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水
平成 20 年1月 31 日発行
光
SUIKOU
目
次
P 2…………院長 新年挨拶
P 3…………世界医師会総会に参加して
P 4・5……水光会グループ各施設 新年挨拶
P 6・7……地域からの新年のご挨拶
P 8・9……増え続ける生活習慣病
メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)
P 9…………接遇研修に参加して
P10…………検査室のご紹介
P11…………地域の先生方のご紹介
P12…………感動の戴帽式
私とホノルルマラソンの始まり
P13…………駅伝と人との出会い
駅伝部サポーターを務めて
P14…………年末年始の行事
P15…………「第 38 回 水と光のコンサート」
食卓の一品「チンゲン菜のかにあんかけ」
編集後記
P16…………俳句「雑感」
理
念
〜地域と共に〜
「いつでも、どこでも、だれにでも
必要で適切な医療を効率的に提供します」
基本方針
・良質で適切な医療を効率的に提供します
・納得と選択に基づく科学的な医療を提供します
・的確な診療情報をお伝えします
・個人情報を適切に取り扱い管理します
・幸せな人生を送られるような医療を提供します
・人間性豊かな医療人を育成します
No.46
(2)第 46 号
水
光
平成 20 年1月 31 日発行
新 年 挨 拶
宗像水光会総合病院
院長
津留
英智
新年明けましておめでとうございます。
昨年の本号に「平成19年は、20年4月改定に向け、力を蓄える年、準備の
年」と書かせて頂きましたが、昨年は皆さんのご協力により、何とか病院機
能評価(Ver.5.0)も3度目の更新認定を受けることが出来、またDPC準備
病院としても参画しデータ提出を開始することが出来ました。今年も、4月
保険改定、4疾病・5事業含む新医療計画、特定健診・特定保健指導、後期
高齢者医療制度、社会医療法人、等々改革が目白押しです。職員一同力を合
わせ、この医療制度の急速な変化に対応しつつ、乗り越えて行くしかありま
せん。また本年は病院の神経系とも言える電子カルテをふまえた新オーダリ
ングシステムへの全面的更新を予定しております。介護関係では、これから
高齢化が更に進み介護施設が不足する地域の実情を踏まえ、地域密着型の小
規模多機能型居宅介護、また高齢者専用賃貸住宅(高専賃)の建設を予定しています。誤った医療政
策のあおりで必要なリハビリ治療が受けられなくなってしまった「リハビリ難民」の問題も少しでも
解消するために、新たなリハビリテーション施設を、また特定検診・特定保健指導にも対応し、メタ
ボリックシンドローム対象者への積極的運動療法の場を提供できるようメディカル・フィットネス施
設等も計画しています。これからも地域に密着しながら医療・介護・福祉・予防医学までを含めた、
継ぎ目の無い複合施設として更なる充実を図っていきます。皆様のご理解とご協力をお願い申し上げ
ます。
今年は医療崩壊が更に進む「医療崩壊元年」とも言われています。極端な医療費抑制政策の影響、医
師不足対策の遅れから、初期臨床研修義務化を引き金とし、全国的に関連病院から大学病院へと派遣
医師の引き上げ現象がおこり、急速に地域の医療体制が不備になるなどの事態が深刻化しつつありま
す。特に救急、産科、小児科の医師不足、医療現場の危機は、多くの国民を巻き込む社会問題にまで
発展しています。当院も常勤医師の確保は今後とも最重要課題と認識しており、各大学医局とも密に
連携を取りながら、医師マンパワーの確保には最大限の努力を続けたいと思います。昨年は1名のみ
でしたが本年は4月から5名のフレッシュな新研修医が集まってくれる予定であり、今から楽しみで
す。臨床研修指定病院としてしっかりと指導し、将来地域医療に貢献してくれる医師たちを育てたい
と思います。
整形外科領域の大腿頸部骨折で始まった地域連携クリティカルパスが、4月からは脳卒中にも保険
適応(地域連携診療計画管理料)が拡大される予定です。つまり今年はこれまでよりもまして医療連
携の重要性が具体的な形となって示される年となりそうです。まず診療機能の情報開示が行なわれ、
医療連携のマップが作られるでしょう。そして新医療計画(4疾病・5事業)に基づいて、徐々に
適応疾患は拡大され、地域の実情に合わせて、心筋梗塞、消化器癌、前立腺癌、終末期ケアー、PEG
(経内視鏡的胃瘻造設術)、糖尿病などの生活習慣病に至るまでの検討の拡がりが予想されます。地
域連携パスは、診療目標やプロセスを共有化、治療方針を標準化し、各医療機関の役割分担が明確化
されることにより、急性期施設から回復期リハビリテーション施設への転院に関する患者・家族の不
安を解消し、平均在院日数を短縮化して医療費のムダをな
くすと言われています。将来的には医療計画における目標
値を示し、地域ごとにベンチマークする時代へと発展し、
医療の質向上と効率化につながっていくと期待されます。
今年も更に水光会グループとして「連携」をより重視し、
地域の住民から、医療機関、介護施設から、救急隊から、
行政から選ばれるような、信頼に応える、安全で安心な医
療・介護・福祉複合体を目指し、日々研鑚したいと思いま
す。どうぞよろしくお願い申し上げます。
平成 20 年1月 31 日発行
水
光
世界医師会総会に参加して
第 46 号(3)
医療法人社団水光会
理事長
津
留
水
城
世界医師会(World Medical Association、英略称WMA)は 89 ヵ国医師会が加盟する非政府組織で、
本部はフランス アン県フェルネーボルテールにある。
1947(昭和 22)年9月 18 日、パリにおいて 27 ヵ国からの医師が一堂に会し、第1回総会を開催し
たことを契機として設立された。「医学教育・医学・医術および医の倫理における国際的水準をできるだ
け高め、また世界のすべての人々を対象にしたヘルスケアの実現に努めながら人類に奉仕すること」を目
的としている。現在では 89 ヵ国の医師会が加盟し、全世界の医師を代表した組織として、毎年、春に中
間理事会、秋に総会を開催し、医の倫理や社会医学に関連するテーマを協議している。これまでにジュネー
ブ宣言・ヘルシンキ宣言・リスボン宣言・マドリッド宣言等をはじめとする数多くの政策文書を採択し、
公開している。
日本医師会は 1951(昭和 26)年の第5回ストックホルム総会において加盟した。1975(昭和 50)年に「医
療資源の開発と配分」を主テーマに第 29 回世界医師会東京総会を、また 2004(平成 16)年には「先端
医療と医の倫理」「ITの進歩と医療」を主テーマとして 2004 年世界医師会東京大会を、日本医師会主
催により開催した。これまでに第 29 代武見太郎(1975 年就任)、第 52 代坪井栄孝(2000 年就任)の
両氏が会長に推薦されている。
私は、1979 年第 33 回、ベネズエラのカラカス総会より、都合の許す限り出席し、24 ヵ国を数える。
紛争、人種差別、医師の偏在等、国状と時代の動向の中で、医師会もまた、容易に解決できない問題と
対面している。
薄紫のジャカランダの花の咲きほこる南アのサマーセットウエストでの会場周辺のものものしい警備
と、晩餐会場にまで持ち込まれたチェックゲートには、南アの厳しい政情を身近にした。
目下はげしい紛争の続いているイスラエルのテルアビブへは、紛争直前に開催されたため、現在の報道
とは想像もつかないくらい平穏な状況だったのが印象深い。しかし、出入国のチェックは非常に厳しく、
荷物検査、尋問等、大勢の人々が足止めされ、何時間にも及んだ。ゴルゴダの丘、なげきの壁、眠れるマ
リアの教会等々、キリスト教の聖地に混在する、ロシア正教のモスクは、宗教の問題の複雑さをかいま見
る思いがした。
ジュウタンの赤い染料液の流れるモロッコの旧市街の路地を弟妹の守をしながら、訪ねる人々にその日
の糧をねだる素足の子供の瞳が、キラキラと澄んでいたのを思い出す。
それぞれの帰途に立寄った、ヴィクトリア、ナイアガラ、イグアスの瀧は、自然が作り出した壮大な景
観と水量のダイナミズムに圧倒されるばかりであった。
開催期間の短い滞在ではあるが、それぞれの国特
有の歴史、自然、風物、そしてそこに住む人々、そ
のどれもが、かけがえのないものであり、大切にさ
れなければならないことを痛感する。しかし、WM
Aがスタートして 60 年の歳月が過ぎるが、世界の緊
張は高まるばかり、政治的背景を抱えた、テロ、紛
争の中で、生命の尊厳は目を覆うばかりの惨状を呈
している。地球温暖化をも含めて、次々と発生して
来る不穏な状況の中で、WMAの目的とする世界の
すべての人々を対象にしたヘルスケアの実現は容易
ではなく、またその役割の重要性は大きい。
第 55 回フィンランド ヘルシンキ総会にて
(元日本医師会長・第 52 代 WMA 会長の坪井栄孝先生と)
(4)第 46 号
水
光
平成 20 年1月 31 日発行
水光会グループ各施設 新年挨拶
宗像水光会総合病院
看護部長
上野
静香
新年明けましておめでとうございます。
ここ数年、風水害・地震などの災害や偽証事件、殺人事件など悪いニュースが多くなっています。
これは世の中が温暖化していることやIT時代となりパソコンや携帯電話でのメールによるコミュニ
ケーションが多くなって来たことによるものではないでしょうか。また人と直接会って話し合うこと
が段々少なくなり、人の表情や肌を通して感じる(五感で考える)ことができなくなってきているよ
うに思います。看護界においても血圧計や動脈酸素飽和度測定器などの機器を使用し、数値で患者さ
まの状況判断をすることが多くなり、直接自分の目で見たり、手で触れたりして判断することができ
なくなって来ています。
今年は保健師助産師看護師法が昭和23年7月30日に制定され、60年となり還暦を迎えます。(平
成13年に一度は改正されていますが)さらに平成22年(2010年)には看護学校の教育カリキュラム
改正も行われる予定です。
そこで当院では今年「看護」の原点に立ち返り、もう一度「患者さま中心の看護」「手当て」とい
う言葉を大切にし、温かい手・温かい心の伝わるような看護を看護部全員で努力して行きたいと思っ
ております。
今年もご指導、ご支援を宜しくお願い致します。
介護老人保健施設
水光苑
施設長
緒方
健二
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
介護保険制度が平成12年4月から発足して以来、一昨年、国は療養病床からの所謂転換型老健施
設を視野にいれた5年目の大幅改定を実施。キーワードを「地域」として、その理念を、明るく活力
ある超高齢化社会の構築、地域包括ケア体制を整備し、医療、介護など総合的に提供することを基本
施策として、小規模多機能型居宅や夜間訪問介護等を奨励してきているところですが、水光苑では、
既に創設以来、「地域と共に」を理念とし、宗像水光会総合病院の併設施設として、入所100床、通
所定員100名で、医療、看護、介護、リハビリなど総合的なサービスを提供、利用者様の自立支援の
ため日夜努めているところです。
今年も利用者様に、より快適な生活と効果的なケアを提供すべく、種々創意工夫を重ね、特に入所
では、グループケアや看護・介護の夜勤体制の強化、通所では、予防を含めた個別リハビリの充実を
つ
重点的に推進していきたいと考えております。また、恒例行事の毎月の誕生会や、秋祭り、餅搗き大
会などを通じ、地域住民の皆様や、ボランティア団体の皆様との交流も、もっと輪を広げ、水光会グ
ループの中での役割と活用について、高い評価がいただけるよう職員一同努力してまいる所存です。
関係団体や地域住民の皆様方のご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
平成 20 年1月 31 日発行
水
光
介護付有料老人ホーム
第 46 号(5)
水と光の園
施設長
植田
安昭
新年あけましておめでとうございます。「水と光の園」も平成17年10月オープン以来2年が経過
し、3度目の新年を無事迎えることが出来ました。これもひとえに地域の皆様方のご協力の賜物と感
謝いたしております。
先般、週刊ダイヤモンド(ダイヤモンド社刊)で「全国有料老人ホームランキング」で福岡県下
トップにランクされました。誠に嬉しい限りです。評価の内容は、①入居率②看護・介護体制の充実
度③介護福祉士の比率④事業経験年数⑤介護職員退職率⑥夜間看護体制⑦個別機能訓練の有無、の7
項目での総合評価です。
当グループの理念であります〜地域とともに〜を実践すべく、地域になくてはならない、地域に貢
献できる、愛され親しみのある施設をと考えております。
今後とも皆様方のご指導・ご鞭撻を宜しくお願いいたします。
社会福祉法人水光福祉会
事務長
梶原
隆義
新年明けましておめでとうございます。おかげさまで水光福祉会も5月で9年目を迎えることが出
来ました。
昨年は「水光デイサービス」、「ふくとぴあデイサービス」共に利用者様が大幅に増え、当福祉会
の目標である地域に愛される楽しいデイサービスが8年目にして地域の皆様に認められた結果と、職
員一同大いに意を強くした一年でありました。
今年も制度の改変は色々あると思いますが、来年の10周年に向け、水光福祉会の益々の充実を図
る一年と思っております。
今後共「利用者様と職員が一緒に楽しめるデイサービス」を目指し、
一、 職員手作りによる種々の行事・催し物の企画
一、 一年中花や果物の絶えない収穫の出来る庭の充実
一、 リハビリ部門の充実
一、 利用者様間の交流の促進
一、 職員の研修の充実
等を図り、地域に愛される水光福祉会に職員一同頑張ってまいります。
宗像看護専門学校
校長
藤本
光敏
新年明けましておめでとうございます。皆様には、日頃から当校の教育活動に対し温かいご支援と
ご指導とを賜り深く感謝申し上げます。
さて、現在わが国は世界で最も高齢化の進んだ国、最も長寿の国の一つとなっており国民の疾病や
健康に対する関心は高く、看護師の必要性と役割は益々大きくなってきております。また、平成18
年7月から看護師を多く配置している病院に対し入院基本料金等が増額されることになったことなど
から全国的に看護師の需要が高くなってきております。一方、医療技術の進歩や医療内容の専門化な
どにより看護師に対して従来よりもレベルの高い知識や技術が求められるようになっています。
当校といたしましては、これからも社会のニーズにお応えできる看護の専門性と識見を備えた人間
性豊かな有能な看護師の養成に努めて参りますので今後とも当校に対しご厚情を賜りますようお願い
致します。
水
(6)第 46 号
光
平成 20 年1月 31 日発行
地域からの新年のご挨拶
福津市長
池
浦
順
文
あけましておめでとうございます。
水光会の皆さまにおかれましては、日頃から「地域ととも
に」という基本理念のもと、地域住民の医療、保健、福祉に多
大なるご尽力をいただき、心から感謝を申し上げます。
貴会のご努力が地域住民の皆さまに対し、健康で安心した暮
らしを与えておられますことを非常に心強く思っています。
さて、現在の社会は、まさに大きな変革の時代を迎え、少子・高齢化の進展、環境問題
など、大きな課題が山積しており、住民の皆さまにとって、最も身近な行政主体である市
町村には、自らの考えと力で地域の課題を解決するとともに、質の高い住民サービスを提
供することが求められています。
このような中で、本市では、昨年、市の今後10年間の方向性を示す総合計画を策定
し、現在、この総合計画に沿って、市が掲げる将来像「人を、明日を、誇るまち。福
津。」の実現に向けたさまざまな施策を積極的に展開しているところです。
財政的には、大変厳しい状況にあり、まだまだ解決しなければならない行政課題もたく
さんありますが、福津市に生まれたことに、育つことに、住むことに、生きがいと誇りの
持てる魅力あふれるまちづくりに向け、全力を尽くす決意でございますので、これからも
皆さまの一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。
古賀市長
中
村
隆
象
健康は全ての人にとって幸せの源であると同時に、誰もが達
成可能なテーマです。
何も国体に出場しろとかオリンピックに出場してメダルを
取って来いと言われているわけではありません。元気で長生き
する健康づくりの為には、日々、ちょっとした努力を積み重ね
ることで充分です。
バランスのとれた栄養、適度な運動、充分な休養を心がければ誰でも健康で長生きでき
るはずです。
そして名実共に日本の元気老人の代表である日野原重明先生が、その又先輩に言われた
次の言葉をかみしめたいと思います。
「君、長生きはしたまえよ。九十歳にならないとわからないことがあるからね。」
今年も皆様にいいことがたくさんありますように。
水
平成 20 年1月 31 日発行
宗像市長
谷
井
博
光
第 46 号(7)
美
新年明けましておめでとうございます。新年を迎えるにあた
り、一言ご挨拶申し上げます。
医療法人水光会におかれましては、日頃より総合・救急病院
としての医療サービスはもとより、保健福祉、看護等、住民の
方々の生活、健康を支える包括的な医療機関としてご尽力をい
ただいておりますことに、地域住民を代表しまして深くお礼申し上げます。
さて、近年急速な高齢化、医療技術の進歩など、わが国の医療を取り巻く環境は大きく変
化しております。また本年4月からは75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度も始まり、
今後ますます疾病・介護予防や健康づくり等に重点を置いた施策が必要となってきます。
こうしたことから貴会に寄せる期待は大変大きく、今後も地域住民に安全と安心を与え
る地域密着型の総合病院として大いに発展されますことを強く念願いたします。
本市におきましても、「元気な市民と、元気なまちづくり」を市政の基本理念とし、市民
自らが健康に関心を抱き、地域全体で健康管理を推進していけるよう、コミュニティを中心
に地域に根ざした取り組みを進めているところです。今後もさらに医療・福祉の充実を目指
してまいりますので、これまで以上に皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、貴会の皆様のますますのご発展とご健勝を祈念し、新年のご挨拶
といたします。
宗像地区消防本部
消防長
木
村
幸
雄
平成20年の新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
水光会総合病院の皆様には、日頃から消防業務に対するご支援
を賜り、厚く御礼を申しあげます。
今や、消防機関の救急業務は国民生活にとって欠かせないも
のとなっていますが、救急隊の数にも限りがあり、救急車の適正利用並びに予防救急の意
識啓発が全国的に推進されています。一方、住宅火災による死傷者も急増しており、その
対策として、一般家庭にも住宅用火災警報器を取付けることが義務化され、普及に努めて
いるところでもあります。
地域社会の安全・安心の基盤である救急医療や防火防災対策の充実のためには、行政機
関や医療機関、自治会等が一層の連携を図ることが肝要であると思われます。今後とも地
域の中核医療機関として発展を頂き、関係機関へのご指導、ご協力をお願い申し上げます
とともに、本年も宗像水光会総合病院及び職員の皆様にとって良き年となりますよう、心
から祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。
水
(8)第 46 号
光
平成 20 年1月 31 日発行
増え続ける生活習慣病
メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)
内科
田中
龍二
生活習慣病という言葉が使われはじめて、かなりの期間が経過しましたが、この間、旧厚生省(現
厚生労働省)はその撲滅を図るべく、いろいろな予防対策をすすめてきました。しかしながら、生活
習慣病は減るどころか、逆に増加の一途をたどる結果となっています。
最近、メタボリック症候群(内臓脂肪症候群)という言葉を耳にすることが多くなりましたが、こ
の病気は、いくつかの生活習慣病(高血圧、高脂血症、糖尿病、肥満など)が積み重なって重症化し
た状態で、生活習慣の変化に端を発したエネルギー代謝の変化により生じた危険因子が重複した病態
を表しています。
厚生労働省が平成 19 年5月に発表した平成 17 年度国民健康・栄養調査によると、40 〜 74 歳の男
性の2人に1人、女性では5人に1人が、メタボリック症候群が強く疑われる者、または予備軍であ
ると考えられ、その数は、併せて約 1,960 万人に及ぶと推定しています。このように生活習慣病の積
み重ねによって引き起こされるメタボリック症候群は、早急に対策を講じなければならない国民的な
疾病として、マスメデイアなどでも取り上げられて、大きな社会問題となっています。
2005 年に日本内科学会をはじめ8学会の代表から成る合同委員会から、メタボリック症候群の定
義と診断基準が発表されました。これによると、腹
部肥満(内臓脂肪蓄積)を必須項目(代用指標とし
表1
メタボリックシンドロームの診断基準
て腹囲を用いた)として、高血圧、脂質異常(コレ
ステロールではなく中性脂肪の高値や HDL コレス
テロールの低値である点に注意)
、高血糖(耐糖能
異常)のうちの2項目以上が合併する状態と定義さ
れました(表1)
。内臓脂肪量を適正に評価するた
めには、腹部 CT 法などによる測定(写真)が必要
になりますが、すべての人に CT 検査を実施するこ
とが難しいこともあり、内臓脂肪蓄積の推定指標と
して腹囲測定での代用が採用されています。CT な
どによる測定結果から、臍レベル内臓脂肪面積が
100 ㎠を超えるとリスクファクターの合併数が増
してくることから、100 ㎠を基準値として、この
値に相当する臍周囲径が、男性 85 ㎝、女性 90 ㎝
内臓脂肪蓄積
必須項目
腹囲周囲径
男性≧ 85 ㎝
女性≧ 90 ㎝
(内臓脂肪面積
男女とも≧ 100 ㎠に相当)
上記に加え以下のうち2項目以上
高トリグリセライド血症
≧ 150 ㎎ /dl
かつ / または
低 HDL コレステロール血症
≦ 40 ㎎ /dl
男女とも
収縮期血圧
≧ 130 ㎜ Hg
かつ / または
拡張期血圧
≧ 85 ㎜ Hg
空腹時血糖
≧ 110 ㎎ /dl
水
平成 20 年1月 31 日発行
光
以上とされました(女性の方が大きいのは、皮下脂肪が女性
第 46 号(9)
CT スキャン法による内臓脂肪分布
の方が多いから)
。この数値に関しては、まだ議論のあると
ころであり、今後は変更される可能性も残されています。
生活習慣病は、わが国における死因別死亡割合において
2/3 以上を占め、国民医療費では約 1/3 を占めるといわれて
います。今後人口の高齢化がさらに進むことから、その割合
はさらに増加することが予想されています。
このような生活習慣病予防の徹底を図るため、平成 20 年
4月から、高齢者の医療の確保に関する法律により、40 歳
から 74 歳までを対象(40 歳未満、75 歳以上は努力義務)に
▲ 54 歳男性
腹部の内臓脂肪量は基準値内
内臓脂肪面積
皮下脂肪面積
96.88 ㎠
131.21 ㎠
特定健診・特定保健指導を実施することが医療保険者に義務
づけられました。このように、メタボリック症候群の概念を
導入した予防対策が整備されてきましたが、重要なことは、
これを受け入れる側に、実行、継続する意欲がない限り、目
標の達成は難しいと思われます。
今回は紙面の都合で、詳しい病態や治療に関する紹介が出
来ませんでしたが、また、機会があれば、当院での健診結果
なども踏まえて報告をしたいと思います。
▲ 51 歳女性
著明な腹部内臓脂肪の蓄積が
認められる(皮下脂肪も多い)
内臓脂肪面積
皮下脂肪面積
226.12 ㎠
575.76 ㎠
*
写真はいずれも当院に導入された最新の CT 機器による分析結果です。
*
最近、腹部生体インピーダンス法による簡易型内臓脂肪測定器が開発されて
おり、本年度中には実用化される予定とのことです。
「接遇研修に参加して」
昨年9月に接遇研修に参加して、電話応対や言葉遣いの難しさを改
めて知りました。
普段敬語と思い使っている言葉でも本当は誤っているものもあり、
再確認することができました。
「相手を敬う気持ち」を持ち、患者さまに不快な想いをさせないよ
う感情を込めて敬語を使っていきたいと思います。
電話応対では、相手の顔が見えないため声のトーンや話し方だけで
医事課
土
肥
寛
子
かなり印象が変わってくることが分かりました。あいづちや復唱をすることが患者さまの安心感へと
つながり、聞き間違いがないかどうかの確認もできます。確認をすることで、クレーム等を減らすこ
とができるかもしれません。
窓口で仕事をしているので、明るく、前向きな対応を心掛けていきたいです。今後、接遇研修で学
んだことを踏まえた上で、対応の際注意をしていきたいと思います。
水
(10)第 46 号
光
平成 20 年1月 31 日発行
検査室のご紹介
当院検査室では現在臨床検査技師15名、看護師2名で業務を行っております。今回は検査室での業務内容
を簡単に説明させていただきます。
1階にある生理機能検査室では、機械を通して直接的に体に触
れたりしながら、患者さまとより身近な距離で生体の様々な検査
を行っています。その主な項目としては、超音波検査(腹部・心
臓・甲状腺・頸動脈・下肢静脈・その他)、心電図検査、負荷心電
図検査、脳波検査、肺機能検査、無呼吸症候群検査、動脈硬化症
検査などがあります。それらの検査にかかる時間は一定ではなく
すぐに終了する検査もありますが、
項目や内容によっては長い時間を必
要とする検査もあります。また、緊
急を要する検査への対応等により、時には患者さまを長くお待たせしてしま
うようなこともあり、申し訳なく思っておりますが、我々スタッフ一同、患
者さまに〝検査を受けて良かった〟と思っていただけることを目標に日々頑
張っています。今後はより専門的な知識と技術の向上にむけ各種資格の取得
を目指して努力していきたいと思っています。(超音波検査士2名)
2階検査室では、患者さまより採取された検体を用いて検査
を行います。主に尿や便を用いて行う一般検査、主に血液を用い
て行う血液一般・凝固機能・生化学・免疫血清・輸血検査などを
行っています。細菌検査は、体のさまざまなところより採取され
たものを培地に塗り、菌の成長の様子を観察し、染色を行って菌
の同定を行い、どの薬剤が有効なのかを調べています。細胞診検
査も体のさまざまな部分より採取された検体を用い、染色を行い
顕微鏡で観察します。細胞の大きさ、形、染色の染まり具合など
から、悪性細胞や感染症の有無を調
べています。(細胞検査士2名)
検査機器や試薬の状態、染色液、検査培地などの期限管理はもちろんです
が、定期的なメンテナンス、精度管理は適時行って記録しています。
2階スタッフは、直接的に患者さまと接する機会は少ないですが、採血業
務などにおいて定期的に接しています。臨床の状況に応じ、そして、信頼の
出来る検査結果を提供でき
るよう心がけています。
以上簡単ではございますが、業務内容について説明さ
せて頂きました。スタッフ一同、より精度の高い仕事を
効率的にできますように日々努力しております。患者さ
まにおかれましても検査内容やデータなどの質問がござ
いましたら気軽にスタッフまで声をかけて下さい。今後
ともよろしくお願い申し上げます。
水
平成 20 年1月 31 日発行
光
第 46 号(11)
地域の先生方の
ご紹介
そえだ医院
院
長
添田
修二
先生
昭和 58 年、水光会総合病院が未だ津留病院として診療をされていた時代に開業し 25 年目となります。西も東も
分からぬ状態での開業でした。当時私の施設は病床を持っておりましたが、それでも私の手に余る患者は頻々搬送
しお世話になりました。昭和 61 年に宗像医師会病院が設立され、内科あるいは一般外科の患者をお願いすることは
少なくなりました。
一方、津留病院は水光会総合病院として現在地に移転され、名実共に総合病院としての態勢を整えられました。
循環器科、脳神経外科、整形外科あるいは形成外科疾患など複数科に跨がる疾患を診療出来る宗像地区では唯一の
病院として発展しました。宗像消防署の救急搬送患者の 60%を引き受けておられ、宗像地区での救急医療の中心的
役割を担っておられます。これらの実績により平成 18 年には津留水城理事長が厚生労働大臣表彰を受けられました。
私の診療所は宗像市の最も東にある為、通院、特に車のないお年寄の通院は不便で、紹介するのに躊躇すること
が時々あります。ともあれ、私の様な無床診療所にとっては、何時でも患者を受け入れて頂ける病院が身近にある
ことは、この上なく有難いことです。
医師確保の困難な時代に、総合病院として機能を維持しさらに発展され、我々開業医と地域住民に安心を与えて
下さいます様お願い致します。
所在地 〒 811-3515 宗像市池田 3116-6
TEL(0940)62-3231
青野内科小児科医院
院
長
青野 広昇
先生
まずは自己紹介をさせていただきます。熊本大学第一内
科卒業です。大分県立病院を最後にかねてから念願であっ
た地元福間の原町に昭和 59 年 10 月から内科・小児科医
院を開業致しました。この原町は元々八幡製鉄所の分譲地
として開発された地区で、多くの患者さんは製鉄マンの家
庭が殆どでした。当初は保険も社保、国保の割合は7対3くらいの比率であったと記憶しておりますが、現在は完
全に逆転して高齢化の波が私の周りにも押し寄せております。今年は開業 23 年目を迎えますが、患者さんの減少も
目立ち、診療もゆっくりと出来る様になりました。医師会のお世話も8年目に入り、そろそろ若い先生方との交替
の時期ではないかなと思う昨今です。
さて貴院とは開業当初より、津留病院当時から津留先生が大学の先輩ということもあり、何かと御指導頂き、又
公的にも大変御世話になっております。
「地域と共に」を基本理念として、地域医療、保健福祉に多大な貢献をされ、
宗像地区の2次3次救急医療機関として確固たる地位を占めておられることに敬意を表します。又、平成 16 年から
は開放型病床を開設され、益々、病病、病診連携を強め地域医療との関係を密にされた感があります。機関紙「水光」
を拝読致しましたが、現状に満足せず新たな目標としてDPC協力病院への参画、病院機能評価の再更新、救急医療
の更なる充実、在宅介護・施設介護の発展、地域連携クリティカルパスの立ち上げ、等々新しい構想が院長所信より
伺えます。
今後共、宗像地区の中核病院として発展されることを祈念すると共に、日頃よりお世話になっている先生方やス
タッフの皆様に誌面を借りてお礼申し上げます。
所在地 〒 811-3234 福津市福間南 3 丁目 1-26
TEL(0940)43-0136
水
(12)第 46 号
光
平成 20 年1月 31 日発行
「感動の戴帽式」
宗像看護専門学校
副校長
大
橋
典
江
看護学校の戴帽式は入学後一定期間の学修を経てそ
の評価をもとに「看護を職業として選ぶ」新たな決意
を人々の前で誓う儀式です。キャップを戴きナイチン
ゲール誓詞を唱和します。このキャップは1回生から
17回生へと学生時代の篤い思いを伝え続けています。
その重みを戴くのですから感動はより一層深いものに
なります。
本校では去る平成19年11月9日に1年生89名の式
がご来賓及び保護者の方々139名をお迎えし厳粛に執
り行われました。「とても緊張しました。今よりもっと勉強し実習に臨もうと思い精神的に
変わりました。」と決意しています。
ナイチンゲール誓詞について少しお話ししましょう。日本では戦後のGHQの指導によ
り、1945年聖路加看護婦学校が斉唱したのが始まりです。創作はアメリカの看護学校でヒ
ポクラテスの誓いを基にしたものです。ご存知のようにヒポクラテスは、古代ギリシャの医
聖といわれる人物です。ヒポクラテス全集に、治療は
人体に備わった自然治癒の働きを促進すること、つま
り養生法でなければならないと書いてあります。ナイ
チンゲール書簡にも同じように書いてあり、その意味
で看護の真髄はギリシャに求めることが出来ると思い
ます。
これからも看護学生はこの意味深い式典を通じて、
人々のよりよい幸せと健康への支援者として決意を新
たにしていくことでしょう。
「私とホノルルマラソンの始まり」
数年前、地域の駅伝を応援していた。なぜ苦しいのに走
るんだろう。マラソン大嫌いな私は考えられなかった。
ちょっとやってみようかな
アドバイスでゆっくりそ
水光苑
通所リハビリテーション
して長くを心掛け走る。 あれっ、苦しくない。この壮快
感は一体何!
林
田
恵津子
完全にはまる。翌年どうせ走るならホノルルで。
その日から 555 円預金開始。12 月約3万人のランナーの中に私がいた。
今年で5度目、初めて雨の中のスタート。途中足は悲鳴をあげ動かなくなる。 八十の祝いに走っています
男性の背中のメッセージが眼に入る、私の母と同じ年だ。背中を押さ
れる気がした。
昨年のゴールタイムに負けたくない、夢中で走る。 あっ、カメラ
だ!
帽子を整え最高の笑顔で
アロハ!
ゴールが見え両サイド
の大きな声援は私を一流ランナーとして迎えてくれる。 やったー!
この感動を味わえる事に感謝、そして家族や水光苑スタッフの温かい
思いやりのお陰で今の私がある。
水
平成 20 年1月 31 日発行
光
第 46 号(13)
駅伝と人との出会い
環境課課長・駅伝部世話役
米加田
洋
私が水光会の駅伝部に携わってきたのは平成 9 年から。
今年の大会で 11 回目になります。駅伝部の練習は 10 月頃
から始め、それぞれ部署の仕事を終え 18 時半頃から「なま
ずの郷運動公園」のグラウンドに集まり、汗を流しています。
寒風の中、暗闇の中を黙々と走る青年達の姿を見て私は幾
度となく心を打たれ、それゆえに何かしてあげなくてはと
の思いから世話役が続いています。
練習を積んで、正月気分も冷めやらぬ時期に競技会があ
り、今までの成績は参加 50 個チーム中7位が最高の記録でした。しかし当駅伝部では成績もさる
ことながら、もっと素晴らしい成果があります。それは選手・サポーターの皆さんに「人の出会い」
「人の和」を大切に頑張りましょうと毎年言ってきた結果、駅伝が取持ち結婚までされたカップル
が2組、まもなくゴールインしそうなカップルが2組?の誕生です。
駅伝部のメンバーには医局の先生あり、看護師、薬剤師、放射線技師、理学療法士、医事課職員、
水光苑、水光福祉会、水と光の園からは介護福祉士、また、ふくとぴあからは健康運動指導士等々、
同じ病院関係でも駅伝に参加しなければ出会えなかった多くの人との出会いがありました。多く
の部署から協力支援を頂き駅伝部裏方世話役もこのような面でも成果を得てこられたのかと自分
を振り返っているところです。
今年も又、
「人の出会い」「人の和」を大切にし、人を思いやる青年達がすばらしいドラマを展
開してくれることでしょう。
駅伝部サポーターを務めて
薬局
井
上
亜
紀
練習開始から約3ヶ月間、練習を見に行ったり、時に
は一緒に走ったりすることもありました。当日は練習の
時と違い、選手達の緊張した姿や、万全の調子ではない
姿を見ると心配はありましたが、サポーターとして、走
りやすい環境を作ることに専念しました。ヘトヘトにな
りながらも、一生懸命走ってくる選手が遠くに見えた時
は、感動し、必死になって応援しました。駅伝大会を通
して他部署の人達と交流できたこと、そして達成感を分
かち合えたことに、とても感謝しています。
※福津市成人祝賀駅伝競走大会は1月13日(日)に開催。水光会グループからはA・B2チームが参加、結
果はAチームは36チーム中17位、Bチームは29位という成績でした。
応援してくださった皆様、ありがとうございました。
水
(14)第 46 号
光
平成 20 年1月 31 日発行
盛り上がった「冬の楽しみ」
水と光の園 レク担当
竜 口 大 作
昨年 12 月 19 日(水)に音楽ボランティアをお迎えし、誕生会を兼ねて「ク
リスマス会」を開催しました。皆さん、懐かしい歌謡曲や季節の歌を伴奏に
合わせ、楽器を元気いっぱい鳴らしながら笑顔で歌ったりと、生き生きした
姿に感動しました。
また、当日は少し早めですが、スペシャルゲストのサンタクロース(笑)
が心のこもったプレゼントを入居者一人一人に手渡しました。突然の訪問に
びっくりされた様子でしたが、笑顔
で快く迎えられ喜ばれました。また
誕生会では、皆さんで誕生者に歌のプレゼントとスタッフの手作りカードを
渡し、感激される場面がありました。
1時間半という限られた時間の中で、皆さんの楽しまれている顔を見るこ
とができ、スタッフも同様に楽しみ、有意義な時間を一緒に過ごせたことが
何より印象的でした。今年は昨年以上に盛り上がるよう、入居者の皆さんと
一緒に工夫し、新しいクリスマス会にしたいと思います。
かわいい「役者さん」がやってきた!
昨年 12 月 20 日、古賀市花見東小4年生によるオペレッタ「大切な命」が
水光苑にて上演されました。80 名の小さな役者さんの素晴らしい演技に、観
客の皆さんも大喜び。歌あり、笑いあり、涙ありの劇に、ハンカチで涙をぬ
ぐう姿も多数見られ、感動のひと時を心ゆたかに過ごしました。
水光苑で恒例の「餅つき」開催
昨年 12 月 27 日、恒例の水光苑の餅つきが行われました。
入苑者・利用者の皆さんも、蒸しあがったもち米が臼に届くと、杵つきや餅も
みに参加され、恒例の1年最後の行事は、威勢の良い掛け声や明るい笑い声が
響く、活気あふれるひと時となりました。
力強く振り下ろす杵!
左から緒方施設長と津留理事長
つきたてのお餅に思わず笑顔が。
水
平成 20 年1月 31 日発行
光
第 46 号(15)
〈第 38 回水と光のコンサート〉
音楽とともに心に残る冬のひととき
松崎佐奈恵
広報室
昨年 12 月 22 日、第 38 回・水と光のコンサート〜冬の音色はともしびのように
を開催いたしました。演奏にはバイオリニストの徳久秀幸さん、ピアニストの仁
科光子さんをお迎えし、「アヴェ・マリア」「タイスの瞑想曲」「G線上のアリア」
などクラシックや「ロンドンデリーの歌」「ホワイト・
クリスマス」などの懐かしい曲やクリスマス・ソングといった数々の名曲を
お届けいたしました。10 月に喜寿を迎えられた徳久さんは、250 年前に製作
されたバイオリン(製作者:ガダニーニ)で演奏。300 名を超えるお客さま
はその美しい音色にうっとりと耳を傾けておられました。
一緒に歌った懐かしい「雪の降る町を」では過ぎ去った昔の思い出を懐か
しむようなたくさんの柔らかな微笑みに出会いました。案じられた天候も曇
り空にとどまり、徳久さんのお人柄と仁科さんの美しいピアノの音色で、こ
ころゆくまで癒しの音楽を楽しむことができました。
ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。次回は春にシャ
ンソン・コンサートを開催の予定です。どうぞお楽しみに 。
〜 食卓の一品 〜
材料4人分
チンゲン菜のかにあんかけ
チンゲン菜・・・・・・4株
かにの水煮缶・・・・・1缶
きくらげ・・・・・・・10g
酒・・・・・・・・・・カップ
水・・・・・・・・・・カップ
油・・・・・・・・・・大さじ 2
根深葱〈みじん切り〉・・ 本
塩・・・・・・・・・・小さじ
片栗粉・・・・・・・・大さじ1
B
水・・・・・・・・・・大さじ1
A
〜肌の乾燥を防ぐ〜
作り方
①チンゲン菜は洗って、たて半分に切る。
②かに缶は汁を切り、身をほぐし、軟骨を除く。
③きくらげは水で戻し、硬い部分を取り除き細切りにする。
④ボールにチンゲン菜を隙間なく詰め、Aの調味料を振り、蒸し器で約12分蒸す。
⑤中華鍋に油を熱し、葱を炒める。次にきくらげを炒め、④の蒸し汁1カップを加え、沸騰したら塩で調味する。かに缶を加え
て混ぜ、Bの水溶き片栗粉でとろみをつける。
⑥チンゲン菜を皿に盛り、⑤のあんをかける。
ポイント
冬が旬のチンゲン菜は、ビタミンAを豊富に含んでいます。皮膚や粘膜を健康に保つ働きや、肌・皮膚のかさつきを防ぎ、潤
いを与えてくれるビタミンAは乾燥する冬に嬉しいビタミンです。ビタミンAは脂溶性ビタミンで、油と一緒に摂取すると吸収
(管理栄養士 村上卓子)
率があがる為、油を使用した料理が適しています。
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水
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編
集
後
記
水
(16)第 46 号
ひ
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笛
上
手
に
吹
く
元は
鼓
笛
日
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射
せ
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く
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紅
葉
彩の
放
つ
診療科目
総 合診療科、 内 科 ・ 糖 尿 内 科 、 呼 吸 器 科
消 化器 ・ 胃腸科 、 循 環 器 科 、 小 児 科
リウマチ科、 リハビ リ テ ー シ ョ ン 科 、 外 科
心 臓血管外科、 整 形 外 科 、 形 成 外 科
脳 神経外科、 産 婦 人 科 、 眼 科 、 耳 鼻 咽 喉 科
皮 膚科、 泌尿器 科 、 肛 門 科 、 放 射 線 科
麻 酔科、 透析セ ン タ ー 、 各 種 健 康 診 断
生 活習慣病予防 健 診 、 人 間 ド ッ ク ・ 脳 ド ッ ク
光
黄
葉
あ
っ
て
こ
そ
の
紅
目葉
立の
ち
た
る
至北九州
至福岡
水光苑
水光福祉会
宗像水光総合病院
デイサービスセンター
ヘルパーステーション
号線
上西郷
介護付有料老人ホーム
水と光の園
雑
坊
城
中
子
感
宗像水光会総合病院
ふくとぴあ
デイサービスセンター
介護老人保健施設
由
緒
あ
る
屏
風
は
犬
山
城
の
も
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医療法人社団水光会
宮地獄神社
福間
迂
闊
に
も
落
葉
溜
り
に
沈
む
靴
受付・診療時間
受付時間 午前 8 : 00~12 : 00
午後 1 : 00~ 5 : 15
診療時間 午前 9 : 00~12 : 30
午後 1 : 30~ 5 : 30
休 診 日 日曜 ・ 祝日、 年末年始 (12/31 ~ 1/3)
※急患につきましては、 休診日、 時間外にかかわらず
診療致します。
病 床 数
300床 (一般 251 床、 回復期リハ病棟 49 床)
面会時間
平日 14 : 00 ~ 20 : 00 休日 10 : 00 ~ 20 : 00
施設認定
救急告示病院
開放型病院
管理型臨床研修病院 (厚生労働省)
( 財 ) 日本医療機能評価機構認定病院 (Ver.5.0)
福岡県重症神経難病ネットワーク協力病院
久留米大学医学部教育関連病院
福津市役所
宗像看護専門学校
平成 20 年1月 31 日発行
飯塚
直方
〒 811-3298 福岡県福津市上西郷 341-1
TEL.
0940-34-3111 ㈹
0940-43-5981
FAX.
ホームページ http://www.suikokai.or.jp
E メール
[email protected]
水光会グループ
●介護老人保健施設 水光苑
TEL 0940-42-2221
〒 811-3207 福津市上西郷 335-1
●介護付有料老人ホーム 水と光の園
TEL 0940-34-3071
●水光会地域総合ケアセンター
TEL 0940-34-3434
●福津市水光会在宅介護支援センター
TEL 0940-34-0044
●水光会ふくま訪問看護ステーション
TEL 0940-34-3133
〒 811-3207 福津市上西郷 491-1
●水光福祉会 水光デイサービスセンター
TEL 0940-34-3331
●水光福祉会 水光ヘルパーステーション TEL 0940-34-3332
〒 811-3207 福津市上西郷 487-1
●ふくとぴあデイサービスセンター
TEL 0940-34-3338
〒 811-3218 福津市手光南 2-1-1 ふくとぴあ内
●学校法人水光学院 宗像看護専門学校 TEL 0940-52-5222
〒 811-3305 福津市宮司 2-11-20