アトリウム債権回収サービスをSR2に格付

NEWS RELEASE
2012年 2月24日
【格付アクション】アトリウム債権回収サービス
サービサー格付:SR2
格付投資情報センター(R&I)は上記のサービサー格付を公表しました。サービサー格付は、主として
信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、信用格付業以外の関連業務として行ってい
ます。
【格付対象】
会社名
分 類
サービサー格付
アトリウム債権回収サービス
スペシャルサービサー・有担保債権(住宅ローン債権)
SR2
【格付理由】
R&I は、アトリウム債権回収サービス(以下アトリウムサービシング)の居住用不動産担保付債権の
回収業務を対象に、スペシャルサービサー・有担保債権(住宅ローン債権)の分類で SR2のサービサ
ー格付を付与した。
アトリウムサービシングは、1999 年 4 月に設立され、同年 7 月に法務省の許可を得たサービサー(法
務大臣許可番号第 13 号)。収益用及び居住用不動産担保付債権の回収を中心に業務を展開している。
アトリウムサービシングはその親会社であるアトリウムとともにクレディセゾン・グループに属して
おり、同社から資金面を中心に、営業面、内部監査面等多大なサポートを受けている。アトリウム及び
アトリウムサービシングは、不動産関連業務の取扱実績が多く豊富なノウハウを有している。
債権回収能力の面では、居住用不動産担保債権の回収について、回収段階ごとに詳細なプロセスが構
築されている。また、週次や月次等の頻度で、債権回収の進捗状況が経営陣を含めてモニタリングされ
ており、適宜必要な対応が取られている。社員は回収担当者を含め、不動産業務に精通している人員が
多い。
内部管理態勢の面では、法務省の事務ガイドラインやサービサー協会の自主ルールに応じて社内規程
を整備し、これらに基づき業務を行っている。また、経営トップを中心に内部管理態勢強化への意識が
高く、内部監査部門及び債権管理・業務管理部門の体制整備を行っている。具体的には、2011 年 4 月
に内部統制室を設置し、2012 年 2 月に管理部(債権管理及び業務管理担当)の強化を図る等の施策を
実施している。
また、2011 年 12 月にプライバシーマーク (以下 P マーク)を取得する等、個人情報保護に向けた
取り組みに積極的である。
これらを総合的に評価して、サービサー格付を SR2とした。
【格付方法】
格付対象の評価において、R&I は主に以下の格付方法を用いました。
項目
2011 年 9 月
サービサー格付の格付方法
上記の格付方法は以下のホームページに公開されています。
http://www.r-i.co.jp/jpn/ancil/servicer/news.html
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027 東京都中央区日本橋 1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目ビルディング
http://www.r-i.co.jp
サービサー格付は、サービサーの債権回収能力、内部管理態勢、事業継続性の総合力に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。サービサー格付は、主として信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、
信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/ancil/servicer/disclaimer.htmlをご覧下さい。
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NEWS RELEASE
Ⅰ
会社概要
①沿革、事業概要、株主との関係等
アトリウムサービシングは、1999 年 4 月に設立され、同年 7 月に法務省の許可を得たサービサー(法
務大臣許可番号第 13 号)。収益用及び居住用不動産担保付債権の管理回収を中心に業務を展開している。
アトリウムサービシングの親会社であるアトリウムは 1992 年に設立された。権利関係が複雑化して
いる等の高難度中古不動産を競売市場より仕入れ、権利調整、商品化・バリューアップを経て売却する
事業(不動産流動化事業)を中心に業務を開始し、一般不動産市場からの仕入、戦略投資事業、不動産
融資保証事業にも業容を拡大してきた。アトリウムサービシングは、アトリウムにおける不動産関連業
務のノウハウ、人材を活用しながら、不動産担保付債権の回収業務のノウハウ、実績を積み上げてきた。
親会社であるアトリウムは、2007 年以降の金融市場の混乱、不動産取引の流動性低下等により業績
が大幅に悪化し、2009 年 3 月にクレディセゾンの経営支援を受けることとなった。クレディセゾンの
経営支援以降、再建計画に基づき、アトリウムの業績悪化の主因であった不動産融資保証事業と戦略投
資事業から撤退(新たな取り組みを停止)し、不動産流動化事業とサービサー事業を中核に事業を展開
している。両事業とも、現在のところ基本的に流動性の高い中小型物件を中心に業務を行っている。
【図 1】クレディセゾン、アトリウム、
アトリウムサービシングの関係
【図 2】アトリウムグループの事業構成
アトリウム
クレディ
セゾン
100%
出資
・貸出枠
流動化事業(開発)
ー
経
営
サ
ポ
→ 上・売却
融資保証事業
(または保有)
ト
撤退
(新たな取り
組みを停止)
役
員
・バックオフィス業務 派
遣
・従業員出向
等
・貸出枠
戦略投資事業
)
100%
出資
→
(
アトリウム
不動産の価値向
不動産仕入
アトリウム
サービシング
アトリウム
サービシング
→ 債権回収
サービサー事業
不動産担保付
→
債権等購入
担保不動産の価
→ 値向上・売却
(または保有)
出所:アトリウムサービシング
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サービサー格付は、サービサーの債権回収能力、内部管理態勢、事業継続性の総合力に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。サービサー格付は、主として信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、
信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/ancil/servicer/disclaimer.htmlをご覧下さい。
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【図 3】アトリウムサービシング、アトリウムの概要(2012 年 1 月 31 日現在)
<アトリウムサービシング>
1999年4月
設立
5億円
資本金
60人
従業員数
非上場
上場
本店所在地:
東京都千代田区
法務大臣許可番号 第13号
福田 昭彦
代表取締役社長
親会社と持株比率 アトリウム100%
<アトリウム>
設立
資本金
従業員数
上場
本店所在地:
代表取締役社長
親会社と持株比率
1992年4月
1億円
208人
非上場
東京都千代田区
福田 昭彦
クレディセゾン100%
出所:アトリウムサービシング
【図 4】アトリウムサービシング、アトリウムの沿革
年月
アトリウムサービシング
アトリウム
エー・アール・マネジメント設立
1992年4月
1998年10月
1999年4月 レジオン債権回収サービス設立
1999年7月 法務省許可取得。社名を現社名に変更
クレディセゾンの金融子会社と合併、現社名に変更
2004年9月
2006年3月
2006年12月
2008年3月
2009年3月
不動産融資保証事業を開始
ジャスダック上場
東証一部上場
戦略投資事業開始
クレディセゾンによる再建支援についての基本契約が締結さ
れ、事業再建計画が策定される
不動産融資保証事業、戦略投資事業から撤退
2009年7月
アトリウムが株式交換により、クレディセゾンの持ち株比率100%
の子会社となり、上場廃止
2011年12月 Pマーク(プライバシーマーク)取得
出所:アトリウムサービシング
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信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
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②業務体制
営業一部、二部及び三部は、収益用及び居住用不動産担保付債権等の債権の価格評価、買取り、回収
等の業務を担当している。担保不動産を任売・競売により自己取得することがあり、当該不動産の権利
調整、商品化、売却等も営業一部、二部及び三部が行なっている。
営業開発部は、既存取引先に含め新規取引先の開拓、及び営業一部、二部及び三部の事務面の支援業
務等を行う。
管理部は、債権データのデータベースへの取込み、特定金銭債権か否かの審査 1 、4 号帳簿を除く法定
帳簿の作成 2 、その他事務全般を担当している。
上記記載のように債権回収に直接関わる業務はアトリウムサービシングが行っているものの、財務・
経理、人事・総務、システム、コンプライアンス等のバックオフィス業務をアトリウムに委託している。
また、自己取得物件の一部(大型物件等)については、調査、商品化等の業務をアトリウムに委託して
いる。
役員及び従業員は 2012 年 1 月 31 日時点で合計 65 人、うち営業一部、二部及び三部で 37 人、管理
部 11 人となっている。従業員は全員アトリウムからの出向である(派遣社員以外)。
当社の債権購入、回収方針の変更、担保不動産の自己取得、取得不動産の出口戦略の変更等の決定は、
アトリウムサービシングの代表取締役社長が委員長を務め、当社専務取締役等がメンバーである Loan
and Investment 委員会(以下 LI 委員会)で行われている。この他、一定金額以上の債権購入等に関し
てはクレディセゾンの担当役員への事前相談、及び取締役会決議が必要となっている。
【図 5】アトリウムサービシング
監査役会
組織図、親会社バックオフィス業務
(2012 年 2 月現在)
親会社バックオフィス業務
(サービサー業務関連)
取締役会
代表取締役社長
財務/経理
内部統制室
人事/総務
代表取締役専務
コンプライアンス
営業企画担当
内部監査
システム
営業開発部
リスク管理
営業一部
営業二部
営業三部
管理部
不動産グループ
不動産グループ
不動産グループ
債権管理担当
業務推進グループ
業務推進グループ
業務推進グループ
業務管理担当
賃貸運営
大阪営業所
出所:アトリウムサービシング
1
2
営業一部、二部又は三部が特定金銭債権か否かの審査を行った後に管理部が審査を行う。
4号帳簿は、営業一部、二部及び三部が作成している。
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信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
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Ⅱ 債権回収能力
回収方法
営業一部、二部及び三部は、収益・事業用不動産及び居住用不動産担保付債権の価格評価、買取り、
回収等の業務を担当しており、担保不動産を任売・競売により自己取得した場合には、バリューアップ
等を行った上での売却も行なっている。
また営業一部、二部及び三部は担保付債権同様、無担保債権の価格評価、買取、回収等の業務も行っ
ている。
債権買取り後の回収手段は、債務者等からの金銭その他による回収及び担保物件の売却等による回収
に大別される。担保物件による回収の場合は、競売、債務者による任意売却があり、さらにそれぞれに
ついて、第三者への売却、及び自己取得の手法がある。自己取得した担保不動産については、必要に応
じバリューアップ等を行った上で売却する。
【図 6】アトリウムサービシングの債権回収プロセス
現金回収
・債務者・保証人
等からの回収
自己競落
債権譲渡
価値向上・
外部売却
担保物件競売
による回収
第三者競落
自己取得
価値向上・
外部売却
担保物件
任意売却
による回収
第三者売却
債権回収のフローの概要は以下の通りである。
債権の価格評価は、出口戦略を踏まえた上での担保物件の評価額を基に、債務者の属性、返済履歴等
を勘案して総合的に判断される。
債権の買取り後は、初期回収方針(回収計画)に基づき担当者が債務者と債権回収交渉を行なう。債
権回収状況の進捗状況は日々の管理の他、担当者、リーダー、部長、専務取締役が出席する月次の進捗
会議で確認され、必要に応じて回収方針の見直しが行なわれる。
自己取得を行った物件は、バリューアップ等を行った上で売却する。自己取得には競売と任意買取が
あるが、任意買取の場合は買取価格の妥当性の確認のために不動産鑑定書を取得している。
居住用不動産の担保評価は、主に取引事例比較法に基づき評価を行っており、物件によっては、協定
不動産業者の評価額、ヒアリング内容も踏まえて判断している。地場の不動産業者を中心としたネット
ワーク作りに注力し、担保評価、物件売却に活用していく方針である。
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信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
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【図 7】取扱債権の特徴
千葉県その他
9%
埼玉県 4%
5%
静岡県
13%
神奈川県
19%
東京都
28%
大阪府
22%
※2011年8月現在
出所:アトリウムサービシング
回収ノウハウの蓄積
回収ノウハウについては、債権の個別性が強いことから物件ごとに異なる面が多い。そのため、社内
の研修において、実際の担当者が成功案件等の事例を説明し回収ノウハウの共有化を図っている。その
他、各部門で OJT によって回収ノウハウの蓄積を図っている。
回収体制
2012 年 1 月 31 日現在、債権回収担当者である営業部の業務推進グループのメンバーは 22 人で、担
保不動産の処理による回収については営業部不動産グループのメンバー12 人も関与している(計 34 人)
。
債権件数を担当者数 34 人で割ると、時期的な買取り件数の多寡により変動するものの、居住用物件担
保付債権を 1 人当たり 50 件程度、収益用物件担保付債権を含めると 85 件程度となる(無担保債権の件
数は勘案していない)。また、営業部不動産グループのメンバーは、買取り時の担保評価や自己取得後
の売却等にも関与している。債権件数の多寡、業務の繁閑に応じてグループ間等で融通し合いながら業
務を行っている。
営業部不動産グループにおいては、1 つの担保物件について、担保評価、担保処分、自己取得後のバ
リューアップ等、売却等の一連の業務を同一の担当者に取り扱わせることにより、担保評価能力、回収
能力の向上に努めている。
担当する債権、物件は経験年数や難易度に応じて配分されている。平均経験年数は、業務推進グルー
プで約 9 年、不動産グループで約 7 年である。アトリウムや他の企業において不動産関連業務や債権回
収業務に携わった従業員が多い。
離職率については、2009 年 3 月のクレディセゾンによる経営支援前後に一時的に早期退職制度によ
る影響はあったが、それ以降は低位で推移している。
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らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
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Ⅳ
内部管理態勢
内部管理態勢の面では、法務省の事務ガイドラインやサービサー協会の自主ルールに応じて社内規程
を整備し、これらに基づき業務を行っている。また、経営トップを中心に内部管理態勢強化への意識が
高く、内部監査部門及び債権管理・業務管理部門の体制強化を図っている。具体的には、2011 年 4 月
に内部統制室を設置し、2012 年 2 月に管理部(債権管理及び業務管理担当)の強化を図る等の施策を
実施している。
また、2011 年 12 月に P マークを取得する等、個人情報保護に向けた取り組みに積極的である。
これら内部管理態勢の基となる社内諸規定については、取締役弁護士が内容を確認して作成されてい
る。また、取締役弁護士は特定金銭債権の審査、法務相談等を通して、内部管理態勢に関与している。
以下に、内部管理態勢の概要をまとめた。
項目
内部管理に係る組
織体制の整備
概要
内部管理に関する部署のうち、管理部は現在 11 名。2012 年 2 月 1 日に
組織の強化と業務精度の向上を目的に、債権管理担当と業務管理担当の 2
チーム構成となった。債権管理担当は債権データの入力、4 号帳簿以外の法
定帳簿の作成、特定金銭債権の判定を担当。業務管理担当は総務全般を取
り扱う。自主チェックは部全体で実施する。
取扱債権数の増加に伴い債権データ入力が増えていることへの対応につ
いては、入力方法の標準化等を通して効率化を進めている。
2011 年 4 月に内部統制室を新設。P マークの取得に携わり、今後は内部監
査の強化を図る。
内部管理に関する
規程の整備
アトリウムサービシングの社内規程・マニュアルは、独自で作成した社
内規程・マニュアル、及びアトリウムグループ共通の規程・マニュアルか
ら構成されている。
2010 年 7 月に法務省の事務ガイドラインが改定され、2011 年 6 月にサ
ービサー協会の自主ルールが改定されたことに対応して、規程の制定・改
定が行われた。
また P マーク取得に絡み、個人情報保護に関する規程も改定されている。
社内啓発体制
業務及びコンプライアンス研修は管理部が、個人情報、PMS に係わる研
修については内部統制室が行っている。研修内容は、法務省の事務ガイドラ
インやサービサー協会自主ルールの改定に係るもののほか、個人情報保護に
係るもの、不動産業務に関する関連法規に係るもの、事例研修等多岐にわた
る。
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内部管理にかかわ
るシステムの整備
情報システムは、アトリウムと一体となったシステムが構築されている。
債権回収に関わるものとしては、TCS システムが業務システムの基盤であ
り、債権の譲受、受託から回収、担保処理、法定帳簿作成の資料作成まで一
貫して利用されている。
TCS システムはサービサー従業員のみ利用可能であり、利用にあたり氏
名、パスワードが必要であるうえ、内容については社内の役職に応じてアク
セス権限が定められている。
データのバックアップは、業務システムで運用するサーバーの別ドライ
ブ、業務システムサーバーとは別のストレージサーバー、外部データセンタ
ーのストレージサーバーで行っている。
情報セキュリティ管理は、アトリウムと一体で行われている。アクセス権
等の管理は管理部が行っており、システム上の変更手続きはアトリウムの経
営企画部が行う。
フォルダ管理は、部単位でアクセス権が設定されており、部門間のデータ
移動、社外への移動を行う場合は所属部長等の決裁が必要となっている。
法定帳簿等の書類は施錠されたキャビネットにて保管されており、鍵は管
理部で管理されている。
入退出管理は ID カードで管理されている、
2011 年 12 月に P マークを取得し、個人情報保護態勢を強化した。
内部監査態勢
管理部が月次、四半期毎に法定帳簿、決裁書類等の主要事項をリスト化し
実施している。
監査については、直近では、クレディセゾンによる監査、アトリウムの監
査室による監査、アトリウムサービシングの監査役による監査が行われてい
る。2011 年 4 月に内部統制室が設置されたことに伴い、今後は内部統制室が
主体となって定期的な監査を行っていく方針である。
内部管理態勢の適
時・適切な見直し
法務省の事務ガイドラインや、サービサー協会が制定した自主ルールに即
して、社内規程が改定されている。また、クレディセゾン、アトリウム、ア
トリウムサービシング自身の監査指摘内容についても、適宜規程の制定、改
定、社内通達を通じて、内容の周知が図られている。
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サービサー格付は、サービサーの債権回収能力、内部管理態勢、事業継続性の総合力に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。サービサー格付は、主として信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、
信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
したものです。なお、詳細につきhttp://www.r-i.co.jp/jpn/ancil/servicer/disclaimer.htmlをご覧下さい。
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NEWS RELEASE
Ⅳ
事業継続性
2011 年 2 月決算期の売上高は約 103 億円、経常利益は約 5 億円、当期純利益は約 6 億円である。2009
年 2 月期を境に収益規模は縮小傾向にあるが、一定水準の経常利益を確保している。
財務面では、2011 年 2 月決算期の自己資本比率は約 8.2%である。有利子負債は約 228 億円であり、
全額親会社のアトリウムから調達している。
事業継続性については、クレディセゾンのサポートを踏まえて、評価を行った。
【図 8】アトリウムサービシングの収益、財務構成推移
2007.2
2008.2
2009.2
2010.2
総資産
38,305
50,426
35,020
26,953
買取債権
21,070
29,566
20,782
15,409
棚卸不動産
14,538
17,424
13,298
10,792
借入金
30,400
41,370
29,470
21,443
自己資本
4,685
7,046
3,070
4,576
売上高
22,979
24,707
25,682
14,728
経常利益
2,966
3,915
3,938
1,502
当期利益
1,738
2,361 ▲ 1,976
1,506
経常利益率
12.9%
15.8%
15.3%
10.2%
当期利益率
7.6%
9.6%
▲ 7.7%
10.2%
借入金依存度
79.4%
82.0%
84.2%
79.6%
自己資本比率
12.2%
14.0%
8.8%
17.0%
2011.2
26,146
12,738
12,413
22,790
2,150
10,263
538
574
5.2%
5.6%
87.2%
8.2%
※利益率は対売上高
※百万円未満 四捨五入で記載
出所:アトリウムサービシング
■お問合せ先
■報道関係のお問合せ先
株式
会社
: インベスターズ・サービス本部
: 経営企画室(広報担当)
TEL. 03-3276-3511
TEL. 03-3276-3438
格付投資情報センター 〒103-0027 東京都中央区日本橋 1-4-1
E-mail. [email protected]
日本橋一丁目ビルディング
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サービサー格付は、サービサーの債権回収能力、内部管理態勢、事業継続性の総合力に対するR&Iの意見であり、事実の表明ではありません。サービサー格付は、主として信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、
信用格付業以外の関連業務として行っています。サービサー格付は、投資判断や財務に関する助言や、投資の是非等の推奨をするものではありません。R&Iは、サービサー格付に際し関連情報の正確性等につき独自の検証を行ってお
らず、これに関し何ら表明も保証もいたしません。R&Iは、サービサー格付(変更・取り下げ等を含む)に関連して発生する損害等につき、何ら責任を負いません。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施
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R&I のサービサー格付は、サービサーの債権回収能力、内部管理態勢、事業継続性の総合力に対する R&I の意見です。サービ
サー格付は、主として信用評価以外の事項を勘案して行われる非信用格付であり、信用格付業以外の関連業務として行っていま
す。
サービサー格付は、いかなる意味においても、現在・過去・将来の事実の表明ではなく、またそのように解されてはならない
ものであるとともに、投資判断や財務に関する助言を構成するものでも、特定の証券の取得、売却又は保有等を推奨するもので
もありません。サービサー格付は、特定の投資家のために投資の適切性について述べるものでもありません。R&I はサービサー
格付を行うに際し、各投資家において、取得、売却又は保有等の対象となる各証券について自ら調査し、これを評価していただ
くことを前提としております。投資判断は、各投資家の自己責任の下に行われなければなりません。
R&I がサービサー格付を行うに際して用いた情報は、R&I がその裁量により信頼できると判断したものではあるものの、R&I
は、これらの情報の正確性等について独自に検証しているわけではありません。R&I は、これらの情報の正確性、適時性、網羅
性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項について、明示・黙示を問わず、何ら表明又は保証をするもの
ではありません。
R&I は、資料・情報の不足や、その他の状況により、R&I の判断でサービサー格付を保留したり、取り下げたりすることがあ
ります。
R&I は、R&I がサービサー格付を行うに際して用いた情報、R&I のサービサー格付その他の意見の誤り、脱漏、不適切性若し
くは不十分性、又はこれらの情報やサービサー格付の使用、あるいはサービサー格付の変更・保留・取り下げ等に起因又は関連
して発生する全ての損害、損失又は費用(損害の性質如何を問わず、直接損害、間接損害、通常損害、特別損害、結果損害、補
填損害、付随損害、逸失利益、非金銭的損害その他一切の損害を含むとともに、弁護士その他の専門家の費用を含むものとしま
す)について、債務不履行、不法行為又は不当利得その他請求原因の如何や R&I の帰責性を問わず、いかなる者に対しても何ら
義務又は責任を負わないものとします。サービサー格付は、原則としてサービサーから対価を受領して実施したものです。
R&I が格付対象の評価に用いる格付方法は、R&I が独自の分析、研究等に基づいて作成した R&I の意見の表明にすぎず、R&I
は、格付方法の正確性、適時性、網羅性、完全性、商品性、及び特定目的への適合性その他一切の事項について、明示・黙示を
問わず、何ら表明又は保証をするものではありません。また、R&I は、格付方法の開示によって、いずれかの者の投資判断や財
務等に関する助言を行い、又は投資の是非等の推奨をするものではありません。R&I は、格付方法の内容、使用等に関して使用
者その他の第三者に発生する損害等につき、請求原因の如何や R&I の帰責性を問わず、何ら責任を負いません。格付方法に関す
る一切の権利・利益(特許権、著作権その他の知的財産権及びノウハウを含みます)は、R&I に帰属します。R&I の事前の書面
による許諾無く、格付方法の全部又は一部を自己使用の目的を超えて使用(複製、改変、送信、頒布、譲渡、貸与、翻訳及び翻
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