創世記7・8章 - 神のしもべ長崎教会

創世記 第 7 回 レメクには 77 倍
「セツにもまた男の子が生まれた。彼はその子をエノシュと名づけた。その
とき、主の御名によって祈ることを始めた」
創世記 第 8 回 エノクは神とともに歩んだ
「エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった」
創世記5:24
創世記4:26
アダムの子孫は、系図をたどれるほどに増え広がりました。アダムの系
神様の警告にもかかわらず、アダムの息子カインは、神へのささげ物の
図を見ると、神はアダムを神に似せて創造され、アダムと名づけ祝福され
ことで弟アベルを殺害しました。このため、カインは、土地からのろわれて
ました。そして、アダムから女を造られたのです。アダムの系図は、子ども
しまい、耕すことができなくなり、さすらい人となりました。これは、カインの
のセツから始まります。カインがアベルを殺し、カインが追放さたため、あと
罪に対する神の裁きでした。しかし、カインは自分の咎が大きすぎると言い、
を継ぐ者は、セツでした。アダムは沢山の息子娘を産み、930 歳で死にまし
神によってさすらい人となったと言い、復讐されると嘆きました。罪を悔い
た。とても長生きですが、1000 年までは生きていません。そして、罪のため
改めるどころか、神に不平を言ったのです。愛の神は、カインを殺すもの
でしょうか、後を継ぐ長男の年齢は、5代目のマハラルエル(「神の賛美」
は 7 倍の復讐を受けると語られ、しるしを与え守ってくださいました。
の意味)までだんだん少なくなっています。とろが、6 代目のエレデは 962
カインは、主の前から去りエデンの東のノデに住み、子を産みました。子
歳まで生き、アダムより長生きでしたので神に祝福されたのでしょう。
孫のレメクは 2 人の妻を持ち、一夫多妻の始まりとなりました。また、その
そして、7 代目のエノクが生まれました。エノクの人生はそれまでの人た
子どもは、天幕に住み、家畜を飼う者の先祖、竪琴と笛を巧みに演奏する
ちとは全く別の歩みです。神とともに歩んだと書かれているので、特別な神
者の先祖となりました。また、鍛冶屋となり武器を作る者となりました。いず
からの恵みの人生だったと思われます。神とともに歩むというのは、神を
れも自分達の力でつくりだしたもので、産業や文化の発祥となりました。
第一にして、礼拝していくことですから、祭司職のスタートかもしれません。
しかし、レメクは、自分の声を聞けと言って、傷には命を持ってつぐなわ
また、365 歳で神が取られたのでいなくなったとありますから、死なずに永
せるという必要以上の罰を与えることとしました。神様がカインを守るため
遠の歩みに入った特別な人で、神が働かれていますから、信仰がポイント
に言われた 7 倍の復讐が、レメクは、ひとりの命に対して 77 人の命を要求
だったことが分ります。エノクの子メトシェラは、969 歳で長寿記録を達成し、
する復讐へと代え、戦争と支配の道を歩み始めたのです。
9 代目はレメクですが、カインの家系の 7 代目と同じレメクという名前である
神から離れた者は、自分の力に頼って、さらに神から離れることになり
ことに気が付きます。しかし、カインの家系のレメクは 77 倍の復讐といい大
ました。一方、神の前にへりくだって生まれたアダムの 3 人目の息子セツ
量殺人へと進みますが、セツの家系のレメクは、神の慰めを期待してノア
には、エノシュが生まれ、その時から人々は神の名によって祈り、礼拝を
を生み、777 歳でなくなりました。7 は完全数ですから、特別な恵みがあり
始めました。信仰が恵みを受けるポイントです。 TLCCC 厚木教会
ます。アダムの系図は神とともに歩む系図です。 TLCCC 厚木教会