第 2 回 石狩地区・千歳北斗 小笠原 輝幸 先生

●前書き
まず初めに、北海道Jr.連盟サ
イト100万件ヒットおめでとうござ
います。「北海道を強くするための指
導者の輪」であるこの記念すべきリレ
ーエッセイの2回目に、大浦先生から
ご指名があり、たいした実績のない私
が執筆させていただくというのは大変
光栄なことです。折角頂いた機会なの
で、私の「コーチ観」と「ディフェン
ス」について述べさせて頂きます。
●私の考えるコーチ観
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おがさわら・てるゆき/47歳。札
幌開成高校∼教育大札幌分校∼大麻
中∼恵庭中∼北広島緑陽中∼千歳北
斗中。
平成元年 新卒4年目で全中出場と
いう快挙を果たす。その後も新人戦
南北海道大会への出場は数え切れな
い。北広島緑陽中時代には中体連全
道3位という結果を残している。
学年別大会(選抜大会)での優勝も
数多い。また北海道選抜男子チーム
ヘッドコーチ、学年別大会石狩選抜
ヘッドコーチ、石狩専門委員長等を
歴任している。まさしく石狩地区を
代表する指導者である。
常に私が思うコーチの力量という
のは、結果的に「目の前の選手、チー
ムをどれだけ伸ばすことができたか」
に尽きると考えています。大部分のコ
ーチは公立学校の教員で転勤があり、
ミニバスの土壌がないチームを持つこ
ともあれば、練習環境が悪いこともあ
ります。せっかく軌道に乗って「今年
こそ勝負!」と思った矢先に転勤、な
んてこともあります。私自身は割とそ
のようなチームとの出会いが多かった
と思っているので、これはほとんどが
強がりであり、勝たせられない言い訳
になるかもしれません。例えチームと
して勝利することができなかったとし
ても、スタートラインが低いチームを
どのように成長させて行くか、そして
強いチームにどうのように対抗して最
後の最後に追いつかせるか、私の25
年間のコーチ人生はこのような場面の
連続でした。そのためならどんな努力
も厭わず(自分の家庭の理解を得るた
めの努力も含む。実はこれが一番難し
い)、どこにでも出かけて行き、他の
コーチがやらないことでも自分の発想
でチャレンジ、ということだけは、ど
なたにも負けていないと自負していま
す。若い時には目指すチームやコーチ
の「模倣」から入り、今では自分のオ
リジナリティーを出そうと「創造」す
ることを心がけています。
一時期「古武術バスケット」が流
行りましたが、あれも非力で練習時間
の取れないチームをどう強くするか、
というコーチの悩みの発想から生まれ
たものです。もちろん限界はあるでし
ょうが、同じ悩みにたつ者としては興
味があります。諦めずに、悩んで、そ
して自分のバスケットを創造していく
…これこそコーチの醍醐味だと思いま
す。選手にも「全国優勝」という結果
ではなく、「日本一のチーム」、「見
てる人を感動させられるチーム」にな
ろうと言い続けています。ただやはり
最後に勝てないのは…本当に悔しいで
す。だからこそ毎年「今年こそ!」と
挑戦し続けているのです。
●力不足のチームを勝利
に導く「ディフェンス」
大浦先生からこのエッセイの依頼
があった時に言われたテーマが「小笠
原先生であればディフェンスで」とい
うことだったので、今回のテーマはデ
ィフェンスにさせていただきます。私
が持ったチームは先述した通り、身長
や人数、能力にそれほど恵まれた選手
ではないことが多かったので、必然的
に勝つためには努力すれば向上できる
「攻撃的なディフェンス」を指導の中
心に据えてきました。考え方は色々あ
るでしょうが、私なりの考え方と主な
練習内容を紹介します。
☆マンツーマンの考え方と
練習法
バスケットは、一人一人が 点 と
して責任を持って守り、さらにはチー
ムで 線 をつなぎ、 面 となって
守る「マンツーマンディフェンス」こ
そがバスケットの基本であり、万能の
ディフェンスであると思います。その
中でも普通に守っても勝てない場合は、
「プレッシャーマンツーマン」に発展
させ、トラップを仕掛けたりもさせて
みます。
(1)ディフェンスフットワーク
(45度に追い込み、90度でコースに入る)
①サイドステップ
②クロスステップ
③クロスステップからサイドステップ
④クロスステップからサイドステ
ップ→クローズアウト
(2)縦半分コート・ドリブル1対1
①スリードリブル→スティック
②ディレクション
(3)2対2のディフェンスのポジション
①ボールマン(1線目)とヘルプ
(2線目∼オープンスタンス or
クローズスタンス)
ⅰ ツーガード(横)
ⅱ 45度とエンド(縦)
(4)4対4のシェルディフェンス∼
制限区域内にボールや人を入れ
ない。4人で 貝殻 を作る
①パッシング
②ドリブルペネトレーション
③ボールサイドカット
④逆サイドからのフラッシュ
⑤逆サイドスクリーン
(5)オールコートのポジション取りの確認
(6)スクリーンに対するディフェンス
①ファイトオーバー
②スライド
③スイッチ(アップ)
(7)ラン&ジャンプ
①2人のコンビネーション
②3人のコンビネーション
③4人のコンビネーション
☆ ゾーンプレス、マッチアッ
プゾーン(1-1-3)の考え方
と練習法
選手の身長や能力が5人揃わないこ
とが多く、最初は苦肉の策で始めたゾ
ーンプレスやマッチアップゾーンディ
フェンスも、その方が選手やチームに
合っていたり、ボールを奪って速攻に
持ち込み勝利することに喜びを感じ、
チーム全体に活気は出るという効果が
あります。ただ、しっかりとしたマン
ツーマンディフェンスの考え方がベー
スにあることを忘れてはいけません。
(1)スリーステップのフットワーク
(2)ダブルチームドリル
①2人1組のフットワーク
ⅰ サイドステップ→クローズア
ウト(短い距離)
ⅱ クロスからサイドステップ→
クロスからクローズアウト(長
い距離)
②1対2のドリブルの追い込み
(3)パスカットドリル
①3対2(三角形)
ⅰ 制限区域でのパス回しに対
して
ⅱ ポストディフェンスを想定
して(オフェンスが縦に並ぶ)
②4対3(四角形)
③5対4(ダイヤモンド+中央)
(4)マッチアップゾーンの上の動き∼一人
がボール、もう一人がハイポスト
①4対2(ガード・フォワード・
ハイポスト)
(5)マッチアップゾーンの下の動き∼
45度のカバーとローテーション
①5対3(ガード・フォワード・
エンド)
ⅰ ショートシフト
ⅱ ロングシフト
②8対3(①にハイポストとショ
ートコーナーを加える)
(6)マッチアップゾーンの全体の動き
①8対5
②5対5
次回(2/14掲載予定)は
高畠先生(帯広第一中)です。
お楽しみに!