中期経営計画 「Next COMPASS 140」 ~今こそ、磐石。次の未来のステージへ~ Next COMPASS 140 ● 計画名称 計画の全体像 「 Next COMPASS 140 」 ~ 今こそ、磐石。次の未来のステージへ~ 働き方改革 働き方改革 トップライン改革 トップライン改革 □ “カエル・プロジェクト”始動 □ 本部業務の再構築 □ 1店舗あたりの生産性向上 □ 安心して働ける場所の提供 □ コア性の高い預金の獲得 □ 貸出ポートフォリオの再構築 □ 非金利収益を太い柱に □ 有価証券運用力の強化 3つの重点分野 地域を支えともに成長 地域を支えともに成長 □ 地域価値向上に向けた取組み □ コンサルティング機能の強化 □ お客さま応対№1へ □ 企業価値向上のための ガバナンス強化 基本的な取組姿勢 ■ 限られた時間で成果を出す ■ 収益機会を徹底的に追求する ■ 地域とともに成長する 21 Next COMPASS 140 計数目標 ● 経営体質のさらなる強化に向けて、預金・貸出金に加え、預り資産の増強にも積極的に取り組む 19/3期 16/3期 (実績) 総預金平残(譲渡性預金含む) 5兆1,900億円以上 4兆6,584億円 貸出金平残 3兆1,500億円以上 2兆8,387億円 3,000億円以上 1,555億円 65億円以上 131億円 ROE(株主資本ベース) 2.7%以上 5.90% 自己資本比率 8.5%以上 9.14% 投資信託末残(銀証合計) 当期純利益 (バーゼルⅢ完全実施ベース) ※ 目標値は、中期経営計画の全期間を通じてマイナス金利政策が継続される想定で策定。 目標水準は、市場環境の動向によって、見直しを実施する。 22 Next COMPASS 140 計数目標 マイナス金利政策の影響 ● マイナス金利導入を受け、中期経営計画における計数目標を下方修正 2019/3月期 計数目標 (単位:百万円) 15/12策定 16/3策定 (マイナス金利導入前) (マイナス金利導入後) 増減額 業務粗利益 55,722 51,610 ▲ 4,112 資金利益 47,075 46,396 ▲ 678 役務取引等利益 8,843 8,843 ー その他業務利益 ▲ 196 ▲ 3,629 ▲ 3,433 経費 44,442 43,752 ▲ 690 業務純益 11,370 7,948 ▲ 3,422 マイナス金利による主な減益要因 資金利益 貸出金利息 ▲2,488、預金等利息 ▲1,605 その他業務利益 国債等債券売却益 ▲2,000 人件費 退職給付費用 +193 *退職給付費用の算定における期待運用収益率 低下による費用増加 臨時収益 株式等売却益 ▲500 経常利益 当期純利益 13,635 9,124 ▲ 4,511 9,481 6,530 ▲ 2,951 中期経営計画の全期間、マイナス金利政策が継続される前提。 臨時費用 退職給付債務の数理計算上の差異処理 +478 *長期金利の低下を踏まえた割引率変更による 費用増加 23 Next COMPASS 140 働き方改革 働き方を変える必要性 ● 少子高齢化による労働力減少が進むなか、多様な働き方へ対応することで、優秀な人材確保を図る 三重県・愛知県の人口推移 三重県 2,000 1,800 単位:千人 愛知県 8,000 総人口(三重) 7,000 1,600 6,000 総人口(愛知) 1,400 生産年齢人口(愛知) 1,200 5,000 4,000 1,000 当行が直面する問題 → 少子高齢化により、生産年齢人口が減少する。 → 要介護・要支援認定者の増加により、介護を理 由とした離職者の増加が予想される。 → 優秀な人材の確保が困難になる。 生産年齢人口(三重) 800 3,000 老年人口(三重) 600 2,000 年少人口(三重) 400 老年人口(愛知) 年少人口(愛知) 1,000 200 0 19 60 年 19 65 年 19 70 年 19 75 年 19 80 年 19 85 年 19 90 年 19 95 年 20 00 年 20 05 年 20 10 年 20 15 年 20 20 年 20 25 年 20 30 年 20 35 年 20 40 年 0 (出典)・総務省「人口推計」 ・国立社会保障・人口問題研究所「日本の地域別将 来推計人口」 要介護・要支援認定者推移 単位:人 三重県 愛知県 250,000 200,000 150,000 100,000 50,000 0 2002年 2004年 2006年 2008年 2010年 多様な働き方への対応 → 人材は、重要な経営資源。 → 介護や出産育児など生活環境の変化による 社員の離職は、貴重な人材の損失。 → 社員の「仕事と家庭の両立」をサポートでき る柔軟で、選択肢の多い職場環境の構築が 不可欠(ダイバーシティの推進)。 → 女性のさらなる活躍推進にも寄与。 → 働いた時間ではなく、生産性の高い労働力 が求められる(長時間労働の是正)。 2012年 (出典)・厚生労働省「介護保険事業状況報告」月報 ・マップソリューション株式会社 24 Next COMPASS 140 働き方改革 “カエル・プロジェクト”始動 ● 多様な働き方へ対応するため、“カエル・プロジェクト”を始動 2016年4月1日「働き方改革推進室」を設置 パフォーマンスの最大化 「働き方改革」の実現 銀行への信頼と愛社精神の向上 仕事と生活の調和 意識をカエル 長時間労働の是正 カエルプロジェクトの始動 早くカエル カエルプロジェクト 業務手順をカエル 制度をカエル 多様な働き方への対応 労働生産性 の向上 主な活動内容 ・ 働き方に対する意識改革に着手します。 ・ 全行的に業務効率化を行い、銀行全体としての労働生産性を高めていきます。 ・ 多様性のある人材を受け入れる体制を構築するため、柔軟な人事制度の設計を検討していきます。 多様な働き方への対応 地域の活性化 地域創生への貢献 25 Next COMPASS 140 トップライン改革 コア性の高い預金の獲得 全体像 ● 調達の低コスト化と金融商品販売の裾野拡大のための顧客基盤をつくるため、3年間で10%以上の預金増加をめざす 単位:億円 預金者 個人 地域 2016/3期平残 愛知 2,478 北勢 中勢 南勢 東京・大阪ほか 12,562 9,824 9,953 21 その他広域 法人 公金・金融 譲渡性預金 合計 ― 施策 2019/3期平残 2,990 ・愛知県内での拠点拡充 ・お客さまのニーズに沿った商品展開 ・国債償還金、保険償還金の囲い込み ・外貨預金の増強 (個人インターネットバンキングの推進など) 13,750 10,650 10,710 20 700 ・インターネット支店戦略 愛知 1,272 北勢 中勢 南勢 東京・大阪ほか ― ― 2,327 2,407 2,053 84 1,338 2,253 46,584 個人預金(平残) 1,680 ・融資先、無借金先へのアプローチ ・外貨預金の増強 (法人向け外為インターネットサービスの 推進など) 2,930 2,780 2,130 90 1,350 2,080 51,910 法人預金(平残) 34,841 38,840 8,150 9,630 16/3期 19/3期 16/3期 19/3期 26 トップライン改革 Next COMPASS 140 貸出ポートフォリオの再構築 全体像 ● 愛知県を中心とした広域戦略やローン戦略などにより、3年間で10%以上の貸出金増加をめざす 単位:億円 大企業 通貨 2016/3期平残 円貨貸出 6,356 外貨貸出 600 円貨貸出 10,365 外貨貸出 461 公共公社 円貨貸出 2,488 個人 円貨貸出 8,114 28,387 中堅中小企業 合計 減少抑制策 規模区分 施策 2019/3期平残 ・国内シンジケートローン ・市場性貸出 ・円建クロスボーダー貸出 ・不動産ノンリコースローン、 国内プロジェクトファイナンスなど ・低金利貸出 6,050 ・円貨と比較してスプレッドの厚い外貨貸出 1,030 ・愛知県戦略 ・三重県戦略(目利き融資、アパートなど) ・市場性貸出 ・医療、介護向け貸出 ・プロジェクトファイナンス、LBOなど 11,670 920 ・円貨と比較してスプレッドの厚い外貨貸出 減少 抑制策 2,020 ・市町縁故債 9,830 31,540 ・愛知県内での拠点拡充 中堅中小企業貸出 個人向け貸出 10,827 12,600 8,114 16/3期 19/3期 16/3期 9,830 19/3期 27 Next COMPASS 140 トップライン改革 貸出ポートフォリオの再構築 広域戦略① ● 成長性の高い愛知県において、中長期的に貸出金残高1兆円をめざす 愛知県戦略 12/3末と15/3末の金融機関融資増加率(メガバンク除く) 店舗 愛知県内での拠点拡充を加速させ、 毎年2か店のペースで出店 → 2019年3月には、25か店体制(現在19か店) 新営業拠点6か所 本部連携強化と地域戦略チーム 営業店と本部との連携強化により他行との差別 化を図る。 → M&A、医療介護、外為専担者の増員 地域戦略チームの再編により集中工作を図る。 → マンション業者工作専担者の設置 中部法人営業部 多角的営業により収益力の拡大を図る。 → メイン化の推進とコンサルティング営業の 強化 → 無借金企業への各種営業展開 愛知県 三重県 愛知県内の貸出金(平残) 単位:億円 10%以上 5%以上 10%未満 0%以上 5%未満 ▲5%以上 0%未満 早期に1兆円へ! 6,691 16/3期 28 Next COMPASS 140 トップライン改革 貸出ポートフォリオの再構築 広域戦略② ● インターネット支店を利用することにより、広域のお客さまとの取引きを拡大する 新たな貸出マーケットの開拓 口座開設アプリの導入 <2016年秋頃導入予定> 個人インターネットバンキングの機能強化 <2016年3月14日開始> 広域営業を展開! エリア特化型のバーチャル支店の展開 ローン専担者 インターネット支店 預 ローン 金 ◆エリア限定商品の提供 ・三重県をPRする定期預金 (地元特産品などのプレゼント) ◆相続定期預金の取扱い スマホ通帳アプリで 利便性を確保 ◆カードローン ◆目的ローン 投資信託 ◆住宅・マンション業者開拓など ローン実行店はインターネット支店 ローン営業は対面、その後のクロスセルは、 ネットバンキングで行うビジネスモデル ◆インターネット専用投信 (ノーロード、信託報酬優遇) 大好評! 企画・運営 インターネット支店統括チーム スマホ通帳アプリ(イメージ) 2016年3月サービス開始 29 Next COMPASS 140 トップライン改革 貸出ポートフォリオの再構築 事業性評価 ● 取引先の事業内容・成長可能性を評価のうえ、ライフステージに応じた最適な金融仲介やコンサルティング機能を発揮し、 企業や産業の成長を支援 事業内容・成長可能性評価 コンサルティング機能の発揮 対応方針の検討 課題解決に向け、銀行とし ての対応方針を検討 < 課題の確認 < 取引先の成長・発展 情報をもとに、内部環境・ 外部環境・財務面といった 各種課題を認識 地域経済の安定 営業店 < 事業性評価分析シート 本部 企業概況表やI-MAX(情報 インフラ)に、財務情報・仕入 販売先や過去の面談内容、 業界情報などを蓄積 支店長・担当者が面談し、 会社の強み・弱み、今後 の見通し、目標などを把握 協働・連携 外部機関など 蓄積情報 面談情報 企業概況表・Ⅰ M-AXなど情報インフラへ登録 情報の収集・整理 ・新事業の価値の見極め ・事業立上げ時の資金需要への対応 ・出資による成長、発展支援 ・販路拡大支援、海外進出支援 ・経営改善計画策定支援 ・経営者保証ガイドラインにもとづく対応 など 百五銀行の収益拡大 30 Next COMPASS 140 トップライン改革 貸出ポートフォリオの再構築 ローン戦略 ● 住宅ローン 主力商品の商品性見直しや営業拠点をはじめとした推進体制の充実などにより、増強を図る ● 無担保ローン インターネットでの取引完結化や、広告宣伝の強化などにより、増強を図る 住宅ローン 住宅ローン残高目標(平残) <今後の環境> ・金利競争が加速し、実行レートの低下による住宅ローンの収益低下が 懸念される。 ・消費税増税が実施されれば、住宅着工件数の減少が予想される。 単位:億円 9,162 8,617 8,084 7,509 住まいのちから(プロパー住宅ローン)を増強し、手数料も得る ◆住まいのちからの商品性を適宜見直し、競争力を強化する。 金利、審査基準、団信 、中古物件などへの対応 ◆広域戦略により新たな貸出マーケットを開拓する。 インターネット支店の利用 手数料 3年間で 35億獲得 16/3期 17/3期 18/3期 無担保ローン残高目標(末残) 単位:億円 無担保ローン 【 証貸ローン 】 ・住宅ローン利用先への二次深耕 ・多目的ローンの利便性向上 【 当貸ローン 】 ・既存顧客の利用促進 ・マス層の取り込み 19/3期 450 370 ⇒郵送契約を可能に(2016年度) ⇒効率的なPRと非来店契約の拡充 292 220 180 当貸ローン 158 170 134 145 190 16/3末 17/3末 18/3末 証貸ローン ⇒マイカードDREAMの自動増枠 ⇒ネット完結対応 315 230 19/3末 31 Next COMPASS 140 トップライン改革 非金利収益を太い柱に ● 銀証合計で投資信託残高3,000億円を目標に取組みを強化し、法人市場に対しても本格的な参入を図る 収益計画(預り資産合計 単体) 投資信託残高の増強 (百万円) +75% 2,235 3,922 フロー 収益 2,128 (億円) 3,000 +92% 証券 732 848 ストック 収益 1,794 1,088 16/3期 19/3期 16/3末 銀証合計 +50% 97,000 銀行 2,268 64,291 19/3末 16/3末 3,000億円へ ・ 銀証連携 ・ コア&サテライト戦略の推進 ・ BPRによる販売事務効率化 ・ 新商品の開発 ・ 法人向け販売の強化 ・ 個人インターネットバンキング 利用者向け投信の手数料引下げ および店頭販売時の利用促進 ・ 預り資産営業体制の見直し <平準払い保障性保険有効契約件数> 1,555 466 1,387 保険コンサルティング販売の強化 19/3末 ・ ほけんの相談窓口の拡充 → 5月20日 1拠点開設 ・ 保険プランナー(事業性保険 担当者)の増員 役務取引等利益/ 業務粗利益 ・ NISA口座の獲得促進 ・ 預り資産コンサルティングとして 事業承継担当者配置 中長期的に20%以上へ ・ 富裕層のCIF情報整備 ・ 事業性損保参入の検討 32 Next COMPASS 140 トップライン改革 有価証券運用力の強化 ● アセットアロケーション運用、機動的売買、アクションプランの進展により、リスク・リターンを確実に整理したうえで、 収益の最大化をめざす 戦略名 : Advanced AAA( AAA(アドバンスド トリプルA) トリプルA) Ⅰ アセットアロケーション運用の進展 Ⅱ 機動的売買の進展 Ⅲ アクションプランの進展 (Asset Allocation) (Active Trade) (Action Plan) 保有資産の多様化 利息収入の補完 リスク管理態勢の強化 <リスクテイク強化> ・ 外貨建外債 ・ 内外クレジット債券投資 ・ 株式、投信など <市場動向を捉えた機動的売買の実施> ・ 国債(超長期含む) ・ 外貨建外債 ・ 株式、投信など <ポートフォリオのリスク耐性強化> ・ 市場動向に応じたアクションプランの 修正、強化 ・ ヘッジ手段の多様化 有価証券運用力の強化 ポートフォリオ 有価証券利息 株式・投信など 株式・投信など 7% 9% 外貨建債券 +20億円 210 デュレーション 単位:年 外貨建債券 6.76 6.73 6.80 3.59 3.70 3.92 200 外貨建債券 10% 単位:億円 5.34 21% 190 円建債券 円建債券 83% 70% 16/3末 19/3末 189 3.33 円建債券 16/3期 17/3期 18/3期 19/3期 16/3期 市場動向に応じて適宜調整 17/3期 18/3期 19/3期 33 Next COMPASS 140 地域を支えともに成長 地域価値の向上、コンサルティング機能の強化① ● 地域経済や地元企業の発展に向けた貢献を通じて、当行の磐石性を高め、ともに成長する姿勢で取り組む 地域創生部の設置 営業渉外部に設置されていた「地域創生室」と「コンサルティング課」を統合し「地域創生部」を設置。 地元企業の発展を通じた地域創生への取組みを、より一層強化する。 事業継承・M&A 創業支援 生産性向上支援 需要拡大によるサポート体制強化 ―団塊の世代が70歳に― ビジネスマッチング など販路拡大支援 企業のライフステージに応じた取組み ・補助金など公的支援活用支援 ・海外展開支援 ・クラウドファンディング活用支援 ・特産品、商品開発支援 ・事業再生、経営改善支援 分野別取組み ・医療、介護支援 ・PPP/PFIの活用支援 ・農業、観光支援 ・地元人材育成支援 ・企業誘致、航空機産業参入支援 ・TPP制度活用支援 地域活性化 ・分散型エネルギー支援 しごとを創る ・ ひとを創る ・ まちを創る 34 Next COMPASS 140 地域を支えともに成長 地域価値の向上、コンサルティング機能の強化② ● 販路拡大や地域産業の成長など、さまざまな視点から地域の活性化に貢献する 三重県の商品を全国に紹介する販売会の開催 インバウンドのインフラ整備に向けた取組み 看板や印刷物を翻訳表示するサービス 「QR Translator」 伊勢志摩サミット三重県民会議応援事業 百五銀行、イトーヨーカ堂、三重県 共催 三重県フェア 35 Next COMPASS 140 地域を支えともに成長 お客さま応対No.1へ ● さまざまなお客さまニーズの継続的かつ能動的な把握を通じて、ニーズに先行した商品やサービスを提供 FinTechを活用した金融サービスの活用 SNSの展開 LINEやYouTubeを利用した情報発信 ・LINE@ → 20,000人の登録をめざす (現在約8,300人) ホームページのリニューアル スマートフォン版の充実、営業機能の強化 スマートフォンアプリケーションの充実 口座開設、家計簿 ロボットアドバイザーと連携した投信購入 電子マネー決済サービス ・Yahoo!預金払い・LINEPay ・楽天Edy FinTech技術の研究 →業務活用への検証 IT企業の発掘・連携 →先進技術のサービスへの取込み 商品化・サービス化への取組み →スマホアプリケーション開発への活用 →WEBサイトでの活用 将来への取組み →接客補助ロボットの実用化に向けた開発への取組み 高いセキュリティ機能の確保への取組み 個人インターネットバンキングとの 連携 来店機会の少ない若年層・未取引デジタル ユーザーを開拓・誘導 利便性の向上・信頼性の確保 競争力の強化 新たなビジネスモデルの構築 36 Next COMPASS 140 地域を支えともに成長 企業価値向上のためのガバナンスの強化 ● 政策保有株式に対して「保有意義の検証」、取締役会の実効性向上に向けて「取締役会の分析・評価」を実施 政策保有株式への対応 コーポレートガバナンス・コード 原則1-4 上場会社がいわゆる政策保有株式として上場株式を保有する場合 には、政策保有に関する方針を開示すべきである。また、毎年、 取締役会で主要な政策保有についてそのリターンとリスクなどを踏ま えた中長期的な経済合理性や将来の見通しを検証し、これを反映し た保有のねらい・合理性について具体的な説明を行うべきである。 保有意義の検証フロー 保有意義の検証 ・ 定量面の検証 政策保有先の全先について定量判定を実施 ・ 定性面の検証 「政策保有株式保有意義検証シート」の作成 ・ 保有見直先のグルーピング 総合判定の結果、「保有見直し」とした先について、 優先度が高い順にグルーピングを行う 取締役会への報告 ・ 取締役会での検証 保有意義の検証内容を取締役会へ報告のうえ検証 取締役会評価 コーポレートガバナンス・コード 原則4-11-3 取締役会は、毎年、各取締役の自己評価なども参考にしつつ、 取締役会全体の実効性について分析・評価を行い、 その結果の概要を開示すべきである。 分析・評価の年間フロー 4月 取締役会メンバーへのアンケート実施 5月 取締役会にてアンケート結果の分析・評価 課題に対する改善策の検討 6月 分析・評価結果の開示、改善策の実践 アンケートの設問項目 【取締役会の構成】 ・各取締役の知識や理解 など 【取締役会の役割】 ・意思決定プロセス 【取締役会の運営】 ・議案の内容 ・議案の数 ・配布資料の配布時期、内容、分量 など 【その他】 ・内部統制システムやリスク管理体制の構築、運用 【総評】 ・取締役会機能の有効性 ・来年度に向けた改善点 37
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