Photo:CG Library 8 6 11 9 7 5 10 4 3 2 1. Fiat Panda (1980∼2002) 近年稀に見る簡素カー。ウィンドーはすべて曲率ゼ ロの板ガラスだ。ハンモックシートやトレー状のダッ いさっぱり忘れさせてくれるに違いない。 頂とするなら、V12エンジンの信頼性なぞ気にしてい 5. Saab 900 シャープさとエレガントを融合させたエクステリア。い ロの傑作を、肩の力を抜いて味わいたい。 きり立ったフェイスと力なく垂れるヒップが絶妙のコ (1980∼1993) いま見ても新鮮な初代ゴルフ……ジウジアーロ恐る べし。そのオープン版であるカブリオは、ゴルフⅢの 時代までこの形のまま生きながらえた。幌をスッキリ 収納させず、ラゲッジルームを活かすのがドイツ流。 3. BMW 2000CS BMWにおいては、ここまでさかのぼりたい。アニメキ デビュー当時はおそらく最新鋭のスポーツカー。そ が、だからってかっ飛ばそうとは思わないはず。 れが72年にわたる醸造のすえに類い希なるスロー 6. Renault 4 意。3輪車より偉いことをアピール……そんな時代 (1961∼93) 真面目に設計された実用車。それが何の因果か想 定外に長生きしてしまうと、究極の癒しグルマにな るという好例。ローバーミニほど氾濫していない ところもいい。 7. AMC JEEP Wagoneer (1962∼91) 元をたどればジープ派生のステーションワゴン。出自 力的。数は少ないが中古車流通は皆無ではない。 が軍用という点ではメルセデスのアレと同じだが、こ ちらのほうがはるかに表情が優しい。90年代初頭ま で生産されていたので意外に現実的な選択。 級者向け。86年型までの“ボビンメーター”を揺らし ながらハイウエイを疾走すれば、忘れたい現実をきれ のクルマ。 10. Peugeot 505 (1979∼91) 一見地味だが高品質で完成度が高く、今もツウの 間で評価の高い中型セダンは504。その後継車が 505だが、シャシーは基本的に504のものを受け継い 1 でおり、味わい深いダンピング感は健在。 11. Audi 100 (1982∼91) 空気の抵抗が燃費に多大な影響を及ぼすことを 世に知らしめた、今思えばエコカーのはしり。ボ (1974∼89) 途半ばでエンコしても一向に困らないスローライフ上 ライフカーとなった。 「4/4」とは4気筒の4輪車の 庶民の切実な経済事情を真摯に受け止め、とても ャラのような顔つきと、猛烈に細い前後ピラーが魅 4. Citroen CX 9. Morgan4/4 (1935∼Now) ンビネーション。中古車流通の多くはターボのようだ (1965∼69) スポーティなイメージがすっかり定着してしまっている てはダメ。なんなら6気筒もあり。 (1978∼93) シュボードなどインテリアにも見所多し。ジウジアー 2. Volkswagen GolfⅠCabriolet ン。ムダを受け入れ愉しむことがスローライフの真骨 8. Jaguar XJ-S (1975∼96) むやみに長いフロントノーズにこじんまりとしたキャビ ディサイズの割に小排気量のエンジンを積んでい た。微妙に的外れな未来予想図的ルックが微笑 ましい。 ス ロ ー ラ イ フ に ぴ っ た り! な ク ル マ た ち 惜しくも試乗記への登場が叶わなかったクルマたちの中から、UCG編集部が独断と偏見と妄想で選んだベストイレブン。 068 069
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