、秘書的センスをもっ
て秘書業務を実践できる能力を習得している。
具体的な学習目標
【秘書知識分野】
秘書業務を遂行する上で、理解し、活用できる専門的知識分野である。
・秘書の意義・業務内容・手順や秘書の資質を説明できる。
・秘書として社会的なマナーの重要性と基本行動について説明できる。
・秘書業務における情報業務の意義とその方法を説明できる。
・秘書業務における対人業務の意義とその内容を説明できる。
・秘書業務におけるオフィス環境の整備で必要な事項を説明できる。
・秘書として必要な一般社会常識を説明できる。
【秘書スキル分野】
秘書業務を遂行する上で、理解し、実践できる専門的スキル分野である。
・秘書実務の基本スキルと態度を習得している。
基本スキル:指示と報告・仕事の進め方・スケジューリング・出張業務・会議運営・接遇実
務・慶弔と贈答・オフィス環境整備
・秘書としての話し方・言葉遣い・接遇応対を実践できる。
・秘書としての基本的な接遇行動(来客応対・電話応対)を実践できる。
・秘書としての基本的な情報行動(指示・報告)を実践できる。
・文書作成・文書管理・情報管理のスキルを習得している。
・秘書に必要な情報機器の操作スキルを習得している。
操作スキル:文書作成ソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト、スケジューリング、
メール、インターネット検索等
【キャリア・教養分野】
自らのキャリアを考え、能力開発を行い、幅広い職業人として就業する上で必要な学習分野で
ある。
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・実践実務体験を通して、自分の能力や資質の特徴を捉えることができる。
・自分の能力の現状を理解し,職業生活・社会生活を通じて自らの能力を高める行動をとれる。
・広く社会に目を向けて問題意識を持ち、実社会と自らのキャリアを関連づけて考えることがで
きる。
・職業生活・社会生活で必要な理解力(読む・聞く力)や表現技術(文章表現・口頭表現)など
の基本スキルを発揮できる。
・主体的に調べ、多面的に考え、自ら問いを発して考察できる。
・現代社会の問題を多面的に理解し、人に対する思いやりをもって、建設的に対話や議論ができ
る。
・職業生活・社会生活のあり方を主体的に設計し、自らのキャリアに関する考えをもって、学び
を継続することに価値を見出すことができる。
【総合的実践実務分野】
大学で学んだ知識・スキルを実践実務の場で活用して、チームによる課題解決を実践する能力
を育成する学習分野である。
・大学の基礎教育や専門分野で学んだ知識・スキル・態度を活かして総合的な課題解決ができる。
・実践の場で責任感をもって取り組み、自ら進んで現場のニーズに対応した行動をとることがで
きる。
・実践の場で多様な人と関わりをもって課題解決することを通じて、自らの課題実践力を高める
課題を見出すとともに、自らのキャリアや能力開発の方向性を見いだすことができる。
Ⅰ.必修科目
「秘書総論」
秘書に関する基礎・専門知識について学習し、次のような内容を含むものである。
⑤ 秘書の専門分化
① 秘書の概念
⑥ 秘書に必要な知識・技術
② 秘書の資質
⑦ 秘書と人間関係
③ 秘書の業務
⑧ 秘書の歴史等
④ 秘書と組識
(秘書学概論、秘書学、秘書概論、秘書理論、秘書原論、オフィススタディ など)
「秘書実務」
秘書業務を実際に行うために必要な知識・技術について学習し、次のような内容を含むものである。
⑦ 話し方・言葉遣い
① 指示と報告
⑧ 慶弔と贈答
② 仕事の進め方
⑨ オフィスの環境整備
③ スケジューリング
⑩ 文書・図表作成
④ 出張業務
⑪ 資料整理・ファイリング
⑤ 会議運営
⑫ その他秘書業務に必要な知識・技術等
⑥ 接遇実務
(秘書実務演習、秘書実務実習、オフィス実務演習 など)
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Ⅱ.選択科目
Ⅰ群【秘書知識・スキル分野】
効果的に秘書の役割を果たすために必要な知識と実際に活用する実務能力について学習する。
「応用秘書演習」
科目例:応用秘書実務、秘書実務実践演習
など
「接遇実務」
科目例:ビジネスマナー、接遇演習、マナー演習 など
「表現技術」
科目例:表現実務、コミュニケーション、秘書表現、口頭表現 など
「オフィス実務」
科目例:事務管理、文書管理、オフィスマネジメント、オフィス論、オフィスワーク入門
ど
な
「ビジネス文書表現」
科目例:ビジネス文書、文書実務 など
「秘書のPCスキル」
科目例:仕事とコンピュータ、情報活用演習、データベース論、情報リテラシー、情報管理論、
情報処理論、情報倫理、統計実務 など
Ⅱ群【キャリア・教養分野】
自らのキャリアを考え、能力開発を行い、幅広い職業人として就業する上で必要なことを学習
する。
「実践キャリア考」
科目例:キャリアデザイン、キャリアプランニング、キャリア概論、キャリア心理学、キャリ
ア研究、キャリア開発、就業とキャリア、就業への道、職業と学習、職業と人生
な
ど
「大学の基礎教育」
科目例:大学での学びのための基礎教育(教養ゼミ・基礎ゼミ)、文章表現、国語表現法、パ
ソコン入門、プレゼンテーション など
「人間行動」
科目例:社会心理学、組織心理学、産業心理学、対人コミュニケーション、人間関係論、人間
科学論、倫理学 など
「現代社会」
科目例:現代社会論、産業社会論、ボランティア論、ホスピタリティ論、女性労働論、環境論、
経済学、国際経済学、国際理解、比較文化論、地域文化論
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など
Ⅲ群【総合的実践実務分野】
大学で学んだ知識・スキルを実践実務の場で活用して、チームによる課題解決を実践する能力
を育成する。
「プロジェクト演習」
科目例:プロジェクト実践、プロジェクト研究、プロジェクトワーク、チーム学習、フィール
ドワーク、チームで課題を解決する演習(基礎ゼミ・基礎演習・専門ゼミ・専門演
習) など
「課題解決演習」
科目例:秘書総合演習、PBL演習、課題実践、課題研究、課題演習、総合演習 など
「インターンシップ」
科目例:企業実習、職場体験実習 など
「社会貢献」
科目例:サービスラーニング、ボランティア実習、社会貢献体験実習、地域アクティビティ、
地域とボランティア、地域共生
など
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