∼事務所通信∼ 2007 年 1月 第 42 号 税理士法人 優和 埼玉本部 飯野事務所 埼玉県蓮田市関山1−1−17 TEL 048-769-5501 FAX 048-769-5510 E-mail [email protected] URL http://www.yu-wa.jp 今年は暖冬が続いていますが、これから寒さ本番。インフルエンザの流行もこれからが 本番です。基本的なことですが、手洗いうがいはこまめに・・を心がけましょう。 税務情報 サラリーマンの必要経費について 今回はサラリーマンの確定申告についてです。 (給与の収入額と給与所得控除額) 162.5 万円以下 65 万円 162.5 万円超 180 万円以下 収入金額×40% 180 万円超 360 万円以下 収入金額×30%+18 万円 360 万円超 660 万円以下 収入金額×20%+54 万円 660 万円超 1000 万円以下 収入金額×10%+120 万円 1000 万円超 収入金額×5%+170 万円 以上は、概算で定められておりますが、 「自分は、 これより多く費用を使っている」という方は、通勤 費・転勤に伴う引越し費用・職務上必要な研修費や 資格取得費・単身赴任者の帰宅費用のうち一定の条 件を満たしたものについては、給与所得控除額を超 える部分について必要経費として認められます。 ただ、この条件をクリアして、確定申告で還付を 受けた方は全国でも数えるほどしかいないそうで す。 もう少し条件が緩和されれば、還付を受けよう と、サラリーマンの税金に対する意識も向上するの ではないでしょうか。 (T.K.) e‐Tax(イー・タックス)とは e‐Tax(イー・タックス)とは、申告書や各種申請な ど税務署への提出書類、納税や証明書発行手数料な どの納付手続きを、インターネットにより行うもの です。これにより、税務署に行ったり銀行へ行った りすることなく、パソコンの前で画面を操作するだ けですべての手続きが済んでしまいます。 この制度を利用する場合には、あらかじめ納税地 を所轄する税務署長に届出書を提出する必要があ ります(国税局のホームページからオンラインでの 提出も可能です)。すると、税務署より「利用者識 別番号」などが記載された通知書、e‐Taxソフ トのCD−ROMなどが届きます。この通知書は届 出書提出から約3週間程度かかりますので、利用者 はこの間に、電子証明書の取得やICカードリーダ ライタを準備しておきます。あとは利用者のパソコ ンにe‐Taxソフトをインストールし初期設定 作業を行えばすぐに利用することができるように なります。 今のところ、お世辞にもこのe‐Taxが普及し ているとは言い難い状況ですが、これからはインタ ーネットを抜きにして語ることはできなくなって きており、利用率は確実に増えていくでしょう。 詳しくは、国税局のホームページを閲覧していた だくか、または当事務所職員にお尋ねください。 (M.Y.) 確定申告の準備はお済みですか? 年明け早々ですが、今年も確定申告の時期がや ってきました。確定申告する必要のある方は、そ ろそろ書類の準備、整理をしましょう。今年の確 定申告での主な変更点は以下の通りです。 ・寄附金控除の改正 適用下限額が5千円(改正前:1万円)へ引 き下げられました ・公示制度の廃止 平成17年以後の確定申告より、公示はおこ なわれていません ・定率減税の引き下げ 平成 18 年度は 10%の税額控除となりました (平成 19 年は廃止されます) ・少額減価償却資産の特例 平成 18 年 4 月 1 日より、合計額に上限が設 けられています。詳細は事務所職員にお尋ね ください。 なお、平成 19 年より、所得税の税率改正、特定 公的年金の源泉徴収税率改正、地震保険料控除の 創設と共に従来の損害保険料控除の改正が行わ れますので、ご注意ください。 (Y.N.) コーヒーが先か? 土地が先か? 都内の一等地で、それもホテルのラウンジなど でコーヒーを注文すると、ビックリするくらいの 値段がしたりします。バブルの頃は一杯 1,500 円 なんてこともありました。私たちはそんな時、 「土 地が高いから、その分が原価に上乗せされて高く なるんだな…」なんて考えていましたが、経済学 においてはこの考え方は間違っているそうです。 実は、「地代が高いからコーヒーが高くなる」 のではなく、「高い値段でコーヒーを売ることが できるから土地が高い」というのが正解だそう で、因果関係が逆転しているというわけです。つ まり、都内の一等地では「コーヒーを高い値段で 売ることができる」という付加価値性が、他の地 域よりも高く、その付加価値性が土地の価格を押 し上げているということになります。わかりやす く言えば都内の一等地では 1,500 円出してコー ヒーを飲む人が他の地域と比べて多く、だからこ そ商売が成り立ち、それに伴い土地も価格が上昇 するということでしょうか。 「鶏が先か卵が先か?」みたいな話ですが、経 済学は土地の価格形成メカニズムを考えている のに対し、私たちは単にコーヒーの原価構成を考 えているという違いでしょう。結局、正しいとか 正しくないよりは、そもそも話の論点が違うよう な気がするのですがどうでしょうか? (M.Y.)
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