稲作だより 1 No. 的確な中干しを実施しましょう ★中干しの効果★ 中干しは、無効分げつ(穂の出ない分げつ)を抑え、土中に酸素 を供給して根を健全にする効果があります。 中干しの実施により、米の品質が向上するとともに、倒伏防止 にも効果があります。 し 中干し=土用干し ではありません か し 遅すぎる中干しは、水稲が水を必要とする時期(幼穂形成期) に 水がなく、 1穂当たりの籾数の減少や米の品質低下など、逆効 果になります。 5月 田植え時期ごとの ▲ 生育の目安 (田植え後40日位が目安です) 6月 7月 中干し ▲ ★ ◎ ★ ◎ ★ ◎ ★ ◎ 田植え 幼穂形成期 出穂期 ▲ ▲ 8月 9月 10 月 × × × × 収穫 ※出穂期30日前までに中干しが終了するようにしましょう。 ①中干しの時期は、 1株あた りの茎数が20本程度確 保できたころで、田植え後 40日くらいが目安です。 ②中干しの期間は1週間程 度で、田面に小ひびが入る 程度に行います。 稲作だより 水稲の生育概要 (6月15日現在) 気象状況 (さいたま観測所のデータ) 気 温: 5月の平均気温は18.7℃で昨年に比べ0.6度高く推移しました。 降 水 量: 5月の降水量合計は287.5㎜と昨年に比べて92.8mm多く非常に降 水量が多い月でした。 日照時間: 日照時間:雨や曇りの日が多く日照は少なく感じましたが、5月の日照時 間は205時間で昨年に比べて約60時間多い月でした。 生育状況 (いるま野管内15ヶ所の生育調査圃場のデータで考察した結果です。) ①5月上旬田植え 田植え後の多雨や強風の影響を受け、分げつの遅れが懸念されましたが現在は回復 し多くの圃場では中干しが行える生育状況となっております・ ②5月中下旬田植え 多雨等の影響で深水気味となりやや分げつが遅れ気味と思われます。草丈及び葉枚 数は平年と変わらない様な生育状況です。 今後取るべき技術対策 【水管理】 深水の圃場が多く見受けられます。浅水管理を徹底し、分げつの発生を促しましょう。 5月上旬植えの水田については有効分げつ数(20本以上) を確保したら中干しを開始し ましょう。 【その他の管理】 藻が多発してる場合はモゲトンを散布し藻の除去に努めましょう。 一発除草剤使用後、草が残ってしまったり、発生してしまった場合は中期及び後期の除草 剤を適期に使用し除草作業に努めましょう 4月28日 田植え コシヒカリ 草丈47㎝ 茎数34本 (川越市芳野地区生育調査圃場) 5月18日 田植え 彩のかがやき 草丈34. 8㎝ 茎数11. 2本 (川越市古谷地区生育調査圃場) 稲作だより 中干し後には中間追肥を!! 稲は幼穂形成期(出穂約25日前)からけい酸の吸収率が一気に高く なります。けい酸を追肥することで、倒伏軽減効果・食味の向上が期待 出来ます! !高温などの異常気象時にけい酸は力を発揮します!稲も疲 れが出てくる中干し後に栄養を補給しましょう。 味で勝負の米づくりに 生育後半にむけてのけい酸と 加里の補給はとても大切です ●けい酸加里 ● 2,600円(税込) 通常価格: 主成分は水と、けい酸だけ! 水に溶けやすく、稲に吸収されやすい! よりスムーズなけい酸補給! すい ▲ 水口施肥例 ●ウォーターシリカ 3,270円(税込) 通常価格: 中 中干し後の入水時 (出穂の40∼30日前) 水 水口施肥15kg/10aがお薦めです! 散 散布も15kg/10aとラクラク! 稲作だより 雑草が残ってたら 中期・後期の除草剤を活用し 退治しましょう! 今年はアオミドロ (藻類)の発生が多い状況です。気になる場合 は早めにモゲトン粒剤を散布し除去に努めましょう! 10aに3Kg散布 収穫60日前まで使用できます。 散布後は水を落とさないよう気を付け ましょう。 1,869円(1成分) 通常価格: ホタルイやコナギなどの難防除雑草が残ってる場合はバサグ ラン粒剤を散布しましょう! 水を落としてから使う除草剤ですので中干し頃にお勧めです。 10aに3Kg散布 移植後15日∼50日後(収穫60日前) まで使用できます。 落水してから散布。 散布後は水口、水尻を止めて水が入ら ないよう管理しましょう。 2,835円(1成分) 通常価格: 商品のご購入はお近くの営農センター又は購買店舗までお願いします。
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