平成２７年５月１３日 地下鉄鶴舞線の新造車両Ｎ３０００形の搬入について 鶴舞線車両の更新のため、平成２３年度より毎年度導入している新造車両１編成を 搬入しますので次の通りお知らせします。 新造車両 N3000 形の特徴 (1) 車両デザイン ・従来車両から車両デザインを変更し、電光式の行先表示を装備しています。 (2) バリアフリー化の推進 ・車内案内には、お客様に一度に多様な情報を視覚的に提供できる液晶式車内案 内表示装置（ハッチービジョン）を設置しています。 ・車いすスペースを各車１カ所設置しています。（従来の３倍） ・車両の床とホームとの段差を、縮小しています。 ・７人掛け腰掛には、縦手すりを設けています。 (3) 環境にやさしい車両（省エネルギー） ・最新の技術導入を行い、電力使用量を削減します。 (4) 安全性の向上 ・万一の火災発生時に、煙の広がりを止めるため連結部に扉を設置しています。 ・車両運行状況を記録する運転状況記録装置を装備しています。 (5) 利便性、快適性の向上 ・車両毎に、きめ細かく空調（クーラー）を行います。 １ 車 両 形 式 Ｎ３０００形 ２ 搬 入 車 両 １編成・６両組成 定員：先頭車１３６人、中間車１４７人（１編成の定員：８６０人） 長さ 約２０ｍ×幅 約２．７５ｍ×高さ 約４．１ｍ （1 編成の全長：約１２０ｍ） ３ 購 入 価 格 ４ 今後の予定 約７億 8 千万円（1 編成） 検査、試運転等を経て、平成２７年６月から営業運転を行なう予定。 ５ Ｎ３０００形車両について (1) 車両デザイン ・行先表示は、電光（LED）式の行先表示としました。 ・外観は、側面の扉、窓の配置及び正面非常扉の位置については、既存の ３０５０形と同様としていますが、先頭部分は垂直方向に後退角を持たせた 形状としています。 ・外観配色は、ステンレスの無塗装とし側面窓上下には鶴舞線のラインカラーで ある青色の帯を配し、既存の３０５０形との連続性を確保しつつ、側面の 扉にも帯を配しています。 ・シートや床、壁、貫通扉のガラス衝突防止パターンの模様には、 「有松絞り」の 柄を現代的にアレンジして用いています。 (2) バリアフリー化の推進 ・車内案内には、お客様に一度に多様な情報を視覚的に提供できる液晶式車内案 内表示装置（ハッチービジョン）を扉の上部に１両全８カ所のうち４カ所に設 置しています。 ・車いすスペースを各車１カ所設置（従来の先頭車・最後尾車の２カ所を、 各車両に設置し、６カ所３倍へ）し、どの車両でも快適にご利用いただけます。 ・車両の床とホームとの段差を従来より１０ｍｍ縮小し、どなたにも乗り降りし やすくしています。 ・聴覚障害者等が車内外からドアの閉のタイミングを確認できるよう、乗降口 上部にドア閉動作開始ランプを取り付けています。 ・シートは区分を明確にするため簡易バケットタイプとし、７人掛けには 縦手すりを両端の２カ所に加えて更に２カ所設けています。 (3) 環境にやさしい車両 最新の技術導入を行い、現状の３０５０形以上の高効率な機器を採用して 電力使用量の削減を図っています。 (4) 安全性の向上 ・火災対策のため客室にはより燃え難い材質や煙や有毒ガスの発生量が極めて 少ない材質を使用しています。 ・火災対策のため煙が連接した他の車両への広がりを防ぐため、連結部には 全て扉を設けています。 ・列車の速度、ブレーキ、自動列車制御装置の速度規制値、車両の状態などを ０．２秒ごとに記録する運転状況記録装置を装備しています。 (5) 利便性、快適性の向上 ・各車両にマイコン制御の空調（クーラー）を導入し、車内温度のほか、車外 温度、湿度センサー、乗車率に合わせたきめ細かい制御を各車で行ないます。 （これまでは、室内温度センサーのみで設定していました。温度は２８度設定です。 ） 車両諸元比較 Ｎ3000 形車両 車両形式 鶴舞線既存車両 Ｎ3000 形 3000 形（3100 形-3200 形-3100A 形-3200 形-3700 形-3800 形） (Ｎ3100 形-Ｎ3200 形-Ｎ3300 形-Ｎ3400 形-Ｎ3700 形-Ｎ3800 形） 3050 形（3150 形-3250 形-3350 形-3450 形-3750 形-3850 形） 3.0 km/h/s（0.833 m/s2） 常用最大ブレーキ 3.5 km/h/s（0.972 m/s2） 非常ブレーキ 4.0 km/h/s（1.111 m/s2） 車両性能 加速度 減速度 同 左 車両寸法 長さ 約 20 m×幅 約 2.75 m×高さ 約 4.1 m 床面高さ 1,090mm（ホームとの段差 50mm） 長さ 約 20m×幅 約 2.75 m×高さ 約 4.1 m 3000 形 床面高さ 1,138mm（ホームとの段差 98mm） 3050 形 床面高さ 1,100mm（ホームとの段差 60mm） 質 量 1 編成 6 両 196.9t N3100 形：31.0 t、N3200 形：35.6 t、N3300 形：34.7 t N3400 形：28.5 t、N3700 形：35.7 t、N3800 形：31.4 t 3000 形 3050 形 定 員 先頭車 136 人（座席 45 人、立席 91 人） 中間車 147 人（座席 51 人、立席 96 人） 3000 形 3050 形 車体構造 ステンレス構体 1 編成 6 両 1 編成 6 両 先頭車 中間車 先頭車 中間車 226.9 t 188.0ｔ 130 人（座席 48 人、立席 82 人） 140 人（座席 54 人、立席 86 人） 138 人（座席 46 人、立席 92 人） 152 人（座席 54 人、立席 98 人） ステンレス構体 外 観 ステンレスの無塗装に鶴舞線ラインカラーである青色の帯を ステンレスの無塗装に鶴舞線ラインカラーである青色の帯を 窓下だけでなく、上にも入れアクセントを付けています。 窓下に入れ、無塗装の単調さを解消しています。 先頭車前面は、垂直方向に後退角を持たせた形状として います。 車 内 ７人掛（１人の幅 460 ﾐﾘﾒｰﾄﾙ）と３人掛の腰掛を基本とし、 ７人掛（１人の幅 443 ﾐﾘﾒｰﾄﾙ）と３人掛の腰掛を基本として 各車両に車いすスペースを設けています。また７人掛腰掛には います。一部の編成の先頭車に車いすスペースを設けていま 縦手すりを両端の２カ所に加えて更に２カ所設けています。 す。 （外観） （車内）
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