⼲⽀学からの考察 甲という⼲⽀は ⼗⼲の最初にくるため、新しい流れの始まりの年 区切りの年だ。 午は⼗⼆⽀の南⽅の極地極致であり、この時期を過ぎると太陽は沈んでいく。 相場のことわざでも、 《⾠⺒天井 午尻下がり》という⾔葉がある。 甲午は六⼗⼲⽀の中でも 31 番⽬ 丁度真ん中に位置している。 60 年という⼤きな流れの中の折り返し地点でもある。 ⼲⽀番号 1 番の甲⼦は 1984 年から始まっている。 1984 年は六本⽊にマハラジャがオープンするなど、バブル経済が始まろうとしていた時代だ。 甲⼦と納⾳関係にあるのが 甲午 つまり、その流れの納⾳現象が現れる年でもある。 甲には、 《草⽊の芽が殻を破って頭を出した象形⽂字》であり、旧体制が破れて⾰新が始まるという意 味もあるため、 今年は 1984 年から続いているバブルの余韻をすべて払拭し 新しい時代への始まりに ならなければならない年だ。 もう 失われた⼆⼗年だの バブル時代が懐かしいだの ポストバブルだの 懐古主義に陥っている時間は ない。 甲も午も、⼀⾒、陽の気が強く、⽊⽣⽕という相⽣の関係でもあり、勢いを感じる年だが 夏の樹⽊であ る。 夏の樹⽊は 勢いがよく⾒えるが それは外側だけである。 樹⽊⾃体は外側にエネルギーを放出し ているため、内側のエネルギーはない。 ⼜、甲を樹⽊ 午を⽕と捉えると どのようなイメージが浮かぶだろうか。 暖炉にくべた 槇(まき)をイメージすることもできる。 ずっと景況は悪く、バブル後は薄暗がりの雰囲気が⻑かったため、暖炉はありがたい存在でもある。 時代はどうしても暖かさを求めたい。 故にマスコミの⾔論も 何となく景気が上昇しているムードを煽ってい る感はある。 しかし 中⾝がある訳ではない。 時代の雰囲気にのまれることなく今を直視した⽅がよいだ ろう。 午は最⼤陽であると同時に、極まれば反転するの⾔葉どおり、陰への動きを含み、揺らぎ始めている。 今までの年⽉で、甲⽊が⾃らを能材であると、しっかり⾒極められているなら、それを活かす⽕として⼒を 与えてくれるが、陰転し、頑固の度合いが強くなっている甲⽊には、間違った思い込みを煽る⽕として作⽤ するようにも感じる。 それでは 甲午を⼗⼆⼤従星の世界で観てみよう。 甲午は天極星の星世界でもある。 ⼀⾒甲午には⼒強さを感じるが、 エネルギー的には弱い星だ。 弱い星であるため、継続⼒もない。 しかし、純粋に⼈の為になる善の⽅向の画期的新発⾒があることを祈りたい。 ⾷糧危機や⼤気汚染、環境破壊などにストップをかけられるような、命・健康に関する新しい発⾒の動き が出てきてくれるのを期待する。 丁⽕の世界 芸術⾯では 甲は守護神であり 天極星の世界であるため、良いものが現れてくるかもしれ ない。 ⾳楽や芸術 ⽣命科学 応⽤科学 ⼥性の活躍など この傾向は世界的に⾒られるだろう。 また ⽂化芸能が花開く年でもある。 算命学時代考察 次に 算命学の時代理論を加えて考察してみる。 2008 年から陰のサイクルの⿓⾼星の時代が動いている。 特に 2011 年〜2014 年あたりに⻤⾨通過現象が起き、⽇本国⺠の考え⽅が新しく変わることにより、 2018 年からの⽯⾨星 そして 2028 年の鳳閣星の時代 陰のサイクルの陽の時代が動く。 現在の⽇本の先⾏きが極めて不透明なのは、2011年の⼤震災を経験したにも関わらず、本来ある べき⻤⾨通過をしていないことによる 時代の未消化のように感じる。 政治は少しも未来を捉えず、過 去に回帰するばかりに⾒えるし、先の都知事選でも、⼥性の候補者は⼀⼈もいなかった。 これは 桃太郎が⻤を退治に⻤が島まで⾏ったにも関わらず、せいぜい 1 匹位の⻤退治で終わってしま い、⻤から賄賂でももらったのか、そのまま放棄しておいて、村に戻ってきて ご褒美が欲しいといっているよ うな状態だ。 時代そのものが ちょっとそんな男らしくないといおうか、ちょっと変わった桃太郎の時代だと 考えてみてもらえたらわかるかもしれない。 つまり ⻤退治を徹底的にしていないため、いつ ⻤がやってきて村を破壊するか分からず ⼈々は安⼼し て 新しい時代を創設出来ないのだ。 陰のサイクルだからといって、単純に⼥性の時代だ ⼥性⼤統領 ⼥性が台頭するのが良いと 解釈する ことはできない。 たしかに ⼥性が台頭する時代 クローズアップする時代だが、⼥性がトップになるとは それとは 別問題。 時代の流れと 役割の陰陽を分けて考えることが⼤切だ。 つまり、⼥性は⼤局的 ⻑期的 マクロ的視野に⽋けるため、韓国のように⼀国のトップが⼥性⼤統領と いうのが この時代に合っているから 良いと単純に解釈することは出来ない。 陰のサイクルであるが 陽のエネルギーがないと国は動かない。 時代そのものが 陰のサイクルであるということは ⼤きな動きは出来ないため、 陰陽理論から捉えると、 動かない時代を動かすのは陽のエネルギーを持ったリーダーが必要ということになる。 陰の時代を 陰の指導者が動かすと 陰気が増し、サイクルの流れが⽣じないため、陰のサイクルの陽の 時代までたどり着けない可能性も⽣じる。 これが陰陽学の難しいところであり、⾃然法の流れは 陰の流れであるからこそ ⼈為的に陽の⼈間に動 かさせることにより、時代のダイナミズムが⽣まれてくるのだ。 陰のサイクルは確かに ⼥性台頭の時代だ。 ⼥性が 社会でも重要な役割を持ってくるだろうし、⼥性にとっては 時代が陰であるため、動きやすい。 陰の時代の桃太郎も オネエだったと⾔えば分かりやすいかもしれない。 故に ⼤きく時代動かない。 天の流れでは 陰の時代だが 天が陰ということは 陰陽学的理論から考察すると、地は陽になる。 天を感性 地を現実と解釈するか、 天を時代の雰囲気と解釈し、地を地殻的変動をはじめとする 地 の動きと解釈するか、これに関しては様々な解釈が可能なので 今年の 12 ⽉の《⼄未》年考察までの課 題にしておきたい。 つまり、感性が陰なのだが 現実問題は陽となる。 今迄は 形がないもの、 アロマテラピーやインターネットなど、仮想空間が発達した流れだったが、今後は 形のあるもの 家や⾞ ブランド品など消費財が 動きだす時代に変化してくる。 特に特徴なのは、陰の感性で必要とされる物質なので、アンチエイジングや 健康など ⾃分への投資は ⼤きくなるのではないか。 2018 年に⽯⾨星が動きだす。 そして 2020 年が東京オリンピックだ。 東京オリンピックまで ⽯⾨星の時代に向かって動いていくだろうし、マスコミの 時代の雰囲気もそんなム ードを反映させるだろう。 しかし、 退治されていない⻤がいつ村を襲うか分からない⾮常に不安定な環境で 村祭りを⾏うようなも のだ。 中国も韓国も北朝鮮も 同時に⻤⾨通過の時期に⼊っている。 つまり、東アジア全体が⻤⾨通過の時代だと⾔える。 あちこちで ⻤が暴れ出している。 現実問題 北朝鮮の動きは不安だし、韓国は⼥性⼤統領だ。 ⼥性は中年になると攻撃本能が増すため ある意味 男より思い切った⾏動に出るかも知れない 中国も 環境問題 シャドーバンク問題など ⼤きな問題を抱えている。 《師⼦⾝中の⾍》という⾔葉がある。 百獣の王 ライオンも ⾃分に巣喰うウィルスには簡単にやられてしまうのだ。 体⼒がある⼈が感染すると かえって症状が⼤きく出て 死に⾄る。 また 地殻的変動リスクも計算に⼊れないといけない。 ⼤地震がいつ襲うか分からず 10 年以内 ほぼ確実に⽇本のどこかが⼤きく破壊されるのだ。 ⽯⾨星とは 建設の時代である。 建設とは 何かを壊していないと始まらない。 ⿓⾼星の時代に 体制なり 街なり 意識なり 何かが⼤ きく破壊されないと 建設など⽣まれない。 破壊があり、建設が⽣まれ、鳳閣星という 楽しい時代がやってくる。 皆様が 還暦の年が丁度 オリンピック 破壊が終わり 建設が始まった頃だろうか? そして 70 代は鳳閣星の時代だ。 算命学を⼤きく広く伝えていってほしい。 安倍総理⼤⾂の宿命からの今年度の考察 ⾒た通り外⾒的には⾮常に良い。 周囲の⼈の意⾒を聞く質がある。 通常は、周囲が同僚となるため、問題はないが、⾃分が⼀国のトップになるということは、⽇本において 本⼈の上に君臨するものはいなくなる。 そうなると周囲のブレインの質が部下 家⾂という⽴場に変化してしまう。 部下の世界は天中殺現象を受けてしまうため、⾸相になったことにより、それまで⽀えてくれたブレインの質 が 《時代に合わないブレインの質》に変化してくる。 就任当初は、財務省を抑えた政治を志していたかもしれない。 だが 実際は、官僚の⾔いなり政治であ り、彼を囲む官僚なり ブレインの質は天中殺現象を受けてしまうことにより、 結果裏⽬に出てきてしまう。 56 歳から ⼤運で⼰卯が廻ってきているため、本⼈の考え⽅は変化してきている。 それまでは ⼈々が喜ぶ政治 《美しい⽇本》を⽬指していたが、 変化した今、頭には 外交しかない。 頻繁に外訪をしては、 国⺠の⾎税を気前よく 配り歩いている。 特に今年は 外交の星がより⼤きくなるため、国内政治が⾏き詰れば 逃避のように海外に⾏くだろう。 それでは 本⼈が唱えているアベノミクスはどうかとういと、天中殺を受けた知恵が⽣み出した姿なので、虚 ⽊だ。 でも枝葉が⼤きく⾒え 夏の樹⽊なので ⽴派に⾒える。 前任者があまりにもひどかったから 2013 年 5 ⽉には景気は上がったが、それ以降 アメリカの経済の⽀ えがあるから どうにか持ちこたえているようだが 4 ⽉の消費税導⼊によって 恐らく今年後半以降 徐々 に⽡解していくだろう。 消費税を今年導⼊ということは 来年度その消費税を徴収する時期が来る。 来年は様々な問題が露呈し、⼩さな企業の倒産が相次ぐかもしれない。 ただ とにかく 第 2 次安倍内閣発⾜の時期も 現在も運勢的にはとても良い。 オリンピックしかり アメリカ経済の堅調しかり、運に救われている感があり、これは⽇本の⾸相としては能⼒ 以上に⼤切な要素でもあるため、アベノミクスの意義はここにあるのかも知れない。 今年は財政の問題で 裏表の現象が⽣じる。 甲午という 暴れ⾺を乗りこなしてスピーディに⽬的地に到着する⼈もいれば、落⾺して⼤けがをする⼈も 出るだろう。 昨年は⾃信にみちた表情だった⾸相も今年は 裏表の顔を⾒せるだろう。 天将星天中殺現象が露呈するのが トップになってから 3 年⽬位からだ。 徐々に アベノミクスの本来の姿が露呈し、マスコミの論調も批判的なものに変化していくだろう。 また 彼の幸運も 2016 年 2 ⽉までとなる。 丁度 3 年⽬にあたる 来年は⾊々な⾯でほころびが⾒られるが、⼤きな破壊現象となって露呈するのは、 2016 年あたりだろう。 次の国政選挙はこのままでいくと 2016 年7⽉になる。 まだ還暦を過ぎたばかりだし、2020 年のオリン ピック招致を考えると このまま推移していくと、再選を狙うだろう。 もし再選された場合 2016 年 17 年は天中殺の年になるため、オリンピック前に⼤きな暗雲が⽣じてく るかも知れない。 2018 年には ⽯⾨の時代が始まる。 算命学の時代の流れは ⼩さい企業の時代から ⼤きな企業の時代へと動く。 つまり 今回の消費税改定により、⼩さな企業は経営が困難になり ⼤きな企業へ吸収合併していく流 れが促進されていくだろう。 その吸収合併が⼤きく露呈するのが 来年度。 来年は財の星が変化する ため、予定していた財がうまく⼊ってこない可能性がある。 また、 ⾸相は⽉⽀元命が天沖殺を受けているため、うまく物事が動かないと⼼が⾮常にぶれやすい。 ⾃分が今どの⽅向を向いているのか 分からないような精神状態になっているだろう。 午は、陽の極致 相場のことわざでも、《⾠⺒天井 午尻下がり》という ⾠⺒とは、時刻では午前から11時の4時間 太陽が昇っていく時間であるが、午は正午 天井を打ったあとで、あとは下がるしかない。反対勢⼒が⾼ まる時代ともいえる。 前回の 甲午年(60年前)の1954年(昭和29年)は、⽇本の⾼度成⻑期が始まった年だ。 その前の 1894 年は⽇清戦争開戦であり、その前の 1834 年は天保年は、幕末の始まりともなった「天 保の改⾰」を⽼中が施⾏。 いずれも その後の時代の⼤きな区切りとなる時代だった。
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