2014年4月、 国立音楽大学に 新学科「演奏・創作学科」が 誕生します

2014 年 4月、
国立音楽大学に
新学科「演奏・創作学科」が
誕生します
国立音楽大学は、
2014年 4月に、新学科「 演奏・創作学科 」を設置します。
新学科は、声楽、伴盤楽器、弦管打楽器、ジャズ、
作曲、コンピュータ音楽の 6専修からなります。
※ 2014年度予定
演奏・創作学科の学びとは――
1
2
3
音楽の高い技能と幅広い知識を活用し、よりよい社会の実現を目指して、
多様な音楽文化を支え、その発展を積極的に推進していくことのできる
人間性豊かな「 演奏家 」
「 創作家 」を養成します。
演奏系の専修では、演奏家としてのスキルや表現力だけでなく、
協調性や人間力をも高めます。
創作系の専修では、さまざまな分野において、独自の発想を持ち、
活躍できる力を修得します。
コースとして開設された科目群を履修することで、
より高度な専門的知識・技能を修得することも可能です。
コース制
資格取得のための制度
3年次と4年次の専門課程において、
専門性をさらに高めたり、専門以外のスキルを磨くための
プログラムです。
○教職課程
教職課程を履修し、卒業要件を満たすと、演奏・創作学科、音楽
文化教育学科( 音楽文化教育専攻 )では中・高校の音楽教員免許状
が、音楽文化教育学科( 幼児音楽教育専攻 )では幼稚園教諭免許状
○専門強化型コース
所属専修(専攻)に関連するコースを履修して、より専門的に学び、
知識や技能をさらに高め、進路実現のために役立てることができ
ます。
が取得できます。
〈 取得できる免許状 〉
演奏 ・創作学科
音楽文化教育学科
( 音楽文化教育専攻 )
○ダブルキャリア型コース
専修( 専攻 )以外のコースを履修し、専門の知識や技能を補い、将
来の職業選択の幅を広げ、ダブルキャリアの形成に役立てること
音楽文化教育学科
( 幼児音楽教育専攻 )
・中学校教諭一種
免許状
( 音楽 )
・高等学校教諭一種
免許状
( 音楽 )
・幼稚園教諭一種
免許状
ができます。
○小学校教員免許状の取得
○選抜型コース
本学には明星大学との提携により、小学校教員免許取得を目指す
ソリスト・コースを中心とした、高度な演奏家を養成するコース
制度があります。提携履修を許可された学生は、この制度を利用
です。知識や技能はもちろん、レパートリーを増やし、表現力を
して小学校教員免許状を取得することができます。
高めるためのプログラムが充実しています。
○学芸員課程
学芸員課程とは、博物館法に基づいた学芸員の養成を目的とし、
この資格取得に必要な単位が取得できる課程です。本学はこの資格
取得ができるように文部科学省より学芸員課程の認可を受けていま
特別給費奨学生入試
すので、専修
(専攻)に加えて学芸員に必要な単位が履修できます。
演奏・創作学科の受験生を対象に、
「 特別給費奨学生入試 」を実施
※1
します( 募集人数:5名以内 ) 。
特別給費奨学生として入学した学生には、以下のような特典があ
ります。
※2
・授業料全額免除( 原則 4年間 )
・2倍のレッスン時間
・著名外国人による特別レッスンの受講( 3年次より )
※ 1 特別給費奨学生の募集対象専修は、声楽、伴盤楽器
(ピアノ)
、弦管打楽器の3専修になります。
※ 2 原則として 4年間の授業料免除ですが、3年次に進む段階で、試験により延長の可否を判断
する場合もあります。
より優秀な
「 良い音楽家 」の育成と、
音楽を通して社会貢献できる人材を養成。
声楽専修
「 歌うこと 」がすべての音楽の基礎であるということを十分理解し、基礎力を養い、
音楽の表現力を磨き、その上に幅広い音楽的知識や一般教養を身につけることにより、
豊かな感性と創造力を持った人間性あふれる音楽人を育成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程では、素直でより自然な発声を目指して「 声
■ 必修
楽のための声づくり 」を行います。必修科目として、ド
専門実技
( 声楽 )
、イタリア語/ドイ
イツ語、イタリア語、フランス語のディクション授業
ツ語/フランス語ディクション、合唱
を通じて、幅広い言語による声楽表現を身につけます。
など
専門課程ではオペラや、歌曲・オラトリオのアンサン
ブルなどを通して対話と協調性を学びながら、より高
■ 選択
度な音楽性を創り上げます。
歌曲演習、オペラ演習、アンサンブル
( 歌曲・オラトリオ )
演習など
伴盤楽器専修
幅広い音楽的知識、確かな演奏技術と表現力の修得を通して、
演奏家、指導者などさまざまな音楽分野で活躍できる力を養成します。
さらに音楽のみならず広く社会に貢献できる見識を備えた人材を育成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程では、音楽の三要素であるリズム、メロ
■ 必修
ディー、ハーモニーを一体として学び、実際の演奏に
専門実技
( ピアノ/オルガン/電子オ
活かすことができる技能を修得するとともに、演奏の
ルガン )
、伴盤楽器基礎、電子オルガ
基盤となる音楽的知識を身につけます。専門課程では、
ン編曲、伴盤楽器講義など
作品分析や教材研究を含め知識を深めます。アンサン
弦管打楽器専修
ブルや指導法などを学ぶこともでき、音楽分野や社会
■ 選択
での実践力を高めます。専門実技では、各時代、様式
伴盤楽器作品分析、ピアノ教材研究、
の広範なレパートリーを修得し、自己表現を可能とす
ピアノ教育論、電子オルガン・アンサ
る真の演奏技術を磨きます。
ンブルなど
豊かな音楽性や幅広い音楽的知識と技術を学び、多様な価値観を持つ人々との
協調性を身につけ、ソリスト、管弦楽、吹奏楽、室内楽奏者のみならず、
音楽を必要とされるさまざまな分野で活躍できる人材を養成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程より同族楽器によるアンサンブルをカリキュ
■ 必修
ラムの根幹に採用。さらに、木管や金管アンサンブル、
専門実技
(弦管打)、基礎アンサンブル、
吹奏楽、オーケストラなどの混合編成によるアンサン
管弦楽、吹奏楽など
ブルへと段階的に演奏の幅を広げ、総合的な技能を
身につけます。社会において必要かつ極めて重要なコ
■ 選択
ミュニケーション能力や多種多様な文化への理解を深
上級アンサンブル、室内楽、オーケス
め、社会において柔軟に対応できる音楽社会人として
トラ・スタディ、指揮法研究、編曲法
の総合的な力を身につけます。
など
本学科は、幅広い音楽的知識及び高い演奏・創作技術を備え、
多様な価値観を持つ人々との協調性を身につけ、
さまざまな音楽分野で活躍できる人材を養成します。
ジャズ専修
ジャズという音楽において最も大切な要素であるリズムを基盤に、
演奏技術を磨き、音楽的知識を身につけ、
さまざまな分野や場面で活躍できる人材を育成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程では、ジャズに限らず広い視野に立ち音楽の
■ 必修
基礎を学びます。そしてジャズの最も重要な要素であ
専門実技( ジャズ )、クラシック基礎
るリズムを大切にアンサンブル能力を高めます。専門
実技、即興演奏、ジャズ・アンサンブル、
課程においては、基礎課程で修得した知識や技術をさ
ビッグ・バンドなど
らに深く掘り下げるために、さまざまなスタイルの知
識を深め、高度な作編曲の技術も学びます。また学外
■ 選択
でのレコーディングやコンサートの実習を通し実践的
スタイル分析、ジャズ特別演習、ジャ
な体験を積みます。
ズ・ワークショップ、録音・舞台表現、
作編曲など
作曲専修
音楽作品創作に必要な技術、知識、教養、経験を体系的に身につけることにより、
自由な発想と審美眼を合わせ持つクリエーターとして、あるいは作曲理論や
ソルフェージュのエキスパートとして、社会と文化の発展に貢献できる人材を養成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程では、和声学、対位法、楽器法、コンピュー
■ 必修
タ活用法等の学修により、創作の基礎力を養成し、さ
和声、対位法、作曲、アナリーゼ、作
らに専門課程では、さまざまなジャンル、さまざまな
曲基礎講義など
カテゴリーにわたり、各人の興味と方向性に沿った専
コンピュータ音楽専修
門性の高い内容を学修します。毎年度実施される
「 作品
■ 選択
演奏審査会 」をはじめ、 多くの実演の機会が設けられ
エクリチュール、吹奏楽研究、指揮法
ており、
「 音を作品にする 」ことについて実践的に学ぶ
研究、総譜奏法、厳格対位法、DTM 演
ことができます。
習など
コンピュータなどのテクノロジーを用いた新しい芸術表現を模索し、
その成果を創作や研究、多様な音の世界に応用していける
広義の「 音楽家 」
を育成します。
[ カリキュラム ]
[ 科目例 ]
基礎課程では、コンピュータ技術と音響技術、創作技
■ 必修
術の基礎を主軸として学び、さらに作品制作を通して
コンピュータ音楽創作、コンピュータ
個々の技術を統合させることで、それらを実践的かつ
録音演習、マルチメディア・プログラ
多角的に修得できます。専門課程では各々の授業選択
ミングなど
により、高度なコンピュータ音楽やメディアアート作
品の創作及び研究、アプリケーション開発などへの展
■ 選択
開を試み、また発表環境の構築・運営を通して音楽と
コンピュータ応用講義、コンピュータ
テクノロジーに関わる総合的な技能と視座を獲得でき
応用演習、楽器・音響講義、作曲、 コ
ます。
ンピュータ音響実習など
教員紹介
小林 一男
安井 耕一
武田 忠善
専門:声楽
専門:ピアノ
専門:クラリネット
技術を勉強することはもちろん、いつ
“音楽”している時、人は精神の最も大切
特に、この弦管打楽器専修から、有名な
も演奏と隣り合って生活していること
な部分を働かせているものです。美を感
オーケストラプレイヤーなど優秀な卒業
を実感してください。1、2年では基礎を
じる心と秀でた知性が演奏技術を発展
生を多数輩出しています。吹奏楽で楽器
勉強し、さらにいろいろな演奏を聴い
させるための基礎となります。音楽を広
を始め、音大を目指す人も多いと思い
たり参加したりして、幅広い知識を得る
い視野で考え、音楽とともに人生を確か
ますが、音楽理論・ピアノ・ソルフェー
ことも大切です。コース制選択を視野に
に歩ける人間を作りたいと思います。
ジュの勉強をたくさんしましょう。楽器
入れれば、卒業後の進路を早め早めに
がうまくなるための一番の近道です。
探していくことができると思います。
小曽根 真
山口 博史
今井 慎太郎
専門:ピアノ
( ジャズ )
専門:作曲理論
専門:コンピュータ音楽
クラシックとジャズの一番大きな違いは
国立音楽大学は「 作曲科 」を設置した大
音楽が好きで芸術に興味を持ちつつも
リズム。ジャズはとにかくリズムがあっ
学としては日本で最も古いと言われて
従来の演奏家や作曲家を目指すのには
てその上に全てが成り立っている音楽
います。プロの作曲家として仕事をす
違和感を覚える人や、コンピュータを
です。リズムもメロディだという意識を
るための基礎的な能力を養い、確かな
使って何か面白いことをやってみたい
しっかり伝えたい。そして、他にはな
技術と高い音楽性を身につけるという
という好奇心のある人に、ぜひ入学し
い国立音大ジャズメソッドを確立した
歴史ある伝統を今に伝えています。現
てほしいと思います。次々と更新され
いと考えています。ジャズは真正面か
代音楽、商業音楽、音楽理論教育者の
るテクノロジーに翻弄されることなく
ら向かってくる音楽家すべてを愛して
養成と、さまざまな分野に力を入れ、
優れたコンピュータ音楽やインターメ
くれます。自分を表現することに貪欲
仕事のできる卒業生を世の中に送り出
ディアアートの創作を行うために必要
になってください。
しているのです。
なのは、なによりも自身の美学です。
〈 2014年度より大学入試センター試験を導入します 〉
国語と外国語の試験について、2014 年度入試より、大学入試センター
試験での受験が可能になります。これまでは本学独自の試験でしか受
験できませんでしたが、大学入試センター試験との併用により、より
柔軟な入試システムとなります( 本学独自の試験も継続しますので、ど
ちらかを選択 )
。
〈 5月と 10月にオープンキャンパスを開催します 〉
本学の教育内容や入学試験について、多くの情報を得ることのできる
絶好の機会です。音大進学を目指す高校生( 卒業生 )
、中学生、保護者、
指導者の先生方を対象として開催します。個別相談コーナー、レッスン
見学、コース紹介のほか、在学生のガイドで学内の各施設をご案内し
ます。
国立音楽大学
〒 190-8520 東京都立川市柏町 5-5-1
http://www.kunitachi.ac.jp/
西武新宿(拝島)線または多摩モノレール「玉川上水」駅下車
本学
玉川
上水
拝島
小川
萩山
寺線
国分
線
西武多摩湖線
西武
青梅
多摩モノレール
JR
JR南武線
高田馬場
西武新宿線
西武新宿
立川北
立川
徒歩 8 分
JR中央線
国分寺
新宿