平成 27 年度 一般財団法人 事 業 報 告 NHKインターナショナル 1.公的機関などからの委託業務 (1)JICA 等の委託による放送機関等への支援・研修 ① 南スーダン放送局に対する公共放送化の支援 財団では、平成 23 年(2011)に独立した南スーダンの民主化支援の一環と して、25 年 1 月から JICA の委託を受けて、「南スーダン TV・ラジオ(SSTV) 組織能力強化プロジェクト」を実施している。当初 4 年間のプロジェクトだっ たが、治安の悪化から南スーダンに入国できない時期が 1 年以上続いたため、 再来年 3 月まで延長することになった。 南スーダンでは 26 年に公共放送局法案が可決・成立していたが、今年になっ て経営委員が正式に就任し、公共放送局化のプロセスが本格的に動き出した。 これを受けて、SSTVR の公共放送局化に向けたロードマップを作成し、経営委 員長に提示した。今年 2 月には、経営委員長や経営委員、SSTVR の幹部・中堅 職員をルワンダに派遣し、公共放送 RBA との共同セミナーを実施した。 国営放送局から公共放送局に転換した RBA の経験を学ぶと共に、民族融和への 取り組みについて意見を交わした。 また、機材管理、番組制作、報道に関する実践的な指導を行った。このうち番 組制作については「特別番組制作班」を設置し、農業やスポーツ振興を通じた 和平構築に関する番組などを制作した。報道については、公共放送局化を念頭 に記者ハンドブックの編集やケニア KBC からリポーターを招いて原稿作成の 研修を実施するなど、現場での取材・制作に即した実践的な指導を行った。 一方、27 年度には総額 6,000 万円程度の放送機材が供与され、映像や音声素 材のファイル化に加え、ファイルベース TV スタジオ機材、小型ラジオスタジオ ユニット機材、更に、原稿作成用の PC と LAN を調達・設置した。 ② コソボ放送局の能力向上に向けた支援 財団では、JICA の委託を受けて、27 年 9 月から 2 年間にわたる「コソボ国 営放送局能力向上プロジェクト」を開始した。このプロジェクトは、コソボ国 営放送局(RTK)に対し、 「テレビ放送機材の運用と維持管理」と「番組制作と 報道」という 2 つの分野の能力強化を目指すもの。多数派アルバニア系の RTK1 とセルビア系を中心とする少数派向けの RTK2 からそれぞれメンバーが選出さ れ、活動を実施している。 その成果として、RTK1 と RTK2 による初めての共同番組「In Focus」が今 年 1 月に始まり、その後、月 1 回のペースで放送されている。番組の冒頭やま とめの部分では、アルバニア系とセルビア系のキャスターがお互いの言語で挨 1 拶を交わすなど、放送を通じた民族融和の実現というプロジェクト目標に向か って一歩を踏み出した。 ③ バングラデシュ教育テレビの設立支援 財団では、JICA の委託を受けて、27 年 3 月から 2 年半にわたる「バングラ デシュ教育テレビ設立支援プロジェクト」を実施している。 同国は近年急速な経済成長を遂げ、世界銀行による格付けでも、「低所得国」 から、ベトナムやインドと同じ「低中所得国」となった(2015 年 7 月)。その 一方で、少なくとも国民の 3 分の 1 弱に当たる約 5,000 万人が、貧困ライン(1 日 1.25 ドル)以下の生活を余儀なくされている(国際農業開発基金による)。 こうした状況を受けてバングラデシュ政府は、テレビを通じて人間開発を促 進する HDTV(人間開発テレビ)構想を打ち出した。人間開発とは、それぞれ の必要に応じて生産的で創造的な人生を切り開いていけるような環境を作る出 すことで、「教育テレビ設立支援プロジェクト」は、この構想を推進するため、 国営放送局(BTV)に番組制作プロダクションを設置し、行政機関やドナー、 NGO と連携しながら、人間開発に資する質の高い教育番組を制作・放送する。 平成 27 年度には、番組制作のワークショップを行い、実際に番組を制作、放送 した。 ④ ASEAN 議長国ラオスのメディア幹部に対する研修 ラオスが今年(平成 28 年)に ASEAN 議長国を務めるに当たり、メディア の能力強化を目的として、3 月 2 日から 4 日間、ラオス国営 TV 職員などメデ ィア関係者 9 名とラオス外務省職員 11 名を日本に招き、国際放送センター(IBC) 運営や番組制作を中心に研修を実施した。 メディア関係者は、NHK で長年にわたり番組制作を担当してきた OB から 番組の企画や構成の基本について学んだ後、日本と ASEAN の協力をテーマに した番組を企画し、構成表をまとめた。 (その後ラオスでロケを行い、番組を完 成させる予定)。また、ASEAN 関連の国際会議の開催に伴う IBC 運営に当た り、そのノウハウを洞爺湖サミットなど過去の事例を参考にしながら伝えた。 ⑤ ベトナム国営放送局(VTV)への研修 財団では、JICA の委託を受けて、4年前から VTV を対象に番組制作に関す る研修を実施しており、27 年度は農業番組に重点を置いた研修を行った。 農業が盛んなベトナムでは、農業番組が VTV の番組編成で重要な位置を占めて いるため、より多くの視聴者を惹きつけることが出来るような番組作りが急務 になっている。このため NHK の現役プロデューサーや OB が講師となって、東 京とハノイ、カントー、ダラットなどで計 4 回研修を実施し、農業番組の企画 や制作についてアドバイスを行った。 2 ⑥ アフガニスタンでの識字教育強化に向けた支援 財団では、27 年 4 月から 11 月まで JICA のアフガニスタン識字教育プロジェ クト(実施者:システム科学コンサルタンツ)の 4 年次の活動に一部加わり、 メディアを活用した識字教育の啓発に向けたアドバイスを行った。 具体的には、アフガニスタンの教育識字局(LD)とラジオ・テレビジョン・ アフガニスタン(RTA)などが連携して識字教育の啓発番組を制作できるよう、 インドで 3 回、日本で 1 回研修を実施した。これを受けて LD と RTA が共同で 番組を制作し、テレビとラジオで放送した。その反応をモニタリングした上で 内容を分析し、今後の活動の参考にした。 (2)国際版番組の提供 ① 外国放送機関への番組の提供 文化無償協力 国際交流基金 28 か国 3 か国 25 か国 29 機関 3 機関 26 機関 4751 本 1436 本 3315 本 26 年度に引き続き、外務省の“一般文化無償協力”と国際交流基金の“放送 コンテンツ紹介事業”の公的資金制度により、NHK 番組を中心に相手国の発展 や日本紹介に役立つ番組を、ODA(政府開発援助)対象国へ提供する業務を推進 した。 ⅰ)外務省“一般文化無償協力”による番組提供 “一般文化無償協力”によってアフリカのジブチにドキュメンタリーおよび教 育番組(「プロジェクト X」 「ピタゴラスイッチ」等 419 本)をフランス語版で、 同じくアフリカのチュニジアにアラビア語版の番組(「ザ・プロフェッショナ ル」「美の壺」等 315 本)を、更に、中南米のエルサルバドルにはスペイン語 版の番組( 「日本人のライフスタイル」 「美しき日本 百の風景」等 702 本)を 提供した。 ジブチは 3 回目、チュニジアとエルサルバドルは初めての提供となった。 ⅱ)国際交流基金“放送コンテンツ紹介事業”による番組提供 世界 25 か国・26 の放送機関に、朝の連続テレビ小説「おしん」「カーネー ション」、更にドキュメンタリーや教育番組など合わせて 3,315 本を提供した。 3 ② 放送以外の利用に供する番組の提供 前年度に続き国内外の公的機関に、技術協力や研修用等放送以外の目的で、 国際交流基金、JICA 東京国際センター、海外の日本センター及び国内の大学の 4 機関に、合わせて 19 本の番組を提供した。 (3)国際版などの番組制作 ① 放送番組国際交流センター(JAMCO)からの委託 放送番組国際交流センターから委託を受け、同センターが保有・管理する国 際版ライブラリー用に、NHK 番組の英語版計 13 本を制作した。 ② NHK エンタープライズからの委託 NHK エンタープライズの委託、及び共同制作の形で、 「プロフェッショナル」 「NHK スペシャル 沖縄戦全記録」など 14 本についてビデオフォーマット業 務を実施した。 (4)文化庁メディア芸術祭関連事業の企画と運営 財団では、文化庁メディア芸術祭の受賞作品等を海外のフェスティバル等で 紹介する事業(海外メディア芸術祭等参加事業)を文化庁から受託した。4 年連 続の受託となる 27 年度は、現地の関連団体と共催する主要イベントの「企画展」 をチリ、スペイン、インドの 3 か所で開催した。また、インドネシア、フラン ス、オーストリア、イタリア等 14 か所で上映や展示等を実施した。 (5)中国関連事業の展開 ① 中国緊急報道センターのホームページ用の映像制作 中国では平成 20 年に死者・行方不明 8 万 7 千人余りが出た四川大地震をきっ かけに人命を守り被害を軽減するため防災を目的とした報道に力を入れ始め 26 年秋に関係省庁横断の組織「緊急報道センター」を立ち上げた。 (中央人民ラジ オに事務局)。当財団では、NHK 災害放送の経験を生かして、 「緊急報道センタ ー」のホームページ用に地震・台風などに対する防災のノウハウを紹介する映 像を制作してきたが、27 年度は、40 本(各 3 分)を制作した(これまでの累計 本数は 114 本)。 4 ② 中国緊急報道センター主催のシンポジウムに専門家を派遣 中国では「緊急報道センター」発足に伴い、災害報道をテーマにシンポジウ ムを開いているが、当財団では、中国側からの要請を受け、27 年 11 月に、この シンポジウムに専門家を派遣した。 ③ 中国放送機器展に最新技術 8K・4K 及び 3D を展示 中国では平成 12 年(2000 年)以降、毎年 8 月に最新の放送機器を紹介する 展示会を開いており、今や世界的な規模になっている。NHK メディアテクノロ ジー(以下 MT)は、NHK が開発した新技術のビジネス展開を担当しており、 当財団では、MT が、この展示会に 8K(スーパーハイビジョン)、4K、3D を紹 介するブースを設置し、併せて、講演会を開催するコーディネート業務を行っ た。 ④ 日中共同制作・放送をコーディネート NHK エンタープライズから番組制作のコーディネート業務を受託し、NHK のほか、中国でのテレビ放送を実現した。放送分と放送予定は以下の通りであ る。 シリーズ「桃源紀行」 NHK と北京テレビ シリーズ「エキサイトアジア」 NHK NHK スペシャル「碧眼紅毛・幻の民族(仮)」今年夏の放送予定 ⑤ 中国のテレビ局の日本取材をサポート 財団内の国際伝送スタジオから随時、CCTV 英語チャンネルに日本の有 識者のコメントを生中継等。 (6)翻訳とリライト業務 27 年度の翻訳・リライト業務は、売上額 897 万円で、経費削減の影響なども あり、前年度に比べて大幅に減少した。(26 年度は 1,546 万円)。このうち NHK からの受注は 143 件、583 万円で、関連団体等は 120 件、313 万円であった。 前年度に比べ、NHK からの受注及び外部からの受注ともに減少した。 5 2.国際版番組ライブラリーの制作 世界の中での日本理解を促進するため、海外に提供する番組の国際版をライ ブラリーとして自主制作した。27 年度は、NHK 番組の国際版 103 本(英語 25 本・フランス語 39 本・スペイン語 39 本)、独自企画番組 21 本、計 124 本を制 作した。また、既存のアラビア語番組を、244 本ファイル化した。 (1)NHK 番組の国際版制作 英語版では、子育て中の母親を対象にした「まいにちスクスク」など合わせ て 25 本を制作。スペイン語版では小学生向けの理科番組「ふしぎがいっぱい」 39 本、フランス語版も同じく「ふしぎがいっぱい」を 39 本制作した。 (2)独自企画による国際版番組の制作 独自に企画する国際版番組としては、英語版では現代の日本の交通システム を紹介するシリーズ「日本の足を支える」(各 25 分)5 本。スペイン語及び フランス語版では、日本人の様々な仕事の現場を紹介する「働く日本人の肖像」 (各 25 分)を 5 本ずつ制作した。また、アラビア語版については現代日本を紹 介する番組 6 本の制作や、既存のアラビア語番組のファイル化も実施した。 3.NHK からの受託業務 (1)伊勢志摩サミットおよび G7 広島外相会合の IBC 設置・運営準備 北海道洞爺湖サミット以来 8 年ぶりに日本が議長国となり、広島での G7 外相 会合、伊勢志摩での首脳会合が 28 年 4 月から 5 月にかけて開催される予定であ る。それぞれの会合で、国際放送センター(IBC)の設営・運営業務を担うこと になり、その準備・調整にあたった。 G7 外相会合は、広島平和記念公園内の広島国際会議場に IBC を開設し、ホ ストブロードキャスターとして公式行事の撮影も担当、世界各国の放送機関等 に対し、配信を行うことにしている。 伊勢志摩サミットは、三重県伊勢市の三重県営サンアリーナに IBC を開設し、 公式行事の撮影だけでなく、ブッキングオフィス、記者リポートポイント、共 用編集室、共用ラジオブース、各社専有ブース(100 あまりを想定)、光伝送回 6 線などを準備し、国内外放送機関等への取材協力を実施する予定である。 (2)外国放送機関への取材協力 27 年度も、これまで同様に NHK 国際放送局・報道局と連携した外国放送機 関に対する取材協力業務を行った。 中国のテレビ局、CCTV へのライブ伝送やスタジオ収録支援の他、上海テレ ビ局では、少子高齢化の取材で日本を訪問する取材班に対するコーディネーシ ョンを行った。 イギリス BBC については、6 月に横浜放送局のラジオスタジオにゲストを招 いてラジオ生放送を実施した他、8 月には「広島平和式典」のラジオ生中継に対 して、現地事務局との橋渡しを行った。 9 月 9 日~11 日、ドイツのミュンヘンで行われた世界公共放送会議(PBI) では、毎年子供番組の優秀作品のコンクールを主催しているドイツの放送基金 の依頼を受け、「世界の若者がメディアをどう見ているか」の声を集めるため、 日本の若者へのインタビューを映像取材し、7 月に事務局に納めた。 スポーツ関連では、長野県長野市で開催された NHK 杯国際フィギュアスケー ト競技大会で、カナダ CBC、欧州放送連合(EBU)等、海外ライツホルダーへ のホスト映像配信対応および米 NBC に対するユニ伝送のコーディネーション を担当した。 27 年度の取材協力の実施件数は、15 か国・16 放送機関に対して、100 件で あった。 平成27年度 地 域 アジア・オセアニア 北米 ヨーロッパ おもな取材・制作協力地域別一覧 国 名 放送機関名 韓国 KBS 中国 CCTV 中国 上海テレビ アメリカ NBC カナダ CBC イギリス BBC ドイツ PBI事務局 ヨーロッパ EBU 7 (3)映像素材の提供 提供総額 直接販売 代理店販売 34,808 千円 20,626 千円 14,182 千円 映像素材の提供総額は約 34,808 千円、前年度比 104%。 直接販売の提供額は、20,626 千円で、全体の約 6 割を占めた。大口案件が多 く、東日本大震災関連素材は、依然として需要が高い。日本ニュースの提供 もコンスタントに続いている。22 の国と地域・51 機関に提供。主な提供先は、 米 PBS、英 BBC、独 ZDF、韓国 KBS 等の公共放送や、米ディスカバリー・ チャンネル、米ナショナルジオグラフィック、香港歴史博物館など。 世界最大規模の写真・映像販売代理店ゲッティ・イメージズ経由の代理店 販売については、提供額 14,182 千円で、前年度比 111%。提携先が T3M か らゲッティ・イメージズに移行した昨年度に比べると約 1 割の売上増となり、 提供は安定してきている。 ① ゲッティ・イメージズとの連携 代理店ゲッティ・イメージズと定期的に情報交換を行い、ニーズや売れ筋デ ータを分析して、効率のよいオンラインクリップ掲載に努めた。 ② 「NHK 映像素材集」等の制作 NHK 映像素材集については、100 ロール、3,009 クリップを制作。クリップ の内容は、災害映像(台風、水害、噴火など)、自然現象(スーパームーン、 放射霧、雲海など)、空撮映像(北海道・知床、大阪・あべのハルカス、万博 公園、九州・霧島連山など)、水中映像(北海道・流氷下、宮崎・サンゴの産 卵、沖縄・慶良間諸島など)、 「TOKYO ディープ!(BS プレミアム)」、 「Journeys in Japan (NHK ワールド TV)」などである。 (4)国際版番組制作 ① 国際コンクール参加番組の国際版制作 イタリア賞や国際エミー賞、日本賞などテレビの国際コンクールに参加する ための国際版59本を制作した。イタリア賞向けに、FMシアター『素晴らしい日 々』やABU賞向けには、土曜ドラマ「64ロクヨン」第一回「窓」、国際エミー賞 向けには、NHKスペシャル「追跡 過激派組織『イスラム国』」などを制作。 このうち、ABU 賞のスポーツ番組部門の奨励賞には「勝てない相手はいない~ 錦織圭 成長の軌跡~」が、また、イタリア賞ではドキュメンタリー部門のシ 8 グニス特別賞には「君が僕の息子について教えてくれたこと」が選ばれた。 ② 海外交流用国際版番組の制作 「こんにちは動物の赤ちゃん」(各 15 分)を 20 本制作した。 ③ NHK 関連事業局(国際交流基金共同制作)から委託された番組 ドラマ「ごちそうさん」(全 150 話)の英語版やスペイン語版など 450 本、 「カ ーネーション」(全 151 話)の英語版 151 本、合わせて 601 本を制作した。 ④ NHK ワールドテレビ英語版番組制作 日本人の昼食を紹介する番組「Lunch On」(サラメシ)を 20 本、 「Mark of Beauty」(美の壺)15 本、「Document 72 hours」(ドキュメント 72 時間)を 20 本、「Supreme Skills」(超絶!凄ワザ)30 本など、合わせて 135 本を制作した。 ⑤ 8K 関連の委託業務 NHK 制作局から、「美の壺 江戸前寿司」(スーパーハイビジョン 8K 用)、 の英語版制作、及び、NHK エデュケーショナルから「8K が医療を変える」番 組宣伝用企画の 8K 英語版制作。 (5)NHK 国際放送に関連した業務 ① 「NHK ワールド(ラジオ・テレビ)」モニター関連業務 「NHK ワールド・ラジオ日本」の番組モニターと技術モニター、および「NHK ワールド TV」のテレビ番組(第 1)モニターと、27 年 5 月に創設されたテレビ 番組(第 2)モニターを管理し、送られてくるモニター報告をもとに、受信概況、 番組への反響、視聴者の意向等を集約・分析し、「NHK ワールド反響メモ」、 「NHK ワールド・テレビ海外番組モニター報告」、 「ラジオ日本投書概況」、 「ラ ジオ日本受信概況」、 「ラジオ日本技術モニター報告」等にまとめて、NHK に提 出した。 ラジオ番組モニターは、前期(4 月~9 月)49 名、後期(10 月~3 月)49 名、 ラジオ技術モニターは、54 名、テレビ番組モニター(第 1)は、前期(4 月~9 月)117 名、後期(10 月~3 月)121 名、テレビ番組モニター(第 2)は、前期 (5 月~10 月)129 名、後期(11 月~4 月)76 名であった。 9 ② NHK ワールド(ラジオ・テレビ)」投書関連業務 「NHK ワールド・ラジオ日本」への郵便と E メールによる投書 38,750 件 (コンテスト等への応募を含めた総数は、48,327 件)および、 「NHK ワールド TV」への E メール等による問い合わせや意見 5,530 件について整理し、NHK 国際放送局に報告した。また、問い合わせにこたえて、 「ベリカード」の発行や 番組表、周波数表、テキストなどの資料を送付し、番組編成や放送権などに関 するさまざまな意見や問い合わせ、要望に対して回答した。E メールについて は、国際放送局ホームページの<アクセス窓口>を担当し、海外の視聴者はも とより、在日外国人や、外国語を学ぶ日本人への対応も行った。 ③ NHK ワールド(ラジオ・テレビ)」広報関連業務 「NHK ワールド・ラジオ日本パンフレット(番組表、周波数表)」、17 言語・ 17 種類の各国語リーフレットなど広報印刷物の編集、印刷・発送業務の支援、 および海外私書箱の管理と国内外の視聴者からの電話対応業務を行った。 (6)NHK 教育コンテンツ関連国際イベントの運営 平成 3 年度以来、「日本賞」教育コンテンツ国際コンクールの運営業務を NHK から受託している。27 年度には第 42 回「日本賞」を運営した。また、「ABU デジスタ・ティーンズ」プロジェクト事務局(事務局長=ABU 番組局長)の国 際渉外業務と、 「アジア教育プロデューサー会議」 (「日本賞」と同時期に東京で 開催)を NHK から受託した。 ① 第 42 回「日本賞」教育コンテンツ国際コンクール 「日本賞」は、世界の教育番組の向上を図るとともに、国際的な教育分野への 理解と協力の増進に役立てることを目的として、昭和 40 年に NHK が創設した コンクールである。27 年度の本審査は 10 月 15 日(木)から始まった。創設か ら 50 年の節目となる 27 年は、 「日本賞」の発展や教育コンテンツの質の向上に 貢献した個人・団体に対して「NHK 会長賞」が贈られた。 〈日 程〉 4月 1日~ 6月30日 エントリー受付 9月 1日 10月15日 10月16日~18日 10月22日 一次審査発表 (「日本賞」HP上) 審査・開会レセプション 本審査 授賞式、受賞者パーティー 10 ・エントリー受付は、 「日本賞」の HP 上のエントリーシステムを通じて行った。 世界 55 の国と地域から、コンテンツ部門に 293、企画部門に 46 の合計 339 本 のエントリーがあり、世界各地からの放送・教育の専門家 12 人の審査委員が本 審査を実施。コンクール期間中は全体で 38 の国と地域から 851 人の参加者があ った。最終日の受賞パーティーには各国からの参加者が集まり交流を深め、 「日 本賞」創設から 50 年を祝った。 ② 「ABU デジスタ・ティーンズ事務局」 国際渉外業務の実施 22 年度に事務局が発足した「ABU デジスタ・ティーンズ」の第 5 回大会を行 った。このプロジェクトは、デジタル・アート制作を通してアジア各国の 10 代 の若者が新時代のテクノロジーに触れると同時に、アートを通じて自分自身や 自国の文化を表現する国際共同制作番組である。27 年度は RTB(ブルネイ)が 運営。収録は RTM(マレーシア)、RTB(ブルネイ)、NBT(タイ)、VTV(ベ トナム)、MNB(モンゴル)、TVK(カンボジア)に加え、初参加となる BBS (ブータン)の 8 か国が参加して 11 月 22 日に収録が行われた。大会の様子は 2 月に E テレで、また英語版は NHK ワールドで 3 月に放送された。その他、 参加各国では 4~8 月中に 2 回から 4 回のシリーズで放送される。 なおこのプ ロジェクトは 27 年度をもって終了となった。 ③アジア教育プロデューサー会議」の運営 15 回目の「アジア教育プロデューサー会議」を、10 月 19 日(月)から 21 日(木)まで NHK 放送センターで開催した。「第 5 回 ABU デジスタ・ティー ンズ」に参加している機関のうち、RTM、NBT、RTB、MNB、VTV、TVK、 BBS、NHK の計8か国 12 人が参加。各国プロデューサーは準備状況を報告し、 11 月に行われる予定の「ABU デジスタ・ティーンズ」の最終打ち合わせの場と して積極的な議論を行った。 「日本賞」の授賞式や受賞者パーティーにも合流し た。 (7)渉外・接遇業務 海外から公式に NHK を訪問する人々の要望に応え、関係各部署との調整や NHK 紹介ビデオの視聴、NHK ワールド TV のニューススタジオや、スタジオ パークの見学案内などを行った。27 年度の NHK 全体の国際接遇件数は 80 件、72 の国と地域・国際機関から、要人を含めて 818 名が訪問した。 (26 年度 は 925 名)国別訪問者数を見ると、韓国が 55 名、フィリピンが 52 名、マレー シアが 48 名などで、アジア各国が上位を占めた。 11 4.評議員および役員 評議員会は、年度内に 1 回開催し、次のとおり審議した。 平成 27 年 6 月 24 日 平成 26 年度事業報告および計算書類の承認について、 理事および監事の選任について、評議員の選任について、 役員及び評議員の報酬等並びに費用に関する規程の制定 について 年度末における評議員会の構成は次のとおりである。 安斎 尚志 NHK理事 岩男 壽美子 小塩 節 河内 秀則 慶應義塾大学名誉教授、東京都市大学名誉教授 坂本 忠宣 崎元 利樹 柄 博子 塚本 弘 根本 佳則 福川 伸次 宮内 義彦 米本 信 NHK理事 フェリス女学院顧問、中央大学名誉教授 NHK関連事業局長 (公財)放送文化基金専務理事 独立行政法人国際交流基金理事 独立行政法人日本貿易振興機構顧問 NHK国際放送局長 (一財)地球産業文化研究所顧問 オリックス(株)シニア・チェアマン NHKサービスセンター理事長 (五十音順) (2)理事および監事 理事会は、年度内に 4 回開催し、次のとおり審議した。 平成 27 年 6 月 9 日 平成 26 年度事業報告および計算書類の承認について、 平成 26 年度公益目的支出計画実施報告書の承認につい て、定時評議員会の招集と提案議題について 平成 27 年 6 月 25 日 理事の改選に伴う業務執行理事の選任について 平成 27 年 11 月 27 日 個人番号および特定個人情報保護に関する基本方針の制 定について、個人番号および特定個人情報取扱規程の 12 平成 28 年 3 月 14 日 制定について、NHK インターナショナル個人情報保護 方針の改定について、内部監査規程の制定について、 外国公務員贈賄禁止規程の制定について 平成 28 年度事業計画および収支予算の承認について 年度末における役員の構成は次のとおりである。 理事長 原田 理事 高橋 妙季 長﨑 泰裕 谷 福丸 中野 照海 渡辺 泰造 常勤(元NHK国際放送局専任局長) 山本 NHK関連事業局専任部長 〃 〃 (非常勤) 〃 (非常勤) 〃 (非常勤) 監事(非常勤) 誠 浩 常勤(元NHK国際放送局長) 常勤(元NHK神戸放送局長) 元衆議院事務総長 国際基督教大学名誉教授 元在インドネシア特命全権大使 13 附 属 明 細 書 平成27年度事業報告には、 「一般社団法人及び一般財団法人に関する法律施 行規則」第 34 条第 3 項に規定する附属明細書「事業報告の内容を補足する重 要な事項」が存在しないので作成しない。 14
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