未成年の飲酒はなぜ法律で禁止されているのでしょうか?

処理能力を超え、動悸や嘔吐、意識障害、血圧低下、呼吸停止から命を失う危険性も
あります。20歳になっても、一気飲みは危険なので絶対しないこと!!
2016.11.11
No.10
旭川永嶺高等学校
理由③
アルコール依存症になりやすい
アルコール依存症は、飲酒開始年齢が若いほど短期間で発症するケースが多く、特
に未成年期は、飲酒に対する自己規制がきかなくなりやすく、その危険が高まります。
未成年者は短期間で発症!!
習慣的な飲酒を始めてから発症までの期間
・中年男性 15~20年
・中年女性
5~10年
・未成年
数ヶ月~2年
未成年の飲酒はなぜ法律で禁止されているのでしょうか?
10代は成長期であり、体内のアルコール
を分解する仕組みが未完成です。また、アル
コールを分解する能力には個人差があり、お
酒を飲めない体質の人も少なくありません。
未成年の飲酒は心と体に大きなダメージを及
ぼします。もし、誰かに勧められても、きち
んと断ることが大切です。
理由①
脳細胞の破壊が加速される
人間は生まれたとき、誰でも約140億個神経細胞をもっています。これが20歳
を過ぎると、1日10~20万個ずつ壊れていきます。脳の神経細胞は、一度壊れる
と二度と再生しないので、20歳を過ぎるとどんどん減っていくことになります。
アルコールはこの破壊を加速すると言われているのです。どんどん脳の神経細胞を
発達させないといけない、大切な未成年の時期に、脳細胞を早く破壊させてしまうこ
とは、その後の人生に大きく影響を与えてしまいます。
記憶の中枢の海馬が萎縮する
→ 高校生には大ダメージ!!
理由②
アルコール分解能力が未熟
未成年はアルコールを分解する仕組みが未熟なため、全身の臓器に負担がかかるた
めです。アルコールは、肝臓で分解されてアセトアルデヒドという 物質になるので
すが、これは毒性が強く、十分に分解されないで体の中に残ると、全身に悪影響を及
ぼします。未成年者は、このアセトアルデヒドを分解して無害にするために必要な酵
素の働きが弱いため、大人よりも、この有害な状態で長く身体の中に溜まり、全身の
臓器に悪影響を及ぼします。
ここで特に要注意なのは、「急性アルコール中毒」です。ただでさえ分解する仕組
みが成人より遅いのに、「一気飲み」のように急激にアルコールを身体に入れると、
その他の影響
①身体面 二次性徴を遅らせる「性腺機能障害」
アルコールが二次性徴必要なホルモンに悪影響を及ぼし、
男子はインポテンツなどに、
女子は生理不順や無月経になることもあります。
②精神面
・集中力が続かず、学習意欲低下
・精神的成長や心理的発達が停止し、人生の幅を狭めてしまう
・怒りっぽくなる、自己中心的になるなど、性格がかわってしまう。
③社会面
・若い時期からお酒を飲み始めた人ほど、不慮の事故に巻き込まれる危険が高いと言わ
れてます。 また、理性的な行動ができなくなり、性犯罪や危険な性行動などを起こ
す可能性も上がることがわかっています。
飲酒や喫煙は、違法薬物の入り口(ゲートウェイドラッグ) と言われています。
このように、未成年者飲酒禁止法は、子どもを飲酒による害から保護するためで、
お酒を大人の特権にしているわけではありません。
風邪・インフルエンザ流行り始めました!!
本校でも、インフルエンザAの罹患報告がありました。保健室では、風邪の症
状の他に、腹痛、吐き気を訴えて来室する生徒も増えてきました。
まだ、本格的に暖房の入らないこの時期、寒さ対策をしっかりしましょう。
首・手首・足首を冷やさないように!!風邪かな?と思ったら、早めの対応を!!
・たっぷり寝て、免疫力を上げる。
・からだを温めて、免疫力を上げる。(あったかいものを食べたり、
お風呂に入る)
感染症の予防は,手洗いが一番大切
外出後や食事前は必ず手洗いを!!