微生物の概要-細菌 Bacteria 原核細胞構造を有し、無性的な二分裂により増殖する単細胞性微生物の一群。 真正細菌(Eubacteria)と古細菌(Archaebacteria)のニ群に大きく分けられる。両者 はエネルギー生産など基本的な代謝様式は類似しているが、細胞壁組成、細胞 質膜組成およびゲノムの転写・翻訳装置の構造などで異なる。真正細菌は無機 および有機化合物を代謝する多様な細菌群を含む。酸素発生型の光合成を行 うシアノバクテリア(Cyanobacteria)は真正細菌に属する。また、古細菌には、高 温、高塩分、強酸性下で増殖する菌群が多く含まれる。(現在、約5,000種が記 載されている(推定では100万種)、うち古細菌は約300種) 古細菌 Aeropyrum pernix 真正細菌 Aquifex pyrophilus Epulopiscium fishelsoni 0.5mm 最も高温で増殖する好 気性細菌 (90-95C) 系統樹上で、最も分岐が 深いところに位置する真 正細菌の一種 最も大きな細菌(40×500mm) ニザダイの消化管から分離 原生動物・藻類 藻類 真菌類 Eukarya 6 super-groups (Adl et al., 2005) Massive uncultured lineages 後生動物 真正細菌 Bacteria 26 phyla (culturable) 13 uncultured divisions 古細菌 Archaea 2 phyla (culturable) 1 uncultured division 真核生物と原核生物の共通点と相違点 真核生物 Eukaryotes 動物 Animal 植物 Plant 核領域 膜結合性細胞核 核小体(仁) 核様体 染色体数 染色体の形状 ヒストンタンパク質 細胞分裂 mRNAのキャピングとテーリング イントロン(多くの構造遺伝子) 翻訳開始tRNA オペロン (Operon) 細胞質 細胞骨格・細胞質流動 ミトコンドリア 葉緑体 膜小嚢 ゴルジ体 小胞体 リボゾーム エンドサイトーシスと エクソサイトーシス プラスミッド (Plasmid) 細胞表面 細胞膜 膜脂質の結合 膜脂質中のステロ-ル 細胞壁 運動器官 (真核微生物) 原生動物 Protozoa 真菌 Fungi カビ Molds 酵母 Yeasts 藻類 Algae 原核生物 Prokaryotes 真正細菌 Eubacteria 古細菌 Archaebacteria ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × ○ ○ × 2本以上 線状 ○ 有糸分裂 ○ ○ Methionine × × × ○ 1-2本 多くは環状 × 2分裂 × × Formylmethionine ○ × × ○ 1-2本 多くは環状 ○ 2分裂 × × Methionine ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ (80S) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (80S) ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ (80S) ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ (80S) ○ ○ ○ × ○ ○ ○ ○ (80S) ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ (80S) ○ × × × × × × ○ (70S) × × × × × × × ○ (70S) × まれ まれ まれ まれ まれ まれ ○ ○ ○ エステル型 ○ × ○ エステル型 ○ ○ ○ エステル型 ○ × ○ エステル型 ○ ○ ○ エステル型 まれ ○ ○ エーテル型 × △ ○ セルロース × ペプチドグリカン △ シュードムレイン △ 鞭毛(フラジェリン) 0.3-2um 鞭毛(フラジェリン) 0.5-2um 細胞の大きさ 2-25um 全ての生物に共通する特徴 全ての生物の共通点であるが、種類が異なるもの 真核微生物での相違点 原核微生物での相違点 2-25um ○ 偽足・鞭毛・繊毛(微 小管) 2-25um キチンなど × 微小管 2-25um ○ ○ エステル型 エステル型 ○ ○ ○ △ グルカン・マ セルロースな ンナン ど × △ 鞭毛(微小 微小管 管) 2-25um 2-25um 微生物の概要-細菌の形態 典型的な形態 例外 球菌 (cocci; coccus) 桿菌 (bacilli; bacillus; rod) らせん菌 (a) 糸状 (filament) : Streptomyces (spirilla; (b) 不定形: Mycoplasma spirillum; spirochetes) (c) 花びら状: Simonsiella muellei (b-proteo) (d) 四角型: “Arcula” (e) 星型:Stella (a-proteo) 細菌の形態-小さいことはいいことか? r r r=1μm 表面積(4πr2)=12.6μm2 体積(4/3πr3)=4.2μm3 r=2μm 表面積(4πr2)=50.3μm2 体積(4/3πr3)=33.5μm3 表面積/体積比(3/r)=3 表面積/体積比(3/r)=1.5 細胞周囲の栄養吸収と排出を、 小さな細胞の方が大きな細胞より効率的に行うことができる。 原核細胞(活発に増殖している大腸菌)の化学組成 分子 生体高分子の合計 タンパク質 多糖 脂質 リポ多糖 DNA RNA 単量体の合計 アミノ酸と前駆体 糖と前駆体 ヌクレオチドと前駆体 無機イオン類 総計 乾燥重量(%) 96 55 5.0 9.1 3.4 3.1 20.5 3.0 0.5 2.0 0.5 1 100 細胞あたりの分子数 24,610,000 2,350,000 4,300 22,000,000 1,430,000 2.1 255,500 乾燥重量≒2.8x10-13g; 総重量(70%は水)≒9.5x10-13g 種類数 ~2,500 ~1,850 2 4 1 1 ~660 ~350 ~100 ~50 ~200 18 生物学的に重要な高分子と原核細胞での局在性 タンパク質:アミノ酸を単位とする高分子 H O I II RーC-C-OH I NH2 OI O--P=O 窒素性塩基 I I O-リボース(五炭糖) 核酸:ヌクレオチドを基本構造とする高分子 (褐色) 多糖:糖を単位とする高分子 (CH2O)n 脂質:脂肪酸を基本構造とする高分子 O II CH3 C-OH (鶯色) (青色) DNA(緑色)、RNA(橙色) 微生物の概要-細菌細胞の構造と機能 1. 細胞質膜 (plasma membrane) 2. 細胞壁 (cell wall) 3. 莢膜・粘質層 (capsule) 4. 細胞質 (cytoplasm) 5. 核様体 (nucleoid) 6. 鞭毛 (flagella) 7. 線毛 (pilli / fimbriae) 8.内生胞子 (endospores) 微生物の概要-細胞質膜の構造(真正細菌) グリセロール C-C-C I I I OH OH OH 厚さ 80nm OH I C=O CH3 脂肪酸 微生物の概要-細胞質膜の三次元構造 微生物の概要-細胞質膜の構造(古細菌) グリセロール+炭化水素 微生物の概要-細菌細胞の細胞質膜 “真正細菌と古細菌の細胞質膜構成 脂質の差異” 真正細菌 ・グリセロリン脂質 ・脂肪酸がグリセリン骨格にエステル結合 ・極性基はリン酸基を介した窒素アルコー ル、アミノ酸、ポリオールおよび糖 古細菌 ・グリセロールエーテル ・炭化水素がグリセリン骨格にエーテル結合 ・極性基は糖あるいはリン酸基 微生物の概要-細胞質膜の働き 細菌細胞の 生命活動維持 微生物の概要-細胞壁構造(真正細菌) 微生物の概要-細胞壁構造(グラム陽性菌) 微生物の概要-細胞壁構造(グラム陰性菌) 微生物の概要-細胞壁の働き 溶菌防御(細菌が膨圧で破裂するのを防ぐ) 表. グラム陽性菌と陰性菌の細胞壁構造の違い 構造・機能 グラム陽性 ペプチドグリカン 補助物質 グラム陰性 厚い 薄い 架橋率が高い 多層 架橋率が低い 1-2層 テイコ酸 外膜 タンパク質 リポタンパク質 リポ多糖 浸透圧耐性 比較的強い 25 atm 弱い 5 atm ペニシリン感受性 (細胞壁合成阻害剤) 高い 低い リゾチーム感受性 高い 低い 微生物の概要-細菌の細胞壁外側の構造 莢膜 Capsule: 周囲の環境と明瞭な境界が認められる表層構造 粘質層 Slime layer:細胞周囲に分散して明瞭な境界のない表層構造 糖衣 Glycocalyx:細胞周囲に産生される細い繊維状の多糖分泌物 表. 細菌の代表的な菌体外ポリマー ポリマー A. 菌体外ポリペプチド 単位成分 産生する細菌 D-グルタミン酸 Bacillus anthracis B. megaterium B. 糖ヌクレオチド由来の菌体外多糖 セルロース グルコース Acetobacter xylinum グルカン グルコース Agrobacterium tumefaciens マンニュロン酸 Pseudomonas aeruginosa マンニュロン酸+グルロン酸 Azotobacter vinelandii デキストラン シュクロース+グルコース Streptococcus sp. レバン シュクロース+フラクトース Pseudomonas sp. ポリウロニド(アルギン酸) C. シュクロース由来の菌体外多糖 S. salivarius 微生物の概要-細菌の細胞壁外側の構造 莢膜 Capsule: 周囲の環境と明瞭な境界が認められる表層構造 粘質層 Slime layer:細胞周囲に分散して明瞭な境界のない表層構造 糖衣 Glycocalyx:細胞周囲に産生される細い繊維状の多糖分泌物 表. 細菌の代表的な菌体外ポリマー ポリマー A. 菌体外ポリペプチド 単位成分 産生する細菌 D-グルタミン酸 Bacillus anthracis B. megaterium B. 糖ヌクレオチド由来の菌体外多糖 セルロース グルコース Acetobacter xylinum グルカン グルコース Agrobacterium tumefaciens マンニュロン酸 Pseudomonas aeruginosa マンニュロン酸+グルロン酸 Azotobacter vinelandii デキストラン シュクロース+グルコース Streptococcus sp. レバン シュクロース+フラクトース Pseudomonas sp. ポリウロニド(アルギン酸) C. シュクロース由来の菌体外多糖 S. salivarius 微生物の概要-細菌細胞質の構造 核様体 Nucleoid DNAの基本構造 細菌DNAの複製 微生物の概要-細菌ゲノムDNAの構造決定 ゲノムサイズの測定法-PFGE Plug (agarose) in bacteria Bacteria Chromosome(s) - Detergents/lysozyme Protease (Restriction enzyme(s)) ゲノム配列の決定-ショットガンシークエンス Bacterial chromosome(s) Mechanical sharing Enzyme digestion Pulsfield electrophoresis Cloning and sequencing Genomes with known size 5Mb 3Mb 2Mb 2Mb Genomes size estimation 1Mb Vibrio sp. 2465bp + Contig the sequences 微生物の概要-細菌細胞質の構造 細胞質内顆粒 Cytoplasmic inclusions 1. ポリリン酸 2. ポリヒドロキシ酪酸(PHB) 3. 硫黄顆粒 4. マグネトソーム 5. ガス胞 6. カルボキシソーム PHB Sulfur granules 0.5mm Magnetosome 微生物の概要-鞭毛 Flagella 鞭毛モーターの構造 直進:反時計回りCCW 方向転換:時計回りCW 鞭毛の配置 (a)単極毛 (monotrichous) (b)叢毛 (lophotrichous) (c)両極毛 (amphitrichous) (d)周毛 (peritrichous) 鞭毛の役割-走性 taxis 化学物質に誘引・忌避:化学走性 chemotaxis 光に誘引・忌避:光走性 phototaxis 酸素に誘引・忌避:酸素走性 aerotaxis イオン強度に誘引・忌避:浸透圧走性 osomotaxis 無秩序な行動(誘引物質なし) 誘引物質がある場合の行動 微生物の概要-芽胞 Endospores 芽胞形成 Sporulation 発芽 Germination Bacilus subtilis の芽胞形成 微生物の概要-芽胞の構造 Endospore (エクソスポリウム Exosporium) 胞子殻 Spore coat 皮層 Cortex 微生物の概要-細菌の分類 Bacterial taxonomy 動物・植物→形態 真菌・藻類・原生動物(真核微生物)→形態・細胞構造、 で分類できる。 原核生物(細菌)→形態ー主に3つ(球、桿、らせん) 細胞壁構造(グラム染色性陽性 or 陰性) →5000種もの多様な細菌を形態だけで分類す ることは難しい。 細菌を系統的に分類し 、命名していく学問が進展した。 →これを、細菌分類学(Bacterial taxonomy)と呼ぶ。 微生物の概要-細菌分類手法 1) 表現形質(Phenotypic characterization)-形態、生化学的性状 etc… Bergey’s Manual of Determinative Bacteriology 1923 初版発行 1994 9版 (9th edition) 発行: 表現形質に基づき35のグループに分けられている うち30グループが真正細菌、5つが古細菌 微生物の概要-細菌の分類手法 2) 遺伝学的形質(Genotypic characterization) ①DNA G+C 塩基組成比 ②DNA-DNA 相同性 ーDNA-DNA相同性(DNA homology)の測定原理 DNA相同性 70%以上:同種 70%未満:別種 微生物の概要-細菌の系統を加味した分類 3) 分子系統解析 (Molecular phylogeny)-小サブユニットリボゾーマル RNA 遺伝子の塩基配列に基づく系統解析の進歩 Bergey’s Manual of Systematic Bacteriology 2nd Ed. (2001)では 細菌の分類に分類階級が採用 細菌の分類群(古細菌と深根性細菌) 2ドメイン、28門、46綱 グラム染色 性 分類群の主な特徴 Aquificae Thermoprotei Methanobacteria Methanococci Methanomicrobia Halobacteria Thermoplasmata Thermococci Archaeoglogi Methanopyri Aquificae 陰性 陰性 陰性 陰性 陰性 欠損 陰性 陰性 陰性 陰性 超好熱性古細菌群 メタン生成古細菌群 メタン生成古細菌群 メタン生成古細菌群 高度好塩古細菌群 無細胞壁古細菌群 超好熱性古細菌群 硫酸還元好熱古細菌群 硫酸還元好熱古細菌群 超好熱性好気性化学合成独立栄養細菌群 Bergey's manual of Determinative Bacteriology 9th ed. (1994) でのグループ 35 31 31 31 33 34 35 32 発見されていない 12 (一部) Thermotogae Thermotogae 陰性 超好熱性グラム陰性嫌気性桿菌群 6 陰性 好熱性硫酸還元菌群 7 陽性(一部陰 性)/陰性 紫外線・放射線耐性菌 / 好気性好熱菌 17 / 4 Domain ドメイン Phylum 門 Class 綱 Archae Crenarchaeota Euryarchaeota Bacteria (深根性) Thermodesulfobacteria Thermodesulfobacteria Deinococcus-Thermus Deinococci Chrysiogenetes Chrysiogenetes 陰性 砒酸塩呼吸菌群 発見されていない Chloroflexi Chloroflexi 陰性 酸素非発生型光合成菌群(糸状緑色硫黄細菌) 10 Anaerolineae 陰性 酸素非発生型光合成菌群(糸状緑色硫黄細菌) 発見されていない Caldilineae 陰性 酸素非発生型光合成菌群(糸状緑色硫黄細菌) 発見されていない Thermomicrobia Thermomicrobia 陰性 好熱性好気性桿球菌群 4 Nitrospira Nitrospira 陰性 亜硝酸塩酸化細菌群 12 Deferribacteres Deferribacteres 陰性 嫌気呼吸菌群 発見されていない 細菌の分類群(深根性細菌を除く真正細菌)2ドメイン、28門、46綱 グラム染色 性 分類群の主な特徴 Cyanobacteria 陰性 酸素発生型光合成細菌群 Bergey's manual of Determinative Bacteriology 9th ed. (1994) でのグループ 11 Chlorobi Chlorobia 陰性 酸素非発生型光合成菌群(緑色硫黄細菌) 10 Proteobacteria Alphaproteobacteria 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 4 / 9 / 10 / 13 Betaproteobacteria 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 4 / 6 / 10 / 12 / 14 Gammaproteobacteria 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 2 / 4 / 10 / 15 Deltaproteobacteria 陰性 主に硫酸還元細菌群 7 / 8 / 16 Epsilonproteobacteria 陰性 らせん状微好気性桿菌群 2 Clostridia 陽性 8 / 17 / 18 / 19 Bacilli 陽性 Thermolithobacteria 陽性 グラム陽性芽胞形成菌群 (LOW G+Cグラム陽性 菌群) グラム陽性芽胞形成菌群、乳酸菌群 (LOW G+C グラム陽性菌群) 好熱性化学合成独立栄養菌群 発見されていない Tenericutes Mollicutes 欠損 無細胞壁菌群 (LOW G+Cグラム陽性菌群) 30 Actinobacteria Actinobacteria 陽性 20-29 Planctomycetes Planctomycetacia 陰性 多様な性質のグラム陽性菌群 (放線菌、マイコバ クテリアなどHigh G+Cグラム陽性菌群) ペプチドグリカン欠損出芽菌群 Chlamydiae Chlamydiae 陰性 細胞内寄生性菌群 9 Spirochaetes Spirochaetes 陰性 らせん菌群 1 Fibrobacteres Fibrobacteres 陰性 セルロース発酵菌群 Acidobacteria Acidobacteria 陰性 炭化水素分解性菌群を含む 6 発見されていない Bacteroidetes Bacteroidetes 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 4/6 Flavobacteria 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 4 Shingobacteria 陰性 多様な性質を持つ菌群が含まれる 4 Fusobacteria 陰性 有機酸産生菌群 (LOW G+Cグラム陽性菌群) Gemmatimonadetes Gemmatimonadetes 陰性 ポリリン酸蓄積性 7 発見されていない Lentisphaerae Lentisphaerae 陰性 透明な粘質層形成海洋細菌 発見されていない Verrucomicrobia Verrucomicrobiae 陰性 湖底から分離される(繊毛虫の外部共生?) Opitutae 陰性 干潟? 13 発見されていない Dictyoglomi 陰性 好熱性発酵代謝菌群 発見されていない Domain ドメイン Phylum 門 Class 綱 Bacteria Cyanobacteria Firmicutes Fusobacteria Dictyoglomi 17 / 18 / 19 13
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