びわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールドの転がり距離に関する研究

びわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールドの転がり距離に関する研究
石橋
勇二(生涯スポーツ学科 地域スポーツコース)
指導教員 青木 豊明
キーワード:びわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールド、人工芝、ボールの転がり距離
1. 緒言
表1
測定地点の転がり距離
びわこ成蹊スポーツ大学マルチフィールド
上の 5 カ所でサッカーボールの転がり距離を
測定した。転がり距離が季節によって変化する
かを明らかにすることを目的とした。
2. 研究方法
1回目
2回目
3回目
4回目
5回目
平均
標準偏差
NP1
8.6
10.3
11.7
8.5
9.9
9.8
1.18
NP2
12.6
12.7
12.1
12.8
13.2
12.7
0.35
C
11
12.9
10.9
10.7
13.3
11.8
1.11
SP1
12.1
11.5
11.2
9.5
12.1
11.3
0.96
SP2
13
11.3
12.3
11.4
13.8
12.4
0.95
測定日: 2011 年 5 月 18 日(金)
2.1 測定場所
マルチフィールドはロングパイル人工芝で
ある。マルチフィールド(NP1・NP2・C・SP1・
SP2)の 5 か所を測定地点とした。
3.2 季節変化の違い
四季を通して人工芝は天気や気温によりボ
ールの転がり距離に影響すると思われる。冬季
においては他の季節より転がり距離が長かっ
2.2 測定方法
人工芝上で傾斜 45°のレール上、1mの高さ
た。それは冬季は乾燥しやすく、人工芝に充塡
されている砂が硬くなるためと推定される。
からボールを転がして¹⁾ボールの転がり距離
を測定した。測定用のボールは検定球を用いた。
4. 結言
ロングパイル人工芝の転がり距離は日本サ
2.3 測定日時
2011 年 5 月、7 月、10 月、12 月の春夏秋冬
ッカー協会公認規定¹⁾では 4m~10m となっ
ている。今回の測定で、この基準値を超える場
で天候は特にこだわらない限り晴れの日を選
合が多々あった。その理由として、長期間の使
んで 13:00 から測定を行った。
用によりロングパイル人工芝が寝ている状態
となり、抵抗が小さくなり、基準値より転がっ
3. 結果および考察
たと推測できる。
3.1 天候と季節変化
測定した一例を表 1 に示した。測定した多く
の場合、転がり距離が 10m 以上になった。
晴れた日に測定したが、前日が雨天の場合は
晴れた場合よりも転がり距離が短くなる場合
が多かった。
引用文献
(1) 日本サッカー協会 (2007) JFAロング
パイル人工芝ピッチ公認に関するガイド
ブック.