2012 年 9 月 20 日 第 52 号 尚絅学院大学 宗教部通信 礼拝に関心を持とう 学長 佐々木 公明 尚絅学院大学の教育目標は「キリスト教精神と豊かな教養によって内面を育み、他者への愛と奉 仕の心を持って社会に貢献する人間を育成する」ことです。学生諸君が卒業後の長い人生で最も大 切なことは、知識や技術の習得ではなく、職場や地域で他の人々との関わり、協力、繋がりである ことを実感するでしょう。その基礎になるのが、 「キリスト教精神」や「愛」なのです。諸君達が既 に活動をしている、他者への共感、他者との協働、他者への支援を目的としたボランティアセンタ ー、カンボジアプロジェクト、生協のアリスクラブなどは本学の教育理念の具体化と言えます。礼 拝は「キリスト教精神」を集中的に学ぶ時間です。礼拝出席者一人ひとりが「心を静め、自分の生 き方を省み、神と直接対面する時」です。一人ひとり異なる環境で生きているのですから、神との 対面の仕方も異なります。1週間に一度、短い時間ですが、自分を見つめ、 「あの時家族にもう少し 優しくできたのではないか」、「あの場面で、友人は自分の言動に傷つかなかっただろうか」、「この 次に頼まれたら、断らないであの仕事を受け持とう」などを考え、決意することはとても大切なこ とです。その様な思考や決意は、礼拝で聖書を読んでいるときや、奨励者のお話を聞いているとき や、祈っているときや、あるいは讃美歌を歌っているときになされるかもしれません。礼拝はこの 一連の流れの全体から成り立ちますが、聖書、讃美歌、奨励、祈り、そのどれかに先ず関心を持っ てください。そうすることによって、礼拝に出席するのが楽しみになります。今年の 11 月 24 日以 降の礼拝は、既に建物が完成している新しい礼拝堂で行なわれます。ドイツ・クラッセン社の高機 能(25 ストップ)のパイプオルガンによって、讃美歌の奏楽がなされます。ステンドグラスもある、 高い天井をもつ厳かな礼拝堂で、重厚なパイプオルガンの音響の中で、自分を見つめ、神と対面し てください。礼拝が楽しみになりませんか。 - 1- カンボジア・スタディツアー、今年は8名参加 2012 年度のカンボジア・スタディーツアーには、尚絅学院大学から現代社会学科の学生 7 名と教員 1 名(東)が参加して来ました。参加者と日程は下記のとおりです。 参加者:(1年)加藤るい子、吉田雪花、(3 年)相澤穂菜美、齋藤恵、安在祐美、佐々木寧子、石井智美 日 程:(8/21)成田→ホーチミン→プノンペン(いずれもベトナム航空)。3 人のスタッフと専用車で市 内見物。夕食とオリエンテーション。(8/22)午前キリングフィールド見学とロシアンマーケット体験。 午後はトゥールスレン博物館を見学。夕方は C-Rights カンボジア事務所の上田さんからレクチャー。 (8/23)午前 AFESIP と Fair Fashion 訪問。尚絅の支援による保育室の子どもたちと交流。午後は Friends International でレクチャーを受け、トゥクトゥク運転手二人にインタビュー。夕方、王宮前広場を散歩。 人々としばし交流。(8/24)午前 Healthcare Center for Children(HCC)のオフィスでレクチャー。バス で Saving Group(スラム)訪問、3 人の方にインタビュー。しばし交流。急いで Good Day Center へ。 待っていた子どもたちと昼食(海苔スープとカンボジア米)。施設内を散歩してからゲーム。お土産を渡 して涙のお別れ。カフェで上田さんと振り返りの学び。 (8/25)シェムリアップへ、陸路 6 時間。昼食後 オールドマーケットで買物。ホテルチェックイン後、ビュッフェ形式の豪華食事。アプサラダンスも見 る。帰りにスーパーマーケットで買物。 (8/26)世界遺産のアンコールワット見学。昼食後、アンコール トムを見学。ホテルで休憩後、簡単な夕食を買って空港へ直行。スタッフとお別れ。ハノイで乗り継い で成田へ。(8/27)午前 7 時帰国。解散。 カンボジアでの NGO 訪問と各プロジェクトの視察については、尚志祭で詳しく報告会をいたします。 ぜひ見に聞きに来てください(4-101 の予定)。また、HP でも報告していきます。ご覧ください。 http://www.shokei.jp/campuslife/life/chapel/ 以下、 参加学生の感想の抜粋です。 感 想:「沢山の女性が傷ついているのに、みんな笑顔で 協力している姿勢に心うたれました。」「 (いろいろなこと を知って今)私には何ができるのかと考えさせられました。 やはり人身売買、貧困、売春、ストリートチルドレンなどカ ンボジアの現状を多くの人々に伝えることがまず一つなの ではないかと思いました。」「人懐っこくて元気に走り回って 声を上げて笑っている子どもたちは、実は虐待を受けていた り親がいなかったり、貧困に悩まされている…悲しいとか苦し いとかそんな感情よりも先にショックを受けました。」 「今回の ツアーは自分の生き方を変えるきっかけになるものでした。… 権利は主張しなければ意味がない。このツアーで権利とは何か、 - 2- アンコールトムをバックに 生きるとはどういうことかということを学ぶことができました。」 「(カンボジアの国内で)発展している 所はごく一部で、都市部と地方の格差はまだまだ大きく社会問題も少なくありません。…ツアーで学ん だことを多くの方々に知ってもらえれば、各国からの支援や援助、国際協力がカンボジアの平和へのス テップにつながるはずです。」「想像していたカンボジアは治安や病気などあまり良いイメージではあり ませんでした。しかし、実際は笑顔の絶えない優しい国でした。」「カンボジアは今でも地雷があるよう な国だけど、都市部は発展しているし人々はすごく優しいと思いました。クメール語・英語が話せない 私にも笑顔で接してくれるため、気持ちが温かくなりました。」 来年もこのツアーが企画されたならば、次回はぜひあなたが参加してください。最後に上にも書きま したが、Fair Fashion の職場内保育所は尚絅の献金によって支えられています。今年も来年度分をクリ スマス献金として集めます。一人の保育者を一年間雇用する 24 万円が必要なのです。ご協力お願いしま す。 (東) 2012 年度、後期の礼拝について 後期の礼拝は 9 月 24 日から始まります。英語礼拝や附属幼稚園の子どもたちとの礼拝、 チャペルトーク、地球のステージなどが予定されています。前半の礼拝会場は 5E ですが、 11 月 26 日の創立記念礼拝からは完成した礼拝堂でおこなうことになります。アドヴェント ウィークに予定している音楽礼拝のコンサートやクリスマス礼拝も礼拝堂でおこなわれま す。 ※後期礼拝の詳細については、最終頁「礼拝予定表」をご覧ください ☆「尚絅アドヴェントウィーク」ポスターコンクール開催☆ 今年は礼拝堂ができることもあり、クリスマス礼拝はもちろん、アドヴェントウィークに コンサートなどが予定されています。そこで、これらのイベントを広く皆さんに知ってもら うためのポスターデザインを募集し、コンクールをおこなうことにしました。上位入賞者に は景品もあります。どなたでも応募できますので、ぜひ素敵なポスターを作って応募してく ださい。締め切りは 11 月 2 日(金)。詳しい応募要項は、事務室 総務課(遠藤)にお問い合 わせいただくか、HP(http://www.shokei.jp/campuslife/life/chapel/)をご覧ください。 - 3- - 4-
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