世界の中の日本A

世界の中の日本A
オリエンテーション
2013.9.30
白幡 晶
• いざ祖国の子らよ! 栄光の日は来たれり 暴君
の血染めの旗が翻る 戦場にと迫り来たれり 武器
を取るのだ 我が市民よ! 隊列を整えよ! 進
め!進め! 敵の不浄なる血で耕地を染めあげ
よ!
フランス
• いざ立ち上がれ 隷属を望まぬ人々よ! 我等の血
と肉をもって我等の新しき長城を築かん 中華民
族に迫り来る最大の危機 皆で危急の雄叫びをなさ
ん 起て! 起て! 起て! 万人が心を一つにし
敵の砲火に立ち向かうのだ! 敵の砲火に立ち向
かうのだ! 進め! 進め! 進め!
中国
世界の国歌
• 父なる神よ。奴らの邪悪なたくらみを許すな。私のこ
の無実の血で、奴らの手が染まることのないように。
• 危険きわまりない戦闘の最中にも。我らが死守する砦
の上星条旗は雄雄しくひるがえっていただろうか?赤
き閃光を引く砲弾の降りそそぐ夜を徹して。おお我ら
の星条旗はゆるぐことなくいまだ、そこにはためいてい
た。
• 武器を取れ!武器を取れ!大地に大海に!祖国のた
めに戦わん!大砲に向かって進め、進め!
• この怒りは何なのか?我らの国旗のために流した血は
自由と独立がなければ無駄になる。
• 敵は陽にさらされた朝露のごとく死に絶えるそして兄
弟よ、我らは幸福に満たされ祖国に生きるだろう自由
を勝ち得んと魂も肉体さえも顧みず兄弟よ我らコサッ
ク魂を知らしめよ
• ふたたび敵を追いつめんと進軍した彼らの屍は今はこ
の地に眠る石柱と塚の下に。
• オランダ
• アメリカ
• ポルトガル
• トルコ
• ウクライナ
• デンマーク
国歌は、自国を戦いで勝ち取ったことを思い出す歌詞が多い
君が代は
千代に八千代に
さざれ石の
巌(いわお)とな
りて
苔(こけ)のむす
まで
古今和歌集:詠み人知らず
<解釈1> 帝の
世(あるいは、治
世の平安)がさ
ざれ石が集まり、
やがて大きな岩
になって、さらに
それに苔が生え
るほどまで、長
く、長くずっと続
きますように
<解釈2> 恋し
いあなたよ、あ
なたを愛する気
持ちは さざれ
石が集まり、や
がて大きな岩に
なって、さらにそ
れに苔が生える
ほどまで、長く、
長くずっと続き
ますように
他国と比較することによる日本の理解
生まれ育った環境を考え直すことを通して
異文化の中で育った人を理解し、より適切な
コミュニケーションができる
城西大学の考え方
• 城西大学は、グローバルに活躍する人材は、自国の
文化、歴史、特質を良く理解し、自らの立ち位置を
自覚できることが必要だと考えています。
• その理由は、自ら寄って立つところを自覚し、理解
すること、すなわち、自分の家族、育った地域や環
境、所属する大学等についての客観的な理解をもつ
ことが、社会に出て、自分の能力を生かすためには
不可欠だからです。
• グローバルコミュニティーに対して貢献をめざして、
異文化の人々から多くを学び、自らを主張するた
めには、まずは日本を理解していることが非常に
大切だと思うからです。
「世界の中の日本A」プログラムの設置
• 今回の「世界の中の日本A」プログラムは、日本美術
を中心とした日本文化が、世界からどう影響されて
育ち、世界の中でどのように評価され、これまで他
国の文化に影響を受け・与えてきたのかを理解する
内容。
• 深く専門を学ぶことはなくても、これまでに見たり、
聞いた事のある日本の美術について、世界との関わ
りを学ぶことを通して、世界との距離を近くするこ
とが、この講義の大きな目標の一つ。
グローバル教養科目としての位置付け
「国際グローバル研修」について
• 「世界の中の日本」を意識して、グローバルな
経験を積むための研修
• 「世界の中の日本」を履修した学生が履修可能
(内容的にはリンク)
• H24年度は、人数が限られているため奨学生対象
のハンガリー研修
• 本年度「世界の中の日本」履修者は26年度以降
の「海外グローバル研修」の履修資格あり
• 今年度は「世界の中の日本B」(企業経営)も設置
• 次年度以降、 「世界の中の日C」(環境)等の設
置を検討中
世界の中の日本A 概要・日程
•
•
•
•
配当年次 1~4年次
単位数 2単位
担当教員 白幡 晶(金子信久)
授業の目的・目標
異文化間の交流は、単に相手を理解し、受け入れる
だけにとどまらない。主に江戸時代の絵画と外国の
関係を通して、日本人の世界観を具体的な作品や事
例から学び、異文化間の壁の厚さや、それゆえ生じる
創造のさまざまを俯瞰する。これら日本美術が、西欧
美術に与えた影響にもつなげたい。
回
1
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3
4
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8
9
10
11
12
13
14・15
項
9/30
10/7
10/21
10/28
11/11
11/18
11/25
12/2
12/9
12/16
1/6
1/21
調整期間
2/12〜2/19の
うち1日
目
内
容
オリエンテーション
講義全体の概要、受講の際の心得など。
日本美術の流れ
講義の理解に必要な日本美術史の流れを概説。
日本の美術史と外国
各論の前に、日本美術史と外国のいくつかの重要な接点を整理しておきます。
各論 南蛮美術
安土桃山から江戸初期の西洋との交流と、そこから生まれた美術。
各論 文人画
江戸時代の文人画の成立と展開。
各論 伊藤若冲
奇想の画家、若冲について、外来美術との関係を考えながら眺めます。
各論 円山応挙
日本絵画の変革者、応挙の画業を、特に西洋画の視覚との関係から考えます。
各論 秋田蘭画
小田野直武、佐竹曙山らの秋田蘭画の成立と独特の美しさについて。
各論 司馬江漢
洋風画家であり蘭学者でもあった江漢の生涯と作品を眺めます。
各論 歌川国芳
浮世絵師、国芳の奔放な作品世界を、西洋画との関わりから分析します。
日本美術の特質1
風景を描くことをめぐって、日本と西洋の違いを考えます。
日本美術の特質2
動物の絵、「かわいいもの」の表現を通して、日本美術の特質を考えます。
まとめ
講義全体を振り返り、要点をまとめます。
フィールドワーク
美術館・博物館見学
• 教科書:なし
• 参考文献:必要に応じてその都度紹介します。
• 成績評価法:平常点と試験の得点により評価し
ます。
• 授業の方法:講義形式を主とします。
• オフィスアワー:3時限目前後
• 居室:非常勤講師室
11月〜12月に講義の後水田美術館の見学