PR SAMSUNG 液晶ディスプレイ ユーザーレポート ワタリウム美術館 ワタリウム美術館 不世出の天才芸術家 ナム・ジュン・パイクの 映像作品を展示 スイスの建築家マリ オ・ボッタが「建築彫 刻」というコンセプト で設計した私設美術 館。1990年9月の開館 以来、コンテンポラリ ーアートの国際的発展 に貢献するアーティス トの参加の下に、日本 現代美術の位置の再 検討を追求。日本をは じめアジアのアーティ ストの関係強化と支援 を深め続けている。 東京・青山のワタリウム美術館では、6月10日 (土) ∼10月9日 (月)の期間、今年1月 にフロリダの自宅で永眠した「ナム・ジュン・パイク (Nam June Paik:白 南準) 」 を 偲ぶ「さよならナム・ジュン・パイク展」 を開催中だ。今回の目玉ともいえる作品のひと つ「時は三角形」 には、サムスンの15型液晶ディスプレイ72台が活用されている。 さよなら ナム・ジュン・パイク展 今回の展示の目玉的存在として2階に展示された「時は三角形」 。三角形の形状とビデオ映像で、パイクの哲 学・ 「時空の移動」を表現。合計72台の画面が埋め込まれている。開催を機に従来の14型CRTから15型の 液晶ディスプレイへのリプレイスが図られ、画質の向上とともに「熱問題」の解決が実現した。 天才との出会いが、 天才を開花させる 「シェーンベルグ門下の作曲家であ ルクサスに傾倒していく。その中で、ジ り、現代音楽の旗手的存在だったジョ ョージ・マチウナスやヨゼフ・ボイス、さ ン・ケージとの出会いが、その後のナ らにオノ・ヨーコなど、世界各国のアー 今回作品が展示されている「ナム・ ム・ジュン・パイクに、映像作家としての ティストとの交流を深め、映像を駆使し ジュン・パイク」は、1932(昭和7)年7月 運命を決定づけました。彼は、決して た独特のスタイルを確立していったので 20日ソウルに生まれた。18歳を迎えた 超えることのできないケージの音楽的 ある。 ’ 50年に香港を経由して日本に移住。 才能に圧倒されて、音楽家への道を諦 その後東京大学に進み、’55年に文学 めたのです」とワタリウム美術館のキュ 部美学・美術史学科を卒業した。卒業 レイター(Curator:博物館の業務や収 論文は、調性を廃した十二音技法を確 液晶の美しい画質で、 パイクの精神を再現 2006年10月9日(月)まで開催 Yワタリウム美術館 Tel.03-3402-3001 東京都渋谷区神宮前3-7-6 http://www.watarium.co.jp/ 未来』を行き来する自在さを表してお り、三角形状をしている当美術館の建 造物とも見事にシンクロしています」 今回の展示では、森林を模した植栽 画面上には、同館を含めた世界中の の中に複数のCRTを配置。さまざまな 三角形の建造物や、0と1の組み合わせ 「パイクは、 ’ 60年代にはユーモアや破 実験音楽と美術のジョイントや、ジョ によるデジタルをイメージした画像など 壊をテーマとしたパフォーマンスを追 ン・ケージのインタビューなどをコンカレ が流されている。旧来、72個の画面に 求。’ 70年代にはビデオアートに傾斜。 ントに流したジョン・ケージへのオマー は14型のCRTがはめ込まれていたが、 蔵資料に関する学芸的専門家)和多利 そして’ 80年代には複数のTV画面を通 ジュ作品「ケージの森/森の啓示」 、ボ 今回の展示を契機に、すべてサムスン 立したアーノルト・シェーンベルグに関 浩一氏は語る。まさに、自らが天才で じたビデオ・インスタレーションを確立し イスへのオマージュ作品などが展示さ の15型液晶ディスプレイへのリプレイス するものだったことからも分かる通り、 あるからこそ、ケージの天才を敏感に ました。’ 90年代に入ると、 『サテライト』 れている。 が図られた。 彼は当初音楽家を目指していた。実 察知し得たのである。そこには、剣豪 を提唱し、物理的な距離やロケーショ 際、パイクは卒業後の’ 56年からドイツに 同士の出会いのような、激しい火花の 渡り、ミュンヘン大学で音楽史を、また 衝突があったに違いない。ケージは、 フライブルグ高等音楽院で作曲を学ん でいる。 「時は三角形」で使用された日本サムスンの 15型ディスプレイ「SyncMaster 540N」 「 『ケージの森/森の啓示』は、人事 「パイクのルーツでもある韓国の企業 決。画質も安定しているので、画面相 ンを超えたアーティスト同士のコラボレ を超えた天啓を表す『啓示』 と 『ケージ』 であること、そして画像品質はもちろん 互の色合わせなどの設定もほとんど不 ーションやコミュニケーションを実践。 のダブルミーニングになっています。数 フレームが無用の主張をせず、画面を 要でした。パイクを知らない若い世代 ハプニングやフルクサスなど’ 50∼’ 60年 ここで『時空を超える』 という概念を確 カ国語を自由に操ったパイクは、この よりきれいに見せることができることか にも足を運んでいただき『こんな凄い 代に登場した新しい美術運動や、パフ 立したのです」 ようにタイトルひとつをとっても、非常に ら、サムスン製品を選びました。パイク 先達がいたのだ』 という驚きを、共有し 気の利いた洒落っ気を盛り込んでい は技術や機械を『絵の具や筆』 として考 てもらいたいですね」 るのです」 えていました。大切なのは道具ではな ワタリウム美術館 キュレイター 和多利浩一 氏 パイクの精神を伝える 映像を如何に正確に再 現するか ――。それが 私たちの役割だと認識 しています。 ォーマンス・アートなどに多 その背景には、無常観や万物流転な 大な影響を与えた人物で ど、洋の東西を超えた哲学や死生観に もある。 も深く通じていたパイク一流の思想が ジャンルを“越境”する 表現者として そして、今回の展示の中でも特に目 く、その創作思想やコンテンツ、つまり 介在していた、と和多利氏は指摘する。 を惹く存在が、巨大な三角形の箱の2 映像そのものなのです。ですから、よ テクノロジーを「表現者の道具」 として捉 面にそれぞれ縦横6×6の36個、合計72 り鮮明に彼の撮影意図や編集思想を えていたパイクは、 ’ 60年代から「壁掛け 個の15型液晶ディスプレイを配した作品 伝えることができる液晶への移行は、 パイクは、美術と音楽を TV」の登場を予言。また、情報の自由 中心に、映像や文学、演劇 な流通が世界を変えることを確信して 「時は三角形」である。 「この作品は、ワタリウム美術館のた ●お問い合わせ先 ───────────── 彼自身歓迎してくれるはずです。限られ たスペースに72個もの画面を詰め込ん 日本サムスン株式会社 など、あらゆる表現活動を おり、早い時期からベルリンの壁の崩 めに制作されたものです。三角形は時 だこの作品は、熱が最大の悩みでした http:// www.samsung.com / jp フリーコール:0120-363-133 動員した前衛芸術運動・フ 壊を予見していたという。 空を超える彼の思想、 『過去∼現在∼ が、液晶への入れ替えでその問題も解 9:00∼18:00(土日祝日を除く)
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