「ジュニパーネットワークス Tシリーズ」 大手通信事業者・NTTPC

大手通信事業者・NTTPCコミュニケーションズの
ネットワークを支える信頼性と可用性に優れた
コアルーター「ジュニパーネットワークス Tシリーズ」
ジュニパーネットワークス T640
ネットワークサービス業
NTTグル ープの中でインターネットサービス事業を展開する株式会社エヌ・ティ・ティ
ピー・シーコミュニケーションズ(以下、NTTPCコミュニケーションズ)。ネットワークや
データセンターを中心に各種ソリューションを組み合わせ、保守・運用サービスも含めて
提供する同社にとって、バックボーンネットワークは最も重要なビジネスインフラです。
その信頼性の高いバックボーンネットワークを支えるコアルーターとして、NTTPCコ
株式会社エヌ・ティ・ティ ピー・シー
コミュニケーションズ
ミュニケーションズが選択したのが、ジュニパーネットワークスの「Tシリーズ」でした。
〒105-0004 東京都港区新橋6-1-11
http://www.nttpc.co.jp/
■ATMからIP/MPLSへ
そこで、IP/MPLSによる新しいバックボーンの
バックボーンを転換
構築に着手しました」(山崎氏)
NTTPCコミュニケーションズは、NTTグループにおいて
今やあらゆる企業のビジネスにとって、ITと
商用パソコン通信サービスを提供する事業会社として
ネットワークは決して欠かすことのできない重
■容量、機能、コストでTシリーズを選定
1985年に設立された。インターネットの普及が始まった
要な役割を担っています。そうした企業が接続
こうした背景からNTTPCコミュニケーション
するネットワーク、あるいは企業システムを構
ズがIP/MPLSベースの新しいバックボーンを計
築するデータセンターを運営する通信事業者に
画したのは、2005年のことでした。2006年
降、インターネットを中心としたネットワークの各種サー
は、すべての顧客に信頼性と可用性が極めて高
には、バックボーンの移行を全社の主要テーマ
ビス、ソリューションを提供している。また、VPNソリュー
く、高品質の安定したネットワーク回線を提供
として掲げ、2007年以降、ATMバックボーン
ションを早くから提供しており、2006年に開始した
する責務があります。
からのサービス切り替えを順次実施しているそ
企業向けにネットワーク回線やデータセン
うです。
ターなどのインフラから、各種ソリューション
新しいバックボーンで最も重要な課題が、
の提供、さらには運用管理サービスまでをワン
ネットワークの信頼性を実現することができる
ストップで提供するNTTPCコミュニケーション
コアルーターの選定でした。
ズも、そうした通信事業者の1社です。NTTグ
「当社ではまず、RFPを作成してルーターを扱
ループの商用パソコン通信サービスに端を発す
うベンダー4∼5社に提案を依頼しました。デー
る同社は、インターネットの黎明期にいち早く
タ量が増え続けるブロードバンド・アクセスサー
接続サービスプロバイダー事業を立ち上げるな
ビスを支えるというバックボーンの役割から、容
ど、常に顧客企業に近い立ち位置でビジネスを
量は大きければ大きいほど良かったのですが、容
展開してきました。
量の面だけでなく、機能やコストも含めた比較検
創業20年以上もの歴史があるNTTPCコミュ
討を行いました。その結果、コアルーターとして
ニケーションズでは、当初より、全国をカバー
選定したのがジュニパーネットワークスのTシ
するバックボーンネットワークを自社で構築
リーズ(T640)でした」(山崎氏)
し、サービスを展開してきました。
Tシリーズを選ぶ決め手になったのは、容量、
「インターネットが普及し始めた1990年代
機能、コストのバランスがうまく取れていたか
にはフレームリレーやATMによるバックボーン
らだと山崎氏は話します。特に、機能面におい
を構築してきました。しかしながら、NTTのフ
て、ジュニパーネットワークス製品を高く評価
レッツといったブロードバンド・アクセスサー
したと言います。
ビスが普及するにつれ、更なる広帯域なバック
「MPLSでは、LDPというルーティングプロ
ボーンネットワークが必要になってきました。
トコルを使ってパスを張る方法と、RSVPとい
1995年にインターネット接続サービス「InfoSphere」
を提供開始。さらに、1998年には、現在のデータセン
ター事業の礎となった「WebARENA」を開始する。以
「Master’s ONE」では主に企業ユーザーを対象とし
たネットワークの運用はもとより、アプリケーションの領
域にいたるまで、一連のビジネスソリューションをワンス
トップで提供するオンデマンド事業を展開している。
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シー
コミュニケーションズ
ネットワーク事業部
ネットワーク部
ネットワーク担当
課長代理
山 智之氏
株式会社エヌ・ティ・ティピー・シー
コミュニケーションズ
ネットワーク事業部
ネットワーク部
ネットワーク担当
主査
乗田博樹氏
ネットワーク図
Internet
ボーダルータ
データセンター
T640
T640
40 G
ビジネスユーザ
40 G
40 G
ビジネスユーザ
IP/MPLS
インターネットユーザ
インターネットユーザ
NGN
NGN
40 G
西日本
T640
東日本
T640
う明示的にどのルーター、
どの回線を通るかを指
ワークは、大容量の40Gbps(OC-768/STM-
新しいバックボーンは、バックアップも万全だと
定する方法があります。両者には、それぞれメリッ
256)のデータ転送速度を実現しています。さら
言います。
ト、デメリットがあります。LDPは、ルーターが自
に 、ジュニ パ ー ネットワ ー クス の M シリー ズ
「今回のバックボーン回線では、バックアップ機
動的に計算した経路を使えるというメリットがあ
( M 3 2 0 )を 採 用 し て お り 、T 6 4 0 と は
能が作動し、冗長化されている一方の回線にす
りますが、
トラフィックを細かくコントロールでき
10Gigabit Ethernetの回線で接続していま
べてのトラフィックが迂回したとしても、すべての
ないというデメリットがあります。RSVPは、すべ
す」
(乗田氏)
トラフィックが救済できるだけの帯域を用意して
て人の手でコントロールできますが、障害を想定
このスクエアのネットワークによってバック
います。つまり、万一の障害があったとしても、
したルートを明示的に指定しなければならず、オ
ボーンの冗長性は確保されています。顧客企業
100%救済が可能です。これは、NTTPCコミュ
ペレーションコストがかかります。その点、Tシ
を収容する装置からは、その地域に応じて2拠点
ニケーションズの売りの一つであり、それを実現
リーズには、両者のメリットを融合したLDP over
へと接続し、冗長化しているとのことです。
しているのがジュニパーネットワークスの製品の
RSVPの機能を備えています。この機能は他社
「新しいバックボーンは非常に安定して稼働し
機能と容量です」
(山崎氏)
製品でもサポートされていますが、安定した稼動
ています。バックボーンは、安定して稼働するこ
現 時 点 で は 、十 分 な 容 量 を 確 保し て い る
実績があったのが、ジュニパーネットワークスの
とが最も重要ですから、OSのバージョンには特
NTTPCコミュニケーションズのバックボーン
製品でした」(山崎氏)
■4台のT640をスクエアに接続
に気を使っています。今回は、40Gbpsのイン
ネットワークですが、NGNの実用化を目前に控
ターフェースカードを導入する際にOSのバー
え、
日々刻々と増加の一途をたどる顧客企業のト
ジョンアップを行いましたが、使用したOSは最新
ラフィックを将来に渡って収容できるとは限りま
こうして運用を開始したIP/MPLSベースの新
版ではなく、安定した稼動実績があるバージョン
せん。もちろん、NTTPCコミュニケーションズで
しいバックボーンネットワークには、4台のT640
を選びました」
(乗田氏)
も そ れ は 十 分 承 知し て おり、近 い 将 来 に は
「T640は東名阪にそれぞれ設置され、スクエ
■バックアップも万全、
アルータの「T1600」の導入も視野に入れてい
アのネットワークを構成しています。このネット
将来的に容量拡張も考慮
るそうです。
100Gigabit Ethernetに対応したハイエンドコ
が採用されています。
ジュニパーネットワークス株式会社
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