2005年グローバル・シチズンシップ・レポート

2005年グローバル・シチズンシップ・レポート
(カントリー ハイライト)
日本ヒューレット・パッカード株式会社
社長ご挨拶 ・・・・・・・・・・1
個人情報適正管理 ・・・・・・・5
グローバル・シチズンシップの
フレームワーク ・・・・・・・・2
環境保護 ・・・・・・・・・・・6
教育およびデジタルデバイドの解消
(e-inclusion)・・・・・・・・・・3
ダイバーシティ
(人材の多様性)の
取り組み ・・・・・・・・・・・4
より良い就労環境のために ・・・7
「信頼」をベースに、社会に貢献できる企業を目指して
1939年、カリフォルニア州パロアルトの小さなガレージで創業
に根付く企業としてグローバル・シチズンシップ経営を推進す
したHPは、常に「世の中の役に立つ、今までにない新しいもの」 ることを宣言いたしました。昨今日本におきましても、CSR
を創り出すことを目指して、技術革新に力を注ぎ、新しい製品 (Corporate Social Responsibility)=「企業の社会的責任」という
やサービスを世に送り出してまいりました。エレクトロニクス
言葉がクローズアップされておりますが、社会貢献、環境保全、
企業の先駆けとして、シリコンバレーの発展のルーツとなった
教育、個人情報管理対策、ダイバーシティ
(人材の多様性)など
HPですが、創業者のビル・ヒューレットとデビッド・パッカード
さまざまな分野で、社会の要請に応え、皆様に必要とされる企
は技術的な面のみならず、企業経営においても新しい考え方と
業となるべく、着実な実践を積み重ねていこうと努力をしてお
実践で独自の経営スタイルを生み出し、後続のハイテク企業に
ります。
も大きな影響を与えてきました。
この度、
「2005年グローバル・シチズンシップ・レポート」の日
二人の経営哲学は、のちに「HPウェイ」と呼ばれ広く知られる
本語版が完成いたしました。HP全社でのグローバルな取り組
ようになりましたが、その根幹を成すのは「信頼」であると私
み、そして日本における活動についても、簡単ではございます
は考えています。社員相互が信頼しあい持てる能力を十二分
がご紹介しております。私どもの活動をご理解いただき、さら
に発揮できる強い組織、パートナー企業、お客様そして地域社
なる改善につながるよう、忌憚のないご意見など賜れれば幸い
会から厚い信頼をいただける企業になるための経営上の考え
です。今後も日本HPは、日本社会に貢献し、皆様から信頼をい
方と実践が、HPウェイとして時代や地域を越えてHPに根付い
ただける企業として発展してまいりたいと考えております。
てゆきました。
「信頼」を基礎に、社員、お客様、サプライヤー、
そして社会全体に対する責任を自覚し、企業として適正な利益
を上げることはもとより、
「良き市民」として社会に貢献する企
業となることを、HPでは常に目指してまいりました。
HPの社会貢献活動は、1940年に、地域の慈善事業に5ドルの寄
付をしたことから始まります。創業から60年以上の時を経た
現在においてももちろん、HPが事業を展開するすべての国や
地域において良き市民たること、すなわち「グローバル・シチ
ズンシップ」は変わることなくHPにとって大切な、会社の目的
の一項目です。日本においてHPが事業を始めて40年。日本HP
もささやかではありますが、
「良き市民」として日本の社会の中
で信頼していただける企業となるよう、努力を続けてまいりま
した。
ご存知の方も多いと思いますが、2002年5月にHPはコンパッ
クコンピュータと合併、同年11月に日本HPも合併した新会社
として新たなスタートを切りました。この3年間、IT業界をリー
ドするテクノロジーカンパニーとして、ビジネスの面ではもち
ろんのこと、
「良き市民」として、これまで以上に日本市場に根
ざし、日本社会に貢献できる企業になりたいと考えてまいりま
した。こうした決意の表れとして、2004年7月に、日本にさら
1
2005年グローバル・シチズンシップ・レポート(カントリーハイライト)
日本ヒューレット・パッカード株式会社
代表取締役社長
リーダーシップとグローバル・シチズンシップのフレームワーク
リーダーシップのフレームワーク
会社の目的
グローバル・シチズンシップのフレームワーク
顧客からの尊敬と信頼の獲得
利益
¡価値の位置付け
市場でのリーダーシップ
成長
¡共通の価値
¡行動基準
¡営業モデル
働く人へのコミットメント
リーダーシップの発揮
グローバル・シチズンシップ
評価基準、成果、報酬
個人情報
管理対策
倫理とガバナンス
貢献
構造とプロセス
社会
価値と行動
コミ
ュニ
ケ
¡会社の目的
¡会社の戦略
ーシ
ョン
戦略
コミュニティとの協力
¡バランスの取れた評価法
環境保全
e-inclusion
(デジタルデバイドの解消)
と教育
ポリシー・リーダーシップ
グローバル・シチズンシップの
フレームワーク
Business Conduct)
」と「サプライヤー行動規範(Supplier Code of
ポーターズ2004」において初登場10
日本HPでは、グローバル・シチズンシップに関わる活動をビジ
トナー、サプライヤーおよび競合他社の事業にも適用されるも
位にランクインしました。これは、
ネス戦略と連携させており、良き市民であるための会社として
のです。またコミュニティとの協力は、私たちの生活や仕事の
トピックス
HPの「グローバル・シチズンシップ・
レポート2004」が、
「グローバル・レ
世界的経営戦略コンサルタントであ
るサステナビリティ社(英国)と国連
環境計画(UNEP)により、世界中の
数百社から提出された活動報告書を
経済・環境・社会の3つの側面で比
Conduct)」は、当社の倫理的および法律上の社会的責任に関す
る基本原則となるもので、当社の事業だけでなくお客様、パー
の取り組みと、
日々のビジネス活動を結びつけて考えています。 場である地域のコミュニティから、お客様、サプライヤー、外
HPが価値ある貢献のできる分野を選び、社員や製品を通じて
部のステークホルダーに至るまで、対象は多岐にわたります。
活動を行っていくことが私たちの戦略です。
較・調査し、総合で優れた企業を選
そうしたつながりを社員やその他のステークホルダーにわか
戦略的イニシアチブ
ぶというものです。最近では日本企
りやすく示すため、戦略計画や優先順位の指針となるグローバ
HPは、当社のビジネスや、ITの発展また社会にとって重要と判
要性が高まる今、その結果が注目を
ル・シチズンシップのフレームワークを作りました。このフ
断し、グローバル・シチズンシップのテーマを環境保全、個人
集めつつあります。そして、今回選
レームワークは上図のとおり、会社の目的を通じ、HPのリー
情報管理と教育およびe-inclusion(デジタルデバイドの解消)に
ダーシップのフレームワークとも関連し合っています。
絞っています。
中核をなすもの
成功のために
グローバル・シチズンシップの考え方の中心にあるのは、妥協
社会貢献、コミュニケーション、ポリシー・リーダーシップは、
を許さないビジネス倫理や、様々なコミュニティとの協力を大
HPの戦略的イニシアチブを支え、成功させるための重要な役
切にする姿勢です。HPの「業務上の行動指針(Standards of
割を果たします。
業もランクインするなど、CSRの重
定されたトップ50社のうち、米国HP
のグローバル・シチズンシップ・レ
ポート2004が米国企業として唯一ベ
スト10にランクインしました。
2005年グローバル・シチズンシップ・レポート(カントリーハイライト)
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教育およびデジタルデバイドの解消
(e-inclusion)
ITを使って子供たちにさらなる創造性や社会性を
Squeakを活用した基礎的プログラミング学習を平成16年度の
2学期から開始しています。また日本HPの社員ボランティア
「HP-Squeakers」が学習の進行を広くサポートしています。また、
同プログラムを共同で推進している京都大学やSqueakの外部
2004年版の「情報通信白書」によると、日本のインターネット
普及推進メンバーとも共同で、機器を寄贈した小中高校を訪問
の人口普及率は60%を超え、世帯普及率も88%に達しています。 しITを活用した創造的教育を支援しています。
しかし、都市と地方での格差が広がるなど、欧米やアジアの情
報先進国と比べると必ずしも日本が最先端とはいえない面が
三重大学の国際環境情報教育プロジェクトを支援、
まだあります。さらに公立学校のインフラ整備が遅れており、 情報・環境・国際交流教育を展開
教室までLAN(構内情報通信網)が配備された学校は3割にとど
2005年6月より国立三重大学にて開始された国際環境情報教
まっているという報告もあります。
育プロジェクトにおいて、日本HPがPC機器の寄贈により支援
こうした現状を踏まえ、日本HPは、誰もがITやデジタル技術を
を行います。このプロジェクトは、三重大学教育学部附属小学
駆使して教育や仕事の機会、有益な情報にアクセスできるよう
校を始めとした児童・生徒向けの環境教育プログラムを開発・
な、格差のない豊かな社会を創るために、主に教育に重点を置
実践するもので、地域発の情報・環境・国際交流教育として国
いた以下のような活動を行っています。
際的に展開していく計画です。子供たちは、学校や地域、また
世界各地に配置されインターネットに接続されたフィールド・
アラン・ケイの開発した「Squeak(スクイーク)
」を
サーバにより、その地域の天候や環境、植物育成状況などを観
用いた教育プロジェクトを支援
察し、Squeakを用いて自由に表現、発信しながら交流を行い、
日本HPではグローバル・シチズンシップに基づく社会貢献活
環境活動につなげる取り組みを行う計画です。日本HPはこの
動として、これまで京都市、杉並区や長野県の小中高校にPCや
プロジェクトに賛同し、iPAQ、レーザープリンタ、PC、プロジェ
プリンタを寄贈してきました。さらに2004年には、これらコ
クタ等を寄贈しました。
ンピュータを有効に活用した教育の支援を目的に、社内ボラン
ティア組織「HP-Squeakers」が結成されました。これは、HP研究
ジュニア・アチーブメントの教育プログラム、
所シニア・フェローでパソコンの父と言われるアラン・ケイが
品川区「体験型実技演習プログラム」のための施設
開発したオブジェクト指向の開発言語「Squeak」を使って、子供 「ファイナンス・パーク」に特別協賛企業として参加
たちの創造性を高めるための教育支援を行う組織です。現在、 品川区教育委員会とNPO経済教育団体ジュニア・アチーブメン
日本HP社内で約100名のボランティアが、6日間の社会貢献休
トの共催事業として、品川区立城南中学校内に開設された「生
暇等を活用して学校や校外の授業に参加し、Squeakを使った教
活設計体験学習」のための施設「ファイナンス・パーク」に、PC、
育のサポートやコンテンツの拡充を行っています。
プリンタなど1,000万円相当の製品を寄贈しました。
ファイナンス・パークでは、住居・銀行・保険・旅行・スーパー
和田小学校にアラン・ケイがやってきた!
などのブースが並び、本物の商店街のような街並みが作られて
2005年6月、アラン・ケイの来日にあたり、杉並区和田小学校
います。中学生はここで、一人の社会人として住居費や食費、
にてワークショップを開催、アラン・ケイの歓迎セレモニーや
預金、投資などの収支計画を立てることを体験します。この学
授業見学等が行われました。
習を通して、中学生が自分と社会の関わりを理解し、自らの意
和田小学校は杉並区教育委員会のモデル校となっており、日本
思で進路選択や将来設定を行う資質や能力、豊かな社会性をは
HPが同小学校に寄贈した124台のノートパソコンを活用して、 ぐくむことを目的としています。
3
2005年グローバル・シチズンシップ・レポート(カントリーハイライト)
その他の支援
下記のような教育機関や団体にも寄
贈を行っています。
¡ITボランティアプログラム
DV当事者自立のための支援
(2002∼2004年)
¡Junior Achievement
ふくしまスチューデント・シティ
で使用するPCの寄贈
(2004年)
¡Mobile Technology Grants
徳島大学への寄贈
長野で開催された
2005年スペシャルオリンピックス冬季大会を支援
2004年のプレ大会および2005年2月に長野県で開催されたア
ダイバーシティ(人材の多様性)の
取り組み
ジア初のスペシャルオリンピックス冬季世界大会において、プ
多様な経験や背景、考え方をもつ社員一人ひとりが会社の成功
レ大会には40台のノートPCを、また本大会に322台を寄贈す
に貢献できるような環境創りに努めています。
るなど、日本HPはITの側面から支援を行いました。成田空港に
到着した選手団へのスピーディなIDパス発行や、競技の着順を
障害者の就労を支援する「SEEDセンター」
分解写真判定してリアルタイムで電光掲示板に表示するシステ
日本HPでは、障害者の社会進出を促すにはまず人材の育成
ム、また普段健康診断を受ける機会が少ない発展途上国のアス
から、という考えのもとにSEEDセンターを設立、2001年4月
リートたちの健康状態を診断する『ヘルシー・アスリート・プロ
に第1期契約社員を迎えました。これまで28名が、SEEDセン
¡Young Inventors Awards
グラム』等、大会の運営を支える上でHP製品が重要な役割を果
ターで研いたスキルや職業意識を胸に、社会や次のステップ
¡Gelato Program(東京大学・大阪
たしました。
へと巣立っています。SEEDセンターでは「業務」
「研修」
「就職
(2004年)
大学への寄贈)
支援」を3本柱に、実際の業務や各種研修を通じて本人のポ
HPの重点製品であるItaniumプロ
『国境なき医師団日本』にHP製品を寄贈
テンシャルを引き出し、社会人として力を発揮できる人材に育
『国境なき医師団(MSF)』は医療援助を専門に活動を行う国際
成しています。さらにカウンセリング、ガイダンスといった就
ティング環境の拡大を目指してHP
的な非営利団体で、現在約3,000人の医師、看護師、助産師ら
職支援によって、自身が望む世界へ羽ばたくためのサポートを
と大学・研究機関がメンバーとなり
が世界約70カ国で援助活動を続けています。日本HPでは、 行っています。
セッサとLinux市場を拡大、活性化
するためにHPがスポンサーとなり、
よりオープンで優れたコンピュー
推進するプログラムです。日本HP
はLinuxサーバの寄贈とLinuxを使っ
MSF日本に2001年に続いて2度目の製品寄贈を行いました。
た研究プログラムへの助成を行い、
寄贈された製品はProLiant、ノートブックPC、デスクトップPCな
最適な働き方を提供する「インターナルサービスセンター(ISC)
」
ど、330万円相当です。今回寄贈されたHPの製品は、今後MSF
2004年4月より、SEEDセンター終了後の選択肢の一つとなる
アジアの科学技術大国として期待
される日本の大学を支援します。
に対する寄付のデータ管理および世界のMSF支部や援助活動 「インターナルサービスセンター(ISC)」をスタートしました。
地とのコミュニケーションツールとして、幅広く活用される予
定です。
専任のスタッフがその人に合った働き方ができるように、本人
の事情や条件を配慮し、日本HP社内に最適な職場を見つけ
ます。また安定して働き続けられるよう、柔軟な対応によって
よりよい就労環境を提供していきます。一人ひとりに最も適
した職場で個性と能力を発揮できるよう、職場と連携し、指
導・支援をしています。
2005年グローバル・シチズンシップ・レポート(カントリーハイライト)
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災害時の支援
女性社員のネットワークグループ「WAWJ」で
¡ベビーシッター育児支援
セミナーやイベントを実施
育児中の社員に対して、ベビーシッターを利用する際に使用
2 0 0 5 年 1 月に 女 性 社 員 の ネット ワ ー クグ ル ー プ「 W A W J
できる割引券の交付を開始しました。
「全国ベビーシッター
¡HP本社および日本HPから義援金 (Woman at Work Japan ─ ウーマン・アット・ワーク・ジャパ
を日本赤十字へ寄付
ン)」を立ち上げました。
「WAWJ」は、昨年6月に韓国・ソウル
協会」に加盟しているベビーシッター会社のサービスの割引
新潟中越地震の被災地に対し、下記
のような支援活動を行いました。
¡復旧活動を支援するNPO「東京ボ
ランティア・市民活動センター」、
「 東 京 災 害 ボ ラ ン ティア・ネット
ワーク」へPC、プリンタを10台ず
つ寄贈
¡社 員 か ら の 募 金 に よ る 義 援 金 の
寄付
で行われた世界女性サミットに日本HPから参加した女性社員
を受けることができます。
¡ホームヘルパー制度
が中心となり、
「女性社員が働き続けるうえでの課題や経験を
派遣料金の80%を会社が補助します。年間40時間まで利用
共有し、お互いに成長していくこと」を目的に設立された、女
可能です。
性社員による社内ネットワーキンググループです。現在、
「キャ
¡在宅勤務制度
リアとワークライフ」をテーマに、調査、コミュニケーション、
スマトラ島沖地震の被害者支援に、
タイムマネジメント、キャリアの4つのグループに分かれて活
HP社と社員が267万米ドルの義援金
動を行っています。
HPはスマトラ島沖地震と津波によ
る被災者への支援として、マッチ
個人情報適正管理
全社員の約8割を男性が占める中、今後のキャリアを考えるう
ングキャンペーン(社員の寄付金
えでロールモデルとなる女性社員とネットワークを広げたり、 個人情報保護対策室
と 同 額 を 会 社 が 上 乗 せ する 仕 組
タイムマネジメントをテーマとしたセミナーを開催するなど、 企業として倫理とガバナンスを徹底するために、2004年6月に
み)を実施。50カ国のHP社員約
8,700名から寄せられた寄付にHP
家庭・育児や生活と仕事の両立における経験や知恵を分け合う
設置された個人情報保護対策室は、グローバル・マスター・プ
が同額を上乗せした結果、義援金
ことで、仕事を続けながらお互いに成長するための活動に取り
ライバシー・ポリシーの運用、契約社員や協力会社社員を含む
組んでいます。
全社員を対象とした教育活動、最新の情報漏えい防止に役立つ
の合計は267万米ドル(2005年1
月25日現在)となりました。金銭
面での支援に加え、アジア・パシ
フィック地域のHP社は、特に被害
のひどかったインドネシア、アチェ
のITインフラ整備活動を支援する
など、テクノロジー面でも貢献し
ています。
自社開発製品群の活用を通して、個人情報の適切な取り扱いを
ワークライフ・バランス(仕事と生活の両立)
全社で徹底しています。
1977年にフレックスタイム勤務制度を導入して以来、裁量労
また日本HPでは、個人情報保護の方針に関する以下の3つの文
働制や育児・介護短縮勤務制度等、社員の多様な働き方に対し
書を公開しています。
様々な支援を行っています。少子化が深刻な問題となっている
¡HPグローバル・マスター・プライバシー・ポリシー
現代において、社員のワークライフ・バランスを重視した労働
環境を整えるための努力を行っています。
包括的なプライバシーに関するHP各国共通のポリシーです。
¡HPオンライン・プライバシー・ステートメント
オンラインにて個人情報を取り扱う際のプライバシーに関
子育て支援のために
日本HPでは、社員が仕事と育児を両立できるよう、法律に定め
られた制度以外に以下の制度を設けています。
するHP各国共通のステートメントです。
¡個人情報保護法に関する公表事項
個人情報保護法を遵守するにあたっての日本における公表
事項です。
¡育児短縮勤務
子が小学校2年生の3月末日まで、1日の勤務時間を4時間まで
個人情報適正管理に関する詳しい情報は、こちらのサイトをご
短縮することが可能です。通算して3年間まで利用可能です。
参照ください。
¡子の介護休暇
子の介護のための休暇を年間5日間付与しています。半日単
位での取得が可能です。
5
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http://www.hp.com/jp/pip/
HPの環境方針
製品環境責任
当社の製品及びサービスが安全に使用でき、危険な材料、エネルギー、その他の資源を最少限に使用し、リサイクル又
は再利用ができるように設計すること。
公害防止
公害防止、資源保護及び過去の環境汚染に積極的に取り組む心構えで、当社の事業を運営すること。
環境改善
環境マネジメントを、当社のビジネス及び意思決定のプロセス、定期的な業績評価の中に統合して、さらに継続的に改
善を実践すること。
法令遵守
当社の製品及び事業に適用される環境法令の遵守を確保すること。
環境保護
製品リサイクル
〈ハードウェアの製品リサイクル〉
当社の環境における目標は、環境にやさしい製品及びサービス
日本においても、EOL(End of Life)プログラムにより、使用済み
をそのライフサイクルを通して提供し、また環境に責任を持つ
コンピュータ関連機器(本体・キーボードを含むパソコン、ノー
心構えで事業運営することです。この目的を達成するための活
ト型パソコン、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ)を社会
動の一環として、製品の設計段階から梱包、廃棄物の処理方法、 的・環境的に配慮して処理する方法を採用していきます。資源
資源の再利用という製品ライフサイクルの一連の流れにおい
有効利用促進法に準拠してお客様より回収した製品と使用済
て環境への影響を最小限にするプログラムを実施しています。 み部材の3R(リユース、リサイクル、リデュース)を積極的に進
また、国や地方自治体の法規制遵守はもちろんのこと、さらに
めています。
厳しく設定されたHP独自の基準を遵守することで、より高い
本プログラムでは家庭用、事業用EOL製品(再利用を前提とし
レベルの環境保護への取り組みを行っています。
て耐用年数を延ばすように設計された製品)の回収を行ってい
ます。
プロダクト・デザイン・プログラム
¡Design for Environment(DfE)
安全で、環境への影響を最小限にする製品を考案するための
デザインガイドラインを設けています。
¡エネルギー効率
エネルギー消費量を減少させ、お客様の電気代を節約し発電
〈サプライ品のリサイクル〉
¡HPカートリッジ回収ボックスによるカートリッジの回収
使用済みのカートリッジの回収ボックスを販売店および日本
HPの市ヶ谷事業所、大阪オフィスに設置し回収を行っています。
¡レーザープリンタ用トナーカートリッジの引き取り回収
による排出物を減らし汚染を減少させるため、エネルギー効
6本以上のトナーカートリッジにつき、お客様のオフィス、お
率を考慮した製品設計を行っています。
宅まで回収に伺います。
¡マテリアル・ユース
革新的なプロダクト・デザインによって、使用材料、危険物
リサイクルに関する詳しい情報は、こちらのサイトをご参照く
質を減らし、梱包材の削減に努めています。
ださい。
¡エンド・オブ・ライフ
製品の耐用年数を延ばし、リサイクルや再利用を前提とした
http://h50146.www5.hp.com/info/company/environment/
index.html
製品設計を行っています。
¡梱包
環境への影響を削減するための梱包ガイドラインを設けてい
ます。
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より良い就労環境のために
健康相談室・総務・施設管理・人事と各部門が協力し、非常時の
EAP(Employee Assistance Program)センター
緊急避難体制づくり
(救護班や非難器具)
や健康の維持・増進、オ
日本HPでは1995年から、社員のメンタルヘルス・ケアを行う
フィスのバリアフリー化推進など、より良い環境づくりに取り組ん
専任の機関を設け、ストレス関連疾患やメンタルヘルス不調を
でいます。また環境保護
(ISO14001)
、労働安全
(OHSAS18001) 予防、対処するために下記のような取り組みを行っています。
及びセキュリティ
(自社規格)
に関し、マネジメントシステムとして
体系化し、リスク評価、教育、予防活動、緊急時対応訓練、事後対
応、委員会活動、遵法確認、内部監査等による積極的な予防保全
¡新入社員や中途入社者へのストレス・マネジメント・トレー
ニング
活動および事後対応を行うことにより、ステークホルダーに対し
¡新任マネージャに対するマネジメント・トレーニング
て企業責任を果たすと共に、社員に対するベストワークプレース
¡産業医、保健師、臨床心理士による健康相談・カウンセリング
の構築・提供を目的とした活動を行っています。
¡休業者のフォローアップ、職場復帰支援
¡マネージャ・コンサルテーション、人事コンサルテーション
環境
省エネ・省資源活動・リサイクル化・グリーン調達推進・車両
管理・遵法・廃棄物処理業者の監査、近隣清掃、HP worldwide
製造部門のISO14K統合認証、資源有効利用促進法(PCリサイ
会社概要
クル法)に従った市場製品回収・リサイクル推進等
社名/日本ヒューレット・パッカード株式会社
安全
エルゴノミクスリスク評価・教育、ダイバーシティ
(障害者)ア
クセサビリティ向上、緊急時対応訓練、自衛消防操法大会参加
(略称:日本HP)
(英語名:Hewlett-Packard Japan, Ltd.)
設立/1999年(平成11年)7月
代表取締役社長/小田晋吾
セキュリティ
資本金/100億円
構内・コンピュータ室等アクセス制御、機密情報適正管理・廃
売上高/3,815億円(2004年10月期)
棄の徹底等
事業内容/コンピュータ、コンピュータ・システム、
コンピュータ周辺機器、ソフトウェア製品の開発・製造・
健康
輸入・販売・リース・レンタルおよびサポート
定期健康診断、人間ドック、海外派遣労働者健康診断、健康相談、 本社/東京都品川区東品川2-2-24
保健指導、過重労働監視システム、メンタルヘルス相談、社内
セールス・サポート拠点/国内52カ所
外カウンセリング、食生活指導、健康教育、社内分煙徹底によ
従業員数/約5,700名(2005年1月現在)
る受動喫煙防止
URL/http://www.hp.com/jp/
[email protected] まで、ご意見をお寄せください。
JXX04424-03