2015/06/02UP

ミニ・ラグビー競技規則(平成27年改定版)要約版
佐倉市ラグビースクール ・ レフリー部会
2015/06/01 初版
要約版とは: 条文を簡単に記述し直し、文字量を極力少なくすることに心掛けて整理したもので完全なものではない。
厳密な判断は必ず原文を確認すること。
U-12ミニラグビーの競技規則は、ワールドラグビー(WR) (IRB)が定める競技規則に準拠する。
また、高専・高校以下の特別競技規則、ジュニア・ラグビーの競技規則に該当する条項に関してはその趣旨を準拠する。
その中で独自の競技規則を、本U-12ミニラグビー競技規則において規定する。
文中、斜体文字下線部 は、千葉県ローカルルール。
低学年(1・2年生)・未就学児
中学年(3・4年生)
高学年(5・6年生)
40m×28m以内
インゴール3m以内
60m×35m以内
インゴール5m以内
60m×40m以内
インゴール5m以内
試合前 (1~5条)
グ
ラ
ボ
ン
ー
ド
ル
3号ボール
3号 または 4号ボール
4号ボール
フォワード フォワード フォワード 1人
7人
3人
9人
3人
ハーフバック ハーフバック ハーフバック 1人
1人
1人
バックス バックス バックス 3人
3人
5人
コーチおよびレフリーは、登録されたプレーヤーを全員出場させる様配慮しなければならない
レフリーまたは競技責任者は、プレーヤーが負傷した場合、安全の確保を最優先し、直ちに応急処置、医師の治療を受けるよう指導する
a)試合中ヘッドギヤ着用(義務)
左記(a)、(c)、(d)及び
c)シューズは一体成型ゴム底で鋭い形状や隆起部分がないもの(義務)
b)マウスガード装着が望ましい(推奨)
スタッドの取り替え式不可(禁止)
〈専門医に相談することを勧める。プレーヤー・保護
d)肩当ての着用不可(禁止)
者の判断に委ねる〉
5人
人
数
(最 大 人 数)
交代/入れ替え
プレーヤーの負傷
服
装
試
合
時
間 10分ハーフ以内 (試合延長禁止《U-15準拠》) 15分ハーフ以内 (試合延長禁止《U-15準拠》)
(日最大時間他)
最大 40分/日
最大 50分/日
20分ハーフ以内 (試合延長禁止《U-15準拠》)
最大 60分/日
試合中 試合を行う方法 (9~10条)
トライ5点 (コンバージョンキックは適用しない)
トライ5点 (コンバージョン適用時は 2点)
得
点
不 正 な プ レ ー a)相手をバインドせずに振り回す
h)地上にあるイーブンボールを相手陣に強く蹴り込む行為
b)チャージする。突き倒す。タッチラインの外に突き出す
(危険なプレー) c)フェンドオフ(腕を横に振り、払い除けるプレー)
※(a)~(h)は、実際に起きた場合だけではなく、その危険性が予見されればファウルプ
(不行跡)
d)モール・ラックを崩す
レー。アドバンテージを適用することなく速やかに試合を停止する
e)頭部を相手に打ち付けるような姿勢で突進する
※判定に対する異議、相手の反則のアピール、相手への礼を失した言動等、スポーツマン
f)安全が確保できないような体勢でボールを拾う
シップを損なう行為は厳禁である
g)相手に怪我をさせるような行為
不 正 な プ レ ー 全ての局面(ボールの争奪,タックル,ボールを確保する行為、ラッ クの形成前からラック・モール形成時を含めた全てのプレー)において,故 意、あるい
は継続的に顔を下に向け、肩や腰よりも頭を低く(ローヘッド)した状態でプレーをする(またはプレーし続ける)ことはできない。 PK ≪U-15準拠≫
(準拠する規則) 次のプレーを行ってはならない。 PK ≪U-19準拠≫
(t)頭突き、体当たりおよび頭の下がったタックル。 (u)ボールを持っているプレーヤーが故意に肘または膝を前に出して相手にあたること。
(v)全ての局面において頭を肩や腰より低く(ローヘッド)するプレー。
不 正 な プ レ ー 右記(a)、(c)及び
a)コーチは定められた区域内に位置する。・指導的な指示、助言を行える。・ただし、人格を尊重した
b)試合中 1 名のコーチがグラウンドに入ること 言葉で指導を行うこと。・レフリーの判定に異議を唱えてはならない。・上記のような言動が見られた
[コーチを対象]
が許される。自軍の最後尾のプレーヤーより後 場合、試合を停止しコーチに注意をする、以後改善されない場合退場させることができる
方で、円滑なゲームの進行の為、助言を行える c)コーチの不行跡による試合再開は、プレーの停止がしたときにボールを保持していた側のスクラ
ム。・コーチに注意以上の処分を与えた場合、試合終了後速やかに主催者に報告する
試合中 フィールドオブプレーについて (13条)
a) ボールを地面に置き、手を使わず足だけでボールに明確に触れること
タ ッ プ キ ッ ク b) すべてのペナルティにおいて、相手側はタップキックによってプレーを再開する
【オフサイドライン】その際、反則地点(または低学年のキックオフ・ドロップアウトの地点)から【5m】
【5m】後方
【オフサイドライン】
【5m】
キ
ッ
ク
オ
フ
得
キ
点
後
の
ッ ク オ フ
キックオフ時の反則
ド ロ ッ プ ア ウ ト
フ ラ イ キ ッ ク
ダイレクトタッチ
ボールを手で保持し
た状況から以外の
キック
危険なキ ック プ レー
ハーフライン中央で、タップキックからのパス
オフサイドライン解消-パスを後ろのプレーヤーがキャッチ
得点されたチームが
ハーフウェイライン中央で、
タップキックからのパス
パスされる前に攻撃側のプレーヤーが後方より
勢いをつけて走り込み、フラットなパスを受けて
突進を試みるプレーはキャバルリー・チャージ
に相当しペナルティ
5mライン中央でタップキックからのパス
キックオフに準ずる
プレー開始及び再開のタップキック以外の
キックは全て反則
再開は反則の地点で相手ボールスクラム
ハーフウェイライン中央でキック
キックの方法は得点後のキックオフに準ずる
得点したチームがハーフウェイライン中央、
またはその後方よりドロップキック
あるいはパントキック、プレースキック
ハーフウェイライン中央でキック
キックの方法はドロップキック≪WR準拠≫
得点したチームが
ハーフウェイライン中央、またはその後方よりキック
キックの方法はドロップキック≪WR準拠≫
キックオフは5mラインに達しなければならない
再開はハーフウェイライン上中央で相手ボールスクラム
10mライン上またはその後方より行う
※キックの方法については記載なし・キックオフに準ずる
フライキックとは【戦術的、戦術的に意図のない、ボールを手で保持した状況以外のキック】をいい反
則。ペナルティ。しかし、ドリブルやトラップはフライキックと区別する(フライキックではない) 削除
10mライン内からのみ許される
反則があった場合の再開はキックした地点で相手ボールスクラム
ボールを手で保持する状況以外のキック
(地上のボールを蹴るようなキック)は反則
2013/05/24
再開は反則の地点で相手ボールスクラム
←通達により削除
地上にあるボールを互いのプレーヤーが走り寄り、相手陣に強く蹴り込むキックなどは危険である。ペナルティ 削除、不正なプレー(h)へ
試合中 フィールドオブプレーについて (15条)
試合中 フィールドオブプレーについて (15条)
(h)タックルされたプレーヤー、あるいは地面に倒れたプレーヤーが、身体と地面の間にボールを確保し足の間からボールを後方に押し出すプレー
タ ッ ク ル
(準拠する規則) (「スクイーズボール」)をしてはならない。 PK ≪U-19準拠≫
試合中 試合の再開 タッチとラインアウト (19条)
クイックスローイン
ラインアウトは行わない
ラインアウト形成
オフサイドライン
コ
ン
テ
ス
タッチの地点(タッチラインの外)より
投入側がパスアウト
相手側はタッチの地点より3m後方
ト
オフサイドラインの解消は
投入側がパスアウトした時
ラインアウトの終了
※競技規則に明文化されていないことから
プレーが開始された時点とする
ボールを取ったプレヤー
認めない
・ジャンパーに対するサポーティング禁止
b)ゴールラインから 5m以内ではラインアウトは行わない
c)ラインアウトに並ぶプレーヤーは2人/チーム。3mラインと8ラインの間に立つ
d)ボール投入プレーヤーの相手はラインアウト近く、タッチラインと3mラインの間に立つ
e)双方のプレーヤーの列の間には明確な空間(1 m)がなくてはならない
g)ボールが 8 mを超えて投げ入れられた場合、再投入
ラインアウトに参加しないプレーヤーはラインオブタッチから5m後方
競い合わない(ノンコンテスト)
競い合う(コンテスト)
ただし、投入側はジャンプしてボールを取る
a)ボールキャリアがラインアウトから離れたとき
b) ボールまたはボールキャリアが3mラインまたは
8mラインを越えたとき
ハーフバックがボールをパスした時点
c) ラインアウトでモール・ラックとなりラインオブタッ
※パスしなかった場合は、もう一度やり直す チを越えて移動したとき
d) ラインアウトから自陣方向にパス・キック・タップ
したボールにハーフバック役が触れたとき
※またはボールが地面に落ちたとき
ハーフバックに必ずパスする
パス、キック、ランのいずれも可≪WR準拠≫
試合中 試合の再開 スクラム (20条)
1人
人
数
バ
イ
ン
ド
組
み
合
い
姿
勢
ボ ー ル の 投 入
オフサイドライン
3人
フッカーは両プロップの腕の上からその身体に腕をまわしてわきの高さ、またはその下をしっかりつ
かまむ
(フッカーのオーバーバインド。肩口は脇の高さと認めず)プロップも同様にフッカーをつかむ
・左右の足の位置をフラット(前後しない)にし ・【ルック】相対する相手と目を見つめさせる
て、相手の上腕に軽く触れ、その後穏やかに組 ・フロントローは左右の足の位置をフラット(前後しない)にする
み合う
1.【クラウチ】のコールで腰を落とし組み合う準備の姿勢を取らせ確認する
・左手は相手の右腕の内側、右腕は相手の左 2.【タッチ】のコールで相手の上腕に軽く触れさせる
腕の外側になるようにして、相手ジャージーの 3.【ホールド】のコールで相手をつかんだまま静止状態を維持させる
4.【エンゲージ】のコールで後穏やかに組み合う
背中または脇をつかむ
・習熟度に応じて、頭を組み入れず、お互いの ・左プロップは、左手を相手の右腕の内側に、右プロップは、右手を相手の左腕の外側になるように
して、相手のジャージーの背中または脇をつかむ
上腕をつかみ合うハンドスクラムを可とする
・プレーヤーは頭と肩が腰より低くならないようにまっすぐ組む ・スクラムが終了するまでバインドしていなければならない
「ノンコンテストスクラム」ではあるが、お互いの体重を支え合うように組む
・ノンコンテストスクラム、投入側が必ずボールを獲
得するが、スクラムの中央に、まっすぐボールを投
入する
・ボール投入は行わず、あらかじめ味方プレーヤーの右足元(つま先の前)にボールを保持する ・投入側が誤って相手側にボールを蹴ってしまった
・そのボールを(中学年の場合はフッカーが)右足の裏で後方に押し出すことでプレー再開
場合は、そのままプレーを続ける
・フッカーは、故意にボールを相手側に蹴り出した
り、自チームオフサイドラインまでボールを掻いて
はならない
(1)バックス(ハーフバックを除く)のオフサイドライン
防御側:
(1)バックスのオフサイドラインは、スクラムを組んでいる味方プレーヤーの
は、スクラムの味方プレーヤーの一番後方の足か
一番後方の足から3m後方
ら3m後方(※攻撃・防御側双方)
(2)ハーフバックのオフサイドラインは、スクラムを組んでいる味方プレーヤーの
(2)防御側のハーフバックのオフサイドラインは、ス
一番後方の足を通る線
クラムの味方プレーヤーの一番後方の足を通る線
攻撃側:
・ただし、スクラムから1m以上離れるプレーヤーは
味方スクラムの最後方の足を通る線 ※競技規則に明文化されていないが、こう解釈する
バックスと見なされ、上記『(1)』が適用される
・一旦、『(1)』に下がったときはスクラムが解消され
※(2)について、【中学年】は次を適用する
るまで、そのオフサイドラインを超えることはできな
・ただし、スクラムから1m以上離れるプレー
い
ヤーはバックスと見なし、上記『(1)』を適用する 【例外】
・一旦、『(1)』に下がったらスクラムの解消まで、 ボールを獲得したら『(1)』に下がったハーフバック
そのオフサイドラインを超えることはできない
はオフフサイドラインを超えてプレーができる
スクラムの 終了
ハーフバックのパスを、
・
バックスのプレーヤーがパスキャッチした時点
オフサイドライン解消
ハーフバックがボールをパスした時点
・ハーフバックがボールを触った時点
・スクラムに投入されたボールが、バックスのオフ
サイドラインに偶然達した場合
・パス、キック、ランいずれも可≪WR準拠≫
・オフサイドラインの【例外】を除きボールを扱う最
初のプレーヤーでなければならない
ハ ー フ バ ッ ク
・あたかもボールに触れたようなそぶりやボールに
※パスしなかった場合は、もう一度やり直す
触れずに時間を空費してはならない
スクラムで、防御側のスクラムオフサイドラインがスクラムより3m下がっていることをいいことに、 ・高学年ではスクラムからの「キャバルリー・チャー
スクラムからボールが出る前に攻撃側のプレーヤーが後方より勢いをつけて走り込み、ハーフ ジ」に相当するプレーは起こりえない
キャバルリーチャージ バックからフラットなパスを受けて突進を試みるプレーは、「キャバルリー・チャージ」に相当しペナ ・攻撃側も、スクラムから3mのオフサイドラインが
ルティ
あるから。これはオフサイドの反則に相当
パスのみ ※競技規則に明文化されていないが上欄に因る
試合中 試合の再開 ペナルティキックおよびフリーキック (21条)
(a)すべてのペナルティにおいて、相手側が反則地点からタップキックによってプレーを再開
【オフサイドライン】その際、相手側は反則地点【5m】
5m】後方
【オフサイドライン】
5m】
マ ー ク の 位 置 (b)反則地点がゴールラインから 5 m以内の場合は、マークはタッチラインに平行にゴールラインから 5 mの地点
(c)フリーキックも同様
タップキックした時点 ≪WR準拠≫
オフサイドライン解消
タップキックした
プレーヤー
ボールを持って
パス、ラン≪WR準拠≫ (キック不可)
ボールを持って
パス、キック、ランのいずれも可≪WR準拠≫