1 2015 年 2 月 28 日号 第 49 号 2 制作 / 世界基督教統一神霊協会・広報局 イスラムの教えは「One Family under God」と一致 イスラム教徒初の英国上院議員アーメド卿、全国 3 か都市で講演 今年に入って、ムハンマドの風刺画を掲載 したフランスの週刊紙「シャルリ・エブド」 本社がイスラム過激主義者らの襲撃を受けた り、シリア内で日本人男性2人が過激主義者 によって人質となり、死亡した映像が流され たりするなど、過激派テロ組織「ISIL(イス ラム国)」の問題が世界的に深刻化していま す。日本においてもテロ対策、異文化・異宗 教間の相互理解の必要性を訴える声が上が る中、イスラム教徒初の英国上院議員である ナジール・アーメド卿が来日。各地で講演会 を行い、「イスラムの教えでは、『無実の人を 殺してはいけない』と説き、ISIL の暴虐はイ スラム教とは無関係」「和を重んじる日本は、 対立する国家や民族を調整できる国民性を備 えているのではないか」と語りかけました。 ソンヨンチョン ① ⑤ ② ③ ④ ア ー メド 卿 は、 宋 龍 天「 天 宙 平 和 連 合 (UPF)」日本リージョン会長が、UPF 欧州 リージョン会長だった時に UPF の平和理念 を学び、UPF と共に英国で人種間・宗教間 の和解促進活動などを行ってきた人物。アー メド卿はパキスタン出身で 11 歳の時に家族 と共に英国に移住。1990 年に労働党の地方 議員となり、98 年、当時のトニー・ブレア 首相に上院議員に任命されました。そして「英 国イスラム議員フォーラム」の創設者として、 英国社会とイスラム世界の相互理解を深める 活動を主導しています。 ①「日欧有識者フォーラム」で質問する参加者(2 月 16 日、 東京) ②宋龍天 UPF 日本リージョン会長 ③ナジール・アーメド英国上院議員 ④徳野英治 UPF 日本会長 ⑤「日欧有識者フォーラム」 (2 月 16 日、東京) 2015 年 2 月 28 日号 第 49 号 3 神戸 4 福岡 ① ② ① 「歓迎の辞」を述べる宋龍天 UPF 日本リージョン会長 福岡市内で行われた「日欧 特別講演会」で講演するアー メド卿(2 月 15 日) ③ ④ ⑤ ② ①神戸市内で行われた「日欧特別講演会」の参加者 ②神戸市内で行われた「日欧特別講演会」で講演するアーメド卿(2 月 14 日、神戸) ③「神戸モスク」関係者と握 手するアーメド卿(左) ④「神戸モスク」を訪れたアーメド卿(中央、2 月 14 日) ⑤神戸駅に到着したアーメド卿を歓迎する地元メンバー(2 月 14 日) 2 月 13 日夜に東京に到着したアーメド卿は、翌朝に神戸市 に移動。まず神戸市にある「神戸モスク」を訪れ、世界平和の 実現を願って深い祈りを捧げました。神戸モスクは、1935 年 に建立された日本最古のモスク(イスラム礼拝所)で、95 年 1 月に発生した阪神淡路大震災でも大きな被害は受けず、住民 の避難所として開放され、人々の命を守ったモスクです。 14 日午後から始まった「日欧特別講演会」(後援:関西平和 大使協議会、UPF 日本など)の会場には国会議員、地方議員、 宗教指導者、大学教授、在日コリアン、財界人など約 300 人 が集まり、「中東平和と日本の役割:欧州の視点から」をテー マにアーメド卿が講演をしました。 講演会では冒頭、徳野英治 UPF 日本会長が祝辞を述べ、 「昨 今、ISIL の問題が注目され世界を震撼させているが、イスラム は本来、平和を志向している。その本質を理解する上で、本日 の講演会は非常に意義深い」と述べました。 続いて、宋龍天 UPF 日本リージョン会長は、「アーメド卿は UPF の平和理念に共鳴し、英国において多くの政治家、宗教 指導者などの平和大使とともに中東和平の解決のために尽力を 続けている。ISIL による日本人人質事件の後でもあり、今回の 来日は極めて時宜を得ており、講演の中で日本が世界平和のた めに貢献できる示唆が与えられるだろう」とアーメド卿を紹介 しました。 その後、登壇したアーメド卿は冒頭、UPF 創設者である文 鮮明・韓鶴子総裁ご夫妻と出会い、国連「超宗教議会」創設と いう国連改革案に感銘を受け、宗教間対話の促進活動を行って いることを伝えました。 また「イスラムの教えでは、『無実の人を殺してはいけない』 とある。また、イスラム教預言者ムハンマドの説く神は、他の 世界の諸宗教の神と共通している」と ISIL の暴虐はイスラム 教とは無関係であることを強調しました。 その一方で、「政治的な利害に辟易した青年たちが、正義を 振りかざす宗教を装った過激派グループに巻き込まれ、暴力活 動を繰り返している。宗教的な問題も複雑に絡み合っており、 この終結には時間がかかるだろう」との見方を示しました。 講演後、参加者からは「ISIL について、その問題の深刻さを 改めて実感した。それとともに、その解決に向け日本では得ら れない違った角度からの提言を聞き、非常に有意義でした」「世 界的に活動を展開している UPF について良く理解でき、世界 の平和大使と力を合わせ、さらに力強く運動を推進していきた いと強く感じました」などの感想が聞かれました。 ③ ①福岡市内で行われた「日欧特別講演会」 ②愛らしい歌声を披露した「福岡鮮鶴合唱団」の子供たち ③福岡・太宰府天満宮を訪れたアーメド卿(2 月 15 日) 福岡市では 2 月 15 日午前、「日欧特別講演会」(主催・福岡 県平和大使協議会、後援・UPF 日本など)が開催され、県会議員、 大学教授、仏教住職など約 500 人が参加しました。前日の神 戸に続き、アーメド卿が「中東和平と日本の役割・欧州の視点 から」をテーマに基調講演をしました。 講演に先立ち、福岡県平和大使協議会の深田高一会長(元産 業医科大学教授)が主催者挨拶をした後、宋龍天 UPF 日本リー ジョン会長が歓迎の辞を述べ、「今回招いたアーメド卿は、英 国で UPF と協力し、宗教間・民族間対話を促進する取り組み を主導している。ISIL の問題が深刻さを極めるなか、世界平和 を考える上で多くの学びの場となるだろう」と同講演会の意義 を述べました。 続く講演の中で、アーメド卿は ISIL について触れ、「その過 激な行動はイスラムの教えから出てきているものではなく、政 治的に利用されているに過ぎない。本来のイスラムは、UPF が目指す『One Family under God(神の下の一家族理想)』 と一致する。他の宗教を尊び、平和を志向する宗教である」と の見方を示しました。また、日本が国際的に果たすべき役割に ついて、「和を重んじる日本は、対立する国家や民族を調整で きる国民性を備えているのではないか。こうした特性は、様々 な摩擦や葛藤を克服するために適応できると確信する」と、日 本の世界平和への貢献に期待感を示しました。 講演後、参加者からは中東情勢やイスラムなどに関する質問 が相次ぎ、このテーマへの関心の高さを物語っていました。 参加者からは、「弘法大師・空海上人の願いも永久なる世界 平和でした。講演を通じて、イスラムの真意に触れ、共有でき る思想であることが理解できました」(仏教住職)などの感想 が聞かれました。 2015 年 2 月 28 日号 第 49 号 5 東京 ② ①都内のホテルで行われた「日欧特 別講演会」に集まった参加者 ②「日欧有識者フォーラム」で挨拶 する林正寿「平和政策研究所」代表 ③歓迎の花束を受け取るアーメド卿 ④「日欧有識者フォーラム」で講演 するアーメド卿(2 月 16 日、東京) ⑤アーメド卿を歓迎する宋龍天 UPF 日本リージョン会長ご夫妻と徳野英 治 UPF 日本会長 ⑥アーメド卿の講演を聴く参加者(2 月 16 日、都内のホテル) ④ ③ ⑤ ① 東京都内で 2 月 16 日午後、「中東平和と日本の役割:欧州 の視点から」をテーマに、「日欧有識者フォーラム」(後援:平 和大使協議会、UPF 日本など)が開催され、政界、学界、宗 教界など各界の有識者に加え、駐日大使など約 80 人が参加し ました。 まさひさ 最初に、平和政策研究所の林正寿代表(早稲田大学名誉教授) が主催者挨拶をし、「昨今の残虐な ISIL のテロ行為に対して、 世界各国に有効な対処法がなく手をこまねいている状態。こう した状況の中、英国から中東の事情に精通しているアーメド卿 を日本に迎えたのは、この問題の本質を理解し、今後の日本が 取るべき方策を考える上でとても意義深い」と講演に対する期 待感を示しました。 その後、宋龍天 UPF 日本リージョン会長が「アーメド卿は 英国で、特に人種や民族、宗教の違いなどの格差をなくすため に政治活動に注力している。UPF も超宗教・超民族的な活動 を推進しており、自然に相互連携して活動をするようになった。 アーメド卿の活動の範囲は英国や欧州内にとどまらず、特に中 東平和イニシアチブ(MEPI)を積極的に推進する平和大使の 1 人でもある。アーメド卿はイスラムの信仰を持ちながら、欧 州の観点も兼ね備えるとても稀有な人物。今回の講演から多く の示唆を与えられるだろう」と、歓迎の辞を述べました。 続いて、アーメド卿が講演。冒頭、中東和平、特にパレス チナ問題に対して、政治的対話、信頼醸成、経済援助という 3 つのレベルで支援してきた日本政府の取り組みを高く評価し、 敬意を表しました。また、2010 年にチュニジアに端を発した 「アラブの春」など、イスラム世界で大規模な反政府デモなど が頻発する原因の一つはスンニ派とシーア派の分裂にあると分 析。「両派の差別が経済格差を生み、失業し貧困に苦しむ若年 層が紛糾し、暴動に加わることによって、事態が悪化。それが 拡大し、ISIL へとつながった」と説明しました。 アーメド卿はこの問題への対応として、「本来、国連は中東 など対立する国や地域を和解に導く仲介者としての役割を果さ なければならないが、安保理常任理事国の影響力が強く、機能 不全状態に陥っている」と述べ、「国連改革が不可欠。そうす れば、バランスの取れた解決策を提示し、行使することができ る」と訴えました。 講演後、参加者から「フランス紙『シャルリ・エブド』襲撃 テロ事件について、どう考えるか」「ISIL がサイバーテロに発 展する可能性はあるか」などの質問が相次ぎ、活発な討議が展 開されました。 参加者から感想として、「今回初めて UPF の会合に参加し ました。政治だけでは解決できない中東、ISIL 問題に具体的に 取り組んでいることに感動するとともに、意義深い懇談が出来 ました」(衆議院議員)、「日本の外務官僚や外交官はえてして 宗教に関する知見に乏しい人が多く、発信力が非常に弱いのが 残念です。本会のような情報発信は重要だと思います」(大学 教授)などの声が上がりました。 ◇ ◇ ◇ 16 日夕には、アーメド卿の今回の来日期間中の最後の講演 会が、東京都平和大使協議会と UPF 日本の共催で、都内のホ テルで開催され、元国会議員、都議会議員、大学准教授など約 300 人が参加しました。 最初に主催者を代表して、宮塚利雄・山梨学院大学教授が挨 拶した後、徳野英治 UPF 日本会長が登壇し、「リビアのラジ オ局が ISIL によって占拠され、デンマークでユダヤ教の礼拝 所が襲撃されるなど、ここ数日間に深刻なテロ事件が続いてい る。日本で使用する原油の 88.3%が中東地域からの輸入に頼っ ていることから、エネルギー安保の観点から見ても、この地域 の不安定な情勢は日本にとっても深刻な問題である。きょうは、 アーメド卿からイスラムや中東情勢の本質を学び、平和大使と してこの問題にいかに取り組むべきかを考える絶好の機会だ」 と述べ、本講演会の意義を強調しました。 イ へ オ ク 「アー 続いて、李海玉 UPF 日本リージョン会長夫人が登壇し、 メド卿とは英国で出会い、長きにわたって親交を深めてきた。 互いに信仰する宗教は違うが、世界平和を願う気持ちは一致し ている。敬虔なイスラム教徒であり、政治家として、平和構築 のために日々熱心に活動をしておられるアーメド卿の講演から は言語や文化、宗教を超えて、多くの学びがあると考えている」 ⑥ 6 と歓迎の辞を述べました。 アーメド卿は講演の冒頭、UPF について触れ、正しい結婚 観を持ち、強固な家庭づくりを推進し、中東平和イニシアチブ (MEPI)など宗教間の対話促進と和解のため、具体的なプロジェ クトを行っていることに感銘を受けたと語りました。 そして、自らが信仰するイスラムについて説明し、「経典で あるコーランには以下のような教えが記述されている。『兄弟 の間に平和を創り出しなさい』。つまり、イスラムの本質は、 争い、憎み合う兄弟の仲裁役を果たし、両者に平和をもたらす ことにある。これはイスラムとしての義務である」と述べ、無 慈悲な残虐行為を繰り返すテロ組織 ISIL とイスラムは無関係 であり、それは宗教を政治的に悪用していると強調しました。 また、アーメド卿は日本について、「日本は平和を創り出す ことができる資格を備えている。なぜならば、世界に軍事的、 地政学的な利害がなく、他国を支配しようとする野心も持って いないからだ。加えて、発展途上国に多大なる支援を継続して 行っている。このような日本は、世界から十分に信頼を得るに 足る国である」と述べ、参加した平和大使らを激励しました。 参加者は「アーメド卿が心を尽くして話される姿に触れ、初 めて中東の事を生き生きと身近に感じることができました。こ れを機に中東情勢もイスラム教にも関心を持ち、きちんと学ん でみたいです」(市議会議員)などの感想を述べていました。 アーメド卿が都内で記者会見 大手メディアが報道 英国上院議員のナジール・アーメド卿は 2 月 16 日午前、東 京の日本記者クラブ(プレスセンター)で記者会見しました。 会見は日本の主要メディアの記者ら約 20 人が参加する中、 しげなり 加藤誠也 UPF 平和外交フォーラム事務局長の司会で進行。アー メド卿は冒頭、過激派テロ組織 ISIL(イスラム国)の人質とな り犠牲となった日本人 2 人に対し、哀悼の意を表明し、「世界 中のイスラム教徒も私と同じ思いを持っている」と述べました。 その上で、アーメド卿は「テロとイスラムは関係ない」と強 調、「テロリストは自らの支配力を行使するために宗教を利用 している」と ISIL などの過激主義者を批判しました。 また、イスラム教預言者ムハンマドの風刺画をめぐる問題に ついて、 「言論の自由は認められるべきだが、バランスが必要だ」 と指摘。「私にとって預言者ムハンマドは自分の母より大切だ。 その方を揶揄することは、母を揶揄することよりひどい」と説 き、「言論の自由が認められるべきだと言って、それは『侮辱 する自由』までも認めるものなのか」と疑問を呈しました。 アーメド卿の記者会見の内容は、いくつかの大手通信社、日 刊紙、放送局で報道されました。 ①記者会見するアーメド卿(2 月 16 日、東京) ②記者会見に集まった報道関係者(2 月 16 日、 東京) ① ② 2015 年 2 月 28 日号 第 49 号 7 全国各地で祝福式、 「430 家庭勝利」教区が続々誕生 8 【富山教区】 ② 2 月に入っても全国各地で「2015 天地人真の父母天宙既成祝福式」が開催され、「430 家庭祝福」を勝利する教区が続々と 誕生しています。今回は、三重、富山、愛媛、石川、福井の各教区が行った祝福式の様子や参加者の感想などを紹介します。 【三重教区】 ③ ① ③ ①富山教区で行われた祝福式の参加者(2 月 21 日) ②聖婚宣布を行う徳野英治会長ご夫妻 ③祝祷を 行う徳野英治会長ご夫妻 ① 永遠の夫婦関係をスタート ② ④ ①メッセージを語る徳野英治会長 ②聖婚宣布を行う徳野英治会長ご夫妻 ③祝賀会に花を添えた聖歌隊「TPシスターズ」 ④三重教区の祝福式の参加者(2 月 15 日) 祝福の意義をかみしめ歓喜 2 月 15 日、主礼に徳野英治・久江日本統一教会会長ご夫 妻をお迎えし、三重県鈴鹿市内のホテルで祝福式が行われ、 既成祝福 12 組、独身祝福 31 組、計 43 組が参加しました。 三重教区は 2014 年 2 月の基元節 1 周年以降、2 回の祝福 式を開催。昨年 12 月の時点で 430 家庭祝福まで残り 158 組でした。そこで今回の祝福式を企画し、430 家庭を超えよ うと取り組んできたところ、祝福式前日に 430 家庭を達成。 15 日の祝福式に祝福が成立した家庭を含めると、430 家庭 を大きく超える結果となりました。 祝福式は、第一部として祝福の意義を説明する 12 分間の 講義を実施。初めて講義を聴く参加者が多い中、とても反応 が良く、大きくうなずきながら真剣に耳を傾けていました。 二部の祝福式では、主礼の徳野会長が、身近な例を挙げな がら祝福の意義について分かりやすく解説。祝福は「天国の パスポート」であり、「ビザは天法 3 箇条」という内容に、参 加者は興味深く聞き入っていました。 聖酒式、聖水儀式と、厳かに式典が進んでいき、祝祷では キムユンゴン 徳野会長が三重教区の 430 家庭の勝利を天に報告。金允坤教 区長のリードで億万歳を行い、祝福式は喜びの中で幕を閉じ ました。 第三部の祝賀会では、鈴鹿教会の聖歌隊「TP シスターズ」 が「喜びの歌」「愛の賛歌」を披露。続いて、祝福式参加者が 証しを行うと、感動して涙ぐむ人もいました。 徳野久江会長夫人が「三重県が日本一、幸せな県となって 下さい」と祝福の言葉を贈った後、徳野会長が「夫婦仲が良 くなる秘訣」について、「まずは、夫婦が必ず挨拶すること。 次に相手のすべてを受け入れることです」などとユーモアを 交えて語ると、会場は大きく盛り上がりました。 最後は、徳野会長ご夫妻がテーブルをひとつ一つ回りなが ら、祝福式参加者全員に記念品を手渡しました。 今回の祝福式参加者の中に、九州在住の食口を娘に持つA さん夫妻がいます。鈴鹿教会の食口が 8 年前に出会い、2 年 前に自叙伝を渡した時、Aさん夫妻の娘さんが食口であるこ とが分かりました。 Aさん夫妻を今回の祝福式に誘ったところ、娘が教会で献 身的に歩むようになった時の悲しみを母親が涙ながらに吐露。 いったんは「年だからよう行きません」と断りました。 ところがそれを聞いた娘Bさんが決意し、祝福式前日に鈴 鹿に戻り、実家を訪問。その晩、両親に辛い思いをさせてき たことを泣きながら謝罪すると、数十年にわたる親子間のわ だかまりが解けていきました。 その翌日、Aさん夫妻は無事に祝福式に参加。娘Bさんは 最後まで涙を流しながらそれを見守っていました。Aさん夫 妻は祝福式に非常に感動し、笑顔で会場を後にしました。 ハン まさに親子の恨を解く祝福式であることを実感させる出来 事でした。 2 月 21 日、雪の立山連峰がくっきり見える晴れ晴れとし た空のもと、富山教区では、主礼として徳野英治・久江日本 統一教会会長ご夫妻をお迎えし、富山教会大聖殿(富山市) で祝福式を執り行いました。 昨年 12 月 15 日、宋龍天全国祝福家庭総連合会総会長が、 高岡教会と砺波教会を巡回。夜には教区全体で「神氏族的メ シヤ勝利」に向けた出発式を行い、基元節 2 周年に向け、教 区 430 家庭祝福勝利のための 70 日路程をスタートしました。 各教会ではそれ以降、神氏族的メシヤ活動として、訪問独 身祝福の推進のほか、祝福パネル展や祝福セミナー、カップ ルセミナーなどを開催。それと並行し、祝福式を随時行って いく中で、2 月 2 日に教区全体として既成祝福 13 組、独身 祝福 430 組を達成しました。このうち、今回の祝福式に独身 【参加者・関係者の感想】 ○伝道活動を通じて出会い、ずっと訪問ケアしてきたゲスト がご夫婦で参加して下さいました。理髪店を長くされ地域 のためにも尽くしてこられた方で、真の父母様がどんな宗 教・宗派の人々も受け入れ一つになることを願っている方 だと感じ、祝福式に参加されました。式の最中、ご主人 は奥様のウェデングドレス姿を何度も見ておられました。 (40 代女性) ○統一教会入会時に両親に反対され、一時は大変な状況でし たが、父が他界し、母を引き取り一緒に暮らしています。 祝福 230 組が集まり、新たに既成祝福 8 組が参加しました。 祝福式では、徳野会長が礼式の辞を述べ、祝福式の意義と 価値について次のように語りました。 「この祝福式は天国行きのパスポートです。天国に定着する ためにはビザが必要です。それは天法 3 箇条です。まず伴侶 を心から愛し、愛の過ちを犯してはなりません。次に誠実さ・ 親切・真実・愛情に根ざした信頼関係を結ぶこと。3 つ目は 金銭問題、特に公金横領などの問題を起こさないことです。 これらを守り、『為に生きる』ことで人格を完成し、幸せな家 庭を築いて下さい」 式典は聖水式、聖婚問答、祝祷、指輪交換、主礼による聖 婚宣布と続き、億万歳をもって終了しました。 引き続き、徳野会長ご夫妻をお迎えし、和気あいあいとし た午餐会が開かれ、祝福式の成功を祝賀しました。 母は「いい夫と結婚したお前が今は一番幸せだね」と言っ てくれ、教育センターで学び始め、祝福式に参加してくれ ました。母は「文先生の教えは親孝行だったんだね」と、 終始ニコニコ顔で喜んでくれました。(40 代女性) ○息子夫婦から誘われて祝福式に来ました。深いことはよく 分かりませんが、とても厳かな式で来てよかったです。 (80 代の夫婦) ○祝福パネル展に参加し、祝福式の映像の中で「永遠の夫婦 関係を」というところに感動し、夫婦で参加しました。こ れからも勉強を続けていきたいです。(60 代の夫婦) 2015 年 2 月 28 日号 10 第 49 号 9 【愛媛教区】 【石川・福井教区】 ② ① ② ① ①石川・福井教区の祝福式で主礼を務めた徳野会長ご夫妻 ②参加カップルに聖 水をかける徳野会長ご夫妻 ③「聖酒式」を行う若いカップル 祝福式は理想家庭への第一歩 ③ ④ ①愛媛教区で行われた祝福式の参加者(2 月 22 日) ②メッセージを述べる宋龍天総会長 ③ケーキのろうそくの火を消す宋龍天総会長ご夫妻と代表カップル ④聖婚問 答を行う宋龍天総会長ご夫妻 真の夫婦・家庭を築く決意新たに 愛媛教区は 2 月 22 日、宋龍天全国祝福家庭総連合会総会 長ご夫妻を主礼にお迎えし、松山教会において祝福式を盛大 に行いました。会場には教区内の 4 教会から 305 組の新郎 新婦が集まり、1 階と 2 階は満席に。この日の祝福式参加者 を含め、天一国 2 年度の祝福家庭は、愛媛教区で 458 家庭 となりました。 今回の祝福式は教会で開催するため、参加者に喜んでもら おうと教会内をデコレーションして準備。李海玉総会長夫人 は松山教会に到着するなり、 「ここは精誠を感じる。故郷に帰っ て来たようだ」と称賛の言葉を贈りました。何よりも、地元 メンバーにとっては宋龍天総会長ご夫妻をお迎えして祝福式 を開催できたことが大きな恵みでした。 【参加者の感想】 出かける前に主人は真のお父様の自叙伝『平和を愛する世 界人として』の話をしていましたが、納得し安心していると 感じました。私は前日まで落ち着かず、夜も眠れなくて午前 3 時半まで座っていました。祝福式に参加して、これから(本 来の姿を)取り戻すことのできる二人になれると確信しまし た。(松山教会・Uさん) 午後 1 時半から始まった祝福式では、主礼である宋龍天総 会長が「少子化問題や家庭の崩壊がこの国の危機です。未来 に希望を与えるのは、真の愛による祝福結婚しかありません。 この祝福運動こそが、日本の国を救う道です」と力強く訴え ました。 式典では、感動して涙する参加者も多く、それぞれが真の 夫婦・真の家庭を築いていこうと新たに決意。式典後、宋総 会長ご夫妻は「厳粛な雰囲気の中で、精誠を感じる素晴らし い祝福式だった」と高く評価していました。 来賓の地元有識者は祝辞の中で、自らの家庭の事情を率直 に証しをし、参加者は心動かされました。また、松山教会聖 歌隊による祝歌のほか、エンターテイメントでは聖歌隊や地 元ポップス・ユニットによる歌で、会場内が最高潮に盛り上 がりました。 最初は緊張しましたが、会場の雰囲気も明るく和やかで、 少しずつ緊張も和らぎ、楽しく過ごすことができました。宋 総会長のお話も心に深く突き刺さり、自分たちの家庭のあり 方についても改めて考えることができました。これからも家 族を大切に、愛を育み、幸せな家庭を築いていきたいと思い ます。(今治教会・Iさん) 2 月 22 日、徳野英治・久江日本統一教会会長ご夫妻を主 礼としてお迎えし、石川県内の会場で石川・福井両教区合同 の祝福式が行われ、既成祝福 10 組、独身祝福 143 組、合計 153 組が参加しました。 第 7 地区では、基元節 2 周年に向け全教区が 430 組の祝 ソヨンウン 永運地区長の方針に沿って取り組みを 福を勝利するという徐 進めてきました。その結果、石川教区は年間 547 組、福井教 区は同 459 組を達成。特に石川・金沢教会は、年間 446 組 の祝福勝利の基準を立て、この日の祝福式を迎えました。 祝福式では、徳野会長が「人生において主人公となる瞬間 が 3 回あります。誕生、結婚、そしてあの世に旅立つ時です。 中でも結婚は人生においての転機であり、本日は神様を中心 としてさらに永遠の夫婦の愛を誓う決定的に重要な瞬間です」 と強調。その上で、祝福式の意義と価値について分かりやす く解説しました。 聖婚宣布、代表家庭による花束贈呈、来賓挨拶の後、金沢 教会所属の聖歌隊「ポーラスター金沢」が祝歌「真愛」を披露。 最後に主礼のリードで億万歳を行い、式典は終了しました。 午餐会では、石川、福井から祝福式に参加した 2 家庭が感 想を述べ、微笑ましく初々しい夫婦の姿に、その場の誰もが 心を洗われる気持ちになりました。 また、徳野久江会長夫人が祝辞で、「今日の祝福式は理想家 庭の第一歩です。夫婦が互いに感謝の言葉を掛け合い、夫婦 の絆・家族の絆をこの地上はもちろん、霊界に行っても永遠 に結ぶことができるのが、この祝福結婚です」とはなむけの 言葉を贈りました。徳野会長は「夫婦にとって一番大切なの はコミュニケーション(対話)です。次に大切なのは無いも のねだりをしない、あるがままを受け入れること。自分が変 われば相手が変わるという姿勢で、互いに努力し合うことが 重要です」などとユーモアを交えながら夫婦円満の秘訣を語 りました。 ③ 【参加者の感想】 ●統一教会と縁をもって妻が明るくなりました。今後はもっ と仲良くしたいです。夫婦愛の大切さを教えてくれてあ りがたいと思います。(既成家庭・夫) ●徳野会長様のメッセージは聞きやすく素晴らしかったで す。式は厳粛で、午餐会は和やかな雰囲気で本当に良かっ たです。主人が「素晴らしい式だった」と言ってくれた のが一番うれしかったです。(既成家庭・妻) ●素晴らしい式典に参加出来て、何か分からないうちにす ごい事になりました。妻が喜ぶならと思い、参加しました。 (既成家庭・夫) ●皆さんの心のこもった演出の中、真の父母様のお写真が 見守って下さり、暖かい雰囲気が感じられました。あの 世へ行っても夫婦一緒にいられるという恩恵に感謝し、 愛を成長させる残りの人生でなければと思います。(既成 家庭・妻) 2 月に行われた全国での祝福式 2015 年 2 月 28 日号 12 第 49 号 11 「御言カード」を参加者に配って “ 天運相続 ” (2 月 17 日) 岐阜教区は祝福式を行った(2 月 22 日) 【1 地区】 【8 地区】 慶祝式典で聖歌を讃美する北海道の合同聖歌 隊ノースヒルクワイア」(2 月 17 日) 南愛知・金山教会が主催した日韓交流イベントで(2 月 22 日) 岩手で開かれたフェスティバルには約 300 人が参加(2 月 22 日) 東愛知・豊田教会で行われた記念礼拝で 琴演奏を披露する婦人食口(2 月 22 日) 【7 地区】 真の父母様御聖誕日 全国各地で祝賀行事開く 石川教区加賀教会の記念イベントに集まった 食口たち(2 月 24 日) 【2 地区】 【6 地区】 東神奈川教区の慶祝集会には 約 200 人が参加(2 月 17 日) 西静岡・磐周教会では、 餅つきをして皆で楽しく 食べた(2 月 22 日) 敬礼式で、真の父母様に食 事を捧げる申大燮新潟教区 長ご夫妻(2 月 22 日) 青森市内のホテルで開かれた記念礼拝(2 月 22 日) 【4 地区】 【3 地区】 宇都宮教会で行われた記念礼拝(2 月 24 日) 栃木教会では、記念礼拝の後に祝賀のケーキカット (2 月 22 日) 長野教会で行われた記念礼拝には 500 人以上が集まった(2 月 22 日) 都内で行われた森山操先生の祝賀記念講演会 (2 月 22 日) 【5 地区】 台東教会は記念礼拝の後にユンノリ大会を開催 2015 年 2 月 28 日号 14 第 49 号 13 大阪で開催された「グローバル・ユニバーサル・フェスティバ ル(GYF)2015」には約 1300 人が参加(2 月 22 日) 滋賀・瀬田教会の記念イベントで 家族 7 人で 歌とダンスを披露する井本家庭(2 月 22 日) 【16 地区】 GYF でダンスを披露する若者たち(2 月 22 日) 【9 地区】 講演する田中富広日本統一教会副会長 兵庫教区は神戸市内のホテルで祝福式を行い 祝賀客を含め約 700 人が参加(2 月 22 日) 【15 地区】 岡山教区は祝福式を行い、60 組の 祝福家庭が誕生(2 月 22 日) 徳島教区の記念礼拝で合唱する聖歌隊(2 月 22 日) 真の父母様への愛と感謝こめて 礼拝、歌、踊り、餅つきなど多彩に 奈良・平城教会の慶祝イベントで は、寒ブ リの「解体ショー」が行われた(2 月 22 日) 【14 地区】 船橋中央教会主催で絵や作文などを募集した 「しあわせ家族コンテスト」の受賞者(2 月 22 日) 【10 地区】 香川・丸亀教会では、餅つき大会を開催 (2 月 22 日) 千葉教会の記念式典で合唱する小学生(2 月 22 日) 【12 地区】 広島教会の記念礼拝には 約 180 人が参加(2 月 22 日) 北福岡・八幡教会で公演する 北九州鮮鶴合唱団 (2 月 22 日) 【11 地区】 福岡教会の特別集会で行われ たケーキカット(2 月 24 日) 東広島教区は真の父母様を証ししながら 福山市内を行進(2 月 22 日) 鹿児島教会の記念礼拝に集まった食口たち (2 月 22 日) 【13 地区】 熊本教区のフェスティバルでは小学生が韓国の劇と 踊りを披露(2 月 22 日) 15 2015 年 2 月 28 日号 16 第 49 号 ④ ③ ⑤ ① ⑥ 日本の 1 億 3 千万人に 真の父母様を伝えよう! 第 9 地区「大阪聖地決定 50 周年記念集会」 2 月 3 日午前 10 時から、大阪教会(大阪市)で「大阪聖地 決定 50 周年記念集会」が開催され、第 9 地区の食口約 800 人が参加しました。 記念集会は、最初に岸和田教会聖歌隊が、「園の歌」と大阪 で作られたとされる「涙の歴史」を披露。続いて、9 地区韓国 婦人会が、真のお父様のお好きな「故郷無情」と「蔚山アリラ ン」を歌い、開会の雰囲気を盛り上げました。 敬拝、家庭盟誓の後、1965 年 1 月 28 日、東京での集会の 時に真のお父様が祈祷された音声が字幕とともに流されると、 多くの参加者が涙ながらに聞き入りました。 代表報告祈祷に続き、61 年 6 月に増田勝先生(777 双)が 最初の大阪開拓伝道を始めて以降、65 年 2 月 3 日に真のお父 様が大阪に聖地を決定されるまでの経緯が報告されました。 次に、65 年以前に入会した先輩食口 4 人と、早朝聖地祈祷 を 23 年間行った食口及び 50 周年までに 1000 日間続けた食 口がそれぞれ表彰を受けました。 ジュジンテ その後、朱鎭台地区長が主催者挨拶。「増田先生が大阪の地 にみ旨の種を蒔いて下さってから 50 年、今では 5 つの教区と 20 の教会においてたくさんの食口たちが天地人真の父母様に 侍り、天一国創建の為に歩んでいます」と述べ、心からのねぎ らいの言葉を贈りました。 また、就任以来、夫婦で毎日聖地祈祷の精誠を尽くしてきた ①「大阪聖地決定 50 周年記念集会」に集まった食口 たち(2 月 3 日、大阪教会) ②講演する増田勝先生 ③感謝状を受け取った増田勝先生ご夫妻 ④挨拶す る朱鎭台第 9 地区長 ⑤⑥別室でモニター映像を通し て講演を聴く多くの参加者 ⑦増田勝先生の講演に耳 を傾ける参加者 ⑧講演を聴きながら涙ぐむ参加者 ② 朱鎭台地区長は、50 周年を記念する朝の聖地祈祷の際、そこ に集った青年二世メンバーをはじめとする食口たちに向けて、 「今日から始まる次の 50 年、聖地決定 100 周年に向かって 走っていきましょう!」と激励してきたことを紹介。その上で、 「2020 年、真のお父様ご聖誕 100 年を迎える時、世界人類の 中で真の父母を知らない人がいないように、天は私たちに『神 氏族的メシヤ』という称号を下さいました。2015 年から 5 年 間、1 億 3 千万人の日本人が真の父母様に侍り、母の国として の責任を果たすよう私たちが努力しなければなりません」と強 調しました。 最後に、朱鎭台地区長は「今朝の聖地祈祷の際、全食口に『聖 土』を配り、自分の家庭が聖なる地であると宣布しながら、 『家 庭教会』を拠点として神氏族的メシヤの使命を果たせるよう許 諾して下さいと祈ってきました」と語り、神氏族的メシヤ活動 を本格化させていく考えを明らかにしました。 続いて、今回のメインスピーカーである増田勝先生が登壇し、 記念講演を行いました。 まず増田先生は、ご自身が 15 歳でクリスチャンとして洗礼 を受けるまでの経緯を紹介。その上で、「『聖書の知識を学ぶこ とがクリスチャンになることではなくて、キリストの愛をもっ て兄弟姉妹として生活するのがクリスチャンである』と言われ ました。そのみ言を慕って、泥だらけの足になって畑の中の教 ⑦ ⑧ 会に行ってみると、『足を洗いましょう』と言って、見ず知ら ずの女性が私の足にバケツの水をかけながら素手で洗ってくれ たのです。私がどれほど感動したのか分かりますか?私の心の 中に奇跡が起きたのです」と語りました。 また、日本統一教会で最初の礼拝が行われた「雄鶏舎」 (東 チェボンチュン 京都新宿区)を拠点としていた 1959 年、崔奉春宣教師によっ て伝道された証しのほか、65 年 1 月 28 日に東京で真のお父 様をお迎えした時の様子を昨日のことのように語りました。 「ある女性が『イエス様はどのようなお方ですか?』と真の お父様に質問をしました。その質問を聞かれた瞬間、お父様は 下を向かれました。シーンとした雰囲気の中、畳にボタボタと 音がしました。お父様は泣かれていました。お父様は涙をため た目を上に向けながら、『あの男はかわいそうな男だった』と 語られたのです。この言葉を聞きながら、お父様はこの一言で イエス様の全てを語ってくださったと実感しました。私はこの 方こそイエス様が再臨されたメシヤであると確信しました」 増田先生は、このお父様のご様子を語る際には涙で声を詰ま らせていました。 最後に、雄鶏舎時代(59 年 7 月~ 60 年 4 月)の礼拝のエ ピソードを紹介。「雄鶏舎で礼拝を捧げていた当時、出席者は たったの 7 人でした。その時、西川先生との会話で忘れられ ないものがあります。私は来られた方のために座布団を用意す る役目だったのですが、前日は 7 人だったので、私は座布団 を 7 枚用意したところ、西川先生は、『増田君、昨日も 7 枚だ から今日も 7 枚ですか。なぜ 8 枚目を用意しようという心が ないのでしょうか。神の国はいつ来るのでしょうね?君が恨め しい』と言われたのです。これがまだ若い、未熟な青年に向かっ て語られた言葉でした。神様のみ旨には信仰歴などは関係あり ません。教会に来た時がその人にとってのスタート、永遠に向 かうスタートなのです」と述べ、涙をぬぐいました。 講演後、近畿圏へのみ言伝播の礎を築いた増田勝先生に対し、 朱鎭台地区長が感謝状を贈呈しました。 さらに、9 地区の神氏族的メシヤとなる全食口に対し、「聖 土」として大阪聖地の土が少量ずつ伝授され、それぞれの家庭 を 50 周年を迎えた聖地と連結し、これからの 50 年、聖地決 定 100 周年に向かおうと皆で決意をしました。 第二部として、教会責任者と全代表区域長が参加し、記念午 餐会が開かれました。 しょうざぶろう 1964 年に入会した坂口松 三 郎氏の音頭による乾杯に始ま り、聖地祈祷を続け表彰を受けた食口 2 人による挨拶の後、 代表区域長 3 人が証しを披露。最後に、松倉慎二東大阪教区 長の力強い億万歳でもって全ての行事を終えました。 17 2015 年 2 月 28 日号 18 第 49 号 ② ③ ④ ⑤ ① “良心革命”を通して爆発的な基盤拡大を 「全国成和青年・成和学生教育者研修会」に 200 人参加 「VISION2020 良心革命による二世圏教育と 10 万名青年基 盤大勝利!」のスローガンを掲げ、2 月 17 日から 20 日にか けて「全国成和青年・成和学生教育担当者研修会」が一心特別 教育院(千葉・浦安)で開催されました。二世圏に対する熱い 天の願いを受け、田中富広青年学生局長が今年1月に日本統一 教会副会長に就任して以降、最初に開催された今回の青年学生 担当者向け研修会。前半の 17 日~ 19 日までは成和青年部長、 後半 19 日~ 20 日は成和学生部長を対象としたスケジュール で、全国から約 200 人が集まりました。 開講式では、まず田中富広副会長が、国内外における危機、 統一教会自体に対する危機を正しく受け止める“危機意識”を 持って、本気で若者と語り合い、未来を考える団体にならなけ ればいけないと訴え、参加者の意識を転換しました。 その上で、田中副会長は、「良心革命」に関して説明し、「良 心の声」を絶対視する個人となることを強調。「組織が人を抱 えていくのではなく、(良心に絶対的に従う)『良心革命』され た個人が人を抱えるのが本来の姿。個人が個人につながり発展 していく統一教会となっていくべきだ」と語りました。 次に青年学生局の 4 つのキーワードである「連結」、 「伝道」、 「リーダーシップ」、「社会貢献・国際貢献」に基づき、2015 年の青年学生局の方針が発表。新たな取り組みとして、大学生 の教育と伝道を加速化する為の「成和大学生部構想」と、「家 庭青年(既に家庭を出発している青年)のミッション強化」が 提示されました。 最後に、青年学生局の 2020 年 10 万名基盤造成の意味と そのロードマップが示され、開講式は終了しました。 その後は、原理研究会(CARP)との交流会、成和青年部の 2015 年方針発表、天一国宣教師や「統一教会平和奉仕ボラン ティア隊(UPeace)」の活動報告などが行われました。 CARP との交流会では、最初に本山勝道 CARP 会長が、 青年学生局と CARP との連携についてコメント。その後、 CARP のブロックエリヤ別に交流を行いました。 おおがわら 成和青年部の 2015 年方針発表では、大河原邦彦・本部成 和青年部長が、2020 年までのロードマップに基づき、15 年 は「個々の強化」を核心的目標とし、 「原理教育の強化」、 「青年・ 学生伝道の強化」、「社会貢献・国際貢献の推進」の 3 大方針 を発表。 UPeace の活動報告では、現在の被災地の様子、昨年の広 島での震災への取り組み等の報告のほか、今後の方向性として、 震災時にいつでも出動できる全国的な体制構築について説明が なされました。 2 日目は 6 か所の活動事例の発表がありました。高知教会か ら心情を育む教育、沖縄教会は基台教育、八王子教会は二世が 伝道実践に至る教育、横浜教会は文化の定着、孝成教会はホー ムグループ、鹿児島教会は大学生会についてそれぞれ発表。そ の後、発表者を中心に分科会を開きました。外的な取り組みを 学ぶと共に、発表者の情熱に勝利の秘訣があることを再確認す る場となりました。 3 日目は、全国の成和学生部長が合流した上で、田中副会長 が講話を行いました。 ⑥ ⑦ ⑧ ⑨ ⑩ ①研修会に参加した全国の青年学生教育担当者 ②講話をする田中富広副会長 ③本山勝道 CARP 会長 ④大河原邦彦・本部成和青年部長 ⑤伊藤安昭・本部成和学生部長 ⑥ (1) 4 つのキーワード ⑦ (2) 2015 年青年部3大方針と戦略 ⑧ (3) 成和学生部の普遍的教育方針 ⑨熱心にディスカッションする参加者 ⑩真剣に話を聞く参加者 その中で、田中副会長は「統一教会の 3 大ブランドと分派 の誤り」と題して、分派がなぜ発生するのかについて、 「アベル・ カイン」の原則から解説。また、真のお母様の心情世界につい て触れながら、分派問題に巻き込まれないためにも、統一教会 の 3 つのブランドである「真の父母」、「み言(原理)」、「祝福」 をしっかりと握り締め、それらに対する理解をさらに深めてい く必要性を訴えました。そして最後に、 「4 つ目のブランドは『実 体』だ。愛の完成にチャレンジする実体となり、真の父母様を 中心として一つとなろう」と呼び掛けました。 その後、伊藤安昭・本部成和学生部長が、成和学生部の 2014 年度総括と 2015 年度方針を発表。良心生活と神の子 女 ID 確立、兄弟愛成長と純潔遵守、学力・才能の向上と進路 設定という 3 大方針と、それらを推進していくための戦略に ついて説明しました。 4 日目には、分科会、中和文化祭に対する地区別プランニン グを行いました。分科会では、「成和手帳教育」に関する岐阜、 西北東京両教区の取り組み、「青年 FE(現場教育者)」に関す る北愛知、南大阪両教区の取り組み、「父母会」に関する岡山、 北長野両教区の取り組み、「学習」に関する南千葉、奈良両教 区の取り組みなど、4 つの分野でモデル的な取り組みを行って いる教区の成功例を学ぶ時間を持ちました。 その後、中和文化祭について「心情文化発信」という新しい 方向性が発表。中和文化祭を親族や学校の友人などに向けた文 化発信の機会としていくことが地区ごとに検討されました。 最後は、教区別に 2015 年度の成和学生部方針推進のため のプランニングの時間を持ち、閉会式となりました。閉会式で は、田中副会長よりリーダーの 7 つの条件が示され、常に自 分の位置を正しく持ち、真の父母様の前に正しく歩んでいく道 が示されました。 【参加者の感想】 真の子女様が通過された境遇や、そうせざるを得なかっ た真の父母様を思う時、早くこの統一教会、統一運動を心 から誇れるものにしたいし、二世圏がその先頭に立ってい かなければならない。本当に真の父母様と一つとなった二 世青年を立てていきたい。(成和青年部長) 田中副会長の講話で分派に関する話がありましたが、や はり私たちの原点は真の父母であり、そのことを青年部メ ンバーにも伝え、真の父母観を正しく育てて上げられるか が教育の最終ゴールだということを再認識しました。(成 和青年部長)
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