ウイルプラスホールディングス

ウイルプラスホールディングス
M&Aを駆使したマルチブランド・ドミナント戦略を展開:福岡、東京、神奈川での輸入新車・中古車販売を全国規模へ
TICKER:3538|JASDAQ|HP:
http://www.willplus.co.jp/| LAST UPDATE: 2016.10.25
事業概要
S&Wサマリー
輸入新車・中古車販売:BMWを除く各ブランドで国内シェア上位
福岡県でJEEP、MINI、VOLVOの販売シェア高い:同社は新車(輸入車)および
強み
業務など)を営む、輸入車正規ディーラーであるチェッカーモータース、ウイル
円の営業損失であったチェッカーモーター
プは、Alfa Romeo、FIAT、ABARTH、JEEP、Chrysler、BMW、MINI、VOLVOの8
依存せず、2年後に営業黒字化、3年後に、231
事業再生力: M&A前に各79百万円、390百万
中古車の販売、車輌整備、業販(業者間取引)、その他業務(損害保険の代理店
ス、ウイルプラスモトーレンは、リストラに
プラスモトーレン、帝欧オートの3社を子会社に持つ持株会社である。同社グルー
ブランドを取扱い、福岡県に13店舗、東京都・神奈川県に11店舗を構える(2016
百万円、215百万円の営業利益を実現。
M&Aを駆使したマルチブランド・ドミナント戦略:1997年の創業以来、M&Aによ
規ディーラー全てが同社の店舗。MINIは4つあ
年6月末時点)。輸入車販売会社のうち、売上高で全国8位(2016年6月期)。
ドミナント:福岡県で、JEEP、VOLVOは、正
り、取扱いブランドと営業エリアの拡大を実現。8ブランドの取扱いにより、新
る正規ディーラーのうち3店舗が同社
車新車登録台数の上位地域(東京都、神奈川県、福岡県)に一定の店舗、商圏を
顧客との長期関係性を築きやすく、ストック
新車、中古車、車輌整備を同一拠点で提供:
型モデル投入時期のズレを埋め合わせ、販売を平準化している。また、輸入乗用
型ビジネスにつながる(同社顧客の任意保険
獲得すると同時に、
周辺に新店を出店して商圏を補完するドミナント戦略を展開。
加入率は32.5%:業界平均の約2倍)
業績動向
弱み
2017年6月期同社予想:将来の成長に向けたコストの発生により、営業0.1%増
未取扱いブランド:現在、輸入車登録台数1位、
2016年6月期:売上高21,093百万円(前期比+10.6%)、営業利益886百万円
2位(Mercedes-Benz、VW)を取扱っていない
(+25.6%)。新車販売の好調、2014年4月にM&Aした帝欧オートの収益率改善、
未出店地域の広さ:現在の展開地域は、福岡
2014年10月にオープンした藤沢湘南店の通年フル寄与、車輌整備・保険手数料の
県全域、東京都と神奈川県の一部
順調な増加などが背景。
先行投資が収益性向上の頭を叩く構造:M&A
2017年6月期同社予想:売上高21,542百万円(前期比+2.1%)、営業利益887百万
戦略を主軸とし、採算の悪い企業を買収し、
円(同+0.1%)を同社は予想。上期は新規出店、店舗移転等に伴いコスト重だが、
再生することを繰り返すことになる。同社の
下期以降の収益に貢献。同社によれば、M&Aを検討中。進捗および動向について
営業利益率は現在4.2%(2016年6月期)
は、公表できる段階で、適宜、業績予想等を含め報告する予定であるとのこと。
中期戦略
業界再編のイニシアティブを取り、2021年に売上高業界3位以内が目標
新車登録台数に占める輸入車比率上昇;しかし、世界主要国に比べればまだ低い:
日本の新車販売において国産車が不振である一方、輸入車は堅調に推移している。
例えば、国内新車登録台数(除く軽自動車)は1996年~2015年の10年間で538万
利益成長ドライバー
【従来】輸入新車・中古車販売(8ブランド;
福岡県、東京都、神奈川県での展開)
【中期】同(ブランド数と店舗数の拡大)+ス
トック型ビジネス(車輌整備、保険販売など)
台から315万台に減少したが、国内新車登録台数(除く軽自動車)に占める輸入
指標
車のシェアは6.0%から9.1%に上昇した。だが、諸外国の輸入車シェア(2015年)
時価総額
3,357 百万円
-イタリア72.2%、ドイツ36.2%、アメリカ27.3%-に比べると日本は低い。
株価(2016/10/24)
1,409 円
外国人持株比率
1.82 %
タリゼーションとともに歴史が長く、経営者の多くが高齢となり後継者問題を抱
BPS(FY06/16)
1,527.64 円
PBR(FY06/16)
0.92 倍
板・店舗改装の費用負担に耐えられない企業もいる。業界再編の渦の中で、成瀬
PER(FY06/17会予)
6.1 倍
配当(FY06/17会予)
34.00 円
発行済株式数
後継者や資金力の問題で加速する業界再編:日本の輸入車販売業界は日本のモー
える企業も多い。また、定期的なコーポレート・アイデンティティ変更に伴う看
隆章社長(46歳)率いる同社は、M&Aを軸に、ブランドとエリアの拡大を主要都
市で推進し、輸入車販売で全国3位以内の企業グループを目指している。
2,382,720 株
配当利回り(FY06/17予)
2.41 %
ROE(06/17会予)
15.2 %
純負債/株主資本倍率(FY06/16)
-1.4 %
*発行済株式数には自己株式を含む
業績推移
FY06/11
FY06/12
非連結
非連結
売上高
( 百万円)
357
331
前期比
( %)
na
-7.4%
営業利益
( 百万円)
na
na
前期比
( %)
na
na
経常利益
( 百万円)
57
2
前期比
純利益
( %)
( 百万円)
na
57
-96.3%
-14
前期比
( %)
na
nm
EPS
( 円)
25.00
-6.23
BPS
( 円)
295.96
289.72
ROA
( %)
4.8%
0.2%
ROE
( %)
8.8%
-2.1%
FY06/13
非連結
453
36.9%
na
na
49
2204.9%
11
nm
5.75
165.54
5.4%
2.4%
FY06/14
連結
17,146
nm
842
na
871
nm
500
nm
284.53
1,013.50
12.5%
32.6%
FY06/15
連結
19,072
11.2%
706
-16.2%
673
-22.7%
416
-16.8%
226.00
1,226.60
9.7%
20.2%
FY06/16
連結
21,093
10.6%
887
25.6%
866
28.7%
493
18.4%
244.81
1,527.64
11.7%
16.8%
21,542
2.1%
887
0.1%
875
1.1%
534
8.7%
231.91
-
-
-
FY06/17 会予 連結
注:百万円未満を四捨五入(会社発表数値は百万円未満切り捨て)。ROAについては、FY06/11とFY06/14は期末の数字、その他の年度については期首期末平均にて計算
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事業概要
会社概要
輸入新車・中古車販売:BMWを除く各ブランドで国内シェア上位
同社は新車(輸入車)および中古車の販売、車輌整備、業販(業者間取引)、その他業務
(損害保険の代理店業務など)を営む、
輸入車正規ディーラーであるチェッカーモータース、
ウイルプラスモトーレン、帝欧オートの3社を子会社に持つ持株会社である。同社グルー
輸入車販売事業を行う 3 社の子会社をもつ
▶
プは、福岡県に13店舗、東京都・神奈川県に11店舗を構え、Alfa Romeo、FIAT、ABARTH、
▶
輸入車販売会社のうち、売上高で全国8位(2016年6月期)。従業員326名:営業約130名、
▶
JEEP、Chrysler、BMW、MINI、VOLVOの8ブランドの全ての新車を取扱う。同社によれば、
メカニック(フロント込み)約150名、管理約40名(2016年6月末現在)。
ウイルプラスホールディングスのグループ構成(2016年6月末現在)
ウイルプラスホールディングス
ウイルプラスモトーレン
チェッカーモータース
帝欧オート
資本金︓50百万円
資本金︓50百万円
資本金︓30百万円
インポーター︓FCAジャパン
インポーター︓ビー・エム・ダブリュー
インポーター︓ボルボ・カー・ジャパン
店舗数︓12
店舗数︓7
店舗数︓5
取扱ブランド
取扱ブランド
取扱ブランド
出所:同社資料よりSR社作成
沿革:M&Aを軸とした拡大
同社代表取締役社長成瀬隆章氏の実父が1997年に「株式会社さんふらわあシージェイ」
(の
ちに株式会社福岡クライスラーに商号変更)創業。西日本地区で最初のChrysler正規ディー
ラーとして輸入車販売事業を展開。2004年10月、成瀬隆章氏が同社株を全株取得し、事業
活動開始。2007年10月、株式移転によりウイルプラスホールディングスを設立(事業会社
2社を完全子会社化)。2008年7月、チェッカーモータース(4店舗)の株式を取得して完
全子会社化。2009年5月に同社が設立した現ウイルプラスモトーレンが、同年9月、BMW
(2店舗)、MINI(2店舗)を事業譲受。2014年4月、帝欧オート(5店舗)の株式を取得し
て完全子会社化して、現在に至る。
M&Aと店舗数の推移
店舗数
福岡県
東京都・神奈川県
子会社
M&A(時期)
イベント
店舗立地
(2016年6月末現在)
2007年6月末
2
1
チェッカーモータース
2008年7月に買収
関東エリアへの本格進出
AF 田園調布
AFA 世田谷
AFA 池袋
AFA 横浜
AFA/JEEP 藤沢湘南
AFA 横浜サービス
AB 東京 AF 田園調布サービス
JEEP 世田谷
JEEP 横浜
JEEP 福岡
JEEP 久留米
JEEP 北九州
パーツセンター
2010年6月末
8
10
M&A
ウイルプラスモトーレン
2009年9月に事業譲受
BMW・MINIの取扱開始
Willplus BMW 小倉
Willplus BMW 八幡 MINI NEXT 八幡
MINI 小倉
MINI 博多
MINI 福岡西
MINI 新宿
MINI 新宿サービスセンター MINI NEXT 中野
2016年6月末
13
11
帝欧オート
2014年4月に買収
VOLVOの取扱開始
VC 福岡
VC 福岡南
VC 福岡西
VC 久留米
VC 北九州
出所:同社資料よりSR社作成
注:AFは「Alfa Romeo/ FIAT」、AFAは「Alfa Romeo/FIAT/ABARTH」、ABは「ABARTH」、VCは「VOLVO CARS」の略
02/19
チェッカーモータース:東京城南・城
北地区、横浜、藤沢湘南、福岡に店舗
展開
ウイルプラスモトーレン:福岡、東京
城西地区に店舗展開
帝欧オート:福岡に店舗展開
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事業別売上高(2016年6月期)
その他
5.9%
車両整備
14.7%
FY06/16
売上高
21,093
百万円
業販
10.2%
輸入新車
47.5%
車両販売事業
79.3%
中古車
21.6%
出所:同社資料よりSR社作成
売上高、営業利益(以上、単位百万円)、粗利益率、営業利益率の推移
25,000
40%
21,542
21,093
20,000
35%
19,072
30%
17,146
25%
21.8%
21.9%
21.9%
15,000
20%
10,000
15%
5,000
4.9%
842
0
FY06/15
営業利益
出所:同社データよりSR社作成(百万円未満四捨五入)
4.1%
887
887
706
FY06/14
売上高
4.2%
3.7%
FY06/16
粗利率(右軸)
FY06/17CE
10%
5%
0%
営業利益率(右軸)
ビジネスモデル
新車(輸入車)販売:売上構成比47.5%(2016年6月期)
仕入:ブランド別(子会社別)にインポーター3社(FCAジャパン、ビー・エム・ダブ
◤
▶
▶
▶
リュー、ボルボ・カー・ジャパン)から円建て*で仕入れる
FCAジャパン(チェッカーモータース)
:Alfa Romeo、FIAT、ABARTH、JEEP、Chrysler
ビー・エム・ダブリュー(ウイルプラスモトーレン):BMW、MINI
ボルボ・カー・ジャパン(帝欧オート):VOLVO
*為替の変動が必ずしも本体販売価格の変動に直結するわけではない(中古車販売への影響などの考慮も
ある)。但し、為替の変動が大きい際、イヤーモデルの発売に伴う価格の変更がある場合がある。
◤
▶
▶
▶
▶
価格:以下の通り
ABARTH:286万円~845万円
JEEP:297万円~805万円、Chrysler:409万円~756万円
BMW:310万円~2,321万円、MINI:226万円~483万円
VOLVO:339万円~1,299万円
国内登録台数*
国内シェア**
Chrysler
JEEP
7,132
466
2.50%
0.16%
FIAT
Alfa Romeo ABARTH
2,321
1,472
6,032
2.11%
0.81%
0.52%
BMW
46,229
16.19%
出所:同社資料(日本自動車輸入組合資料より同社作成)をもとにSR社作成
* 日本市場における2015年の当該ブランドの全国内登録台数(同社の販売台数は非開示)
**日本市場における外国メーカー車の国内登録台数に占める当該ブランドのシェア(2015年)
◤
▶
03/19
で仕入れ、福岡県(13 店舗)、東京都・神奈川
県(11 店舗)で販売
▶
1997年の創業以来、M&Aにより、取扱い
▶
マルチブランド戦略:8ブランドの取扱い
▶
ドミナント戦略:輸入乗用車の新車登録
ブランドと営業エリアの拡大を実現
により、新型モデル投入時期のズレを埋
め合わせ、販売を平準化
台数の上位地域(東京都、神奈川県、福
岡県)に一定の店舗、商圏を獲得すると
同時に、周辺に新店を出店して商圏を補
完するドミナント戦略を展開
Alfa Romeo:330万円~891万円、FIAT:183万円~334万円
同社取扱いブランドの全国国内登録台数および国内シェア(2015年)
新車(輸入車)販売:インポーターから円建て
VOLVO
MINI
21,083 13,786
7.38%
4.83%
販売*(同社の販売台数は非開示)
チェッカーモータース(12店舗:2016年6月末):Alfa Romeo、FIAT、ABARTH、
JEEP、Chryslerの販売⇒JEEPに関しては、福岡県で地域独占(下表参照)
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Research Espresso by Shared Research
▶
ウイルプラスモトーレン(7店舗:同):BMW、MINIの販売⇒MINIに関しては、福
▶
帝欧オート(5店舗:同):VOLVOの販売⇒福岡県で地域独占(下表参照)
岡県でほぼ地域独占(下表参照)
輸入車正規ディーラー
Alfa Romeo 同社
北海道
青森県
岩手県
宮城県
秋田県
山形県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
新潟県
富山県
石川県
福井県
山梨県
長野県
岐阜県
静岡県
愛知県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
和歌山県
鳥取県
島根県
岡山県
広島県
山口県
徳島県
香川県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
合計
5
1
2
1
1
1
2
2
1
3
5
10
7
1
1
1
1
1
2
1
3
8
2
1
1
6
3
1
1
1
2
1
1
1
1
3
1
1
87
(3)
(2)
(5)
FIAT 同社 ABARTH 同社
5
1
2
1
1
1
2
2
1
3
5
10
7
1
1
1
1
1
2
1
3
8
2
1
1
6
3
1
1
1
2
1
1
1
1
3
1
1
87
(3)
(2)
(5)
5
1
2
1
1
1
2
2
1
3
3
9
6
1
1
1
1
1
2
1
3
8
2
1
1
6
3
1
1
1
2
1
1
1
1
3
1
1
83
(3)
(1)
(4)
JEEP・
Chrysler
6
1
1
1
1
1
2
1
1
4
3
6
3
1
1
1
1
2
1
3
5
1
1
1
3
3
1
1
1
2
1
1
1
3
1
1
1
69
同社
(1)
(1)
(3)
(5)
BMW 同社
8
2
1
4
1
1
2
4
3
3
10
9
26
16
3
1
1
1
1
3
3
5
15
4
3
3
13
7
1
1
1
1
2
3
3
1
1
1
1
9
1
2
2
1
1
1
1
187
(0)
(0)
(3)
(3)
MINI 同社
出所:日本自動車輸入組合のデータよりSR社作成
注:ディーラー数は中古車販売、サービス工場のみの拠点数を除く。BMW、MINIに関しては、新車ショールームを有するもの
に限定。
*正規ディーラーの営業区域は厳格に定まっている(商圏が守られている)。例えば、ダイレクトメール
などを他の正規ディーラーの担当地域に撒くことはできない。一方、自動車メーカーやインポーターか
らCI(コーポレート・アイデンティティ)**や接客マニュアルの順守が義務付けられる結果、店舗やサー
ビスにおいて、差別化要素が限られるという現状がある。
しかし、同じブランドであっても担当地域が定まらない空白テリトリーにおける競争は熾烈であり、ま
た、指名買いが多いブランドを除くと他ブランド(輸入車のみならず高級国産車も含む)との競争も厳
しい。こうした中、人材教育や研修(高度な技術性を要するメカニックがインポーターの研修制度を活
用)の推進、同一拠点における新車(輸入車)と中古車の販売および車輌整備の提供、損害保険の販売
(後段で詳述)などにより、顧客満足度の向上を図り、顧客との長期関係性の構築に努めている。
04/19
5
1
1
1
1
1
1
2
1
2
6
8
17
8
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1
1
1
1
1
2
2
4
2
2
2
8
4
1
1
1
1
2
2
2
1
2
1
1
4
1
1
1
1
1
1
1
113
(1)
(0)
(3)
(4)
VOLVO 同社
3
1
2
1
1
1
2
1
4
4
7
14
8
2
1
1
1
4
1
4
11
2
2
1
10
7
2
1
2
2
1
1
1
1
5
1
1
1
1
1
1
118
(0)
(0)
(5)
(5)
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Research Espresso by Shared Research
藤沢湘南では同一敷地内に、Alfa Romeo、FIAT、ABARTH、JEEP、Chryslerの5ブランド(インポーター
であるFCAジャパンの取扱いブランド)を集結させた出店を、本州で初めて実現した。また、福岡県で
は、MINI博多とJEEP福岡という異なるインポーターの取扱いブランドを同一敷地内に出店している。こ
うした出店形態により、集客力向上や経営効率化を実現している。更に、ショッピングモールなどで出
張展示会を開催する機会も多い。
**CI:ショールームやサービス工場に必要な面積の基準や家具、内装などに係る各ブランドの取り決め。
数年(5~10年)に1度更新されることが多い。
マルチブランド戦略
マルチブランド戦略:特定のブランドに依存
ブランド毎に異なる新型モデル投入時期前後の販売振幅の平準化を図っている。国内の年
▶
メジャーブランド(年間新規登録台数
▶
ニッチブランド(同1,000~10,000台
同社は特定のブランドに依存することなく、複数(8つ)のブランドを取扱うことにより、
間新規登録台数が10,000台以上のブランドをメジャーブランド(BMW、MINI、VOLVO)、
1,000~10,000台未満のブランドをニッチブランド(JEEP、FIAT、Alfa Romeo、ABARTH、
Chrysler)と位置付ける。メジャーブランドによって販売の安定化を図り、ニッチブラン
ドでは販売シェアを高めてマーケット・プライス・リーダーとなることで、不必要な値引
せず、複数ブランドを取扱うことにより、販
売の平準化を図る
10,000台以上):BMW、MINI、VOLVO
未満):JEEP、FIAT、Alfa Romeo、
ABARTH、Chrysler
きを回避して収益性向上を図る。
新型モデル発売時期と収益平準化
出所:同社資料
▶
▶
モデルチェンジ後も長く売れる傾向にあるブランド:JEEP、MINI
モデルチェンジ後の販売の振幅が大きいブランド:Alfa Romeo
ドミナント戦略
同社は人口100万人超の都市とその周辺都市を特定地域とし、その特定地域に集中的な出
店を進めている。具体的には、M&Aを軸に、輸入乗用車の新車登録台数の上位地域(東京
都、神奈川県、福岡県)に一定の店舗、商圏を獲得すると同時に、周辺に新店を出店して
商圏を補完する。同一商圏の顧客囲い込みによる市場シェアの拡大、店舗間の効率的な人
員配置による生産性向上を図っている。
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ドミナント戦略:人口 100 万人超の都市と
その周辺都市を特定地域とし、その特定地
域周辺に集中的な出店を進める
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東京都・神奈川県におけるドミナント戦略の具体例
出所:同社資料によりSR社作成
中古車販売:売上構成比21.6%(2016年6月期)
仕入は車輌購入者からの下取りやネットオークションによって行う:質の良いもの(高
◤
年式低走行車)を認定中古車*として個人に販売する(その他**のものは業者に販売:
業販)。販売は新車販売と同じ店舗で行う(原則)。
中古車販売:新車購入者からの下取りやネッ
トオークションによって仕入、認定中古車と
して販売
*輸入車ディーラーが程度良好と認めた中古車をベースに、規定の入念な整備、補修を施したうえで、所
定の期間および走行距離の間に発生した故障や不具合に対する無償修理保証をつけた優良中古車
**認定中古車として販売するには質が劣る輸入車や、新車購入時の下取り国産車など
顧客:インターネット(カーセンサー、グーネットなど)を見て、遠方から来店して
◤
購買する顧客も多いとのこと
業販:売上構成比10.2%(2016年6月期)
下取した他社ブランドの中古車をオートオークションで販売するほか、他社ディーラーと
新車や中古車の在庫を融通し合う。
車輌整備:売上構成比14.7%(2016年6月期)
販売した車輌を中心に整備、修理や車検を主なサービスとする。メンテナンスパックなど
の導入により、同社での車輌整備サービスの獲得率・継続率向上に努めている(ストック
型ビジネスによる安定収益源としている)。一部拠点を除き、ショールームと併設する形
業販:下取り中古車のオークション販売、他
社ディーラーとの新車・中古車在庫の融通
車輌整備:販売した車輌を中心とした整備、
修理、車検
でサービス工場を配置している。
その他:売上構成比5.9%(2016年6月期)
損害保険会社の代理店として、自賠責保険や任意保険等の販売を行っている*。また、チェッ
カーモータースにおいて、インポーターから直接、車輌のパーツを仕入れ、部品商に対し
て車輌パーツを卸している。
*同社によれば、同社顧客の車輌購入時保険契約率は32.5%(2016年6月期)であり、輸入車ディーラー
平均17.6%(大手保険会社調査)と比較して約2倍。更に、その継続率は90%程度と高い。車輌整備と同
じく、ストック型ビジネスによる安定収益源として、同社は新車・中古車販売と同時に保険販売にも注
力している。
06/19
その他:保険の販売、車輌パーツの卸売など
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
M&Aを軸としたマルチブランド&ドミナント戦略
30
25.0
25
20.0
20
1
15
7
10
6
6
3
0
1
08/6期
5
7
7
6
6
6
16/6期
5
1
8
7
6
6
15.0
7
8
10.0
1
5
5
6
6
5.0
3
4
4
4
4
5
6
09/6期
10/6期
11/6期
12/6期
13/6期
14/6期
15/6期
JEEP/Chrysler(店)
VOLVO(店)
Alfa Romeo/FIAT/ABARTH(店)
FORD(店)
0.0
BMW/MINI(店)
売上高(右軸:十億円)
出所:同社資料よりSR社作成
都道府県別外国メーカー新車登録台数(乗用車のみ)
地域
(単位︓台)
東京都
神奈川県
・
・
福岡県
・
・
2010
2011
2012
2013
2014
33,163
18,245
・
・
5,903
・
・
36,558
20,798
・
・
6,859
・
・
42,307
24,287
・
・
8,136
・
・
48,020
27,875
・
・
9,709
・
・
50,170
27,841
・
・
10,214
・
・
全国合計
180,255
203,800
239,546
278,846
288,830
―前年比―
順位
(2015年)
50,100
1
27,284
2
・
・
9,952
8
・
・
2015
284,471
平均成長率
(20102015)
-0.1%
8.6%
-2.0%
8.4%
東京都
神奈川県
・
・
11.5%
11.7%
10.2%
14.0%
15.7%
16.8%
13.5%
14.8%
4.5%
-0.1%
福岡県
・
・
13.6%
16.2%
18.6%
19.3%
5.2%
-2.6%
11.0%
13.3%
13.1%
17.5%
16.4%
3.6%
-1.5%
9.6%
全国合計
出所:日本自動車輸入組合、自動車検査登録情報協会データよりSR社作成
都道府県別外国メーカー保有台数(乗用車のみ)
地域
(単位︓台)
東京都
神奈川県
・
・
福岡県
・
・
全国合計
2010
2011
2012
2013
2014
459,983
278,719
・
・
112,309
・
・
457,347
276,330
・
・
111,274
・
・
460,521
279,005
・
・
112,947
・
・
466,168
282,207
・
・
115,172
・
・
476,610
288,739
・
・
118,661
・
・
3,002,170
2,980,160
3,011,802
3,057,743
3,137,360
順位
(2015年)
483,140
1
292,808
2
・
・
121,851
8
・
・
2015
3,193,714
東京都
神奈川県
・
・
-
-0.6%
-0.9%
0.7%
1.0%
1.2%
1.1%
2.2%
2.3%
平均成長率
(20102015)
1.4%
1.0%
1.4%
1.0%
福岡県
・
・
-
-0.9%
1.5%
2.0%
3.0%
2.7%
1.6%
-
-0.7%
1.1%
1.5%
2.6%
1.8%
1.2%
―前年比―
全国合計
出所:日本自動車輸入組合、自動車検査登録情報協会データよりSR社作成
市場環境
拡大する輸入車シェア
国内新車登録台数(国産車+輸入車;軽自動車を除く)は、少子高齢化や都市部における
若者層の車保有に対する価値観の変化(レンタカーやカーシェアリングを選好する機運の
高まり)、軽自動車の選択などを背景に、減少傾向にある(1996年の5.38百万台から2015
07/19
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
年には3.15百万台へ低下)。
国内新車登録台数(軽自動車を除く)
6.00
5.15
5.38
5.00
5.11
4.34
4.00
3.99 4.10 4.06 3.97 4.03 3.96 3.93
3.72
3.43
3.21
3.00
2.92
3.23
2.69
3.39 3.26 3.29
3.15
2.00
1.00
0.00
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
国内新車登録台数(軽自動車を除く)(百万台)
出所:日本自動車販売協会連合会データよりSR社作成
一方、外国メーカーの輸入新車登録台数は2009年以降、低価格の小型車やEV(電気自動車)
等のラインナップ拡大、及びメーカー主導による、日本市場に対応した車種の戦略的な投
入などを背景に、拡大トレンドにある*。
*外国メーカーの輸入新車登録台数は1996年に過去最高の34万台弱を記録した後、2009年まで下降トレ
ンドにあった。その後、回復トレンドにあるが、2015年は、年後半にかけて、フォルクスワーゲンがディー
ゼル車の排ガス不正問題(2015年9月に発覚)によりブランドイメージを低下させた影響により、2014
年に比べて減少となった。しかし、2016年1月以降は、再び、前年比増に転じている。
この結果、国内新車登録台数(国産車+輸入車;軽自動車を除く)に占める輸入車(外国
メーカー)新車登録台数のシェアは、2009年の5.5%から2015年の9.1%に上昇した。
輸入車(外国メーカー)新車登録台数、国内新車登録台数(除く軽自動車)に占める輸入車シェア
350
300
8.6
250
7.7
200
150
6.0
100
50
0
5.5
6.0
6.2
6.2 6.4 6.4
5.7
6.1
6.1
6.3
6.6
6.0
5.6
1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
出所:日本自動車販売協会連合会データよりSR社作成
国内シェア(右軸:%)
10.0
9.0
8.0
7.1
6.7
5.5
輸入車(外国メーカー)新車登録台数(千台)
08/19
8.8
9.1
7.0
6.0
5.0
4.0
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
同社取扱いブランドの新車登録台数
60,000
50,000
40,000
30,000
20,000
10,000
0
FY04
BMW
BMW
MINI
VOLVO
FIAT/ABARTH
JEEP
Alfa Romeo
Chrysler
外国メーカー乗用車計
FY05
FY06
FY07
MINI
FY03/06
46,632
13,503
13,095
1,402
2,136
4,318
4,677
248,382
FY08
VOLVO
FY03/07
48,918
13,073
10,623
1,717
2,143
3,780
4,257
240,588
出所:日本自動車輸入組合データよりSR社作成
FY03/08
45,809
14,015
10,892
1,693
2,793
3,559
2,014
227,159
FY09
FY10
FY11
FIAT/ABARTH
FY03/09
31,928
12,197
6,531
3,847
1,865
1,972
1,304
176,724
FY03/10
29,657
10,920
6,760
4,759
1,169
2,231
942
166,604
JEEP
FY03/11
32,604
11,513
8,347
5,418
2,078
1,992
673
182,829
FY12
FY13
FY14
Alfa Romeo
FY03/12
36,814
16,027
13,083
6,235
3,721
2,301
617
223,272
Chrysler
FY03/13
41,635
15,903
14,051
5,417
4,956
4,288
1,177
245,679
外国メーカー輸入車月別販売台数と3ヵ月移動平均前年同期比
45,000
50%
40,000
40%
35,000
30%
20%
10%
20,000
0%
15,000
-10%
10,000
-20%
5,000
-30%
0
-40%
07.1
4
7
10
08.1
4
7
10
09.1
4
7
10
10.1
4
7
10
11.1
4
7
10
12.1
4
7
10
13.1
4
7
10
14.1
4
7
10
15.1
4
7
10
16.1
4
7
10
30,000
25,000
外国メーカー輸入車
3ヵ月移動平均前年同期比
出所:日本自動車販売協会連合会データよりSR社作成
競合
◤
◤
輸入車販売会社には、ヤナセ(非上場)、ジーライオングループ(非上場)、ケーユー
ホールディングス(9856)、ファミリー(8298)などのほか、全国に多数の企業があ
る。
ケーユーホールディングスおよびファミリーと比較すると、収益性と財務安定性で多
少劣り、効率性で上回る。具体的には、ケーユーホールディングスの2016年3月期営
業利益6.0%、ファミリー同5.1%に対し、同社の2016年6月期営業利益は4.2%。ケーユー
ホールディングスの2016年3月期自己資本比率73.7%、ファミリー同48.9%に対し、同
社の2016年6月期営業利益は44.5%。一方、ケーユーホールディングスの2016年3月期
ROA10.0%、ファミリー同6.1%に対し、同社の2016年6月期ROA11.7%。
09/19
FY15
FY03/14
50,256
17,163
18,223
8,357
5,596
3,194
1,536
302,018
FY03/15
43,339
18,831
12,615
6,859
6,802
2,452
1,150
281,766
FY03/16
47,158
21,640
14,087
8,013
7,279
2,146
398
282,079
CAGR
過去5年
過去10年
7.7%
0.1%
13.5%
4.8%
11.0%
0.7%
8.1%
19.0%
28.5%
13.0%
1.5%
-6.8%
-10.0%
-21.8%
9.1%
1.3%
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
自動車販売会社の主要財務データ
コード
ヤナセ
決算期
(百万円)
(百万円)
(%)
(%)
(%)
(%)
(円)
EPS*
会予
(円)
売上高
営業利益 営業利益率
ROA
ROE
自己資本
比率
BPS
非上場
FY09/15
418,258
13,778
3.3%
6.1%**
14.1%**
22.9%
-
-
ケーユーホールディングス
9856
FY03/16
72,507
4,382
6.0%
10.0%
9.1%
73.7%
1,103.82
84.05
ウイルプラスホールディングス
3538
FY06/16
21,093
886
4.2%
11.7%
16.8%
44.5%
1,527.64
231.91
ファミリー
8298
FY03/16
12,938
662
5.1%
6.1%
7.8%
48.9%
943.15
71.37
ATグループ
日産東京販売ホールディングス
VTホールディングス
東葛ホールディングス
8293
8291
7593
2754
FY03/16
FY03/16
FY03/16
FY03/16
380,662
145,807
146,468
6,971
14,757
4,219
7,619
375
3.9%
2.9%
5.2%
5.4%
5.2%
4.7%
8.1%
5.6%
6.3%
10.7%
12.9%
7.0%
52.6%
42.0%
34.4%
53.6%
5,151.43
478.20
278.07
722.57
327.46
30.19
31.02
62.59
出所:決算短信、有価証券報告書データよりSR社作成
*各決算発表期の翌期についての各会社予想
**貸借対照表項目は期初と期末の平均値を使っていない(2014年9月期の連結貸借対照表が開示されていないため)
備考
輸入新車(欧米輸入車8ブランド正規ディー
ラー)・中古車販売
※新車販売台数39,015台
(内、約80%がメルセデス・ベンツ)
中古車販売台数36,978台
国産中古車・輸入新車販売
(欧米輸入車8ブランド正規ディーラー)
(輸入車ディーラー事業︓売上高42,842
百万円、営業利益2,149百万円)
輸入新車(欧米輸入車8ブランド正規ディー
ラー)・中古車販売
国産中古車・輸入新車販売
(欧米輸入車11ブランド正規ディーラー)
トヨタ系ディーラー
日産系ディーラー
ホンダ系、日産系ディーラー
ホンダ系ディーラー
業績動向
2017年6月期同社予想:将来の成長に向けたコストの発生により、営業0.1%増
2016年6月期実績
売上高21,093百万円(前期比+10.6%)、営業利益886百万円(同+25.6%)、経常利益866
百万円(同+28.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益492百万円(同+18.4%)。新車販
売の好調、2014年4月にM&Aした帝欧オートの収益率改善、2014年10月にオープンした藤
沢湘南店の通年フル寄与、車輌整備・保険手数料の順調な増加などが背景。
事業別の動向は、以下の通り。
◤
新車(輸入車)販売:2016年6月期売上高は前期比14.1%増の10,026百万円となった(売
上高構成比47.5%;2015年6月期同46.1%)。JEEPが、Renegadeを中心に好調に推移。
MINIも、5ドアが引き続き好調だったほか、フルモデルチェンジしたCLUBMANが下期
に好調に推移した。VOLVOはXC60等のミドルクラス車種が、ディーゼルモデルの販売
もあり、好調に推移した。帝欧オート(2014年4月に子会社化)において、M&A後の
収益改善効果が現れ、同子会社における営業利益は4.4%と改善した。一方、ウイルプ
ラスモトーレンにおいて、BMWの主力車種の1、3、5シリーズがモデル末期となり、
◤
◤
◤
◤
台当たり粗利が減少した。
中古車販売: 同売上高は前期比5.0%増の4,566百万円となった(同21.6%;同22.8%)。
2014年10月にオープンした藤沢湘南店が、販売増加に通年でフル寄与したこと等によ
る。
業販: 同売上高は前期比9.1%増の2,141百万円となった(同10.2%;同10.3%)。車
輌販売が好調に推移したことで、下取車が増加し、販売台数も増加した。
車輌整備:同売上高は前期比7.3%増の3,111百万円となった(同14.7%;同15.2%)。
管理顧客の順調な増加により、売上が増加した。
その他:同売上高は前期比16.2%増の1,248百万円となった(同5.9%;同5.6%)。車
輌購入時の保険契約率が32.5%と、業界平均より高い水準で推移し、管理顧客が好調
に増加した。
10/19
2016 年 6 月期:前期比 10.6%増収、営業 25.6%
増益
▶
新車(輸入車)販売:前期比14.1%増
▶
中古車販売:同5.0%増収
▶
車輌整備:同7.3%増収
▶
▶
収
業販:同9.1%増収
その他:同16.2%増収
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
事業別業績推移
事業別業績推移
15年6月期
16年6月期
連結
連結
(百万円)
売上高
19,072
(前年比)
21,093
11.2%
10.6%
8,790
10,026
(前年比)
na
14.1%
(構成比)
46.1%
47.5%
4,347
4,566
新車
中古車
(前年比)
na
5.0%
(構成比)
22.8%
21.6%
1,962
2,141
業販
(前年比)
na
9.1%
(構成比)
10.3%
10.2%
2,900
3,111
車輌整備
(前年比)
na
7.3%
(構成比)
15.2%
14.7%
その他
1,074
1,248
(前年比)
na
16.2%
(構成比)
5.6%
5.9%
出所:同社データよりSR社作成
四半期業績推移
四半期累計
(百万円)
売上高
前年同期比
売上原価
前年同期比
原価率
売上総利益
前年同期比
利益率
販管費
前年同期比
売上高販管費率
営業利益
前年同期比
利益率
経常利益
前年同期比
利益率
当期純利益
前年同期比
利益率
出所:同社データよりSR社作成
FY06/16
1Q
連結
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
2Q
連結
9,820
na
7,580
na
77.2%
2,240
na
22.8%
1,775
na
18.1%
465
na
4.7%
461
na
4.7%
282
na
2.9%
3Q
連結
15,457
na
12,007
na
77.7%
3,450
na
22.3%
2,686
na
17.4%
764
na
4.9%
747
na
4.8%
457
na
3.0%
4Q
連結
21,093
na
16,485
na
78.2%
4,608
na
21.8%
3,722
na
17.6%
887
na
4.2%
866
na
4.1%
493
na
2.3%
四半期
(百万円)
売上高
前年同期比
売上原価
前年同期比
原価率
売上総利益
前年同期比
利益率
販管費
前年同期比
売上高販管費率
営業利益
前年同期比
利益率
経常利益
前年同期比
利益率
当期純利益
前年同期比
利益率
2017年6月期同社予想
売上高21,542百万円(前期比+2.1%)、営業利益887百万円(同+0.1%)を同社は予想。上
期は新規出店、店舗移転などに伴いコスト重(開店前の家賃などが持ち出しとなる)だが、
下期以降の収益に貢献。各ブランドでニューモデルが投入されるほか、前期に多くの受注
を受け、納車待ちであったRenegadeが、今期に入り順調に納車が進んでいるとのことであ
る。同社によれば、M&Aを検討中。進捗および動向については、公表できる段階で、適宜、
業績予想等を含め報告する予定であるとのこと。
市場環境:国内の輸入車市場は、FORDの日本市場撤退やメーカー不祥事が国内外で
◤
続くなど予断は許されない状況であるが、以下の要因を背景に、好調が持続すると同
▶
▶
11/19
社では見ている。
2016年1月以降、輸入車の新車登録台数が回復基調となっている
消費増税先送りの決定(駆け込み需要がない一方で、その反動の懸念もない)
FY06/16
1Q
連結
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
2Q
連結
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
3Q
連結
5,637
na
4,427
na
78.5%
1,210
na
21.5%
911
na
16.2%
299
na
5.3%
286
na
5.1%
175
na
3.1%
4Q
連結
5,636
na
4,478
na
79.4%
1,158
na
20.6%
1,036
na
18.4%
122
na
2.2%
119
na
2.1%
36
na
0.6%
2017 年 6 月期同社予想:前期比 2.1%増収、
営業 0.1%増益
▶
将来に向けたコストが上期に発生
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
各ブランドでニューモデルの投入予定(同社の取扱いブランドにおけるニューモデ
▶
ルローンチ:マツダ ロードスターのプラットフォームをベースに開発されたFIAT
124 Spiderの高性能版である ABARTH 124 Spider、高級セダン VOLVO S90、高級
ステーションワゴン VOLVO V90、MINI CROSSOVER)
先進的な安全技術やパワートレイン(エンジンで発生した回転エネルギーを効率良
▶
◤
▶
く駆動輪に伝えるための装置類)の導入
出退店:
退店:JEEP横浜が2016年7月に撤退(店舗老朽化により移転を検討していたが、横
浜地域の賃料上昇および建築費高騰により、移転による新規出店の投資回収が厳し
いと判断)
▶
出店および既存店再編:福岡県において、ドミナント戦略に沿って、1店舗の新規
▶
設備造作:一部既存店においてCI変更などのために計画
出店、既存店舗の再編を計画
中期戦略
M&Aによるマルチブランド・ドミナント戦略を継続:ブランド数/エリア増
基本戦略
同社の中長期的な経営戦略は、以下の通りである。
M&Aによるマルチブランドおよびドミナント戦略を踏襲(まとまった店舗、商圏、新
◤
ブランドを獲得)
マルチブランド戦略:現8ブランドに加えて、未取扱いブランドを取り込む(2015年
◤
に年間1,000台以上の新規登録があり、同社が取扱っていないブランドは8ブランド)
Mercedes-Benz(メルセデスベンツ)、VW(フォルクスワーゲン)といった年間新
▶
規登録台数10,000台以上のブランドから、Porsche(ポルシェ)、Ferrari(フェラー
リ)といった同10,000台未満のブランドまでを対象
▶
候補エリア:東京23区内+人口100万人超の政令指定都市(11都市)+人口40万人
超の中核都市(36都市)
M&A*を補完する新店出店:商圏を補完して、更なる業容拡大を図る
◤
*同社のM&Aの意思決定プロセス:対象となる企業の事業計画を同社が作成、投資回収が5~10年以内で
可能と判断できればM&Aを行う(必要とする資金は、基本は営業CF内でカバー)
2015年度上位外国メーカー車新規登録台数(乗用車)同社未取扱いブランド(水色)
Mercedes-Benz
VW
BMW
Audi
MINI
VOLVO
Alfa Romeo+FIAT+ABARTH
Peugeot+Citroen+DS
Jeep
Porsche
Renault
Land rover+Jaguar
Maserati
0
10,000
20,000
出所:日本自動車輸入組合データよりSR社作成
注:同社未取扱いブランド(水色)、取扱いブランド(灰色)
12/19
30,000
40,000
▶
50,000
60,000
70,000
M&Aを軸とするマルチブランド&ド
ミナント戦略の踏襲
<マルチブランド戦略>
・未取扱いブランドの取り込み
<ドミナント戦略:対象地域>
・東京23区内
・人口100万人超の政令指定都市(11都市)
・人口40万人超の中核都市(36都市)
▶
ドミナント:新たなエリアへ進出する
◤
基本戦略の骨子
M&Aを補完する新店出店
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
ドミナント戦略(今後のターゲットとなる地域)
 東京23区内+人口100
万人超の政令指定都市
(11都市)
+人口40万人超の
中核都市(36都市)
政令指定都市
中核都市
出所:同社資料
同社が想定する輸入車市場の将来
日本における輸入車シェアは、現在の9.1%から、15~20%程度まで上昇が可能であると同
社は考えている。その背景には、1996年~2015年の10年間で、国内新車登録台数(除く軽
自動車)に占める輸入車のシェアは、低価格の小型車やEV(電気自動車)等のラインナッ
プ拡大、及びメーカー主導による、日本市場に対応した車種の戦略的な投入などを背景に、
6.0%から9.1%に上昇したものの、諸外国の輸入車シェア(2015年)-イタリア72.2%、ド
イツ36.2%、アメリカ27.3%-に比べると日本はまだ低いという事実があるからである。
各国の輸入車シェア(2015年)
9.1%
日本
27.3%
アメリカ
36.2%
ドイツ
72.2%
イタリア
0%
10%
20%
30%
40%
輸入車
50%
60%
70%
80%
90%
100%
国産車
出所:同社資料よりSR社作成
それに加えて、規制緩和*に伴う国産車との価格差縮小、個性的なデザインを求める消費者
の価値観の変化、などが見込まれると考えているからである。
*日本において、輸入車に対する関税はゼロであるが、電波法や排ガス等の規制など非関税障壁がある。
例えば、エンジンやドアなどを(鍵にあるボタンにより)無線で操作する場合に、日本の電波法に規制
をクリアーするための認証手続きが必要となる。同社によれば、そうした対応のために、コストがかか
り、車輌販売価格に上乗せされるとのことである。
輸入車販売業界の業界再編
同社によれば、日本の輸入車販売業界は日本のモータリゼーションとともに歴史が長く、
経営者の多くが高齢となり後継者問題を抱える企業も多い。また、定期的なCI変更に伴う
看板・店舗改装の費用負担に耐えられない企業もいるとのことである。こうした中、輸入
車販売会社におけるM&Aが活発化している。
13/19
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
業界再編の渦
時期
2014年4月
2015年1月
同
2015年4月
M&Aを行った企業
同社
ティーアイホールディングス
ガリバーインターナショナル
オートバックスセブン
2016年2月
VTホールディングス
出所:同社資料よりSR社作成
M&Aされた企業
帝欧オート(VOLVO正規ディーラー)
三重ヤナセ(Mercedes-Benz正規ディーラー)
Nakamitsu Motors (BMW/MINI正規ディーラー)
アウトプラッツ(BMW正規ディーラー)
アウトプラッツモータース(MINI正規ディーラー)
三盛自動車販売(BMW正規ディーラー)
同社の目標
同社は、M&Aを軸に、ブランドとエリアの拡大を主要都市で推進し、輸入車販売で全国3
位以内の企業グループとなることを目指している。
業界トップ3位以内:現在の売上規模は、①ヤナセ約418,000百万円(2015年9月期)、
◤
Research Espresso by Shared Research
②ジーライオン約69,000百万円(2016年3月期)、③ケーユーホールディングスの輸
M&A を軸に、ブランドとエリアの拡大を主
要都市で推進し、輸入車販売で全国 3 位以内
の企業グループとなることを目指している
入車ディーラー事業約43,000百万円(2016年3月期)。2016年8月末現在、同社は業界
8位(売上高21,093百万円:2016年6月期)。
業界再編のイニシアティブを取るためのポイント
業界再編の渦の中で、同社がイニシアティブを取れるか否かの鍵を握るポイントは、経営
者の年齢、事業再生力、情報力・財務力の3点であると、SR社では考える。
◤
経営者の経験と若さ:成瀬隆章社長はM&A経験が豊富でありながら、46歳と若い(輸
◤
事業再生力:M&Aした企業の事業を再生する同社の能力*は、M&Aされる企業にも評価
入車販売企業の経営者の多くが高齢、ないしは経験の乏しい若い後継者)
される点となり、ディールの成功につながる要素となりえる。また、そうした力がな
ければ、M&A後に収益拡大につながらない
*同社が子会社化した3社のうち、M&A前に各79百万円、390百万円の営業損失であったチェッカーモー
タース、ウイルプラスモトーレンは、2年後に営業黒字化、3年後に、231百万円、215百万円の営業利益
を実現。また、帝欧オートはM&A前も若干の黒字ではあったが、3ヵ月の変則決算を挟んだM&A3期目
には141百万円の営業利益を計上するに至った。同社はM&A後にリストラを志向せず、同社の経営方針
を浸透させる(共に成長を目指す)。具体的には、試乗車を多く配置するなどして顧客への訴求力を高
め、営業1人当たり販売台数、中古車下取り率などKPIを重視する。
◤
情報力・財務力:同社は過去のM&Aの成功を背景としたM&Aの情報ネットワークを有
し、かつ、同リストを保有している。また、M&Aには資金が必要であるが、同社は2016
年6月末現在、1,380百万円の現預金を保有している(2015年6月期の純負債938百万円
から2016年6月末には48百万円のネットキャッシュに転換)
Strength, Weakness分析
強み
◤
事業再生力:同社はM&Aを軸に事業を拡大させているが、同社が過去に行ったM&Aに
おいて、短期間で買収先企業の収益改善を成し遂げている。例えば、同社が子会社化
した3社のうち、M&A前に各79百万円、390百万円の営業損失であったチェッカーモー
タース、ウイルプラスモトーレンは、2年後に営業黒字化、3年後に、231百万円、215
百万円の営業利益を実現。また、帝欧オートはM&A前も若干の黒字ではあったが、3ヵ
月の変則決算を挟んだM&A3期目には141百万円の営業利益を計上するに至った。同
社はM&A後にリストラではなく、同社の経営方針を浸透させる(共に成長を目指す)。
具体的には、試乗車を多く配置するなどして顧客への訴求力を高め、営業1人当たり
販売台数、中古車下取り率などKPIを重視する。
14/19
【強み】
▶
事業再生力
▶
新車、中古車、車輌整備を同一拠点で
▶
ドミナント
提供
【弱み】
▶
未取扱いブランド
▶
先行投資が収益性向上の頭を叩く構造
▶
未出店地域の広さ
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
◤
ドミナント:福岡県において、JEEP、VOLVOは、正規ディーラー全てが同社の店舗で
ある。また、MINIは4つある正規ディーラーのうち3店舗が同社の店舗である。更に、
東京都においては、23区に集中出店している。こうしたドミナント戦略(特定地域へ
の集中的な出店)によって、同一商圏の顧客囲い込み、市場シェアの拡大、店舗間の
◤
効率的な人員配置などを実現している。
新車、中古車、車輌整備を同一拠点で提供:顧客のニーズに合わせて車を販売できる
と当時に、顧客の車の整備や保険の関わりにおいて、顧客との長期関係性を築きやす
い。同社顧客の任意保険加入率は32.5%と業界平均の約2倍であり、車検などの車輌整
備などとともに、ストック型ビジネスにつながっている。
弱み
◤
未取扱いブランド:過去10年間(2006年度~2015年度)に輸入新車登録台数第1位、
第2位を誇っているMercedes-Benz(メルセデスベンツ)、VW(フォルクスワーゲン)
を同社は取扱っていない。Mercedes-Benzは輸入新車販売会社国内トップのヤナセの
年間販売台数の約80%を占める(ヤナセHPの掲載図からSR社計算)。ウイルプラス
ホールディングスによれば、Mercedes-Benzの正規ディーラー1店舗当たり売上高は、
販売台数の相対的多さと高額なシリーズの存在などを背景に、JEEPの約2~3倍である
という。一方、VWは排ガス不正問題によるイメージダウンはあったものの、比較的低
◤
価格なシリーズの存在や程良いサイズ感への支持も高い。
未出店地域の広さ:現在の店舗展開地域は、福岡県全域と、東京都と神奈川県の一部
に止まっている。新車登録台数において東京都と神奈川県に続く順位に位置する愛知
県、大阪府、兵庫県などに店舗を有しない。その結果、同社の売上高は業界最大手(ヤ
ナセ)の約20分の1の規模であり、現在、全国8位である。展開地域を広げ、販売台数
◤
を拡大させることで、バーゲニング・パワーを更に高めることが可能である。
先行投資が収益性向上の頭を叩く構造が当面続くこと:同社は、M&A戦略を主軸とし、
採算の悪い企業を買収し、再生して、拡大していくことを基本戦略とする。同社の事
業再生力は高い(強み参照)ものの、先行投資が続く当面の間は、改善前と後の利益
が混在することになる。実際、歴史が長く(1972年設立)、オーガニックな成長に依
存する傾向が強い(M&Aを強く志向しない)ケーユーホールディングスの2016年3月
期営業利益6.0%に比べて、同社の営業利益率は現在4.2%(2016年6月期)と、低い。
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Research Espresso by Shared Research
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
損益計算書
損益計算書
(百万円)
売上高
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
16年6月期 17年6月期会予
連結
連結
357
331
453
17,146
19,072
21,093
21,542
na
-7.4%
36.9%
nm
11.2%
10.6%
2.1%
na
na
na
13,394
14,903
16,485
前年比
na
na
na
na
11.3%
10.6%
売上原価率
na
na
na
78.1%
78.1%
78.2%
前年比
売上原価
売上総利益
前年比
売上総利益率
na
na
na
3,752
4,169
4,608
na
na
na
na
11.1%
10.5%
na
na
na
21.9%
21.9%
21.8%
na
na
na
2,909
3,463
3,722
前年比
na
na
na
na
19.0%
7.5%
売上販管費率
na
na
na
17.0%
18.2%
17.6%
販管費
営業利益
前年比
営業利益率
na
na
842
706
887
887
na
na
na
-16.2%
25.6%
0.1%
4.1%
na
na
na
4.9%
3.7%
4.2%
57
2
49
871
673
866
875
na
-96.3%
2204.9%
nm
-22.7%
28.7%
1.1%
16.0%
0.6%
10.9%
4.1%
経常利益
前年比
経常利益率
na
na
5.1%
3.5%
4.1%
57
-14
11
500
416
493
前年比
na
nm
nm
nm
-16.8%
18.4%
8.7%
利益率
2.5%
親会社株主に帰属する当期純利益
16.0%
-4.3%
2.5%
2.9%
2.2%
2.3%
減価償却費・のれん償却額
na
na
na
282
421
470
EBITDA
na
na
na
1,124
1,127
1,357
販管費の内訳
(百万円)
販管費
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
16年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
連結
na
na
na
2,909
3,463
3,722
給料手当
na
na
na
935
1,097
1,258
賞与引当金繰入額
na
na
na
6
14
26
地代家賃
na
na
na
541
608
622
362
減価償却費
na
na
na
216
313
貸倒引当金繰入額
na
na
na
-1
-1
-0
その他
na
na
na
1,212
1,432
1,454
17.6%
<構成比︓売上を100%とした時>
販管費
na
na
na
17.0%
18.2%
給料手当
na
na
na
5.5%
5.8%
6.0%
賞与引当金繰入額
na
na
na
0.0%
0.1%
0.1%
地代家賃
na
na
na
3.2%
3.2%
2.9%
減価償却費
na
na
na
1.3%
1.6%
1.7%
貸倒引当金繰入額
na
na
na
0.0%
0.0%
0.0%
その他
na
na
na
7.1%
7.5%
6.9%
注:百万円未満を四捨五入
出所:同社データよりSR社作成
16/19
534
R
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Research Espresso by Shared Research
貸借対照表
貸借対照表
(百万円)
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
16年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
連結
現金及び預金
na
na
na
976
975
1,380
売掛金
na
na
na
213
208
156
棚卸資産
na
na
na
2,490
2,360
2,783
商品
na
na
na
2,347
2,189
2,606
仕掛品
na
na
na
23
40
47
原材料及び貯蔵品
na
na
na
120
131
130
繰延税金資産
na
na
na
102
110
107
未収入金
na
na
na
310
325
308
その他
na
na
na
115
160
181
貸倒引当金
na
na
na
-4
-2
-2
na
na
na
4,202
4,135
4,912
na
na
na
1,661
1,791
2,030
建物及び構築物
na
na
na
505
730
865
機械装置及び運搬具
na
na
na
489
502
655
工具、器具及び備品
na
na
na
66
62
62
その他
na
na
na
10
3
8
土地
na
na
na
512
420
420
建設仮勘定
na
na
na
79
73
21
無形固定資産
na
na
na
726
639
562
投資その他の資産計
na
na
na
380
389
410
投資有価証券
na
na
na
3
2
1
敷金及び保証金
na
na
na
333
328
327
繰延税金資産
na
na
na
-
18
39
その他
na
na
na
45
41
43
na
na
na
2,768
2,820
3,002
1,197
1,088
734
6,970
6,954
7,915
買掛金
na
na
na
2,298
1,531
1,595
短期借入金
na
na
na
600
900
600
1年以内返済予定の長期借入金
na
na
na
270
280
280
未払金
na
na
na
326
325
271
未払法人税等
na
na
na
167
161
196
未払消費税
na
na
na
80
115
73
前受金
na
na
na
373
400
716
賞与引当金
na
na
na
19
18
35
その他
na
na
na
73
60
83
流動負債合計
流動資産合計
有形固定資産
固定資産合計
資産合計
na
na
na
4,205
3,792
3,850
長期借入金
na
na
na
882
732
452
繰延税金負債
na
na
na
29
10
-
資産除去債務
na
na
na
18
50
58
その他
na
na
na
47
34
35
固定負債合計
na
na
na
977
827
545
負債合計
na
na
na
5,182
4,619
4,395
株主資本
na
na
na
1,788
2,336
3,521
(自己株式)
na
na
na
-387
-335
-55
その他の包括利益累計額
na
na
na
0
0
-1
678
664
288
1,788
2,335
3,520
純負債
na
na
na
776
938
-48
運転資金
na
na
na
405
1,036
1,344
純資産合計
注:百万円未満を四捨五入
出所:同社データよりSR社作成
17/19
R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
一株あたりデータ(円)
一株当たりデータ(円、株式分割調整後)
期末発行済株式数(株)
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
連結
2,290,560
2,290,560
2,290,560
2,317,440
2,382,720
25.00
-6.23
5.75
284.53
226.00
EPS(1株当たり当期純利益)
EPS(潜在株式調整後)
-
DPS(年間配当金)
-
-
BPS(1株当たり純資産)
295.96
-
289.72
-
165.54
-
1,013.50
16年6月期
1,226.60
2,382,720
244.81
244.17
43.00
1,527.64
出所:同社データよりSR社作成
キャッシュフロー計算書
キャッシュフロー計算書
(百万円)
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
16年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
連結
営業活動によるキャッシュフロー
na
na
na
359
-116
563
投資活動によるキャッシュフロー
na
na
na
-650
-178
-267
財務活動によるキャッシュフロー
na
na
na
460
292
109
注:百万円未満を四捨五入
出所:同社データよりSR社作成
財務指標
財務指標
11年6月期
12年6月期
13年6月期
14年6月期
15年6月期
16年6月期
非連結
非連結
非連結
連結
連結
連結
総資産経常利益率(ROA)
4.8%
0.2%
5.4%
12.5%
9.7%
11.7%
自己資本当期純利益率(ROE)
8.8%
-2.1%
2.4%
32.6%
20.2%
16.8%
棚卸資産回転率 (回)
na
na
na
5.4
6.1
6.4
有形固定資産回転率(回)
na
na
na
10.3
11.0
11.0
流動比率
na
na
na
99.9%
109.0%
127.6%
純資産比率
na
na
na
25.7%
33.6%
44.5%
出所:同社データよりSR社作成
注: ROAについては、FY06/11とFY06/14は期末の数字、その他の年度については期首期末平均にて計算
株主還元方針
同社は、株主に対する利益還元を経営の重要な課題の一つとして位置付けており、企業価
値向上のための内部留保を確保しつつ、配当性向15%程度を目安に安定的に配当を継続し
て実施していくことを基本方針としている。
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R
ウイルプラスホールディングス|3538|
Research Espresso by Shared Research
株主
氏名又は名称
成瀬 隆章
株式会社ゼロ
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
三井住友海上火災保険株式会社
損害保険ジャパン日本興亜株式会社
三菱UFJキャピタル3号投資事業有限責任組合
齊田 勇
りそなキャピタル2号投資事業組合
MSIP CLIENT SECURITIES 常任代理人モルガン・スタンレーMUFG証券会社
岩崎 泰次
発行済株式数
出所:同社データよりSR社作成
注:発行済株式数には自己株式を含む
2016年6月末現在
所有株式数
割合
(株)
1,112,120
46.7%
143,400
6.0%
127,400
5.3%
121,680
5.1%
66,660
2.8%
57,440
2.4%
50,660
2.1%
40,000
1.7%
39,700
1.7%
35,200
1.5%
2,382,720
100.0%
コーポレートガバナンス情報
組織形態・資本構成等
支配株主の有無
-
親会社のコード
取締役関係
定款上の取締役数
8名
定款上の取締役任期
1年
社外取締役(独立役員)人数
1名
監査役関係
5名
定款上の監査役員数
社外監査役(独立役員)人数
0名
その他
独立役員人数(社外取締役、社外監査役合計)
1名
議決権電子行使プラットフォームへの参加
無
その他機関投資家の議決権行使環境向上に向けた取り組み
無
招集通知(要約)の英文での提供
無
取締役報酬の開示状況
無
執行役員報酬の開示状況
-
報酬の額又はその算定方法の決定方針の有無
有
買収防衛策の有無
無
ディスクレーマー
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