東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業

東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業
(モデル事業)
事業実施方針
平成22年10月
東京都都市整備局
〈目 次〉
第1 事業内容に関して ........................................................................................................ 1
1 事業の名称 ................................................................................................................... 1
2 事業の目的 ................................................................................................................... 1
3 事業の概要 ................................................................................................................... 2
4 供給する住宅 ............................................................................................................... 2
5 管理期間 ...................................................................................................................... 4
6 助成の内容 ................................................................................................................... 4
7 その他 .......................................................................................................................... 4
第2 整備基準、助成基準その他の事業の実施に係る条件................................................... 5
1 住宅の建築計画に関する条件 ...................................................................................... 5
2 管理・運営に関する条件 ............................................................................................. 5
3 モデル事業の事後評価の実施 ...................................................................................... 6
第3 事業者の募集及び選定 ................................................................................................. 7
1 基本的な考え方 ............................................................................................................ 7
2 公募スケジュール ........................................................................................................ 7
3 応募者の資格要件 ........................................................................................................ 7
4 提案審査に関して ........................................................................................................ 8
5 審査結果の公表 ............................................................................................................ 9
6 知的財産の取扱について ............................................................................................. 9
第4 事業実施に係るリスク・責任等の分担 ...................................................................... 10
1 住宅の企画、設計、建設に係るリスク・責任 ........................................................... 10
2 住宅の賃貸に係るリスク・責任 ................................................................................. 10
3 事業の実施に係るリスク・責任 ................................................................................. 10
第5 意見及び質問の受付................................................................................................... 11
1 意見書・質問書の受付等 ........................................................................................... 11
2 資料の配付 ................................................................................................................. 11
3 連絡先 ........................................................................................................................ 12
東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業(モデル事業)
事業実施方針
【はじめに】
○
東京都では、子育て世帯が安全で安心して居住できる住環境を効果的に整備するため、
平成 22 年 3 月に「子育てに配慮した住宅のガイドブック」を作成し、子育てに配慮した
住宅の整備普及を推進している。
○
今回、子どもの安全や子育て支援施設の併設等に配慮しつつ、適切な負担で良質かつ
一定以上の広さの民間賃貸住宅をモデル的に供給する事業を行うこととし、事業の結果
については国に制度改善を要望するとともに、民間市場における子育て世帯向け賃貸住
宅の供給促進や区市町村主体の事業の創設などに繋げるものとしている。なお、本事業
は「『10年後の東京』への実行プログラム 2010」に位置づけられているものである。
○
事業実施にあたっては、新築住宅又は既存住宅(改修)を対象に、モデル住宅の供給・
管理を行う事業を公募・選定し、国の地域優良賃貸住宅制度(一般型)を基本に、国の
助成とあわせて東京都が独自に助成を行いながら事業を推進するものである。
第1 事業内容に関して
1
事業の名称
東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業(モデル事業)(以下、「本事業」と
いう。)
2
事業の目的
本事業は、子どもの安全の確保や子育て支援施設の併設等にも配慮しつつ、適切な負
担で良質かつ一定以上の広さの民間賃貸住宅を、モデル的に供給する事業として実施す
るものである。
(1) 子育て世帯に安全・安心な住宅の供給
ア 段差解消、出隅部分の面取り加工など、子育て世帯が安全・安心に暮らせるすまいの
供給
イ 手すりの設置、室内での物干しなど、子育てしやすい便利で機能的なすまいの供給
ウ 床、壁、開口部などの遮音性能が確保されたすまいの供給
エ 照明スイッチの高さ、間取りの可変性など、子どもの成長等に配慮したすまいの供給
(2) 子育てを支援する施設の併設(例示)
ア 保育所や幼稚園の併設
イ 学童クラブ、家庭的保育事業(保育ママ)スペースの設置
1
3
事業の概要
本事業は、民間の土地所有者等が使用権原を有する土地上に東京都の定める基準等を満
たす賃貸住宅の整備等を行い、子育て世帯を対象に賃貸していくものであり、本事業を実
施する者に対し、東京都が助成を行うものである。
子育て世帯向け優良賃貸住宅の供給をしようとする者(以下、「事業者」という。)は、
以下、(1)~(5)に沿って本事業を実施していくものとする。
詳細については、募集要項等の公表時に示すことを予定している。
(1) 提案書の策定
事業者は、東京都が定める募集要項、制度要綱、整備基準等の他、各種関係法令等(以
下「募集要項等」という。)に基づき、子育て世帯向け優良賃貸住宅の供給に関する提案
書(以下「提案書」という。)を策定する。この際、住宅・住戸内に子育て世帯向けの設
備を設置するとともに、子育てを支援する施設を併設することとする。
(2) 提案書の審査
東京都は、募集要項・審査基準等に基づき、提案書の審査を行う。なお、併設施設の
関係者等と事前調整の上、実現可能な内容で提案を行うこと。
(3) 供給計画の策定
提案書を選定された事業者は、募集要項等の内容を遵守の上、当該子育て世帯向け優良
賃貸住宅の供給に関する計画(以下「供給計画」という。
)を策定する。
(4) 供給計画の認定
供給計画は東京都知事の認定をもって「認定計画」となり、供給計画の認定を受けた
事業者は「認定事業者」として住宅の整備を行う。
(5) 住宅施設の整備及び運営の実施
認定事業者は、認定計画に基づき、自らの責において住宅施設及び併設施設等の整備
を行い、維持管理等を行う。
認定事業者は東京都知事が定める基準に該当する者(以下、「管理者」という。)に対
し、当該子育て世帯向け優良賃貸住宅の管理業務を委託、または当該子育て世帯向け優
良賃貸住宅の貸付を行い、入居者の募集、賃貸、管理に係る業務を実施させるものとす
る。ただし、入居希望者からの入居の申込に対し、東京都等が抽選、資格審査を実施す
る。なお、認定事業者と管理者は兼ねることができる。
4
供給する住宅
(1) 住宅の種類
子育て世帯向け設備等を有する民間賃貸住宅
(2) 住宅の供給方法
地域優良賃貸住宅制度要綱(平成 19 年 3 月 26 日国住備第 160 号)に規定される地域
優良賃貸住宅(一般型)を基本とし、子育て世帯向け設備の設置、子育て支援施設の併
2
設等、東京都が求める整備基準に適合する住宅。なお、事業方式の違いによる以下の類
型によって供給を行う。
ア 新規住宅供給型
住宅を新規に建設し、供給する事業。
イ 既存ストック改良型
既存の集合住宅等の改良を行い、供給する事業。
新規住宅供給型、既存ストック改良型共に、一体の集合住宅の一部住戸を本事業の用
に供するものとして計画することは可能である。
(3) 併設施設等の整備
新規住宅供給型において、認定事業者は子育てに係る利便に供するサービス(以下、
「子
育て支援サービス」という。)を提供するものとし、当該子育て支援サービスを提供する
ため、以下に例示する併設施設を住棟内に整備することを要件とすることを予定してい
る。東京都が募集要項等で示す類型に基づき、事業者において子育て支援サービスの内
容を提案の上、併設施設を整備すること。なお、既存ストック改良型の場合は子育て支
援サービスの提供を行うことに努めるものとする。
<例>
・保育所等(児童福祉法に規定される認可保育所又は東京都認証保育所)又は幼稚園(学
校教育法に定める幼稚園)
・家庭的保育(保育ママ)事業を行うためのスペース(住宅を設置する区市の要綱に基
づき認定された家庭的保育者が使用し、子どもを預かるサービスを提供する専用室)
・児童館・学童クラブ(児童福祉法に規定される放課後児童健全育成事業)
・その他、住戸間又は地域との良好なコミュニティ形成に資するものなど、事業者が提
案したもので子育て支援サービスを提供可能な施設として東京都が認めたもの(キッ
ズルーム等)
これらの併設施設を整備する場合、各関連法令、指針等を満たすとともに、応募に当たっ
て関係する機関と事前に調整を行うこと。また、認定事業者が当該子育て支援サービス
について、第三者に委託等を行うことは可能である。
(4) 供給する地域
国勢調査(平成17年)における東京都内の人口集中地区内、かつ駅から概ね800m
以内の地域とする。
(5) 供給予定戸数・事業
平成22年度~平成24年度において、合計で以下の戸数を募集する予定である。
ア 新規住宅供給型
合計200戸
イ 既存ストック改良型
合計100戸
3
なお、各年度の募集予定戸数については以下の通りとする。
年度
平成22年度
平成23年度
平成24年度
20戸程度/事業
新規住宅供給型
2事業
計40戸程度
平成22年度の応募状況等を勘案し、
5戸程度/事業
既存ストック改良型
設定するものとする。
4事業
計20戸程度
5
管理期間
本事業において、認定事業者及び管理者が子育て世帯向け優良賃貸住宅として当該子
育て世帯向け優良賃貸住宅を供給・管理する期間(以下、「管理期間」という。)は、当
該子育て世帯向け優良賃貸住宅の供用開始後から10年間とする。
6
助成の内容
現在以下の項目についての助成を予定している。なお、助成対象及び金額については
一定の上限を設ける予定である。それらの詳細は募集要項等にて示す。
(1) 計画策定に係る助成
東京都は、認定事業者に対して調査設計計画の作成費の一部を助成する。
(2) 建設(改良)費に係る助成
東京都は、地域優良賃貸住宅整備事業対象要綱(平成 22 年 3 月 30 日国住備第 271 号)
に定めのある、地域優良賃貸住宅(一般型(民間建設)、
(民間改良)又は(民間転用))
に係る国の補助対象項目のほか、子育て世帯向け設備の設置、子育て支援施設の併設に
係る費用の一部を認定事業者に対して助成する。
7
その他
管理期間中、認定事業者が物件(土地・建物の所有権等)を第三者に譲渡することは原
則認めない。なお、所有権移転等がなされる場合は、事前に都の承諾を得て、新たな取得
者等が認定事業者としての権利義務の一切を承継するものとする。
4
第2 整備基準、助成基準その他の事業の実施に係る条件
現在、以下の条件を予定しており、詳細は募集要項等に示す。
1
住宅の建築計画に関する条件
(1) 住宅に関する基本的な条件
ア 関係法令等を遵守すること。
イ 建築面積、延床面積等は、計画敷地の面積に対し適法に設定すること。
ウ 周辺環境に十分配慮した計画とすること。
エ 都市開発諸制度の活用に当たっては、各区市町村の建築指導担当部署と事前に協議を
行うこと。
(2) 整備基準等
予定している主な整備基準は以下の通りである。なお、募集要項公表時に「東京都子
育て世帯向け優良賃貸住宅整備基準」において詳細を公表する予定である。
ア 耐火又は準耐火構造とすること。
イ 住戸の専用面積は 50 ㎡/戸以上 125 ㎡/戸以下(壁芯)とすること。
ウ バリアフリー化がされていること。
エ 子育てに配慮した住宅の対策がされていること。住宅の整備にあたっては、「子育て
に配慮した住宅のガイドブック」の内容のうち賃貸住宅に見合うものを予定している
ので、以下を参考とすること。
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/topics/h22/topi005.htm
2
管理・運営に関する条件
(1) 管理の基準
ア 子育て世帯向け優良賃貸住宅の修繕を計画的に行うこと。
イ 子育て世帯向け優良賃貸住宅の管理規程を作成し、これに基づいた適正な管理を行う
こと。
ウ 子育て世帯向け優良賃貸住宅の賃貸借契約書、入居者の入退去の状況を明らかにする
書類、家賃及び敷金の収納状況を明らかにする書類、毎年度の収支決算書に関する書
類等を備え付けること。
エ 管理業務については、子育て世帯向け優良賃貸住宅の管理業務に必要な資力及び信用
並びにこれを的確に行うために必要な経験及び能力を有する者で、別添1に示す基準
に該当する管理者に委託し、又は賃貸すること(ただし、別添1に示す基準を満たし
ている者が自ら管理業務を行う場合はこの限りでない)。
オ 管理業務の内容は、認定事業者の契約内容によるが、主に住宅の管理、事業者が行う
供給計画の策定及び認定申請への協力、事業者から委託を受け、都から交付される助
5
成に係る申請及び受領の代行などである。
(2) 入居者の選定方法
ア 入居者の募集は管理者が行う。
イ 入居者からの入居の申込に対し、東京都等が申込者の抽選、資格審査を実施する。
ウ 管理者は入居者からの入居の申込があった場合、資格審査の実施にあたり必要な書面
等を徴求する。
(3) 入居者の基準
ア 入居者は原則として申込時に小学校修了前の子どもと同居している世帯
イ 月額所得(特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律施行規則(平成5年建設省令
第 16 号)第1条第三号に規定する所得をいう。以下同じ。
)15万8千円~48万7
千円(概ね4人世帯で年収450万~900万)
ウ 原則として、申込時に都内に居住、又は勤務していること。
(4) 家賃の設定に関する事項
ア 家賃は、近傍同種家賃(市場家賃)又は建設費等に応じて算定される限度額家賃のい
ずれか低い家賃以下で設定すること。
イ 2年に一度、市場家賃調査により家賃の見直しを行うこと。
ウ 家賃、共益費、家賃の 3 ケ月を超えない敷金の他は、入居者から受領することは不可
とする。また、礼金、権利金、更新手数料等の支払を賃貸の条件とすることも不可と
する。
エ 管理者は入居希望者に対して、契約締結前に契約書、管理規程及び重要事項説明書の
内容説明をすること。
3
モデル事業の事後評価の実施
本事業はモデル事業として実施するものであり、東京都が事後評価のための認定事業
者や入居者へのアンケート調査、現地調査等を実施する予定であり、認定事業者は東京
都の要請に応じて合理的な範囲でこれに協力すること。
また、建設費等に国及び都の助成を行うため、補助金等の交付に係る完了検査及び各
種監査等に協力すること。
6
第3 事業者の募集及び選定
1
基本的な考え方
(1) 本事業への参加を希望する事業者を公募する。
(2) 事業者の選定に当たっては、募集要項に示す方法において応募の申請を行った者で、
都が定める要件を満たす者を選定する。ただし、応募が募集戸数を上回った場合は、
選定基準に基づき優れた提案を行った者を選定する。
なお、選定された事業者は供給計画の認定をもって「認定事業者」となる。
2
公募スケジュール
現在、以下のスケジュールを予定している。詳細スケジュールについては募集要項等
に示す。
3
平成 22 年 10 月 6 日(水)
「事業実施方針」の公表
平成 22 年 10 月 20 日(水)
「事業実施方針」に対する意見書・質問書の受付
平成 22 年 11 月 9 日(火)
「事業実施方針」に対する質問書への回答書の公表
平成 22 年 11 月下旬
「募集要項」等の公表
平成 22 年 12 月頃
「募集要項」等の説明会
平成 22 年 12 月頃
「募集要項」等に対する質問書の受付
平成 23 年 1 月頃
「募集要項」等に対する質問書への回答書の公表
平成 23 年 1 月頃
提案書受付、提案審査
平成 23 年 2 月頃
事業者の決定
平成 23 年 3 月頃
供給計画の認定
応募者の資格要件
(1) 基本的要件
応募者は、建物の所有者となる者で、東京都内に土地又は建物の使用権原(所有権、
地上権、賃借権、使用貸借権)を有している個人又は法人であり、子育て世帯向け優良
賃貸住宅としての適切な管理・運営を実施することができる者とする。
ア 共通事項
(ア)
新規住宅供給型に応募する場合、土地の使用権原を有していること。土地の使
用権原については、権利を証する書面等による東京都の確認を受けること。
(イ)
既存ストック改良型に応募する場合、土地の使用権原を有しており、かつ住宅
として使用されている建物の所有権を有していること。土地の使用権原及び建
物の所有権については、
権利を証する書面等による東京都の確認を受けること。
(ウ)
地方自治法施行令(昭和 22 年政令第 16 号)第 167 条の 4 に該当する者でない
こと。
7
(エ)
東京都競争入札参加有資格者指名停止等取扱要綱(平成 18 年4月1日付 17 財
経総第 1543 号)に基づく指名停止期間中でないこと。
(オ)
暴力団(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第 77
号)第2条第2号に規定する暴力団をいう。)又はその構成員(暴力団の構成団
体の構成員を含む。)若しくは暴力団の構成員でなくなった日から5年を経過し
ていないものの統制下にある者でないこと。
(カ)
無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律(平成 11 年 12 月 7 日法
律第 147 号)第5条に規定される観察処分を受けている団体、又は当該団体の
役職員又は構成員でないこと。
イ 個人の場合
(ア)
融資金の償還について十分な能力を有していること。
(イ)
住民税及び固定資産税を滞納していないこと。
ウ 法人の場合
(ア)
募集要項の公表時点の直近 2 年間の確定決算において利益が計上されており、
安定した経営状況であること。
(イ)
経営不振の状態(会社の整理を始めたとき、会社の特別清算を開始したとき、
破産の申立てがされたとき、会社更生法(平成 14 年法律台 154 号)第 17 条第
1項に基づき更正手続開始の申立がなされたとき、民事再生法(平成 11 年法律
第 225 号)第 21 条第1項に基づき再生手続開始の申立がなされたとき及び手形
又は小切手が不渡りになったとき。
)でないこと。
(ウ)
設立後 3 年以上であること。
(エ)
最近1年間の法人税、法人事業税、法人住民税、消費税及び固定資産税を滞納
していないこと。
(オ)
本事業に関するアドバイザリー業務に関与しているパシフィックコンサルタン
ツ株式会社(東京都多摩市関戸1丁目7番5号)に資本面で関連(関与者の発
行済み株式総数の 100 分の 25 を超える株式を有し、又はその出資の総額の 100
分の 25 を超える出資をしていることをいう。
)しておらず、かつ人事面で関連
(会社の代表者あるいは役員が関与者の代表者あるいは役員を兼ねていること
をいう。)していないこと。
(2) 参加資格要件確認の基準日
提案書の受付時点を予定する。詳細は募集要項等に示す。
4
提案審査に関して
(1) 審査体制
ア 審査は、外部有識者等からなる審査委員会で行う。
イ 審査委員会の構成については、募集要項等に示す。
8
(2) 審査方法
ア 審査は、応募者の提案内容を総合的に審査する。
イ 審査方法の詳細については、募集要項等に示す。
(3) 審査項目
現在、以下の審査項目を予定しており、詳細については、募集要項等に示す。
ア 参加資格要件の審査
イ 施設整備計画に関する事項
ウ 入居者の安全・安心・快適さに関する事項
エ 併設する施設や提供する子育て支援サービスの内容に関する事項
オ 家賃、共益費に関する意向
カ 事業運営体制、収支計画等
キ その他都が示す以外の独自の取り組みの提案
5
審査結果の公表
審査結果についての概要を公表する。
6
知的財産の取扱について
本事業の実施に関し事業者又は認定事業者が作成した提案書、設計図書等の知的財産
(知的財産基本法(平成 14 年法律第 122 号)第 2 条に規定される知的財産をいう。)に
係る権利についてはそれぞれの事業者又は認定事業者に帰属するが、東京都が本事業の
実施及びモデル事業の事後評価を実施するにあたり、これらの知的財産の一部の公表、
展示等を行う場合があり、この場合東京都はこれらを無償で使用できるものとする。な
お、使用にあたり、東京都と事業者又は認定事業者との間で公表、展示等の内容等につ
いて事前に協議を行うものとする。
9
第4 事業実施に係るリスク・責任等の分担
本事業は東京都の認定を受けた個人又は法人が子育て世帯向け優良賃貸住宅を整備・運
営するものであり、事業実施に係るリスクについては以下のようになる。
1
住宅の企画、設計、建設に係るリスク・責任
(1) 本事業への申込及び供給計画の策定に起因する費用・損害については事業者が責任
を負う。
(2) 住宅の設計、建設に係る資金調達については認定事業者が責任を負う。
(3) 提案書の内容を実現するための関係機関等との調整は、事業者が責任を負う。
(4) 計画内容及び建設工事にかかる近隣への説明は認定事業者が行うものとし、認定事
業者がこれらに関する責任を負う。
(5) 法令変更及び不可抗力等により設計変更、工期延長、建設費用の増加等の生じた場
合は、認定事業者が責任を負う。
2
住宅の賃貸に係るリスク・責任
(1) 供給した住宅や、併設施設及びその他の整備施設の賃貸事業については、維持管理・
修繕、居住者対応、空き家リスク等も含め認定事業者が責任を負う。
3
事業の実施に係るリスク・責任
(1) モデル事業の事後評価のために東京都が実施する各種調査については、認定事業者
の協力を得て、東京都の費用及び責任において行う。
10
第5 意見及び質問の受付
1
意見書・質問書の受付等
(1) 受付
この「事業実施方針」に対する、意見・質問がある場合は、次の要領により提出する
ことができる。
ア
方法
意見書・質問書及び意見書・質問書を記録した電子媒体(使用ソフトは Microsoft
Word とする。)を「3 連絡先」へ持参(その場での回答は行わない。
)もしくは電子
メール(意見書・質問書は添付ファイルとする。)により送付すること。電子メール
での送付の際は、件名に「東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業(モデル
事業)質問書」と記載すること。なお、電話及び FAX での受付は行わない。
イ
様式
別紙1による。なお、1件の意見・質問に対し、1枚の様式を使用する。
(2) 提出期間
ア
平成 22 年 10 月 15 日(金)から 10 月 20 日(水)とする。
イ
持参時間は、平日の午前9時から午前 12 時まで及び午後1時から午後5時までの
間とする。
(3) 意見書・質問書に対する回答等
ア 回答の方法
提出された質問書に対する回答書は、都市整備局ホームページで閲覧できる他、
「3
連絡先」にて平成 22 年 11 月 9 日(火)から 11 月 11 日(木)まで配付する。配付時
間は、午前9時から午前 12 時まで及び午後1時から午後5時までの間とする。回答に
当たって、質問者等は公表しない。意見書に関しては意見の概要を公表する予定であ
る。
なお、第 1 4(3)に例示する子育て支援サービスを提供する施設等の併設に対
して、例示以外の施設や具体的なサービスの内容に対する適否の確認を行うための質
問については、その内容により当該質問を行った質問者にのみ個別で行い、公表は行
わないことがある。
イ その他
意見書・質問書を提出した者には、後日内容確認のため、必要に応じてヒアリング
を行うことがある。
2
資料の配付
この「事業実施方針」は、都市整備局ホームページで閲覧できる他、「3 連絡先」に
11
て平成 22 年 10 月 6 日(水)より 10 月 12 日(火)まで配付する(平日のみ)
。配付時間は、
午前9時から午前 12 時まで及び午後1時から午後5時までの間とする。
3
連絡先
東京都都市整備局住宅政策推進部民間住宅課子育て賃貸住宅担当
東京都新宿区西新宿二丁目8番1号 第二本庁舎20階南
TEL 03-5320-4956
電子メールアドレス:[email protected]
都市整備局ホームページアドレス:http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/
12
別添 1 管理者の基準
次に掲げる要件のいずれかに当てはまる者であること。
(1) 原則として宅地建物取引業法(昭和 27 年法律第 176 号)第3条第1項に規定する宅
地建物取引業者の免許を有し、かつ賃貸住宅の管理を行うために必要な資力及び信
用並びにこれを的確に行うために必要な経験及び能力について、別に定める基準に
適合し、住宅の管理を行うことが適当であると知事が認めるもので、
(2)から(5)
に該当しないもの
(2) 地方公共団体(その出資され、又は拠出された金額の全部が地方公共団体により出
資され、又は拠出されている法人を含む。)の出資若しくは拠出に係る法人で、賃貸
住宅の管理を行うことを目的とするもの
(3) 一般社団法人又は一般財団法人で、賃貸住宅の管理を行うことを目的とするもの
(4) 農業協同組合又は農業協同組合連合会で農業協同組合法(昭和 22 年法律第 132 号)
第 10 条第5項に規定する事業を行うもの
(5) その他知事が住宅の管理を行うことが適当であると認めるもの
(1)に規定する基準
1 最近5年間、国土利用計画法及び宅地建物取引業法等の法令(以下「関係法令」とい
う。)に違反していないこと。
2
経営状況が健全であること。この場合において、直近2か年連続して経常利益を
計上しているものとする。ただし、赤字であった場合でも、直近2か年のうち1年
は経常利益を計上し、かつ直近の自己資本比率が30%以上である場合又は経営状況
等の極端な悪化がなく、かつ親会社があり、当該親会社の経営状況の分かる書類及
び経営支援に係る念書を添付することにより、十分な経営支援が可能なことが確認
できる場合はこの限りでない。
3
十分な資力を有すること。この場合において、資本金又は自己資本の額の合計が
300万円以上であるものとする。
4
賃貸住宅の管理について十分な経験を有すること。この場合において、管理戸数
が概ね100戸を超えており、かつ賃貸住宅の管理事業を引き続き3年以上行っている
ものとする。
5
耐火構造又は準耐火構造の住宅を管理していること。
6
管理業務を、自社及び管理業務の再委託を受ける自社の関連会社等ですべて行っ
ていること。この場合において、入居者の募集・選定、賃貸借契約の締結・更新、
家賃及び共益費等の収納・精算、入退去手続き、その他住宅の管理に関する業務等
を行っているものとする。
7
賃貸住宅の管理について十分な組織及び人員を有していること。この場合におい
て、賃貸住宅の管理に関する専門の部門を有するとともに、賃貸住宅の管理戸数に
対応した相当数の人員(管理戸数100戸につき1名以上)を有し、又は関連会社との
業務提携、コンピュータによる入居者管理等により管理業務に支障を来たさない体
13
制にあり、かつ、専任職員を最低3名以上有するものとする。
8
都内に事務所又は事業所を有しており、住宅管理上迅速な対応をとることが可能
であること。この場合において、遅くとも1日以内に迅速な管理上の処理を行うこ
とができるものとする。
9
その他知事が必要と認める基準に適合していること。
14
(別紙1)
平成
年
月
日
意見書・質問書
東京都子育て世帯向け優良賃貸住宅供給助成事業(モデル事業)の事業実施方針につい
て、以下のとおり意見・質問を提出します。
企
業
名
又は 氏 名
所
部
在
地
署
担当者氏名
電話番号
E-mail
意見・質問
該当するものを○で囲んでください
項
(1) 意見
目
事業実施方針
タイトル
(2) 質問
(○○ページの第○の○の○ ○○○……○○○)
の該当箇所
内
容
注1
意見・質問は、簡潔かつ具体的に記入して下さい。
2
意見・質問は、この様式1枚につき1件とします。
3
意見・質問については、第1 4(3)の例示以外の施設等に対する適否の確認を除
き、個別にはお答えしません。
4
意見・質問内容に対し内容の確認等のため東京都担当者が記載された電話番号等に
ご連絡をする場合があります。
5
お預かりした個人情報は、上記4の目的以外には使用いたしません。
(日本工業規格A列4番)
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