――主蒸気弁破損――

――主蒸気弁破損――
炉筒煙管ボイラー
最高使用圧力:0.98MPa
伝熱面積:
100.44 ㎡
製造年:
昭和 56 年
平成 14 年 3 月 11 日某事業所において、休み明けにボイラーを起動していたところ、
蒸気圧力が 0.6MPa に達したとき突然主蒸気弁(125A-JIS10K アングル弁、材
質:FC)が吹き飛んだ。
主蒸気弁は写真 1 のように蒸気入口フランジのすぐ上部で完全に割れ分離して、主
蒸気管を捻じ曲げ、ボイラー室の屋根を破損した。
原因は破断面から推定して配管の振動により主蒸気弁に繰返し応力(荷重)が加わ
り、破損に至ったものと考えられる。なお、主蒸気弁取付け部は配管の熱膨張による
熱応力がかかる恐れもあるので、配管の伸縮を吸収する配管及び同支持方法にするよ
う考慮する必要がある。
対策としては、配管が振動しないようにサポートの位置・構造を考慮し、振動の原
因となるウォータハンマを起こさないようにドレン抜きを充分行う。ウォータハンマ
は、主蒸気弁及びヘッダー入口弁を開けて起動すると防ぐことができる。
写真 2 は主蒸気弁の入口フランジの破断面であるが、A方向が蒸気出口側で破断面
が一番黒ずんでいて、早く亀裂が入っていたと思われる。幸い人身事故はなかったが、
大変危険な状況であった。運転時にも破断面から蒸気が漏れていたと思われる。保温
材で確認しづらいが早期に発見して交換してほしい事例である。