業務及び財産の状況に関する説明書 - オーストラリア・ニュージーランド銀行

業務及び財産の状況に関する説明書
2016年12月
オ-ストラリア・ニュ-ジ-ランド銀行
在日支店 (東京・名古屋・大阪)
ABN 11 005 357 522
この説明書は、銀行法第21条および銀行法施行規則第19条の2 (業務および財産
の状況に関する説明書類の縦覧等)に基づき、弊行在日支店ならびに弊行全体の
業務および財産の状況に関し作成したものです。
[商号] オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド(銀行)
在日代表よりご挨拶
オーストラリア・ニュージーランド銀行在日支店を代表して、日頃からご愛顧頂いておりますお客さまに、心から
感謝を申し上げます。
ANZグループ全体の決算につきましては、2016年9月の通期決算で、59億豪ドルのキャッシュベース利益を
計上し、前期同期比18%減となりました。この結果には、資本強化、コスト管理を実現すると共に、特殊要因に
よる10億77百万豪ドルの損失も含まれ、主に将来の収益強化を目的にしています。
我々グループの中核事業であるオーストラリアとニュージーランドのリテール事業・中小企業向け事業の堅調な成
長を基盤とし、法人部門においては戦略的見直しを進行中で、今年度も年度を通じて事業を伸ばしています。ANZ
の普通株式等Tier1比率(国際統一基準)では14.5%と130ベーシス上昇しています。
私たちは継続的に戦略を進化させ、私たちのお客さまのために、価値を最大限させるために実行を加速化させて
います、。ANZが推し進める戦略の中で重要な国として、私たち日本チームはANZのリレーションの強さ、質の
高い商品・サービスを日本の法人のお客さまそして、個人のお客さまに提供できることを誇りにしております。
在日支店においては、2016年9月期の半期決算で当期純利益は前年同期比5.5%減となったものの、19億円を
計上しました。この結果は、弊行が引き続き健全な財務基盤を維持していることを示しているとともに、日本市場に
おいて強固なポジショニングを構築していることを示しております。
2016年は、日本のチームは、これまで以上にお客さまのニーズに合い、満足度を高めるために、専門性を高め、
機能を拡大させています。個人のお客さまに対しては、顧客のニーズに合わせた投資信託の導入など商品の拡充
に努めております。法人のお客さまに関しては、とりわけ、マーケッツのチームそして、マーケッツの機能を拡大さ
せています。海外での成長拡大を目指している法人のお客さまに対しては、インフラストラクチャーや天然資源、
アグリビジネスといった専門性を提供しております。ANZの34の国・地域と連携をし、海外拠点とのつながりを
活かしながら、サービスを提供していることを特徴としております。
ANZグループは今年、「人々と顧客を含む社会が、目標に向かって進み・繁栄する世界を形作ること(To Shape
a World Where People and Communities Thrive」という、会社としての存在意義・目的を策定しました。
私たちは、銀行活動は単なる金融活動以上であり、私たちのビジネスは、お客さまや社会に対して価値を創出
するためにリレーションを構築することだと信じています。在日支店では、地域社会を支援するための社会貢献活
動も重視しております。宮城県南三陸町へは、弊行の多くのスタッフが定期的に現在もボランティアとして訪問を続
けており、これに加えて東京でも、環境保護活動、障害児施設支援活動、余剰食糧活用支援活動などに新たに取
り組み、地域社会を支援しています。
私たちは、2017年も顧客満足を重視しながらお客さまの側でサポートしていきたいと考えており、今後も、
お客さまの発展のために貢献できる機会が益々多くなることと確信しております。
今後とも、一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
2016年12月
オーストラリア・ニュージーランド銀行
在日代表 グラント・ナッキー
弊行のさらに詳しい情報は、インターネット・ホームページでもご覧頂けます。
http://www.anz.co.jp/ (日本語)
http://www.anz.com/ (英語)
1
オーストラリア・ニュージーランド銀行 在日支店
在日支店所在地及び電話番号
東京支店
〒100-6333
東京都千代田区丸の内二丁目4番1号
丸の内ビルディング33階
電話:03-6212-7770(総合番号案内)
東京支店 名古屋出張所
大阪支店
〒450-6215
愛知県名古屋市中村区名駅四丁目7番1号
ミッドランド・スクエア15階
電話:052-533-6971(代表)
〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田ニ丁目2番2号
ヒルトンプラザ ウエストオフィスタワー17階
電話:06-6456-1231(代表)
日本における主な業務
外貨定期預金、外貨通知預金、仕組み預金、投資信託の販売、海外送金、現地口座開設の媒介(オーストラリ
ア、ニュージーランド)、オーストラリア等の不動産担保ローン、マーケット関連業務(金利、為替、コモディティーな
どの店頭デリバティブ取引)、資金取引、コーポレートファイナンス、キャッシュマネジメント、貿易金融、サプライ
チェーンファイナンス、プロジェクトファイナンス、ECAファイナンス、リースファイナンス、ローンシンジケーション
オーストラリア・ニュージーランド銀行の概要
沿革:
1835年
1951年
1969年
1970年
1977年
1985年
1989年
1990年
2002年
2003年
2004年
2006年
2007年
2010年
2012年
2013年
2014年
2015年
Bank of Australasia として、英国で設立(英国の銀行法による)
Union Bank of Australiaと合併し、現在の銀行名に改称
東京に駐在員事務所を開設
English, Scottish and Australian Bankと合併
本店所在地を英国からオーストラリア(メルボルン)に移転。名実ともに、オーストラリアの銀行となる
東京支店を開設し、日本での営業を開始
ニュージーランドのPost Bank Limited を買収、ニュージーランドでの営業基盤を拡大
大阪支店を開設し、西日本での営業基盤を拡大
同年、National Mutual Royal Bank Limited と Town & Country Building Societyを買収
ING Groupと共同でオーストラリア及びニュージーランドにおいて投資信託及び生命保険業務を開始
The National Bank of New Zealand を買収
カンボジアにてRoyal Group と資本提携、銀行を設立
中国 Tianjin City Commercial Bankに出資
マレーシアのAMMB Holdings Berhad、中国Shanghai Rural Commercial Bank、ベトナムの
Saigon Securities Incorporation、ラオスのANZ Vientiane Commercial Bankに出資 2009年
Royal Bank of Scotlandの台湾、シンガポール、インドネシア等のリテール、プライベートバンキング、
コマーシャル部門の資産を買収
INGとの合弁会社であるオーストラリア及びニュージーランドにおける資産運用・生命保険会社を子会社化
豪州の農業部門の金融会社Landmark Financial Serviceを買収
名古屋出張所開設
ニュージーランド現法ANZ National Bank LimitedをANZ Bank New Zealand Limitedに商号変更
日本で個人投資家向けに外貨預金を開始して25周年を迎える
ミャンマーに駐在員事務所を開設
2013ワールドベースボールクラシック親善試合(大阪開催)の豪州代表をスポンサー
J-MONEY誌の東京外国為替市場調査、豪ドル・NZドルの通貨別ランキングで22年連続の1位を獲得
創業180年を迎える
ミャンマー、仏パリに支店を開設し、タイに現地法人を設立
拠点数: 世界34の国・地域で業務展開。支店及び駐在員事務所の数は1,127ヶ所 (2016年9月末現在)
行員数: グループ全体で46,554名 (2016年9月末現在)
格付け
(2016年9月末現在)
自己資本比率*
(2016年9月末現在)
*豪州当局APRAベース
: 長期社債格付
Aa2
AA-
(ムーディーズ)
(スタンダード・プアーズ)
: 短期社債格付
P-1
A-1+
(ムーディーズ)
(スタンダード・プアーズ)
: 普通株式等Tier1比率 9.6% (国際統一基準ベース 14.5%)
Tier1比率 11.8% (国際統一基準ベース 17.4%)
Tier1+Tier2比率 14.3% (国際統一基準ベース 20.7%)
2
2016年11月3日発表プレス・リリースより
ANZ2016年度通期決算
ANZは2016年通期(2016年9月末)の決算を、税引き後利益は前年同期比24%減の57億豪ドル、キャッシュ
ベース利益1は前期比18%減の59億豪ドルと発表いたしました。
2016年度の結果は、ANZの中核事業である好業績と、顧客や株主のためによりよい結果を出していくためにも
よりシンプルで、充実した資本を持つバランスのとれた銀行を目指すというANZの戦略に基づいて実施された事
業再編を反映したものとなっています。そして、この結果には、資本強化、コスト管理を実現すると共に、特殊要
因による10億77百万豪ドルの損失も含まれ、主に将来の収益強化を目的にしています。
前期との比較のためにこれらの特殊要因を除いて試算した調整後キャッシュベース利益2は、3%減の70億豪ド
ルとなたものの、引当金計上前利益は、簡素化・リバランスのイニシアティブの成果により6%増となりました。今
年度下期はROE(調整後キャッシュベース利益)12.2%と安定しています。
最終配当は一株あたり80セントで、中間決算の発表時と一環しており、2016年度の配当は一株あたり160セン
ト、12%減(潜在株式調整後)となっています。
ANZ 最高経営責任者(CEO)のシェイン ・エリオットは以下のように述べています。
「今年もオーストラリアとニュージーランドのコンシューマー・中小企業向けビジネスにおいて市場シェア強化と厳
格なコスト管理が実を結び、良い業績を上げることが出来ました。
また我々はデジタル化の時代における顧客の満足度向上と効率化で優位に立つための施策を講じました。この
中には、オーストラリアにおいてアップルペイやアンドロイドペイ、ニュージーランドにおいてアップルペイの成功
裡の立ち上げをも含みます。この市場をリードするような施策は、新規顧客獲得に大きく寄与しました。
法人部門においては、域内貿易やキャピタルフローにフォーカスし、収益性の向上、よりシンプルなビジネスモデ
ルの構築に焦点をあてて事業を進展させてきました。この中には、利回りの低い資産の削減、生産性の向上な
どを含んでいます。
我々は、より公平でよりバランスのとれた銀行として、お客さまと取引を行い、そして社会貢献活動を通じて我々
のコミットメントを示し、変革をしていきたいと考えています。オーストラリアにおける銀行セクターについての昨今
の議論を鑑みると、我々のカルチャーをより良く変えていくために、事業のやり方をより進化させていくために、取
り組みべきことがまだ多くあると認識しています。」
戦略的優先順位
2016年通期の成果
よりシンプルで充実した資本を持つバラ
ンスのとれた機動的な銀行
• ポートフォリオのリバランスを推進中。リテール・コマーシャルの
リスク資産(RWA)は6%増3、法人のリスク資産は15%減
• クレジットリスク資産(CRWA)の構成を改善。豪州、NZにおけ
るリテール・コマーシャルにおける80億豪ドルの貸出増と規制
変更による豪州における住宅ローンの260億豪ドル増の一方、
法人部門の210億豪ドルの貸出減、エサンダのディーラーファ
イナンスポートフォリオの売却による50億豪ドル減がこれを概ね
相殺し、ネット20億豪ドル(1%)増加にとどまる
• 普通株式等Tier1比率は9月末に9.6%。半期では106bps向
上
• 更なる事業の簡素化と事業の選択と集中により人員を7%減
• エサンダディーラーファイナンスポートフォリオの売却と、アジア
5カ国におけるリテール・ウェルス事業の売却発表
• 豪州におけるウェルス事業に関して、戦略的、そしてキャピタル
マーケットにおける各種可能性の追求
• 配当政策の見直しを2016年に実施、持続可能なキャッシュ
ベース利益4の60-65%の配当性向を目指す
プロダクトとその管理の簡素化、低収益
ないしノンコアのビジネスからの脱却
(特に法人部門における低収益の顧客
との取引の解消)によるコストとリスクの
軽減
3
戦略的優先順位
2016年度通期の成果
競争優位に立てるエリアへの選択と集
中
• より高い収益性のある分野でのリスク資産増加に注力し、法人
部門(マーケッツを除く)のマージンを13bps改善
• 高収益の法人部門におけるキャッシュマネジメント事業を成長さ
せ、収益は6%増、預金残高は10億豪ドル増で1%増
• 豪州、NZにおけるリテール・コマーシャルの顧客数は26.2万人
増
• 豪州における住宅ローンは7%増で、市場シェア第3位へ、NZ
においては市場シェア第1位を維持
• 豪州において中小企業向けの貸出は9%増、NZにおいては
11%増
オーストラリア、ニュージランドにおいて、
顧客がマイホーム購入したり、中小企業
ビジネスを開始し易くする手助けとなる。
われわれの活動する地域における顧客
にとってNo.1の銀行になる
目的と価値に基づく銀行への転換
目的、倫理、公正さへの強い意識を持
ち、環境を迅速に変えていくことの出来
るリーダーへの投資を積極的に行う
デジタルの時代を勝ち抜くべく、日々得
られる従業員、顧客からの優れた体験
の活用
顧客ひいては従業員にとって利便性の
向上となるような便利で魅力あるソ
リューションを作り上げる
• ANZの社会貢献フレームワークを改訂し、より公平で責任ある”
銀行”を追求
• オーストラリア銀行協会による報酬体系見直しを支持
• 戦略・価値を強化するために、ANZの業績考査プロセスを再設
計
• 株式のクローバックに関する新ガイドラインを含む報酬体系の
見直し
• MITのデジタル・リーダーシップ・プログラムへ協賛
• 内部通報者保護ポリシーの強化
• 優先分野として、新しくデジタルバンキング部門を立ち上げ
• 豪州において初めてアップルペイ、アンドロイドペイを、NZにお
いて初めてアップルペイを立ち上げた主要銀行に
• 豪州のリテール向けのサービス向上のためマルチチャンネルの
デジタルプラットフォームを導入し、新プラットフォームに基づく
goMoneyアプリの使用する顧客が百万人以上に
• デジタルにおける顧客認証システムの立ち上げ
ウェルス事業、アジアのリテール・ウェルス事業について
2016年度中間決算時、ANZはアジアにおけるリテール・ウェルス事業、オーストラリアとニュージーランドに
おけるウェルス事業の戦略的見直しをしていることを発表しました。この見直しは、資本の効率化を含むグ
ループ全体の戦略に照らして行われました。
ANZは2016年10月31日に、シンガポール、香港、中国、台湾、及びインドネシアにおけるリテール・ウェル
ス事業をDBSに売却することで合意した旨を発表しました。残るアジアにおけるリテール・ウェルス事業に関
する計画は2017年中に明らかにされる予定です。
オーストラリアとニュージーランドにおけるANZのウェルス事業における戦略的見直しにおいては、高品質な
ウェルス商品およびサービスの提供はグループ全体の顧客構成の中では、今後も引き続き中核として存続さ
せる一方、生命保険・投資関連商品の提供は不要との判断に至りました。
この中でもオーストラリアのウェルス事業は戦略的にも、キャピタルマーケット関連でも幅広い選択肢があり、
高い顧客のニーズも見込まれるため、優先順位が高いと考えます。オーストラリアにおける生命保険、年金、
投資事業の売却も選択肢の中に含まれております。ANZは規律をもってこれを推進し、必要に応じてマー
ケットを見直していく予定です。
ニュージーランドのウェルス事業については2017年中に方向性を決める予定です。
資本および配当について
オーストラリア当局ベースの9月末の普通株式等Tier1比率は9.6%(国際統一基準ベース14.5%)となりま
した。下期では106bps改善し、これは過去4年間の下期平均と比較して33bps高くなっています。これは、主
に法人部門におけるクレジットリスク資産の120億豪ドルの削減(為替の影響を除く)によるものです。
最終配当は上期同様、一株あたり80セントとなりました。2016年度の配当は一株あたり160セントとなり、こ
れは税引き後利益の81.9%、キャッシュベース利益の79.4%の配当性向を示しています。
ANZは徐々に年間のキャッシュベース利益比の配当性向を60-65%のレンジに収束させるゆく方向です。そ
してこれが当局から要請されている今後のより多くの資本強化要件を考慮した上でもっとも持続可能なレンジ
であると考えております。特殊要因を除いたキャッシュベース利益比で見ると、配当性向は67.1%となりま
す。
4
特殊要因について
2016年度、ANZはいくつかの特殊要因がキャッシュ利益に影響していることを認識しています。この要因は、主
に、グループが将来のため、引当金計上前利益を向上させるために取り組んでいる各種のイニシアティブに関連し
ています。調整後キャッシュベース利益に関する情報を提供しているのは、市場において、グループの継続的な事
業分析をより良くして頂くためという背景があります。
ANZは今年度、キャッシュベース利益において特別要因に関する損失10億77百万豪ドル(税引後)を加味してお
り、その約半分にあたる5億22百万豪ドルに関しては、ソフトウェアの資産計上基準の変更の影響となります。この
計上方法の変化は、ソフトウェア資産の24%減となります。
特別要因の三分の一にあたる部分は、下期に発生しており、追加のリストラクチャリングコストとして1億豪ドル(税
引前)、デリバティブクレディット評価調整(CVA)として1億68百万豪ドル(税引後)を含みます。
リストラクチャリングコストについては、グループの戦略を進化させるためであり、複雑性や重複を低減させるため、
法人部門における変化する焦点に合わせていくため、人員構成を再形成を通じて更なる生産性の向上に努めてい
きます。ANZは、マーケッツ事業のデリバティブ評価の構成要因であるCVAの計算方式を精緻化しています。この
手法は市場のクレジット情報を活用して、洗練されたモデリングを行い、主導的な市場習慣に合わせる形となりまし
た。
特殊要因に関する詳細はwww.anz.comにある2016年度通期業績の資料の中にあります。
クレジットの質について
引当金計上額は、19.6億豪ドル(個別引当額19.4億豪ドル、一般引当額17百万豪ドル)で、損失率は34bpsで、
その内の3%に関しては、直近発表していますOswalケースに関する調停分となります。減損額は前半期と比較し
て3%増の31.7億豪ドルとなっております。
クレジットの環境は概ね安定的には推移しておりますが、経済環境の脆弱性を引き続き抱えており、大きくは、資源
関連セクターにおける動きの影響があると見ています。この影響は、主に法人市場が経験するものとなりますが、コ
マーシャル・リーテル分野においても影響を受ける可能性があります。2017年度もANZは同レベルの引当金を想
定しています。
来期の見通し
シェイン・エリオットは、来期の見通しについて以下のように述べています。
「今年、我々の戦略を再設計するために実行されたイニシアティブの進展と共に、ANZが顧客に対する結果や株主
に対する収益を求めるために持続的に改善させていることを光栄に思います。
私たちは、明確な戦略を持ち、一貫して事業のシンプル化に務め、ポートフォリオのリバランス化に取り組んでいま
す。重要なことは、組織をそれに沿うようにし、まだしなければいけないことに取り組んでいかないといけないという
ことです。これこそが、2017年において実行のペースを加速化させることであり、顧客と株主のためによりよい銀行
になっていく、ということです。」
シェイン・エリオットおよび財務最高責任者ミッシェル・ヤブルコによる今期通期の業績の発表の模様は、
www.bluenotes.anz.comにて見ることができます。
メディアからのお問い合わせ:
Paul Edwards
Tel: +61 (0)434 070 101
Stephen Ries
Tel: +61 (0) 409 655 551
投資家・アナリストからのお問い合わせ:
Jill Cambell
Tel: +61 (0)412 047 448
Cameron Davis
Tel: +61 (0)421 613 819
1.キャッシュベース利益は継続的な活動における比較可能性をわかりやすくするために法定利益に含まれるノンコア関連のアイテムを除いて計算され
ています。税引き後で調整額は130百万豪ドルです。上記において、全ての比較対象は、特別な記載がない限り、2015年9月末との比較となります。
2.調整後キャッシュベース利益は「特殊要因」のよるインパクトを除外しております。なお、「特殊要因」にはソフトウェアの資産計上基準の変更、
AMMBへの投資持分の減損、天津銀行の少数持分の評価益、リストラコスト、エサンダ・ディーラー・ファイナンスの売却、デリバティブCVAが含まれま
す。詳細はグループの連結財務レポートに記載されております。
3.2016年7月からオーストラリアの居住者向け住宅ローンに求められるキャピタルの増加分のインパクトと、エサンダ・ディーラー・ファイナンスの大客
の影響を除きます。
4.従前の配当性向は65-70%
5
オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド(銀行)
グループ全体の決算
(単位:百万豪ドル)
2016年9月末
(通期)
損益計算書
15,095
5,434
(10,422)
10,107
(1,929)
(2,458)
(11)
5,709
180
5,889
資金運用収益
その他業務収益
営業費用
税金、引当金、特別損益等調整前の業務収益
貸倒引当金繰入額
法人税
その他
株主利益(statutory profit)
一時的損益等
調整後利益(cash profit)
2016年9月末
貸借対照表
資産
現金
預け金
有価証券等
貸出金及び支払承諾
その他資産
資産合計
負債
現金預り金
預金及びその他借入金
社債
その他負債
負債合計
資本計
本店の財務諸表係る監査人の確認書
(2016年度アニュアルレポートより)
6
2016年3月末
(半期)
7,568
2,697
(5,479)
4,786
(904)
(1,140)
(4)
2,738
44
2,782
2016年3月末
2015年9月末
(通期)
14,616
6,474
(9,378)
11,712
(1,179)
(3,026)
(14)
7,493
(277)
7,216
2015年9月末
48,675
21,951
110,301
575,852
158,090
914,869
49,144
26,048
100,450
561,768
157,868
895,278
53,903
18,596
92,667
562,173
162,561
889,900
10,625
588,195
91,080
167,042
856,942
57,927
13,626
578,071
81,947
165,170
838,814
56,464
11,250
570,794
93,747
156,756
832,547
57,353
大株主
(2016年10月4日現在)
株主
所有株式数
%
1
HSBC カストディー ノミニーズ (オーストラリア) リミテッド
HSBC CUSTODY NOMINEES (AUSTRALIA) LIMITED
592,529,071 20.24
2
JP モルガン ノミニーズ オーストラリア リミテッド
J P MORGAN NOMINEES AUSTRALIA LIMITED
398,719,922 13.62
3
ナショナル ノミニーズ リミテッド
NATIONAL NOMINEES LIMITED
207,699,829
7.09
4
シティーコープ ノミニーズ ピーティーワイ リミテッド
CITICORP NOMINEES PTY LIMITED
189,889,027
6.49
5
BNP パリバ エヌオーエムエス ピーティーワイ エルティーディー (Drp)
BNP PARIBAS NOMS PTY LTD <DRP>
72,827,484
2.49
6
シティーコープ ノミニーズ ピーティーワイ リミテッド <COLONIAL FIRST STATE INV A/C>
CITICORP NOMINEES PTY LIMITED <COLONIAL FIRST STATE INV A/C>
35,858,500
1.22
7
BNP パリバ ノミニーズ ピーティーワイ リミテッド <AGENCY LENDING DRP A/C>
BNP PARIBAS NOMINEES PTY LTD <AGENCY LENDING DRP A/C>
28,495,294
0.97
8
AMP ライフ リミテッド
AMP LIFE LIMITED
17,152,214
0.59
9
シティーコープ ノミニーズ ピーティーワイ リミテッド <CITIBANK NY ADR DEP A/C>
CITICORP NOMINEES PTY LIMITED <CITIBANK NY ADR DEP A/C>
16,817,021
0.57
16,034,877
0.55
14,280,036
0.49
HSBC カストディー ノミニーズ (オーストラリア) リミテッド <NT-COMNWLTH SUPER CORP A/C>
10 HSBC CUSTODY NOMINEES (AUSTRALIA) LIMITED <NT-COMNWLTH
SUPER CORP A/C>
RBC インベスター サービシーズ オーストラリア ノミニーズ ピーティーワイ リミテッド <PI POOLED A/C>
11 RBC INVESTOR SERVICES AUSTRALIA NOMINEES PTY LIMITED <PI
POOLED A/C>
12
アルゴ インベストメント リミテッド
ARGO INVESTMENTS LIMITED
9,762,275
0.33
13
Anzest ピーティーワイ リミテッド <DEA CONTROL A/C>
ANZEST PTY LTD <DEA CONTROL A/C>
9,342,412
0.32
14
オーストラリアン ファウンデーション インベストメント カンパニー リミテッド
AUSTRALIAN FOUNDATION INVESTMENT COMPANY LIMITED
8,487,710
0.29
15
Anzest ピーティーワイ リミテッド <DEFERRED SHARE PLAN A/C>
ANZEST PTY LTD <DEFERRED SHARE PLAN A/C>
6,240,403
0.21
7
オーストラリア・ニュージーランド銀行 在日支店
貸借対照表
(単位:百万円)
平成28年9月 平成28年3月 平成27年9月
科
目
(半期)
(通期)
(半期)
現金預け金
959,320 1,299,762
853,027 預金
コールローン
- 譲渡性預金
買現先勘定
- コールマネー
債券貸借取引支払保証金
- 売現先勘定
買入手形
- 債券貸借取引受入担保金
買入金銭債権
7,502
6,390
13,346 売渡手形
商品有価証券
- コマーシャル・ペーパー
金銭の信託
200
200
200 借用金
有価証券
- 外国為替
貸出金 *1
160,359
137,679
148,246 その他負債
外国為替
4,357
8,770
10,260 賞与引当金
その他資産
84,058
66,343
56,803 退職給付引当金
有形固定資産 *2
260
206
227 特別法上の引当金
無形固定資産
308
346
260 繰延税金負債
前払年金費用
- 負ののれん
繰延税金資産
608
632
719 支払承諾
支払承諾見返
40,784
27,847
34,245 本支店勘定
ᇞ 429
ᇞ 321
ᇞ 394
小
計
貸倒引当金
本支店勘定
583,035
534,633
409,286 持込資本金
(中間)繰越利益剰余金
科
目
その他有価証券評価差額金
合 計
1,840,366
2,082,490
繰延ヘッジ損益
土地再評価差額金
1,526,229
合 計
平成28年9月 平成28年3月 平成27年9月
(半期)
(通期)
(半期)
930,529
964,694
925,891
11,363
15,344
1,088
85
0
14
85,504
67,117
62,346
378
204
394
37
9
25
40,784
27,847
34,245
763,951
998,524
494,978
1,832,635 2,073,741 1,518,985
2,000
2,000
2,000
5,731
6,748
5,244
1,840,366 2,082,490 1,526,229
(注)
1. 貸出金のうち破綻先債権、延滞債権、3ヶ月以上延滞債権及び貸出条件緩和債権額
破綻先債権
該当なし
延滞債権
24百万円
3ヶ月以上延滞債権
該当なし
貸出条件緩和債権
該当なし
2. 有形固定資産の減価償却累計額
571百万円
「財務諸表の正確性、内部監査の有効性についての経営者責任の明確化について(要請)」(平成17年10月7日付
金監第2835号)に基づく、弊行在日支店の財務諸表の正確性、及び 財務諸表作成に係る内部監査の有効性に
関する責任者の確認書は下記のとおりです。
確認書
2016年12月30日
オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド(銀行)
在日支店 チーフ・ファイナンシャル・オフィサー
上埜 喜章
私は、弊行在日支店の2016年4月1日から2016年9月30日までの会計期間に係る財務諸表に記載した事項に
ついて確認したところ、私の知る限りにおいて、全ての重要な点において虚偽の記載及び記載すべき事項の記載
漏れはありません。
財務諸表の作成に当たって、その業務分担と所管部署が明確化されており、所管部署において適切に業務を遂
行する体制を整備し、財務諸表の適正性を確保しております。
8
オーストラリア・ニュージーランド銀行 在日支店
損益計算書
(単位:百万円)
科
目
経常収益
資金運用収益
(うち貸出金利息)
(うち有価証券利息配当金)
役務取引等収益
その他業務収益
その他経常収益
経常費用
資金調達費用
(うち預金利息)
役務取引等費用
その他業務費用
営業経費
その他経常費用
経常利益
特別利益
特別損失
税引前中間純利益
法人税、住民税及び事業税
法人税等調整額
法人税等合計
当期純利益
平成28年9月 平成28年3月 平成27年9月 平成27年3月
(半期)
(通期)
(半期)
(通期)
8,641
18,334
9,643
17,680
4,158
8,639
4,331
9,210
1,633
3,559
1,839
3,291
563
1,366
804
1,531
3,913
8,268
4,499
6,894
4
59
7
42
5,615
12,717
6,196
12,557
3,423
8,051
4,008
8,754
2,239
6,140
3,225
7,038
39
58
27
44
7
0
2
2,035
4,606
2,144
3,656
107
15
98
3,025
5,616
3,447
5,122
0
0
0
1
3,025
5,616
3,447
5,121
1,018
1,935
1,358
2,004
ᇞ9
ᇞ133
23
78
1,042
2,013
1,348
1,870
1,982
3,602
2,098
3,250
本店:オーストラリア・メルボルン市
事業の概況
弊行本店所在地であるオーストラリアにとって2番目に大きな貿易相手国である日本は、アジア太平洋
地域において、経済的、社会的、政治的に重要な役割を担っております。弊行は、この地域を中心に
グローバルで34の国・地域で事業を展開し、この地域の貿易と投資活動に関わるお客さまに対して、
ベストバンクになるというゴールに向かい、商品・サービスそして他市場との強固なつながりを通して、
お客さまに対して新たな投資機会を提供しております。
継続的に既存顧客との関係強化、新規顧客開拓に努めるとともに弊行の強みであるグローバルネット
ワークを利用した幅広い顧客ニーズの取り込みにより、マーケッツ本部、スペシャライズド・ファイナンス
本部、パーソナルバンキング本部が引き続き収益の柱として貢献しましたが、激しい市場の変化と歴
史的な低金利の影響を受け、経常収益は前年同期比1,001百万円減の8,641百万円となりました。
かかる状況下、経費は効率性を重視した選択的な運用に努め、経常費用は前年同期比580億円減の
5,615百万円に抑えることができました。この結果経常利益も、3,025百万円と前年同期比421百万
円の減少にとどまりました。
9
営業の取り組み
個人向け業務
個人投資家のお客さまに運用商品及びサービスをご提供致しております
オーストラリア・ニュージーランド銀行は1987年の個人向け外貨預金販売開始以来、29年にわたり個人
投資家のお客さまに運用商品およびサービスをご提供してまいりました。現在では円預金、外貨預金、
円建て及び外貨建てのテイラーメイドの仕組預金、そして、オセアニアやアジア、新興国、先進国の債券・
株式・REITを投資対象としたものから日本株・J-REITを対象としたもの、更に外国籍投資信託まで幅広
い投資信託商品もご提供しております。
ANZの強みは、オセアニア地域のみならず、グローバルな経済や通貨、資産運用に関する専門性、
「顧客第一主義」を実践する企業文化があげられます。「グローバルな経済や通貨、資産運用に関する
専門性」については、マーケットリサーチや為替戦略の専門スタッフを配置して行員への情報提供を強化
すると共に、研修を通じて行員の専門性向上を心がけています。「顧客第一主義」については行員の
採用時、最も重視する判断ポイントの一つとしています。
サービス拠点として東京支店、大阪支店、名古屋出張を設置しています。遠隔地のお客さまにもアクセス
が良いよう、それぞれJR東京駅、JR大阪駅、JR名古屋駅から至近距離に位置しております。
お客さまにご納得いただけるよう、じっくりとお話しをさせていただきながら、きめ細かく、安心できる
サービスを提供することを、弊行の基本姿勢としております。
東京支店
JR東京駅の皇居側に位置する、丸の内ビルディング33階にてサービスをご提供致しております。地下鉄丸の内線
東京駅や千代田線二重橋駅からも至近距離で、皆様の利便性の高い場所です。
東京支店 名古屋出張所
2010年、豪州系銀行として初めて名古屋に拠点を開設いたしました。JR名古屋駅の向かいにあるミッドランド・
スクエアの15階にて名古屋地区、東海地区の皆様に運用相談サービスをご提供致しております。
大阪支店
1990年、豪州系銀行として初めて大阪支店を開設いたしました。2005年からは西日本全域のお客さまの利便性
向上を企図して、JR大阪駅南側のヒルトンプラザウエストオフィスタワー(ヒルトンホテル西隣り)17階にてサービス
をご提供致しております。
※尚、大阪支店および名古屋出張所は個人向け業務のみの営業拠点です。
10
営業の取り組み
法人向け業務
事業法人(大企業向け)・金融法人のお客さまに様々な金融サービスをご提供致しております
ANZは、日本で1969年から営業を展開し、幅広い法人業務を提供しております。強固な財務基盤に
基づく高い信用格付と幅広いグローバルネットワークを有し、資源国オーストラリアの強みを生かした
サービスを展開しています。弊行は、中核市場であるオーストラリア・ニュージーランド以外にアジア 地域
(特に、ベトナム、インドネシア、大メコン圏)、太平洋地域に強みを持ち、事業法人や金融法人のお客さま
のご要望や ニーズにお応えするために、ソリューションを重視したスペシャリストチームと共に、価値ある
サービスを提供しております。
事業法人(大企業向け)のお客さまに対して:
経験豊富なバンカーが、日本及び海外で事業を展開している国際的な企業のニーズを包括的に把握し、
様々な金融サービスをご提供しております。また、日系取引先企業の海外進出先での円滑な取引を支援
しております。
ANZは、業界知見をもとに、下記の幅広い産業のお客さまに幅広い商品・サービスを提供しております。
天然資源、エネルギー、インフラストラクチャー、ユーティリティー(ガス・電力、水、交通など)、公共事業
(PPP)/自動車、 電機、その他製造業 /通信・コミュニケーション/消費財・サービス業/アグリ
ビジネス(農業)
金融法人のお客さまに対して:
各国の市場で蓄積した専門知識および金融リスクヘッジ、運用アドバイス、資金の流動性ならびに決済
などの解決方法を、金融法人のお客さまのニーズに合わせて提案してお ります。
日本においては、銀行、証券、保険、ノンバンクを含む金融機関のお客さまに対して、様々な銀行業務に
お応えしております。また、グローバルに業務を展開される金融機関に対しては、弊行のグローバル
ネットワークを利用して総合的な金融サービスを提供し、新興国市場においても、ネットワークを強みに、
お客さまの ビジネスが成功するようサポートをし、新興国の現地通貨も含めた外貨関連業務も提供して
おります。
法人向け商品・サービス:
コーポレートバンキング
タームローン、コミットメントライン、マルチ・カレンシー・ファシリティー、M&Aアドバイザリー等、法人のお客さまの
要望に 応えてきめ細かく対応しております。また、日本国外では、キャッシュマネジメント、e-バンキング、クレジット
カード等、幅広く顧客ニーズに対応しております。
プロジェクトファイナンス・エクスポートファイナンス・リースファイナンス
弊行はプロジェクトファイナンス業務で長い歴史と豊富な実績を誇っております。日本企業の海外案件の資金調達
において、日本のお客さまに様々なファイナンスを提案させて頂いております。国際協力銀行(JBIC)や日本貿易保
険(NEXI)をはじめ、アジアや欧米の輸出信用機関との協働実績も豊富にあります。グローバルネットワークを駆使
し、資源エネルギー、電力、インフラ、運輸・交通、製造施設等の事業に対して、フィナンシャルアドバイザーやリード
アレンジャーなど専門的かつ先進的なファイナンス・サービスを提供しております。
ローンシンジケーション
シンジケート・ローンの組成、本邦投資家向け貸出債権のプレースメントを行っております。
定期預金、仕組み預金等の資金運用、国内・海外送金、インターネットバンキング等
法人のお客さまの様々なニーズに合わせて、円、米ドル、豪ドルをはじめとした主要通貨建での資金運用の他、
送金サービス、ウェブベースでのインターネットバンキング等をご提供しております。
サプライチェーンファイナンス
グローバルにサプライチェーンを構築し事業展開されているお客さまの運転資本やバランスシートの一層の効率化
をご提案いたします。運転資本の非固定化は、事業活動のフレキシビリティを向上させる手段も生み出します。
クロスボーダー取引を含めて、サプライチェーンファイナンスの導入を進める企業が増加する中で、お客さまの課題
に応じたスキーム立案・案件組成・ドキュメンテーション等を迅速に進めてまいります。
11
トレードファイナンス(輸出手形買取、輸出信用状の確認、フォーフェイティング、輸入金融等)
輸出入に関する様々なご要望には、貿易金融チームが敏速、柔軟にお応えいたします。特にアジア
太平洋地域では強いネットワークを有しており、これら地域に関連した輸出入ファイナンス、信用状確認、
トレードローン業務を通じて、お客さまの事業活動に対し、柔軟にソリューションを 提供してまいります。
入札保証、契約履行保証等の銀行保証ならびに新興国通貨送金等
幅広いネットワーク、専門知識及び強固な財務基盤を有する弊行は、オーストラリア、ニュージーランド、
太平洋諸国のみならず東南アジア、南西アジア各国において政府開発援助や民間プロジェクトを手がけ
る日本企業に対し、入札保証・履行保証状等の発行、日本から直接現地通貨建送金などのアレンジなど
を行っております。また、太平洋地域向けの通貨の送金等にも強みがあります。
マーケッツプロダクト
下記にご紹介させて頂いている通り、為替や金利商品の他、石炭や原油の価格ヘッジ、金など貴金属の
ローンやリース・価格ヘッジ等のニーズにも、有効なソリューションをご提案させて頂いております。
マーケッツ業務
ANZは、AAの格付けおよび堅固なバランスシートを背景に、金利、為替、コモディティー、クレジット等の
アセットクラスに関して、投資戦略、ヘッジ、およびファンディングにわたるソリューションの提供を行なって
おります。G10などの主要国はもとより、特に、ホームマーケットであるオーストラリア、ニュージーランド、
アジアマーケットに関しては、リサーチ、トレーディングの質など他の追随を許さないサービスのご提供を
させて頂いております。
金利商品
最大の強みである、オーストラリア、ニュージーランド、アジアの金利市場における主要プレーヤーとしてリーダー
シップを発揮すると共に、ドル、ユーロなどのメジャー通貨に関しても世界各国のスワップ市場における豊富な経験
とノウハウから、安定的なプライスの提供を行っております。
金利チームは、シドニー、シンガポール、香港、上海、東京等アジアの各拠点にトレーディングおよびセールスを
配置、各市場の顧客に対して専門的なサービスを提供できる体制を整えております。
外国為替
主要通貨におけるスポット・フォワード取引、アジア・エマージング市場でのNDF取引に加え、エキゾチックを含めた
オプションなどの提供を行なっており、マーケット環境および顧客の個別ニーズに合わせた、ヘッジ戦略などの
ソリューションのご提供を行っております。
45年以上の実績に基づいた、定期的にご提供させて頂いているオーストラリア、ニュージーランド、およびアジアで
の諸国のマクロ経済・通貨・金利・クレジット等に関連するニュースやその分析レポートは、その質及び量ともに
お客さまにご好評を頂いております。
コモディティ
ANZのコモディティーにおける強みは、ホームマーケットであるオーストラリアという世界有数の資源国における
生産者サイドのフロー、およびその大消費国であるアジアの動向の双方向を把握していることにあります。
資源国のメジャーバンクとしての長年の実績を背景に、コモディティ関連のリサーチにも高い評価を頂いており、
エネルギー、貴金属等のデリバティブなどに関するアクセスをサポートいたします。
商品開発
外国為替、金利、コモディティにおけるトレーディング能力を基に、より顧客の個別ニーズに合わせたカスタマイズの
ソリューション提案を可能にすべく、商品開発に特化したチームを配置しております。商品開発チームは東京の他、
シドニー、シンガポール、香港などアジアの各拠点に配置されており、アジアの各市場におけるソリューション提案
のノウハウを豊富に蓄積し、またアジアの各市場における最新のトピックに準じた商品を提案できるよう、日々活発
な情報交換を行っております。
東京では特に昨今、日本の低金利環境を背景とした、外貨での運用商品、およびその円ヘッジ戦略、ならび外貨
調達に関する需要が高まっていることを踏まえ、これらに関する顧客のニーズに柔軟に対応できるよう、各種商品
ラインナップを取り揃えております。
12
グローバルネットワーク
ANZはオセアニアを越えてアジア太平洋地域、欧州・アメリカ地域の34の国・地域で展開しています。
世界に広がるお客さまのご要望にお応えするため、オセアニア・アジア各地でお客さまに対応いたします。
専門性と幅広いネットワークを活かし、お客さまに適する商品、機会、ネットワークを提案し、お客さまの
成功をサポート致します。
オセアニア地域:
オーストラリア、ニュージーランド
アジア地域:
日本、中国、香港、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、ベトナム、カンボジア、
タイ、ラオス、フィリピン、マレーシア、インド、ミャンマー
太平洋地域:
フィジー、グアム、キリバス、ニューカレドニア、パプアニューギニア、サモア、
ソロモン諸島、東ティモール、トンガ、バヌアツ、アメリカ領サモア、クック諸島
欧州・アメリカ、
その他地域:
米国、イギリス、ドイツ、フランス、アラブ首長国連邦
コンプライアンス管理体制
コンプライアンスを徹底するための具体的な手引として、弊行グループのコンプライアンス方針を基に、 日
本の法規制にも準拠したコンプライアンスマニュアル等を策定し、役職員に対するその内容の周知徹底を
図っています。また銀行法や金融商品取引法をはじめとする関係法の遵守はもとより、マネーローンダリン
グ防止、反社会的勢力の排除、利益相反管理、その他各種リスク管理状況のモニタリングに努めています。
社会貢献活動
ANZの社会貢献活動は、事業戦略やブランドを支える構成要素の1つであるとともに、私たちが生活をし
ているそれぞれの地域社会に対して社会の一員として企業責任を果たすものでもあります。ANZグループ
の社会貢献活動は、教育・雇用機会の創出、金融リテラシーの向上、サステナビリティ(持続可能な社会
環境)の確保、都市・地方間の経済社会格差解消の各分野に焦点をあてていますが、各国・地域の地域
性や市場環境を考慮して柔軟に取り組んでいます。
日本での取り組み:
2011年3月、ANZグループとして東日本大震災被災地への緊急・復興支援を合わせて100万豪ドルの寄付を発表
し、緊急支援としての赤十字社への義援金拠出だけでなく中長期の復興を支える活動を支援することを発表しました。
ANZ在日支店は、被災地における中長期の復興を支援する一環としてオーストラリアとニュージーランドの救援隊が
支援した宮城県南三陸町に寄附し、教育の場として活用頂けるよう、生涯教育施設の建設・整備に対する支援を表
明。ANZグループは、教育支援を社会貢献の柱の一つに掲げています。
この建物は、2013年1月に落成式を行い、2月1日に開館し、南三陸町内で初めて仮設でない公共施設の再建
第1号となりました。オーストラリアと南三陸町の絆の拠点になることを願い、「南三陸町オーストラリア友好学習館」
(愛称:コアラ館)と呼ばれています。ANZグループは、教育支援と共に地域経済の発展も社会貢献の一つとして
重視しており、地元の業者と一緒に再建に取り組みました。
加えて、南三陸町へはANZボランティアチームを派遣して、継続的にボランティア活動を実施しています。
弊行では、これ以外にも、金融機関が中心となって組織・運営しているFITチャリティーランを2009年から支援し、
2015年からは東京湾清浄支援、障害児施設支援、余剰食糧活用支援等、地域社会の一員として社会貢献活動に
積極的に取り組んでいます。
13
無登録格付に関する説明書
格付会社に対しては、市場の公正性・透明性の確保の観点から、金融商品取引法に基づく信用格付業者の登録制が導入され
ております。
これに伴い、金融商品取引業者等は、無登録格付業者が付与した格付を利用して勧誘を行う場合には、金融商品取引法によ
り、無登録格付である旨及び登録の意義等を顧客に告げなければならないこととされております。また、この告知義務は、銀行
法により、銀行が行う外貨預金その他の特定預金等契約の締結の勧誘に際して無登録格付業者が付与した格付を提供する
場合にも準用されております。
○登録の意義について
登録を受けた信用格付業者は、①誠実義務、②利益相反防止・格付プロセスの公正性確保等の業務管理体制の整備義務、
③格付対象の証券を保有している場合の格付付与の禁止、④格付方針等の作成及び公表・説明書類の公衆縦覧等の情報開
示義務等の規制を受けるとともに、報告徴求・立入検査、業務改善命令等の金融庁の監督を受けることとなりますが、無登録
格付業者は、これらの規制・監督を受けておりません。
○格付会社について
○格付会社グループの呼称等について
格付会社グループの呼称:S&P グローバル・レーティング(以下「S&P」と称します。)
グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社(金融庁長官(格
付)第5号)
○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について
スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページ(http://www.standardandpoors.co.jp)の「ライブラ
リ・規制関連」の「無登録格付け情報」(http://www.standardandpoors.co.jp/unregistered)に掲載されております。
○信用格付の前提、意義及び限界について
S&Pの信用格付は、発行体または特定の債務の将来の信用力に関する現時点における意見であり、発行体または特定の債
務が債務不履行に陥る確率を示した指標ではなく、信用力を保証するものでもありません。また、信用格付は、証券の購入、売
却または保有を推奨するものでなく、債務の市場流動性や流通市場での価格を示すものでもありません。
信用格付は、業績や外部環境の変化、裏付け資産のパフォーマンスやカウンターパーティの信用力変化など、さまざまな要因
により変動する可能性があります。
S&Pは、信頼しうると判断した情報源から提供された情報を利用して格付分析を行っており、格付意見に達することができるだ
けの十分な品質および量の情報が備わっていると考えられる場合にのみ信用格付を付与します。しかしながら、S&Pは、発行
体やその他の第三者から提供された情報について、監査・デュー・デリジュエンスまたは独自の検証を行っておらず、また、格
付付与に利用した情報や、かかる情報の利用により得られた結果の正確性、完全性、適時性を保証するものではありません。
さらに、信用格付によっては、利用可能なヒストリカルデータが限定的であることに起因する潜在的なリスクが存在する場合も
あることに留意する必要があります。
この情報は、平成28年11月30日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保
証するものではありません。詳しくは上記スタンダード&プアーズ・レーティング・ジャパン株式会社のホームページをご覧くださ
い。
○格付会社グループの呼称等について
格付会社グループの呼称:ムーディーズ・インベスターズ・サービス・インク(以下「ムーディーズ」と称します。)
グループ内の信用格付業者の名称及び登録番号:ムーディーズ・ジャパン株式会社(金融庁長官(格付)第2号)
○信用格付を付与するために用いる方針及び方法の概要に関する情報の入手方法について
ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページ(ムーディーズ日本語ホームページ(
http://www.moodys.com/pages/default_ja.aspx)の「信用格付事業」をクリックした後に表示されるページ)にある「無登録
業者の格付の利用」欄の「無登録格付説明関連」に掲載されております。
○信用格付の前提、意義及び限界について
ムーディーズの信用格付は、事業体、与信契約、債務又は債務類似証券の将来の相対的信用リスクについての、現時点の意
見です。ムーディーズは、信用リスクを、事業体が契約上・財務上の義務を期日に履行できないリスク及びデフォルト事由が発
生した場合に見込まれるあらゆる種類の財産的損失と定義しています。信用格付は、流動性リスク、市場リスク、価格変動性
及びその他のリスクについて言及するものではありません。また、信用格付は、投資又は財務に関する助言を構成するもので
はなく、特定の証券の購入、売却、又は保有を推奨するものではありません。ムーディーズは、いかなる形式又は方法によって
も、これらの格付若しくはその他の意見又は情報の正確性、適時性、完全性、商品性及び特定の目的への適合性について、
明示的、黙示的を問わず、いかなる保証も行っていません。
ムーディーズは、信用格付に関する信用評価を、発行体から取得した情報、公表情報を基礎として行っております。ムーディー
ズは、これらの情報が十分な品質を有し、またその情報源がムーディーズにとって信頼できると考えられるものであることを確
保するため、全ての必要な措置を講じています。しかし、ムーディーズは監査を行う者ではなく、格付の過程で受領した情報の
正確性及び有効性について常に独自の検証を行うことはできません。
この情報は、平成28年11月30日に信頼できると考えられる情報源から作成しておりますが、その正確性・完全性を当社が保
証するものではありません。詳しくは上記ムーディーズ・ジャパン株式会社のホームページをご覧ください。
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○全国銀行協会相談室
全国銀行協会相談室は、銀行に関するさまざまなご相談やご照会、銀行に対するご意見・苦情を
受け付けるための窓口として、全国銀行協会が運営しています。ご相談・ご照会等は無料です。
詳しくは、一般社団法人全国銀行協会のホームページ(http://www.zenginkyo.or.jp/adr/)を
ご参照ください。
また、全国銀行協会相談室による苦情対応ではご納得いただけないお客さまや、相談室への苦情
の申し出から2ヵ月を経過しても解決しないお客さまには、「あっせん委員会」をご利用いただけます。
詳しくは全国銀行協会相談室にお尋ねください。
電話番号 :0570-017109 または 03-5252-3772
受付日
:月~金曜(祝日および銀行の休業日を除く)
受付時間 :午前9時~午後5時
※一般社団法人全国銀行協会は銀行法および農林中央金庫法上の指定紛争解決機関です。
本資料には将来の業績に関する記述が含まれております。
こうした記述は将来の業績を保証するものではなく、リスクと不確実性を内包するものであります。
将来の業績は、経営環境に関する前提条件の変化等に伴い、目標対比変化し得ることに留意して下さい。
平成28年12月発行
オーストラリア・ニュージーランド銀行
[商号]オーストラリア・アンド・ニュージーランド・バンキング・グループ・リミテッド(銀行)
〒100-6333
東京都千代田区丸の内二丁目4番1号 丸の内ビルディング33階
電話 03-6212-7703