要 旨 - 関西5支部

第37回関西蔵前懇話会
(2015/6/18 開催)
私の写真道楽六十年
古谷
昭 雄(S30電気)
写真歴60年をふり返り、近年の作品-約100点(All カラースライド)を投射、その作品につ
いての思い出をベースに、趣味写真の楽しさ・面白さ・造詣を解説いただいた。
-------------------------------------------------------------------------[講演解説の骨子]
広辞苑には、『道楽とは、道を解して自ら楽しむ事』と書かれている。
ふ け り
一 方で は、「本 職以 外の趣味などに耽 り楽しむ,物好き,好事,放蕩…」と
広義な解説もある。自分では、前者と思いガンバッて来たが、家人は後者と
思っているらしい。
18歳 で 初 めて “ 二眼レ フ”を 手 にし、次々にカ メラ を換 え (7~8種類 )、
ラ イカ判のニコンF2(露出計付き)に到着。この時 代、安月 給を割 いて数々
の替えレンズを買い揃えた。自分で、焼き付けまでやり出した。
しかし、ここに新しいカメラの世界が開かれた。
-1-
“一眼レフ”の誕生である。「ファインダーに写る画面がそのまま撮れる」と
つう
言 う“銀 塩カメラ(フイルムカメラの事を通 は言う)”の頂点だ。当時 の最新
鋭機ニコンF70を手に入れ、それに見合う替えレンズ:120m/ mズーム,30
0m / m 望遠 ,50m / m マク ロ を次々 に揃え て仕 舞う 。勿 論、 撮影 に使うフィ
ルムはリバーサル(ポジネガで画質が綺麗)である。
も う、 こ れ で カメ ラ 道 楽 も 終わ り と思 った 所が 、何 とデ ィ ジカメ( デ ィ ジ タ
ル ・ カメラ ) の登 場 で ある 。「 フ ィ ル ム代, 現 像代不要 。その 場で 、 撮った
写 真 が 見 られ る」 こ の 魅力( 経済 性,利 便性 ) には 勝て な い。 仕 方な く、
ディジカメD70を買って仕舞う。
し か し 、“ 銀 塩 党” が そ う 安 々と “ デ ィ ジ カメ 党 ” に転 向 は 出来 ない。 現
在 も頑 固に“銀塩党 ”を死守している。(因みに、現在中央電氣倶楽部写真
部 員 20人は殆 ど デ ィジ カメに転 向して 仕舞い、“未だに銀塩党”は数名で あ
る。) 日常の記録 写真はD70となったが 、作品はリ バーサル フィ ルムによるF
70で通している。
-2-
此処で、 20年に亘る中央電氣倶 楽部
写真部(第二の人生で、大阪・曾根
崎の宇治電ビルに来たとき入れて頂く)
からの御願いを!写真部のご指導を頂い
て いる笹田 先 生は全 日本写真連盟(日
写 連 ) の 大 先 生 で す。( 今 年 の新 年 号
の会 報 に、先生 の奈良の写真が載って
居 りま し た ) 先生 のお言 葉と して 、「写
真 をや る なら 俳句を や りな さ い! 」が あ
ります。撮影ポイントの設定,作品の
題 名 決 定に、五 ・ 七・五の句 作りは役
に 立 ち ま す 。 ま た 、 先 生 は 、日 写 連 の
中で数少ないデジカメ理解者です。
『デジカメなら撮れるが銀塩では…?』
という方も気楽に写真部に入れます。
皆様も入部されて、ご一緒に、写真ラ
イフを楽しみませんか?
(写真部委員 長)
「桜島噴火」(筆者作品の紹介例)
-3-
【謝辞と弁明】:
写真集作成に当たり、お世話になった方々へ
先 ず は、 中 央 電氣倶 楽部 で ご指導 頂いた 故 ・中 森三 弥先 生 ( 全日 本写
真 連盟関 西本部)及び笹田金吾先生(全日本 写真連盟関西 本部),そして、
中 央 電氣倶 楽部写 真 部の歴代委員長: 高濱
様,須 山哲夫様 ,総務グル
ープの草木良一様他写真部員の皆様に厚く御礼申し上げます。
次ぎ に、審 査会への作品提出に当たって、懇切 なるご示唆を頂いた 大阪
の キタ オカ メラ 店 の北嚶 社長,明 石の銀座カ メラ 店の森 田 尚先 生, そし て各
種 写真 の現像 ,焼き付け,引き伸ばしを御願いして来 た神戸 ・垂 水のキング
カメラ店,大阪の堂島ナニワ店及び明石の谷上写真店へ謝辞を申し上げます。
ここで弁明を
私 の 写 真 道楽は 、「自 分 は 撮る だ け。 後 はオ ン ブ に ダ ッ コで 、 皆様に 支え
られて作品を作り上げ」,結果を「写真クラブの例会 に提出,そこで上位に選
ばれたものを引き伸ばして、公募展に応募」といった厚かましいやり方でした。
今回(2010年)作った写真集はそういったものの集積です。
最 後 に、この度の写真 集作成に当たりま しては 、明 石の写真 家: 氏平 様に
適 切 な ご示唆を 頂き、その編集・ 製本 には交 友プ ラ ンニ ングセン ター の皆様
に大変お世話になりました。改めて御礼申し上げます。
出典:古谷昭雄-筆 「写真道楽六十年」= 会員バトン随想
中央電氣倶楽部会報:2010年6月号より転載
-4-