設立準備会を開くためのヒント

新ロータリークラブ
設立準備会を開くためのヒント
役立つ情報
クラブ設立には最低20人の会員が必要ですが、創立会員となる人が数人(通常、8~10人程度)集ま
ったら、設立準備会を開くことができます。準備会では、例会の場所と時間を決めたり、創立役員を
選んだり、クラブで最初の活動や親睦行事の計画を立て始めることができます。開催の形式は説明
会と大体同じです。日本では、準備会を数回重ね、正式に加盟申請書を国際ロータリーに提出する
段階になったら、クラブ発足となる「創立総会」を開く場合もあります。
設立準備会の実施
準備会では新クラブの基本的な事項を決定します。
••例会の場所を決める。
••例会の曜日と時間を決める。
••創立役員(会長、幹事、会計など)を決める。
••クラブの最初のプロジェクトのアイデアを出し合い、実施に向けて今後数カ月間の計画を立てる。
••役員以外の役割(会場監督、例会の食事その他の手配担当者など)を決める。
ロータリーでの経験から何を得たいのかを新会員に挙げてもらい、全員がクラブで何らかの役割を
担うようにする。
温かい雰囲気で 地域に貢献する機会
必ず全出席者を紹介し、創立会員の一人であること
をしっかりと実感してもらうことが大切です。新クラ
ブの成功に重要な要素の一つは、初対面の会員同
士のつながりと友情を促すことです。
地域社会のニーズ調査を実施したり、地元の人びと
にニーズを尋ね、今後の活動の案をいくつか挙げま
す。さらに、会員が費やせる時間、スキル(技能)、
資金などを調べるための調査も行いましょう。候補
として挙がった活動案から3つほど選び、今後の実
行スケジュールや担当者を話し合って決めます。
ガバナー補佐かガバナーを招き、地区とは何か、地
区がどのようにクラブをサポートできるかを話して
もらうとよいでしょう。
設立準備会を開くためのヒント 1
808D-JA—(316)
親睦行事
クラブの財務
会員間や地元の人びととの親睦を深めるための行
事を行いましょう。候補としていくつか案を挙げ、そ
の中から3つの案を選んで仮の日程や準備担当者
を決めます。
会費に含まれる費用(クラブが国際ロータリーに払
う「人頭分担金」と地区に払う「地区人頭賦課金」
など)について説明しましょう。また、入会金をクラ
ブが設定することもできます。入会金と会費の金額
は、設立準備会で決めてください。人頭分担金を
新クラブ加盟金と同時に支払う場合もあるため、会
員からの会費はその前に集めておくことをお勧めし
ます。
選挙
正式なロータリークラブとなるために、クラブの理事
会を設置する必要があります。理事会には、会長と
幹事に加え、会計、会員増強委員長、ロータリー財団
委員長などを加えることができます。新クラブ設立に
は20人の創立会員が必要ですが、創立役員の選出
は20人に達していなくても行うことができます。
役員の責務内容は、ウェブサイトの「クラブの役割」
のページをご覧ください。これらの役割を担うこと
に関心のある人を選びます。一つの役職に対して2
人以上の人が関心を示した場合には、口頭または
無記名投票で選挙を行います。
また、
「推奨ロータリークラブ細則」を参考にして
細則を作成し始めることもできます。
会員はロータリー雑誌の講読が義務づけられてお
り、
『The Rotarian』誌(英文)かロータリー地域雑
誌(日本の場合は『ロータリーの友』誌)のいずれか
の購読料を支払う必要があります(両雑誌を講読す
る場合は両方を支払う)。
『The Rotarian』誌の購
読料はクラブが人頭分担金に添えて国際ロータリー
に支払います。
『ロータリーの友』誌の購読料は、ロ
ータリーの友事務所より別途請求されます。
次回の準備会
次回の準備会の日程と場所を決めましょう。
準備会の後で
準備会の後、または別の日に新クラブ役員の研修を行いましょう。
「クラブを成功に導くリーダーシッ
プ」シリーズに、各役員の役割と責務が詳しく記載されています。また、ロータリーウェブサイト(www.
rotary.org/ja)のMy ROTARY画面上メニュー「ラーニング&参考資料」にある「役割別」からも、役
員や新会員用の情報がご覧いただけます。さらに、ロータリーが発行する各種ニュースレターを受信
すれば、ロータリーの知識をさらに深めることができるでしょう。
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