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公益社団法人岐阜県宅地建物取引業協会
平成27年度事業報告書
自 平成27年4月1日
至 平成28年3月31日
我が国経済は、引き続き、大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略を
柱とする経済財政政策の推進により、デフレ経済からの脱却を目指すものの、個人消費及び民間設
備投資の回復には遅れがみられている。
こうした中、政府は、「一億総活躍社会の実現に向けて緊急に実施すべき対策」を取りまとめ、
希望を生み出す強い経済、夢をつむぐ子育て支援、安心につながる社会保障の新三本の矢による新
たな成長戦略を打ち出すこととなった。
不動産業界では、平成28年の地価公示の全国平均が、全用途平均で昨年までの下落から上昇に転
じており、地方中枢都市では全ての用途で三大都市圏を上回る上昇を示し、地方圏のその他の地域
においても全ての用途で下落幅が縮小した。岐阜県においては、岐阜市や大垣市、多治見市の駅周
辺といった利便性や住環境の良い地点に上昇が集中しており、山間部が下落するなど二極化の状態
が続いている。
このような状況下、本会は、平成27年度事業計画に基づき宅地建物取引の安全と公正を確保し円
滑な取引の推進と消費者保護を図ることを重点として各事業を実施した。
消費者保護事業については、不動産無料相談の拡充及び空き家問題に対応するため「空き家・す
まい総合相談室」へ相談員を派遣するとともに、消費者セミナー及び巡回調査等を実施し、トラブ
ルの未然防止に努めた。
情報提供事業については、ハトマークサイト・レインズなどの流通事業の利用促進による公平・
公正な取引や不動産流通の円滑化に努めるとともに、ホームページや広報誌等を通じて不動産関係
法令の改正情報等の周知を行った。また、危険ドラッグの濫用防止を図るため、岐阜県、岐阜県警
察と「危険ドラッグ等の販売防止に関する協定」を締結した。
人材育成事業では、県下統一研修会、支部研修会及び基礎教育研修会を開催して専門的知識の習
得と資質向上に努めた。さらに、宅地建物取引士法定講習及び宅地建物取引士資格試験の受託業務
を適切に実施した。
共益・組織事業では、宅地建物取引士賠償責任補償制度の加入募集をはじめ、各種業務資料の配
布等を行うとともに、新たに富士火災宅建総代理店制度を案内し会員支援を行った。
法人管理では、
業務運営の円滑な推進及び新規免許取得者に対する入会促進等に努めるとともに、
公益社団法人として、適切な財務運営と経理処理に努めた。
平成27年度事業計画に基づき実施した各種事業の実施状況は、以下のとおりである。
1.消費者保護事業(公益目的事業)
⑴ 無料相談事業
① 不動産無料相談の実施
不動産取引に関するトラブルの未然防止を図るため、本部及び支部事務所に不動産無料相
談所を設置し、相談者に対して適切な助言を行うとともに、地方自治体及び地域イベント等
において無料相談を以下の通り実施した。また、空き家の適正管理、活用、解体等に関する
相談体制を整備することを目的に設置された「空き家・すまい総合相談室」に相談員を派遣
した。
<相談受付件数 454件>
・本
部
425件(一般相談4件、苦情相談2件、電話相談419件)
・岐阜北支部
2件(一般相談2件、2回開催)
・西 濃 支 部
1件(一般相談1件、1回開催)
・中 濃 支 部
1件(一般相談1件、1回開催)
・飛 騨 支 部
25件(一般相談25件、12回開催)
<地方自治体等での無料相談>
区
本
分
実施場所
部
岐阜中支部
岐阜南支部
岐阜北支部
西 濃 支 部
中 濃 支 部
岐阜産業会館
開催回数
相談件数
2回
3件
岐阜市役所
23 回
57 件
岐阜市役所
11 回
19 件
羽島市役所
12 回
21 件
各務原市役所
11 回
25 件
岐阜市役所
11 回
23 件
岐阜市西部コミュニティーセンター
4回
16 件
山県市役所
4回
20 件
瑞穂市総合センター
4回
6件
本巣市役所糸貫分庁舎
4回
7件
北方町生涯学習センター
4回
8件
大垣市役所
4回
8件
海津市文化センター
2回
0件
養老町中央公民館
2回
4件
垂井町長浜屋
1回
0件
垂井町朝倉運動公園
2回
4件
安八町ハートピア安八
1回
0件
大野町総合町民センター
2回
1件
池田町中央公民館
2回
10 件
関市総合福祉会館
12 回
22 件
美濃市福祉会館
2回
3件
美濃加茂市生涯学習センター
4回
3件
可児市役所
2回
4件
東 濃 支 部
多治見市役所
3回
4件
中津川市役所
3回
3件
瑞浪市役所
3回
7件
恵那市役所
3回
4件
土岐市役所
3回
4件
141 回
286 件
合
計
② 弁護士相談の実施
専門的な助言を必要とする相談に対応するため、本部において毎月第3木曜日(午後1時
30分∼4時まで)に弁護士相談を実施した。
<相談受付件数>
・27件(内、会員による相談9件、一般消費者による相談18件)
③ 不動産無料相談の周知
ホームページ、広報誌及び新聞広告に開催案内を掲載するとともに、県内の消費生活相談
窓口等にパンフレットを設置した。
④ 相談員研修会の実施
一般消費者からの多岐にわたる相談に適切な対応及び相談員に必要な専門的知識の習得を
図るため、相談員研修会を実施した。
・開催日時 平成27年9月4日
・研修科目 相談・苦情解決業務を行う上で知っておきたい知識と相談事例
・受 講 者 77名
⑵ 消費者啓発事業
不動産取引に関する正しい知識の普及・啓発を図るため、一般消費者を対象としたセミナー
を2会場において実施した。
<テーマ> マイホーム賢い人はこう買う
・開催日時 平成28年1月30日(岐阜会場)
・受 講 者 15名
・開催日時 平成28年2月11日(多治見会場)
・受 講 者 11名
⑶ 法令等遵守指導事業
① 巡回調査の実施
適正な不動産取引を推進するため、
宅地建物取引業法等で定められた事項の遵守について、
7月から10月に会員事務所の巡回調査を実施し、不適切事項について改善指導を行った。
② 適正取引の推進
不動産取引における不当な顧客の誘引を防止し、公正な取引を推進するため、新規入会者
に不動産の公正競争規約及びハンドブックを配布し規約の遵守に努めるとともに、広告表示
に関する事前相談に対応した。また、新聞広告及び折り込みチラシ等の不動産広告を調査し、
表示規約違反の疑いのある広告物等を東海不動産公正取引協議会岐阜地区調査指導委員会に
報告し、不当表示の是正に努めた。
2.情報提供事業(公益目的事業)
⑴ 情報提供及び普及に関する事業
① ホームページ(ハトマークサイト岐阜)による情報提供
一般消費者への不動産取引に係る公平・公正な情報開示を目的とした「全宅連統合サイト
(ハトマークサイト)」に参加し、その受皿となる「ハトマークサイト岐阜」において、公
正規約に準拠した県内物件情報、登録情報を利用した不動産統計情報、不動産関係法令の改
正情報など不動産に関する有益な情報の提供を行った。【年度末の利用申込会員数498名、加
入率42.7%】
② 指定流通機構への運営協力
(公社)中部圏不動産流通機構(国土交通大臣指定流通機構)のサブセンターとして、会員
の入退会及び各種変更に伴うレインズ会員情報のデータ管理を行うとともに、広報誌「中部
レインズ」の配布を行った。【年度末のIP型会員数863名、加入率74.1%】
③ 情報提供システムに関する研修会の実施
一般消費者等に正確・公正な情報の提供を図るため、各支部において「ハトマークサイト
登録システム」・「レインズIP型システム」の操作方法等の研修会を実施し、システム利
用の普及と利用促進を図った。
<支部IT研修会実施状況>
開 催 日
開 催 支 部
研
修
科
目
27.10.19
岐阜南支部
・ハトマークサイトの活用について
11.11
岐阜南支部
・ハトマークサイトPCの実施研修について
11.19
岐阜北支部
・ハトマークサイトの操作方法について
28.1.20
西 濃 支 部
・消費者ニーズの動向とハトマークサイトの活用
2.8
東 濃 支 部
・ハトマークサイトの効果的な活用
2.15
中 濃 支 部
・東日本・中部圏レインズシステムについて
2.18
飛 騨 支 部
・中部レインズ「登録・検索」システム体験
3.2
岐阜中支部
・ハトマークサイトの操作方法について
④ 広報誌等による知識の普及啓発
広報誌「宅建ぎふ」を毎月1回発行し、不動産取引に関連する多種多様な情報を提供する
とともに、
不動産取引の際の注意事項等について、地方自治体の広報に掲載し啓発を行った。
また、全宅連広報誌「リアルパートナー」及び不動産税制解説書「あなたの不動産 税金は」
の配布を行うとともに、地域イベントにおいて一般消費者への知識の普及啓発に努めた。
⑵ 不動産市況DI調査の実施
会員を対象に、県内の不動産市場の現状と将来の動向についてアンケート調査を実施し、調
査結果を会員及び報道機関等に提供した。
平成27年4月調査
平成27年10月調査
アンケート調査数
1,176会員
1,184会員
アンケート回収数
458会員
467会員
アンケート回収率
38.9%
39.4%
県全体の地価動向DI
△19.4ポイント
△19.2ポイント
⑶ 住環境形成のための情報提供事業
① 住宅確保要配慮者居住支援事業への参画
岐阜県居住支援協議会及び岐阜市安全・快適居住支援協議会に参画し、住宅確保要配慮者
あんしん居住推進事業
(国補助事業)
に係る登録等の事務の実施について協議するとともに、
外国籍県民を対象とした「可児市あんしん賃貸支援事業」の協力会員店の拡大を推進した。
(当該事業に対する需要がほぼ無くなっており、モデル事業として機能しなくなっているこ
とから本年度末をもって廃止となった。
)また、岐阜県との協定に基づき、借上げ仮設住宅と
して被災者に提供可能な民間賃貸住宅に関する情報の収集を行った。
【年度末の可児市あんし
ん賃貸住宅協力店数9社、借上げ仮設住宅に係る情報収集戸数149戸】
② 「子ども110番の家」活動への協力
地域の未来を担う子どもを犯罪の被害から守り「安全で安心して暮らせる岐阜県づくり」
に寄与するため、協力会員店の拡大を推進した。
【年度末の協力会員店数476店】
③ 反社会的勢力排除への協力
(公財)岐阜県暴力追放推進センターの相談事例や不当要求防止責任者の講習日程等を広
報誌に掲載し、反社会的勢力排除を啓発した。
④ 危険ドラッグ濫用防止への協力
危険ドラッグの濫用防止を図るため、岐阜県、岐阜県警察と「危険ドラッグ等の販売防止
に関する協定」を締結し、会員が賃貸物件を仲介する際の禁止事項等を周知した。
⑤ 公共用地代替地斡旋業務の推進
国・地方公共団体等の公共事業用地取得に係る代替地に関して、国土交通省中部地方整備
局岐阜国道事務所長からの代替地情報提供依頼に対し、会員の協力を得て代替地情報の収集
及び提供を行った。
⑥ 公的住宅及び公有地売却等への協力
各務原市市有地処分物件の斡旋業務について会員への情報提供を行うとともに、新たに美
濃加茂市と市有地売却の媒介業務に関する協定を締結した。この他、財務省東海財務局岐阜
財務事務所が管轄する県内の国有財産の一般競争入札について情報提供を行った。
⑦ 空き家情報提供事業等への協力
市町村が実施する空き家バンク事業に協力するとともに、県・市町村・民間団体で構成す
る「岐阜県空き家等対策協議会」に参画し、空き家等対策に係る対応指針及び危険空き家等
対応マニュアルの改訂について意見具申を行った。また、
「空き家等相談窓口運営委員会」の
総合相談窓口の運営及び相談対応マニュアルの改訂並びに空き家等相談窓口と連携する会員
業者の募集に協力した。
⑧ 公的審議会等への参画
県内の行政庁に設置されている公的審議会等に対し、学識経験者として会員を派遣した。
⑷ 土地住宅税制及び土地住宅政策等に関する提言活動の実施
〔税制関係〕
① 適用期限を迎える各種税制特例措置の延長
適用期限を迎える各種税制特例措置については、いずれも国民の住宅取得支援、良質な住
宅の供給・流通促進を図るうえで不可欠な措置であることから、適用期限を延長することを
提言し、以下のとおり延長された。
⒜ 新築住宅に係る固定資産税の減額措置………2年間延長
⒝ 居住用財産の買換えに係る譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例………2年間延長
⒞ 特定居住用財産の譲渡損失の損益通算及び繰越控除の特例………2年間延長
⒟ 特定の居住用財産を買換え等した場合の譲渡益課税の繰延措置………2年間延長
⒠ 新築住宅用土地に係る不動産取得税の特例………2年間延長
⒡ 住宅用土地に係る不動産取得税の特例………2年間延長
⒢ 買取再販の住宅用家屋における登録免許税の特例………2年間延長
⒣ 耐震、バリアフリー、省エネ改修工事に係る固定資産税の特例
………耐震は2年3ヶ月間、その他は2年間延長
⒤ 長期優良住宅普及の促進に関する法律に基づく認定優良住宅を新築した場合における特
例(登録免許税、固定資産税、不動産取得税)………2年間延長
② 適用期限以外の税制関係重点項目への対応
⒜ 空き家の有効活用・流動化のための措置の創設
空き家の有効活用・流動化を図るため、以下の2点を提言した結果、空き家の譲渡所得
に係る3,000万円特別控除制度が創設されることとなった。
㋐ 居住用家屋を相続し、相続後一定期間内に①耐震リフォームまたは②除却を行った場
合、工費費用の一定額を所得税から控除する制度を創設すること
㋑ 一定の空き家の売却について、譲渡所得に係る控除制度等を創設すること
⒝ 消費税率引き上げに伴う軽減税率の導入
消費税引上げを住宅にそのまま適用することは、国民生活の基本的要素である住宅の取
得をおびやかすこととなるため、消費税率10%引上げにあたり軽減税率が導入される場合
には、住宅取得も対象とすることを提言した。
⒞ 住宅ローン控除等の要件の緩和
㋐ 築年数要件の廃止
住宅ローン控除、登録免許税の特例、住宅取得資金等贈与制度等の築年数要件(20年
又は25年)を廃止し、不動産取得税と同様に昭和57年1月1日以降に新築されたもの又
は耐震基準適合証明がなされたものを特例の適用対象とすることを提言した。
㋑ 床面積要件の廃止
今後ひとり暮らし世帯の増加が予想されることから、住宅ローン控除、登録免許税の
特例、住宅取得資金等贈与制度等の床面積要件(50㎡以上)を引下げることを提言した。
⒟ 中古住宅の買取再販に係る特例措置の拡充
中古住宅の買取再販に係る登録免許税および不動産取得税の特例措置について、それぞ
れ住宅の敷地に係る軽減措置を創設することを提言した。
〔土地住宅政策等〕
① 買取再販に係る支援制度の構築
中古住宅の買取再販事業にともなう事業資金融資に係る支援措置を講じることを提言した。
② 農地法の改善
農地法第5条の農地転用許可制度について、以下の3点を提言した。
⒜ 現行制度では、非線引き都市計画区域で用途地域の定めのない区域においては、宅地造
成のみの転用は許可されないこととなっているが、建築条件付の宅地分譲等当該宅地が遊
休化する可能性が少ない場合や周辺の宅地化が相当程度進んでいる場合には、転用が許可
されるよう転用基準を見直すこと
⒝ 都市計画区域内の市街化調整区域について、都市計画法第34条11号及び12号に伴う開発
許可を得た場合には、宅地造成のみの転用を許可すること
⒞ 非線引き都市計画区域内の用途地域の定めのある区域内においては、農地転用手続きを
許可制でなく届出制にすること
③ 不動産登記制度の改善
不動産流通コストの軽減及び取引の円滑化を図るため不動産登記制度について、以下の2
点を提言した。
⒜ 登記事項証明書等の交付手数料等を引き下げること
⒝ インターネット登記情報提供サービスによって提供される登記情報について、法務局の
窓口にて交付される登記事項証明書と同様の証明機能を付与すること
④ 定期借家制度の改善
住宅ストックの有効活用を図るため、定期借家制度について以下の2点を提言した。
⒜ 居住用建物について、当事者が合意した場合には普通借家から定期借家への切替えを認
めること
⒝ 契約締結の際の書面による事前説明義務を廃止すること
⑤ 不動産任意売却促進を図るための法整備
複数の担保権等が設定されている不動産の任意売却を促進し、不動産流通活性化を図るた
め必要な法整備を行うことを提言した
3.人材育成事業(公益目的事業)
⑴ 業務研修の実施
宅地建物取引業に従事する者及び従事しようとする者の専門的知識の習得と資質向上を図る
ため、県下統一研修会及び支部研修会を実施した。
<県下統一研修会実施状況>
開 催 日
開 催
地
27.7.3 飛 騨 地 域(高 山
研
修
科
目
市)
7.6 東 濃 地 域(土 岐
市) 「平成27年度税制改正等について」
7.16 中 濃 地 域(関
市)
講
7.23 岐 阜 地 域(羽 島
市)
受講者:589名
8.12 西 濃 地 域(大 垣
市)
11.18 飛 騨 地 域(高 山
市)
11.20 西 濃 地 域(大 垣
市) 「不動産取引とコンプライアンス」
11.24 東 濃 地 域(土 岐
市)
11.26 中 濃 地 域(美濃加茂市)
12.3 岐 阜 地 域(羽 島
講
師:神谷光春税理士
師:伊藤公郎弁護士
受講者:556名
市)
28.2.19 西 濃 地 域(大 垣 市)
2.22 岐 阜 地 域(羽 島
市) 「最近の裁判事例の紹介」
2.26 東 濃 地 域(土 岐
市)
講
3.4 中 濃 地 域(関
市)
受講者:572名
師:中村伸子弁護士
3.11 飛 騨 地 域(高 山 市)
<支部研修会実施状況>
開 催 日
開催支部
研
修
科
目
27.9.17
岐阜北支部
・高齢者の不動産取引の留意点
10.19
岐阜南支部
・宅地建物取引業者の説明義務・最近の判例紹介
11.9
岐阜中支部
・土地建物等を譲渡した場合の特例、譲渡所得関係、相続税・贈与税の改正等
28.1.14
中濃支部
・「地域活性化対策に於ける行政と宅建業等」
2.2
東濃支部
・相続税について
2.25
飛騨支部
・暴力団対策について
3.14
岐阜南支部
・売買契約書の書き方について
3.15
西濃支部
・2025年の中小不動産業者のあり方を展望する
⑵ 基礎教育研修の実施
宅地建物取引業者としての倫理の徹底と業務の基本知識の習得を図るため、新規免許業者及
び初任従業者等を対象とした研修会を実施した。
<研修科目>
・
「宅地建物取引業務の知識」
・
「不動産広告について」
平成27年9月3日 受講者 38名(新規会員6名・従業者31名、既存会員・従業者1名)
平成28年3月14日 受講者 44名(新規会員3名・従業者35名、既存会員・従業者6名)
⑶ 宅地建物取引士法定講習の実施
① 宅地建物取引士法定講習
宅地建物取引業法第22条の2第2項及び同法施行規則第14条の17に基づく宅地建物取引士
証の交付に係る岐阜県知事指定講習を、国土交通大臣が定める実施要領に従い年間計画(9
回)に基づき開催した。
<受講者数 819名>
・第1回 平成27年4月8日
88名(更新
81名、新規
7名)
・第2回 平成27年4月15日
87名(更新
83名、新規
4名)
・第3回 平成27年6月25日
117名(更新 104名、新規 13名)
・第4回 平成27年7月29日
113名(更新 103名、新規 10名)
・第5回 平成27年9月7日
86名(更新
75名、新規
9名、他県
2名)
・第6回 平成27年10月2日
69名(更新
60名、新規
8名、他県
1名)
・第7回 平成27年11月12日
104名(更新
97名、新規
7名)
・第8回 平成27年12月8日
70名(更新
61名、新規
9名)
・第9回 平成28年2月23日
85名(更新
63名、新規 21名、他県
1名)
② 宅地建物取引士証の作成・交付
岐阜県の委託を受け、更新及び新規交付に係る宅地建物取引士証の作成・交付を行った。
【年間交付者数986名(内、講習受講者815名、新規1年以内・登録移転者171名)
】
⑷ 宅地建物取引士資格試験の実施
(一財)不動産適正取引推進機構の委託を受けて、宅地建物取引士資格試験の申込受付、試験
会場、監督要員の手配及び試験当日の運営等を行った。
<岐阜県における実施状況>
試験会場
岐 阜 大 学
受験申込者数
2,153
1,739
80.8 %
214
12.3 %
岐阜産業会館
372
339
91.1 %
74
21.8 %
2,525
2,078
82.3 %
288
13.9 %
(一般受験者)
(登録講習修了者)
合
計
受験者数
受 験 率
合格者数
合格率
4.収益事業
岐阜県不動産会館の事務室の一部及び研修室を他団体に賃貸した。
5.共益・組織事業
⑴ 会員支援事業
① 宅地建物取引士賠償責任補償制度の加入促進
宅地建物取引士が適正な業務を行ったのにもかかわらず、損害賠償請求を受けたときの補
償を目的とする「宅地建物取引士賠償責任補償制度」について、加入案内を配布して制度の
周知と年2回の募集を行った。【年度末の加入者数676名】
② 宅建ファミリー共済補償制度の代理店案内
賃貸物件入居者を対象とした家財補償や賠償責任補償を行う「宅建ファミリー共済補償制
度」について、代理店募集案内を配布して制度の周知と利用促進を図った。【年度末の代理
店数37社】
③ 富士火災「宅建総代理店制度」の代理店案内
代理店存続要件が大幅に緩和されている富士火災の「宅建総代理店制度」について、代理
店募集案内を配布して制度の周知と利用促進を図った。【年度末の代理店数17社】
④ 団体ガン保険の斡旋
会員の福利厚生として、パンフレットを配布して「アメリカンファミリー団体がん保険」
の斡旋を行った。
⑤ 全宅住宅ローンの利用促進
会員業者が窓口となり、業界最低水準の金利で消費者に提供することができる「全宅住宅
ローン(株)」の「フラット35」について、パンフレットを配布して制度の周知と利用促進を
図った。【年度末申込件数 103件、申込金額 2,848,180千円】
⑥ (一財)ハトマーク支援機構の提携事業の案内
会員業者の業務支援を目的に設立された(一財)ハトマーク支援機構の提携事業について、
情報誌「ハトマークフェロー」7号∼9号を配布して案内を行った。
⑦ 免許更新の案内
宅建業免許更新対象会員に、免許更新案内及び免許申請等の手引書を送付した。
⑧ 業務上有益な諸資料の作成配布
不動産手帳、支部会員名簿、支部だより等を作成し会員に配布した。
⑨ 業務関係書類の頒布及び書籍等の斡旋
報酬額規定表・取引台帳などの業務に必要な用品の頒布を行った。また、不動産取引実務
書籍や間取図作ソフト等を斡旋した。
⑩ 会員間の親睦交流
会員親睦のため、各支部において新年互礼会など懇親会の企画、実施を行った。
⑵ 入会審査業務の実施
入会申込者に対する説明・案内、入会申込みの受付、事務所調査及び入会審査を行った。
⑶ 不動産キャリアパーソン講座の受講促進
本支部窓口で案内パンフレットを配布するとともに、総会及び研修会の会場等で周知用DV
Dを上映し受講促進に努め、同講座に関する受付業務を行った。【年度末の受講者数50名】
⑷ 不動産コンサルティング技能登録制度の普及
不動産コンサルティング技能試験の案内パンフレットを会員に配布するとともに、基礎教育
講座・専門教育講座の開催を広報誌により周知した。
⑸ (一社)全国賃貸不動産管理業協会の加入促進
全宅管理の入会案内・事業案内「教えて全宅管理」を会員に配布するとともに、広報誌に入
会案内を掲載した。また、各支部の協力を得て加入促進を行った。
【年度末の会員数49名】
6.法人管理
⑴ 業務運営の円滑な推進
① 公益法人として適正な業務運営を図り、事業の効率且つ円滑な運営を推進するため、支部
との連携を図り的確な実施に努めた。なお、公益法人の運営組織及び事業活動の状況に関す
る立入検査が2月に行われ、改善を要する事項等の指摘は無い旨の通知を受けた。
② マイナンバー法に基づく制度に対応するため、
「特定個人情報の適正な取扱いに関する基本
方針」及び「特定個人情報保護規程」を制定した。
⑵ 新規免許取得業者に対する入会促進
ホームページに入会案内を掲載し、開業予定者に対し入会メリット等について周知を図り、
入会促進に努めるとともに、本会の事業を紹介した事業案内(入会案内)を作成した。
<会員の入退会状況>
平成27年度入会者数
平成26年度末
会 員 数
主たる事務所
(本店)
従たる事務所
(支店)
合 計
新規
平成27年度
退会者数
事務手数料
平成27年度末
会 員 数
1,073
38
31
7
47
1,064
103
9
8
1
11
101
1,176
47
39
8
58
1,165
※ 年度末の正会員数は1,091名
※ 組織率は約84.3%(年度末の県内宅地建物取引業者数
1,262社)
<支部別会員数一覧表>
支部
平成26年度末会員数
本店
支店
入
合計
会
退
会
移
本店 支店 本店 支店
本店
平成27年度末会員数
支店
岐阜中
141
19
160
5
1
5
1
1
-2
岐阜南
212
29
241
7
1
6
2
1
-3
岐阜北
158
18
176
5
2
9
4
3
西
濃
171
9
180
5
1
8
中
濃
205
14
219
9
2
10
東
濃
109
12
121
5
2
6
飛
騨
77
2
79
2
1,073
103
1,176
33
合計
動
本店
27
合計
140
19
159
211
27
238
157
17
174
168
10
178
2
204
14
218
2
108
12
120
76
2
78
1,064
101
1,165
-1
1
3
12
支店
5
−
−
−
−
※ 移動は、事務所の移転に伴う支部間の移動
⑶ ハトマーク等PR活動
① 岐阜放送(ぎふチャン)において、15秒CM「お応えします編」を毎月40本放映するとと
もに、JR岐阜駅前の街頭ビジョンに、毎日1時間に1回放映した。なお、3月から「ハト
マーク編」へのリニューアルを行った。
② 全宅連において、新たに作成された「新ハトマークバッジ」を、県内に本店が所在する代
表者に配布した。
③ 第39回全国育樹祭に協賛し、ハトマーク等のPR活動を行った。
⑷ 倫理・諸規程違反の防止
業界全体の社会的地位の向上と社会的信頼の確保及び会員の品位の保持と資質の向上を図る
ため、倫理規程等の違反防止に努めた。
⑸ 財務運営と経理処理
① 会務運営を円滑に遂行するため、合理的かつ効率的な予算編成及び公益法人会計基準に準
拠した会計処理を適正に行い、各事業執行の適正な予算管理を行った。
② 公益法人として財務基準に合致するよう、本部・支部の会計処理の問題点等を引き続き検
討した。
③ 保証協会の委託を受けて、本会会費と保証協会会費の一括徴収を行った。
⑹ 関係諸団体との連携強化
① 全宅連中部地区連絡会の役員合同会議に関係役員が出席し、ハトマークグループビジョン
及び公益法人運営に関する諸問題について意見交換を行った。
② 宅地建物取引士への名称変更に伴い士業団体との連携を図るため、岐阜県士業連絡協議会
に加入した。