1. 信頼性試験条件 2. カスタム仕様設計条件

アモルファス/ダスト チョークコイル
1. 信頼性試験条件
製品の信頼性を下記試験条件にて試験しております。(カットコアは一部除く)
試験項目
準拠規格
条
件
JISC
60068-2-6
振 幅: 1.5 mm
周 波 数: 10∼55Hz(往復1分)
時 間: 合計 6時間
( X・Y・Z 方向に各2時間)
耐 衝 撃
JISC
60068-2-32
ベニヤ合板(10mm厚)へ1mの高さから3回連続して落下させる。
耐
寒
JISC
60068-2-1
温
度: -25℃ 500時間
耐
熱
JISC
60068-2-2
温
度: 120℃ 500時間
耐
湿
JISC
60068-2-3
温
湿
時
度: 55℃ 度: 95%
間: 500時間
耐
振
JISC 0025
ヒートサイクル
温
度
−25℃
室温
+120℃
室温
保 持 時 間
30分間
1分間以下
30分間
1分間以下
繰り返し数:25サイクル
2. カスタム仕様設計条件
◆ Fig.1 コイル体積とエネルギー積
(扱えるエネルギーの大きさ)の関係
① チョークコイルの要求仕様
定格インダクタンス
定格電流
コイル両端電圧
変換周波数
Ln
I n
Vo
fsw
1000
LNC462725G
LNC462715G
LNC372310G
LNC251510G
LNC221310G
アモルファス
100
エ ネ ル ギ 10
積 LNC191305G
[μH]
[A]
[V]
[ kHz ]
L n・I
n2
EI50
EI40
LNC150905G
LNC130805G
EI30
1
0.1
Fig.1 の『コイル体積とエネルギー積』のグラフを参考にエネ
ルギー積の近いコアを選びます。必要なエネルギー積は
フェライト
EI25
EI22
[mH・A2]
② コアの選定
EI60
LNC211205G
ー
日本ケミコンのアモルファスチョークコイルは
豊富な標準品を取り揃え、経済性と確実な納期でお応えしておりますが、
ご要望に応じてカスタム品もご提供いたします。
ここではカタログ記載の各種データを使ったチョークコイルの
設計方法についてご紹介いたします。
1
10
100
1000
コ イ ル 体 積 Vcoil [cm3]
2
Ln・In /1000
⑤ 巻線の確認
で計算します。
③、④ で決定された巻線仕様が実際にコアに巻線加工可能かど
うか確認します。巻線可能となる目安は導体占積率 30%以下で
す。実際に巻線を実行して判断することが肝要です。
③ 巻数の決定
選定したコアの諸仕様は各シリーズの最初に掲載されています
ので参照します。コアの仕様表からインダクタンス係数 (AL 値 )
を求め巻数 (N) を決定します。
N=
導体占積率=
Ln /AL
×巻数×100[%]
巻線できない場合は 1 ランクコアサイズを大きくするか別のシ
リーズからコアを選定し直します。
④ 巻線径の決定
チョークコイルに流れる電流の実効値 (Irms) に対して電流密度
6 [A/mm2] 前後が目安となります。
Irms
2A
3A
5A
8A
10 A
(巻線径 )2
(コア外装内径 )2
⑥ 鉄損の算出
コイル両端電圧 (Vo) と変換周波数 (fsw)、最大デューティ ( D [%])
から磁束密度 ( △ Bp-p, [mT] ) を算出します。コアの有効断面
積 (Ae [cm2]) はコア仕様表を参照して下さい。
線
径
0.6mmφ
0.8mm
1.0mm
1.3mm
1 . 0 m m x 2 パラ
Bp-p = Vo・D/fsw/Ae/N×100
求めた磁束密度から各シリーズの鉄損グラフより単位重量あたり
の鉄損を求めます。これにコア重量を乗じて鉄損が得られます。
記載内容は予告なく変更する場合があります。ご購入、ご使用の際は当社の納入仕様書をご要求下さい。本カタログと納入仕様書の記載内容に基づいてご使用下さい。
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CAT. No. 1008U
アモルファス/ダスト チョークコイル
各種チョークコイルとの特性比較
◆各種磁性材料の材料特性比較
鉄 系
高透磁率
鉄 系
超微細結晶
フェライト
アモルファス
軟磁性合金
飽和磁束密度
透
磁
率
μ(10[kHz])
PFe[mW/g]
Tc[℃]
結晶化温度
Tx[℃]
主用途
1550
1250
500
500
700
2000
5000
75000
12000
2300
10000
700
40
20
85
52
97
325
鉄系超微細結晶軟磁性合金
コバルト系アモルファス
100000
鉄系アモルファス
パーマロイ
10000
フェライト
1000
400
570
120
230
350
750
550
ー
ー
ー
ー
ー
出力平滑
チョーク
コイル
コモンモード チョークコイル
コモンモード 広帯域トランス 高周波トランス センサ
チョーク コイル コモンモード パルストランス カレント チョーク トランス
コイル 出力平滑 チョークコイル
率
キュリー温度
1000000
ケイ素鋼
磁
高周波鉄損
パワー
パーマロイ
フェライト
透
Bs[mT]
◆アモルファス合金の軟磁性材料の中の位置
ケイ素鋼
100
ダスト
低周波トランス
低周波 チョークコイル 10
0
0.5
1
磁 束 密 度
高周波トランス
◆アモルファスチョークコイルの鉄損の周波数依存性
2
1.5
Bm [ T ]
◆ノーマルモードチョークコイル用コアの電流重量特性
●フェライトチョーク、ダストチョークとの比較
Bm = 100 [mT]、磁束波形:正弦波
1000
1000
透
ダストチョーク
鉄 磁
ノンギャップタイプ
損
100
率
CMシリーズ
ギャップタイプ
PFe
鉄系アモルファス
TMシリーズ
Fe-Si-Al
100
10
ダスト
フェライトチョーク
Mn-Zn, パワーチョーク用
[W/kg]
1
1
10
100
周 波 数
フェライト
10000
1000
f [kHz]
10
0
800
1600
2400
3200
4000
4800
5600
6400
7200
8000
重 畳 磁 界 Hb [A/m]
◆アモルファスチョークコイルのインダクタンス電流重畳特性
●温度依存性:コア温度、25,100
[℃ ]
120
イ 100
ン ダ ク 80
タ ン 60
ス 相 40
対 値 [%]
アモルファス
25℃
フェライト
25℃
アモルファス
100℃
20
0
フェライト
100℃
0
50
100
150
200
250
重畳電流(定格電流に対する相対値) Ib [%]
記載内容は予告なく変更する場合があります。ご購入、ご使用の際は当社の納入仕様書をご要求下さい。本カタログと納入仕様書の記載内容に基づいてご使用下さい。
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CAT. No. 1008U