9月 - 加古川市の図書館

平成28年9月号
長月/September
加古川海洋文化センター図書室
加古川市別府町港町16番地
電話 (079)436-0940
No.183
長雨の合間に、美しい雲や月夜を楽しむことのできる
秋が訪れました。変わりやすい空の下ですが、
お気に入りの一冊と共に、穏やかな時をお過ごしください。
雨 に備える。
9月は雨の季節です。台風や大雨で被害を受ける地域
も少なくはありません。9月1日の「防災の日」は、
台風襲来の特異日・農家の厄日である雑節「二百十
日」の頃でもあります。この季節に今一度、大雨や
二百十日、防災の日
“もしも”に対する備えを見直してみませんか。
『わが家の防災ハンドブック』
山村 武彦/監修 家の光協会
『知識ゼロからの異常気象入門』
369.3-ワ
災害大国である日本に住んでいても、多くの人に「こ
の地域では災害が起こらない」という思い込みや、う
まく避難できない「凍りつき症候群」という状態が起
こっています。このような状態を避けるためには、正
しい知識と日頃からの備えが大切です。この本では、
自分たちの家族や近所の人たちの助けを土台に据えた
避難や、今日からできる災害対策を紹介しています。
農地での大雨対策は?台風に対する家の内外の備え
は?車での避難にどんな危険性がある?等、ポイント
斉田 季実治/著 幻冬舎
451-サ
40℃を超える猛暑や“これまでに経験したことのないよ
うな”大雨など、「異常」と言うべき気象現象が発生し
ています。いま、日本の天候に何が起きているので
しょうか?
わかりやすい図解や豊富なイラストから、
天気についての基礎知識や、いまとこれからの異常気
象についての情報を得ることができる図書です。台風
の進路予想を見る時に注目すべきはどこか、土砂災害
の前兆現象はどういうものか等、普段から知っておき
たい事項も満載。警報・注意報・特別警報の一覧も掲
を絞った防災知識が得られます。
載されています。
『生き延びるための非常食<最強>ガイド』
エクスナレッジ編集部/編 エクスナレッジ
369.3-イ
非常食の役割は“生きる勇気を与える”ことです。温かい物
『ドキュメント豪雨災害』
稲泉 連/著 岩波書店
369.3-イ
を口にする、甘い物を食べる、食べなれた味に安心する、
東日本大震災から半年後の9月。紀伊半島に台風12
そういった生き延びるために必要な「食」の選択は、非常
号が襲来し、100名近くの犠牲者を生む大水害を引き
食を用意する際にも重要な視点となります。この本では、
起こしました。奈良県十津川村と和歌山県那智勝浦町
「非常食の基礎知識」「定番の非常食」「健康を維持する
の現場をノンフィクション作家が取材し、地域住民の
食事法」「目的別非常食の活用法」の4つのテーマに沿っ
方々が災害時に見た光景を克明に記録した、「水害」
て、非常食の具体例とその効果が検索しやすくまとめられ
をテーマとするルポルタージュです。第3章では首都
ています。水の選び方、疲れをとる食品、血糖値や血圧が
圏(都市部)の水害リスクについても取り上げ、豪雨
高い人が注意する点など、効率的・効果的な非常食のとり
災害時の課題を浮き彫りにしていきます。災害の実態
方やストックの工夫について知ることができる図書です。
を語り継ぎ、豪雨に対する備えを呼びかける一冊です。
「船に酔うのはどうして?」
楽しい旅行中、船に揺られて酔ってしまったことはありませんか。船酔いの原因になるの
は、海に発生する波のひとつ「うねり」です。海の上で風が吹くと、海面が風向きによって
40
でこぼこし始めます。こうして発生する角ばった波を風浪(ふうろう)と呼びますが、風浪
は遠くへ伝わるにつれて頂上に丸みを帯び、規則的に波打つようになります。この丸くゆっ
たりとした波が「うねり」で、その丸みが船をゆっくりと揺らします。
人間は、耳の奥にある三半規管で揺れを感じています。最も感知しやすいのは6秒に1回
の揺れで、船が同じようにゆっくりと揺れた場合、多くの人が吐き気を感じることになりま
す。この揺れの周期は船の大きさでも左右され、特に観光地でよく見かける小型の客船が周
期6秒で揺れやすいそうです。逆に、1秒に1回など小刻みに揺れる船ではあまり船酔いし
ないので、小さなボートや大型の客船は船酔いしない可能性が高いようです。
船酔いの対策は、甲板に出て、揺れている水平線を見ることだそうです。風になびいて白
く弾ける風浪、またその下で大きくうねる「うねり」を観察してみてください。
---------------------------------------------------------------------------------------------【参考文献】「海洋コーナー」にあります
『海の授業』 後藤 忠徳/著 幻冬舎 452-ゴ
図書室からのお知らせ
ないよ
発生し
から、
常気
台風
災害
あかがね御殿ツアー
海洋文化センターからも見ることのできる、銅色の洋館・
「多木浜洋館」の内部を見学します。解説を聞きながら、
当時の洋館の姿に思いを馳せてみませんか。
日時: 10月15日(土)
①午前 10:30~12:00 ②午後 2:00~3:00
おき
対象: ①16歳以上 ②小・中学生の子どもと保護者
も掲
定員: 各回10人(先着順)
参加費:1人 500円
申込み・問い合わせ: 10月3日(月)午前10:00~
勝浦町
住民の
、豪雨
の実態
冊です。
一般書
「
」
児童書
「
」
9月カレンダー
日
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休室
※ご本人もしくはご家族からのお申し込みに限ります。
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おはなし
のじかん
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日時: 9月10日(土)・9月24日(土)
午後 2:00~2:30
対象: 4歳~小学生と保護者
水害」
は首都
下記テーマの他にも、図書室内では
時節に応じた資料の特集コーナーを設置しています。
海洋文化センター図書室 窓口またはお電話にて
風12
を引き
9月の特集
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休室
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あかちゃん
おはなし
えほん
のじかん
30
日時: 9月23日(金)
午前 10:30~11:00
対象: 0歳~3歳と保護者
加古川海洋文化センター図書室の開室時間は、午前 10 時 から 午後 8 時 までです。