小学校 第2学年 道徳学習指導案 日時 平成 年 月 日( )第 校時

小学校
1
主題名
みんなの ために働 く
第2 学年
道 徳学習指導案
日時
平成 ○○年○月 ○日(○)第○校時
○○:○ ○~○○:○ ○
対象
第2 学年○組 ○○名
授業者 職・ 氏名
会場
○階 ○(組) 教室
4-(2 )
2
ねらい
働くことのよ さを感じ て、すすんで みんなの ために働こう とする心 情を育てる。
3
資料と出 典
「み んなのために -フロー レンス・ナイ チンゲー ルのものがた り-」
東京都道徳教 育教材集 「心 あかる く」
4 主題設定 の理由
(1) ねらいと する道徳 的価値につい て
人間として生 きていく には、仕事に 対して誇 りをもち、喜 びを感じ 、働くことの 意義を自
覚して、すす んで社会 に役立とうと する心を 育てることが 大切であ る。働くこと は、単に 自
分が生活して いくため だけでなく、自分に課 された社会的 責任を果 たすという意 味におい て
も重視する必 要がある 。働くことを 通して、社会に対する 奉仕や公 共の役に立つ 喜びも味 わ
うことができ る。働く ことの意義や 役割を理 解し、現在の 自分が学 んでいること とのつな が
りで捉えるこ とは、将 来の社会的自 立に向け て勤労観や職 業観を育 む上でも重要 なことで あ
る。
低学年の児童は、働くことで人の役に立つうれしさ、やりがい、自分の成長などを感じ
ら れ る よ う に す る こ と が 大 切 で あ る 。 自 分 の 働 き が 誰 か の 役 に 立 つ 喜 び を 気 付 か せ た い。
学 級 の 清 掃 や 給 食 の 当 番 、 家 庭 や 地 域 で の 決 め ら れ た 仕 事 な ど を 通 し て 、 日 々 の 生 活 の中
で働く喜びを 感じ、す すんで皆のた めに働こ うとする心情 を育てて いきたい。
(2) 児童の実 態につい て
略
(3) 資料につ いて
ア 概要
看護教育の生 みの親と 言われている 、フロー レンス・ナイ チンゲー ルの子供の頃 の話を
基にした資料 である。フローレンス は日曜日 に母親と、病 気で動け ない人に服や 食べ物を
配る活動をし ていた。みんな喜んで くれるが 、キースさんに は断ら れてしまう。フ ローレ
ンスは戸惑っ たが、じ っくりと考え て、物を 配るのではな く歌を歌 うことを思い 付く。キ
ースさんは歌 声に感動 し、涙を流し て喜ぶ。
イ 資料活用 の工夫
フローレンス がキース さんに服や食 べ物を渡 そうとしたが 断られ、自分はどうし たらよ
いのか考える 場面を中 心に話し合い 、ねらい とする道徳的 価値への 理解を深める 。自分の
働きを喜んで もらえる ことが、すす んで働こ うとする実践 意欲につ ながる。自分 がよかれ
と思い働いて も、人が 望むことでは なかった ら役に立った とは言え ない。働くよ さや喜び
を感得するた めには、相手の立場や 状況を想 像すること、気持ちや 願いを感じ取 ることが
不可欠である 。児童が フローレンス に共感し 、相手のため に何がで きるのかを考 えること
によって、人 のために 働くことにつ いて考え させる。中心 発問にお ける話合いを 深めるた
めに、他者の思 いに触 れたときの多 様な気持 ちを話し合わ せる。キ ースさんに「帰 ってく
れ。」と言われたと き のフローレン スの気持 ちを話し合わ せ、皆の ために働くこ とは容易
なことではな いという 理解を深める 。また、働くことのよ さについ ての価値理解 を深める
ために、「ま た来てく れるかい。」 とキース さんに言われ たとの気 持ちを話し合 わせる。
このように資 料を活用 する指導を行 うことで 、働くことの よさを感 じて、すすん で皆のた
めに働こうと する心情 を育てたい。
5
道徳的価 値の自覚 を深めるため の指導の 工夫
①フローレン スに共感 し、フローレ ンスの行 動を自分との 関わりで 考えるための 工夫
話の内容をき ちんと把 握させ、登場 人物に対 する共感を高 められる よう、資料を 読む前に
フローレンス ・ナイチ ンゲールの写 真を掲示 して説明し、 人物への 興味・関心を もたせる 。
また、自分が フローレ ンスと同じ立 場や状況 だったら、ど う感じた り考えたりす るかとい う
意欲を高める ために、紙芝居を用い て資料提 示する。こう すること で、児童はフ ローレン ス
に共感し、フ ローレン スの行動を自 分との関 わりで考えよ うとする 意欲が高まる と考える 。
②思いや課題 を培うた めの工夫
働くことのよ さを感じ 、すすんで皆 のために 働くことへの 思いや課 題を培うため には、現
在、自分が任 せられて いる仕事をど のように 取り組んでい るか、相 手に喜んでも らえた経 験
があるかを振 り返り、 自己理解を深 める必要 がある。そこ で、自分 自身を振り返 る場面で 、
ワークシート を活用す る。友達の経 験を聞く 中で、自分を 振り返る 学習を通して 、思いや 課
題意識を深め たい。
6
導
展開
学習活動 主 な発問・ 予想される児 童の反応
指導上の留意点○と 人権教育に関 わる視点■と評価☆
1 みんなの ための仕 事について思 い起こす 。
○ ねらいとす る道徳的価 値への問題
(1) みんな のための 仕事には、どん な仕事 があ
意識をもたせ る。
るか。
・ 掃除当番 、給食当 番、日直、係
2 資料「み んなのた めに―フロー レンス・ ナイチ ○ 資料を読 む前、フ ローレンス・ ナ
ンゲールのも のがたり ―」を読んで 話し合う 。
イチンゲール の写真を 掲示し、人
物への興味・ 関心をも たせ、資料
(1)フロー レンスは どんな気持ち で、服や 食べ
の理解を高め られるよ うにする
物を配って働 いていた か。
○ 自分の役目を考えてすすんで働
・ 困ってい る人の役 に立ててうれ しい。
く と き の 気 持 ち を 話 し 合 う 。「 う
・ 喜ばれて 、もっと 働きたくなる 。
れ し さ 」 や「 や り が い 」 が あ る こ
・ 来週もが んばって 働きたい。
とに気付かせる。
入
展
(2)窓の外 を眺めな がらフローレ ンスは、 どん ○
なことを考え ていたか 。
・ もう、キ ースさん の所へは行き たくない 。
・ キースさ んは一人 でさびしいの かな。
・ キースさ んは何を してほしいの だろう。
・ キースさ んが喜ぶ ことをしてあ げたい。
開
◎(3)「ま たきてく れるのかい。 」とキー スさん ○
に言われたと きのフロ ーレンスの気 持ちは
どんな気持ち になった か。
☆
・ 喜んでくれてよかった。うれしい。
・ や る 気 が で た 。他 の 人 に も 喜 ん で も ら え る
仕事をしていきたい。
・ これからも人の気持ちを考えて働きたい。
3 自分の生 活を振り 返る。
○
(1)みんな のために 働いて「よか った」と 思っ
たことはある か。
・ すみずみ までそう じしたら、き れいにな っ ○
て気持ちよか った。
・ かざり係 で絵を貼 ったらみんな が見てく れ
てうれしかっ た。
終
4
教師の説話を聞く。
○
末
☆
フローレ ンスに共 感し「人の役 に
立つ働き」に ついて考 え、話し合
わせる。価値 理解を深 めるために
「キースさん のために 働きたくな
い気持ち」、 「キース さんを心配
する気持ち」 、「キー スさんのた
めに何ができ るか考え る気持ち」
に分けて板書 し、「キ ースさんの
ために何がで きるか考 える気持ち
」に焦点を当 てて話合 いを深める
ようにする。
人の役に 立つ働き ができたとき の
気持ちを話し 合う。
働くこと のよさに ついて感じ方 、
考え方を深め るために 、人の役に
立つ喜びにつ いて自分 との関わり
で考え、話し 合うこと ができたか
。
じっくり と自分を 振り返ること が
できるように 、ワーク シートを活
用する。
書 い た も の を 発 表 し 、互 い に 聞 き
合 い 、更 に 自 分 自 身 を 見 つ め る こ
とで、思いや課題を培う。
「わ たしたち の道 徳」130ページと
131ページを 読む。
「わたし たちの道 徳」の写真を 見
て、働くこと への気持 ちを高める
ことができた か。
板書計画
7
み ん な の た め に ― フ ロ ー レ ン ス・ナ イ チ ン ゲ ー ル の も の が た り ―
・困っている人の役に立ててうれしい
・喜ばれて、もっと働きたくなる。
もう行きたくないな。
いやだったな。
・来週もがんばって働きたい。
せきをしていたな。
フローレンスの絵
心配だ。
一人でさびしいのかな。
何をしてほしいのだろ
う。
ながめている
らえる仕事をしていきたい。
・これからも人の気持ちを考えて働きた
い。
・やる気がでた。ほかの人にも喜んでも
・喜んでくれてよかった。うれしい。
喜ぶことをしてあげた
フローレンスの絵
い。
笑顔のキースさんと
窓の外の景色を
フローレン
スが働いて
いるときの
絵
またきてくれるかい。