積極的な態度の育成 -子供に英語を教えることを通じて-

積極的な態度の育成
-子供に英語を教えることを通じて-
高松 真衣子
はじめに
Let me try! 大きな声で手をまっすぐ伸ばして自信満々の子ども、ゆっくりと手を挙げ、ちょっと
恥ずかしい子ども、どの子どもたちも目がきらきらと輝いています。そんな子どもたちと一緒にいる
私もまた、生き生きと輝いていると信じています。Let me try! と言える子どもたちが教室いっぱ
いになる事が私のひとつひとつのレッスンの目標であり、そして英語を通して彼らが世界を身近に
感じながら、友達やこれから出来るであろう世界の友達と積極的に関わり、心も体も大きく成長し
て行ってほしいと願っています。そんな子どもたちに現場の一指導者として私は何ができるか、考
えてみました。
現在の指導状況
現在、私は自宅近くで、未就園児(主に1歳から3歳の子ども)とその親の親子クラス、幼稚園、
小学生クラスを持っています。住いのある西宮市の公民館事業のひとつとして小学校高学年を対
象とした英会話教室の講師として参加しています。ボランティアで大阪市の公立小学校で今年度
は1年生と4年生を指導しています。
親子指導は、去年から市内の親子サークルへの出張もあり、年間100組以上の親子と接して
います。娘が2歳の頃に自宅近くで親子クラスを立ち上げ、その兄姉関係で幼稚園児、小学生ク
ラスを始めたので、約8年の指導歴となります。公民館を利用しての宮水事業は近隣に住む mpi
の先生の声かけで5名の講師がチームとなり指導しています。今年で3年目の活動です。大阪市
の小学校へは、縁があり、mpi の先生が教えていらっしゃる小学校に見学を重ねていくうちにデビ
ューすることになり、2年目になります。
私が8年間、実際に子どもと英語に関わり、2年前に mpi の研修を受け、実際にどのように工夫
しながらレッスンを行ってきたかお話したいと思います。1.親子クラス、2.幼稚園・小学生クラス、
3.小学校指導、4.自身の娘との関わり、の4つの実践現場より、指導者、親、小学校の先生、子
どものそれぞれの立場から、それぞれの積極的な態度を引き出すために考えてきたことを提案し
たいと思います。
1. 親子クラス
母親の楽しむ姿があってこそ、成功のクラスです。8年目となりますが、スタートした当初は試行
錯誤の連続でした。また、一番手のかかる時期の2歳の我が娘を連れてのレッスンで、みんなの
前で絵本を広げて読もうものなら、私にまとわりついて離れず、泣き、苦労しました。今思えば自
分の母親を取られて嫌だったのでしょう。そんな状況で、お母さん方には悪かったと思います。そ
れでも続けてこられたのは、お母さん同士のつながりが欲しかった、みんなで仲良くなりたかった
という母親たちの積極性でした。このおかげで力強く支えられて続けて来る事ができました。年月
が経ち、娘もこのサークルから卒業しました。娘のために友達が出来ればと始めたサークルでし
たので、娘不在で親子サークルを継続するのかどうか悩んだ時期も多々ありました。他のスタッフ
とのつながりや、小さな子供達の笑顔、自然とひとりでに歌いだしたり踊ったりする姿、その姿を見
て我が子の成長を心からうれしいと言う母親、母親のリラックスしたお顔と会う度に、やめられなく
なりました。娘がいた頃と今とでは私の立場も変わりました。「ユメちゃんのママ」から「マイ先生」
へ。次第に母親たちと距離を感じることもありましたが、同じ母親にはかわりないのです。母親同
士のつながりが必要なこの時代、英語クラスを通して、身近で子育て支援が出来れば…と思い直
しています。
娘が卒業してから、サークルではなく、教室または、レッスンと呼びます。母親がここへ来ている
理由は様々ですが、少なからず、昔、英語が苦手だったため、子どもには楽しく学ばせたいと言う
声が必ずあります。にもかかわらず、例えばクラスで、絵カードなどを持ってくるアクティビティがあ
れば、「○○ちゃん、早く先生のところへ持っていって!」とか、一緒に体を動かして踊るところでは、
我が子が踊らないので親子で傍観している、レッスン後にシールをもらう場面では、「ありがとうっ
て言いなさい」という具合に首をかしげたくなる状況に遭遇します。やはり、親の中でどこか、恥ず
かしさがあったりするのでしょう。ひとつひとつ、こうしましょう、こうしたほうがいいのでは?と注意
するよりも母親が楽しいと感じ、色々なことに気づいて欲しいと思っています。気づかせるようなレ
ッスン運びに気をつけています。親子クラスは親の積極性がとても大事です。工夫している点は、
単純な事ですが、「親同士挨拶をしよう!」と毎月のお便りの中で呼びかけたり、歌の中でペアに
なって歌ったり踊ったり、向かい合わせになって歌ってタッチをしたり握手など、接触する機会を入
れたり、アイコンタクトを促す曲を導入しています。これらは数曲ありますが、定番曲として必ず入
れています。そうすることで親同士顔見知りになり、おたがい声のかけ合いが出来ているようです。
英語を使うことで、アクションもオーバーになって、身振り手振りもついています。これが英語のよ
い所です。気持ちを大きくさせて、目の前の人とコミュニケーションが生まれてきます。また、子供
向けの歌ばかりではなくて、親の世代もよく知っている、本物の、ビートルズのような、アーティスト
が歌っている曲も使いながら体を動かしています。
各季節にはイベントも企画しています。Easter, Halloween, Christmas などの行事に触れるこ
とはもちろんですが、親同士が交流を深めることに私たちは重きを置いています。リクエスト曲を
募り、子どもも母親もお気に入りの歌を歌ったり踊ったりするのですが、いつもとは違ってトラスト
ゲームをたくさん入れます。例えば、Hello Song をペアで歌ったあとに、1 to 5 clapping を入れ、
ペアをかえて、同じことを3回繰り返します。イベントの最後にラッキーセブンじゃんけんをして、私
とラッキーセブンになった方にはシールを差し上げます。松香洋子先生がおっしゃるように、必ず
笑いが起こります。小学生がするような伝言ゲームやゼスチャーゲームも入れます。その前に、
必ず、「幼稚でおもしろくないゲームでも、楽しそうにやってみてください。」とお伝えしておきます。
すると、母親たちの間で笑いが絶えず、ゲームを楽しんでくれます。そのとき、子どもたちはという
と、母親たちが笑って必死にゲームに参加しているものですから、彼らも必死に母親について行き
ます。その姿を毎回母親が見せることで子どももさらにのってくるということを母親たちも実感して
いるはずです。こうしたイベントは母親たちをスペシャルな気持ちにさせてくれるようです。お弁当
やポットラックのお料理を張り切って作ってみたり、オシャレしてみたり。日々の子育てのスパイス
となるような時間と場所を提供し続けたいと思っています。
親子クラスで親と子どもが積極的な態度でレッスンに臨むために、以下の点に気づきました。
(指導者)
① 日頃から歌をどんどん聞いて、その歌をどのように導入し、練習、発展へと持っていけるか考
える。
② 子ども向けばかりではなく、親も知っている、親世代が好みそうな本物の洋楽も取り入れてみ
る。
③ 子どもの年齢はわずか、1~3歳、飽きが来ないようにレッスンの展開に気を配る。静と動をう
まく組み合わせて、メリハリあるレッスンを作る。
④ 自分が幼子を抱えていた頃を思い出し、母親たちの言葉かけに気をつける。
(親)
① 子どもに無理やり押し付けない。
② 何でも子どもと一緒にやってみる。
③ 子どもが体を動かさない時は母親一人でも楽しそうに踊ってみる。
④ うまくできた時や、レッスン後は子どもをほめる、抱きしめる。
⑤ たまに父親も連れてくる。
(子ども)
① しっかり朝食をとってから参加する。
この3者が協力し合って次なるステップへと。
2. 幼稚園クラス・小学生クラス
幼稚園児、母親と一緒だったのが離れてしまうことでナーバスになる子どももたくさんいます。そ
んな時は母親といつまでも一緒にレッスンに参加してもらっています。小学生、学校から帰ってす
ぐのレッスンです。お腹もすいているでしょう、眠たい時もあるでしょう。
mpi の研修を受けた 2008 年秋以降、それまで指導法を改め、mpi の教材のみで、研修で学ん
だようにやってみることにしました。この頃、大阪市の小学校で指導されている mpi の先生が実際
にされている授業を見学する機会に恵まれ、mpi の指導法が目の前で実践され、その様子を間近
で見ることができ、私の指導の自信へと繋がっていきました。それまでも、子どもたちは理解し、私
についてきていると思っていましたが、それは間違いで、私のレッスンはお粗末なクオリティーだっ
たことに愕然としました。トピックベースで、パターン化した会話を教えていました。絵本も毎回違う
本を私が読んで終わりとしていました。自分から発表してみたいという発表の場も少なかったです。
それは練習不足もあったはずです。繰り返し練習させるテクニックが乏しかったのです。ゲームは
大騒ぎになってしまうと敬遠していました。定着させるためにゲームをするという考えは私にはあり
ませんでした。
現在はゴールを設定し、レッスンプランを立て、使用教材も mpi のみにしました。幼稚園クラスは
月に3回、50分です。Superstar Songs1を活用し、Pam and Ted を会話表現に、そして絵本も
暗唱できるほど繰り返し、繰り返し楽しみながら声に出しています。身振り手振りも自然と大きくな
ってきました。Superstar Songs は歌って体を動かすだけではなく、ぬりえのところを使って、発表
まで持っていくことができます。例えば、Unit4 Colors I like のぬりえコーナーで傘に自分が一
番好きな色を塗ってくる宿題を出します。次のレッスンで、ひとりひとりその絵を見せながら、Hi!
My name is ~. Look! I like pink. Thank you. となるわけです。発表のお手本を見せ、練
習もしますが、難なくこなせます。Pam and Ted も使用しているので、とてもきれいに色がぬれて
いる友達のぬりえを見れば、Wow! と言い、宿題を忘れて、真っ白の友達には、Oh, no! と言え
ます。私が教えたのではなく、彼らが自然と口にした言葉、それも相手のことに反応して発した言
葉でした。絵本は Brown Bear から始めました。「ライオンじゃなくて lion」が気に入り、Brown
Bear の発展としてそこに出てくる動物たちを使ってすらすらと言えてしまいました。もちろん、身振
り手振りをつけて。母親に見ていただく機会を作りました。子どもたちはとても自信になったようで
す。
小学生は歌とチャンツに「Songs and Chants 2」や、「Superstar Songs2.3」を、会話表現に
「英会話たいそう」、自己表現として「自己表現ワーク 1」、フォニックス、絵本の5本柱で、月に3回、
70分レッスンです。おなかもすいて、長いはずが、「もう終わり?」と聞こえます。2年生から5年生
まで15名編成です。私の体力的な問題から、本来、2~3クラスに分けるべき学年と人数配分な
のですが、アシスタントをつけ、宿題や発表の仕方に違いを出し、親の了解を得て、この編成とし
ています。クラスを分ければ、もっと細かく指導が出来るはずですから、子どもたちももっと伸びる
と思います。しかし、今は利点も見えています。下の学年の子どもが、上級生の真似をし、どんど
んしっかりしてくる積極性、上級生は下級生が分からない所を教えてあげ、リードしているのです。
相互作用が働き、とてもよい関係が築けています。このクラスでは毎回、リーダーを2名出し、はじ
めと終わりのあいさつ、レッスン中ではフォニックスのポスターのポインテイング、レッスン後のスタ
ンプ押しなど、子どもたちが活躍しています。このリーダー役は毎回人気です。リーダーをしたから
といって、ポイントがつくわけでもないのですが、前に出てみたいのでしょうか。自信がなければ出
ようと思わないでしょうから、人の前に立って話す、例えそれが毎回決まりきった文句でも彼らの
自信になっているのではないかと思います。自己表現ワークのスピーチを始めてからは毎回スピ
ーチが長くなることがある意味、快感のようです。小学生になると自分の事が言いたい、聞いても
らいたい、友達のことが知りたいというコミュニケーションを楽しんでいることに気づかされました。
まだ、友達のスピーチに対しての反応が遅い時もあり、コメントの語彙力が少ないのですが、そこ
に気をつけながら、彼らが言いたくなるようなコメントをたくさんインプットしながら指導していく次第
です。
小学生は、テレビ番組や新聞を通して、行った事のない、まだ見ぬ世界を身近に感じています。
冬期オリンピックやサッカーワールドカップが最近の良いトピックでした。英語でスポーツの名前を
知ったり、世界地図を広げて国を探したり国旗を見つけてみたり…。ワールドカップでは、子どもた
ちに大人気の本田選手がなぜ、世界でも注目されたか、新聞の記事を使って紹介もしました。彼
は世界のメディアから受けるインタビューでは英語で応対していたそうですし、所属していたモスク
ワのチームではロシア語を使い、積極的な態度が評価されていたそうです。小学生はスポーツ選
手に憧れます。そんな彼らのよきお手本となるトップアスリートが増えてきているのもうれしいこと
だと思いましたし、世界で活躍している日本人をこうして紹介するのも、日々英語を学ぶ姿勢にア
クセントになることも分かりました。
範囲が広いですが、体を動かすことに何らためらいもない幼稚園児から、コミュニケーションを
望む小学生の積極性を養うために、以下の点に気づきました。
(指導者)
① あれこれ教材を使わず、決まった教材を熟知し、あらゆる角度からその教材を展開させ、
発展させる能力が必要とされる。
② 子どもたちが自信を持って発表するという達成感を与えるためにも、アプローチの仕方を考え
ながら、飽きさせずに練習をたくさんさせる。練習のひとつの手段として、楽しいだけのゲー
ムではなく、定着させるためのゲームを組み込み、テンポよくレッスンを進行させる。
③ 英語の語学だけではなく、身近な世界情勢も把握し、世界で活躍している日本人を紹介する
など、興味を持たせるよう指導できれば尚更よいだろう。
④ 毎月のお便りを通して、子どもたちの様子や、レッスンの内容を報告することで、指導者は振
り返りができる。親に感心を持ってもらうために重要な役割を果たす。イベントでは可能な範
囲で手伝っていただき、親もうまく巻き込む。
(親)
① 干渉しすぎず、子どもたちが学んできたことに耳を傾ける。
② 子どもが嫌がらなければ、一緒に CD を聞いたり、スピーチを聞いたりしてもらえれば、彼らの
安心や自信に繋がると思う。
③ Open Day などには積極的に参加して、指導者と意見交換も望みたい。
(子ども)
① 体調を整えてレッスンに来る。
② 宿題は必ずこなし、決められたルールは守る。
③ レッスンの部屋に入れば自然と英語モードに切り替わり、Hi!と自ら声かけができ、今日もがん
ばったと納得した顔で、Bye! と退出できる気持ちを持つ。
3. 小学校指導
2008 年度から mpi の先生が指導されている大阪市内の公立小学校へ見学を重ね、チームティ
ーチングの T2 でアシスタントをするようになり、2009 年度2学期から、3年生を担当することにな
りました。現在はそのまま持ち上がり、4年生を各学期に3時間ずつ、1年生は学期に1時間程度
の指導を行っています。当初、小学校指導に憧れていたというより、その mpi の先生の指導法を
実際に見て、どのように mpi の教材を使用し、教えておられるのか、そのテクニックが知りたかっ
たのです。スキルアップにしたかったのが本当の所かもしれません。
mpi の先生は、近隣小学校数校で、1年生から6年生まで、年間授業数は異なるものの、その学
年に応じて指導されています。1・2年生は楽しく歌って体を動かす。3・4・5年生は使える英語と
して「英会話たいそう」を積み重ねる。スキットショーで発表の場を作り、子どもたちが実際に使え
る英語だということを認識させがら、発表することで達成感を持たせる。6年生には、自己表現を
取り入れ、自分のことが言えるように指導されています。子どもたちが45分間、飽きないよう、色
んな手法で練習をさせています。もちろん授業はオールイングリッシュで、指示は的確に、いつも
決まったティーチャートークを使うことで子どもたちを混乱させないようにされています。担任の先
生もすぐに覚えられるように工夫されています。ゲームをする時には、必ず事前にお手本を示し、
子ども達の不安を取り除き、納得させます。「英会話たいそう」のキーセンテンスを使ってのゲーム
を入れることが多いのですが、ゲームを通して、子どもたちがどれくらい言えているか、定着度も
見て分かりますし、また、彼らにとってもワクワク感があり、楽しさを取り込みながらの指導です。
先生は学校でとても人気で、子どもたちは積極的に Hi! と声かけている姿が印象的です。How
are you? とたずねられ、I’m fine! だとか、Pretty good! と習ったフレーズを返す子供達の姿
も頼もしく見えます。日本人と知りながらも、この先生には英語で声をかけてみようと思う彼らの切
り替えや、積極的な態度には無限の可能性を感じます。
やがて、この先生の授業見学の回数を重ね、子どもたちと一緒に並んで授業を受け、そして T2
役として関わって行くうちに、子どもたちと一緒の時間が心から楽しいと思えるようになり、彼らの
きらきらした目に吸い込まれて行く自分がいました。先生からデビューのお話を頂き、うれしかった
反面、久しく感じたことのないプレッシャーに押しつぶされそうでした。その先生と同じことが私にで
きるのか、こんなにまっすぐな子どもたちと向き合っていけるのか不安でしたが、私ができることを、
ぶつけてみたいと思い、先生とお話を重ね、レッスンプランを考えました。見学や T2 役と、実際自
分が前に立ち、授業をするのは全く別のもので、うまくいったところ、うまくいかなかったところ、
様々でした。自分の自宅近くで教えている教室の子どもたちと違い、1 クラス 35 名ほどの子どもた
ち、英語が好きな子、嫌いな子、これが初めての英語という子、それぞれに集まった 35 名と担任
の先生を前にするのですから、毎回イメージトレーニングを重ねました。初めての授業で、前に立
ったとき、これから何が始まるのだろうと、クラス全員が私を見つめたその目がきらきら輝いていた
ことは忘れられません。この子どもたちにしっかり応えていかねばという強い気持ちが湧いてきた
のを鮮明に覚えています。
指導内容は、歌とチャンツ、会話表現、絵本の 3 本柱です。多目的教室を利用するため、45 分
授業といっても、移動時間があり、40 分から 35 分の時間です。初めての1時間目の授業では、
オリエンテーションとして、約10分、なぜ英語を学習するのかということについて、日本語で話し合
いました。英語が話せると多くの利点が見えることに気がついたようです。そして、英語がどんな
国で話されているのか、世界地図を広げ、国旗のカードを見せながら話し合いました。お隣の韓
国や中国の子どもたちも、日本の子どもたちと同じように英語を学んでいることに気がつき、驚い
た様子でした。また、大切な約束についても話をしました。①よく聞く ②よく見る ③まねをする
④日本語はしゃべらない。この4つです。
① CD や指導者が話すことをよく聞くことが大切であること。英語だから分からないと思い込むの
ではなくて、とにかくよく聞いてみること。
② 黒板に張られたカードやポスターなどよく見ること。また指導者のゼスチャーをよく見て、今、
何を言っているのだろう?何をしているのだろう?と考えることが大切であること。
③ CD から流れる音源や、指導者の言うこと、指導者がすることを恥ずかしがらずにまねてみる。
言うことをまねるだけではなく、ゼスチャーや表情もまねることが大切であること。
④ 英語を聞こう、まねようとしているのだから、日本語をわざわざ話さない。
この4つを話しておくのと、おかないのとでは、子ども達の英語の授業に対しての認識にかなり
差が出てくると思います。当時3年生でしたから、4つの約束を伝えた時、「え~!」という声は確
かにあがりました。特に④の日本語をしゃべらない、のところでは。でも、素直に受け入れ、苦しい
様子もなく、4つともほぼ守ることができています。この約束を話したことで、彼らと私の間に、英語
の授業はスペシャルなのだという構えができたのでしょう。
具体的な授業内容は、各学期に 3 時間ですから、3 時間目の授業で 2 つくらいの歌と、「バナナ
じゃなくて Banana!」からひとつのチャンツがしっかり歌えて言える。「英会話たいそう」ではひとつ
のユニットを終えるようにします。絵本は「Brown Bear」を 9 時間かけて指導しました。班ごとに
Brown Bear 以外の動物の絵を描いて、それに好きな色を塗って持って来てもらい、クラス中で掛
け合いをしながら、リズムよく言えることを最終目的としました。工夫したことは、「英会話たいそう」
でたくさんの子どもたちが前に出て発表してみたいと思えるように、スパイラルに練習を入れまし
た。担任の先生には、朝の時間や給食の時などに CD をかけてもらうようお願いをし、子どもたち
にインプットすることに重点に置きました。担任の先生が乗ってこないと子どもたちも乗ってこない
ことを十分にお伝えし、一緒に楽しく体を動かすようにお願いをしました。この学年は去年から指
導していることもあり、また落ち着いた学年であるため、非常に指導しやすいと思います。2 学期
からの授業もいよいよ始まります。新しい絵本を導入する予定です。また「英会話たいそう」も半ば
まできました。どんどん使えるフレーズが増え、使ってみたいと思えるような場を作り、うまく指導し
ていきたいと思います。
次に、この小学校の様子を少しお伝えしたいと思います。どちらかといえば、担任の先生方は、
お任せという感じでしょうか。毎回授業を始める前に 1 分でレッスンプランをお渡しし、このように動
いて欲しいとお伝えします。今年度、途中に教員研修を挟んだこともあり、徐々に先生方の様子や
意識も変わってこられたかなと。ただ、学年によってはかなり温度差がある学校で、また校長先生、
教頭先生は、積極的ではなく、私達にお任せでお願いしますという様子が見受けられるので、
少々残念な所もあります。大阪市は、来年度からは担任主導なので、先生方にはもう少し危機感
を持って、また期待感を持って、少しでも私たちの考える mpi 方式の小学校英語のよさをシェアで
きればと願う所です。そうはいっても、毎日の授業やその他の業務で手がいっぱいのお忙しい先
生方なので、その授業、授業でできそうな事を具体的に指示させていただきながら、レッスンプラ
ンを立てています。例えば、前に出て、「英会話たいそう」を恥ずかしがらずに踊る、「バナナじゃな
くて Banana!」のチャンツでは CD に合わせて、担任の先生が日本語を大きな声で言う、スキットシ
ョーでのお手本として、私とペアワークしていただく、その際、間違えてもいいのです、とにかく、
「先生は英語が楽しいぞ!」と子どもたちに示して欲しいのです。クラス運営は担任の先生なので
すから、クラスの特徴もよくご存知のはずなので、子どもたちを引っ張って行く得意分野を、英語
の授業でも引き出して欲しいと思っています。
問題点は、やはり授業中以外で、担任の先生方と打ち合わせする時間が皆無であること。少し
でも時間が持てたなら、私たちが指導したい授業の意図や狙いを知っていただき、それに対して
先生方がどのように関われるか、また先生方の要望や提案などお話ができれば、より価値のある
授業になると思います。もうひとつは、小中学校の連携です。ひとつの学校だけ、単独で英語指導
に力を入れるのではなく、できれば、同じ中学校校区内の近隣小学校で同じように進めて行くこと
ができれば、足並みがそろいます。中学校でスタートする時に、ゼロの出発ではないことを中学校
の先生方にも知っていただきたいです。コミュニケーションを重視している指導を実際に見に来ら
れる、意見交換を行うなど連携が必要です。現在、この中学校区域で mpi の先生がこの問題に取
り組んでおられます。自治体や小学校の校長、教頭先生方に直接働きかけ、話し合いにより、来
年度から、同じ校区内3校で実現できる運びとなりそうです。大きな大きなステップに期待です。と
はいえ、校長、教頭先生が異動されると、引き継いでいただけない場合もあるため、慎重に取り組
んでおられます。
小学校指導にあたり、担任の先生、指導者、子どもの3者の立場で、積極的に子どもたちが活
躍できるために、気がついた点を挙げます。
(担任)
① 担任あってのクラス運営であるため、先生が英語に対してポジティブな態度を見せることが大
切である。
② 英語の授業以外の場でも、例えば給食の時間などに CD をかけてインプットをし、実際に使え
るフレーズは使ってみる。
③ 指導者とうまく連携を図る。
④ 必ず、授業の振り返りを行う。
(指導者)
① 30名程の子どもたちに混乱や不安を与えないように、的確に指示を出しながらうまく動かす。
② 決められた少ない授業数の中で、何を学ばせたいのか、指導の目標を明確にする。
③ 将来的に担任主導となるため、担任の先生方が実際に使えるティーチャートークで話し、
今後、先生方が展開していけるレッスンプランを提供し、先生方の不安を取り除く。
④ 授業はオールイングリッシュで行い、英語が話せる日本人がいるということを子どもたちに見
せ、子どもたちをひきつける。
(子ども)
① ルールを守り、よく聞き、よく見て、真似をする大切さを知る。
小学校での英語指導は、地方自治体、その学校によって全く異なります。雇用状況も様々です。
近隣の兵庫県芦屋市や伊丹市では、J-SHINE 有資格者が雇用され、各公立小学校に派遣され
て、指導にあたっています。教育委員会と J-SHINE の講師で定期的に会合があり、進行状況や
問題点など話し合われているそうです。現在、私たちが通っている大阪市の小学校ではボランティ
アです。娘の通う西宮市の公立小学校では、教育委員会が契約している会社からネイティブが派
遣されており、西宮市では、J-SHINE の有資格者であろうと、日本人講師は雇用しない方向で
す。地域の保護者や民間の英会話講師がその小学校で指導することは、思わしくないようです。
また、日本人講師の場合、アメリカンやブリティッシュをはじめ、様々なアクセントがあり、それが思
わしくないともとられているようです。それであれば、講師をネイティブに統一すれば、保護者から
クレームが出ないとも、市の関係者からも聞いたことがあります。財政が潤っているからでしょうが、
ネイティブ信仰がとても強いようです。娘の通う小学校で、ネイティブの行う授業を、校長先生にお
願いして見せて頂いた時は、日本語ばかりしゃべり、カタカナをふり、繰り返して言わせたい所で
は、「はい、一緒に!」と言う日本語のかけ声で同じことを何度も言わせるような授業で、クオリティ
-の低さにはショックでした。校長先生にこのような実態の授業でいいのか、とお便りもしましたが、
詳しいお返事もいただけず、派遣会社に任せきりのようです。西宮市(約40校)や大阪市(約300
校)の場合、多くの学校が存在するため、それだけの日本人講師を確保し、研修を行い、派遣して
いくという、芦屋市(8 校)や伊丹市(17 校)のようなシステムを確立することが難しく、ある学校だ
け日本人講師を雇用するということはできないとのことです。西宮市の場合に限っては、「お金が
あるので、派遣会社に全てをお任せしたい、有能な地域人材がいたとしても、学校に派遣するな
ど、システム化することは面倒だ」と聞こえるのは私だけでしょうか。
〈公民館を利用しての宮水ジュニア 事業〉
現在、西宮市教育委員会の事業の一つとして、市内の小学生高学年対象に、在住の市民が講
師となって、能、農業体験、囲碁将棋、料理、科学、まんが、絵画、陶芸…など様々なテーマで教
える、宮水ジュニアというプログラムに講師として参加しています。近隣にお住いの mpi の先生か
らの声かけで、mpi の講師5名がチームになって英会話を教えています。今年が3年目です。皆、
J-SHINE 有資格者です。1年間、約12~13回のレッスンで1回90分です。中央公民館の教育
部門関係の方が、年度始めに、1年間活動する公民館の場所を決め、募集をかけてくださります。
定員20名のところ、ほぼ満員です。よい所は、高学年対象とひとくくりになっているため、指導し
やすいこと。また、いろんな小学校の子どもたちが集まってくるので、友達の輪が広がること。私た
ちの英会話教室は、5名のチームで行っているため、講師が順に20分ずつ、歌やチャンツ、英会
話たいそう、フォニックス、自己表現と分かれて指導しています。お互いの講師の授業を実際に見
て、フォローしながら、意見交換を行い、自分のレッスンへのスパイスとなるのも大きな利点です。
今こうして、西宮市の中では、教育委員会の事業で携われることが、前進の一つかと。
4. 娘
最後に、子ども英語に関わるきっかけとなった、我が娘について。私にはまもなく 10 歳になる小
学 4 年生の娘がいます。赤ちゃんの頃から、英語の CD をかけ、絵本を読み聞かせをしていまし
た。それはたぶん、私が子育てで社会から突然切り離された気がして(実はそうではないのです
が)、好きだった英語を続けるためにも娘を利用して、CD や絵本をたくさん買っていました。
1 歳半頃から、近くの子ども英会話スクールのママ&ベイビークラスに一緒に 2 年ほど通いまし
た。毎回、私にしがみつく状態でしたが、私が何より、外に出て、人と会う楽しさに触れ、一番楽し
んでいました。そこでお世話になったオーストラリア人の保育ベテランの先生と出会い、彼女が、こ
のスクールでの幼稚園型クラス(9am~2pm までの預かり保育)を開講するというので、近隣の幼
稚園へは行かさず、このプリスクールに入園させました。年少で週 1 日、年中で週 3 日、年長で週
5 日通わせました。泣いて泣いて大変な時期もありましたが、オーストラリア人の先生が、「私がし
っかり見るから大丈夫、あなたはあなたの時間を大切にしなさい。」と、ある時言われ、彼女の愛
情の深さに触れ、安心して預けることができました。先生と子と親の間で相互に信頼関係が生ま
れ、途中からは笑顔で元気に通ったことが印象的でした。
幼稚園の間で、娘に英語で話しかけていた時期がありました。いつだったか、娘が「日本語で話
して。」と言ってきた時、ハッと気がつき、娘がプリスクール以外の場で日本語を話しているのに、
英語を使う必要はないなと思いました。彼女が場所と人を見極めて、きちんと使い分けていたので
した。その頃は、繰り返して言うことや、発音もまねるのがとても上手な年齢で、娘は上手に英語
を操っていたので、親の私も有頂天だったのかもしれません。夫も日本人で、大阪弁を話し、夫の
仕事の関係で海外赴任もありませんし、私たち家族が、5年10年と共に暮らす中で海外生活を送
る可能性は低いため、娘に無理強いすることをやめました。もう十分、プリスクールでは友達や先
生と英語でのコミュニケーションを楽しんでいるのですから。小学校は地元の公立小学校へ通わ
せるつもりだったので、英語力がピークの年長の時に、私が以前留学していたホストマザーを訪
ねて、イギリスへ、私たち家族の知人を訪ねてハワイへ連れて行きました。彼女は飛行機に乗る
と、言葉が英語に変わるのだと気がついたようで、おもしろい様子で、物怖じせず、どんどんコミュ
ニケーションを楽しんでいました。お土産屋では、お菓子やはがきやらを一人で買い物をしている
その度胸には驚きました。娘に、この時期に、英語を話す人がたくさんいて、自分も英語を使えた
ら、たくさんの人と友達になれるということに気がつけるような体験をさせられたことは、よかったと
思っています。もっと、あとでももちろんよいと思うのですが。
問題が出てきたのが、小学校へ入学した直後のこと、「教室」「廊下」「ロッカー」「体育館」「黒
板」「うわばき」など、幼稚園に行っていれば、知っていたであろう物の名前がわからないこと、先
生の指示も十分理解していないことが多かったようです。それは日が経ち、学校に慣れ、友達と過
ごす中で比較的すぐに解決されました。と同時に、ものすごい勢いで英語を話すことができなくな
りました。ある程度は予想していたものの、驚きました。英語を話す必要性がなくなったため、単純
な単語すら、すぐに出てこない状態になりました。それに苛立つ私がいました。小学校へ入学して
からは、自宅での絵本の読み聞かせも毎日とは行かなくなりました。学校だけで疲れてしまうため、
週 1 日 1 時間プリスクールの先生の所へ通っていました。その先生が帰国されることになり、紹介
していただいた先生とマンツーマンで指導を受けていましたが、楽しそうでない様子に、思い切っ
てやめることにしました。同じ頃、私が mpi で初級と J-SHINE の研修を受け、たくさんの教材を
持ち帰り、娘に CD を聞かせたところ反応がよかったのを覚えています。それを、自分の教室の小
学生クラスに使ってレッスンを始めると、こちらも反応がよかったため、娘をこのクラスに入れてみ
ました。娘には、英語はみんなよりできるという自負もありましたから、照れがあったようですが、
友達とコミュニケーションを楽しそうにしていたので、「これだ!」と思いました。私は母親で我が子
は絶対に教えられないと思っていましたが、友達と一緒にコミュニケーションする楽しさに触れ、
mpi の教材をうまく使えば、彼女の英語力をキープできると確信しました。それからというもの、彼
女は、読み書きは同じクラスの子どもたちよりも勝るものの、友達と一緒に学べることを楽しみにし
ています。「英会話たいそう」「自己表現ワーク」が大好きです。
今年 5 月には、くずはモールで松香洋子先生とお会いできる機会がありました。そこで、娘は、
先生のお話を聞いたり、一緒に前に出てゲームに参加してみたり、お話をしたり、サインを頂いて、
自分の好きな教材を全部作った先生にお会いして、何かエネルギーを感じたのでしょうか、ますま
す熱心に取り組む姿勢を見せています。実際には We can のワークブック3・4を進め、mpi の絵
本を読み込み、小さな頃から読み続けている、Oxford Reading Tree のステージを徐々に上げ
て、読み込みや書き写しを積極的にしています。そして、小学校 1、2 年生の頃とは違って、何より
も楽しんでいます。英語を学ぶ意図がわかっているようです。小学生になって、それも9歳、10歳
を越して継続しなければ、意味がないこと、また、英語を学ぶその意図や学びたいという気持ちが
なければ、習得は難しいことが分かりました。
松香洋子先生がおっしゃる、子どもの積極性を見るテストで、朝起きて、Good morning! と私
が言えば、大きな声で Good morning! とは言わず、ん?何?しばらくして、小さな声で Good
morning! と言うタイプで、決して、積極的な子どもではありません。それが親とすれば、もどかし
いところであるのですが、今までやってきたように、あちこち、娘を連れ出し、たくさんの人と出会い、
娘と洋楽や洋画を楽しむスタンスを忘れず、これからも娘と英語に関わって行く次第です。
(親)
① 無理強いをしてはいけない。
② 娘と楽しむスタンスを忘れない。
③ 社交性を養うためにも、あちこち連れ出し、人と会う機会を積極的に作る。
④ 海外の友達へメールや手紙を出す姿を見せることで、娘もペンパルに手紙を書いてみたいと
思わせる。外国を身近に感じさせる。
(子ども)
① 本やテレビでおもしろかった国を見つけたら、地図で探してみる。
② 継続は力なり、毎日少しでも、英語の本を読む。
③ 恥ずかしがらずに、誰にでも元気に挨拶をする。
さいごに
私が指導しているクラスの体系から、子どもの積極的な態度を引き出し、育成するために、どの
ようなことができるか、提案してきましたが、指導者ひとりががんばるのではなく、指導者、親、小
学校の先生、子どもの4者が協力してこそ、成果があるのだと考えます。小学校の場合は先生方
を、そして民間の教室では親をもうまく巻き込むのが私たち指導者の仕事でもあります。英語指導
者の多くが女性で、自ら母親という立場が多いように見受けられます。そんな母親という立場をう
まく利用し、英語だけを教えるのではなく、親を巻き込み、地域に貢献し、子どもたちの視線に立ち、
彼らの気持ちに近づき安心できる場所と時間を提供することが、常日頃私が考えていることです。
子育てと家事も抱え、準備の時間も要するこの英語指導、毎日手がいっぱいで忙しい日々です。
そんな日々にスパイスとなるのが、mpi の大阪研究会です。そこでは活躍されている先生方と話し
合いをし、レッスンのアイディアのシェアができる場です。活発な大阪研究会に属し、日々、研究会
の先生方と自己研鑽を積むことは、私にとって大きな励みになっています。今夏から秋にかけて、
中級講座を受講しています。新しい先生方や仲間との出会いもありました。子どもたちによりよい
ものを持って帰るべく、がんばっています。
よき指導者として
① 使用教材を熟知し、あらゆる角度から、導入、練習、発展へと展開できる能力が必要である。
そのためにはセミナーなど、積極的に参加する。
② 子どもたちに教え込むのではなく、飽きさせないテクニックでスパイラルに練習を積み重ね、
子どもたちが発表してみたいと思う気持ちと場を作る。
③ 自分の考え方や、教えた方に固持するのを避けるためにも、指導者同士の交流を図る。
④ 小学校指導では担任の先生方と連携を図り、先生方の不安を取り除き、将来的に自信を持っ
て、担任主導で指導して頂けるように手助けをする。
⑤ 自分の英語力のキープだけでなく、日本と世界の情勢や、子どもたちの興味に常にアンテナ
を張っておく。
今回、書いてみようと決めたのが遅く、文字にすることをためらっていましたが、こうして改めて
文字にすることで、私自身が8年間実践してきたことを素直に振り返ることができました。整理がつ
き、また、新たな気持ちで子どもたちと向き合える大きな気力が沸いています。指導者である私と
いうファインダーを通して、英語の世界を知って行く子どもたちを多く預かっています。ひとりひとり
のきらきらした目の輝きを大切にしたいと強く思います。数ある現場の中の一指導者として、成長
しながら、毎日、子どもたちと生き生きと輝いていきたいです。
今まで出会ってきた子どもたちひとりひとりと、そのお母さん、お父さん、おばあちゃん、大阪市
の小学校の子どもたち、担任の先生方との出会い、そして私に指針を与えてくれた mpi との出会
いに、改めて感謝します。子ども英語に携わるきっかけを与え、実験台となっている娘と、衝突も
あるものの理解ある夫と、黙っていつも力になってくれる父母にも心から感謝しています。
2010 年 9 月 26 日
高松真衣子