フライアイレンズ成形金型用全自動研磨装置 昭和精工株式会社 液晶プロジェクターの映像品質に大きく寄与するフライアイ(複眼状)レンズの成形金型を 鏡面状に高精度かつ高速に自動研磨する世界初の装置の開発が評価されました。 昭和精工とは 昭和精工(株)は、「あくなき精度への追求」を 目指した精密プレス金型の設計・製作を得意と した研究開発型の総合エンジニアリング企業で す。 事業計画 液晶プロジェクターには、スクリーン上の照 度を均一にするために、小さな球面単レンズが 多数集合したフライアイ(複眼状)レンズが用い られています。 フライアイレンズは、ガラス等の素材を金型 で成形して製造します。その際に、金型の表面 性状がレンズ性能に大きく影響します。しかも 成形を繰り返すにつれて金型の表面性状が熱 等により劣化するために定期的に研磨する必 要があります。 従来の製造工程では、複雑な形状をもつ金 型の研磨加工を熟練技能者の手仕上げにより 行っていました。そのため、レンズ金型の研磨 に 30 時間近く要していただけでなく、レンズの 成形品に生じるばらつきも無視できないもので した。 昭和精工では、このような生産上の課題に応 えるために、単レンズごとに自動研磨する装置 を開発しました。本装置は、レンズ金型を5軸制 御が可能なテーブルに固定し、3 軸制御が可 能な回転工具から構成されます。そして独自の ダイヤモンドスラリーを新たに開発することによ り、精密な研磨加工を可能としました。 この自動研磨装置により、フライアイレンズを 生産するガラス成形メーカーは、従来、熟練技 能者による外注作業に頼らざるを得なかった研 磨作業を、レンズメーカー自身で従来の 1/3 の 加工時間で、かつ安定した品質で高精度に研 磨できることが可能となり、レンズ性能も大きく 向上しました。 今後は液晶プロジェクター向けフライアイレ ンズ市場だけでなく、太陽光発電向け集光レン ズの研磨装置として新たな市場開拓を図る予定 です。 フライアイレンズ成形金型用全自動研磨装置 全体図 研磨前 研磨後 フライアイレンズ成形金型 昭和精工(株) 代表者 : 木田 哲朗 設 立 : 昭和 35 年 10 月 連絡先 : 〒236-0004 横浜市金沢区福浦 1-4-2 TEL (045)785-1111
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