LanScope Cat6 - エムオーテックス株式会社

LanScope Cat6
バックアップDBの参照手順書
(SQL Server版)
2008年11月21日
第4版
エムオーテックス株式会社
【改版履歴・目次】
【改版履歴】
改版No
1
2
ページNo
3
4
変更内容
制定
2 商標に関する記述の修正
資料名を「バックアップDBの参照手順書」に変更。/目次のページ数を変更。
1,2,3,4 /文章を訂正。/DBのバックアップ手順に変更。
3 誤植修正
日時
2008/04/09
2008/07/08
2008/11/20
2008/11/21
【目次】
第1章 LanScope Catマネージャのデータベースについて ・・・・・・・・・・P.3
●この章では、統合マネージャのデータベースの種類、その用途などについて説明しています。
第2章 データベースをバックアップする ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.4
●この章では、バックアップの手順について説明しています。
第3章 バックアップDBファイルの参照方法 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・P.5
●この章では、統合マネージャのDBをDatファイルでバックアップした場合の参照手順を
SQL ServerとMSDE/SQL Server 2005 Express Editionの場合に分けて説明しています。
本資料で使用される各社の社名および製品名は、各社の商標または登録商標です。
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本ソフトウェアの仕様ならびに本書の記載内容は、予告なしに変更することがあります。
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本書は、データベースソフトがSQL Serverをご利用の場合のバックアップ手順を記載しています。
Oracle Databaseをご利用の場合は、本書をご利用にならないでください。
第1章 LanScope Cat6マネージャのデータベースについて
LanScope Cat6では、バックアップを自動で実行させることが可能です。
LanScope Cat6では各サブマネージャがクライアントから収集したデータは全て統合マネージャのDBに集まります。
その為、DBのバックアップおよび参照は統合マネージャのDBを使用します。
ここではまず、統合マネージャのDBの種類について説明します。
【統合マネージャのデータベース】
データベース名
用途
保存日数
備考
LSPMMS_ALM
資産アラーム用
62日
-
LSPMMS_AP**
アプリケーションマスタ
AP稼働ログ
62日
登録したサブMgrの数だけ作成される。AP01はサブMgr1用、AP02はサブ
Mgr2用、AP99はスタンドアロン用で固定。
LSPMMS_AP****
AP稼働集計
13ヶ月
登録したサブMgrの数だけ作成され、月単位で集計データが格納される。例
えば、AP0101はサブMgr1の1月分集計データ、AP0210はサブMgr2の10月分
集計データが格納される
LSPMMS_APALM
AP禁止ログ
62日
LSPMMS_EVMR**
リアルタイムイベント
ファイル操作ログ
2日~90日
LSPMMS_FILE**
ファイル情報
-
LSPMMS_MAIN
インベントリ情報など
-
LSPMMS_PRN
プリントログ
62日
LSPMMS_RALMLOG
Webコンソールカレンダ
用資産アラームログ
62日
LSPMMS_RAPALM
Webコンソールカレンダ
用AP禁止ログ
62日
LSPMMS_RPRNALML
OG
Webコンソールカレンダ
用プリントアラームログ
62日
LSPMMS_RWEB
Webコンソールカレンダ
用Webアラームログ
62日
LSPMMS_WEB**
Webアクセスログ
2日~90日
Web監視機能を購入している場合、登録したサブMgrの数だけ作成される。
例えば、WEB01はサブMgr1用、WEB02はサブMgr2用。
LSPMMS_SVR**
サーバアクセスログ
2日~90日
サーバ監視機能を購入している場合、登録したサブMgrの数だけ作成される。
例えば、SVR01はサブMgr1用、SVR02はサブMgr2用。
LSPMMS_NEWAPLOG
アプリケーション新規
起動アラームログ
62日
LSPMMS_RDTC
Webコンソールカレンダ
用接続アラームログ
62日
LSPMMS_DTC**
接続ログ
2日~90日
-
登録したサブMgrの数だけ作成される、例えば、EVMR01はサブMgr1用、
EVMR02はサブMgr2用、EVMR99はスタンドアロン用で固定。
-
エージェントの一覧、設定情報はすべてこのDBに格納されている。
-
ー
-
-
-
-
-
不正PC検知機能を購入している場合、登録したサブMgrの数だけ作成される。
例えば、DTC01はサブMgr1用、DTC02はサブMgr2用。
※これらのデータベースは全て、SQL ServerのDBファイルとして、統合マネージャのインストールフォルダにあります。
SQL Serverのファイルはデータファイル(拡張子:mdf)とログファイル(拡張子:ldf)で構成されています。
3
第2章 データベースをバックアップする
LanScope CatマネージャのDBをバックアップは、統合コンソールの環境設定のバックアップ機能を
使用してDBのバックアップを行なってください。
ローカルフォルダを指定します。
スケジュールの時間帯は、他の夜間時に実行
している処理と重ならないように設定します。
※日付更新処理(0:00)やスケジュール更新など
常に「上書きする」を選択してください。
※フルバックアップを行なっています。
★補足:ネットワークドライブなどにDBをバックアップしたい場合は、
1度、ローカルのフォルダにバックアップした後に、コピーコマンド
などでネットワークドライブなどにコピーしてください。
例:ネットワークドライブ(Z:¥)の場合の一例
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第3章 バックアップファイル(DATファイル)の参照方法
保存日数を過ぎた過去のログについては、バックアップDBから参照することとなります。
ここでは過去のリアルタイムイベントログを参照するための手順について説明します。
d:¥backupにリアルタイムイベントのバックアップファイルLSPMMS_EVMR01.datがあるとします。
このバックアップファイルをSQL ServerのDBにリストアして、ログを参照します。
リストア先となるデータベースを予めSQL Serverに作成しておき、そのデータベースにバックアップDBをリストア
します。以下の①→②の流れで準備をします。
【イメージ図】
d:¥backup
d:¥restore
LSPMMS_EVMR01.dat
d:¥restore
BAK_EVMR01.MDF
BAK_EVMR01.LDF
参照
SQLServer
リストア
②
①
登録
(SQL Server 2000/ 2005で運用している場合の例)
統合マネージャサーバーでバックアップデータを参照するとします。
※SQL Server 2005 Express Editionをご使用の場合は12ページをご参照下さい。
1.統合マネージャサーバーのインストールフォルダ
¥EVENTMRMASTERフォルダを開く。
2.フォルダを開くと、LSPMMS_EVMR00.MDF、
LSPMMS_EVMR00.LDFがあります。
D:¥restoreフォルダにコピーし、ファイル名をそれぞれ、
BAK_EVMR01.MDF、BAK_EVMR01.LDFにリネームする。
3.スタート-プログラム-Microsoft SQL Serverより
クエリアナライザを開き、SQL Serverに接続する。
SQL Server 2005を使用している場合は、スタート-
プログラム-Microsoft SQL Server 2005から SQL Server
Management Studioを起動してSQL Serverに接続します。
※saのパスワードを設定している場合は入力後、OKとし
てください。
4.クエリアナライザが開きます。
5
クエリアナライザ
Access2000 など
5.SQLを実行し、BAK_EVMR01をSQL Serverに登録する。
※SQLを入力後、F5キーで実行されます。成功すると、
コマンドは正常に終了しましたとメッセージが表示され
ます。
この場合のSQLは以下のとおりです。
ここにSQLを入力して下さい
(DB登録時のSQL文)
sp_attach_db 'データベース名', 'mdfファイルのフルパス', 'ldfファイルのフルパス'
ここでは・・・
sp_attach_db 'BAK_EVMR01', 'd:¥restore¥BAK_EVMR01.mdf', 'd:¥restore¥BAK_EVMR01.ldf'
となります。
これでリストア先となるデータベースがSQL Serverに登録されます。
サーバーアイコンを指定して、右クリック→最新の情報に
更新を実行し、BAK_EVMR01が登録されていることを確認
して下さい。
BAK_EVMR01が登録されてい
ます。
ここにバックアップDBである、d:¥LSPMMS_EVMR01.datをリストアします。
6
(リストア用のSQL文)
restore database リストア先のDB名 from disk=’datファイルのフルパス’ with replace
ここでは・・・
restore database BAK_EVMR01 from disk=’d:¥lspmms_evmr01.dat’ with replace となります。
SQLを入力後、F5を実行すると、d:¥backup¥lspmms_evmr01.datがBAK_EVMR01にリストアされます。
クエリアナライザからBAK_EVMR01データベースを選択し、ユーザーテーブルツリーを展開、 EVENTMRを開く
ことで、ログが参照できます。 ※リアルタイムイベントのログはEVENTMRテーブルに保存されています。
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必要であればクエリを指定することで必要なログだけを抽出することもできます。
(クエリの例)
BAK_EVMR01データベースのテーブル:EVENTMRからフルパスに顧客が含まれているログだけを抽出する。
Use bak_evmr01
Select*from eventmr where フルパス like’%顧客%’
クエリ指定後、F5ボタンを押すことでクエリが実行され、抽出結果が、結果グリッドに表示されます。
Where句を複数設定することで、任意にバックアップデータから必要なログを抽出することができます。
結果グリッドでログを反転表示させ、右クリック→すべて選択→名前をつけて保存より、CSV形式で抽出
結果を出力して下さい。
8
(MSDE2000/SQL Server 2005 Express Editionで運用している場合の例)
統合マネージャサーバーでバックアップデータを参照するとします。
1.統合マネージャサーバーのインストールフォルダ¥EVENTMRMASTERフォルダを開く。
2.フォルダを開くと、LSPMMS_EVMR00.MDF、LSPMMS_EVMR00.LDFがあります。
D:¥restoreフォルダにコピーし、ファイル名をそれぞれ、BAK_EVMR01.MDF、BAK_EVMR01.LDFにリネームする。
3.コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを入力する。
C:¥osql –U sa –P
1>sp_attach_db‘bak_evmr01’,’d:¥restore¥bak_evmr01.mdf’,’d:¥restore¥bak_evmr01.ldf’
2>go
※saのパスワードを設定されている場合は、-Pの後にパスワードを入力して下さい。
(DB登録のSQL文)
sp_attach_db 'データベース名', 'mdfファイルのフルパス', 'ldfファイルのフルパス'
4.同じく、以下のコマンドを入力し、バックアップDBをリストアします。
1>restore database bak_evmr01 from disk=’lspmms_evmr01.dat’ with replace
2>go
(リストア用のSQL文)
restore database リストア先のDB名 from disk=’datファイルのフルパス’ with replace
ここでは・・・
restore database BAK_EVMR01 from disk=’d:¥lspmms_evmr01.dat’ with replace となります。
5.Access2000を起動し、「データベースウィザード、
ページまたはプロジェクト」を選択する。
6.プロジェクト(既存のデータベース)を選択し、OKを押す。
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7.任意のフォルダにADP形式のファイルを作成する。
※ここでは、d:¥restoreフォルダに
BAK_EVMR01.adpを作成するとします。
8.データリンクプロパティ画面が開きます。
①サーバー名:統合Mgrサーバーのサーバ名
②特定のユーザー名とパスワードを使用する。
③ユーザー名:sa
④パスワード:設定していれば入力する。
⑤サーバー上のデータベースを選択する。
※参照したいデータベースを指定します。
ここではBAK_EVMR01を指定します。
情報入力後、OKボタンを押して下さい。
9.BAK_EVMR01データベースへの接続が完了し、
テーブルが確認できるようになります。
10
EVENTMRテーブルを選択し、開くと以下のようにリアルタイムイベントログを参照できます。
※リアルタイムイベントのログはEVENTMRテーブルに保存されています。
SQL Serverの場合と同様、必要であれば任意に必要なログを抽出することもできます。
その場合はビューを作成し、抽出条件を指定してログを抽出して下さい。
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(ビューの作成方法)
1.オブジェクト-ビューを開く。
2.「新規作成」を選択し、ビュー1:ビューを作成する。
3.SQLアイコンを押す。
SQLクエリ入力用のウインドウに切り替わります。
抽出用のSQLクエリを指定します。
※ここでは以下の例のとおりに指定します。
SQLはここに指定します
(クエリの例)
BAK_EVMR01データベースのテーブル:EVENTMRからフルパスに顧客が含まれているログだけを抽出する。
Select*from eventmr where フルパスlike’%顧客%’
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4.SQLを指定後、ビュー1:ビューを×で終了する。
5.ビューの名前を任意に付けて、保存する。
※ここでは「ログ抽出」として保存します。
6.「ビュー:ログ抽出」が作成されます。
7.「ビュー:ログ抽出」を実行すると、顧
客が含まれるログが抽出されます。
抽出結果については、ファイル-エクス
ポートより、EXCEL、CSVなどに出力で
きます。
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(参考) EVENTMRテーブルの構造について
LSPMMS_EVMR※※..EVENTMRテーブルの構造は以下のとおりです。Where句で項目名を抽出条件
として指定することで、テーブルから必要なログを任意に抽出することができます。
番
号
項目名
データ型
1
サブマネージャNo
整数型
2
日時
日付時刻型
3
SEQNO
整数型
4
エージェントNo
整数型
5
ログオンユーザ名
文字列
7
イベント日時
日付時刻型
6
稼働時間
日付時刻型
8
イベント
文字列
9
プログラム名
文字列
10
ウィンドウタイトル
文字列
11
イベントタイプ
整数型
12
フルパス
文字列
※プログラム名またはファイル操作内容が保存されています
※操作内容またはファイルパスが保存されています
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