●はじめに 皆さん、こんにちは。 日本初の電子作家(E-Writer)六本木辰也です。 この肩書きは、2012 年9月7日の 14:00 に自分で決めました。 本書の構成を練っているときに、ふと「電子作家」というネーミングを思いつき、即座に Google で検 索したところ、まだ表だって「電子作家」を名乗っている人は、日本に一人もいませんでした。 だから私はこの瞬間から、「日本で初めての電子作家」になりました。 つまり、いまあなたがお読みになっている本書は、日本で初めての電子作家が初めて書いた、世 にも貴重な電子書籍なのです。 ……と、普段の私はこのように、クライアント様に「この世でたった一つ」のインパクトあるネーミン グをつける仕事をしています。 (ネーミング事例:http://makikomi.jp/name/?page_id=254 ) そちらの業界で私は、日本唯一の「プロ命名屋」六本木辰也、とも名乗っています。 ■電子書籍は、誰でも出せる いきなり出だしから、話が逸れてしまいました。電子書籍に戻しましょう。 本書は、日本で初めての「電子作家」である私が、 「誰でも電子書籍が出せる方法」 「そして、売る方法」 をお教えするという内容です。 つまり、本書を読めば、あなたも「電子作家」になれるのです。 日本が「電子書籍元年」と言われはじめたのは、今から2年前、2010 年のことでした。 私も、その年に初めて、自分で電子書籍を出してみましたが、当時はまだ「電子書籍」を知る人は、 ほとんどいませんでした。 それから2年が過ぎ、「電子書籍」という言葉は、すっかり日本に定着し、連日のニュースを賑わし、 知らない人はいないくらいになりました。 そして、かつては、 「死ぬまでに、せめて1冊、自分の本を出したい」 と夢に見ていた一般人が、今では 「とりあえず、電子書籍でも出してみるかな」 と、軽~く言えてしまうくらい、ハードルが低くなりました。 1 私も実際に、2010 年から 2012 年 10 月現在までで、6冊の電子書籍を出版しています。 http://makikomi.jp/?page_id=113 本書は、私の7冊目の電子書籍になります。 ■電子書籍の作り方、教えます よく考えてみれば、出版業界になんのコネもない私が、2年で7冊もの電子書籍を出し、売ってき たという経験は、結構すごいんじゃないか? と、ある日突然、気がつきました。 そこで、この自らの経験を、人に教えて「お金を稼ごう」と思い、9月1日に初めて「あなたも電子書 籍が出せる!」というセミナーを開講したところ、あっという間に満員になりました。 さらに「今回はどうしても日が合わない。次はいつですか」という問い合わせまで殺到したのです。 また、私がコンサルティングするクライアントの皆さんも、口をそろえて「電子書籍が出したい」と言 っています。 いかに、電子書籍への興味・関心が高いかを、身をもって実感しました。 そこで私は、そんな皆さんのニーズにお応えしようと思い立ち、本書の執筆を決意したのです。 大好評を博した「電子書籍セミナー」で話した内容も、本書で再現しています。 実は、本書を執筆するために、自分がセミナーでしゃべった内容を録画しておいたのですが、それ があまりにも面白く分かりやすかったため、先行して「バーチャルセミナー動画」として販売までして しまいました。 http://makikomi.jp/?p=328 本書をよく読み、さらに動画も見て内容を深く理解し、あとはきちんと実行してもらえれば、あなた も実際に電子書籍を出すことができます。 その中から、もしかして「未来の有名電子作家」が生まれるかもしれませんね。 2 ■続々誕生、電子作家 実際のところ、9月の電子書籍セミナーに参加した方々の中から、すでに 10 名以上が「電子書籍 の出版企画書」を書き上げ、原稿の執筆に入りました。 普通、セミナーで教わったことを素直に実行する人は、10 人に1人と言われていますから、これは かなりの高率です。 それだけ「電子書籍を出したい」と本気で考えている人が多い、ということの証明でしょう。 あなたもいま、「電子書籍」に興味があってこのページを読んでいるのですよね。 だったら、本気で、出しましょう。 電子書籍は、誰でも出せます。 コストもリスクもかかりません。 ただ「出すか」「出さないか」を、あなたが決めるだけです。 ■私も出版予告しました それにしても、こんなにセミナー受講者の意識が高いのでは、「日本初の電子作家」である私とし ても、うかうかしてはいられませんね。 そこで私は、Facebook でこんな予告をしました。 「7冊目の電子書籍を、11 月1日に発売します」と。 タイトルはもちろん、 「日本初の電子作家・六本木辰也の【あなたも電子書籍が出せる!】差別化よりも特別化。出版 社いらずのセルフ・ブランディング」 です、と。 こうして宣言した以上、もはや後には引けなくなりました。 実際に私は毎日、仕事の合間に少しずつ原稿を書き、Facebook ページにアップしていきました。 https://www.facebook.com/tokubetsuka それを読んで、私のセミナー受講者も、同じように次々と「私も出します」と、宣言してくれたのです。 このような経緯を経て、本書「あなたも電子書籍が出せる!」は、宣言通り 2012 年の 11 月1日に 発売されました(されたはずです)。 このあと私は、本書の発売を記念して、またたびたび「電子書籍セミナー」を開講します。 電子書籍の発売、セミナー動画の発売、さらにセミナーの開講、そして個人コンサルティング。 それらによって私は、収入が得られるのです。 3 ■ライフスタイル・イズ・コンテンツ 現代は「ライフスタイル・イズ・コンテンツ」の時代です。 個人が思ったこと、考えていること、体験したことを発表すれば、それがいつしか「コンテンツ」とな り、欲しがる人には売れるようになります。 どんなにささいな体験であっても、そのノウハウを知りたい、という人にとっては、お金を出してでも 知りたいコンテンツになるのです。 「電子書籍の出し方」 「動画の編集の仕方」 「Wi-fi のつなぎ方」 「ワインの正しい飲み方」 これらを「知りたい」という人がいる以上、何をいくらで売っても構わないし、それによって生計を立 ててもいいのです。 その手段として最も手っ取り早いのが、セミナー開講。 そして、その次に確実なのが、「電子書籍の出版」なのです。 ■六本木ヒルズで出版パーティー! さて、せっかく「ライフスタイルがコンテンツになる」というのだったら……。 自分のライフスタイルをもっと楽しく、もっとワクワクさせるべきです。 そうすれば、できあがるコンテンツも楽しく、ワクワクするものになり、より多くの人が欲しがるよう になるからです。 これこそが、現代の「セルフ・ブランディング」ということです。 「その人」が楽しそうなライフスタイルを送っていれば、その人の売る「コンテンツ」も、面白いに決 まっているからです。 だから私は、自分自身の「7冊目の電子書籍出版」というコンテンツまでも、さらに「イベント」にして しまいました。 私のセミナー参加者も、Facebook でその経緯を読んでいた読者たちも巻き込み、大きなムーブメ ントを起こしました。 まず最初に、 「私と同じように、11 月1日までに電子書籍を完成させ、発売しませんか?」 と Facebook で呼びかけ、それに賛同したセミナー受講者たちを、 「日本初の電子作家同盟 日本イーライターズ」 4 https://www.facebook.com/groups/113073795510144/ というグループに参入してもらいました。 そして、彼らを応援する人たちにも声をかけて、 「合同の出版記念パーティー」 まで、企画してしまったのです。 https://www.facebook.com/events/247017048754525/ 最終的に決まった日時は、11 月 11 日の 15:00~17:00。 そして会場は、やっぱり「一流」のところでやりたいと思い、帝国ホテルも検討してみたのですが、 結局は六本木ヒルズに決まりました。 一流の場所には、一流の「気」が満ちています。 そういうパワースポットでイベントをやれば、集まった皆さんにも「一流の雰囲気」が出せるようにな り、もっと電子書籍が売れるようになるからです。 これもまた、セルフ・ブランディングを高めるための、ライフスタイルです。 きっと、盛大なイベントになることでしょう。 ■電子書籍で人生を変えよう! 人間は、こういう素敵な目標と、厳密な〆切がないと、モチベーションが持続しないのです。 「電子書籍を出したい」という人はたくさんいるものの、本当に出す人というのは、そのうちのほん の一部です。 人間ってやっぱり、ついついサボってしまいがちですからね。 私としては、せっかくセミナーを受けてもらったのですから、一人でも多くの人に、 「電子書籍で、人生を変える」 そのチャンスを差し上げたいと思っています。 そして、ともに成長し、ともに成功する仲間を集めたい、と思い、わざわざ六本木ヒルズでのイベン トまで企画したのです。 あなたも今から本書を読み、セミナーの動画を見たり、実際に参加して「本気」を出せば、1~2ヶ 月で電子書籍を完成させることは、まったく夢ではありません。 私の経験上、最短で1ヶ月あれば、他の仕事をしながらでも電子書籍は出せます。 それをやるか、やらないかは、あなた自身が決めることです。 あなたも私たちとともに、夢をかなえ、人生の新たなステージに立ち、未来を変えてみませんか? 自分のライフスタイルを、高く売れる「コンテンツ」にしませんか? その気になった人だけ、本書の続きをお読みください。 5 もくじ ●はじめに··········································································· 1 ・電子書籍は、誰でも出せる ・電子書籍の作り方、教えます ・続々誕生、電子作家 ・私も出版予告 しました ・ライフスタイル・イズ・コンテンツ ・六本木ヒルズで出版パーティー! ・電子書籍で人生を変 えよう! 第1章 電子書籍でセルフ・ブランディング··········· 9 ・第 1 章には何を書くか ●【第1作】ニコチン・アンインストール・バイブル ················· 10 ・私はこうしてタバコをやめた ・革命的禁煙法「ニコチン・アンインストール」 ・出版しませんか? ・出版社の「自主規制」 ・電子書籍の時代 ・「自主出版」第 1 号 ●【第2作】革命的 Facebook 講座·································· 18 ・ Facebook を始めたが…… ・ Facebook と「ニコアン」の相性 ・ Facebook の「お友達」を増やそう ・3ヶ月で全国7位へ ・電子書籍は 5000 円でも売れる ・講演で日本全国へ ・電子書籍は、ギャラ代 わりにもなる ・もう「出版社」はいらない ・日本全国「秘書」計画 ・一大「バッシング」大会の始まり ・メディアとは「巨大ないじめ装置」 ・バッシング大会の「真相」 ・バッシング大会の「その後」 ●第3作 「夢をかなえるノート塾」·································· 35 ・「ノート」という機能を徹底活用 ・武器を配り、配った武器で撃たれる ・生きていくためには「文章力」 が必要 ・日本を「元気」にするために ●第4作 人を巻き込む Facebook·································· 41 ・「スーパー・いいね!交換会」で日本一に ・「日本一の」Facebook プロデューサー ・「差別化」よりも 「特別化」 ・「いいね!時計を作ろう!」と「ウォールに花を咲かせましょう!」 ・「巻き込みメソッド」のル ーツ ・人を巻き込む「4大機能」 ・新マーケティング手法「オビマ」 ●第5作 Facebook の顔と顔········································ 49 ・ Facebook 本の、その後に ・インプットより、アウトプット ・「ブランディング」の能力に目覚める ・ウソも 100 回言えば真実 ・アウトプットから生まれる「ネタ」 ・電子書籍は、1ヶ月で出せる ●第6作 革命的ネーミング講座···································· 56 ・本当にやりたいこと ・新たな強み「ネーミング」 ・私だけに「見えている」ネーミング 6 ●第7作 「あなたも電子書籍が出せる!」······················· 60 ・電子書籍を出そう! 第2章 なぜ電子書籍なのか?································· 63 ・第2章で書くべきこと……「分析」 ・ ①「紙の出版」業界の終焉··················································· 64 ・黒船とタイタニック ・なぜ、似たようなタイトルばかりなのか ・ ②出したいときに出せる ······················································ 67 ・書店に並ぶ本が、つまらない理由 ・出版社も「お役所」に ・ ③書きたいことが書ける······················································ 69 ・クレームと自主規制 ・電子書籍は「個人」のメディア ・誰でも読みたい「業界のウラ話」 ・電子書籍で「社会的正義」の実現 ・ ④利益率が高い······························································· 74 ・電子書籍と、情報商材 ・努力と信頼が報われる世界 ・電子書籍は、高く売る ・電子マーケットで売 った場合 ・ ⑤在庫・仕入・製造コストがない············································· 80 ・売れた分がすべて「利益」 ・ ⑥CDに加工できる···························································· 81 ・ファンのために「CD版」を作る ・CD版を作るメリット ・電子書籍は「名刺代わり」 ・マスコミを利用で きる 第3章 電子書籍を作ってみよう······························· 87 ・第3章で書くべきこと……「ノウハウ」 ・ ①構想(ネタ出し、タイトル決め) ············································ 88 ・「お金」が取れるコンテンツ ・ ②執筆(ブログやノートで連載) ············································· 91 ・楽しく「執筆」するために ・ (1)下書き ···································································· 92 ・下書きノートの選び方 ・マインドマップで目次作り ・パソコンに入力 ・ EVERNOTE ・全体の構成 ・文章を書くのが苦手な人 ・ (2)ブログやノートに連載 ·················································· 100 ・「無料」でどんどん読んでもらおう ・ブログで連載してみよう ・これからは「Wordpress」 ・少しでも読者を増やす ・ Facebook の「ノート」で連載 ・ Facebook の「ノート」の弱点 ・ ③ワープロソフトで清書····················································· 106 ・「アウトプット」して気づくこと ・最良のインプット=「リアクション」 ・誹謗中傷は、ファンの裏返し ・完成に向けて「清書」をしよう 7 ・ ④加工(ワープロデータを電子書籍にする) ····························· 110 ・ (1)EPUB 形式に変換 ・ (2)ブクログの「パブー」を利用 ・「パブー」のメリット・デメリット ・ (3)PDF データに変換 ・ PDF データで「保存」するだけ ・ CD 版の作成 ・ CD 版のコスト計算 ・ ⑤販売········································································· 117 ・ ・ ・ ・ (1)既存のホームページ、ブログで告知する (2)直接販売する (3)Yahoo!オークションに出品する (4)ショッピングカートに出品 ・「売り方」が分かったら…… 第4章 売れる電子書籍の作り方····························· 121 ・「読みたくなる」電子書籍の企画書を紹介 ・実例①「住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう!」 ······················· 122 ・電子書籍は「タイトル」で決まる ・なぜ「住宅ローンを組んでから」会社を辞めるのか? ・実例②「デフォルト・ダイエット」················································ 126 ・電子書籍は「タイトル」と「読者層」で決まる ・これが、差別化よりも「特別化」 ・デフォルト・ダイエットとは ・女性起業家「専門」 ・水鉄砲の原理 ・実例③「るろうにソムリエ」······················································ 131 ・電子書籍は「著者の肩書き」で決まる ・ Facebook との相乗効果 ・実例④「言ったもん勝ち!うつペルガー」 ···································· 133 ・「うつ病」なんて、存在しない? ・「好印象」より「強印象」 ・「うつ病マーケティング」 ・あなたにも「コンテンツ」があるはず ●おわりに··········································································· 138 【六本木辰也 作品集】························································141 【六本木辰也 指導料金】··················································· 143 --------------- 【注意事項】 ★本書の著作権は、六本木辰也にあります。 ★上記の者の許可なく、本書の一部または全部を複製、流用、転用、記載、転売する事を禁じます。 ★本書を著者以外から入手された場合はご一報ください。 ★本書を参考にされる場合は、あくまでも「自己責任」でお願いします。 万一トラブルが発生いたしましても、一切の責任は負いかねますのでご了承ください。 8 第1章 電子書籍でセルフ・ブランディング この章では、「日本初の電子作家」である私が、この2年間で出してきた電子書籍、本書を含めて 7冊をご紹介します。 それぞれ、どんな内容なのか。どんな状況で、どんな背景のもとで生まれてきたのか。 そして、それぞれの電子書籍を出すことで、私の人生がどのように変わってきたのか。 電子書籍を1冊出すたびに、私の「ブランド力」が、どうアップしてきたのか……。 そう、電子書籍で、セルフ・ブランディング。 やっぱり皆さんが、一番知りたいのは、そこですよね。 私の実績をもとに、お話させていただきます。 ■第 1 章には何を書くか さて、では具体的に、電子書籍の第 1 章には、何をどのように書いていくか。 これ、すでに「これから」電子書籍を書こう、と決めている人に対する、最初のアドバイスです。 多くの人が「本を書きたい」と口では言っていても、実際にはなかなか書き出せない理由。 それはまず、「全体の構成」を決めることができないからです。 ということは、当然ながら「第1章」に何を書いたらいいのか、それさえも分からないわけです。 では、私が教えましょう。まず「第1章」には、何を書けばいいのか。 ハッキリ言って、自分の「自慢話」です。 「私は、こんなことをやって、こうして成功した」 ということを、時系列に沿って、過去から現在まで思い出しながら書いていくだけです。 これだけで、気づいたときには、第1章は書き終わっています。 ただし、余りにもあからさまに「すごいでしょう」という自慢話だけだと、読む方があきれてしまいま す。 だから、単に自慢だけじゃなくて、「失敗談」も書きましょう。 つまり、 「私は、こんな失敗をして、たいへんに苦労した。」 「でも、いろいろと工夫や試行錯誤を続けて、ようやく成功した。」 という感じで書くと、読む人が勝手に「共感」してくれるのです。 だから私も、この第1章では、 「この電子書籍を出すときには、こんな失敗をした。」 「だけど、どうにか出すことができて、おかげでこんなにいいことがあった。」 9 そんな内容のことを、書いていきます。 皆さん、ぜひ「共感」してください。 ●【第1作】ニコチン・アンインストール・バイブル これが、私の処女作です。 http://makikomi.jp/nicoun/ 発売は 2010 年 10 月 22 日、「禁煙の日」でした。 なぜ 22 日が禁煙の日かというと、数字の2は白鳥(スワン)に似てるでしょ? それが2羽で、22=スワン吸わん。という意味だそうです。 では、なぜ発売日を「禁煙の日」にしたか。 それは、本書のテーマが「たった一日でタバコをやめる方法」だったからです。 ■私はこうしてタバコをやめた 私は、2009 年 11 月 8 日まで、20 年以上のキャリアを持つ「ニコチンおたく」……つまり「ヘビー納 税者」でした。 高校生から吸い始め、社会人になってからは、毎日欠かさずセブンスター2箱を灰にしていました。 もちろん、「禁煙」なんてするつもりは、さらさらありませんでした。 しかし、11 月 8 日に、ある女性から言われた「ひとこと」がきっかけで、その日を最後に一発でタバ コをやめてしまいました。 これには、私自身が一番ビックリしました。 しかし、後になっていろいろな人に話を聞いたり、本で調べたりして分かったのですが、「一発でタ バコをやめた」という人は、意外に多いのです。 それには、ちゃんとした医学的な根拠があって、実は禁煙専門の医師によると、タバコを少しずつ 減らしてやめる「減煙」というのが、一番つらくて効果がないそうです。 むしろ、「今日でやめる」と一気にスッパリとやめたほうがすんなりとやめられる、というのが、プロ の医師の常識なのです。 10 逆に言えば、タバコというのは、 「一発でやめないかぎり、一生やめられない」 ということです。 しかし、この「医学界の常識」が、なぜ日本ではほとんど知られていないのか? それは実は、ある巨大組織の陰謀なのですが、それについてはまた後で書きます。 とにかく、いくら「一発でやめた方がいい」と言ったところで、いざ「やめよう」と思っても、なかなか 踏ん切りがつかないところが、タバコのやっかいなところです。 そして、実際に一発でタバコをやめることに成功した人たちも、「なぜ」やめられたのか、自分でも 理由がよく分かっていませんし、うまく説明することもできません。 だから彼らは、 「タバコをやめるなんて、意志の問題だよ」 「気合いと根性だよ」 なんていう「精神論」を語るだけで終わってしまい、聞いてもあまり参考になりません。 しかし、私はこういうとき、 「なぜ、自分はタバコがやめられたのだろうか」 ということを、一人しつこく考え続けるのが好きな性格でした。 ■革命的禁煙法「ニコチン・アンインストール」 そもそも私は、「自分には絶対にタバコはやめられない」と思っていたくらいです。 それに、努力もガマンも嫌いだし、気合いも根性も嫌いです。 だけど、そんな私が、たった一日でタバコを完全に忘れることができたのです。 これは、もしかしたら、今までの「禁煙の常識」が間違っていたのではないだろうか? そもそも「禁煙」という言葉が、逆にタバコをやめにくくさせているのではないか? こんなことを、頭の中でモヤモヤと考え続けていたら、突然こんなフレーズが浮かんできたのです。 「ニコチンアプリを、アンインストールする」 これだ! と私は飛び起きました。 従来の「禁煙」という考え方では、タバコを「ガマン」することはできても、「完全にやめる」ことはで きないのです。 なぜなら「禁煙」という言葉には「タバコをガマンする」という意味はあっても、「やめる」という意味 はないからです。 そこで、こんなイメージをアタマの中に浮かべてみてはいかがでしょうか。 11 「ニコチン」というアプリを、自分の中のハードディスクから、アンインストールしてしまう。 ちょうど、パソコンやスマホの中から、使わない不要なアプリをアンインストールしてしまうように。 そうすれば、もう私たちの中には「ニコチン」というプログラムが存在しなくなるので、「タバコが吸い たい」という考えすら、浮かぶ理由がなくなるのではないか。 実際、私のタバコのやめ方はそんな感じで、 「本当に、自分はタバコを吸っていたのだろうか」 と、タバコの味はもちろん、煙の吸い込み方、火のつけ方、さらに買い方まで、きれいサッパリと 「忘れて」しまったのです。 この状態を表す言葉として、「ニコチン・アンインストール(ニコアン)」以上に、しっくりする言葉があ るでしょうか? ニコチン・アンインストール。 ニコアン。 我ながら「歴史に残る名フレーズだ」と思いました。 これを本にしたら、必ずベストセラーになるだろう、と。 何しろ、今まで私が読んできた「禁煙本」は、ぜんぜん面白くもおかしくもなかったし、読んでも本当 にタバコがやめられるような本は、ほとんどありませんでした。 それよりも、私が実際に体験した「ニコチン・アンインストール」を教えてあげれば、多くの人が一発 でタバコをやめられるはずです。 これは、禁煙界に「革命」を起こす大発見だ! 自分で興奮して、すっかりその気になった私は、まずはブログを書こうと思いました。 私自身が、高校時代から 20 年以上、タバコを吸い続けてきた実体験。 そして「ニコチン・アンインストール」という、新しい考え方と、その実践方法。 それらをブログに書いていれば、間違いなく出版社から「本にしませんか」というスカウトが来るは ずだ! そう思って、タバコをやめてから約1ヶ月、構成を練りに練って、2009 年の 12 月からブログを始め たのです。 タイトルは「ニコチン・アンインストール・マニュアル」です。 http://kitakazekozo082.blog69.fc2.com/ それと同時に、ちょうどその頃に流行り始めていた Twitter もスタートしました。 https://twitter.com/t_roppongi ブログの記事をアップしたら、twitter で拡散する。 その際に「ニコチン・アンインストール完了から、今日で○日目!」と付け加えることを、毎日徹底し ました。 これを3ヶ月間、休むことなく続けていたら、徐々に反応が出てきました。 12 (この「反応が出るまで」続けるのが成功への道なのですが、1ヶ月くらいで挫折してしまう人が多 いです) ブログや twitter を読んで、 「私もタバコがやめられました!」 という成功体験や、 「これは面白いですね。当院の患者さんに読ませていいですか」 と、プロのお医者さんからのコメントまで寄せられるようになったのです。 ■出版しませんか? そして、それからさらに3ヶ月後。ブログを始めて半年後。 ついに、ある大手メジャー出版社から、 「本にしませんか?」 というオファーが、舞い込んできたのです。 それが、2010 年の6月のことでした。 折しもその年、2010 年の 10 月には、たばこ税が大幅に値上げすることが決まっていました。 ニュースでも、毎日のように「タバコ値上がり」が報じられ、当時の日本はちょっとした「禁煙ブー ム」でした。 (ちなみに、それから3年目の来年 2013 年にも、おそらくまた値上げされるでしょう) だから、値上げ直前の9月に出版すれば、ブログや twitter の口コミだけでも、相当な部数が売れ るだろう。 うまくいけば、あの禁煙本の定番として有名な「禁煙セラピー」を脅かすほどのベストセラーになる でしょう。 と、その出版社の編集者に言われ、私もすっかりその気になりました。 これっていわゆる、印税生活? 僕って、文化人? もしかしたら、大好きな滝クリに、テレビでインタビューされるかもしれない……。 そんな夢を脳裏に描いていました。 もちろん、それだけではなく、私の考えた「ニコアン」というメソッドが普及することで、タバコがやめ られずに苦しんでいる人を救えるかもしれない。 中学生や高校生がタバコに手を出すのを、止められるかもしれない。 そういう社会的な意義も充分に感じながら、編集会議で「Go」が出るのを心待ちにしていました。 13 ところが結局、この話はお流れになってしまったのです。 編集者から、「残念ながら……」という電話がかかってきましたが、ボツの理由は教えてもらえませ んでした。 しかし、後になって考えてみると、その大手出版社は、書店のレジ脇で売っている「電子タバコ」を 出していました。 もしかすると、私の「ニコアン」は、それと競合する、と考えられたのかもしれません。 何しろ、ボツの連絡があったのが、8月です。 そこから、いくら急いでも、10 月の値上げ前どころか、2010 年のうちに出版することは、ほぼ不可 能です。 そんなこんなで考えると、もしかすると私の「ニコアン」という企画は、「電子タバコ」を売るために、 「潰された?」 と考えても、おかしくありませんでした。 実際、私はニコアンの中で、 「電子タバコなんてオモチャ、クソの役にも立たない」 と、はっきり書いていましたからね。 もしかしたら、その一文が、社長の逆鱗に触れたのかもしれません。 今となってはどうでもいいことですが、日本の出版社というのは、そのくらいの策略は平気でやると、 後になっていろいろな人から教わりました。 とにかく、この時の私は、いち早く気持ちを切り替えて、 「じゃあ、どっか他の出版社を当たろう」 と考えました。 そして、生まれて初めての「企画書持ち込み」や「郵送」をやってみたのです。 何しろ、日本では毎日毎日、何百冊という書籍が出版されており、出版社はいつもネタ切れ状態。 面白そうな本、売れそうな本だったら、向こうからアタマを下げて「出させてください」と言ってくる… …。 と、どこかで書かれているのを読みましたから、すぐに次が見つかるだろうと、高をくくっていたので す。 ■出版社の「自主規制」 ところが、ふたを開けてみれば、ほとんどの出版社からは「間に合ってます」「今回は」「残念なが ら」。 それから「当社では、持ち込みは受け付けていません」。 こんなつれない返事ばかりでした。 14 そのうち、ようやく1社だけが「話し合いしましょう」と言ってくれたので、東京まで出かけていきまし た。 正直、名前を聞いたこともないような小さな出版社だったのですが、ちゃんと販売実績もあり、対応 も丁寧だったので、私も手応えを感じていたのです。 しかし、何回か会って打ち合わせを重ねるうちに、最初は愛想がよかった編集者も、徐々に高飛 車な対応になってきました。 「出させてください」から「出してやる」みたいになってきて、イヤな感じだなと思っていました。 そしてある日、突然こう言われたのです。 「この部分は、削ってもらえませんか」 この部分とは……。 タバコを作っている会社である「日本たばこ産業」つまりJTと、JT を監督する省庁である「財務省」。 その「悪口」を書くのはやめてほしい、ということでした。 これは、私にとっては、受け入れることの出来ない提案でした。 なぜなら、JTと財務省が国民に仕掛けた「洗脳」の仕掛けこそが、タバコをやめられない最大の理 由だからです。 「タバコは心の句読点」とか「タバコは二十歳になってから」なんてスローガンや、「タバコはなかな かやめられない」という間違った常識を、国民に植え付けている「巨大な組織」とは、JT と財務省、そ してマスコミなのです。 その「真実」の部分を書かないようでは、そんじょそこらの「禁煙本」と同じになってしまい、読んで もタバコなんかやめられるわけがありません。 しかし、編集者の言い分は、 「将来、スポンサーになるかもしれないので……」 でした。つまり「自主規制」ということですね。 ここでもまた、本の「内容」よりも、「企業の論理」が優先されてしまったということです。 私は、別にそれを、悪いとは言いません。 出版社だって企業ですから、企業が企業の論理を振りかざすのは当然です。 ただ、だったら私は、そういう出版社からは出したくない、というだけです。 結局、今度は私のほうから、出版を白紙にしてもらいました。 「どこから出すんですか」としつこく聞かれましたが、もう私は、他の出版社を回る気はありません でした。 というのも、最初に声をかけてくれた大手出版社の人も、今回の出版社の人も、口を揃えてこう言 っていたことが、私の心に強く残っていたからです。 「もうこれからは、電子書籍の時代ですよ」 15 ■電子書籍の時代 もはや、自分たちのようなメジャー出版社から本を出す、ということによるメリットは、 「全国の本屋さんに置ける」 この、ただ一点のみだと。 つまり、メジャー出版すれば、確かに全国的に有名になり、「先生」と呼ばれるようになる。 ただし、それは「売れたら」「売れれば」の、タラレバの世界です。 実際、ある程度の本が売れて、ある程度有名になれるのは、本当にごく一部の作家だけで、それ こそ甲子園で優勝するくらいの確率です。 それ以外の人たちは、ただ「本を出しました」という、小さな「自己満足」しか得られず、そこが人生 のピークになってしまう場合も多いと。 だったら、このときの私のように、ブログでそこそこ有名になり、読者から「先生」と呼ばれるような 立場の人だったら、 (事実、当時の私は、全国のお医者さんからも「ニコアン家元」と呼ばれていました) 自分で電子書籍にして、好きな値段をつけて売ってしまうほうが、比べものにならないくらいメリット がありますよ。 と、出版社の社員が、口を揃えてそう言うのです。 「いまどき、メジャー出版なんかしても、うまみはないですよ」 これは、本当にその通りなんだろうな、と思いました。 ならば、と私も、考えを即座に切り替えたのです。 もう、メジャー出版なんか、相手にしてやらない。 自分で作って、自分で出す。 そっちのほうが手っ取り早いし、内容だって面白くできる。 正直、ブログを書き始めた私から見れば、本屋で売ってる禁煙本だのビジネス書なんて、どれを 読んでも同じような金太郎飴で、まったく面白いとは思えませんでした。 あれはやっぱり、編集会議やらで「トゲ」を抜かれて、カドを取られて、結局は無難でつまらないも のにされてしまうからでしょう。 だったら、いいですよ。自分自身で、納得のいくものを書いて、自分で出しますよ。 こうして私は、約1ヶ月で、今まで書いたブログの内容に大幅な加筆・修整を加えて、 「ニコチン・アンインストール・バイブル」 という本を書き上げたのです。 16 ■「自主出版」第 1 号 もちろん、完成させるずいぶん前から、ブログや twitter でもさんざん告知してきました。 そして、発売日当日の 10 月 22 日には、twitter で知り合った地元・足利市在住の雑誌モデル、坂 村かおるさんにお願いして、 「発売記念対談」 までやらせていただいたのです。 https://www.facebook.com/kaoru.sakamura これをきっかけに、かおるさんとは今でもお仕事でのお付き合いが続いていますが、当時のことを 思い出して、 「いきなり対談を申し込んで来るほうも来るほうだけど、受ける私も私ですね」 と、笑い話になります。 そのくらい、当時の私は(今でもですが)、思い立ったら止まらない行動力で動いていました。 なお、このときはまだ私自身、「電子書籍」の作り方を知らなかったので、いちばん最初は普通の 「紙の本」という体裁になりました。 原稿をプリントアウトして、地元の印刷屋に持って行き、印刷・製本してもらったのです。 当時の私は、本業として学習塾に勤めていて、教材用のテキストを作る仕事もしていたので、印刷 屋さんとは顔なじみだったのです。 とにかくこうして、私の「自主出版」第1号が完成したのです。 せっかく作ったのなら、どんどん売らなくちゃ、ということで、ブログや twitter で毎日宣伝しました。 「日本初! 24 時間でタバコがやめられる、ニコチン・アンインストール」 「これでやめられなかったら、もう諦めてください」 「タバコをやめたくない人は、決して読まないでください」 など、たくさんのセールス文章を書きました。 17 その甲斐あってか、ちょうど値上げ前に買いだめしておいたタバコのストックが切れる時期にぶつ かったせいか、おかげさまでこの本はけっこう売れました。 それまでに、ニコアンでタバコをやめられた人や、プロのお医者さんも応援してくれました。 さらに、マスコミへの売り込み(プレスリリース)の甲斐もあって、新聞、ラジオ、雑誌、テレビなどに 続けざまに出演しました。 「全国的」とは言えないまでも、やはりメディアに出るというのは大きいもので、私も一躍、「地元の 有名人」の一人になることができたのです。 あれから2年経った今でも、初対面の人から、 「ニコアンでタバコをやめました」 「新聞記事で読みました」 「テレビ見ました」 と、声をかけられることがあるくらいです。 確かに私は、メジャー出版じゃなくても、自分で本を出し、売り、有名になることができたのです。 もちろん今でも、もっと有名になりたい、いい条件だったらメジャー出版もしてみたい、と思っていま す。 しかしそれは、あくまでもご縁、運命、巡り合わせ。 変にメジャー出版にこだわって、棚からぼた餅が落ちてくるのを待っているくらいだったら、さっさと 自分で電子書籍を作ってしまったほうが、はるかにメリットがあります。 こうして私は、最初の一冊を世に出すことで、ずいぶんと多くのことを学ぶことができました。 それについての詳細は、また後の章で述べることにしましょう。 もちろん、皆さんの参考にもなるはずですよ。 ●【第2作】革命的 Facebook 講座 私が Facebook を本格的に始めたのは、2011 年の1月でした。 その理由は、前年の 10 月 22 日に出した「ニコチン・アンインストール・バイブル」を、もっともっとた くさんの人に読んでほしかったからです。 要するに、純然たる「ビジネス」を目的として、Facebook を始めたわけです。 ちょうど 2011 年の初めの頃は、日本でも Facebook が流行り始めていて、 「これからは Facebook の時代!」 「ビジネスやるなら Facebook!」 と、IT メディアで盛んに持て囃されていました。 18 Facebook を始めたが…… ■Facebook そこで私もさっそく、Facebook のアカウントを取りました。 そして、Facebook の「仕組み」をざっと観察した結果、 「これは、写真+動画つきの twitter だな」 と、当たりをつけました。 その頃の Facebook は、twitter と同じように、お友達の全ての投稿・言動が時系列に沿って、上か ら下までゾロっと並んでいたので、パッと見でそう感じたのです。 twitter と同じだとしたら、まずは「フォロワー」を増やすことがセオリーですよね。 Facebook でいえば、それは「お友達」に当たります。 自分の投稿を見てくれる人の母数が少なくては、何をやっても効果がありませんからね。 そう見当をつけた私は、さっそく片っ端から、Facebook で「お友達申請」を出していきました。 ところが、皆さんもご承知の通り、Facebook というのは「リアル友達以外のリクエストは、承認しち ゃダメ」というのがルールです。 そのルールを無視して、誰彼かまわずお友達リクエストを送ると、どういうことになるか。 Facebook 側から、「ダメですよ」と言われてしまうのです。 数日の間、お友達リクエストが出せなくなってしまいます(ここでは「謹慎処分」と呼びます)。 私も当初は、この謹慎処分を喰らいました。 知らない人に、片っ端からリクエストを出しても、承認してくれる人はせいぜい 10 人が限界です。 もっと増やそう、と思って、さらに片っ端からリクエストを出していたら、いきなり「2日間のリクエスト 停止」になってしまいました。 その謹慎が明けて、また何人かにおそるおそるリクエストを出すと、今度は4日間の謹慎。 その次は8日間、その次は 20 日間……と、どんどん刑期が長くなっていきます。 「なんだこりゃ?」と思いました。 これじゃ、いつまで経ってもフォロワー(お友達)の母数なんか増えないじゃないですか。 ネット上で、商品なりコンテンツなりを売ろうとする場合、まず真っ先に必要なのは「母数」です。 なるべく多くの人に、自分の存在をアピールしなければ、売上が上がるはずありません。 それなのに Facebook は、「知らない人を友達にしちゃダメ」といいます。 そんなこと言われたら、プロの作家や有名人ならともかく、私みたいに無名な一個人には、手の打 ちようがないですよね。 19 Facebook と「ニコアン」の相性 ■Facebook ただし、母数が少なくても、発信するコンテンツの内容が抜群に面白ければ、情報はクチコミで拡 散していきます。 だから私は、お友達がとりあえず 100 人ほどになったところで、「ニコチン・アンインストール」のコン テンツを少しずつ Facebook で流してみました。 ブログや twitter で、とてもウケのよかったコンテンツ、たとえば、 「俺は、タバコが体に良くないってくらい、承知で吸ってんだ! 俺のどこが悪いんだ!」 「頭が悪い」 「タバコとは、クラブ JT の悪女ホステス『ニコちん』のようなもので、いくら別れようとしても別れても らえず、一生お金を貢ぎ続ける」 「愛煙家 ニコチンおたくのなれの果て」 こんな感じで、ちょっと皮肉っぽい、ニコチンおたくだったら思わず立ち止まって、読んでしまうよう な内容の投稿です。 ところが、数少ない「お友達」に向けて、こういうコンテンツを流したところ、母数は少ないのに、クレ ームがやたらとたくさん来ました。 「大きなお世話だ」 「人の嗜好に文句つけるな」 「それはあなたの主観でしょう」 「タバコを吸う自由は法的に認められている」 など、まさに典型的な「ニコチンおたく」が言うようなクレームが殺到したのです。 もちろん、こういう反発が来ることは想定していましたし、本来なら「望むところ」なのです。 ブログでも twitter でも、ずいぶん多くのニコチンおたくから、突っかかられたり、噛みつかれたりし ました。 でも、そのたびに、逆にニコアンの「ファン」が増えていったのです。 ネットの世界で、多少の「なんくせ」をつけられるのは、それだけ注目されている証拠ですから、あ る意味喜ばしいことなのです。 「アンチ」が入るということは、それだけ「人気」もあるということです。アンチというのは、その人気 への「嫉妬」の現れなのですから。 20 と、そこまでは分かっていたつもりの私ですが、Facebook で、まだたかだか 100 人程度のお友達し かいないのに、いきなりたくさんの、しかもかなり攻撃的なクレームを言われるとは、思ってもいませ んでした。 これが twitter だったら、顔も名前も出していない人が多いので、文句が言いやすいのはわかりま す。 しかし Facebook では、顔出し・名前出し、さらに勤務先まで公開している人が多いのです。 そういう人が、私の投稿に対して、すごい剣幕で怒り、ののしってきたのです。 「ありゃりゃ、この人、大丈夫なのかなあ」と思いました。 実名・会社を出して、Facebook 上で罵詈雑言を浴びせるというのは、現実社会にたとえると、こう いうことです。 横腹に大きく、会社名が印刷された社用車を運転しながら、窓からツバを吐いたり、火の点いたタ バコを捨てたり、空き缶を捨てたりしているようなものです。 横断歩道のど真ん中に停車して、ガンガン大きな音で音楽をかけて、道を渡ろうとした人にクラク ションを鳴らして、 「気をつけろバカヤロー、死にてえのか!」 と怒鳴るようなものです。 通行人が、会社に文句の電話をかけてもおかしくありませんよね。 それと同じようなことをしている人が、Facebook にはたくさんいたので、自分が怒られたことより、 そっちのほうを心配してしまったのです。 そしてもう一つ、この件で私が思ったのは、 「いま、Facebook でニコアンのアピールをしても、かえって逆効果だな」 ということでした。 Facebook とニコアンは、「相性が悪いのではないか」と思ったのです。 また、Facebook をやっている人の中には、なぜか「ニコチンおたく」が多いような気もしました。 この状況だと、ニコアンの話をすればするほど、私は「迫害」されてしまいます。 これを解決するために私は、 「まず、もっともっとお友達の母数を増やし」 「自分自身のファンを増やしていく」 これが先決だな、と思ったのです。 いわば「急がば回れ」です。ちょっと私は、慌てすぎていたのかもしれません。 21 Facebook の「お友達」を増やそう ■Facebook こうして、スッパリと意識を切り替えた私は、 「よし! とにかく、お友達を増やして、上限の 5000 人にしよう」 と心に決めました。 その頃の Facebook は、まだ黎明期だったため、よっぽどの有名人でない限り、お友達 5000 人な んて「エベレスト登頂」くらい難しいことに見えたのです。 しかし私は、いろいろな実験、試行錯誤を繰り返し、 「どうすれば、謹慎を喰らわずにお友達を増やせるのか」 「どんな人にリクエストを送れば、すぐに承認されるのか」 などを研究・実践していました。 やがて、お友達リクエストをすればするほど、承認される人数も増え、「謹慎」も喰らわなくなる方法 を発見しました。 そしていつしか気がつけば、私は毎日毎日、一日に 100 人ずつの新しいお友達を増やすことがで きるようになっていたのです。 当時の Facebook で、そんな無謀な(そして、意味のない)ことに挑戦し、なおかつ成功していた日 本人は、たぶん私だけでしょう。 では、いったいどうすれば、お友達を一日に 100 人も増やすことができるのか? そのノウハウを、私は Facebook の「ノート」という機能に、連載しました。 Facebook は仕様がコロコロ変わるため、今ではこの「ノート」という機能が存在していることさえ知 らない人が多いでしょう。 ひとことで言えば「ブログのようなもの」です。 詳しくは後ほどご説明しますが、とにかく私はこの「ノート」に、お友達を増やすノウハウを毎日毎 日、連載しました。 しかも、 「今日のお友達は 3100 名。昨日は 3000 名でした。また今日も、100 人増やすことに成功しました」 と、リアルタイムのドキュメント形式で連載していたのです。 これは、書く方も面白いですが、読む方も面白いですよね。 結局、このノート連載が一気に大ブレイクし、私は一躍 Facebook での「時代の寵児」になったわけ です。 「Facebook でお友達を、一日 100 人増やした私の方法」 http://p.tl/yciY 22 と題したこの連載は、ノートをアップした瞬間から「いいね!」がつき、数分後にはたくさんのコメン トがつくほどの大人気でした。 現在の Facebook は、ちょっと可愛い写真や美味しそうな写真をアップしただけで、すぐに 300 とか 400 の「いいね!」がついてしまう「いいねインフレ」が続いていますが、一年半前の当時、 「どうすれば、短時間で大量のいいね!がもらえるか」 を徹底して追求し、実践し、結果を出していたのは、本当に当時の日本では、私くらいでした。 ■3ヶ月で全国7位へ 私はこの時期、たった1~2ヶ月の間で、Facebook の「カリスマ」とも言われる存在になってしまい ました。 まるで、全盛期の猿岩石や、とんねるずみたいな人気でした。 「ニコアン」のブログでは、約1年かけて積み上げてきた私のブランドを、Facebook はわずか数週 間で塗り替えてしまったのです。 間もなく、私を中心として生まれた「いいね!革命」というムーブメントは、当時の日本の Facebook を席捲し、燎原の火のごとく燃え広がりました。 その勢いを駆って立ち上げた Facebook ページ「いいね!革命家 六本木・D・辰也」も、何をやって も大喝采。 立ち上げから2ヶ月も経たないうちに、なんと日本全国の Facebook ページの中で「第7位」にまで 駆け上ってしまったのです。 いま振り返ってみると、あのときのブレイクは、本当に「異常」とも言えるほどでした。 しかし、ここまで特殊な体験をすれば、やっぱり「本にしようかな」「売れるんじゃないかな」という気 持ちが芽生えてきます。 そこである日、ウォールでぽつりと「本でも書こうかな」とつぶやいたところ、 「ぜひ、出してください!」 「必ず買います!」 「予約します!」 23 という声が殺到し、まだ書いてもいないのに、予約だけで 100 人を超えてしまったのです。 そこで私は、自分自身が Facebook を始めてからブレイクするまでの、数ヶ月間に体験したこと、 Facebook の楽しみ方、一日にお友達を 100 人増やすノウハウなどをすべて詰め込んで、 「革命的 Facebook 講座」 という電子書籍にまとめました。 http://makikomi.jp/kakumei/?page_id=14 この頃までには私も、前回に出した「ニコチン・アンインストール・バイブル」を電子書籍にする方法 を学んでいましたので、今回は紙の本ではなく、最初から電子書籍で発表することができました。 ■電子書籍は 5000 円でも売れる さらに「ニコアン」のときは、自分でも弱気な「500 円」という低料金をつけていましたが(その後、 2,000 円に改訂)、周りの人から「あまり安すぎると、かえって売れないよ」と忠告され、半信半疑で 5000 円という価格を設定しました。 しかし、それでも「安い!」「一万円でも買う」という声が殺到したのには驚きました。 確かに、今になって考えてみれば、一万円でも良かったかな、と反省しています。 というのも、当時も今も、Facebook を「楽しもう」「夢をかなえよう」という観点で書かれた本は、他 には一冊も存在していないからです。 どれもこれも「ビジネスに役立てよう」とか「就活に」とか「情報収集に」とか、「役に立つ」という観点 で書かれた本ばかり。 そのくせ、紹介されているのは、海外での成功事例とか、大企業とか、たまたま運良く成功した人 の事例などばかりで、結局は「役に立たない」本ばかりです。 そういう中、この「革命的 Facebook 講座」は、まさにタイトルの通り、 「まずは Facebook を楽しもう」 「お友達をガンガン増やそう」 「そして、夢をかなえよう」 という、誰も手をつけられなかった革命的な切り口で貫かれていて、それこそ「日本唯一」と言って もいい希少性があったからです。 24 ともあれ、この Facebook 関連本の第1作「革命的 Facebook 講座」は、5月1日(いいね!革メーデ ー)に発売されました。 正直、かなり売れました。 書いた私としても、まさかここまでブレイクし、お金が入ってくるとは、夢にも思わないほどの大騒ぎ でした。 その前に、一応は「ニコアン」で、マーケティング戦略らしきものを体験していましたが、やはりこの ときのブレイクには、「勢い」と「時の運」が大きく味方してくれたのだと思っています。 ■講演で日本全国へ そして、この電子書籍が売れたことで、私の人生にも大きな転機が訪れました。 日本各地から、リアルに「講演してほしい」「セミナーをやってほしい」という声が殺到したのです。 本を出すまでは、いくら「いいね!革命」というムーブメントが猛威を振るってはいても、しょせんは ネットの中のバーチャル世界。 道を歩いていても、誰も私が「全国7位」の人間だなんて気がつきません。 しかし、電子書籍という「形」のあるものを世に出したことで、私の活躍をリアルタイムで知らない人 にも、認知されるようになったのでしょう。 お陰様で、浦和、名古屋、博多、静岡など、各地方で講演のお呼びがかかったのです。 私はもともと、塾の先生をやっており、本当は文章やブログを書くよりも、人前でがーんとトークを かますほうが得意、というか「専門家」なのです。 しかも、田舎の小学生や中学生という、人類史上もっとも凶暴で反抗的な連中を前に、まるで猛獣 の調教師なみのテンションで授業をしていた私から見れば、他の Facebook のセミナーをやっている センセイのお話なんて、とてもお金の取れる代物じゃない、と思っていました。 (実際に見にいったわけではありませんが、Youtube などで流れる動画を見れば分かります。教室 の空気が「つまらない」という色をしています) もちろん、そういうセンセイのお話の内容じたいは、ネットの素人に近い私に比べれば、ちゃんとデ ータや実績に裏打ちされた、素晴らしいものなのでしょう。 が、どんなに素晴らしい内容であろうと、それを教えるセンセイが「つまらない」教え方をすれば、 聞いている方が寝るだけで、頭には入りません。 あの、運転免許の更新のときに聞かされる講習を思い出してください。あれを聞いて、「なるほ ど!」「わかった!」「これから気をつけよう!」なんて思う人は存在しないでしょう。 それと同じように、多くのセミナーは、講師はひたすらパワーポイントの画面を見て、生徒のほうは ほとんど見ず、声はボソボソ、なにより「ギャグ」の一つも言わない。 こういう人たちと、大手学習塾で「人気講師ナンバーワン」の座に輝いた私とでは、まず人を惹きつ ける「オーラ」からして違うのです。 25 私は、そもそもニコアンを出したときも、 「将来は、これをネタに全国を講演で回りたい」 と思っていました。 全国からリクエストが殺到するような人気講師になりたい、いや「なれるだろう」と思っていました。 その夢が、「革命的 Facebook 講座」という電子書籍を発売することで、意外なところから実現して しまったのでした。 つまり、「電子書籍」なり「紙の本」なりで、自分だけの「コンテンツ」を形にして、商品として販売す ることで、自分の信頼性=ブランド力が高まり、仕事を頼む人が出てくる、ということなのです。 こんなやり方があるのなら、もう時間をかけて出版社を回って、出るか出ないかも分からない、売 れるか売れないかも分からない「紙の本」を出すことにこだわらず、さっさと「電子書籍」を作って、自 分で出してしまったほうが早い、ということが分かりました。 ■電子書籍は、ギャラ代わりにもなる とにかく、こうして私は、いきなり名古屋や博多、東京で講演をする「プロの講師センセイ」になって しまったのです。 しかし、そうなるとプロとして気になるのは、やっぱり「ギャラ」の部分です。 初めのうちは、呼んでもらえるだけで嬉しくて、ただ現地に行って、しゃべって、セミナー料をもらっ て、懇親会で地元の美味いものを食べて帰ってくる、だけでも満足していました。 しかし、実は参加者からもらうセミナー料だけだと、正直言って交通・宿泊費でトントン、悪くすれば 赤字になってしまうのです。 しかし、そんなときに、1冊 5000 円の電子書籍「革命的 Facebook 講座」を、CDに焼いたものを持 って行き、 「今日、いま勝ってくれた人にだけ、サインしますよ」 なんて懇親会でアピールすれば、酔った勢いでけっこう売れてしまいます。 そうすれば、あっという間に数万円が手元に残るので、鈍行で帰るところを新幹線で帰ろう、という こともできるわけです。 買ってもらった人には申し訳ないですが、正直言って「電子書籍って、儲かるなあ」とつくづく思い ました。 これがもし、出版社から出した紙の本だったら、重たい思いをして 10 冊持って行って、全部売れて もせいぜい1~2万円です。 しかも、そこから自分の手元に残る「粗利」は1割程度なのですから、電車内で食べる駅弁代くら いにしかなりません。 その点、電子書籍は、CDに焼いてもせいぜい1枚のコストは 200 円弱。売れればほとんどが利益 です。 これを知ってしまうと、もう紙の本なんて、いまさらバカバカしくて出せない、と思いましたね。 26 ということで、この頃から私は「出版社への売り込み」なんて選択肢は、キレイさっぱり自分の中か ら削除してしまいました。 いざとなれば、自分で電子書籍を作って、Facebook で売ればいいのですから。 ■もう「出版社」はいらない ところが面白いもので、こっちが「紙の本は出さない」と決めたときに限って、出版社のほうからア プローチしてくるものです。 「ぜひ、うちで本を出しませんか」と声をかけてきたのは、もともと Facebook のお友達だった、ある 出版社の社長さんでした。 ちょっと前の私だったら、ここで「ぜひ!」と飛びついていたかもしれませんが、今では自分の好き なときに、好きな内容の電子書籍を出せるということを知ってしまいました。 しかも、「5000 円」なんて値段をつけても、ちゃんと買ってくれるファンがいるのです。 ですから、もはや「出版社を通じて紙の本を出す」ということ自体に、当時の私は興味を失っていま した。 ということで、 「検討します。」 という「断り」の文句を入れたのですが、また数日後に「検討してもらえましたか?」とメッセージ。 その後も、何度もアプローチしてくるので、「まあ、そこまで言うなら」という気になり、話を進めてみ ました。 が、やっぱり、結局、このお話もお流れです。 私が思い描く「こんな本を出したい」と、出版社が求める「こんな本を売りたい」との間には、広くて 深い川がある、ということを痛感しました。 つくづく私は、メジャー出版社から「一般大衆向け」の本を出す、なんてことには、向いていないと 言うことがわかりました。 どちらかというと、ちょっとマニアックな、ごく一部の人から熱狂的に支持される、そういうタイプの 作家なのです。 しかしこのとき、出版社の社長さんが「感情的」になってしまったことで話がこじれ、私から断られた ことを逆恨みされ、飛ぶ鳥を落とす勢いだった当時の私に対する「一大バッシング大会」が始まった のですが、それはまた後で詳しく書きます。 ともかく、この一件にほとほと懲りた私は、以来一度も出版社にアプローチもしていなければ、アプ ローチに応えたこともありません。 あくまでも、電子書籍を自分が書きたいときに書き、出したいと きに自分で出す、というスタンスを貫いています。 27 今となっては、このスタイルでよかった、と思っています。 いまや「出版社が出す紙の本」なんて、読者はともかく、作家にとっては、何の価値も魅力も感じら れない時代です。 もはや紙の本とは、全国の本屋さんに「一瞬」ばらまかれる、分厚い名刺みたいなものです。 いずれ、多くの作家さんや作家志望者たちが、雪崩を打って電子書籍市場に移動してくるでしょう。 というか、もう遅かれ早かれ、「紙の本の市場」はいまの数分の1まで縮小し、電子書籍市場に取 って代わられることは確実なのですから。 そんなときに備え、今から Facebook の中においては、 「電子書籍なら、六本木辰也」 というくらいの知名度とブランドをいち早く築けている、ということは、これから計り知れないメリット となるでしょう。 ■日本全国「秘書」計画 2011 年8月。 日本の Facebook に「革命」を起こし、多くのユーザーを巻き込んだ「いいね!革命」というムーブメ ントも、そろそろ「終わコン(終わったコンテンツ)」化しようとしていました。 そして、それまで飛ぶ鳥を落とす勢いで栄華を極めていた私にも、日本人特有の「バッシング」が 始まったのです。 もう、あれから一年以上も経っていますから、そろそろ時効でしょう。 当時の私は、完全に沈黙を守っていましたが、今なら詳しく書いちゃってもいいかな。 私が「いわれなきバッシング」を受けることになったきっかけは、その夏から始めた新たな企画です。 日本全国、47 都道府県に、私の「美人秘書」を置こう、という、誰が見ても「冗談」とわかる企画でし た。 そもそも、当時の私のファンには、圧倒的に女性が多く、またとびきりの「美しい人」が多かったの です。 そして、当時の私には、Facebook で「日本を活性化させよう」という思いがありました。 Facebook でデビューしてから数ヶ月の間に、「日本一」と言えるほどの巨大なイベントを何度も起こ してきた私の目に、当時の Facebook という SNS は、どう映っていたか。 まさに「全世界規模の、井戸端会議」に見えました。 つまり、女性が井戸端や、会社の休憩室に集まって、思ったことをワイワイくっちゃべる。 その規模がどんどん大きくなっていき、クチコミが日本全国に広がり、一つの話題が一夜にして全 国区になる。 そういう事例を、いくつも見てきたし、自分からも仕掛けてきました。 28 その経験から、Facebook で何かを興そうと思うならば、まずは「女性」を動かさなければならない、 ということが、誰よりも私には分かっていました。 その手段の一つとして私が考えたのが、この「秘書計画」だったのです。 全都道府県に、その県の「代表」の女性を配置し、大いにお国自慢してもらう。 それをまた、クチコミで増幅し合い、お互いに褒め合い、元気に明るく広めていく。 すると、女性が元気なところには男性も集まる、というのが世の常ですから、だんだんと賑わいが 生まれてくる。 さらに、その女性がとびきりの美人なら、美人に憧れる若い女性も入ってきて、もっともっと輪が大 きくなる。 これを繰り返すことで、日本全体が明るく、元気になるはず……。 と、こういう構想で始めたわけです。 男性だとどうしても、体面とか、嫉妬とか、メンツとか、意地とか、そういうつまらないものが先立つ ので、フットワークが遅いですからね。 ということで私は、「日本全国 六本木辰也の美人秘書、公募!」という企画をブチ挙げ、実際に 着々と美人を秘書にしていったのです。 先ほど紹介した、モデルの坂村かおるさんも、栃木県秘書になってもらいました。 もちろん、秘書と言ったって、全てはシャレです。 別に仕事があるわけじゃなく、給料を出すわけではありません。 ただ、私が沖縄に行くとしたら、沖縄秘書に「今度、行くからね~」と伝える。 すると彼女が、「六本木さんが来ますよ!」とシェアしてくれる。 まあ、その程度の仕事です。 ■一大「バッシング」大会の始まり ところが、この企画に、世の男性の嫉妬、やっかみ、怨嗟が集中しました。 この「全国美人秘書計画」を潰そう、そしてあわよくば、調子に乗ってる私も潰そう、という組織が 結成されたのです。 とは言っても、私に直接、文句を言ってくるような勇気のある人はいませんし、いても私が相手にし ません。 そこで彼らは卑劣にも、秘書になった女性たちに、 「アイツはひどいヤツだよ」 「つき合っちゃいけないよ」 と、裏から誹謗中傷を吹き込んでくれたのです。 いつの時代でも、嫉妬に駆られたセコイ男のやることは同じですね。 その結果、何名かは、秘書になったけど「やっぱり辞退します」という女性もいました。 29 もちろん一方では、 「変なこと言ってきた人がいましたけど、無視しました」 という気丈な女性も多くいましたよ。 しかし、私へのバッシングは、その後さらに輪をかけてひどくなっていったのです。 そもそも日本人というのは、「マス・ヒステリー」に感染しやすい国民です。 その中でも特に、Facebook をやっている人たちは「素直でいい子」が多いので、テレビや新聞が流 す情報を「真実」だと思って疑いもしません。 だから、テレビが「いい人」だと報じれば応援するし、「美味しい」と言えば食べるし、「悪い人」と報 じれば悪口を言うし、報じなくなったら忘れる。 そして、そういう「周りの人」の反応を見ながら、みんなが騒げば一緒に騒ぐし、みんなが忘れれば 一緒に忘れる。 古い例ですが、昔「一杯のかけそば」という話が大流行し、読んだ人がみんな、感動して大泣きし ました。 ところがその後、この本の作者が、学歴詐称だか、詐欺だかをしていた、という話が報道されると、 今度は国民全員が怒り狂いました。 そんな怒れる読者の一人が、テレビでこんなことを叫んでいました。 「流した涙を返せ!」 そんなもん、作者の行いと作品の内容は関係ないんだから、読んで感動したなら、そのままにして おけばいいのに。 でも、これが典型的な日本人なんですよね。 また別の例ですが、「裕木奈江」という女優がいました。 ドラマで人気だったのですが、いつの頃からか、「男にこびてる」「ぶりっこしてる」なんていう理由で、 女性誌やワイドショーを中心に、とんでもないバッシングを浴びることになりました。 本人は、何もやっていないのに。 ■メディアとは「巨大ないじめ装置」 こういう騒ぎを見ると、日本人というのは、大人数で弱いものをいじめるのが「大好き」な国民だと いうことがわかります。 小学校や中学校で「いじめ」が問題になっていますが、もともと日本人社会は、上から下までまん べんなく「いじめ」で成り立っているようなものです。 会社でもいじめ、社会でもいじめ、仕事でもいじめ、家庭内でもいじめ。 日本人が3人以上集まれば、そこに「いじめ」が生まれるのです。 だから、「学校からいじめをなくそう」なんていうのは、「日本人をやめよう」と同じくらい、不可能な ことなのです。 30 私はすでに、中学生~高校生の頃から、 「メディアというのは、巨大ないじめっ子」 だという認識をして、ほとんどテレビも見ずに過ごしていましたから、何か大きな報道があれば、必 ず「誰が、誰をいじめているのか」という視点で見るようになってしまいました。 もちろん、今でもそうです。 そして、この「いじめ」の構造は、ネットでも同じ、twitter でも同じ、Facebook でもまったく同じなの です。 それが分かっていたので、よりによってこの私自身が、Facebook 内で大々的に「ネガティブ・キャン ペーン」を張られ、大勢の人から「いわれなき」バッシングを受けるようになっても、 「ほほう、なるほど。こんな感じで、デマってのは広がっていくのか」 と、とても冷静に見ることができたのです。 いや~、それにしても、ここから起こった「大バッシング大会」は、いま振り返っても、実に面白い体 験でした。 何しろ、毎日 Facebook を開くたびに、「六本木辰也」の悪口を、誰かが言っているのです。 誹謗中傷、憶測、デマ、あることないことが、ニュースフィードに流れてくるのです。 想像できますか? そのときの、私の気持ち。 「いや~参ったなあ、俺も有名になっちゃったなあ」 これが、そのときの偽らざる気持ちでした。 「そんなに騒がれたら、照れちゃうよ」 と、ただ私は、ニヤニヤしていたのです。 どうせ、人の噂は 75 日。 こんな騒ぎも、あっという間に沈静化するに決まっているのですから。 ■バッシング大会の「真相」 もう少し詳しく、このバッシング大会の「真相」をお話ししましょう。 皆さんも将来、有名になるにつれ、同じような事態に見舞われるかもしれませんが、そんなことは 全く心配ない、ということを分かっていただくためです。 ことの起こりは、例の「全国美人秘書計画」でした。 ここで、ある一人の美人が、私の秘書に立候補しました。 その女性に対し、 「そんなバカなことはやめなさい」 31 と、大きなお世話の横やりを入れたのが、静岡県を代表する地方新聞社の、かなり地位のあるベ テランの新聞記者さんだったのです。 たかが一地方紙とは言っても、日本最大の部数を誇っているだけあって、その記者のプライドの 高さと勘違いぶりは、朝読毎・日経産経と比べても、決して遜色ありません。 人に対する上から目線の態度、高慢なものの言い方も、中央官僚にも匹敵するほどでした。 そんな「報道」という権力(暴力)を持った現職の新聞記者が、Facebook の中では有名人とはいえ、 何の権力もバックも持たない一個人の私を、徹底的に報道攻撃してくれたのです。 私の実名を挙げ、何の根拠も証拠もない捏造・事実の歪曲・人権無視の誹謗中傷が、彼の Facebook「ノート」とブログで再三に渡って展開されました。 私はつくづく、「男の嫉妬」とは恐ろしいものだと思いました。 (今でも「いいね!革命」で検索すると、このときの中傷記事が上位表示されます。ぜひお読みくだ さい) なお、かなりあとで判明したことですが、この人、新聞社を定年退職したあと、自分でも Facebook の本を出版したようです。 そうか、私は目の上のタンコブでもあったのですね。 そして、なによりも恐ろしく、そして面白かったのが、この記者から私には、「取材」はおろか、何の 質問も、事実確認も、いや、まともな「挨拶」さえ、ただの一度もなかったことです。 なにしろ、私に対する「初めてのコメント」の内容が、これですからね。 「おい、六本木さん、お互い友達になろうよ。俺から申請するぜ。」 私も長い間 Facebook をやってきましたが、いまだかつて、ここまで無礼な人間は、見たことがあり ません。 いや、長い間生きてきて、こういう勘違い人間がこの世に存在するんだ、ということを知って、ビック リしました。 これが、静岡県を代表する地方新聞の、ベテラン記者様の人間性ですよ。まあ、今は退職して一 般人になったようですから、実名を出すことは控えます。私は実名でやられましたけど、同類にはな りたくないので。 32 まさに、現代のマスコミ報道の、最悪の問題点を具現化しているような取材姿勢です。そりゃ、橋 下市長も怒るわけです。 こういう人の書いた記事ですから、当事者である私が注意深く読めば、 「彼は、こう思っているに違いない」 「……とでも言いたげに」 「こうでなければおかしい」 などと、すべてが憶測・想像・決めつけ・でっち上げということがすぐ分かるのです。 ここまで来ると、捏造とかウソというレベルではなく、 「事実を元にしたフィクション」いや、年寄りの妄想ファンタジーと言ってもいいでしょう。 そのくせ、私のことを憎む人、嫌う人、恨む人たちにはわざわざ会って、詳しく話を聞いているので す。 たとえばその一人は、私の前作「革命的 Facebook 講座」を出版しようと近づいてきて、けっきょく話 がこじれて、出版を見送った名古屋の出版社の社長。 この人が、「ジャーナリスト」を自称しつつ、私がいかに自分勝手な人間かを、さんざん騒いでくれ たのです。 確かに、私との出版話は決裂しましたが、それって通常のビジネスとしては、よくあることじゃない ですか? それを、片方の当事者が、腹いせに相手の実名を挙げて公の場で「悪口」を言うことが、果たして 「ジャーナリズム」なのか。 いや、どうやらご当人は、まさに「正義」と思ってそういうことをやっているようでした。 そして、そういう人だからこそ、やたらと威張り腐っている静岡県の地方新聞の記者に、しっぽを振 ってすり寄っていったのでしょう。 しかし私は、この二人からの個人攻撃に対し、いっさい反論せず、ただニヤニヤと経緯を観察して いました。 ■バッシング大会の「その後」 どうせ、こんな趣味の悪い悪質な報道フィーバーも、1ヶ月もすれば沈静化するからです。 その頃には、私に対する評価は、放っておけばやがて回復しています。 ヘタに反論しないで、自分の信念に基づいて投稿・行動をしていれば、「分かる人」には分かりま すから。 つまり私は、このバッシングによって、逆に「株」が上がったわけです。 33 ところが、このバッシング大会で、私に対する暴言・悪口を吐いた人たちは、確実に自分の「ブラン ド」を悪化させました。 あれから、約一年経った今になってみると、この当時に私のバッシングの急先鋒に立っていた人 たちは、例外なく「没落」しています。 ある日を境に Facebook も更新が止まったまま、今はまったく消息不明、行方不明になっている人 もいます。 同様に、他の人の尻馬に乗って、調子こいて私の悪口を言っていた人たちも、必ず他のお友達か ら削除されたり、ブロックされたりして、見る影もなく孤立しています。 お友達も増えず、「いいね!」もつかず、ただひっそりと、数少ない仲間内だけで、相変わらず私の 悪口を言って憂さを晴らし、ますます友達を減らす悪循環に陥っているようです。 そりゃそうですよ、Facebook というのは、ポジティブな交流の場なのですから。 醜い人間性をアピールしてしまった結果、SNS でもっとも大事な「信頼」を失ってしまったのです。 これが、Facebook や twitter など、SNS の、真に恐ろしいところです。 情報漏洩だの、プライバシー流出だの、そんなことはもう「当たり前」で、いまさらビビることではあ りません。 Facebook をやっていて、いちばん怖いのは、その人の「信頼」=ブランドを落としてしまうことなの です。 なにしろ、こういう人たちの中には、日本郵政の現職社員もいました。 その人などは、驚くべきことに、私が個人的に他の人に送った私信を、Facebook 上で公開したり、 他の人にコピーを送ったりしていたのです。 「仕事・日本郵政」とプロフィールに書いたまま。 「情報漏洩」や「守秘義務」という言葉があることを、よっぽど教えてあげようかと思いました。 この一件だけでも、日本郵政という組織が、上から下まで腐りきっているということが、よくわかりま したね。 そして、これら一連の、常軌を逸した狂気のバッシング騒動を主導・先導した人物が、 「現役の新聞記者」 「出版社の社長」 であったという事実が、まさに現代のマスコミ、メディア、ジャーナリズムの終焉を意味していました。 「やっぱり、日本の新聞と出版社は、終わってるな」と確信することができました。 そしていまや、「新聞記者、偉いなあ」「出版社、すごいなあ」なんて思う必要はまったくない、という ことがはっきりとわかり、逆に嬉しくなったものです。 しかし世の中には、「新聞記者様」の言うことはすべて真実、と思っている人も、まだまだかなりい るのです。 34 そういう人たちにとって、そして私を憎んでいる人たちにとっては、この「記者様」、そして「自称」ジ ャーナリストによる人権攻撃は、バッシングという炎に、さらに油を注ぐことになりました。 こうして私は、小沢一郎か鈴木宗男か、ホリエモンもかくやというほどの「大悪党」に出世したので す。 結局、この騒動によって、それまで私の「ファン」として、周りに集まっていた人たちの9割は、あっ と言う間に離れていきました。 中には、一年経った今でも、未だに(なぜか)私のことを恨みに思い、わざわざグループを作ってま で、悪口を言って憂さを晴らしている人たちもいます。 よっぽど、他にやることがないとしか思えません。 それにしても不思議なのは、彼らは延々と私の悪口は言うくせに、私がつけてあげた「名前」とか 「肩書き」は、いつまでも後生大事に使い続けていることです。 普通だったら、嫌いな人からもらったものは、すべて捨てるか、返すかしてから、改めて悪口を言う のが人間としての筋ではないでしょうか。 ところがそういう人たちは、私の悪口は言うくせに、私がつけた「ネーミング」は気に入っているよう です。 つまり私は、「人間性」は最悪ですが、「才能」は認められているということです。 「才能がないけど、いい人」と、「イヤな奴だけど、才能はある」。 このどちらかと言われれば、「才能あるイヤな奴」になりたい私としては、これは実に喜ばしい現象 です。 まあしかし、このばかげた騒動によって、日本の「報道」と「世論」が作られていく過程を、自分の身 を持って知ることができました。 これだけでも、Facebook をやっていてよかったと思えますね。 ●第3作 「夢をかなえるノート塾」 2011 年8月頃の私は、こういう状況の中にいました。 さすがに「人生すべてネタ(ライフスタイル・イズ・コンテンツ)」の私とはいえ、ここまで集中的に人 格攻撃をされたり、信頼していた人たちが裏で手を結んでいたことが分かったりすると、多少は気持 ちが凹むこともありました。 が、かといって「うつ」になんかは絶対にならないところが、不真面目でいい加減で脳天気で適当 な、私のいいところでもあり、悪いところでもあります。 そんなことより、この当時の私は、とにかく善意であろうと、悪意であろうと、あっという間に「増幅」 してしまう Facebook の「パワー」に、改めて驚嘆していました。 35 そして、私はこの半年で、Facebook のユーザーを「巻き込む」方法については、かなり熟知してい ましたので、 「これなら、本当に Facebook で日本を変えられるかも」 「いや、本当に変えてみせる!」 と決意したのです。 信念があれば、人間は強くなります。 信念がある人は、人の悪口なんか言ってるヒマはないし、言われても気にしません。 信念さえあれば、どんなバッシングだろうと堪えられるし、目標さえあれば、発言や行動がブレるこ ともないのです。 こうして私は、Facebook 上で荒れ狂うバッシングを横目に見つつ、第3作目の電子書籍「夢をかな えるノート塾」を完成させたのです。 http://makikomi.jp/note/ Facebook 関連本としては、2冊目。 Facebook の「ノート」活用法について、徹底的に解説した本です。 ■「ノート」という機能を徹底活用 先ほどから何度も、新聞記者や出版社の社長から、私が誹謗中傷されたという話が出てきました が、その「媒体」としてもっとも多く使われたのが、Facebook の「ノート」という機能でした。 彼らの他にも、多くの「もとファン」が、この「ノート」に、私のやった悪行の分析や、私との決別宣言 などを書いてくれました。 このように Facebook の「ノート」というのは、非常に使い勝手がよく、自分の意見や主張を表明す るのに最適な機能なのです。 ところが、こういった「ノート」の使い方・活用法を、彼らに教えたのは、他ならぬ私でした。 Facebook は、見た目をコロコロと変えるため、今では「ノート」という機能を見たことがない、存在す ら知らない、という人も多いでしょう。 私が Facebook を始めた頃でも、それは似たようなもので、この機能をちゃんと使いこなしている人 は、ほとんどいませんでした。 36 もちろん、そこらの本屋に売ってるような Facebook マニュアル本にも、ネットで手軽に読めるマニュ アルサイトにも、この「ノート」に関する記述は、ほとんど存在しませんでした。 ところが、他ならぬこの私が、黎明期の Facebook において「革命児・風雲児」とまでいわれるよう になった理由は、たった一つ。 「ノート」を、見事に上手に使いこなしたから。この一点に尽きます。 Facebook で、お友達を一日に 100 人増やすノウハウを見つけ、それを「ノート」に連載した。 ここから、私がブレイクしたのです。 一つのノートをアップすることで、多くの人が「いいね!」やコメント、シェアをすることで、そのノート に込められた情報やメッセージ、なによりも書き手の「思い」が増幅し、拡散していく。 一つのノートをアップして寝たら、翌日にはそのノートが数十人にシェアされ、ちょっとした社会現 象を起こしていた。 こんなことは、ざらにありました。 そのくらい、Facebook の「ノート」には、パワーがあるのです。 当時、他の Facebook ユーザーの誰よりもたくさんのノートを書いた私は、このことを誰よりも実感し ていました。 そして、かつて塾の先生もやっていた私は、 「こんなに楽しい機能があるなら、みんなにも教えてあげよう」 と思い、そして始めたのが「ノート王決定戦」という企画です。 ま、要するに「作文道場」です。 私のファンやお友達にも、ノートを書くことを勧め、ノートが書けたら、私に提出してもらう。 こうして毎日、3~7人ほど提出されるノートの中から、私が独断と偏見で、その日の「ノート王」を 選び、誉めてあげる。 これは、私が塾の先生時代、作文が嫌いな小学生を手なずけていたのと同じ手法ですが、 Facebook で大人相手にやってみたところ、思った以上に大好評だったわけです。 この企画によって、たくさんの人が、Facebook の「ノート」の使い方を覚えました。 そして、私から「ノート王」の称号をもらうことで、一夜にして「名誉」と、たくさんのお友達リクエスト を得ることができました。 皆さん、子供の頃は作文なんて大嫌いだったくせに、いつの間にかノートを書くことが大好きになり、 この「ノート王決定戦」には、たくさんの応募がありました。 誰もが一生懸命、自分の考えや主張をノートに書き、「今度こそ!」と私に提出してきました。 やっとノート王がもらえた嬉しさに、声を上げて泣く男性までいたくらいです。 中には何人か、「この人には、才能ないな」と思った人もいましたが、あまりにノート王の称号が欲 しそうだったので、お情けであげた人までいました。 そのくらい、私の指導と、モチベーションの与え方、人を巻き込む手練手管が上手だったということ です。 37 これ以降、彼らにとって Facebook のノートとは、多くのマニュアル本に書いてあるような「ブログの ようなもの」ではなく、「自分を表現するもの」として位置づけられました。 自分の考えを、夢を、野望を、多くの人に宣言したいとき。 自分の過去を振り返り、たなおろしすることで、新しい人生に踏み出したいとき。 彼らは「ノート」に書き、アップしました。 そのノートを読んで、多くの人が共感し、仲良くなりました。 「Facebook のノートに書いた夢は、必ずかなう」 「本当に夢が叶った!」 という人も現れました。 ■武器を配り、配った武器で撃たれる こういう空気を、ゼロから創り出したのが、実は私だったのです。 自分の考えをノートに書くことで、自分の周囲がポジティブに好転していき、夢の実現に近づいて いく……。 今までの社会の仕組みでは、考えられないような、まさに「革命的」な状況を作り、そこにたくさん の人を巻き込んだのが、じつはこの私だったのです。 しかし。 私がそうやって、みんなに渡した「ポジティブな武器」が、逆に私に向けられたのです。 しかも、あからさまな「悪意」を込めて。 私は、自分が作って配った武器によって、それまでの仲間から、一斉射撃で撃たれました。 まるで、自分が作った国民新党から追放された、亀井静香のように。 まるで、自分がスカウトした人間によって、アップルを追放されたスティーブ・ジョブズのように。 先駆者、革命家にはありがちな「裏切り」話ですが、それを自分が体験するとは思いませんでした。 この後も私には、 「有名にしてやった後に、悪く言われた」 「いいことを教えてあげたら、悪用された」 というようなことが続きます。 私と「方向性の違い」で決別したあとも、陰で私の悪口をさんざん言い触らしているわりには、私が 考えた「ネーミング」は使い続けている。 または、私が主催するイベントに、こそこそと潜り込んで、利を得ようとしている。 そういう人が、非常に多いのが面白いですね。 そうなる原因としては、私の人格の未熟さも、もちろん自覚しています。 しかし、よく考えてみると、才能のある人、新しいことを考えて実行する人ってのは、たいがい「人 格」には問題がありますよね。 38 あのスティーブ・ジョブズにしても、立川談志にしても、他の歴史上の偉人にしても、今だから「いい 人だった、すごかった」と言われていますが、生きていたときはロクなもんじゃなかったはずですよ。 坂本竜馬だって、結局は暗殺されたわけですから、「あの野郎、殺してやりてえ」という人は、数限 りなくいたはずです。 まあ、私がジョブズや竜馬と同じ、と言いたいわけですが、それはおいといて。 とにかく私は、たとえ自分が後ろから撃たれようとも、「ノート」の威力を多くの人に教えたいと思っ たのです。 ■生きていくためには「文章力」が必要 特に、いまはこういう時代です。 会社や組織にしがみついていれば、一生なんとかなる、という時代ではありません。 誰もが、自分の「価値」を見つけ、それを磨き上げ、売っていくしかありません。 そのために、最低限必要なものが「文章力」なのです。 文章で、自分の考え、つまり自分の価値を伝えることができなければ、誰も振り向いてくれないの です。 こういう私の「メッセージ」を込めて、3冊目の電子書籍が完成しました。 それが「夢をかなえるノート塾」なのです。 おそらく世界中を探しても、Facebook の「ノート」だけについて書かれた本は、絶対に存在しないで しょう。 ましてや、考え方が硬直した現在の日本の出版社からなど、絶対に出すことはできないでしょう。 だけど実際に、電子書籍だったら、自分の書きたいことを書いて、いつでも好きなときに販売する ことができるのです。 ジャーナリズム気取りの出版社の、変な経営者や編集者に、ヘコヘコする必要もないのです。 だから私は、ノートを書いて、電子書籍にまとめることを、皆さんに勧めているのです。 ■日本を「元気」にするために こうして私は、日本全国を敵に回したようなバッシングを受けながら、日本を「元気にしたい」という 一心で、この本を書き始めたのです。 内容は、 ・ Facebook の「ノート」の機能説明 ・ノートの使い方マニュアル ・読んでもらえるノートの書き方 39 ・タイトルのつけ方 ・夢をかなえたノートの実例 など、実践的なノウハウ満載にしました。 さらにそれだけではなく、私自身の国語教師歴を活かして、「誰でも書ける作文フォーマット」まで 詰め込みました。 結局のところ、いくら「ノート」や電子書籍を書きたいと言っても、その基本となるのは「作文力」です。 中学生程度の作文が書けない人に、長いノートや電子書籍は書けません。 しかし、日本人の多くは(おそらく、皆さんも)作文に苦手意識を持っているでしょう。 その原因は明白です。小学校や中学校で書かされた作文がつまらなかったから、トラウマになっ ているのです。 そのトラウマの「祓い方」に加えて、「誰でも、感動する作文が書ける」方法まで紹介しました。 実際に、私が教えたこの方法で、まったく苦手だった作文が大好きになり、不可能と思われていた 志望校に見事合格できた生徒はたくさんいます。 また、さらに本書の後半には、私が全国から嫉妬とバッシングを浴びるきっかけになった「全国秘 書会計画」の真意を書きました。 この計画そのものは、バッシングのために中断しましたが、私はいまでも「Facebook で日本を元気 にする」ことはあきらめていません。 そのために、様々な企画やイベントを立ち上げ、いろいろなグループを作っています。 その根幹となる私の構想「日本を元気にする計画」について、詳細に書きました。 例の、静岡県の新聞記者くんも、せめてこの本を読んでから、私の批判をしてくれていれば、見当 外れな妄想記事を書かなくて済んだのに、と思います。 何しろ彼は、私の書いた本も読まずに、単なる「恨み」と風評だけで、私の分析(というか、誹謗中 傷)記事を書いたわけですから。 それはまるで、映画を見ないで映画の評論を書くようなもので、「いいご身分」の人の道楽としか思 えないですからね。 それから、まさにいまの私が全力で取り組んでいるミッションの一つである「地域活性化」について も、この本に書いたアイデアが、すべてのスタートになっています。 本書を執筆したのは約一年前ですが、いま現在の私の立場や行動が、ズバリと言い当てられてい て、自分でも驚きました。 さすがに、バッシングの渦中に発売した本なので、前作ほどの売れ行きにはなりませんでしたが、 それでも私の「本当の」ファンの方が買ってくれています。 そして、本書が正当な評価をされるのは、むしろこれからだと思っています。 40 来るべき電子書籍時代を前に、未来の電子作家たちがやるべきことは、まず「作文」を書けるよう に、文章術を身につけることなのですから。 本書で、「Webで読まれる文章の書き方」を学んでおけば、あとになって「いざ執筆」となったとき に、大いに役に立つはずです。 ●第4作 人を巻き込む Facebook さて、2011 年の2月から8月までの半年間で「いいね!革命」という日本最大のムーブメントを興し、 最高速度で駆け抜けた私ですが、8月以降は例の「バッシング」騒動のため、少しテンポを落とさざ るを得ませんでした。 というか、正直、ヒマになりました。 あれほど熱狂的だった私のファンも、例のバッシング、誹謗中傷、捏造報道を境に手のひらを返し、 潮が引くように私から離れていきました。 とはいえ、昔から「人の噂も七十五日」というとおり、秋が深まる頃には、私を攻撃する人は、一部 の名古屋や東海地方、中国地方を除いて、ほとんどいなくなっていました。 そして、この頃からまた再び、私の「時代」が訪れたのです。 ■「スーパー・いいね!交換会」で日本一に そのきっかけの一つが、私が毎月 Facebook 上で主催してきた「スーパー・いいね!交換会」という イベントです。 例のバッシングの時期だけは、ちょっと参加者が減ったものの、回を重ねるごとに参加者が増え、 いつしか「日本最大の Facebook イベント」と呼ばれるまでに成長しました。 Facebook は、他の SNS に比べ、「お友達」を増やすのが難しいということは、皆さんもご承知の通 りです。 しかし、このイベントに参加して、自己紹介をするだけで、Facebook のお友達があっという間に増 えるのです。 その仕掛けを一言で言ってしまえば、「バーチャル名刺交換会」みたいなものです。 「お友達を増やしたい」という人たちを、たくさん一カ所に集め、そこでお互いに自己紹介、あいさつ、 そして「いいね!」をし合う。 そうすれば、Facebook のプログラムでも、この人たちは「知り合いだろう」と認識されるので、片っ 端からお友達リクエストを出しても「謹慎」にならないのです。 だから、この 24 時間イベントで、一度でも自己紹介すれば、最低でも 100 名はお友達が増えまし た。 41 普通の人でも 300 人、ちょっと頑張れば 500 人。 最高記録としては、24 時間で 750 人増やした、という人もいました。 それも当然の話で、このイベントに参加する人の総数は、実に 1000 名以上。 まさに「日本最大の Facebook イベント」と言っても恥ずかしくないほどの巨大イベントに成長したの です。 Facebook プロデューサー ■「日本一の」Facebook この頃から私は、自分のことを「日本一の Facebook プロデューサー」とPRするようになりました。 それに対して「なにが日本一だ!」とかみついてくる人もいましたが、この「スーパー・いいね!交 換会」の盛況ぶりは、どう見ても間違いなく日本一でしたね。 それに、実際に Google で「Facebook プロデューサー」と検索してもらえばわかりますが、私の名前 しか出てきません。 それも当然で、検索しても出てこない肩書きを見つけて、名乗ったのですから。 だから私は名実ともに、 ・日本で初 ・日本で唯一 の Facebook プロデューサーであり、それは当然ながら、 ・日本一の Facebook プロデューサーである、ということになるわけです。 Facebook プロデューサーを名乗っている人は、この世に私しかいないんですから。 実は、これこそが「セルフ・ブランディング」のキモです。 どんなジャンルであろうが、「日本一」を名乗った時点で勝ち。 逆に言えば、「日本一」を名乗れなければ、何をやっても成功しないのです。 だって皆さんも、「日本一高い山は?」と聞かれれば、すぐに正解できるでしょうが、 「では、日本で2番目に高い山は?」 と聞かれて答えられるのは、よほどの「山オタク」だけでしょう。 つまり、日本一でなければ、あとは「その他大勢」に過ぎないわけです。 ここで、2番手や3番手、4番手くらいが、必死に「こっちのほうがすごい!」と競争することを、マー ケティング用語では「差別化」と言います。 しかし、私が提唱するのは、どんなジャンルでもいいから「ぶっちぎりの一位」になりましょう、という ことです。 42 というより、初めから、自分が1位になることが決まっている「土俵」を作り、その中で勝負するので す。 「日本一の Facebook プロデューサー」とか「日本初の電子作家」というのが、まさにそれです。もし、 私の後に「Facebook プロデューサー」「電子作家」というのが出てきたとしたら、それは私の「パクリ」 と言われるわけですから。 ■「差別化」よりも「特別化」 この手法を、私は「特別化」と名付けました。 そんな言葉は今までになかったし、マーケティング用語でも使われていません。 (ちなみに、こういう「ありそうでなかった」新語を造ってしまうこと自体が、実は「特別化」なのです) 単なる「差別化」では、いくら頑張っても、トップにはなれません。最終的には、「うちのほうが安い」 という価格競争になってしまい、疲弊します。 ところが「日本一」というのは、文字通り日本に一つ、一人しかいないのですから、「特別」な存在な のです。 だったら、値段は「言い値」でいいわけです。安くする必要はありません。「イヤなら結構」と言えば 済みます。 仮に、富士山や東京ディズニーランドが、「入場料」をいきなり倍に値上げしたらどうでしょうか? 売り上げは下がりますか? 私は、逆に上がると思います。 確かに、お客の総数は減りますけど、 「多少、お金を払っても、空いているところでゆっくり楽しみたい」 という、リッチな層の人が来るようになるからです。 それもこれも、富士山やディズニーランドが「日本で一つ」「日本一」だからこそ、可能となるのです。 そんなわけで私は、名刺にも堂々と「日本一の Facebook プロデューサー」と印刷し、会う人会う人 に配って歩きました。 そうすると面白いことに、やがて向こうから「日本一のプロデューサーは、あなたですか」と声がか かるようになるのです。 もちろん、陰では「何が日本一だよ」という遠吠えも、相変わらず聞こえてきます。 しかし、悪口も人気のうち。悪名は無名にまさるのです。 いくら悪口を言われても、こっちが平然としていれば、やがて評判はポジティブに転じます。 いままで、さんざん悪口を言われ続けてきた私が、未だにツブされもせず、楽しそうにやっている のを見てもわかるでしょう。 逆に、さんざん私の悪口を言ってきた人たちが、そろって「没落」しているのを見ると、悪口を言う のは「損だ」ということもわかりますよね。 43 と、このくらいの強気の姿勢がないと、Facebook で名を上げることはできません。「いい人」なんて 言われても、損することはなくても、得することもありません。 「イヤなら結構です」。 この一言が、言えるかどうかなのです。 「イヤなら結構。他に行ってください。お客はいくらでもいますから。」 不思議なことに、こう言えば言うほど、お客は集まってくるのです。 こちらから売り込みしなくても、「欲しい」という人が寄ってくるのです。 これが、私の提唱する「売り込みより、巻き込み」なのです。 ■「いいね!時計を作ろう!」と「ウォールに花を咲かせましょう!」 思えば私は、Facebook でお友達を「増やそう」と頭を切り替えた瞬間から、この「売り込みより、巻 き込み」を、誰よりも実践してきました。 約1年、それを実践してきて、ようやく一つの「メソッド」が確立しました。 それが 2011 年の、秋以降のことです。 この頃、例の「スーパー・いいね!交換会」の参加者が 1200 名を超え、ピークを迎えていました。 また、その他に新しく立ち上げたイベント、「いいね!時計を作ろう!」や、「ウォールに花を咲かせ ましょう!」が、大当たりしたのもこの頃です。 「いいね!時計を作ろう!」とは、日本中から「笑顔の写真を集めよう」と思って始めた企画です。 参加方法は、手に「いいね! ○時○分」と書いた紙を持ち、ニッコリ笑った写真を撮って、私に提 出すること。 その写真を集めて、24 時間ぶんの「いいね!時計」を作ろう。 要するに「美人時計」のマネをしよう。 ただ、これだけの発想でした。 ところが、いざフタを開けてみたら、アイデアとユーモアにあふれた写真が、次々に送られてきたの です。 44 あまりにもたくさんの写真が集まったので、人気投票で「日本一」を決めたり、スポンサーを集めて 賞品を提供してもらったりと、思いがけない盛り上がりまで見せました。 これも今では、Facebook 上の「名物」の一つになっていますね。 もう一つの「ウォールに花を咲かせましょう」というのは、沖縄から北海道まで、桜と笑顔の写真を リレーしましょう、というもの。 このときも、全国 47 都道府県を代表する「桜ガールズ」を募集しました。 もちろんこれも「秘書計画」の延長線上です。私は、決してあきらめていないのです。 最終的に、すべての県での代表は決まりませんでしたが、ここで桜ガールズになった人たちの多く は、地元のマスコミ、新聞、ラジオなどに取材されることになりました。 さらにその記事がきっかけで、仕掛け人の私にまで取材が来たり、現地での講演につながったりと、 まさにリアル社会の「巻き込み」に成功したイベントでした。 そして、ある桜ガールズは、このイベントに参加したのがきっかけで、地元の行政や観光協会とつ ながりができ、ついに「公式キャラクター」にまでなってしまったのです。 Facebook で、日本は変えられる。 いや、すでに私たちは、日本を変えているのです。 そのことを、私たちは毎日、実感していました。 ■「巻き込みメソッド」のルーツ そして、ここでもう一つ、私の「過去」が役に立ちます。 私は長年、地元の大きな学習塾で、小・中学生に国語を教えていました。 いわゆる「中学受験」みたいな、勉強オタクな生徒が対象ではなく、そこらへんの原っぱで遊んで いるような、普通の子供たちが対象の塾でした。 当然、彼らは勉強なんか好きではなく、親に言われてムリヤリ塾に通わされています。 小~中学生の子どもなんて、人類史上もっとも手に負えない、生意気なクソガキどもです。 それを 30 人も一つの教室に押し込み、国語や作文を教えるわけですから、並大抵の気力・体力で は勤まりません。 45 ちょっと気を抜くと、勉強に飽きた子供たちが騒ぎだし、教室内は夜の動物園のような阿鼻叫喚に 包まれるのです。 逆に、「今日は静かだなあ」と思うと、全員がグッスリと熟睡している。そういう状況なのです。 こんな無法者を相手に私は、誰もが嫌いな国語、文法、そして「作文」を教え続けてきました。 飽きさせないよう、寝かさないよう、騒がせないようにするため、ありとあらゆる手段を用いました。 たとえば、ゲームを取り入れたり、レースにしたり、賞品を用意したり、優秀者をおだてたり、乗って こない生徒を挑発したり……など、様々な「心理戦」を仕掛け、徐々に彼らを私の作った渦に「巻き 込み」していったのです。 やがて、その渦が教室中を飲み込み、5教科の中でも最も「つまらない」はずの、私の国語の授業 が、人気アンケート1位になったりしました。 このときに体験し、蓄積したノウハウが、現在の私の「巻き込みメソッド」の基本となっています。 そして、最後にもう一つ、「巻き込み」の役に立った経験があります。 私は、電子書籍第1作「ニコチン・アンインストール・バイブル」を出したとき、自ら新聞社を回ったり、 プレスリリースを作って送るなど、メディアを「巻き込む」方法を身につけました。 新聞、ラジオ、テレビ、雑誌などのメディアは、常にネタ不足です。 そういうところに、「今度、Facebook でこういう企画をやります」というレター(プレスリリース)を送る と、かなりの確率で取材されます。 もちろん、まだまだ Facebook 自体がマスコミには認知されていないし、むしろ「無視」されている面 もありますので、必ず取材されるとは言い切れません。 しかし、そこで一度でも取り上げてもらうことができたら、次からが楽になります。多くのメディアが 「後追い」で取材してくれるようになるからです。 特に、日本の「地方」といわれるところでは、ちょっと面白いネタだったら、次から次へと後追い取 材が入り、一躍地元の有名人になることも可能なのです。 さて、このように、ただ Facebook ユーザーだけでなく、リアルな日本社会を「巻き込み」始めた私は、 さらに「日本全体」を巻き込もうと思いました。 ただ、そのためには、私一人の力ではどうにもなりません。同じようなことを考える「仲間」を増やさ なければ、日本という社会はビクともしません。 そこで、私が今までに学んだ「巻き込み」のテクニックと、実際の巻き込み事例をふんだんに詰め 込んで書き上げたのが、電子書籍第4作、Facebook3部作の悼尾を飾る大作、 「人を巻き込む Facebook」 でした。 46 http://makikomi.jp/?page_id=355 2012 年1月発売。 クリスマスも、年末も、お正月も返上して書き上げました。 ■人を巻き込む「4大機能」 内容は、タイトルの通り、主に Facebook の中でユーザーを「巻き込む」ための方法を、具体的な事 例を元に説明しています。 多くの人が、Facebook を「ビジネスに活用したい」「セルフ・ブランディングに活用したい」と思って います。 それはそれで結構ですが、しかし実は案外、上手にそれができている人は、ほとんど見あたりませ ん。 多くの人は、単なる「売り込み」になってしまって、他の人から無視されるか、引かれるかで終わっ てしまい、集客や販売を促進したくても、何をどうしたらいいか、わからない状況です。 さらに、誰にダマされたのか、 「ビジネスには Facebook ページ」 なんて寝言を真に受けて、お友達が 50 人くらいしかいないくせに、いきなり自分の会社の Facebook ページを立ち上げてしまいます。 それで「いいね!」が5つくらいしかつかないのは、当たり前です。 私の経験から言えば、Facebook で人を巻き込むためには、Facebook の「4大機能」があれば十分 です。 すなわち、 ・ノート ・グループ ・アルバム ・イベント この4つの、Facebook の一般的な機能を「有機的に」つなげることで、自然と巻き込みが起こって いくのです。 すると、こちらから「買ってください」と言わなくても、周りから「売ってください」という人が集まるよう になるのです。 47 ■新マーケティング手法「オビマ」 こういうノウハウをふんだんに盛り込んだ「人を巻き込む Facebook」は、一部の人たちからは 「Facebook マーケティングのバイブル」とまで呼ばれ、ヒットを記録しました。 また、この本に関しては、執筆を始めた時点から完成までのプロセスまで、すべて「巻き込み」を意 識しました。 たとえば、発売前に予約を取ったり、「発売日まで、あと○日!」というカウントダウンをしたりは、 まあ当たり前です。 他には、出版社から本を出す場合には、「アマゾンキャンペーン」というのがありますが、もちろん そんな茶番には参加しません。 その代わりに私がやったのが、「帯マーケティング」略して「オビマ」でした。 これは、私の電子書籍を宣伝(シェア)してくれた人へのお礼として、その人の顔と名前とキャッチ フレーズを、ちょうど「本のオビ」みたいにデザインして、その画像をシェアする、という手法です。 これは当然、私の本の宣伝行為、つまり「売名行為」そのものなのですが、なぜか紹介してくれた 相手が「ありがとうございます」と喜んでくれるのです。 「本を出すのも夢ですが、本のオビを書くのも夢でした」 という人が、結構いるのです。 それを、バーチャルな電子書籍とはいえ、現実に形として作ってあげることで、その人の夢も満た されるので、感謝される。 さらに、それを見た人が「いいな、ほしいな」と思い、頼んでもいないのに、私の本を紹介してくれる。 これこそが「巻き込み」ということです。 こっちから「宣伝してね、買ってね」と頼まなくても、自分から宣伝し、買ってくれる。 これを知っていれば、つまらない「クリック広告」なんかに金を払う必要はなくなります。 こういう「仕組み」を作る方法が、この「人を巻き込む Facebook」には、たくさん書いてあります。 48 Facebook の使い方はおぼえたものの、「何をやったらいいかわからない」という人にお勧めの一冊 です。 実際に本書は、発売から1年近く経ちますが、いまだにコンスタントに売れ続けています。 ●第5作 Facebook の顔と顔 その次に、私が出した電子書籍は、初めての「エッセイ集」でした。 http://makikomi.jp/chance/ (HP にまとめるに当たって「チャンスは手放せ!」に改題) 本書を出した目的の一つ。 それは、私自身の「たなおろし」のためでした。 Facebook 本の、その後に ■Facebook 私のコンサルを受けるクライアントさんにも、 「自分のたなおろしとして、電子書籍を出してみては」 と、常に勧めています。 自分を見つめ直し、新たなセルフ・ブランディングを構築する上で、非常に効果があるからです。 しかも、その電子書籍が売れればお金が入るのですから、こんなにいい「自分のたなおろし」はあ りません。わざわざ海外まで「自分探し」なんかに行くより、よっぽど効果があります。 なぜなら「本当の自分」というのは、旅行先ではなく、初めから自分の中にあるのですから。 そして、本書執筆時の 2012 年2月といえば、私が Facebook を始めてから、ちょうど1年ほどが経 過していました。 この一年の間に私は、Facebook の「ノウハウ」についての本を、3冊出してきました。 1冊目が、Facebook の基本的な楽しみ方と、お友達を最短で増やすための方法をまとめた「革命 的 Facebook 講座」。 2冊目が、Facebook の最強機能「ノート」の書き方と、文章の書き方、そしてノートを活用しての「地 域活性化」の方法を提示した「夢をかなえるノート塾」。 49 そして3冊目が、ノートに加えて「グループ」「アルバム」「イベント」という、これも Facebook の基本 的な機能を組み合わせて、最大限の「巻き込み」を起こす方法をまとめた「人を巻き込む Facebook」 です。 さすがに、Facebook のマニュアル本を3冊も書けば、「もういいかな」と思いますよね。 もちろん、私の中にはまだまだ、Facebook について言えること、考えていることはたくさんありまし た。 が、ワンテーマで1冊の本にまとめ上げるほどのネタではないので、どうしたものかと思っていたの です。 ■インプットより、アウトプット そこで考えついたのが「エッセイ集」という形式でした。 一つのテーマについて、一冊の本を首尾一貫して書き上げるのではなく、そのときに考えていたこ とを、断片的でいいから書いてしまう。 これだったら、肩の力を抜いて、気楽に書けると思ったのです。 そして、私の中にある「考え」を、言葉としてしてアウトプットすることで、また新しいアイデアやテー マが見つかるだろう、とも思いました。 これが「自分のたなおろし」ということです。 そして、二つ目の理由は「有言実行」でした。 この頃の私は、セミナーの出席者に、こんな説教を垂れていました。 「インプットなんかさっさとやめて、今すぐアウトプットを始めてください」 セミナーに来る人というのは、確かに意識の高い人が多いのですが、残念ながらほとんどの人が 「インプット」だけを重視しています。 ブログや twitter などの「アウトプット」を、ほとんどしていない人が多いのです。 つまり「お勉強」を詰め込むだけで、「実践」しない人が多いと言うことです。 私なんかは逆で、いままで他人のセミナーなんて、ほとんど見たことがありません。 その前に、まず自分でセミナーをやっていました。 私の行動の基本は「まずアウトプットありき」です。 いいアウトプットがなければ、いいインプットもありません。呼吸と同じで、空気を吐くからこそ、新し い空気が吸えるのです。 だから、とにかく何でもいいから、「アウトプット」の第一歩を踏み出してみる。それができたら今度 は、毎日続けてみる。 すると、気づかないうちに、新たな「インプット」が始まります。 自分からアウトプットをすることで、今の自分に本当に必要な知識、情報、そして人脈などが集まっ てくるからです。 50 さらに、アウトプットを増やし続けることで、生み出すコンテンツの質も量も上がり、スキルも磨かれ ていきます。 これが私の考えなのですが、それを聞いて「なるほど!」とは言うものの、実際に行動に移してア ウトプットできる人は、まあ 10 人に一人ですね。 他の人たちは、セミナーで学んだことをロクに実践もしないうちから、さらにインプットを求めて、他 のセミナーに行ってしまいます。 こうなると、もう「インプット依存症」ですね。 そういう参加者の様子を見て、私自身も苦々しく思うと同時に、 「では自分は、常にアウトプットを続けているだろうか?」 と、疑問を抱いていたことも事実です。 そこで、自分を奮い立たせるために考えたのが、この本の出版企画でした。 「30 日間、連続でエッセイを書き、31 日目に電子書籍にまとめて販売する」 結果として、この目標は達成できました。 1月 29 日から2月 28 日までの 30 日間、私は毎日毎日、一日も休むことなく、Facebook のノートを 更新し続けました。 テーマは、毎回バラバラです。そのときそのとき、自分が気になったことを書きました。 毎回の文章量は、原稿用紙で3~5枚分だったでしょう。 そして、30 日の連載を終えると同時に、電子書籍に加工。翌日には、発売を開始しました。 ■「ブランディング」の能力に目覚める 正直言って、途中で何度も「ネタ切れ」になりました。 流行作家は、よく毎日こんなことができるな、と感心しました。 当初の目論見としては、「Facebook の顔と顔」というタイトル通り、Facebook にまつわる「あれやこ れや」を書こう、書くことになるだろう、と思っていました。 しかし、いざ完成した電子書籍を見てみると、Facebook の話題は意外に少なく、むしろ「マーケティ ング」とか「ブランディング」についての話が中心でした。 これはやはり、当時の私が、Facebook のコンサルタントとして、個人や法人、自治体のプロデュー スといった「リアル活動」にシフトしていったからでしょう。 つまり「Facebook で、こんなことができる」という話より、 「こういうブランディングをする場合、Facebook を使うとより効果的である」 というスタンスですね。 一例を挙げると、「裸の王様マーケティング」というタイトルの回。 51 誰もが知っている童話になぞらえて、 「この商品の良さは、バカにはわかりません」 と言うと、ほっといても買う人が増える、というマーケティング戦略について書きました。 実際この戦略、私は多用しています。 電子書籍第1作「ニコチン・アンインストール・バイブル」のキャッチコピーも、 「バカには効かない禁煙法」 です。 こう書いておくことのメリット、わかりますよね。 タバコをやめたい、でもやめられない人がこのコピーを読んで、 「俺はバカだから効かないな」 とは思いませんよね。 「俺はバカじゃないから、効くだろう」 と、思わず買ってしまうはずです。すぐに買わないにしても、気になって頭から離れないでしょうね。 そして、実際に買った場合は、 「俺はバカじゃないから、読めばやめられる」 と、自分に言い聞かせながら読みますよね。 これが大事なのです。 そう思いながらちゃんと読めば、誰でも必ずタバコがやめられるように書いてあるのですから。 そして、もし万が一、読んでもやめられなかったら? その場合は、自分が「バカだった」と認めることになりますので、 「ニコアン読んだけど、やめられなかったよ」 なんて言い触らされることが少なくなるのです。 この戦略は、他にもセミナーで活用できますね。 「人の話をきちんと理解し、行動できる人だけ参加してください」 なんて一文を入れておくと、確実に意識レベルの高い参加者が集まります。 また、「卑下と謙遜」という回では、 「いやあ、私なんてまだまだですよ」 という謙遜は、昔はよかったかもしれないけど、いま使うと逆に「卑下」と受け止められる。 フリーランスの人などが「私はまだまだです」なんて言うのは、料理屋が「うちの料理はイマイチで す」と言ってるのと同じ。 ましてや SNS 時代、フリーランス時代においては、「私が日本一です」くらいのことを言わなきゃダ メ、という内容のエッセイでした。 52 これについては、賛否両論・毀誉褒貶があるでしょうが、私はこのやり方、間違っていないと思い ます。 前述したとおり、私は1月に「人を巻き込む Facebook」を出した頃から、意識的に「日本一の Facebook プロデューサー」という肩書きを名乗り始め、毎日必ず「日本一の Facebook プロデューサ ー、六本木辰也です」とあいさつを続けてみました。 その効果がはっきり意識できるようになったのは、2ヶ月ほど経ってからです。 Facebook 関連の交流会に出かけたり、地方での講演やセミナーに出かけたときに、 「こちらが、日本一の Facebook プロデューサーの六本木さんです」 と、私が言わなくても、主催者から紹介してもらえるようになったのです。 すると、紹介されたほうも、 「ははあ、日本一ですか」 と、私の名刺を凝視しながら、感心してくれるのです。 他にも、初対面の人からいきなり、 「あの有名な、日本一の六本木さんですね」 なんて声をかけられることも増えました。 これは、私たちのような「知名度商売」の者にとっては、計り知れないメリットです。 ■ウソも 100 回言えば真実 昔から「ウソも 100 回言えば真実になる」と言います。 確かに私も、自分で「日本一の~」と言い始めて、100 回を超えた頃から、周りの人に「日本一」と 言われるようになってきました。 そりゃ、多少は「揶揄」っぽい声もありましたが、揶揄でも何でも「日本一」の称号を超えるものはあ りません。 これ以後、私が個人コンサルをするときは、必ずクライアントに「日本一、日本唯一、日本初」をつ けるようにしました。 また、地域のブランディングの場合でも、 「日本で一番の~」 「日本でここだけの~」 「日本ではじめての~」 と言えるモノや場所を探し出して、それをアピールする戦略を採りました。 実は、私のところに来る個人の方も、地域の方も、意外に自分たちの「本当の売り」には、気づい ていないものなのです。 サムライ業の人だったら、自分の資格が「売り」だと思っているし、地方の人たちは、きれいな自然 が「売り」だと思っている。 53 しかし、それは実は「当たり前」のことだ、ということに、気づいてもらうのが大変なのです。 でも、そうやって2時間も話していると、誰でも必ず、 「そういえば、私が本当にやりたかったことは」 とか、 「そういえば、大したことないんですけど、この地域にしかないものは」 なんて、ポロッと口から出てくるものです。 その一言が出てくれば、コンサルティングは成功です。 あっという間に、ブランディングのための「ストーリー」が完成します。 過去の実例でいえば、 「日本一、市民人口に対する焼き肉屋さんの多い町」 という一つの事実から生まれた「北見ニクマチ」。 「昔は日本一の歓楽街、いまは日本一のシャッター街」 という情報から生まれた「宇部ベンチャー計画」。 若返り伝説の「養老の滝」があり、まもなく改元 1300 年を迎える町は、「日本最古のアンチエイジン グ・パワースポット」 そして、日本で唯一「美人証明書」を発行してくれる「美人弁天」のある町、つまり「日本一の美人 の国」。 と、こう書けば、「それってどこ?」と、誰もが興味を持つのではないでしょうか。 答えは、岐阜県の養老町と、栃木県の足利市です。 「日本最古」「日本で唯一」と聞くと、それだけで行きたくなるでしょう? ■アウトプットから生まれる「ネタ」 こうして私は、30 日間に渡って、自分の中にある知識・考え・経験・ノウハウなどを、すべて洗いざ らい吐き出しました。 つまり、自らを「たなおろし」することで、「ネーミング」と「地域活性化」という、新たな「ネタ」を二つ も見つけることができたのです。 やはり、アウトプットこそが、新しいアイデアを生み出すし、そのアイデアの源というのは、必ず自 分の「内部」にあるのです。 そのアイデアを見つけるために、電子書籍を書いて販売する、というのは、一挙両得の非常にい い手法だと思います。 しかし、ほとんどの人は、「アウトプット」の面倒臭さに負けてしまい、新しく本を買って読んだり、セ ミナーに出たりと、インプットに「逃げ」てしまうのです。 54 その結果、自分には役に立たない、どうでもいいような知識ばかりがムダに蓄積されて、自分の中 に埋まっている「鉱脈」に気づかずにいるのです。 そもそも、本屋で売っているような本を読んだり、そこらへんのセミナーに出て「なるほど」と思うよ うな情報というのは、もともと自分の中にある知識を「再確認」しているだけです。 お金や時間が無限にある、という人は、インプットを繰り返していても構いませんが、そうじゃない という人は、いますぐインプットをやめて、自分の中身を洗いざらいぶちまける「アウトプット」をする べきなのです。 そんなわけで、結果として本書の場合は、あまり「収益」ということは考えず、価格も 3000 円と抑え めにしました。 しかし、いま改めて本書を読み返してみると、毎日の〆切に追われて、せっぱ詰まって書いたせい か、生の「アイデア」「思いつき」のヒントがゴロゴロしています。 実際、ここで得た思いつきが、その後のセミナーやコンサルにつながっているので、この時期にこ の本を書いたことは、私にとっては完全に「正解」だったと思います。 ■電子書籍は、1ヶ月で出せる さらに、本書を作ったことで気がついたことの、3つ目。 電子書籍は、最短で1ヶ月あれば出せる、という事実です。 もちろん、楽ではありませんが、自分を追い込んで集中して本気を出せば、31 日で一冊の本を世 に出すことができる。 これを自分で体験したことは、私にとっても大きな自信になりました。 もし今後、何か緊急に出したいようなテーマができたときでも、最短で1ヶ月あれば出版できるので す。 というか、「1ヶ月で出す」ことを自分の中の「目安」にすればいいのです。 私がコンサルする人の中にも、電子書籍を出版したい、という人はいますが、なぜか「3ヶ月後」と か「半年後」とか、遠い目標を言ってきます。 そういう人に、私は自信を持って、こういうことができるのです。 「いやあ、私は1ヶ月で出しましたよ。本気だったら、1ヶ月で出しましょうよ」 もし今、本書を読んでいる方で、何かを「やりたい」という本気の気持ちがあるのなら。 まずは、とりあえず本書のような「エッセイ集」でいいですから、とにかく自分のたなおろしを目的と して、電子書籍を出してみてはいかがでしょうか。 55 ●第6作 革命的ネーミング講座 通常、私がクライアントにコンサルティングする場合には、その人の「強み」を引き出すことを、最大 の目的としています。 「強み」さえ分かれば、そこからその人を「特別化(差別化ではなく)」することが可能ですから。 ところが人は誰しも、自分の「強み」には、なかなか気づかないものです。 そのため、本来の自分には向いていないこと、本当はやりたくないことを、一生懸命にやっている 人が多いのです。 その結果、壁にぶち当たったり、袋小路に入り込んだりと、まるで「おそうじルンバ」のように迷走し てしまいます。 ■本当にやりたいこと そこで私が、その人の現在・過去・未来について根掘り葉掘り聞き出して、様々なデータを収集す るのですが、前項でも書いたとおり、誰もが必ずコンサル終盤になると、こういうことを言い出します。 「実は私、本当にやりたいことがありまして……」 この一言が出てくれば、そのコンサルは成功です。 その「本当にやりたいこと」こそが、その人の「強み」に直結していることが多いからです。 実際、その「やりたいこと」を話すとき、人は誰でも身を乗り出し、目をキラキラさせています。 ところが、多くの人は自分の勝手な思い込みで、その「本当にやりたいこと」は「やりたいけど、でき ないこと」と決めつけているのです。 本当はやりたくないことを、日々の生活のために、イヤイヤやって生きているのです。 そこで私が、「やりたいこと」を聞き出しながら、 「それ、いいですね。ぜひやりましょう」 「すぐにできそうですね。いつからやりますか?」 「もし障害があるなら、こうすれば抜けられますね」 「どうしていままで、こんな楽しいことをやらずにいたんですか?」 と、具体的な実行案を次々に出していきます。 さらに、そのプロジェクトを一言で表現する「ネーミング」を考えれば、その日のコンサルティングは 目的達成です。 こうして、自分のやりたいことを言葉にして、それを実現させる道筋まで明確になったクライアント は、誰もが必ずこう言います。 56 「なんだか、ワクワクしてきました」と。 そうです、やりたいことをやるのは、ワクワクする楽しいことなのです。 しかしこの人は、私のコンサルを受けなければ、自分の「強み」に気づかないまま、一生を終えて いたかもしれません。 人というのは、自分の「強み」には、なかなか気づかないものですから。 ■新たな強み「ネーミング」 だけど、実はそれって、この私にも言えることなのです。 私自身、まだまだ自分の本当の「強み」に、気づいていないんじゃないかという自覚があります。 だけど、私をコンサルしてくれるような人はいないので、定期的に電子書籍を出したり、セミナーを 開くなどの「アウトプット」「セルフたなおろし」をすることで、自分の潜在能力を引き出しているのです。 このようなつもりで、前作「Facebook の顔と顔」を書いた結果、私は自分に「ネーミング」の才能が あることに、今更ながら気づいたのです。 世の中には「似顔絵の達人」みたいな人がいますね。 皆さんの学校にも、一人や二人、先生やクラスメートの似顔絵を描くのが異常にうまい子がいたで しょう。 そういう人の似顔絵を見ると、決して「写実派」ではないんですよね。 逆に、ものすごく顔の特徴をデフォルメして、本当に目立つところだけを、クローズアップして描い ています。ごくごく単純な、点や線だけで描く人もいます。 それでも、できあがった似顔絵を見ると、 「うわっ、似てる!」 と、誰もが驚愕することになるのです。 それはたぶん、似顔絵の得意な人の目には、モデルの顔がそのように「見えている」のです。 他の人では見つけられないような、モデルの顔のちょっとした特徴や、全体のパーツのバランスが、 一つの完成した「絵」として、アタマの中には見えているのでしょう。 世の中には、こういう「見える人」がたくさんいます。 私のクライアントさんにも、たくさんいます。 霊が「見える」人。 運勢が「見える」人。 オーラが「見える」人。 過去や未来が「見えて」しまう人。 そう主張する彼らの言い分を、私は否定することはしません。 57 実際に、ある道を究めた人というのは、他の人には見えないものが「見えてしまう」ということを知 っているからです。 たとえば、ベテランの刑事だったら、容疑者の挙動を見ただけで、「あ、こいつ犯人」ということが 「見えてしまう」でしょう。 まだ証拠も証言も何もないのに、容疑者の目つきや言葉遣いや、ちょっとした対応などから、直感 的にわかってしまうのです。 もっとも、これだけで証拠もないのに捕まえてしまったら問題になりますが……。 昔の名探偵、シャーロック・ホームズや明智小五郎にしても、凡人には見えない「明らかな証拠」が、 その目にはありありと見えていた、という設定になっています。 逆にそういう人たちは、「見えない人」のことを、 「なぜ君たちには、こんな明確なことが見えないんだね?」 と、不思議がっていることでしょう。 また、優秀な医者なら、患者の顔色を見ただけで、どこがどのくらい悪いのか、一目で「見えてしま う」でしょう。 ベテランの教師なら、生徒の顔を見ただけで、成績や偏差値が「見えてしまう」。 パチプロだって、一目パチンコ台を見れば、出るか出ないかが「見えてしまう」のでしょう。 これを要するに「プロの勘」ということですね。 アマチュアには見えないものが、経験を積んだプロの目には、一目瞭然で「見えてしまう」というこ となのです。 それは、たとえスピリチュアルな分野であっても、同じだと思います。 ■私だけに「見えている」ネーミング さて、ではこの私には、いったい何が「見えている」のでしょうか。 それが、クライアントの「強み」とか「やりたいこと」です。 そして、それを実現させるための「道筋」。 そういうことが「見えてしまう」のです。 しかも、あらゆる要素を一言に凝縮した「ネーミング」という形で。 その人にピッタリのネーミングというのは、時には「初対面」で会った瞬間に、見えることもあります。 しかし、普通は2時間ほどヒアリング、カウンセリングをして、その人の情報をダウンロードしている うちに、モヤモヤしたイメージが固まってきて、新しい「ことば」として生まれてくるのです。 この世に二つとない、先例もない、類例もない、完全オリジナルの「特別化」されたネーミングが。 実は私自身、自分のこの「能力」に気づいたのは、つい最近のことでした。 それまでの私は、せいぜい友達や会社の上司に、絶妙な「あだ名」をつけるのが、せいぜい「得 意」というレベルだと認識していました。 58 まあ、ハッキリ言えば「趣味」「特技」のレベルだと。 たとえば、履歴書の特技欄に「似顔絵を描くこと」とか、「手品」「物まね」と書く人がいても、許され る範囲でしょう。 むしろ、人事の人の興味をひくかもしれません。 しかし、履歴書の特技欄に「人にあだ名をつけること」なんて書くヤツがいたら、そんなのは即行で ゴミ箱行きでしょうね。 そのくらい、私の「あだ名能力」なんてものは、取るに足らないと信じていたのです。 ところがいま、ふたを開けてみれば、私は現実に「ネーミング」に関する本を書き、ブログを書き、 セミナーをやっているではないですか。 そして、2時間4万円の(2012 年 10 月現在)コンサルティングで、クライアントに「ネーミング(あだ 名)」をつけて、感謝されているのです。 こんなことが商売になるとは、まったく想像もできませんでした。 このように人間というのは、自分の本当の「強み」には、たいてい気づかないのです。 その強みを見つけ、本人に気づかせ、さらに磨き上げて商品化し、絶妙なネーミングでブランディ ングする……これが、要するに私「プロ命名屋」の仕事なのです。 では実際、私の「ネーミング術」というのが、具体的にはナンボのモンなのか。 なぜ私は、そんなにもネーミングにこだわり、そして人にネーミングをつけるのが、なぜ上手になっ たのか。 さらに、私が実際につけたネーミングによって、人生が変わった人が、どれだけいるのか。 それらについては、私の第6作「革命的ネーミング講座」を読んでいただければと思います。 http://makikomi.jp/?page_id=164 ここでは、本書を出版した6月から現在までの数ヶ月間で、また新しく私が考えたネーミングの実 例(一部)を挙げるにとどめさせていただきます。 【個人編】 ・るろうにソムリエ ・笑かしトリマー「笑樫とりま」 ・高橋楽心斎 ・うつペルガー藤原 59 ・華の子 LULU 【団体編】 ・私立枝豆塾塾長 江田豆平八 ・ウツラー、アスラー、クスラー帝国 【イベント編】 ・自民党ネクタイ総裁選 ・ノーベル笑顔賞 ・涼め!一億クールビズ運動 ・ Facebook で「We are the World」を作ろう! あなたも、きっと Facebook 上で見たことがある、これらのネーミング。 実は、仕掛けたのは、私だったのです。 あなたもきっと、自分の本当の強みには、気づいていないはずです。 私のコンサルティングを受けてみれば、本当の自分の「強み」が分かって、これからやるべきこと が明確になるでしょう。 ●第7作 「あなたも電子書籍が出せる!」 こうして私は、6冊目の電子書籍「革命的ネーミング講座」を世に出しました。 そして、本書を販売したり、さらにネーミングのセミナーやコンサルなどの「アウトプット」をしている うちに、またまたまた、新しい自分の中の「鉱脈」に気がついたのです。 まだまだ私には、いろんな「強み」があるようです。 しかし、まさかこんな「強み」があったなんて、本当に、盲点でした。 私は、前述したとおり、コンサルのとき、クライアントさんに「電子書籍を出すといいですよ」と勧め ることが多いです。 しかし、私にそう言われて、本当に電子書籍を出したのは、いままでのところはたった一名。 はるばる静岡から、私のコンサルを受けるためにリッツ・カールトン東京まで出てきた「日本初の Super 自分撮り&美ックリエイト・フォト修整家」の石井実さんだけでした。 60 http://ishimino.com/wp/?p=107 とはいえ、実はこの人の場合、すでに私に会う前から「自分撮り写真の上手な撮り方」みたいなコ ンテンツを書いていて、それを無料で公開していたので、 「これは無料じゃ勿体ないので、付加価値をつけて有料で売りましょう」 と、アドバイスしただけです。 ■電子書籍を出そう! つまり、一からコンテンツを新たに立ち上げて、電子書籍として出版するというのは、普通の人にと っては、かなりハードルが高いんだ、ということがわかったのです。 私自身は、2年間で6冊もの電子書籍を出してきているので、それが「当たり前」くらいに思ってい ました。 しかしそれは、冷静に考えてみると、そんなに簡単なことではないようでした。 だったら、それを他の人に、丁寧に教えてあげれば、きっと喜ばれますよね。 これこそが、「自分の強みは、自分では気づかない」の典型だと思いました。 このことに気づいた私は、試しに9月1日、「あなたも電子書籍が出せる!」というセミナーを開い てみました。 結果、あっという間に満員になりました。 まさに、いまこの時期、電子書籍というのは「旬」なテーマだったようです。 それだけ多くの人が、電子書籍を出したい、でも出し方が分からない、と思っていた証拠でしょう。 そしてセミナー当日、参加した皆さんは、いままでのどのセミナーよりも意識が高く、行動力にあふ れた人たちばかりでした。 真剣にセミナーを聞き、そのうえで個人コンサルも受け、すぐに電子書籍の執筆に入った人が、全 体の半数でした。 通常、セミナーに参加して、そこで教わったことを行動に移す人は、10 人に一人と言われています。 それが、私のセミナーの場合は2人に一人なのですから、どれだけ参加者の意識が高かったかは、 想像がつくでしょう。 61 そして、こういう参加者を前に、私もただ偉そうに「電子書籍を出しましょう」と能書きを垂れている だけでは、もの足りません。 そこで私は、 「電子書籍を出そう! というテーマの電子書籍を出そう!」 という、わかりにくい決意をしました。 その結果、いまあなたが読んでいる、本書ができあがったのです。 セミナーで話したことを、さらに詳しく、より具体的に書いたつもりですので、本書を読めば誰でも、 電子書籍作家としてデビューすることができます。 ちなみに私は、本書の着想を得てからすぐに、自分の肩書きを「日本初の電子作家」としました。 電子書籍を専門に書いている作家ですから、電子作家です。 念のため、「電子作家」で Google 検索したところ、まだこの肩書きを名乗っている人がいなかった のには驚くと同時に、ラッキーと思いました。 これで私は、また新たな「特別化」された肩書きを手に入れたからです。 また、今回の本を執筆するにあたっては、iPhone でセミナーの様子を録画し、それを聞きながら文 字起こしする、という手法を採りました。 その録画を見ていて、我ながらあまりにも面白いので、先に動画にして発売してしまったくらいです。 これもまた、私にとって、新しい試みであると同時に、「この手もあるな」と思いました。 次のセミナーでは「あなたもセミナー動画が売れる!」というテーマも可能ですね。 さて、それでは、改めて。 あなたは、どんな電子書籍を出したいのでしょうか? どうやって自分をブランド化し、特別化して、「なりたい自分」を実現するのでしょうか? その第一歩は、本書を読んで、実際に電子書籍を出してみることです。 どうぞ、メモかノートを準備の上で、この後の章をお読みください。 62 第2章 なぜ電子書籍なのか? 第1章では、この2年の間に私が出してきた、本書を含め7冊の電子書籍についての「自慢話」を してきました。 それぞれの本の内容、書かれたときの時代背景、私の状況、当時の考えなどを併せて書くことで、 私がそれらの電子書籍を出した「必然性」を分かっていただけたでしょうか? そして、私が本書を執筆している 2012 年 10 月現在も、市場の話題は「電子書籍」で持ちきりです。 あのアマゾンが出した電子書籍リーダー「Kindle」は、いつ日本で発売になるのか? それに先行して発売されていた、楽天の「Kobo」や、Sony のリーダーなどは、どうなってしまうの か? 「紙の本」についての話題が、ここしばらくまったくないのとは裏腹に、電子書籍のニュースが市場 を賑わわせない日はありません。 まさに 2012 年こそ、後年「電子書籍普及の年」と呼ばれる年になることは間違いないでしょう。 ■第2章で書くべきこと……「分析」 では、第2章では、そんな状況も踏まえた上で、なぜ今、こんなにも電子書籍が話題になっている のかを、私なりに分析してみましょう。 ちなみに、皆さんが自分の電子書籍を出されるときの参考にと思い、教えておきます。 第1章では、自分の「自慢話」を書くといいですよ、という話をしましたよね。 では、第2章では、どんなことを書けばいいのでしょうか? そうです、つい先ほど言ったように、 「私なりの分析」 を書けばいいのです。 私は、こんなことをやって、こうして成功しました。 その理由は、いくつかあると思います。 一つ目は、○○のおかげ。 二つ目は、○○が助けてくれたから……。 と、このように、自分がうまくいった理由を「分析」すればいいのです。 そして、思いつくままに「箇条書き」にしていけば、スラスラと書くことができます。 では参考までに、私の場合。 63 なぜ私は、「日本初の」電子作家になることができたのか? その理由を分析すると、以下のようになりました。 ①「紙の出版」業界の終焉 ②出したいときに出せる ③書きたいことが書ける ④利益率が高い ⑤在庫・仕入・製造コストがない ⑥CDに加工できる では、具体的に見ていきましょう。 ■ ①「紙の出版」業界の終焉 なぜ今、電子書籍なのか? その一番の理由としては、いわゆる「紙の出版業界」……つまり、今までの「出版」という業界・業 態そのものが、もはや寿命に近づいているから、というのが挙げられるでしょう。 実際に私は2年前、第1作「ニコチン・アンインストール・バイブル」を紙の本で出版しようと思い、い ろいろな出版社を回っているときに、複数の編集者から、異口同音にこんなことを言われたのです。 「今はもう、商業出版にこだわる時代じゃないですよ」 「電子書籍で、自分で出版するという道もあるじゃないですか」 いま思えば、体のいい断り文句だったのかもしれません。 が、2年後の今になって思い返してみれば、「出版のプロ」たちによる予言は、見事に当たっていま すね。 おっしゃるとおり&その通り、今はもう「紙の本」の出版にこだわる理由は、さほどありません。 そのために、企画書を持って出版社を回ったり、編集者と打ち合わせをして原稿を書いたり、なん て手数をかけているヒマがあったら、自分で電子書籍を作り、Facebook や twitter で売ってしまった ほうが、よっぽど早いのです。 いま、もっともそのことを実感しているのは、そういった出版社から「紙の本」を出しながらも、「電子 書籍も出してみたいなあ~」と思っている、既存の作家さんたちではないでしょうか。 私は、いち早く2年前、プロの編集者の言葉に従って、電子書籍を出す道を選んで、よかったと思 います。 その結果、いまの私はこうして、7冊目の電子書籍を出版することができています。 紙の本にこだわっていたら、未だに何も出せていなかったかもしれません。 64 あるいは、やっとの思いで「ニコアン」を世に出すことができても、まったく売れずに初版止まりだっ たかもしれません。 今になって私は、彼らに心から感謝しています。 自分たちが乗っている船(出版界)が沈んでいることをいち早く察知し、それを私に教えてくれたの ですから。 ◆黒船とタイタニック それにしても、当事者である、彼ら「紙の出版界」の人たちは、今頃どうしているのでしょうか? あのときの時点で、私に「電子書籍」の存在を示唆してくれたくらいですから、日本の出版業界に、 電子書籍という「黒船」が近づきつつあることは、充分にわかっていたはずです。 しかし、まさか彼らも、その黒船がこんなにも速く、日本に上陸してくるとは、夢にも思わなかったの ではないでしょうか? いや、そもそも黒船の肉薄を待つまでもなく、彼らが乗っていた「紙の出版」というタイタニック号(と いうより、まさに「紙の船」)は、自ら沈没を始めていたのです。 黒船に地位を奪われるか、自分たちからなすすべもなく沈没するか、どっちに転んでも遅かれ早 かれ、だったのかもしれません。 そうです、もはや日本の「紙の出版」という業界は、丸ごと沈没寸前なのです。 そのことに気づいていない関係者は、いないでしょう。 一日一日、自分たちの乗る甲板が、海に沈んでいくのを、肌で感じていることでしょう。 そして、日本の若者もいまや、パソコンやケータイ、ゲームに夢中で、本なんか読んでいるヒマは ありません。 今の高校生や大学生は、物心ついたときからケータイやニンテンドー DS、プレステ P などがあった のですから、私が彼らと同年代だったとしたら、まず本なんか読むわけがありませんね。 また、大人にしても、読書の習慣などはなくなり、活字離れどころか、電車の中でマンガや新聞を 読んでいる姿すら見かけなくなりました。 誰もが、スマホの小さい画面をにらみつけている。これが、「現実」なのです。 出版界でも、昔のような国民的ベストセラーも出なくなり、たまに売れる本といえば、ドラマや映画 やマンガの原作くらいです。 街の本屋さんは次々に潰れ、大型チェーン店でさえ、書籍売り場はゲームや DVD(しかも韓流)の コーナーに侵略されています。 もしも今、私のところに「紙の本が出したい」というクライアントが来たとしたら、私はキッパリとこう 言うでしょう。 65 「悪いことはいいませんから、やめときなさい」 2年前まで、自分でも紙の本を出そうと思っていた私に、こんなことを言われるくらい、いまの出版 界というのは斜陽産業なのです。 ◆なぜ、似たようなタイトルばかりなのか こうなると、次に始まるのは「悪循環」です。 全体的に本が売れなくなっているわけですから、出版社としても、危ない橋は渡れない。石橋を叩 いて叩いて、加重検査までして、「これなら確実に売れる」と役員が判断した本だけが、世に出ること になります。 ということは、当然ながら、ビッグネームの作家の焼き直しとか、柳の下の二匹目のドジョウとか、 つまらない本しか出せません。 どんなに話題になっていようとも、どこの馬の骨だか分からないような新人には、チャンスなど回っ てくるはずがありません。 その結果、こんなタイトルのビジネス書とか、自己啓発書ばかりが書店に並ぶことになります。 「人生で一番大切なことは、○○で教わった」 「20 代でやっておきたい○○」 「営業マンは○○しなさい」 「営業マンは○○してはいけない」 「痩せたければ朝食を食べなさい」 「痩せたければ朝食を食べるのはやめなさい」 「○○の教え」 と、どれもこれも同じようなタイトルで、表紙にデカデカと「つまらない本」と書かれているのと同じで す。 よっぽど注意しないと、同じ本を2冊買っても気づかないでしょう。 つまり、私から見れば、いま書店に並んでいるような本とは、 「つまらない」 「くだらない」 「内容がない」 の、三拍子揃ったものばかり、ということになるのです。 このように、出版業界じたいが縮小化・衰退化しているわけですから、私のような作家、著者、書き 手たちが、沈み行くタイタニックからいち早く逃げ出すのは、当然のことです。 だからこそ、私が定期的に開いている「電子書籍出版セミナー」に参加する方というのは、 66 ・紙の出版をしたことがあるが、あまりにも印税が低く、まったく儲からなかった ・本を出版しましょうと言われて、編集者に会ってみたら、こちらがお金を出しての自費出版だった ・本を出したくて仕方がないが、まったくチャンスがつかめない という方が多く、もはや「紙での出版」には、ほとんどこだわっていないことが分かります。 こういう状況に気づいていない、または気づかないふりをしているのは、月給が保証されている出 版社の正社員だけでしょう。 私たち著者、書き手はとっくに、「電子書籍」という最新の黒船に乗り込み、セルフ・ブランディング を進めているのです。 ハッキリ言って私は、「いま」この瞬間こそが、黒船に乗り込む最後のチャンスだと思っています。 遅くとも、2012 年のうちには動き始めないと、もはや「先行者利益」を享受することはできないでし ょう。 いまや、時代は凄まじいスピードで動いています。全速力で走っていない人は、必ず取り残されま す。 ましてや、「考え中です」とか「検討します」なんて足を止めている人たちは、もう一生、チャンスは 巡ってこないと考えてください。 ということで、いま電子書籍がこんなにも普及している最大の理由は、 「紙の出版業界の、寿命がつきた」 このひとことで言い尽くせるでしょう。 ■ ②出したいときに出せる なぜ今、電子書籍なのか? それは「出したい」と思ったときに、自分の好きなときに出版できるからです。 実際に私は、第5作の「Facebook の顔と顔」で、思い立ってから 31 日で電子書籍を発売する、とい う記録を達成しました。 その当時は、昼間は他の仕事もやっていましたので、原稿を書くのは夜だけの作業でした。 ですから仮に、まる一日中、集中して取り組めば、一週間ほどで出版することも不可能ではないは ずです(まあ実際には、そんなに集中力が続かないと思いますが)。 これはまさに、今のようなハイスピード時代においては、見逃すことのできないメリットでしょう。 67 ◆書店に並ぶ本が、つまらない理由 これが、メジャー出版社から出そうと思ったら、どんなに急いでも3ヶ月、スムーズに進んでも半年。 安全運転で行けば1年はかかります。 もちろん、一冊の本を世に出すためには、「どんな本を出すのか」と内容をしっかり企画し、構成を 考え、市場をリサーチし、出版広告を打ち、配本を段取りし、執筆・編集・校正・印刷・製本と、様々な 行程を経ていかなければなりません。 そのくらいの内部事情は、素人の私にも分かります。 しかし、だけど、それでもなおかつ、私みたいに気の早いタイプにしてみれば、その半年~1年が 「永遠」と言えるほど苦痛なのです。 ましてや、普段から Facebook などで、自分の考えたことをすぐに提案し、すぐに反応を得ることに なれているのですから、なおさらです。 もちろん、執筆に時間をかければ、それだけクオリティーの高いものができることは分かっていま す。 かつて、ハマコーが twitter を始めて、その後背任容疑で逮捕されたときなど、1ヶ月もしないうちに 「ハマコーの twitter 語録」みたいなのが出版されましたが、1ページに1行くらいしか載っていない俳 句集みたいな造りに笑った記憶があります。 さすがに私も、いくら旬な話題とはいえ、そこまでスカスカな本を出すのはどうかと思います。 しかし、やっぱり、出版までに最短でも3ヶ月から半年もかかるとなると、どんなに新鮮なネタでも 古くなってしまうし、その頃にはネット上で、ほとんど消費され尽くしています。 また一方では、書店で売るのが中心の「紙の本」としては、「ネットを使っていない層」も考慮した本 作りをしなければなりませんから、当然、内容が薄く・浅くなることは避けられません。 だから、本屋で売ってる本は、つまらないのです。 失礼を承知で言ってしまえば、「どんなバカでも理解できる」ように作られているのが、本屋で売っ てる本ですから。 そして、これはあらゆる「斜陽産業」に共通する現象ですが、出版という業種も、すでに「組織維 持」が最優先事項になっています。 「社会に問題提起する」とか「知る権利を満たす」なんてのは、とっくに建前になっていて、あくまで も「利益」を出すことが最大の目標になっているのです。 そのためには、危ない橋は渡らず、確実に売れる無難な本だけを出すという、超安全運転をせざ るを得ません。そりゃ「前例主義」にも陥るでしょう。 また、組織が恐竜のように大きくなりすぎたため、意志決定→行動への判断が、やたらと遅くなっ ています。 68 ◆出版社も「お役所」に これらをひとことで言えば「お役所仕事」ということです。 そして、一般の営利企業が、お役所体質になったときには、すでにその組織はかなりの老化が進 んでおり、あとは緩やかな死を待つのみ、というのが定番です。 あなたのいた組織も、そうではなかったですか? 出版業界もその例外ではなく、要するに一冊の本を出すだけでも、気の遠くなるほどの「ムダな会 議」「ムダな時間」が費やされているのです。 私はもともと、組織のそういう部分がイヤな人なので、自分が「面白い」と思えるネタが浮かんだら、 何でも即刻、実行してきました。 アイデアが浮かんだ瞬間、アタマの中では、その「完成形」までが見えてしまうので、あとはそれを アウトプット、具現化したくてしょうがなくなります。 そんな私にとって、電子書籍を自分で出せるというのは、まさに水を得た魚。だからこそ、2年で7 冊もの電子書籍を次々と発売してきたのです。 とはいっても、アタマの中のアイデアをアウトプットするためには、キーボードを叩いて文章を作ら ざるを得ず、そのためには最低でも2週間から1ヶ月はかかります。 いくらパソコンの中にデータが揃っていても、それをプリントアウトするには、物理的な時間がかか ってしまうのと同じです。 だから、私が一つの着想から、一冊の電子書籍を完成させるまでに必要な時間は、やっぱり1ヶ 月半が限界ですね。 それでも、紙の出版社から拙速な本を出すよりも、はるかに速いスピードで形にすることができる のです。 そして、この激流のような時代に、他との「差別化(特別化)」を図ろうと思うなら、この「速い」という のは、最低限あたりまえの条件なのです。 アイデアを思いついたら、誰だって、いつだって、出したいときに本が出せる。 しかも基本的に、全部が一人でできるので、自分のやりたいことを 100%実現できる。 この「自由」と、そこから生まれる「やり甲斐」こそが、いま電子書籍に取り組んでいる人たちが感じ ている、最大の魅力でしょう。 ■ ③書きたいことが書ける なぜ今、電子書籍なのか? 3番目の理由は、「自分が思ったことを、好きなように書ける」です。 69 先ほどもお話ししましたが、いま日本の出版社のほとんどは「お役所」です。 お役所というのは「事なかれ主義」ですから、面倒なこと、クレームなどを嫌いますし、前例のない ことも嫌いです。 だから、日本の出版社も、どこからもクレームがでないような内容を、「すでに売れている本」に似 せて作るわけです。 これで、面白い本ができたら奇跡です。 ◆クレームと自主規制 ただし、その「クレーム」が、一般の読者からチラホラと寄せられるくらいだったら、出版社もビビり ません。 むしろ「話題になる」「宣伝になる」と思って、歓迎するところでもあります。 この私ですら、わざとクレームが出るようなことを書いて、話題作りを仕掛けていることが多いので すから。 ところが、そのクレームが、もっと上の方、強いところ、大きなところから出そうだとなると、自ら「自 粛」や「自主規制」してしまいます(大阪の橋下市長に怒られて、すぐ謝った週刊朝日みたいに)。 具体的には、省庁、大企業、他のメディア、マスコミ、政治家などが怒りそうな内容だと、よっぽど の実力作家ならともかく、新人の本が出せるわけありません。 そのいい例が、私の第1作「ニコチン・アンインストール・バイブル」です。 あの本の中で私は、タバコを売っているJTと、そこを天下り先としている財務省という、巨大な悪 の陰謀組織について、ケチョンケチョンに書きました。 それを読んだ出版社の編集さんが、顔を青くして「ここは削ってください」「ここは直してください」と 言ってきたので、私は出版を蹴り、メジャーから出すことはキレイにあきらめたのです。 他にも、日本の出版社には、こういう「自主規制」の対象はたくさんあります。 省庁(特に財務省)や大企業の他に、税務署、検察、警察、政治家、皇室、右翼、暴力団、医療、 金融、大手芸能プロ、広告代理店……などなど、 「じゃあ、いったい何なら書いていいんだ」 と聞きたくなるくらい、「書いちゃダメ」のオンパレードです。 こんな状況では、原稿に書いたことの一字一句までチェックされ、シャレのつもりで書いたことです ら「直してください」と言われるに決まっています。 その結果、面白くなって売れた、というなら万々歳ですが、まずたいていは、面白くもなんともない、 箸にも棒にもかからない、毒にも薬にもならない、味も素っ気もない本ができるに決まっています。 実際、いまの日本の書店に平積みされている本を見れば、そのことがよく分かるでしょう。 70 ところが、これが電子書籍なら、100%自分の責任で、自分の書きたいことを、思ったように好きなだ け、書くことができるのです。 もちろん、あらかじめ言っておきますが、「100%自分の責任」ということは、「面白い」と思っていただ いたときの名誉はすべて、自分一人で独り占めできます。 しかし反面、苦情・クレーム・批判もすべて、自分で受け止めるしかない、ということです。 また、プロの編集者の力を借りずに、基本的に自己流で文章や構成を考えるわけですから、読み やすいかどうか、分かりやすいかどうか、値段に対して納得のいく中身なのか、などを、常に客観的 に判断しなくてはいけません。 もちろん、誤字脱字や文法上の間違いがないように、何度も校正することも必要です。 そして何より大事なことは、せっかく作った電子書籍が、売れてお金が入ってくるのか。 それとも、まったく売れずに、執筆した時間がまるまるムダになるのか。 これもすべて、自分の努力と才能、戦略や人脈、要するに「ブランド」によって決まります。 要するに、面白ければ売れるし、つまらなければ売れない。 また、つまらなくても人気があれば売れるし、面白くても人気がなければ売れないのです。 これこそが「ブランド」の力であり、そこを自分で何とかするのが「セルフ・ブランディング」の意味で す。 ◆電子書籍は「個人」のメディア しかし、こんなことは、言われなくても分かってるよ、という人もいるでしょう。 それは、もともと全部一人でやって、責任も結果も自分一人で受け止めてきた、フリーランスや個 人事業主の方々です。 彼らにとっては、自分こそが「商品」ですから、常に自分のブランドを磨き上げていくことは、生きて いく上で当然のことでした。 このへんのことを分かっていないのは、サラリーマンとか、公務員とか、あとは親の跡を継いだボ ンボンです。 ところで、今の出版界には、重大な矛盾が生じています。 いままで、本を書いた人(作家、著者、筆者)のブランドを上げるのは、出版社の仕事でした。 作家の代わりに、宣伝を展開し、広告を打ち、他の業界に営業を働きかける、これをやってくれる のが、出版社の大きな役割でした。 ところが、その出版社の社員そのものが、サラリーマンであり、考えは公務員的であり、老舗の出 版社になればなるほど、2代目のボンボンも多いわけです。 71 しかし、そういう人たちは、自分の身分が給料で保証されているので、危ない橋は渡りませんし、 責任の発生するようなことはやりたがりません。 ということで結局、いまの出版社には、著者の「ブランディング」という機能は、期待できないという ことなのです。 ですから私は、これからどんどん電子書籍を出して、自分のブランドを上げて、日本の未来を変え ていけるのは、 ・個人事業主 ・フリーランス ・小さな会社の経営者 そして、 ・サラリーマン、公務員を辞めた人 こういう人たちだけになると予想しています。 もしもあなたが、現在サラリーマンであり、「電子書籍を出したい」と私に相談するのなら、私はこう アドバイスします。 「会社を辞めなさい」 ……とまでは言いませんが、 「これが売れたら、会社を辞めて独立する」 「そのために、いい電子書籍を書く」 「もし会社にバレたら、ケツをまくる覚悟はできている」 というくらい、覚悟を決めた人にだけ、細かい戦略をお話しするようにしています。 というのも、いま電子書籍に書いて、多くの人が興味を持って読んでくれる鉄板な内容とは、 「内幕話」 「暴露話」 「ここだけの話」 「お得な話」 だからです。 ただし、ある会社や業界のウラ話を書くのに、その会社や業界から給料をもらいながら、というの は、私の価値観としては、イヤなのです。 食い扶持をもらっていながら、飼い主の悪口を言うなんて、イヌでもやらないことです。 だから、そういう「ウラ話」を書くのであれば、会社を辞めてから、または辞める覚悟で書くことが、 人間としてのスジだと思います。 72 ◆誰でも読みたい「業界のウラ話」 一度、そうやって腹をくくれば、「業界のウラ話」にネタは尽きません。 あらゆる業界に、「ユーザーには聞かせられない話」があります。 しかし、それは裏を返せば、「ユーザーにとってはお得な話」である場合が多いです。 それを書いてしまうことによって、電子書籍の読者は喜ぶし、業界に対しても、体質改善の「外圧」 として機能するでしょう。 そもそも、あらゆる会社、組織というのは、ユーザーの利益のためにあるのではなく、株主や組織 トップの利益を優先しています。 たとえば、病院というのは、本来は患者のためにあるのではなく、医師の雇用先を確保するととも に、院長が儲けるために存在しているわけです。 学校、塾、予備校などは、生徒のためにあるのではなく、校長や先生たちに給料を払うためにあり ます。 同じように、警察は警察官に給料を払うため、新聞社は記者を食わせるため、国会は政治家に儲 けさせるため、銀行は銀行員のため、そしてあらゆる会社は「経営者」や株主が儲けることを、第一 優先にしています。 (と、こんな暴論が書けるのも、これが電子書籍だからです) だからユーザーの利益などは、二の次、三の次なのです。 それはそうでしょう。 すべて「お客様は神様です」でやっていたら、どんな会社もすぐに潰れてしまいますからね。 ということは、裏を返せば、あらゆる業界において、 「これをユーザーに聞かれてはまずい」 という秘密が、必ず存在するわけです。 そして、その秘密こそが、外部の人間にとっては、ノドから手が出るほど欲しい、貴重な情報にな るのです。 それを電子書籍に書いてしまえば、上手く行けばベストセラーになります。 当然、会社には居られなくなりますが、それだけあなたの提供する情報に、価値があることの証明 にもなります。 たとえば銀行マンだったら、「こういう客なら融資が下りる」とか、「いちばん損しない住宅ローンの 払い方」とか、「絶対に借りてはいけない銀行」など、ネタはいくらでもあるはずです。 塾の先生なら、「いい塾、悪い塾の見分け方」「こういう先生についたら運の尽き」「この一言で、あ なたの子どもがえこひいきされる」とか、要するに「これだけは、父兄に知られたくない」というネタ、 私もいくらでも書けます(笑)。 同じような秘密は、金融、医療、流通、観光、食品、農業、ペット、介護など、ありとあらゆる業界に 隠されているはずです。 73 特に、コンビニの食品なんて、どんなものを食わされているのか、分かったモンじゃありません。 それを知っている人は、電子書籍で書いたモン勝ち。うまくすりゃ、講演の話が舞い込んできます。 そして私たち国民は、そういう「現場の証言」を知り、自分なりにウラを取って、自分にとって必要な もの、不要なものをチョイスして生きていくべきだと思うのです。 ◆電子書籍で「社会的正義」の実現 これから、電子書籍がさらに普及すれば、もはや新聞やテレビは、いらなくなるでしょう。 今までは、大企業がメディアにお金を払って、あらゆる情報を操作してきました。 その構造が、電子書籍によって、ひっくり返ると思うのです。 私がタバコをやめて、ニコアンを書いた理由も、 「もうこれ以上、JTと財務省の思い通りにはさせない」 という、自分が 20 年もダマされてきたことに対する「私憤」があったからです。 その私憤、私怨を晴らすために、「ニコチン・アンインストール・バイブル」を書きました。 ……というと人聞きが悪いので、私は「社会的正義」を貫きたくて、「ニコアン」を世に出した、という ことになっているのです。 いまや、保身第一主義な日本の出版社に、「社会的正義」など、まったく期待できません。 それを、たった一人が、たった一ヶ月で始められるのが、電子書籍なのです。 電子書籍に書きたいことを書き、それを一人でも多くの人に読んでもらうことで、世の中が変わっ ていく。 これほど、やり甲斐のある仕事もないでしょう。 しかし、それができるかできないかは、ひとえにあなたの書く電子書籍が、面白いかどうかにかか っています。 いくら正当な私怨であっても、それが多くの読者に受け入れられなければ、ただの負け犬の遠吠 えです。 社会的正義とは、電子書籍が売れて初めて、多くの人の心を動かし、達成できるものである。 このことだけは、肝に銘じておく必要があるでしょう。 ■ ④利益率が高い なぜ今、電子書籍なのか? その4番目の理由は、こちらです。 電子書籍を「ビジネス」としてとらえた場合、これが最も大きなメリットとなるでしょう。 電子書籍は、売れたときの「利益」がハンパではないのです。 74 一冊の電子書籍を、自分一人で作って、自分一人で売れば、利益率は限りなく、100%に近づきま す。 つまり、5000 円の電子書籍を1枚売れば、5000 円の現金が入ってくるのです。 これほど、手っ取り早いビジネスもないでしょう。 ◆電子書籍と、情報商材 ただし、もちろんこの手法は、いわゆる「情報商材」という形で、ネットの世界では昔から当然のよ うに行われていました。 たとえば、 「ブサイクなニートが、美女からモテモテになる方法」 とか、 「一日たった 30 分の作業で、月収 50 万円アップ」とか。 いかにも怪しげな、扇情的な広告、誰でも一度は見たことがあるでしょう。 そして、そういうサイトに行くと、そんな怪しげなノウハウが、1万円、3万円、5万円という高額で飛 ぶように売れているのです。 実際、こういう手法で儲けた人もたくさんいます。 が、この手の「情報商材」というのは、早いもの勝ち、やったモン勝ちの側面が強く、いまから参入 しても、2軍に入れるかどうかもおぼつきません。 一人の成功者が出れば、あとは無限にコピーのコピーが蔓延し、あっという間にそのジャンル自 体が衰退していきます。 つまり、不安定な小舟を次々に飛び移っていくようなもので、一瞬たりとも気が抜けません。 それになにより、この手のノウハウには、常に「怪しい」という雰囲気がまとわりついていますし、正 直、そのほとんどは、やらずぼったくりの世界です。 昔の「ジャンプ」などのマンガ雑誌の裏表紙には、必ず「足が長くなるマシン」とか「背が高くなるク スリ」の通信販売が載っていましたが、あれに近いものがありますね。 そして、私がセミナーやコンサルで、皆さんにお勧めしている「電子書籍」というものも、ジャンルで いえば「情報商材」の一つであることは間違いありません。 しかし、私の場合は、自分で作った電子書籍を、怪しい「情報商材マーケット」ではなく、Facebook やブログなど「カタギ」の場で、堂々と販売しています。 皆さんもご承知の通り、Facebook というのは「実名・顔出し」が原則なので、つまり個人の「信用」 で成り立っている SNS です。 75 そういうところで、自分の顔と名前を晒しながら、いかにも怪しい情報商材や自己啓発セミナーを 宣伝すれば、必ず信用を失っていきます。 一度失った信用は、なかなか取り返すことができません。 だから逆に、Facebook で販売しているものだったら「信用できるだろう」というブランドにもつながる のです。 一方、アングラな情報商材の世界で成功した人たちが、その手法をそのまま Facebook に持ち込 んでいる例も見受けられます。 そういう人たちの顔を見ると、いかにも怪しげな、人をダマしそうな顔をして(いるように見え)ます ね。 もし「ぜひ一度、会ってお食事でも」なんてメッセージが来たら、即座にスルーしたいような人たち ばかりでしょう。 ◆努力と信頼が報われる世界 しかし逆に、「信頼・信用」で人とつながっている Facebook の世界で、あなたの電子書籍が 5000 円で売れたとしたら、それはあなたに 5000 円分の「信頼」があるのと同じことです。 つまり、Facebook で電子書籍を売ろう、そして高く売ろう、と思うのは、実はよくよく本質を考えれば、 「あなた」という一個人の価値、つまり「ブランド」を高めていくのと同じなのです。 そして、5000 円で認められたブランドをさらに高めていくことで、1万円、5万円の電子書籍でも売 れるようになり、そのほとんどが「利益」としてあなたにもたらされるのです。 ところが今まで、「紙で出版」した場合、あなたのブランドを高める努力は、出版社の社員がやって くれていました。 その場合、いちばん手っ取り早いのは、「日本○○社」とか「○○出版」といえば誰もが知っている ような大手から、紙の本を出すことでした。 大手から出版されることによって、どんなに無名な新人だろうと、ある程度の「下駄」をはかせても らうことができたからです。 しかし、その代わりに著者は、出版社の「あれは書くな、これは書け」という要求に、素直に従う必 要がありました。 また、本が完成すれば、あなたの代わりに出版社が、売る仕事をしてくれます。 その代わり、一冊の本が売れたことによる「利益」のほとんどは、出版社や書店、流通の間で「ピン ハネ」されてしまいます。 そりゃそうでしょう。著者は、ただ本を書いただけで、売るための努力はしていないわけですからね。 しかし、それはわかっていても、あまりにも「ピンハネ」の率が高すぎると思います。 現在、一冊の本が売れた場合、著者に入ってくる利益(印税)は、1割以下です。 76 よっぽどの大作家やベストセラー作家を除けば、1000 円の本が一冊売れても、著者に入ってくる のは「数十円」の世界です。 これが電子書籍なら、1000 円が売れれば 1000 円、5000 円が売れれば 5000 円と、ほぼ 100%の利 益が入ってくるのに。 出版社にマネジメントを任せた場合、入ってくる利益は、10 分の1にまで下がってしまうのです。 これを聞いて、「まあ、それもしょうがないよね」と思える人は、サラリーマンや公務員に向いている 人たちです。 たとえ、自分に対する評価が適切でなくても、その分のリスクが少なく、最低限の「おこぼれ」が期 待できていれば、そのほうがいい。 と思う人は、自分で電子書籍を出すより、紙の本を出版するという「宝くじ」を買い続けていたほう が、無難でしょう。 しかし逆に、 「人生は自己投資」 「100 かゼロ」 「努力した分だけ、もらうのは当然」 と考えているような、いわゆる起業家体質の人だったら、90%以上もピンハネされるなんて、想像も つかない世界でしょう。 でも実際、紙の出版の世界では、印税が6%~8%というのが常識的なラインです。 もちろんそれでも、10 万部、百万部も売れるようなベストセラーになれば、一気に億万長者になる ことも可能です。 が、確率から考えれば、甲子園で優勝した人が宝くじの一億円に当たるような、あり得ないほどの 幸運に恵まれなければ、無理な話です。 だったら、まずは 5000 円の電子書籍を 100 人に売ってみる。 これで、50 万円の収入(利益)です。 次に、今度は 1000 人に売れるように努力すれば、500 万円になります。 または、同じ 100 人が対象でも、1万円の作品にすれば、100 万円になります。 このように電子書籍は、自分の努力と工夫で、売上を上げていくことが比較的容易です。 ◆電子書籍は、高く売る そして、いよいよここからが Facebook の利点なのですが、Facebook なら、お友達を 5000 人に増 やすのは簡単です。 5000 人もお友達がいれば、そのうちの 100 人や 200 人、あなたの 5000 円の電子書籍を買ってく れる人は、いくらでも見つかります。 77 もしも、5000 円では売れないとしたら、それはあなたのブランドが、そこまでに達していないという ことです。 頑張って、自分のブランドを 5000 円なりに引き上げていけばいいだけの話です。 では、そのブランドは、どうすれば上がるのか? 実は面白いことに、「5000 円の電子書籍を出した」という事実こそが、ブランドを上げてくれるので す。 たとえばあなただったら、同じような内容の電子書籍が、以下の金額で売られていたら、どれを買 いますか? ・ 500 円 ・ 1,000 円 ・ 5,000 円 おそらく「1000 円」と答える人が多いでしょう。500 円だと安すぎて信用できないし、5000 円はちょっ と高すぎる、と思われるからです。 「知識」とか「情報」というのは、日用品ではないので、安ければいい、というわけではありません。 だから、あまりにも安い値段をつけるのは、返って逆効果なのです。 という理由で、確かにこの場合は 1000 円の電子書籍がいちばん売れます。 しかし、1000 円のを買った人も、絶対にこう思っています。 「……5000 円のを買った方がよかったかな」 なぜなら、彼らはこう思うからです。 「5000 円なんていう値段をつけるんだから、よっぽど内容がいいんだろう」と。 これが「ブランド」ということです。 そして、1000 円のを買う人が、仮に 10 人いたとします。 でも、5000 円のを買う人が、2人いたら? 入ってくる金額は、10,000 円で変わりません。 でも、読者としての「質」は、どちらが上ですか? もちろん、5000 円のを買う方ですよね。 よっぽど、あなたの情報を欲しがっている人たちです。 こういう人たちだったら、その後のセミナーとか、コンサルティングも申し込む率が高いですが、 1000 円で買う人は、たいがい「それっきり」なのです。 つまり、1000 円で買う人を 10 人探すより、5000 円で買う人を2人探したほうが、効率がいいし、結 果としてあなたのブランドアップにも役立つのです。 78 これこそ「原価」や「相場」がない、コンテンツだからこそ可能な値段設定。だったら、できるだけ高く した方が、最終的にはお得になります。 ◆電子マーケットで売った場合 とにかく電子書籍というのは、基本的に利益率は 100%。売れたら売れた分が儲け、ということを 知ってください。 ただし、これも後で詳しく触れますが、最近ではネット上にも、 「電子書籍専門の書店」 ができています。 有名なところでは、あの Sony が運営している「Readers Store」や楽天の「Kobo」、紀伊國屋 Book Web、そしてやがて日本も席捲することになる Amazon の「Kindle」などです。 私も、楽天や Sony、紀伊國屋には「ニコチン・アンインストール・バイブル」を出品しており、このあと は Kindle でも発売される予定です。 【楽天 Kobo】 http://p.tl/sN5v 【Sony Readers Store】 http://ebookstore.sony.jp/item/BT000013812300100101/?PHPSESSID=sjcndae6937gb80v8rqqejgvj2 【紀伊國屋 Book Web】 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=EK-0027670&TYPE=EBOOK これはちょうど、百貨店でいえば高島屋とか伊勢丹、松坂屋の催事場で商品が売られている、と いうくらいの「ブランド」になります。 ただし、その「ブランド」の高さに応じて、出品者は手数料(いわゆる「ショバ代」)をピンハネされま す。 一冊売れたとき、70%~80%の手数料が、お店に行きます(私の場合)。 つまり、著者の取り分は、20~30%。 2000 円のニコアンが1冊売れても、私に入ってくるのは 400~600 円なのです。 しかし、これはこれで、私にとっては「プラス」になります。 何といっても、天下の楽天や Sony で売られているといえば、誰もが「へえ~」と感心してくれます。 それによって、直接の売上にはならないとしても、ブランドアップには計り知れない効果があります。 しかもそれを、こちらが広告費を払うのではなく、売れたらお金が入ってくるわけです。 79 それが 20%だとしても、紙の本の 10%に比べれば、はるかにプラスです。 そしてさらに、仮にここでの印税が、紙の本並みであったとしても、それでも私にとっては、決して 損にはならないのです。 その理由は、このあとご説明します。 ■ ⑤在庫・仕入・製造コストがない なぜ今、電子書籍なのか? その理由の5つ目が、こちらです。 小売や流通、卸やメーカーに携わっている人からすれば、夢のような話です。 電子書籍とは、在庫を持つ必要がないのです。 なぜなら電子書籍とは、単なるパソコン上の「データ」に過ぎないからです。 また、電子書籍には、製造・仕入・流通などに対するコストもないのです。 電子書籍の原材料は、私たち一人一人が生きてきた上で身についた「知識」や「経験」ですから、 特別な資料を買ったりしない限り、「原価ゼロ」で製造することができます。 そして、電子書籍という商品を作るための労力は、文章を書いて、ワープロで入力して、データを 整えるだけ。 つまり、パソコン代、電気代、ネット代などを除けば、実質タダです。 さらに、電子書籍が売れた場合には、電子メールで送るか、ダウンロードしてもらえばいいだけで すから、発送コストもかかりません。 もちろん、梱包の手間もかかりませんから、人件費だって節約できます。 ということは、ひとたび電子書籍が完成してしまえば、あとは売れれば売れるだけ、すべてが「利 益」になるということです。 ◆売れた分がすべて「利益」 逆に、売れないとしたって、在庫を圧迫することもありません。 ですから、前の章で触れたように、Sony Readers Store や紀伊國屋、楽天やアマゾンなどのネット 書店で電子書籍が売れた場合、ショップに取られる手数料がどれほど高率でも、売れた以上は確 実に「利益」が得られるのです。 さらにすごいことに、たとえどんなに「値引き」したところで、滅多なことでは赤字にはならないので す。 80 たとえば、あなたが新刊の電子書籍を出すときに、一年前に 5000 円で売った前作を、半額の 2500 円で売ったとしましょう。 それで、多少でも売れれば、売れないよりは利益になるわけです。 これなら、たとえば「今日だけ半額キャンペーン」なんてのをやっても、赤字にはならないから安心 ですね。 従来の紙の本では、とてもこんなことはできません。 そこに「物体」としての形がある以上、どう少なく見積もっても、紙代、印刷代、インク代、製本代な どの実費がかかっていますから、下手に値下げなんかしたら、原価割れすることになります。 それに、紙の本の場合は、在庫の置き場にも困ります。 本というのは、かなり場所をふさぎますし、意外に重いので、下手に事務所なんかに積んでおいた ら、床が傾くおそれがあります。 この点でも、電子書籍というのは単なる「データ」に過ぎませんから、どんなに長大な内容であって も、パソコンのハードディスクやCDに保存しておけばいいのです。 つまり、電子書籍とは、「無(ゼロ)」から「無限」の利益を生み出すこともできる、まさに革命的な商 品といってもいいでしょう。 ■ ⑥CDに加工できる 前項で、「電子書籍には、製造・仕入・在庫・流通コストがない」と書きました。 その理由は、電子書籍というのは、単なるパソコン上の「データ」でしかないからです。 これは非常に便利だし、ラクだし、合理的だし、お得な特徴です。 しかし、人間というのは不思議なもので、あまりにも便利で合理的なものを前にすると、あえて「不 便」「不合理」を選んでしまう側面もあります。 その典型的な例が、電子書籍に対して、 「紙の本みたいな、情緒がない」 と、反発する人たちです。 彼らは「情報」ではなく、「情緒」を求めているのです。 実際にいま、電子書籍という便利で革命的なメディアに対して反発し、「紙の本のほうがいい」と主 張している人たちの大半は、「その方がいいから」という、根拠のない主張をしているばかりです。 もちろん、紙の本にも、いいところはたくさんあります。それについては、実はこの私自身が、いち ばんよくわかっています。 若い頃から書店に通って、長い時間をかけて一冊を選び、買った本を家に持ち帰って、ワクワクし ながら表紙を開く、あのときの気持ち。 81 読み終えた本を本棚に並べ、少しずつコレクションが充実していくのを見る喜びなどは、確かに電 子書籍では再現することはできません。 ◆ファンのために「CD版」を作る しかし、だったら、電車に乗るときも、 「切符にパチンとハサミを入れてくれなきゃ、旅に出る気がしない」 と、駅員に言わなきゃダメでしょう。 彼氏や彼女に、 「メールでは味気ないから、文通したい」 と言わなきゃダメでしょう。 まあ、気味悪がられると思います。 ただ、繰り返しますが、そういう人の気持ちも十分に分かるのです。 特に「ファン心理」というのは、理屈や意味が通用しないもので、不合理で理不尽だからこそ、よけ いに愛着がわく、ということさえあります。 (私の悪口を延々と言っている人たちも、理不尽なファン心理を抱えているのです) だから電子書籍にしたって、せっかくお金を出して買うのだから、何か「かたち」のあるものとして手 に入れ、コレクションとして飾っておきたい、と思うのも当然の欲求です。 私が、電子書籍の「CD版」を作っておく理由の一つが、そういうファン心理に応えるためなのです。 そして、CDのケースには、12 センチ四方の紙が入れられますので、その紙に私のサインをしてあ げると、ファンの方はまた、喜んでくれるのです。 このように、サインをもらって喜ぶ人が出てくれば、もう「ブランド」としては大したもんだと思います。 そういう貴重なファンのために、私はわざわざコストをかけて、CD版の電子書籍も制作しているの です。 といっても、大したコストがかかるわけではありません。 家電量販店で買ってくれば、CD1枚あたりの単価は 30 円程度。同じく、CDのハードケースも 20 円程度です。 その他にかかる金額は、CDの盤面にデザインを印刷するのと、CDにデータを焼いてもらうコスト くらいです。 これは私の場合、地元の印刷屋さんに 100 円でお願いしていますが、もちろん自分で手間暇をか ければ、タダでできます。 ということで、1枚のCD版を作るのに、かかるコストは 150 円程度です。これを、3000 円とか 5000 円で売るのですから、ほとんどタダみたいなものです。 82 在庫として置いておくにしても、CDが 50 枚程度だったら、ほとんど場所はとりません。 また、購入者に発送する場合も、ヤマト運輸の「クロネコメール便」を利用すれば、厚さ1センチま では 80 円、2センチまでは 160 円で済みます。 これだけの、微々たるコストをかけることで、得られるメリットは数え切れないほどあります。 ◆CD版を作るメリット まず一つ目は、先ほども言ったように、サインして売ってあげると、ファンが喜ぶということ。 中身は同じデータなのに、わざわざCD版を買う、というファンの方も、おかげさまで私には多いの です。 それから、セミナーや講演、コンサルをする際にCD版を持っていくと、 「あっ、それ買おうと思ってたんです」 「ネットで買う方法がわからなくて」 と、その場で買ってもらえることがあります。 私のお客のほとんどは、Facebook から集まってくるので、普通の人よりはネットリテラシーが高い はずなのに、「ネットで買い物したことない」という人も、けっこういるのです。 また、セミナーが終わった後の懇親会で、話が盛り上がったときにCDを出すと、その場の勢いで 「大人買い」してくれる方もいらっしゃいます。 これだけで、ホテルの宿泊費くらいにはなるのですから、私はいつもバッグの中には、数枚の電子 書籍を入れています。 それからもう一つ、CDに焼いた電子書籍を持ち歩く理由は、「名刺代わりに配れる」ということです。 もちろん、売れば 5000 円になるのですから、そうポイポイとは配りませんが、今後の仕事につなが りそうな人と出会った場合には、 「本当は 5000 円なんですけど」 と、タダであげてしまうのです。 本当は、150 円くらいの CD ですけど、もらった方は「5000 円の電子書籍をもらった」と思うのです。 それで喜んでもらって、次の仕事につながれば、安いものです。 また、せっかくの商品を配るのがもったいなければ、「無料ダイジェスト版」のようなものを作って、 会う人会う人に配ってもいいです。 これはもう、電子書籍と言うより「名刺」に近い使い方ですね。 実際、紙の本を出している作家の方も、「本は名刺」と公言しています。 83 ◆電子書籍は「名刺代わり」 何度も言うように、紙の本は印税が安いので、売れてもたいした収入にはなりません。 それでも、一度でも紙の本を出せば、全国の書店に並ぶチャンスもあるし、アマゾンでも取り扱っ てもらえるし、自分のホームページやブログで宣伝することもできます。 ここで、顔と名前を売って、コンサルやセミナーなどの実業につなげる、と割り切っている人が一般 的でしょう。 ただし、名刺として考えた場合、紙の本は非常に重いしかさばるので、そう何冊も持ち歩くわけに はいきません。 その点、CD版の電子書籍だったら、10 枚や 20 枚を持ち歩いても苦にはならないし、挨拶代わりに もらった方としても、ジャマにはなりません。 だから私は、今までに出した電子書籍の中から、いいところだけを選りすぐった「ダイジェスト版」を 作り、ホームページからダウンロードできるようにしたり、CDにして配布しています。 要するに、名刺というより、チラシやパンフ、カタログに近いわけですが、これを紙で印刷しようとし たら、かなりのコストがかかります。 それに、もし内容が変わったりしたときには、前に印刷したぶんがすべてゴミになってしまいます。 その点CD版なら、1枚 100 円から作ることができるし、内容を差し替えることも簡単だし、データも 好きなだけ盛り込むことができるしと、いいことずくめです。 そして、もらった人が興味を持って読んでくれれば、 「詳しくはコンサルで」「セミナーで」と、誘導することができ、すぐに元が取れます。 これからは「異業種名刺交換会」で、ただの名刺ではなく、CDを配布する人も出てくることでしょう。 ◆マスコミを利用できる そして、最後にもう一つ、CD版を作っておく最大のメリットを挙げましょう。 それは「マスコミ対策」です。 テレビ、新聞、雑誌などの「旧メディア」に属する人たちほど、時代の流れに取り残された人種は、 おそらく他にいないと思います。 彼らは、「電子書籍」という言葉だけは知っていても、積極的に調べたり、近づいたりすることは、 ほとんどありません。 これは、Facebook とか twitter とかの SNS に対しても同じです。たぶん、自分たちを脅かす「敵」と して認識しているのでしょう。 84 とはいえ、彼らもジャーナリストの端くれとして、電子書籍の存在だけはチェックしており、場合によ っては「取材してやる」くらいには思っています。 が、電子書籍や SNS のように、この現実社会に「実体」として存在していないものに対しては、極 端に尻が重くなるのも、彼らマスコミの特徴です。 しかし、私たち電子作家としては、新聞や雑誌、テレビやラジオに取り上げられるのは、ソニーや 楽天で売られるのと同様、「ハク」をつける効果があります。 そこで必要なのが、旧メディアが取材しやすくなるような材料の提供です。これが具体的には、「C D版」という形での「実体」なのです。 新聞やテレビというのは、「何かを持った絵」というものがないと、なかなか記事にしてくれないので す。 ならば、その習性を逆手にとって、目に見える形のモノを見せてあげれば、いつもネタに困ってい る地方のメディアなどは、喜んで記事にしてくれます。 実際に私は、第1作の「ニコチン・アンインストール・バイブル」を出したときには、地元の新聞社を 全部回り、冊子版のサンプルを配布してきました。 そのうちの一社などは、その場でソファーに案内され、その場で写真を撮られ、その場で質問され て、翌週には新聞にデカデカと載ってしまったくらいです。 東京ならともかく、日本中の「地方」だったら、10 社回れば必ず2~3社は、このように記事にしてく れるはずです。 そして、一回でも記事になったら、自分のブログや Facebook で大いばりしましょう。それを見て、ま たあなたのブランドが上がり、別のメディアが取材に来るのです。 このように、いまや新聞・テレビ・ラジオ・雑誌などの旧メディアは、私たち電子作家にとっては、ブ ランドを上げるために「利用」するべきものになっています。 だからこそ、より効果的に利用するために、CD版を作って配布するようにしましょう。 (ただし、あまり単価の高い商品の場合は、「宣伝」と取られて取材されなくなります。配るなら「無 料版プレゼント」という名目にしましょう) 85 そのためには、まずはあなたも実際に、一冊の電子書籍を作る必要があります。 次の章で、電子書籍の作り方を、詳しくお話ししましょう。 86 第3章 電子書籍を作ってみよう 第2章では「なぜ今、電子書籍なのか」と題し、まさに今この時代に「電子書籍」を出すことの意味 やメリット、セルフ・ブランディング効果などについてお話しました。 おそらく、ここまで読み進めていただいた方は、もはや「紙の本」を出すメリットは、ほとんど感じな いでしょう。 もちろん中には、「それでも私は、紙の本を出版したい」と思い、出版社に企画書などを送っている 方もいるでしょうが、だったら、まずは電子書籍を自分で出してみて、いくらか販売実績を作ってから でも、遅くはないでしょう。 そして、ほとんどの方は、「さっそく、自分でも電子書籍を作ってみたい」と思っているはずです。 基本的に電子書籍は、パソコン1台あれば、誰でも無料で作ることができます。 販売価格も、自分で決められます。 その価格は、5000 円でもいいし、10,000 円でもいい。逆に、10 円でも 100 円でもいいのです。 自分のコンテンツに自信があれば、それなりの値段をつけても構いませんし、「なるべくたくさんの 人に読んで欲しい」と思うなら、無料でもいいでしょう。 しかし、ここで大切なのは、たとえ1円でもお金を取って電子書籍を売ったら、その時点からあなた は「プロ」の電子作家になるということです。 いままでは、「本が出せ『たら』いいなあ」とか、「売れ『れば』いいなあ」と、「たられば」の空想に逃 げて、何も行動してこなかった人でも、ほんのちょっとの決意と覚悟、そして努力があれば、1~2ヶ 月後には「プロの」電子作家としてデビューできるのです。 そのとき、あなたを取り巻く環境も、めまぐるしく変わります。 いま、本書を読んでいるあなたと、1ヶ月後、電子書籍を出したあなたとでは、別人と言っていいく らい、状況が変わっているのです。 ■第3章で書くべきこと……「ノウハウ」 さて、この第3章では、電子書籍を実際に出すまでの具体的な方法、手順、ノウハウをお話してい きます。 「電子作家になるぞ」と決めてから、原稿はどうやって書いていくのか、それをどうやって電子書籍 に加工し、販売していくのか。 この章では、そういった面に絞ってご説明していきます。 ただし、私はこれまでにも何度も書いているように、「日本一、メカに弱い Facebook コンサルタン ト」で売っています。 87 そのため、パソコンの使い方とか、アプリの種類とか、ネットショップの運用の仕方などは、皆さん と同様か、それ以下の知識しか持っていないかも知れません。 しかし、そんな私でさえ、2年間に7冊の電子書籍を販売することができたので、本書で紹介してい るノウハウは、「誰でも理解できる最低レベル」並みだと思ってください。 さらに、最新のネットサービスや、電子書籍を取り巻く状況というのは、日進月歩どころか「秒速」 で進化していますので、本書に書かれたことが、数ヶ月後にはすっかり古びているかもしれません。 あなたが本書を読むときには、もっと進化したアプリやサービスが出ていると思いますので、ご注 意ください。 それでは、以下の順番で、電子書籍の作り方を解説していきます。 ①構想(ネタ出し、タイトル決め) ②執筆(ブログやノートでの連載) ③清書(ワープロソフトで編集) ④加工(電子書籍の形にする) ⑤販売(ヤフオク、FC2 カートなど) ちなみに、これから電子書籍を書く人のために、アドバイスその3です。 第1章では「自分の自慢話」を書くといい、といいました。 第2章では、自分の体験を「分析」してみました。 では、第3章では? そうです、「ノウハウ」です。 ここまで読み進めた読者は、もう「自分も電子書籍が書きたい」という気になっています。 あなたの電子書籍でも、それは同様で、 「もう、理屈はいいから、やり方を教えて」 と、読者がソワソワ、ワクワクしているはずです。 そこで第3章では、具体的な「ノウハウ」を教えてあげればいいのです。 それでは皆さんも、電子書籍を出すための「ノウハウ」を学びましょう。 ■ ①構想(ネタ出し、タイトル決め) 「電子書籍を出そう」「電子作家になろう」と決めたあなたが、まず最初に考えることは? そう、「何を書こうか」と、内容を決めることです。 あなたには、一冊の電子書籍になるだけの「ネタ」がありますか? 88 そして、それをどんなタイトルで、どんな切り口で売っていきますか? (これからは、電子書籍になるようなネタのことを「コンテンツ」と呼びます) この、コンテンツの「構想」がしっかりしていないと、高額商品になるような電子書籍は作れません。 かといって、初めての電子書籍で、そんなに完璧な構想はできるわけないし、考えすぎると先に進 めません。 まずは、自分の今までの人生において、 「やってきたこと」 「学んできたこと」 「自分なりに発明、発見、開発してきたこと」 そして、自分なりの「考え、哲学」などを、「たなおろし」してみます。 その中で、 「これだったら、他人にお金をもらって教えてもいい」 と思えるものがあったら、それがあなたのコンテンツです。 ◆「お金」が取れるコンテンツ なんて言われると、「ええっ、そんな立派な体験はしてないよ」と思うことでしょうが、心配はいりま せん。 どんな人でも、今まで生きてきた中には、必ずコンテンツになるようなネタがあるのです。 たとえば私の場合ですが、20 年以上ずっと吸っていたタバコを、一日でピタリとやめることができま した。 普通の人だったら、ここで「意志が強いだろう」で終わってしまうところですが、私はそのネタを細か く分類してブログに連載し、「ニコチン・アンインストール・バイブル」というコンテンツまで育てあげた のです。 タバコをやめた話がコンテンツになるのですから、たとえばダイエットの成功話などは、さらに立派 なコンテンツでしょう。 もし、海外旅行によく行く人だったら、家を出てから海外まで行き、ショッピングや食事をして帰って くるまで、すべてコンテンツのかたまりです。 他にも、食事療法でアトピーや糖尿が治ったとか、カブトムシを上手に育てる方法とか、何でもコン テンツになります。 私が、ニコアンの次にコンテンツにしたのは、 ・ Facebook で、お友達を一日に 100 人増やす方法(革命的 Facebook 講座) ・誰でも感動される文章を書く方法(夢をかなえるノート塾) ・素人でも電子書籍を出せる方法(本書) 89 などです。 つまり私は、この1年半ほどで経験してきたことを、片っ端からコンテンツにして、売っているわけ です。 というより、初めから電子書籍として売ることを前提に、いろいろな体験を重ねている、といっても いいでしょう。 そして、この考えを突き詰めていくと、もはや私たちは、「生きていること」自体がコンテンツ、という 考えに至ります。 たとえば私なら、電子書籍の作り方をコンテンツとして販売したら、その次には、電子書籍をネタに したセミナーの開き方をコンテンツにする。 さらに、そこに来た参加者をコンサルティングし、ブランディングする、その課程さえもコンテンツに できるでしょう。 町に食事に行くのもコンテンツ、面白い映画を見るのもコンテンツ、新しい事業を興すことも、ビジ ネスマン向けのコンテンツになります。 まさに「ライフスタイル・イズ・コンテンツ」。 これからの世界を生きていくキーワードであり、本書こそが、そのライフスタイルを実現するための テキストになっているのです。 しかし、私みたいに図々しくない皆さんは、自分の経験がお金になる、人に教えてお金を取るなん てと、気が引けることもあるでしょう。 でも、そんなことを気にしていては、電子書籍なんか出せません。 あなたの経験、知識、ノウハウ、考え方は、欲しい人にとっては、非常に「付加価値」の高いコンテ ンツになるのです。 たとえば、こんな想像をしてみてください。 いま、あなたの目の前に、突然タイムマシンが現れます。 中から出てきたのは、1年後の自分です。 やたらと羽振りがよく、高級な洋服を着ています。 そして、1年後のあなたが、こう言います。 「いまから一年間、何をすれば『成功』して、何をすれば『失敗』するか、教えてあげる」と。 もし、そんなことを言われたら、あなたは未来の自分に、いくら払いますか? 5000 円や1万円どころか、5万、10 万払ったって惜しくないでしょう。 「こうやれば成功する」という、道しるべを教えてもらえるのですから。 あなたが電子書籍やセミナーで、人にものを教えてお金を取るということは、つまりこういうことで す。 何も知らない過去の自分に、今の自分の知識を教えてあげるつもりになればいいのです。 90 この私だって、あなたから見れば、「電子書籍の作り方」を教えに来た、未来からの先生なのです。 あなたが、私の言うことをよく聞いて、自分でも電子書籍を出せば、一年後には有名になって、テ レビに出ているかもしれません。 そんな可能性を買うのに、5000 円や1万円なんて、タダみたいなものですよね。 ということなので、ご自分の経験に値段をつけることを、ためらってはいけません。 自分の体験や知識に値段をつけることを「コンテンツを作る」というのですから。 ただ、そうは言っても、何でも出せば「売れる」というわけではありません。 そりゃそうです。どんなコンテンツだって、上手に売れば売れるし、ヘタなら売れない。 漫画家だって、ミュージシャンだって、どんな仕事だってそうです。 だったら、どんなコンテンツを作ればいいのか? それについては、また後半、実例をお見せしますので、ここでは先に進みましょう。 ■ ②執筆(ブログやノートで連載) さて、どんな電子書籍を出すか、決まりましたか? ではいよいよ、本の「執筆」に取りかかりましょう。 言うまでもなく、この作業こそが、電子書籍を作る上で、もっとも手間と時間がかかります。 そのため、せっかく「電子書籍を出すぞ!」と意気込んで始めた人が、次々と挫折&脱落していく のも、この「執筆」という課程なのです。 かつて、7冊の電子書籍を出してきた私でさえも、この執筆作業中は、まるでマタニティ・ブルーの ような、重~い陰鬱な気持ちになります。 常に頭の中には「早く書かなきゃ」という脅迫観念が鳴り響いていて、寝てもさめてもそのことばか り考えます。 ◆楽しく「執筆」するために 特に苦痛なのは、もう頭の中では、全体の構想がとっくにできているのに、それを一から順番に文 章化しなければならないという、そのもどかしさです。 まあ、これも「電子書籍」という、自分の分身を世に生み出す上での「産みの苦しみ」だと思って、 乗り越えるしかないでしょう。 そして、どうせ面倒な作業だったら、少しでも楽しみながら進めることで、気づかないうちにファンが 増え、知らないうちに予約が入るような、そんなやり方で進めていきましょう。 91 この「執筆」の作業は、さらに以下のように、4段階に細かく分けられます。 (1)下書き (2)ブログやノートに連載 (3)ワープロソフトで清書 (4)電子書籍に加工 それぞれ、具体的に説明していきます。 ◇ (1)下書き あくまでも私の場合ですが、電子書籍を買くときも、普通のブログを書くときも、基本的には必ず 「下書き」をしています。 それも、ノートやメモ帳にシャーペンで文字を書くという、きわめて古典的な方法です。とても「21 世 紀の電子作家」みたいな、ハイカラなイメージはありません。 でも、実際にこうやって、手を動かして文字に落としていかないと、頭の中で考えていることが、う まく表現できないのです。 ちょうど、「脳」というハードディスクの中に収まっている膨大なデータを、手とシャーペンという端末 を使ってアウトプットしている。そんなイメージです。 こうして、いったんは紙の上に吐き出した文字や文章を、改めてキーボードで入力していくという、 二段構えの手順を採っています。 だから、時間もかかるし、非常に疲れる、産みの苦しみの作業なのです。 しかし、ではこの「下書き」の課程を省略して、いきなりパソコンに向かい、思いつくままに入力すれ ばいいかというと、これだと余計に効率が悪いのです。 なぜかというと、アタマの中にある言葉や文章を、キーボードで入力する場合には、半ば無意識な がらも「ローマ字変換」や「漢字変換」という作業をやっています。 この作業、思った以上に、脳の処理能力をかなり使っているのです。 92 つまり、アタマの一方で文章や構成を考え、また一方ではローマ字変換や漢字変換を処理してい る。 これは、私のように脳のスペックの少ない人間には、非常につらい作業です。 メモリの少ないパソコンのように、途中でフリーズしたり、最悪の場合には「シャットダウン」してしま います。 まあ、要するに「居眠り」しちゃうということですが。 ですから、下書きせずに打ち込み始めると、かえって余計に時間がかかるし、後で読んだときに、 内容がぜんぜん面白くなかったり、意味が通じなかったりするのです。 だからこそ、どんなに時間がなくても、いや、時間がないときだからこそ、 「まず下書き」 「そのあと入力」 という順番を省略するわけにいかないのです。 ◆下書きノートの選び方 なお、この「下書き」というアウトプットをするツールですが、私は主に、紙のノートという原始的なも のを使っています。 この、ノートを選んで購入するときの基準は、 1・安っぽいのは使わない せっかく、付加価値の高い電子書籍という商品を生み出そうとしているのですから、たかだかノー トをケチっても仕方がありません。 そこらの百均で売っているような安いノートではなく、自分のお気に入りのブランドの、高級なもの を買うようにしましょう。それでも数百円です。 こういう高いノートを買えば、なんとなく自分のブランドも上がったような気がします。 さらに、せっかくいいノートを買ったのだから、三日坊主で終わらせず、必ず電子書籍を完成させ て元を取るぞ、と自分にプレッシャーをかけることもできます。 2・ページ数が多いものを選ぶ 私の場合、一冊の電子書籍を書き上げるには、ノート 100 枚ぶん(200 ページ)くらいの下書きが必 要です。 だから、文房具屋で下書き用のノートを買うときは、最低でも 100 枚ものの、しかも「リングノート」を 選んでいます。 というのは、私の場合、下書きを入力し終えたら、そのページは破って捨てていくからです。 そうすると、最初は分厚かったノートがだんだんと薄くなり、進捗状況が目で見てわかるようになり、 「あと2/3」「あと半分」と、やり遂げるモチベーションがわいてくるからです。 93 3・表紙の厚いものを選ぶ 実は、私が電子書籍の「下書き」をするときにいちばん集中できるのは、電車の中なのです。 私は現在、栃木県の足利市に住んでおり、毎日のように東京まで出てくるのですが、電車で片道 2時間ほどかかります。 まあ、長距離通勤みたいなものですが、いわゆる勤め人の出勤時間とは異なるので、いつもガラ ガラの電車に乗れるのが幸いです。 そして、この2時間が、私にとっては非常に有効な時間なのです。 この時間を利用して、電子書籍やブログの下書きをするのですが、書斎や図書館でやるよりも、は るかにはかどります。 仕事場や図書館だと、ちょっとやってはすぐに飽きてしまい、本を読んだり、スマホで Facebook を 見たり、水を飲んだりと、遊んでいる時間が長いのですが、電車というのは一度乗ってしまえば、基 本的にやることがありません。 特に地下鉄に乗っている間は、スマホの電波も入らないので、やることといえば寝るか、考えるか、 下書きを書くか、に限られます。 そして、「目的地に着くまで」という限定された時間なので、これは集中できます。 実際、私が今まで書いた電子書籍は、ほとんどが電車内で書かれています。 電子作家と言うより、「電車作家」ですね。 このように、動いている電車内で下書きをするため、私が使うノートは、表紙が厚くて堅いほうが使 いやすいのです。 ◆マインドマップで目次作り 自己啓発が好きな人だったらご存じだと思いますが、アタマの中を整理するのに便利なツールとし て、「マインドマップ」という手法があります。 本来は、なるべく大きな紙を用意して、7色のカラフルなペンで、中心から放射状にイラストやキー ワードを書き、さらに細かく枝分かれさせていく、というやり方です。 これによって、自分が頭の中で考えていることが整理され、全体の構成がつかみやすくなります。 私も新しく電子書籍を書くときには、全体の構成や目次、各章の展開などをざっと考えるときには、 この手法を活用していますが、このやり方だと確かに、同じことを二度書いたり、大事なことを書き 漏らしたりすることがないので、とても便利です。 94 ただし私の場合、7色のペンを使い分けるほどマメでもヒマでもないので、このように黒一色で殴り 書きですが、それでも十分に用は足ります。 ときどき、芸術作品か?と思えるくらいにカラフルで精密なマインドマップを描く人がいますが、あ れだけで全力を使い果たしてしまったのではないか? と心配になります。 私が塾の先生時代、特に女子生徒で、やたらとカラフルなノートを採っていた子がいますが、テス トをやるとまったく理解できていませんでした。きれいなノートを採ることが目的となっていたんです ね。 マインドマップはあくまでも、下書きを進めやすくするための手段に過ぎないので、それを書くだけ で満足しないようにしましょう。 また、やはり自己啓発系のツールで「ブレインダンプ」というのがあります。 これは、いま考えていることを洗いざらい、すべて大きな紙に書き出す、という手法で、要は脳味 噌のたなおろし、大掃除みたいなものです。 いずれにしても人間というのは、アタマの中にあるものをアウトプットするときには、手を動かして 字を書く、というのが最も効果的であり、脳もより活性化されるようです。 ◆パソコンに入力 さて、いったん下書きができたら、今度はパソコンに入力します。 私の場合、一章分を下書きしたら、パソコンに入力してデータ化し、それをプリントアウトして文字 校正、というサイクルです。 この入力の際、Windows を使っている人だったら、アクセサリの「メモ帳」がいちばん使いやすいで しょう。文字入力以外の余計な機能がないので、とても軽く早く、ストレスなく入力することができま す。 また、電車の中や喫茶店、図書館など、パソコンを使えない状況のときには、この「ポメラ」というメ カが非常に便利です。 95 これは、「液晶付きキーボード」みたいなもので、ひたすら文字入力だけができるツールです。これ に入力したデータを、あとでパソコンにつなげて保存するのです。 かなり小さいキーボードですが、慣れれば普通のパソコンと同じくらいの早さで入力することができ ます。 場所もとらないので、外出するときはいつもカバンの中に入れています。 もちろん最近では、iPad やスマホなどで文字入力する機会も増えてきました。電池の持ちが不安 ではありますが、ちょっとしたアイデアを思いついたときなど、さっと入力や修正ができるので、とても 便利です。 EVERNOTE ◆EVERNOTE なお、外出先でデータを修正したりすると、あとで家に帰ってから、どこを直したのかわからなくな って困る、ということがありました。 それは、この「EVERNOTE」というアプリを、自分の使うすべてのパソコンやアプリに入れておくこと で解決できます。 http://evernote.com/intl/jp/ これを同期させれば、自宅、仕事場、外出先のスマホ、どこからでも同じデータを開いて修正し、 常に最新の状態にしておくことができます。 前々から、このエバーノートというアプリは便利だ、便利だと言われていましたが、私の場合、なか なかその便利さを実感できずにいました。 主に、電子書籍の執筆に使うことで、初めてその便利さが満喫できるようになりました。 もう、エバーノートなしに執筆することは考えられません。 ◆全体の構成 96 先ほど、マインドマップで「全体の構成」を決めてから下書きをする、と書きました。 いき当たりばったりで書いていったら、内容がどっちに行ってしまうか分からないので、これは当然 のことですね。 では、その「全体の構成」とは、どのようにすればいいのでしょうか。 私がもっともお勧めするのは、ハッキリ言って、本屋に売ってる他の本を「パクる」というやり方です。 もちろん、パクるといっても、内容をパクるわけではありませんよ。「全体の構成」をパクるのです。 その「構成」にもいろいろなパターンがあるのですが、私が塾の先生時代に生徒に教えていたパタ ーン、いちばん「書きやすい」「読みやすい」パターンというのは、こういうものです。 すでに、皆さんには、第 1 章・第2章・第3章の構成を教えていますから、そこまでは復習になりま すね。 (1)はじめに 簡単な自己紹介と、本書のあらすじ (2)第1章 成功 筆者の過去の「自慢話」 (3)第2章 理由 自慢話の「分析」 (4)第3章 実践 あなたもできる「ノウハウ」 (5)第4章 改善 もっと良くする方法 (6)終わりに 謝辞、今後の夢 分かりますか? これだけだと、ちょっと分かりませんよね。 では、具体的に、たとえば「私のダイエット法」みたいなテーマで書くと、こうなります。 (1)はじめに 私は、何ヶ月で何キロやせて、生まれ変わりました (2)第1章 私は、こうやって何キロやせました(自慢話) (3)第2章 やせた理由は、これをたくさん食べたからです(分析) (4)第3章 さあ、あなたもやってみましょう(ノウハウ) (5)第4章 やせたら、さらに健康になりましょう(改善) (6)終わりに あなたも幸せになれます どうでしょう? 何となく、想像がつきますよね。 実際、多くの「体験本」は、このような構成になっています。なぜなら、このパターンがいちばん、素 人でも書きやすいし、読みやすいし、分かりやすいからです。 その理由は、全体の構成が「時間軸」に沿って書かれているからです。 もう一度、全体の流れを追ってみると、 過去(体験) ↓ 現在(理由、実践) 97 ↓ 未来(今後の夢) となっているのが分かりますよね。 ・過去の体験(つらかった) ↓ ・現在の私(克服した) ↓ ・未来の展望(さらに幸せになりたい) このように、時間の流れに沿って書くと、読んでいる人も、まるで自分が体験したことのように、共 感して読んでくれます。 この「過去・現在・未来」のパターンは、全体の構成はもちろん、一つ一つの章を書くときにも適用 できますので、大いに参考にしてください。 さらに、もっと詳しく知りたい、もっと共感される文章を書きたいという人は、私の「夢をかなえるノー ト塾」を読んでください。 もと国語の先生の私が、小学生・中学生でも大人顔負けの文章が書けるように指導したノウハウ が満載です。 http://makikomi.jp/note/ ◆文章を書くのが苦手な人 私のコンサルを受けて、「電子書籍を出したいです」とは言うものの、なかなか着手できない人もい ます。 せっかくやる気はあるのに「文章を書くのが苦手」というのです。 まあ、人間、誰にでも得意・不得意はありますから、これはしょうがないですね。 また逆に、「僕は自信がある」という人が文章を書いても、やたらと長くて回りくどく、読むのが苦痛 なこともあります。 そこで、アタマの中にコンテンツはあるものの、なかなか読みやすい文章としてアウトプットできな い、という人に、こんなやり方をお勧めします。 1・セミナー、対談、おしゃべり いきなり文章を書こうとせずに、まずは自分でしゃべってみる。 それを録音しておいて、自分で聞いて、そのまま文章にする。 もちろん、回りくどいところ、わかりにくいところは、直して分かりやすくするのです。 98 いわゆる「口述筆記」というやり方ですが、これでやってみると、自分でも「ここは分かりやすい」「こ こがわかりにくい」ということが、明確になります。 この方法として一番お勧めなのは、いきなり「セミナー」を開いて、実際の参加者を前にして話し、 それを録画しておく、という方法です。 なにを隠そう、本書もそうやって書かれています。9月に「あなたも電子書籍が書ける!」というセミ ナーを開き、それを録画して、自分で見て、文章に起こしているのです。 このやり方だと、セミナー料も入って自分のためになるし、参加した人も勉強になるし、そこから電 子書籍までできてしまうと、まさに一石三鳥のいいやり方です。 もちろん、客が来なくたって、気にすることはありません。そしたら、ビデオカメラかICレコーダーを 前に、一人でセミナーをすればいいのです。 わずかな教室代がかかりますが、そんなものは、貴重な「経験」が積めたと思えば、安いモノです。 しかし、いきなり人前で話すほどの度胸はない、という人は、たとえばおひとり様でカラオケボック スに行き、壁に向かってスピーチして、それを録音しておくといいでしょう。 これを、車を運転しているときや眠るときに何度も何度も聞くと、 「もっと、ここはこうしたほうがわかりやすい」 などのアラが見えてきますので、次に話すときはそこを改善します。 これを何回か繰り返すと、かなり分かりやすい電子書籍ができますし、ついでにセミナーまで、上 手になってしまいます。 ここで、録音したCDを売ってもいいじゃないですか。 または、仲のいい友人に頼んで食事をおごり、自分にインタビューしてもらったり、対談形式にする のもいいでしょう。 自分ではわかりやすくしゃべっているつもりでも、友人にとっては、よくわからない、もっと詳しく聞 きたい、というポイントがあるはずです。 それが客観的にわかるだけでも、実際に本を書くときに大変役立つと思います。 2・人に書いてもらう そして、このようなやり方でも、なかなか書けない、時間がない、という人は、思い切って誰かに頼 んでみてはどうでしょうか。 実は、書店で大々的に売っている本の多くは、著者本人ではなく、プロのライターが書いています。 出版社にはお抱えのライターがいて、その人が著者にインタビューして、わかりやすく文章にまと めるのです。 だからこそ、ベストセラーになっているような本の多くは、どれを読んでも同じような内容で、おもし ろくないんです。 そして、だからこそ、ただでさえ少ない著者の取り分が、さらに減ってしまうのです。 だから私は、出版社から本を出すのはお断りで、100%自分の考えが出せる電子書籍が好きなの です。 99 と、以上、電子書籍の下書きについて、様々な方法をご紹介しました。 確かに、電子書籍は、誰でも無料で出せます。 だけど、誰でも一人で出せるからこそ、実は余計に難しい面もあります。 なんといっても、「自分」というコンテンツを、きっちりと売り物にまで仕上げられるのは、それこそ 「自分」次第なのですから。 誰にも命令されない代わりに、すべて自分で考え、責任をとっていかないといけないのです。 その点、どうしてもうまく書けない、どうしたらいいか分からない、という方は、遠慮なくご相談くださ い。 個人コンサルティングで対応させていただきます。 ◇ (2)ブログやノートに連載 ある程度、下書きはたまってきましたか? 三日坊主には、ならずに済みそうですか? 最初に言ったとおり、この「下書き」という作業こそが、全行程のうちでもっとも手間と時間がかかり ます。 いくら「誰でも電子書籍は出せる!」と言っても、まさか 10 ページや 15 ページでは恥ずかしいので、 ある程度まとまった量の文字なり、写真なりを作らなければいけないのです。 よほど、自己管理をしっかりしないと、途中で投げ出すことになってしまいます。 この点が、出版社や編集者に頼らず、自分一人で本を出す場合の、数少ないデメリットと言えるで しょう。 出版社にまかせておけば、スケジュールや進捗状況をチェックしてくれるし、遅れていたら督促もし てくれるし、編集者が内容についてのアドバイスもしてくれるでしょう。 つまり、最低でも一人は「最初の読者」がいるわけですから、たとえダメ出しをされたとしても、励み にはなります。 しかし、自分一人で執筆をしていると、これが果たして面白いのか、分かりやすいのかも判断でき ないし、得てして「独りよがり」の内容になりがちです。 (もっとも、だからこそメジャー出版社が出す「金太郎飴」みたいな内容じゃなくて、独自の味が出せ るのですが) そこで私がオススメするのが、 「下書きが書けたら、どんどんブログや Facebook で公開してしまう」 という方法です。 100 ◆「無料」でどんどん読んでもらおう 最初のうちは、ほとんど反応はありませんが、何回も連載を続けているうちに、だんだんコメントが ついたり、ファンがついたりし始めます。 ときどき、自分でもビックリするくらいの反応があったり、鋭い質問をもらったりと、自分では気づか ない「読み手目線」での感想をもらうことができます。 当然、ブログが多くの人に読まれ、多くのファンがつけば、いざ電子書籍が完成して発売になった ときには、その人たちが最初の購入者になってくれるでしょう。 と、こういう話をすると、必ずこんな心配をする人が出てきます。 「ブログで、無料で公開したら、お金を出して買ってくれる人が減るのでは」 大丈夫です。 もちろん、無料で読んじゃう人もいるでしょう。 でも、それでも多くの人に読んでもらえれば、それだけ多くの人に買ってもらうチャンスが増えます。 いわゆる「フリー戦略」ですね。 それに、いくらブログで読めば無料と言ったって、本一冊分の量をブログで読んでいくのは、けっこ う大変です。 その分の手間が省けるのなら、ちゃんと一冊にまとまった電子書籍を読もう、という人は必ずいま す。 あなただって、毎週コンビニで立ち読みしているマンガが単行本になったら、改めて買ってしまうで しょう。 人間には、「面白いものは、まとめて一気に読みたい」という欲求があるからです。 もし、どうしても心配だったら、本文の中で一番の読みどころ、肝心要の部分だけはブログに載せ ずに「この続きは、買ってお読みください」としておけばいいでしょう。 しかし、わざわざそんなことをしなくても、どうせブログ連載を電子書籍にまとめるときは、大幅な加 筆訂正をするものです。 つまり、ブログでの連載と、発売する電子書籍とでは「別物」と考えることもできます。 ブログでの無料連載は、電子書籍を発売するまでの「前振り」、プロモーションだと割り切った方が いいでしょう。 つまり、ブログではできるだけ多くの人に無料で読んでいただき、 「ついに、あの人気連載が、さらに面白くなって電子書籍で発売開始!」 と告知すれば、今までの分を全部読んじゃった人でも、買ってくれるわけです。 「無料で読まれたら損だ」なんてケチケチせず、どんどん読ませてあげましょう。 なお、もちろん本書も、ブログで連載した原稿に、3割ほどの加筆を加えています。 101 それから「無料で公開して、誰かにパクられませんか」なんて取り越し苦労をする人もいます。 大丈夫です。 パクられるほど面白い内容だったら、その前に出版社がオファーに来ますから、安心してください。 また、もしも仮に、誰かにパクられたとしたら、それはネット上で発見されるわけですから、 「パクられるほど面白い!」 「本家はこちら!」 と、逆にPRのネタに使ってしまえばいいでしょう。 まあ、あり得ない心配をする前に、まずはパクられるくらい面白い連載を書いてください。 ◆ブログで連載してみよう さて、それでは実際に、ブログで連載してみましょう。 いま現在、自分のブログやホームページをお持ちの人なら、そこで連載を始めればいいから簡単 ですね。 すでに長年やっているブログなら、充分なファンがついているでしょうから、すぐに応援してくれたり、 感想をくれたりするでしょう。 そして連載を始めたら、毎回のタイトルや、記事の出だしに、このような一文を必ず入れるようにし ましょう。 「○月○日、電子書籍で発売予定! 連載第○回、『○○の巻』」 と、はじめから「いついつに電子書籍を出します!」と、宣言してしまうのです。 これによって、事前の告知ができるだけでなく、ともすれば三日坊主で終わってしまいがちな弱い 心に「プレッシャー」をかけることができるからです。 そして、まだブログをやっていない方や、やってはいたけど休眠中の方、今までのブログとは「色」 が違いすぎる、という方は、思い切って新しいブログを立ち上げましょう。 いまでは、無料のブログサービスは山ほどありますが、もっとも多くのユーザーに使われているの は「Ameba(アメーバブログ)」と「FC2 ブログ」でしょう。 ・ Ameba http://ameblo.jp/ ・ FC2 http://blog.fc2.com/ 本屋さんに行って「ブログの本ください」といえば、まずたいていは、このどっちかのブログのマニュ アルが置いてあります。それだけ、初心者にも使いやすい「ブログの定番」ということでしょう。 102 本書は、ブログ立ち上げの解説書ではないので、これ以上は詳しく説明しません。マニュアルを買 うか、Google で調べるかして、自分で立ち上げてください。 ただし、個人的には、今ならアメブロより FC2 ブログのほうが、若干オススメです。 というのも、最近のアメブロは、ちょっとでも「商売っけ」が感じられると、予告もなしにいきなり「削 除」されてしまうという事例が、頻繁に起きています。 そのため、多くのユーザーが「アメブロ離れ」を起こしているようですので、今から始めるのなら、 FC2 ブログのほうが安全だと思います。 Wordpress ◆これからは「Wordpress Wordpress」 また、実はこの2つのブログサービスよりも、さらにオススメなのが「Wordpress」です。 http://ja.wordpress.org/ これは、ブログとは言いながら、そうとう自由にカスタマイズできるし、なんといっても URL を自分の 好きなように設定できますので、ほとんどホームページと言ってもいいでしょう。 (例: http://makikomi.jp/ ) Wordpress 自体は無料ですが、サーバーは自分で借りる必要があります。私は、初心者にも(比較 的)使いやすい、ロリポップを利用しています。 http://lolipop.jp/manual/blog/wp/ ただし、カスタマイズの自由度が高いということは、それだけ「難易度」も高いということなので、早 い話が「プロ向け」です。 本屋さんで売ってるマニュアルを見ても、ほとんど「専門書」で、ある程度は HP の知識を持ってい る人じゃないと、理解に苦しむでしょう。 本格的なホームページほど難しくはないけど、普通のブログサービスよりは難しい、という位置づ けです。 私も、Wordpress で普通にブログを更新することができるようになるまで、1ヶ月ほどは試行錯誤し ました。 この Wordpress のカスタマイズに時間を取られて、本来の原稿執筆が後手に回ってしまっては本 末転倒なので、まだブログをやったことがないような人は、無難にアメブロか FC2 ブログを使いまし ょう。 ちなみに、この私の記述を読んで、 「だったら、初心者向けの Wordpress の解説書があったら、売れるのでは?」 と思った方は、鋭い着眼点です。 充分、電子作家としての資質はあります。 103 しかし、同じようなことを考える人はいるもので、すでにそういう本を書いている電子作家が、私が 代表を務める「日本イーライターズ」に所属しています。 次章で紹介しますので、Wordpress を始めてみたい、という人は、見逃さないようにしてください。 ◆少しでも読者を増やす さて、どんなブログであっても、せっかく連載を始めたのであれば、一人でも多くの人に読んでもら えるように工夫するのが肝心です。 前にも言いましたが、出版社に頼らずに電子書籍を出すと言うことは、告知・宣伝・営業活動もす べて、自分でやらなければいけないということです。 まさに「何でもあり」の精神で、なりふり構わず「巻き込み」していきましょう。 たとえば、twitter や Facebook で「ブログを更新しました」という情報を流したりするのは、あたりま えのことです。 特に twitter なんかは、一日に時間差で何度もつぶやかないと、とても見てはもらえません。予約し ておいた時間に投稿してくれるサービスもありますので、利用するといいでしょう。 http://twitdelay.appspot.com/ また、その際に、ただ「ブログを更新しました」だけでは、誰も読んでくれないのは当たり前の話で す。 先ほどのように「○月○日、電子書籍で発売決定!」みたいなアオリを入れるか、その回の「読み どころ」を紹介したり、自分でキャッチコピーを考えて、思わず読みたくなるように告知しましょう。 たとえば、私が「ニコチン・アンインストール・バイブル」を売ったときには、こんなコピーをたくさん考 えました。 「禁煙なんて、やりたくない! そんな人でもタバコがやめられる、魔法の法則。」 「たった一日で、一生自由になる! タバコと別れる最短ルート。」 「私はこうして、一日 40 本のタバコをスッパリやめた。」 「やめられないのには「理由」があった! これに気づけばもう明日から、タバコはいらない。」 「ガマンが嫌い! つらいの嫌い! 禁煙なんてしたくない! だったら「ニコアン」やってみる?」 こういう「ツカミ」があるとないとでは、まったく注目度が違ってきます。 104 Facebook の「ノート」で連載 ◆Facebook また、どうせ Facebook でシェアするのだったら、むしろブログよりも、Facebook の「ノート」という機 能で連載したほうが、ことアクセス数やレスポンスの早さでは、下手なブログよりよっぽど効果があ ります。 最近、Facebook の仕様が変わって、どこから「ノート」という機能に入っていいのか、知らない人も 多いでしょう。 ここから「ノート」というアプリに入ることができます。 他のブログと違って、Facebook の「ノート」には、余計な機能は一切ついていません。 ただ、タイトルを入れて、本文を入れて、写真を入れて、アップするだけです。 文字に色もつきませんし、装飾もほとんどできませんので、見た目としては非常に地味です。 しかし、こんなに地味なノートでも、一発ハマれば、200 や 300 の「いいね!」はつくし、何人もの人 がシェアしてくれます。 ごくごく普通の一般人が、こういうノートを一度でも書ければ、一夜にして Facebook の有名人にな ることも可能です。 (ただし、Facebook のお友達人数に比例します) つまり、あくまでも「セルフ・ブランディング」という観点で見れば、ブログよりも Facebook のノートを 使った方が、はるかに即効性があるということです。 105 Facebook の「ノート」の弱点 ◆Facebook しかし、何事にも「得手不得手」「一長一短」というものがあります。 Facebook のノートは、確かに爆発力がありますが、その分「外部から見られない」という弱点があ ります。 つまり、Facebook のノートは、Facebook のアカウントを持っている人にしか見られないのです。 一方、ブログだったら、どんな人からでも見てもらうことができます。 ということは、何が言いたいかというと、ブログを更新していれば「マスコミ」からの取材が入る可能 性がある、ということなのです。 私自身の実体験や、他の人の経験から判断しますと、それなりの内容のブログをマメに更新して いれば、3ヶ月から6ヶ月で、マスコミからの取材が入ります。 または、仕事の依頼が来たりします。 つまり、外部からの「オファー」が入りやすいのです。 一方、いくら最近では Facebook 人口が増えていると言っても、まだまだ日本ではアーリー・マジョリ ティの人しか活用していません。 そして、マスコミの人というのは、この手の SNS には、もっとも反応の遅い人たちです。 というか、本能的に、Facebook や twitter を嫌っているのです。理由は、自分たちが情報を「管理・ 統制」できないからです。 だから、マスコミの人で Facebook のアカウントを持っている人は、まだまだほんのごく一部なので す。 つまり、Facebook のノートだけをやっていると、外からのアプローチが期待できないのです。 だったら、どうすればいいのか? 結論は、ノートとブログ、両方とも並行してやる、です。 両方に同じ内容をアップすることが、いちばん効果的だと思います。 もちろん、それだけ時間と手間がかかることになりますが、何度も言うように、出版社を頼らないと いうことは、なんでも自分でやるということです。 慣れればほんの数分で終わる作業なので、ブログとノートへのダブル投稿は、ぜひやっておきまし ょう、 ◇ ③ワープロソフトで清書 さて皆さん、お疲れ様です。 ブログやノートでの連載は、目処がつきましたか? アウトプットが完了したら、いよいよ「清書」ですね。 106 ◆「アウトプット」して気づくこと 本書の第1章でも書いたとおり、人間というのは、ただ本を読んだりセミナーに行ったりの「インプッ ト」だけ続けていても、それだけでは成長しません。 また「検討中」とか「考え中」とか言って、結論を先延ばししていても、得られるものは何もありませ ん。 ブログなり、ノートなり、そして電子書籍なりを「アウトプット」することで、初めて「見えてくる」世界 があるのです。 今までは、漠然とした形で自分の中にあった「思い」を、ブログやノートという形で「アウトプット」す ることで、考えが整理され、体系だったノウハウが蓄積されてきた、ということに気づく人もいるでしょ う。 また、今までは気づかなかった、自分の本当の「強み」に、初めて気づいたという人もいるでしょう。 皆さんも、アウトプットを続けていけば、徐々にその世界に気づいてくると思います。 これを「成長」というのです。 そして、アウトプットをすることで自分が成長すれば、今度は自分にとって、「本当に必要な情報」 「重要な情報」を見極める力がついてきます。 ここから、真の意味ある「インプット」ができるようになるのです。 今までは、ただ漠然と本屋に行って、なんとなく面白そうな本を買って、とりあえず読むだけ読んで、 わかったような気になっていた。 本を買うときに、「他の人が読んでいるから」「流行っているから」というのを基準にしていた人もい るでしょう。 こういうとき、自分の「ブランド」を高めようと思っている人は、逆の発想をします。 「他の人が読んでいるから、自分は買わない」 こうでなければ、とても独自のブランドを築くことなどできません。 つまりこれからは、自分にとって意味のない本は、買う必要がないのです。 本当に必要な情報だけが、書物から、あるいは人脈から、勝手に集まってくるようになります。 こうして、今までとは比べものにならないくらい、良質で効率的な「インプット」ができるようになるの です。 107 ◆最良のインプット=「リアクション」 そして、こういうインプットの中で最も価値があるのは、自分のコンテンツを読んでくれたファンから の「リアクション」です。 単に「面白かった」「次回が楽しみ」という感想、応援であっても、読んでくれている人がいるという 事実は、何よりも執筆の励みになります。 さらに、単なる感想ではなく、プロ・専門家から、新しい知識を教えてもらうことも可能になります。 たとえば、私が「ニコアン」をブログで連載していたら、プロの禁煙専門医から、 「これは医学的にも正しい禁煙法です」 「こういうデータが出ています」 と、非常に専門的なアドバイスを多くいただきました。 ここでインプットした知識が、「ニコチン・アンインストール・バイブル」という電子書籍を世に出すに 当たって、どれほど参考になったかわかりません。 しかも、そういう専門医の中には、実は日本全国的に有名な「その道の権威」みたいな人もいたら しいと、後で知りました。 普通だったら、そんなご縁はまともにやっていたら到底結べないのですが、それが意外な形で実 現してしまうのが、ブログでアウトプットを続けることによる副産物です。 こういう人脈が結べるということこそが、最良の「インプット」であると言えるでしょう。 皆さんも、ブログを続けていれば、専門的な見地からアドバイスやツッコミを入れてくれる人と、ご 縁が結べるかもしれません。 ◆誹謗中傷は、ファンの裏返し また、もしかすると、好意的な反応だけでなく、「批判」「反論」「誹謗中傷」を喰らうこともあるかもし れません。いや、間違いなく来るでしょう。 そういうのに慣れていない人は、ここでビビってしまい、ブログをやめてしまったり、自分の意見を 曲げてしまうこともあります。 が、それは逆です。 逆に、「やっと世間に認められた」と、喜ぶべきなのです。 立ち上がって、小躍りして喜んでも足りないくらいです。 もちろん、あなたの書くことが、誰が見ても良くない、公序良俗に反する、えげつない内容の鬼畜ブ ログだったら、非難を浴びてもしょうがないでしょう。 しかし、自分では「これが正しい」と信じて、読む人のために良かれと思って書いているのなら、必 ずそれを読んで喜ぶ人がいるはずです。 108 そして、実に面白い現象ですが、喜ぶ人やファンの数が一定数に達すると、必ず「アンチ」が出てく るものなのです。 その動機は、いちばん分かりやすいのは「嫉妬」によるものです。 「本当は自分が書きたかった」とか「自分のほうが、よく知っている」とか、そういうことを先に書か れてしまったことに対して、逆恨みに近い感情を抱くわけです。 しかも、その内容がそこそこ面白かったりすると、嫉妬心はさらに燃え上がり、「ここは違う」「それ は違う」と、ささいなことに対してツッコミを入れます。 これが、ごく一般的な「アンチ」の人の反応ですが、これってよく考えると、「ファン心理」の裏返しで すね。 「実に面白いけど、もっとこうしたほうがいい」 ってアドバイスしてくれてるようなものですから、要するに誉められているのと同じです。 「やっと自分にも、濃いファンがついた」 と思って、喜ぶべきですね。 もう一つのアンチのパターンは、ある「既得権益」を握る集団にとって、触れられたくないところに触 れてしまった場合に、激しい拒否反応として現れます。 もしあなたが、銀行業界とか、医療業界の内幕を暴露するようなブログを書いていたとしたら、そし てそのブログが、それなりに注目されるようになったら、それを「書かれては困る」集団が、ツブシに かかりますよね。 それだけ、あなたのブログが影響力を持ち、無視できないようになってきたという証拠なのです。 ブログなどをやっていて一番悲しいのは、批判されることではなく、無視されることです。 私くらいの有名人になれば、もう何をどうやっても批判は必ず出てきますので、まったく気にするこ ともありません。 むしろ、批判されなくなったら「終わり」だと考えているくらいです。 誹謗中傷ドンと来い、とこの際、大きく構えましょう。 ◆完成に向けて「清書」をしよう さて、話がすっかり逸れてしまいましたが、皆さんもそろそろ、本にしてもいいくらいの連載が溜ま ったのではないでしょうか。 そうしたら次は、ワープロソフトに文章をコピペして、一冊の本の体裁に仕上げる、つまり「清書」を する番です。 ワープロソフトといえば、一般的なのは「Microsoft Word(マイクロソフト)」でしょう。 他にも「一太郎(ジャストシステム)」などが有名ですが、私は「Kingsoft Writer(キングソフト)」を使 っています。 109 (また、慣れている人でしたら、パワーポイントなどでも結構です) これらのソフトを使えば、誰でも表紙や裏表紙をデザインしたり、ページ数を打ったり、目次を作っ たりはできるはずです。 もちろん、何度も何度も原稿を読み直して、誤字脱字やデータ上の不備などがないように、チェッ クもしなければいけません。特に単純な誤字脱字があると、内容の信憑性も疑われますからね。 こうして、そのまま紙にプリントアウトして製本すれば、ちゃんと一冊の本になる、というところまで 作り込んでください。 なお、この清書作業をするときは、実際に書店で売っている本を手に取って、文字の大きさやペー ジの余白の取り方などを、参考にするといいでしょう。 また、著作権保護に関する一文も、必ず入れておきましょう。 私の場合は、このように書いています。 ★本書の著作権は、六本木辰也にあります。 ★上記の者の許可なく、本書の一部または全部を複製、流用、転用、記載、転売する事を禁じます。 ★本書を著者以外から入手された場合はご一報ください。 さあ、こうしてようやく、あなたの「著書」が完成しました。 これに、もう一手間加えるだけで、立派な「電子書籍」が完成します。 最後にもう一度、誤字脱字がないかをしっかり確認してから、次に進んでください。 ◇ ④加工(ワープロデータを電子書籍にする) それではいよいよ、ワープロで作った書籍のデータを、電子書籍に加工しましょう。 ここさえクリアすれば、その瞬間から、あなたの電子書籍は「商品」になり、日本全国に向けて販売 することができるようになります。 ついに、電子作家デビューですね。 その方法としては、いろいろあるのですが、本書では以下の3パターンをご紹介します。 (1)EPUB 形式に変換 (2)ブクログの「パブー」を利用 (3)PDF データに変換 110 ◆ EPUB 形式に変換 (1)EPUB ところで皆さんは、「電子書籍」と聞いて、どんなものを想像するでしょうか。 多くの方は、iPad とか、アマゾンの Kindle みたいな、ああいう専用の「リーダー」を手に持って、指で ページをめくって読む、というのを想像するでしょう。 そう、確かにそれも、電子書籍の「一部」です。 ただしそれは、かなり専門的な部類に入ります。 私たちのような、あまりメカに詳しくない人にとっては「アプリ」と言ってもいいくらいです。 実際、iPhone や iPad で読める電子書籍の中には「アプリ」で作られているものもあります。 こういう、いわば「プロ」仕様の電子書籍は「EPUB」という形式で作成・保存しなければいけません。 しかし、本屋さんで EPUB 作成のマニュアルを手に取ってみて、「これは自分には無理」と一目で 分かりました。 そっち方面のプロじゃないと、ついて行けない内容です。もちろん、アプリ制作についても同様です。 ということで、この「EPUB 形式」とか「アプリ」に関しては、いずれもっと簡単に作れるツールが出て くることを期待して、別の方法で電子書籍を作りましょう。 ※追記:日本語ワープロソフトとして有名な「一太郎」の 2012 年度版からは、この EPUB 形式で保 存できるようになったようです。 ◆ (2)ブクログの「パブー」を利用 そこで私がお勧めするのが、私自身も試してうまくいった、こちらのサイトです。 「ブクログのパブー」 http://p.booklog.jp/ もともと「ブクログ」というのは、読書好きの人が利用する「Web 本棚」サービスでした。 そこに、「電子書籍作成サービス」が加わって、これが「パブー」というサイトです。 ひとことで言ってしまえば、「ブログ感覚で電子書籍が作れる」サービスです。 ですから、この章の②で「ブログに連載しましょう」と言いましたが、アメブロか FC2 ブログ、または Facebook のノートの他にもう一つ、この「パブー」にも連載しておくといいでしょう。 操作方法は、ブログそのものですから、誰でもできるはずです。 そして、全ての連載が完結したら、とりあえず「無料で公開」という設定で保存すれば、それだけで 電子書籍が完成するのです! 111 その後、じっくりと加筆訂正したら、正規の「有料版」として、改めて値段をつけて電子書籍にすれ ばいいのです。 (ただし、現在のところ 3,000 円が上限です) 非常に簡単な方法なので、お勧めです。 ■「パブー」のメリット・デメリット このように、とても便利で画期的なサービスなのですが、一つだけ難点がありまして、売れたとき の手数料(ショバ代)として 30%を取られます。 つまり、1000 円の電子書籍が売れた場合、入ってくるお金は 700 円です。 この「ピンハネ」率を高いと見るか、便利なんだから仕方がないと見るかは、意見が分かれるところ でしょう。 私としては、前にも書いたとおり、とりあえず売れれば利益になるし、いろいろなところで売ってい れば知名度アップにもなるので、多少のピンハネは仕方ないかな、と思います。 もう一つ、パブーを使って気になっていた点は、まだまだ非常に知名度が低い、ということです。私 のセミナーに来た参加者に聞いてみても、知っている人はほとんどいませんでした。 しかし、実はパブーに電子書籍を登録しておくと、すごくいいことがあります。 他の、いろんな電子書籍マーケットでも、併売されるようになるのです! 私の実体験をお話ししましょう。 デビュー作の「ニコチン・アンインストール・バイブル」を出したとき、「とりあえず」という感じでパブ ーにも出していて、売れることも期待せず、すっかり忘れていました。 するとある日、こんなメッセージが来たのです。 「Sony Readers Store で売ってもいいですか」 もちろん OK しました。 さらに先日は、おそらく電子書籍リーダーの最終兵器になるであろう、アマゾンの Kindle からも、同 様のオファーが来ました。 本書執筆時には、まだギリギリKindleは発売になっていませんが、いずれ私が自主出版で出した 「ニコアン」が、Amazonでも取り扱われることになるのです。 こうなると、もはや「紙の本」を、出版社から出す優位性は、完全になくなります。 ド素人が書いた電子書籍が、ある程度の内容なら「ほぼ自動的に」Amazon にも登録され、日本 中・世界中から買われるようになるのですから。 さらに、2012 年の夏に話題になった、あの楽天の「Kobo」。 112 「kobo Touch」という安い専用リーダーを出したのはいいものの、肝心のコンテンツがなかなか集 まらないため、パブーと提携したようです。 つまり、パブーに出品しておけば、同時に楽天 Kobo でも取り扱いされる設定になっているのです。 「ニコアン」も、取り扱いされるようになりました。 http://p.tl/HrB7 つまり私は、自分の電子書籍をただ「パブー」に登録しただけで、ソニー、アマゾン、楽天、紀伊國 屋書店などの電子書籍マーケットにも出品されている、れっきとした「プロの電子作家」になれたわ けです。 これは、事情を知らない人は驚きますよね(笑)。 いまはまだ、電子書籍というものが、それほど普及していませんから、このことを名刺やプロフィー ルに書けば、 「へえ~、流行作家なんですねえ」 と、向こうが驚いてくれます。 これなら、仮にパブーや楽天からの売上はたいしたことなくても、セルフ・ブランディングとしては、 計り知れない効果をもたらしてくれるわけです。 ただ、やっぱりメリットとデメリットがありまして、ソニーやアマゾンで売れた場合は、ピンハネ率が 70~80%です(私の場合)。 つまり、こちらに入る利益は2~3割です。 しかしこれも、「お金を払わず、むしろお金をもらって宣伝になっている」と思えば、決して損にはな らないと思います。 以上のような理由で、まず電子書籍を出そうと思ったら、この「ブクログのパブー」に出品しておくこ とをお勧めします。 私も、今まで出したコンテンツを、徐々に移籍していこうと思っています。 ※追記:本書執筆中の 10 月 24 日、あの Amazon が「Kindle ダイレクトパブリッシング」という、電 子書籍の自主出版サービスを始めました! https://kdp.amazon.co.jp/self-publishing/signin 世界の Kindle ストアに電子書籍を「無料で」販売でき、売り上げの 35%(基本)が受け取れるので す。これはもう、「出版」という概念を覆すほどの、画期的な「事件」です! 私も本書が完成したら、さっそく Kindle にも出品してみようと思います。 113 ◆ PDF データに変換 (3)PDF と、パブーをお勧めしてきましたが、やっぱり何だかんだ言っても、自分の電子書籍は、自分で直 接売りたいですよね。 そうすれば、利益率は 100%ですから。 ということで、パブーで売る方は、あくまでもブランディングの一環、広告宣伝の一種と考えた上で、 別に自分オリジナルの電子書籍を作り、自分の販売ルートで売っていきましょう。 これは、実はいちばん簡単な方法で、ワープロで作ったデータを、単純に「PDF ファイル」という形 式で保存するだけです。 たったこれだけで、あなたの書いた「ワード文書」が、電子書籍という「商品」に生まれ変わり、値段 をつけて販売することができるようになるのです。 パブーとかは、この「PDF 化」「EPUB 化」を代わりにやってくれるだけで、30%の手数料を取ってい るわけです。 PDF データで「保存」するだけ ■PDF ところで、本書を読んでいるような方でしたら、もちろん「PDF データって何?」ってことはないです よね。 知らない人のために簡単に言えば、ワープロソフトで作った文書は、同じソフトで開かないと、文字 化けする場合があります。 また、そういう文書は簡単に編集ができてしまうので、海賊版を作られてしまう危険性もあります。 それを防止するために、PDF という形式があるのです。 PDF なら、まずどんなパソコンでも、またスマホなどでも開くことができ、しかも文字化けとかしませ ん。 そして、他の人が簡単に編集することもできません。 つまり、電子書籍にとても向いているファイル形式なので、PDF で作ったデータを「電子書籍」と呼 んじゃおう、ということです。 一方、この PDF データを開くためには、「Adobe Reader」という専用のソフトが必要です。 http://get.adobe.com/jp/reader/ 無料ですし、いまでは多くのパソコンやスマホに初めから入っているくらいなので、安心です。 ユーザーから、「電子書籍を買ったけど、どうやって読めばいいの」という問い合わせも、今はほと んどないと思います。 114 さて、この PDF データを作るのも簡単で、たとえばワードだったら、「名前をつけて保存」するときに 「PDF」という保存形式を選べばいいだけです。 他にも、ネット上から無料の「PDF 変換ソフト」がたくさんダウンロードできますので、調べてみてく ださい。 これで、ようやくあなたの、生まれて初めての電子書籍が完成しました。 あとは、これを販売して、料金をいただいて、メールで送付すればいいのです。 利益率 100%、送料0円、仕入れ・在庫なしのビジネスが立ち上がりました。 CD 版の作成 ■CD と、ここまでで「電子書籍を作成する方法」について、私が知っている限りのことをお話しましたが、 もう一つ補足として、「CD 版の作成」についても触れておきましょう。 「CD 版の作成」を平たく言うと、作った PDF ファイルを「CD に保存する」というだけのことです。 CD にしておくメリットについては、前にも書いたとおり、 ・「形のあるものとして買いたい」というファン心理に応える ・持ち歩いて販売したり、名刺代わりに配布できる ・マスコミから取材されやすくなる の3つがありましたが、もう一つ追加しておくと、 ・メールでは送れない大容量のファイルに対応できる ということが挙げられます。 意味、お分かりですよね。 普通の、ほとんどが文字と文章だけの電子書籍だったら、完成したデータもせいぜい1~2メガな ので、メールで送っても大丈夫です。 115 しかし、たとえば「絵本」とか「写真集」のように、ビジュアル重視の電子書籍を作ってしまった場合 は、メールで送るのは迷惑なくらいの大容量となります。 こういう場合は、初めから「CD 版限定」として、見た目的にも格好いい CD を作ってしまったほうが いいでしょう。 CD 版のコスト計算 ■CD そのためにかかるコストを、もう一度計算してみましょう。 まず、データ書き込み用の CD が必要ですが、量販店で買ってくれば一枚当たり 30 円。 スリムサイズの CD ケースが、20 円。 CD にデータを書き込むのと、盤面印刷を印刷屋に頼んでも、約 100 円。 ここまでで 150 円ですよね。 さらに見た目を重視して、カラーの CD ジャケットを印刷して作ったとすると、ピンキリですが、まあ1 枚 100 円くらいでしょう。 ということで、250 円とか 300 円あれば、それなりの CD ができあがることになります。 これを、ヤマト運輸のクロネコメール便で、送料 80 円で送れば、合わせても 400 円以下です。 定価 5000 円で売れば、利益がいくらかは、計算できますよね。 こう考えると、せっかく CD 版を作るのなら、なるべく「見た目」に金をかけて、そのぶん売値をアッ プする、という戦略の方がよさそうです。 ジャケットや盤面のデザインが、いかにもお金がかかっているように「見せる」ことができれば、 5000 円が 7000 円、8000 円でも、売れますからね。 たとえば、今回私が急遽発売した「あなたも電子書籍が出せる!」セミナーの動画ですが、いつも は作らないジャケットを作って、しかも DVD のトールケースに入れてみました。 すると、レンタル店に置いてあるセミナーの DVD にも負けないような、格好いい見た目になりまし た。 116 普通の人は、こういうのを買おうとしたら、軽く1万円くらいするもの、という常識がありますので、 5000 円というと「安い!」「いいんですか?」と言ってくれるのです。 普段は、あまり見た目に気を遣わない私ですが、今回の件では、今までのことを反省しました。 今までは「内容で勝負!」と思っていたので、外見にはあまり気を遣っていなかったのです。 これからは、なるべく「高そう」に見えるように、見た目にも凝っていこうと思います。 以上、このような手順で、あなたの電子書籍が完成しました。 データ版、CD 版の2種類です。 あとは、これをいかに宣伝して、いかに販売して、いかに利益を出すか、です。 次の項で、まず「販売」できる体勢を作り上げてから、さらに「どう売るか」についてお話していきま す。 あなたが「電子作家」として有名人になるまで、あと、ほんのちょっとです。 ◇ ⑤販売 さて、ようやくあなたの電子書籍が「商品」として完成しました。 しかし、ただ手元に置いておくだけでは、売れません。 次はこれを、実際に販売してみましょう。 販売のための具体的な方法は、以下の4つが考えられます。 (1)既存のホームページ、ブログで告知する (2)直接販売する (3)Yahoo!オークション (4)ショッピングカート 一つ一つ、具体的にご説明します。 ◆ (1)既存のホームページ、ブログで告知する すでにあなたが、自分のホームページやブログを持っていて、そこから仕事の受注を受けているよ うであれば、そこに「電子書籍を発売しました」という告知を入れればいいでしょう。 すると、メールや電話や注文フォームから、購入の連絡が入りますので、次に進みます。 117 ◆ (2)直接販売する 相手のメールアドレスを聞いて、PDF ファイルをメールで送るか、住所を聞いて CD 版を送ればい いのです。 もちろん、必ず入金を確認してからです。 電子書籍というのは、その商品の性格上、一度送ってしまったら、基本的に返品・キャンセルは受 付できません。 パソコンに PDF ファイルをコピーされちゃったら、それまでですからね。 ただし、内容に自信のある人だったら「満足いただけない場合は全額返金します」なんてハッタリ をかますのも、一つの販促手段ですから、ケースバイケースでやってください。 このように、すでに販売する「場」を持っている人だったら、話は早いわけです。 では、そういう手段を持っていない人はどうするか? ◆ Yahoo! Yahoo!オークションに出品する (3)Yahoo! いわゆる「ヤフオク」です。 自分の使った不要品とか、オリジナルの作品などを出品した経験のある人は、もう説明はいらな いでしょう。 逆に、まだヤフオクを使ったことがないという人は、たくさんの本が出ていますので、そちらを参考 にしてください。それこそ、ヤフオクで実際に買ってみてもいいでしょう。 また、こちらから、私が出品している電子書籍の一覧が見られますので、これも参考にしてください。 http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/kitakan1010 なお、ヤフオクにもメリットとデメリット、一長一短があります。 【メリット】 ・日本一、有名なオークションサイトなので、たくさんの人に見られ、買われる可能性が高い。 ・かんたん決済、クレジット決済など、決済方法が充実している。 これは便利なポイントですね。 普段からヤフオクを使い慣れている人だったら、落札から入金まで、数分で完了します。 注文後、すぐに発送まで完了できると、ストレスがなくて気分が楽ですからね。 【デメリット】 ・出品、再出品が面倒くさい 118 商品の写真を撮ったり、宣伝文を考えたり、目立たせるためのオプションを工夫したりと、慣れない うちは出品するまでが大変な手間です。 また、出品時期が終わったら、また再出品しなければならない、これも手間ですね。 しかし、逆に考えれば、これを工夫することこそが、ヤフオクの醍醐味でもあるので、頑張ればそ れだけ売れることになります。 ・手数料を取られる ・ 4999 円までしか買えない人がいる。 これは私も、自分で出品してみて、初めて気づきました。 ヤフオクは、毎月 399 円の料金を払って「プレミアム会員」にならないと、4999 円までの商品にしか 入札できないのです。 最初に「革命的 Facebook 講座」を 5000 円で出品したとき、何名かからそのように言われ、やむな く 4999 円で出品しなおしました。 現在ではもう、5000 円のものは 5000 円で出品していますが、「そういうこともある」と思って、アタマ に入れておいてください。 ◆ (4)ショッピングカートに出品 販売方法のラストは、ネット上の「ショッピングカートサービス」を利用して出品する方法です。 本来は、自分で販売サイトを作った方がいいのでしょうが、それができる人とできない人がいます。 私は「できない人」代表として、すでに他の人が作ってくれたサイトを利用しています。 私が現在、使っているのは「FC2 ショッピングカート」の無料版です。 http://iinejapan.cart.fc2.com/ 他にも様々なカートサービスがありますが、FC2 はその中でも、比較的使いやすいと言われていま す。 こちらも、実際の出品方法につきましては、マニュアル本を読むか、ヘルプを参考にしてください。 ここでは、私が気づいたメリット・デメリットを記しておきます。 【メリット】 ・とりあえず無料で使える ブログを作るような感覚で、自分のショップが無料で作れます。初心者にはとっつきやすいです。 ・売上の管理がしやすい ・ Paypal が使える これも大きいですね。Paypal とは、メールアドレスで簡単に入金ができるサービスです。 119 ヤフオクの「かんたん決済」と同じくらいスピーディーな入金確認ができますので、使い慣れた人に は非常に便利です。 もちろん、これを使うには、あなたご自身も Paypal のアカウントを取っておく必要があります。 https://www.paypal.jp/jp/home/ 【デメリット】 ・無料の場合、ダウンロード版の上限が2MB まで これはデメリットというよりも、無料版ゆえの「制限」と言った方が正しいかもしれません。 一冊の電子書籍を、2MB 以下の PDF ファイルに収めるのは、けっこうギリギリです。 文字だけの文章主体だったら楽勝ですが、何点か写真や図が入ると、すぐに2MB を超えてしまい ます。 そういう場合、月に 750 円の有料版に登録すれば、何 MB でもダウンロード可能になります。 ここは、実際に電子書籍が完成し、出品するときに検討してください。 ■「売り方」が分かったら…… 他にも色々なサービスがあり、いずれも一長一短がありますので、うまく組み合わせて活用してく ださい。 とにかく、ことの本質は、まずは自分で実際に、電子書籍を作ってみること。 そして次には、一枚でも多く、その電子書籍を「売る」ことです。 「どうすれば、売れる電子書籍が作れるのか」。 いよいよ次の章では、そのことについて具体的に考えていきましょう。 120 第4章 売れる電子書籍の作り方 さて、話がぐるりと一回りして、スタート地点に戻ってきました。 あなたはこれから、どんな電子書籍を書けばいいのか? そもそも、これが決まらないと、何も前には進みません。 頑張って、たくさんの人が読んでくれるような、面白い電子書籍を作り、ガンガン売りましょう! ……と、これで終わらせることができれば、私もラクです。 実際、他の多くのビジネス書やセミナーは、 「頑張って、面白いコンテンツを作りましょう」 で終わりです。 しかし、もちろん本当は、そこがいちばん難しいのです。 「売れる電子書籍を書きなさい」というのは、こう言われているのと同じです。 「ヒットする曲を作りなさい」 「売れる商品を作りなさい」 「人気の出るブログを作りなさい」 ……「それができれば苦労はないよ」ということですよね。 そこで本書では、少しでも具体的に、 「こんな電子書籍なら、読んでみたい」 と思わせるアイデアを、いくつかご紹介します。 いずれも、私の「電子書籍ができる」セミナーを受けたり、さらに個別でコンサルティングを受けたり して、アイデアとコンセプトを煮詰めたものです。 私がセミナーやコンサルで、「こういう電子書籍を書いたら」とヒントを与えるまで、まったく思いもつ かなかった企画が生まれました。 どれも、この世でたった一冊、「その人」にしか書けない切り口の内容、コンセプトになっています。 つまり、これが「セルフ・ブランディング」というものです。 その実例を見ていただき、皆さんなりに「自分だったらどうするか」という参考にしていただければ と思います。 ■「読みたくなる」電子書籍の企画書を紹介 ただし、一言お断りしておきますが、これから紹介する電子書籍は、いずれも本書執筆時には、ま だ完成していません。 121 本書「あなたも電子書籍が出せる!」と同じく、2012 年 11 月1日発売を目標に、現在も執筆の真っ 最中です。 これは、私の起こした「巻き込み」の一つで、どうせ電子書籍を出すのなら、何人もの「新人電子作 家」たちが大量に、いっぺんにデビューした方が注目されて面白い、ということで、11 月1日に発売 日を揃えたのです。 もちろん、その日を目標にすることで、「そのうち書きます。」という先送り心にプレッシャーを与えて 行動させる、という狙いもあります。 というわけなので、私もまだ、できあがった電子書籍はまったく読んでいません。 本当に完成するのか、そしてどのくらい売れるのかも未知数です。 しかし、彼ら自身に書いてもらった「企画書」を見て、 「おお、これは面白そうだ」 「これは読んでみたい」 「売れそうだ」 と、私自身がワクワクしたものをここでは選びました。 巻末に、私たち電子作家グループ「日本イーライターズ」のリストを載せておきますので、実際にど んな作品ができたのか、ご興味がありましたらぜひお読みください。 ■実例①「住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう!」 タイトル 住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう サブタイトル QOLシフトアップ起業のススメ 著者の肩書き 日本唯一、あなたの味方の銀行員・ホームバンカー 著者名 正田裕之 https://www.facebook.com/hiroyuki.shoda 想定する読者層 20 代後半から 30 代の夢あるサラリーマン・開業間もない事業主 122 本書出版のミッション(社会的意義) サラリーマンという身分・所得の縛りから離れ、自分らしく生きる人を一人でも増やすこと 内容の概略 サラリーマンは”住宅ローンを借りるため”にはもってこいの身分です。しかし、そのままだと 年金をもらいながら返済…なんて話も冗談ではなくあり得ます。 能力のない・向上心のないかたはそれしか選べませんが、そうでない方は新しい生き方を 実現できる世の中になりました。 そんな人は”住宅ローンを返済するため”にもってこいの身分に生き方をシフトできる世の中 にすでになっています。 住宅ローンを借りたらとっとと会社を辞めて ”QOL(クォリティ・オブ・ライフ=人生の質)” にシフトする…そんな生き方を提案し、著者自らも実践したら… 各章のタイトル: 1章 それでもまだ、サラリーマンを続けますか? ~まずは土俵の確認から 2章 住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう ~土俵に上がるのタイミングは? 3章 QOLシフトアップ起業のメソッド ~失敗しない相撲の取り方のすべて 4章 QOLシフトアップ起業、やってみました ~実際に相撲を取ったらこうなりました 5章 夢の実現をもっと気軽に!ナレッジバレー構想 ~もっと相撲が取り易い土俵、 ないのでボクが作っています 読者へのメッセージ: この本を読まれる方は向上心が豊かでこれまでにサラリーマン生活に疑問を持たれた方… その中で家を建てるという人生での大イベントを検討された方…そんな方々だと思います。 そんなみなさんには、人生の中で自己実現の前に立ちはだかる最大の障壁・”住宅ローン” を組み終えたら、是非サラリーマンを卒業されることをお勧めします。 本書にはそのための方策は出し惜しみせず詰め込んだばかりか、読者であるみなさんの自 己実現のための支援も用意しております。 また、電子書籍という特性を活かし、金融機関の裏側や雇用保険の裏側など、出版社から の出版では踏み込めないようなタブーにもつっこんだノウハウを満載しています。 あらゆる意味で、”この世には今までない内容”がギッシリ詰められている一冊。手に取られ たのなら、あとはあなたが ”やるか、やらないか” だけです。 夢を実現して ”QOL=人生の質” を一緒に上げていきましょう! ◆電子書籍は「タイトル」で決まる 本書の目玉は、なんと言っても「タイトル」のインパクトにあるでしょう。 123 「住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう」 これが、単に人目を引くためのハッタリとか、こう言っておいて実は「やっぱり、会社は辞めちゃダメ だよね」という結論に導くための逆説だとか、そういうパターンの本だったら、すでに何冊も出版され ていると思います。 しかし本書は、ハッタリでも逆説でもなく、マジで「住宅ローンを組んだら、会社を辞めよう」と提言 しています。 これこそまさに、現代の日本の状況を、ズバリと言い表しているタイトルではないでしょうか。 ◆なぜ「住宅ローンを組んでから」会社を辞めるのか? だって実際の話、いまやサラリーマンを続けていては、住宅ローンは払いきれるわけがないので す。 住宅ローンというのは、「年功序列」「終身雇用」「定年退職」「年金生活」という、 「すでに終了したライフスタイル」 を前提として、組んでいるからです。 会社にさえ勤めていれば、給料は年々上がっていき、定年まで勤め上げれば、退職金と年金で暮 らせる。 いまどき、こんなことを信じている人が日本にいるとしたら、人間国宝なみです。 誰もが知っている通り、いまやサラリーマンは、一寸先は闇。 定年まで勤めるどころか、そもそも今の会社が、あと何年もつか。 なんとか勤めていられたとしても、給料が上がるどころか、むしろ減る一方で、さらに税金は取られ、 年金は取られ、保険料は取られで、手元に残る金なんてありません。 そんな状況の中で、住宅ローンを組むなんてのは、相当の暴挙と言わざるを得ませんね。 つまり、住宅ローンを払おうと思ったら、サラリーマンなんてやってられないのです。 さっさと辞めて、起業するか、株や不動産を運用して、住宅ローン分を稼がなくてはならないので す。 それが無理だとしても、せめて副業をするとか、ネットで商売をするかして、給料以上を稼げるよう にしないと、いつかローンの支払いが、給料を上回る日が来るのです。 ということで、住宅ローンを払うためには、サラリーマンなんかやってる場合じゃない、ということは お分かりですよね。 ところが、ここで最大の問題となるのが、なんと今の銀行は、サラリーマンじゃないと住宅ローンを 組ませてくれないのです。 いくら、自分で起業して順調にいっていたとしても、なかなかローンは組ませてくれません。理由は 「先行きが心配だから」ですね。 124 ところがどっこい、サラリーマンのほうは、先行きが心配どころか「破綻確実」なのに、なぜかロー ンは組ませてくれるのです。 もちろん銀行側としても、こんな現状は百も承知です。 しかし、そんなことでいちいち考えていては商売にならないので、とりあえず問題点は「先送り」して、 従来通り、サラリーマンだったらほぼ無審査で、ローンを組ませてくれるのです。 なんとも恐ろしい話ですが、これが現実なのです。 少なくとも、銀行に勤めている人だったら、この矛盾は全員が知っていますが、だけど「何もしな い」わけです。 ここで、本書のタイトルの意味が生きてきます。 「住宅ローンを組んだら」会社を辞めよう。 つまり、家を建てたければ、とりあえずはサラリーマンになって、住宅ローンを借りよう。 そして借りることができたら、もうさっさと会社は辞めて、独立・起業しよう。 これこそが、現代を生きるための「当たり前の」ライフスタイルになると、著者は予言しているので す。 著者の正田裕之氏は、このライフスタイルを「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」と呼び、自ら実践し ています。 本書のタイトル通り、自分で住宅ローンを組んでから、「安定」していた会社を辞めて、独立しまし た。 その会社とは、銀行です。 もともと銀行マンとは、合法的に顧客をダマし、金をむしり取ったり、高く貸し付けたりするのが仕 事です。 もちろん、いざとなれば顧客を見捨て、見殺しにしてでも、自分たち銀行の身は守ります。 そんな銀行員ですら、サラリーマンを続けていては、やがては住宅ローンが払えなくなる時代にな る。 そんな「暗黒の未来」をかいま見た著者は、自らサラリーマンを辞め、起業してローンを払うことを 決意したのです。 本書には、その行動に至るまでの論理的な理由と、実践的な計画が書かれているはずです。 さらに、私が本書の第2章「なぜ電子書籍なのか?」でも分析したとおり、おそらく現在の銀行業界、 金融業界の「内幕」を、思い切り暴露してくれることでしょう。 これこそが、書店で売っている一般的な本との大きな違いです。 まさか大手の出版社が、銀行をボロクソにけなし、「住宅ローンを組んだら会社を辞めろ」なんて書 いた本を、出せるはずがない。 そのくらいのことは、私のこの本をここまで読んでくださった皆さんには、もう理解できていますよね。 そして現在、サラリーマンをしている皆さん、その奥さんやお子さん。 子供が大きくなって、無事に銀行マンやサラリーマンになって、ほっと一息の親御さん。 125 もう、サラリーマンには「安定した仕事」「安心できる未来」なんて、存在しないということを知ってく ださい。 これから必要とされるのは、「安定した仕事」ではなく「安定した自分」です。 自分の「立ち位置」を決めるためにも、ぜひ本書をお読みになり、ご自分がいま借りている住宅ロ ーンと、給料と税金を比べてみてください。 このまま「何もしなくても破綻する」としたら、あなたはどうしますか? ■実例②「デフォルト・ダイエット」 タイトル 「デフォルトダイエット」 サブタイトル カラダの知識も IT 知識も楽しく適正化♪ 著者の肩書き 女性起業家専門システムエンジニア 著者名 河野みやび https://www.facebook.com/enjoymiyabi 想定する読者層 パソコン知識を簡単に楽しく学びたい方。苦しむことなくダイエットをしたい方。 本書出版のミッション(社会的意義) IT 関連が仕事や生活の中心としている現代において、ダイエットの観点から、パソコンの知 識を学びつつ、 現代の健康課題である肥満からの減量が苦しくなく出来る事を知ってもらう。 内容の概略 IT の知識をダイエットに例えて、具体的に解説し、 IT の知識とダイエットやカラダの知識を楽しく構築できます。 ・カラダの CPU ってなに? ・ダイエットにとってデフラグってなに? 全てお答えします!! 各章のタイトル 126 第1章 ダイエットするまえにカラダの仕組みを学ぼう ~パソコンを利用するまえにパソコンの知識を蓄えよう~ 第2章 ダイエットには欠かせない!代謝をあげよう ~パソコンを効率よく使おう~ 第3章 ダイエットしながら健康的なカラダづくり ~パソコン使用するためのセキュリティ知識をあげよう~ 第4章 目的をもってダイエットをしよう! ~パソコンや IT 知識があがると世界が変わる~ 読者へのメッセージ 女性起業家専門システムエンジニア 河野みやびです。 起業を志したけど、IT が苦手・・・ そんな女性の方、デフォルトダイエットで楽しく IT とダイエットを学んでください。 ◆電子書籍は「タイトル」と「読者層」で決まる まず、本書の場合も、キモは言うまでもなく「デフォルト・ダイエット」というタイトルのインパクトです ね。 本書は要するに、ダイエットの本です。 現代の日本人における「日本三大挫折話」といえば、 ①英会話 ②ダイエット ③禁煙 この3つです。 誰もが、一度は「やるぞ!」と思って本を買ってくるものの、まず大抵は挫折します。 そしてまた、次の方法、次の本に手を出し、またまた挫折の繰り返し。 これですから、この3ジャンルの本がやたらとたくさん出ているのも、納得できますよね。 ◆これが、差別化よりも「特別化」 確かにこのジャンルは、いつも書店に行けば特集コーナーもありますし、廃れることもありません。 しかし、それだけに点数も多く、ということは「競合」も多いわけですから、ちょっとやそっとでは目立 つ・売れることはできません。 だからこそ、中途半端な「差別化」よりも、圧倒的な「特別化」が必要になるのです。 そして、この「特別化」のためにもっとも手っとり早い方法が、 127 「この世に二つとないネーミング」 を考えだし、それを定着させる、という戦略なのです。 最近「ダイエット」関係で、売れている本のタイトルを、パッと思い出せますか? だいたい、「ロングブレス・ダイエット」「モムチャン・ダイエット」や「満腹ダイエット」、そしてちょっと 前の「レコーディング・ダイエット」などが思い浮かぶでしょう。 なるほど、どれも一度聞いたら忘れられないし、聞いただけで具体的なイメージの浮かぶ、ナイス なネーミングです。 「モムチャン」というのは、韓国語で「筋肉美」みたいな意味らしいですが、私たちには「揉むとチャ ンとする」みたいなイメージなので、これも売れた理由だと思います。 そして私は、ダイエットに興味がないので、これらの本は一冊も読んでいませんが、おそらく中身 は「ぜんぶ同じ」と断言できます。 だって、過剰に食べれば太るし、食べ過ぎなきゃやせる。人間が生き物である以上、これ以外の理 由は考えられないのですから。 それにしても、こんなにも競合がひしめいているようなダイエット市場に、新たにダイエット関連の 電子書籍を出そう、とするわけですから、当然「タイトル」だけでも、相当なインパクトがなければ、ま ったく話題にもなりません。 そこで私が、著者の河野みやびさんとコンサルして考えたネーミングが、「デフォルト・ダイエット」 なのです。 (ネーミングの大切さについては、第1章でも紹介した私の第6作「革命的ネーミング講座」1冊を 使ってまるまる解説しましたので、興味のある方はご参照ください。) ◆デフォルト・ダイエットとは と、こう聞けば、当然「デフォルトってなに?」と聞いてくる人が出てきます。 なぜなら「デフォルト」って言葉は、多くの人にとって、 「ちょくちょく聞く言葉で、記憶には残ってるんだけど、意味はよくわからない」 という、絶妙なポジションにある言葉だからです。 ちょっと前に「レバレッジ」という言葉がタイトルに入った本がよく売れましたが、あれと同じです。 人間は「聞き覚えがあるけど、うまく説明できない」という言葉に弱いのですが、それが理解できる と「そうか!」と納得し、思わず人に教えたくなる、という特徴があるのです。 「デフォルト・ダイエット」。 気になりますよね。 128 で、この「デフォルト」の意味ですが、わざとここでは、詳しく説明しません。気になった方は、ぜひ 本書を買って、読んでみてください。 ◆女性起業家「専門」 さらに本書は、読者層を、 「ITを使いこなしたい女性」 と、具体的に限定しています。 著者の企画書では「パソコン知識をかんたんに楽しく学びたい方」と表現していますが、そういう層 の女性だったら、「デフォルト」と聞けば何となく、 「ああ、パソコンの初期状態のことかな?」 と、ある程度はイメージできるはずです。 デフォルトが「初期状態に戻す」だとイメージできれば、過剰なガリガリ・ダイエットに陥る心配もなく、 あくまでも「自然」にやせられるんだろうな、と期待感が涌きますよね。 また、著者の肩書きも「女性起業家専門」システムエンジニアです。 女性起業家といえば、パソコンの知識は、使いこなすどころか「必須である」と言ってもいいですよ ね。 だったら当然、「デフォルト・ダイエット」と聞けば、 ・パソコンの初期状態と同じように ・あなたの体から、ムダな設定を消去して ・身軽な初期状態に復帰させる というようなニュアンスを、感覚的によく理解できるはずです。 このように、パソコンに興味の深い女性「だけ」をターゲットに絞り込むことで、本書は数あるダイエ ット本の中でも、ひときわ「目立つ」存在になることができるのです。 つまり本書は、 ・女性システムエンジニアが書いた ・パソコンを使いこなしたい女性起業家(など)を対象に ・パソコンの仕組みとダイエットを「同時に」教える ・この世で一冊の画期的なダイエット本 という、かなり「特別化」された位置づけができるわけなのです。これがリアル書店だったら、ダイエ ットコーナーと、パソコンコーナーに置かれるかもしれません。 129 ◆水鉄砲の原理 実はこの「デフォルト・ダイエット」という発想は、私の処女作「ニコチン・アンインストール」とも共通 しているのです。 私の場合は、タバコをやめるイメージとして、「ニコチン」というスパムアプリを、パソコンから「アン インストール」するようなもの、とたとえました。 これが「非常にわかりやすい!」と評判になったわけですが、しかし、パソコンやスマホに詳しくな い人にとっては、かえって意味不明でしょう。 でも、そういう人は、初めから読者層から除外していました。 そもそも、ブログで連載して、電子書籍で出版したわけですから、パソコンが使えない人には、初 めから「縁がない」本だったのです。 そういう人は、町の本屋に行けば、紙の禁煙本が他にいくらでもあるのですから、そっちを読んで もらえばいい こう割り切ったことで、私は「紙の本信仰」から解き放たれ、自分で電子書籍を好きなように書くこと ができるようになったのですから。 しかし、その結果として、私の「ニコアン」はそれなりに目立ったらしく、今でもときどき「電話」で直 接、「どうすれば買えるんですか」というお問い合わせが入るくらいです。 この「デフォルト・ダイエット」もそれと同じで、初めから「IT女性」をターゲットに限定することで、や がてはそれ以外の人からも、注目されることになるでしょう。 人間は、「誰でも OK」と言われるよりも、「あなただけです」「限定です」と言われた方が、より興味 を持つからです。 そして、この「限定」とした対象が狭ければ狭いほど、注目度は高まります。 ちょうど、水鉄砲の穴が小さいほど、水が遠くに飛ぶのと同じです。 (この「水鉄砲の原理」というマーケティング理論は、第5作「Facebook の顔と顔」にも書きましたの で、参考にしてください) 本書も、最初は「女性起業家専門」というコンセプトで売り出しますが、最終的には男性からも、注 目され、購入されることになるでしょう。 そのために、あえて最初から「誰でも OK」とは言わず、「女性起業家専門」と読者層を狭くしたので す。 皆さんも、自分が電子書籍を出すときには、まずは「この世に一つ」というネーミングを考えてくださ い。 それから、 「本書は、こういう人だけのために書きました」 130 と、対象を絞り込むようにしてみてください。 きっと、あなたへの注目度が高まり、「特別化」された存在になることができるでしょう。 ■実例③「るろうにソムリエ」 タイトル るろうにソムリエ サブタイトル 「平成葡萄酒浪漫譚」(平成ワインストーリー) 著者の肩書き 日本初のフリーのワインコーディネーター 著者名 上杉 武士 https://www.facebook.com/uesugi.takeshi.5 想定する読者層 仕事ができるビジネスマン・ OL や、おしゃれな主婦 本書出版のミッション(社会的意義) ワイン市場の活性化 内容の概略 ワインの超入門書 各章のタイトル 第一幕「るろうにソムリエ」 第二幕「厳選!たった 30 分でわかる、ワイン17の基礎知識」 第三幕「今すぐ試したい!レストランでワイン」 第四幕「ワインショップへ行こう!」 第五幕「おうちでワイン」 読者へのメッセージ こんなに多くの国で飲まれているアルコール飲料「ワイン」。 言語でいえば「英語」。 もはや世界共通のこの飲み物は、習得するのが難しい英語とは違い、 あなたが思っているよりも簡単です。 131 日常でワインを飲んでいる人たち全員がワインに詳しいかと言ったら、そうではありません。 ワインを愉しむコツを知っているだけ。 一流の経営者やスポーツマン、政治家に芸能人には驚くほどワイン好きが多いのですが、 彼らは、その“コツ”を知っているので、 業種の壁を越えて、どんどん人脈を広げていっています。 そう、ワインは、人脈を広げる潤滑油の役割も果たします。 本書は、巷に溢れているワイン本とは違い、 誰にでもわかる言葉で、 読んだその日から試したくなるようなノウハウが ゴロゴロ転がっています。 デートでカッコいい所を見せたい! 接待でまずいワインを選んでしまったらどうしよう!? ワイン好きのあの人に贈る、気の利く一本を選びたい! 普段からお家でワインを飲むような、おしゃれな暮らしがしたい! そんな悩みはこの本で、全て解決します。 ワインを愉しむための“コツ”を知ることができます。 そして、いつのまにかあなたも「ワイン通」と周りから重宝される存在になっているでしょう。 あなたの人生の“質”を向上させてくれるワイン。 その一歩を踏み出したい人のみ、ワインの素晴らしい世界へお連れします。 ◆電子書籍は「著者の肩書き」で決まる 本書の目玉は、なんと言っても、タイトルでもあり、著者の肩書きでもある「るろうにソムリエ」という インパクトのあるネーミングでしょう。 「日本初・フリーのワインコーディネーター」るろうにソムリエこと、上杉武士。 これだけですでに、圧倒的なブランディングが完成しています。 いわゆる「普通の」ソムリエというのは、どこかのお店に雇われて、ワインを給仕しています。 しかし著者の場合は、特定のお店に所属せず、ホテルや家庭でのパーティーにも出張し、そこで ワインのセッティングやソムリエをしてくれるわけです。 132 しかし、そういう立場の人が他にいないため、自分の「独自性」をどうやってアピールしたらいいか わからない。そういって、私にコンサルを申し込んできました。 お話してみると、宮崎県出身の九州男児で、祖父は戦争帰りの帝国陸軍。 高校時代は応援団の団長をつとめ、極真空手もやりと、バリバリの硬派・武闘派です。 そのキャラクターと「ソムリエ」という職業のギャップ、さらにフリーというところから、私がネーミング した「るろうにソムリエ」が、いきなり Facebook で大ブレイク。 あっという間に、企業のトップやセレブからも引っ張りだこになり、本書の執筆も開始しました。 本書の内容は、そんな「るろうにソムリエ」という人物ができるまでの半生と、気軽なワインの楽し み方、という二部構成になるでしょう。 日本では、まだまだワインの市場は、未成熟だと思います。 というのも、まだワイン界、ソムリエ界には、圧倒的な「人気者」って、出てきていないからでしょう。 他にも、そういう業界はいくらでもあると思いますが、そんなところに「るろうにソムリエ」が電子書 籍とともに乗り込めば、一夜にして大スター、ということも、充分予想できますね。 つまり、ここでも「差別化」ではなく「特別化」によって、新しい市場=「ブルー・プラネット」が生まれ るということなのです。 (「ブルー・プラネット……「革命的ネーミング講座」参照) Facebook との相乗効果 ◆Facebook また、ワインというのは、Facebook との相性が抜群です。 たとえば「ワインパーティー」とか「ソムリエが教えるワインの飲み方」などのイベントを開けば、多く の参加者が殺到するでしょう。 また、ソムリエもワインもお料理も、非常に「写真映え」がするので、Facebook のタイムラインに流 したときのビジュアル効果もあり、簡単に多くの人を「巻き込む」ことができます。 本書は、単なる「ワインうんちく本」にとどまらず、日本に新たな一つの「市場」と、新たな「働き方」 を提示した伝説の一冊として、後に語り継がれるほどの話題作になると、私は確信しています。 ■実例④「言ったもん勝ち!うつペルガー」 タイトル 言ったもん勝ち!うつペルガー サブタイトル うつ病なんて存在しない!今日も元気に落ち込もう! 133 著書の肩書き 日本初のウツラー養成コンサルタント 著書名 藤原伸浩 https://www.facebook.com/nobuhero.fujiwara 想定する読者層 日本のうつ病患者(狂信者)100 万人 本書出版のミッション(社会的意義) うつは病気ではなく、人間の生きる力。 これを勘違いして、安易に「うつ病」と診断され薬漬けになる人が増え続けている風潮に警鐘 を鳴らす。 うつ病が製薬会社と精神科医による陰謀によって生み出されたという真実を訴え、うつ病患 者の狂信をぶった斬る! うつは誰もがもっている、よりよく生きるための力=うつ力(うつぢから)ととらえ直し、100 万人 うつ患者のうつ力を覚醒させる。 内容の概略 うつ病によって休職に至った小学校教師の「私」が、タダ飯を食い貪る生活に疑問をもち「う つ病」や「薬」について徹底的に研究。 知識をつけていく中で、自分の勘違いや思い込みをただし、うつ病なんて存在しない、うつは 生きるための力=うつ力(うつぢから)であるということに気づく。 覚醒した「私」は、うつ力に覚醒したウツラーを養成すべく、日本初のウツラー養成コンサル タントとしての一歩を踏み出す。 近年急増するうつ病や発達障害がもつ依存性について「当事者」の視点からぶった斬り、う つ力を覚醒させる。 本書を読めば、うつ病や発達障害に安易に依存してしまうカラクリに気づくとともにその依存 を断ち切ることができる。さらに、自分自身がもともともっているうつ力を覚醒させ、元気に落ち 込みながら、自分らしく生きていくことができるようになる。 各章のタイトル 第 1 章 シアワセ?!なうつペルガーライフからの脱却~この世はみんな依存で成り立つ~ 第 2 章 うつペルガーの軌跡?奇跡!~クスラー帝国との死闘~ 第 3 章 解禁!日本初のウツラー養成コンサル~真のウツラーになるための 5 つのステップ~ 第 4 章 誰もがみんなうつペルガー~世界でひとり、あなたらしく生きる~ 読者へのメッセージ うつ病患者の皆さん、発達障害を公言する皆さん、自分に向き合う覚悟がなければこの本は 134 読まない方がいいですよ。 なぜなら、あなたが拠り所にしている「うつ病」はウソ病ですし、「発達障害」も障害などでは なく仕様がない(しようがない=うまく生きる方法を知らない)だけです。 もう病気や障害に依存するのはやめて、あなたがもともともっている、「うつ力」また「アス力」 を発揮して、もっともっとあなたらしく生きていきませんか? ◆「うつ病」なんて、存在しない? これもまた、恐ろしいほど面白い内容です。 私のニコアンでは、世の中にはびこる「タバコ」のウソ、迷信と、それを広げるJTと財務省の悪巧 みを、徹底的にオチョクリました。 本書はさらにスケール大きく、いまや日本全国 100 万人と言われる「うつ信者」と、その「支援者」 「理解者」「応援者」、さらに厚生労働省と製薬会社、医療業界までも敵に回しています。 テーマは「うつ」「障害」の、インチキ、ペテン、思い込みを暴く! というものです。 言うまでもなくこんな本は、メジャーな出版社からは、まず絶対に出せません。 実際に、すでに Facebook で連載が始まっていますが、見事に賛否両論です。 「よく言ってくれた」 「やっぱりダマされてたんですね」 という喜びの声が寄せられる一方で、 「うつの人が可哀想」 「私の家族はうつで自殺した」 なんていう、非難の声も殺到しています。 つまりこれは、私からすれば「大成功」ということです。 何しろ、まだ電子書籍として出版もされてないのに、もうあちこちで「けしからん」と話題になってる のですからね。 かといって、批判ばっかりではなく、喜んでいる人もいるわけですから、それだけ本書にはインパク トがある、具体的には「社会的意義」がある、ということの証明でしょう。 ◆「好印象」より「強印象」 ここで、非難されたからといって、変に遠慮して「いい人」ぶってしまってはいけません。 せっかくの、好意的なファンまで失うことになってしまいます。 陰で「何だあのやろう」と、悪口を言われれば言われるほど、憎まれっ子は世にはばかり、悪名が 高まっていくのです。 135 これを私は「好印象より『強』印象」と、クライアントにアドバイスしています。 人に「いい印象」を与えるのは簡単ですが、「いい人」というのは、また簡単に忘れられるものです。 一方「強い印象」を与える人は、たとえ悪口ではあっても、あっちこっちで話題になります。 Facebook などで「セルフ・ブランディング」をやっていく上では、人から笑われる、嫌われる、悪口を 言われることを、避けて通ることはできません。むしろ、それこそが有名税、勲章なのです。 いま、いろんなジャンルの第一線で活躍している人を見てください。 裏に回れば、何万人という人たちが、彼らをボロクソにけなしています。 しかし彼らは、その何十倍もの賞賛を集めて、光輝いているのです。 実際、私のところにもしょっちゅう、「六本木さんの悪口を言っていた人がいましたよ」と、ご注進し てくれる人がいます。 そのたびに私はニヤニヤしながら、 「え~っ、参ったなあ。心当たりがありすぎて……」 と喜んでいるくらいです。 私たちのような商売は、悪口を言われなくなったら終わり。悪口も、エンタテイメントの素材として 「提供している」つもりでいるのですから。 ◆「うつ病マーケティング」 本書も当然、そういう悪口、批判、反論、中傷が、充分に予想できる内容です。 何しろ日本では、厚生労働省と製薬会社、官僚と政治家、メディアと広告代理店がすべて組んで、 大々的な「うつ病マーケティング」が仕掛けられているのですから。 その戦略にはまり、自分がうつ病だと思い込み、一度でもクスリを飲んだら最後、一生をクスリ漬 け=医者の顧客として取り込まれる仕組みになっているのです。 いま日本では、年間3万人もの自殺者がいますが、その多くは精神薬の副作用によるものでしょう。 しかし、そんなことを言うと、すぐに「善意の第三者」が、 「うつ病の人が可哀想でしょ!」 なんて怒るのですが、その「可哀想」という目線がそもそも、うつ病を増長させている、ということに 気づいていないのです。 私も「ニコアン」を書き上げたとき、うっすらとですが「次のターゲットは、うつ病だな」と思っていまし たが、その書き手が現れてくれて、大変喜んでいます。 なにしろ著者は、かつてニコチンおたくだった私と同様に、自らがうつ病と「アスペルガー障害」と 思いこんで、学校を長期療養していた先生なのです。 家でゴロゴロしながら長い間のうのうと、税金でタダ飯を食っていたんですから、言ってみれば私 たちが「食わしてやった」と言ってもいいくらいのご身分ですよ。 136 しかし、その「失敗」を活かし、多くの人を救うとともに、子供たちにもクスリの怖さ、そしてなにより 「社会」の怖さを教えることこそが、教師の使命です。 著者は今後、私と同じように、全国各地で講演などをするようになると思います。 ■あなたにも「コンテンツ」があるはず 以上、私がコンサルティングした方の「出版企画書」を読んでいただきました。 私の解説と併せてお読みいただければ、誰でも「これは面白そうだ」「読んでみたい」と思うでしょう。 中には、「いいなあ、もともと才能がある人は」「ネタに恵まれた人は」と、思う人もいるかもしれま せん。 しかし、実は彼らは、私の「電子書籍セミナー」に参加するまでは、ただ何となく漠然と「本でも出し たいな~」と思っていたにすぎません。 そこを、私のセミナーで決意を新たにし、個別コンサルで自分のたなおろしをしたことで、今まで生 きてきた「ライフスタイル」がコンテンツになることに、初めて気がついたのです。 どんなに普通の人でも、誰もが必ず、面白いコンテンツを持っているのです。 これからも、このような形で電子書籍デビューする人が、日本には増えていくでしょう。 2010 年が、その「始まり」の年だったとすれば、この 2012 年こそが、それが「動き出した」年として、 記録に残ることでしょう。 11 月1日、日本初の電子作家同盟「日本イーライターズ」から、たくさんの電子作家がデビューしま す。 そして 11 月 11 日、六本木ヒルズで、出版記念パーティーが行われます。 https://www.facebook.com/events/247017048754525/ 本書をお読みになった皆さんと、そこでお会いできるのが楽しみです。 137 ●おわりに 本書を読み終えた方々のとる行動は、次の二つに一つです。 一つ目は、「ふーん、なるほど、こうやって電子書籍は作れるのか」と感心して、終わり。 もう一つは、すぐにお店に行って、一冊のノートを買ってくる。 あなたは、どちらでしたか? 「すぐにノートを買ってきた」という人なら、これから1~2ヶ月、遅くても3ヶ月以内には、自分の電 子書籍を完成させ、販売することができるでしょう。 本書で何度も繰り返した通り、電子書籍は、文章さえ書ければ誰にでも出せるのです。 出せないとしたら、その理由はたった一つ。 あなたに「やる気がない」これだけです。 もっとも『むずかしい事』は! いいかい! もっとも『むずかしい事』は! 『自分を乗り越える事』さ! このセリフは、つい昨日、私が開催したセミナー後の懇親会で、ふっと思い出した「名言」です。 マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」に出てきた、岸辺露伴というキャラクターの言葉ですが、正に「その 通り」だと思いました。 人間にとって、もっとも難しいこととは、自分が勝手に作った「壁」を乗り越えることですが、その乗 り越える手段としては、電子書籍を出すことが最適である……。 ということも、セミナー参加者に、私は話しました。 そして、つい昨日のことを、すぐにこうやって電子書籍に書き、出すことができる。自分の考えを、 すぐに世間に発信することができる……。 つくづく、電子書籍というのは、革命的なツールだと思います。 かつて Facebook を知ったとき、私は「自分のメディアを手に入れた!」と思いました。 そして、電子書籍を書くことで、私は初めて、 「言論の自由と責任」 を、自ら手にしたのだと思います。 言論には、自由もあれば、責任もあります。 だからこそ、あらゆる言論は、作者の責任において、自由であるべきだと思うのです。 138 ■さあ、あなたの番です そして次は、いよいよあなたが、電子書籍を書く番です。 電子書籍を書いて、売って、自分のブランドを高めていく番です。 その具体的な方法については、私の過去の電子書籍に、すべて記してあります。 実際に、電子書籍を書く気持ちが固まったら、それらを読んで参考にしてください。 しかし、自分の書いた電子書籍を、一番上手に売れるのは、実は作者であるあなた自身なのです。 もう一度、自分で書いた電子書籍を読み返してください。 昔から「処女作には、その作家のすべてがある」と言われますが、あなたが初めて書いた電子書 籍にも、あなたが生きてきた「すべて」が詰まっています。 これからあなたは、Facebook や twitter で、その「すべて」をアピールしていけばいいのです。 電子書籍を売るのではなく、自分自身を売るのです。 それができれば、自然に電子書籍は売れていきますし、セミナーや講演などの仕事も舞い込んで くるでしょう。 なぜなら、それこそが「セルフ・ブランディング」であり、「ライフスタイル・イズ・コンテンツ」であるか ら。 なにもかもが不確かなこの時代に、もっとも確かで揺るぎなく、流行り廃りがない商品とは、実は 「あなた」そのものなのです。 電子書籍とは、そのあなたを売るためのカタログ、トリセツに過ぎないのですから。 しかし、そのカタログの第1ページ、電子書籍の第一行が、どうしても書き出せないというときだけ、 私にご相談ください。 すでに見えているゴールに向かうために、もっとも適切な「スタート」の位置を、私が指し示すこと ができるでしょう。 あなたの電子作家デビューを、心待ちにしています。 日本初の電子作家 六本木辰也 139 【日本イーライターズ】 メンバー一覧+出版予定の電子書籍リスト https://www.facebook.com/groups/113073795510144/ ●【ホームバンカー】正田裕之の「住宅ローンを組んだら会社を辞めよう!」 https://www.facebook.com/hiroyuki.shoda ●【女性起業家専門システム・エンジニア】河野雅の「デフォルト・ダイエット」 https://www.facebook.com/enjoymiyabi ●【るろうにソムリエ】上杉武士の「平成葡萄酒浪漫譚(ワインストーリー)」 https://www.facebook.com/uesugi.takeshi.5 ●【うつ力養成コンサルタント】藤原 伸浩の「言ったモン勝ち!うつペルガー」 https://www.facebook.com/nobuhero.fujiwara ●【ホテルラバーズ総帥】橋本祐造の「ライフスタイル・イズ・コンテンツ」 https://www.facebook.com/yuzo.hashimoto ●【笑かしトリマー】白井まゆみの「今日もわんこを笑かしとりま!」 https://www.facebook.com/mayuminami ●【リズムフェイス創始者】リズム大橋の「リズムフェイス」 https://www.facebook.com/tetsuya.ohashi.37 ●【再婚・晩婚・国際婚 専門・成婚コンダクター】土井康司の 「生涯青春!京都大学院講師が教える再婚・晩婚・国際婚で絶対に失敗しないコツ」 https://www.facebook.com/yasuji.doi ●【『InaBar』シェーカー】稲葉 敦の「3 分間で相手の心をキャッチする魔法のカクテル」 https://www.facebook.com/atsxile ●【アトピー改善士】岩山きみたけの「アトピーで医者に行くのは止めなさい!」 https://www.facebook.com/kimitake.iwayama ●【楽心斎】高橋弘行(タイトル未定) https://www.facebook.com/rakushin.sai ●廣谷俊樹「Free innovation」 ~自由への革新~ https://www.facebook.com/univers0825 140 【六本木辰也 作品集】 http://makikomi.jp/?page_id=113 価格は変更になる場合があります 本書「あなたも電子書籍が出せる!」を読んで、 「おもしろい!」 と思った、センスのいいあなたなら……。 きっと、以下の本の「おもしろさ」も、わかるはずです。 <Facebook3部作> ●第1弾【初級編】「革命的Facebook講座」5000円 2011年5月発売。 ネットのド素人だった六本木辰也が、Facebookを始めて わずか3ヶ月で「全国7位」になるまでのドキュメント。 「Facebookって、何が面白いの?」という入門者に最適。 ・ダウンロード版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca3/1/p-r1-s/ ・Web版 ●第2弾【応用編】「夢をかなえるノート塾」4000円 2011年9月発売。 Facebookで天下を取るには「ノート」の活用が欠かせない。 しかし、書店で売ってるすべてのFacebook本、 日本全国で開かれているすべてのFacebookセミナーでは、 ノートの「ノ」の字も出てこない。 だからこそ、「ノート」の書き方を極めた私は、 短期間で「日本一のFacebookプロデューサー」になれたのである。 ・ダウンロード版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca3/3/p-r3-s/ ・Web版 ●第3弾【実践編】「人を巻き込むFacebook」5000円 2012年1月発売。 Facebook初心者もベテランも、 1ページ読んだ瞬間から「巻き込み」されてしまう。 Facebookで「日本を動かしたい」と思うなら、まずはこれから。 ・ダウンロード版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca3/9/p-r-s/ ★「人を巻き込むFacebook」読者限定 コミュニティグループ「マキコミワークス」 https://www.facebook.com/groups/280171775383520/ ★「マキコミワークス オフィシャルページ」 https://www.facebook.com/makikomi.works ★ヤフオクでも購入できます http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/kitakan1010 141 ●初エッセイ「Facebookの顔と顔」3000円 2012年3月発売。 Facebookのノートで、30日間連続でエッセイを連載し、 31日目に出版、という挑戦に成功する。 テーマは「アウトプットが、人を成長させる」。 新刊「革命的ネーミング講座」につながる、重要な作品集。 ・ダウンロード版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca3/12/p-r-s/ ・CD-R版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca4/13/p-r-s/ (在庫僅少) ・Web版 ●ブランディング・バイブル「革命的ネーミング講座」5000円 2012年6月発売。 ネーミングを制する者は、市場を「創る」。 優れたネーミングが一発決まれば、競合も宣伝もいらない。 やがて汚れてしまう「ブルー・オーシャン」よりも、誰も入って来られな い「ブルー・プラネット」を創ろう! 北海道北見市を1週間で全国区にした「北見ニクマチ」誕生秘話も収 録。 ・ダウンロード版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca3/14/p-r-s/ ・CD-R版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca4/15/p-r-s/ (在庫僅少) ●初のセミナー動画「あなたも電子書籍が出せる!」10,000円 2012年10月発売。 9月に開催され、大盛況だったセミナーの様子をそのまま収録。 本来は、本書「あなたも電子書籍が出せる!」の執筆参考用にと録 画された動画だが、遠方から噂を聞きつけて「それでも買いたい」とい う要望が殺到。 急遽、バーチャルセミナー動画として発売したもの。 本書と併せて見れば、さらに「夢」の実現が近づく! ・ダウンロード版 http://contents.fc2.com/article_search.php?id=80099 ・CD-R版 http://iinejapan.cart.fc2.com/ca8/16/p-r-s/ ★ヤフオクでも購入できます http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/kitakan1010 142 2012年10月中は 特別価格5000円 【六本木辰也 指導料金】 (予告なく変更する場合があります) http://makikomi.jp/?page_id=95 Facebookを活用して、無名人が「一夜にして」有名人になれる 「革命的ネーミング」 「シンデレラ・ブランディング」 の指導を得意としています。 以下の料金が「高い」と思われましたら、他の講師をお探しください。 ※申し訳ありませんが、内容の濃い指導をしたいので、アカウント開設からプロフィール設定、基本的な 操作などは、既存の書籍などで勉強なさってください。 【指導内容】 ・Facebookでかなえたい夢と、かなえるまでの具体的プランニング ・誰でも「出る杭」になれる、ネーミングとキャッチフレーズ ・個人ウォールでの投稿内容と、個人の「シンデレラ」ブランディング ・お友達を増やす方法と目標 ・ファンページを作る必要があるか、ないかの見極め ・ノート、グループ、イベントの使い方と戦略 ・ノートの添削 ・ファンページのコンセプト、タイトル、集客方法 ・ファンの巻き込み作戦 など 【スポット対面指導】 ★オススメ★ ・別名「スーパーアイデア即出しセッション」。 ・直接お会いして、具体的に指導します。 <基本料金> 2時間 40000円(予告なく改訂する場合があります) ※足利市在住なので、両毛地区・首都圏・関東エリアに限らせていただきます。 ※遠方の方は、お近くまでお越しください。主に、リッツ・カールトン東京を利用しています。 ※現地までの交通費は別途いただきます。 --------------- 24 時間へばりつきコンサル】 遠方の方にオススメ 【24 ①日本一のFacebookプロデューサー六本木辰也が、あなたの町まで一泊コンサルに出かけます。 ②あなたの町、職場はもちろん、近隣の環境も見て回り、日本全国から見てオンリーワンの 「USP(売り)」を発見し、ブランディング、ネーミングします。 143 ③「売り」がない場合は、豊富なアイデアで創り出します。 ④人数に応じて、セミナー形式、個別コンサル形式、ブレインストーミング形式を使い分け、 一緒に「巻き込み」の渦を起こしていきます。 ⑤ランチや懇親会でリラックスすれば、さらにいいアイデアが浮かびます。 それらを総合して、この世にたった一つの「Facebookブランディング戦略」を考えます。 ●注意事項 ①ランチや懇親会の後は、それぞれ1時間程度、ひとりで休憩する時間をください。 ②基本的なFacebook画面の操作や、画像処理の方法も教えますが、時間がもったいないので、 できればその辺の本屋で売ってるマニュアルで、事前におぼえておいてください。 ③また、事前に私の著書「人を巻き込むFacebook」などを読んでおいていただくと、 さらに理解が早まり、より詳しい戦略が立てられます。 <基本料金>24時間150,000円 (エリア・諸条件によって異なります) ※交通費、宿泊費、諸経費別途 --------------- 【24時間へばりつきコンサル・美人同伴バージョン】 上記は、私ひとりで担当しますが、女性が多いクラ イアント様の場合には、もう1名の「女性コンサルタ ント」を同行させることもできます。 私ひとりで指導するのではなく、相棒として「美人コ ンサルタント」を同行させる、というプランです。 しかも、そんじょそこらの美人ではなく、女性までが 美しさに息をのむような、プロモデル経験者です。 美女を連れて行くことのメリットは、二つあります。 一つは、緊張感の緩和です。 どうしても、私との一対一のコンサルになりますと、腹を割った話をする雰囲気を作るのには、時 間がかかります。そんなとき、コミュニケーション能力の高い美人が同席していれば、誰でも気持ち がほぐれ、本心を引き出しやすくなります。 また、私はよく、ブランディングの第一歩としてプロフィール写真を「笑顔」に変えさせるのですが、 男性だとなかなか、表情が硬い人がいます。 そういうときも、美女とのツーショットなら、自然に笑 顔が出てくるどころか、 「あんまりデレデレしないでください」 と言われるくらい、素敵な笑顔が引き出せるでしょう。 144 二つ目は、女性視点の導入です。 Facebookプロデューサーとして実感していることですが、Facebookでの「ブレイク」の鍵を握るの は、間違いなく女性の「口コミ」です。 男性が、いくら細かい戦略を立てようと、インサイトを上げようと、SEO対策を充実させようと、広 告にお金を使おうと、そんなことはすべて、 「ぶっちゃけ女子トーク」 の前には、ちり紙ほどの力も持ちません。 つまり、Facebookでは、女子から「素敵!」「可愛い!」「面白~い!」と言われない企画は、すべ て失敗するのです。 私は、掃いて捨てるほどいるFacebookコンサルタントの中では、圧倒的に「女子受け」するタイプで す。しかし、そんな私でもさすがに、女子の「本音」を引き出すのには、かなりの時間がかかります。 そんなときに、女性でさえ憧れるような美人コンサルタントが同席していれば、何気ない「女子トー ク」の中から、素晴らしいアイデアが次から次へと生まれてくるでしょう。 ※料金はお問い合わせください --------------- ●集団指導(セミナー) ・10名以上の集団指導です。会場の手配までお願いします。 <基本料金> 1名につき5000円より (2時間~) ※交通費、宿泊費など別途相談 ※セミナー後、個人指導を追加することも可能です。 ●法人プロデュース、コンサルティング ・会社組織や地域団体など、総合的に指導します。学ぶ人数が多い場合に効果的です。 <基本料金> 200,000円より (正式な料金は面談にて決定) ※料金は前金制でお願いします。当方の都合以外でのご返金はできません。 --------------- ・講演実績:東京・大宮・浦和・名古屋・博多・富士・沼津・前橋・伊勢崎・足利・岐阜・長野、岐阜、北 海道 ほか ・指導実績:エステサロン、鍼灸院、和菓子屋、手相鑑定士、イラストレーター、自治体など 【お問い合わせ】 ・メール [email protected] ・電話 090-8563-6634 145 日本初の電子作家 六本木辰也の あなたも電子書籍が出せる! 日本を巻き込み 未来を変える 革命的創造集団 マキコミワークス 代表 六本木辰也 〒326-0331 栃木県足利市福富町1120-5 ・Facebook http://www.facebook.com/kitakaze.kozo ・メール [email protected] ・電話番号 090-8563-6634 ・オフィシャルサイト http://makikomi.jp/ ・指導料金 http://makikomi.jp/?page_id=95 ・講演・セミナー http://makikomi.jp/?page_id=64 146
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