ナガツカモトコ , 山座寸知 & フニャクラ展 み に ま む - comma

press release
左と右下は 「フェルトの顔のプレゼント ・ ここにいる」 より、 右上は展示会フライヤー
ナガツカモトコ , 山座寸知 & フニャクラ展
みにまむ
会場:東京都現代美術館 B1F コントンレストラン
期間:2015 年 7 月 18 日[土]ー 9 月 13 日[日]11:00 - 18:00
・月曜日定休(7 月 20 日[月]は 開店 、7 月 21 日[火]は休店)
・飲食店のため、ご来場の際には 1 オーダーをお願いします。
《 総合インフォメーション 》
http://mi-ni-mu-m.tumblr.com/
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オープニング・パーティー comma night
LIVE : OOIOO、αAREA × 山座寸知 (Photo Jocky)、LOVE LOVE LIFE PROJECTION
DJ : ヤマベケイジ (Los Apson?)、ULU、bimidori
SOUND SYSTEM : WHITE LIGHT 、PA : KOUSUKE ARAKANE
会場:東京都現代美術館 B1F コントンレストラン
日時:2015 年 7 月 16 日[木]18:00 - 22:30
入場料:3000 円(1 ドリンク付)、ご予約の方:2500 円(1 ドリンク付)
《 予約受付 》
http://comma-label.com/20150716commanight.html
《解説》
2015 年 7 月 18 日 ( 土 ) から東京都現代美術館地下 1 階コントンレストランにて、ナガツカモトコ、山座寸知 &
フニャクラ展“ み に ま む ”を開催します。
1980 年代後半から画家、イラストレーターとして仙台を中心に活動をしていたナガツカモトコは 1998 年にインディ
ペンデントレーベル“comma(カンマ)”を主宰する山座寸知の呼びかけでオルタナティブなミュージック・シー
ンに関わり、チーム”フニャクラ”と共にパーティー・デコレーションという領域で独特な活動を行いました。
彼らは“パーティー”というキーワードで、ある瞬間、ある場所に交差することから現れる関係性のアートを追
求しました。
デコチーム”フニャクラ”は山座とナガツカが主宰する“comma night”をはじめ、90 年代ネオテクノ・ムーブメ
ント以降の先鋭的なパーティーに参加し、ライブステージやダンスフロアにか愛らしくもありまた異様でもある
デコレーションを配置して、発信者から受信者へという固定した位置関係をくすぐり、ざわめきを与え、その場
に集うこと、そのこと自体をとらえ直そうとカラフルかつどこかブラックなユーモアをもって訴えかけました。
ナガツカモトコはその後、フニャクラでのパーティーにおける試みを日常の行為に結び付け、デコレーションの
世界をアクセサリーやシールなどの身近なものに置き換え、それらを手渡すことをテーマとする表現に向かいま
す。この時期を代表する活動には、フェルトと糸で作り上げた小さな顔を、時を選んで出会った人々、特に子供
たちに向けて贈るという“フェルトの顔のプレゼント”のシリーズがあります。人と人との結びつきと一回限り
の出来事に目を向けて手を動かし続けた作家は 2013 年 7 月脳出血に倒れ突如この世を去ります。
山座寸知はナガツカが他界した後、身近にその動きを見続けてきたナガツカモトコという一人の作家のポートレ
イトを写し撮ろうと、カメラを手にアトリエに取材し、誰かに手渡されるのを待ってそこに残されてあった“フェ
ルトの顔のプレゼント”のシリーズを中心に、作家の生活空間に見るデコ的な遊びの世界にも注目しつつ撮影を
行いました。これらナガツカとのカメラを通したコラボレーションと共に、アトリエに残る木版画やドローイン
グなど作家の原点となる作品と、パーティーの現場で撮影された当時のフィルムに残るフニャクラの活動記録と
を配置して、今回の展覧会“ み に ま む ”を構成しています。
展覧会初日の 2 日前 7 月 16 日 ( 木 ) の 18:00 からは、ナガツカモトコと交流のあったミュージシャンや DJ が集い、
オープニングのライブパーティー“comma night”を行います。出演は、OOIOO、ヤマベケイジ (Los Apson?)、
Ulu、αArea(DJ Discharge・Abraham Cross) の他、フニャクラのメンバーであった DJ の Bimidori、90 年代初頭に
ナガツカが参加していたパフォーマンスグループ Love Love Life Projection を予定しています。“comma night”
は山座とナガツカが共にオーガナイズした実験パーティーであり、本展示会に出展される作品を見る起点として
位置づけられています。
フニャクラ、 デコレーション (2004)
ナガツカモトコと山座寸知 (2015)
「フェルトの顔のプレゼント ・ ここにいる」 より
ナガツカモトコと山座寸知 (2015)
「フェルトの顔のプレゼント ・ ココニアル」 より
《プロフィール》
ナガツカモトコ (Motoco Nagatsuka)
美術家。版画、絵画、デコレーション、アクセサリーを手がける。幼い頃から色彩に興味を抱く。女子美術
大学在学中、美学校に通う。1980 年代後半より木版画とアクリル画を中心に、目を見開き歯をむき出しにし
た幼女像をはじめ、原初的生命の意識の芽生えを描く。1998 年、デコレーション・チーム " フニャクラ " を
結成。全国各地の先鋭的なクラブイベントに参加、ライブステージやダンスフロアの空間を演出する。生活
雑貨や布きれなど身近な素材のブリゴラージュによる極彩色の眩惑デコ世界で注目を集める。山座寸知と共
に音と色彩の実験パーティー“カンマナイト”をプロデュース。2000 年代中盤からは、デコの手法を生活空
間に取り入れたオブジェやアクセサリーを制作。異様な、愛らしい、小さいものたちを生み出す。2013 年 7 月、
脳出血により急逝。
山座寸知 (Soonchee3the)
1990 年代前半、パフォーマンスグループ LOVE LOVE LIFE PROJECTION を結成。同時期、Dub Sonic 中里丈人
らと音の活動を共にする。ミムラシュウ、みったこ、フサモチカ等の名義でプレイヤー及びオーガナイザー
として活動しつつ、国内外のインディミュージックのディストリビューターを経て、1998 年自主レーベル“カ
ンマ”を発足させる。動き、あいだ、断片を示す読点“,”を象徴に、エレクトロニックな時代の気の流れを
記録。90 年代末には連続性をテーマに DJ 光光光(picapicapica)、AOA、Soft、2000 年代後半には裂け目に
注目し Abraham Cross、Elektro Humangel、天の川など、越境的なミュージシャンの作品をリリース。ナガ
ツカモトコの協力のもと、都内各所のクラブでレーベル・パーティー“カンマナイト”を開催。パートナー
のナガツカ他界後、遺作をフィルムに記録するコラボレーションを開始。カメラを入口に現実と接触し、光
の痕跡による世界の再編成に取り組む。
フニャクラ (Funyakura)
1998 年、ナガツカモトコ、ユキ、アイコ(Bimidori)、初期メンバーにニュウ&カズボーという構成でパー
ティー・デコレーションチームとして始動。きっかけは、山座寸知が富士山麓のバイカーロッジで DJ&ライ
ブの集会を企画した際、樹海の暗闇に包まれる野外広場にブラックライトのサイケデリックなダンスフロア
を設営したいと考え、西麻布のクラブ VitaminQ のテクノ・パーティーでパンクなデコレーションをしていた
若者たちに声をかけたことからだった。そこに、グラムロックとドイツ表現主義を愛し、即興的な手仕事を
得意とする美術家ナガツカモトコが加わり、意気投合。軟体動物的トランス感覚から“フニャクラ”と命名。
カンマレーベル主宰の“カンマナイト”、OOIOO ライブステージ、Boredoms 主宰の“eep”、福島県岩瀬牧場に
おける“Free For Free”、川崎ハロウィンなど全国各地のパーティーを舞台に脱力して華やぐデコワールド
を展開。
【本展に関するお問い合わせ】
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担当:山座寸知(さんざすんち)
《お問い合わせ》
http://comma-label.com/inquiry.html/