3. マザーボードの構成

3.
マザーボードの構成
3-1. CPUソケット
CPUをマザーボートに取り付けるための部品です。
現在主流は、LGA775(Intel系)とSocket AM2(AMD系)です。
それぞれのソケットに対応したCPUを接続することが出来ます。
●LGA775
●Socket AM2
種類によってピンの数や配列が違っているため、違うタイプのCPUは取り付けできないようになっています。
3-2. メモリスロット
メモリ(DDR SDRAM、DDR2 SDRAMなど)を挿すスロットです。
メモリスロットの数はマザーボードによって異なり、通常は2∼4本設置されています。
メモリスロット内部には切りこみがあり、メモリの切りこみに合わせて取り付けることで、逆向きには挿せないようになっ
ています。
(万が一、逆向きに挿したり、斜めに挿したりしますとメモリが焼損しますのでご注意ください。)
※SDRAM、DDR SDRAMの間に互換性はありません。
DDR2 SDRAMスロット
DDR SDRAMスロット
3-3. 拡張スロット
拡張カードを挿すためのスロットです。
●AGPスロット ……………………………ビデオカードを挿します。
●PCIスロット ……………………………最も汎用性の高いスロットで、ビデオカード、サウンドカード、モデムカード、ネ
ットワークカード、SCSIカードなど多くの種類のカードを挿せます。
●PCI Express(PCI-E)スロット ……x16スロット(長いスロット)にはビデオカードを挿します。
x1スロット(短いスロット)にはネットワークカード等の拡張カードを挿します。
PCI
AGP
PCI
PCI Express x1
PCI Express x16
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マザーボードの構成
3-4. IDEポート、FDDポート、シリアルATAポート
IDEポート………………ハードディスクドライブ、CD-ROMドライブなどを
接続するポートです。
IDEポート(奥)
Serial ATAポート(手前)
シリアルATAポート …現在のIDEポートをさらに高速化した次世代の汎用
ポートです。
FDDポート ……………フロッピーディスクドライブを接続するポートです。
従来のIDE(パラレルATA)ポートや次世代のシリアルATAポートはマザー
ボードに標準で搭載されているポートの他に、拡張ATAコントローラのポー
トが別途搭載されている場合があります。
この拡張ポートに接続したHDDにOSをインストールする場合は40ページの
ようにインストール途中で拡張ATAコントローラ用のドライバをインストー
ルする必要がありますのでご注意下さい。(標準のポートでもRAID機能を有効にした
シリアルATA接続端子
(ハードディスク側)
シリアルATA
コネクタ
シリアルATA
電源端子
Promise製
S-ATA RAID & ATA133
コントローラチップ
場合は、拡張ATAコントローラと同じ扱いになります。
)
1つのパラレルATAポートには2台までIDEデバイスを接続する事ができ、
シリアルATAポートには1台のみシリアルATAデバイスを接続する事ができ
ます。
3-5. ジャンパーピン、ディップスイッチ
使用するCPUや使用したい機能によって設定を変更するためのピン(ス
イッチ)です。
最近のマザーボードでは、BIOS設定画面で各種設定を変更できるように
なっているため、ジャンパー(ディップスイッチ)を変更することはあま
りありません。
3-6. ATX電源コネクタ
ATXタイプの電源ユニットから電力を供給するためのコネクタです。
このコネクタには「爪」があり、誤った向きには挿せないようになっています。
一般的なATX電源コネクタ
ATX補助電源コネクタ(Pentium4マザーボード等で使用) AUX
3-7. 外部コネクタ
●PS/2キーボードコネクタ(写真左下の円形:PS/2キーボードを接続します)
●PS/2マウスコネクタ(写真左上の円形:PS/2マウスを接続します)
●USBコネクタ(写真右下4つの長方形:USBデバイスを接続します)
●パラレルポートコネクタ(写真左上の台形:プリンターやスキャナなどを接続します)
●シリアルポートコネクタ(写真左下の小さい台形:モデム、TA、シリアルマウスなどを接続します)
●VGAコネクタ(マザーボード上にビデオカード機能が搭
載されてる場合は、2つあるシリアルポートの右側がVGA
コネクタになります:ディスプレイモニタケーブルを接続
します)
●オーディオコネクタ(写真右:マザーボード上にサウンド
機能が搭載されている場合、Line-In(青)
、Line-Out(緑)、
マザーボードの種類により、これら外部コネクタの装備内容が異なります。
Mic-In(赤)となります。)
詳しくはマザーボードに付属のマニュアルをご覧ください。
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