先輩からの手紙(2015)~実習生から3年生へ~ 受験回顧録

先輩からの手紙(2015)~実習生から3年生へ~
受験回顧録
3年生の皆さん、運動部においては県総体が終わり、進路のことについて真剣に考えている時期ではないでしょうか。この時期に一番大切なこ
とは「切り換え」だと思います。受験生とはいえ、部活動引退後も西高祭や運動会など、様々な行事があります。何事も「やるからには全力で」
と言われるように、行事には全力で取り組みましょう。ただ、行事の期間についても1日の中で「行事の準備の時間」と「勉強の時間」の切り換
えがしっかりできるように気をつけてください。
もう一つ大切なことは、明確な目標、つまり志望校を決めることです。この時期だと目標は少し高めに設定するとよいでしょう。例えばテスト
で 60 点を取るために 80 点の勉強をする必要があるのと一緒です。また、目標があるのとないのとでは受験勉強への意欲が全く変わります。
次に勉強方法についてのアドバイスです。理科・社会の勉強は広く浅くするのではなく、期間を決めて単元を絞って狭く深く勉強してみてくだ
さい。ある程度完璧になったら次の単元へ進み、並行して適度に復習をするのがよいでしょう。因みに私はこの方法で夏休みの間に化学・生物を
勉強したところ、7月までのマーク模試では得点率3割前後だったのに、9月以降は安定して9割以上を取ることができました。数学については、
数をこなして様々な種類の問題に触れてほしいです。学校で使っている問題集や赤本を早めに活用してください。英語は音読がオススメです。毎
日続けないと効果が出ませんが、単語帳の例文を繰り返し音読することで同時に語彙力も増え、よいと思います。コツは「見る」「(自分の声を)
聴く」「話す」をフル活用させることです。
最後に、自分に合う勉強方法には個人差があります。ここに書いたのは一例ですので、先生や先輩の意見を聞き、自分に合った勉強方法を見つ
けてください。しっかりと目標を見つけ、最後まで諦めず頑張ってください。皆さんの健闘を心より祈っております。
私は、3年生は計画を立てることがとても重要だと思います。「早い時期から受験勉強をしておくべきだった」、という焦りは受験が近づくに
つれて強くなり、きりがありません。大切なことは、今の自分と志望校がどれだけ離れているかを知ることだと思います。模試の偏差値などを参
考にすることで、受験までにどれだけ力をつける必要があるかを知ることができると思います。しっかりと計画を立てることで、自ずと目標がで
き、モチベーションが向上しました。
また、オープンキャンパスに参加することをお勧めします。私は3年生になり、志望する学部が決まったため、オープンキャンパスに個人で参
加しました。周りは1,2年生ばかりでしたが、大学生活を想像し勉強のモチベーションを向上させるのに役立ち、価値のあるものになりました。
センター試験後の自己採点結果をもとにして受験する大学を決め出願するのですが、私は、受験のプレッシャーにより気持ちがぶれやすくなって
いました。その際に、オープンキャンパスなどの経験が精神の支えとなり、思い切って受験することができました。
徐々に焦りが強くなり、勉強時間が増えてくると思いますが、体調を崩してしまうほど詰めてしまっては元も子もありません。疲れに気付き、
しっかりと休憩をとることが大切です。受験勉強が皆さんを活かすものになることを願っています。
私の受験時代を思い出すと、「よくあんなに勉強したなあ」ということだけが出てきます。ちょうど県総体が終わった今の時期ぐらいからだっ
たと思いますが、「受験」を強く意識し始めました。
まずは私の失敗談から話しましょう。一番の失敗は、3年になってから学校の勉強(課題や定期テスト)を疎かにしていたことだと思います。
受験が近づくと、正直自分のやりたい勉強の方ばかりをやって、学校の課題や定期テストはそっちのけ状態でした。今思うとこれは非常によくな
かったです。「受験勉強」という勉強は、私はないと思っています。受験に出る問題は普段の課題やテストに出ている問題です。何か特別な勉強
をする必要はなく、普段の課題やテストをしっかりやることが受験勉強になるわけです。これを疎かにしてほしくないと強く思います。おそらく、
学校の課題や学校でおこなう対策を完璧にしておけば、合格を手にすることはできます。私の周りにもそういう人はたくさんいました。
次は成功談について話します。私はとにかく多くの時間、勉強することを意識し、実行していました。勉強時間は周りの人に負けない自信があ
りました。図書館と塾を往復する毎日で、必ず自分が最後まで残ってやっていました。そこまで頑張れたのは、やはり「第一志望の大学に行きた
い!」という強い気持ちを持っていたからだと思っています。オープンキャンパスに行き、パンフレットを読み、入学式に出席している自分を想
像し、「・・・ここしかない!!!」という感じでしたね。その気持ちをもって、毎日“一心不乱”に勉強していました。
自分の積み上げた勉強時間は実を結びました。センター試験で過去最高得点を取ることができたのがその証拠です。実は国語の点数が本当に取
れず、11月くらいまで100点を超えることがなく、ずっと足を引っ張っていましたが、夏休み・その後も地道に勉強したことで本番では8割
を超えることができました。努力が報われた瞬間でした。
結局、第一志望には受かることができませんでしたが、後悔はなかったです。自分の中で最大限勉強したと思ったからです。
今、受験に対して不安を感じている人も少なくないでしょう。まずは自分の行きたい大学を決め、そこに気持ちを持っていくことが大切だと私
は思います。それさえできれば、あとは一生懸命に勉強していくだけです。とは言え、途中でくじけそうになることもあるかもしれません。そん
なときは、周りの友達と話してみてください。共に頑張り合う仲間は本当に支えになります。励まし合い、支え合う仲間を大切にして、そして自
分の「大学に向けての気持ち」を強くもって、後悔のないようにやってみてください。応援しています。
3年生になり、日々の学習や進路面での不安が大きくなってきていると思います。模試もどんどん増えてきて忙しくなると思いますが、学校の
授業と宿題は大事にしてください。学校の定期テストの問題も、模試の問題も、基本は学校で教わったことから出ます。授業中に寝てしまう、宿
題をおろそかにしている、なんてことにならないよう生活リズムを整えましょう。プラスの勉強はそれからです。また、苦手科目を放置しないよ
うにしましょう。私は英語が苦手だったのですが、真面目に克服しようとせず、結局英語がずっと足を引っ張ることになりました。得意科目を頑
張ることは勿論大切なのですが、苦手科目の方がのびしろが大きいです。得意科目を10点上げるより、苦手科目を30点上げる方が合計得点の
アップにつながります。得意科目と苦手科目の得点差が大きい人は気を付けてみてください。本当に大変な1年になると思いますが、高校生活最
後の1年です。部活や学校行事も精一杯楽しんで、最高の思い出を作ってください。
3年生のみなさんへ
梅雨に入りましたね。朝から雨で、テンションが上がらない…なんて日もあるでしょう。そんな今、みんなにできることは、体調管理と自分仕
様の勉強方法の確立です。
体調を崩さない努力というのは、とっても重要です。授業に出られないと、その分を取り戻すのに時間がかかりますし、そのズレが後に控えて
いる予定にも影響してしまいます。だから、もちろん、頑張らなくてはならない時はありますが、体調と相談しながらにしてください。体が元気
でいるだけで、やる気キープ力や勉強の効率が違います。今日はしんどいなぁ…という日は、一日だけリラックスして、気持ちを新たに次の日か
ら頑張れるように予定を組み直す方が、私個人としては合っていて、そうしていました。
体調の管理とも関係しますが、放課後から次の日登校するまでのルーティンを早めに決めてしまいましょう。生活リズムは整っていた方が、体
が楽です。大きく分けると、朝型か夜型かということと、時間で区切るか量で区切るかということです。私は「夜型・時間派」でした。家でも学
校のように、50分勉強+10分休みで課題をし、昼休みならぬ夕休みの時間に入浴等を済ませていました。そのうち「今日は○時間目に△△の
科目をやる!」という自分だけの時間割を考えるのが、ちょっと楽しくなったりしていました。前述からもわかるように、私は何かモチベーショ
ンがないと頑張れない気分屋なので、休み時間には録画してあるドラマを10分だけ見て、続きは次の休み時間、という感じで、なんとか続ける
ことができました。自分の性格や、生活リズムに合わせて勉強方法を確立していってください。夏休みの補習くらいまでに日々のリズムができて
いると崩れにくいと思います。遅くとも後期補習までには一度よく考えてみましょう。
おまけですが、朝起きるのがツラい人へ
私は翌日のアラームをお気に入りの音楽に毎日変えてセットするというのをやっていました。朝一番に何かちょっとだけ Happy になれること
を準備しておくと気分が少し上がるかもしれません。(例えば、6時台の占いを必ず見る!とか、昨晩食べずに我慢しておいたお菓子を食べられ
る!とか…笑)本当にちっちゃいことでいいんです。「あ、そうだ!今日はこれがあるじゃん!」というものを作っておくと、毎朝少しだけ
Happy に起きられます。
全てに共通して言えることですが、楽しんだ者勝ちです。勉強はしんどいです。私も高校時代は眠くて眠くて仕方なかったです。でも、ちょっと
の工夫で、勉強や生活におもしろさをもたらすことができます。自分に合った方法を見つけることがその第一歩です。今、いろいろ試して、でき
るだけ早く、あなただけのスタイルを確立していってくださいね。
最後になりましたが、今しかできないことで、やりたいことがあるのなら、ぜひ挑戦してください。行事や部活にも一生懸命取り組んでください。
(その前後で学習時間の調整はきちんとしなければなりませんが…)きっと一生の宝になります。保証します。みなさんの高校生活が実り多きも
のとなりますように。先生たち(教育実習生)をはじめとする先輩たちは、いつでもみんなの味方です。