ハイビジョン化への取り組み FA C T BOOK 日本映画専門チャンネルと時代劇専門チャンネルは、 より美しい映像で視聴者に楽しんでいただく ため、 フィルムからハイビジョン映像に変換する ピュアハイビジョン にこだわりました。 さらに、時代劇専門チャンネルでは、従来のテレビサイズ4:3の画格だったTVシリーズを、現在主流と なりつつあるハイビジョンテレビの大画面でお楽しみいただけるよう、画格を16:9に再編集すると (※一部の作品にて) いった新たな試みに挑戦しています。 ●職人こだわりのピュアハイビジョン化(4つの工程) (於: (株)IMAGICAウェスト) ①フィルムチェック フィルムは、長い年月を経れば状態が劣化してしまいま す。 ピュアハイビジョン化で大切なことは、 いかにオリジナ ルフィルムをきれいにするかということです。 まずはフィルムに付着したゴミやホコリを人の目で確 認し、薬品で取り除き、 さらに専用の機械できれいに なるまで何度もクリーニングを行います。 ②HDテレシネ フィルムのままではテレビで放送することはできない 為、 フィルムに焼かれた映像情報をハイビジョン映像信 号に変換するHDテレシネの作業を行います。 (写真 は、IMAGICAが開発した日本に一台しかないテレシ ネ装置) ③カラーコレクション 1コマごと、前後のつながりで色や明るさに 「ズレ」が 出る為、 その 「ズレ」 を補正し、 撮影時の色や明るさに戻 していきます。 さらに台本に沿って演出意図を読み取 り、表現したい情景や朝か夕方かなどの時間帯に合わ せた色味の調整を行います。 ④レストア処理 クリーニングで取り切れなかったゴミやホコリ、キズ 等を今度はデジタル画像処理で取り除いていきます。 ま ずは専用ソフトの自動処理機能で自動検出し、 オート で修復処理します。オートで修復不可能な部分は、 さ らに手作業で1コマずつ修復していきます。 完成形がピュアハイビジョン。 元の画像 07 ここまでキレイに! ハイビジョン化への取り組み FA C T BOOK ●画面サイズを4:3から16:9に再編集 (ハイビジョン・ニューマスター版の誕生) (於: (株) IMAGICAウェスト) 従来のテレビサイズ4:3の画格だったTVシリーズを ハイビジョンテレビで見ると左右に黒みが出ます。 「鬼平犯科帳」 シリーズ©松竹 16ミリのフィルムで撮影されたTVシリーズの中に は、 当時放送されたエリア以上に広いエリアまで映像 が収められている作品もあります。 そこで、実際に撮影を手がけたカメラマンや当時の制 作スタッフが立会い、1コマずつ天地を調整して画面 の比率を16:9へ変更していきます。 ハイビジョンテレビの大画面いっぱいに広がる、 ハイ ビジョン・ニューマスター版の誕生です。 「鬼平犯科帳」 シリーズ©松竹 08
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