Japan Sun Industries 太陽通信 No Charity, but a Chance! ∼人間としての尊厳が保たれる 社会の実現∼ 社会福祉法人太陽の家広報紙 http://www.taiyonoie.or.jp/ 平成27年度 評議員会開催 第3回理事会、 3月8日、平成27年度第3回理事会と評議員会が太陽 の家本館集会室で開催されました。 会議では、任期満了に伴う理事及び監事の選任、評議員 の委嘱が行われ、本年度第2回補正予算、平成28年度 事業計画、事務局組織の改正、重要人事、規則類の改正等 が審議されて全会一致で承認されました。 中村理事長より、「昨年は創立50周年記念事業として 7月8日の記念シンポジウムから始まり、10月4日の 記念式典には天皇皇后両陛下の御臨席を賜るという栄誉 をいただきました。50周年を盛大に迎えることができ ましたのも、関連企業の方々、支援者、そして障がいを 持った方々の多大な努力によるものと、改めて感謝申し 上げます。51年目となる今年度は、京都太陽の家30周年 記念式典から始まりますが、時代が変わったことをはっ きりと認識し、しっかりと自ら考え、新しい太陽の家を 発信していく第一歩の年にしたい」と話し、以下の基本 方針と計画が発表されました。 【基本方針】 1 人を大切にして、元気で明るい太陽の家を。 2 組織を活性化して、福祉サービスの安定運営を。 【計 画】 1 機能低下していく利用者が安心して生活できるよう にする。 2 発達障がい、精神障がい、知的障がいの方が能力 を発揮できる就労機会を提供する。 3 関連企業との連携を強化し、障がい者の仕事を切り 拓く。 4 医療的ケア等が必要な重度障がい者が安心して生活 できるようにする。 5 高齢者が最後まで自分らしい生活ができるように する。 6 リタイア期の障がい者が安心して生活できる仕組み をつくる。 7 利用者も職員も、働きやすい環境をつくる。 8 福祉サービス事業を安定運営する。 長年ご指導を頂いた理事の吉松時義氏(元太陽の家 事務総長)、高橋靖周氏(元大分銀行相談役)、西村 駿一氏(別府市美術館長)、立花旦子氏(いつき法律 事務所弁護士)、佐藤裕士氏(元トキハ社長)、早田 愛一郎氏(太陽の家事務局長)と監事の長野健氏(大分 合同新聞社長)が、また、評議員の釘宮卓司氏(博愛会 理事長)と早田氏も退任され、新しい体制が承認され ました。 No. 323 2016(H28) 4 新理事10名・監事2名・評議員21名は以下のとおり です。(五十音順、敬称略) 理 事 石田 達 元京都市議会事務局長 内田 健 内田・阿部法律事務所弁護士 佐藤 篤 太陽の家事務局 炭谷 茂 恩賜財団済生会理事長 中村 太郎 恵愛会大分中村病院理事長 宮原 実乃 太陽の家事務局 山下 達夫 三菱商事太陽社長 山本 英夫 明石会理事 四ッ谷奈津子 太陽の家事務局 渡辺 一平 ワタナベメディカルグループ副代表 監 事 安藤 善文 前ホンダ太陽取締役 惠良 寧 惠良寧税理士事務所代表 評議員 伊藤 京子 アルゲリッチ芸術振興財団副理事長 岩崎 正 デンソー太陽社長 上野 哲也 大分タキ代表取締役 越智 義道 大分大学理事・副学長 尾野 文俊 鬼塚電気工事社長 玄藤 賢一 ソニー・太陽社長 是永 駿 立命館アジア太平洋大学学長 杉本 恵子 電子印刷センター社長 宗 良則 大分銀行太陽の家支店支店長 田島 文博 和歌山県立医科大学教授 中村 英助 中村病院院長 能澤 晴雄 富士通エフサス太陽工場長 星野 博司 ホンダ太陽、ホンダR&D太陽社長 増井 玲子 健寿荘施設長 美馬 幸成 エフ・ティー・シー大分、エフ・ティー・シーホテル開発社長 宮地 功 オムロン京都太陽社長 宮原 実乃 太陽の家事務局 柳瀬 房子 難民を助ける会会長 山下 達夫 三菱商事太陽社長 四ッ谷奈津子 太陽の家事務局 渡邉 祐一 オムロン太陽社長 同日新理事による臨時理事会が開催され、理事長に中 村太郎氏、理事長の職務代行に山下達夫理事、宮原実乃 理事が選任されました。 (前列左より)内田氏 山下氏 中村理事長 炭谷氏 山本氏 石田氏 (後列左より)佐藤 宮原 渡辺氏 惠良氏 安藤氏 四ッ谷 Japan Sun Industries ソニー・太陽からプロジェクタ寄贈 大分県日出町大神のサンプラザにソニー・太陽株式会社 (玄藤賢一社長)からプロジェクタ設備一式が太陽の家へ 寄贈され、3月1日にサンプラザで寄贈式が行われました。 式では玄藤社長より「サンプラザの設備は老朽化し、単に 設備の入れ替えをするのではなく、より良い環境を提供 したかった。また、維持費用が低い設備の提供ができま した。これを機会に太陽の家関係者だけでなく、地域の方 にも多く利用していただけるよう願っています」と話しま した。太陽の家の中村太郎理事長は「今までのプロジェクタ と違い色も鮮明で驚きました。さらに維持費用の点でも 配慮もいただき感謝します。有効に活用させていただき ます」と述べました。 今回のサンプラザのリニューアルでは、最新式のレーザー 別府市長野市長・猪又副市長 大分ロボケアセンター視察 太陽の家本部の中にある大分 ロボケアセンターを別府市の長野 恭弘市長と猪又真介副市長が3月 1日に視察され、ロボットスーツ HAL(腰バージョン)を実際に 装着し重いものを持つ際のアシスト を体験しました。 大分ロボケアセンター(安永 好宏社長)は筑波大学の山海嘉之 教授が開発したロボットスーツ HALを使用し機能改善を目的に したトレーニングセンターです。 「ラオス障がい者スポーツ普及促進プロジェクト」 がスタート! アジアの障害者活動を支援する会(ADDP/前島富子 会長、八代英太顧問)は、JICA(独立行政法人国際協力機 構)の採択を受け、2016年1月から、草の根技術協力事業 「ラオス障害者スポーツ普及促進プロジェクト」をスタート させました。本プロジェクトの実施にあたり、ADDPから 太陽の家へ協力依頼があり、2020年までの5カ年間、指導者 の派遣やラオス人研修生の受け入れなどを実施していくこ ととなりました。 本プロジェクトでは、ラオス教育スポーツ省が主導する 形で、①障がい者スポーツ指導者の養成とそのシステムを 構築し、②草の根レベルでの「生涯スポーツ」と「競技ス ポーツ」の両面から障がい者スポーツの振興を図って行く ことにあります。 そして、去る2月11日∼17日、ラオス初の「障がい者 スポーツ指導者養成講習会」がラオス教育スポーツ省および 国立医療リハビリテーションセンターを会場に開催され、 ラオス全国8県から32名が集まり、7日間にわたる講習を 受講しました。この講習会の講師およびファシリテーター タイプのプロジェクタが設置され、それを写すスクリーン も150インチと大型のものに変更、また、後方席でも見や すいようスクリーンが2つ追加され、プレゼン等が行い やすい環境が整備されました。ありがとうございました。 寄贈品:ソニーデータプロジェクタVPL-FHZ65 1台 スプリングスクリーン 3台 伝送機器及び配線工事一式 HALは人間が体を動かすときに脳から筋肉への指令(電気 信号)を探知し、それにあわせてモーターが稼動することで 体の動きをサポートします。 安永社長は、「長期滞在の訓練ではモチベーションを維持 していけるかが大切です。別府での観光やおいしい食材を 楽しみながら訓練以外の付加価値を提供することができ、 アジアからもアクセスがしやすくAPUの国際学生が通訳も できます。海外からの利用者も増やしていきたい」と話して います。また、長野市長は、「別府に最先端の技術を使った 施設があるのだから、介護施設の方々、さらには子供たち にも体験してもらう機会を設けるなど別府市と連携を進め たい」。 ロボットスーツHALは今年4月からは一部の神経系の疾患 での保険適用が承認されます。介護の現場、重い荷物を持ち 上げる仕事での活用など更なる進歩が期待されています。 として健康推進課の堀川裕二さんと服部直充さんが派遣 され、講義や実技指導を担当しました。 講習会6日目には、障がいの有無にかかわらず誰もが ともに楽しむことのできるスポーツ交流イベント「ユニバー サルスポーツフェスティバル in ビエンチャン(ADDP、在 ラオス日本大使館共催事業)」が国立医療リハビリテーション センターの体育館で開催されました。障がい当事者をはじめ、 政府高官、教育関係者ら老若男女約60人が、講習会受講者 の指導を受けながら、卓球バレー、フライングディスク、 風船バレーを楽しみました。 今後は、講習会修了者が職場や学校、地域に戻り、独自の 交流事業を展開することで、障がい者への理解が深まり、 ともに生きる社会の実現への貢献が期待されています。 京都・3S成果発表会の開催 オムロン京都太陽と京都事業本部で取り組んでいる3Sの 成果発表会が、3月16日に開催されました。2月に12チーム で予選会を行い、選抜された4チームでの発表会です。18社 より22名の来賓をお招きし、色々なご講評やアドバイスを いただきました。今年の最優秀賞はチーム名『3S頂きま した!! ヤッターマン!! 』 (リーダー:和田直也)が受賞 しました。また、メックソリューション株式会社の久保敬雄 先 生 か ら 贈 ら れ る メ ック賞はチーム名『京都見廻り組』 (リーダー:澤田伸吉)が受賞しました。 恒例となっている久保先生の現場診断では ・情報の共有化の重要性 ・定位置化シールはラインテープ→ドットマークに変更 ・置く収納はNG→掛ける収納を目指す ・窓際や隅に物を置かない ・管理職の牽引力が大事 など その他たくさんのご指導をいただきました。 久保先生からは「京都太陽の家の3S活動も10年を超え たが、取り組みに対して脇が甘くなってきている」との 厳しいご意見もありました。 3Sの原点に戻り、「安全、快適でちょっぴり能率的な職場 環境作り」を目指し、「1人の100歩より100人(全員)の 1歩」を大切にして、これからも活動していきたいと思い ます。 (3S事務局) 中村裕記念基金事業 ウィンターキャンプ実施 キャンプ2日目は九重森林公園にてスキー体験を実施 しました。初めてスキーをする子どもたちが多かったため、 スキーインストラクターから2時間のレッスンを受けま した。その後はボランティアたちを中心にグループに分かれ、 すぐにゲレンデを自由に滑れるようになりました。小さな 子どもたちやスキーをしない親たちはソリ滑りや雪遊びを して楽しみました。 障がいのある親がいる家族と健常者の家族、一緒に集団 生活ができ、初めて体験するいろいろな活動を通して、少し でもお互いのことが理解できたのではないかと感じました。 キャンププログラムディレクター カルキ ビラム(地域事業本部) 太陽の家・関連企業の協働企画 (飯塚市)、車いすテニス協会様(飯塚市)を訪問しました。 太陽の家グループの魅力をお伝えするべく、ソニー・太陽 も含む、大分県内の関連企業5社の紹介と太陽の家との 連携状況、訓練や就労の実績等について説明しました。 受傷後まもなく訓練をされている方、社会復帰目指して 職業訓練を受けている方へ、将来の選択肢の一つとして 太陽グループへの仲間入りを提案しました。今回の訪問で は、人材募集・育成について以前より相談していた事案を グループとして、協働で広報することにより、太陽の家と 企業のそれぞれの役割や特色を体系的に説明することが できました。今後の就職支援や採用活動の在り方について 訪問先のスタッフの方々とも具体的な話を進めることが できました。グループとして広報できることを強みに、 これを契機に協働広報活動を継続していきたいと思いました。 (三菱商事太陽株式会社 奥武あかね) 2016年3月12日∼13日、九重青少年の家、九重森林公園 にてスキー体験キャンプを実施しました。このキャンプは、 中村裕記念基金事業の一環として、野外体験の機会の少ない 親子(ひとり親家庭や障がいのある方がいる家庭を優先) を対象に行いました。今回のキャンプの参加者は7家族(親 7名、子ども9名)、運営スタッフ、ボランティアを含め 計27名でした。 キャンプ初日はアイスブレイクのSimon Says、並び替え ゲーム、二人三脚リレーなどのレクリエーションを行い、 参加者同士で交流を図りました。そして、その日の夕食は 両親への日頃の感謝を込めて、子どもたちが中心となって ネパールと日本のカレーを作りました。子どもたちの多く は今回が初めての料理で、ネパールと日本のカレーの作り方 の違いに戸惑っていましたが、初めてとは思えないくらい とても美味しく作ることができました。夕食後にはプラネタ リウムで星座や地球環境問題について勉強をしました。 2月25日、太陽 の家と関連企業と の協働企画として、 福岡県で太陽の家 グループの広報活動 を行いました。参加 したのは、太陽の 家職員の古手川さん と清水さん、オム ロン太陽の中野さん、ホンダ太陽の山村さん、富士通エフ サス太陽の佐藤さん、三菱商事太陽奥武の6名で、福岡県 障害者職業能力開発校様(北九州市)、総合せき損センター様 ★工芸科オリジナルマグネット★ ★調理教室開催★ 3月6日愛知太陽の家食堂で、今年度2回目の調理教室を 実施しました。この調理教室は、障がいのある方が地域で 生活する際に役立ててほしいとの目的で始めました。 今回の参加者は7名で、チャーハン、中華スープ、焼き ぎょうざ、野菜サラダに挑戦しました。 まず始めに、作り方の説明を行い、調理作業は全員が参加 できるようにメニューごとに切る、炒める、焼く、味見、盛り 付けと順に行いました。調理作業は個人差もあり慣れない 手つきでしたが、次第に上手になりみんなで助け合いながら 進めていきました。今回メインである焼きぎょうざは、皮も 破れず美味しそうな焦げ目もつき上手く焼くことができま した。料理は完食で、ケガもなく有意義に調理教室を終える ことができました。この調理教室を機会に調理の楽しさを 実感し、また興味をもっていただき、食生活に役立てて欲しい と思います。今後 も色々なメニュー で調理教室を 実施していきます ので、多数の ご参加をお待ち しております。 (愛知事業本部 栄養士 石川悦子) 太陽の家工芸科では様々な種類のオリジナルマグネットを 製作しています。このマグネットは歴史資料館で販売され ており、施設を訪れる見学者に大変に人気があります。今 話題の「シンフロ」や「おんせん県」のマグネットも作って います。また、4月からは別府市のキャラクターである 「べっぴょん 」を新商品として販売する予定です。 マグネットを買いたい方、見たい方は是非、歴史資料館 (9時∼12時、13時∼16時)へお越しください。また、 別府事業本部就労支援2課へお問い合わせください。 ※シンフロ… 大分県が制作した、温泉でシンクロナイズド スイミングという意味で、インパクトのある 映像が話題になっている。 2/16∼3/15 主な来訪者[2/16∼3/15] 別 府 2/16 2/29 〃 3/ 2 3/ 7 〃 〃 3/ 9 3/10 愛 知 2/26 3/ 1 3/ 7 京 都 2/17 2/19 〃 2/23 〃 2/26 2/29 3/ 2 3/ 3 3/ 4 3/ 9 社会福祉法人21世紀会 13人 大田区嶺町民生委員 18人 社会貢献支援財団 池田様 HIヒロセ 広瀬社長他 2人 ハートインリズミック 17人 筑波大学 大学院生 ミーさん 公益財団法人全国重度障害者雇用事業所協会 25人 鹿児島県肝属郡肝付町民生委員 20人 豊後高田市香々地地区民生委員 16人 知多郡阿久比町社会福祉協議会 31人 学校法人・専門学校名古屋医専 作業療法学科 24人 居宅介護支援事業所 みらいあ 4人 御所市民生児童委員協議会 30人 日本知的財産協会 5人 住友化学グループ労働組合協議会 28人 堀場製作所 4人 若狭ロータリークラブ 7人 大阪同和・人権問題企業連絡会 11人 ワークスアプリケーションズ 4人 枚方市中宮北校区福祉委員会 30人 高田校区人権推進協議会 14人 中国江蘇省障害者連合会 5人 サンアクアTOTO(株) 5人 京 都 3/10 〃 3/11 〃 〃 3/14 3/15 一般財団法人海外産業人材育成協会 21人 韓国生産性本部 17人 一般財団法人海外産業人材育成協会 21人 日本ナレッジ・マネジメント学会 19人 日本創造学会 17人 富士通エフサス太陽株式会社 3人 富士ゼロックス株式会社 3人 在籍者数 区 分 就 労 移 行 支 援 就労継続支援B型 障 害 者 支 援 施 設(ゆ た か) 障 害 者 支 援 施 設(ゆ う わ) 介 護 施 設 施設利用者小計 就労継続支援A型 (サンストア) 就労継続支援A型 (福祉工場) 関 連 企 業 事 務 局 雇用労働者小計 合 計 2016年3月1日現在 別府・大分 7 184 40 0 22 253 21 (6) 43 (9) 512 (253) 149 (138) 725 (406) 978 (406) 日出 0 0 0 78 0 78 0 0 0 0 171 (61) 67 (65) 238 (126) 316 (126) 杵築 0 0 0 0 79 79 0 0 0 0 0 (0) 56 (56) 56 (56) 135 (56) 愛知 0 34 0 0 0 34 0 (0) 82 (15) 89 (7) 23 (21) 194 (43) 228 (43) 京都 0 61 0 0 0 61 0 (0) 89 (26) 36 (19) 23 (21) 148 (66) 209 (66) 計 7 279 40 78 101 505 21 (6) 214 (50) 808 (340) 318 (301) 1361 (697) 1866 (697) ( ) :障がいのない人 再掲 日出はソニー・太陽 ㈱ のみ 川崎は別府に含む。 「太陽通信」 (毎月発行) 発行責任者/中村太郎 編 集/人事・広報課 印 刷/㈱電子印刷センター 発行/〒874−0011 大分県別府市大字内竈1393番2 社会福祉法人太陽の家 TEL:0977(66)0277 FAX:0977(67)0453 E-mail:[email protected]
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