超微細泡を利用した排水処理・水質改善の提案

下水・排水処理
超微細泡を利用した排水処理・水質改善の提案
ニライ環境研究所(岐阜県各務原市)
概 要
・マイクロ・ナノバブル発生装置を組み入れた排水処理システム・水質改善技術を提案。
・ニライ環境研究所では、広く環境関連技術を取り扱う中で、超微細泡利用技術の海外展開に注力。
特 徴
1.超微細泡(マイクロ・ナノバブル)は大量の微細な気泡が、水面に浮かび上がることなく
長時間水中に滞留し、高温で溶存酸素(DO)が上がりにくい条件でも十分な酸素を供給す
る事が出来るため、熱帯・亜熱帯、あるいは日本の夏季の高温条件下で効率が低下する
活性汚泥法への曝気法として効果がある。
2.超微細泡の生成にはいくつかの方式があるが、株式会社ナック(岐阜県関市)のマイク
ロ・ナノバブル発生装置を組み入れたシステムは単純な構成で、かつ大きな動力を必要とし
ないため、初期費用、運転経費とも安価。
このため、大面積の養魚池、湖沼の水質改善にも適用し、規模の拡大は、超微細泡発生管
の数の増加で容易に対応可能。
3.排水処理において、従来の曝気法では散気管を処理槽の底部に設置する必要があるが、
マイクロ・ナノバブル発生管は処理槽の上部に設置し、底まで届く管だけで空気を送り込ん
でも効果を発揮する。既存の処理システムから変更する事も容易。
4.また普通の空気だけではなく、オゾンを高濃度に含んだ空気を水中に送り込み、長時間
オゾンが保持されるオゾン水発生装置も開発。この方法は排水中の有機物を短時間でオ
ゾンが直接分解する。
5.活性汚泥法による排水処理において、生物膜法の長所を取り入れた方法を超微細泡発生装
置と組み合わせたシステムとして提案する事も可能。
超微細泡発生装置の模式図
「中部地域環境技術シーズ集」
(中部経済産業局)
導入(設置)事例
北海道 乳製品工場
排水処理
三重県白石湖(現在は撤去)
期間中(5年間)赤潮青潮の発生無し
愛知県 金属加工工場
水溶性切削油の劣化・悪臭防止
資料提供 (株)ナック
資料提供 (株)ナック
資料提供 (株)ナック
効 果
表1 稚エビ養殖水槽での超微細泡の効果
資料提供 (株)ナック
図1 COD構成有機物の分解効果
ベトナム・カントー大学での実験結果
技術の高度化
・ベトナム・カントー大学と実証試験を実施。
販路開拓の取組
・超微細泡の利用技術の拡大余地は極めて大きいと考えており、海外を含めて、排水処理、養殖池の水質改善等
への導入を進めるべく努力。
・2012年 経済産業省によるベトナムとの政策対話の機会を活用した環境ビジネスの海外展開支援の一環と
してベトナム商談会に参画。
企業概要
連絡先
代 表 者 : 所長 大竹良知
資 本 金 : なし
(個人事業) 主な製品等 : 超微細泡利用技術の提案、近赤外分光法の
利用相談等、都市環境改善の提案、他
U
R
L: http://www.nir-ai-institute.jp/
所長 大竹良知
所 在 地 : 岐阜県各務原市
T E L : 058-384-7957
090-8457-0941 E - m ail: [email protected]