変更仕様書 1.件 名 電源制御システム改造のための超伝導コイル制御

変更仕様書
1.件
名
2.変更内容
電源制御システム改造のための超伝導コイル制御用温度計測
器の製作
原仕様書を以下のとおり変更する。
(変更前)第 3.1 項の試験項目(4)入出力信号確認試験(P.6)
出力信号が判定基準値以内(±1%以内)であることを確認すること。なお、
試験方法については、受注者が検討して提案すること。
(変更後)各センサーの出力信号の測定精度は以下のとおりとする。
・白金抵抗:高抵抗域±0.3%以内、低抵抗域±0.6%以内
・セルノックス:高抵抗域±3%以内、低抵抗域±0.3%以内
・TVO:高抵抗域±1%以内、低抵抗域±0.1%以内
3.その他
その他の内容については、原仕様書のとおりとする。
電源制御システム改造のための超伝導コイル制御用
温度計測器の製作
仕 様 書
(変更)
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
核融合エネルギー研究開発部門
JT-60 マグネットシステム開発グループ
1.一般仕様
1.1 件名
電源制御システム改造のための超伝導コイル制御用温度計測器の製作
1.2 目的
量子科学技術研究開発機構(以下「量子機構」という)は、超伝導トカマク型装置 JT-60SA の
製作において老朽化した電源施設を再利用する。これに伴う災害発生を未然に防止するため改造
が必要であるが、その一環として温度計測器の製作を行い、JT-60SA 装置の建設を円滑に進める。
本契約は、JT-60SA の低温機器である超伝導コイル、コイルターミナルボックス(CTB)、バル
ブボックス(VB)およびサーマルシールドなどの温度情報を、電源設備の保護インターロック信
号としてデータ収集するために使用する温度計測器を製作するものである。
1.3 契約範囲
1.3.1 契約範囲内
以下に示す機器の製作と試験検査を実施する。
項 目
員 数
375 台
(1)モジュール
1式
(2)ユニットケース
1.3.2 契約範囲外
製作品の据付については、本仕様の契約範囲外とする。
1.4 納期
平成 29(2017)年 3 月 31 日
1.5 納入場所及び納入条件
(1)納入場所
茨城県那珂市向山 801-1
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
那珂核融合研究所内指定場所
(2)納入条件
車上渡し
1.6 検収条件
納入後、員数検査、外観検査、第 3 章に定める試験検査及び提出図書の合格をもって検収とする。
1
1.7 保証
(1)性能保証
受注者は、第 2 章、第 2 項「各部仕様」に記載された機器について規定された性能を保証するものとす
る。
1.8 かし担保責任
検収後 1 年以内に設計、製作上のかしが発見された場合、無償にて速やかに改修、補修もしくは交換を
行うものとする。
1.9 提出図書
図書名
提出時期
部数
確認
社内体制表
契約後速やかに
文書 3 部及び電子ファイル送付
不要
工程表
契約後速やかに
文書 3 部及び電子ファイル送付
不要
議事録
打合せ後、1 週間以内
文書 3 部及び電子ファイル送付
要
設計書
(製作仕様書・部品リスト)
製作着手前
*確認後コピー 3 部提出のこと。
検査着手前
*確認後コピー 3 部提出のこと。
文書 3 部及び電子ファイル送付
要
文書 3 部及び電子ファイル送付
要
試験検査要領書
工場立会検査申請書
検査日の 1 週間前まで
1部
不要
試験検査成績書
納入時
文書 3 部及び電子ファイル送付
不要
取扱説明書
納入時
文書 3 部及び電子ファイル送付
不要
完成図
納入時
文書 3 部及び電子ファイル送付
不要
委任又は下請負届
(機構指定様式)
下請負等がある場合には、作
業開始 2 週間前までに提出の
こと。
文書 3 部及び電子ファイル送付
要
(提出場所)
量子機構 那珂核融合研究所 JT-60 マグネットシステム開発グループ
(確認方法)
「確認」は次の方法で行う。
量子機構は、確認のために提出された図書を受領したときは、期限日を記載した受領印を押印して返
却する。また、当該期限までに審査を完了し、確認しない場合には修正を指示し、修正等を指示しないと
きは、確認したものとする。
ただし、委任又は下請負届(機構指定様式)については、2 週間以内に機構から受注者へ変更請求を
しない場合は、自動的に確認したものと見做す。
1.10 支給品
なし
1.11 貸与品
なし
2
1.12 品質管理
本設備の制作に係る設計・製作・据付け等は、全ての工程において、以下の事項等について十分な
品質管理を行うこととする。
1)管理体制
2)設計管理
3)外注管理
4)現地作業管理
5)材料管理
6)工程管理
7)試験・検査管理
8)不適合管理
9)記録の保管
10)重要度分類
11)監査
1.13 適用法規・規格基準
(1)適用法規
受注者は、次に掲げる関連法令等(政令、省令、規則および告示等を含む。)を遵守しなければならな
い。
1)労働基準法
2)労働安全衛生法
3)電気事業法
4)電気用品安全法
5)電気工事士法
6)工業標準化法
7)その他関係する法令等
(2)規格および基準
受注者は、下記の関係する規格、基準を遵守しなければならない。なお、各種規格、基準に相違また
は矛盾がある場合は、量子機構と受注者の協議により採用する規格、基準を定めるものとする。
1)日本工業規格(JIS)
2)日本電気工業会標準規格(JEM)
3)日本電気規格調査会標準規格(JEC)
4)日本電線工業会規格(JSC)
5)日本電気協会規格内線規程(JEAC-8001)
6)電気設備技術基準
7)日本電子工業振興協会規格(JEIDA)
8)その他関係する諸規格、基準
1.14 産業財産権等
1.14.1 技術情報の開示制限
(1) 受注者は、本契約を実施することにより得た技術情報を第三者に開示しようとするときは、あらかじめ
書面による量子機構の確認を得るものとする。
(2) 量子機構が、本契約に関し、その目的を達成するため、受注者の保有する技術情報を了知する必要
が生じた場合は、両者協議の上、受注者が合意した場合に限り、受注者は、当該技術情報を量子機
構に無償で提供するものとする。
(3) 量子機構は、受注者より提供を受けた技術情報について、受注者の同意なく第三者に提供しないも
のとする。
3
1.15 機密保持
受注者は、本業務の実施にあたり、知り得た情報を厳重に管理し、本業務遂行以外の目的で、受注者
及び下請会社等の作業員を除く第三者への開示、提供を行ってはならない。このため、機密保持を確実
に行える具体的な情報管理要領書を作成・提出し、これを厳格に遵守すること。
1.16 グリーン購入法の推進
(1)本契約において、グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に適用する
環境物品(事務用品、OA機器等)が発生する場合は、これを採用するものとする。
(2)本仕様に定める提出図書(納入印刷物)については、グリーン購入法の基本方針に定める「紙類」の
基準を満たしたものであること。
1.17 協議
(1)電気部品の選定においては、仕様(性能、材質、使用温度等)について、量子機構と十分協議のうえ、
決定するものとする。
(2)本仕様書に記載されている事項及び本仕様書に記載のない事項について疑義が生じた場合は、量
子機構と協議のうえ、その決定に従うものとする。
4
2. 技術仕様
2.1 共通仕様
(1)設計条件
1)本計測器の設計・製作工程は、①基本設計、②回路解析、③電気部品の選定、④電気回路(主要部
品)の試作、⑤設計書の作成、⑥装置の製作の手順で進めること。
2)第 2 章の第 2 項「各部仕様」に規定された性能を満足する設計及び製作を実施すること。
3)本設計・製作は、高い信頼性を得るに足りる適切な裕度を持った設計・製作とすること。
4)本計測器の製作に使用する部品については、部品リストとして設計書に含めること。
5)温度計測器のモジュールは、アンプと定電流電源の機能を有し、温度計(四端子素子)の信号処理お
よび設定操作が容易に実施することが出来ること。
6)ユニットケースは、モジュールを収納すると共に、モジュール用電源も備えることで電力を供給すること。
2.2 各部仕様
2.2.1 モジュール
本モジュールの温度計測は、4 端子法で行い、定電流電源による抵抗値変化からの電圧値を計測する。
計測した温度データは、計測ケーブルを使ってデータ収集システム(PLC)に格納される。表 2.2-1 に温度
計測器のモジュールの仕様を示す。
表 2.2-1 温度計測器モジュールの仕様
項
No.
目
内
容
1-1
測定方式
四線式差動測定
1-2
素子タイプ
白金抵抗 / セルノックス / TVO
入力ゲイン
1-2-5-10
1-4
周波数特性
DC~10Hz
1-5
計測素子抵抗値
10~10kΩ
1-6
信号出力
4mA-20mA
出力電流
定格出力電流:10μA (AC 又は DC) ±1%以下
電源
DC±5V または±15V
周囲温度範囲
15℃~35℃
外形寸法
(WxDxH mm)
モジュールは、30.5x160x100 の目標サイズで製作す
ること。
1-3
2-1
アンプ
定電流電源
3-1
3-2
一般
3-3
2.2.2 ユニットケース
本ユニットは、モジュールの電源専用ラックマウント型ケース 1 台に、モジュール最大 8 ユニット以上を収
納することが出来ること。
入力系は、モジュール全て絶縁され、出力系は、COM が共通である。表 2.2-2 にユニットケースの仕様を
示す。
5
表 2.2-2 温度計測器ユニットケースの仕様
項
No.
目
内
1
モジュール収納数
最大 8 ユニット以上収納
2
入力電圧
AC100V±10V 1φ 50 / 60Hz
3
出力電圧
DC±5V または±15V
4
入力信号
コネクタ
5
出力信号
端子台または BNC コネクタ
6
ケース形状
19 インチラック
容
2.3 梱包、輸送
受注者は、納入品の輸送時に変形が無いよう、また、傷及び塵埃がつくことが無いように適切な梱包を
行うこと。
3. 試験・検査
本仕様に関する試験・検査は、以下の各項目について実施すること。なお、以下の検査を実施するに
あたり、事前に検査要領書を作成し提出するものとする。
3.1 試験項目
(1)外観構造検査
外観目視により、傷、汚れの無いこと、また完成図とおりに製作されていることを確認すること。
(2)絶縁抵抗測定試験
以下の条件により試験を実施し、絶縁抵抗測定は耐電圧試験の前後に行い、判定基準値を満たすこと
を確認する。
試験回路
入力対ケース
出力対ケース
電源対ケース
試験方法
DC250V メガー
〃
判定基準値
50MΩ以上
50MΩ以上
〃
50MΩ以上
(3)耐電圧試験
試験回路
入力対ケース
出力対ケース
電源対ケース
試験方法
AC1500V / 1 分間
判定基準値
異常ないこと
〃
〃
〃
〃
(4)入出力信号確認試験
各センサーの出力信号の測定精度は以下のとおりとする。
・白金抵抗:高抵抗域±0.3%以内、低抵抗域±0.6%以内
・セルノックス:高抵抗域±3%以内、低抵抗域±0.3%以内
・TVO:高抵抗域±1%以内、低抵抗域±0.1%以内
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